JP4304188B2 - 電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システム - Google Patents

電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システム Download PDF

Info

Publication number
JP4304188B2
JP4304188B2 JP2006035824A JP2006035824A JP4304188B2 JP 4304188 B2 JP4304188 B2 JP 4304188B2 JP 2006035824 A JP2006035824 A JP 2006035824A JP 2006035824 A JP2006035824 A JP 2006035824A JP 4304188 B2 JP4304188 B2 JP 4304188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodeposition coating
coated
pipe
end side
electrodeposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006035824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006257547A (ja
Inventor
清志 新井
宏樹 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Holdings Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd, Nippon Paint Holdings Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP2006035824A priority Critical patent/JP4304188B2/ja
Publication of JP2006257547A publication Critical patent/JP2006257547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4304188B2 publication Critical patent/JP4304188B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

本発明は、電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システムに関する。特に、被塗物としてボルトやワッシャなどの小物部品(小型部品)の電着塗装に好適に用いられる電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システムに関する。
電着塗装は、電気泳動の作用を塗装に応用している。電着塗装は、被塗物が複雑な形状であっても均一で優れた防錆力を有する塗膜が得られるうえ、水性塗料を用いるため安全性が高く、主として自動車車体の下塗り塗装などに広く採用されている。近年では、自動車車体のみならず、電着塗装の利点を活かして、例えば、ボルトやワッシャなどの小物部品の塗装にも電着塗装が利用されるようになってきている。
このような小物部品を電着塗装する装置としては、導電性液状被覆材からなる浴が直流電源の一方の極(陰極又は陽極)に導電接続され、被覆すべき小型部品が直流電源の他方の極(陽極又は陰極)に導電接続される電解被覆装置(電着塗装装置)が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された電着塗装装置は、搬送管の両端に供給穴及び放出穴を有し、かつ、搬送管の内部に搬送スクリューを備えたスクリューコンベヤを含み、搬送管の内面に設けられる導電性接点が直流電源の陰極に接続され、スクリューコンベヤの横断面の一部が、直流電源の陽極に接続され、かつ被覆材を収容する浸漬槽へ入り込んでいる。
そして、浸漬槽は、搬送管の搬送方向前端の下に設けられ、かつ小型部品の供給穴の前に距離を置いて位置する範囲から搬送管の長さの一部に亘って延びている。更に、浸漬槽の前縁及び側縁が被覆材の浴の堰縁を形成し、スクリューコンベヤの搬送スクリューが、回転駆動される搬送管の内周面にひれ状に固定されるリボンスクリューとして構成されている。
特許文献1に開示された電着塗装装置は、搬送方向において後方にある堰縁が、リボンスクリューの内周縁により形成され、浸漬槽内の被覆材の充填レベルが堰縁の少なくとも一部により規定されている。浸漬槽の後縁が、リボンスクリューの内周縁により搬送方向後方堰縁を形成される範囲で、搬送管の外壁に密封されて当接し、搬送方向においてこの当接範囲に続く搬送管の範囲に、排出口が設けられている。そして、導電性小型部品、特に金属部品を電解被覆する。
特許文献1による電着塗装装置は、極めて小型かつ機能的であり、多量の被覆すべき部品が僅かな滞留時間で少数の作業員で処理できるとしている。
又、別の電着塗装装置としては、導電性小型部品を電着塗装するための装置であって、導電性液状被膜材(カチオン又はアニオン)で満たされる浸漬槽を規定の充填高さで受け入れる浴と、軸回りに回転可能であり、長さ方向に小型部品を輸送し、供給口と排出口を有し、リボンスクリューが内周に配置される搬送管と、を備える電着塗装装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示された電着塗装装置は、搬送管が浴と次のように関係付けられて配置されている。搬送管は塗装領域が長さ方向に伸長している。搬送管は、浴の規定の充填高さ以下になるように、部分的に浸漬されている。そして、第1電極は電源の一方の極に接続され、第1電極は搬送管の塗装領域の内側に配置されている。第2電極は電源の他方の極に接続されている。
特許文献2に開示された電着塗装装置は、規定の充填高さで満たされた浴に沈められた搬送管の塗装領域内に、第2電極が配置されていることを特徴としている。そして、特許文献2による電着塗装装置は、この意図された二つの電極配置によって、小型部品の塗装品質を改善できるとしている。
特許第2613173号公報 国際公開第00/50670号パンフレット
しかし、特許文献1及び2に開示された電着塗装装置は、電着塗装される小型部品を回転する搬送管の長手方向(軸方向)に輸送している。この搬送管は、供給口からその長さ方向の半分程度が電着塗装領域であり、排出口に至る残りの半分程度は電着塗装された小型部品を搬送するのみである。搬送管の概ね全長さ方向が電着塗装領域となれば、搬送管を短くでき、電着塗装装置を小型化することも可能になる。
又、特許文献1及び2に開示された電着塗装装置は、搬送管が部分的に導電性液状被膜材に沈下する浸漬槽と、この浸漬槽に満たされた導電性液状被膜材を受け入れるための浴(タンク)を別個に設けている。浸漬槽と浴の二つを配置することなく、一般的な電着塗装槽のように導電性液状被膜材を満たす槽が一つであれば、電着塗装装置を簡易化できるのみならず、電着塗装装置を小型化することも可能になる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、小型部品を搬送途上で電着塗装する搬送管を長さ方向に短くすることが可能であり、導電性液状被膜材(電着塗料)を満たす槽が一つですむ簡易化した電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システムを提供することを目的とする。
