JP4335778B2 - 光ファイバ接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ接続構造に関するものであり、詳しくは機器内の信号伝達媒体を光とし、機器内に張り巡らせた光ファイバを介して光信号伝達を行なう光ファイバ通信システムにおいて、発光素子及び受光素子と光ファイバとを光学的に接続するための光ファイバ接続構造に関する。
光ファイバ通信システムにおいて、情報量が多くなるほど高速な伝達が必要となり、これを実現するためには電気信号を光信号に変換する発光素子及び光信号を電気信号に変換する受光素子には機能上高速応答性能が要求され、結果的には発光素子及び受光素子の応答性能がシステムの高速化に制約を与えることになる。
そこで、信号変換素子として光半導体素子の高速応答性能に着目し、高速応答性能を有する光半導体発光素子として発光ダイオード(LED)、高速応答特性を有する光半導体受光素子としてフォトダイオードが一般的に使用されている。
そして、発光素子から発せられた光信号を光ファイバ内に導入するためには発光素子と光ファイバとを光学的に接続する光コネクタが用いられ、同様に、光ファイバ内を導光された光信号を受光素子に取り込むためには光ファイバと受光素子とを光学的に接続する光コネクタが用いられる。
従来のこの種の光コネクタには図12に示すような構成のものがある。それは、合成樹脂からなるハウジング80、同じく合成樹脂からなる解除部材85、弾性を有する金属からなるクランプ部材90、光ファイバ95及び光素子100を具備している。
その構成は、ハウジング80に形成された光素子収容部(図示せず)に光素子100を受容し、同じくハウジング80の凹部81に面して形成された細嵌合溝82内に、基部91の略中央部に光ファイバ挿通開口92を有し、該光ファイバ挿通開口92の中心に向かって複数の片持ち梁状の係止爪93が突出した平板状のクランプ部材90を圧入保持する。
更に、光ファイバ挿通孔86が形成された解除部材85を、該解除部材85から延出された一対のラッチアーム87の先端に形成された突起88をハウジング80に設けられた係止穴83に係止することによってハウジング80からの脱落防止を図る。
そして、光ファイバ95を解除部材85の光ファイバ挿通孔86から光コネクタ200内に挿入することによって係止爪93が光ファイバ95の外被96を錠止し、光ファイバ95と光素子100とを光学的に接続するものである(例えば、特許文献1参照。)。
実開平5−71807号公報(第2頁、図1)
しかしながら、上記従来の構成の光コネクタにおいては、光コネクタを構成する部品点数が多く、金型費を含めた材料費の高騰及び製造工数の増大に伴なう組み立て費の増加によって製造コストが上昇する。
また、光コネクタを構成するハウジング及び解除部材が合成樹脂によって形成されているために、光ファイバ及び光素子の占めるスペースに対して光学的な接続機能に係わらない部分の占めるスペースの割合が大きく、小型化が困難な構成となっている。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、光ファイバと光半導体素子との光学的な接続にあたって、接続部における光学的な接続機能に係わらない部分のスペースを削減すると共に、製造コストを低減した光ファイバ接続構造を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、光半導体チップが透光性封止樹脂によって封止された光半導体素子と、光ファイバが保護ジャケットによって被覆された光ファイバケーブルとを、1枚の弾性を有する金属板から形成された接続金具に固定して前記光半導体素子と前記光ファイバとを光学的に接続する光ファイバ接続構造であって、前記接続金具には少なくとも嵌合リブとバーリング穴が、前記光半導体素子には透光性封止樹脂の光入出射面から前記光半導体チップまで達しない深さを有する嵌合溝が夫々設けられており、前記光半導体素子は嵌合溝を前記接続金具の嵌合リブに嵌合し、前記光ファイバケーブルは前記接続金具のバーリング穴に挿通して、前記光半導体素子の光入出射面と前記光ファイバの端面とを前記光半導体チップの略光軸上で対向させたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記バーリング穴には、前記光ファイバケーブルの挿通方向に向かう、先端部に鋸歯形状の爪部が形成されたバーリング部が形成され、前記バーリング部の爪部によって前記バーリング穴に挿通された前記光ファイバケーブルを引き抜き不可能に嵌合したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は2の何れか1項において、前記光半導体素子は、前記光半導体チップの略光軸方向の、対向する少なくとも一方からの前記接続金具の弾性押圧による圧縮荷重によって挟持されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜3の何れか1項において、前記光半導体チップは、発光ダイオード、半導体レーザ、フォトダイオード、PINフォトダイオード、フォトトランジスタのチップからなる群の中の1つのチップを使用することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜4の何れか1項において、前記光半導体素子を該光半導体素子から外部に導出された導体部と前記接続金具の一部とを実装基板に固定することにより前記実装基板に実装するようにしたことを特徴とするものである。
本発明は、光ファイバと光半導体素子との光学的な接続にあたって、光ファイバと光半導体素子とを接続金具のみで接続し、且つ、接続金具に形成した嵌合リブと光半導体素子に形成した嵌合溝とを嵌合し、且つ接続金具に形成したバーリング穴に光ファイバケーブルを挿通して嵌合し、光半導体素子の光入出射面と光ファイバの端面とを光半導体チップの略光軸上で対向させるようにしたので、カップリング効率が高く、小型で製造コストを低減した接続部が実現できるという利点がある。
光ファイバと光半導体素子との光学的な接続にあたって、カップリング効率が高く、小型で製造コストを低減した光ファイバ接続構造を実現する目的を、接続金具に形成した嵌合リブと光半導体素子に形成した嵌合溝とを嵌合し、且つ接続金具に形成したバーリング穴に光ファイバケーブルを挿通して嵌合し、光半導体素子の光入出射面と光ファイバの端面とを光半導体チップの略光軸上で対向させるようにしたことによって実現した。
以下、この発明の好適な実施例を図1から図11を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施例に限られるものではない。
図1は本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例1を示す分解斜視図、図2は図1のA−A断面図である。本実施例は光半導体素子、光ファイバケーブル及びそれらを固定して光学的に接続する接続金具から構成されている。以下に夫々の構成部品について詳細に説明する。
第一の構成部品である光半導体素子1は、エポキシ樹脂等の絶縁部材からなる絶縁基板2の表面に配線パターン3が形成されたプリント基板4に、光半導体チップ5(例えば、発光源となる発光ダイオードチップ、半導体レーザチップ等或いは受光源となるフォトダイオードチップ、PINフォトダイオードチップ、フォトトランジスタチップ等)が実装され、導電性接着剤6又はボンディングワイヤ7を介して前記配線パターン3と電気的導通が図られている。
そして、少なくとも通信に使用される光の波長領域において透光性を有するエポキシ樹脂等からなる封止樹脂8によって光半導体チップ5及びボンディングワイヤ7が封止され、保護されている。
封止樹脂8には、光半導体チップ5の光軸に平行な直線を光軸を回転軸として回転させた円柱形状の凹部9が形成され、凹部9の底部には光半導体チップ5の放射方向に向かって凸形状のレンズ10が形成されている。この凹部9は後で述べるように光ファイバケーブルの光ファイバを嵌合するために設けられたものであるため、その内径は光ファイバに対して、がたつきなく安定した嵌合状態が確保できるような寸法に設計されている。
更に、封止樹脂8には前記凹部9の深さよりも浅い嵌合溝11が光半導体素子1実装時に実装面と水平になるように封止樹脂8の対向する一対の辺の中央部に該一対の辺に平行に形成されている。この嵌合溝11も後で述べるように接続金具のLアングルの嵌合リブと嵌合するために設けられたものであるため、その幅はLアングルの嵌合リブに対して、がたつきなく安定した嵌合状態が確保できるような寸法に設計されている。
第二の構成部品である光ファイバケーブル20は、光の導光に係わる光ファイバ21と保護ジャケット22からなり、光ファイバ21は保護ジャケット22によって被覆されている。
第三の構成部品である接続金具は30、弾性を有する1枚の金属板から切断、曲げ、バーリング等の加工によって作製されたものであり、前側板部31、後側板部32、一対のLアングル33及び一対の横側板部34の夫々が底板部35から上方に向かって曲げ起こされている。
前側板部31は底板部35の前側縁部を折り曲げ線36から曲げ起こされて内側に向かって開いた断面略コ字形状をなしており、コ字の2辺で挟まれた辺に対応する面にはバーリング穴37が設けられ、該バーリング穴37の周縁部から内側に向かって筒形状に曲げ起こされたバーリング部38の先端部に鋸歯形状の爪部46が形成されている。
バーリング穴37は後で述べるように光ファイバケーブル20を引き抜き不可能に固定するために設けられたものであるため、その内径は光ファイバケーブル20の保護ジャケット22に対して、がたつきがない程度の寸法に設計されている。
後側板部32は、底板部35を挟んで前側板部31と互いに対向する位置にあり、底板部35の後側縁部を折り曲げ線39から曲げ起こされてから複数回(本実施例では2回)折り曲げられながら上方に延びている。
一対の横側板部34は、前側板部31と後側板部32との間にあり、底板部35を挟んで互いに対向する位置で横側縁部を折り曲げ線40から曲げ起こされて上方に延びている。
一対のLアングル33は夫々前後方向及び横方向ともに前側板部31と横側板部34との間にあり、横方向の折り曲げ線41から曲げ起こされて上方に延びている。上方に延びた一対のLアングル33の脚部45は夫々嵌合リブ42が折り曲げ線43から折り曲げられて後方に延びている。
バーリング穴37とLアングル33の嵌合リブ42との上下方向の位置関係は、光ファイバケーブル20の光ファイバ21が光半導体素子1の略光軸上に位置するように、バーリング穴37の中心と嵌合リブ42の板の厚み方向の中間位置とを略一致させる設計になっている。
次に、接続金具を介して光半導体素子と光ファイバケーブルとを固定して光学的に接続する構造について図3に示す断面図を加えて説明する。
まず、弾性を有する金属板からなる接続金具30の後側板部32に押圧荷重を加えて後方に傾けて保持し、横側板部34を横方向のガイドにしながら上方から光半導体素子1を接続金具30の底板部35に搭載する。この時点で接続金具30に対して光半導体素子1の横方向の位置決めが完了する。
その後、後側板部32に加えられていた押圧荷重を除々に取り除くと、光半導体素子1は該光半導体素子1の嵌合溝11がLアングル33の嵌合リブ42をガイドにしながら後側板部32の戻り弾性力によって光半導体素子1の背面12が後側板部32の荷重線部44を介して除々に前方に押し進められ、光半導体素子1の前面13がLアングル33の脚部45に当接して止まる。
これで、接続金具30に対して光半導体素子1は接続金具30の一対の横側板部34によって横方向の位置決めが行なわれ、光半導体素子1の嵌合溝11とLアングル33の嵌合リブ42とが嵌合されることによって上下方向の位置決め及びがたつきが防止され、Lアングル33の脚部45と後側板部32の荷重線部44とによる圧縮荷重によって前後方向の位置決め及び固定が行なわれたことになる。
次に、上記のように光半導体素子1が接続金具30に対して上下、左右及び前後方向が所定の位置に位置決めされ、且つ固定された状態で光ファイバケーブルが取り付けられる。
光ファイバケーブル20は予め保護ジャケット22を剥がし、光ファイバ21を所定の長さに露出させておく。そして光ファイバケーブル20を接続金具30の前側板部31に設けられたバーリング穴37をバーリング部38を押し開くように挿通させて光ファイバ21を光半導体素子1に設けられた円柱形状の凹部9に嵌合し、先端が所定の位置に達したところで停止する。
このとき、バーリング穴37には光ファイバケーブル20の保護ジャケット22が位置しており、光ファイバケーブル20の挿入方向と同一方向に曲げ起こされたバーリング部38の鋸歯形状の爪部46が保護ジャケット22に食い込んだ状態で引き抜き不可能に固定される。
図4は上記光ファイバ接続構造の接続部をプリント基板に実装した状態を示したものである。実装手順は、上記方法で接続金具30に光半導体素子を搭載・固定し、それを絶縁基板50の表面に、分離された配線パターン51が形成された実装用プリント基板52上に接続金具30の底板部35を上面にして載置する。すると、光半導体素子1と断面略コ字形状の前側板部31の先端部とが実装用プリント基板52に接触する。
そのとき、実装用プリント基板52の分離された配線パターン51の夫々の上に光半導体素子1の配線パターン3及び前側板部31の先端部が位置するように調整する。そして、実装用プリント基板52の夫々の配線パターン51と光半導体素子1の配線パターン3及び前側板部31の先端部を半田53接続して固定する。この場合、半田53接続によって信号に関する電気的導通を図るのは光半導体素子1の配線パターン3であって、接続金具30の前側板部31の半田53接続は接続金具30の実装用プリント基板52に対して強固な固定を確保することと、前側板部31に半田53接続する実装用プリント基板52の配線パターン51を安定した電位(例えばグランド電位)に保つことによって、電磁シールド効果を狙ったものである。
なお、図では光半導体素子1の配線パターン3と実装用プリント基板52の配線パターン51との半田53接続が1か所となっているが、これは観視方向からくるものであり、実際は記載された半田接続箇所に重なった図面の厚み方向に更に1か所の半田接続部が設けられている。
次に、予め保護ジャケット22を剥がして所定の長さに光ファイバケーブル20を露出させた光ファイバケーブル20を、接続金具30の前側板部31に設けられたバーリング穴をバーリング部を押し開くように挿通させて光ファイバ21を光半導体素子1に設けられた円柱形状の凹部9に嵌合し、先端が所定の位置に達したところで停止する。
このとき、バーリング穴には光ファイバケーブル20の保護ジャケット22が位置しており、光ファイバケーブル20の挿入方向と同一方向に曲げ起こされたバーリング部の先端部に設けられた鋸歯形状の爪部が保護ジャケット22に食い込んだ状態で引き抜き不可能に固定される。そのため、実用時に加わる振動や衝撃、不可抗力による光ファイバケーブルの引っ張り等に対しても光ファイバケーブル20が抜けることはなく、本来の機能を確実に果すことができる。
なお、光半導体素子と光ファイバケーブルの光学的接続部を実装用プリント基板に実装するにあたって、該光学的接合部が実装用プリント基板の安定した電位(例えばグランド電位)に保たれた配線パターンに電気的に導通された金属製の接続金具によって覆われることになる。その結果、接続金具が電磁シールドの役割を果し、確実な動作を確保する働きをなすものである。
図5は本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例2を示す分解斜視図、図6は図5のB−B断面図である。本実施例は上記実施例1と同様に光半導体素子1、光ファイバケーブル20及びそれらを固定して光学的に接続する接続金具30から構成されている。以下に夫々の構成部品について実施例1との違いを重点にして説明する。
光半導体素子1は外部に導出された一対のリードフレーム14a、14bを使用し、一方のリードフレーム14aに光半導体チップ5(例えば、発光源となる発光ダイオードチップ、半導体レーザチップ等或いは受光源となるフォトダイオードチップ、PINフォトダイオードチップ、フォトトランジスタチップ等)が導電性接着剤6を介して実装されて光半導体チップ5の下側電極とリードフレーム14aとが電気的導通が図られ、光半導体チップ5の上側電極と他方のリードフレーム14bとがボンディングワイヤ7を介してリードフレーム14bと電気的導通が図られている。
このように、リードフレーム14a,14bの延長方向と光半導体チップ5の光軸が略直角をなす光半導体素子1はサイドビュータイプと呼ばれ、実施例1で使用されている表面実装タイプと呼ばれるものとは構造が異なっている。
但し、封止樹脂8には実施例1と同様な要領で筒形状の凹部9及び嵌合溝11が設けられている。
接続金具30は断面略コ字形状の前側板部31が上方に延長して設けられていること以外は実施例1と同様である。
図7は、接続金具30を介して光半導体素子1と光ファイバケーブル20とを固定して光学的に接続する構造を示す断面図である。接続金具30に対して光半導体素子1及び光ファイバケーブル20を実装、固定する方法及び構造は実施例1と同様であるので説明は省略する。
図8は上記光ファイバ接続構造の接続部をプリント基板に実装した状態を示したものである。光半導体素子1を搭載・固定した接続金具30の底板部35を上面にして配線パターン51が分離した実装用両面プリント基板60上に載置する。
そのとき、光半導体素子1の一対のリードフレーム14a、14bは夫々実装用両面プリント基60の分離された配線パターン51内に設けられたスルーホールに挿通され、接続金具30の断面略コ字形状の前側板部31の先端部が実装用両面プリント基板60の他方の配線パターン51に接触する。
そして、実装用両面プリント基板60の夫々分離した配線パターン51とリードフレーム14a,14b及び前側板部31の先端部とを半田53接続して固定する。この場合、半田53接続によって信号に関する導通を図るのは一対のリードフレーム14a、14bであって、接続金具30の前側板部31の半田53接続は接続金具30の実装用両面プリント基板60に対して強固な固定を確保することと、前側板部31に半田53接続する実装用両面プリント基板60の配線パターン51を安定した電位(例えばグランド電位)に保つことによって、電磁シールド効果を狙ったものである。
なお、図では光半導体素子1の一対のリードフレームと実装用両面プリント基板60の配線パターン51との半田53接続が1か所となっているが、これは観視方向からくるものであり、実際は記載された半田接続箇所に重なった図面の厚み方向に更に1か所の半田接続部が設けられている。
次に、予め保護ジャケット22を剥がして所定の長さに光ファイバケーブル20を露出させた光ファイバケーブル20を、接続金具30の前側板部31に設けられたバーリング穴をバーリング部を押し開くように挿通させて光ファイバ21を光半導体素子1に設けられた円柱形状の凹部9に嵌合し、先端が所定の位置に達したところで停止する。
図9は本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例3を示す分解斜視図である。本実施例は上記実施例1及び2と同様に光半導体素子1、光ファイバケーブル20及びそれらを固定して光学的に接続する接続金具30から構成されている。以下に夫々の構成部品について実施例1及び2と対比しながら説明する。
光半導体素子1は実施例1で使用した表面実装タイプの光半導体素子であり、封止樹脂8に2つの部分に分割した嵌合溝11を形成すると共に、光半導体チップの光軸上の封止樹脂8前面13に凸形状のレンズ15を設けたものである。
接続金具30は光ファイバケーブル20の挿入方向に対して、前側板部31を折り返してバーリング穴37を二重に設けたこと以外は実施例1の接続金具と同様である。
接続金具30を介して光半導体素子1と光ファイバケーブル20とを固定して光学的に接続する構造の断面図を図10に示す。光ファイバケーブル20を引き抜き不可能に固定するために設けられた接続金具30のバーリング穴7のバーリング部38を2重にもうけることによって、光半導体素子1の封止樹脂8に設けられたレンズ15の中心と光ファイバ21の中心とが光半導体チップ5の略光軸上に位置するように、光軸合わせの確度を高めることができる。
以上、本発明に係わる実施例1〜3について説明してきたが、夫々の実施例で使用され光半導体素子と接続金具を組み合わせることによって、実施例以外の光ファイバ接続構造が実現できる。
例えば、実施例1で使用した光半導体素子と実施例3で使用した接続金具を組み合わせることによって、図11の断面図で示すような光ファイバ接続構造が可能となる。この場合、バーリング穴37のバーリング部38を2重にすることによって光ファイバケーブル20の固定が確実なものとなり、光半導体素子1の封止樹脂8に設けられた凹部9に光ファイバ21を嵌合することによって光ファイバ21に対する光軸合わせの精度が高められる。よって、実用時に加わる振動や衝撃、不可抗力による光ファイバケーブルの引っ張り等に対してより強固で、よりカップリング効率の高い光ファイバ接続構造が実現できるものである。
また、光ファイバは素材によりガラスファイバとプラスチックファイバとに大別され、本発明の構成部品としてはどちらでも使用可能であるが、軽量、安価な点からプラスチックファイバが望ましい。
光ファイバケーブルの位置合わせ及び固定のために接続金具に設けられるバーリング穴は、上記実施例では2ヶ所まで設けることを提起したが、光ファイバケーブルの挿入方向に対して3ヵ所以上設けることも可能である。その場合、固定を更に強固なものとすると共に、位置合わせの精度を一層向上させることができる。
光ファイバの固定をより強固にするためには、バーリング穴のバーリング部と光ファイバケーブルの保護ジャケットとを接着剤で補強することでも可能である。そのとき、バーリング部と保護ジャケットとは構造上接着前から固定されているため、接着時の硬化過程において固定するための特別な固定治具等が不要であり、接着工程における余分なコストを費やす必要がない。
光半導体素子の封止樹脂に形成する嵌合溝は、封止樹脂を充填して硬化させる金型を介して形成されるのが一般的であるが、表面実装タイプの場合は製造上、1枚のプリント基板上に多数の素子部を形成し、最後に裁断して複数の素子に分割するものであるが、裁断時に裁断歯の高さを調節していわゆる「半切り」の手法を用いて形成することも可能である。
本発明で使用される光半導体素子には発光素子と受光素子とがあり、発光素子としては発光ダイオード、半導体レーザ等であり、受光素子としてはフォトダイオード、PINフォトダイオード、フォトトランジスタ等である。
以上述べたように、本発明の光ファイバ接続構造は、光ファイバと光半導体素子とを光学的に接続するために設ける部品は接続金具のみであるために部品点数が少ない。その結果、金型費を含めた材料費の低減及び製造工数の削減による組み立て費の低減によって製品の製造コストを低減することができる。
また、接続金具は弾性を有する金属板を加工することによって作製される。よって、光ファイバ及び光半導体素子の占めるスペースに対して光学的な接続機能に係わらない部分の占めるスペースの割合が極めて小さくなり、小型化が実現できる構成となっている。
また、接続金具に光半導体素子を固定するにあたって、横方向の位置あわせを接続金具に形成された一対の横側板部をガイドにして挟持し、前後方向の位置合わせを接続金具に形成された一対のLアングルの脚部と後側板部との圧縮荷重によって挟持すると共に固定の役割を持たせ、上下方向の位置合わせを光半導体素子に形成された嵌合溝に接続金具に形成された一対のLアングルの嵌合リブを嵌合するような構造にした。その結果、光半導体素子を接続金具に対して高い位置精度で再現性よく、強固に実装することができるようになった。
また、接続金具に光ファイバケーブルを固定するにあたって、接続金具に形成されたバーリング穴に光ファイバケーブルを挿通させて先端部に鋸歯形状の爪部が形成されたバーリング部でガイドすると共に、引き抜き不可能に固定するようにした。その結果、光ファイバケーブルを接続金具に対して高い位置精度で再現性よく、強固に実装することができるようになった。
上記のように、接続金具に対して光半導体素子と光ファイバとを夫々高精度の位置合わせで再現性良く固定するここができるため、接続金具を介して光学的に接続される光半導体素子と光ファイバとの位置合わせ(光軸合わせ)も高精度で再現性良く行なうことができる。その結果、光半導体素子と光ファイバとの光学的な接続損失を少なくしてカップリング効率を高めることができる。
また、光半導体素子と光ファイバとを固定した接続金具の一端を半田固定したプリント基板の配線パターンを、安定した電位(例えばグランド電位)に保つことによって、電磁シールド効果をもたせることができた。それによって、周囲の電磁ノイズの影響を低減して光半導体素子と光ファイバとの間の光信号伝達の確実性を向上させることができるようになった。
このように、本発明は、光半導体素子と光ファイバとの接続が機構的に簡単に、高精度で再現性良く行なわれ、光学的には接続損失が少なくてカップリング効率が高いと共に信号伝達の確実性が高く、経済的には部品点数が少なくて製造コストが低減でき、大きさにおいては光学的な接続に寄与しないスペースの占める割合が極めて小さいために小型化が可能である、などの優れた効果を奏するものである。
本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例1を示す分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例1を示す断面図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例1をプリント基板に実装した実装図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例2を示す分解斜視図である。 図5のB−B断面図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例2を示す断面図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例2をプリント基板に実装した実装図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例3を示す分解斜視図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の実施例3を示す断面図である。 本発明に係わる光ファイバ接続構造の他の実施例を示す断面図である。 従来の光ファイバ接続構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 光半導体素子
2 絶縁基板
3 配線パターン
4 プリント基板
5 光半導体チップ
6 導電性接着剤
7 ボンディングワイヤ
8 封止樹脂
9 凹部
10 レンズ
11 嵌合溝
12 背面
13 前面
14a、14b リードフレーム
15 レンズ
20 光ファイバケーブル
21 光ファイバ
22 保護ジャケット
30 接続金具
31 前側板部
32 後側板部
33 Lアングル
34 横側板部
35 底板部
36 折り曲げ線
37 バーリング穴
38 バーリング部
39 折り曲げ線
40 折り曲げ線
41 折り曲げ線
42 嵌合リブ
43 折り曲げ線
44 荷重線部
45 脚部
46 爪部
50 絶縁基板
51 配線パターン
52 実装用プリント基板
53 半田
60 実装用両面プリント基板
d1〜d3 拡散剤

Claims (5)

  1. 光半導体チップが透光性封止樹脂によって封止された光半導体素子と、光ファイバが保護ジャケットによって被覆された光ファイバケーブルとを、1枚の弾性を有する金属板から形成された接続金具に固定して前記光半導体素子と前記光ファイバとを光学的に接続する光ファイバ接続構造であって、前記接続金具には少なくとも嵌合リブとバーリング穴が、前記光半導体素子には透光性封止樹脂の光入出射面から前記光半導体チップまで達しない深さを有する嵌合溝が夫々設けられており、前記光半導体素子は嵌合溝を前記接続金具の嵌合リブに嵌合し、前記光ファイバケーブルは前記接続金具のバーリング穴に挿通して、前記光半導体素子の光入出射面と前記光ファイバの端面とを前記光半導体チップの略光軸上で対向させたことを特徴とする光ファイバ接続構造。
  2. 前記バーリング穴には、前記光ファイバケーブルの挿通方向に向かう、先端部に鋸歯形状の爪部が形成されたバーリング部が形成され、前記バーリング部の爪部によって前記バーリング穴に挿通された前記光ファイバケーブルを引き抜き不可能に嵌合したことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続構造。
  3. 前記光半導体素子は、前記光半導体チップの略光軸方向の、対向する少なくとも一方からの前記接続金具の弾性押圧による圧縮荷重によって挟持されていることを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の光ファイバ接続構造。
  4. 前記光半導体チップは、発光ダイオード、半導体レーザ、フォトダイオード、PINフォトダイオード、フォトトランジスタのチップからなる群の中の1つのチップを使用することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光ファイバ接続構造。
  5. 前記光半導体素子を該光半導体素子から外部に導出された導体部と前記接続金具の一部とを実装基板に固定することにより前記実装基板に実装するようにしたことを特徴とするとする請求項1〜4の何れか1項に記載の光ファイバ接続構造。
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