JP4312087B2 - 雪上車 - Google Patents

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Description

本発明は、雪上車に関し、特に雪上車に搭載された内燃機関における各種補機類の配設構造にその改良の視点がおかれた雪上車の改良技術に関する。
従来、雪上車として、スペース的な要求から補機類がコンパクトに配設された内燃機関を搭載したものが知られている。そして、その雪上車の一つの具体例として、クランク軸と走行駆動用の動力出力軸およびポンプ駆動軸(補機軸)が、それぞれ車幅方向において互いに平行となるように配置され、かつ車体の側面から見て各軸が三角形を形成するように動力取出軸の下側にポンプ駆動軸が、またこれらの中間位置でかつ後方側にクランク軸が配設される軸配設構造を備えており、この軸配設構造を採ることにより内燃機関周りにおける補機類が機関の前後においてコンパクトに配設された構造とされ、この構造の内燃機関を限られた小型車両の車体スペース内に搭載して機関搭載におけるスペース的な有利性を確保した小型雪上車が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−266653号公報(第4頁−第5頁、第2図)
図13,14に図示される上記特許文献1には、雪上車060搭載の内燃機関(エンジン)0Eのクランク軸01に歯車の噛合いを介して伝動連結される動力取出軸02が備えられ、この動力取出軸02の回転がVベルト式自動変速機066を介して無端トラックベルト065に伝達されることで走行駆動される雪上車060が記載されている。
この雪上車060に搭載の内燃機関0Eにおいては、クランク軸01と雪上車060の走行駆動用の動力取出軸02、さらに補機軸であるポンプ駆動軸03が、それぞれ雪上車060の車幅方向において互いに平行となるように配置され、かつ車体の側面視において、これらの各軸01,02,03が互いに三角形を形成するように位置付けられている。
すなわち、動力取出軸02の下側に冷却ポンプやオイルポンプを駆動するポンプ駆動軸03が配設され、またこれらの中間位置でその後方側に前記クランク軸01が配設される構造とされ、これにより、機関0E周りにおける各種の補機類の配設が、とりわけ機関0Eの前後において各種の補機類がコンパクトに配設される構造とされている。
そして、上述の特許文献1に記載の発明における機関0E周りへの各種補機類のコンパクトな配設構造は、内燃機関0Eの小型化につながるものであり、小型雪上車060におけるこのような小型化された内燃機関0Eの搭載は、機関0E搭載の容易化とスペース面において有利な構造を提供するものである。
上述したように特許文献1に記載の発明において、小型雪上車という狭くきわめて限られた車体スペースにおける該スペースの有効利用のための改良構造の提供がなされるところであるが、更なる該雪上車の車体におけるスペースの有効利用、また内燃機関の該車体への搭載における組み付けの容易化等を図るための工夫を凝らした雪上車における改良構造の提供が求められるところであり、とりわけ、小型雪上車への搭載において大きなスペース的比重を占める内燃機関と該機関に付随する各種補機類の配設にその改良構造の視点がおかれた雪上車における前記改良構造の提供が求められている。
本発明は、前記課題を解決するための、雪上車における限られたスペースの有効利用という視点からの、該雪上車搭載の内燃機関の補機類配設構造に着目した雪上車の改良構造に関し、車体の前方側に搭載され、クランク軸を有する内燃機関と、内燃機関の後方に設けられた乗員シートと、走行用無端トラックベルトと、内燃機関の前記クランク軸の回転を前記無端トラックベルトに伝達する変速機構とを備える雪上車において、雪上車の走行方向に関して、前記内燃機関の前部に、冷却水ポンプ、スタータモータを含む補機類およびドライサンプ用オイルタンクが集中配置され、前記ドライサンプ用オイルタンクの前部左右1対の切欠き空間部が形成され、左右1対の切欠き空間部内に、前記冷却水ポンプおよび前記スタータモータがそれぞれ収納配設され、前記ドライサンプ用オイルタンクの前部に、前記左右1対の切欠き空間部の間の位置で、ステアリングポストのための凹状溝が上下方向に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の雪上車において、前記ステアリングポストのための凹状溝は、前記ドライサンプ用オイルタンクの左右略中央部で前方に開放されるとともに、下方に向かいやや斜め後方に指向するように形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の雪上車において、ステアリング軸やアームピボット、リンクロッド等を含むステアリング系の部材は、前記内燃機関の前部を通過するように配設されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の雪上車において、前記内燃機関の排気管は、前記ドライサンプ用オイルタンクの上方で、前記内燃機関の前部から車体の前方に向かって延び、U字湾曲して車体後方に向かって延び、マフラに接続されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の雪上車において、前記ドライサンプ用オイルタンクの下部開口が、潤滑オイル供給用フィードポンプの吸込み口と連通し、前記ドライサンプ用オイルタンクの上部開口が、前記内燃機関のクランクケース底部の溜まりオイルを吸い込むスカベンジポンプの吐出口に連通することを特徴とする。
請求項1に係る発明は、補機類等の機関前部への集中配設により、該機関後部、すなわち、乗員が乗車する側には該補機類が配設されないので、その分乗員が機関に接近可能となり、また、雪上車における限られた車体スペースの有効利用が図られる。
さらに、内燃機関の前部に補機類等を集中配設したので、機関そのものが小型コンパクト化され、機関の周辺における有効なスペースの確保が容易となることから、車体への内燃機関の搭載が容易となり、機関の搭載における組付けの作業性が向上してコストの低減を図ることができる。
また、前記内燃機関の前部に集中配設される補機類等は、冷却水ポンプ、ドライサンプ用オイルタンク、スタータモータ等であるから、機関の周辺を整理することができ、その分機関周辺の有効スペースの確保が容易となり、機関を小さくコンパクトにまとめることができ、したがって、車体への機関の搭載が容易となり、機関搭載における組付けの作業性が向上し、その分コストの低減を図ることができる。
さらに、前記内燃機関の前部に集中配設される冷却水ポンプとスタータモータはドライサンプ用オイルタンクにより形成された切り欠き空間部においてそれぞれ収納配設されるものであるから、所謂デットスペースが減少しスペースの有効利用が図られ、機関の周辺がコンパクトにまとめられる結果、有効スペースの確保が容易となり、また、機関を小さくまとめることができるので車体への機関の搭載がスペース的に余裕をもって容易に行なうことができ、機関搭載における組付けの作業性が向上し、コストの低減を図ることができる。
また、請求項に記載のように、前記切欠き空間部を、前記ドライサンプ用オイルタンクの前部に形成された左右1対の空間部とし、これらの空間部に、前記冷却水ポンプおよび前記スタータモータがそれぞれ収納配設することにより、スペースの利用が一層合理的になる。
また、請求項に記載のように、ドライサンプ用オイルタンクの前部に、前記左右1対の空間部の間の位置で、ステアリングポストのための凹状溝を上下方向に形成することにより、ステアリング系を含めた雪上車前部の配置が一層コンパクト化される。
また、内燃機関前方へのステアリング軸の配置による内燃機関補機類とステアリング軸の干渉を、ドライサンプ用オイルタンクの前面中央に凹状溝を設けてそれにステアリング軸を通すことで完全に防ぐことができる。
雪上車搭載の内燃機関において、その車両の前方側を向く機関前部にドライサンプ用オイルタンクや冷却水ポンプ、スタータモータ等の補機類等を集中配設して実施される。
図1ないし図12に基づいて本発明の実施例について説明する。
図1には、雪上車60の側面視における全体図が図示されており、また、図2には雪上車60の上面視における全体図が図示されている。そして、これらの図から理解できるように、雪上車60の車体の前方寄りの位置には内燃機関Eが搭載されており、また、車体の前部には左右フロントサスペンション61a,61bが備えられ、各フロントサスペンション61a,61bに操向用のスキー62a,62bが連結されている。
操向用スキー62a,62bは、ステアリング軸63aやアームピボット、リンクロッド等のステアリング系63の部材を介して車体の略中央部のハンドル63bに連結され、このステアリング系63の部材は、内燃機関Eの前部を通過するように配設されている。そして、ハンドル63bの後方の車体上には乗員が着座するためのシート64が備えられている。
また、車体の前方寄りの位置に搭載された内燃機関Eの駆動力を、雪上車60走行用の無端トラックベルト65に伝達するための駆動部を構成する駆動プーリ66Aと従動プーリ66Bを備えるVベルト自動変速機66が備えられており、後述される伝動方式をもってこの自動変速機66により変速された回転駆動力が駆動ホイール67に伝達され、無端トラックベルト65が駆動され、雪上車60が走行駆動されるようになされている。なお、図示における68は、シート64の下に配設されたラジエターである。
そして、図1,2、または図3の参照により明らかなように、これらの図には、内燃機関Eの吸気管E21や排気管E11が図示されており、吸気管E21は、機関E後部から車体の後方に向かって延びて上方に曲折し、この上方曲折部にエアークリーナE22が配設され、また、図2から理解できるように4本の排気管E11は、機関Eの前部から車体の前方に向かって2本づつ集合されて延びて、さらに1本に集合されて車体前方においてU字湾曲して再び車体後方に向かって延びる後方曲折部とされ、この後方曲折部にマフラE12が配設された構造を有している。
また、図3には、内燃機関Eの搭載部近傍の構造が拡大されて示されており、該図にはその車体の一部であるフレームや駆動部の一部である既述のVベルト式自動変速機66、さらにはステアリング軸63a等のステアリング系63の一部等が図示されており、車体に搭載される内燃機関Eは、そのシリンダ部E0がやや後方に傾斜するような状態で搭載され(図1参照)、この機関Eの図示における左側が雪上車60の車体の前方側を向く機関Eの前部E1とされ、機関Eの前部E1は排気側を構成し、したがって、該前部E1からは既述の排気管E11が延出している。
内燃機関Eは、図4にその主要部の縦断面図が示されるように、クランクケース20と、シリンダブロック30と、シリンダヘッド40、さらにはシリンダヘッドカバー50からなる本体構造を備え、そのクランクケース20内には、クランク軸1が回転可能に軸受支持されており、クランク軸1の4つのクランクピン1aにはそれぞれコンロッド1bの大端部1cが回動可能に支持され、コンロッド1bの小端部1dにピストンピン1eを介してそれぞれピストン1fが取付けられている。そして、この記述から理解できるように、本実施例の内燃機関Eは直列4気筒の4サイクル機関である。
クランク軸1はクランクケース20の5箇所のジャーナル部1gにより支持され、その右方端1h寄りの位置において、さらに、既述のVベルト式自動変速機66の存在が考慮されたボールベアリング1iによる支持がなされており、このボールベアリング1iによる軸受支持部の外側に延出するクランク軸1の右方延長軸部1jに、Vベルト式の自動変速機66の駆動プーリ66Aが装着されている。
そして、既述の変速回転駆動力を車両走行のために駆動ホイール67に伝達するVベルト式自動変速機66は、より具体的には、その駆動プーリ66Aの回転駆動力が、図1,3に図示されるように、Vベルト66Cを介して従動プーリ66B側に所望の減速(変速)比をもって伝えられ、該従動プーリ66Bから、該プーリ66Bと同軸の図示されないスプロケットを介して駆動ホイール67と同軸の図示されないスプロケットに伝達されるようになされており、両スプロケット間における駆動力の伝達は、両者間に掛け渡される図示されないチェーン等によりなされている。
駆動プーリ67と同軸のスプロケットに伝達された回転駆動力は、駆動ホイール67を駆動回転せしめ、これにより、雪上車60の走行駆動用無端トラックベルト65がスライドレール65aにガイドされ該レール65aに沿うように駆動回転されて、雪上車60が走行される。
ここで、Vベルト式自動変速機66について図5を参照して簡単に説明しておく、機関Eの低速回転時や停止時には、駆動プーリ66A側はそのV溝66aの幅が拡がるように、すなわち、該プーリ66Aの実質的な有効径が小さくなるように、また、従動プーリ66B側はそのV溝66bの幅が狭まるように、すなわち、該プーリ66Bの実質的な有効径が大きくなるように、従動プーリ66B側に設けられた図示されないバネの作用により保持されている。
そして、駆動プーリ66Aの可動プーリ片部66A2には、図5においては図示されないがウエイト部材が装備されており、このウエイト部材はVベルト式自動変速機66における減速(変速)比を変える作用をなし、機関E(クランク軸1)の回転に応じた遠心力の作用で該ウエイト部材が前記プーリ片部66A2の径方向において移動し、これに伴い該プーリ片部66A2がV溝66aの幅を変化させる方向に移動することで、前記減速比が変えられ自動的に無段変速がなされる構造とされている。
すなわち、機関E(クランク軸1)の高速回転時には、遠心力の作用で前記図示されないウエイト部材が前記バネ力(従動プーリ66Bのバネ)に抗して可動プーリ片部66A2の径方向外方へと移動し、可動プーリ片部66A2が駆動プーリ66AのV溝66aの幅を狭める方向に移動させられる。したがって、該V溝66aに掛けられたVベルト66CはそのV溝66aとの接触位置を径方向外方へと移行され、実質的な駆動プーリ66Aの有効径が大きくされる。
一方、従動プーリ66Bにおいては、駆動プーリ66A側におけるVベルト66Cのその接触位置の径方向外方への移行に応じて、逆にV溝66bの幅が拡がる方向にプーリ片部66B1が図示されない前記バネ力に抗して移動させられ、これにより、従動プーリ66Bの実質的な有効径が小さくされ減速比が小さくされ、この減速比をもって無端トラックベルト65が駆動され、雪上車60は高速で走行することになる。
また、機関E(クランク軸1)の低速回転時には、ウエイト部材は可動プーリ片部66A2の径方向内側に位置して、可動プーリ片部66A2はV溝66aの幅が拡げられる方向に移動されるので、駆動プーリ66Aの実質的な有効径が小さくされ、一方、従動プーリ66Bにおいては逆にV溝66bの幅が狭められ、従動プーリ66Bの実質的な有効径が大きくされ、減速比が大きくされ、この減速比をもって無端トラックベルト65が駆動され、雪上車60は低速で走行することになる。なお、このようなVベルト式自動変速機66そのものは、既に知られたものである。
再び図4を参照して、該図から理解できるように、クランク軸1の右方端1h寄りのボールベアリング1i支持部に隣接する位置には、径の小さいスプロケット1kが設けられており、このスプロケット1kと、後に述べられる(図3,12参照)冷却水ポンプPwのポンプ軸Pwaに設けられたスプロケットPwb間にチェーンPwcが掛けられ、これにより、クランク軸1の回転に連動して冷却水ポンプPwが駆動されるようになされている。
一方、クランク軸1の左方端部1m近傍には発電機2のロータ部2aが装着され、また、該軸1の左方端部1mに植え込まれたボルトBからなる延出軸部1nには、同軸関係で継手1pを介して該端部1mに連結されかつ延長するオイルポンプ軸1qが設けられている。そして、このオイルポンプ軸1qには、2つのオイルポンプPf,Psが並設されている。
そして、その一方のオイルポンプPfは、潤滑オイル供給用のフィードポンプであり、また他方のオイルポンプPsは、クランクケース20底部21の溜まり油をドライサンプ用オイルタンク3へ戻すスカベンジポンプである。なお、両ポンプPf,Psによる潤滑油の供給と給送作用については後に説明されるのでここではその説明は省略される。
そして、クランク軸1には、その左方端部1m寄りの位置に径の小さなスプロケット1rが装着されており、このスプロケット1rは動弁系4の2本のカム軸4a,4bを駆動するためのものであり、カム軸4a,4bに装着されたスプロケット4c,4dとこのスプロケット1r間にカムチェーン4eが掛けられることで、クランク軸1の回転が1/2の回転数をもって2本のカム軸4a,4bに伝達される。
また、このスプロケット1rに隣接して比較的径の大きな歯車1sが一方向クラッチ1tを介して装着されており、この歯車1sはスタータモータ5(図5参照)用の歯車であり、中間歯車5b,5cの噛合いを介してスタータモータ5のモータ軸5Aと一体の歯車5aに連動連結されている(図5参照)。
クランクケース20の上部にはシリンダブロック30が連結され、シリンダブロック30には、該ブロック30を貫通し互いに並列して配置される4つのシリンダ孔31が設けられ、この4つのシリンダ孔31内をそれぞれピストン1fが摺動運動する。また、シリンダブロック30の上部にはシリンダヘッド40が連結されている。
そして、このシリンダヘッド40には、その下方の4つの凹状部41と前記4つのシリンダ孔31の上部とにより形成される4つの燃焼室42が形成されており、この各燃焼室42には吸・排気のための吸・排気口43,44と、該吸・排気口43,44を開閉する吸・排気バルブ45,46、さらに点火プラグ47等が設けられている。
シリンダヘッド40内には前記燃焼室42に設けられた吸・排気口43,44に連通する吸・排気通路48,49が形成され、またシリンダヘッド40上部には、吸・排気バルブ45,46を作動させるための動弁機構、すなわちカム4f,4gやカム軸(2本)4a,4bと、その駆動機構、タペット4h等が設けられている。また、さらにシリンダヘッド40上部にはシリンダヘッドカバー50が取付けられている。
そして、図3,7等に図示されるように、内燃機関Eのクランクケース20とシリンダブロック30の壁部対応位置の機関E前部E1には、すなわち、車両に搭載時の機関Eの車両進行方向に直交する上述の壁部前部E1には、その幅の略全幅にわたる長さを持つドライサンプ用オイルタンク3が配設され、このタンク3は図6に図示されるように、その機関E前部E1から視た正面視において、その右側の下方部が矩形状に切り欠かれて該機関E前部E1に空間部E1aが形成され、左側の上方部が矩形状に切り欠かれて該機関E前部E1に空間部E1bが形成される特徴的な形状を有している。
ドライサンプ用オイルタンク3の右側下方の切り欠き形状により形成された空間部E1aには冷却ポンプPwが位置し、このポンプPwは、その冷却水の吸込み口PwA1を下方にしかつ吐出口PwBを上方にして、該空間部E1aに収納保持されて機関Eの前部E1に取付けられ、また、左側上方の切り欠き形状に形成された空間部E1bにはスタータモータ5が位置し、このスタータモータ5はそのモータ軸5Aの突出方向を図示の左方、すなわち機関Eの幅方向外方にして、該空間部E1bに収納保持されて機関Eの前方部E1に取付けられている。
そして、ドライサンプ用オイルタンク3の上記正面視において、該タンク3の左右略中央部3aには、該タンク3の上下を通過する雪上車60の操向用ハンドル63b連接のステアリング軸63a(図7参照)に供されるためのその断面略円弧状の凹状溝3bが形成されており、この凹状溝3bは、その上下方向における通過においてやや斜め指向とされるステアリングスト3Aを形成し、このポスト3Aは、ステアリング軸63aを受入れるために該軸63aの延長方向と整合するようにやや斜め指向とされている。
上述したことから、また図6の図示から理解できるように、結局、冷却水ポンプPwとスタータモータ5は、機関Eの前部E1において、ステアリングポスト3Aのためのタンク中央3aで該タンク3を上下方向に通過する凹状溝3bを挟むようにその左右位置でバランス良く配設される構造とされている。そして、強調されるべく特徴的な構造は、機関Eの前部E1にドライサンプ用オイルタンク3、冷却水ポンプPw、スタータモータ5が集中的に配設されていることであり、この配設構造により機関Eの後部E2に乗車する乗員の機関Eへの接近が可能とされている。
また、図4,7,11等に図示されるように、機関Eの車両進行方向と平行な側部(図4においては左側側面)におけるシリンダブロック30とシリンダヘッド40の壁部対応部でかつクランク軸1左方端1mのオイルポンプPf,Psと発電機2の略上方位置には、オイルクーラー11とオイルフィルタ12が配設されている。オイルクーラー11とオイルフィルタ12は一体構造とされており、その装着状態において、一体構造とされたユニット10の下方構造部がクランクケースカバー23の上部に取付けられることで上述の配設がなされている。
一体構造とされたユニット10の装着状態における下方構造部は、すなわち、クランクケースカバー23の上部への取付けに供される下方構造部がオイルクーラー11として構成されており、このオイルクーラー11は明確には図示されない円筒状の熱交換部を備え、そのための冷却水の導入管11aと排出管11bが設けられている(図11参照)。また、ユニット10の上方構造部はオイルフィルタ12として構成されている。
本実施例の内燃機関Eは概ね上述の構造を備えるものであるが、ここで、該機関Eにおける所謂ドライサンプ方式を採用した潤滑油の供給構造について説明を加えておくことにする。
なお、潤滑油の供給路の構造は複数の図において断片的に示されており理解し難いので、本実施例における潤滑油供給系統を示した略図である図10をその説明に合わせて参照されたい。
既述したように、また図4,9等に図示されるようにクランク軸1の左方端1mには、このクランク軸1と同軸関係をもってかつ該クランク軸1と連動回転するポンプ軸1qに設けられた2つのオイルポンプPf,Ps、すなわちフィードポンプPfとスカベンジポンプPsが並設されている。
そして、図7に示されるように、フィードポンプPfの吸込み口PfAはドライサンプ用オイルタンク3下部の開口3cと潤滑油吸込み路F1を介して連通されており、また、フィードポンプPfの吐出口PfBはオイルクーラー11とオイルフィルタ12とが一体構造とされたユニット10に潤滑油供給路F2を介して連通されており、この潤滑油供給路F2は前記ユニット10の下方部のオイルクーラー11とフィードポンプPfの吐出口PfBを連通している。したがって、フィードポンプPfの駆動によりドライサンプ用オイルタンク3内の潤滑油が前記ユニット10に供給されるようになされている。
また、潤滑油供給路F2には分岐油路F01(図10参照)が設けられ、該分岐油路F01にはリリーフバルブV1(図1,7参照)が配設されており、該バルブV1は潤滑油供給路F2における潤滑油供給圧の調圧作用をなし、該リリーフバルブV1からの流出油は、分岐油路F02(図10参照)を経て再び前記潤滑油吸込み油路F1に戻されるようになされている。
ユニット10に供給されて、該ユニット10内でオイルクーラー11により冷却され、オイルフィルタ12により濾過された潤滑油は、図4,7,8,9等を参照することで理解できるように該ユニット10の潤滑油出口から分岐供給路、すなわちオイルギャラリF5への潤滑油供給路F3,F4(図7参照)や動弁系4への潤滑油供給路F10,F11(図4参照)等を通して、前記オイルギャラリF5や動弁系4等に供給されるようになされている。
ユニット10の潤滑油出口に連通するオイルギャラリF5への分岐供給路である潤滑油供給路F3,F4には、チェックバルブV2が配設されており(図9参照)、このチェックバルブV2の配設はクランクケース20とケースカバー23の接合部24を利用してなされている。
そして、図4に図示されるように、オイルギャラリF5はクランク軸1の下方部において該クランク軸1と平行に延伸しており、しかもその延伸長さはクランク軸1の略全長に亘るものとされている。このオイルギャラリF5には、クランク軸1の各ジャーナル部1gやコンロッド1bが連結されるクランクピン部1aに連通する複数の潤滑油供給路F6,F7、シリンダ孔31内壁部への噴射口F8、さらにはクランク軸1右方端寄りのボールベアリング1iに連通する潤滑油供給路F9が連通されている。
動弁系4のカム軸4a,4bに連通する潤滑油供給路F10,F11は、図4に図示されるようにユニット10の潤滑油出口に連通する水平に延びてクランクケース20とクランクケースカバー23との接合部24を通過して延びる供給路F10と、この供給路F10から略直角に曲折してクランクケース20上部のシリンダブロック30とシリンダヘッド40のカムチェーン4eのための開口部30A,40Aに沿って上方に向かって延長する供給路F11として形成され、この供給路F10,F11は、分岐供給路F12を介してカム軸4a,4b内の潤滑油供給路F13,F14に連通され、このカム軸4a,4b内の潤滑油供給路F13,F14には、それぞれカム面において開口する複数の開孔F15,F16が備えられている(図8参照)。
フィードポンプPfと並設されたスカベンジポンプPsは、そのポンプ吸込み口PsA(図4参照)がクランクケース20底部21の後述される溜まり油を吸込むための油路S1に接続されている。そして、この溜まり油吸込み油路S1は、図4における図示においてポンプ吸込み口PsAからクランクケース20底部21の略中央部に位置する油溜まり部22にまで延長されており、この油溜まり部22に臨むその延長端に該油溜まり部22の溜まり油を吸込むための開口S0が備えられている。
また、この溜まり油吸込み油路S1は、油溜まり部22からクランクケース20の底部21に沿って略水平に、かつクランク軸1とまた上述のオイルギャラリF5の下方でしかも該クランク軸1とオイルギャラリF5に沿って平行に延長して、スカベンジポンプPsの吸込み口PsAに連通されている。
そして、図7に図示されるように、スカベンジポンプPsの吐出口PsBは溜まり油戻し油路S2を介してドライサンプ用オイルタンク3の上部開口3dと連通されており、この油路S2はポンプ吐出口PsBからオイルタンク3の上部に向かって略斜め上方に延長している。したがって、このスカベンジポンプPsに連通する溜まり油回収のための油路S1,S2の構造によりスカベンジポンプPsの駆動でクランクケース底部21の溜まり油はドライサンプ用オイルタンク3に戻されるようになされている。
上述の構造の潤滑油供給構造を備える内燃機関Eにおける潤滑油の供給について、図4,7,8,9等を参照して説明を加えておくことにする。なお、上述同様この説明においては、潤滑油供給系統の略図10を参照されたい。
内燃機関Eの起動によるクランク軸1の回転に伴い2つのオイルポンプPf,Ps、すなわちフィードポンプPfとスカベンジポンプPsが駆動され、図7に示されるようにフィードポンプPfの駆動により、ドライサンプ用オイルタンク3内の潤滑油が潤滑油吸込み油路F1を通して該ポンプ吸込み口PfAからポンプPf内に吸入され、潤滑油はポンプPf内においてそのポンプ圧が高められて該ポンプPfの吐出口PfBから圧送される。
圧送された潤滑油は、潤滑油供給路F2からオイルクーラー11とオイルフィルタ12が一体構造とされたユニット10へと供給される。そして、この潤滑油供給路F2における供給圧は分岐油路F01(図10参照)に設けられたリリーフバルブV1により調圧され、該バルブV1の調圧作用により流出した潤滑油は、分岐油路F02(図10参照)を通して再び潤滑油吸込み油路F1に戻される。
ユニット10内に流入した潤滑油は該ユニット10内を循環して流れ、この間にオイルクーラー11の熱交換部により冷却され、またオイルフィルタ12により濾過される。ユニット10内で冷却され濾過された潤滑油は、分岐潤滑油供給路F3,F4およびF10,F11(図4参照)を介してオイルギャラリF5や動弁系4のカム軸4a,4b等へと供給される。
オイルギャラリF5に連通する分岐潤滑油供給路F3に圧送された潤滑油は、チェックバルブV2(図9参照)を押し開いて潤滑油供給路F4内を流れ、オイルギャラリF5に供給される。オイルギャラリF5に供給された潤滑油は、クランク軸1の下方で該軸1に沿って延長するオイルギャラリF5内を流れる。
オイルギャラリF5内を流れた潤滑油は、ここから分岐潤滑油供給路F6,F7を経て、クランク軸1のジャーナル部1gやコンロッド1bが連結されるクランクピン部1aに供給され、また、潤滑油噴射口F8からシリンダ孔内壁部31に、さらには分岐潤滑油供給路F9を経てクランク軸1右方端寄りのボールベアリング1iに供給され、これら各部の潤滑に供される(図4参照)。
一方、動弁系4のカム軸4a,4bに連通される分岐潤滑油供給路F10,F11に圧送された潤滑油は、まずクランクケース20とケースカバー23の接合部24を通過する水平に延びる潤滑油供給路F10内を流れ、略直角に曲折してシリンダブロック30およびシリンダヘッド40のカムチェーン4e用開口部30A,40Aの壁部とシリンダブロック30のウオータジャケット32に沿って該壁部内を上方へ延びる潤滑油供給路F11内へと流れる(図4参照)。
潤滑油供給路F11内を流れた潤滑油は、その供給路F11の上部において2つに分岐された潤滑油供給路F12を通して分流され、2本のカム軸4a,4b、すなわち、吸気側のカム軸4aと排気側のカム軸4bのそれぞれのカム軸4a,4b内の中空孔部4i,4jである潤滑油供給路F13,F14を流れて、該潤滑油供給路F13,14から複数のカム面で開口する開孔F15,F16を通してカム面から流れ出て、カム4f,4gのカム面やタペット4h等の潤滑と冷却に供される(図4,8参照)。潤滑に供された戻り油は明確には図示されないシリンダブロック30を貫通する戻し油路等を通してクランクケース20の底部21の油溜まり部22へと流される。
また、明確には図示されるところではなく、説明も省略されるが、他の分岐潤滑油供給路を通じて補機類の駆動軸部等に適宜潤滑油が供給されている。
上述した機関E各所の潤滑に供された潤滑油は機関E内を滴下して、もしくは明確には図示されない潤滑油の戻し油路を経てクランクケース20の底部21の油溜まり部22へと流される(図4参照)。
そして、内燃機関Eの上述した各所の潤滑に供され、クランクケース20の底部21の油溜まり部22に滴下し、もしくは図示されない戻り油路を通して流れ込んだ潤滑油は、フィードポンプPfと共に駆動されるスカベンジポンプPsにより溜まり油吸込み油路S1を通じて該ポンプ吸込み口PsAから吸入され、ポンプPs内でそのポンプ圧が高められた溜まり油は溜まり油戻し油路S2を通じてドライサンプ用オイルタンク3の上部開口3dから該タンク3内へと戻されて回収され(図4,7参照)、再び上述の潤滑油供給の経路を辿り上述の機関E各所の潤滑に供される。
次に、本内燃機関Eにおける冷却構造について説明を加えておくことにする。
図6に図示されるように、内燃機関E前部E1のドライサンプ用オイルタンク3の切欠き空間部E1aに配設された冷却水ポンプPwは、既述のようにクランク軸1の図示における右方端部1h寄りに設けられたスプロケット1k(図3,4参照)と冷却水ポンプ軸Pwaに取付けられたスプロケットPwb間に掛け渡されたチェーンPwcを介してクランク軸1の回転に同調して駆動回転されるようになされている(図3,12参照)。
そして、図6,12の参照により理解できるように、冷却水ポンプPwの冷却水吸込み口PwA1と、雪上車60におけるシート64の下方に配置された図6,12には図示されないラジエター68(図1参照)の冷却水出口とを連通する冷却水戻り通路W1が備えられており、また、冷却水ポンプPwの冷却水吐出口PwBと、機関前部E1中央の機関E内への冷却水導入口E01とを連通する冷却水供給通路W2が備えられ、さらに機関前部E1中央の機関E内への冷却水導入口E01から導入された冷却水を、機関Eの各シリンダ孔31の周辺に導くウオータジャケット32等からなる冷却水供給通路W3が備えられている(図11参照)。
また、この冷却水供給通路W3の出口、すなわち、機関E内からの冷却水排出口E02と、前記ラジエター68の冷却水入口とを連通する図示されないサーモスタットとリザーブタンクが介在された冷却水通路W4が備えられている。そして、またサーモスタットから分岐して冷却水温度が低い冷却時(暖気運転時)用のバイパス冷却水通路W10が設けられ(図6,11参照)、この通路W10は冷却水ポンプPwの吸込み口PwA2(図6参照)に連通されている。
なお、機関E内への冷却水導入口E01は、シリンダブロック30の上下方向における略中央部に位置するが、機関E内からの冷却水排出口E02は、シリンダブロック30の上下方向における上部に位置している。したがって、冷却水導入口E01と冷却水排出口E02は互いにシリンダブロック30において上下の位置関係をもって配設されている(図6参照)。
さらに、冷却水供給通路W2と前記冷却水導入口E01との接続部近傍位置には、オイルクーラー11の冷却水導入管11aに接続する冷却水供給通路W20が備えられ(図6,11参照)、またオイルクーラー11の冷却水排出管11bに接続する冷却水通路W21(図11参照)が備えられ、この冷却水通路W21は、図示されるところではないが、前記冷却水排出口E02とラジエター68の冷却水入口とを連通する冷却水通路W4に連通されている。
したがって、内燃機関Eの起動によるクランク軸1の回転に連動して冷却水ポンプPwが回転駆動し、その吸込み口PwA1からラジエター68により冷却された冷却水を吸込む、ポンプPw内に吸込まれた冷却水は該ポンプPw内でそのポンプ圧力が高められてポンプPwの吐出口PwBから吐出され、冷却水供給通路W2を通して機関前部E1中央の機関E内への冷却水導入口E01を介して(図6参照)、機関E内のウオータジャケット32等からなる冷却水供給通路W3に流れ込む(図11参照)。
機関E内の冷却水供給通路W3に流れ込んだ冷却水は、該冷却水通路W3の主要部を形成する各シリンダ孔31周りのウオータジャケット32内に導入され、該ジャケット32内を通って、また図示されないがシリンダヘッド40内の冷却水供給通路内を通って熱を吸収し、この温まった冷却水は機関E内の冷却水通路W3の出口、すなわち、機関E内からの冷却水排出口E02から機関Eの外へと流出され、該排出口E02に連通するラジエター68への接続通路である冷却水通路W4内を流れて(図11参照)ラジエター68の上部からその入口を介してラジエター68の内部へと導入される。
ラジエター68の内部に導入された温まった冷却水は、ラジエター68内を循環してその循環の過程において熱を奪われて冷却される。そして、この冷却された冷却水は、冷却水戻り通路W1を介して再び冷却水ポンプPwの吸込み口PwA1に吸込まれ(図6参照)、上述の冷却水供給経路を辿り機関E各所の冷却に供されるために循環される。
本実施例における発明は上述した構造を備えるものである。そして、以下のような本実施例に特有の作用効果を奏する。
すなわち、雪上車60に搭載される内燃機関Eの前部E1にドライサンプ用オイルタンク3、冷却水ポンプPw、さらにはスタータモータ5等の補機類やステアリング軸等が集中的に配設されるから、機関Eの乗員が乗車する側に補機類やステアリング軸63a等が配置されないのでその分乗員が機関Eに接近可能となる。
内燃機関Eの前部E1に配置されたドライサンプ用オイルタンク3の略中央3a上下を通過するステアリング軸63aのための凹状溝3bからなるステアリングポスト3Aを挟んだ左右の切欠き空間部E1a,E1bに、冷却水ポンプPwとスタータモータ5が収納配置されるから、機関Eの左右における重量バランスが良く、またオイルタンク3と冷却水ポンプPwおよびスタータモータ5がスペース的に無駄がなくコンパクトに配置され、所謂デットスペースが減少して機関E周りをコンパクトにするとともに、機関E周りにおける有効なスペースの確保が可能とされる。
内燃機関E周りのコンパクト化が可能とされるから、雪上車60への機関E搭載においてスペース的な余裕が生じ、機関Eの搭載が容易となり、機関E搭載における作業性が向上され、結果としてコストの低減を図ることができる。
本発明の特徴的な補機類等の配設構造を備えた内燃機関を搭載した雪上車の構造は、共通する技術的事項を備える範囲内において、例えば機関搭載におけるスペース的な有利性の確保という技術的事項において他の車両において適用可能である。
本発明の雪上車の側面図であり、その主要構造部を示すために外装カバー等が外された状態を示す図である。 本発明の雪上車の上面図であり、その主要構造部を示すためにその外装カバーやシート等が外された状態を示す図である。 本発明の雪上車における内燃機関搭載部近傍の拡大側面図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関の主要構造部を縦断面にて示した図である。 本発明の雪上車の駆動機構における自動変速機の構造部を示す図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関の車両進行方向前側の外観構造を示す図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関の主要構造部を示す側面図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関の所定部における上面図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関の潤滑油供給路の主要構造部を示す拡大断面図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関の潤滑油供給系統を示す説明用の略図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関の冷却水供給通路の主要構造部を示す図である。 本発明の雪上車搭載内燃機関における主要な冷却水供給構造の一部を示す図である。 従来の雪上車搭載の内燃機関を示す斜視図である。 図13に図示された内燃機関が搭載された雪上車を示す図である。
符号の説明
1・・・クランク軸、3・・・ドライサンプ用オイルタンク、5・・・スタータモータ、60・・・雪上車、64・・・シート、65・・・無端トラックベルト、E・・・内燃機関、E1a・・・右側下方空間部、E1b・・・左側上方空間部、Pf・・・フィードポンプ、Ps・・・スカベンジポンプ、Pw・・・冷却水ポンプ。

Claims (5)

  1. 車体の前方側に搭載され、クランク軸を有する内燃機関と、内燃機関の後方に設けられた乗員シートと、走行用無端トラックベルトと、内燃機関の前記クランク軸の回転を前記無端トラックベルトに伝達する変速機構とを備える雪上車において、
    雪上車の走行方向に関して、前記内燃機関の前部に、冷却水ポンプ、スタータモータを含む補機類およびドライサンプ用オイルタンクが集中配置され、前記ドライサンプ用オイルタンクの前部左右1対の切欠き空間部が形成され、左右1対の切欠き空間部内に、前記冷却水ポンプおよび前記スタータモータがそれぞれ収納配設され
    前記ドライサンプ用オイルタンクの前部に、前記左右1対の切欠き空間部の間の位置で、ステアリングポストのための凹状溝が上下方向に形成されている
    ことを特徴とする雪上車。
  2. 前記ステアリングポストのための凹状溝は、前記ドライサンプ用オイルタンクの左右略中央部で前方に開放されるとともに、下方に向かいやや斜め後方に指向するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の雪上車。
  3. ステアリング軸やアームピボット、リンクロッド等を含むステアリング系の部材は、前記内燃機関の前部を通過するように配設されることを特徴とする請求項1または2に記載の雪上車。
  4. 前記内燃機関の排気管は、前記ドライサンプ用オイルタンクの上方で、前記内燃機関の前部から車体の前方に向かって延び、U字湾曲して車体後方に向かって延び、マフラに接続されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の雪上車。
  5. 前記ドライサンプ用オイルタンクの下部開口が、潤滑オイル供給用フィードポンプの吸込み口と連通し、前記ドライサンプ用オイルタンクの上部開口が、前記内燃機関のクランクケース底部の溜まりオイルを吸い込むスカベンジポンプの吐出口に連通することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の雪上車。
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