JP4317899B2 - 遊技機の施錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機において外枠の前に開閉可能に設けられた前面枠、および前面枠の前に開閉可能に設けられたガラス枠等、外側の枠部材に開閉可能に設けられた前側の枠部材の開放を規制する施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機は、外枠に前面枠が開閉可能に取付けられており、施錠装置により前面枠の開放を規制している。また、前面枠にガラス枠が開閉可能に取付けられており、施錠装置によりガラス枠の開放を規制している。図15は前面枠Mを外枠Sに施錠する従来の代表的な施錠装置を示し、従来の施錠装置は、前面枠Mの開放側の縦枠に沿って設けられた縦長のベースプレート1の上部と下部にそれぞれ傾動可能な係合フック2を備えている。また、ベースプレート1にはこれ沿って上下方向に昇降可能なスライド部材3を設けてその上端および下端をそれぞれ係合フック2と連結し、スライド部材3の上下方向の昇降により、両係合フック2をほぼ水平姿勢をなす施錠位置と、下方へ傾動する解錠位置とに作動可能としている。スライド部材3はバネ部材33により下側へ付勢され、通常、両係合フック2を上記施錠位置に保持している。スライド部材3は、ベースプレート1の中間に設けたシリンダ錠10のキー操作により上方へスライドして両係合フック2を上記解錠位置に切り換えるようにしている。施錠装置は、前面枠M閉鎖時、外枠Sの開放側の縦枠に設けられた各係合金具4に各係合フック2を上記施錠位置で係合することにより前面枠を施錠する(例えば、特許文献1参照。)。尚、図例は係合フック2を下側へ傾動することにより解錠するものを示したが、従来の施錠装置にはスライド部材を下降することにより係合フックを上方へ傾動せしめて解錠するものもある。
【0003】
また従来、ガラス枠を前面枠に施錠する場合、上記施錠装置を前面枠の開放側の縦枠に設け、ガラス枠の開放側の縦枠に係合金具を設けておき、ガラス枠閉鎖時に、前面枠側に設けた施錠装置の係合フックをガラス枠の上記係合金具に係合することで施錠をすることが行われている。
【0004】
【特許文献1】
特許第2508452号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の施錠装置では、係合フック2と係合金具4とを上下方向に係合するのみの施錠であり、かつ外枠と前面枠または前面枠とガラス枠の開放側の縦枠どうしを施錠するのみであるため施錠強度が不十分であり、外枠と前面枠または前面枠とガラス枠の境界に、故意に先の尖った工具等を差し込んでこじることにより各枠部材間に隙間ができやすいという問題点があった。例えば、外枠と前面枠との間に隙間ができると、該隙間から先端を複数の段差状に屈曲した特殊な板バネ材等を機台内に差し込み、該板バネ材の先端を係合フック2に引っ掛けて強制的に係合フック2を解錠位置へ傾動せしめて前面枠を開放し、前面枠背面の制御基板を改変する等の不正行為が行われるおそれがある。また、前面枠とガラス枠との間に隙間ができると、そこから遊技盤上へセルロイド板や針金等を挿入して、遊技球の進路を強制的に変えたり、大入賞口や始動口を強制的に開放する等の不正行為が行われるおそれがある。そこで本発明は、施錠強度が高く、各枠部材間に隙間ができ難く、不正行為を防止する遊技機の施錠装置を提供することを課題としてなされたものである。
【0006】
請求項1の発明は、外枠の前に前面枠が開閉可能に設けられ、前面枠の前にガラス枠が開閉可能に設けられた遊技機の外側の枠部材に開閉可能に設けられた前側の枠部材の開放を規制する施錠装置であって、外側の枠部材または前側の枠部材のいずれか一方の枠部材の開放側の縦枠に沿うベースプレートに設けた傾動可能な係合フックと、上記ベースプレートに沿って昇降可能で昇降作動により上記係合フックを施錠位置と解錠位置とに切換可能となすスライド部材と、該スライド部材を昇降作動せしめるシリンダ錠を備え、上記前側の枠部材の閉鎖時に、係合フックを相手側の枠部材の縦枠に係合して施錠する遊技機の施錠装置において、
付勢手段により上記スライド部材を下方へ付勢せしめ、上記係合フックを上記施錠位置に保持せしめる一方、上記シリンダ錠の開放操作により上記スライド部材が上昇して係合フックを上記解錠位置に切換えるようになし、
上記ベースプレートにはこれに沿って上下方向に進退可能で、上方へ進出する施錠位置と、上記施錠位置から下方へ後退する解錠位置とに切換可能な係合ロッドを支持せしめ、
係合ロッドの基端を、上記ベースプレートと上記スライド部材に設けた第1のスリットおよび第2のスリットとからなる連動手段に一連に挿通せしめ、上記スライド部材の昇降作動に伴う上記第1および第2のスリットの相対移動により上記係合ロッドを上記解錠位置から上記施錠位置に押し上げるとともに上記施錠位置に保持し、上記開放操作によるスライド部材の昇降作動で係合ロッドが最上部に押し上げられたときに解除位置に切り替えるようになし、
上記前側の枠部材の閉鎖時に、上記係合ロッドを上記施錠位置で上記相手側の枠部材の横枠に設けた係合孔に挿入せしめて施錠せしめる。
【0007】
係合フックと係合金具、係合ロッドと係合孔とをそれぞれ係合せしめて施錠するようにしたので、外側の枠部材と前側の枠部材間の施錠箇所が増え、かつ相手側の枠部材の縦枠および横枠に施錠するようにしたので、施錠強度が高く、各枠部材間に隙間ができ難く、不正行為を防止することができる。また上下方向に移動するスライド部材により、連動手段を介して係合ロッドを施錠位置と解錠位置とに作動せしめることができる。更に係合ロッドの解錠は、スライド部材の基端を最上位置まで上昇させないと解錠することができないので、外側および前側の枠間に挿入した異物などによる不正な開放操作では容易に解錠することができない。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機の施錠装置において、
上記ベースプレートに設けた上記第1のスリットには、上記スライド部材の昇降により上記第2のスリットを介して上下動する上記係合ロッドの基端を摺動案内する第1のガイド部と、中間位置に係合ロッドが上記施錠位置となるようにその基端を嵌合する嵌合部を設ける一方、上記スライド部材に設けた第2のスリットにはその下端末に、上記開放操作によりスライド部材を最上部へ上昇させたとき、上記係合ロッドの基端が上記第1のスリットの嵌合部に嵌合しないように案内する第2のガイド部を設け、かつ、上記係合ロッドの基端を第1のスリットの嵌合部との係合方向に付勢する付勢部材を設ける。
スライド部材の上昇に伴う第1および第2のスリットの作用により係合ロッドをその解錠位置から施錠位置へ押し上げ、係合ロッドの基端を第1のスリットの嵌合部に嵌合せしめて施錠位置に保持することができ、開放操作により再度、係合ロッドの基端を最上部まで押し上げることで、施錠位置から解錠位置へ移動させることができる。
【0009】
請求項3の発明は、外枠の前に前面枠が開閉可能に設けられ、前面枠の前にガラス枠が開閉可能に設けられた遊技機の外側の枠部材に開閉可能に設けられた前側の枠部材の開放を規制する施錠装置であって、外側の枠部材または前側の枠部材のいずれか一方の枠部材の開放側の縦枠に傾動可能に設けた係合フックと、上記縦枠の上下方向に沿って昇降可能で昇降作動により上記係合フックを施錠位置と解錠位置とに切換可能となすスライド部材と、該スライド部材を昇降作動せしめるシリンダ錠を備え、上記前側の枠部材の閉鎖時に、係合フックを相手側の枠部材の縦枠に係合して施錠する遊技機の施錠装置において、
付勢手段により上記スライド部材を上方へ付勢せしめ、上記係合フックを施錠位置に保持せしめる一方、上記シリンダ錠の開放操作により上記スライド部材が下降して係合フックをそのフック端が上方へ傾動する解錠位置に切換えるようになし、
上記縦枠に沿って上下方向に進退可能で、上方へ進出する施錠位置と、上記施錠位置から下方へ後退する解錠位置とに切換可能な係合ロッドを設け、連動手段を介して上記係合ロッドを上記係合フックと連動せしめるようになし、
かつ上記係合ロッドのロッド先端に対応して、相手側の枠部材に係合ロッドが上記施錠位置へ押し上げられると係合ロッドを係脱可能に把持して上記施錠位置に保持し、再度、係合ロッドが押し上げられると開放するクランプ部材を設け、
上記前側の枠部材の閉鎖時に、上記係合ロッドを上記施錠位置で上記クランプ部材により把持せしめて上記相手側の枠部材の横枠に施錠せしめる。
【0010】
係合フックと係合ロッドとをそれぞれ相手側の枠部材に施錠するようにしたので、外側の枠部材と前側の枠部材間の施錠箇所が増え、かつ相手側の枠部材の縦枠および横枠に施錠するようにしたので、施錠強度が高く、各枠部材間に隙間ができ難く、不正行為を防止することができる。また上下方向に移動する係合フックにより、連動手段を介して係合ロッドを施錠位置から解錠位置へ押し上げ、クランプ部材により係合ロッドを施錠位置に保持せしめることができる。更に係合ロッドの解錠は、再度、係合ロッドを施錠位置よりも上昇させないと解錠することができないので、不正な開放操作では容易に解錠することができない。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3に記載の遊技機の施錠装置において、
上記連動手段として、上記係合フックのフック端に、係合フックの上記解錠位置への傾動により上記係合ロッドの基端を押し上げるプッシュロッドを設ける。
請求項5の発明は、請求項3または4に記載の遊技機の施錠装置において、
上記クランプ部材を、上記係合ロッドのロッド先端に対応して、上記相手方の枠部材の横枠には係合ロッドが上記施錠位置へ押し上げられるとロッド先端を把持して係合ロッドを上記施錠位置に保持する一方、上記開放操作による最上部への上記係合ロッドの押し上げにより上記ロッド先端を開放する構成とする。
【0012】
係合フックのフック端に設けたプッシュロッドにより、係合フックの上方への傾動作動で係合ロッドを押し上げることができる。
クランプ部材は、押し上げられた係合ロッドの先端を把持して係合ロッドを施錠位置に保持し、再度、正常な開放操作で係合ロッドが押し上げられ最上部に至ることにより開放できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1ないし図7に基づいて本発明の第1の実施形態を説明する。本実施形態は、パチンコ機の外側の枠部材たる外枠に開閉可能に設けた前側の枠部材たる前面枠を施錠する施錠装置に本発明を適応したものである。パチンコ機には長方形状の外枠の前に前面枠を配し、前面枠の一方の縦枠の上下端を外枠の縦枠の上下端にヒンジ結合し、前面枠を外枠に対して水平方向に開閉自在に取付けてある。図1に示すように、前面枠Mの他方(開放側)の縦枠の背面には施錠装置が設置してあり、前面枠Mは施錠装置により外枠Sに対して閉鎖状態に施錠される。外枠Sに対して前面枠Mを開放して前面枠Mの背面に設置された各種の制御装置のメンテナンス等を行なう。前面枠Mの内側には遊技盤が収納してあり、前面枠Mに遊技盤を覆うようにガラス枠を開閉可能に設け、ガラス枠を前面枠Mに対して開放して遊技盤上の球つまりの解消や遊技釘等の調整を行なう。
【0014】
図1ないし図3に示すように、前面枠Mを外枠Sに施錠する施錠装置は、前面枠Mの開放側の縦枠の背面に沿って縦方向に延びるベースプレート1を備えている。ベースプレート1は断面ほぼL字形の金属板で、取付け部1bを前面枠Mの上記縦枠の背面に沿って固定して、上記縦枠の背面から後方へ突出する縦壁状の支持部1aが設けてある。尚、取付け部1bの上下中間位置には前方へ突出するシリンダ錠10が取付けてあり、シリンダ錠10は上記縦枠に形成した取付け穴を貫通して前面枠Mの前面側に突出せしめてある。
【0015】
ベースプレート1の支持部1aにはその上部および下部にそれぞれ係合フック2が傾動可能に設けてある。各係合フック2は前後中間位置が支軸20により支持部1aに枢支され、ほぼ水平位置と支軸20を中心にフック後端が下がる傾動位置とに変位可能としてある。係合フック2には支持部1aより後方へ突出する後部に、上縁を切欠いて、前面枠M閉時に外枠Sの縦枠(図略)に設けた係合金具4を嵌合係止する係合溝21が形成してある。またフック後端から係合溝21にかけて前上がり傾斜状の案内部22が形成してある。
【0016】
ベースプレート1の支持部1aには取付け部1bとの屈曲部に沿って上下方向に昇降可能な縦長のスライド部材3が設けてある。スライド部材3は上下中間位置に形成した縦長の長穴30にリベット軸31を挿通し、該リベット軸31をベースプレート1の支持部1aにカシメ固定することで支持部1aに取付けられ、上記長穴30の上端縁がリベット軸31に当接する下限位置と、長穴30の下端縁がリベット軸31に当接する上限位置との間を上下方向昇降可能としてある。
【0017】
スライド部材3は、その上部および下端がそれぞれ、各係合フック2のフック前端と連結軸32により相対回動可能に連結してある。そして、スライド部材3はこれとベースプレート1の取付け部1bとの間に架設したバネ部材33により上記下限位置側へ付勢され、各係合フック2をほぼ水平な施錠位置に保持している。また、スライド部材3は、シリンダ錠10のカム機構101と連結してある。そしてシリンダ錠10のキー操作により、スライド部材3は、バネ部材33の付勢力に抗して上記上限位置へ上昇し、各係合フック2をフック後端が下がる解錠位置へと傾動させる。
【0018】
ベースプレート1の支持部1aの上端にはスライド部材3の上方位置に、スライド部材3と反対側の板面に沿って上下方向に延びる金属棒からなる係合ロッド5が設けてある。係合ロッド5は支持部1aの上記板面に設けた上下のホルダー部11a,11bにより保持され、ロッド先端が支持部1aの上縁から上方へ突出する上昇位置とロッド先端が支持部1aの上縁よりも下がる下降位置とを上下動可能としてある。また、外枠Sの横枠の下面には、前面枠M閉鎖時に、係合ロッド5のロッド先端と対向する位置に係合孔6が形成してある。係合孔6は係合ロッド5の突出量よりも深くしてあり、孔径は係合ロッド5のロッド先端よりも若干大径で、ロッド先端を挿入可能な大きさにしてある。
【0019】
係合ロッド5はその基端(下端)51がL字形に屈折してあり、基端51は、ベースプレート1の支持部1aおよびスライド部材3の上端にそれぞれ形成され互いに重なる第1のスリット7aおよび第2のスリット7bに一連に挿通してある。第1および第2のスリット7a,7bはスライド部材3の昇降動と連動させて係合ロッド5を上下動させる連動手段をなす。第1のスリット7aは、上下方向に縦長で係合ロッド5の基端51を上下方向に案内せしめる第1のガイド部71と、スリット上端縁から後方かつ斜め下方へ向けてスリット幅を拡張し、第1のスリット7aの上下ほぼ中間位置に、係合ロッド5の基端51を上記上昇位置で嵌合係止する嵌合部72が形成してある。
【0020】
第2のスリット7bは、第1のスリット7aよりも若干縦長に形成してあり、スライド部材3が上記下限位置にあるとき、第2のスリット7bの上端縁が第1のスリット7aの上端縁とほぼ同じ位置か若干上方に位置するようにしてあり、第1のスリット7aと全体的に重なるようにしてある。第2のスリット7bのスリット幅は、第1のスリット7aの第1のガイド部71と嵌合部72を合わせた最大スリット幅と同じにしてある。スライド部材3の上昇時に係合ロッド5の基端51と当接してこれを押し上げる第2のスリット7bの下端縁には、前側を低くし後側を高くした湾曲階段状で、係合ロッド5の基端51を第1のスリット7aの嵌合部72側から第1のガイド部71側へ案内する第2のガイド部73が形成してある。第2のスリット7bの下端縁は、スライド部材3が上記上限位置に上昇したとき、第2のガイド部73の低部が第1のスリット7aの上端縁よりも下方に位置し、第2のガイド部73の高部が第1のスリット7aの上端縁よりも上方に位置するようにしてある。
【0021】
また、第1および第2のスリット7a,7bを貫通せしめた係合ロッド5の基端51には、これとベースプレート1の支持部1aとの間にバネ部材52が架設され、該バネ部材52の付勢力により、係合ロッド5の基端51を後方かつ下方へ付勢している。
【0022】
このように構成した施錠装置の施錠動作を図3ないし図5に基づいて説明する。前面枠Mの開放時、施錠装置の係合フック2はほぼ水平な施錠位置に保持され、係合ロッド5はその基端51が第1のスリット7aの第1のガイド部71の下端縁に当接してロッド先端がベースプレート1の支持部1aの上縁よりも下がった解錠位置となっている。前面枠Mを閉じ方向に回動すると、図3(A)に示すように、係合フック2の案内部22が外枠Sの係合金具4に当接する。更に前面枠Mを閉じ方向に押し込むと、図3(B)に示すように、係合フック2の案内部22と係合金具4とが相対移動して係合フック2が下方へ傾動する。このとき、係合フック2の傾動によりスライド部材3が上方へ引き上げられる。
【0023】
図3(B)(C)に示すように、更に前面枠Mを閉じ方向に押し込むと、係合フック2のフック後端の案内部22が係合金具4を乗り越える。案内部22が係合金具4を乗り越えると、バネ部材33の付勢によりスライド部材3が下降し、係合フック2がほぼ水平な施錠位置に復帰して、係合フック2の係合溝21内に係合金具4が嵌合して施錠する。
【0024】
一方、係合ロッド5は、図3(A)(B)、図4のa.ないしd,に示すように、係合フック2の傾動によりスライド部材3が上方へ引き上げられると、スライド部材3の上昇により、第2のスリット7bの下端縁の第2のガイド部73の低部が係合ロッド5の基端51に当接し、バネ部材52に抗して上方へ押し上げられる。これにより係合ロッド5はロッド先端が外枠Sの係合孔6に進入する。
【0025】
図3(B)(C)、図4のd.ないしg、および図5に示すように、係合フック2の案内部22が係合金具4を乗り越えると、バネ部材33の付勢力によりスライド部材3が急激に下降するので、係合ロッド5の基端51は第2のスリット7bの下端縁の第2のガイド部73の低部から離れ、バネ部材52の付勢力により第2のガイド部73の高部側へ移り(図5)、更に第1のスリット7aの嵌合部72に嵌合する。これにより係合ロッド5はロッド先端がベースプレート1の支持部1aの上縁よりも上方へ突出する施錠位置に保持され、係合ロッド5はロッド先端を外枠Sの係合孔6に挿入せしめた状態で施錠する。尚、施錠時の係合フック2の傾動によりスライド部材3の上昇は、上限位置まで至らず、係合ロッド5の基端51は第1のガイド部71の途中から嵌合部72側へ移動することとなる。
【0026】
次に、図6および図7に基づいて前面枠を開放する解錠動作について説明する。前面枠を開放するにはシリンダ錠10にキーを差し込み、回し操作(キー操作)することによりなされる。図6(A)(B)に示すように、施錠状態から上記キー操作を行うと、スライド部材3が上限位置へ上昇し、係合フック2が下方へ傾動して解錠位置となり、係合フック2と係合金具4の施錠が解錠される。
【0027】
一方、図6(A)(B)、図7のa.ないしe.に示すように、係合ロッド5は、キー操作によりスライド部材3が上昇すると、第2のスリット7bの下端縁の第2のガイド部73の高部が係合ロッド5の基端51に当接し、バネ部材52に抗して上方へ押し上げられる。このとき、係合ロッド5の基端51は、第1のスリット7aの上端縁から嵌合部72に至る傾斜部により案内されて第2のスリット7bの下端縁の第2のガイド部73の高部から低部側へ移動し、スライド部材3が上限位置へ至ると、係合ロッド5の基端51は、第1のスリット7aの上端縁に当接し、かつ第2のスリット7bの下端縁の第2のガイド部73の低部に嵌入する。
【0028】
そして、図6(B)(C)、図7のe.ないしi.に示すように、キー操作をゆっくり戻し、スライド部材3を下降させることで、係合ロッド5は、基端51が第2のガイド部73の低部に嵌入した状態で、第1のスリット7aの第1のガイド部71に沿って下降し、ロッド先端が外枠Sの係合孔6から後退するとともにベースプレート1の支持部1aの上縁から下がって解錠する。
【0029】
本実施形態によれば、従来構造に比べて施錠箇所を増やし、かつ前面枠Mの開放側の縦枠を外枠Sの開放側の縦枠と横枠とに施錠するようにしたので、施錠強度を向上することができる。従って、前面枠Mと外枠Sとの間に隙間ができにくく、異物の挿入が困難で、不正に前面枠Mを開放することができない。
【0030】
特に、係合ロッド5の解錠は、係合フック2と係合金具4との係合解除に比べて、スライド部材3を上限位置まで上昇させないと解錠することができないので、仮に前面枠Mと外枠Sとの間に特殊な板バネ材等を差し込むことができ、これにより係合フック2を傾動させて係合金具4との係合が解除できたとしても、この時点ではスライド部材3が上限位置まで上昇せず、係合ロッド5は解錠しない。従って不正な開放操作では容易に係合ロッド5を解錠することができず、前面枠Mを開放することができない。
【0032】
また、上述の実施形態では施錠装置を前面枠と外枠との施錠に用いたが、本施錠装置をガラス枠と前面枠との施錠に用いてもよい。この場合、施錠装置を前面枠の開放側の縦枠に設け、その係合フックをガラス枠の開放側の縦枠に設けた係合金具に施錠するとともに、係合ロッドをガラス枠の横枠に設けた係合孔に嵌入して施錠するようにする。これによれば、ガラス枠と前面枠との施錠強度が向上し、ガラス枠と前面枠との間に隙間ができず、遊技盤の盤面上へ異物を挿入することが困難で、遊技球の進路を変えたり、大入賞口や始動口を強制的に開放する等の不正行為を防止することができる。
【0033】
次に、図8ないし図12に基づいて本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態の基本構造は第1の実施形態のそれとほぼ同じで、以下、相違点を中心に説明し、図において同一部材は同一符号で表す。図8に示すように、係合フック2Aは、下縁の前後中間位置に係合溝21が形成してあり、フック後縁から係合溝21にかけて前下がり傾斜上の案内部22aが設けてある。係合フック2Aは、ベースプレート1の支持部1aの上部および下端にそれぞれ、支軸20より支持され、ほぼ水平な施錠位置と、フック後端側が上方へ移動する解錠位置とに傾動可能としてある。
【0034】
ベースプレート1の支持部1aに沿って上下方向に昇降可能な縦長のスライド部材3は、その上端および下端がそれぞれ、各係合フック2Aのフック前端と連結軸32により相対回動可能に連結してある。そして、スライド部材3はバネ部材33により上記下方へ付勢され、各係合フック2Aを上記施錠位置に保持している。また、スライド部材3は、シリンダ錠10のキー操作によりカム機構101を介して、バネ部材33の付勢力に抗して上昇し、各係合フック2Aを上記解錠位置へと傾動させる。
【0035】
ベースプレート1の支持部1aの上端には係合フック2Aと反対側の板面に、その後縁に沿うように係合ロッド5Aが設けてある。係合ロッド5Aは、上下方向に延びるロッド本体50と、その下端に相対回動可能に連結した延長部53とで構成してある。ロッド本体50は、その上部が支持部1aの上端に設けたホルダー11aに保持されている。ロッド本体50の中間部は、これに突設したリベット54を支持部材1aの縦長の長穴12に挿通して、支持部1aの板面に沿うようにしてある。ロッド本体50は、リベット54が長穴12の上端縁に当接してロッド先端が支持部材1aの上縁から上方へ突出する施錠位置と、リベット54が長穴12の下端縁に当接してロッド先端が支持部材1aの上縁よりも下がった解錠位置との間を上下動可能としてある。延長部53はその先端を係合フック2A側へ向け、長手方向の中間部を支軸55により支持部1aの板面に揺動可能に軸支してある。延長部53はロッド本体50が上記解錠位置のとき、ロッド本体50との連結部がほぼ直角に屈折するようにしてある。
【0036】
係合フック2Aには、係合ロッド5Aの下方へ向かって延出するプッシュロッド23が設けてある。プッシュロッド23は、基端が係合フック2Aの係合溝21と案内部22aとの境付近に固定され、支持部1aに形成した抜穴13を貫通して、プッシュロッド先端がロッド本体50と延長部53の連結部の直下位置へ延設してある。プッシュロッド23は、係合フック2Aが上方の解錠位置へ傾動することにより、プッシュロッド先端が係合ロッド5Aの上記連結部から延長部53にかけて当接して係合ロッド5Aを上記施錠位置へ押し上げる。
【0037】
係合ロッド5Aに対応して、外枠Sの横枠の下面には、前面枠M閉鎖時に、係合ロッド5のロッド先端と対向する位置に係合孔6Aが形成してある。そして、係合孔6Aの内部には、係合ロッド5Aが施錠位置へ突出したときに、ロッド先端を把持して係合ロッド5Aを施錠状態に保持するクランプ部材8が設置してある。クランプ部材8は、図11および図12に示すように、下方へ開口する箱型のケース80の内部に上下動可能に作動部材81が組付けてあり、作動部材81にはその両端から下方へ向かって突出し、かつ開閉自在な一対のアーム82が設けてある。通常、作動部材81はケース80の下端開口に位置し、アーム82は開放している(図12(A))。下方より作動部材81の底面に棒部材等が当接し、棒部材が作動部材81を押し上げると、作動部材81が上方へ移動するに従ってアーム82が閉じて棒部材を挟み込む。作動部材81は所定の位置まで押し上げられると、その位置でロックされ、閉じたアーム82により棒部材を把持する。再度、上記棒部材で作動部材81を上記所定の位置よりも押し上げると、ロックが解除され作動部材81が下がってアーム82を開き、棒部材を開放する。
【0038】
本実施形態の施錠装置の施錠動作を説明する。図9(A)に示すように、前面枠Mの開放時、施錠装置の係合フック2Aはほぼ水平な施錠位置に保持され、係合ロッド5Aもロッド先端がベースプレート1の支持部1aの上縁よりも下がった解錠位置となっている。一方、外枠Sの係合孔6Aのクランプ部材8は開放状態となっている。前面枠Mを閉じると、係合フック2Aの案内部22aが外枠Sの係合金具4に当接し、更に前面枠Mを閉じ方向に押し込むと、図9(B)に示すように、案内部22aと係合金具4とが相対移動して係合フック2Aが上方へ傾動する。このとき、係合フック2の傾動によりプッシュロッド23が係合ロッド5Aを押し上げる。
【0039】
図9(B)(C)に示すように、更に前面枠Mを閉じ方向に押し込むと、係合フック2Aの案内部22aが係合金具4を乗り越える。案内部22aが係合金具4を乗り越えると、スライド部材3により係合フック2Aがほぼ水平な施錠位置に復帰して、係合フック2Aの係合溝21内に係合金具4が嵌合して施錠する。
【0040】
係合ロッド5Aは、係合フック2Aの傾動によるプッシュロッド23の押し上げで、ロッド先端がクランプ部材8の作動部材81に当接してこれを押し上げる。係合ロッド5Aが作動部材81を押し上げると、両側のアーム82が閉じて係合ロッド5Aのロッド先端を挟み込む。更に作動部材81を押し上げると、所定の位置で作動部材81がロックし、アーム82の挟み込みにより係合ロッド5Aは施錠位置に保持される。そして、係合フック2Aが係合金具4を乗り越えて施錠位置に復帰し、プッシュロッド23が下がっても係合ロッド5Aは施錠位置に保持されて施錠することとなる。
【0041】
前面枠Mを開放するにはシリンダ錠10にキーを差し込み、キー操作することにより行なう。図10(A)(B)に示すように、施錠状態から上記キー操作を行うと、スライド部材3が下降し、係合フック2Aが上方へ傾動して解錠位置となり、係合フック2Aと係合金具4の係合が解除される。
【0042】
キー操作により係合フック2Aが上方へ傾動すると、プッシュロッド23により係合ロッド5Aが押し上げられ、係合ロッド5Aは、再度、クランプ部材8の作動部材81を上記所定の位置よりも押し上げることとなる。これにより、作動部材81のロックが解除されアーム82が開いて係合ロッド5Aを開放する。そして、キー操作を戻し、係合フック2Aを施錠位置へ復帰させることで、係合ロッド5Aが解錠位置へ復帰し、ロッド先端がベースプレート1の支持部1aの上縁から下がって解錠する。
【0043】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、従来構造に比べて施錠箇所を増やし、かつ前面枠Mの開放側の縦枠を外枠Sの開放側の縦枠と横枠とに施錠するようにしたので、施錠強度を向上することができる。従って、前面枠Mと外枠Sとの間に隙間ができにくく、異物の挿入が困難で、不正に前面枠Mを開放することができない。
【0044】
本実施形態では、施錠装置をガラス枠と前面枠との施錠に用いてもよい。
【0045】
本発明に関連性のある参考例を説明する。本参考例の基本構造は第1の実施形態のそれとほぼ同じで、以下、相違点を中心に説明し、図において同一部材は同一符号で表す。図13に示すように、ベースプレート1の支持部1aの上端縁に電ソレノイド9が設置してあり、支持部1a上縁よりも上方へ突出可能で、かつ支持部1a上縁より下げることが可能な電磁ソレノイド9のプランジャにより係合ロッド5Bを構成している。係合ロッド5Bは通常バネ部材56により支持部1a上縁よりも上方へ突出する施錠位置に付勢されている。そして、係合ロッド5Bは、電磁ソレノイド9に電圧が印加されて電磁ソレノイド9が作動すると、上記バネ部材56に抗して、ロッド先端が支持部1a上縁よりも下がった解錠位置へ後退するようにしてある。
【0046】
また、シリンダ錠10の内部には、シリンダ錠10にキーを差し込むとオンするスイッチ(図略)を設け、これにより電磁ソレノイド9が作動するように電気的に接続してある。
【0047】
外枠Sの横枠の下面には、前面枠M閉鎖時に、係合ロッド5Bのロッド先端と対向する位置に係合孔6Bが形成してある。係合孔6Bは係合ロッド5Bの突出量よりも深くしてあり、孔径は係合ロッド5Bのロッド先端よりも若干大径で、ロッド先端を挿入可能な大きさにしてある。
【0048】
前面枠Mの開放状態から閉じる場合、図14(A)に示すように、シリンダ錠10にキーを差し込み、これにより上記スイッチをオンにして電磁ソレノイド9を作動させ、係合ロッド5Bを解錠位置に保持しておく。そして、図14(B)(C)に示すように、前面枠Mを閉じて、係合フック2を外枠Sの係合金具4に係合せしめる。その後、シリンダ錠10からキーを抜いて、上記スイッチをオフにして電磁ソレノイド9を非作動とする。これにより係合ロッド5Bが施錠位置に復帰してロッド前端が係合孔6Bに嵌入して施錠する。
【0049】
前面枠Mを開放するにはシリンダ錠10にキーを差し込んで、電磁ソレノイド9を作動させて係合ロッド5Bを解錠位置へ解錠する。そして、キー操作を行い係合フック2を解錠する。
【0050】
本参考例によれば、第1の実施形態と同様な作用効果が得られ、前面枠Mと外枠Sとの間に隙間ができにくく、異物の挿入が困難で、不正に前面枠Mを開放することができない。係合ロッド5Bは電磁ソレノイド9が非作動状態で、施錠位置となるようにしたので、パチンコ店の閉店時に店内の電源を落としても解錠しないので、閉店中の不正行為の防止効果も向上する。
【0051】
本参考例では、係合ロッドをベースプレートの下端に設けてもよく、またベースプレートの上下両端に設けるようにしてもてもよい。またガラス枠と前面枠との施錠に用いてもよい。
【0052】
本参考例において、電磁ソレノイド9を制御するスイッチは、スライド部材3の解錠動作または係合フック2の解錠動作によりオン/オフするようにしてもよい。また電磁ソレノイド9は、パチンコ店のホールコンピュータ等の集中管理装置の信号により制御するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、パチンコ機等の遊技機の外側の枠部材に開閉可能に設けられた前側の枠部材の開放を規制する施錠装置の施錠強度を向上することができ、各枠部材間に隙間ができ難く、不正に枠部材を開放して制御基板を改変したり、遊技盤上に針金等の異物を挿入して遊技球の進路を強制的に変えたり入賞口等を強制的に開放する等の不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の施錠装置の側面図である。
【図2】 上記施錠装置の要部を示す分解斜視図である。
【図3】 上記施錠装置の施錠動作を示す作動説明図である。
【図4】 上記施錠装置の係合ロッドを昇降せしめる連動手段のロッド上昇動作を示す作動説明図である。
【図5】 図4のd.とe.との間の詳細な動作を示す作動説明図である。
【図6】 上記施錠装置の解錠動作を示す作動説明図である。
【図7】 上記連動手段のロッド下降動作を示す作動説明図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態の施錠装置の側面図である。
【図9】 上記施錠装置の施錠動作を示す作動説明図である。
【図10】 上記施錠装置の解錠動作を示す作動説明図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態に用いるクランプ部材の斜視図である。
【図12】 上記クランプ部材の作動説明図である。
【図13】 参考例の施錠装置の側面図である。
【図14】 上記参考例の施錠装置の施錠動作を示す作動説明図である。
【図15】 従来の施錠装置の側面図である。
Claims (5)
- 外枠の前に前面枠が開閉可能に設けられ、前面枠の前にガラス枠が開閉可能に設けられた遊技機の外側の枠部材に開閉可能に設けられた前側の枠部材の開放を規制する施錠装置であって、外側の枠部材または前側の枠部材のいずれか一方の枠部材の開放側の縦枠に沿うベースプレートに設けた傾動可能な係合フックと、上記ベースプレートに沿って昇降可能で昇降作動により上記係合フックを施錠位置と解錠位置とに切換可能となすスライド部材と、該スライド部材を昇降作動せしめるシリンダ錠を備え、上記前側の枠部材の閉鎖時に、係合フックを相手側の枠部材の縦枠に係合して施錠する遊技機の施錠装置において、
付勢手段により上記スライド部材を下方へ付勢せしめ、上記係合フックを上記施錠位置に保持せしめる一方、上記シリンダ錠の開放操作により上記スライド部材が上昇して係合フックを上記解錠位置に切換えるようになし、
上記ベースプレートにはこれに沿って上下方向に進退可能で、上方へ進出する施錠位置と、上記施錠位置から下方へ後退する解錠位置とに切換可能な係合ロッドを支持せしめ、
係合ロッドの基端を、上記ベースプレートと上記スライド部材に設けた第1のスリットおよび第2のスリットとからなる連動手段に一連に挿通せしめ、上記スライド部材の昇降作動に伴う上記第1および第2のスリットの相対移動により上記係合ロッドを上記解錠位置から上記施錠位置に押し上げるとともに上記施錠位置に保持し、上記開放操作によるスライド部材の昇降作動で係合ロッドが最上部に押し上げられたときに解除位置に切り替えるようになし、
上記前側の枠部材の閉鎖時に、上記係合ロッドを上記施錠位置で上記相手側の枠部材の横枠に設けた係合孔に挿入せしめて施錠するようになしたことを特徴とする遊技機の施錠装置。 - 請求項1に記載の遊技機の施錠装置において、
上記ベースプレートに設けた上記第1のスリットには、上記スライド部材の昇降により上記第2のスリットを介して上下動する上記係合ロッドの基端を摺動案内する第1のガイド部と、中間位置に係合ロッドが上記施錠位置となるようにその基端を嵌合する嵌合部を設ける一方、上記スライド部材に設けた第2のスリットにはその下端末に、上記開放操作によりスライド部材を最上部へ上昇させたとき、上記係合ロッドの基端が上記第1のスリットの嵌合部に嵌合しないように案内する第2のガイド部を設け、かつ、上記係合ロッドの基端を第1のスリットの嵌合部との係合方向に付勢する付勢部材を設けた遊技機の施錠装置。 - 外枠の前に前面枠が開閉可能に設けられ、前面枠の前にガラス枠が開閉可能に設けられた遊技機の外側の枠部材に開閉可能に設けられた前側の枠部材の開放を規制する施錠装置であって、外側の枠部材または前側の枠部材のいずれか一方の枠部材の開放側の縦枠に傾動可能に設けた係合フックと、上記縦枠の上下方向に沿って昇降可能で昇降作動により上記係合フックを施錠位置と解錠位置とに切換可能となすスライド部材と、該スライド部材を昇降作動せしめるシリンダ錠を備え、上記前側の枠部材の閉鎖時に、係合フックを相手側の枠部材の縦枠に係合して施錠する遊技機の施錠装置において、
付勢手段により上記スライド部材を上方へ付勢せしめ、上記係合フックを施錠位置に保持せしめる一方、上記シリンダ錠の開放操作により上記スライド部材が下降して係合フックをそのフック端が上方へ傾動する解錠位置に切換えるようになし、
上記縦枠に沿って上下方向に進退可能で、上方へ進出する施錠位置と、上記施錠位置から下方へ後退する解錠位置とに切換可能な係合ロッドを設け、連動手段を介して上記係合ロッドを上記係合フックと連動せしめるようになし、
かつ上記係合ロッドのロッド先端に対応して、相手側の枠部材に係合ロッドが上記施錠位置へ押し上げられると係合ロッドを係脱可能に把持して上記施錠位置に保持し、再度、係合ロッドが押し上げられると開放するクランプ部材を設け、
上記前側の枠部材の閉鎖時に、上記係合ロッドを上記施錠位置で上記クランプ部材により把持せしめて上記相手側の枠部材の横枠に施錠せしめるようになしたことを特徴とする遊技機の施錠装置。 - 請求項3に記載の遊技機の施錠装置において、
上記連動手段として、上記係合フックのフック端に、係合フックの上記解錠位置への傾動により上記係合ロッドの基端を押し上げるプッシュロッドを設けた遊技機の施錠装置。 - 請求項3または4に記載の遊技機の施錠装置において、
上記クランプ部材を、上記係合ロッドのロッド先端に対応して、上記相手方の枠部材の横枠には係合ロッドが上記施錠位置へ押し上げられるとロッド先端を把持して係合ロッドを上記施錠位置に保持する一方、上記開放操作による最上部への上記係合ロッドの押し上げにより上記ロッド先端を開放する構成とする遊技機の施錠装置。
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