JP4309423B2 - 結石破砕用の超音波衝撃波ヘッド - Google Patents

Description

本発明は結石破砕用の超音波衝撃波ヘッドに関する。

例えば国際公開第９５／２４１５９号パンフレットあるいは独国特許出願公開第３７３９３９０号明細書で知られているような結石破砕用の超音波衝撃波ヘッドは、ハウジング内に配置されている多数の個々の構成要素を有している。それらの個々の構成要素、特に超音波衝撃波を焦束させるために使用されたレンズ、および固有の衝撃波源すなわち超音波を発生する変換器は、超音波衝撃波ヘッドのハウジング内に、焦点の再現可能な位置を保証するために、互いに空間的に精確に位置決めされねばならない。これはかなりの製造技術的な労力を要する。

本発明の課題は、容易に製造でき、焦点位置の高い再現性を保証する結石破砕用の超音波衝撃波ヘッドを提供することにある。

この課題は本発明に基づいて請求項１に記載の特徴を有する結石破砕用の超音波衝撃波ヘッドによって解決される。音響レンズに衝撃波源用の支持ハウジングが一体成形されているので、音響レンズと衝撃波源との相対位置の高い再現性が保証され、容易に且つ安価に製造できる。従って、音響レンズと衝撃波源用の支持ハウジングとは一体部品を形成し、この一体部品は例えば射出成形法によって一回の作業工程で製造できる。

本発明の有利な実施態様は従属請求項に記載されている。

以下において図面に示した実施例を参照して本発明を詳細に説明する。図には本発明による結石破砕用の超音波衝撃波ヘッドが概略的に示されている。

図において、本発明に基づく超音波衝撃波ヘッドは、平らな放射面４を備えた環状衝撃波源２を有している。その放射面４から間隔を隔てて音響レンズ６が配置され、この実施例において音響レンズ６は両凸レンズであり、衝撃波源２から発せられた超音波衝撃波が図示されていない焦点に焦束される。

音響レンズ６には、衝撃波源２を受けるための支持ハウジング８が一体成形されている。この支持ハウジング８はほぼ中空円筒状の内側壁部材１０を有し、この内側壁部材１０は同様にレンズ６に一体成形された外側壁部材１２によって取囲まれている。内側壁部材１０によって包囲された空洞１４は、音響レンズ６まで延び、この音響レンズ６によって画成された連結室１６に開口している。連結室１６は結石破砕装置の作動時に連結流体、一般には水を充填されている。空洞１４は、Ａ画像あるいはＢ画像を作成する画像作成用超音波変換装置を収容するため、および患者の体内における焦点の精確な位置決めを制御するために用いられる。

内側壁部材１０の外周面および外側壁部材１２の内周面にそれぞれ、環状に延びる肩部あるいは段部１８，２０が形成されている。衝撃波源２はその放射面４の縁がそれらの段部１８，２０にそれぞれシールリング２２，２４を介して接している。それらのシールリング２２，２４によって、衝撃波源２と音響レンズ６との間に存在し作動中に流体を充填されたほぼ環状のチャンバ２６が流体密にシールされている。この実施例においては、シールリング２２，２４に加えて選択的に、チャンバ２６をシールするために、別のシールリング２８，３０が設けられている。

内側壁部材１０はその外周面に雄ねじ３２を、外側壁部材１２はその内周面に雌ねじ３４をそれぞれ備えている。これらの雄ねじ３２および雌ねじ３４にそれぞれ締付けリング３６，３８がねじ込まれている。これらの締付けリング３６，３８によって、衝撃波源２が段部１８，２０に押し付けられ、その位置に固定される。

さらに、支持ハウジング８は流体を案内する通路４０，４２を有し、これらの通路４０，４２は音響レンズ６の前でチャンバ２６ないしは連結室１６に連通し、チャンバ２６ないしは連結室１６に連結流体を充填するために用いられる。支持ハウジング８はさらに音響レンズ６の範囲においてその外周面に環状に延びる受け部４４を備えている。この受け部４４は弾性連結膜を流体密に取付けるために用いる。

音響レンズ６と衝撃波源２用の支持ハウジング８とは一体部品を形成し、この一体部品はポリマー材料から成り、射出成形法によって一回の作業工程で製造される。このように形成された衝撃波源２用の支持ハウジング８が同時に音響レンズ６を形成しているか、あるいは逆の観点で音響レンズ６が同時に衝撃波源２用の支持ハウジング８を兼ねているので、レンズ６および衝撃波源２は、両者の相対間隔並びに軸線方向（軸線の中心位置および角度位置）に関して、補助的な調整処置なしに、常に精確に位置決めされることが保証される。

結石破砕用の超音波衝撃波ヘッドの概略断面図

符号の説明

２ 衝撃波源
６ 音響レンズ
８ 支持ハウジング
１０ 内側壁部材
１２ 外側壁部材
１６ 連結室
２６ チャンバ
４０ 通路
４２ 通路

Claims (7)

1. 衝撃波源（２）と、この衝撃波源（２）によって発生された超音波衝撃波を焦束させるための音響レンズ（６）とを備え、この音響レンズ（６）に衝撃波源（２）用の支持ハウジング（８）が一体成形されていることを特徴とする結石破砕用の超音波衝撃波ヘッド。
2. 衝撃波源（２）が環状であり、音響レンズ（６）に、支持ハウジング（８）としてほぼ中空円筒状の外側壁部材（１２）および内側壁部材（１０）が一体成形され、外側壁部材（１２）の内周面および内側壁部材（１０）の外周面にそれぞれ環状に延びる段部（２０，１８）が設けられ、それらの段部（２０，１８）に環状衝撃波源（２）の外縁および内縁が少なくとも間接的に接していることを特徴とする請求項１記載の超音波衝撃波ヘッド。
3. 音響レンズ（６）と衝撃波源（２）との間にチャンバ（２６）が配置されていることを特徴とする請求項１又は２記載の超音波衝撃波ヘッド。
4. 支持ハウジング（８）内に、流体を案内するための通路（４０，４２）が形成されていることを特徴とする請求項１乃至３の１つに記載の超音波衝撃波ヘッド。
5. 通路（４０）がチャンバ（２６）に連通していることを特徴とする請求項４記載の超音波衝撃波ヘッド。
6. 通路（４２）が音響レンズ（６）の前に存在する連結室（１６）に連通していることを特徴とする請求項４記載の超音波衝撃波ヘッド。
7. 支持ハウジング（８）が、連結膜を流体密に取付けるために、外周面に環状に延びる受け部（４４）を有していることを特徴とする請求項１乃至６の１つに記載の超音波衝撃波ヘッド。

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