JP4331339B2

JP4331339B2 - Coin lock device

Info

Publication number: JP4331339B2
Application number: JP22210399A
Authority: JP
Inventors: ▲吉▼弘北田
Original assignee: ホクデン工業株式会社
Priority date: 1999-08-05
Filing date: 1999-08-05
Publication date: 2009-09-16
Anticipated expiration: 2019-08-05
Also published as: JP2001049915A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コインロッカー等の扉の施解錠を行うためのコイン錠装置に関し、より詳細には、いわゆるワンコイン・返却タイプのコイン錠装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の一般的なコイン錠装置においては、コイン収受部や鍵操作部が、コインロッカー等の各収納室を区画する框体の表面に設けられていた。しかし、これによれば、各収納室の間にコイン錠装置の設置スペースを確保しなければならないので、その分、各収納室の容積が小さくなるとともに、框体の表面にコイン錠装置が露出して外観が見苦しくなりがちであった。また、コイン錠装置が框体側に組み込まれるので、その修理や交換が面倒であり、既設のロッカー設備などに対しては後からコイン錠装置を取り付けることも困難であった。
【０００３】
そこで、各収納室の扉側にコイン収受部や鍵操作部を設けるように構成したコイン錠装置として、特開平９−３３０４６９号公報記載の「ロッカ装置」が提案されている。このロッカ装置は、いわゆるワンコイン・返却タイプのコイン錠装置で、ケース内に収容されたコイン錠装置の背面を取付面として、この取付面を扉の裏面に固着し、シリンダー錠の鍵操作部を扉の表面に露出させるとともに、ケースの前面にコイン投入口及びコイン返却口を設けたものである。その使用方法は、扉を開けて収納室内に物品を収納し、扉の背面側からコイン投入口にコインを投入した後、扉を閉め、扉の表面側からシリンダー錠を回動させると施錠されるというもので、物品を取り出すときに鍵を鍵操作部に挿入して解錠操作を行うと、コインがコイン返却口に排出され、扉を開けて物品及びコインを取り出すことができるようになっている。したがって、特に公共施設やスポーツ施設等において無料で利用することを前提に設置されるコインロッカー等のコイン錠装置として好適なものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報にはコイン錠装置を構成する部品やその作動状態が具体的に明示されておらず、コイン錠装置の内部機構はブラックボックスになっている。
【０００５】
また、前記公報に記載されたコイン錠装置は、施錠板としてデッドボルトが採用されているため、片開き式の扉を有する収納室にしか使用できないものとなっている。
【０００６】
さらに、前記公報に記載されたコイン錠装置は、コインを、ケース前面の右上方向から、取付面に平行する向きに投入するように構成されており、一般的な自動販売機等に設けられているコイン投入口とは使い勝手が異なっている。そのため、機械操作に不慣れな高齢者や身障者等にとっては、投入時にコイン投入口の位置が判りにくかったり、コインを投入し損なって落としてしまったりするおそれがある。
【０００７】
そこで、本発明は、前記のように扉に取り付けられるタイプのコイン錠装置について、その内部機構を具体的に明らかにしつつ、合理的で簡潔な部品構成によってこれを経済的に提供するとともに、その使い勝手を改善し、利用用途をさらに拡大することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明のコイン錠装置は、錠ケースの前面にコイン投入口及びコイン返却口を設けるとともに、その錠ケースの背面を取付面としてこの取付面を収納室の扉の裏面に固着し、この取付面にシリンダー錠の鍵操作部を設けてこの鍵操作部を扉の表面に露出させ、扉の表面側から施解錠操作を行うように構成されたコイン錠装置であって、シリンダー錠の軸部に連結されて施解錠操作により回動し、先端部が錠ケースの錠面から出没して収納室の框体側に形成された係合溝に係脱するように保持され、周縁部の一部には円弧状部分と直線状部分とからなるカム部が形成された施錠板と、錠面側の側面を前記施錠板のカム部に付勢状態で接触させ、施錠板の回動に連動して水平方向に摺動するように保持されたリトラクターと、錠ケース内に水平に取り付けられて、その上に前記リトラクターを摺動自在に保持する中板と、錠ケース内に回動可能に軸支され、両側部に形成された爪片を前記リトラクタに付勢状態で係合させてリトラクターの摺動を拘束するストッパーと、を備え、前記リトラクターには、コイン投入口から投入されたコインを通過させうるコイン保持穴が形成されるとともに、前記中板には前記コイン保持穴に対応して、錠面側ではコインの直径よりも小さく、吊り元側ではコインの直径よりも大きいコイン受止穴が形成され、リトラクターのコイン保持穴に落下したコインが中板のコイン受止穴に引っ掛かった状態で施錠板を回動させると、該施錠板に当接したリトラクターがコインをストッパーに当接させてストッパーを回動させ、リトラクターの拘束を解除しつつ施錠位置まで移動し、該施錠位置まで移動するとコインが中板のコイン受止穴を通過してコイン返却口に落下する、ように構成されたことを特徴とする。
【０００９】
すなわちこのコイン錠装置は、可動部品であるリトラクター及びストッパーが、施解錠操作の制御手段とコインの判別・処理手段とを一体的に構成するとともに、投入されたコインを一時的にリトラクターに保持して、施解錠の制御手段を構成する部品の一部としても活用するものである。そのため、可動部品の点数を少なく抑えることができ、内部機構が簡潔で合理的なものとなる。
【００１０】
また、本発明のコイン錠装置は、施錠操作によって摺動する前記リトラクターの一部が、施錠時にコイン投入口の一部を閉鎖することを特徴とする。これによれば、部品点数を増やすことなく、施錠時におけるコインの誤投入を防止することができる。
【００１１】
また、本発明のコイン錠装置は、前記コイン投入口が、コインを錠ケースの取付面に対して直交する向きに投入するように形成されたことを特徴とする。これによれば、コインの投入を自然で無理のない向きに行うことができるので、機械操作に不慣れな高齢者や身障者等にとっても使い勝手のよいものとなる。
【００１２】
さらに、本発明のコイン錠装置は、前記コイン錠装置において、先端に形成されたラッチヘッドが前記錠ケースの錠面から付勢状態で突出し、このラッチヘッドが閉扉時に収納室の框体に接触して後退するように、錠ケース内に摺動自在に組み込まれた閉扉確認ラッチと、この閉扉確認ラッチの出没に連動して昇降し、開扉時には前記施錠板に形成された係合片に当接して施錠板の回動を阻止するとともに、閉扉時には前記係合片から離れて施錠板の回動を可能にする施錠制御部材と、からなる誤施錠防止手段が設けられたことを特徴とする。これによれば、閉扉不完全な状態のままコインを投入して施錠操作をしようとした場合に施錠制御部材が施錠板の回動を阻止し、完全に扉を閉めたときに、施錠制御部材が施錠板の係合片から離れて施錠が可能になるので、扉が開いたまま鍵が持ち去られてしまう、という誤使用やイタズラを防止することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【００１４】
図１は本発明のコイン錠装置１の正面（前面）図である。図２はコイン錠装置１の非使用時における背面図で、背面側のカバー部材を取り外して内部を見た状態を示している。図３〜図５は、それぞれ図２に示したコイン錠装置１のＶ−Ｖ’，Ｗ−Ｗ’，Ｘ−Ｘ’位置における横断面図であり、図６〜図７は、同じくＹ−Ｙ’，Ｚ−Ｚ’位置における縦断面図である。
【００１５】
