JP4305090B2 - レンズシートおよびその製造方法 - Google Patents

レンズシートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4305090B2
JP4305090B2 JP2003285074A JP2003285074A JP4305090B2 JP 4305090 B2 JP4305090 B2 JP 4305090B2 JP 2003285074 A JP2003285074 A JP 2003285074A JP 2003285074 A JP2003285074 A JP 2003285074A JP 4305090 B2 JP4305090 B2 JP 4305090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mold
lens
lens sheet
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003285074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005053037A (ja
Inventor
浩司 梅崎
禎之 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2003285074A priority Critical patent/JP4305090B2/ja
Publication of JP2005053037A publication Critical patent/JP2005053037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4305090B2 publication Critical patent/JP4305090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Description

本発明は、プロジェクションTV用スクリーンやオーバーヘッドプロジェクター用フレネルレンズなどに代表されるレンズシートに関するものであり、特に基材上に感光性樹脂を硬化させることで成形されるレンズシートの製造方法に関するものである。
フレネルレンズやレンチキュラーレンズに代表される、表面にレンズ形状を有するレンズシートを製造する方法としては、プレス法やキャスティング法が挙げられる。
しかしながら、これらの製法は、成形サイクルに長時間を要し、生産性が低いことや、製造コストが高価であるといった問題を持つ。
このような問題の解決方法としてフォトポリマープロセス法(以下2P法)が提案される。
この2P法とは、紫外線硬化型樹脂組成物を成形型内に注入した後、紫外線を照射し、該樹脂組成物を硬化させることにより樹脂成形物を成形する方法である。(特許文献1参照)
2P法では、成形時において成形される樹脂の溶融温度から冷却されて常温に至るまでの温度幅が狭いため、熱収縮が小さく成形寸法の再現性が良好である。そのため、2P法ではプレス法やキャスティング法と比較して、高精細なレンズ部を必要とするレンズシートの製造に好適である。
また、2P法は紫外線(UV)および紫外線硬化型樹脂を利用する成形が代表的であるが、電子線を用いた成形も可能である。以降、本明細書では、紫外線硬化型樹脂を用いた例で説明を行う。
ここで、2P法において生産性の向上を考慮した場合、成形型内に注入する際の気泡混入を防止することが重要である。
特開平11−084536号公報。
本発明は、上記2P法を用いる際に発生する問題点を解決しようとするものである。
すなわち
(1)光学紫外線硬化型樹脂への気泡混入防止、
(2)的あるいは外観上悪影響を及ぼすレンズシート中への気泡混入防止。
上記の点が解決しようとする課題であり、上記の点を解消した製造方法を提供することによって、微細なフレネルレンズ、マイクロレンズ、レンチキュラーレンズ形状などの光学要素を有するレンズシートを高品質にしかも安価に提供することを目的とする。
請求項1の発明によるレンズシートの製造方法は、
レンズ部を構成する微細凹凸形状を反転した形状を有する成形型を用いて、透光性基材上に形成した紫外線硬化型樹脂層の表面に、微細凹凸形状を転写形成する工程を含むレンズシートの製造方法において、以下の工程を有することを特徴とする。
(1)成形型に紫外線硬化型樹脂を塗布した後に、ロールでスムージングを行ない平面化する工程。
(2)成形型上で平面化した前記樹脂上に透光性基材を積層する工程。
(3)透光性基材と成形型の積層体を、透光性基材側から加圧ロールによりしごいて前記樹脂と前記基材を密着させる工程。
(4)透光性基材側より紫外線を照射することにより、成形型の微細凹凸形状が転写形成された前記樹脂を硬化させると共に、前記樹脂の硬化物と前記基材とを重合接着させる工程。
(5)前記樹脂の硬化物と前記基材とを重合接着したものを成形型より剥離する工程。
上記(1)の工程において、使用するロールは、中央部に最大直径、両端部に最小直径を持ち、中央部から両端部にかけてなだらかな曲線を有するロールであることが好ましい。
レンズシートとしては、フレネルレンズ,マイクロレンズ,レンチキュラーレンズなどが挙げられる。
(1)の工程で、塗布した上記樹脂中に存在する気泡を、成形型の有効面積外へ出すことができる。また前記(1)の工程で、前記樹脂を平面化した後に、(2)工程を行うことで、前記(1)工程1で抜けきれなかった気泡を、成形型の有効面積外へ押し出すことが容易となる。
また、請求項2の発明では、中央部に最大直径、両端部に最小直径を持ち、中央部から両端部にかけてなだらかな曲線を有するロールを使用することによって、上記樹脂内にある気泡を成形型の有効面積から周辺部へと押し出すことが容易になる。
本発明において使用する紫外線硬化型樹脂は、予め300Pa以下の減圧下において脱泡しておくことが望ましい。
本発明では、透光性基材として、透光性ガラス板、透光性を有する樹脂製のシートもしくはフィルム、透光性および可撓性を有する樹脂製のシートもしくはフィルムなどから少なくとも1種類が選択される。
あるいは透光性基材として、少なくとも片面に、レンチキュラーレンズ、プリズムレンズアレイ、フレネルレンズなどから選択される少なくとも1種類の形状が成形されたレンズシートの使用も可能である。
本発明では、光学物品を構成する微細凹凸形状が、フレネルレンズ、リニアフレネルレンズ、レンチキュラーレンズなどから選択することができる。
本発明による脱泡工程を施すことで、気泡混入が限りなく少なく外観、光学性能の両面において高品質なレンズシートを提供することが可能となる。
以下、発明の形態を説明する。本発明で用いる材料は、透光性基材としては、たとえばアクリル樹脂,MS樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリエステル樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリオレフィン樹脂,塩化ビニル樹脂,ポリイミド樹脂、または上記樹脂の混合物からなるシート、フィルム、およびガラス板などから適宜選択して使用することができる。
ここで、成形型からの離型性を考慮すると、可撓性に富んだアクリル樹脂,MS樹脂,ポリカーボネート樹脂などが望ましい。
また、紫外線硬化型樹脂液としては、ウレタン(メタ)アクリレートおよび/またはエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー,反応希釈剤,光重合開始剤,光増感剤の成分を含む組成物が挙げられる。
以下、図面参照のもとで本発明の製造方法を説明する。
図1は本発明によるレンズシートの製造方法を示すフローチャートである。
図1に示す実施形態では、紫外線硬化型樹脂を、レンズシートを構成する微細凹凸形状を反転した形状が設けられた成形型上に、任意に塗布する工程(a)と、成形型上に塗布した紫外線硬化型樹脂をロールでスムージングおよび脱泡する工程(b)と、塗布成形した成形型上に透光性基材を積層し、透光性基材側より加圧ロールを用いてしごき基材と上記樹脂を密着させる工程(c)と、透光性基材側より紫外線を照射し硬化させる工程(d)と、硬化した紫外線硬化型樹脂と透光性基材とを一体化する重合接着工程(e)と、硬化した紫外線硬化樹脂を成形型より離型する工程(f)を含む製造方法である。
前記ロールによるスムージングおよび脱泡工程(b)は、図2に示すように、成形型1上に任意に塗布した紫外線硬化型樹脂2を、ロール3を使用してスムージングすることにより、樹脂を平面化し、さらに紫外線硬化樹脂内に存在する気泡をレンズシートとして有効な面積の外側に押し出すことで脱泡する工程である。
また、使用するロール3は、図3に示すように、中央部に最大直径R、両端部に最小直径rを持ち、中央部から両端部にかけてなだらかな曲線を有するロールを用いるのが、本発明の脱泡のメカニズム上有効である。
なお、前記ロールを用いて完全には脱泡できずとも、樹脂を比較的薄く平面化しておくことで、わずかに残留する気泡も、図1の工程(c)でほとんど脱泡できる。
加圧ロールによる基材と樹脂の密着工程(c)は、図4に示すように、工程(b)を経て、薄く平面化された紫外線硬化型樹脂2上に、透光性基材5を積層したあとに、透光性基材5側より加圧ロール6でしごくことで、透光性基材5と紫外線硬化型樹脂2とを密着させることができる。
さらに前記工程(b)で残留した気泡の脱泡を行うことも可能である。この際、樹脂層の厚みは加圧ロールの移動速度および押し圧を適宜変化することにより調節が可能となる。
紫外線による樹脂液硬化工程(d)および重合密着工程(e)は、図5に示すように、透光性基材4側より紫外線を照射することにより、紫外線硬化型樹脂5を反応硬化させ、硬化した紫外線硬化樹脂2と透光性基材4を重合密着させる。
最後に成形型1からの基材剥離工程として、図6に示すように、透光性基材4と重合密着された紫外線硬化型樹脂5の硬化物を、成形型より剥離することで、透光性基板上に微細凹凸形状が転写された光学物品を得る。
本発明の製造工程の一例を示すフローチャート。 ロールによるスムージングおよび脱泡工程(b)の一例を示す説明図。 工程(b)に使用するロールの一例を示す説明図。 加圧ロールによる、基材と樹脂の密着工程(c)を示す説明図。 紫外線照射による樹脂硬化工程(d)および重合密着工程(e)を示す説明図。 成形型からの基材離型工程(f)を示す説明図。

Claims (2)

  1. レンズ部を構成する微細凹凸形状を反転した形状を有する成形型を用いて、透光性基材上に形成した紫外線硬化型樹脂層の表面に、微細凹凸形状を転写形成する工程を含むレンズシートの製造方法において、以下の工程を有することを特徴とするレンズシートの製造方法。
    (1)成形型に紫外線硬化型樹脂を塗布した後に、中央部に最大直径、両端部に最小直径を持ち、中央部から両端部にかけてなだらかな曲線を有するロールでスムージングを行ない平面化する工程。
    (2)成形型上で平面化した前記樹脂上に透光性基材を積層する工程。
    (3)透光性基材と成形型の積層体を、透光性基材側から加圧ロールによりしごいて前記樹脂と前記基材を密着させる工程。
    (4)透光性基材側より紫外線を照射することにより、成形型の微細凹凸形状が転写形成された前記樹脂を硬化させると共に、前記樹脂の硬化物と前記基材とを重合接着させる工程。
    (5)前記樹脂の硬化物と前記基材とを重合接着したものを成形型より剥離する工程。
  2. 前記レンズシートが、フレネルレンズ、マイクロレンズ、レンチキュラーレンズのいずれかのシートであることを特徴とする、請求項1に記載のレンズシートの製造方法。
JP2003285074A 2003-08-01 2003-08-01 レンズシートおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4305090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285074A JP4305090B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 レンズシートおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285074A JP4305090B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 レンズシートおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005053037A JP2005053037A (ja) 2005-03-03
JP4305090B2 true JP4305090B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=34364823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003285074A Expired - Fee Related JP4305090B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 レンズシートおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4305090B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5518651B2 (ja) * 2010-09-15 2014-06-11 信越ポリマー株式会社 押釦スイッチ用部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005053037A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4277536B2 (ja) 光学部品及びその製造方法並びに画像投影スクリーン
JP4305090B2 (ja) レンズシートおよびその製造方法
JP2002187135A (ja) 樹脂成形型の製造方法およびその樹脂成形型を用いた樹脂成形品
JPH11156869A (ja) 表面凹凸部品の製造方法
JP2002268146A (ja) 光学物品の製造方法とその光学物品を用いたプロジェクション・スクリーンおよびプロジェクション・テレビ
JP2837875B2 (ja) レンズシートの製造方法
JP2003305736A (ja) 光学物品の製造方法およびマイクロレンズアレイシート
JPH0722985B2 (ja) ホログラム化粧樹脂成形品の製造方法
JP7277080B2 (ja) 研磨パッド及びその製造方法
JP2608440B2 (ja) レンズシートの製造方法
JP4140128B2 (ja) ロール状の樹脂型とその樹脂型を用いたレンズシートの製造方法
JP2008279710A (ja) シートおよびその製造方法
JP4416913B2 (ja) 表面凹凸部品の製造方法
JPS63134227A (ja) フレネルレンズ板の製造方法
JP2002264140A (ja) 樹脂型の製造方法およびその樹脂型を用いて成形された樹脂成形物
JP4509299B2 (ja) ロール成形型
JP4341257B2 (ja) 微細凹凸形状を有するシ−トの製造方法
JP2007307782A (ja) シート及びその製造方法
JP2005041164A (ja) 成形用樹脂型および成形用樹脂型の製造方法並びに成形用樹脂型を用いたレンズシートの製造方法
JP3849439B2 (ja) レンズシートの製造方法
JP2800697B2 (ja) レンズシートの製造方法および製造装置
JP2608441B2 (ja) レンズシートの製造方法
JP2645657B2 (ja) レンズシート用ベース部材
JP2774279B2 (ja) レンズシートの製造方法
JP2003181855A (ja) フレネルレンズの製造方法及びこの製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees