JP4314932B2 - 薄膜製造装置および薄膜製造方法 - Google Patents

薄膜製造装置および薄膜製造方法 Download PDF

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Description

本発明は薄膜製造装置に関し、特に薄膜光電変換素子のような可撓性基板上に複数の薄膜の層を有する薄膜素子を製造するための薄膜製造装置および薄膜製造方法に関する。
薄膜光電変換素子の製造において、例えばアモルファスシリコン(a−Si)を主原料とする光電変換層を、長尺の高分子材料あるいはステンレス鋼などの金属からなる可撓性基板上に形成することは生産性の点で優れている。このような光電変換層をはじめとして薄膜光電変換素子には複数の層が形成される。長尺の可撓性基板上に複数層を形成するための薄膜製造装置には、主にロールツーロール方式のものとステッピングロール方式のものとがある。ロールツーロール方式は、成膜室を連続的に移動していく可撓性基板上に連続的に成膜していく方式であり、ステッピングロール方式は、成膜室内で可撓性基板を一旦停止させて成膜した後、成膜の終わった可撓性基板部分をその成膜室から次の成膜室へと送り出す方式である。
成膜にはプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法が広く用いられており、プラズマCVD法を用いたステッピングロール方式の場合、成膜室開放−基板の1フレーム移動−成膜室封止−原料ガス導入−圧力制御−放電開始−放電終了−原料ガス停止−ガス引き−成膜室開放、の一連の操作が繰り返される。ステッピングロール方式の成膜は、ロールツーロール方式の成膜に比べ、隣接する成膜室とのガス相互拡散がない、装置がコンパクトになる、といった点で優れている。
図10はステッピングロール方式の成膜室開放時の断面図、図11はステッピングロール方式の成膜室封止時の断面図である。
図10に示すように、成膜室100は、断続的に搬送されてくる可撓性基板200の上面側および下面側に函状の上部成膜室壁体101と下部成膜室壁体102が対向配置されている。下部成膜室には電源103に接続された高電圧電極104が、上部成膜室にはヒータ105を内蔵した接地電極106が設けられている。成膜時には、図11に示すように、上部成膜室壁体101が下部成膜室壁体102側へ下降し、可撓性基板200が接地電極106に押えられて下部成膜室壁体102の開口側の端面に取り付けられたシール材102aに接触する。これにより、下部成膜室壁体102と可撓性基板200によって排気管107に連通する気密に密閉された成膜空間108が形成される。高電圧電極104に高周波電圧が印加されると、成膜空間108にプラズマが発生し、図示しない導入管から導入された原料ガスが分解され、可撓性基板200にa−Si膜などが形成される。
なお、薄膜太陽電池の分野では、例えば特許第2755281号公報に開示されているように、基板の一面上に形成された薄膜光電変換素子の透明電極層と他面上に形成された金属電極層とを、基板に開けられた貫通孔を通る導体を介して接続する構造が開発されている。これにより、電流がシート抵抗の高い透明電極層を流れる距離が短くなるようにしている。このような薄膜光電変換素子の形成を成膜室100内で行う場合は、可撓性基板200に形成された貫通孔を介して、上部成膜室壁体101と可撓性基板200によって囲まれた非成膜空間109が成膜空間108に連通することになる。そのため、成膜空間108と共に非成膜空間109も真空気密に保つ必要がでてくる。このような場合には、成膜室100に次の図12に示すようなシール構造を設けることにより、非成膜空間109をも真空に保つことができるようになる。
図12は成膜室のシール構造の要部断面図である。ただし、図12では、図10および図11に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
上部成膜室壁体101の端面には2つの帯状端板101b,101cが、下部成膜室壁体102の端面には2つの帯状端板102b,102cが、それぞれねじ止めされ、その間に形成されるあり溝にシール材101a,102aを脱落しないように保持している。成膜時には、可撓性基板200を上部成膜室側の帯状端板101b,101c表面およびその間のシール材101aと、可撓性基板200を下部成膜室側の帯状端板102b,102c表面およびその間のシール材102aとで挟む。それにより、図11に示した上部成膜室および下部成膜室の成膜空間108および非成膜空間109が真空に保たれる。
ところで、例えば可撓性基板200に耐熱性のある1m幅のポリイミドフィルムを用い、その幅方向に直交する搬送方向に200N程度の張力を加え、ヒータ105を温度250℃に加熱して接地電極106を可撓性基板200に接触させると、その張力と熱により、可撓性基板200の搬送方向に1m当たり4mm程度の伸びが生じ、幅方向は2mm程度収縮する。この幅方向の収縮により、可撓性基板200にはその搬送方向にウェーブ状の皺(ウェーブ高さ約2mm〜3mm)が発生するようになる。皺が発生したままの可撓性基板200を上部成膜室と下部成膜室の間に挟み、真空保持して成膜すると、可撓性基板200の位置に依って高電圧電極104との距離が異なってくるため、形成されるa−Si膜などの薄膜の膜厚分布が不均一になる。その結果、薄膜特性が著しく低下したり、色むらが生じて外観上の商品価値が低下したりするといった問題が生じる。
従来、このような問題を解決するため、例えば、可撓性基板縁部に、弾性のある唇状体の先端を押し当て、可撓性基板を接地電極で成膜室内に押し込む際に、唇状体の先端を可撓性基板外方に向けて滑らせることによって、唇状体の摩擦力で可撓性基板を外方へ放射状に伸ばし、可撓性基板にできた皺を伸ばした状態で薄膜を形成する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−250431号公報(段落番号[0009]〜[0010],図1,図4〜図9)
しかしながら、可撓性基板に生じる皺を唇状体で伸ばした上で薄膜を形成する方法の場合、唇状体の先端を摩擦力によって滑らせるため、用いる材質によっては唇状体が磨耗し、その際発生する塵が可撓性基板上に堆積して、薄膜特性の低下や不安定化を招く可能性がある。さらに、量産時には、繰り返し動作による磨耗や加熱によって唇状体が劣化してしまう場合があり、プロセス途中からその皺伸ばし効果が小さくなったりあるいはなくなったりする恐れもある。このような唇状体の交換には手間がかかりメンテナンス性が悪い。また、可撓性基板にはその幅方向にシール材よりも外側にはみ出す余分な寸法が必要になるので、可撓性基板の利用効率が低下するといった問題もある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、可撓性基板の皺の発生を抑えた状態で薄膜を形成することができ、薄膜を長期に安定して均一性良く形成することのできる薄膜製造装置および薄膜製造方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、成膜室に搬送される可撓性基板上に薄膜を形成する薄膜製造装置において、前記可撓性基板を前記成膜室に搬送する第1のロールと、送られた前記可撓性基板を巻取る第2のロールと、前記成膜室の前記可撓性基板搬送方向両側に固定配置されて前記可撓性基板搬送方向に直交する前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の一端部を挟持する第1保持機構部と、前記第1保持機構部に対向配置されて前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の他端部を挟持する第2保持機構部と、前記第2保持機構部を前記第1保持機構部との距離を広げる方向へ移動させて前記他端部を前記可撓性基板幅方向へ引っ張る引張機構部と、前記引張機構部により引っ張られた前記可撓性基板を前記成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触させる押え機構と、を有することを特徴とする薄膜製造装置が提供される。
このような薄膜製造装置によれば、第1のロールが可撓性基板を成膜室に搬送し、第2のロールが可撓性基板を巻取り、成膜室の可撓性基板搬送方向両側で、第1保持機構部が可撓性基板の幅方向における一端部を挟持し、第2保持機構部が可撓性基板の幅方向における他端部を挟持し、引張機構部が第2保持機構部を第1保持機構部から離れる方向へ移動させることによって、第2保持機構部で挟持された他端部を可撓性基板の幅方向へと引っ張る。これにより、可撓性基板に発生する皺が伸ばされ、引っ張られた可撓性基板が成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触するようになる。
また、本発明では、成膜室に搬送される可撓性基板上に薄膜を形成する薄膜製造装置において、前記可撓性基板を前記成膜室に搬送する第1のロールと、送られた前記可撓性基板を巻取る第2のロールと、前記成膜室の前記可撓性基板搬送方向に直交する前記可撓性基板幅方向の外側に固定配置され、前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の一端部であって前記成膜室と同幅または長尺幅の前記一端部を挟持する第1保持機構部と、前記成膜室を挟んで前記第1保持機構部に対向配置され、前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の他端部であって前記成膜室と同幅または長尺幅の前記他端部を挟持する第2保持機構部と、前記第2保持機構部を前記第1保持機構部との距離を広げる方向へ移動させて前記他端部を前記可撓性基板幅方向へ引っ張る引張機構部と、前記引張機構部により引っ張られた前記可撓性基板を前記成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触させる押え機構と、を有することを特徴とする薄膜製造装置。
このような薄膜製造装置によれば、第1のロールが可撓性基板を成膜室に搬送し、第2のロールが可撓性基板を巻取り、搬送される可撓性基板に対し、第1保持機構部が成膜室と同幅または長尺幅の一端部を挟持し、第2保持機構部が成膜室と同幅または長尺幅の他端部を挟持し、引張機構部が第2保持機構部を第1保持機構部との距離を広げる方向へ移動させることによって、第2保持機構部で挟持された他端部を可撓性基板の幅方向へと引っ張る。これにより、可撓性基板に発生する皺が伸ばされ、引っ張られた可撓性基板が成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触するようになる。
また、本発明では、成膜室に搬送される可撓性基板上に薄膜を形成する薄膜製造方法において、前記可撓性基板を前記成膜室に第1のロールで搬送し、送られた前記可撓性基板を第2のロールで巻取り、前記可撓性基板搬送方向に直交する前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の一端部および他端部を挟持し、前記他端部を前記可撓性基板幅方向へ引っ張り、引っ張られた前記可撓性基板を前記成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触させ、前記可撓性基板上に前記薄膜を形成することを特徴とする薄膜製造方法が提供される。
このような薄膜製造方法によれば、第1のロールが可撓性基板を成膜室に搬送し、第2のロールが可撓性基板を巻取り、可撓性基板に発生する皺が伸ばされ、引っ張られた可撓性基板が成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触した状態で可撓性基板に薄膜が形成されるようになる。
本発明の薄膜製造装置は、可撓性基板をその幅方向に引っ張り、皺を伸ばした状態で薄膜を形成するようにしたので、可撓性基板上に形成される薄膜の膜厚分布の均一性が向上し、特性の良い薄膜を形成することができ、外観上の色むらもなくすことができる。また、本発明の薄膜製造装置では、量産時における繰り返し動作による性能低下がなく、長期に安定して均一性の良い薄膜を形成することができ、さらに、メンテナンス性の良い皺伸ばし機構を実現できる。これにより、高特性、高品質の薄膜光電変換素子を形成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は薄膜製造装置の平面図、図2は薄膜製造装置の断面図である。
薄膜製造装置1は、可撓性基板20にa−Siなどの薄膜を形成するための成膜室として、真空容器1a内に複数のプラズマCVD室2を有している。さらに、薄膜製造装置1は、可撓性基板20の送りロール3および巻取りロール4を有しており、可撓性基板20は、送りロール3から送り出されて各プラズマCVD室2を通って所定の成膜処理が施され、巻取りロール4に巻き取られていくようになっている。搬送される可撓性基板20の下面側と上面側には、下部成膜室壁体5と上部成膜室壁体6が対向して設けられている。下部成膜室壁体5の内側に形成される下部成膜室には、電源7に接続された高電圧電極8が配置され、上部成膜室壁体6の内側に形成される上部成膜室には、ヒータ9を内蔵した接地電極10が配置されている。成膜時には、上部成膜室壁体6が下部成膜室壁体5側へ下降し、接地電極10が可撓性基板20を上面側から押え、可撓性基板20は、下部成膜室壁体5の開口側の端面に取り付けられたシール材5aに接触する。これにより、下部成膜室壁体5と可撓性基板20により、排気管11に連通する気密に密閉された成膜空間が形成される。高電圧電極8への高周波電圧の印加により、成膜空間にはプラズマが発生し、図示しない導入管から導入された原料ガスが分解され、可撓性基板20にa−Siなどの薄膜が形成されるようになっている。
なお、成膜時には、各プラズマCVD室2内に、上部成膜室壁体6と可撓性基板20によって囲まれた非成膜空間が形成される。薄膜光電変換素子の中には、可撓性基板20の一面上に形成された透明電極層と他面上に形成された金属電極層とを可撓性基板20に形成した貫通孔を介して接続し、電流がシート抵抗の高い透明電極層を流れる距離を短くするようにした構造のものがある。このような構造の薄膜光電変換素子について、その薄膜形成をこの薄膜製造装置1で行う場合、可撓性基板20に形成された貫通孔を介して、成膜空間および非成膜空間が連通することになる。したがって、このような場合には、薄膜製造装置1は、従来同様、下部成膜室壁体5および上部成膜室壁体6の端面にそれぞれねじ止めした2つの帯状端板の間に形成されるあり溝に脱落しないように保持されたシール材で可撓性基板20を挟むように構成する。それにより、成膜空間および非成膜空間が気密に保たれるようになる。
また、この薄膜製造装置1は、プラズマCVD室2の可撓性基板20の搬送方向両側に、その搬送方向に直交する可撓性基板20の幅方向における一端部を挟持する第1保持機構部30と、この第1保持機構部30に対向する可撓性基板20の他端側に、可撓性基板20の幅方向における他端部を挟持する第2保持機構部40とを有している。さらに、薄膜製造装置1は、可撓性基板20の第2保持機構部40で挟持された端部を、可撓性基板20の幅方向に引っ張る引張機構部50を有している。
図3は可撓性基板を挟持する前の状態を示す図、図4は可撓性基板を挟持した状態を示す図である。
第1保持機構部30は、ベース31に固定されたボディ32を有し、このボディ32にはスプール33が内蔵されている。スプール33は、例えばフッ素ゴム製のOリングである第1シール34aおよび第2シール34bによって気密を保持してボディ32内を摺動するようになっている。ここではスプール33の駆動源にはコンプレッサが用いられ、圧力調整弁によって圧力制御されたエアが第1チューブ35aおよび第2チューブ35bからボディ32内に導入され、第1シール34aで気密を保ち、エア圧に応じてスプール33が移動するようになっている。第2シール34bは、ボディ32内部とボディ32外部(図1および図2に示した真空容器1a内)との気密を保持するようになっている。
第1保持機構部30のスプール33の先端部には、弾力性のあるフッ素ゴム製の平面状の第1パッド36aがパッド受け36bに焼き付け固定されており、パッド受け36bは、スプール33の先端にねじ固定されている。第1パッド36aに対向するベース31上には、この第1パッド36aと同寸法でフッ素ゴム製の平面状の第2パッド36cが焼き付け固定されている。
第1保持機構部30は、ベース31を図1および図2に示した真空容器1aに固定され、それによってその全体が固定されている。この第1保持機構部30に可撓性基板20が搬送されてきたときには、第1保持機構部30は、スプール33を図3に示した初期の位置から図4に示した位置へ移動させ、可撓性基板20の一端部を第1パッド36aと第2パッド36cとの間に挟持するようになっている。ここでは、第1パッド36aおよび第2パッド36cを耐熱性ゴムであるフッ素ゴムで形成し、第1パッド36aおよび第2パッド36cが可撓性基板20を高いグリップ力で挟持するようにしている。そのため、第1パッド36aと第2パッド36cの間で可撓性基板20が滑ってしまうのが防止され、また、耐熱性を有するため、第1パッド36aと第2パッド36cは、ヒータ9で加熱された可撓性基板20に接触しても劣化しにくい構成になっている。
第2保持機構部40は、連結ブロック41に固定されたボディ42を有し、このボディ42にはスプール43が内蔵されている。スプール43は、例えばフッ素ゴム製のOリングである第1シール44aおよび第2シール44bによって気密を保持してボディ42内を摺動するようになっている。スプール43は、圧力制御されたエアが第1チューブ45aおよび第2チューブ45bからボディ42内に導入され、第1シール44aで気密を保ち、エア圧に応じて移動するようになっている。第2シール44bは、ボディ42内外の気密を保持するようになっている。
第2保持機構部40のスプール43の先端部には、弾力性のあるフッ素ゴム製の平面状の第1パッド46aが、スプール43の先端にねじ固定されたパッド受け46bに焼き付け固定されている。第1パッド46aに対向する連結ブロック41には、第1パッド46aと同寸法でフッ素ゴム製の平面状の第2パッド46cが焼き付け固定されている。
第2保持機構部40は、可撓性基板20が搬送されてきたときには、スプール43を図3に示した初期の位置から図4に示した位置へ移動させ、可撓性基板20の第1保持機構部30に挟持される側と反対側の端部を第1パッド46aと第2パッド46cとの間に挟持するようになっている。ここでは、第1保持機構部30と同様、第1パッド46aおよび第2パッド46cをフッ素ゴムで形成して可撓性基板20を高いグリップ力で挟持するようにしているので、第1パッド46aと第2パッド46cの間での可撓性基板20の滑りが防止され、また、第1パッド46aと第2パッド46cは、耐熱性を有することで熱劣化しにくい構成になっている。
引張機構部50は、プレート51に固定されたボディ52を有し、このボディ52にはスプール53が内蔵されている。スプール53は、例えばフッ素ゴム製のOリングである第1シール54aおよび第2シール54bによって気密を保持してボディ52内を摺動するようになっている。スプール53は、圧力制御されたエアが第1チューブ55aおよび第2チューブ55bからボディ52内に導入され、第1シール54aで気密を保ち、エア圧に応じて移動するようになっている。第2シール54bは、ボディ52内外の気密を保持するようになっている。
引張機構部50のスプール53の先端は、第2保持機構部40の連結ブロック41に接続されている。また、引張機構部50のプレート51は図1および図2に示した真空容器1aに固定され、このプレート51には直線ガイド51aが設けられている。第2保持機構部40の連結ブロック41は、引張機構部50のスプール53の移動に伴って直線ガイド51aに案内され、それにより、第2保持機構部40が第1保持機構部30に対して近付いたり離れたりする方向に移動できるようになっている。
可撓性基板20は、搬送されて所定の成膜位置(プラズマCVD室2)で停止され、温度200℃〜250℃に加熱されたヒータ9の輻射熱によって温められ、さらに接地電極10の接触によってヒータ9と同等の温度まで加熱される。可撓性基板20に耐熱性のある1m幅のポリイミドフィルムを用い、搬送方向に200N程度の張力を加えると、可撓性基板20の搬送方向に1m当たり4mm程度伸びが生じ、幅方向は2mm程度収縮する。この幅方向の収縮により、可撓性基板20にはウェーブ状の皺(ウェーブ高さ約2mm〜3mm)が発生する。
上記構成の薄膜製造装置1では、まず、第1保持機構部30で第1チューブ35aから圧力制御されたエアがボディ32内に導入され、それに伴ってボディ32内の残存エアの一部が第2チューブ35bから抜け、スプール33が図3に示した初期位置から可撓性基板20側へ移動する。これにより、図4に示したように、可撓性基板20は、その一端部を第1パッド36aと第2パッド36cとに挟持される。
一方、第2保持機構部40では、第1チューブ45aからボディ42内にエアが導入され、それに伴ってボディ42内の残存エアの一部が第2チューブ45bから抜け、スプール43が図3に示した初期位置から可撓性基板20側へ移動する。これにより、図4に示したように、可撓性基板20は、第1保持機構部30で挟持されている一端部と反対の他端部を第1パッド46aと第2パッド46cとに挟持される。
その後、引張機構部50で第1チューブ55aからボディ52内にエアが導入され、ボディ52内の残存エアの一部が第2チューブ55bから抜け、スプール53が図3に示した初期位置から第2保持機構部40側へ移動する。これにより、第2保持機構部40の連結ブロック41が引張機構部50のプレート51の直線ガイド51aに案内されながら押され、第1保持機構部30と第2保持機構部40との間の距離が広がるようになる。可撓性基板20は、その一端部を第1保持機構部30にて挟持され、その他端部を第2保持機構部40にて挟持された状態で、さらに引張機構部50によって可撓性基板20の幅方向に引き伸ばされ、図3に示したように可撓性基板20に生じていた皺が、図4に示したように伸ばされるようになる。
成膜終了後に可撓性基板20を搬送する際には、第1保持機構部30、第2保持機構部40および引張機構部50において、それぞれ第2チューブ35b,45b,55bからボディ32,42,52内にエアを導入し、ボディ32,42,52内の残存エアの一部を第1チューブ35a,45a,55aから抜く。これにより、引張機構部50のスプール53が図3の初期位置に戻って第1,第2保持機構部30,40間の距離が初期の状態に戻るとともに、第1,第2保持機構部30,40のスプール33,43がそれぞれ可撓性基板20から離れる方向へ移動して可撓性基板20の挟持が解除され、可撓性基板20を搬送することができるようになる。
ここで、第1保持機構部30における第1パッド36aと第2パッド36cによる可撓性基板20の挟持は、50N〜100N程度の力で行われるようにエア圧を制御し、第2保持機構部40における第1パッド46aと第2パッド46cによる可撓性基板20の挟持は、50N〜100N程度の力で行われるようにエア圧を制御するようにする。可撓性基板20を挟持する力が50Nを下回る場合には、たとえ第1パッド36a,46aと第2パッド36c,46cにフッ素ゴムなどを用いていても、可撓性基板20が確実に挟持されずに皺を伸ばす効果が小さくなってしまう可能性がある。また、可撓性基板20を挟持するためには、その挟持する力は100N程度あれば十分と考えられる。
引張機構部50による可撓性基板20の引っ張り力は、例えば搬送張力と同等の200N程度の力になるようにエア圧を制御する。このように、可撓性基板20の引っ張り力は、その搬送張力に応じて設定する。引っ張り力が搬送張力に対して小さすぎると可撓性基板20の皺を伸ばす効果が小さくなってしまい、一方、引っ張り力が搬送張力に対して大きすぎると幅方向に引っ張ることによって可撓性基板20に新たな皺が発生してしまうようになるためである。
また、第1保持機構部30、第2保持機構部40および引張機構部50は、上記のエアのような気体やあるいは液体を用いてその流体圧力によって駆動制御されるように構成することが好ましい。それにより、成膜条件としてヒータ9の温度を変更して可撓性基板20の収縮量が変化しても、制御された一定の張力で可撓性基板20をその幅方向に引っ張ることが可能になる。
図5はa−Si膜の膜厚分布図である。この図5において、横軸は可撓性基板の幅方向の位置(mm)を表し、縦軸は形成されたa−Si膜厚(μm)を表している。また、図5において、実線は上記薄膜製造装置1を用いてa−Si膜を形成したときの結果を示しており、点線は第1保持機構部30、第2保持機構部40および引張機構部50を有しない薄膜製造装置を用いてa−Si膜を形成したときの結果を示している。
図5に示すように、上記薄膜製造装置1を用いた場合には、a−Si膜の膜厚分布の均一性は良好であり、可撓性基板20の幅方向にほぼ一定の膜厚でa−Si膜が形成されている。薄膜製造装置1の第1保持機構部30、第2保持機構部40および引張機構部50により、可撓性基板20に生じる皺が伸ばされて可撓性基板20が平坦化され、可撓性基板20と高電圧電極8との間の距離が可撓性基板20上の位置に依らず均一化されているといえる。これに対し、第1保持機構部30、第2保持機構部40および引張機構部50を有しない薄膜製造装置を用いた場合には、可撓性基板20に皺が残っているため可撓性基板20と高電圧電極8との間の距離が不均一になり、可撓性基板20上の位置によってa−Si膜の膜厚が変化してしまっていることがわかる。
また、第1保持機構部30および第2保持機構部40における第1パッド36a,46aおよび第2パッド36c,46cは、上記のような弾力性があって高グリップ力のフッ素ゴムなどのほか、ステンレスやアルミニウムなどの金属またはアルミナなどのセラミック材料を用いて形成することもできる。その場合、第1パッド36a,46aおよび第2パッド36c,46cと可撓性基板20との接触面積を高め、かつ、可撓性基板20の保持力を高めるために、可撓性基板20を挟持する部分となる第1パッド36a,46aおよび第2パッド36c,46cを、例えば以下の図6〜図8に示すような凹凸面を有する形状とすることができる。ここで、図6は第1パッドおよび第2パッドが断面矩形状で形成されている場合を示す図、図7は第1パッドおよび第2パッドが断面三角形状で形成されている場合を示す図、図8は第1パッドおよび第2パッドが断面円弧状で形成されている場合を示す図である。なお、図6〜図8には、それぞれ可撓性基板20が挟持された状態を示している。
例えば図6に示すように、スプール33(43)の先端に固定されたパッド受け36b(46b)に、断面矩形状の凹凸面を有する第1パッド36a(46a)を固定し、これに対向するベース31(連結ブロック41)上に、第1パッド36a(46a)の凹凸面に噛み合う断面矩形状の凹凸面を有する第2パッド36c(46c)を固定する。可撓性基板20は、断面矩形状の第1パッド36a(46a)と第2パッド36c(46c)に挟持されながら幅方向に引っ張られ、皺が伸ばされるようになる。
また、図7に示すように、スプール33(43)の先端に固定されたパッド受け36b(46b)に、断面三角形状の凹凸面を有する第1パッド36a(46a)を固定し、これに対向するベース31(連結ブロック41)上に、第1パッド36a(46a)の凹凸面に噛み合う断面三角形状の凹凸面を有する第2パッド36c(46c)を固定しても同様の効果が得られる。
さらに、図8に示すように、スプール33(43)の先端に固定されたパッド受け36b(46b)に、断面円弧状の凹凸面を有する第1パッド36a(46a)を固定し、これに対向するベース31(連結ブロック41)上に、第1パッド36a(46a)の凹凸面に噛み合う断面円弧状の凹凸面を有する第2パッド36c(46c)を固定するようにしてもよい。特に、第1パッド36a,46aおよび第2パッド36c,46cの凹凸面をこのような断面円弧状とした場合には、パッド面内にはエッジ部分がないため、挟持した可撓性基板20に損傷を与える可能性がほとんどない。
以上説明したように、薄膜製造装置1のプラズマCVD室2の可撓性基板20搬送方向両側に、第1保持機構部30、第2保持機構部40および引張機構部50を設け、可撓性基板20の皺を伸ばした状態でa−Si膜などの薄膜を形成するようにした。これにより、可撓性基板20上に膜厚分布の良好な薄膜を形成することができるようになり、薄膜特性を向上させ、外観上の色むらもなくなるので商品価値も向上させることができるようになる。薄膜製造装置1を薄膜光電変換素子の製造に用いることにより、その発電効率が向上するようになり、また、外観上の商品価値も向上するようになるので、高特性、高品質の薄膜光電変換素子を実現できるようになる。
また、以上の説明では、プラズマCVD室2の可撓性基板20搬送方向両側において、第1保持機構部30および第2保持機構部40によって可撓性基板20の一端部および他端部を挟持するようにしたが、可撓性基板20の縁部の広い領域を挟持して皺を伸ばすような構成とすることもできる。
図9は別の構成の薄膜製造装置の平面図である。ただし、図9では、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図9に示す薄膜製造装置60には、送りロール3から巻取りロール4へ巻き取られて搬送される可撓性基板20幅方向の各プラズマCVD室2の外側に、プラズマCVD室2外にはみ出した可撓性基板20の対向位置の端部を挟持する第1保持機構部30aおよび第2保持機構部40aが配置されている。この薄膜製造装置60における第1,第2保持機構部30a,40aは、上記薄膜製造装置1における場合と同様に、可撓性基板20を流体圧力などによって駆動制御されるパッドで挟めるように構成されている。図9に示したように、第1,第2保持機構部30a,40aは、各プラズマCVD室2と同幅または長尺幅の広い領域の端部を挟持できる構成になっている。
また、薄膜製造装置60は、可撓性基板20の一端部を挟持した第2保持機構部40aを他端部を挟持した第1保持機構部30aから離れる方向へ移動させ、一方の縁部を可撓性基板20幅方向に引っ張る引張機構部50aを有している。引張機構部50aは、上記薄膜製造装置1における場合と同様の構成で同様にして駆動制御することができる。また、第2保持機構部40aを第1保持機構部30aから引き離すことのできる構成であれば、引張機構部50aは、その他の構成を有していても構わない。
このような構成を有する薄膜製造装置60を用いても、薄膜形成の際に可撓性基板20の皺を伸ばすことができるので、可撓性基板20上に膜厚分布の良好な薄膜を形成することができる。薄膜製造装置60は、特にプラズマCVD室2の幅よりも大きな幅の可撓性基板20を用いることができる場合などに有効となる。
なお、薄膜製造装置60においては、上記薄膜製造装置1と同様、第1,第2保持機構部30a,40aの可撓性基板20を挟持するパッド部分に、フッ素ゴムなどの耐熱性ゴム、金属、セラミックなどの材料を用いることができる。さらに、そのパッド部分に、互いに噛み合う凹凸面を形成し、その凹凸面の間に可撓性基板20を挟持するようにしてもよい。
本発明の薄膜製造装置は、薄膜光電変換素子の形成に好適に用いることができ、一般に可撓性基板上に複数層が形成される薄膜素子の製造に広く用いることができる。
薄膜製造装置の平面図である。 薄膜製造装置の断面図である。 可撓性基板を挟持する前の状態を示す図である。 可撓性基板を挟持した状態を示す図である。 a−Si膜の膜厚分布図である。 第1パッドおよび第2パッドが断面矩形状で形成されている場合を示す図である。 第1パッドおよび第2パッドが断面三角形状で形成されている場合を示す図である。 第1パッドおよび第2パッドが断面円弧状で形成されている場合を示す図である。 別の構成の薄膜製造装置の平面図である。 ステッピングロール方式の成膜室開放時の断面図である。 ステッピングロール方式の成膜室封止時の断面図である。 成膜室のシール構造の要部断面図である。
符号の説明
1,60 薄膜製造装置
1a 真空容器
2 プラズマCVD室
3 送りロール
4 巻取りロール
5 下部成膜室壁体
5a シール材
6 上部成膜室壁体
7 電源
8 高電圧電極
9 ヒータ
10 接地電極
11 排気管
20 可撓性基板
30,30a 第1保持機構部
31 ベース
32,42,52 ボディ
33,43,53 スプール
34a,44a,54a 第1シール
34b,44b,54b 第2シール
35a,45a,55a 第1チューブ
35b,45b,55b 第2チューブ
36a,46a 第1パッド
36b,46b パッド受け
36c,46c 第2パッド
40,40a 第2保持機構部
41 連結ブロック
50,50a 引張機構部
51 プレート
51a 直線ガイド

Claims (7)

  1. 成膜室に搬送される可撓性基板上に薄膜を形成する薄膜製造装置において、
    前記可撓性基板を前記成膜室に搬送する第1のロールと、
    送られた前記可撓性基板を巻取る第2のロールと、
    前記成膜室の前記可撓性基板搬送方向両側に固定配置されて前記可撓性基板搬送方向に直交する前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の一端部を挟持する第1保持機構部と、
    前記第1保持機構部に対向配置されて前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の他端部を挟持する第2保持機構部と、
    前記第2保持機構部を前記第1保持機構部との距離を広げる方向へ移動させて前記他端部を前記可撓性基板幅方向へ引っ張る引張機構部と、
    前記引張機構部により引っ張られた前記可撓性基板を前記成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触させる押え機構と、
    を有することを特徴とする薄膜製造装置。
  2. 前記第1保持機構部、前記第2保持機構部および前記引張機構部は、前記可撓性基板を挟持するときまたは前記他端部を引っ張るときに、流体圧力によって駆動制御されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の薄膜製造装置。
  3. 前記第1保持機構部および前記第2保持機構部は、前記可撓性基板を挟持する部分が耐熱性ゴムを用いて形成されていることを特徴とする請求項1記載の薄膜製造装置。
  4. 前記第1保持機構部および前記第2保持機構部は、前記可撓性基板を挟持する部分が金属またはセラミックを用いて形成されていることを特徴とする請求項1記載の薄膜製造装置。
  5. 前記第1保持機構部および前記第2保持機構部は、前記可撓性基板を挟持する部分に互いに噛み合う凹凸面が形成されて前記凹凸面の間に前記可撓性基板を挟持することを特徴とする請求項1記載の薄膜製造装置。
  6. 成膜室に搬送される可撓性基板上に薄膜を形成する薄膜製造装置において、
    前記可撓性基板を前記成膜室に搬送する第1のロールと、
    送られた前記可撓性基板を巻取る第2のロールと、
    前記成膜室の前記可撓性基板搬送方向に直交する前記可撓性基板幅方向の外側に固定配置され、前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の一端部であって前記成膜室と同幅または長尺幅の前記一端部を挟持する第1保持機構部と、
    前記成膜室を挟んで前記第1保持機構部に対向配置され、前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の他端部であって前記成膜室と同幅または長尺幅の前記他端部を挟持する第2保持機構部と、
    前記第2保持機構部を前記第1保持機構部との距離を広げる方向へ移動させて前記他端部を前記可撓性基板幅方向へ引っ張る引張機構部と、
    前記引張機構部により引っ張られた前記可撓性基板を前記成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触させる押え機構と、
    を有することを特徴とする薄膜製造装置。
  7. 成膜室に搬送される可撓性基板上に薄膜を形成する薄膜製造方法において、
    前記可撓性基板を前記成膜室に第1のロールで搬送し、
    送られた前記可撓性基板を第2のロールで巻取り、
    前記可撓性基板搬送方向に直交する前記可撓性基板幅方向における前記可撓性基板の一端部および他端部を挟持し、
    前記他端部を前記可撓性基板幅方向へ引っ張り
    引っ張られた前記可撓性基板を前記成膜室の壁体の開口側の端面に取り付けられたシール材に接触させ、
    前記可撓性基板上に前記薄膜を形成することを特徴とする薄膜製造方法。
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