発明者は、上記目的を満たすため、被塗物としての小型部品を輸送するための搬送管を内管と外管との同心二重構造からなる二重管構造とし、内管は小型部品が一方の軸方向に自由落下し、内管と外管の間に小型部品を他方の軸方向に搬送するリボンスクリューを設け、内管に供給される小型部品を外管から排出する構成とし、更に、この搬送管を傾斜させて電着槽に部分的に沈下させ、以下のような新たな電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システムを発明した。
(1) 電着塗料が収容される槽と、この槽に被塗物を浸漬させる浸漬装置と、前記電着塗料及び前記被塗物に電圧を印加する印加手段と、を備える電着塗装装置であって、前記浸漬装置は、一端側から他端側に向かって下方に傾斜してこの他端側が前記槽に至り、この一端側に被塗物が供給又は排出される搬送管と、この搬送管の内部に設けられたリボンスクリューと、当該搬送管を回転させる回転装置と、を備え、前記搬送管は、前記被塗物が他端側に自由落下する内管と、この内管の同心円上に位置する外管と、を有し、前記リボンスクリューは、前記内管と前記外管の間に設けられ前記回転装置の駆動により前記被塗物を一端側に搬送する電着塗装装置。
一般に、電着塗装装置は、電着塗装用の塗料を水に分散又は溶解させた電解溶液に被塗物を浸漬し、この被塗物と電極との間に電圧を印加して電流を流すと、この被塗物の表面に前記電着塗料の塗膜が形成される。
一般に、電着塗装は電気泳動塗装とも言われ、電解溶液中に電流を通じると、電解溶液中の陽イオン粒子は陰極に移動し、陰イオン粒子は陽極に移動するが、この現象は電気泳動と言われ、これを塗装に応用したものである。一般に、電着塗装は、水に分散又は溶解させた電着塗装用塗料を入れた槽中に金属性被塗物(本発明の場合は、例えば金属性の小型部品)を浸漬し、被塗物と電極の間に電圧(100〜300V)を加え、2〜3分程度電流を流すと、電気泳動、電気凝集、電気浸透、電気分解の作用が働き、被塗物の表面に均一な水不溶の塗膜が形成される(塗装用語辞典第1版:編者、(社)色材協会:「電着塗装」の項から引用)。
一般に、電着塗装用の塗料は、電着用水溶性樹脂塗料又は電着用水性樹脂塗料と言われ、水溶性又は水分散性樹脂をバインダー(展色材)とし、バインダー中に正又は負の電荷をもった樹脂成分及び顔料よりなる粒子成分を含んだ水性塗料である。一般に、槽中に塗料を入れ、導電性被塗物(本発明の場合は、例えば導電性の小型部品)を浸漬し、被塗物を一方の電極、槽を対極として電流を流し、荷電した粒子成分を「かく拌」による液流動と電気泳動により被塗物面上に移動させ析出させて塗装する(同上、塗装用語辞典:「電着用水溶性樹脂塗料」の項から引用)。
(1)による発明の電着塗装装置は、電着塗料がアニオン形であってもよく、カチオン形であってもよい。例えば、アニオン形は、基体樹脂としてポリカルボン酸樹脂が用いられてよく、アミンなどの塩基で中和、水溶化されたものが使用されてよい。カチオン形は、ポリアミン樹脂を有機及び無機酸で中和、水溶化されたものが使用されてよい。
(1)による発明の電着塗装装置は、電着塗料が収容される槽を備えている。この槽は、電着塗料を含有する電解溶液を満たす槽であってよく、前記電解溶液を一定の濃度、温度、pHが管理される槽であってよく、前記電着塗料が循環される槽であってもよい。
(1)による発明の電着塗装装置は、槽に被塗物を浸漬させる浸漬装置を備えている。浸漬装置は、搬送管とリボンスクリューと回転装置を備えている。搬送管は一端側から他端側に向かって下方に傾斜してこの他端側が槽に至り、この一端側に被塗物が供給又は排出される。リボンスクリューは搬送管の内部に設けられる。回転装置は、搬送管を回転させる。
本発明において、被塗物は、例えば、ボルトやワッシャなどの小型部品であってよい。槽に被塗物を浸漬させるとは、被塗物が供給又は排出される搬送管が、槽内の電着塗料に浸漬されることであってよい。本発明において、搬送管は、傾斜角度にもよるが、少なくとも搬送管の半分以上、8割程度は槽に浸漬可能としている。そして、搬送管の浸漬部位、すなわち、内管及び外管における被塗物の通路が塗装領域となることを可能としている。
スクリューコンベアは円筒形の容器にスクリューを取り付け、その回転によって順次物体を輸送する装置であると、例えば、定義されている。一般に、スクリューコンベアは、流体・粉体・土砂などの輸送に利用されているが、本発明のように被塗物として小型部品を輸送することもできる。そして、小型部品を順次輸送するためには、前記スクリューは螺旋面が連続するリボンスクリューが最も好ましい。
(1)による発明の電着塗装装置は、搬送管が、被塗物が他端側に自由落下する内管と、この内管の同心円上に位置する外管と、を有している。リボンスクリューは、搬送管の内部に設けられている。リボンスクリューは、内管と外管の間に設けられ回転装置の駆動により被塗物を一端側に搬送する。なお、内管と外管の間に加えて、内管の内側に順送り羽根を具備するリボンスクリューを設けることができる。この場合、内管と外管の間のリボンスクリューは逆送り羽根を具備する。
ここで、搬送管は、内管と外管との同心二重構造からなる二重管構造としているということもできる。又、リボンスクリューは、リボン状の送り羽根で構成されているということもできる。
ここで、内管と外管は剛性管であり、導電性を有している。内管と外管は、溶接可能な金属管が好ましい。リボンスクリューは、導電性を有し、溶接可能な金属板が好ましい。そして、内管の外周と外管の内周がリボンスクリューで溶接されて、搬送管を内管と外管との同心二重構造からなる二重管構造とすることができる。又、内管の外周と外管の内周がリボンスクリューで溶接されて、搬送管を内管と外管及びリボンスクリューが一体となった導電体とすることができる。
(1)による発明の電着塗装装置は、リボンスクリューが、内管と外管の間に設けられ、内管から排出された複数の被塗物を他端側から一端側に搬送して、複数の被塗物を当該外管から排出する。
内管は両管端が開口しており、一端側の管端を複数の部品が供給される供給口とし、他方の管端を複数の部品が排出される排出口としている。ここで、複数の被塗物が内管の他端側に自由落下するとは、被塗物を内管の供給口から排出口に向けて順次、滑動することを意味している。
一方、被塗物を他端側に搬送するとは、被塗物を外管の排出口に向けて順次、輸送することを意味している。言い換えれば、内管の供給口から排出口に向けて順次、進行する被塗物は、外管に受け渡されて、折り返して、方向としては内管の供給口に向けて、経路としては外管内を逆進行する。
そして、小型部品を内管から外管に受け渡すために、内管の排出口側の管端と、外管の排出口に対向する管端は所定の間隔が設けられる。外管の排出口に対向する管端から小型部品が排出しないように、当該管端を封鎖してもよい。当該管端を封鎖するとは、後述するように多孔板やメッシュ板で閉塞する形態を含んでよい。又、リング状の円板で当該管端の円周囲を堰き止める形態を含めてもよい。
(1)による発明の電着塗装装置は、搬送管が一端側から他端側に向かって下方に傾斜してこの他端側が前記槽に至り、この一端側に被塗物が供給又は排出される。言い換えれば、搬送管の一端側の管端を上位にして、搬送管の他端側の管端を下位にして、搬送管が傾斜配置される。そして、この傾斜配置された搬送管が槽に浸漬される。
ここで、搬送管における一端側の管端とは、例えば、外管の排出口及び内管の供給口である。一方、搬送管における他端側の管端とは、例えば、内管の排出口及び外管の供給口である。そして、内管の供給口と外管の排出口が軸方向に直交する切り口で一致している態様を含み、内管の供給口が外管の排出口より突出する態様を含んでよい。内管の供給口が外管の排出口より突出することが好ましい。
搬送管を回転させる回転装置は、搬送管を軸回りに回転制御可能な回転装置としてもよい。この回転装置は少なくとも回転体(好ましくは、モータ)を含み、例えば、この回転体と搬送管が直結されて搬送管が回転制御されてもよく、この回転体と搬送管が摩擦伝動で連結されて搬送管が回転制御されてもよく、この回転体と搬送管が歯車列で連結されて搬送管が回転制御されてもよく、この回転体と搬送管が巻掛伝動で連結されて搬送管が回転制御されてもよい。搬送管を回転制御可能とは、例えば、搬送管を正逆回転可能な場合を含んでよく、搬送管の回転速度を可変可能な場合を含んでよく、搬送管を回転停止(緊急停止)可能な場合を含んでよい。
(1)による発明の電着塗装装置は、電着塗料及び被塗物に電圧を印加する印加手段を備えている。この印加手段は、直流電源を含んでよく、後述するように、搬送管に接触して直流電源の一方の極に接続される第1電極と、前記槽に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される第2電極を含むことができる。
本発明による搬送管は、内管と外管の二重構造とし、搬送管を回転することにより、内管に供給された被塗物が自由落下により一端側から他端側に搬送され、外管に受け渡された後に、外管に形成されるリボンスクリューで被塗物が逆進行する。つまり、搬送管の概ね全長さ方向が電着塗装領域となることを可能としており、従来の電着塗装装置と比較して搬送管を短くできる。そして、電着塗装装置を小型化することも可能になる。
(2) 前記印加手段は、前記搬送管に接触して直流電源の一方の極に接続される第1電極と、前記槽に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される第2電極と、を備える(1)記載の電着塗装装置。
(2)の発明による電着塗装装置は、印加手段が、搬送管に接触して直流電源の一方の極に接続される第1電極を備えている。前述したように、この発明による搬送管は、内管と外管との同心二重構造からなる二重管構造となっている。したがって、外管の外周に第1電極を接触させてよく、内管を外管より突出させて、突出した内管の外周に第1電極を接触させてもよい。第1電極をカンチレバーコンタクトとして内管又は外管に摺動接触してもよく、第1電極をブラシ電極として内管又は外管に摺動接触してもよい。そして、搬送管に接触する被塗物を一方の極にできる。
(2)による発明の電着塗装装置は、印加手段が、槽に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される第2電極を備えている。第1電極と導通する被塗物を一方の極とし、槽に付属する第2電極を対極としている。第1電極を陽極として、第2電極を陰極として、搬送管内の小被塗物を槽内の電着塗料に浸漬させて、電圧を印加すれば被塗物をアニオン電着塗装できる。反対に、第1電極を陰極として、第2電極を陽極として、搬送管内の被塗物を槽内の電着塗料に浸漬させて、電圧を印加すれば被塗物をカチオン電着塗装できる。
(3) 前記外管の内周面における前記被塗物の当接面に、前記被塗物が点接触又は線接触する複数の凸条が規則的に設けられている(1)又は(2)記載の電着塗装装置。
本発明による搬送管は、被塗物に接触する導電体となっている。したがって、搬送管が電着塗料で浸漬される表面は、電着塗装されることになる。そして、この電着膜は被塗物と共に形成され、被塗物が搬送管の表面に付着する場合がある。この付着を防止するために、本発明は、外管の内周面における前記被塗物の当接面に、被塗物が点接触又は線接触する複数の凸条を規則的に設けることした。
点接触又は線接触する複数の凸条とは、例えば、断面が山脈状の凸条が挙げられる。これら山脈状の凸条の先端部は、電着膜が形成されにくいという点に加え、被塗物に付着しずらいという利点がある。複数の凸条を規則的に設けるとは、被塗物の形状によって、例えば、凸条の間隔を適宜設定することを意味している。
例えば、外管の内周面を切削加工することにより、複数の凸条を形成できる。又、予め複数の凸条を形成したリボンスクリューを、内管又は外管に溶接して、リボンスクリューに複数の凸条を規則的に設けることとしてもよい。
(4) 前記管における他端側の管端は、前記被塗物は通過しないが前記電着塗料が流通可能な多孔板又はメッシュ板で塞がれている(1)から(3)のいずれかに記載の電着塗装装置。
(4)による発明の電着塗装装置は、搬送管内に電着塗料が浸漬し易いように、管における他端側の管端を、多孔板又はメッシュ板で閉塞している。
(5) 前記内管及び前記外管は、前記被塗物は通過しないが前記電着塗料が流通可能な複数の穴が設けられている(1)から(4)のいずれかに記載の電着塗装装置。
(5)による発明の電着塗装装置は、(4)による発明に加え、更に搬送管内に電着塗料が浸漬し易いように、内管及び外管に複数の穴を設けている。例えば、内管及び外管を多孔板で円筒に形成して、複数の穴を設けることとしてもよく、内管及び外管の適宜な位置に複数の穴を設けてもよい。
(6) 前記内管の一端側の管端が延出されて前記外管の一端側の管端より突出する延出部を有し、この延出部が前記被塗物を自由落下させる滑走路を形成している(1)から(5)のいずれかに記載の電着塗装装置。
(6)による発明の電着塗装装置は、内管が延長されて滑走路が形成される延出部としてもよく、この内管と同口径を有する別の管体を当該内管に接続して、延出部としてもよい。この延出部は塗装領域にはならず、被塗物が滑走するので、又は前述のように電着塗料が流入される態様もあるので、複数の穴を設けることは好ましくない。
(7) 前記延出部を回転可能に絶縁支持する支持台を備え、前記第1電極は、前記支持台に絶縁支持されて前記延出部の外周に摺動接触するブラシ電極である(6)記載の電着塗装装置。
例えば、延出部の外周を囲むように、複数の絶縁ローラで延出部を転動支持すれば、延出部を回転可能に絶縁支持することができる。この支持台には、延出部に連続する搬送管の傾斜角度を任意に可変できる機構を設けてもよい。
(8) 前記支持台に設けられ、前記搬送管に振動を伝達する振動モータを備える(7)記載の電着塗装装置。
(9) 電着塗料を収容手段に収容し、この収容手段に被塗物を浸漬手段で浸漬させ、前記電着塗料及び前記被塗物に印加手段で電圧を印加する電着塗装方法であって、前記浸漬手段は、一端側から他端側に向かって下方に傾斜してこの他端側が前記収容手段に至り、この一端側に被塗物が供給又は排出される搬送手段と、この搬送手段の内部に設けられたリボン型羽根送り手段と、当該搬送手段を回転させる回転手段と、を備え、前記搬送手段は、前記被塗物が他端側に自由落下する内管と、この内管の同心円上に位置する外管と、を有し、前記リボン型羽根送り手段は、前記内管と前記外管の間に設けられ前記回転手段の駆動により前記被塗物を一端側に搬送する電着塗装方法。
