JP4314681B2

JP4314681B2 - Reverse strut construction method

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Publication number: JP4314681B2
Application number: JP21892899A
Authority: JP
Inventors: 正金子; 実水本
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1999-08-02
Filing date: 1999-08-02
Publication date: 2009-08-19
Anticipated expiration: 2019-08-02
Also published as: JP2001040685A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、逆打工法によって地下架構を構築する際に用いる逆打支柱の施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
多層階ビル等の地下架構部分を構築するにあたって、近年では逆打支柱を用いた逆打工法が採用されているが、この逆打工法では地中に逆打支柱を打込み、その後、地面を掘削して打込んだ逆打支柱を露出し、その露出部分に梁を接続しつつ、上方階から下方階へと地下架構を構築するようになっている。上記逆打支柱は地面をボーリングした削孔内に挿入されて、該逆打支柱の下端部を該削孔下部に構築する基礎杭の杭頭部分に根入れして支持し、その後、削孔を掘削土で埋め戻した後、根伐り工程へと移ることになる。
【０００３】
従来から行われる上記逆打支柱の施工方法としては、上記基礎杭のコンクリートを打設する前に該逆打支柱を削孔に挿入して所定高さに保持しておき、この状態で基礎杭のコンクリートを打設して逆打支柱を位置決めする先決め工法や、削孔に基礎杭用のコンクリートを打設し、このコンクリートが硬化する前に逆打支柱を挿入しコンクリート内に根入れして位置決めする後決め工法等が知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の逆打支柱の施工方法にあっては、先決め工法では、宙吊り状態で保持される逆打支柱の下端部に杭用コンクリートが後打ちされることにより、該逆打支柱の下端部側面にコンクリート打設時の圧力が作用し、また、埋め戻す際に土砂の圧力により逆打支柱に曲げ応力が加わったりして、当初設定した取り付け位置や鉛直度に狂いが生じて精度が低下してしまう。一方、後決め工法では杭用コンクリートの硬化前の短時間のうちに逆打支柱を根入れする必要があるため、この場合も逆打支柱の位置精度や鉛直度の確保が難しいとともに、やはり埋め戻しによる曲げ応力が作用して精度が低下してしまう。このような逆打支柱の精度低下は、該逆打支柱と取り合う梁等の鉄骨工事に大きな影響を及ぼすことになる。
【０００５】
また、上記逆打支柱は碁盤の目状にボーリングした多数の削孔に順次建て込むようになっており、杭用コンクリートの打設、逆打支柱の挿入および埋め戻しの一連の作業が複数の削孔で行われる。このような作業形態では、ある削孔に対して逆打支柱の挿入作業を行っているときに、他の削孔では杭用コンクリートの打設や埋め戻し作業が並行して行われることとなり、現場内で複数種類の作業を同時進行する必要があって作業が輻輳することとなり、現場作業がきわめて煩雑であるという課題もあった。
【０００６】
更に、削孔を埋め戻した後に地下架構を構築するにあたって、地面を掘削して根伐りすることにより逆打支柱が露出されるが、この逆打支柱には埋め戻した土砂が直接に接触しているため、鉄骨工事を施工する前に逆打支柱に付着した土砂等のケレンや清掃を必要とし、これに多くの労力を要してしまうという課題があった。
【０００７】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、逆打支柱に埋め戻し土砂が接触しないようにして該土砂の圧力による曲げ応力が該逆打支柱に作用するのを防止し、逆打支柱の取り付け位置精度や鉛直精度を確保するとともに、根伐り時の逆打支柱のケレンや清掃を無くし、かつ作業工程の輻輳を防止して現場作業を能率化できるようにした逆打支柱の施工方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明の逆打支柱の施工方法は、削孔内に、底蓋付きのスリーブ管を挿入して該スリーブ管の下端部を埋設するように杭用コンクリートを打設し、次いで、上記スリーブ管周りを埋め戻すとともに、該スリーブ管内に逆打支柱を上記底蓋まで挿入して該スリーブ管の底部にグラウト材を注入して該逆打支柱の根入れ部分を固定し、その後、地下架構の構築段階で地面を掘削して根伐りする際に、上記スリーブ管を掘削に合わせて切断除去して上記逆打支柱を露出することを特徴とする。
【０００９】
この逆打支柱の施工方法によれば、逆打支柱の建込みに先んじてスリーブ管を削孔内に挿入するようになっており、このスリーブ管は下端部が後打ちされる杭用コンクリートに埋設されて固定される。このとき、上記スリーブ管は底蓋により、泥水を利用した掘削・コンクリート打設作業のために削孔内に溜まった泥水や杭用コンクリートが内部に侵入するのが防止される。そして、スリーブ管は杭用コンクリートによって固定された後に周りが埋め戻され、その後に逆打支柱を該スリーブ管内に挿入するようになっており、該逆打支柱はスリーブ管内で自由に傾きや位置調整して取り付け位置や鉛直度を設定することができ、逆打支柱を鉛直状態に設定した状態で根入れ部分がグラウト材によって固定される。また、上記逆打支柱はスリーブ管で囲繞されるため埋め戻しによる土砂が直接に接触することはなく、この土砂による曲げ応力が逆打支柱に作用するのを防止することができる。このため、上記グラウト材で固定した逆打支柱はスリーブ管内で設定した高い位置精度や鉛直度を確保できるため、高精度での建込みが可能となる。
【００１０】
そして、上記逆打支柱はグラウト材で根入れ部分を固定した後、地下架構の構築段階へと進み、地面を掘削する根伐り時に上記スリーブ管は露出した部分が切断除去されるが、このスリーブ管の除去により露出する逆打支柱は該スリーブ管により覆われていて埋め戻し土砂が付着するのが防止されているため、この逆打支柱のケレンや清掃が不要となる。
【００１１】
また、上記逆打支柱の一連の建込み作業では、該逆打支柱を建て込む以前にスリーブ管を杭用コンクリートに固定して埋め戻しを行っておくため、このスリーブ管の固定と埋め戻しとを先行して各削孔に施工しておくことにより、後施工では逆打支柱をスリーブ管に挿入して根入れ用のグラウト材を注入するのみとなる。このため、各削孔にスリーブ管を固定して埋め戻すスリーブ管建込み工程と、逆打支柱を各スリーブ管内に挿入して固定する逆打支柱建込み工程とを分けて施工することができるため、削孔間でスリーブ管の固定作業と逆打支柱の建込み作業とが輻輳するのが防止され、現場での作業能率を向上することができる。
【００１２】
更に、このようにスリーブ管建込み工程と逆打支柱建込み工程とを分離できることにより、スリーブ管建込み工程を施工している間に逆打支柱を工場等で製作することができるため、該逆打支柱の製作と上記スリーブ管建込み工程とを並行して行うことができる。従って、逆打支柱の現場への搬入を待つことなく、削孔のボーリングおよびスリーブ管建込み工程を先行して行うことができるため、工事の着工時期を早め、延いては工期の短縮化を図ることができる。
【００１３】
更にまた、多数の逆打支柱を敷地内で順次建て込む建て込み期間中においては、従来にあっては上記作業の輻輳と相俟って杭打ち機などの移動機械が敷地内を縦横に移動することになり、このため建て込んだ逆打支柱を地上面から突出させるようにすると移動機械の移動の妨げとなるが、本発明では、上述したように作業の輻輳が防止され、また移動機械の使用も軽減されるので、逆打支柱を地上面より突出させることが可能となり、これにより逆打支柱に対する後工程を改善することができる。
【００１４】
また、逆打支柱がグラウト材によって固定された後に地上からの突出部分を計測する後計測が可能となり、逆打支柱の位置や鉛直度を正確に割り出すことができて、その後の鉄骨接続工事をスムーズに行うことができる。
【００１５】
また、スリーブ管によって逆打支柱の清掃やケレンが不要となることにより、汚損を考慮すると従来適用しにくかったプレキャストコンクリート製の逆打支柱の適用が可能となり、逆打支柱に対する仕上げ施工をも省略可能となる。
【００１６】
また、本発明の逆打支柱の施工方法は、削孔内に、底部に根入れ用鉄骨を取り付けたスリーブ管を挿入して該根入れ用鉄骨を埋設するように杭用コンクリートを打設し、次いで、上記スリーブ管周りを埋め戻すとともに、該スリーブ管内に逆打支柱を上記根入れ用鉄骨まで挿入して該スリーブ管の底部にグラウト材を注入して該逆打支柱の根入れ部分を固定し、その後、地下架構の構築段階で地面を掘削して根伐りする際に、上記スリーブ管を掘削に合わせて切断除去して上記逆打支柱を露出していき、最下層部分では該スリーブ管および上記グラウト材を除去して該逆打支柱と上記根入れ用鉄骨とを結合することを特徴とする。
【００１７】
この逆打支柱の施工方法にあっても、逆打支柱の建込みに先んじてスリーブ管を削孔内に挿入するようになっており、このスリーブ管は底部に取り付けた根入れ用鉄骨が後打ちされる杭用コンクリートに埋設されて固定される。そして、スリーブ管は、根入れ用鉄骨が杭用コンクリートによって固定された後に、周りが埋め戻され、その後に逆打支柱を該スリーブ管内に挿入するようになっており、該逆打支柱はスリーブ管内で自由にその取り付け位置や鉛直度を取ることができ、逆打支柱を鉛直状態に設定した状態で根入れ部分がグラウト材によって固定される。このとき、逆打支柱は上記根入れ用鉄骨まで挿入され、逆打支柱の下端が根入れ用鉄骨の上端に当接した状態となっているとともに、上記逆打支柱はスリーブ管によって保護されるため、埋め戻しによる土砂が直接に接触するのが防止され、この土砂による圧力が逆打支柱に作用することはない。このため、上記グラウト材で固定した逆打支柱はスリーブ管内で設定した高い取り付け位置精度、鉛直度を確保できるため、高精度での建込みが可能となる。
【００１８】
そして、上記逆打支柱はグラウト材で根入れ部分を固定した後、地下架構の構築段階へと進み、地面を掘削する根伐り時に上記スリーブ管は露出した部分が切断除去されるが、このスリーブ管の除去により露出する逆打支柱はスリーブ管で覆われて埋め戻しによる土砂が付着しておらず、この逆打支柱のケレンや清掃が不要となる。
【００１９】
また、最下層まで根伐りした段階でスリーブ管およびグラウト材を除去した後、逆打支柱と上記根入れ用鉄骨とを溶接やボルト結合等によって固定することにより、該逆打支柱と根入れ用鉄骨、延いては杭用コンクリートとを一体化することができる。
【００２０】
更に、上記逆打支柱の一連の建込み作業で、該逆打支柱を建て込む以前にスリーブ管を根入れ用鉄骨を介して杭用コンクリートに固定して埋め戻しを行っておくため、各削孔にスリーブ管を固定して埋め戻すスリーブ管建込み工程と、逆打支柱を各スリーブ管内に挿入して固定する逆打支柱建込み工程とを分離して施工することができる。従って、削孔間でスリーブ管の固定作業と逆打支柱の建込み作業とが輻輳するのが防止され、現場での作業能率を向上できるとともに、スリーブ管の固定および埋め戻し作業を施工している間に、逆打支柱を工場等で製作することができるため、該逆打支柱の製作と上記スリーブ管建込み工程とを並行して行うことができる。従って、逆打支柱の現場への搬入を待つことなく、削孔のボーリングおよびスリーブ管建込み工程を先行して行うことができるため、工事の着工時期を早め、延いては工期の短縮化を図ることができる。
【００２１】
更にまた、上述したように逆打支柱を地上面より突出させることが可能であり、逆打支柱に対する後施工を合理化することができる。
【００２２】
また、逆打支柱がグラウト材によって固定された後に地上からの突出部分を計測する後計測が可能となり、逆打支柱の位置や鉛直度を正確に割り出すことができて、その後の鉄骨接続工事をスムーズに行うことができる。
【００２３】
また、上述したようにスリーブ管による逆打支柱の汚損防止効果により、逆打支柱のＰＣ化が可能となる。
【００２４】
更に、上記各施工方法にあって、上記逆打支柱をスリーブ管内に建込む際、これら逆打支柱とスリーブ管内周との間にスペーサーを配置することが望ましい。
【００２５】
この施工方法では、スペーサーによって逆打支柱がスリーブ管に強固に支持されることになり、逆打支柱の根入れ部分をグラウト材で固定する際にも、該逆打支柱がずれるのを防止してその取り付け位置精度、鉛直度を確実に保持することができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明にかかる逆打支柱の施工方法の第１実施形態を示し、同図は（ａ）〜（ｄ）によって施工工程を順を追って示す施工方法の説明図である。
【００２７】
本発明の基本的な逆打支柱の施工方法は、地面Ｇをボーリングした削孔１２に底蓋１８ａ付きのスリーブ管１８を挿入し、該スリーブ管１８を所定高さに保持した状態で削孔１２の底部に該スリーブ管１８の下端部を埋設するように杭用コンクリート２２を打設し、該杭用コンクリート２２が硬化した後にスリーブ管１８周りを埋め戻し、その後、スリーブ管１８内に逆打支柱１０を上記底蓋１８ａまで挿入するとともに、該スリーブ管１８の底部にグラウト材２８を注入して逆打支柱１０の根入れ部分を固定し、その後、地下架構の構築段階で地面Ｇを掘削して根伐りする際に、上記スリーブ管１８を掘削面に合わせて切断除去して逆打支柱１０を露出する。
【００２８】
即ち、本実施形態の逆打支柱の施工方法は、図１に示すように（ａ）〜（ｄ）の工程を経て順次構築される。まず（ａ）の工程では、地面Ｇに逆打支柱１０を建て込むための削孔１２を、構築しようとする地下架構の範囲内に碁盤の目状に多数ボーリングする。該削孔１２は逆打支柱１０の打設深さより深度を大きくし、その底部に基礎杭１４が打設され、この基礎杭１４に逆打支柱１０の下端部が固定されるようになっている。上記削孔１２をボーリングした後、これの底部に杭用鉄筋籠１６を挿入し、その後、該杭用鉄筋籠１６の頂部に所定深さをもって重なるようにスリーブ管１８を削孔１２内に挿入する。該スリーブ管１８は厚さ３．２〜４．５ｍｍ程度の鋼管が用いられ、底部は底蓋１８ａによって閉塞される。該底蓋１８ａはスリーブ管１８を削孔１２内に挿入する際に、泥水２０を利用した掘削・コンクリート打設作業のために削孔１２内に溜まった泥水２０や杭用コンクリートがスリーブ管１８内に侵入するのを防止する。
【００２９】
次の（ｂ）の工程では、上記スリーブ管１８を、鉛直に向けて下端部を上記杭用鉄筋籠１６に重ねて保持した状態で、削孔１２の底部に杭用コンクリート２２を打設する。該杭用コンクリート２２は杭用鉄筋籠１６の上端の深さまで打設し、この状態で上記スリーブ管１８の下端部は該杭用コンクリート２２内に埋設されることになる。そして、打設した杭用コンクリート２２を養生してこれが硬化した後、削孔１２を掘削した土砂２４で埋め戻す。この状態でスリーブ管１８は、下端部が杭用コンクリート２２内に埋設され、かつ外周が土砂２４で埋められることにより削孔１２内に固定される。
【００３０】
次に（ｃ）の工程では、上記スリーブ管１８内に逆打支柱１０を底蓋１８ａまで挿入する。この状態で逆打支柱１０の下端は底蓋１８ａに当接した状態となる。そして、該逆打支柱１０を挿入する際、これとスリーブ管１８との間の隙間で位置調整するとともに、傾き調整して鉛直度を取る。このとき、逆打支柱１０とスリーブ管１８内周との間にはスペーサー２６が取り付けられ、該逆打支柱１０をスリーブ管１８内周に仮支持するようになっている。本実施形態では該スペーサー２６は、逆打支柱１０の上下方向に適宜間隔を設けて２段に設けられる。
【００３１】
次に（ｄ）の工程では、上記逆打支柱１０を仮支持した状態で、スリーブ管１８の底部にグラウトやコンクリート等のグラウト材２８を適宜高さ（本実施形態では基礎杭１４の上面と略同一高さ）に注入し、該グラウト材２８によって逆打支柱１０の根入れ部分を固定する。この段階で逆打支柱１０の建込みは完了し、以後は地面Ｇを掘削して地下架構の構築段階へと移行することになる。
【００３２】
即ち、地下架構の構築では、図示は省略したが地面Ｇを所定階高分だけ掘削しつつ上記逆打支柱１０を柱として鉄骨梁を接続し、上層階から下層階へと向かって地下架構が順次構築されることになる。このとき、上記スリーブ管１８は地面Ｇを掘削して根伐りする際に、この掘削面に合わせてガス切断して除去することにより逆打支柱１０を露出させる。そして、この露出した逆打支柱１０に鉄骨梁が接続されることになり、このように掘削とスリーブ管１８の切断除去と鉄骨梁の接続とを繰り返しつつ、最下層階まで地下架構が構築される。
【００３３】
従って、本実施形態の逆打支柱の施工方法にあっては、多数の削孔１２を地面Ｇにボーリングした後、これら削孔１２には逆打支柱１０の建込みに先んじてスリーブ管１８が挿入される。このとき、該スリーブ管１８は底蓋１８ａにより杭用コンクリート２２や削孔１２内に溜めた泥水２０が内部に侵入するのが防止される。そして、スリーブ管１８は杭用コンクリート２２によって固定された後に周りが埋め戻され、その後に逆打支柱１０が該スリーブ管１８内に挿入されるが、このとき逆打支柱１０はスリーブ管１８内で自由に位置調整や傾き調整して、取り付け位置や鉛直度を設定することができ、逆打支柱１０を鉛直状態に設定した状態で根入れ部分をグラウト材２８によって固定することができる。
【００３４】
このように、上記逆打支柱１０はスリーブ管１８で囲繞されるため、埋め戻しによる土砂２４が該逆打支柱１０に直接接触することはなく、この土砂２４の圧力によって逆打支柱１０に曲げ応力などが作用するのを防止することができる。このため、上記グラウト材２８で固定した逆打支柱１０はスリーブ管１８内で設定した高い取り付け位置精度や鉛直度を保持できるため、高精度での建込みが可能となり、地下架構の構築時にこれに接続される鉄骨梁の寸法を設定通りに切断したものを使用できるようになり、該鉄骨梁の接続がスムーズにかつ正確に行われる。
【００３５】
そして、上記逆打支柱１０はグラウト材２８で根入れ部分を固定した後、地下架構の構築段階へと進み、地面Ｇを掘削する根伐り時に上記スリーブ管１８は露出した部分が切断除去されるが、このスリーブ管１８の除去により露出する逆打支柱１０は該スリーブ管により覆われて埋め戻しの土砂２４が付着していない状態であるため、この逆打支柱１０のケレンや清掃が不要となる。
【００３６】
また、上記逆打支柱１０の一連の建込み作業では、該逆打支柱１０を建て込む以前にスリーブ管１８を杭用コンクリート２２に固定して埋め戻しを行っておくため、このスリーブ管１８を固定して埋め戻すスリーブ管建込み工程を先行して施工しておくことにより、後施工では逆打支柱１０をスリーブ管１８に挿入して根入れ用のグラウト材２８を注入して固定する逆打支柱建込み工程のみとなる。このため、各削孔１２に対してスリーブ管建込み工程と逆打支柱建込み工程とを分離して施工することができるため、削孔１２間でスリーブ管１８の固定作業と逆打支柱１０の建込み作業とが輻輳するのが防止され、現場での作業能率を向上することができる。
【００３７】
更に、このようにスリーブ管建込み工程と逆打支柱建込み工程とを分離できることにより、スリーブ管建込み工程を施工する間に逆打支柱１０を工場等で製作することができる。このため、該逆打支柱１０の製作と上記スリーブ管建込み工程とを並行して行うことができる。従って、逆打支柱１０の現場への搬入を待つことなく削孔１２のボーリングおよび上記スリーブ管建込み工程を先行して行うことができるようになり、工事の着工時期を早め、延いては工期の短縮化を図ることができる。
【００３８】
また、逆打支柱１０がグラウト材２８によって固定された後に地面Ｇからの突出部分を計測する後計測が可能となり、逆打支柱１０の位置や鉛直度を正確に割り出すことができて、その後の鉄骨接続工事をスムーズに行うことができる。
【００３９】
図２は本発明の第２実施形態を示し、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。同図は上記図１と同様に（ａ）〜（ｄ）によって施工工程を順を追って示す施工方法の説明図である。
【００４０】
この実施形態の基本的な逆打支柱の施工方法は、地面Ｇをボーリングした削孔１２に、底部に根入れ用鉄骨３０を取り付けたスリーブ管１８を挿入し、該スリーブ管１８を所定高さに保持した状態で削孔１８の底部に該根入れ用鉄骨３０を埋設するように杭用コンクリート２２を打設し、該杭用コンクリート２２が硬化した後にスリーブ管１８周りを埋め戻し、その後、スリーブ管１８内に逆打支柱１０を上記根入れ用鉄骨３０まで挿入するとともに、該スリーブ管１８の底部にグラウト材２８を注入して逆打支柱１０の根入れ部分を固定し、その後、地下架構の構築段階で地面Ｇを掘削して根伐りする際に、上記スリーブ管１８を掘削面に合わせて切断除去して逆打支柱１０を露出し、最下層部分でスリーブ管１８および上記グラウト材２８を除去して逆打支柱１０と上記根入れ用鉄骨３０とを結合手段３２を介して固定する。
【００４１】
まず、図２に示す（ａ）の工程では、上記第１実施形態と同様に削孔１２を地面Ｇに碁盤の目状に多数ボーリングして、これら削孔１２の底部に杭用鉄筋籠１６を挿入する。一方、スリーブ管１８の下端に設けた底蓋１８ａ下面に根入れ用鉄骨３０が一体に垂設されており、該根入れ用鉄骨３０全体が上記杭用鉄筋籠１６の頂部に重なるようにスリーブ管１８を削孔１２内に挿入する。
【００４２】
次の（ｂ）の工程では、上記スリーブ管１８を鉛直に向けて保持した状態で、削孔１２内に杭用コンクリート２２を杭用鉄筋籠１６の上端の深さまで打設する。この状態で上記根入れ用鉄骨３０は該杭用コンクリート２２内に埋設されることになる。そして、打設した杭用コンクリート２２を養生してこれが硬化した後に、削孔１２を掘削した土砂２４で埋め戻し、該スリーブ管１８を削孔１２内に固定する。
【００４３】
次に（ｃ）の工程では、上記スリーブ管１８内に逆打支柱１０を底蓋１８ａまで鉛直に挿入するとともに、逆打支柱１０とスリーブ管１８内周との間にスペーサー２６を取り付けて該逆打支柱１０を仮支持する。この状態でスリーブ管１８の底部にグラウト材２８を注入して、逆打支柱１０の根入れ部分を固定する。その後、地面Ｇを掘削して地下架構の構築段階へと移行し、地面Ｇを順次掘削して根伐りし、この掘削面に合わせてガス切断して除去することにより逆打支柱１０を露出させる。そして、最下層まで根伐りしてスリーブ管１８および逆打支柱１０の根入れ部分を固定するグラウト材２８を除去した後、（ｄ）に示すように逆打支柱１０の下端を結合手段としての溶接３２を介して底蓋１８ａに固定する。この状態で、逆打支柱１０の根入れ部分は基礎杭１４に埋設される根入れ用鉄骨３０に一体化される。また、結合手段としては溶接３２に限ることなくボルト結合を用いることもできる。
【００４４】
従って、この実施形態の逆打支柱の施工方法にあっても、逆打支柱１０の建込みに先んじてスリーブ管１８を削孔１２内に挿入し、そして、底部の根入れ用鉄骨３０を基礎杭１４に埋設し、かつ埋め戻すことによって該スリーブ管１８を固定し、その後、該スリーブ管１８内に逆打支柱１０を隙間をもって挿入するようになっている。このため、該逆打支柱１０は、スリーブ管１８内で容易に位置精度や鉛直度を確保することができるとともに、スリーブ管１８によって保護されるため、埋め戻しによる土砂２４が直接に接触するのが防止される。従って、逆打支柱１０には土砂２４の圧力による曲げ応力が作用することはなく、グラウト材２８で固定した該逆打支柱１０を高精度で建込むことができるとともに、スリーブ管１８を切断除去して逆打支柱１０を露出した際に、この逆打支柱１０のケレンや清掃が不要となる。
【００４５】
また、この実施形態では最下層まで根伐りしてスリーブ管１８およびグラウト材２８を除去した後、逆打支柱１０下端が根入れ用鉄骨３０に溶接３２されるので、該逆打支柱１０と根入れ用鉄骨３０、延いては該根入れ用鉄骨３０を埋設した基礎杭１４とを一体化して、逆打支柱１０の支持を強固にすることができる。
【００４６】
更に、この実施形態にあっても各削孔１２にスリーブ管１８を固定して埋め戻すスリーブ管建込み工程と、逆打支柱１０を各スリーブ管１８内に挿入して固定する逆打支柱建込み工程とを分離して施工できる。従って、削孔１２間で複数の作業が輻輳するのが防止できるとともに、スリーブ管建込み工程を施工する間に逆打支柱１０を工場等で製作することができるため、工程上有利になる。
【００４７】
ところで、前記各実施形態では逆打支柱１０をスリーブ管１８内に建込む際、これら逆打支柱１０とスリーブ管１８との間にスペーサー２６を配置したので、このスペーサー２６によって逆打支柱１０がスリーブ管１８に強固に支持されることになり、逆打支柱１０の根入れ部分をグラウト材２８で固定する際にも、該逆打支柱１０がずれるのを防止してその位置精度や鉛直度を確実に保持することができる。また、該スペーサー２６は２段に設けたが、これに限ることなく逆打支柱１０を効果的に支持できる数を設ければ足りる。
【００４８】
また、上記第１，第２実施形態で構築された逆打支柱１０は、これが本設躯体となった時に引抜き力が働く場合、基礎杭１４との間で十分に応力伝達できるように、第１実施形態では該基礎杭１４に埋設されるスリーブ管１８の下端部外周に、かつ第２実施形態では根入れ用鉄骨３０の外周にそれぞれスタッド等の突起物を突設して、基礎杭１４との間でアンカー機能を発揮させることが望ましい。
【００４９】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項１に示す逆打支柱の施工方法にあっては、逆打支柱の建込みに先んじてスリーブ管を削孔内に挿入して、このスリーブ管の下端部を後打ちされる杭用コンクリートに埋設するとともに、周りを埋め戻して固定し、その後に逆打支柱を該スリーブ管内に挿入して根入れ部分をグラウト材によって固定するようになっているので、逆打支柱を建込む際にスリーブ管内で該逆打支柱の位置や傾きを自由に調整して取り付け位置精度や鉛直度を高い精度で設定することができる。
【００５０】
また、上記逆打支柱はスリーブ管で囲繞されるため埋め戻しによる土砂が直接に接触するのを防止できる。このため、埋め戻しの土砂の圧力による曲げ応力が逆打支柱に作用するのを防止できるため、上記グラウト材で固定した逆打支柱の高い位置精度や鉛直度を確保でき、高精度での建込みが可能となるとともに、根伐りして逆打支柱を露出した際のケレンや清掃が不要となる。
【００５１】
更にまた、上記逆打支柱の一連の建込み作業では、該逆打支柱を建て込む以前にスリーブ管を固定して埋め戻すスリーブ管建込み工程が先行して施工されるため、後施工では逆打支柱をスリーブ管に挿入して根入れ用のグラウト材を注入して固定する逆打支柱建込み工程のみとなる。このため、各削孔でスリーブ管建込み工程と逆打支柱建込み工程とを分離して施工することができるため、削孔間でスリーブ管の固定作業と逆打支柱の建込み作業とが輻輳するのが防止され、現場での作業能率を向上することができる。
【００５２】
また、このようにスリーブ管建込み工程と逆打支柱建込み工程とを分離できることにより、スリーブ管建込み工程を施工する間に逆打支柱を工場等で製作することができるため、該逆打支柱の製作と上記スリーブ管建込み工程とを並行して行うことができる。従って、逆打支柱の現場への搬入を待つことなく削孔のボーリングおよび上記スリーブ管建込み工程を先行して行うことができるため、工事の着工時期を早め、延いては工期の短縮化を図ることができる。
【００５３】
更にまた、上述したように作業の輻輳が防止され、また移動機械の使用も軽減されるので、逆打支柱を地上面より突出させることが可能となり、これにより逆打支柱に対する後工程を改善することができる。
【００５４】
また、逆打支柱がグラウト材によって固定された後に地上からの突出部分を計測する後計測が可能となり、逆打支柱の位置や鉛直度を正確に割り出すことができて、その後の鉄骨接続工事をスムーズに行うことができる。
【００５５】
また、スリーブ管によって逆打支柱の清掃やケレンが不要となることによりプレキャストコンクリート製の逆打支柱の適用が可能となり、逆打支柱に対する仕上げ施工をも省略可能となる。
【００５６】
また、本発明の請求項２に示す逆打支柱の施工方法にあっては、逆打支柱の建込みに先んじてスリーブ管を削孔内に挿入するようになっており、このスリーブ管は底部に取り付けた根入れ用鉄骨が後打ちされる杭用コンクリートに埋設されるとともに、周りが埋め戻されて固定され、その後に逆打支柱が該スリーブ管内に挿入されて根入れ部分がグラウト材で固定される。従って、上記請求項１の施工方法と同様に逆打支柱を建込む際にスリーブ管内で該逆打支柱の位置や傾きを自由に調整して取り付け位置精度や鉛直度を高精度に設定することができるとともに、スリーブ管で囲繞された上記逆打支柱に埋め戻しによる土砂が直接に接触するのを防止できる。このため、土砂による曲げ応力が逆打支柱に作用するのを防止できるため、高精度での建込みが可能となるとともに、逆打支柱を露出した際のケレンや清掃が不要となる。
【００５７】
また、スリーブ管建込み工程と逆打支柱建込み工程とを分離して施工することができるため、削孔間でスリーブ管の固定作業と逆打支柱の建込み作業とが輻輳するのが防止され、現場での作業能率を向上することができるとともに、逆打支柱の製作と上記スリーブ管建込み工程とを並行して行うことができ、工事の着工時期を早め、延いては工期の短縮化を図ることができる。
【００５８】
更に、最下層まで根伐りした段階でスリーブ管およびグラウト材を除去した後、逆打支柱と上記根入れ用鉄骨とを結合することにより、該逆打支柱と根入れ用鉄骨、延いては杭用コンクリートで構築される基礎杭とを一体化することができる。
【００５９】
更にまた、上述したように逆打支柱を地上面より突出させることが可能であり、逆打支柱に対する後施工を合理化することができる。
【００６０】
また、逆打支柱がグラウト材によって固定された後に地上からの突出部分を計測する後計測が可能となり、逆打支柱の位置や鉛直度を正確に割り出すことができて、その後の鉄骨接続工事をスムーズに行うことができる。
【００６１】
また、上述したようにスリーブ管による逆打支柱の汚損防止効果により、逆打支柱のＰＣ化が可能となる。
【００６２】
更に、本発明の請求項３に示す逆打支柱の施工方法にあっては、上記逆打支柱をスリーブ管内に建込む際、これら逆打支柱とスリーブ管内周との間にスペーサーを配置したので、該スペーサーによって逆打支柱がスリーブ管に強固に支持されることになり、逆打支柱の根入れ部分をグラウト材で固定する際にも、該逆打支柱がずれるのを防止してその位置精度や鉛直度を確実に保持できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態を示す逆打支柱の施工方法の説明図である。
【図２】本発明の第２実施形態を示す逆打支柱の施工方法の説明図である。
【符号の説明】
１０逆打支柱
１２削孔
１４基礎杭
１８スリーブ管
１８ａ底蓋
２２杭用コンクリート
２４埋め戻し土砂
２６スペーサー
２８グラウト材
３０根入れ用鉄骨
３２溶接（結合手段）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for constructing a reverse strut used for constructing an underground frame by a reverse striking method.
[0002]
[Prior art]
In constructing underground structures such as multi-story buildings, the reverse striking method using reverse struts has been adopted in recent years. In this reverse striking method, the reverse struts are driven into the ground, and then the ground is excavated. The reverse struts that are driven in are exposed, and a beam is connected to the exposed part, and an underground frame is constructed from the upper floor to the lower floor. The reverse striking strut is inserted into a drilling hole bored on the ground, and the lower end of the reverse striking strut is rooted and supported by the pile head portion of the foundation pile constructed at the bottom of the drilling hole. After backfilling with excavated soil, it will move to the root-cutting process.
[0003]
As a conventional method of constructing the reverse striking strut, before placing the concrete of the foundation pile, the striking strut is inserted into a drilling hole and held at a predetermined height. A concrete method for positioning the back struts by placing concrete in place, or by placing concrete for foundation piles in the drilling holes, inserting the back struts and setting them in the concrete before the concrete hardens. There are known post-determining methods and the like for positioning.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional reverse strut construction method, in the predetermined construction method, the concrete for pile is post-placed on the lower end portion of the reverse strut that is held in a suspended state. The pressure at the time of concrete placement acts on the lower side of the bottom, and bending stress is applied to the back struts due to the pressure of earth and sand when refilling, resulting in a deviation in the initially set mounting position and verticality. Will fall. On the other hand, in the post-decision method, it is necessary to install the back struts within a short time before the pile concrete is hardened. The bending stress due to the return acts and the accuracy is lowered. Such a reduction in the accuracy of the striking strut has a great influence on the construction of a steel frame such as a beam that engages with the striking strut.
[0005]
In addition, the above-mentioned reverse striking struts are sequentially built in a number of holes drilled in a grid pattern, and a series of operations of placing concrete for piles, inserting reverse struts and backfilling are performed in a plurality of ways. This is done by drilling. In such a work mode, when performing the work of inserting the reverse strut for a certain hole, the other hole drilling and pile refilling work will be performed in parallel, There is also a problem that it is necessary to simultaneously carry out a plurality of types of work in the field, and the work becomes congested, and the field work is extremely complicated.
[0006]
Furthermore, when constructing the underground structure after backfilling the drilling holes, the back struts are exposed by excavating the ground and cutting down, but the backfilled struts are in direct contact with the backfilled soil. Therefore, before construction of the steel frame, there is a problem that it requires cleansing and cleaning of earth and sand adhering to the back struts, which requires a lot of labor.
[0007]
Therefore, the present invention has been made in view of such conventional problems, and prevents back-filling struts from contacting back-filled earth and sand to prevent bending stress due to the pressure of the earth and sand from acting on the striking struts. Reverse striking ensures that the mounting position accuracy and vertical accuracy of the striking struts are secured, that the struts and cleaning of the striking struts during root cutting are eliminated, and that the work process is streamlined by preventing congestion in the work process. It aims at providing the construction method of a support.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the reverse strut support method of the present invention is such that a pile concrete is placed so that a sleeve tube with a bottom cover is inserted into a drilling hole and a lower end portion of the sleeve tube is buried. Next, the circumference of the sleeve tube is backfilled, and a back strut strut is inserted into the sleeve tube up to the bottom lid, and a grout material is injected into the bottom of the sleeve tube to fix the base portion of the back strut strut. Then, when excavating the ground and cutting down the ground at the stage of constructing the underground frame, the sleeve tube is cut and removed in accordance with the excavation to expose the back struts.
[0009]
According to this reverse striking strut construction method, the sleeve tube is inserted into the drilling hole prior to the construction of the reverse strut strut. It is buried and fixed. At this time, the sleeve tube prevents the muddy water accumulated in the drilling hole and the concrete for piles from entering the inside due to the excavation and concrete placing operation using the muddy water by the bottom cover. Then, after the sleeve tube is fixed by the concrete for piles, the circumference is backfilled, and then the back strut column is inserted into the sleeve tube, and the reverse strut column is freely tilted and positioned in the sleeve tube. The attachment position and the vertical degree can be set by adjusting, and the root portion is fixed by the grout material in the state where the back strut is set in the vertical state. In addition, since the reverse striking strut is surrounded by the sleeve tube, the earth and sand caused by backfilling are not in direct contact with each other, and it is possible to prevent the bending stress caused by the earth and sand from acting on the reverse striking strut. For this reason, since the reverse strut fixed with the grout material can ensure high positional accuracy and verticality set in the sleeve tube, it can be built with high accuracy.
[0010]
Then, the reverse struts are fixed with grout material, and then proceed to the construction stage of the underground structure, and the sleeve tube is cut and removed at the time of root cutting when excavating the ground. The reverse striking strut exposed by removing the pipe is covered with the sleeve pipe to prevent the backfilling soil from adhering, so that the back strut strut is not required to be cleaned or cleaned.
[0011]
Further, in the above-described series of erection work of the back struts, the sleeve tube is fixed to the pile concrete and backfilled before the reverse struts are built. In the subsequent construction, the back strut strut is inserted into the sleeve tube and the grouting material for rooting is injected. For this reason, it is possible to divide and construct the sleeve tube erection process in which the sleeve tube is fixed and backfilled in each drilling hole and the reverse hammering column erection process in which the reverse striking column is inserted and fixed in each sleeve pipe. For this reason, it is possible to prevent the sleeve tube fixing work and the reverse striking strut construction work from being congested between the drilling holes, and the work efficiency at the site can be improved.
[0012]
Furthermore, since the sleeve pipe erection process and the reverse striking strut erection process can be separated in this manner, the reverse striking strut can be manufactured at a factory or the like while the sleeve pipe erection process is being performed. The production of the reverse struts and the above-described sleeve pipe installation step can be performed in parallel. Therefore, it is possible to carry out the drilling and sleeve pipe installation process in advance without waiting for the return struts to be brought to the site, so the construction start time can be shortened and the construction period can be shortened. Can be planned.
[0013]
Furthermore, during the erection period in which a large number of striking struts are sequentially built on the site, conventionally, moving machines such as pile driving machines move vertically and horizontally in the site, coupled with the congestion of the above work. Therefore, if the built-in counter strut is protruded from the ground surface, the movement of the mobile machine is hindered. However, in the present invention, as described above, work congestion is prevented, and the mobile machine Therefore, it becomes possible to make the striking struts protrude from the ground surface, thereby improving the post-process for the striking struts.
[0014]
In addition, it is possible to measure after measuring the projecting part from the ground after the striking strut is fixed with grout material, it is possible to accurately determine the position and verticality of the striking strut, and the subsequent steel connection work It can be done smoothly.
[0015]
In addition, since the sleeve tube eliminates the need for cleaning the back struts and cleansing it, it is possible to apply precast concrete struts that were difficult to apply in the past, eliminating the need for finishing work on the back struts. It becomes possible.
[0016]
Further, the reverse strut construction method of the present invention is such that the pile concrete is placed in the drilling hole so as to insert a sleeve tube having a bottoming steel frame attached to the bottom and bury the rooting steel frame. Then, the periphery of the sleeve tube is backfilled, and a back strut strut is inserted into the sleeve tube to the rooting steel frame, and a grout material is injected into the bottom portion of the sleeve tube to thereby insert the back strut strut base portion. Then, when excavating and grounding the ground at the construction stage of the underground frame, the sleeve tube is cut and removed in accordance with the excavation to expose the back struts, and the sleeve is exposed at the lowermost layer portion. The tube and the grout material are removed, and the reverse striking strut and the rooting steel frame are combined.
[0017]
Even in this reverse strut strut construction method, the sleeve tube is inserted into the drilling hole prior to the construction of the reverse strut strut. It is buried and fixed in pile concrete to be driven. The sleeve tube is configured so that the periphery of the sleeve tube is backfilled after the piercing steel frame is fixed by the pile concrete, and then the back strut column is inserted into the sleeve tube. The mounting position and verticality can be taken freely in the pipe, and the root portion is fixed by the grout material with the back struts set to the vertical state. At this time, the striking strut is inserted up to the above-described steel for insertion, the lower end of the striking strut is in contact with the upper end of the steel for bottoming, and the striking strut is protected by the sleeve tube. Therefore, it is prevented that the earth and sand caused by backfilling come into direct contact, and the pressure caused by the earth and sand does not act on the striking struts. For this reason, since the reverse strut fixed with the grout material can ensure the high mounting position accuracy and the verticality set in the sleeve tube, it can be built with high accuracy.
[0018]
Then, the reverse struts are fixed with grout material, and then proceed to the construction stage of the underground structure, and the sleeve tube is cut and removed at the time of root cutting when excavating the ground. The reverse striking strut exposed by removing the tube is covered with a sleeve tube and no earth or sand is deposited by backfilling, and the back strut strut is not required to be cleaned or cleaned.
[0019]
In addition, after removing the sleeve tube and the grout material at the stage of cutting down to the lowest layer, the reverse strut and the above-mentioned steel frame for fixing are fixed by welding, bolting, etc. Steel frame, and thus pile concrete can be integrated.
[0020]
Further, in the above-described series of erection work of the reverse struts, the sleeve tube is fixed to the concrete for piles through the steel for embedding before the reverse struts are erected. A sleeve tube erection process in which the sleeve pipe is fixed and refilled in the hole can be separated from a reverse hammering column erection process in which the reverse striking strut is inserted and fixed in each sleeve pipe. Therefore, it is possible to prevent the sleeve tube fixing work and the back strut strut erection work from being congested between the drilling holes, improving the work efficiency at the site, and fixing the sleeve pipe and backfilling work. During this time, since the striking strut can be manufactured at a factory or the like, the fabrication of the striking strut and the above-described sleeve pipe installation step can be performed in parallel. Therefore, it is possible to carry out the drilling and sleeve pipe installation process in advance without waiting for the return struts to be brought to the site, so the construction start time can be shortened and the construction period can be shortened. Can be planned.
[0021]
Furthermore, as described above, the striking strut can be protruded from the ground surface, and post-installation with respect to the striking strut can be rationalized.
[0022]
In addition, it is possible to measure after measuring the projecting part from the ground after the striking strut is fixed with grout material, it is possible to accurately determine the position and verticality of the striking strut, and the subsequent steel connection work It can be done smoothly.
[0023]
In addition, as described above, the back strut strut can be made into a PC by the effect of preventing the back strut strut from being stained by the sleeve tube.
[0024]
Furthermore, in each construction method described above, it is desirable to arrange a spacer between the counter striking strut and the sleeve tube inner circumference when the counter striking strut is built in the sleeve pipe.
[0025]
In this construction method, the striking strut is firmly supported by the sleeve tube by the spacer, and the striking strut is prevented from shifting even when the base portion of the striking strut is fixed with a grout material. The mounting position accuracy and verticality can be reliably maintained.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 shows a first embodiment of a reverse strut construction method according to the present invention, and FIG. 1 is an explanatory view of the construction method showing the construction process step by step according to (a) to (d).
[0027]
The basic reverse strut construction method of the present invention is such that a sleeve pipe 18 with a bottom cover 18a is inserted into a drilling hole 12 bored on the ground G, and the sleeve pipe 18 is held at a predetermined height. The pile concrete 22 is placed so that the lower end portion of the sleeve tube 18 is buried in the bottom of the tube 12, and the periphery of the sleeve tube 18 is backfilled after the pile concrete 22 is hardened. The striking strut 10 is inserted to the bottom lid 18a, and a grout material 28 is injected into the bottom of the sleeve tube 18 to fix the base portion of the reverse striking strut 10, and then the ground G is fixed at the construction stage of the underground frame. At the time of excavation and root cutting, the sleeve tube 18 is cut and removed in accordance with the excavation surface to expose the back strut 10.
[0028]
That is, the reverse strut construction method of this embodiment is sequentially constructed through the steps (a) to (d) as shown in FIG. First, in the step (a), a number of drill holes 12 for installing the back struts 10 on the ground G are drilled in a grid pattern within the range of the underground frame to be constructed. The hole 12 has a depth greater than the depth of the striking strut 10, a foundation pile 14 is disposed at the bottom thereof, and the bottom end of the striking strut 10 is fixed to the foundation pile 14. Yes. After boring the hole 12, the pile rebar 16 is inserted into the bottom thereof, and then the sleeve tube 18 is inserted into the hole 12 so as to overlap the top of the pile rebar 16 with a predetermined depth. To do. The sleeve tube 18 is a steel tube having a thickness of about 3.2 to 4.5 mm, and the bottom is closed by a bottom lid 18a. When the sleeve 18 is inserted into the bore 12, the bottom lid 18a is formed by the muddy water 20 or pile concrete accumulated in the bore 12 for excavation / concrete placement using the muddy water 20. To prevent intrusion.
[0029]
In the next step (b), pile concrete 22 is placed at the bottom of the drilling hole 12 with the sleeve pipe 18 being vertically held and the lower end portion being overlapped and held on the pile reinforcing bar 16. . The pile concrete 22 is driven to the depth of the upper end of the pile reinforcing bar 16, and the lower end portion of the sleeve pipe 18 is buried in the pile concrete 22 in this state. Then, after the piled concrete 22 is cured and hardened, the hole 12 is backfilled with excavated earth and sand 24. In this state, the sleeve pipe 18 is fixed in the drilling hole 12 by burying the lower end portion in the pile concrete 22 and filling the outer periphery with the earth and sand 24.
[0030]
Next, in the step (c), the back strut 10 is inserted into the sleeve tube 18 up to the bottom lid 18a. In this state, the lower end of the striking strut 10 is in contact with the bottom lid 18a. And when inserting this reverse striking support | pillar 10, while adjusting a position by the clearance gap between this and the sleeve pipe | tube 18, it adjusts inclination and takes a perpendicularity. At this time, a spacer 26 is attached between the reverse striking strut 10 and the inner periphery of the sleeve tube 18 so that the reverse striking strut 10 is temporarily supported on the inner periphery of the sleeve tube 18. In the present embodiment, the spacers 26 are provided in two stages with appropriate intervals in the vertical direction of the reverse strut 10.
[0031]
Next, in the step (d), the grout material 28 such as grout or concrete is appropriately raised to the bottom of the sleeve pipe 18 with the reverse strut 10 temporarily supported (in this embodiment, the upper surface of the foundation pile 14 and The grout material 28 is used to fix the base portion of the back strut 10. At this stage, the construction of the striking strut 10 is completed, and thereafter, the ground G is excavated to move to the construction stage of the underground frame.
[0032]
That is, in the construction of the underground structure, although not shown in the drawing, the steel beam is connected using the back strut 10 as a column while excavating the ground G by a predetermined height, and the underground structure is constructed from the upper floor to the lower floor. It will be built sequentially. At this time, when excavating the ground G and cutting down the ground G, the sleeve pipe 18 exposes the striking strut 10 by gas cutting in accordance with the excavated surface and removing it. Then, a steel beam is connected to the exposed back strut 10, and an underground frame is constructed up to the lowest floor while repeating excavation, cutting and removing the sleeve tube 18 and connecting the steel beam in this way. The
[0033]
Therefore, in the reverse striking strut construction method of this embodiment, after boring a number of drilling holes 12 on the ground G, the sleeve pipes 18 are formed in these drilling holes 12 prior to the installation of the striking struts 10. Inserted. At this time, the sleeve tube 18 is prevented from entering the concrete 22 for piles and the muddy water 20 stored in the drilling hole 12 by the bottom cover 18a. Then, after the sleeve tube 18 is fixed by the pile concrete 22, the periphery is backfilled, and then the reverse strut 10 is inserted into the sleeve tube 18. At this time, the reverse strut 10 is inserted into the sleeve tube 18. Thus, the position and the vertical degree can be set freely by adjusting the position and the inclination, and the root portion can be fixed by the grout material 28 with the back strut 10 set in the vertical state.
[0034]
Thus, since the reverse striking strut 10 is surrounded by the sleeve tube 18, the earth and sand 24 by backfilling does not directly contact the reverse striking strut 10, and the back striking strut 10 is bent by the pressure of the earth and sand 24. It is possible to prevent stress and the like from acting. For this reason, since the reverse strut 10 fixed with the grout material 28 can maintain the high mounting position accuracy and verticality set in the sleeve tube 18, it can be built with high accuracy, and this can be done when constructing the underground frame. It is possible to use a steel beam that has been cut according to the dimensions of the steel beam to be connected to the steel beam, and the steel beam is smoothly and accurately connected.
[0035]
The reverse strut 10 is fixed to the root portion with the grout material 28, and then proceeds to the construction stage of the underground frame. The exposed portion of the sleeve tube 18 is cut and removed when the ground G is excavated. However, since the reverse striking column 10 exposed by the removal of the sleeve tube 18 is covered with the sleeve tube and the backfill earth and sand 24 is not attached, it is unnecessary to clean or clean the reverse striking column 10. Become.
[0036]
Further, in the series of erection work of the reverse strut 10, the sleeve pipe 18 is fixed to the pile concrete 22 and backfilled before the reverse strut 10 is constructed. By carrying out the sleeve tube erection process prior to fixing and backfilling, the reverse strut 10 is inserted into the sleeve tube 18 in the post-construction, and the grouting material 28 for pouring is injected and fixed. It is only the striking erection process. For this reason, since the sleeve tube erection process and the reverse striking strut erection process can be performed separately for each drilling hole 12, the fixing operation of the sleeve pipe 18 between the drilling holes 12 and the counterstrike strut 10 are performed. It is possible to prevent congestion of the building work and improve work efficiency at the site.
[0037]
Furthermore, since the sleeve pipe erection process and the reverse striking strut erection process can be separated in this way, the reverse striking strut 10 can be manufactured at a factory or the like during the construction of the sleeve pipe erection process. For this reason, the production of the reverse striking strut 10 and the above-described sleeve pipe installation step can be performed in parallel. Therefore, the boring of the hole 12 and the above-described sleeve pipe erection process can be performed in advance without waiting for the reverse strut 10 to be brought into the field, and the construction start time can be advanced, and the construction period can be extended. Can be shortened.
[0038]
Further, after the reverse strut 10 is fixed by the grout material 28, it is possible to perform measurement after measuring the protruding portion from the ground G, and the position and verticality of the reverse strut 10 can be accurately determined. Steel connection work can be performed smoothly.
[0039]
FIG. 2 shows a second embodiment of the present invention, in which the same components as those in the above-mentioned embodiment are denoted by the same reference numerals and redundant description is omitted. This figure is an explanatory view of the construction method showing the construction process step by step by (a) to (d) in the same manner as FIG.
[0040]
The basic reverse strut construction method of this embodiment is to insert a sleeve tube 18 with a rooting steel frame 30 attached to the bottom into a drilling hole 12 in which the ground G has been bored. The pile concrete 22 is placed so as to embed the steel frame 30 for embedding at the bottom of the hole 18 in the state of being held in the hole 18, and after the pile concrete 22 is hardened, the periphery of the sleeve tube 18 is backfilled. The back striking strut 10 is inserted into the sleeve tube 18 up to the piercing steel frame 30 and the grout material 28 is injected into the bottom of the sleeve tube 18 to fix the root striking portion of the striking strut 10. When excavating the ground G by excavating the ground G at the construction stage of the frame, the sleeve tube 18 is cut and removed in accordance with the excavation surface to expose the striking strut 10, and the sleeve tube 18 and the grout material are exposed at the lowermost layer portion. 2 Was removed and reverse strokes strut 10 and the embedment for steel 30 fixed through the coupling means 32.
[0041]
First, in the step (a) shown in FIG. 2, a number of drill holes 12 are drilled into the ground G like a grid in the same manner as in the first embodiment, and the reinforcing bar rods 16 for piles are formed at the bottom of these drill holes 12. Insert. On the other hand, a bottoming steel frame 30 is integrally suspended from the bottom surface of the bottom lid 18a provided at the lower end of the sleeve tube 18, and the entire bottoming steel frame 30 is overlapped with the top of the pile reinforcing bar 16. The tube 18 is inserted into the drilling hole 12.
[0042]
In the next step (b), the concrete 22 for piles is driven into the hole 12 to the depth of the upper end of the reinforcing bar 16 for piles while the sleeve tube 18 is held vertically. In this state, the piercing steel frame 30 is embedded in the pile concrete 22. Then, after the piled concrete 22 is cured and hardened, the hole 12 is backfilled with excavated earth and sand 24, and the sleeve 18 is fixed in the hole 12.
[0043]
Next, in step (c), the striking strut 10 is vertically inserted into the sleeve tube 18 up to the bottom cover 18a, and a spacer 26 is attached between the striking strut 10 and the inner periphery of the sleeve tube 18 to attach the striking strut 10 to the bottom cover 18a. The reverse strut 10 is temporarily supported. In this state, the grout material 28 is poured into the bottom of the sleeve tube 18 to fix the base portion of the back strut 10. After that, the ground G is excavated to move to the construction stage of the underground frame, the ground G is sequentially excavated and rooted, and the back strut 10 is exposed by gas cutting and removing in accordance with the excavated surface. . Then, after cutting down to the lowest layer and removing the grout material 28 for fixing the sleeve tube 18 and the rooted portion of the reverse strut 10, the lower end of the reverse strut 10 is used as a coupling means as shown in FIG. It is fixed to the bottom lid 18 a via the weld 32. In this state, the piercing portion of the reverse strut 10 is integrated with the piercing steel frame 30 embedded in the foundation pile 14. Further, the coupling means is not limited to the welding 32, and a bolt coupling can also be used.
[0044]
Therefore, even in the reverse striking strut construction method of this embodiment, the sleeve tube 18 is inserted into the drilling hole 12 prior to the construction of the reverse striking strut 10, and the bottom piercing steel frame 30 is the basis. The sleeve pipe 18 is fixed by being buried in the pile 14 and backfilled, and then the back strut 10 is inserted into the sleeve pipe 18 with a gap. Therefore, the striking strut 10 can easily secure the positional accuracy and the verticality in the sleeve tube 18 and is protected by the sleeve tube 18 so that the earth and sand 24 by backfilling is in direct contact. Is prevented. Therefore, bending stress due to the pressure of the earth and sand 24 does not act on the reverse strut 10, and the reverse strut 10 fixed by the grout material 28 can be built with high accuracy and the sleeve tube 18 is cut and removed. Then, when the reverse striking strut 10 is exposed, the cleansing or cleaning of the reverse striking strut 10 becomes unnecessary.
[0045]
In this embodiment, the bottom tube 18 and the grout material 28 are removed by cutting down to the lowermost layer, and then the lower end of the counter strut 10 is welded 32 to the piercing steel 30. The support steel 30 and the foundation pile 14 with the embedded steel frame 30 embedded therein can be integrated to strengthen the support of the back strut 10.
[0046]
Further, even in this embodiment, a sleeve tube erection process for fixing and backfilling the sleeve pipe 18 to each drilling hole 12 and a reverse striking strut structure for inserting and fixing the reverse striking strut 10 in each sleeve pipe 18. It can be installed separately from the process. Accordingly, it is possible to prevent a plurality of operations from being congested between the drilling holes 12 and it is possible to manufacture the back strut 10 in a factory or the like during the construction of the sleeve pipe, which is advantageous in terms of the process.
[0047]
By the way, in each of the above-described embodiments, the spacer 26 is disposed between the back strut 10 and the sleeve tube 18 when the back strut 10 is built in the sleeve tube 18. When the root striking strut 10 is fixed with the grout material 28, the striking strut 10 is prevented from being displaced and its positional accuracy and verticality are fixed. Can be securely held. In addition, the spacers 26 are provided in two stages, but the number is not limited to this, and it is sufficient if the number of the spacers 26 can be effectively supported.
[0048]
In addition, the reverse strut 10 constructed in the first and second embodiments is configured so that the stress can be sufficiently transmitted between the foundation pile 14 when a pulling force is applied when this is the main frame. In one embodiment, protrusions such as studs are provided on the outer periphery of the lower end portion of the sleeve tube 18 embedded in the foundation pile 14 and in the second embodiment on the outer periphery of the steel frame 30 for insertion. It is desirable to exert an anchor function between the two.
[0049]
【The invention's effect】
As described above, in the reverse strut construction method according to claim 1 of the present invention, the sleeve tube is inserted into the drilling hole prior to the construction of the reverse strut column, and the lower end portion of the sleeve tube is inserted. Is buried in the concrete for piles to be post-worked, backfilled around and fixed, and then the back struts are inserted into the sleeve tube and the rooted part is fixed with grout material, When installing the striking strut, it is possible to freely adjust the position and inclination of the striking strut in the sleeve tube and set the mounting position accuracy and the verticality with high accuracy.
[0050]
Further, since the reverse strut is surrounded by the sleeve tube, it is possible to prevent the earth and sand from being backfilled from coming into direct contact. For this reason, it is possible to prevent the bending stress due to the pressure of the backfilling earth and sand from acting on the reverse struts, so that it is possible to ensure high positional accuracy and verticality of the reverse struts fixed with the grout material, and to build with high accuracy. Can be removed, and no need for cleansing or cleaning when the back struts are exposed by root cutting.
[0051]
Furthermore, in the above-described series of erection work of the reverse struts, since the sleeve pipe erection process is performed prior to the construction of the reverse struts, the sleeve pipe is fixed and backfilled. Only the striking strut erection process is performed in which the strut is inserted into the sleeve tube and the grout material for inlaying is injected and fixed. For this reason, the sleeve tube erection process and the reverse striking strut erection process can be performed separately for each drilling hole. Congestion is prevented and work efficiency in the field can be improved.
[0052]
In addition, since the sleeve tube erection process and the reverse striking strut erection process can be separated in this way, the reverse striking strut can be manufactured at the factory or the like during the construction of the sleeve pipe erection process. The production of the support column and the above-described sleeve pipe installation step can be performed in parallel. Therefore, since it is possible to perform the drilling of holes and the above-mentioned sleeve pipe installation process in advance without waiting for the return strut to be brought into the site, the construction start time can be shortened and the construction period can be shortened. Can be planned.
[0053]
Furthermore, as described above, work congestion is prevented and the use of a mobile machine is reduced, so that it is possible to make the striking strut protrude from the ground surface, thereby improving the post-process for the striking strut. be able to.
[0054]
In addition, it is possible to measure after measuring the projecting part from the ground after the striking strut is fixed with grout material, it is possible to accurately determine the position and verticality of the striking strut, and the subsequent steel connection work It can be done smoothly.
[0055]
Further, since the sleeve tube does not require the cleaning of the striking strut and the cleansing, it is possible to apply a striking strut made of precast concrete, and the finishing work on the striking strut can be omitted.
[0056]
In the reverse striking strut construction method according to claim 2 of the present invention, the sleeve tube is inserted into the drilling hole prior to the construction of the reverse strut strut. The embedded steel frame is buried in the concrete for piles to be post-placed, and the surroundings are back-filled and fixed, and then the back struts are inserted into the sleeve tube, and the root is made of grout material. Fixed. Therefore, in the same manner as in the construction method of claim 1, when installing the striking strut, the position and inclination of the striking strut can be freely adjusted in the sleeve tube to set the mounting position accuracy and the verticality with high accuracy. In addition, it is possible to prevent the earth and sand caused by backfilling from coming into direct contact with the reverse struts surrounded by the sleeve tube. For this reason, since it can prevent that the bending stress by earth and sand acts on the reverse striking strut, it becomes possible to build it with high precision, and it is not necessary to clean or clean when the striking strut is exposed.
[0057]
In addition, since the sleeve tube erection process and the reverse strut strut erection process can be performed separately, it is possible to prevent congestion between the sleeve tube fixing work and the reverse strut strut erection work between the drilling holes. The work efficiency at the site can be improved, and the back strut production and the sleeve pipe installation process can be performed in parallel, thereby speeding up the construction work and shortening the work period. Can be achieved.
[0058]
Further, after removing the sleeve tube and the grout material at the stage of root cutting down to the lowest layer, the reverse strut and the above-mentioned piercing steel frame are coupled to each other so that the reverse strut and the piercing steel frame, and finally the pile It can be integrated with foundation piles constructed with concrete.
[0059]
Furthermore, as described above, the striking strut can be protruded from the ground surface, and post-installation with respect to the striking strut can be rationalized.
[0060]
In addition, it is possible to measure after measuring the projecting part from the ground after the striking strut is fixed with grout material, it is possible to accurately determine the position and verticality of the striking strut, and the subsequent steel connection work It can be done smoothly.
[0061]
In addition, as described above, the back strut strut can be made into a PC by the effect of preventing the back strut strut from being stained by the sleeve tube.
[0062]
Furthermore, in the reverse striking strut construction method according to claim 3 of the present invention, when the reverse striking strut is built in the sleeve tube, a spacer is disposed between the reverse striking strut and the sleeve tube inner periphery. The back striking strut is firmly supported by the sleeve tube by the spacer, and when the base portion of the striking strut is fixed with the grout material, the back strut strut is prevented from being displaced and positioned. There is an excellent effect that the accuracy and the verticality can be reliably maintained.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory diagram of a method for constructing a reverse strut according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view of a method for constructing a back strut showing a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Back struts
12 Drilling
14 Foundation pile
18 Sleeve tube
18a Bottom cover
22 Pile concrete
24 Backfill earth and sand
26 Spacer
28 Grout
30 Steel for rooting
32 Welding (joining means)

Claims

削孔内に、底蓋付きのスリーブ管を挿入して該スリーブ管の下端部を埋設するように杭用コンクリートを打設し、
次いで、上記スリーブ管周りを埋め戻すとともに、該スリーブ管内に逆打支柱を上記底蓋まで挿入して該スリーブ管の底部にグラウト材を注入して該逆打支柱の根入れ部分を固定し、
その後、地下架構の構築段階で地面を掘削して根伐りする際に、上記スリーブ管を掘削に合わせて切断除去して上記逆打支柱を露出することを特徴とする逆打支柱の施工方法。In the drilling hole, insert a sleeve tube with a bottom cover and lay pile concrete so that the lower end of the sleeve tube is buried,
Next, the back of the sleeve tube is backfilled, a back strut is inserted into the sleeve tube up to the bottom lid, and a grout material is injected into the bottom of the sleeve tube to fix the base portion of the back strut.
After that, when excavating the ground at the stage of constructing the underground frame and cutting down, the sleeve tube is cut and removed in accordance with excavation to expose the reverse striking strut.

削孔内に、底部に根入れ用鉄骨を取り付けたスリーブ管を挿入して該根入れ用鉄骨を埋設するように杭用コンクリートを打設し、
次いで、上記スリーブ管周りを埋め戻すとともに、該スリーブ管内に逆打支柱を上記根入れ用鉄骨まで挿入して該スリーブ管の底部にグラウト材を注入して該逆打支柱の根入れ部分を固定し、
その後、地下架構の構築段階で地面を掘削して根伐りする際に、上記スリーブ管を掘削に合わせて切断除去して上記逆打支柱を露出していき、最下層部分では該スリーブ管および上記グラウト材を除去して該逆打支柱と上記根入れ用鉄骨とを結合することを特徴とする逆打支柱の施工方法。In the drilling hole, insert a sleeve tube with a bottoming steel frame attached to the bottom and lay the concrete for piles so as to bury the rooting steel frame,
Next, the periphery of the sleeve tube is backfilled, and a back strut strut is inserted into the sleeve tube up to the steel for insertion, and a grout material is injected into the bottom of the sleeve tube to fix the root strut portion. And
After that, when excavating the ground in the construction stage of the underground frame and cutting down, the sleeve tube is cut and removed in accordance with the excavation to expose the back struts. A method for constructing a striking strut, characterized in that the grout material is removed and the striking strut is joined to the above-described steel for piercing.

上記逆打支柱を上記スリーブ管内に建込む際、これら逆打支柱とスリーブ管内周との間にスペーサーを配置することを特徴とする請求項１または２に記載の逆打支柱の施工方法。The construction method of the reverse striking strut according to claim 1 or 2, wherein a spacer is arranged between the reverse striking strut and the inner periphery of the sleeve tube when the reverse striking strut is installed in the sleeve tube.