JP4329488B2 - 水中狭隘部移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、火力発電所の取水や排水のための水路、原子炉の圧力容器の内面、船舶のスクリュー等の各種水中構造物、特に狭隘な通路を有する水中構造物における検査、清掃、塗装、溶接等の各種水中作業に用いられる水中狭隘部移動装置に関するものである。
例えば、火力発電所等においては、冷却用海水を取水したり排水したりするために海と発電プラントとの間に比較的長い水路が設けられているが、この水路の路面には、種々の貝藻類が付着する。そこで、これら海洋付着生物を除去すべく、水路の路面に沿って自在に走行できるようにした水中移動装置が必要となる。
この種の水中移動装置としては、装置本体にスラストファンを備えて装置本体を壁面へ押し付け、この状態で駆動輪を用いて壁面に沿って走行させるようにしたものがある(例えば、特許文献1、2等参照)。
実開平3−79323号公報 特開平09−95925号公報
しかし、特許文献1に示す如く、スラストファンの噴流によって装置本体を壁面へ押し付けるタイプの水中移動装置にあっては、水平な壁面上は走行することができるが、垂直な壁面に沿って走行させる場合には、水中移動装置を壁面に強く押し付けて駆動輪に適正な接触圧を与えないと水中移動装置が落下して走行できないために、スラストファンの推力を著しく増大させなければならないという問題がある。即ち、垂直な壁面に沿って水中移動装置を走行させるためには、スラストファンのモータを大型化するか、その設置個数を増やすかしなければならなくなるため、装置全体が大型化、大重量化してしまう。
一方、特許文献2は、腹側が開口された装置本体の背側に正逆回転自在なスラストファンを設け、装置本体の腹側の開口の周囲に壁面吸着時に装置本体内部を負圧に保つべく壁面と接するシールスカートを設け、更に装置本体を壁面に沿って移動させる移動機構を設けている。従って、装置本体の腹側の開口の水をスラストファンによって外部に排出することによりシールスカートを介して装置本体を壁面に吸着させるので、壁面に対する装置本体の保持力を高めることができ、よって装置本体を垂直な壁面に対しても容易に走行できるというものである。
しかし、上記特許文献1、2に示される従来の水中移動装置は、何れも装置本体を壁面に押付ける面が一側に限定されているために、以下のような種々の不都合を生じていた。
即ち、図9に示す如く、装置本体cを水中の壁面a,bに押付ける押付面dが装置本体cの表裏の一側に限定されているために、水中の壁面a,bが接近して配置されている狭隘部に装置本体cを走行させて検査等の作業を実施する場合において、壁面aの途中に溝e等があって壁面aが途切れている場合には、溝eより前方の壁面a’に装置本体を移動させることができない。このとき、スラストファンを用いて装置本体cを反転させることができれば、溝eの手前において装置本体cを壁面aから離反させ且つ反転させて壁面bに一旦押付けて走行させた後、壁面bから離反させ再び装置本体cを反転させて前方の壁面a’に押付けて作業を行うことができるが、壁面a,bの間隔が狭いために装置本体cを反転させることができない場合があり、この場合には溝eより前方の壁面a’は作業ができない。
又、前記した如く装置本体cを壁面a,bから離反させて反転させるという作業は面倒で時間が掛るために作業能率が低下する問題があると共に、反転時に装置本体cが他の構造部材に衝突して損傷することも考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、水中狭隘部での移動の機動性を高めて、水中狭隘部での確実な作業と作業能率の向上が図れるようにした水中狭隘部移動装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、装置本体と、該装置本体の表裏に設けて装置本体を壁面に吸着させるための吸引空間を形成する吸着スカートと、前記装置本体表裏の吸引空間を連通する連通路と、該連通路に正逆回転自在に設けたスラストファンと、前記装置本体表裏の吸引空間外部における左右側部に走行車輪を備えて装置本体を壁面に沿って前後に走行させる走行駆動装置と、前記装置本体の外周部に設けた作業装置取付部と、を備えたことを特徴とする水中狭隘部移動装置、に係るものである。
請求項2に記載の発明は、前記装置本体表裏の走行車輪と前後に離間した位置に、前記走行車輪と共に装置本体を壁面に対して走行可能に支持するガイドローラを設けたことを特徴とする請求項1に記載の水中狭隘部移動装置、に係るものである。
請求項3に記載の発明は、前記装置本体表裏の吸着スカートより突出し常に壁面に接して回転するよう弾性部材により支持された計測車輪を備えて装置本体の走行距離を計測する走行距離計測装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の水中狭隘部移動装置、に係るものである。
上記手段によれば、スラストファンを正転させると装置本体の表裏一側面を壁面に吸着させることができ、スラストファンを逆転させると装置本体の表裏他側面を壁面に吸着させることができる。
本発明の水中狭隘部移動装置では、装置本体の表裏を壁面に吸着させて走行できるようにしたので、水中狭隘部移動装置を水中狭隘部において反転させることなく機動性よく走行させることができ、よって水中狭隘部の作業を高能率に行える効果がある。更に、水中狭隘部移動装置の表裏何れかの側に存在する壁面を渡り歩くように移動できるので、水中狭隘部移動装置を全ての壁面に走行させて確実な作業を行える効果がある。又、スラストファンは装置本体表裏の何れかを壁面に押付ける際に兼用できるため装置の軽量・小型化が図れる効果がある。
装置本体表裏の走行車輪と前後に離間した位置に、走行車輪と共に装置本体を支持して走行させるガイドローラを備えたので、装置本体を簡単な構成で安定して走行させられる効果がある。
装置本体の走行時に常に壁面に接して回転するよう弾性部材により支持した計測車輪を備えて装置本体の走行距離を計測する走行距離計測装置装置を備えたので、計測車輪のスリップを防止して水中狭隘部移動装置の走行位置を正確に検出できる効果がある。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図7は本発明の水中狭隘部移動装置を実施する形態の一例であって、図1は本発明の水中狭隘部移動装置の平面図、図2は図1のII−II方向正面矢視図、図3は図1のIII−III方向断面矢視図、図4は図1のIV−IV方向断面矢視図、図5は図3をV−V方向から見た走行駆動装置の説明図、図6は図4に示された走行距離計測装置の断面図、図7は図6のVII−VII方向矢視図である。
本発明の水中狭隘部移動装置100は、図1〜図4に示す如く、矩形の箱形を有する装置本体1を設け、該装置本体1の表裏面を構成する図3、図4に示す上面板2と下面板3には、装置本体1を壁面a(図2参照)に吸着させるための吸引空間4,5を形成する吸着スカート6,7を、上面板2の周縁上側と下面板3の周縁下側に突出して設けている。吸着スカート6,7の突出端辺は周方向外側に広がるように湾曲形成されている。吸着スカート6,7は、ゴム、合成樹脂等の可撓性材料にて形成されることが好ましいが、その材質、構造には限定されない。
前記装置本体1には表裏の吸引空間4,5を連通する左右(図1では上下)の連通路8a,8bが設けてあり、該各連通路8a,8bには正逆回転自在なスラストファン9a,9bが設けてある。
更に、前記装置本体1表裏における吸引空間4,5の周方向外部の左右側部(図1では上下)には、装置本体1を前後(図1では左右)に走行させるための走行車輪10a,11a、10b,11bが、装置本体1の後部寄り位置に設けてある。この走行車輪10a,11a、10b,11bは、その周面が表裏の吸着スカート6,7の突出端辺と略同一の高さか或いは吸着スカート6,7の突出端辺より僅かに高く突出する高さで設ける。又、図1では、装置本体1の表裏の周縁に沿って設けた吸着スカート6,7が左右側部で内側に湾曲させられていてその湾曲部12の外側に位置するように前記走行車輪10a,11a、10b,11bが配置されている。このように走行車輪10a,11a、10b,11bを吸着スカート6,7の外部に設けると、走行車輪10a,11a、10b,11bによって吸引空間4,5が連通されるのを防止でき、スラストファン9a,9bの作動時における吸引空間4,5相互間の気密性を高めてスラストファン9a,9bの動力を低減することができる。
図3、図5に示す如く、箱形の装置本体1の内部には、前記左側の表裏の走行車輪10a,11aを駆動するための車輪駆動モータ13aと、右側の表裏の走行車輪10b,11bを駆動するための車輪駆動モータ13bが設けてある。各車輪駆動モータ13a,13bの軸13’は夫々装置本体1の左右側壁1cを貫通しており、その軸13’の端部には駆動ピニオン14a,14bが固定されている。更に、前記側板1cの外側には、前記駆動ピニオン14a,14bと前記表裏の走行車輪10a,11a、10b,11bに備えられた従動ギヤ15a,15bとに噛合する伝達ギヤ16a,16bが設けてあり、上記により走行駆動装置17a,17bが構成されている。左側の車輪駆動モータ13aを駆動すると、左側の表裏の走行車輪10a,11aが同時に同方向に回転され、右側の車輪駆動モータ13bを駆動すると、右側の表裏の走行車輪10b,11bが同時に同方向に回転される。左右の車輪駆動モータ13a,13bは正逆回転駆動ができ、よって装置本体1の走行、後退、方向転換が自在にできるようになっている。
前記装置本体1表裏の後部に設けられた走行車輪10a,10b、11a,11bに対して前部に離間した位置には、図1、図2に示す如く、前記走行車輪10a,11a、10b,11bと共に装置本体1を壁面aに支持して走行するように回転自在な回転ボール18を備えたガイドローラ19,20が設けられている。ガイドローラ19,20は、その周面が表裏の吸着スカート6,7の突出端辺と略同一の高さか或いは吸着スカート6,7の端辺より僅かに高く突出する高さで設ける。図1、図2の例ではガイドローラ19,20は、装置本体1表裏の前端部における左右方向中間位置に配置しており、従って装置本体1は、表面が走行車輪10a,10bとガイドローラ19によって、又裏面が走行車輪11a,11bとガイドローラ20によって夫々壁面aに対して3点支持されるようになっている。図1、図2のガイドローラ19,20は、自在な方向に走行できる回転ボール18を備えた場合を示したが、キャスター等を備えるようにしてもよい。
前記装置本体1内部の左右側部には、図1、図4、図6、図7に示す走行距離計測装置21a,21bを設けている。この走行距離計測装置21a,21bは、上面板2及び下面板3を小さな隙間で貫通して上下に移動が可能な車輪支持体22a,22bを備えている。この車輪支持体22a,22bは、二枚の挟持板23の間に、上下の計測車輪24a,25a、24b,25bと中間の内輪26とを互いに接して回転させるよう支持しており、上側の計測車輪24a,24bは上側の吸着スカート6の突出端辺よりも上部に突出し、前記下側の計測車輪25a,25bは下側の吸着スカート7の突出端辺よりも下部に突出する大きさを有している。
前記車輪支持体22a,22bには、前記内輪26の回転数を計測するエンコーダ27を収納したケース28が一体に固定されており、該ケース28は上下に設けたガイドロッド29,30により装置本体1に固定された固定部材1aに対して上下に移動可能に支持されている。更に、前記ガイドロッド29,30の外周における固定部材1aとケース28との間には夫々バネ等からなる弾性部材31,32が配置されており、この弾性部材31,32によって前記車輪支持体22a,22bは、上下中間位置(上下の計測車輪24a,25a、24b,25bが夫々上下の吸着スカート6,7から突出した状態)を保持するように弾性的に支持されている。図4では、前記計測車輪24a,25a、24b,25bが吸着スカート6,7の内側の吸引空間4,5に設けられた場合について例示したが、計測車輪24a,25a、24b,25bは吸着スカート6,7の外側に設けるようにしてもよい。
図1、図2に示す如く、装置本体1の前面には、カメラ、検査装置、清掃装置、塗装装置、溶接装置等の各種水中作業装置を取り付けるための作業装置取付部33を設けている。この作業装置取付部33は、装置本体1の前面以外に側面或いは後面に設けるようにしてもよい。一方、装置本体1の後部には電源線、信号線等の作業ケーブル34が接続されている。
次に、以上の構成からなる本発明の実施の形態の作動について述べる。
上記構成の水中狭隘部移動装置100は、装置本体1の表裏に吸着スカート6,7を設けて吸引空間4,5を形成し、該吸引空間4,5を連通する正逆回転自在なスラストファン9a,9bにより、一方の吸引空間の水を他方の吸引空間側に排水するようにしたので、スラストファン9a,9bの駆動によってり水中狭隘部移動装置100の表裏何れの面も壁面a(図2)に吸着させて押付けることができる。このように、スラストファン9a,9bは、装置本体1の表裏の何れの面を壁面aに押付ける際にも兼用できるので装置を軽量・小型化することができる。前記スラストファン9a,9bは左右の回転方向を互いに反対とすることにより、水中狭隘部移動装置100を反転させたり姿勢制御することができる。
水中狭隘部移動装置100を壁面aに吸着させる際は、表裏一側面(図2では下面)を水中の壁面aに対向させた状態において、スラストファン9a,9bにより吸引空間5の水を反対の吸引空間4側に排出するように操作する。すると、水中狭隘部移動装置100の下面は壁面aに接近し、吸着スカート7が壁面aに当接する。また吸着スカート7の当接と同時に走行車輪11a,11b及びガイドローラ20も壁面aに当接する。吸着スカート7が壁面aに当接すると装置本体1の吸引空間5は閉空間となり、スラストファン9a,9bによる排水作用によって吸引空間5が負圧になることにより水中狭隘部移動装置100は壁面aに吸着される。
水中狭隘部移動装置100の吸着時、前記吸着スカート7が装置本体1の周縁を被う広い面積で設けてあるので、単位面積当りでは小さな負圧であっても、全体としては大きな吸着力を得ることが可能であり、よって、スラストファン9a,9bのモータの出力を小さくして小型化を図ることができる。更にこのとき、走行車輪10a,11a、10b,11bを吸着スカート6,7の外部に設けているので、走行車輪10a,11a、10b,11bによって吸引空間4,5が連通されるのを防止して吸引空間4,5相互間の気密性が高められることによりスラストファン9a,9bの動力を更に低減することができる。
一方、前記装置本体1が壁面aに近付く際には、前記吸着スカート7より更に突出している走行距離計測装置21a,21bの計測車輪25a,25bが最初に壁面aに当接することになる。このとき、計測車輪25a,25bを有する走行距離計測装置21a,21bは、弾性部材31,32によって装置本体1に弾性的に支持されているので、水中狭隘部移動装置100が壁面aに近付くに従って計測車輪25a,25bは装置本体1側に押し込められるようになる。従って、計測車輪25a,25bは、前記弾性部材31の弾性により常時壁面aに押付けられた状態に保持される。
従って、この状態で車輪駆動モータ13a,13bを駆動すると、走行車輪11a,11bの回転により水中狭隘部移動装置100は壁面a上を走行することができる。このとき、水中狭隘部移動装置100は走行車輪11a,11bとガイドローラ20による3点で支持されていることにより安定して壁面aに沿って走行することができる。
水中狭隘部移動装置100が走行を開始すると、壁面aに押付けられている走行距離計測装置21a,21bの計測車輪25a,25bが回転し、該計測車輪25a,25bと接している内輪26が回転するので、内輪26の回転数を検出しているエンコーダ27によって水中狭隘部移動装置100の走行距離が計測される。このとき、計測車輪25a,25bは前記弾性部材31によって常に壁面aに押圧されているので、計測車輪25a,25bはスリップが防止されて常に正確な走行距離の計測ができ、よって、水中狭隘部移動装置100の位置決め精度を高めることができる。
前記走行距離計測装置21a,21bは、弾性部材31,32により支持された計測車輪24a,24b又は計測車輪25a,25bの何れかを壁面に押付ける際に兼用できるようにしたので装置の軽量・小型化が図れる。
尚、上記説明では装置本体1の下面の吸引空間5によって水中狭隘部移動装置100を壁面aに吸着させて走行させる場合について説明したが、装置本体1の上面の吸引空間4により水中狭隘部移動装置100を他の壁面に吸着して走行できることは勿論である。
上記したように、装置本体1の表裏に形成した吸引空間4,5によって水中狭隘部移動装置100の表裏の任意の側を壁面に吸着して走行できるようにしたので、図8に示す如く、水中の壁面a,bが接近して配置されている水中狭隘部で、しかも壁面aの途中に溝e等があって壁面aが途切れている場合でも、溝eより前方の壁面a’まで水中狭隘部移動装置100を移動させて作業を行うことができる。即ち、図8に実線で示す如く吸引空間5により壁面aに吸着させた水中狭隘部移動装置100を溝eの手前まで走行させた後、スラストファン9a,9bを逆に回転させて水中狭隘部移動装置100を壁面aから離反させ、今度は吸引空間4により壁面bに吸着させて水中狭隘部移動装置100を壁面bに沿わせて移動させる。溝eの位置を越えたところで、再びスラストファン9a,9bを逆に回転させて壁面bから水中狭隘部移動装置100を離反させ、再び吸引空間5により壁面a’に吸着させて水中狭隘部移動装置100を壁面a’に沿わせて移動させる。このように、装置本体1の表裏に形成した吸引空間4,5によって水中狭隘部移動装置100を反転させることなく壁面a,bを渡り歩くよう移動させることにより、従来では不可能であった水中狭隘部の溝eより前方の壁面a’の作業も容易に実施できるようになる。
上記した如く、水中狭隘部移動装置100は、水中狭隘部を反転することなく渡り歩いて自在に作業できるので、水中狭隘部での作業を高能率に行うことができる。更に、水中狭隘部移動装置100が壁面を渡り歩くように移動するので、水中狭隘部移動装置100を全ての壁面に移動させて確実な作業を行うことができる。
尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、装置本体の形状は任意であること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の水中狭隘部移動装置は、カメラを備えて水中狭隘部において走行の足掛かりとなる壁面を探しながら走行させることによって、従来では作業することができなかった水中狭隘部における検査、清掃、塗装、溶接、探索等の各種水中作業に広範に利用することができる。
本発明の水中狭隘部移動装置の平面図である。 図1のII−II方向正面矢視図である。 図1のIII−III方向断面矢視図である。 図1のIV−IV方向断面矢視図である。 図3をV−V方向から見た走行駆動装置の説明図である。 図4に示された走行距離計測装置の断面図である。 図6のVII−VII方向矢視図である。 本発明の水中狭隘部移動装置を水中狭隘部に移動させた場合の作用を示す概略図である。 従来の水中移動装置を水中狭隘部に移動させた場合の作用を示す概略図である。
符号の説明
1 装置本体
4,5 吸引空間
6,7 吸着スカート
8a,8b 連通路
9a,9b スラストファン
10a,10b、11a,11b 走行車輪
17a,17b 走行駆動装置
19,20 ガイドローラ
21a,21b 走行距離計測装置
24a,24b、25a,25b 計測車輪
31,32 弾性部材
33 作業装置取付部
100 水中狭隘部移動装置

Claims (3)

  1. 装置本体と、該装置本体の表裏に設けて装置本体を壁面に吸着させるための吸引空間を形成する吸着スカートと、前記装置本体表裏の吸引空間を連通する連通路と、該連通路に正逆回転自在に設けたスラストファンと、前記装置本体表裏の吸引空間外部における左右側部に走行車輪を備えて装置本体を壁面に沿って前後に走行させる走行駆動装置と、前記装置本体の外周部に設けた作業装置取付部と、を備えたことを特徴とする水中狭隘部移動装置。
  2. 前記装置本体表裏の走行車輪と前後に離間した位置に、前記走行車輪と共に装置本体を壁面に対して走行可能に支持するガイドローラを設けたことを特徴とする請求項1に記載の水中狭隘部移動装置。
  3. 前記装置本体表裏の吸着スカートより突出し常に壁面に接して回転するよう弾性部材により支持された計測車輪を備えて装置本体の走行距離を計測する走行距離計測装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の水中狭隘部移動装置。
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