このコイン錠装置１は、背面側が開口した箱状の錠ケース２内にすべての構成部品が収容され、その背面側が、コインロッカー等の扉Ｄｗ（図１３参照）の裏面に取り付けられている。錠ケース２の前面の上部にはコイン投入口２１、下部にはコイン返却口２２が形成されている。また、錠ケース２の背面側には、内部機構を保護するための内カバー２３（図１３参照）がビス止めされている。
【００１６】
錠ケース２の中には、シリンダー錠３が、その鍵操作部３１を背面側に突出させて設けられている。シリンダー錠３の軸部には施錠板３２が固定されている。この施錠板３２は、シリンダー錠３の施解錠操作に連動して約９０度回動するように取り付けられ、施錠時には、施錠板３２の先端部が錠ケース２の錠面側の側面に形成された溝穴２４から突出する。施錠板３２の周縁部の一部には、円弧状部分と直線状部分とからなるカム部３３が形成され、このカム部３３には常時リトラクター４が接触する。
【００１７】
リトラクター４は、図８に示すような部品で、平坦な前面、後面及び底面を有し、錠ケース２内に水平に取り付けられた中板５の上に摺動可能に保持されている。リトラクター４の錠面側の側面４１は高さが大きく形成され、この側面４１が施錠板３２のカム部３３に接触する。この側面４１には、施錠板３２との接触による磨耗を防止するため、金属製の補強板４２が取り付けられている。反対側（扉の吊り元側）の側面４３にはバネ保持孔４４が形成され、その中に圧縮コイルバネ４５が水平方向に挿入されて、その他端が錠ケース２の側面に当接し、リトラクター４が常時錠面方向に付勢されている。
【００１８】
リトラクター４の上面には、吊り元側の側面４３部分を残して凹部４６が形成され、該側面４３部分に残された立ち上がり部分４７が後述するストッパー６に係合する。また、リトラクター４の上面から底面までを貫通して前後方向に細長い溝穴が形成され、これがコイン保持穴４８となっている。このコイン保持穴４８は、図２に示した非使用時の状態で、錠ケース２に形成されたコイン投入口２１の背後直下に位置するように設けられ、その内寸は所定のコインＣがちょうど通過しうる大きさに形成されている。
【００１９】
ストッパー６は、両側部に爪片６１，６１が形成され、上部にバネ掛止片６２が形成された部品で、リトラクター４の吊り元側の側面４３部分に形成された立ち上がり部分４７が両爪片６１，６１の間に係合している。ストッパー６は、前後方向に取り付けられたノックピン６３及びこれに装着されたねじりコイルバネ６４を介して錠ケース２内に回動可能に軸支され、図２において時計回り方向に付勢されている。
【００２０】
リトラクター４を保持する中板５は、図８に示すような形状を有する板体で、リトラクター４のコイン保持穴４８に対応して略矩形のコイン受止穴５１が形成されている。このコイン受止穴５１の前後幅は、錠面側の約２／３ではコインＣの直径よりわずかに小さく、吊り元側の約１／３ではコインＣの直径よりもわずかに大きく形成されている。
【００２１】
中板５の下方には、錠ケース２の底面、吊り元側の側面、及び略中央の肉厚部によって囲まれたコイン受け部２５が形成され、錠ケース２の前面に形成されたコイン返却口２２を通じて錠ケース２の前面側に開口している。
【００２２】
このように構成されたコイン錠装置１は、施解錠操作によって以下のように作動する。
【００２３】
まず、非使用時（解錠時）には、シリンダー錠３の鍵操作部３１に図示しない鍵が挿入され、この鍵は解錠状態では抜けないようになっている。鍵を回して施錠しようとすると、図２に示したように、施錠板３２のカム部３３に接触したリトラクター４がストッパー６の吊り元側の爪片６１に当接し、リトラクター４の摺動が拘束されて、施錠することができない。
【００２４】
コインロッカーの利用者が収納室に物品を収納した後、扉を開けたままで扉の裏側からコイン投入口２１にコインＣを投入すると、コインＣは、コイン投入口２１の背後直下にあるリトラクター４のコイン保持穴４８に落下する。そして、リトラクター４の下側にある中板５に形成されたコイン受止穴５１の前後幅の狭い部分に引っ掛かって、図９に示すような状態で保持される。このとき、コインＣの上縁部は、ストッパー６の錠面側の爪片６１に接触しうる高さに保持されることとなる。
【００２５】
この状態で扉を閉め、扉の表面側から鍵を回すと、施錠板３２が回動を開始すると同時に、施錠板３２のカム部３３に接触しているリトラクター４もコインＣと一緒に摺動を開始する。すると、コインＣの上縁部がストッパー６の錠面側の爪片６１を持ち上げ、図１０に示すように、ストッパー６が反時計回りに回動してリトラクター４の拘束が解除される。これにより、施錠板３２がその先端部を錠面から突出させる位置まで回動し、コインロッカーの框体の側面に形成された係合溝（図示せず）に係合して施錠される。
【００２６】
そして、リトラクター４がコインＣを保持したまま吊り元側まで移動し、コインＣが中板５に形成されたコイン受止穴５１の前後幅の広い部分にまで達すると、コインＣが中板５を通過してコイン受け部２５に落下する。図１１及び図１２は、施錠が完了して、コインＣがコイン受け部２５に貯留された状態を示す。
【００２７】
また、この施錠操作と同時に、リトラクター４の錠面側の高さが高く形成された部分４９がコイン投入口２１の背後に移動して、コイン投入口２１の一部を塞ぎ、コインＣの追加投入も拒否されることとなる。
【００２８】
このようにして施錠が完了すると、利用者は、シリンダー錠３から鍵を抜き取ってこれを携帯することができる。
【００２９】
解錠時には、扉の表面側から鍵操作部３１に鍵を挿入し、シリンダー錠３を施錠時とは反対の方向に回動させる。すると、施錠板３２及びリトラクター４は特に抵抗なく図２に示した解錠状態にまで復帰し、鍵も再び抜けなくなる。そして、利用者は扉を開け、物品を取り出すとともに、コイン受け部２５に貯留されているコインＣをコイン返却口２２から取り出すことができる。なお、開扉時に錠ケース２のコイン受け部２５からコインＣが飛び出してしまわないよう、図７に示したように、コイン受け部２５の底面には適度な傾斜面が形成されて前面側がやや高くなっている。
【００３０】
このように、本発明のコイン錠装置１は、施錠板３２の周面に形成されたカム部３３に付勢状態で接触し、施錠板３２の回動に連動して水平方向に摺動するように保持されたリトラクター４と、このリトラクター４に付勢状態で係合し、リトラクター４の摺動を拘束しうるように保持されたストッパー６とが、施解錠操作の制御手段を構成するとともに、コインＣの判別・処理手段を構成している。そして、投入されたコインＣが、一時的にリトラクター４の所定位置に保持され、施錠操作によりリトラクター４の摺動とともに移動してストッパー６に当接し、ストッパー６を回動させてリトラクター４の拘束を解除しつつ、リトラクター４が所定位置まで移動したところでリトラクター４及び中板５を通過してコイン返却口２２に落下するように構成されている。
【００３１】
すなわち、本発明においては、施解錠操作に伴ってその位置や姿勢を変化させる可動部品が、施錠板３２、リトラクター４、ストッパー６、そしてこれらを付勢する圧縮コイルバネ４５及びねじりコイルバネ６４の５点のみであり、これら最小限の可動部品点数によって、施解錠の制御手段とコインＣの判別・処理手段、さらには施錠時のコインＣの誤投入防止手段までが一体的に構成されている。また、投入されたコインＣを一時的にリトラクター４に保持して施錠操作とともに移動させ、施解錠の制御手段を構成する部品の一部としても活用している。
【００３２】
なお、扉の表面側にコイン返却口を設けた従来一般のコインロッカーでは、解錠操作に合わせてコインＣを取り出し可能に排出するコイン排出手段が不可欠であったが、本発明においては、コイン返却口２２は扉の裏側に設けられるので、施錠完了と同時にコインＣがコイン受け部２５に排出されても、解錠するまでは利用者や第三者がコインＣに触れることはできない。したがって、従来のような解錠操作に連動するコイン排出手段を別途に設ける必要がない。
【００３３】
このように、本発明のコイン錠装置１は、可動部品点数が少なく、簡潔で合理的な内部機構からなるので、安価に製造することができるとともに、誤動作のおそれも極めて小さいものとなる。さらにこのコイン錠装置１は、扉の裏面に取り付けられるものであるため、その構造も従来一般のコイン錠装置１ほど頑強である必要はない。したがって、構成部品の素材についても、その多くを合成樹脂等により形成し、コイン錠装置１の軽量化を図ることが可能になる。
【００３４】
また、本発明のコイン錠装置１では、コインＣを、錠ケース２の取付面に対して直交させるように、錠ケース２の前面側から縦向きに投入するようになっている。これは、一般的な自動販売機等において広く採用されているコイン投入方式にならったものであり、コインＣを指先で摘んで投入するには最も自然で無理のない投入方式である。したがって、機械操作に不慣れな高齢者や身障者等にとっても容易に利用することができ、コイン投入時にコイン投入口２１の位置を捜したり、コインＣを投入し損なって落としてしまう、というような不便を解消することができる。
【００３５】
また、本発明のコイン錠装置１では、施錠板３２にデッドボルトでなく回動式の板体を採用している。したがって、施錠板３２の先端部を鉤状に形成し、その相手方の係合溝に係止しうるようにすれば、片開き式の扉だけでなく、両開き式の扉や引き戸式の扉を有する収納室にも利用することが可能である。
【００３６】
続いて、このコイン錠装置１を扉に取り付ける方法について説明する。
図１３は、このコイン錠装置１を例えば木製の扉Ｄｗに取り付ける場合の取付方法を示す。コイン錠装置１は、内カバー２３が取り付けられた錠ケース２の背面側を取付面として、扉Ｄｗの裏面に、図示のような引き付け板７を介して取り付けられる。引き付け板７は、シリンダー錠３の鍵操作部３１の位置に合わせて形成された挿通穴７１を有し、この挿通穴を扉Ｄｗに形成された挿通穴に一致させて、扉Ｄｗの裏面にビス固定される。引き付け板７の側縁部にはビス孔を有する引き付け片７２が複数箇所に形成され、これらの引き付け片７２が錠ケース２の側面の内側に挿し込まれて、錠ケース２の側面にビス固定される。鍵操作部３１の突出寸法は、コイン錠装置１が取り付けられる扉Ｄｗの厚さに対応している。
【００３７】
このコイン錠装置１は、扉Ｄｗの裏側に取り付けられるものであるため、一旦施錠されれば、利用者や第三者は錠ケース２に触れることができなくなる。したがって、ビス固定による簡単な取り付けでも特に保安上の問題はない。さらに、取付方法が簡単になることから、既設のロッカー設備などに対しても後からコイン錠装置１を取り付けることが可能である。
【００３８】
図１４は、前記と同じコイン錠装置１を、例えば薄い鋼板からなる扉Ｄｓに取り付ける場合の取付方法を示す。この場合、鍵操作部３１の突出寸法に比べて扉Ｄｓの厚さが小さいので、扉Ｄｓの裏面に図示のような補助プレートＰをビス止め或いは溶接等により固着しておき、この補助プレートＰの裏面に、前記と同様の引き付け板７を介してコイン錠装置１を取り付けるようにする。このような補助プレートＰを利用することにより、同じ仕様のコイン錠装置１を、木製の扉Ｄｗにも、鋼板製の扉Ｄｓにも取り付けることができる。
【００３９】
もちろん、前記のような補助プレートＰを利用せず、扉の厚さに応じてそれぞれ突出寸法の異なる鍵操作部３１を用意し、これを取り替えることによって対応することも可能である。
【００４０】
続いて、本発明の他の実施の形態について、図１５〜図１８を参照しつつ説明する。このコイン錠装置１０は、コインＣが投入された後、閉扉不完全な状態で施錠操作がなされ、扉が開いたまま鍵が持ち去られてしまう、という誤使用やイタズラを防止するためになされたものであって、扉が完全に閉じていないかぎり施錠操作ができないようにするための誤施錠防止手段が、前記実施の形態に示したコイン錠装置１に付加されたものである。
【００４１】
かかる誤施錠防止手段を構成する主要部品は、扉が完全に閉じられることによって作動する閉扉確認ラッチ８と、この閉扉確認ラッチ８に連動して施錠板３２の回動を可能にする施錠制御部材９である。
【００４２】
閉扉確認ラッチ８は、施錠板３２の下方位置に組み込まれ、水平方向に摺動自在に保持されて、錠ケース２の錠面からラッチヘッド８１が出没するようになっている。この閉扉確認ラッチ８の摺動は、錠ケース２の正面側の内面に突出して形成された案内レール２６と、錠ケース２の下方中央付近の肉厚部に形成された案内凹部２７によって案内されるとともに、案内凹部２７内に組み込まれた圧縮コイルバネ８２によってラッチヘッド８１が錠面から突出するように付勢されている。ラッチヘッド８１の先端は、閉扉時にコインロッカーの框体（図示せず）の側縁部に接触して押し込まれるように、閉扉方向側の側面が斜めに形成されている。閉扉確認ラッチ８の出没方向に対する一方（この例では錠ケース２の正面側）の側面には、施錠制御部材９に係合する案内ピン８３が形成されている。
【００４３】
施錠制御部材９は、縦長の板状部品で、施錠板３２の脇に組み込まれ、錠ケース２の正面側の内面に沿って昇降自在に保持されている。施錠制御部材９の直立部９１の下部には、前記した閉扉確認ラッチ８の案内ピン８３に係合する案内溝９２が形成されている。この案内溝９２は、錠面側から吊り元側に向かって斜めに上昇する傾斜部９２１と、その吊り元側に連続する水平部９２２とからなる。そのため、閉扉確認ラッチ８が突出した状態では、案内溝９２に対する案内ピン８３の係合位置が最も錠面側となり、この案内ピン８３によって施錠制御部材９が最上位置まで持ち上げられた状態で保持される。そして、閉扉操作によって閉扉確認ラッチ８が後退すると、案内溝９２に対する案内ピン８３の係合位置が吊り元側に移動し、これとともに施錠制御部材９が下降することとなる。
【００４４】
施錠制御部材９の上部には、施錠板３２向かって水平方向に張り出した施錠阻止片９３が形成されている。一方、施錠板３２には、施錠阻止片９３に向かって突出する係合片３４が形成されている。施錠制御部材９が上昇した位置では、これら施錠阻止片９３と係合片３４とが当接することにより、施錠板３２の回動が阻止される。そして、閉扉操作によって施錠制御部材９が下降すると、施錠阻止片９３と係合片３４とが離れて、施錠板３２が回動可能となるようになっている。
【００４５】
このような構成により、閉扉不完全な状態のままコインＣを投入して施錠操作をしようとしても施錠板３２の回動が阻止され、完全に扉を閉めてはじめて施錠が可能になる。こうして、扉が開いたまま鍵が持ち去られてしまう、という誤使用やイタズラを防止することができ、コイン錠装置１０の維持管理が容易になる。
【００４６】
なお、前記した誤施錠防止手段の構成はあくまで一例であって、これ以外にも、例えば施錠制御部材９を、開扉時には下降し、閉扉時には上昇するように閉扉確認ラッチ８に係合させるとともに、その施錠制御部材９が上昇した位置で施錠板３２の回動が可能になるように、施錠阻止片９３や係合片３４の位置関係を設定することも可能である。
【００４７】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のコイン錠装置は、最小限の部品点数によって施解錠の制御手段とコインの判別・処理手段とが一体的に構成されている。また、投入されたコインを一時的にリトラクターに保持して施錠操作とともに移動させ、施解錠の制御手段を構成する部品の一部としても活用している。そのため、内部機構が簡潔で合理的なものとなり、安価での提供が可能になる。また、内部機構が簡潔になるので、コイン錠装置の軽量化が図られるとともに、誤動作のおそれも小さくなる。さらに、コインロッカーの扉への取り付けも簡単になり、既設のロッカー設備に対して後から取り付けることも容易になる。
【００４８】
さらに、コインを錠ケースの取付面に対して直交する向きに投入することができるよう、コイン投入口が錠ケースの前面に縦向きに設けられているので、機械操作に不慣れな高齢者や身障者等にとっても利用しやすいものとなる。
【００４９】
また、施錠板にデッドボルトでなく回動式の板体を採用しているので、施錠板の先端部を鉤状に形成し、その相手方の係合溝に係止しうるようにすれば、片開き式の扉だけでなく、両開き式の扉や引き戸式の扉を有する収納室にも利用することができる。
【００５０】
さらに、ラッチヘッドが錠ケースの錠面から付勢状態で突出し、閉扉時に収納室の框体に接触して後退するように組み込まれた閉扉確認ラッチと、この閉扉確認ラッチの出没に連動して昇降し、開扉時には前記施錠板に形成された係合片に当接して施錠板の回動を阻止するように形成された施錠制御部材と、からなる誤施錠防止手段を前記コイン錠装置に付加することによって、閉扉不完全な状態のままコインを投入して施錠操作をしようとしても施錠板の回動が阻止され、完全に扉を閉めたときにはじめて施錠が可能になる。これにより、扉が開いたまま鍵が持ち去られてしまう、という誤使用やイタズラを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のコイン錠装置の正面図である。
【図２】前記コイン錠装置の非使用時における背面図である。（背面側のカバー部材は図示していない。）
【図３】図２に示したコイン錠装置のＶ−Ｖ’横断面図である。
【図４】図２に示したコイン錠装置のＷ−Ｗ’横断面図である。
【図５】図２に示したコイン錠装置のＸ−Ｘ’横断面図である。
【図６】図２に示したコイン錠装置のＹ−Ｙ’縦断面図である。
【図７】図２に示したコイン錠装置のＺ−Ｚ’縦断面図である。
【図８】リトラクター及び中板の構成を示す部分分解斜視図である。
【図９】施錠前におけるリトラクター及びストッパーの係合状態を示す縦断面図である。
【図１０】施錠中におけるリトラクター及びストッパーの作動状態を示す縦断面図である。
【図１１】コイン錠装置の施錠後の状態を示す背面図である。
【図１２】図１１に示したコイン錠装置のＸ−Ｘ’横断面図である。
【図１３】コイン錠装置の扉への取付方法の一例を示す斜視図である。
【図１４】コイン錠装置の扉への取付方法の他の例を示す斜視図である。
【図１５】本発明の他の実施の形態にかかるコイン錠装置の開扉時における背面図である。（背面側のカバー部材は図示していない。）
【図１６】図１５に示したコイン錠装置のＳ−Ｓ’横断面図である。
【図１７】図１５に示したコイン錠装置のＴ−Ｔ’縦断面図である。
【図１８】図１５に示したコイン錠装置に組み込まれる誤施錠防止手段の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
１コイン錠装置
２錠ケース
２１コイン投入口
２２コイン返却口
３シリンダー錠
３１鍵操作部
３２施錠板
３３カム部
３４係合片
４リトラクター
６ストッパー
８閉扉確認ラッチ
８１ラッチヘッド
９施錠制御部材
Ｄｓ，Ｄｗ扉
Ｃコイン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coin lock device for locking and unlocking a door such as a coin locker, and more particularly to a so-called one coin / return type coin lock device.
[0002]
[Prior art]
In a conventional common coin lock device, a coin receiving part and a key operation part are provided on the surface of a housing that divides each storage chamber such as a coin locker. However, according to this, since it is necessary to secure a space for installing the coin lock device between the storage chambers, the volume of each storage chamber is reduced accordingly, and the coin lock device is exposed on the surface of the housing. As a result, the appearance tends to be unsightly. Further, since the coin lock device is incorporated on the housing side, it is troublesome to repair or replace the coin lock device, and it is difficult to attach the coin lock device later to an existing locker facility or the like.
[0003]
Therefore, a “rocker device” described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-330469 has been proposed as a coin lock device configured to provide a coin receiving unit and a key operation unit on the door side of each storage chamber. This rocker device is a so-called one coin / return type coin lock device, with the back surface of the coin lock device housed in the case as the mounting surface, this mounting surface is fixed to the back surface of the door, and the key operating part of the cylinder lock is In addition to being exposed on the surface of the door, a coin insertion slot and a coin return slot are provided on the front surface of the case. The usage is as follows: open the door, store the article in the storage room, insert the coin into the coin slot from the back side of the door, close the door, and rotate the cylinder lock from the front side of the door. So, when you take out the article and insert the key into the key operation part and perform the unlocking operation, the coin will be ejected to the coin return slot and you can open the door and take out the article and coin ing. Therefore, it is suitable as a coin lock device such as a coin locker installed on the assumption that it is used free of charge in public facilities and sports facilities.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above publication, the components constituting the coin lock device and the operation state thereof are not clearly shown, and the internal mechanism of the coin lock device is a black box.
[0005]
In addition, since the coin lock device described in the above publication employs a dead bolt as a locking plate, it can only be used in a storage room having a single-open door.
[0006]
Furthermore, the coin lock device described in the above publication is configured to insert coins in the direction parallel to the mounting surface from the upper right direction on the front surface of the case, and is provided in a general vending machine or the like. Usability is different from the coin slot. For this reason, there is a possibility that the position of the coin insertion slot is difficult to understand at the time of insertion, or the coin is missed and dropped for the elderly or handicapped who are unaccustomed to the machine operation.
[0007]
Therefore, the present invention provides the coin lock device of the type attached to the door as described above economically by providing a rational and simple component configuration while clarifying the internal mechanism. The purpose is to improve usability and further expand usage.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The coin lock device of the present invention is provided with a coin insertion port and a coin return port on the front surface of the lock case, and the mounting surface is fixed to the back surface of the door of the storage chamber with the back surface of the lock case as the mounting surface. The coin lock device is configured such that a key operation portion of a cylinder lock is provided, the key operation portion is exposed on the surface of the door, and locking / unlocking operation is performed from the front surface side of the door. It is connected and rotated by the unlocking operation, The tip is It is held so that it protrudes from the lock surface of the lock case and engages with and disengages from the engagement groove formed on the housing side of the storage chamber. A cam portion composed of an arc-shaped portion and a linear portion is formed on a part of the peripheral portion. Locking plate, The side surface on the lock side is brought into contact with the cam portion of the locking plate in a biased state, A retractor that is held so as to slide horizontally in conjunction with the rotation of the locking plate; An intermediate plate mounted horizontally in the lock case and slidably holding the retractor thereon, and a claw piece pivotally supported in the lock case and formed on both sides are provided on the retractor. Engage in the biased state Restrain the sliding of the retractor Do A stopper, and The retractor is formed with a coin holding hole through which a coin inserted from a coin insertion slot can pass, and the middle plate corresponds to the coin holding hole, and on the lock surface side than the diameter of the coin. When a coin receiving hole that is smaller and larger than the diameter of the coin is formed on the suspension side and the coin that has fallen into the coin holding hole of the retractor is caught in the coin receiving hole of the middle plate, the locking plate is rotated. The retractor that is in contact with the locking plate makes the coin contact the stopper and rotates the stopper to move to the locking position while releasing the restraint of the retractor. Through the coin catch hole It is configured to fall into the coin return slot.
[0009]
That is, in this coin lock device, the retractor and the stopper, which are movable parts, integrally form the control means for the locking / unlocking operation and the coin discrimination / processing means, and the inserted coin is temporarily used as the retractor. It is held and used as a part of the parts constituting the locking / unlocking control means. Therefore, the number of movable parts can be reduced, and the internal mechanism becomes simple and rational.
[0010]
The coin lock device of the present invention is characterized in that a part of the retractor that slides by a locking operation closes a part of the coin insertion slot during locking. According to this, it is possible to prevent erroneous insertion of coins at the time of locking without increasing the number of parts.
[0011]
The coin lock device of the present invention is characterized in that the coin insertion slot is formed so as to insert a coin in a direction orthogonal to the mounting surface of the lock case. According to this, since it is possible to insert coins in a natural and reasonable direction, it is easy to use even for an elderly person who is unfamiliar with the machine operation or a handicapped person.
[0012]
Further, in the coin lock device of the present invention, in the coin lock device, the latch head formed at the tip protrudes from the lock surface of the lock case in a biased state, and the latch head contacts the housing of the storage chamber when the door is closed. The door closing confirmation latch is slidably incorporated in the lock case so as to move backward, and the door closing confirmation latch moves up and down in conjunction with the intrusion of the door closing latch, and when the door is opened, the engagement piece formed on the locking plate A locking control member is provided that includes a locking control member that contacts and prevents rotation of the locking plate and allows the locking plate to rotate away from the engagement piece when the door is closed. To do. According to this, the locking control member prevents the locking plate from rotating when the coin is inserted and the locking operation is attempted while the door is incomplete, and the locking control member is closed when the door is completely closed. However, since the lock can be separated from the engagement piece of the lock plate, it is possible to prevent misuse and mischief that the key is taken away with the door open.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1 is a front (front) view of a coin lock device 1 of the present invention. FIG. 2 is a rear view when the coin lock device 1 is not used, and shows a state in which the cover member on the rear side is removed and the inside is viewed. 3 to 5 are cross-sectional views of the coin lock device 1 shown in FIG. 2 at positions VV ′, WW ′, and XX ′, respectively, and FIGS. It is a longitudinal cross-sectional view in Y ', ZZ' position.
[0015]
In the coin lock device 1, all components are housed in a box-shaped lock case 2 having an open back side, and the back side is attached to the back side of a door Dw such as a coin locker (see FIG. 13). A coin insertion slot 21 is formed in the upper part of the front surface of the lock case 2, and a coin return slot 22 is formed in the lower part. Further, an inner cover 23 (see FIG. 13) for protecting the internal mechanism is screwed to the back side of the lock case 2.
[0016]
In the lock case 2, a cylinder lock 3 is provided with the key operation part 31 protruding to the back side. A locking plate 32 is fixed to the shaft portion of the cylinder lock 3. The locking plate 32 is attached so as to rotate about 90 degrees in conjunction with the locking / unlocking operation of the cylinder lock 3, and at the time of locking, the distal end portion of the locking plate 32 is formed on the side surface on the lock surface side of the lock case 2. Protrudes from the slot 24. A cam portion 33 including an arc-shaped portion and a linear portion is formed on a part of the peripheral edge of the locking plate 32, and the retractor 4 is always in contact with the cam portion 33.
[0017]
The retractor 4 is a component as shown in FIG. 8, has a flat front surface, a rear surface, and a bottom surface, and is slidably held on an intermediate plate 5 mounted horizontally in the lock case 2. The side surface 41 on the lock surface side of the retractor 4 is formed with a large height, and the side surface 41 contacts the cam portion 33 of the lock plate 32. A metal reinforcing plate 42 is attached to the side surface 41 in order to prevent wear due to contact with the locking plate 32. A spring holding hole 44 is formed in the side surface 43 on the opposite side (door suspending side), a compression coil spring 45 is inserted in the horizontal direction therein, and the other end abuts on the side surface of the lock case 2, and the retractor 4 is always urged in the lock surface direction.
[0018]
A recess 46 is formed on the upper surface of the retractor 4 except for the side surface 43 portion on the suspension side, and a rising portion 47 left on the side surface 43 portion is engaged with a stopper 6 described later. In addition, an elongated slot is formed in the front-rear direction so as to penetrate from the upper surface to the bottom surface of the retractor 4, and this is a coin holding hole 48. The coin holding hole 48 is provided so as to be located directly behind the coin insertion slot 21 formed in the lock case 2 in the non-use state shown in FIG. It is formed in a size that can just pass through.
[0019]
The stopper 6 is a part in which claw pieces 61 and 61 are formed on both sides and a spring retaining piece 62 is formed on the upper part, and the rising portion 47 formed on the side 43 portion on the suspension side of the retractor 4 is both. The claw pieces 61 are engaged between the 61 pieces. The stopper 6 is pivotally supported in the lock case 2 via a knock pin 63 attached in the front-rear direction and a torsion coil spring 64 attached thereto, and is urged clockwise in FIG.
[0020]
The middle plate 5 that holds the retractor 4 is a plate having a shape as shown in FIG. 8, and a substantially rectangular coin receiving hole 51 is formed corresponding to the coin holding hole 48 of the retractor 4. The front and rear width of the coin receiving hole 51 is slightly smaller than the diameter of the coin C at about 2/3 on the lock side, and slightly larger than the diameter of the coin C at about 1/3 on the suspension side. Yes.
[0021]
Below the middle plate 5 is formed a coin receiving portion 25 surrounded by the bottom surface of the lock case 2, the side surface on the suspension side, and a thick portion at the center, and the coin return formed on the front surface of the lock case 2. It opens to the front side of the lock case 2 through the mouth 22.
[0022]
The coin lock device 1 configured as described above operates as follows by a locking / unlocking operation.
[0023]
First, when not in use (when unlocked), a key (not shown) is inserted into the key operation unit 31 of the cylinder lock 3, and this key cannot be removed in the unlocked state. When the lock is turned by turning the key, as shown in FIG. 2, the retractor 4 that has come into contact with the cam portion 33 of the locking plate 32 comes into contact with the claw piece 61 on the suspension side of the stopper 6, and the slide of the retractor 4 The movement is restricted and cannot be locked.
[0024]
After the coin locker user stores the article in the storage room, if the coin C is inserted into the coin insertion slot 21 from the back side of the door with the door open, the coin C is retracted immediately below the coin insertion slot 21. Falls into the coin holding hole 48. Then, it is caught in a portion having a narrow front and rear width of a coin receiving hole 51 formed in the middle plate 5 on the lower side of the retractor 4 and is held in a state as shown in FIG. At this time, the upper edge portion of the coin C is held at such a height that it can come into contact with the claw piece 61 on the lock surface side of the stopper 6.
[0025]
When the door is closed in this state and the key is turned from the surface side of the door, the locking plate 32 starts to rotate, and at the same time, the retractor 4 contacting the cam portion 33 of the locking plate 32 also slides together with the coin C. Start moving. Then, the upper edge portion of the coin C lifts the claw piece 61 on the lock surface side of the stopper 6, and as shown in FIG. 10, the stopper 6 rotates counterclockwise and the restraint of the retractor 4 is released. As a result, the locking plate 32 is rotated to a position where the tip end portion protrudes from the lock surface, and is engaged with an engagement groove (not shown) formed on the side surface of the coin locker housing to be locked.
[0026]
When the retractor 4 moves to the suspending side while holding the coin C and the coin C reaches a wide portion of the front and rear width of the coin receiving hole 51 formed in the middle plate 5, the coin C is moved to the middle plate. 5 passes through and falls onto the coin receiving portion 25. 11 and 12 show a state in which the locking is completed and the coin C is stored in the coin receiving portion 25. FIG.
[0027]
Simultaneously with this locking operation, a portion 49 formed with a high height on the lock side of the retractor 4 moves behind the coin insertion slot 21 to block a part of the coin insertion slot 21 and the coin C Additional inputs will be rejected.
[0028]
When locking is completed in this way, the user can remove the key from the cylinder lock 3 and carry it.
[0029]
At the time of unlocking, a key is inserted into the key operation unit 31 from the surface side of the door, and the cylinder lock 3 is rotated in the direction opposite to that at the time of locking. Then, the locking plate 32 and the retractor 4 return to the unlocked state shown in FIG. 2 without any particular resistance, and the key cannot be removed again. Then, the user can open the door, take out the article, and take out the coin C stored in the coin receiving portion 25 from the coin return port 22. In order to prevent the coin C from popping out from the coin receiving portion 25 of the lock case 2 when the door is opened, as shown in FIG. It is high.
[0030]
As described above, the coin locking device 1 of the present invention contacts the cam portion 33 formed on the peripheral surface of the locking plate 32 in a biased state, and slides in the horizontal direction in conjunction with the rotation of the locking plate 32. The retractor 4 that is held in this manner and the stopper 6 that is engaged with the retractor 4 in a biased state and that can restrain the sliding of the retractor 4 serve as control means for the locking / unlocking operation. In addition, the coin C discrimination / processing means is configured. Then, the inserted coin C is temporarily held at a predetermined position of the retractor 4, is moved along with the sliding of the retractor 4 by a locking operation, contacts the stopper 6, and rotates the stopper 6 to retract the retractor 4. 4, the retractor 4 moves to a predetermined position, and passes through the retractor 4 and the intermediate plate 5 and falls to the coin return port 22 while releasing the restraint of 4.
[0031]
That is, in the present invention, the movable parts that change the position and posture in accordance with the locking / unlocking operation are the locking plate 32, the retractor 4, the stopper 6, and the compression coil spring 45 and the torsion coil spring 64 that bias them. The minimum number of movable parts is an integral part of the locking / unlocking control means, the coin C discrimination / processing means, and the coin C erroneous insertion prevention means during locking. Further, the inserted coin C is temporarily held by the retractor 4 and moved together with the locking operation, and is utilized as a part of the components constituting the locking / unlocking control means.
[0032]
Incidentally, in a conventional coin locker provided with a coin return opening on the surface side of the door, a coin discharging means for discharging the coin C so as to be able to be taken out in accordance with the unlocking operation is indispensable. Since the opening 22 is provided on the back side of the door, even if the coin C is discharged to the coin receiving portion 25 at the same time as the locking is completed, the user or a third party cannot touch the coin C until unlocking. Therefore, it is not necessary to separately provide coin discharging means that is interlocked with the conventional unlocking operation.
[0033]
As described above, the coin lock device 1 of the present invention has a small number of movable parts and a simple and rational internal mechanism. Therefore, the coin lock device 1 can be manufactured at a low cost and the possibility of malfunction is extremely small. Further, since the coin lock device 1 is attached to the back surface of the door, the structure thereof does not have to be as strong as the conventional coin lock device 1. Therefore, it is possible to reduce the weight of the coin lock device 1 by forming most of the constituent material from synthetic resin or the like.
[0034]
Moreover, in the coin lock device 1 of the present invention, the coin C is inserted vertically from the front side of the lock case 2 so as to be orthogonal to the mounting surface of the lock case 2. This is a coin insertion method widely used in general vending machines and the like, and is the most natural and reasonable insertion method for picking and inserting the coin C with a fingertip. Therefore, it can be easily used by elderly people who are unfamiliar with machine operation, handicapped persons, etc., and it is inconvenient that the coin insertion slot 21 is searched for when the coin is inserted, or the coin C is not inserted and dropped. Can be eliminated.
[0035]
Further, in the coin lock device 1 of the present invention, a rotating plate body is adopted as the locking plate 32 instead of a dead bolt. Therefore, if the front end of the locking plate 32 is formed in a bowl shape and can be locked in the mating engagement groove, not only a single-opening door but also a double-opening door or a sliding door-type door can be used. It can also be used for a storage room.
[0036]
Next, a method for attaching the coin lock device 1 to the door will be described.
FIG. 13 shows an attachment method for attaching the coin lock device 1 to, for example, a wooden door Dw. The coin lock device 1 is attached to the back surface of the door Dw via an attracting plate 7 as shown, with the back side of the lock case 2 to which the inner cover 23 is attached as the attachment surface. The attracting plate 7 has an insertion hole 71 formed in accordance with the position of the key operation part 31 of the cylinder lock 3, and this insertion hole is made to coincide with the insertion hole formed in the door Dw and is formed on the back surface of the door Dw. Screw fixed. At the side edge of the attracting plate 7, attracting pieces 72 having screw holes are formed at a plurality of locations, and these attracting pieces 72 are inserted inside the side surface of the lock case 2 and fixed to the side surface of the lock case 2 with screws. Is done. The protruding dimension of the key operation unit 31 corresponds to the thickness of the door Dw to which the coin lock device 1 is attached.
[0037]
Since this coin lock device 1 is attached to the back side of the door Dw, once locked, a user or a third party cannot touch the lock case 2. Accordingly, there is no particular security problem even with simple mounting by screw fixing. Furthermore, since the attachment method is simplified, it is possible to attach the coin lock device 1 to an existing locker facility or the like later.
[0038]
FIG. 14 shows an attachment method when attaching the same coin lock device 1 to the door Ds made of, for example, a thin steel plate. In this case, since the thickness of the door Ds is smaller than the protruding dimension of the key operating portion 31, an auxiliary plate P as shown in the figure is fixed to the back surface of the door Ds by screwing or welding, and the auxiliary plate P is fixed. The coin lock device 1 is attached to the back surface of the same via the attracting plate 7 similar to the above. By using such an auxiliary plate P, the coin lock device 1 having the same specification can be attached to the wooden door Dw and the steel plate door Ds.
[0039]
Of course, without using the auxiliary plate P as described above, it is also possible to prepare the key operation portions 31 having different projecting dimensions according to the thickness of the door and replace the key operation portions 31 with each other.
[0040]
Next, another embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This coin lock device 10 was made to prevent misuse and mischief such that after the coin C was inserted, the lock operation was performed in an incompletely closed state and the key was taken away with the door open. Thus, an erroneous locking prevention means for preventing the locking operation unless the door is completely closed is added to the coin lock device 1 shown in the above embodiment.
[0041]
The main components constituting the erroneous locking prevention means are the door closing confirmation latch 8 that operates when the door is completely closed, and the locking control member that enables the locking plate 32 to rotate in conjunction with the door closing confirmation latch 8. Nine.
[0042]
The door closing confirmation latch 8 is incorporated at a position below the locking plate 32 and is held so as to be slidable in the horizontal direction, so that the latch head 81 protrudes from the lock surface of the lock case 2. The sliding of the door closing latch 8 is guided by a guide rail 26 formed to project from the inner surface on the front side of the lock case 2 and a guide recess 27 formed in a thick portion near the lower center of the lock case 2. In addition, the latch head 81 is biased so as to protrude from the lock surface by a compression coil spring 82 incorporated in the guide recess 27. The front end of the latch head 81 is formed with an oblique side surface on the door closing direction so as to be pushed in contact with a side edge of a coin locker housing (not shown) when the door is closed. A guide pin 83 that engages with the locking control member 9 is formed on one side surface (in this example, the front side of the lock case 2) of the door closing confirmation latch 8 with respect to the protruding and retracting direction.
[0043]
The locking control member 9 is a vertically long plate-like component that is incorporated on the side of the locking plate 32 and is held up and down along the front inner surface of the lock case 2. A guide groove 92 that engages with the guide pin 83 of the door closing confirmation latch 8 is formed below the upright portion 91 of the locking control member 9. The guide groove 92 includes an inclined portion 921 that rises obliquely from the lock surface side toward the suspension base side, and a horizontal portion 922 that continues to the suspension base side. Therefore, in the state where the door closing latch 8 is projected, the engagement position of the guide pin 83 with respect to the guide groove 92 is the lock face most, and the lock control member 9 is held in the state where the lock control member 9 is lifted to the uppermost position by the guide pin 83. The Then, when the door closing latch 8 is retracted by the door closing operation, the engagement position of the guide pin 83 with respect to the guide groove 92 moves to the suspension side, and the locking control member 9 is lowered at the same time.
[0044]
On the upper part of the locking control member 9, there is formed a locking blocking piece 93 projecting in the horizontal direction toward the locking plate 32. On the other hand, the locking plate 32 is formed with an engaging piece 34 that protrudes toward the locking blocking piece 93. At the position where the lock control member 9 is raised, the lock blocking piece 93 and the engagement piece 34 come into contact with each other, whereby the rotation of the lock plate 32 is blocked. When the locking control member 9 is lowered by the closing operation, the locking preventing piece 93 and the engaging piece 34 are separated from each other, and the locking plate 32 can be rotated.
[0045]
With such a configuration, even if the coin C is inserted in an incompletely closed state and a locking operation is attempted, the locking plate 32 is prevented from rotating, and locking is possible only after the door is completely closed. In this way, it is possible to prevent misuse and mischief that the key is taken away with the door open, and the coin lock device 10 can be easily maintained and managed.
[0046]
The above-described configuration of the erroneous locking prevention means is merely an example. Besides this, for example, the locking control member 9 is engaged with the door closing confirmation latch 8 so as to be lowered when the door is opened and raised when the door is closed. It is also possible to set the positional relationship between the locking blocking piece 93 and the engaging piece 34 so that the locking plate 32 can be rotated at the position where the locking control member 9 is raised.
[0047]
【The invention's effect】
As described above, in the coin lock device of the present invention, the locking / unlocking control means and the coin discriminating / processing means are integrally configured with a minimum number of parts. In addition, the inserted coin is temporarily held by a retractor and moved together with the locking operation, and is also used as a part of the components constituting the locking / unlocking control means. Therefore, the internal mechanism becomes simple and rational, and it can be provided at a low cost. Further, since the internal mechanism is simplified, the coin lock device can be reduced in weight and the risk of malfunction is reduced. Furthermore, it is easy to attach the coin locker to the door, and it is easy to attach it to the existing locker equipment later.
[0048]
In addition, the coin insertion slot is provided vertically on the front of the lock case so that coins can be inserted in a direction perpendicular to the mounting surface of the lock case. It will be easy to use.
[0049]
In addition, because the locking plate adopts a rotating plate instead of a dead bolt, if the tip of the locking plate is formed in a bowl shape and can be locked in its mating engagement groove, It can be used not only for a single door type door but also for a storage room having a double door type door or a sliding door type door.
[0050]
In addition, the latch head protrudes from the lock surface of the lock case in an energized state, and the door closing confirmation latch is built in such a way that it comes back in contact with the housing of the storage room when the door is closed. The coin lock device is provided with an erroneous locking prevention means comprising a locking control member formed so as to move up and down and abut against an engaging piece formed on the locking plate when the door is opened to prevent the locking plate from rotating. By adding, even if the coin is inserted in an incompletely closed state and a locking operation is attempted, the locking plate is prevented from rotating, and locking is possible only when the door is completely closed. This can prevent misuse and mischief that the key is taken away with the door open.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a coin lock device of the present invention.
FIG. 2 is a rear view of the coin lock device when not in use. (The back side cover member is not shown.)
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line VV ′ of the coin lock device shown in FIG. 2;
4 is a cross-sectional view of the coin lock device shown in FIG. 2 taken along the line WW ′.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line XX ′ of the coin lock device shown in FIG.
6 is a YY ′ longitudinal sectional view of the coin lock device shown in FIG. 2. FIG.
7 is a ZZ ′ vertical sectional view of the coin lock device shown in FIG. 2;
FIG. 8 is a partially exploded perspective view showing configurations of a retractor and an intermediate plate.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing an engaged state of the retractor and the stopper before locking.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing an operating state of the retractor and the stopper during locking.
FIG. 11 is a rear view showing a state after locking of the coin lock device.
12 is a cross-sectional view taken along the line XX ′ of the coin lock device shown in FIG.
FIG. 13 is a perspective view showing an example of a method of attaching the coin lock device to the door.
FIG. 14 is a perspective view showing another example of a method of attaching the coin lock device to the door.
FIG. 15 is a rear view of the coin lock device according to another embodiment of the present invention when the door is opened. (The back side cover member is not shown.)
16 is an SS ′ transverse sectional view of the coin lock device shown in FIG. 15;
17 is a TT ′ vertical cross-sectional view of the coin lock device shown in FIG. 15;
18 is a perspective view showing a configuration of an erroneous locking preventing means incorporated in the coin locking device shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Coin lock device
2 tablet cases
21 Coin slot
22 Coin return slot
3 Cylinder lock
31 Key operation part
32 Locking plate
33 Cam part
34 Engagement piece
4 Retractors
6 Stopper
8 Closed door confirmation latch
81 Latch head
9 Locking control member
Ds, Dw Door
C coin

Claims

錠ケースの前面にコイン投入口及びコイン返却口を設けるとともに、その錠ケースの背面を取付面としてこの取付面を収納室の扉の裏面に固着し、この取付面にシリンダー錠の鍵操作部を設けてこの鍵操作部を扉の表面に露出させ、扉の表面側から施解錠操作を行うように構成されたコイン錠装置であって、
シリンダー錠の軸部に連結されて施解錠操作により回動し、先端部が錠ケースの錠面から出没して収納室の框体側に形成された係合溝に係脱するように保持され、周縁部の一部には円弧状部分と直線状部分とからなるカム部が形成された施錠板と、
錠面側の側面を前記施錠板のカム部に付勢状態で接触させ、施錠板の回動に連動して水平方向に摺動するように保持されたリトラクターと、
錠ケース内に水平に取り付けられて、その上に前記リトラクターを摺動自在に保持する中板と、
錠ケース内に回動可能に軸支され、両側部に形成された爪片を前記リトラクタに付勢状態で係合させてリトラクターの摺動を拘束するストッパーと、を備え、
前記リトラクターには、コイン投入口から投入されたコインを通過させうるコイン保持穴が形成されるとともに、前記中板には前記コイン保持穴に対応して、錠面側ではコインの直径よりも小さく、吊り元側ではコインの直径よりも大きいコイン受止穴が形成され、
リトラクターのコイン保持穴に落下したコインが中板のコイン受止穴に引っ掛かった状態で施錠板を回動させると、該施錠板に当接したリトラクターがコインをストッパーに当接させてストッパーを回動させ、リトラクターの拘束を解除しつつ施錠位置まで移動し、該施錠位置まで移動するとコインが中板のコイン受止穴を通過してコイン返却口に落下する、ように構成されたことを特徴とするコイン錠装置。A coin insertion slot and coin return slot are provided on the front of the lock case, and the mounting surface is fixed to the back of the door of the storage room with the back of the lock case as the mounting surface, and the key operation part of the cylinder lock is attached to the mounting surface. It is a coin lock device configured to expose the key operation part to the surface of the door and perform a locking / unlocking operation from the surface side of the door,
It is connected to the shaft part of the cylinder lock and rotated by the locking and unlocking operation, and the tip part is held so as to be engaged with and disengaged from the engagement groove formed on the housing side of the storage chamber by protruding and retracting from the lock surface of the lock case , A locking plate in which a cam portion composed of an arc-shaped portion and a linear portion is formed in a part of the peripheral portion ;
A retractor that is brought into contact with the cam portion of the locking plate in a biased state on the side of the locking surface, and is held so as to slide in the horizontal direction in conjunction with the rotation of the locking plate;
An intermediate plate mounted horizontally in the lock case and slidably holding the retractor thereon;
Is rotatably supported within the lock case, and a stopper for restraining the sliding of the retractor is engaged in a biased state claws formed on both sides in the retractor,
The retractor is formed with a coin holding hole through which a coin inserted from a coin insertion slot can pass, and the middle plate corresponds to the coin holding hole, and on the lock surface side than the diameter of the coin. A coin receiving hole that is smaller and larger than the diameter of the coin is formed on the suspension side,
When the locking plate is rotated while the coin that has fallen into the coin holding hole of the retractor is caught in the coin receiving hole of the middle plate, the retractor that contacts the locking plate causes the coin to contact the stopper and the stopper Is moved to the locking position while releasing the restraint of the retractor, and when moving to the locking position, the coin passes through the coin receiving hole of the middle plate and falls to the coin return slot. A coin lock device.

施錠操作によって摺動する前記リトラクターの一部が、施錠時にコイン投入口の一部を閉鎖することを特徴とする請求項１記載のコイン錠装置。 2. The coin lock device according to claim 1, wherein a part of the retractor that slides by a locking operation closes a part of the coin insertion slot during locking.

コイン投入口が、コインを錠ケースの取付面に対して直交する向きに投入するように形成されたことを特徴とする請求項１又は２記載のコイン錠装置。 3. The coin lock device according to claim 1, wherein the coin insertion slot is formed so as to insert a coin in a direction perpendicular to the mounting surface of the lock case.

先端に形成されたラッチヘッドが前記錠ケースの錠面から付勢状態で突出し、このラッチヘッドが閉扉時に収納室の框体に接触して後退するように、錠ケース内に摺動自在に組み込まれた閉扉確認ラッチと、この閉扉確認ラッチの出没に連動して昇降し、開扉時には前記施錠板に形成された係合片に当接して施錠板の回動を阻止するとともに、閉扉時には前記係合片から離れて施錠板の回動を可能にする施錠制御部材と、からなる誤施錠防止手段が設けられたことを特徴とする請求項１，２又は３記載のコイン錠装置。 A latch head formed at the tip protrudes from the lock surface of the lock case in a biased state, and is slidably incorporated in the lock case so that the latch head contacts and retracts to the housing of the storage chamber when the door is closed. The door closing confirmation latch and the door closing confirmation latch are moved up and down in conjunction with each other, and when the door is opened, the locking plate is brought into contact with the engagement piece to prevent the locking plate from rotating, and when the door is closed, The coin lock device according to claim 1, 2 or 3, further comprising: a lock control member that includes a lock control member that enables the lock plate to rotate away from the engagement piece.