JP4326489B2 - 排水処理装置および排水処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フッ酸分を含む被除去物を被処理水から分離する排水処理装置に関するものである。
現在、産業廃棄物を減らすこと、また産業廃棄物を分別し再利用することは、エコロジーの観点から重要なテーマである。この産業廃棄物の中には、被除去物が含まれた様々な流体がある。
これらは、汚水、排水、廃液等の色々な言葉で表現されているが、以下、水や薬品等の流体中に被除去物である物質が含まれているものを排水と呼び説明する。これらの排水は、高価な濾過処理装置等で前記被除去物が取り除かれ、排水がきれいな流体となり再利用される場合がある。更に、この排水から分別された被除去物を産業廃棄物として処理する場合もある。特に水は、濾過により環境基準を満たすきれいな状態にして川や海等の自然界に放流したり、または再利用される。
半導体装置を製造する工程の途中では大量の排水が発生する。そのうちエッチングの工程では、フッ酸等のフッ素分を含む排水が排出される。フッ素分の濃度が高い排水が自然界に流出すると、生態系のバランスを狂わせることが知られている。従って、排水からフッ素分の除去を行うことは、産業上にてきわめて重要なことである。
一方、フッ素分を含む排水の放流条件は水質汚濁防止法や地方自治体の条例等で基準値が決められている。具体的には、排水中に含まれるフッ素分の濃度は8mg/L以下でなければならない。更に、排出されるフッ素分の総量規制も行われる可能性がある。
上記したフッ素分の除去方法として、数々の除去方法が提案されている。排水中に含まれるフッ素分を除去する方法として、生物処理と化学的処理を別々の処理槽にて行う方法が提案されている(下記特許文献1参照)。フッ素分の除去を行う他の方法としては、複数の反応槽を用意した後に、一方の反応槽に収納された原水にカルシウム分を添加してゾル状の物質を含む種剤を形成し、この種剤を他方の収納槽に収納された原水に添加してフッ素分を処理する方法もある(下記特許文献2参照)。更には、高分子凝集剤を用いて排水中に含まれるフッ素分を凝集沈殿させて汚泥を得る処理方法もある。
特開2001−54792号公報 特開平6−312190号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたフッ素分を含む廃水の処理方法では、複数回に渡る廃水の処理ステップが必要とされることから、設備が大がかりなものになってしまう問題があった。従って、廃水処理に斯かるコストが高くなる。更に、生物を用いた有機分の処理を行うことから、安定した廃水処理を行うことが困難である問題があった。
更に、上記特許文献2に記載された廃水の処理方法では、排水に含まれるフッ素分の濃度がきわめて低いことから、得られたフッ素分の固化を行うために凝集沈殿処理等の他の処理ステップが必要になる問題があった。
更にまた、市販の高分子凝集剤を用いた凝集沈殿法により排水中のフッ素分の除去を行うと、大量の汚泥が産業廃棄物として発生してしまう問題があった。更に、凝集剤が多量に混入した汚泥の再利用は困難である問題もあった。
従って、本発明の目的は、凝集剤を用いずに被処理水からフッ素分の除去を行う排水処理装置を提供することにある。
本発明の排水処理装置は、フッ素分を含む被除去物が混入された被処理水を中和処理する中和手段と、前記被処理水にカルシウム分を添加してフッ化カルシウムを生成する生成手段と、前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物を前記被処理水から分離する分離手段と、水が注入されることにより前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物に含まれる中和塩である塩化ナトリウムが除去されると共に、前記被除去物を脱水する脱水手段と、前記脱水手段から発生した前記被処理水を貯留させる受入槽と、を具備し、前記受入槽に貯留された前記被処理水は、前記分離手段が収納される槽に返送されることを特徴とする
本発明の排水処理装置は、フッ素分を含む被除去物が混入された被処理水が収納される第1の槽と、前記第1の槽に対してアルカリ源を添加して、前記被処理水を中和処理する中和手段と、中和処理された前記被処理水が収納される第2の槽と、前記第2の槽に対してカルシウム分を添加して、フッ化カルシウムを生成する生成手段と、前記フッ化カルシウムを含む前記被処理水が収納される第3の槽と、前記第3の槽に収納された前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物を前記被処理水から分離する分離手段と、水が注入されることにより前記被除去物に含まれる中和塩である塩化ナトリウムが除去されると共に、前記被除去物を脱水する脱水手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の排水処理方法は、フッ素分を含む被除去物が混入された被処理水を中和処理し、前記被処理水にカルシウム分を添加してフッ化カルシウムを生成し、前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物を前記被処理水から分離し、水を前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物に注入することにより前記被除去物に含まれる中和塩である塩化ナトリウムを除去すると共に、前記被除去物を脱水し、前記脱水により発生した処理水を、前記分離を行う槽に返送することを特徴とする。
本発明の排水処理装置に依れば、中和手段によりフッ素分を含む被処理水を中和処理した後に、フッ化カルシウムを生成している。従って、被処理水に含まれるフッ素分を固定化する為に必要十分なカルシウム分を被処理水に添加することが可能となり、フッ化カルシウムの含有率が高い被除去物を得ることができる。従って、得られるフッ化カルシウムの再利用を容易にすることができる。更には、被処理水から高度にフッ素分を除去することができる。
<第1の実施の形態>
本実施の形態では、フッ素分を含む被処理水(排水)の処理を行う排水処理装置10の構成と、それを用いた排水の処理方法を説明する。図1は排水処理装置10の構成を示す図であり、図2は排水の処理方法を示すフローチャートであり、図3は実験結果を示すグラフである。
図1を参照して、排水処理装置10の構成を説明する。本実施の形態の排水処理装置10は、フッ酸を含む被処理水12が収納されてその中和処理が行われる第1の処理槽11Aと、中和処理された被処理水12に含まれるフッ素分にカルシウム分を添加してフッ化カルシウムを生成する第2の処理槽11Bと、被処理水12からフッ化カルシウムを分離する第3の処理槽11Cと、固形状のフッ化カルシウムを得るフィルタープレス17とを主に具備する。このような構成の排水処理装置10により、被処理水からフッ素分が除去され、高純度のフッ化カルシウムを得ることができる。
先ず、処理される被処理水12に付いて説明する。本形態にて処理される被処理水は、フッ素分を含む排水である。この排水は、半導体製造工場にて、エッチングを行う工程にて排出されるものである。より具体的には、半導体、ガラス、金属等のエッチングを行う工程から、フッ素分を含む排水が多量に排出される。これらのエッチングの工程では、エッチングの際の腐食性を向上させるためにフッ酸を用いる。ここで、フッ酸とは、フッ化水素(HF)の水溶液である。従って、この工程から排出される排水には、危険性が非常に高いフッ酸が含有されている。
本実施の形態の排水処理装置10を構成する各要素を以下に詳述する。
第1の経路P1は、パイプ等の水路であり、この経路によりフッ酸を含む被処理水12が第1の処理槽11Aに輸送される。第1の経路P1の途中に、被処理水を輸送するためのポンプが介装されても良い。フッ酸排水は、PHが2程度の強酸であるので、第1の処理槽11Aは耐酸性に優れるガラス等の材料から形成される。第1の経路P1から供給される被処理水12には、フッ素分(F)が10、000mg/L程度含まれている。
第1の処理槽11Aの容量は、下記する第2の処理槽11Bおよび第3の処理槽11Cの3倍程度の容量にすることが好ましい。このことにより、断続的に排出される被処理水12を第1の処理槽11Aに貯留して、貯留された被処理水12を第2の処理槽11Bおよび第3の処理槽11Cにて連続的に処理することができる。
第2の経路P2および第3の経路P3は、第1の薬品槽15Aに貯留された中和剤(NaOH)を第1の処理槽11Aに供給する中和手段として機能している。ここでは、例えばNaOHを25重量%含む水溶液が中和剤として採用される。これらの経路により中和剤を供給することで、第1の処理槽11Aに貯留された被処理水12のPHは、例えば7〜8の間に調整される。このように被処理水12の中和処理を行うことにより、中和塩が形成されるが、この中和塩は後に除去される。中和塩の除去方法については後述する。
第2の経路P2は大型の第1のポンプPo1が介装され、第2の経路P3には比較的小型の第2のポンプPo2が介装されている。このように出力の異なるポンプが介装された複数の経路を用いて中和剤を供給することにより、被処理水12の中和を早期に且つ正確に行うことができる。具体的には、コンスタントに中和剤を被処理水12に供給すると、PHが7付近でその値が急激に変化する。従って、PHが低いとき(例えばPHが6未満)は、出力が大きい第1のポンプPo1が介装された第2の経路P2により中和剤を供給することで、PHを早期に変化させることができる。更に、PHが高くなったら(例えばPHが6以上)出力が小さい第2のポンプPo2が介装された第3の経路P3のみにより中和剤を供給することで、被処理水12のPHを中性(PH=7)付近に正確に制御することができる。第1の処理槽11Aにて、フッ化水素(HF)は、水素イオン(H)とフッ素イオン(F)に99.9%以上解離される(下記式A)。また、第1の処理槽11Aでは、この解離を促進させる為に、プロペラ等の攪拌手段により被処理水12を攪拌しても良い。
式A HF → H+F
第4の経路P4は、第1の処理槽11Aにて中和処理された被処理水12が、フッ素分の固定を行う第2の処理槽11Bに輸送される経路である。第4の経路P4に介装されたポンプのON・OFFは、第1の処理槽11Aに貯留された被処理水12の水量に応じて行っても良い。例えば、第1の処理槽11Aに貯留された被処理水12の水量が、その容量の半分以上の時のみに、第4の経路P4に介装されたポンプを稼働させることができる。このことで、常に第1の処理槽11Aに、その容量の半分以上の被処理水12を貯留させることができる。従って、第1の経路P1から大量の強酸の被処理水12が第1の処理槽11Aに流入した場合でも、第1の処理槽11Aに貯留された被処理水12のPHが急激に変化してしまうことが抑止されている。
第5の経路P5は、第2の薬品槽15Bからカルシウム分を第2の貯留槽に供給する経路である。具体的には、第2の薬品槽15Bに貯留された塩化カルシウム(CaCl)の水溶液(例えば30重量%)が、第5の経路P5を介して第2の処理槽11Bに供給される。塩化カルシウムを加えることにより、被処理水12に含まれるフッ素分は、CaF(フッ化カルシウム)として固定化される(下記式B)。塩化カルシウムは溶解度積が非常に高いので、被処理水12に対して大量に供給することが可能である。例えば、カルシウムイオン(Ca2+)が200mg/L以上に成るように塩化カルシウムを被処理水12に対して加えることで、被処理水12に含まれるフッ素イオン(F)の濃度を8mg/L以下にすることができる。このフッ素イオンの濃度は、一般的な放流基準を満たしている。
式B Ca2++2F→CaF
更に、第2の処理槽11Bに貯留された塩化カルシウムは、固液分離を行う第2の処理槽11Cに導入されても良い。このことにより、第3の処理槽11Cの内部に於いてもフッ素分を固定化することができるので、濾過水に含まれるフッ素分を更に低減させることができる。
第2の処理槽11Bには、上記した塩化カルシウムとは別に消石灰(Ca(OH))が添加されても良い。添加された消石灰が、フッ素分を固定する為の種剤として機能するので、フッ素分の固定化を促進させることができる。
更に第2の処理槽11Bでは、被処理水12を熟成させることにより、フッ化カルシウムの粒子を例えば0.25μm以上に大きくすることができる。このことにより、フッ化カルシウムの膜分離が容易になる利点がある。また、第2の処理槽11Bでは、PHが7から8の間に保たれる。これらのことにより、コロイド状の物質が生成されずに、後の工程に於いて濾過膜が閉塞せずに濾過が容易になる利点がある。
第6の経路P6は、フッ化カルシウムを含む被処理水12を第2の処理槽11Bから第3の処理槽11Cに輸送する経路である。
第3の処理槽11Cでは、フッ化カルシウムを含む被除去物を、被処理水12から分離する。ここでは、第3の処理槽11Cに収納された被処理水12に浸漬された濾過膜13の濾過作用により、被処理水12から被除去物を分離する。
濾過膜13は、処理槽11に収納された被処理水12に浸漬されて、被処理水12の濾過を行う働きを有する。採用される濾過膜13としては、流体中にて濾過を行うことが可能な濾過機構を全般的に採用可能である。本形態では、濾過膜13の表面に形成された自己形成膜を用いた濾過を行うことで、フッ化カルシウムと被処理水12との固液分離を行っている。この自己形成膜の詳細については後述する。
上記した自己形成膜は、被処理水12中にて生成されたフッ化カルシウムを含む被除去物から成る自己形成膜でも良い。即ち、濾過膜13の濾過面に吸着された被除去物により、被処理水12が濾過される。また、フッ化カルシウムの回収を行う際には、この自己形成膜も、濾過膜13から剥離して回収される。
散気装置18は、被処理水12中にて、下方から濾過膜13に気泡を供給する働きを有する。具体的には、散気装置18には、外部に設けた不図示のポンプ等から気体が供給される。そして、散気装置18から発生した気泡19は、濾過膜13の濾過面に沿って上方に移動していく。このように、散気装置18から気泡を発生させることにより、濾過膜13の表面に形成される自己形成膜の厚みを一定以下にすることが可能となる。このことから、自己形成膜の閉塞を抑制し、有る程度のフラックスを確保しつつ、被処理水12の濾過を行うことが可能となる。
散気装置18から発生される気体としては、ヘリウム、ネオン、アルゴンまたは窒素等の不活性ガスを採用することができる。空気を散気装置18から被処理水12に供給した場合は、空気に含まれる炭酸ガスと被処理水12に含まれるフッ素分とが反応して、フッ化カルシウムの濃度が低下する恐れがある。散気装置18から供給されるガスとして不活性ガスを採用することにより、その恐れを排除することができる。
第7の経路P7は、濾過膜13にて濾過された濾過水が通過する経路である。第7の経路P7の途中に設けられた貯留槽15Cには、濾過水16が貯留されている。第7の経路P7を通過する大部分の濾過水は、再利用されるか河川等の自然界に放流される。
第7の経路P7を通過した濾過水は、再利用や放流を行うための浄化処理が行われても良い。この浄化処理としては、PHの調整、窒素分の除去、カルシウム分の除去等を行う。PHの調整を行うためには、被処理水のPHを計測した後に、アルカリ性の物質あるいは酸性の物質を被処理水に添加する。窒素分の除去を行うためには、本形態では、電極を用いた脱窒方法を採用している。この脱窒方法の詳細については後述する。更に、被処理水12中に含まれるカルシウム分は、電界処理を行うことで、CaCOとして被処理水12の表面に浮上させて回収される。このような処理を行った被処理水は、再利用または放流される。
貯留槽15Cは、濾過膜13により濾過された濾過水の一部分が貯留され、その位置は第3の処理槽11Cに貯留された被処理水12の液面よりも上方に設定されている。貯留槽15Cに貯留された濾過水は、濾過膜13の表面に形成された自己形成膜を剥離させる際に、第7の経路P7を逆流させて用いられる。この事項の詳細は後述する。
第8の経路P8は、固形化された被除去物を、第3の処理槽11Cからフィルタプレス17に輸送する経路である。具体的には、濾過膜13の表面に堆積した被除去物、第3の処理槽11Cの下部に沈殿した被除去物が、フィルタプレス17に輸送される。輸送される被処理水12には、フッ化カルシウムが高純度に含まれている。
フィルタプレス17には、フッ化カルシウムを含む被除去物が第8の経路P8により供給され、脱水処理を行うことにより被除去物の含水率を低下させる。フィルタプレス17により脱水処理された被除去物の含水率は、例えば50重量%程度である。更に、被除去物を乾燥すると、フッ化カルシウムの純度が85重量%程度のブロックが得られる。被除去物に高純度に含まれるフッ化カルシウムは、フッ素源として再利用される。
第9の経路P9は、フィルタプレス17に水を注入し、フィルタプレス17に収納された被除去物に含有される中和塩を洗浄する経路である。フィルタプレス17に水を注入することで、フィルタプレス17に収納された被除去物に含まれるフッ化カルシウムの純度を向上させることができる。第1の処理槽11Aにて中和処理された被除去物には、15重量%程度の中和塩(NaCl)が含有されている。 第9の経路P9から、フィルタプレス17に水を注入することで、中和塩の大部分はフィルタプレス17から外部に放出される。また、中和塩と比較してサイズが大きいフッ化カルシウムは、フィルタプレス17の内部に留まる。
受入槽19には、フィルタプレス17に注入された水が暫定的に貯留される。受入槽19に貯留された処理水は、第10の経路P10を介して第3の処理槽11Cに返送されて、濾過処理される。
第11の経路P11は、フィルタプレス17にて脱水された被除去物が、フッ化カルシウムを生成する第2の処理槽11Bに輸送される経路である。フィルタプレス17には、濾過膜18の表面に堆積した被除去物が収納されており、この被除去物はフッ化カルシウムを高濃度に含まれている。従って、主にフッ化カルシウムから成る被除去物を第2の反応槽に返送することにより、第2の処理槽11Bに於ける化学反応を促進させて、被処理水12に含有されるフッ素分の殆どをフッ化カルシウムとして固定化させることができる。
以上が本実施の形態である排水処理装置10の構成である。ここで、上述した第2の処理槽11Bおよび第3の処理槽11Cは、同一の処理槽にしてもよい。このことにより、フッ素分の固定および固液分離を同一の槽で行うことが可能となり、設備全体を小型化することができる。
図2を参照して、次に、上記した排水処理装置10を用いた排水処理方法を説明する。本実施の形態の排水処理方法は、フッ酸排水を貯留させる第1のステップS1と、被処理水を中和する第2のステップS2と、フッ化カルシウムを生成する第3のステップS3と、フッ化カルシウムの固液分離を行う第4のステップS4と、被除去物から中和塩を除去する第5のステップS5と、フッ化カルシウムを回収する第6のステップS6とから成る。図1も合わせて参照して、各ステップを詳細に説明する。
ステップS1では、半導体工場のエッチング設備等から排出される被処理水12を、第1の処理槽11Aに貯留する。ここで、フッ酸である被処理水12は、PHが2程度の強酸である。
ステップS2では、第1の処理槽11A貯留された被処理水12を中和する。この中和処理は、第1の薬品槽15Aに貯留されたNaOHを、第1の処理槽11Aに添加することで行う。第1の処理槽11Aに貯留された被処理水12のPHは、常にモニタリングされ、被処理水12のPHが7〜8程度と成るように、NaOHが被処理水12に添加される。ここで、中和剤としては、NaOHの他にもKOHを採用することができる。中和処理された被処理水12は、第4の経路P4を介して第3の処理槽に輸送される。
ステップS3では、フッ素分を含む被処理水12にカルシウム分を加えることでフッ素分を固定してフッ化カルシウムを生成する。ここでは、添加されるカルシウム分として塩化カルシウム(CaCl)の水溶液(例えば30重量%)が採用される。被処理水12にフッ素分が多量に含まれた場合でも、塩化カルシウムは溶解度が高いので、被処理水12に対して多量に塩化カルシウムを添加することが可能となり、含有されるフッ素分の殆どを固定化することができる。含有されるフッ素分がフッ化カルシウムとして固定化された被処理水12は、第3の処理槽11Cに輸送される。
ステップS4では、膜濾過を行うことにより、フッ化カルシウムを含む被除去物を被処理水12から分離する。濾過を行う機構としては、本実施の形態では、濾過膜13の表面に堆積した被除去物から成る自己形成膜が採用される。濾過膜13により濾過された濾過水は、外部に放出され、PH調整等の更なる処理が行われた後に、再利用されるかまたは自然界に放出される。自己形成膜を用いた濾過方法では、自己形成膜のフラックスが徐々に低下するので、定期的に自己形成膜を剥離して再び形成する。自己形成膜を剥離させる際は、貯留槽15Cから濾過水を濾過膜に対して逆流させる。このことにより、濾過膜13の表面に堆積した濾過膜は剥離され、第3の処理槽11Cの下部に沈殿する。また、濾過膜13により被処理水12の濾過を行っている間は、散気装置18により濾過膜13の表面に気泡を通過させる。このことにより、濾過膜13の表面に形成される自己形成膜の膜厚を制御して、濾過能力を保持させることができる。このステップにて濃縮された被除去物は、フィルタプレス17に輸送される。
ステップS5では、フィルタプレス17に水を注入することにより、被除去物に含有された中和塩(NaCl)を洗浄して除去する。中和処理を経た被処理水12には中和塩が含まれているので、被処理水12から分離した被除去物にも、フッ化カルシウムの他に中和塩が含有されている。フィルタプレス17に水を注入することにより、中和塩は水に溶解して外部に放出される。フッ化カルシウムは径が大きいので、水により洗浄されてもフィルタプレス17から外部に放出されない。このステップにより、被除去物に含有されるフッ化カルシウムの濃度が向上される。
ステップS6では、フッ化カルシウムを回収する。具体的には、フィルタプレス17により被除去部を脱水した後に、半固形化された状態の被除去物を取り出す。この状態で被除去物の含水率は50重量%程度に成っている。次に、被除去物を乾燥させることで、固形化された被除去物のブロックが形成される。本形態では、フッ化カルシウムを85重量%含む被除去物が得られる。
本実施の形態では、高分子凝集剤等の凝集剤を用いずに固液分離処理を行うことから、フッ素分を含む排水から、固定化されたフッ化カルシウムを高純度に得ることができる。得られたフッ化カルシウムは、強酸(例えば硫酸)と反応させることにより、フッ酸として半導体製造工程等にて再利用することができる。更には、本願で得られる高純度のフッ化カルシウムを、鉄鋼に混入されるフラックスとして用いることも可能である。また、得られたフッ化カルシウムに塩酸を添加したら、塩化カルシウムを得ることもできる。更にまた、フッ化カルシウムを再利用するために添加する硫酸や塩酸等は、半導体工場にて常備される薬品であるので、工場内に新たな設備を追加する事なく、フッ化カルシウムの再利用を行うことができる。
更に本実施の形態では、NaOH等を用いて被処理水の中和処理を行った後に、塩化カルシウム(CaCl)によりフッ素分を固定している。従って、添加されるカルシウム分は、殆どが被処理水に含まれるフッ素分と反応するので、被除去物に対するフッ化カルシウムの割合を向上させることができる。
更にまた、中和処理を行うことにより発生する中和塩は、洗浄処理を行うことにより除去される。このことも、被除去物に対するフッ化カルシウムの純度を高めることに寄与する。
図3を参照して、次に、図1に示す濾過膜13を用いて被処理水12の濾過を行った実験を説明する。図3は、濾過処理を行う際のフラックスの経時変化を示すグラフである。このグラフにて横軸は処理を連続して行った時間を示し、縦軸はフラックスの大きさを示している。
先ず、この実験の条件を説明する。本実験では、0.1mの面積の濾過膜に、7kPaの吸引圧を与えて濾過を行った。被処理水では、フッ素イオンを1000mg/L含む排水に塩化カルシウムを加えて、フッ素分がフッ化カルシウムとして固定化してある。フッ化カルシウムの径は、0.25μm程度である。そして、処理される被処理水の量とフッラックスとを定期的に計量することで実験を行った。
この実験により、平均フラックスは0.4m/dayであり、本形態の濾過膜13は実用に十分耐えうることが証明された。更に、濾過膜により得られる濾過水に含まれるフッ素分の濃度は、3.5mg/Lであり、この値は一般的な放流基準を満たしている。
実験方法を具体的に説明すると、先ず、フッ化カルシウム等の被除去物を循環させることにより濾過膜の表面に自己形成膜を形成し、一定以上の透明度を有する濾過水が得られるようになった時点で、濾過を開始する。
濾過を開始した時点のフラックスは、0.7m/day程度であり、濾過を継続するとフラックスは徐々に低下する。この原因は、濾過の経過に伴い自己形成膜の閉塞が進行するからである。濾過を開始してから130分経過した時点のフラックスは0.2m/day程度である。この時点で自己形成膜を濾過膜から剥離して、被処理水中にて濃縮された被除去物を回収する。
自己形成膜の剥離および被除去物の回収が終了したら、新たな自己形成膜を濾過膜の表面に形成して、再び被処理水を濾過する。以上の工程を繰り替えることで、フッ化カルシウムを含む被除去物を、被処理水から分離することができる。
上述実験により、定期的に自己形成膜の剥離および再生を行うことで、十分なフラックスが確保できることが明らかになった。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、上記した排水処理装置10から得られた処理水から窒素分等を除去する方法を説明する。図4は、窒素分を除去する第4の処理槽11Dの構成を示す図である。
第4の処理槽11Dには、処理装置10によりフッ素分が除去された被処理水12が導入される。そして、少なくとも一部分が被処理水12に浸漬された電極対に、電圧を加印することにより、被処理水12に含有された窒素分を除去している。このような窒素分除去の詳細を以下にて説明する。
被処理水中に浸漬される電極対は、アノード電極20Aとカソード電極20Bとから成り、両電極に電圧を加印する電源20Cを有する。また、これらの電源20Cを制御するための制御手段や、タンク内の被処理水12を攪拌するための攪拌手段が設けられても良い。
カソード電極20Bは、周期表の第1b族又は第2b族、8族を含む導電体、若しくは、同族を導電体に被覆したものをその材料として採用することができる。具体的には、カソード電極20Bは、銅、鉄、銅と亜鉛又は銅と鉄又は銅とニッケル又は銅とアルミニウムの合金又は焼結体から構成されている。
アノード電極20Aは、不溶性金属、例えば白金、イリジウム、パラジウム又はその酸化物などから構成される不溶性電極又はカーボンを採用することができる。また、アノード電極20Aを囲むように遮蔽壁を設けることで、アノード電極20Aから発生する酸素気泡が、カソード電極20B側に移動してしまうのを防止することができる。
以上の様に構成された電極12による窒素分の処理方法を説明する。
被処理水12内に一対以上のアノード電極20Aおよびカソード電極20Bを浸漬して通電する。これにより、カソード電極20B側では、被処理水中に含まれる硝酸イオンは、還元反応により亜硝酸イオンに変換される(式C)。また、硝酸イオンの還元反応により生成された亜硝酸イオンは、更に、還元反応により、アンモニアに変換される(式D)。以下に、式C及び式Dを示す。
式C NO +HO+2e→NO +2OH
式D NO +5HO+6e→NH(aq)+7OH
一方、アノード電極20A側では、アノード電極20Aの表面から活性酸素や次亜塩素酸が発生し、これにより、被処理水中におけるアンモニアの脱窒作用により、窒素ガスを生成する(式E)。また、アノード5におけるアンモニアへの脱窒反応を促進させるため、被処理水内に、例えば塩素イオンや、ヨウ素イオンや、臭素イオンなどのハロゲンイオンや、これらハロゲンイオンを含む化合物、例えば、塩化ナトリウムや塩化カリウムなどを添加する。このとき、被処理水に添加される塩化ナトリウムの塩素イオンは、例えば、10ppm以上40000ppm以下とする。これにより、例えば塩化ナトリウムを被処理水に添加した場合には、塩化ナトリウムは、アノードにおいて、酸化され、塩素を生成し(式F)、生成された塩素は、被処理水中で、水と反応し、次亜塩素酸を生成する(式G)。そして、生成された次亜塩素酸は、被処理水中に存するアンモニアと反応し、複数の化学変化を経た後、窒素ガスに変換される(式H)。以下に、式E乃至式Hを示す。更に本形態では、塩化カルシウムを被処理水12に添加する場合もあることから、被処理水12中には、塩化カルシウムから電離した塩素イオンが存在する。このことから、被処理水12から窒素分を除去するための電界処理が容易になる利点がある。
式E NH(aq)+3(O)→N↑+3H
式F NaCl→Na+Cl
2Cl→Cl2+2e
式G Cl+HO→HClO+HCl
式H 2NH+4HClO→N↑+4HCl+4H
これにより、被処理水中内の硝酸態窒素、亜硝酸態窒素及びアンモニア態窒素などの窒素化合物をタンク内において、処理可能となる。
更に、上記した電界処理により、被処理水中に含まれるカルシウム分もCaCOと成り、被処理水12の表面に浮上する。そして、この浮上したCaCOを回収することで、被処理水12に残留したカルシウム分を回収することができる。更に、回収したCaCOを再利用することも可能となる。更にまた、被処理水12のPHを中性付近にするための中和処理を、この第3の処理槽にて行っても良い。
<第3の実施の形態>
本形態では、第1の実施の形態に於いて、被処理水12に浸漬される濾過膜13として適用可能な濾過機構の詳細を説明する。下記の形態では、自己形成膜を用いた濾過機構を説明するが、本発明には他の形態の濾過装置を適用することも可能である。
図5以降を参照して、本形態に用いるフィルタ装置は、フッ化カルシウムである被除去物が混入された流体(被処理水)を、被除去物から形成した自己形成膜から成るフィルタで除去するものである。
具体的に説明すると、本形態のフィルタ装置は、有機高分子の第1のフィルタ21表面に、被除去物であるフッ化カルシウムから形成した第2のフィルタ22となる自己形成膜が形成されたものである。この自己形成膜である第2のフィルタ22を用いて、被除去物が入った被処理水が濾過される。
第1のフィルタ21は、自己形成膜を付着させることができれば原理的に考えて有機高分子系、セラミック系とどちらでも採用可能である。ここでは、平均孔径0.25μm、厚さ0.1mmのポリオレフィン系の高分子膜を採用した。このポリオレフィン系から成るフィルタ膜の表面写真を図6(B)に示した。
また、第1のフィルタ21はフレーム24の両面に設けられた平膜構造を有し、流体に垂直になるように浸漬されている。フレーム24の中空部25からポンプ26により吸引することで、ろ液27を取り出せる。
次に、第2のフィルタ22は第1のフィルタ21の表面全体に付着され、被除去物の凝集した粒子を吸引することで固形化された自己形成膜である。この自己形成膜は、ゲル状あるいはケーキ状に凝集したものでも良い。
上記した被除去物の自己形成膜である第2のフィルタ22を形成し、被除去物を取り除く濾過について説明する。フッ化カルシウムが混入された流体(被処理水)は、微粒子の状態で被処理水12中に拡散している。
図6(A)を参照して、第1のフィルタ21は多数のフィルタ孔21Aを有し、このフィルタ孔21Aの開口部および第1のフィルタ21の表面に層状に形成されている被除去物の自己形成膜が第2のフィルタ22である。第1のフィルタ21の表面にはフッ化カルシウムから成る被除去物の凝集粒子があり、この凝集粒子はポンプからの吸引圧力により第1のフィルタ21を介して吸引され、流体の水分が吸い取られるために乾燥(脱水)してすぐに固形化して第1のフィルタ21表面に第2のフィルタ22が形成される。
第2のフィルタ22は被除去物の凝集粒子から形成されるので直ちに所定の膜厚になり、この第2のフィルタ22を利用して被除去物の凝集粒子の濾過が開始される。従ってポンプ26で吸引しながら濾過を続けると、第2のフィルタ22の表面には凝集粒子の自己形成膜が積層されて厚くなり、やがて第2のフィルタ22は目詰まりして濾過を続けられなくなる。この間に被除去物のフッ化カルシウムは固形化されながら、第2のフィルタ22の表面に付着して被処理水が第1のフィルタ21を通過して濾過水として取り出される。
図6(A)において、第1のフィルタ21の片面には、被除去物が混入された被処理水があり、第1のフィルタ21の反対面には、第1のフィルタ21を通過した濾過水が生成されている。矢印の方向に被処理水は吸引されて流れ、この吸引により被処理水12中の凝集粒子が第1のフィルタ21に近づくにつれて固形化されていく。更に、いつかの凝集粒子が結合した自己形成膜が第1のフィルタ21表面に吸着されて第2のフィルタ22が形成される。この第2のフィルタ22の働きで溶液中の被除去物は固形化されながら被処理水の濾過が行われる。
このように第2のフィルタ22を介して溶液の被処理水をゆっくりと吸引することで、被処理水中の水が濾過水として取り出せ、被除去物は乾燥して固形化し第2のフィルタ22表面に積層されて被除去物の凝集粒子は自己形成膜として捕獲される。
第1のフィルタ21は被処理水に垂直に立って浸漬され、被処理水は被除去物が分散した状態となっている。ポンプ26により第1のフィルタ21を介して被処理水を微弱な吸引圧力で吸引をすると、第1のフィルタ21の表面に被除去物の凝集粒子が互いに結合して、第1のフィルタ21の表面に吸着される。なおフィルタ孔21Aより径の小さい凝集粒子S1は第1のフィルタ21を通過するが、第2のフィルタ22を成膜する工程では濾過水は再び被処理水に循環されるので問題はない。この成膜する工程では、極めて微弱な吸引圧力で吸引されているので凝集粒子S1はいろいろな形状の隙間を形成しながら積層され、極めて膨潤度の高い柔らかな自己形成膜の第2のフィルタ22となる。被処理水中の水はこの膨潤度の高い自己形成膜を浸透して吸引されて第1のフィルタ21を通過して濾過水として取り出され、最終的に被処理水は濾過されることになる。
また、被処理水の底面から空気の気泡Aを送ることで、第1のフィルタ21の表面に沿って被処理水に並行流を形成している。これは第2のフィルタ22が第1のフィルタ21の表面全体に均一に付着するためと第2のフィルタ22に隙間を形成して柔らかく付着するためである。具体的には1.8リットル/分のエアー流量に設定をしているが、第2のフィルタ22の膜質により選択される。
次に濾過工程では、この第2のフィルタ22の表面に微弱な吸引圧力によりフッ化カルシウムから成る凝集粒子S1が吸着されながら徐々に積層される。このときに精製水は第2のフィルタ22および更に積層される凝集粒子S1を浸透して第1のフィルタ21から濾過水として取り出される。
しかし、長時間濾過を続けると、第2のフィルタ22表面には厚く自己形成膜が付着されるために上述した隙間もやがて目詰まりを起こし、濾過水は取り出せなくなる。このために濾過能力を再生するにはこの積層された自己形成膜を除去することが必要になる。
続いて、図7を参照してより具体化されたフィルタ装置を説明する。
図7において、処理槽11の上方には、被処理水供給手段としてパイプ24が設けられている。このパイプ24は被除去物が混入した流体を処理槽11に導入する。ここではフッ酸を含む排水にカルシウム分が添加されてフッ化カルシウムを含有する排水が、処理槽11に導入される。
処理槽11に貯められた被処理水12の中には、第2のフィルタが形成されたフィルタ装置23が複数個設置される。このフィルタ装置23の下方には、例えばパイプに小さい孔を開けたような、また魚の水槽に使うバブリング装置の如き、散気装置18が設けられ、ちょうどフィルタ装置23の表面を通過するようにその位置が調整されている。この散気装置18はフィルタ装置23の底辺全体に渡って配置され、気泡をフィルタ装置23の全面に均一に供給出来るようになっている。25はエアーポンプである。
フィルタ装置23に固定されたパイプ25は、フィルタ装置23で濾過された濾過流体が流れ、バルブV1を介して吸引を行うマグネットポンプ35に接続される。パイプ29はマグネットポンプ35からコントロールバルブCV1を介してバルブV3およびバルブV4に接続されている。またパイプ25のバルブV1の後に第1の圧力計30が設けられ、吸引圧力Pinを測定している。更にパイプ29のコントロールバルブCV1の後には流量計28および第2の圧力計27が設けられ、流量計28で一定の流量になるように制御している。またエアーポンプ25からのエアー流量はコントロールバルブCV2で制御される。
パイプ24から供給された被処理水12は、処理槽11に貯められ、フィルタ装置23により濾過される。このフィルタ装置に取り付けられた第2のフィルタ22の表面は、気泡が通過し、気泡の上昇力や破裂により並行流を発生させ、第2のフィルタ22に吸着する被除去物を動かし、フィルタ装置23の全面に均一に吸着させてその濾過能力が低下しないように維持されている。
ここで前述したフィルタ装置23、具体的には処理槽11の中に浸漬されるフィルタ装置23について図8を参照しながら説明する。
図8(A)に示す符号30は、額縁の如き形状のフレームであり、フィルタ装置23全体を支持する機能を有する。このフレーム30の両面には第1のフィルタ21となるフィルタ膜31、32が貼り合わされ固定されている。そしてフレーム30、フィルタ膜31、32で囲まれた内側の空間33には、パイプ34を吸引することにより、フィルタ膜31、32により濾過された路液が流入する。そしてフレーム30にシールされて取り付けられているパイプ34を介して濾過水が取り出されている。フィルタ膜31、32とフレーム30は、被処理水がフィルタ膜以外から前記空間33に侵入しないように完全にシールされている。
図8(A)のフィルタ膜31、32は、薄い樹脂膜であるため、吸引されると内側に反り、破壊に至る場合もある。これを解決したものが、図8(B)である。図8(B)では、空間33が9個しか示されていないが、実際は数多く形成される。また実際に採用したフィルタ膜31は、約0.1mm厚さのポリオレフィン系の高分子膜である。更に、図8(B)に示す如く、薄いフィルタ膜が袋状に形成されており、ここではFTで示した。この袋状のフィルタFTの中に、パイプ34が一体化されたフレーム30が挿入され、前記フレーム30と前記フィルタFTが貼り合わされている。符号RGは、押さえ手段であり、フィルタFTが貼り合わされた枠を両側から押さえるものである。そして押さえ手段の開口部OPからは、フィルタFTが露出している。
図8(C)は、フィルタ装置23自身を円筒形にしたものである。パイプ34に取り付けられたフレームは、円筒形で、側面には開口部OP1、OP2が設けられている。開口部OP1と開口部OP2に対応する側面が取り除かれているため、開口部間には、フィルタ膜31を支持する支持手段SUSが設けられることになる。そして側面にフィルタ膜31が貼り合わされる。
続いて、図7に示す機構を参照して、実際の濾過方法を具体的に説明する。まず処理槽11にフッ素分を含む被除去物が混入された被処理水12をパイプ24を介して入れる。その後、この処理槽11の中に第2のフィルタ22が形成されていない第1のフィルタ21のみのフィルタ装置23を浸漬し、パイプ25を介してポンプ35で微弱な吸引圧力で吸引しながら被処理水を循環させる。循環経路はフィルタ装置23、パイプ25、バルブV1、ポンプ35、パイプ29、コントロールバルブCV1、流量計28、光センサー26、バルブV3であり、被処理水は処理槽11から吸引され再び処理槽11に戻される。
循環させることによりフィルタ装置23の第1のフィルタ21には、第2のフィルタ22が成膜され、最終的には目的のフッ化カルシウムの被除去物が捕獲される様になる。
すなわち、ポンプ35により第1のフィルタ21を介して被処理水を微弱な吸引圧力で吸引をすると、被除去物の粒子は容易に固形化して第1のフィルタ21の表面に吸着される。固形化した凝集粒子は第1のフィルタ21のフィルタ孔21Aより大きいものが第1のフィルタ21表面に吸着して積層され、自己形成膜より成る第2のフィルタ22を形成する。なお凝集粒子は第1のフィルタ21を通過するが、第2のフィルタ22の成膜とともに被処理水中の水は自己形成膜を通路として吸引されて精製水として取り出され、被処理水は濾過されるようになる。
光センサー26で濾過水に含まれる凝集粒子の濃度を監視し、凝集粒子が所望の混入率よりも低いことを確認して濾過を開始する。濾過が開始される時は、バルブV3が光センサー26からの検出信号で閉じられ、バルブV4が開かれて前述した循環経路は閉じられる。従って、バルブV4から精製水が取り出される。散気装置18からは常時エアーポンプ25から供給される空気の気泡がコントロールバルブCV2で調整されてフィルタ装置23の表面に供給されている。
そして連続して濾過が続けられると、処理槽11の被処理水中の水は精製水として処理槽11の外に取り出されるので、被処理水中の被除去物の濃度は上がってくる。すなわち、被処理水12は濃縮されて粘度を増してくる。このために処理槽11にはパイプ24から被処理水を補充して、被処理水の濃度の上昇を抑えて濾過の効率を上げる。しかし、フィルタ装置23の第2のフィルタ22表面に自己形成膜が厚く付着して、やがて第2のフィルタ22は目詰まりを起こし、濾過が行えない状態になる。
フィルタ装置23の第2のフィルタ22が目詰まりを起こすと、第2のフィルタ22の濾過能力の再生を行う。すなわち、ポンプ35を停止し、フィルタ装置23に加わる負の吸引圧力を解除する。
図9に示すその模式図を参照して、その再生工程を更に詳述する。図9(A)は濾過工程のフィルタ装置23の状態を示している。第1のフィルタ21の中空部は微弱な吸引圧力によりは外側と比較すれば負圧となっているので、第1のフィルタ21は内側に窪んだ形状になっている。従って、その表面に吸着される第2のフィルタ22も同様に内側に窪んだ形状になっている。更に第2のフィルタ22の表面に徐々に吸着される自己形成膜も同様である。
ところが、図9(B)を参照して、再生工程ではこの微弱な吸引圧力が停止されてほぼ大気圧に戻るので、フィルタ装置23の第1のフィルタ21は元の状態に戻る。これにより第2のフィルタ22およびその表面に吸着された自己形成膜も同様に戻る。この結果、まず自己形成膜を吸着していた吸引圧力がなくなるので、自己形成膜はフィルタ装置23への吸着力を失うと同時に外側に膨らむ力を受ける。これにより、吸着した自己形成膜は自重でフィルタ装置23から離脱を始める。更に、この離脱を進めるために散気装置18からの気泡の量を2倍程度に増加させると良い。実験に依れば、フィルタ装置23の下端から離脱が始まり、雪崩の様に第1のフィルタ21表面の第2のフィルタ22の自己形成膜が離脱し、処理槽11の底面に沈降する。その後、第2のフィルタ22は前述した循環経路で被処理水を循環させて再度成膜を行うと良い。この再生工程で第2のフィルタ22は元の状態まで戻り、被処理水の濾過を行える状態まで復帰し、再び被処理水の濾過を行う。
更に、この再生工程で中空部25に濾過水を逆流させると、第1のフィルタ21が元の状態に戻るのを助け且つ濾過水の静水圧が加わり更に外側に膨らむ力を加わる。更に、第1のフィルタ21の内側からフィルタ孔21Aを通して濾過水が第1のフィルタ21と第2のフィルタ22の境界にしみ出して第1のフィルタ21の表面から第2のフィルタ22の自己形成膜が離脱するのを促進する。上記逆流は、図1に示す貯留槽15Cに暫定的に貯留された濾過水16を、濾過膜に流入させることで行うことができる。
上述のように第2のフィルタ22を再生させながら濾過を続けると、処理槽11に収納された被処理水の被除去物の濃度が上昇し、やがて被処理水もかなりの粘度を有する。従って、被処理水の被除去物の濃度が所定の濃度を超えたら、濾過作業を停止し沈殿させるために放置する。すると処理槽11の底に濃縮スラリーが貯まり、このケーキ状の濃縮スラリーを回収する。回収された濃縮スラリーは圧縮または熱乾燥してその中に含まれる水を除去して更にその量を圧縮する。更に、このスラリーはフッ酸原として再利用することができる。
本発明の排水処理装置を説明する概要図である。 本発明の排水処理装置を用いた処理方法を説明するフロー図である。 本発明の排水処理装置の特性を説明する特性図である。 本発明の排水処理装置を説明する概要図である。 本発明の排水処理装置に適用されるフィルタ装置を説明する図である。 本発明のフィルタ装置の動作原理を説明する図(A)、第1のフィルタの拡大図(B)である。 本発明の具体化されたフィルタ装置を説明する図である。 本発明のフィルタ装置を説明する斜視図(A)、斜視図(B)、斜視図(C)である。 本発明のフィルタ装置の再生を説明する断面図(A)、断面図(B)である。
符号の説明
10 処理装置
11A 第1の処理槽
11B 第2の処理槽
11C 第3の処理槽
11D 第4の処理槽
12 被処理水
13 濾過膜
15A 第1の薬品層
15B 第2の薬品層
15C 貯留槽
16 濾過水
17 フィルタープレス
18 散気装置
19 受入層
20A 電源
20B カソード
20C アノード

Claims (8)

  1. フッ素分を含む被除去物が混入された被処理水を中和処理する中和手段と、
    前記被処理水にカルシウム分を添加してフッ化カルシウムを生成する生成手段と、
    前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物を前記被処理水から分離する分離手段と、
    水が注入されることにより前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物に含まれる中和塩である塩化ナトリウムが除去されると共に、前記被除去物を脱水する脱水手段と、
    前記脱水手段から発生した前記被処理水を貯留させる受入槽と、を具備し、
    前記受入槽に貯留された前記被処理水は、前記分離手段が収納される槽に返送されることを特徴とする排水処理装置。
  2. フッ素分を含む被除去物が混入された被処理水が収納される第1の槽と、
    前記第1の槽に対してアルカリ源を添加して、前記被処理水を中和処理する中和手段と、
    中和処理された前記被処理水が収納される第2の槽と、
    前記第2の槽に対してカルシウム分を添加して、フッ化カルシウムを生成する生成手段と、
    前記フッ化カルシウムを含む前記被処理水が収納される第3の槽と、
    前記第3の槽に収納された前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物を前記被処理水から分離する分離手段と、
    水が注入されることにより前記被除去物に含まれる中和塩である塩化ナトリウムが除去されると共に、前記被除去物を脱水する脱水手段と、
    を具備することを特徴とする排水処理装置。
  3. 前記脱水手段から発生した前記被処理水を貯留させる受入槽を更に具備し、
    前記受入槽に貯留された前記被処理水は、前記第3の槽に返送されることを特徴とする請求項2記載の排水処理装置。
  4. 前記脱水手段はフィルタプレスであり、
    前記被除去物が収納された前記フィルタプレスに水を注入して、前記被除去物に含まれる前記中和塩を前記水と一緒に前記フィルタプレスの外部に放出させた後に、前記被除去物が脱水されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の排水処理装置。
  5. 前記分離手段は、前記被処理水に浸漬された濾過装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の排水処理装置。
  6. 前記濾過装置の表面に形成された自己形成膜により、前記被処理水を濾過することを特徴とする請求項5記載の排水処理装置。
  7. 前記自己形成膜は、フッ化カルシウムを含む膜であることを特徴とする請求項6記載の排水処理装置。
  8. フッ素分を含む被除去物が混入された被処理水を中和処理し、
    前記被処理水にカルシウム分を添加してフッ化カルシウムを生成し、
    前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物を前記被処理水から分離し、
    水を前記フッ化カルシウムを含む前記被除去物に注入することにより前記被除去物に含まれる中和塩である塩化ナトリウムを除去すると共に、前記被除去物を脱水し、
    前記脱水により発生した処理水を、前記分離を行う槽に返送することを特徴とする排水処理方法。
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