JP4320969B2 - 圧力調整システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力流体の脈動を抑制し流体圧を一定に調整する圧力調整システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
圧力調整システムは、例えば自動車の燃料供給装置の燃料タンクと燃料噴射弁とをつなぐ燃料通路に配設されている。そして燃料通路内を流れる燃料の脈動を、プレッシャレギュレータにより所定の圧力に調整している。従来の圧力調整システムを図4に示す。図に示すように従来の圧力調整システム100は、燃料通路101と高圧用プレッシャレギュレータ102と低圧用プレッシャレギュレータ103と電磁式三方弁104とを有する。
【0003】
燃料通路101は、燃料ポンプ105とデリバリパイプとの間に設けられている。そして燃料ポンプ105により加圧された燃料をデリバリパイプに圧送している。
【0004】
この燃料通路101には十字路状に、高圧用通路106と低圧用通路107とが接続されている。そして十字路部分には、電磁式三方弁104が配設されている。すなわち電磁式三方弁104を介して、燃料通路101と高圧用通路106とが、または燃料通路101と低圧用通路107とが、それぞれ三叉路状に切り替え可能に接続されている。
【0005】
高圧用通路106は高圧用プレッシャレギュレータ102に接続されている。この高圧用プレッシャレギュレータ102は、第一ケース130と第二ケース140とを有する。第一ケース130はカップ状を呈している。そして開口部を上に向けて配置されている。この第一ケース130の内部には円筒状の隔壁113が立設されている。そして隔壁113の外周側には、高圧用通路106と接続される受圧室108が配置されている。一方隔壁113の内周側には、放圧室109が配置されている。この放圧室109の下面には、外部につながる放圧管115が接続されている。
【0006】
隔壁113は、内周側上端に同じく円筒状のシート部114を備えている。そしてこのシート部114の上方にはダイヤフラム111が配設されている。またダイヤフラム111のさらに上方には、カップ状の第二ケース140が開口部を下に向けて設置されている。第二ケース140の内部には背圧室110が配置されている。この背圧室110の上端面には、ダイヤフラム111を下方に付勢するスプリング112が配設されている。また背圧室110の側面には、外部につながる背圧管116が接続されている。
【0007】
一方低圧用通路107は、低圧用プレッシャレギュレータ103に接続されている。この低圧用プレッシャレギュレータ103の構成は、高圧用プレッシャレギュレータ102と同じである。ただしスプリングの付勢力は、高圧用プレッシャレギュレータ102の方が、低圧用プレッシャレギュレータ103よりも大きく設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧力調整システムでは、プレッシャレギュレータの背圧室とつながる背圧管は、燃料タンク内や吸気マニホールド内などに接続されていた。そしてスプリング(付勢手段)単体で、燃料(圧力流体)の圧力を調整していた。このためプレッシャレギュレータの設定圧力値は、付勢手段の種類により所定の値に決定されていた。例えば付勢手段としてスプリングを用いる場合は、プレッシャレギュレータの設定圧力値は、スプリングのばね定数により決定されていた。したがって設定圧力値を高くするには、付勢部材あるいはプレッシャレギュレータ自体を交換する必要があった。
【0009】
本発明の圧力調整システムは上記課題に鑑みて完成されたものである。つまり本発明は、付勢部材あるいはプレッシャレギュレータを交換しないで設定圧力値を高圧化することができる圧力調整システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の圧力調整システムは、圧力流体が流れ分岐通路を備える圧力通路と、分岐通路とつながり圧力流体が流入する受圧室と隔壁により受圧室と区画される放圧室とを持つ第一ケースと、ダイヤフラムにより受圧室および放圧室と遮断される背圧室を持つ第二ケースと、背圧室に設置されダイヤフラムを隔壁方向に付勢する付勢手段と、からなり、付勢手段の付勢力と受圧室内の圧力流体の圧力との釣り合いによりダイヤフラムの隔壁からのリフト量を変化させ、受圧室と放圧室との連通程度を変えることで圧力流体の圧力を設定圧力値に調整するプレッシャレギュレータと、を有する圧力調整システムであって、背圧室に助成圧力値に調整された流体を流入させることにより付勢手段の付勢力を助成し設定圧力値を高くする圧力助成システムを有し、圧力助成システムは、プレッシャレギュレータの放圧室と背圧室とを接続する助成圧力通路と、助成圧力通路に接続される助成分岐通路と、助成分岐通路とつながり放圧室から圧力流体が流入する助成受圧室と隔壁により助成受圧室と区画される助成放圧室とを持つ第一ケースと、ダイヤフラムにより助成受圧室および助成放圧室と遮断される助成背圧室を持つ第二ケースと、助成背圧室に設置されダイヤフラムを隔壁方向に付勢する付勢手段と、からなり、付勢手段の付勢力と助成受圧室内の圧力流体の圧力との釣り合いによりダイヤフラムの隔壁からのリフト量を変化させ、助成受圧室と助成放圧室との連通程度を変えることで圧力流体の圧力を助成圧力値に調整する助成プレッシャレギュレータと、を有することを特徴とする。
【0011】
つまり本発明の圧力調整システムは圧力助成システムを有するものである。そして、この圧力助成システムで予め調圧された流体をプレッシャレギュレータの背圧室に導入することにより、付勢手段の付勢力を助成するものであって、圧力助成システムに圧力調整対象である圧力流体を流入させるものである。そしてこの圧力流体の圧力を助成プレッシャレギュレータにより助成圧力値に調整し、プレッシャレギュレータの背圧室に圧送するものである。
【0012】
例えば付勢手段の付勢力つまりプレッシャレギュレータの初期の設定圧力値をP0とおき、圧力助成システムで調圧された流体の助成圧力値をP1とおく。この場合、助成後の設定圧力値P2はP0+P1となる。このように本発明の圧力調整システムによると、プレッシャレギュレータの付勢手段あるいはプレッシャレギュレータ自体を交換せずに、設定圧力値を高圧化することができる。また、本発明によると、圧力流体の一部が圧力助成システム用の流体として利用される。したがって、圧力流体用の加圧手段が圧力助成システム用として併用されることになる。このため圧力助成システム用の加圧手段を別途設ける必要がない。なお助成プレッシャレギュレータの付勢手段としては、コイルスプリング、U字ばねなどを用いることができる。またこの点については前記プレッシャレギュレータの付勢手段も同様である。
【0013】
【発明の実施の形態】
圧力助成システムにおける流体としては、空気や不活性ガスなどの気体、水やガソリンや軽油などの液体を用いることができる。また圧力助成システムにおける流体の加圧手段としては、例えばポンプ、コンプレッサ、ブロワなどを用いることができる。さらにこれらの加圧手段のみで流体の圧力値を助成圧力値に調整できない場合は、調圧手段としてプレッシャレギュレータなどを用いてもよい。また圧力助成システムの助成圧力値は単一値でなくてもよい。例えば各々加圧手段と調圧手段とを備えかつ助成圧力値の異なる助成手段を複数系列設け、これらの系列を切り換えることにより、複数の助成圧力値を持つ構成としてもよい。
【0017】
ましくは、上記構成を、助成圧力通路の下流側に設けられる流量制御手段と、助成圧力通路において一端が流量制御手段の上流側に接続され他端が外部に開放され途中に絞り手段を備える上流開放通路と、助成圧力通路において一端が流量制御手段の下流側に接続され他端が外部に開放され途中に絞り手段を備える下流開放通路と、をさらに有し、流量制御手段を開くことにより設定圧力値を高圧化させ、流量制御手段を閉じることにより設定圧力値を低圧化させる構成とする方がよい。
【0018】
つまりこの構成は、プレッシャレギュレータの背圧室に流入させる圧力流体の流量を流量制御手段により制御するものである。また背圧室の圧力を上流開放通路と下流開放通路とに設けられる絞り手段により維持するものである。
【0019】
再びプレッシャレギュレータの初期の設定圧力値をP0とおき、圧力助成システムで調圧された流体の助成圧力値をP1とおく。また最終的な設定圧力値をP2とおく。ここで流量制御手段を閉じると背圧室に圧力流体が流量しなくなる。すなわち圧力の助成はなくなる。したがって設定圧力値P2はP0のままである。一方流量制御手段を開くと背圧室に圧力流体が流量する。すなわち圧力助成される。したがって設定圧力値P2はP0にP1を加算した値となる。この構成によると、プレッシャレギュレータの設定圧力値をP0からP2まで切り替えることができる。
【0020】
ところで、従来から燃料供給装置においては、例えば自動車を短時間駐車する場合など、一旦エンジンを停止して高温のまま再始動すると燃料通路にベーパが発生することが問題となっていた。このベーパの発生を回避するためにはエンジンの高温再始動時に燃料の圧力を高圧化すればよい。
【0021】
そこで、従来から図4に示すように、低圧用と高圧用の二つのプレッシャレギュレータを並列に配設した圧力調整システムが開発されていた。しかし従来の圧力調整システム100では、電磁式三方弁104により高圧用通路106側と低圧用通路107側とに燃料の全量を切り換えていた。このため燃料通路101に流す燃料の流量を大きくする場合、以下の問題を有していた。
【0022】
まず第一に、燃料の流量を大きくする場合は、電磁式三方弁104の弁口径の大径化や磁気吸引力の強化が必須である。したがって電磁式三方弁104、ひいては圧力調整システム100全体が大型化また高コスト化する。
【0023】
第二に、燃料の流量を大きくすると電磁式三方弁104に絞り損失が生じやすくなる。このため絞り損失分だけ圧力調整システム100の調圧精度が低下する。またこの調圧精度の低下により、エンジンへの燃料噴射量が制御目標値からずれる。そして最終的に排気エミッションが悪化する。
【0024】
この従来の圧力調整システムに対し、本構成によると、上述したようにプレッシャレギュレータの設定圧力値をP0からP2まで切り替えることができる。このため低圧用と高圧用という二つのプレッシャレギュレータを並列する必要がない。すなわち電磁式三方弁104を設置する必要がない。また流量制御手段は圧力助成用であるため、燃料流量が大きくても大型化する必要がない。このため圧力調整システム全体を小型化することができる。また調圧精度を向上させることができる。
【0025】
ここで上流開放通路および下流開放通路に設けられる絞り手段としては、背圧室の圧力を維持できるだけの圧損を有するものであればよい。例えばオリフィス、ノズル、ベンチュリなどを用いることができる。
【0026】
また流量制御手段としては、汎用の仕切り弁、玉形弁、アングル弁などを用いることができる。なお流量制御手段の駆動方式としては電磁式、空気式、油圧式などを用いることができる。
【0027】
好ましくは流量制御手段を比例制御弁とする構成がよい。この構成によると上流開放通路および下流開放通路に設けられる絞り手段の圧損割合を自在に制御することができる。このためプレッシャレギュレータの設定圧力値をP0からP2までスロープ状に自在に切り替えることができる。
【0028】
また好ましくは、圧力調整システムを自動車の燃料タンク内に配設し、圧力通路を燃料タンクと燃料噴射弁とをつなぐ燃料通路とする構成がよい。この構成によると高温であるエンジンから圧力調整システムを離間して設置することができる。このため燃料中のベーパの発生を、より効果的に抑制することができる。
【0029】
以上本発明の圧力調整システムの実施の形態について説明した。しかしながら実施の形態は上記形態に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的応用的形態で行うこともできる。
【0030】
【実施例】
以下に本発明の圧力調整システムを実施例により具体的に説明する。本実施例の圧力調整システムは自動車の燃料供給装置の燃料タンクと燃料噴射弁とをつなぐ燃料通路に配設されている。
【0031】
(1)まず本実施例の圧力調整システムの構成について説明する。図1に本実施例の圧力調整システムの概要図を示す。図に示すように本実施例の圧力調整システム1は燃料タンク200の上方に設置されている。この圧力調整システム1は、燃料通路2とプレッシャレギュレータ3と圧力助成システム4とを有する。
【0032】
燃料通路2は、燃料ポンプ300とデリバリパイプとの間に設けられている。また燃料通路2は、この燃料通路2から三叉路状に分岐する分岐通路20を有する。
【0033】
プレッシャレギュレータ3は、この分岐通路20に接続されている。このプレッシャレギュレータ3は、第一ケース30と第二ケース31とを有する。第一ケース30は上方に開口するカップ状を呈している。この第一ケース30の内部には円筒状の隔壁32が上方に延びて立設されている。そして隔壁32の外周側には、分岐通路20と接続される円筒状の受圧室33が配置されている。一方隔壁32の内周側には、円柱状の放圧室34が配置されている。また隔壁32は、内周側上端に同じく円筒状のシート部320を備えている。
【0034】
第一ケース30の上方には、下方に開口するカップ状の第二ケース31が設置されている。そして、第一ケース30の開口と第二ケース31の開口とに周縁を挟持されて、薄膜円板状のダイヤフラム36が配設されている。ダイヤフラム36の中央部下方には、弁部360が配置されている。一方ダイヤフラム36の中央部上方には、スプリング受け361が配置されている。なおこれらダイヤフラム36と弁部360とスプリング受け361とは一体的に上下動する。
【0035】
第二ケース31の内部には背圧室38が配置されている。また背圧室38の上面とスプリング受け361との間にはスプリング37が介装されている。そしてこのスプリング37によりダイヤフラム36は下方に付勢されている。
【0036】
圧力助成システム4は、助成圧力通路40と助成分岐通路41と助成プレッシャレギュレータ5とを有する。また助成圧力通路40には、さらに電磁式カットオフ弁43と上流開放通路44と下流開放通路45とが配設されている。
【0037】
助成圧力通路40は、プレッシャレギュレータ3の放圧室34と背圧室38とを接続している。この助成圧力通路40には、放圧室34側、すなわち上流側から、上流開放通路44および助成分岐通路41と、電磁式カットオフ弁43と、下流開放通路45と、が接続されている。すなわち上流開放通路44および助成分岐通路41とは助成圧力通路40から十字路状に分岐している。また下流開放通路45は助成圧力通路40から三叉路状に分岐している
上流開放通路44にはオリフィス46が配設されている。また上流開放通路44の助成圧力通路40側とは反対側の端は、燃料タンク200内に開放されている。
【0038】
これと同様に、下流開放通路45にもオリフィス47が配設されている。また下流開放通路45の助成圧力通路40側とは反対側の端も、燃料タンク200内に開放されている。
【0039】
助成プレッシャレギュレータ5は、助成分岐通路41と接続されている。この助成プレッシャレギュレータ5の構成は、上記プレッシャレギュレータ3の構成と同じである。略説すると、助成プレッシャレギュレータ5は、第一ケース50と第二ケース51とを有する。第一ケース50の内部には隔壁52が立設されている。この隔壁52の外周側には、助成分岐通路41と接続される助成受圧室53が配置されている。一方隔壁52の内周側には助成放圧室54が配置されている。また隔壁52は内周側上端にシート部520を備えている。第一ケース50の上方には第二ケース51が設置されている。そして、第一ケース50と第二ケース51との間にはダイヤフラム56が配設されている。ダイヤフラム56の中央部下方には弁部560が配置されている。また上方にはスプリング受け561が配置されている。第二ケース51の内部には助成背圧室58が配置されている。また助成背圧室58の上面とスプリング受け561との間にはスプリング57が介装されている。そしてこのスプリング57によりダイヤフラム56は下方に付勢されている。なお助成放圧室54の下方に接続される放圧通路59は、下方開放通路45と接続されており燃料タンク200内に開放されている。
【0040】
(2)次に本実施例の圧力調整システム1の設定圧力値を高圧値とする場合について説明する。なお説明の便宜上、プレッシャレギュレータ3のスプリング37だけによる初期の設定圧力値をP0とおく。また助成プレッシャレギュレータ5の助成圧力値をP1とおく。またプレッシャレギュレータ3の最終的な設定圧力値、すなわち高圧値をP2とおく。
【0041】
設定圧力値を高圧値P2とする場合は、電子制御装置(図略)からの制御信号により電磁式カットオフ弁を開く。図2に電磁式カットオフ弁を開いた場合の等価回路図を示す。なお図1と対応する部材については同じ記号で示す。図2に示すように、プレッシャレギュレータ3の背圧室38にはスプリング37が設置されている。このスプリング37により決定されるプレッシャレギュレータ3の初期の設定圧力値はP0である。電磁式カットオフ弁を開くとプレッシャレギュレータ3の放圧室34と背圧室38とが助成圧力通路40によりつながる。そして放圧室34から流出する燃料が、助成プレッシャレギュレータ5の受圧室53に流入する。ここで助成プレッシャレギュレータ42の助成圧力値はP1である。このため燃料の圧力値もP1となる。
【0042】
なお助成圧力通路40には、燃料タンク内に開口する上流開放通路44と下流開放通路45とが接続されている。しかしながら燃料タンク内はほぼ大気圧である。このため燃料の圧力値P1が低下するおそれがある。そこでこの圧力低下を抑制するため、上流開放通路44と下流開放通路45とには、それぞれオリフィス46とオリフィス47とが配設されている。こうして燃料の圧力値がP1に保たれている。
【0043】
この圧力値P1の燃料が背圧室38に流入することにより、初期の設定圧力値P0が助成され設定圧力値は高圧値P2となる。すなわち高圧値P2は初期設定圧力値P0と助成圧力値P1との和となる。
【0044】
(3)次に本実施例の圧力調整システム1の設定圧力値を低圧値とする場合について説明する。なお説明の便宜上、プレッシャレギュレータ3のスプリング37だけによる設定圧力値をP0とおく。またプレッシャレギュレータ3の最終的な設定圧力値、すなわち低圧値をP3とおく。
【0045】
設定圧力値を低圧値P3とする場合は、電子制御装置(図略)からの制御信号により電磁式カットオフ弁を閉める。図3に電磁式カットオフ弁を閉めた場合の等価回路図を示す。なお図1と対応する部材については同じ記号で示す。図3に示すように、電磁式カットオフ弁を閉めるとプレッシャレギュレータ3の放圧室34と背圧室38とが遮断される。このため助成プレッシャレギュレータ5による圧力助成は受けられなくなる。そして放圧室34は上流開放通路44を介して燃料タンク内に接続される。また背圧室38も下流開放通路45を介して燃料タンク内に接続される。したがってプレッシャレギュレータ3の低圧値P3は、初期設定圧力値P0となる。
【0046】
(4)以上説明したように、本実施例によると高圧値P2と低圧値P3との二段階に燃料の圧力を切り替えることができる。なお本実施例においては、上流開放通路44と助成分岐通路41とを十字路状に分岐して配置したが、一方を上流側に他方を下流側に配置してもよい。ただし双方とも電磁式カットオフ弁43の上流側に配置する必要はある。
【0047】
【発明の効果】
本発明の圧力調整システムによると設定圧力値を高圧化可能な圧力調整システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の圧力調整システムの概要図である。
【図2】 設定圧力値を高圧値とする場合の等価回路図である。
【図3】 設定圧力値を低圧値とする場合の等価回路図である。
【図4】 従来の圧力調整システムの概要図である。
【符号の説明】
1:圧力調整システム 2:燃料通路 20:分岐通路
3:プレッシャレギュレータ 30:第一ケース 31:第二ケース
32:隔壁 320:シート部 33:受圧室 34:放圧室
36:ダイヤフラム 360:弁部 361:スプリング受け
37:スプリング 38:背圧室 4:圧力助成システム
40:助成圧力通路 41:助成分岐通路 43:電磁式カットオフ弁
44:上流開放通路 45:下流開放通路 46:オリフィス
47:オリフィス 5:助成プレッシャレギュレータ 50:第一ケース
51:第二ケース 52:隔壁 53:助成受圧室 54:助成放圧室
520:シート部 56:ダイヤフラム 560:弁部
561:スプリング受け 57:スプリング 58:助成背圧室
59:放圧通路 200:燃料タンク 300:燃料ポンプ

Claims (4)

  1. 圧力流体が流れ分岐通路を備える圧力通路と、
    該分岐通路とつながり該圧力流体が流入する受圧室と隔壁により該受圧室と区画される放圧室とを持つ第一ケースと、ダイヤフラムにより該受圧室および該放圧室と遮断される背圧室を持つ第二ケースと、該背圧室に設置され該ダイヤフラムを該隔壁方向に付勢する付勢手段と、からなり、該付勢手段の付勢力と該受圧室内の該圧力流体の圧力との釣り合いにより該ダイヤフラムの該隔壁からのリフト量を変化させ、該受圧室と該放圧室との連通程度を変えることで該圧力流体の圧力を設定圧力値に調整するプレッシャレギュレータと、
    を有する圧力調整システムであって、
    該背圧室に助成圧力値に調整された流体を流入させることにより該付勢手段の付勢力を助成し該設定圧力値を高くする圧力助成システムを有し、
    前記圧力助成システムは、前記プレッシャレギュレータの前記放圧室と前記背圧室とを接続する助成圧力通路と、
    該助成圧力通路に接続される助成分岐通路と、
    該助成分岐通路とつながり該放圧室から前記圧力流体が流入する助成受圧室と隔壁により該助成受圧室と区画される助成放圧室とを持つ第一ケースと、ダイヤフラムにより該助成受圧室および該助成放圧室と遮断される助成背圧室を持つ第二ケースと、該助成背圧室に設置され該ダイヤフラムを該隔壁方向に付勢する付勢手段と、からなり、該付勢手段の付勢力と該助成受圧室内の該圧力流体の圧力との釣り合いにより該ダイヤフラムの該隔壁からのリフト量を変化させ、該助成受圧室と該助成放圧室との連通程度を変えることで該圧力流体の圧力を前記助成圧力値に調整する助成プレッシャレギュレータと、
    を有することを特徴とする圧力調整システム。
  2. 前記助成圧力通路の下流側に設けられる流量制御手段と、該助成圧力通路において一端が該流量制御手段の上流側に接続され他端が外部に開放され途中に絞り手段を備える上流開放通路と、
    該助成圧力通路において一端が該流量制御手段の下流側に接続され他端が外部に開放され途中に絞り手段を備える下流開放通路と、をさらに有し、
    該流量制御手段を開くことにより前記設定圧力値を高圧化させ、該流量制御手段を閉じることにより前記設定圧力値を低圧化させる請求項に記載の圧力調整システム。
  3. 前記流量制御手段は、比例制御弁である請求項に記載の圧力調整システム。
  4. 自動車の燃料タンク内に配設され、前記圧力通路は該燃料タンクと燃料噴射弁とをつなぐ燃料通路である請求項1に記載の圧力調整システム。
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