JP4334001B2 - メダル選別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機、自動両替機、遊技機等に用いられるコイン(硬貨)やメダル(金属製小判板)の異径異厚を選別するメダル選別装置に関するものである。
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンでは、一般的にメダル投入口から1〜3枚のメダルを投入して遊技が行われる。メダル投入口には、メダル通路が連通され、メダル通路にはメダルの選別を行うメダル選別装置が設けられている。メダル選別装置は、メダル投入口から投入されたメダルの真偽を判定し、偽物を排除して、真正なメダルのみを選び出す。偽物のメダルは、メダル選別装置から排除されてスロットマシンの外部に設けたメダル受け皿に排出される。真正のメダルは、カウントセンサでカウントされた後に、入賞時にメダルを払い出すためのホッパー装置に案内される。一般的に、メダル通路は略L字状に屈曲しており、メダル通路に進入したメダルの流下方向は第一方向から第二方向に変化する。そして、流下方向が第二方向に変化したメダルがカウントセンサによって検知されると、投入されたメダルの枚数がカウントされる。
メダル選別装置としては、不正使用を防止するために、偽造メダルや他の遊技機用のメダルなどの外径や厚みが異なる偽物メダルを確実に選別する必要がある。メダルの選別技術としては、メカ的な選別装置と電磁気又は光学による選別装置が知られている。メカ的な選別装置としては、メダル通路に一対の上・下側側板を対向するように所定間隔離して設けるとともに、メダルが下側側板に寄り掛かるようにそれぞれを傾斜して設け、この下側側板に落下孔を設けて、上・下側側板との間をメダルが通過するときに、メダル通路の底部からの高さが所定の外径を有するメダルの外径未満のメダルを落下孔に落ち込ませてメダル通路から排除している(特許文献1)。この選別装置では、真正メダルよりも大きな外径のメダルの投入をメダル投入口で規制しているため、真正メダルよりも小さな外径のメダルを選別している。
また、電磁気による選別装置としては、電磁気による選別として、1つの磁気センサを設け、この磁気センサから得られる出力波形(インピーダンス変化)を検出してコインの材質及び径とを判定している(特許文献2)。また、床からの高さが異なる位置にそれぞれ所定周波数を有する電流を送信する複数の送信側コイルと、これに対応した位置に設けた複数の受信側コイルとを有し、各受信側コイルが受信した各々の受信データに基づいてコインの種別(例えば500円と1ルーブルとのコインの種別)を判定する装置も知られている(特許文献3)。
光学による選別装置としては、複数の受光体を遮光するタイミングからコインの外径を識別する装置が知れられている(特許文献4)。また、コインの厚みをレーザー式変位センサで測定し、測定した変位波形データを予め記録されている正常コインの波形データと比較して変形コインかどうかを判断するコイン選別装置も知られている(特許文献5)。
ところで、近年、不正な方法によってメダルカウンタをカウントさせる行為が行われることがある。この不正行為で用いる器具(以下、「ゴト器具」と称する)の1つとして、例えばメダル投入口に挿入することが可能な略L字形状に屈曲した板の先端部に、複数のLEDを直列に配置し、複数のLEDがそれぞれ異なるタイミングで点滅するように制御するものが知られている。このゴト器具をメダル投入口からメダル通路の屈曲方向に沿うように挿入してLEDをカウントセンサと対面させると、LEDの点滅によってカウントセンサにメダルが通過したことを誤って検知させることができ、これにより、実際にメダルの投入を行うことなくメダルをカウントさせることができ、よって、クレジットされたメダルを引き出す、あるいは、遊技を行うなどの行為によって不正に利益を得ることができる。
特開平8−287311号公報 特開平5−166028号公報 特開平5−282519号公報 特公昭53−28795号公報 特開平10−49721号公報
しかしながら、近年、外径及び厚みを精巧に作った偽物メダルが増えており、メダル選別装置としては外径及び厚みをリアルタイムで選別することが望まれている。しかし、従来の遊技機では、メダル投入口で真正メダルよりも厚みの厚いメダルの投入を規制しているだけで、メダル投入口以降でメダルの厚みを選別することは遊技機などに用いるローコストなメダル選別装置で行われていないのが実情であった。そこで、メダルの厚みを選別する装置としては、特許文献5に記載の装置が知られている。しかし、この厚み選別装置は、高価なレーザー式変位センサや複雑な回路、及び予め波形データを記憶させておくためのメモリなどが必要になりコストが高くつき、ローコストなメダル選別装置に組み込むには不向きである。
また、外径を選別する装置には、真正なメダルの中にも摩耗して外径が僅かにすり減ったメダルなどがあるため、真正メダルの判断基準に所定の許容誤差範囲を持たしている。このため、メダル投入口以降で真正メダルよりも直径が小さい小径メダルを選別するだけでは、メダル投入口に入る直径よりも小さくかつ真正メダルよりも大きな直径の偽物メダルを選別することができないという不都合があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、メダルの厚みと外径を正確に選別して偽物メダルを選別することができ、また、メダルカウンタをアップする不正行為を確実に防止することができるメダル選別装置をローコストで提供しようとするものである。
本発明のメダル選別装置では、第1直径以下、及び第1厚み以下のメダルが投入されるメダル投入口と; 前記メダル投入口から投入されるメダルが流下する、略L字形状に折れ曲がった第1通路と;前記第1通路のうち折れ曲がった部分よりも下流に設けられ、前記第1通路を流下するメダルのうち前記第1直径よりも小さい第2直径未満のメダルを第1通路から除外し、前記第1直径以下でかつ前記第2直径以上のメダルを通過させる選別手段と;前記選別手段を通過したメダルを転動して流下させる前記第1通路のうち前記選別手段で選別されたメダルが転動する転動支持面に、前記第1厚みよりも薄い第2厚み以下の厚みのメダルが流入する入口を有し、前記入口から流入したメダルを前記第1通路から分岐して流下させる、略L字形状に折れ曲がった第2通路と;前記第2通路のうち折れ曲がった部分よりも下流に設けられており、前記第2直径以上でかつ第3直径以下のメダルの通過個数をカウントするカウントセンサと;を備えたものである。なお、カウントセンサの前に第2選別手段を設け、第2選別手段で第2通路を流下するメダルのうち前記第1直径以下でかつ第2直径よりも大きな第3直径を超えるメダルを前記第2通路から除外し、第2直径以上でかつ第3直径以下のメダルをカウントセンサに向けて通過させるように構成してもよい。
メダルの外径の選別は、第1及び第2選別手段との2カ所で順番に行われる。第1選別手段としては、第2選別手段よりも先にメダルの外径を選別するため、選別精度を低くしている。このため、従来技術で説明したメカ的な選別手段や、電磁気又は光学による選別手段を用いることができる。
最後に外径選別を行う第2選別手段としては、第1選別手段よりも精度の高い選別を行う必要がある。このため、磁気センサや光センサを用いる選別手段を用いるのが望ましい。そこで、第2選抜手段の望ましい構成としては、第2通路をメダルが流下する軌跡内で、かつ前記第2直径以上で第3直径以下の直径を有するメダルを同時刻に検知しない距離だけ第2通路の流下方向にずらして配されており、メダルの通過を検知したときに検知信号を出力する第1及び第2センサと、前記第1及び第2センサから出力される2つの検知信号を監視し、前記2つの検知信号が同時刻に得られたときに、前記第1及び第2センサで検知したメダルを第2通路から外部に振り分ける振り分け手段と、で構成するのが好適である。
本発明のメダル選別装置によれば、最初に選別手段でメダルの外径を大まかに選別し、最後にカウントセンサでメダルの外径を細かに選別するとともに、第1及び第2通路との間に配した入口でメダルの厚みを選別するため、外径及び厚みの選別を正確に行うことができる。また、L字形状をした第2通路を、L字形状をした第1通路の折れ曲がり部分よりも下流に接続し、その第2通路のうち折れ曲がり部分よりも下流にカウントセンサを設けたから、ゴト器具の挿入をきわめて困難にすることができる。
本発明を用いた遊技機の一実施例であるスロットマシン(回胴式遊技機)10は、図1に示すように、筺体11にリールユニットや電気部品等を組み込んだ構成となっている。筺体11は、前面扉12と収納箱13とからなる。前面扉12は、上・下扉14,15とからなり、上・下扉14,15は、図示していないヒンジにより開閉自在に取り付けられている。
上扉14の前面には、表示窓17が設けられており、表示窓17の奥には、リールユニットの一部を構成する第1〜第3リール18〜20の一部が露呈している。周知のように、第1〜第3リール18〜20の外周には、複数種類の当選絵柄を含む絵柄が一定ピッチで配列され、1リールにつき3個の絵柄は、表示窓17を通して観察することができる。
下扉15の前面には、メダルを投入するためのメダル投入口21、スタートレバー22、各リールの動作を停止させるための第1〜第3ストップボタン23〜25、メダル受け皿26、獲得したメダルをメダル受け皿26に払い出す払い出し口27などが設けられている。
メダル投入口21に所定枚数のメダルを投入してスタートレバー22を操作すると、第1〜第3リール18〜20が一斉に回転する。その後、第1〜第3ストップボタン23〜25を順番に操作することで第1〜第3リール18〜20の回転が停止する。このとき、各リールに表示された絵柄を一個ずつ組み合わせてなる、例えば横3本斜め2本の合計5本の入賞有効ラインのうちのいずれかに、予め決められた絵柄が揃うことで、払い出し口27から対価に応じた枚数のメダルが払い出される。
スロットマシン10では、所定枚数、例えば50枚を限度にメダルをクレジット(貯留)することが可能になっている。すなわち、メダル投入口21には一度に50枚まで投入され、それを越えて投入されるメダルは、メダル受け皿26に返却される。なお、上扉14の前面には、現時点で貯留されているメダルの枚数を表示するクレジット枚数表示窓28が設けられている。
図2に示すように、下扉15の内部には、メダル選別装置30がメダル投入口21に連通して取り付けられている。メダル選別装置30で選別された真正メダルは、収納箱13の下部に設けたホッパー装置31のタンク32に貯留される。ホッパー装置31は、入賞時などの払い出し時に、タンク32に貯留したメダルを払い出し口27に1枚ずつ払い出す。メダル選別装置30で偽物として選別された偽物メダルは、メダル選別装置30から払出しシュート33を通って払い出し口27からメダル受け皿26に返却される。
メダル選別装置30は、図3に示すように、第1通路35、第1選別手段36、第2通路37、及び第2選別手段38とで構成されている。第1通路35は、メダルを周面で転動させる断面矩形のメダル通路を略L字状に屈曲させた形態、すなわち、メダル通路に進入したメダルの流下方向を第一方向から、第一方向とは異なる第二方向に変化させる形態となっている。第1通路35の入口には、メダル投入口21に接続されており、メダル投入口21は、第1直径D1及び第1厚みT1を越える外形を有するメダルの投入を規制し、第1直径D1以下及び第1厚みT1以下の外形を有するメダルの投入を許容する。
第1選別手段36は、第1通路35のうちの流下方向を第二方向に変化させる通路に配されており、第1通路35を流下するメダルのうちの第1直径D1よりも小さい第2直径D2未満の直径を有するメダルを第1通路から除外し、第1直径D1以下でかつ前記第2直径D2以上の直径を有するメダルを通過させる。すなわち、最初に大まかに選別するコインの直径M1の許容誤差範囲は、「第1直径D1≧M1≧第2直径D2」の条件式で表される範囲になる。なお、除外されるメダルは、払い出し口27を介してメダル受け皿26に案内される。
第2通路37は、メダルを第1通路35の第二方向とは異なる第三方向に分岐させるメダル通路であり、メダル通路を略L字状に屈曲させた形態、すなわち、進入したメダルの流下方向を第三方向から、第三方向とは異なる第四方向に変化させる形態となっている。第2通路37の入口39は、第1選別手段36に対して第1通路35の流下方向の下流側で、かつ第1通路35の転動支持面、すなわち底面に設けられており、第1通路35の流下方向に長手方向を合わせた向きの縦長開口になっている。この入口39は、第1選別手段36を通過したメダルのうちの第1厚みT1よりも薄い第2厚みT2以下の厚みを有するメダルを流入させ、第2厚みT2を越える厚みを有するメダルをそのまま通過させる。入口39に流入せずに通過するメダルは、そのまま第1通路35を第二方向に流下し、払い出し口27を介してメダル受け皿26に案内される。
第2通路37には、流下方向の上流側から順に、1枚出し機構40、第2選別手段38、及びカウントセンサ41とが配されている。1枚出し機構40は、例えば図示していない光センサ、ストッパー、及びアクチュエータとで構成されている。光センサは、入口39を通過したメダルを検知して検知信号を出力する。ストッパーは、光センサに対して第2通路37の流下方向の下流側に配置されており、第2通路37に出入り自在になっている。アクチュエータは、検知信号を受けることに応答してストッパーを所定時間の間隔ごとに出入りさせて、入口39から連続して流入するメダルを一定間隔離して1枚ずつ流下させる。なお、1枚出し機構としては、第2通路37に設けることに限らず、第2選別手段38よりも上流で有れば、入口39よりも上流側の第1通路35のいずれに配しても良い。
第2選別手段38は、2つの光センサ43,44を遮光するタイミングからメダルの外径を識別し、第1直径D1未満で、かつ第2直径D2よりも大きな第3直径D3を越える直径を有する偽物メダルを、詳しくは後述する振り分け機構45を作動して、第2通路37から除外し、また、第2直径D2以上で第3直径D3以下の直径を有するメダルを真正メダルとして通過させる。すなわち、第2選別手段38が真正メダルとして選別するメダルの直径M2は、「第3直径D3≧M2≧第2直径D2」の条件式で表される範囲となる。この範囲が最終的な真正メダルとして選別する許容誤差範囲になる。なお、第2選別手段38で除外されるメダルは、払い出し口27を介してメダル受け皿26に案内される。
カウントセンサ41は、第2選別手段38を通過したメダルを光センサで検知して1枚のメダルを検知するごとにカウント信号を出力する。このカウント信号は、スロットマシン10の遊技を制御する制御回路に送られ、制御回路でクレジットとしてカウントされる。カウントセンサ41を通過したメダルは、ホッパー装置31のタンク32に貯留される。
第1選別手段36は、図4(A)に示すように、第1通路35の一部を傾けて配した傾斜通路48と、この傾斜通路48に設けた落下孔50などで構成されている。傾斜通路48は、メダルを厚み方向に傾斜させて転動させる。落下孔50は、メダルが寄り掛かる右壁49の一部を切り欠いて設けられている。右壁49には、落下孔50を挟んだ上下に上・下縁51,52が残っている。上・下縁51,52は、メダルの表又は裏面の上・下方を支持しながらメダルを転動させる。上縁51と傾斜通路48の底面53との間の傾斜方向に沿った寸法は、第2直径D2未満の長さに管理されている。これにより、第2直径D2以上の直径を有するメダルは、落下孔50に落下しないでそのまま通過し、また、同図(B)に示すように、第2直径D2未満の直径を有するメダルは、落下孔50から第1通路35の外に落下する。
第2選別手段38は、図5及び図6に示すように、第1センサ43、第2センサ44、及び、振り分け機構45とで構成されている。第1及び第2センサ43,44は、図示していないが光源とフォトトランジスターとからなる透過型の光センサで各々構成されている。第2通路37には、左・右壁に光源からの光を投光する第1及び第2の透光穴と、フォトトランジスターで受光するための第1及び第2の検知孔54,55とが各々対向して設けられている。フォトトランジスターは、検知孔54,55から入射する光源の光を受光している間は「L」(Low)信号を出力し、メダルで光源の光が遮蔽されたときに「H」(High)信号を出力する。第1センサ43のフォトトランジスターは、第1検知孔54の奥に配されており、また第2センサ44のフォトトランジスターは、第2検知孔55の奥に配されている。なお、図5に示す符号56は、第2通路37に出入り自在に設けたブロッカーであり、クレジットが満杯のときにメダルを強制的に除外するために突出する。
第2検知孔55は、第1検知孔54に対して第2通路37の流下方向の下流側に、第1検知孔54に対して第1センサ43が真正のメダルを検出している時刻と同時刻に同じメダルを検出しない距離の分だけ流下方向に離して設けられている。ここで、真正のメダルの直径M2は、「第3直径D3≧M2≧第2直径D2」の条件式で表される範囲であるため、前記距離としては、流下するメダルの中心の軌跡上に、第1及び第2検知孔54,55を、直径M2の長さ分だけ離して設けるのが一般的である。
しかし、メダルの中心の軌跡上に光センサを配すると、互いの光センサをメダルの直径M2の長さ分だけ離すため、検知孔54,55との間の距離が長くなり、第2選別手段38の取り付け範囲を広く占有してしまう。このため、本実施形態では、4個の接線57〜60でメダルを正方形で取り囲む範囲から真正コインの輪郭を除いて残る四隅の範囲(ハッティングで示した範囲)61〜64のうちの流下方向の上流側の2隅の範囲63,64のうちのいずれか一方の範囲に第1検知孔54を、また、第2検知孔55を下流側の2隅の範囲61,62のうちのいずれか一方の範囲に設けている。こうすると、互いの検知孔54,55の間隔を短くすることができ、よって、光センサの取り付けにおける省スペース化を図ることができる。なお、検知孔54,55は、底面65からの高さを同じ高さに配してもよいし、上下方向にそれぞれズラして配しても良い。また、前述した4個の接線57〜60は、直径M2のメダルと第2通路37の底面65とが接する接線57と、その接線57に対して水平及び垂直となる3個の接線58〜60とで構成している。
振り分け機構45は、選別回路67、ドライバー68、ソレノイド69、及び振り分け板70とで構成されており、本発明の振り分け手段を構成する。選別回路67には、第1及び第2センサ43,44から出力される信号が個別に入力され、選別回路67は、同時刻に得られる2つの信号の組み合わせに基づいてエラー信号を発生する。エラー信号を発生する信号の組み合わせは、第1及び第2センサ43,44の両方が同時刻に「H」信号になる組み合わせとしている。選別回路67は、エラー信号を発生すると、ドライバー68を介してソレノイド69を駆動する。
振り分け板70は、第2通路37のうちの第1及び第2センサ43,44を配置した位置を含む流下方向の前後に渡って設けられている。この範囲の第2通路37は、メダルを厚み方向に傾斜して転動させる傾斜通路71になっており、流下するメダルが寄り掛かる右壁76には、下縁72を残して切り欠いた落下孔73が設けられている。振り分け板70は、傾斜通路71の流下方向と平行な軸74を中心に回転自在に配されており、落下孔73の上方を塞いで下縁72との協働により真正メダルを通過させる第1振り分け位置と、この第1振り分け位置から図7に示すように軸74を中心に反時計方向に回転して落下孔73から偽物メダルを落下させる第2振り分け位置との間で回転する。この振り分け板70は、通常はバネ75により第1振り分け位置に向けて付勢されており、ソレノイド69の駆動により第2振り分け位置に回転する。
なお、スロットマシン10のクレジットが所定枚数に達しているときには、選別回路67に満杯信号が入力される。選別回路67は、満杯信号を受けている期間では、前述したソレノイド69を駆動して振り分け板70を第2振り分け位置に回転させるとともに、図示していないドライバーを介して強制排出用のソレノイドを駆動してブロッカー56を突出位置に突出させてメダルを強制的に落下孔73から落下させる。なお、このような強制的な排出動作は、満杯信号を受けている期間のみに限らず、スタートレバー22を押下操作して第1〜第3リール18〜20が回転中、及びメダル払い出し中の期間にも行われる。
次に、上記構成の作用を簡単に説明する。スロットマシン10では、メダル投入口21にメダルを投入してからゲームを開始する。メダル投入口21には、第1直径D1以下、及び第1厚み以下の外径を有するメダルのみが投入される。投入されたメダルは、第1通路35を流下し、第1選別手段36に案内される。第1選別手段36は、第2直径D2未満のメダルを偽物メダルとして落下孔50から落下させ、第1直径D1以下でかつ第2直径D2以上の直径を有するメダルをそのまま通過させる。なお、偽物メダルは、メダル受け皿26に返却される。
第1選別手段36を通過したメダルは、入口39を通過する。このとき、第2厚みT2以下の厚みを有するメダルは、入口39に流入して第2通路37に分岐される。そして、第2厚みT2を越える直径を有するメダルは、入口39に入らずに、そのまま通過させる。通過したメダルは、偽物メダルとしてメダル受け皿26に返却される。
第2通路37に分岐したメダルは1枚出し機構40に流下する。1枚出し機構40は連続するメダルを所定間隔離して1枚ずつ流下させる。その後、メダルは、第2選別手段38に流下する。第2選別手段38を流下するメダルは、図8に示すように、時間t1〜t5の間に、第1センサ43及び第2センサ44とを順に通過する。
このとき、第3直径D3未満でかつ第2直径D2以上の直径を有する真正なメダルが通過するときには、図9に示すように、時間t1のときには未だコインが到達していないため、第1及び第2センサ43,44から「L」信号を同時に受け、次の時間t2のときに第1センサ43から「H」信号を、かつ第2センサ44から「L」信号を同時に受ける。そして、時間t3のときには第1及び第2センサ43,44から「L」信号を受け、次に時間t4のときに第1センサ43から「L」信号を、かつ第2センサ44から「H」信号を同時に受ける。そして、通過した後の時間t5のときには第1及び第2センサ43,44から「L」信号を同時に受ける。
選別回路67は、第1及び第2センサ43,44から得られる2つの信号の組み合わせを時系列的に監視し、少なくとも前述した時間t2,t3,t4のときに得た各信号の組み合わせをその順番で受け取ることで、真正なメダルであると判断する。これにより、選別回路67は、ソレノイド69を駆動しないため、振り分け板70はバネ75の付勢により第1振り分け位置に維持される。よって、真正メダルは、第2選別手段38をそのまま通過してカウントセンサ41でカウントされた後に、ホッパー装置31のタンク32に貯留される。
一方、第1直径D1以下でかつ第3直径D3を越える直径を有する偽物メダルが通過するときには、図10及び図11に示すように、未だ到達してない時間t1のときには第1及び第2センサ43,44から「L」信号を同時に受け、第1センサ43に到達した時間t2のときに第1センサ43から「H」信号を、かつ第2センサ44から「L」信号を同時に受ける。そして、第2センサ44に到達した時間t3のときには、真正メダルよりも径が僅かに大きいため、第1及び第2センサ43,44から「H」信号を同時に受け、次に時間t4のときに第1センサ43から「L」信号を、かつ第2センサ44から「H」信号を同時に受ける。そして、通過後の時間t5のときには第1及び第2センサ43,44から「L」信号を同時に受ける。
選別回路67は、少なくとも前述した時間t2,t3,t4のときの組み合わせをその順番で時系列的に受信したとき、又は、少なくとも前述した時間t3、すなわち同時刻に両者から「H」信号を受けたときに、偽物メダルの外径であると判断し、エラー信号を発生する。これにより、選別回路67は、エラー信号を発生すると、ドライバー68を介してソレノイド69を駆動する。ソレノイド69が駆動すると、振り分け板70がバネ75の付勢に抗して軸74を中心として第1振り分け位置から第2振り分け位置に回転する。これにより、偽物メダルは、傾斜通路71の落下孔73から落下してメダル受け皿26に返却される。
カウントセンサ41は、第1通路35から入口39を介して分岐する第2通路37の下流側に配されている。このため、図12に示すように、メダル投入口21からゴト器具80を挿入しても、ゴト器具80の先端部を入口39に入れることができない。このため、疑似的にメダルの投入をカウントさせる不正行為を確実に防止することができる。
上記実施形態では、ブロッカー56と振り分け板70とを別々のソレノイドの駆動を利用して移動しているが、代わりに、単一のソレノイドを利用して振り分け板70とブロッカー56とを連動して移動するように構成してもよい。この場合、ソレノイドがOFFのときには、バネなどの付勢手段の付勢により振り分け板70が第1振り分け位置にかつブロッカー5が退避位置に保持され、ソレノイドがONしたときに振り分け板70が第2振り分け位置にかつブロッカー56が突出位置にそれぞれ連動して移動するように構成する。また、逆にソレノイドがOFFすることで振り分け板70が第2振り分け位置にかつブロッカー56が突出位置に移動するように構成してもよい。さらに、振り分け板とブロッカー56とを駆動する駆動手段としては、ソレノイドに限らず、周知の駆動手段であればいずれも用いることができる。
また、上記各実施形態では、第1選別手段36として、図4で説明したメカ的な機構にしているが、本発明ではこれに限定されず、周知の技術を用いた選別機構であればいずれの機構を採用してもよい。また、第2選別手段38も図5及び図6で説明した構成に限らず、例えば反射型の光センサやレーザー光などの光センサ、電磁気などの磁気センサを用いた構成を採用してもよい。
さらに、上記各実施形態では、第2選別手段38とは別個にカウントセンサ41を設けているが、これに限らず、第2選別手段38にカウントセンサの作用を持たせても良い。この場合には、例えば第1及び第2センサ43,44から得られる信号を利用してカウント信号を発生させるように構成すればよい。
さらにまた、上記各実施形態では、メダル選別装置30をスロットマシン10に採用しているが、本発明ではこれに限らず、それ以外の遊技機に用いても良いし、また、コイン(通貨)を用いる自動販売機、自動両替機等にも本発明を採用することができる。
本発明を採用したスロットマシンの外観を示す斜視図である。 下扉を開けた状態のスロットマシンを示す斜視図である。 メダル選別装置を示す説明図である。 第1選別手段の概略を示す説明図であり、(A)は真正のメダルが通過する状態、(B)は偽物のメダルが落下する状態をそれぞれ示している。 第1及び第2センサの検知孔の位置を示す説明図である。 第2選別手段の概略を示す説明図であり、振り分け板が許容位置に回転した状態を示している。 第2選別手段の概略を示す説明図であり、振り分け板が規制位置に回転した状態を示している。 真正メダルが第1及び第2センサを通過する状態を示す説明図である。 真正メダルが通過したときに第1及び第2センサから得られる検知信号の組み合わせを時系列的に示す説明図である。 偽物メダルが第1及び第2センサを通過する状態を示す説明図である。 偽物メダルが通過したときに第1及び第2センサから得られる検知信号の組み合わせを時系列的に示す説明図である。 ゴト器具をメダル投入口から挿入した状態を示す説明図である。
符号の説明
10 スロットマシン
21 メダル投入口
35 第1通路
36 第1選別手段
37 第2通路
38 第2選別手段
39 入口
41 カウントセンサ
43 第1センサ
44 第2センサ

Claims (2)

  1. 第1直径以下、及び第1厚み以下のメダルが投入されるメダル投入口と、
    前記メダル投入口から投入されるメダルが流下する、略L字形状に折れ曲がった第1通路と、
    前記第1通路のうち折れ曲がった部分よりも下流に設けられ、前記第1通路を流下するメダルのうち前記第1直径よりも小さい第2直径未満のメダルを第1通路から除外し、前記第1直径以下でかつ前記第2直径以上のメダルを通過させる選別手段と、
    記選別手段を通過したメダルを転動して流下させる前記第1通路のうち前記選別手段で選別されたメダルが転動する転動支持面に、前記第1厚みよりも薄い第2厚み以下の厚みのメダルが流入する入口を有し、前記入口から流入したメダルを前記第1通路から分岐して流下させる、略L字形状に折れ曲がった第2通路と、
    前記第2通路のうち折れ曲がった部分よりも下流に設けられており、前記第2直径以上でかつ第3直径以下のメダルの通過個数をカウントするカウントセンサと、
    を備えたことを特徴とするメダル選別装置。
  2. 前記第2通路を流下するメダルのうち前記第1直径以下でかつ第2直径よりも大きな第3直径を超えるメダルを前記第2通路から除外し、第2直径以上でかつ第3直径以下のメダルを通過させる第2選別手段を前記第2通路に設け、
    前記カウントセンサは、前記第2選別手段を通過した前記第2直径以上でかつ第3直径以下のメダルの通過個数をカウントすることを特徴とする請求項1記載のメダル選抜装置。
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