JP4330983B2 - 定着装置及び電子写真方式の画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び電子写真方式の画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4330983B2
JP4330983B2 JP2003418991A JP2003418991A JP4330983B2 JP 4330983 B2 JP4330983 B2 JP 4330983B2 JP 2003418991 A JP2003418991 A JP 2003418991A JP 2003418991 A JP2003418991 A JP 2003418991A JP 4330983 B2 JP4330983 B2 JP 4330983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
belt
fixing
contact
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003418991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005181474A (ja
Inventor
栄二 沢村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003418991A priority Critical patent/JP4330983B2/ja
Publication of JP2005181474A publication Critical patent/JP2005181474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4330983B2 publication Critical patent/JP4330983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

この発明は、加熱部によって加熱されたベルトとそこに接する対向部材とで形成されるニップ部に送り込まれる記録媒体上の画像を定着させる定着装置と、その定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置関する。
従来、このように加熱したベルトとそれに対向して接触する対向部材となるローラとの間に形成されるニップ部に送り込まれる記録媒体上のトナー画像を定着させる定着装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
その特許文献1に記載されている定着装置は、定着ローラと、その定着ローラに対して特定の距離を置いて設けた搬送ローラとの間に無端ベルトを張装し、その無端ベルトを介してもう一つの定着ローラ(加圧ローラとして機能)を上記定着ローラに圧接させ、その定着ローラ内にはヒータを設けて、それにより無端ベルトを定着温度まで加熱するようにしている。
そして、その加熱された無端ベルトと加圧側の定着ローラとの間にトナー画像を担持した記録媒体を搬送してそのトナーを溶融し、そのトナーを定着ローラと搬送ローラとの間に設けた冷却ファンにより冷却して、そのトナーをガラス転位状態にして記録媒体に定着させ、その記録媒体を無端ベルトの円弧状になって回動する部分でベルト面から分離するようにしている。
特許第2976144号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に記載されている定着装置は、画像定着後の記録媒体のベルト面からの分離性を向上させるためファンを設けてベルトを冷却するようにしているので、そのファンを設けるためのスペースが必要となるため装置が大きくなってしまうと共に、ファンの分だけのコストもアップしてしまうという問題点があった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、定着装置を設けるスペースが小さくて済むと共に、部品点数を少なくして安価なコストにできるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、第1のローラと第2のローラとに張架されたベルトと、そのベルトを加熱する加熱部と、第1のローラに対向して配置されてその第1のローラとの間にベルトを挾む対向部材とを備え、上記ベルトと上記対向部材とが接するニップ部に送り込まれる記録媒体上の画像を該記録媒体に定着させる定着装置において、上記第2のローラはヒートパイプで形成されるかヒートパイプを設けており、
上記第2のローラを上記ベルトに対して接離させ、上記加熱部が上記ベルトを加熱し始める立上がり時には上記第2のローラを上記ベルトから離間させる接離機構と、その接離機構が上記第2のローラを上記ベルトから離間させた場合に該ベルトに接触して張力を与えるベルト接離部材とを備えたものである。
さらに、上記ベルト接離部材を上記ベルトに接触させて該ベルトに所定の張力を与えるように移動させるベルト接離部材移動機構を備えるのが望ましい。
上記ベルト接離部材が、上記第2のローラの外径よりも小径のローラ又はワイヤからなるとよい。
上記立上がり時の終了後には上記第2のローラを上記ベルトに接触させて、上記ベルト接離部材を上記ベルトから離間させるとよい。
これらの定着装置において、ヒートパイプの軸方向端部の少なくとも一方に冷却フィンを設けるとよい。
また、上記第1のローラは加熱源を内蔵した加熱ローラとし、上記第2のローラを加熱ローラの近傍に配置された支持ローラとし、上記ベルトを加熱ローラと支持ローラとに張架されて周回駆動される定着ベルトとし、上記対向部材を加圧ローラとし、定着ベルトと加圧ローラは共に少なくとも支持層の外側に弾性層を有しているようにするとよい。
その定着装置において、支持ローラは表面に摩擦抵抗を減少させる処理をして、加熱ローラの表面との関係が
加熱ローラ>支持ローラの摩擦抵抗の関係になるようにすると、効果的である。
さらに、これらの定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置も提供する。
この発明によれば、加熱部によって加熱されるベルトを、そのベルトを張架する一方の第2のローラ自体あるいはそれに設けたヒートパイプにより冷却することができるので、そのベルトをファンにより発生させた風により冷却する場合に比べて定着装置全体を小型化することができると共に、安価に製作することができる。
また、加熱部がベルトを加熱し始める立上がり時には第2のローラをベルトから離間させるので、ベルトの熱が第2のローラから逃げて、ベルトが所定の温度に立ち上がるのが遅くなるようなことはない。しかも、このときベルト接離部材がベルトに接触して張力を与えるので、上記立上がり時にベルトの空回りを防止でき、ベルトの温度ムラに起因する定着ムラが出るような恐れもない。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明による定着装置の基礎となる例を示す概略構成図、図2は同じくその定着装置を構成している支持ローラを一部断面にして示す側面図である。
図1に示す定着装置は、第1のローラであり加熱部となるハロゲンランプ3,3を内蔵した加熱ローラ1と、その加熱ローラ1の近傍に配置された第2のローラである支持ローラ2とに、ベルトである定着ベルト4を周回駆動可能に張架している。
支持ローラ2は、加熱ローラ1との間の距離Lが、一番近いところで0.5〜20mm程度になるようにしてある。このようにすることにより、定着ベルト4の長さ(周長)をできるだけ短くしている。
支持ローラ2は、そこにヒートパイプ6を設けている。そのヒートパイプ6は、基本的な構成を図2に示すように、管内に毛細管作用を有するウィック(wick)と呼ばれる例えば金網や焼結金属等の多孔質物質を有するパイプ容器(コンテナ)7内に、熱輸送媒体である作動流体Wを封入したものである。
このヒートパイプ6は、小さい温度差で大量の熱量の輸送が可能であって、全体にわたって温度差が小さく、蒸発部と凝縮部を離して配置するこができる利点を有している。そして、この例では、パイプ容器7の材料として銅を使用しており、作動流体Wには水等を使用している。
そして、このヒートパイプ6には、その軸方向端部の一方に冷却フィン8を設けている。なお、冷却フィン8は、ヒートパイプ6の軸方向端部の両端部にそれぞれ設けるようにしてもよい。
また、支持ローラ2は、ヒートパイプ6を一体とせずに、それを別体で設けるようにしてもよい。
加熱ローラ1は、図1に示したようにハロゲンランプ3,3を内部に有しており、その一方のハロゲンランプ3でA4縦サイズの記録媒体の定着ができる領域を、他方のハロゲンランプ3でA4縦以外の記録媒体の定着ができる領域を加熱するようにしている。
なお、この2個のハロゲンランプ3,3は、定着ベルト4を加熱する加熱部として機能するものであるが、そのハロゲンランプ3の数は2個に限るものではなく、その数は適宜増減可能である。
この加熱ローラ1は、長手方向(軸線方向)の一端側に図示しない駆動ギヤが固定されていて、そこに駆動力が伝達されることにより回転する。また、この加熱ローラ1は、その内面に補強用のリブを設けて、強度アップを図るようにしてもよい。
また、この定着装置は、加熱ローラ1に対向して配置されてその加熱ローラ1との間に定着ベルト4を挾む対向部材である加圧ローラ5を備えており、図1の矢示C方向に搬送されて定着ベルト4と加圧ローラ5とが接するニップ部Nに送り込まれる記録媒体上のトナー画像を、その記録媒体に定着させる。
その加圧ローラ5は、内側から外側に向けて支持層10、弾性層11、離型層12を有している。
この加圧ローラ5は、加熱ローラ1との間で必要なニップ部Nを形成するため、その外径はФ30〜50mmが望ましく、その硬度はアスカーCで80°以下が望ましい。また、離型層12は、PFA(パーフルオロアルキシ)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFAとPTFEの混合体等が適し、その厚さは30〜200μmが好ましい。そして、その離型層12は弾性層11との間に塗布したプライマにより弾性層11に接着してある。
弾性層11は、一般的にシリコーンゴムやシリコーンスポンジで形成するが、その他の材料ではフッ素ゴム(バイトンゴム)等の耐熱性ゴムで形成してもよい。そして、その厚さは1〜5mm程度とし、ゴム中には熱伝導率を下げるために中空球状充填材を分散して混入させるとよい。
その分散混入させる中空球状充填材としては、ガラスバルーン、シリカバルーン、カーボンバルーン、フェノール樹脂バルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン、塩化ビニリデンと(メタ)アクリロニトリルとの共重合体からなる樹脂バルーン、アルミナバルーン、ジルコニアバルーン、シラスバルーンなどである。
支持層10は、金属材料で形成し、この例では熱容量を下げるために、例えば鉄製で肉厚が0.5〜1mmのパイプ材を使用するが、それを中実軸状にしてもよい。
また、加熱ローラ1も、外径はΦ30〜50mm程度のパイプ状が好ましく、その肉厚は0.3〜2mm程度とするのがよい。そして、そのパイプ状の材料としては、例えばアルミを使用するが、その他の材料として鉄、銅等の金属であってもよい。そして、そのパイプ材の内面には、光を吸収しやすいようにするため、耐熱性の黒色塗料を塗布するとよい。
定着ベルト4は、図3にその断面の一部を拡大して示すように、内側から外側に向かって順に、支持層13、弾性層14、離型層15を有している。
その支持層13としては、例えば耐熱性の樹脂であるPI(ポリイミド)を使用する。また、弾性層14としては、一般的にシリコーンゴムを使用するが、その他ではフッ素ゴム(バイトンゴム)等の耐熱性ゴムを使用するようにしてもよい。そして、その弾性層14の厚さは、0.1〜0.6mmとするのが好ましく、そのゴム中には熱伝導率を上げるために酸化材やシリカ等の材料を分散して混入させるとよい。
さらに、離型層15は、PFA(パーフルオロアルキシ)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、あるいはそのPFAとPTFEの混合体を使用するのが適し、その厚さは10〜50μmとするのがよい。そして、その離型層15は弾性層14との間に塗布したプライマにより弾性層14に接着してある。
この定着装置は、図1に示したように、定着ベルト4の加熱ローラ1に巻き掛けた部分の外周面にサーミスタ16を接触配置し、それにより定着ベルト4の外周面の温度を検知可能にしている。なお、このサーミスタ16は、複数設けてもよい。
さらに、この定着装置は、例えばサーモスタットや温度ヒューズ等の安全装置17を、加熱ローラ1に対して非接触で、その加熱ローラ1の近傍に設けている。
ところで、この定着装置は、図2で説明したように支持ローラ2自身をヒートパイプ6で形成している。そして、そのヒートパイプ6の軸方向端部の一方に冷却フィン8を設けている。したがって、その冷却フィン8を介してヒートパイプ6のパイプ容器7内の作動液Wを冷却してヒートパイプ6全体の温度を下げることができる。したがって、特許文献1で説明した定着装置のように、定着ベルトを冷却する専用の冷却ファンを設けなくても、記録媒体の定着ベルト4に対する分離性を向上させることができる。
それにより、専用の冷却ファンを設けなくて済む分だけ定着装置を小型にすることができると共に、コスト面で安価にすることができる。
図4はこの発明による定着装置に使用する支持ローラの他の例を示す図2と同様な側面図であり、図2と対応する部分には同一の符号を付してある。
この支持ローラ2′はヒートパイプ6のパイプ容器7の表面に摩擦抵抗を減少させる処理として、例えばテフロン(登録商標)である摩擦抵抗減少部材18をコーティングした点のみが、図2で説明した支持ローラ2と異なる。そして、その摩擦抵抗減少部材18をコーティングした部分と加熱ローラ(図1の加熱ローラ1を参照)の表面との摩擦抵抗の関係が、
加熱ローラ>支持ローラの関係になるようにしている。
そして、その摩擦抵抗減少部材18として使用するテフロンは、PFA(パーフルオロアルキシ)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、あるいはそのPFAとPTFEの混合体であり、その厚さは10〜200μmとする。そして、その摩擦抵抗減少部材18とパイプ容器(コンテナ)7との間にはプライマを塗布している。
ところで、従来の加熱ローラ(定着ローラ)と支持ローラとの間に定着ベルトを張装した定着装置では、支持ローラの表面の摩擦抵抗が加熱ローラの摩擦抵抗よりも高い場合には、その支持ローラがブレーキとなって定着ベルトのスピードが変わってしまい、それにより記録媒体に定着された画像に乱れが生じてしまう恐れがあった。
しかしながら、この支持ローラ2′を使用した定着装置によれば、上述したように摩擦抵抗が加熱ローラ>支持ローラの関係になるようにしているので、支持ローラ2′がブレーキになるようなことがないので、定着ベルトのスピードが変化したりしない。したがって、良好な画像が得られる。
なお、加熱ローラの表面を、例えばサンドブラスト加工等を行うことにより摩擦抵抗を高めるようにすれば、より好ましい結果が得られる。
図5この発明による定着装置の基礎となる他の例を示す概略構成図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
この定着装置は、図1乃至図3で説明した定着装置に対し、支持ローラ2を定着ベルト4に対して接離させる接離機構である支持ローラ接離機構20を設け、その支持ローラ接離機構20により、加熱ローラ1が定着ベルト4を加熱し始める立上がり時には支持ローラ2を定着ベルト4から離間させ、立上がり終了後には支持ローラ2を定着ベルト4に接触させるようにした点が異なる。
支持ローラ接離機構20は、ソレノイド21の可動軸21aを支持ローラ2の支持軸2aに取り付けると共に、その支持軸2aに引っ張りバネ22の一端を取り付け、その引っ張りバネ22の他端を固定部に固定したものである。
したがって、ソレノイド21のオフ時には支持ローラ2の支持軸2aが引っ張りバネ22の付勢力により矢示A方向に付勢されて、支持ローラ2の外周面が図5に実線で示したように定着ベルト4の内面に接する。
また、ソレノイド21をオンにすると、可動軸21aが引っ張りバネ22の付勢力に抗して矢示Aと反対方向に移動するため、支持ローラ2が図5に仮想線で示したように定着ベルト4の内面から離間する。
この定着装置は、電源をオンにすると制御部(CPU)がソレノイド21に信号を送ることによりそれをオンにする。したがって、支持ローラ2が図5に仮想線で示した離間位置に移動する。
また、その制御部は、ハロゲンランプ3,3を加熱する信号を送ることによりハロゲンランプ3,3を加熱させる。そして、定着ベルト4の外周面温度がトナー画像の定着に必要な所定の温度まで上昇したことをサーミスタ16が検知すると、制御部は定着駆動に関する信号を出力して定着駆動をオンにし、再度上記所定の温度をサーミスタ16が検知することにより立上り終了の信号を入力すると、ソレノイド21をオフにする。
それにより、支持ローラ2が引っ張りバネ22の付勢力により定着ベルト4の内面に接する。なお、このとき定着ベルト4の駆動スピードは通紙時のスピードより遅い方が望ましい。
この定着装置によれば、上述した立上がり時に支持ローラ2を定着ベルト4から離間させるので、その支持ローラ2から定着ベルト4の熱が逃げないようにすることができるため、定着ベルト4がトナー画像の定着に必要な所定の温度に上昇するまでの立上がりが遅くなるのを防止することができる。
すなわち、定着装置をウォームアップする立上がり時には、定着ベルト4全体を加熱する必要があるため、その定着ベルト4を空回しして加熱ローラ1によりベルトの温度をトナー画像の定着に必要な所定の温度まで上昇させるが、その際にヒートパイプ6で形成されていることにより冷却作用のある支持ローラ2を定着ベルト4に接触させておくと、定着ベルト4の熱が支持ローラ2から逃げてしまうため、定着ベルト4が上記所定の温度になる立上がりが遅くなってしまう。
しかしながら、このように、定着装置の立上り時に支持ローラ2を定着ベルト4から離間させるようにすれば、上記の問題を解決することができる。
なお、ソレノイド21の替わりにスティッピングモータ等のモータを使用して支持ローラ接離機構20を構成するようにしてもよい。
また、図4で説明した支持ローラ2′を用いた定着装置において、支持ローラ2′を定着ベルト4に対して支持ローラ接離機構20により接離させるようにし、その支持ローラ接離機構20により、加熱ローラ1が定着ベルト4を加熱し始める立上がり時に支持ローラ2′を定着ベルト4から離間させ、立上がり終了後に支持ローラ2′を定着ベルト4に接触させるようにしても、同様の効果が得られる。
図6はこの発明による定着装置の実施例を示す概略構成図、図7は同じくその定着装置が有するベルト接離部材31を定着ベルト4の内面に接触させた状態を示す概略構成図であり、図5と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施例の定着装置は、図5で説明した定着装置に対し、加熱ローラ1と支持ローラ2との間にその支持ローラ2の外径よりも小径のワイヤ(ローラであってもよい)からなるベルト接離部材31を設け、支持ローラ2が定着ベルト4から離間したときにベルト接離部材31を定着ベルト4の内面に接触させてその定着ベルト4に所定の張力を与えるベルト接離部材移動機構30を設けた点が異なる。
ベルト接離部材移動機構30は、定着ベルト4の内側に設けたベルト接離部材31を引っ張りバネ32により図6の矢示B方向に引っ張り付勢すると共に、そのベルト接離部材31にソレノイド33の可動軸33aを取り付けて、ベルト接離部材31を引っ張りバネ32の付勢力に抗して矢示Bと反対方向に移動可能にした機構である。
そして、電源がオフの状態では、ベルト接離部材31は引っ張りバネ32の付勢力により図6に示した位置にあって、定着ベルト4に所定のテンションをかける位置から離れた位置にある。
その電源をオンにすると、制御部(CPU)がソレノイド21,33をそれぞれオンにする信号を送るため、支持ローラ2が図7に示すように定着ベルト4の内面から離れた位置に移動する(図7では支持ローラ2が定着ベルト4の内面に接しているように見えるが、実際には僅かに離れた非接触となる)。また、ベルト接離部材31が、引っ張りバネ32の付勢力に抗して図7に示した定着ベルト4に所定のテンションを与える位置に移動する。
さらに、制御部はハロゲンランプ3,3を加熱させるように制御する。それにより、定着ベルト4の外周面がトナー画像の定着に必要な所定の温度まで上昇し、それをサーミスタ16が検知すると制御部は、定着駆動に関する信号を出力して定着駆動をオンにし、再度上記所定の温度をサーミスタ16が検知することにより立上り終了の信号を入力すると、ソレノイド21,33を共にオフにする。
それにより、支持ローラ2が引っ張りバネ22の付勢力により図6に示した元の位置に戻ると共に、ベルト接離部材31も引っ張りバネ32の付勢力により図6に示した元の位置に戻る。なお、このとき定着ベルト4の駆動スピードは通紙時のスピードより遅い方が望ましい。
ところで、図5に示した定着装置の場合には、同図に仮想線で示す離間位置に支持ローラ2が移動したときには、その支持ローラ2によって定着ベルト4に加えられていた所定のテンションが無くなるため、定着装置の立上り時において定着ベルト4が回動しているときに、その定着ベルト4が空回りしてベルト全体が均一な温度に加熱されなくなり、ベルトの温度ムラに起因する定着ムラが出ることが考えられた。
しかしながら、この実施例の定着装置の場合には、図7で説明したように定着装置の立上がり時には、支持ローラ2が定着ベルト4から離れても、それに代わってベルト接離部材31が定着ベルト4にテンションを与える位置に移動するので、上述した立上り時における定着ベルト4の空回りを防止することができる。そして、そのベルト接離部材31は支持ローラ2の外径よりも小径に形成しているため熱容量が低いので、定着ベルト4からベルト接離部材31を通して逃げていく熱はわずかであるため、立上がりを遅めてしまうことがない。
なお、ソレノイド33の替わりにスティッピングモータ等のモータを使用してベルト接離部材移動機構30を構成するようにしてもよい。
また、支持ローラ2に代えて、図4で説明した支持ローラ2′を使用しても同様の作用効果を奏する。
この発明は、電子写真方式により記録媒体上に形成された未定着のトナー画像を加熱しながら加圧することにより定着させる定着装置を備えた画像形成装置に広く適用することができる。
この発明による定着装置の基礎となる例を示す概略構成図である。 同じくその定着装置を構成している支持ローラを一部断面にして示す側面図である。 図1の定着装置に設けられている定着ベルトの断面の一部を拡大して示す断面図である。 この発明による定着装置に使用する支持ローラの他の例を示す図2と同様な側面図である。 この発明による定着装置の基礎となる他の例を示す概略構成図である。 この発明による定着装置の実施例を示す概略構成図である。 同じくその定着装置が有するベルト接離部材を定着ベルトの内面に接触させた状態を示す概略構成図である。
1:加熱ローラ(第1のローラ)、2,2′:支持ローラ(第2のローラ)、3:ハロゲンランプ(加熱源,加熱部)、4:定着ベルト、5:加圧ローラ(対向部材)、6:ヒートパイプ、8:冷却フィン、20:支持ローラ接離機構、30:ベルト接離部材移動機構、31:ベルト接離部材

Claims (8)

  1. 第1のローラと第2のローラとに張架されたベルトと、該ベルトを加熱する加熱部と、前記第1のローラに対向して配置されて該第1のローラとの間に前記ベルトを挾む対向部材とを備え、前記ベルトと前記対向部材とが接するニップ部に送り込まれる記録媒体上の画像を該記録媒体に定着させる定着装置において、
    前記第2のローラはヒートパイプで形成されるかヒートパイプを設けており、
    前記第2のローラを前記ベルトに対して接離させ、前記加熱部が前記ベルトを加熱し始める立上がり時には前記第2のローラを前記ベルトから離間させる接離機構と、
    該接離機構が前記第2のローラを前記ベルトから離間させた場合に該ベルトに接触して張力を与えるベルト接離部材と、
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ベルト接離部材を前記ベルトに接触させて該ベルトに所定の張力を与えるように移動させるベルト接離部材移動機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ベルト接離部材が、前記第2のローラの外径よりも小径のローラ又はワイヤからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記立上がり時の終了後には前記第2のローラを前記ベルトに接触させて、前記ベルト接離部材を前記ベルトから離間させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置において、前記ヒートパイプの軸方向端部の少なくとも一方に冷却フィンを設けていることを特徴とする定着装置。
  6. 前記第1のローラは加熱源を内蔵した加熱ローラであり、前記第2のローラは前記加熱ローラの近傍に配置された支持ローラであり、前記ベルトは前記加熱ローラと前記支持ローラとに張架されて周回駆動される定着ベルトであり、前記対向部材は加圧ローラであり、前記定着ベルトと前記加圧ローラは共に少なくとも支持層の外側に弾性層を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 請求項記載の定着装置において、前記支持ローラは表面に摩擦抵抗を減少させる処理をして、前記加熱ローラの表面との関係が
    加熱ローラ>支持ローラの摩擦抵抗の関係になるようにしていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載した定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置。
JP2003418991A 2003-12-17 2003-12-17 定着装置及び電子写真方式の画像形成装置 Expired - Fee Related JP4330983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003418991A JP4330983B2 (ja) 2003-12-17 2003-12-17 定着装置及び電子写真方式の画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003418991A JP4330983B2 (ja) 2003-12-17 2003-12-17 定着装置及び電子写真方式の画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005181474A JP2005181474A (ja) 2005-07-07
JP4330983B2 true JP4330983B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=34781014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003418991A Expired - Fee Related JP4330983B2 (ja) 2003-12-17 2003-12-17 定着装置及び電子写真方式の画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4330983B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7418228B2 (en) * 2005-07-21 2008-08-26 Xerox Corporation Fuser systems and methods
JP2007171318A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Samsung Electronics Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2007322794A (ja) 2006-06-01 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、及びこれに用いられる定着装置
JP4818826B2 (ja) * 2006-06-19 2011-11-16 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2010244023A (ja) 2009-03-19 2010-10-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
US8204417B2 (en) * 2009-07-30 2012-06-19 Xerox Corporation Apparatuses useful in printing, fixing devices and methods of stripping media from surfaces in apparatuses useful in printing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005181474A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10213984A (ja) 画像定着装置
JP5317550B2 (ja) 定着装置
JP4677304B2 (ja) 画像加熱装置
JP2003257592A (ja) 加熱装置
JPH10333463A (ja) 定着装置
US6980764B2 (en) Belt-type fixing device
JP4330983B2 (ja) 定着装置及び電子写真方式の画像形成装置
JP2012510087A (ja) 拡張ニップ幅を備える外部加熱定着装置
JP2004286929A (ja) ベルト定着装置
US7480481B2 (en) Heating and fixing device for fixing toner particles
JP4277702B2 (ja) 定着装置
JP2008203558A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4206788B2 (ja) ベルト定着装置
JPH1184934A (ja) 定着装置
JP2001032825A (ja) 加圧ローラおよび加熱装置
JP2005301043A (ja) 無端状定着ベルト及び定着装置
JP2016031516A (ja) 定着装置
JP2007011224A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置
JP4387657B2 (ja) 加熱定着装置
JP2005055470A (ja) 無端状定着ベルト及び定着装置
JP2001056616A (ja) 加熱定着方法及び装置
JP2005181557A (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP6919299B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006310017A (ja) 加熱装置
JP2004286923A (ja) ベルト定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090617

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130626

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees