JP4311469B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、車軸側に変速機を介して取り付けられたモータを備え、変速機の変速段を変更している最中や駆動輪の空転によるスリップのときには、モータ回転数として検出遅れや通信遅れを考慮して制御時に推定される推定回転数を用いて制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、推定回転数を用いることにより、変速中やスリップの最中における電力収支をより正確に演算して制御することにより、変速中やスリップの最中に生じ得る予期しない過大な電力によるバッテリの充放電を抑制している。
特開2006−94691号公報
上述の車両のように、変速機の変速中や駆動輪の空転によるスリップの最中には、モータ回転数として検出遅れや通信遅れを考慮して制御時に推定される推定回転数を用いることにより、過大な電力によるバッテリの充放電を抑制することができるが、駆動輪の回転停止によるロックが生じると、ロック中の電力収支を正確に演算して制御することができない結果、予期しない過大な電力によってバッテリを充放電する場合が生じる。
本発明の車両およびその制御方法は、駆動輪がロックしたときに予期しない過大な電力によって二次電池などの蓄電装置が充放電されるのを抑制することを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、駆動輪がロックしたときでも電動機等をより適正に制御することを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電してもよい許容最大電力である入出力制限を設定する入出力制限設定手段と、
前記電動機に取り付けられ電磁作用を用いたセンサから信号に基づいて所定の演算処理により前記電動機の回転数を演算する回転数演算手段と、
前記駆動軸に連結された車軸に取り付けられた駆動輪のロックを検出するロック検出手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記演算された回転数に第1の処理を施した第1処理後回転数と前記設定された要求駆動力と前記設定された入出力制限とを用いて前記電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記演算された回転数に前記第1の処理より回転数変化が迅速に反映される第2の処理を施した第2処理後回転数と前記設定された要求駆動力と前記設定された入出力制限とを用いて前記駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
前記設定された駆動制限の範囲内での前記電力動力入出力手段の駆動を伴って前記設定された入出力制限の範囲内で前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、前記駆動輪がロックしていないときには電動機に取り付けられ電磁作用を用いたセンサから信号に基づいて所定の演算処理により演算された電動機の回転数に第1の処理を施した第1処理後回転数と走行に要求される要求駆動力と蓄電手段を充放電してもよい許容最大電力である入出力制限とを用いて電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定し、駆動輪がロックしているときには演算した電動機の回転数に前記第1の処理より回転数変化が迅速に反映される第2の処理を施した第2処理後回転数と要求駆動力と入出力制限とを用いて駆動制限を設定する。そして、設定した駆動制限の範囲内での電力動力入出力手段の駆動を伴って蓄電手段の入出力制限の範囲内で要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。これにより、駆動輪がロックしてもより適正に電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定することができ、予期しない過大な電力によって蓄電手段が充放電されるのを抑制することができる。この結果、駆動輪がロックしたときでも内燃機関や電力動力入出力手段,電動機をより適正に制御することができる。ここで、第1の処理として回転数の変化を緩やかにする緩変化処理とすると共に第2の処理として所定時間後の回転数を予測する予測処理としたり、第1の処理として第1の時定数を用いて回転数の変化を緩やかにする緩変化処理とすると共に第2の処理として第1の時定数より小さい第2の時定数を用いて回転数の変化を緩やかにする緩変化処理としたり、第1の処理として回転数の変化を緩やかにする緩変化処理とすると共に第2の処理として演算された電動機の回転数をそのまま第2処理後回転数とする処理、即ち、何もしない処理としたりすることができる。また、ロック検出手段としては駆動輪の車輪速の急変に基づいて駆動輪のロックを検出するものを挙げることができる。
こうした本発明の車両において、前記駆動制限設定手段は、前記駆動軸に出力される駆動力が値0から前記設定された要求駆動力までの範囲内となる関係と、前記電力動力入出力手段から入出力される電力と前記電動機から入出力される電力との和が前記設定された入出力制限の範囲内となる関係と、に基づいて前記駆動制限を設定する手段であるものとすることもできる。また、前記駆動制限設定手段は、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記第1処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記第2処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の車両において、前記電力動力入出力手段は、動力を入出力する発電機と、前記駆動軸と前記出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記電動機に取り付けられ電磁作用を用いたセンサから信号に基づいて所定の演算処理により前記電動機の回転数を演算する回転数演算手段と、前記駆動軸に連結された車軸に取り付けられた駆動輪のロックを検出するロック検出手段と、を備える車両の制御方法であって、
(a)前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記回転数演算手段により演算された回転数に第1の処理を施した第1処理後回転数と走行に要求される要求駆動力と前記蓄電手段を充放電してもよい許容最大電力である入出力制限とを用いて前記電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記回転数演算手段により演算された回転数に前記第1の処理より回転数変化が迅速に反映される第2の処理を施した第2処理後回転数と前記要求駆動力と前記入出力制限とを用いて前記駆動制限を設定し、
(b)前記設定した駆動制限の範囲内での前記電力動力入出力手段の駆動を伴って前記入出力制限の範囲内で前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両の制御方法では、前記駆動輪がロックしていないときには電動機に取り付けられ電磁作用を用いたセンサから信号に基づいて所定の演算処理により演算された電動機の回転数に第1の処理を施した第1処理後回転数と走行に要求される要求駆動力と蓄電手段を充放電してもよい許容最大電力である入出力制限とを用いて電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定し、駆動輪がロックしているときには演算した電動機の回転数に前記第1の処理より回転数変化が迅速に反映される第2の処理を施した第2処理後回転数と要求駆動力と入出力制限とを用いて駆動制限を設定する。そして、設定した駆動制限の範囲内での電力動力入出力手段の駆動を伴って蓄電手段の入出力制限の範囲内で要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。これにより、駆動輪がロックしてもより適正に電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定することができ、予期しない過大な電力によって蓄電手段が充放電されるのを抑制することができる。この結果、駆動輪がロックしたときでも内燃機関や電力動力入出力手段,電動機をより適正に制御することができる。
こうした本発明の車両の制御方法において、前記ステップ(a)は、前記駆動軸に出力される駆動力が値0から前記要求駆動力までの範囲内となる関係と、前記電力動力入出力手段から入出力される電力と前記電動機から入出力される電力との和が前記入出力制限の範囲内となる関係と、に基づいて前記駆動制限を設定するステップであるものとすることもできるし、前記ステップ(a)は、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記第1処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記第2処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定するステップであるものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からのエアフローメータ信号AF,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,空燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信号などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、所定時間(例えば、8msecや16msec)に亘って回転位置検出センサ43,44により検出される信号に基づいて所定時間における平均値としてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。図3に電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示し、図4にバッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,駆動輪63a,63bに取り付けられた車輪速センサ65a,65bからの車輪速Va,Vbなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に駆動輪63a,63bが回転不能にロックしたときの動作について説明する。図5は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,車輪速センサ65a,65bからの車輪速Va,Vb,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図6に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じること(Nr=k・V)によって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ること(Nr=Nm2/Gr)によって求めることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22を運転すべき運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図7に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、車速Vや駆動輪63a,63bの車輪速Va,Vbに基づいて駆動輪63a,63bがロックしているか否かを判定する(ステップS130)。この駆動輪63a,63bのロックは、例えば、車速Vにより停車していないことを確認した状態で車輪速Va,Vbのいずれか又は双方が値0近傍の閾値より小さくなったときにロックしたと判定することにより行なうことができる。駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、入力したモータMG2の回転数Nm2をその変化の程度を緩和するなまし処理などの緩変化処理を施して得られる回転数を制御用回転数Nm2*として設定し(ステップS140)、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときには、入力したモータMG2の回転数Nm2に対して検出遅れや演算遅れ更に通信遅れを考慮して実際の制御時に予測される回転数を演算する予測処理として入力された回転数Nm1に(1+Ts)を乗じて得られる回転数を制御用回転数Nm2*として設定する(ステップS150)。ここで、予測処理における「T」は時定数であり、「s」はラプラス演算子である。駆動輪63a,63bのロックが判定されないときにモータMG2の回転数Nm2に緩変化処理を施して制御用回転数Nm2*を設定するのは、車速Vの変化やエンジン22の出力変化に対してモータMG2の出力を十分に追従させることができるからであり、また、ノイズの影響を小さくするためでもある。一方、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときにモータMG2の回転数Nm2に予測処理を施して制御用回転数Nm2*を設定するのは、駆動輪63a,63bのロックによりモータMG2の実際の回転数も急変するから、この回転数の急変に追従し、実際の回転数と制御に用いる回転数とが大きく異なることにより、電力収支をとることができず、過大な電力によってバッテリ50を充放電するのを抑止するためである。
こうしてモータMG2の制御用回転数Nm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*とモータMG2の回転数Nm2と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と入力したモータMG1の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1から出力すべきトルクの仮の値である仮トルクTm1tmpを計算する(ステップS160)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を図8に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は図8の共線図から容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(1)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/ρ (1)
Tm1tmp=ρ・Te*/(1+ρ)+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
続いて、要求トルクTr*に仮トルクTm1tmpを動力分配統合機構30のギヤ比ρで除したものを加え、これを減速ギヤ35のギヤ比Grで除した値としてモータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮トルクTm2tmpを次式(3)により計算すると共に(ステップS170)、モータMG2の回転数として制御用回転数Nm2*を用いて得られる式(4)および式(5)を共に満たすモータMG1の仮トルクTm1tmpの上下限としてのトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定する(ステップS180)。ここで、式(3)は、図8の共線図から容易に導くことができる。また、式(4)はモータMG1やモータMG2によりリングギヤ軸32aに出力されるトルクの総和が値0から要求トルクTr*までの範囲内となる関係であり、式(5)はモータMG1とモータMG2とにより入出力される電力の総和が入出力制限Win,Woutの範囲内となる関係である。トルク制限Tm1min,Tm1maxの一例を図9に示す。トルク制限Tm1min,Tm1maxは、図中斜線で示した領域内のトルク指令Tm1*の最大値と最小値として求めることができる。このように、式(5)でモータMG2の回転数として制御用回転数Nm2*を用いることにより、駆動輪63a,63bがロックしているときでも、トルク制限Tm1min,Tm1maxをより適正に設定することができる。
Tm2tmp=(Tr*+Tm1tmp/ρ)/Gr (3)
0≦−Tm1tmp/ρ+Tm2tmp・Gr≦Tr* (4)
Win≦Tm1tmp・Nm1+Tm2tmp・Nm2*≦Wout (5)
こうしてトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定すると、ステップS160で設定した仮トルクTm1tmpを式(6)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxで制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップ190)。そして、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと設定したトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差を制御用回転数Nm2*で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tm2min,Tm2maxを次式(7)および式(8)により計算すると共に(ステップS200)、ステップS170で設定した仮トルクTm2tmpを式(9)によりトルク制限Tm2min,Tm2maxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS210)。
Tm1*=max(min(Tm1tmp,Tm1max),Tm1min) (6)
Tm2min=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2* (7)
Tm2max=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2* (8)
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tm2max),Tm2min) (9)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信し(ステップS220)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときにはモータMG2の回転数Nm2に予測処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いてトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定し、このトルク制限Tm1min,Tm1maxによりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させるよう仮トルクTm1tmpを制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制御用回転数Nm2*を用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して、エンジン22とモータMG1,MG2とを制御するから、駆動輪63a,63bのロックによりモータMG2の実際の回転数が急変しても、この回転数の急変に追従して制御することができる。この結果、実際の回転数と制御に用いる回転数とが大きく異なることにより、電力収支をとることができず、過大な電力によってバッテリ50を充放電するのを抑止することができる。即ち、駆動輪63a,63bにロックが生じてもエンジン22やモータMG1,MG2をより適正に制御することができる。また、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、モータMG2の回転数Nm2に緩変化処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いてトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定し、このトルク制限Tm1min,Tm1maxによりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させるよう仮トルクTm1tmpを制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制御用回転数Nm2*を用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して、エンジン22とモータMG1,MG2とを制御するから、安定してエンジン22やモータMG1,MG2を制御することができると共にノイズによる悪影響を抑制することができる。もとより、駆動輪63a,63bがロックしていないときでもロックしているときでも、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力して走行することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、入力したモータMG2の回転数Nm2をその変化の程度を緩和するなまし処理などの緩変化処理を施して得られる回転数を制御用回転数Nm2*として設定するものとし、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときには、入力したモータMG2の回転数Nm2に対して検出遅れや演算遅れ更に通信遅れを考慮して実際の制御時に予測される回転数を演算する予測処理として入力された回転数Nm1に(1+Ts)を乗じて得られる回転数を制御用回転数Nm2*として設定するものとしたが、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、入力したモータMG2の回転数Nm2に大きな時定数を用いた緩変化処理を施して得られる回転数を制御用回転数Nm2*として設定し、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときには、入力したモータMG2の回転数Nm2に小さな時定数を用いた処理を施して得られる回転数を制御用回転数Nm2*として設定するものとしてもよいし、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、入力したモータMG2の回転数Nm2になまし処理などの緩変化処理を施して得られる回転数を制御用回転数Nm2*として設定し、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときには、入力したモータMG2の回転数Nm2をそのまま制御用回転数Nm2*として設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vにより停車していないことを確認した状態で車輪速Va,Vbのいずれか又は双方が値0近傍の閾値より小さくなったときにロックしたと判定するものとしたが、他の手法により駆動輪63a,63bのロックを判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の回転数として制御用回転数Nm2*を用いて上述した式(4),(5)を満たす範囲内でモータMG1の仮トルクTm1tmpを制限するトルク制限Tm1min,Tm1maxを求めてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG2の回転数として制御用回転数Nm2*を用いて式(7),(8)によりトルク制限Tm2min,Tm2maxを求めてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定したが、モータMG2の回転数として制御用回転数Nm2*を用いてトルク制限Tm1min,Tm1maxの制限を設定してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG2の回転数として制御用回転数Nm2*を用いてトルク制限Tm2min,Tm2maxを設定してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定するものであれば、式(4),(5)や式(7),(8)を用いないものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるものとしてもよいし、減速ギヤ35に代えて2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両の形態としても構わないし、車両の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、動力分配統合機構30とモータMG1とが「電力動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づくバッテリ50の残容量(SOC)とバッテリ50の電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算するバッテリECU52が「入出力制限設定手段」に相当し、所定時間(例えば、8msecや16msec)に亘って回転位置検出センサ43,44により検出される信号に基づいて所定時間における平均値としてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算するモータECU40が「回転数演算手段」に相当し、車速センサ88からの車速Vにより停車していないことを確認した状態で車輪速センサ65a,65bからの車輪速Va,Vbのいずれか又は双方が値0近傍の閾値より小さくなったときに駆動輪63a,63bがロックしたと判定する図5の駆動制御ルーチンのステップS130の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「ロック検出手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定する図5の駆動制御ルーチンのステップS110の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当し、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、モータMG2の回転数Nm2に緩変化処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いてモータMG1やモータMG2によりリングギヤ軸32aに出力されるトルクの総和が値0から要求トルクTr*までの範囲内となる関係である式(4)とモータMG1とモータMG2とにより入出力される電力の総和が入出力制限Win,Woutの範囲内となる関係である式(5)とにより、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるよう仮トルクTm1tmpを制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する際の制限値としてのトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定し、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときにはモータMG2の回転数Nm2に予測処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いて式(4),(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定する図5の駆動制御ルーチンのステップS130〜S150およびステップS180の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「駆動制限設定手段」に相当し、トルク制限Tm1min,Tm1maxによりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させるよう仮トルクTm1tmpを制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制御用回転数Nm2*を用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とトルク指令Tm1*,Tm2*を送信する図5の駆動制御ルーチンのステップS190〜S220等の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22を制御するエンジンECU24とトルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2を制御するモータECU40とが「制御手段」に相当する。また、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。また、対ロータ電動機230も「電力動力入出力手段」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1とを組み合わせたものや対ロータ電動機230に限定されるものではなく車軸に連結された駆動軸に接続されると共に駆動軸とは独立に回転可能に内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って駆動軸と出力軸とに動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「入出力制限設定手段」としては、バッテリ50の残容量(SOC)とバッテリ50の電池温度Tbとに基づいて入出力制限Win,Woutを演算するものに限定されるものではなく、残容量(SOC)や電池温度Tbの他に例えばバッテリ50の内部抵抗などに基づいて演算するものなど、蓄電手段の状態に基づいて蓄電手段の充放電してもよい許容最大電力である入出力制限を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「回転数演算手段」としては、所定時間(例えば、8msecや16msec)に亘って回転位置検出センサ43,44により検出される信号に基づいて所定時間における平均値としてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算するものに限定されるものではなく、所定時間に亘って回転位置検出センサ43,44により検出される信号になまし処理を施してモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算するものなど、電動機に取り付けられ電磁作用を用いたセンサから信号に基づいて所定の演算処理により電動機の回転数を演算するものであれば如何なるものとしても構わない。「ロック検出手段」としては、車速センサ88からの車速Vにより停車していないことを確認した状態で車輪速センサ65a,65bからの車輪速Va,Vbのいずれか又は双方が値0近傍の閾値より小さくなったときに駆動輪63a,63bがロックしたと判定するものに限定されるものではなく駆動軸に連結された車軸に取り付けられた駆動輪のロックを検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「要求駆動力設定手段」としては、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定するものに限定されるものではなく、アクセル開度Accだけに基づいて要求トルクを設定するものや走行経路が予め設定されているものにあっては走行経路における走行位置に基づいて要求トルクを設定するものなど、走行に要求される要求駆動力を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「駆動制限設定手段」としては、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、モータMG2の回転数Nm2に緩変化処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いてモータMG1やモータMG2によりリングギヤ軸32aに出力されるトルクの総和が値0から要求トルクTr*までの範囲内となる関係である式(4)とモータMG1とモータMG2とにより入出力される電力の総和が入出力制限Win,Woutの範囲内となる関係である式(5)とにより、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるよう仮トルクTm1tmpを制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する際の制限値としてのトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定し、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときにはモータMG2の回転数Nm2に予測処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いて式(4),(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定するものに限定されるものではなく、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、入力したモータMG2の回転数Nm2に大きな時定数を用いた緩変化処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いて式(4),(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定し、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときには、入力したモータMG2の回転数Nm2に小さな時定数を用いた処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いて式(4),(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定するものとしたり、駆動輪63a,63bのロックが判定されないときには、入力したモータMG2の回転数Nm2になまし処理などの緩変化処理を施して得られる制御用回転数Nm2*をモータMG2の回転数として用いて式(4),(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定し、駆動輪63a,63bのロックが判定されたときには、入力したモータMG2の回転数Nm2をそのまま制御用回転数Nm2*として用いて式(4),(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定するものとしたりするなど、駆動輪のロックが検出されないときには演算された電動機の回転数に第1の処理を施した第1処理後回転数と要求駆動力と入出力制限とを用いて電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定し、駆動輪のロックが検出されたときには演算された電動機の回転数に第1の処理より回転数変化が迅速に反映される第2の処理を施した第2処理後回転数と要求駆動力と入出力制限とを用いて駆動制限を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、トルク制限Tm1min,Tm1maxによりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させるよう仮トルクTm1tmpを制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制御用回転数Nm2*を用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するものに限定されるものではなく、設定された駆動制限の範囲内での電力動力入出力手段の駆動を伴って設定された入出力制限の範囲内で設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、駆動軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれかに軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 バッテリ50における電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 トルク制限Tm1min,Tm1maxの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、65a,65b 車輪速センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (11)

  1. 内燃機関と、
    車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電してもよい許容最大電力である入出力制限を設定する入出力制限設定手段と、
    前記電動機に取り付けられ電磁作用を用いたセンサから信号に基づいて所定の演算処理により前記電動機の回転数を演算する回転数演算手段と、
    前記駆動軸に連結された車軸に取り付けられた駆動輪のロックを検出するロック検出手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記演算された回転数に第1の処理を施した第1処理後回転数と前記設定された要求駆動力と前記設定された入出力制限とを用いて前記電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記演算された回転数に前記第1の処理より回転数変化が迅速に反映される第2の処理を施した第2処理後回転数と前記設定された要求駆動力と前記設定された入出力制限とを用いて前記駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
    前記設定された駆動制限の範囲内での前記電力動力入出力手段の駆動を伴って前記設定された入出力制限の範囲内で前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記駆動制限設定手段は、前記駆動軸に出力される駆動力が値0から前記設定された要求駆動力までの範囲内となる関係と、前記電力動力入出力手段から入出力される電力と前記電動機から入出力される電力との和が前記設定された入出力制限の範囲内となる関係と、に基づいて前記駆動制限を設定する手段である請求項1記載の車両。
  3. 前記駆動制限設定手段は、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記第1処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記第2処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定する手段である請求項1または2記載の車両。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の車両であって、
    前記第1の処理は、回転数の変化を緩やかにする緩変化処理であり、
    前記第2の処理は、一次遅れに基づいて制御時の回転数を予測する予測処理である、
    車両。
  5. 請求項1ないし3いずれか記載の車両であって、
    前記第1の処理は、第1の時定数を用いて回転数の変化を緩やかにする緩変化処理であり、
    前記第2の処理は、前記第1の時定数より小さい第2の時定数を用いて回転数の変化を緩やかにする緩変化処理である、
    車両。
  6. 請求項1ないし3いずれか記載の車両であって、
    前記第1の処理は、回転数の変化を緩やかにする緩変化処理であり、
    前記第2の処理は、前記演算された回転数をそのまま第2処理後回転数とする処理である、
    車両。
  7. 前記ロック検出手段は、前記駆動輪の車輪速の急変に基づいて前記駆動輪のロックを検出する手段である請求項1ないし6いずれか記載の車両。
  8. 前記電力動力入出力手段は、動力を入出力する発電機と、前記駆動軸と前記出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段である請求項1ないし7いずれか記載の車両。
  9. 内燃機関と、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記電動機に取り付けられ電磁作用を用いたセンサから信号に基づいて所定の演算処理により前記電動機の回転数を演算する回転数演算手段と、前記駆動軸に連結された車軸に取り付けられた駆動輪のロックを検出するロック検出手段と、を備える車両の制御方法であって、
    (a)前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記回転数演算手段により演算された回転数に第1の処理を施した第1処理後回転数と走行に要求される要求駆動力と前記蓄電手段を充放電してもよい許容最大電力である入出力制限とを用いて前記電力動力入出力手段を駆動してもよい範囲の上下限としての駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記回転数演算手段により演算された回転数に前記第1の処理より回転数変化が迅速に反映される第2の処理を施した第2処理後回転数と前記要求駆動力と前記入出力制限とを用いて前記駆動制限を設定し、
    (b)前記設定した駆動制限の範囲内での前記電力動力入出力手段の駆動を伴って前記入出力制限の範囲内で前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
    車両の制御方法。
  10. 前記ステップ(a)は、前記駆動軸に出力される駆動力が値0から前記要求駆動力までの範囲内となる関係と、前記電力動力入出力手段から入出力される電力と前記電動機から入出力される電力との和が前記入出力制限の範囲内となる関係と、に基づいて前記駆動制限を設定するステップである請求項9記載の車両の制御方法。
  11. 前記ステップ(a)は、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されないときには前記第1処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定し、前記ロック検出手段により前記駆動輪のロックが検出されたときには前記第2処理後回転数を前記電動機の回転数として用いて前記電動機から入出力される電力を演算して前記駆動制限を設定するステップである請求項9または10記載の車両の制御方法。
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