JP4329863B2 - 投影光学系及び画像投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は投影光学系及び画像投影装置に関するものであり、例えば、スクリーンに近い位置から大きな映像を投影する短距離のフロントプロジェクション用投影光学系及び画像投影装置に関するものである。
近年、デジタル・マイクロミラー・デバイスやLCD(liquid crystal display)を表示素子としたプロジェクタが普及しつつあり、様々なタイプのものが提案されている。例えば斜め投影による投影距離が短い投影光学系として、特許文献1では最終面が凸面ミラーのタイプが提案されており、特許文献2〜4では最終面が凹面ミラーのタイプが提案されている。
特開2001−264634号公報 特開2002−57963号公報 特開2004−279988号公報 特開2004−258620号公報
特許文献1で提案されているような凸面ミラーを用いたタイプでは、短距離投影を行うとスクリーンへの光線の入射角が大きくなり、フロントプロジェクション等に利用した場合、スクリーンまでの距離が変化すると投影像の位置が上下方向に大きく変化してしまう。このため、机上に投影光学系が設置された場合等では、投影距離が離れると映像が大きく上方向に移動して映像が鑑賞しにくくなる。
特許文献2〜4で提案されているような凹面ミラーを用いたタイプでは、スクリーンへの光線の入射角を比較的小さくすることができ、投影距離が変化しても投影像の移動を比較的小さくすることができる。しかし、特許文献2〜4で提案されている投影光学系では、曲面ミラーが2枚以上配置されているため、投影光学系が上下方向に大きく、フロントプロジェクション用の投影光学系として机上に設置して使用すると、投影光学系が映像鑑賞の邪魔になってしまう。また、特許文献2〜4で提案されている投影光学系は、リアプロジェクション用であるためフォーカス機構を持っていない。したがって、フロントプロジェクションに使用した場合にはフォーカスを行うことができない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、近距離のフロントプロジェクションにおいて、投影距離が変動しても映像の高さ方向の上下変動を抑えながらフォーカスすることにより、60インチから100インチ程度まで良好な投影像を得ることのできる、コンパクトかつ高性能な投影光学系及び画像投影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の投影光学系は、表示素子からの光を受けてその表示画像をスクリーンに拡大投影し、スクリーンへの投影距離を変えることで異なる投影倍率の画像を表示する投影光学系であって、屈折レンズで構成された正パワーの屈折光学系と、その屈折光学系よりもスクリーン側に位置する凹面ミラーと、を有し、パワーを有するミラーとして前記凹面ミラー1枚のみを最もスクリーン側に有し、前記屈折光学系と前記凹面ミラーとの間の空間に前記表示画像の中間像を形成し、前記凹面ミラーがフォーカスのために移動し、前記凹面ミラーの反射面形状が面対称であり、以下の条件式(1)を満たし、フォーカス時に少なくとも以下の条件式(7)を満たす範囲において、以下の条件式(8)及び条件式(9)を満たすことを特徴とする。
4°<θ1<20° …(1)
1.4≦βye/βyk≦1.8 …(7)
0.08<(θak−θae)×βyk/βye<1.2 …(8)
0.1<(1/OPK1−1/OPE1)×Tm×βyk<1.2 …(9)
ただし、
θ1:凹面ミラーの対称面での断面において、最近接投影時にスクリーンに入射する光線のうちスクリーン面の法線と成す角が最も小さい光線の入射角度、
βyk:最近接投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
βye:遠距離投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
θak:最近接投影時に表示素子の画面短辺に平行な断面内において、表示素子から絞り中心を通過しスクリーンへ到達する光線のうち、スクリーンに最も斜めに入射する光線の凹面ミラーへの入射角度、
θae:遠距離投影時に表示素子の画面短辺に平行な断面内において、表示素子から絞り中心を通過しスクリーンへ到達する光線のうち、スクリーンに最も斜めに入射する光線の凹面ミラーへの入射角度、
OPK1:最近接投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
OPE1:遠距離投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
Tm:最近接投影から遠距離投影への、表示素子基準での凹面ミラーの移動量(ただし、最近接投影から遠距離投影で表示素子に近づく方向に移動する。)、
である。
第2の発明の投影光学系は、上記第1の発明において、前記凹面ミラーよりも表示素子側には、パワーを有する光学素子として前記屈折レンズのみが配置されており、以下の条件式(2)を満たすことを特徴とする。
8°<θ2<25° …(2)
ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
θ2:表示素子の画面短辺に平行で画面中心光線を含む平面での断面において、最近接投影時に表示素子の画面上端と画面下端とから射出した主光線が屈折光学系から射出する際に成す角度、
である。
第3の発明の投影光学系は、上記第1又は第2の発明において、以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする。
1.15<cxf/cyf<1.65 …(3)
ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
cxf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面長辺方向の曲率、
cyf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面短辺方向の曲率、
である。
第4の発明の投影光学系は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、以下の条件式(4)を満たすことを特徴とする。
-0.07<cyf×OPK1/βyk<-0.03 …(4)
ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
cyf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面短辺方向の曲率、
OPK1:最近接投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
βyk:最近接投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
である。
第5の発明の投影光学系は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、以下の条件式(5)を満たすことを特徴とする。
0.7<Sd/Ent<1.1 …(5)
ただし、
Sd:表示素子の画像表示面から絞りまでの距離、
Ent:表示素子の画像表示面から投影光学系の入射瞳までの距離、
である。
第6の発明の画像投影装置は、画像表示面に2次元画像を形成する表示素子と、前記画像表示面の表示画像をスクリーン面上に拡大投影する投影光学系と、前記画像表示面を照明する照明光学系と、を備えた画像投影装置であって、前記投影光学系が、上記第1〜第5のいずれか1つの発明に係る投影光学系であることを特徴とする。
本発明によれば、正パワーの屈折光学系と凹面ミラーとの組み合わせにより近距離投影の達成が可能となり、所定の条件を満たすようにスクリーンへの光線の入射角を小さくした再結像の光学構成により投影距離の変動による投影位置の変動を抑えることが可能となる。また、フォーカス機構の組み込みにより適切な投影距離で良好な投影像を得ることが可能となる。したがって、コンパクトかつ高性能な投影光学系でありながら、近距離のフロントプロジェクションにおいて、投影距離が変動しても投影像の高さ方向の上下変動を抑えながらフォーカスすることにより、60インチから100インチ程度まで良好な投影像を得ることができる。
以下、本発明に係る投影光学系の実施の形態等を、図面を参照しつつ説明する。本発明に係る投影光学系は、表示素子からの光を受けてその表示画像をスクリーンに拡大投影する投影光学系であって、屈折レンズで構成された正パワーの屈折光学系と、その屈折光学系よりもスクリーン側に位置する凹面ミラーと、を有し、屈折光学系と凹面ミラーとの間の空間に前記表示画像の中間像を形成し、いずれかの光学素子がフォーカスのために移動することを特徴としている。スクリーン側に凹面ミラーを配置すると、前述したように投影距離の変動による投影位置の変動(つまり投影像の上下移動)を抑えることができる。これを図13を用いて具体的に説明する。
図13(A)に示すように、スクリーンSC側に凸面ミラーMaを有する投影光学系で斜め方向からフロントプロジェクションを行うと、スクリーンSCへの光線の入射角θ1が大きいため、投影距離が変化するとスクリーンSC上での投影像IA,IBの位置が上下方向に大きく変化してしまう(δ:投影像IA,IBの移動量)。一方、図13(B)に示すように、スクリーンSC側に凹面ミラーMbを有する投影光学系で斜め方向からフロントプロジェクションを行えば、スクリーンSCへの光線の入射角θ1を比較的小さくすることができ、投影距離が変化したときの投影像IA,IBの移動量δを比較的小さくすることができる。
正パワーの屈折光学系と、その屈折光学系よりもスクリーン側に位置する凹面ミラーと、を有し、屈折光学系と凹面ミラーとの間の空間に前記表示画像の中間像を形成する投影光学系では、上記のように投影像IA,IBの移動量δを小さくすることができるので、近距離のフロントプロジェクションにおいて、投影距離が変動しても投影像の高さ方向の上下変動を抑えながらフォーカスすることが可能となる。その投影位置の変動をより一層効果的に抑えながら、60インチから100インチ程度まで良好な投影像を得る上で望ましい条件、その他の有効な構成を以下に説明する。
投影光学系は、屈折レンズで構成された正パワーの屈折光学系と、その屈折光学系よりもスクリーン側に位置する凹面ミラーと、を有し、屈折光学系と凹面ミラーとの間の空間に中間像を形成し、いずれかの光学素子がフォーカスのために移動し、凹面ミラーの反射面形状が面対称であり、以下の条件式(1)を満たすことが望ましい。
4°<θ1<20° …(1)
ただし、
θ1:凹面ミラーの対称面での断面において、最近接投影時にスクリーンに入射する光線のうちスクリーン面の法線と成す角が最も小さい光線の入射角度、
である。
図14に入射角度θ1を示す。図14において、DSは表示素子、SCはスクリーン、POは投影光学系、LGは正パワーの屈折光学系、MRは凹面ミラーである。条件式(1)はスクリーンSCに対する光線の最小入射角度θ1の好ましい条件範囲を規定しており、この条件式(1)を満たすことにより、投影距離の変化に伴う投影位置の変動を効果的に抑えることが可能となる。条件式(1)の下限を下回ると、凹面ミラーからスクリーンへの光線と屈折光学系とが干渉して光線がケラレてしまう。条件式(1)の上限を上回ると、スクリーンまでの距離をフォーカスで変動させた場合に、投影像の上下方向への移動が大きくなりすぎてしまう。
パワーを有するミラーとして凹面ミラー1枚のみを有する構成が望ましく、パワーを有するミラーとして凹面ミラー1枚のみを最もスクリーン側に有することが更に望ましい。パワーを有するミラーの反射面は、屈折面と比較して面形状変動による光線の射出角変動量が大きい。このため、屈折面よりもより高い面精度が必要となり、製造難度が高いという問題がある。このようなミラー面を1面のみとすることにより、量産時の性能のバラツキを少なくすることができる。また、パワーミラーを多く使うと投影光学系が高さ方向に大きくなるので、凹面ミラー1枚の構成とすることにより、投影光学系の薄型化・コンパクト化が可能となる。
凹面ミラーの反射面は自由曲面で構成されることが望ましい。この構成をとることにより、近距離投影においても歪曲収差を良好に補正することが可能となる。また、屈折光学系に自由曲面を少なくとも1面配置することが望ましい。この構成をとることにより、近距離斜め投影により発生する歪曲収差,非点収差,像面湾曲を良好に補正することが可能となる。屈折光学系において最も凹面ミラーに近いレンズに自由曲面を配置することが更に望ましい。この構成をとることにより、各像高の光線が分離した位置に自由曲面を配置することができ、近距離斜め投影により発生する歪曲収差,非点収差,像面湾曲をより一層良好に補正することが可能となる。
自由曲面を含むミラーや屈折レンズはプラスチック材料から成ることが望ましい。自由曲面を含む光学素子(ミラー,レンズ等)の構成材料としてプラスチックを使用することにより、光学素子のコストダウンを達成することが可能となる。
凹面ミラーよりも表示素子側には、パワーを有する光学素子として屈折レンズのみが配置されており、以下の条件式(2)を満たすことが望ましい。
8°<θ2<25° …(2)
ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
θ2:表示素子の画面短辺に平行で画面中心光線を含む平面での断面において、最近接投影時に表示素子の画面上端と画面下端とから射出した主光線が屈折光学系から射出する際に成す角度、
である。
図14に光線の広がり角度θ2を示す。条件式(2)は屈折光学系LGから射出する光線の成す角度θ2の好ましい条件範囲を規定しており、この条件式(2)を満たすことにより、投影光学系POの光学性能と大きさとのバランスを良好にすることが可能となる。条件式(2)の下限を下回ると、屈折光学系から射出される光線の広がりが小さくなりすぎて、それを近距離投影で大きく拡大しようとすると、凹面ミラーのパワーが強くなりすぎてしまう。このため、凹面ミラーで発生する歪曲収差や像面湾曲の補正が困難になる。条件式(2)の上限を上回ると、屈折光学系から射出される光線の広がりが大きくなりすぎて、それを受ける凹面ミラーのサイズが大きくなってしまう。このため、投影光学系全体のサイズが大きくなって、コンパクト化が困難になる。
以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。
1.15<cxf/cyf<1.65 …(3)
ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
cxf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面長辺方向の曲率、
cyf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面短辺方向の曲率、
である。
条件式(3)は、凹面ミラーに画面中心光線が入射する位置での好ましい反射面形状を規定している。条件式(3)の下限を下回ると、斜め投影で発生する縦横の方向の倍率差の補正を凹面ミラーで十分に行うことができなくなるため、十分な斜め投影が行えず、ミラーで反射した光束と屈折光学系とが干渉してしまう。条件式(3)の上限を上回ると、斜め投影でのスクリーンの角度を大きくすることはできるが、それによって発生する台形歪の補正が困難になるか、あるいは、台形歪を補正するために凹面ミラーを大きくする必要が生じて、投影光学系のサイズが大きくなってしまう。
以下の条件式(3a)を満たすことが更に望ましい。
1.25<cxf/cyf<1.55 …(3a)
この条件式(3a)は、上記条件式(3)が規定している条件範囲のなかでも更に好ましい条件範囲を規定している。上記条件式(1)を満たす凹面ミラー配置において、条件式(3a)を満たすことで、斜め投影で発生する縦横の方向の倍率差の補正を凹面ミラーで十分に行うことができる。その結果、十分な斜め投影が可能となり近距離投影での投影倍率を確保できる、あるいは近距離投影が容易となる。また、凹面ミラーで発生する非点収差量が大きくならず、屈折光学系での収差補正が容易となる。
以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。
-0.07<cyf×OPK1/βyk<-0.03 …(4)
ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
cyf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面短辺方向の曲率、
OPK1:最近接投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
βyk:最近接投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
である。
条件式(4)は、凹面ミラーに画面中心光線が入射する位置での好ましい反射面形状を規定している。条件式(4)の下限を下回ると、凹面ミラーのパワーが強くなりすぎて、凹面ミラーで発生する歪曲収差と像面湾曲の補正が困難になる。条件式(4)の上限を上回ると、凹面ミラーのパワーが弱くなりすぎて、広角化が困難になるため十分な拡大倍率が確保できなくなるか、あるいは、凹面ミラーのサイズが大きくなってしまう。
以下の条件式(4a)を満たすことが更に望ましい。
-0.06<cyf×OPK1/βyk<-0.04 …(4a)
この条件式(4a)は、上記条件式(4)が規定している条件範囲のなかでも更に好ましい条件範囲を規定している。上記条件式(1)を満たす凹面ミラー配置において、条件式(4a)を満たすことで、凹面ミラーのパワーが適切に設定され、誤差感度が低減されて量産時の製造バラツキを抑えることができるとともに、凹面ミラーのサイズの大型化を防止できる。
以下の条件式(5)を満たすことが望ましい。
0.7<Sd/Ent<1.1 …(5)
ただし、
Sd:表示素子の画像表示面から絞りまでの距離、
Ent:表示素子の画像表示面から投影光学系の入射瞳までの距離、
である。
条件式(5)の下限を下回ると、表示素子から入射瞳位置までの距離が実絞りの位置よりも遠くなり、表示素子から投影光学系へ向かう光線がテレセントリックに近くなる。このため、表示素子付近のレンズ径が大きくなり、屈折光学系の全長が長くなってしまう。条件式(5)の上限を上回ると、入射瞳が表示素子に近づきすぎてしまい、レンズバックが短くなりすぎて照明光源を屈折光学系に干渉せずに入射することが困難になったり、表示素子に対する光線の角度が大きくなりすぎて周辺照度落ちが大きくなりすぎたりする。
以下の条件式(6)を満たすことが望ましい。
-0.35<cyf×kyf<-0.05 …(6)
ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
cyf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面短辺方向の曲率、
kyf:屈折光学系が画面中心光線の通過位置で有する画面短辺方向(後述する座標系のy軸方向)の焦点距離、
である。
条件式(6)の下限を下回ると、凹面ミラーのパワーが強くなりすぎて凹面ミラーで発生する歪曲収差と像面湾曲収差の補正が困難になるか、あるいは、屈折光学系のパワーが弱くなりすぎて屈折光学系の全長が長くなってしまい、投影光学系がコンパクトでなくなってしまう。条件式(6)の上限を上回ると、凹面ミラーのパワーが弱くなりすぎて凹面ミラーで十分に広角化することができず投影像の拡大倍率の確保が困難になるか、あるいは、屈折光学系の焦点距離が短くなりすぎて屈折光学系で発生する像面湾曲収差と球面収差の補正が困難になる。
以下の条件式(6a)を満たすことが更に望ましい。
-0.27<cyf×kyf<-0.09 …(6a)
この条件式(6a)は、上記条件式(6)が規定している条件範囲のなかでも更に好ましい条件範囲を規定している。上記条件式(1)を満たす凹面ミラー配置において、条件式(6a)を満たすことで、凹面ミラーのパワーが適切に設定される。その結果、凹面ミラーの誤差感度が低減されて量産時の製造バラツキを抑えることができる、凹面ミラーを小型にすることができる、屈折光学系の焦点距離を収差補正に対して適切に設定でき、小型の投影光学系が実現できる、あるいは、屈折光学系の誤差感度を低減でき量産時の製造バラツキを抑えることができる、という効果が得られる。
凹面ミラーがフォーカスのために移動することが望ましい。また、最もスクリーン側に配置された凹面ミラーをフォーカス時に動かし、スクリーンが投影光学系に近い状態(近距離投影状態)から遠い状態(遠距離投影状態)へのフォーカス時に、凹面ミラーが表示素子に近づく方向に動くことが望ましい。最もスクリーン側に配置された凹面ミラーの移動でフォーカスを行う構成とすることにより、フォーカス時に発生する歪曲収差と像面湾曲の変動を良好に補正することが可能となる。
最もスクリーン側に位置する凹面ミラー1枚と屈折光学系との組み合わせにおいて、少なくとも凹面ミラーをフォーカスに用いることにより、斜め投影光学系のコンパクト化が可能となる。さらに、フォーカス時には最もスクリーン側に配置された凹面ミラーと屈折光学系の一部又は全部を異なった動きで動かすことが望ましい。この構成を採用することにより、フォーカス時に発生する歪曲収差と像面湾曲の変動を更に良好に補正することができるため、良好な性能でフォーカス可能な投影距離が拡大するというメリットがある。
凹面ミラーを用いた斜め投影光学系においては、図16に示すように、スクリーンへの光線の斜め入射角の大きい光線RUは凹面ミラーMbのスクリーンに近接した位置から大きく跳ね上げられてスクリーンへ到達するため、この光線RUの射出瞳が他の位置の光線よりスクリーンに近接している。光線RUの光路がこのようなため、フォーカスによってスクリーン位置が遠くになると、そのままの光線角度ではスクリーンへの斜め入射角の大きい光線方向に像が伸びてしまう。つまり、近接投影時において、画面上部への光線RUと画面中央部への光線RMとの間隔Aと、画面下部への光線RLと画面中央部の光線RMとの間隔Bと、が等しい場合であっても、より大きな拡大倍率にすると、画面上部への光線RUと画面中央部への光線RMとの間隔A’と、画面下部への光線RLと画面中央部の光線RMとの間隔B’と、が異なってしまう。すなわち、投影像IBは歪んでしまう。
上記投影像の歪みを防いでA’=B’とするためには、フォーカス時に少なくとも以下の条件式(7)を満たす範囲において、凹面ミラーに入射する光線の角度が以下の条件式(8)を満たすことが望ましい。
1.4≦βye/βyk≦1.8 …(7)
0.08<(θak−θae)×βyk/βye<1.2 …(8)
ただし、
βyk:最近接投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
βye:遠距離投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
θak:最近接投影時に表示素子の画面短辺に平行な断面内において、表示素子から絞り中心を通過しスクリーンへ到達する光線のうち、スクリーンに最も斜めに入射する光線の凹面ミラーへの入射角度、
θae:遠距離投影時に表示素子の画面短辺に平行な断面内において、表示素子から絞り中心を通過しスクリーンへ到達する光線のうち、スクリーンに最も斜めに入射する光線の凹面ミラーへの入射角度、
である。
フロント投影型のプロジェクタの場合、一般的におよそ60インチから100インチの大きさで画像を投影する場合が多い。したがって、少なくともこのような投影倍率の範囲で、画像歪みを抑制させておくことが好ましい。条件式(8)の下限値を下回ると、フォーカス時の凹面ミラーへの光線入射角の変化が少なくなり、フォーカス時の像の変形が補正不十分となる。条件式(8)の上限値を上回ると、凹面ミラーへの光線入射角の変化が大きくなりすぎて像の変形が過剰補正となってしまう。
また、フォーカス時に表示素子に対して凹面ミラー位置を移動させ、少なくとも前記条件式(7)を満たす範囲において、以下の条件式(9)を満たすことが望ましい。
0.1<(1/OPK1−1/OPE1)×Tm×βyk<1.2 …(9)
ただし、
OPK1:最近接投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
OPE1:遠距離投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
Tm:最近接投影から遠距離投影への、表示素子基準での凹面ミラーの移動量(ただし、最近接投影から遠距離投影で表示素子に近づく方向に移動する。)、
である。
条件式(9)の下限値を下回ると、凹面ミラーのフォーカス時の移動量が小さくなりすぎフォーカス時の凹面ミラー上での各光線通過位置の変動が小さくなるために、フォーカスで発生する像面湾曲や歪曲変動の補正が困難となる。条件式(9)の上限値を上回ると、凹面ミラーのフォーカス時の移動量が大きくなりすぎ、フォーカス時の凹面ミラー上の光線通過位置変動が大きくなり凹面ミラーでの像面湾曲、歪曲の変動が過大となり補正が困難となる。
屈折光学系の絞り近傍に非球面を配置することが更に望ましい。この構成を採用することにより、屈折光学系で発生する球面収差の補正が可能となり、より一層明るい投影光学系を達成することができる。
屈折光学系と凹面ミラーとの間に平面ミラーを配置して、投影光学系を斜め投影断面に対して概略垂直な方向に光路を折り曲げる構成にすることが望ましい。例えば、図15に示すように、屈折光学系LGと凹面ミラーMRとの間に平面ミラーMFを配置して、投影光学系POを斜め投影断面に対して概略垂直な方向に光路を折り曲げる構成にすることが望ましい。このよう光路を折り曲げる構成にすれば、凹面ミラーを含めた投影光学系の全長が長くても、スクリーンに対する奥行き方向のサイズの短縮が可能となる。また、斜め投影断面に対し平行方向に折り曲げる場合と比較して、厚み方向が薄い光学構成を達成することができる。
凹面ミラーよりも表示素子側に配置された屈折光学系は概ね共軸系で構成されることが望ましい。このように共軸系の屈折光学系を採用すれば、屈折光学系の鏡胴構成が簡単になるため、製造が容易になりコストダウンの達成が可能となる。
次に、第1〜第3の実施の形態を挙げて、本発明に係る投影光学系の具体的な光学構成を説明する。図1,図5,図9に、第1〜第3の実施の形態における表示素子DSから凹面ミラーMRまでの投影光路全体の光学構成(光学配置,投影光路等)を、表示素子DSの画面長辺方向に沿って見たときの光学断面(短辺側断面)でそれぞれ示す。また、図2,図6,図10に、第1〜第3の実施の形態における表示素子DSからスクリーンSCまでの投影光路全体の光学構成(光学配置,投影光路等)を、表示素子DSの画面長辺方向に沿って見たときの光学断面(短辺側断面)でそれぞれ示す。
図1,図5,図9中、Li(i=1,2,3,...)が付されたレンズは表示素子DS側(縮小側)から数えてi番目のレンズである。図2,図6,図10中、(A)はフォーカシングにおける最近接投影状態での光学配置を光学断面で示しており、(B)はフォーカシングにおける遠距離投影状態での光学配置を光学断面で示している。なお、表示素子DSの画面の法線方向をz方向とし、表示素子DSの画面短辺方向をy方向とし、表示素子DSの画面長辺方向をx方向とする直交座標系(x,y,z)において、図1,図2;図5,図6;図9,図10は投影光学系POから成る第1〜第3の実施の形態の光学構成をyz断面で示している。
第1〜第3の実施の形態の投影光学系POは、縮小側(表示素子DS側)から拡大側(スクリーンSC側)にかけて順に、正パワーの屈折光学系LGと(パワー:焦点距離の逆数で定義される量)、凹面ミラーMRと、から成り、屈折光学系LGと凹面ミラーMRとの間の空間に中間像を形成し、少なくとも凹面ミラーMRがフォーカスのために移動する構成になっている。投影光学系POはyz平面に関して面対称になっている。したがって、凹面ミラーMRの反射面形状は面対称であり、その対称面はyz平面である。各実施の形態の光学構成を以下に詳しく説明する。
第1の実施の形態(図1,図2)において、屈折光学系LGは、表示素子DS側から順に、第1レンズL1〜第8レンズL8から成っている。第1レンズL1は両凸の正レンズ(両面が回転対称な非球面)であり、第2レンズL2は両凹の負レンズである。第3レンズL3は、両凸の正レンズと表示素子DS側に凹の負メニスカスレンズとから成る接合レンズである。第4レンズL4は表示素子DS側に凸の正メニスカスレンズ(縮小側面が回転対称な非球面)であり、第4レンズL4の第5レンズL5側には絞りSTが配置されている。第5レンズL5は表示素子DS側に凹の正メニスカスレンズであり、第6レンズL6は両凸の正レンズであり、第7レンズL7は表示素子DS側に凹の負メニスカスレンズ(両面が回転対称な非球面)であり、第8レンズL8は表示素子DS側に凸の負メニスカスレンズ(両面が回転対称な非球面)である。屈折光学系LGのスクリーンSC側には、反射面形状が自由曲面の凹面ミラーMRが配置されている。近距離投影状態から遠距離投影状態へのフォーカシングにおいて、屈折光学系LGは拡大側へ移動し、凹面ミラーMRは縮小側へ移動する。
第2の実施の形態(図5,図6)において、屈折光学系LGは、表示素子DS側から順に、絞りSTと第1レンズL1〜第7レンズL7から成っている。第1レンズL1は両凸の正レンズ(両面が回転対称な非球面)であり、第2レンズL2は両凹の負レンズである。第3レンズL3は、両凸の正レンズと表示素子DS側に凹の負メニスカスレンズとから成る接合レンズである。第4レンズL4は両凹の負レンズ(両面が回転対称な非球面)であり、第5レンズL5は表示素子DS側に凹の正メニスカスレンズであり、第6レンズL6は表示素子DS側に凸の正メニスカスレンズであり、第7レンズL7は表示素子DS側に凹の負メニスカスレンズ(縮小側面が回転対称な非球面で拡大側面が自由曲面のプラスチックレンズ)である。屈折光学系LGのスクリーンSC側には、反射面形状が自由曲面の凹面ミラーMRが配置されている。近距離投影状態から遠距離投影状態へのフォーカシングにおいて、第5レンズL5〜第7レンズL7は拡大側へ移動し、凹面ミラーMRは縮小側へ移動する。
第3の実施の形態(図9,図10)において、屈折光学系LGは、表示素子DS側から順に、絞りSTと第1レンズL1〜第5レンズL5から成っている。第1レンズL1は表示素子DS側に凸の負メニスカスレンズと両凸の正レンズとから成る接合レンズ(最も縮小側の面が回転対称な非球面)である。第2レンズL2は両凹の負レンズであり、第3レンズL3は両凸の正レンズ(両面が回転対称な非球面)であり、第4レンズL4は両凸の正レンズであり、第5レンズL5は両凹の負レンズ(縮小側面が拡張非球面で拡大側面が自由曲面のプラスチックレンズ)である。屈折光学系LGのスクリーンSC側には、反射面形状が自由曲面の凹面ミラーMRが配置されている。近距離投影状態から遠距離投影状態へのフォーカシングにおいて、第4レンズL4と第5レンズL5は拡大側へ移動し、凹面ミラーMRは縮小側へ移動する。
第1〜第3の実施の形態(図1,図2;図5,図6;図9,図10)は、表示画像をスクリーン面上に拡大投影する、画像投影装置用の投影光学系である。したがって、表示素子SDの画像表示面は光強度の変調等により2次元画像を形成する画像形成面に相当し、スクリーンSCはその投影像面に相当する。各実施の形態では表示素子DSとしてデジタル・マイクロミラー・デバイスを想定している。ただし、表示素子はこれに限らず、各実施の形態の投影光学系POに適した他の非発光・反射型(又は透過型)の表示素子(例えば液晶表示素子)を用いても構わない。表示素子としてデジタル・マイクロミラー・デバイスを用いた場合、それに入射した光は、ON/OFF状態(例えば±12°の傾き状態)の各マイクロミラーで反射されることにより空間的に変調される。その際、ON状態のマイクロミラーで反射した光のみが投影光学系に入射してスクリーンSCに投射される。
以上の説明から分かるように、上述した各実施の形態や後述する各実施例には以下の投影光学系及び画像投影装置の構成が含まれている。その構成によると、コンパクトかつ高性能でありながら、近距離のフロントプロジェクションにおいて、投影距離が変動しても映像の高さ方向の上下変動を抑えながらフォーカスすることにより、60インチから100インチ程度まで良好な投影像を得ることが可能である。
(T1) スクリーン面上に表示素子面の画像を拡大投影する投影光学系であって、拡大側から順に、正パワーの屈折光学系と、凹面ミラーと、で構成され、前記屈折光学系と前記凹面ミラーとの間の空間に中間像を形成し、いずれかの光学素子がフォーカスのために移動し、前記凹面ミラーの反射面形状が面対称であり、前記条件式(1)を満たすことを特徴とする投影光学系。
(T2) 前記条件式(2),(3),(3a),(4),(4a),(5),(6),(6a),(7),(8),(9)のうちの少なくとも1つを満たすことを特徴とする上記(T1)記載の投影光学系。
(T3) パワーを有するミラーとして前記凹面ミラー1枚のみを最もスクリーン側に有することを特徴とする上記(T1)又は(T2)記載の投影光学系。
(T4) 前記凹面ミラーがフォーカスのために移動することを特徴とする上記(T1)〜(T3)のいずれか1項に記載の投影光学系。
(T5) さらに、表示素子面からスクリーン面までの間に、光路を折り曲げる平面ミラーを有することを特徴とする上記(T1)〜(T4)のいずれか1項に記載の投影光学系。
(T6) 前記屈折光学系がプラスチックレンズを少なくとも1枚有することを特徴とする上記(T1)〜(T5)のいずれか1項に記載の投影光学系。
(T7) 前記屈折光学系が自由曲面から成る屈折面を少なくとも1面有することを特徴とする上記(T1)〜(T6)のいずれか1項に記載の投影光学系。
(T8) 前記凹面ミラーが自由曲面から成る反射面を少なくとも1面有することを特徴とする上記(T1)〜(T7)のいずれか1項に記載の投影光学系。
(U1) 2次元画像を形成する表示素子と、その表示素子面の画像をスクリーン面上に拡大投影する投影光学系と、を備えた画像投影装置であって、前記投影光学系が、拡大側から順に、正パワーの屈折光学系と、凹面ミラーと、で構成され、前記屈折光学系と前記凹面ミラーとの間の空間に中間像を形成し、いずれかの光学素子がフォーカスのために移動し、前記凹面ミラーの反射面形状が面対称であり、前記条件式(1)を満たすことを特徴とする画像投影装置。
(U2) 前記条件式(2),(3),(3a),(4),(4a),(5),(6),(6a),(7),(8),(9)のうちの少なくとも1つを満たすことを特徴とする上記(U1)記載の画像投影装置。
(U3) パワーを有するミラーとして前記凹面ミラー1枚のみを最もスクリーン側に有することを特徴とする上記(U1)又は(U2)記載の画像投影装置。
(U4) 前記凹面ミラーがフォーカスのために移動することを特徴とする上記(U1)〜(U3)のいずれか1項に記載の画像投影装置。
(U5) さらに、表示素子面からスクリーン面までの間に、光路を折り曲げる平面ミラーを有することを特徴とする上記(U1)〜(U4)のいずれか1項に記載の画像投影装置。
(U6) 前記屈折光学系がプラスチックレンズを少なくとも1枚有することを特徴とする上記(U1)〜(U5)のいずれか1項に記載の画像投影装置。
(U7) 前記屈折光学系が自由曲面から成る屈折面を少なくとも1面有することを特徴とする上記(U1)〜(U6)のいずれか1項に記載の画像投影装置。
(U8) 前記凹面ミラーが自由曲面から成る反射面を少なくとも1面有することを特徴とする上記(U1)〜(U7)のいずれか1項に記載の画像投影装置。
(U9) さらに前記表示素子面を照明する照明光学系を有することを特徴とする上記(U1)〜(U8)のいずれか1項に記載の画像投影装置。
以下、本発明を実施した投影光学系等を、コンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜3は、前述した第1〜第3の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第3の実施の形態を表す光学構成図,光路図等(図1,図2;図5,図6;図9,図10)は、対応する実施例1〜3の光学配置,投影光路等をそれぞれ示している。
表1〜表16に実施例1〜3のコンストラクションデータを示し、表17に各条件式の対応データ及び関連データを各実施例について示す(βx:画面長辺方向の像倍率,βy:画面短辺方向の像倍率)。表1,表6,表11に示す基本的な光学構成では、縮小側の表示素子面(S1:表示素子DSの画像表示面であり、物面に相当する。)から拡大側のスクリーン面(スクリーンSCの被投影面であり、像面に相当する。)までを含めた系において、Si(i=1,2,3,...)が縮小側から数えてi番目の面であり、ri(i=1,2,3,...)が面Siの曲率半径(mm)である。また、di(i=1,2,3,...)は面Siと面Si+1との間の軸上面間隔(mm,ただし偏心面間隔は偏心データとして記載する。)であり、Ni(i=1,2,3,...),νi(i=1,2,3,...)は軸上面間隔diに位置する光学材料のd線に対する屈折率(Nd),アッベ数(νd)をそれぞれ示している。なお、表1中の面S11、表6中の面S2及び表11中の面S2におけるRは、絞り半径(mm)である。
縮小側直前に位置する面に対して偏心した面については、その偏心データを表4,表9,表15に示す。偏心データを表す直交座標系(x,y,z)においては、xy平面に対して平行な物面S1の中心位置(物面基準)あるいは直前の面の面頂点から面間隔分(芯厚分)だけz方向に移動した点(普通偏芯)を原点(0,0,0)とする面頂点座標(XDE,YDE,ZDE)={x軸方向の平行偏心位置(mm),y軸方向の平行偏心位置(mm),z軸方向の平行偏心位置(mm)}で、平行偏心した面の位置を表すとともに、その面の面頂点を中心とするx,y,zの各方向の軸周りの回転角ADE,BDE,CDE(°)で面の傾き(回転偏心位置)を表す。ただし、偏心の順序はXDE,YDE,ZDE,ADE,BDE,CDEである。
表5,表10,表16にそれぞれ示すフォーカスデータは、各実施例においてフォーカシングにより変化する軸上面間隔di又は面頂点座標(XDE,YDE,ZDE)であり、最近接投影状態と遠距離投影状態におけるフォーカスポジションを示している。ただし、フォーカシングにより変化しないデータに関しては記載を省略する。
回転対称な非球面から成る面Siは、その面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(AS)で定義される。表2,表7,表12に、各実施例の非球面データを示す。ただし、表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
z=(c・h2)/[1+√{1−(1+K)・c2・h2}]+A・h4+B・h6+C・h8+D・h10+E・h12+F・h14+G・h16+H・h18+J・h20 …(AS)
ただし、式(AS)中、
z:高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)、
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
c:面頂点での曲率(=1/ri)、
K:円錐係数、
A,…,J:非球面係数、
である。
拡張非球面から成る面Siは、その面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(BS)で定義される。表13に、実施例3の拡張非球面データを示す。ただし、表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
z=(CUX・x2+CUY・y2)/[1+√{1−(1+KX)・CUX2・x2−(1+KY)・CUY2・y2}]+AR・{(1−AP)・x2+(1+AP)・y2}2+BR・{(1−BP)・x2+(1+BP)・y2}3+CR・{(1−CP)・x2+(1+CP)・y2}4+DR・{(1−DP)・x2+(1+DP)・y2}5 …(BS)
ただし、式(BS)中、
x,y:z軸に対して垂直な平面内での直交座標、
z:座標(x,y)の位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)、
CUX:面頂点でのx軸方向の曲率(=1/RDX)、
CUY:面頂点でのy軸方向の曲率(=1/RDY)、
KX:x軸方向の円錐係数、
KY:y軸方向の円錐係数、
AR,BR,CR,DR:円錐からの4次,6次,8次,10次の変形係数の回転対称成分、
AP,BP,CP,DP:円錐からの4次,6次,8次,10次の変形係数の非回転対称成分、
である。
自由曲面から成る面Siは、その面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(CS)で定義される。表3,表8,表14に、各実施例の多項式自由曲面データを示す。ただし、表記の無い項の係数は0であり、すべての自由曲面についてx,y方向ともK=0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
z=(c・h2)/[1+√{1−(1+K)・c2・h2}]+Σ{C(j,k)・xj・yk} …(CS)
ただし、式(CS)中、
z:高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)、
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
c:面頂点での曲率(=1/ri)、
K:円錐係数、
C(j,k):xのj次、yのk次の多項式自由曲面係数、
である。
各実施例の光学性能をスポットダイアグラム(図3,図7,図11)と歪曲図(図4,図8,図12)で示す。各図中、(A)はフォーカシングにおける最近接投影状態での光学性能を示しており、(B)はフォーカシングにおける遠距離投影状態での光学性能を示している。スポットダイアグラムは、スクリーン面SCでの結像特性(mm)をC線(波長656.3nm),d線(波長587.6nm)及びg線(波長435.8nm)の3波長について示している。また歪曲図は、表示素子面DSでの長方形状網目(x軸方向:画面長辺方向,y軸方向:画面短辺方向)に対応するスクリーン面SCでの光線位置(mm)を示しており、実線が各実施例の歪曲格子であり、点線がアナモ比を考慮した理想像点の格子(歪曲無し)である。
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第1の実施の形態(実施例1)の凹面ミラーまでの光学構成を示す光路図。 第1の実施の形態(実施例1)のスクリーンまでの光学構成を示す光路図。 実施例1のスポットダイアグラム。 実施例1の歪曲図。 第2の実施の形態(実施例2)の凹面ミラーまでの光学構成を示す光路図。 第2の実施の形態(実施例2)のスクリーンまでの光学構成を示す光路図。 実施例2のスポットダイアグラム。 実施例2の歪曲図。 第3の実施の形態(実施例3)の凹面ミラーまでの光学構成を示す光路図。 第3の実施の形態(実施例3)のスクリーンまでの光学構成を示す光路図。 実施例3のスポットダイアグラム。 実施例3の歪曲図。 フォーカス時の像面移動を説明するための模式図。 条件式(1),(2)で規定する光線の角度θ1,θ2を説明するための模式図。 屈折光学系と凹面ミラーとの間に平面ミラーを配置して光路を折り曲げた光学構成例を示す光路図。 フォーカス時の投影像の歪みを説明するための模式図。
符号の説明
PO 投影光学系
LG 屈折光学系
DS 表示素子
SC スクリーン
MR 凹面ミラー
MF 平面ミラー
ST 絞り

Claims (6)

  1. 表示素子からの光を受けてその表示画像をスクリーンに拡大投影し、スクリーンへの投影距離を変えることで異なる投影倍率の画像を表示する投影光学系であって、屈折レンズで構成された正パワーの屈折光学系と、その屈折光学系よりもスクリーン側に位置する凹面ミラーと、を有し、パワーを有するミラーとして前記凹面ミラー1枚のみを最もスクリーン側に有し、前記屈折光学系と前記凹面ミラーとの間の空間に前記表示画像の中間像を形成し、前記凹面ミラーがフォーカスのために移動し、前記凹面ミラーの反射面形状が面対称であり、以下の条件式(1)を満たし、フォーカス時に少なくとも以下の条件式(7)を満たす範囲において、以下の条件式(8)及び条件式(9)を満たすことを特徴とする投影光学系;
    4°<θ1<20° …(1)
    1.4≦βye/βyk≦1.8 …(7)
    0.08<(θak−θae)×βyk/βye<1.2 …(8)
    0.1<(1/OPK1−1/OPE1)×Tm×βyk<1.2 …(9)
    ただし、
    θ1:凹面ミラーの対称面での断面において、最近接投影時にスクリーンに入射する光線のうちスクリーン面の法線と成す角が最も小さい光線の入射角度、
    βyk:最近接投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
    βye:遠距離投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
    θak:最近接投影時に表示素子の画面短辺に平行な断面内において、表示素子から絞り中心を通過しスクリーンへ到達する光線のうち、スクリーンに最も斜めに入射する光線の凹面ミラーへの入射角度、
    θae:遠距離投影時に表示素子の画面短辺に平行な断面内において、表示素子から絞り中心を通過しスクリーンへ到達する光線のうち、スクリーンに最も斜めに入射する光線の凹面ミラーへの入射角度、
    OPK1:最近接投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
    OPE1:遠距離投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
    Tm:最近接投影から遠距離投影への、表示素子基準での凹面ミラーの移動量(ただし、最近接投影から遠距離投影で表示素子に近づく方向に移動する。)、
    である。
  2. 前記凹面ミラーよりも表示素子側には、パワーを有する光学素子として前記屈折レンズのみが配置されており、以下の条件式(2)を満たすことを特徴とする請求項1記載の投影光学系;
    8°<θ2<25° …(2)
    ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
    θ2:表示素子の画面短辺に平行で画面中心光線を含む平面での断面において、最近接投影時に表示素子の画面上端と画面下端とから射出した主光線が屈折光学系から射出する際に成す角度、
    である。
  3. 以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の投影光学系;
    1.15<cxf/cyf<1.65 …(3)
    ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
    cxf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面長辺方向の曲率、
    cyf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面短辺方向の曲率、
    である。
  4. 以下の条件式(4)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の投影光学系;
    -0.07<cyf×OPK1/βyk<-0.03 …(4)
    ただし、表示素子の画面形状が長方形であり、表示素子の画面中心から絞り中心を通過しスクリーン中心に至る光線を画面中心光線とすると、
    cyf:凹面ミラーの反射面が画面中心光線の入射位置で有する画面短辺方向の曲率、
    OPK1:最近接投影時の凹面ミラーの反射面からスクリーン面までの画面中心光線の光路長、
    βyk:最近接投影時のスクリーン面上での画面短辺方向の倍率、
    である。
  5. 以下の条件式(5)を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の投影光学系;
    0.7<Sd/Ent<1.1 …(5)
    ただし、
    Sd:表示素子の画像表示面から絞りまでの距離、
    Ent:表示素子の画像表示面から投影光学系の入射瞳までの距離、
    である。
  6. 画像表示面に2次元画像を形成する表示素子と、前記画像表示面の表示画像をスクリーン面上に拡大投影する投影光学系と、前記画像表示面を照明する照明光学系と、を備えた画像投影装置であって、前記投影光学系が、請求項1〜5のいずれか1項に記載の投影光学系であることを特徴とする画像投影装置。
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