JP4327847B2 - 流体の活性化装置 - Google Patents

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Description

この発明は、流体の活性化装置に関するものである。
流体(例えば、水、ガソリン、軽油、灯油など)の分子を小さくすると、浸透性が増したり、不純物が取り除かれたりして活性化できることが知られている。また、流体(特に、水やガソリン)の分子を小さくするには、磁石を使えば良いことが知られており、例えば、磁極を対向させた一対の磁石をパイプを隔てて配置すれば、パイプを通る水のクラスタを小さくできることが知られている。
具体的には、図11(a)、(b)(特許文献1)のように、N極とS極とを対向させた一対の磁石1をパイプ2の上下に配置するとともに、パイプ2の左右に非磁性体で導電性の金属板3を配置したものが考えられている。
すなわち、このものでは、水が前記パイプ2を通過すると、前記磁石1の磁束Bと流水V(向き)との直交方向に生じる起電流Eを、非磁性体で導電性の金属板3’に誘導帯電させ、この帯電により生じた電子を流水中に放出させるというものである。このとき、放出された電子は、水分子の一部を構成する酸素が電子受容体(イオン)であるため、この酸素に電荷を与えて水の双極性を高める。すると、水素原子の結合角が広くなるので、水分子間の集合密度が増加して還元力のある活性水となり、水の酸化還元電位は低下する。さらに、電子リッチになると水分子の酸素原子に入った電子同士の反発が強くなるので、水素結合が切断されてクラスタが微細化し、水分子はブラウン運動を呈するようになる。同時に、流水中に放出された電子が水を電気分解して弱アルカリ化するというものである。
特開2002−86153号公報
上記のN極とS極とを対向させた一対の磁石を配置したものでは、活性化の効率を向上させるためには、磁力の強い磁石を使用して磁束を大きくする方法が考えられる。因みに、このとき、パイプに流す水の圧力を(例えば、バルブを緩めて水の量を増やして)高くして流速を速くすることにより、起電流を大きくする方法も考えられるが、このような方法ではパイプを流れる水の量(活性化する水の量)も増加するので、活性化の効率が向上するか疑問である。しかしながら、使える磁石の磁力の強さには限りがあるため、活性化の向上にも限界を生じる問題があった。
そこで、この発明の課題は、磁力の強い磁石に依らずに活性化の向上ができるようにすることである。
上記の課題を解決するため、この発明では、パイプの一対の磁石を隔てる部分の径を縮小して磁石の対向する部分の流速を増加させるようにした構成を採用したのである。
このような構成を採用することにより、パイプの径を縮小して磁石の磁束と鎖交する部分の流速を速くしたので、流量の増加を図らずに活性化の効率を向上できる。
また、このとき、パイプの一対の磁石を隔てる部分を偏平に形成して対向する磁石間の距離を縮小した構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、パイプを偏平にして対向する磁石間の距離を縮小したので、磁力の強い磁石に交換することなしにパイプを通過する磁束の密度を高めることができる。このとき、磁束の密度は距離の2剰に反比例するので、少しの距離の短縮でも活性化の効率を大きく向上できる。
さらに、パイプの一対の磁石を隔てる部分を偏平に、かつ、径を縮小して形成し、前記磁石の対向する部分の流速を増加させるとともに、対向する前記磁石間の距離を縮小した構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、パイプの断面を偏平にして径を縮小するとともに、磁石間の距離も縮小してパイプを流れる流体の流速を速め、かつ、磁束密度も強くしたので両者の相乗効果で活性化の効率を大幅に向上できる。
また、このとき、上記磁石を隔てるパイプの外周に非磁性体で導電性の金属層を設けた構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、金属層は反磁性を呈して磁石の磁界をパイプの中心方向へ集束させることができる。また、摩擦やイオン化などにより生じた流体中の電荷は、流体の流れる方向と直交する磁石の磁界を受けて、その軌道は磁界と流体とに対して直角方向へ曲げられる。そのため、曲げられた電荷の生ずる磁界は、パイプの外周に形成された導体である金属層と直角に鎖交することになり、前記金属層には、電荷の数や速度変化に応じた起電力を生じることになる。このような金属層に生じる起電力は、電荷の持っている運動エネルギーが変換されたものと考えられる。そのため、運動エネルギーの奪われた電荷は、見掛け上流体中に押し戻されると考えられる。この結果、この押し戻された電荷は、例えば、流体が水分子の場合では、水分子の一部を構成する酸素が電子受容体(イオン)であるため、この酸素に電荷を与えて水の双極性を高める。すると、水素原子の結合角が広くなるので、水分子間の集合密度が増加して還元力のある活性水となり、水の酸化還元電位を低下する。さらに、電子リッチになると水分子の酸素原子に入った電子同士の反発が強くなるので、水素結合が切断されてクラスタを微細化し、水分子はブラウン運動を呈するようになる。同時に、流水中に放出された電子が水を電気分解して弱アルカリ化すると考えられる。
このとき、上記金属層を非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムで形成した構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、例えば、非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムをパイプに巻き付けることで金属層を形成できる。
また、このとき、上記パイプと金属箔あるいは金属フィルム間に樹脂製のフィルム層を設けた構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、パイプと金属層間に設けた樹脂製のフィルム層が、例えば、金属層に錆びなどが発生した場合でも、その錆びなどが直接パイプに影響を及ぼすことを防止する。
また、このとき、上記磁石とパイプを収容するハウジングの内側又は外側に非磁性体で導電性の金属層を全面に渡って設けた構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、まず、パイプが外周に非磁性体で導電性の金属層を持たない場合は、ハウジングの内側又は外側に設けた金属層は、前記パイプの外周に設けた金属層と同様に、流体の流れる方向と直交する磁石の磁束の力を受けた流体中の電荷によって起電力を発生し、その発生した起電力によって、電荷を押し戻して例えば、流体が水の場合は、水の双極性を高め、還元力のある活性水として水の酸化還元電位を低下する。また、水分子のクラスタを微細化し、弱アルカリ化することができる。一方、パイプが外周に非磁性体で導電性の金属層を有する場合は、パイプの外周の金属層に起電力が生じると、その起電力によりハウジングの金属層に起電力を生じる。すなわち、このハウジングの金属層とパイプの外周の金属層は相互に誘導しあっており、例えばパイプを流れる水流が変化しても急激な起電力の変動を抑制することができるので、水を効率よく活性化できると考えられる。
また、上記磁石の外側に、樹脂製のフィルム層を介して磁石とパイプを被う非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルム層を設けた構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、フィルム層が例えば、金属層に錆びなどが発生した場合でも、その錆びなどが直接パイプに影響を及ぼすことを防止する。
さらに、このとき、上記流体が水やガソリンあるいは軽油である構成を採用することができる。
この発明は、上記のように構成したことにより、水を始め、ガソリン、軽油、灯油などの流体を効率良く活性化することができる。
実施形態の斜視図 実施形態の断面図 図2のIII −III断面図 実施形態の要部断面図 実施形態の作用説明図 実施例1の断面図 図6の要部拡大図 (a)、(b)実施例2の模式図 試験方法を示す模式図 (a)本願の試験結果を示すグラフ、(b)比較例の結果を示すグラフ (a)従来例の作用説明図、(b)従来例の断面図
符号の説明
1 磁石
2’ パイプ
3 ハウジング
4 バンド
5 偏平部
6、6’ 非磁性体の導電性の金属層
6a、6a’ 非磁性体の導電性の金属箔
6f、6f’ 樹脂製フィルム
A 活性化装置
以下、この発明の最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、この形態の活性化装置Aは、N極とS極とを対向させた一対の磁石1をパイプ2’を隔てて配置し、そのパイプ2’と磁石1とをハウジング3に収容した構造となっている。
前記一対の磁石1は、ここでは、図2のように間隔を置いて2組設けている。各組の磁石1は同じもので、直方体をしたものを使用している。また、磁石1の幅は、後述するように偏平に形成したパイプ2’の幅と同じになるようにして、図3に示すように、例えば鉄などの強磁性体のバンド4で結束して磁気回路を形成し、磁束が漏れなくパイプ2’を通過するようにしている。
パイプ2’は、ここでは、樹脂やステンレス(非磁性体)製のパイプを加工して、図2のように2個の偏平部5を形成したもので、前記偏平部5は、先に述べたように幅と長さを磁石1と同じ寸法に形成することにより、磁石1をピタリと隙間なくパイプに当接できるようにしている。また、こうすることにより、上下の磁石1の間の距離を図8(b)の従来のようなパイプ本来の径よりも小さくしているので、パイプ2’を通過する、距離の二乗に反比例する磁束密度Bを磁石1を強いものに交換すること無しに高くできる。
さらに、偏平部5の断面積は、図3に破線で示すパイプ2’本来の径よりも縮小しているので、この部分を流れる流速を速くできる。また、この部分を過ぎれば径は大きくなるので流速は戻る。したがって、偏平部5を設けて磁石1間の距離を小さくして磁束密度Bを高め、さらに、その磁束が通過する偏平部5の径を縮小して流速を速めたので、後述するように活性化の向上が図れる。因みに、パイプ2’の径を縮小する方法については、例えば、径を縮小するようなアダプター(孔の小さな詰め物)を嵌めることも考えられる。
また、このパイプ2’の外周には、図2の「イ」を拡大した図4で示すように、非磁性体で導電性の金属層6を設けてある。前記金属層6は、ここでは、厚さ0.5mm以上の銅のメッキ層で構成しており、図2のように、2つの偏平部5の手前から全周に渡って設けている。なお、ここでは、前記金属層6を2つの偏平部5の手前から設けるようにしたが、前記金属層6は磁束の通る偏平部5に限定しても良い。こうしても良好な効果を得ることは可能と考えられる。また、ここでは金属層6を銅メッキによって構成したが、これに限定されるものではない。銅以外の非磁性体の金属(例えば、金、銀、銅などの)のメッキでも良いし、あるいは、例えば銅箔などの非磁性体(例えば、金、銀、銅など)の金属テープや金属シートを巻き付けたり、貼りつけたりしたものでもよいと考えられる。
ハウジング3は、図1に示すように、硬質プラスチックで形成されたカプセル状のもので、カプセルの両端にパイプ2を挿通するための孔が設けてある。また、このカプセルは中央で分離できるようになっており、例えば、分離した左右の部材の一方の分離端に「雄ねじ」を設け、他方の分離端に「雌ねじ」を設けて螺合することにより組立られるようになっている。
一方、ハウジング3の内側は全周に渡って非磁性体で導電性の金属層6’(先と同じ例えば、金、銀、銅)が形成されている。前記金属層6’は、先のパイプ2’の外周に設けたものと同じもので、ここでは、厚さ0.5mm以上の銅のメッキ層で形成している。
なお、ここでは、金属層6’を銅のメッキ層で形成したが、これに限定されるものではなく、これ以外にも、例えば、金、銀など銅以外の非磁性体でも良い。また、メッキ層に代えて、非磁性体(例えば、金、銀、銅など)の金属テープや金属シートを巻き付けたり、貼りつけたりしたものでもよい。
また、ここではハウジング3の内側に金属層6’を設けたが、ハウジング3が硬質プラスチックで形成されたものなので、金属層6’をハウジング3の外側に形成しても同様の作用効果が期待できる。
この実施形態は、上記のように構成され、カプセル状のハウジング3から突出したパイプ2’を水道の配管に連結する。
このように水道の配管に取り付けられた本願の活性化装置Aでは、上下の磁石1の間の距離を縮小した偏平部5を通る水道水は、同じ強さの磁石1を使った従来のものに比べて磁束密度Bを高くできるので水のクラスタを小さくすることができる。また、その際、パイプ2’の金属層6、6’は反磁性を呈するので磁石1の磁界をパイプ2’の中央へ集束させるように作用する。そのため、パイプ2’を流れる水道水の例えば、摩擦やイオン化などによって水道水中に生じた電荷は、偏平部5で直交する磁石1の磁束と作用して図5のように力Fを受け(フレミングの左手の法則)て軌道が曲げられる。
すなわち、電荷には、下記の力Fが働き電荷の軌道は、磁界と水流に対して直角方向へ曲げられる。
F=qV×B=q(V×B) (ここで、q:電荷量、V:流速、B:磁束密度)
このとき、偏平部5の流速Vは縮小した径によって増速され、さらに、金属層6の非磁性によって強化されたパイプ2’の偏平部5を通る磁束の密度Bは、縮小された上下の磁石1の間の距離によって強くなっているため、電荷には大きな力Fが作用する。その結果、直角に曲げられた多数の電荷の磁界は、パイプ2’の外周の金属層6と直角に鎖交することになり、前記金属層6には直角に鎖交する電荷の磁界の変化(例えば、電荷の速度や数)に応じた起電力が生じる。このような金属層6に生じる起電力は、電荷が持つ運動エネルギーが変換されたものなので、運動エネルギーの奪われた電荷は水道水中に留まり押し戻された状態になると考えられる。そのため、電荷が、例えばマイナスイオンの場合は、水道水中に放出されると水の双極性を高めて水素原子の結合角を広く、かつ、水分子間の集合密度を増加して還元力の高い活性水となり、水の酸化還元電位を低下させる。さらに、電子リッチになって水分子の酸素原子に入った電子と電子の反発を強くして水素結合を切断し、クラスタを微細化して水分子のブラウン運動を活性化する。同時に、流水中に放出された電子によって水を弱アルカリ化する。
一方、先のように起電力がパイプ2’の外周の金属層6に生じると、その起電力によってハウジング3の内側の金属層6’にも起電力が生じると考えられる。
すなわち、ハウジング内側の金属層6’とパイプ2’とは、相互に誘導し合っており、例えば、パイプ2’を流れる水道水の電荷が変化しても、起電力の急激な変化を抑制することができると考えられるので効率よく水道水を活性化できる。
このように、磁石1を磁束の強いものに変更することなく、水を活性化する際の効率を向上させることができる。
なお、実施形態では、非磁性体で導電性の金属層6、6’をパイプ2’の外周とハウジング3の内側に設けたものを示したが、これに限定されるものではなく、どちらか一方に設けるようにしてもよい。例えば、ハウジング3だけに金属層6’を設けたものは、金属層6’がパイプ2’から離れているので起電力は小さくなり、パイプ2’の外周に設けた金属層6と同様の作用が期待できると考えられる。
また、実施形態では、永久磁石を用いたが、これに限定されるものではなく、電磁石の使用も可能である。
次に、実施例1を図6及び図7に示す。
この実施例の活性化装置Aは、先の形態のパイプ2’の外周の金属層(メッキ層)6に代えて金属箔6aを使用するとともに、そのパイプ2’の外周と金属箔6aとの間に図7のように樹脂製のフィルム層6fを設け、かつ、ハウジング3の内側の金属層(メッキ層)6’に代えて、磁石1とパイプ2’をフィルム層6f’を介して金属箔6a’で被うようにしたものである。
すなわち、パイプ2’は、先の形態と同じ樹脂あるいはステンレス(非磁性体)のパイプを加工して2個の偏平部5を形成したもので、前記偏平部5は、磁石1の幅及び長さと同じ寸法にして磁石1をピタリと隙間なくパイプに当接できるようにしたものである。
また、このパイプ2’の外周と金属箔6aとの間に設けられる樹脂製フィルム6fには、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化エチレンなどを素材としたものを使用することができる。これらのフィルム6fをパイプ2’の外周に巻き付けて、パイプ2’の外周と金属箔6aとが直接接触しないようにカバーしている。このようにすることにより、例えば、金属箔6aとパイプ2’とが接触して腐食、例えばイオン化傾向の違いなどによって生じないようにするとともに、金属箔6aにもし錆びが生じても生じた錆びがパイプ2’を流れる水道水に直接影響を及ぼさないようにしてある。
金属箔6aには、ここでは、シート状の銅箔を使用しており、これ以外にも非磁性体の例えば、金、銀などを適用したものを使用できる。さらに、金属箔6aに代えて非磁性体の例えば銅、金、銀などをフィルムに張り付けたり、蒸着したり、転写して形成した金属フィルムのようなものも使用してもよい。このとき、金属フィルムのフィルム側の面には、例えば、接着剤や粘着剤を塗布しておけば取り付けも容易である。
このようにパイプ2’に樹脂製フィルム6fを巻き付け、その巻き付けた樹脂製フィルム6fの上に銅の金属箔6aを巻き付ける(テープや接着剤で固定しても良い)。この金属箔6aを巻き付けたパイプ2’に磁石1を取り付ける。磁石1は図6のように、上下の偏平部5に当接させて強磁性体のバンド4で結束し、偏平部5をサンドイッチするように取り付ける。
こうして磁石1の取り付けられたパイプ2’は樹脂製フィルム6f’で被う。さらに、その樹脂製フィルム6f’の上から金属箔6a’で被う。
前記樹脂製フィルム6f’は、先に述べたパイプ2’の外周を被ったものと同じもので、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化エチレンなどを素材としたもので良い。金属箔6a’の絶縁を行うとともに、金属箔6a’にもし錆びが生じた場合でも、その錆びが内側へ及ぶのを阻止するためのものである。
また、金属箔6a’は、これも先程述べたものと同じシート状の銅箔を使用しており、シート状の銅箔を樹脂製フィルム6f’の上に重ねて巻き付ける(テープや接着剤で固定しても良い)。こうして金属箔6a’を巻き付けるようにしたので、金属層6’をハウジング3の内側に形成(例えば、メッキ層として)するよりも低コストで同様な効果を得ることができる。しかも、金属層6’をハウジング3の内側に形成するよりもパイプ2の金属層6または金属箔6aに接近させることができるので、より大きな効果が期待できると考えられる。
なお、他の構成については、先の実施形態と同じなので、図中の同じ部材には同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
この実施例は、上記のように構成され、カプセル状のハウジング3から突出したパイプ2’を水道の配管に連結する。
このように水道の配管に取り付けられた本願の活性装置は、パイプ2’の外周に巻き付けた金属箔6aが反磁性を呈して磁石1の磁界をパイプ2’の中心へ集束する。この状態でパイプ2’に水道水が流れると、水道水は上下の磁石1の間の距離を縮小して磁束密度Bを高めた偏平部5を通過することによってクラスタが小さくされる。その際、例えば摩擦やイオン化などにより帯電した水道水は、偏平部5で直交する磁石1の磁束が作用して力Fを受ける(図2と同様にフレミングの左手の法則)。
このとき、偏平部5の流速Vは縮小した径によって増速され、さらに、パイプ2’の偏平部5を通る磁束は金属箔6aの反磁性によって集束され、その集束された磁束密度Bは縮小された磁石1間の距離によって、さらに強くなっているため、大きな力Fが電荷に作用して軌道を直角に曲げる。
そのため、多数の電荷の磁界はパイプ2’の外周に巻き付けた金属箔6’と直角に鎖交することなり、起電力を発生する。このような起電力は、電荷の持つ運動エネルギーが変換されたものと考えられるので、電荷は水道水中に留まり押し戻された状態になると考えられる。その結果、例えば、電荷がマイナスの場合は(マイナスイオン)、水道水中に放出されたマイナスイオンが水の双極性を高めて水素原子の結合角を広く、かつ、水分子間の集合密度を増加して還元力の高い活性水となり、水の酸化還元電位を低下させる。さらに、電子リッチになって水分子の酸素原子に入った電子同士の反発を強くして水素結合を切断し、クラスタを微細化する。そして、水分子のブラウン運動を活性化する。同時に、流水中に放出された電子によって水を弱アルカリ化する。
さらに、このとき、前記金属箔6aに生じた起電力によって、前記金属箔6a上に樹脂製フィルム6f’を介して巻き付けた金属箔6a’には起電力が誘導されると考えられる。そのため、相互に誘導を行って、例えば水道水中の電荷が増減したような場合でも起電力の急激な変動を抑えることができるので、効率良く水の活性化ができる。
このように、磁石1を磁束の強いものに変更することなく、水を活性化する際の効率を向上させることができる。
この実施例2は、先の形態及び実施例1の活性化装置Aを図8(a)、(b)に示すように、自動車の燃料系と冷却系に適用したものである。例えば、燃料系の場合は、図8(a)のように、前記活性化装置Aを燃料タンク10とエンジン11の間の燃料パイプ12に設けたものである。
このようにすることにより、例えば、ガソリンを構成する4〜11の炭素数を持つ300以上の炭化水素分子の例えば、電子受容体となる分子のクラスタを細分化して燃焼しやすくすることで、燃費の向上と低公害化を図ろうとするものである。
また、このようにガソリンを燃焼しやすくできるので、ディーゼル車に適用して使用する軽油のクラスタを細分化して燃焼しやすくすれば、PAMの発生を低減できる。
一方、冷却系の場合は、例えば、図8(b)のように、ラジエーター13とエンジン11の間の冷却パイプ14に前記装置Aを設けることにより、冷却水を還元力のある活性水にして錆びの発生を抑えたり、冷却水を弱アルカリ化したりして汚れの付着を防止しようとするものである。
なお、この実施例2では、活性化装置Aをパイプ12、14に取り付けるものを示したが、これに限定されるものではなく、燃料パイプ12や冷却パイプ14に直接磁石を取り付けられるようにするとともに、金属層6を設けるようにすることもできる。
次に、この装置の有効性を確かめるため以下のような試験を行った。
1.パイプの磁石を隔てる部分の対向する磁石間の距離の縮小が有効かどうかを確認するため、図9のような試験を行った。
試験方法
本願発明を模して磁石1を対向させ、その対向させた磁石1にバックヨーク4’を取り付けた。そして、その対向させた磁石1間の距離(ギャップ)を10mmと20mmにして、その磁石1間の中点の磁束密度をプローブTを挿入してガウスメータ(電子磁気工業(株)社製:GM1125)で測定した。
ここで、磁石1は、25.4×25.4×t12.7mmのサイズのネオジウム磁石(1.2600〜1.3030T)のものを使用した。バックヨーク4’は、図の上方をt12×32×90mmで、下方をt9×65×100mmの鉄製の板を使用した。
結果を以下に示す。
ギャップ 磁石中間部の磁束密度
10mm 7100(G)
20mm 3900(G)
この結果から磁石間の距離の縮小が有効であることが分かった。
2.本願の発明に基づいて試作したものを使用して有効性を試験した。
試料
試験品は、本願の図2のタイプのもので、全長320mm、偏平部5の径19.6mm×35mm、それ以外のパイプ2’の径は27.3mmであった。また、パイプ2’の金属層6を磁束の通る二つの偏平部5に限定したものを使用した。
また、試験品に使用した磁石1は、25.4×25.4×t12.7mmのネオジウム磁石で、1.2600〜1.3030Tのものであった。
試験方法
試験品に水道水を通過させたのち、5分経過した試料水と、試験品を通過していない水道水とを雰囲気中に噴霧して、その噴霧をイオンカウンタで測定した。
測定器
フィーサ(株)製:エアーイオンカウンター FIC−2000
結果
結果を図10(a)、(b)に示す。またそのイオンの平均値を下記に示す。
図10(a)は、本願の試料水のグラフで、同図(b)は水道水の測定データである。また、図10(a)、(b)で符号aは、マイナスイオンの測定量を示すもので、符号bはマイナスイオンの平均値を示す。同符号cはプラスイオンの測定量を示すもので、同符号dはプラスイオンの平均値を示すものである。
測定値(個/cc)
試料 区分 プラスイオン マイナスイオン
試料水 噴霧 5,905 7,800
水道水 噴霧 8,118 6,511
以上の結果から、この試作品を通過した試料水は、通常の水道水に比べてプラスイオンが減少してマイナスイオンが増加したことがわかる。このように両者に顕著な差が現れたことにより、試料水が活性化されたことがわかる。よって、本願発明が有効なことが分かった。
この発明は、流体である例えば、水を活性化させて、飲料、栽培、工業用の上水に適した処理水を提供できるが、これら上水の分野以外にも汚水の浄化などの分野にも広く利用可能である。また、ガソリン以外の灯油などの液体燃料にも適用できると考えられる。

Claims (6)

  1. 磁極を対向させた一対の磁石をパイプを隔てて配置した流体の活性化装置において、前記パイプの一対の磁石を隔てる部分の径を縮小して磁石の対向する部分の流速を増加させるようにするとともに、前記磁石を隔てるパイプの外周に非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムで金属層を形成し、その金属層を形成する金属箔あるいは金属フィルムとパイプとの間に樹脂製のフィルム層を設けた流体の活性化装置。
  2. 磁極を対向させた一対の磁石をパイプを隔てて配置した流体の活性化装置において、前記パイプの一対の磁石を隔てる部分を扁平に形成して対向する磁石間の距離を縮小するようにするとともに、前記磁石を隔てるパイプの外周に非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムで金属層を形成し、その金属層を形成する金属箔あるいは金属フィルムとパイプとの間に樹脂製のフィルム層を設けた流体の活性化装置。
  3. 磁極を対向させた一対の磁石をパイプを隔てて配置した流体の活性化装置において、前記パイプの一対の磁石を隔てる部分を扁平に、かつ、径を縮小して形成し、前記磁石の対向する部分の流速を増加させるようにするとともに、前記磁石を隔てるパイプの外周に非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムで金属層を形成し、その金属層を形成する金属箔あるいは金属フィルムとパイプとの間に樹脂製のフィルム層を設けた流体の活性化装置。
  4. 上記磁石の外側に、樹脂製のフィルム層を介して磁石と上記パイプを被う非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルム層を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の流体の活性化装置。
  5. 上記流体が水である請求項1乃至3のいずれかに記載の流体の活性化装置。
  6. 上記流体がガソリンまたは軽油である請求項1乃至3のいずれかに記載の流体の活性化装置。
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