収容手段は、電着塗料を含有する電解溶液を満たす槽を含み、電解溶液を一定の濃度、温度、pHが管理される槽であってよく、電着塗料が循環される槽であってもよい。浸漬手段は、搬送管とリボン型羽根送り手段と回転装置を備える浸漬装置を含むことができる。搬送手段は搬送管を含み、リボン型羽根送り手段は、リボン状の送り羽根で構成されるリボンスクリューを含んでよい。
(10) 前記印加手段は、第1電極及び第2電極を備え、前記第1電極は前記搬送手段に接触して直流電源の一方の極に接続され、前記第2電極は前記収容手段に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される(9)記載の電着塗装方法。
(11) 前記外管の内周面における前記被塗物の当接面に、前記被塗物が点接触又は線接触する複数の凸条が規則的に設けられている(9)又は(10)記載の電着塗装方法。
(12) (1)から(7)のいずれかに記載の電着塗装装置と、前記電着塗装装置から排出された塗装済みの前記被塗物を輸送する第1ベルトコンベアの輸送途上に配置される第1水洗装置と、前記第1ベルトコンベアから受け渡される水洗済みの前記被塗物を輸送する第2ベルトコンベアの輸送途上に配置される加熱乾燥装置と、を備える電着塗装システム。
(13) 塗装前の前記被塗物を前処理する前処理装置を更に備える(12)記載の電着塗装システム。
被塗物の前処理における化成処理としては、リン酸亜鉛化成処理やリン酸鉄化成処理を挙げることができる。これらの化成処理には、後述するように表面調整をすることが好ましいが、ジルコニウム化成皮膜を形成する場合には、表面調整を不要とするのが一般的である。
(14) 前記前処理装置は、塗装前の前記被塗物を脱脂する脱脂装置と、この脱脂装置で脱脂された前記被塗物を水洗する第2水洗装置と、この第2水洗装置で水洗された前記被塗物を表面調整する表面調整装置と、この表面調整装置で表面調整された前記被塗物を化成処理する化成処理装置と、この化成処理装置で化成処理された前記被塗物を水洗する第3水洗装置と、塗装前の前記被塗物を前記電着塗装装置に輸送し、前記脱脂装置、前記第2水洗装置、前記表面調整装置、前記化成処理装置、及び前記第3水洗装置を前記被塗物の輸送方向に直列配置する第3ベルトコンベアと、を含んでいる(13)記載の電着塗装システム。
(14)の発明による電着塗装システムは、前処理装置が、脱脂装置と、第2水洗装置と、表面調整装置と、化成処理装置と、第3水洗装置と、第3ベルトコンベアと、を含んでいる。脱脂装置は、塗装前の被塗物を脱脂する。第2水洗装置は、脱脂装置で脱脂された被塗物を水洗する。表面調整装置は、第2水洗装置で水洗された被塗物を表面調整する。化成処理装置は、表面調整装置で表面調整された被塗物を化成処理する。第3水洗装置は、化成処理装置で化成処理された被塗物を水洗する。
第3ベルトコンベアは、塗装前の被塗物を電着塗装装置に輸送する。そして、第3ベルトコンベアは、脱脂装置、第2水洗装置、表面調整装置、化成処理装置、及び第3水洗装置を被塗物の輸送方向に直列配置している。
この前処理装置には、第3ベルトコンベアの後段に配置されるリフターと、電着塗装装置の前段に配置されるパーツフィーダを含むこともできる。ここで、リフターは前処理が終了した被塗物をパーツフィーダに移載する。パーツフィーダは好ましくは振動が与えられ、複数の被塗物を逐次、電着塗装装置に搬送する。
脱脂装置は、被塗物表面の錆の発生を防ぐ目的で塗布された防錆油や、プレス成形時に塗布される油脂性物質を除去する。脱脂の種類としては、アルカリ脱脂、酸脱脂、エマルション脱脂が挙げられる。アルカリ脱脂は、アルカリビルダー(基剤)と界面活性剤を主成分としたアルカリ脱脂剤を用いて被塗物表面を脱脂する。酸脱脂は、酸性洗浄剤を用いて被塗物表面を脱脂する。エマルション脱脂は、溶剤と界面活性剤を主成分としたエマルション(乳化液)を用いて被塗物表面を脱脂する。
次に、第2水洗装置は、脱脂装置で被塗物表面に付着した脱脂剤を洗い落とす。例えば、この第2水洗装置は、脱脂水洗装置として脱脂装置に含めることもできる。
次に、表面調整装置は、脱脂・洗浄された被塗物を表面調整剤に浸漬又はスプレー処理することにより、次工程での皮膜化成性を高め、微細かつ緻密で良質な皮膜結晶を得ようとする。
次に、化成処理装置は、表面調整装置で表面調整された被塗物表面に化学的に非金属の化成被膜を形成する、処理剤としては、鉄鋼にはリン酸亜鉛、リン酸鉄やジルコニウム塩が用いられる。処理方法としては、スプレー法と浸漬法がある。化成処理は、塗膜と一体になって被塗物の防錆力や塗膜の付着力を高める効果がある。
次に、第3水洗装置は、化成処理装置で化成処理された被塗物を水洗する。例えば、この第3水洗装置は、化成処理剤を洗い流す前段の水洗装置と、化成被膜面を洗浄する後段の水洗装置と、を備えている。
本発明による電着塗装装置は、搬送管を内管と外管の二重構造とし、搬送管を回転することにより、内管に供給された被塗物が自由落下で一方の軸方向に搬送され、外管に受け渡された後に、外管に形成されるリボンスクリューで被塗物が逆進行する。本発明による電着塗装装置は、搬送管の概ね全長さ方向が電着塗装領域となることを可能としており、従来の電着塗装装置と比較して搬送管を短くできる。そして、電着塗装装置を小型化することも可能になる。又、電着塗装システムを小型化することも可能になる。
本発明による搬送管は、被塗物が輸送される通路の表面に、被塗物が点接触又は線接触する複数の凸条が規則的に設けられているので、被塗物がこの通路に電着膜で付着することを防止できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による電着塗装装置の一実施形態を示す正面図であり、搬送管、槽、支持台を縦断面としている。図2は、前記実施形態による電着塗装装置の正面図であり、搬送管の上半分と、槽を縦断面としている。図3は、前記実施形態による電着塗装装置のA矢視図であり、支持台の一部を横断面としている。図4は、前記実施形態による搬送管の要部断面図である。
図5は、前記実施形態による電着塗装装置を含む電着塗装システムの一実施形態を示す正面図である。図6は、前記実施形態による電着塗装システムの平面図である。図7は、前記実施形態による電着塗装システムを前処理装置側から観た図である。
図1において、電着塗装装置100は、電着塗料10が収容される槽(収容手段)1と、槽1に被塗物を浸漬させる浸漬装置(浸漬手段)と、電着塗料10及び被塗物に電圧を印加する印加手段と、を備えている。浸漬装置は、搬送管(搬送手段)2とリボンスクリュー(リボン型羽根送り手段)2aと回転装置(回転手段)3を備えている。搬送管2は、一端側から他端側に向かって下方に傾斜して、この他端側が槽1に至っている。そして、搬送管2の一端側に被塗物が供給又は排出される。リボンスクリュー2aは、搬送管2の内部に設けられる。回転装置3は、搬送管2を回転させる。
図1又は図2において、槽1内には、電着塗装用の塗料を水に分散又は溶解させた電着塗料10が満たされている。電着塗装用の塗料はアニオン形であってもよく、カチオン形であってもよい。槽1内の電着塗料10は、一定の濃度、温度、pHに管理されている。
より具体的には、図1又は図2に示されるように、槽1は、電着塗料10が満たされる浸漬槽11と、浸漬槽11から溢れ出す電着塗料10を受け入れるオーバーフロー堰12で構成されている。そして、このオーバーフロー堰12内の電着塗料10は、ポンプ13で浸漬槽11に輸送される。なお、図1又は図2において、ポンプ13と浸漬槽11間の配管は図示を省略し、符号Lで結ばれる経路を矢印で示している。
図1又は図2において、搬送管2は、リボンスクリュー2aを内部に設けており、搬送管2が軸回りに回転されると、搬送管2はスクリューコンベアとして機能し、軸方向に複数の被塗物(以下、小型部品という)を搬送することができる。搬送管2は、小型部品が他端側に自由落下する内管21と、内管21の同心円上に位置する外管22を有している。搬送管2は、内管21と外管22との同心二重構造からなる二重管構造としている。又、リボンスクリュー2aは、リボンスクリュー状の送り羽根となっている。
内管21と外管22は剛性管であり、導電性を有している。又、内管21と外管22は、溶接可能な金属管で形成されている。リボンスクリュー2aは、導電性を有し、溶接可能な金属板で形成されている。搬送管2の構成品の材質としては、例えば、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム合金等が挙げられる。
そして、内管21の外周と外管22の内周がリボンスクリュー2aで溶接されて、搬送管2を内管21と外管22との同心二重構造からなる二重管構造としている。又、内管21の外周と外管22の内周がリボンスクリュー2aで溶接されて、搬送管2を内管21と外管22及びリボンスクリュー2aが一体となった導電体としている。
図1において、内管21は両管端が開口しており、一方の管端を複数の部品が供給される供給口21aとし、他方の管端を複数の部品が排出される排出口21bとしている。本発明において、複数の小型部品が内管の他端側に自由落下するとは、小型部品を内管21の供給口21aから排出口21bに向けて順次、滑動することである。搬送管2は傾斜配置されているので、小型部品は内管21の内壁に案内されて排出口21b側に順次、移動する。
一方、本発明において、小型部品を他端側から一端側に搬送するとは、小型部品を外管22の排出口22bに向けて順次、輸送することである。内管21の供給口21aから排出口21bに向けて順次、移動する小型部品は、外管22に受け渡されて、折り返して、方向としては内管21の供給口21aに向けて、経路としては外管22内を逆進行する。言い換えれば、搬送管2を回転すると、小型部品は外管22の内壁とリボンスクリュー2aに案内されて排出口22b側に順次、移動する。
図1又は図2において、小型部品を内管21から外管22に受け渡すために、内管21の排出口21b側の管端と、外管22の排出口22bに対向する管端22aは所定の間隔が設けられている。外管22の排出口22bに対向する管端22aから小型部品が排出しないように、管端22aが封鎖されている。管端22aは、小型部品は通過しないが電着塗料10が流通可能な多孔板又はメッシュ板で塞がれている。又、内管21及び外管22は、小型部品は通過しないが電着塗料10が流通可能な複数の穴が設けられてもよい。
図1又は図2に示されるように、搬送管2は、一端側から他端側に向かって下方に傾斜してこの他端側が槽1に至っている。搬送管2は、一端側の管端22bを上位にして、他端側の管端22aを下位にして、傾斜配置されている。そして、この傾斜配置された搬送管2が槽1に浸漬される。搬送管2における一端側の管端とは、内管21の供給口21a及び外管22の排出口22bである。一方、搬送管2における他端の管端とは、外管22の排出口22bに対向する管端22aである。図1又は図2において、内管21の供給口21aは、外管22の排出口22bより突出しているが、内管21の供給口21aと外管22の排出口22bが軸方向に直交する切り口に一致していてもよい。
前述の搬送管2が槽1に浸漬されるとは、搬送管2が槽1内の電着塗料10に浸漬されることと同義である。搬送管2は、傾斜角度にもよるが、少なくとも搬送管2の半分以上、8割程度は槽1に浸漬可能としている。そして、搬送管2の浸漬部位、すなわち、小型部品における内管21及び外管22の通路が塗装領域となる。
本発明による搬送管2は、内管21と外管22の二重構造とし、内管21に供給された小型部品が自由落下により一端側から他端側に搬送され、外管22に受け渡された後に、外管22に形成されるリボンスクリュー2aで小型部品が逆進行する。つまり、搬送管2の概ね全長さ方向が電着塗装領域となることを可能としており、従来の電着塗装装置と比較して搬送管を短くできる。そして、電着塗装装置を小型化することも可能になる。
本発明による電着塗装装置100は、槽1に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される第2電極(図示せず)を備えている。第1電極4aと導通する小型部品を一方の極とし、槽1に付属する第2電極を対極としている。第1電極4aを陽極として、第2電極を陰極として、搬送管2内の小型部品を槽1内の電着塗料10に浸漬させて、電圧を印加すれば小型部品をアニオン電着塗装できる。反対に、第1電極4aを陰極として、第2電極を陽極として、搬送管2内の小型部品を槽1内の電着塗料10に浸漬させて、電圧を印加することにより小型部品をカチオン電着塗装できる。
図1又は図2において、内管21と同口径を有する別の管体で、内管21の供給口21aが接続されて、延出部23としている。延出部23の管端は開口しており、小型部品が供給される供給口23aとしている。小型部品はホッパー24から供給口23aに順次、投入される。そして、小型部品は延出部23内を滑走して内管21に至る。延出部23は滑走路を形成していると言ってもよい。
又、本発明による搬送管2は、外管22の内周面における小型部品の当接面に、小型部品が点接触又は線接触する複数の凸条が規則的に設けられている。
搬送管2は、小型部品に接触する導電体となっている。したがって、搬送管2が電着塗料10で浸漬される表面は、電着塗装されることになる。そして、この電着膜は小型部品と共に形成され、小型部品が搬送管2の表面に付着する場合がある。この付着を防止するために、外管22の内周面における小型部品の当接面に、小型部品が点接触又は線接触する複数の凸条を規則的に設けることとした。
点接触又は線接触する複数の凸条とは、例えば、図4に示されるように、断面が山脈状の凸条2jが挙げられる。これら山脈状の凸条2jの先端部は、電着膜が形成されにくいという点に加え、小型部品に付着しづらいという利点がある。複数の凸条2jを規則的に設けるとは、小型部品の形状によって、例えば、凸条2jの間隔を適宜設定することを意味している。
極小の形状を有する小型部品に対応する凸条2jの規則的配列としては、図4(A)に示されるように、凸条2jが連続する態様が考えられる。図4(A)において、凸条2jの頂点間距離Sは2mm、凸条2jの高さδは1.73mm、凸条2jを構成する溝の開口角度αは60度である。
又、極小以上の形状を有する小型部品に対応する凸条2jの規則的配列としては、図4(B)に示されるように、凸条2jが一定の間隔を有して配列する態様が考えられる。図4(B)において、凸条2jの頂点間距離Sは4mmである。更に大きな形状を有する小型部品に対応する凸条2jの規則的配列としては、凸条2jが一定の間隔を有して配列する態様が考えられる。図4(C)において、凸条2jの頂点間距離2Sは8mmである。
図4に示された複数の凸条2jは、外管22の内周面を切削加工することにより形成できる。又、予め複数の凸条2jを形成したリボンスクリュー2aを、内管21又は外管22に溶接して、リボンスクリュー2aに複数の凸条2jを規則的に設けることとしてもよい。なお、小型部品の当接面以外については、導電性を要しないため、塗膜で被膜しておくことが好ましい。
図1から図3において、電着塗装装置100は、延出部23を回転可能に絶縁支持する支持台5を備えている。支持台5は、架台51と方形フレーム52で構成されている。架台51は、一対の水平脚と一対の立脚から成り、一対の水平脚と一対の立脚が斜辺フレームで補強されている。支持台5は、床面Gに設置されている。
図2又は図3において、方形フレーム52には、相反する方向に突出する一対の軸53a・53bが設けられている。一対の軸53a・53bは、一対の軸受54a・54bに回動可能に連結している。一対の軸受54a・54bは防振ゴム55a・55bを介して架台51に支持されている。
図2又は図3において、一対の軸受54a・54bには、一対の軸53a・53bを固定する止めねじ(図示せず)が設けられており、この止めねじを緩めれば、水平面を基準とした、搬送管2の傾斜角度を調整できる。この止めねじで一対の軸53a・53bを固定すれば、搬送管2を任意の傾斜角度に保持できる。搬送管2の傾斜角度は、水平面を基準として5度から60度の角度範囲で傾斜可能であるが、30度程度の傾斜角度が好ましい。
図1又は図2において、方形フレーム52の下部には、振動モータ6が取り付けられている。振動モータ6が稼働すると、搬送管2に振動を伝達することができる。振動モータ6は、搬送管2内に小型部品が付着することを防止するために設けられている。
図3において、延出部23の外周を囲むように、4個の絶縁ローラ(例えば、ゴムローラ)56で延出部23が転動支持されている。そして、図2に示されるように、この4個の絶縁ローラ56は、延出部23の軸方向に一定の間隔を設けて、一対に配置されている。
又、第1電極4aは、方形フレーム52に絶縁支持されて延出部23の外周に摺動接触するブラシ電極であり、第1電極4aに電圧を印加される延出部23は、方形フレーム52に設けられる絶縁ローラ56で絶縁支持されている。
更に、傾斜配置された搬送管2が自重で移動しないように、後述する大口径スプロケット33(図1参照)の一方の円板面に一対の絶縁ローラ57a・57bが転動接触している(図2又は図3参照)。一対の絶縁ローラ57a・57bは、延出部23と方形フレーム52を絶縁している。
次に、回転装置3の構成を説明する。図1から図3において、方形フレーム52の上部には、防振ゴムで支持されたモータ31が設けられている。モータ31の回転軸には、小口径スプロケット32が取り付けられている。延出部23の外周には、大口径スプロケット33が取り付けられている。小口径スプロケット32と大口径スプロケット33には、チェーン34が巻き掛けされている。
モータ31を駆動することにより、搬送管2を回転制御できる。ここで、搬送管2を回転制御可能とは、例えば、搬送管2を正逆回転可能な場合を含んでよく、搬送管2の回転速度を可変可能な場合を含んでよく、搬送管2を回転停止(緊急停止)可能な場合を含んでよい。
又、本発明の巻掛伝動装置の実施形態としては、原動車及び従動車にスプロケットを用い、巻掛伝動体にチェーンを用いるチェーン伝動装置を採用したが、例えば、原動車及び従動車にタイミングプーリを用い、巻掛伝動体としてタイミングベルトを用いたベルト伝動装置が考えられてもよい。
次に、本発明による電着塗装システムを説明する。
図5から図7において、電着塗装システム200は、電着塗装装置100と、電着塗装装置100から排出された塗装済みの小型部品を輸送する第1ベルトコンベア7cの輸送途上に配置される第1水洗装置7を備えている。又、電着塗装システム200は、第1ベルトコンベア7cから受け渡される水洗済みの小型部品を輸送する第2ベルトコンベア8cの輸送途上に配置される加熱乾燥装置8を備えている。
図5において、搬送管2における小型部品の排出口22bは、槽1から飛び出して配置されており、搬送管2から排出された塗装済みの小型部品は、第1ベルトコンベア7cに輸送される。又、図1又は図2に示されるように、排出口22bが槽1に浸漬している場合は、塗装済みの小型部品は、ベルトコンベア7vに落下された後に、ベルトコンベア7vで第1ベルトコンベア7cに輸送される。
第1水洗装置7は、例えば、複数のノズル7aと捕集槽7bを備えている。第1ベルトコンベア7cの上部及び下部には、複数のノズル7aが配置されており、複数のノズル7aは輸送途上の塗装済みの小型部品に水洗液を吹き付ける。捕集槽7bは、第1ベルトコンベア7cの下部に配置されており、使用済みの洗浄液を回収する。これら使用済みの洗浄液はフィルターを介して循環使用されてもよい。
水洗済みの小型部品は、第2ベルトコンベア8cに受け渡されて、熱風乾燥式の加熱乾燥装置8で乾燥焼付けされる。第2ベルトコンベア8cは、3段に構成されており、乾燥焼付け後の経路長を実質的に十分確保しているが、電着塗装システム200の横幅Wを短縮している(図5参照)。
本発明による電着塗装システム200は、連続式の電着塗装システムであり、小型部品の塗装、水洗、焼付けに至る工程は人手を介することなく、一貫して処理できる。
本発明による電着塗装システム200は、塗装前の小型部品を前処理する前処理装置90を更に備えている(図6及び図7参照)。図6及び図7において、前処理装置90は、脱脂装置91と、第2水洗装置92と、表面調整装置93と、化成処理装置94と、第3水洗装置95と、第3ベルトコンベア96と、を含んでいる。
図6及び図7において、脱脂装置91は、塗装前の小型部品を脱脂する。第2水洗装置92は、脱脂装置91で脱脂された小型部品を水洗する。表面調整装置93は、第2水洗装置92で水洗された小型部品を表面調整する。化成処理装置94は、表面調整装置93で表面調整された小型部品を化成処理する。第3水洗装置95は、化成処理装置94で化成処理された小型部品を水洗する。
図6及び図7において、第3ベルトコンベア96は、塗装前の小型部品を電着塗装装置100に輸送する。第3ベルトコンベア96は、脱脂装置91、第2水洗装置92、表面調整装置93、化成処理装置94、及び第3水洗装置95を小型部品の輸送方向に直列配置している。
前処理装置90には、第3ベルトコンベア96の後段に配置されるリフター97と、電着塗装装置100の前段に配置されるパーツフィーダ98を含むこともできる(図5及び図6参照)。図5及び図6において、リフター97は、前処理が終了した小型部品をパーツフィーダ98に移載する。リフター97としては、市販の傾斜配置形バケットコンベアを使用することができる。このバケットコンベアのベルトには、複数のバケットが取り付けられている。小型部品は、第3ベルトコンベア96からバケットに逐次収容され、バケットコンベアの最上段で反転したバケットからパーツフィーダ98のホッパーに投入される。パーツフィーダ98は振動が与えられ、複数の小型部品を逐次、電着塗装装置100に搬送する。
図6及び図7において、例えば、脱脂装置91は、脱脂剤が収容されるタンク91tを備えており、タンク91t内の脱脂剤がポンプ91pで吸い出され、第3ベルトコンベア96で搬送される塗装前の小型部品に脱脂剤が噴出され、塗装前の小型部品を最初に脱脂する。第2水洗装置92は、洗浄液が収容されるタンク92tを備えており、タンク92t内の洗浄液がポンプ92pで吸い出され、第3ベルトコンベア96で搬送される脱脂後の小型部品に洗浄液が噴出され、小型部品表面に付着した脱脂剤が洗い落とされる。
図6及び図7において、表面調整装置93は、表面調整剤が収容されるタンク93tを備えており、タンク93t内の表面調整剤がポンプ93pで吸い出され、第3ベルトコンベア96で搬送される脱脂及び洗浄後の小型部品に表面調整剤が噴出され、小型部品が表面調整される。化成処理装置94は、化成処理剤が収容されるタンク94tを備えており、タンク94t内の化成処理剤がポンプ94pで吸い出され、第3ベルトコンベア96で搬送される表面調整後の小型部品に化成処理剤が噴出され、小型部品が化成処理される。
次に、第3水洗装置95は、化成処理装置94で化成処理された小型部品を水洗する。図6及び図7において、第3水洗装置95は、化成処理剤を洗い流す前段の水洗装置95aと、化成被膜面を洗浄する後段の水洗装置95bと、を備えている。水洗装置95a・95bは、洗浄液が収容されるタンク95at・95btを備えており、タンク95at・95bt内の洗浄液がポンプ95ap・95bpで吸い出され、第3ベルトコンベア96で搬送される化成処理後の小型部品に洗浄液が噴出され、水洗装置95aで小型部品表面に付着した化成処理剤が洗い落とされる。更に、水洗装置95bで小型部品の化成被膜面が洗浄される。水洗装置95bでの水洗は、通常、脱イオン水を用いる。
本発明による電着塗装システム200は、前処理工程を含む連続式の電着塗装システムであり、前処理から始まる小型部品の塗装、水洗、焼付けに至る工程は人手を介することなく、一貫して処理できる。
例えば、電着塗装システム200の寸法としては、横幅W=785cm、奥行きD=270cmである(図5及び図6参照)。又、電着塗装システム200の最大高さHは245cmである(図5参照)。電着塗装システム200における電着塗装装置100に投入される小型部品の投入高さH1は、167cmであり(図5参照)、電着塗装装置100から排出される小型部品の排出高さH2は、73cmである(図5参照)。これら諸元に合わせて、電着塗装システム200を拡張することもできる。
本発明による電着塗装装置の一実施形態を示す正面図である。 前記実施形態による電着塗装装置の正面図である。 前記実施形態による電着塗装装置のA矢視図である。 前記実施形態による搬送管の要部断面図である。 前記実施形態による電着塗装装置を含む電着塗装システムの一実施形態を示す正面図である。 前記実施形態による電着塗装システムの平面図である。 前記実施形態による電着塗装システムを前処理装置側から観た図である。
符号の説明
1 槽(収容手段)
2 搬送管(搬送手段)
2a リボンスクリュー(リボン型羽根送り手段)
3 回転装置(回転手段)
4a 第1電極(印加手段)
10 電着塗料
21 内管
21a 供給口(内管の一端側の管端)
22 外管
22a 管端(外管の他端側の管端)
22b 排出口(外管の一端側の管端)

Claims (15)

  1. 電着塗料が収容される槽と、この槽に被塗物を浸漬させる浸漬装置と、前記電着塗料及び前記被塗物に電圧を印加する印加手段と、を備える電着塗装装置であって、
    前記浸漬装置は、一端側から他端側に向かって下方に傾斜してこの他端側が前記槽に至り、この一端側に被塗物が供給又は排出される搬送管と、この搬送管の内部に設けられたリボンスクリューと、当該搬送管を回転させる回転装置と、を備え、
    前記搬送管は、前記被塗物が他端側に自由落下する内管と、この内管の同心円上に位置する外管と、を有し、
    前記リボンスクリューは、前記内管と前記外管の間に設けられ前記回転装置の駆動により前記被塗物を一端側に搬送する電着塗装装置。
  2. 前記外管の内周面における前記被塗物の当接面に、前記被塗物が点接触又は線接触する複数の凸条が規則的に設けられている請求項1記載の電着塗装装置。
  3. 前記管における他端側の管端は、前記被塗物は通過しないが前記電着塗料が流通可能な多孔板又はメッシュ板で塞がれている請求項1又は2記載の電着塗装装置。
  4. 前記内管及び前記外管は、前記被塗物は通過しないが前記電着塗料が流通可能な複数の穴が設けられている請求項1からのいずれかに記載の電着塗装装置。
  5. 前記内管の一端側の管端が延出されて前記外管の一端側の管端より突出する延出部を有し、この延出部が前記被塗物を自由落下させる滑走路を形成している請求項1からのいずれかに記載の電着塗装装置。
  6. 前記印加手段は、前記搬送管に接触して直流電源の一方の極に接続される第1電極と、前記槽に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される第2電極と、を備える請求項1から4のいずれかに記載の電着塗装装置。
  7. 前記印加手段は、前記搬送管に接触して直流電源の一方の極に接続される第1電極と、前記槽に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される第2電極と、を備える請求項5記載の電着塗装装置。
  8. 前記延出部を回転可能に絶縁支持する支持台を備え、前記第1電極は、前記支持台に絶縁支持されて前記延出部の外周に摺動接触するブラシ電極である請求項記載の電着塗装装置。
  9. 前記支持台に設けられ、前記搬送管に振動を伝達する振動モータを備える請求項記載の電着塗装装置。
  10. 電着塗料を収容手段に収容し、この収容手段に被塗物を浸漬手段で浸漬させ、前記電着塗料及び前記被塗物に印加手段で電圧を印加する電着塗装方法であって、
    前記浸漬手段は、一端側から他端側に向かって下方に傾斜してこの他端側が前記収容手段に至り、この一端側に被塗物が供給又は排出される搬送手段と、この搬送手段の内部に設けられたリボン型羽根送り手段と、当該搬送手段を回転させる回転手段と、を備え、
    前記搬送手段は、前記被塗物が他端側に自由落下する内管と、この内管の同心円上に位置する外管と、を有し、
    前記リボン型羽根送り手段は、前記内管と前記外管の間に設けられ前記回転手段の駆動により前記被塗物を一端側に搬送する電着塗装方法。
  11. 前記印加手段は、第1電極及び第2電極を備え、前記第1電極は前記搬送手段に接触して直流電源の一方の極に接続され、前記第2電極は前記収容手段に浸漬されて直流電源の他方の極に接続される請求項10記載の電着塗装方法。
  12. 前記外管の内周面における前記被塗物の当接面に、前記被塗物が点接触又は線接触する複数の凸条が規則的に設けられている請求項10又は1記載の電着塗装方法。
  13. 請求項1からのいずれかに記載の電着塗装装置と、
    前記電着塗装装置から排出された塗装済みの前記被塗物を輸送する第1ベルトコンベアの輸送途上に配置される第1水洗装置と、
    前記第1ベルトコンベアから受け渡される水洗済みの前記被塗物を輸送する第2ベルトコンベアの輸送途上に配置される加熱乾燥装置と、を備える電着塗装システム。
  14. 塗装前の前記被塗物を前処理する前処理装置を更に備える請求項1記載の電着塗装システム。
  15. 前記前処理装置は、
    塗装前の前記被塗物を脱脂する脱脂装置と、
    この脱脂装置で脱脂された前記被塗物を水洗する第2水洗装置と、
    この第2水洗装置で水洗された前記被塗物を表面調整する表面調整装置と、
    この表面調整装置で表面調整された前記被塗物を化成処理する化成処理装置と、
    この化成処理装置で化成処理された前記被塗物を水洗する第3水洗装置と、
    塗装前の前記被塗物を前記電着塗装装置に輸送し、前記脱脂装置、前記第2水洗装置、前記表面調整装置、前記化成処理装置、及び前記第3水洗装置を前記被塗物の輸送方向に直列配置する第3ベルトコンベアと、を含んでいる請求項1記載の電着塗装システム。
JP2006035824A 2005-02-15 2006-02-13 電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システム Expired - Fee Related JP4304188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035824A JP4304188B2 (ja) 2005-02-15 2006-02-13 電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037804 2005-02-15
JP2006035824A JP4304188B2 (ja) 2005-02-15 2006-02-13 電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006257547A JP2006257547A (ja) 2006-09-28
JP4304188B2 true JP4304188B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=37097121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006035824A Expired - Fee Related JP4304188B2 (ja) 2005-02-15 2006-02-13 電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4304188B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100848514B1 (ko) 2007-08-22 2008-07-25 김순호 스크루식 전착도장 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006257547A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4107016A (en) Method and apparatus for electro-phorectic coating
CN1193359A (zh) 制造导线的方法
US5753096A (en) Method for the surface treatment of parts
US20170335485A1 (en) Method and apparatus for electrolytically depositing a deposition metal on a workpiece
EP1963549B1 (en) A device and a method for metal plating
HU216495B (hu) Berendezés villamosan vezető termékek elektrolitikus úton történő bevonására
US4559122A (en) Continuous-cycle electroplating plant
JP4304188B2 (ja) 電着塗装装置、電着塗装方法、及び電着塗装システム
US5985106A (en) Continuous rack plater
US3945901A (en) Method for electrocoating conductive articles
JP5665483B2 (ja) 表面処理方法及び表面処理装置
US7927468B2 (en) Electrode assembly for use in an electrodeposition process
US6342146B1 (en) Lead-free alloy plating method
US3898151A (en) Apparatus for electrocoating conductive articles including magnet means to convey the articles
US4701248A (en) Apparatus for electrolytic surface treatment of bulk goods
CN1969065A (zh) 电解处理平坦工件的装置及方法
US4326933A (en) Electro-chemical deburring method
CA1296290C (en) Electrolytic treatment of bulk goods using vibratory conveyor with helical track
US4436594A (en) Method of treating the surface of a metal container
JP2002518595A (ja) 電気メッキ法および電気メッキ装置
JP2005029876A (ja) 硫酸銅メッキ方法
US3658677A (en) Electroflow method of electrocoating
DE2633179A1 (de) Verfahren und vorrichtung zum elektrophoretischen beschichten
EP0462153B1 (de) Einrichtung zum transport von schüttfähigem gut mit einem schwingförderer, der in eine flüssigkeit eintaucht
JP3845979B2 (ja) 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080716

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080716

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20080815

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090427

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees