JP4303879B2 - 磁気冷凍装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気熱量効果を利用した磁気冷凍装置に係り、特に常温磁気冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ある種の磁気作業物質は磁化あるいは消磁の際に大きな温度変化を示す。これは磁気熱量効果と呼ばれており、物理的には磁性体内部の磁気スピンの自由度が磁場によって影響を受け、その結果生じる磁気系のエントロピー変化に起因するものである。これを利用した冷凍機を磁気冷凍機と呼ぶ。
【0003】
磁気冷凍機と、フロン等の気体を用いた気体冷凍機とを比較した場合、その違いとしては、気体冷凍機では冷凍サイクルを圧力と体積とによってコントロールしているのに対し、磁気冷凍機では磁場で制御していること、気体冷凍機では冷媒がガスであるのに対して、磁気冷凍機では冷媒の代わりに固体である磁気作業物質を使うことが挙げられる。
【0004】
磁気作業物質が固体であることにより、磁気作業物質内部の温度は一様に、かつほぼ同時に変化する。また、気体冷凍機に比べてエントロピー密度が高くなる。このため、磁気冷凍機の特徴としては、(1)効率が高い、(2)フロンを用いない、(3)コンパクト化が可能、(4)圧縮器を用いないので騒音振動が少ないなどの長所がある。一方、(1)磁気作業物質に貯えられた高密度の熱量を外部に取り出す熱交換機構の工夫が必要であり、(2)大きな冷凍能力を得るためには現状の作業物質では超電導磁石による高磁場が必要になる等の短所がある。このため、これまではフロン等の冷媒を用いた気体の圧縮膨張による冷却技術では到達できない4K以下の、非常に低い温度を得るための限られた技術としてし知られていた。
【0005】
ところが、磁性蓄冷材を用いた気体冷凍機が開発され、これにより4K領域が容易に得られるようになったことから、磁気冷凍機については実用機開発の展望が見出せないでいた。
【0006】
一方、地球温暖化防止のために、フロンを用いない新しい冷凍技術の開発に期待が高まって来た。その一つとして常温磁気冷凍装置の実現が待望されている。磁気作業物質の原材料としては、その使用温度領域に応じて選択されるが、常温磁気冷凍機にはガドリニウム(Gd)系材料が利用でき、Gdでは1回の励磁―減磁で約1K/磁場1テスラの温度低下である。したがって、磁場発生手段としては、高磁場(約10テスラ)を発生できる超電導磁石が有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、4K近傍で運転する超電導磁石を維持するには大きな動力を要する冷凍機が必要になり、100KWクラスの冷凍機でないと実現は難しいとも言われている。
【0008】
したがって、冷蔵庫や空気調和機等、冷凍能力が約1kw以下の磁気冷凍機の実現に際しては、超電導磁石を用いないコンパクトな磁気冷凍機が望まれる。
【0009】
また、冷蔵庫や空気調和機等の常温で使用する磁気冷凍装置では、磁気作業物質に貯えられた高密度の熱量を外部に取り出す熱交換機構を含めた冷却システムの工夫が必要である等の課題があった。
【0010】
そこで、本発明はフロンを用いない常温でも使用可能な磁気冷凍装置の実現に際しての上記課題を解決するためになされたもので、コンパクトで効率が高く取り扱い易い磁気冷凍装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、複数のドーナツ状永久磁石を同心に配設し、その永久磁石が特定の位置関係にある時はボアー部に磁場が発生し、いずれか一方を回動することによって各永久磁石によって形成される磁場が打ち消し合って中心ボアー部の磁場が消滅するように構成された永久磁石ユニットと、前記中心ボアー部に配設された磁気作業物質と、前記いずれかの永久磁石を回動させる回動機構と、前記磁気作業物質に冷却流体を循環させる循環機および前記磁気作業物質から熱を授受する排熱熱交換器を有する冷却流体循環装置と、前記磁気作業物質によって冷却された冷却流体で被冷却体を冷却する冷却器とを備えたことを特徴とする磁気冷凍装置を提供する。
【0021】
請求項2に係る発明では、磁場発生手段は偶数個が平面的に配置され、磁気作業体は前記各磁場発生手段の磁場中にそれぞれ挿脱機構によって挿脱可能に偶数固配設され、かつ前記磁場発生手段に対して偶数個の半分が挿入、残りの半分が離脱状態となる設定とすることにより磁気作業物質に印加される磁場を増減させる構成としたことを特徴とする請求項1記載の磁気冷凍装置を提供する。
【0022】
請求項3に係る発明では、挿脱機構は、磁気作業体に連結された駆動軸と、各駆動軸が固着された駆動板と、駆動板に取付けられ、磁気作業体とともに前記駆動板を往復動させる駆動機構とを備えたことを特徴とする請求項2記載の磁気冷凍装置を提供する。
【0023】
請求項4に係る発明では、挿脱機構は、各磁気作業体に連結され、回転運動を直線運動に変換するネジ機構と、各ネジ機構の他端に取付けられ、回転駆動源と回転伝達可能に噛み合う回転伝達機構とを備えたことを特徴とする請求項2記載の磁気冷凍装置を提供する。
【0024】
請求項5に係る発明では、循環機は、これより吐出された冷却流体が常に磁場発生手段から離脱して減磁された磁気作業物質側に流入するように、当該循環機の吐出部に流路切換え弁を有する構成としたことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の磁気冷凍装置を提供する。
【0025】
請求項6に係る発明では、冷却器に流入する冷却流体の流れ方向が常に1方向になるように、冷却流体の磁気作業物質からの吐出部に流路切換え弁を有する構成としたことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の磁気冷凍装置を提供する。
【0026】
請求項7に係る発明では、複数台の磁気冷凍装置を、冷却流体の流路が直列または並列になるように組み合わせたものであることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の磁気冷凍装置を提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る磁気冷凍装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0028】
第1実施形態(図1〜図9)
図1は本発明の第1実施形態による磁気冷凍装置の構成図である。
【0029】
図1に示すように、本実施形態では磁場発生手段1が超電導磁石2によって構成されている。超電導磁石2は、クライオスタット3内に超電導コイル4を収納した構成となっており、超電導コイル4を冷凍機5で約4Kに保持されている。
【0030】
超電導磁石2のボアー部2aには、一対の磁気作業物質6a,6bを収納したピストン7(7a,7b)が上下配置で、昇降可能に挿入されている。磁気作業物質6a、6bは、例えば粉粒状のもので、後述する容器内に収容されて支持部材によりピストン7の上部内に懸垂され、磁気作業体6を構成している。また、低温配管9a,9bは図示しない断熱材を介してピストン7内に導入され、容器に接続されている。
【0031】
これらのピストン7は図示しない駆動機構によって同時に上下動し、上側のピストン7aはボアー部2aの上方に脱する部位まで上昇でき、下側のピストン7bはボアー部2aの下方に脱する部位まで下降できる。このようなピストン7およびその昇降駆動用の駆動部により、磁気作業物質6に印加される磁場を増減させる磁場増減手段8が構成される。
【0032】
磁気作業物質6a,6bを容器内に収容してなる磁気作業体6には、ピストン7a,7bの外部に導出する低温配管9a,9bと高温配管10a,10bとがそれぞれ接続され、これら低温配管9a,9bおよび高温配管10a,10bが全体として閉ループを構成している。導出された低温配管9aと9b間には被冷却体11を冷却するための冷却器12が接続されている。一方、導出された高温配管10a,10bは流路切換え弁13を介して循環機14および排熱熱交換器15からなる冷却流体循環装置16に接続されている。
【0033】
次に、このように構成された本実施形態の磁気冷凍装置の動作を説明する。
【0034】
超電導磁石2のボアー2a内の超電導コイル4の高さH領域にはほぼ一様な強さの磁場が発生しており、超電導コイル4の高さHの外側にいくにしたがって磁場は弱くなる。
【0035】
いま、一対の磁気作業物質6a,6bのうち、一方の磁気作業物質6aが超電導コイル4の軸方向の中心に、他方の磁気作業物質6bは超電導コイル4の下方外側の弱磁場位置になるように配設されている。この状態を挿入状態と呼び、一方駆動部8で上方にピストン7を引き抜くと、一方の磁気作業物質6aは超電導コイル4の上方外側の弱磁場位置に、他方の磁気作業物質6bは超電導コイル4の中心位置になる。この状態を引き抜き状態と呼ぶ。
【0036】
引き抜き状態から挿入状態にした時は一方の磁気作業物質6aが増磁されて温度が上昇し、他方の磁気作業物資6bは減磁されて温度が低下する。この時は冷却流体を流路切換え弁13により、「循環器14→高温配管10b→磁気作業物質6b→低温配管9b→冷却器12→低温配管9a→磁気作業物質6a→高温配管10a→流路切換え弁13→排熱熱交換器15→循環器14」のように循環する。
【0037】
この時、6bで冷却された冷却流体は冷却器12により被冷却体11を冷却し、さらに増磁されて温度が上昇した6aを冷却して排熱熱交換器15に戻り、仕事分の熱量を放出する。
【0038】
次に、挿入状態から引き抜き状態にした時は、流路切換え弁13を切り換えて、「循環器14→高温配管10a→磁気作業物質6a→低温配管9a→冷却器12→低温配管9b→磁気作業物質6b→高温配管10b→流路切換え弁13→排熱熱交換器15→循環器14」のように循環する。この時、一方の磁気作業物質6aで冷却された冷却流体は冷却器12で被冷却体11を冷却し、さらに増磁されて温度が上昇した他方の磁気作業物質6bを冷却して排熱熱交換器15に戻り、仕事分の熱量を放出する。
【0039】
このような挿入状態と引き抜き状態とを繰り返すことにより、磁気作業物質6a、6bの低温配管接続側の温度は冷却能力とバランスする温度まで低下する。
【0040】
一方、磁気作業物質6a、6bの高温配管接続側の温度は、排熱熱交換器15の冷却能力とバランスしてほぼ一定になる。なお、磁気作業物質は粉粒体を充填したもので構成されているので、冷却流体が容易に粉粒体間を貫流し、磁気作業物質と冷却流体とが十分に熱交換される。
【0041】
図2は、上記構成の磁気冷凍装置で性能試験を行なった時の温度変化を示している。この時の試験条件は次の通りである。
【0042】
【外1】
Figure 0004303879
【0043】
図2に示すように、挿入・引き抜き状態を繰り返すことによって低温側の温度は低下し続け、被冷却体11の負荷とバランスして一定温度になる。80w負荷で被冷却体11は0℃まで低下した。
【0044】
本実施形態によれば、フロンを用いなくても低温を作り出し、磁気作業物質に貯えられた熱量を外部に取り出して、被冷却体を効率良く冷却することができる。
【0045】
また、一対の磁気作業物質を挿脱することにより磁気作業物質と超電導コイル間に働く電磁力を相殺し、駆動部の駆動動力を低減することができ、かつコンパクト化が図れるようになる。さらに、挿入状態および引き抜き状態により、いずれかの磁気作業物質が冷却されるので、冷凍能力を向上できる。
【0046】
本実施形態では、磁場発生手段として超電導磁石を例に説明したが、超伝導磁石に代えて常電導電磁石あるいは永久磁石を適用してもよい。また、磁場増減手段8についても、磁気作業物質6a,6bの上下動に限定されるものではなく、往復動、回転、あるいは磁場発生手段のON―OFFや移動等、磁場が増減できる手段は問わない。
【0047】
特に、超電導磁石の場合は短時間でのON―OFFに難があるが、常電導磁石では十分に対応できる。さらに、冷却流体もその使用条件に応じて水、ガス、混合液など適宜選択することができる。
【0048】
図3は、図1に示した構成の変形例である。この図3の構成が、図1のものと相違する点は、低温配管9a,9bと冷却器12との間に流路切換え弁13を具備したことにある。
【0049】
図1の構成においては、低温配管9a,9bを流れる冷却流体は挿入状態、引き抜き状態で反転するため、冷却器内の冷却流体も反転流となり、冷却器の熱交換効率が低下する可能性がある。これに対し、図3によれば、各状態に合わせて流路切換え弁13を切り換えることにより、冷却器を流れる冷却流体の流れ方向を常に1方向にすることができ、熱交換効率の向上が図れる。
【0050】
さらに、磁気作業体6の構成については、磁気作業物質6a,6bの粉粒体を容器に収容したものに代え、種々の変更が可能である。
【0051】
図4〜図10は、このような各種変形例を示している。
【0052】
図4に示したものは、磁気作業物質によって構成した多数枚の網(メッシュ)64を積層して物質容器17に収容したものである。
【0053】
図5に示したものは、磁気作業物質によって構成した綿状のもの(メタルウール)65を物質容器17に収容したものである。
【0054】
図6に示したものは極薄のテープ66として多層に巻回したものを、さらに軸方向に積層したものである。
【0055】
上記いずれの構成においても、粉粒体を充填したものと同様に、冷却流体の流路を形成することが可能であり、磁気作業物質と冷却流体との高い熱交換能力を得る事ができる。また、粉粒体よりも充填密度の調整が容易であり、冷却流体の圧力損失を低減できる。
【0056】
また、磁気作業物質の高温側と低温側では大きな温度差を生じる。一般に磁気作業物質の磁気熱量効果はその温度に依存し、原材料によって磁気熱量効果が最大になる温度が異なる。
【0057】
そこで、本実施形態では、図7〜図9に示すように、磁気作業体を種々の構成とすることができる。
【0058】
図7に示したものは、使用温度により磁気熱量効果の異なる粉粒体を温度分布に適合する数種類の磁気作業物質61,62,63を層状に配設したものである。各磁気作業物質61,62,63、はそれぞれ磁気作業物質の粒径よりも細かい孔を有する網状物(メッシュ)で包まれている。このような構成によれば、各磁気作業物質61,62,63が、それらの最適温度状態において、最大磁気熱量効果を発揮するので、冷凍能力が向上する。また、メッシュで各種類毎に包まれているので、可動中に種類の異なる各磁気作業物質が混合することを防止できる。
【0059】
図8に示したものは、数種類の磁気作業物質61,62,63をメッシュで包む代わりに、それぞれの粉粒体を拡散接合して雷おこし状に成形し、それらを層状に配設したものである。
【0060】
図9に示したものは、数種類の磁気作業物質61,62,63を層上に配設して、一体で拡散接合したものである。
【0061】
第2実施形態(図10,図11)
図10は、本発明の第2実施形態に係る磁気冷凍装置の一構成例を示し、図11は他の例を示している。本実施形態が図1に示した第1実施形態と相違する点は、磁場発生手段に代えて磁場印加用として、別置きの強磁場発生装置の磁場を利用した点にある。他は第1の実施の形態と同様である。
【0062】
図10は、強磁場発生装置利用の一例として、超電導エネルギー貯蔵装置(SMES)等、多数の超電導磁石をトロイダル状に配列した装置に適用した場合を示している。なお、図示しないが、直線状に配列したものを適用する場合もほぼ同様である。
【0063】
SMESは、多数の超電導磁石を例えばトロイダル状に配列し、磁気エネルギーとして貯え、系統の安定化や負荷変動に対応して電気エネルギーとして取り出すものである。一般に、トロイダル磁場は数テスラ〜10テスラであり、磁気冷凍機として十分利用可能な磁場である。
【0064】
本実施形態においては、例えば電力系統の安定化のために設置されている各超電導コイル4aの間に、磁気作業体6がそれぞれ設置されている。これらの磁気作業体6を、図1におけるピストン7に代えて適用するものである。ただし、本実施形態では第1実施形態のような積極的な磁場増減を行なうものではなく、別系統の運転時に発生する磁場を取り入れる形で適用される。
【0065】
例えば系統安定化用のSMESの場合は、一定の磁場が発生しており、この磁場により磁気作業体6の磁気作業物質を可動させ、磁気作業物質への印加磁場を増減することにより、冷凍が可能になる。
【0066】
一方、負荷変動SMESの場合は、数秒サイクルで電気エネルギーを取り出すため、磁場は「数テスラ→ゼロテスラ」の変動磁場になる。このような場合には、磁気作業体6の磁気作業物質を可動させなくとも、磁気作業物質への印加磁場が増減することになり、冷凍が可能になる。この場合、第1実施形態で説明したように、減磁状態と増磁状態での冷却流体の流れ方向は、超電導コイル4aの励磁、エネルギー放出の信号と連動制御される。
【0067】
また、図11に示したものは、強磁場発生装置として、一般的な超電導磁石例えば、単結晶引上げ装置、強磁場利用実験用等を利用した場合である。このような超電導磁石2においては、一般に中心ボアー部2aは本来の利用目的で使用されている。この場合には超電導磁石2の漏洩磁場を利用する。10テスラ級の超電導磁石2の漏洩磁場は超電導磁石2近傍で約1〜2テスラと永久磁石に匹敵する磁場を利用できる。この図11の例では、1対の磁気作業体6,6をリング状の支持装置67で支持させて、超電導磁石2のボアー部2a付近に設置し、支持装置67を回動することにより、磁場の増減を行なうことができる。
【0068】
このような本実施形態によれば、磁場発生手段が不要になり、コンパクト化は勿論、磁気冷凍装置としての運転コストの低減のみならず、冷凍装置としてプラントの空調や機器冷却に利用できるので、プラントの運転効率が向上でき、地球環境に優しいプラントを実現することができる。
【0069】
第3実施形態(図12、図13)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。図12は本発明の第3実施形態の磁気冷凍装置で使用する磁場発生手段の断面図であり、図13はその磁場発生手段の要部を平面的に示すとともに全体システムを示す説明図である。
【0070】
図12において、例えば垂直な軸22で支持された水平な回転板19の周上に、複数の磁場発生手段である永久磁石20が取着されている。この永久磁石20に対向して、固定側であるケーシング21の内側に突出して複数(永久磁石の2倍)の磁気作業体が、永久磁石20の回転を妨げない空隙を有して配設されている。回転板19は軸22に連結された駆動部8によって回転する。
【0071】
図13に示すように、各磁気作業体6には、ケーシング21の外部に導出する低温配管9a、9bと高温配管10a、10bが接続されている。導出された低温配管9aと9bの間には被冷却体11を冷却するための冷却器12が接続されている。一方、導出された高温配管10a、10bは流路切換え弁13を介して循環機14、排熱熱交換器15からなる冷却流体循環装置16に接続されている。なお、本実施形態では、磁気作業体6が4体取着されており、対象位置にある2体同士の高温配管10aと低温配管9a、高温配管10bと低温配管9bとは、直列に接続されている。
【0072】
次に、このように構成された第3実施形態の磁気冷凍装置の動作を説明する。
【0073】
永久磁石20が0度の位置(図12の右側の位置)にある時、この0度の位置にある磁気作業体6およびそれと180度対向した位置にある磁気作業体6の磁気作業物質は、増磁されて温度が上昇する。一方、90度位相が違う磁気作業体6の磁気作業物質6bは減磁されて温度が低下する。
【0074】
この時は、冷却流体を流路切換え弁13で「循環器14→90度位置の減磁状態にある磁気作業物質6bの高温配管10b→減磁状態にある磁気作業物質6b→低温配管9b→減磁状態にある270度位置の別の磁気作業物質6bの高温配管10b→別の磁気作業物質6b→低温配管9b→冷却器12→増磁状態にある磁気作業物質6aの低温配管9a→増磁状態にある磁気作業物質6a→高温配管10a→増磁状態にある別の磁気作業物質6aの低温配管9a→別の磁気作業物質6a→高温配管10b→流路切換え弁13→排熱熱交換器15→循環器14」のように循環する。
【0075】
このとき、磁気作業物質6bで冷却された冷却流体は、冷却器12で被冷却体11を冷却し、さらに増磁されて温度が上昇した磁気作業物質6aを冷却して排熱熱交換器15に戻り、仕事分の熱量を放出する。
【0076】
次に、永久磁石を90度回転させると、0度と180度の位置にある磁気作業物質6aは、減磁され温度が低下する。このとき流路切換え弁13を切換えて逆に0度位置の磁気作業物質6aから冷却流体を循環させる。
【0077】
この回転を繰り返すことによって、磁気作業物質6a、6bの低温配管9a、9b接続側の温度は冷凍能力とバランスする温度まで低下する。一方、磁気作業物質6a、6bの高温配管10a、10b接続側の温度は排熱熱交換器15の冷凍能力とバランスしてほぼ一定になる。
【0078】
本実施の形態によれば、磁場発生手段である永久磁石を回転させるので、磁気作業物質に接続された低温配管や高温配管は固定配管でよい。また、永久磁石を使用すると、励磁電源が不要でコンパクト化が可能となる。永久磁石では超電導磁石に比較して磁場が弱く、最大2テスラ程度であり、冷却能力が劣る欠点がある。しかし、磁気作業物質の材料開発によって、最近では従来の数倍の磁気熱量効果を有する新材料も出現しており、フロンを用いない低動力の磁気冷凍装置として期待できる。
【0079】
なお、本実施形態では、永久磁石を2極、磁気作業物質を4体としたが、これらの数は冷凍能力に応じて選択される。また、磁気作業物質を流れる冷却流体を直列接続した例で説明したが、並列接続としてもよい。より低温の冷却流体が必要な場合は直列接続を採用し、より大きい流量の冷却流体が必要な場合は並列接続を採用するのが効果的である。
【0080】
第4実施形態(図14、図15)
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
【0081】
図14は本発明の第4実施形態に係る磁気冷凍装置の断面図、図15は平面断面図である。
【0082】
図15において、複数本の放射上突出部を設けた回転子23の突出部先端に永久磁石20が取着されており、回転子23の外周には回転子23を包含するように磁場経路を形成する固定子24が設置されている。固定子24の内周には、複数の磁気作業体6が、永久磁石の回転可能な隙間を介して固定されている。回転子23は軸22に連結されており、軸22は軸受25を介して固定子24に回転自由に支承されている。軸22の一端には駆動部8が連結されている。なお、永久磁石20の先端には、磁極片26が具備され、永久磁石20の固定や磁場の均一化が図れるようにしてある。
【0083】
次に、このように構成された第4実施形態の磁気冷凍装置の動作を説明する。なお、冷却流体の経路や冷却流体循環装置の動作作用については、前述した第3実施形態と同様であるから、説明を省略する。
【0084】
図15に示すように、永久磁石20と正対する4つの磁気作業体6の各磁気作業物質6aは増磁状態、他の磁気作業体6の作業物質6bは減磁状態となる。
【0085】
本実施形態では、回転子23を45度回転させると、増磁状態の磁気作業物質6aは減磁状態となり、減磁状態の磁気作業物質6bは増磁状態となり、連続あるいは間欠に回転させる事により、磁気冷凍装置として働く。
【0086】
本実施の形態によれば、第3実施形態の効果に加えて、永久磁石の軸方向長さを増大することにより、容易に冷凍能力を調整することができる。したがって、回転子の直径を小さくでき、必要駆動トルクを低減できるので、コンパクト化が可能となる。
【0087】
なお、磁場発生手段としては、永久磁石20に代え、常電導コイルを回転子23の突出部に取付けて構成してもよい。また、常電導コイルを固定子側24に取付けてもよい。さらに、常電導コイルの場合は、回転子23を回転させる代わりに、常電導コイルをON−OFFするようにして、同様の機能を果たすものとすることができる。
【0088】
第5実施形態(図16,図17)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図16および図17は、本発明の第5実施形態に係る磁気冷凍装置の異なる構成例を示す断面図である。
【0089】
図16に示したものは、偶数個平面的に配置した磁場発生手段としての超電導磁石2と、磁場発生手段の磁場中にそれぞれ挿脱可能に配設された磁気作業体6と、各磁気作業体6を駆動する挿脱機構27とにより構成されている。
【0090】
この挿脱機構27は、磁気作業体6に連結された連結軸28と、各連結軸28が固着された駆動板29と、駆動板29に取付けられ、磁気作業物質とともに駆動板29を上下方向に往復動させる駆動機構8とによって構成されている。駆動機構29は昇降機構であり、例えば垂直なガイドレール30に沿って昇降動作する。
【0091】
本実施形態では、磁気作業体6のうち偶数個の半分は磁場発生手段の磁場中に挿入され(図16の左側)、残りの半分(図16の右側)が離脱状態になるように挿脱機構27に取着されている。
【0092】
以上の構成において、磁気作業体6が昇降することにより、磁気作業物質に印加される磁場を増減させることができ、前記同様の作用を行うことができる。
【0093】
図17は他の構成例が示されている。
【0094】
この図17のものでは、挿脱機構27aとして、回転運動を直線運動に変換する駆動方式を採用したものである。すなわち、磁気作業体6を吊下する連結軸28aボールネジ等とし、ネジ機構を利用して昇降させるようにしたものである。例えば駆動部8をモータとし、ギア等の動力伝達機構31a,31bを介して連結軸28に連結し、回転運動を上下方向の直線運動に変換する。これにより、図16の場合と同様の作用を行なうようになっている。
【0095】
本実施形態によれば、磁気作業体6の半数が挿入される時には残りの半数が引抜かれるため、駆動機構に働く力が相殺される。したがって駆動機構で必要とされる動力が少なくなるため、磁気冷凍機全体の効率が向上する。また、駆動機構の必要動力の低減により駆動機構のコンパクト化が可能となる。
【0096】
第6実施形態(図18)
次に、本発明の第6実施形態を説明する。図18(a)は本発明の第6実施形態に係る永久磁石の平面図であり、図18(b)はこの永久磁石を用いた磁気冷凍装置の断面図である。
【0097】
図18(a)はHalbach Cylinder(HC)と呼ばれる磁石の構成であり、環状に配置した永久磁石32を図の各矢印方向に着磁して構成すると、永久磁石32の回路中心に2テスラ程度の強力な磁場が形成される。
【0098】
そして、図18(b)に示すように、永久磁石32の磁場内に磁気作業体6を駆動部8により昇降可能に支持している。他の構成は前記実施形態と同様である。
【0099】
このように構成された第本実施形態の磁気冷凍装置の作用は以下の通りである。磁気冷凍機の能力は磁場にほぼ比例して増えるが、通常の永久磁石では磁場が弱く、しかも磁石からの距離が離れると極端に磁場が減るため大容量の磁場空間を得にくい問題がある。しかし、HC磁石として構成することにより、通常の2倍の磁場を広い空間で発生させることができる。これを利用して磁気冷凍機の冷凍能力を格段に向上させることができる。
【0100】
したがって、本実施形態によれば、永久磁石を用いて冷凍能力の大きな磁気冷凍機が製作可能となる。
【0101】
第7実施形態(図19)
次に、本発明の第7実施形態を説明する。
【0102】
図19(a)および図19(b)は本発明の第7実施形態に用いる永久磁石とその磁場を表わした平面図である。
【0103】
この永久磁石においては、前記のHCを複数、例えば2つ同軸上で組合せ、各HCの磁場発生方向を同方向と逆方向とに設定することにより、磁場の増減を行なうものである。図19(a)の例は2つのHCの磁場発生方向を同一とした場合の磁場を表し、図19(b)は2つのHCの磁場発生方向を逆方向とした場合の磁場を表したものである。
【0104】
図19(a)の状況では2つのHCで作られる磁場は打ち消し合ってゼロになり、図19(b)の状況では強め合う。したがって、例えば2つのHCのうち、一方の磁石を回転させ他方を固定したままとすることにより、増磁、減磁が可能となり、これにより前記同様の作用を行なうことができる。
【0105】
すなわち、本実施形態においては、複数のドーナツ状永久磁石を同心に配設し、その永久磁石が特定の位置関係にある時はボアー部に磁場が発生し、いずれか一方を回動することによって各永久磁石によって形成される磁場が打ち消し合って中心ボアー部の磁場が消滅するように構成したものである。そして、永久磁石ユニットと、中心ボアー部に配設された磁気作業物質と、いずれかの永久磁石を回動させる回動機構と、磁気作業物質に冷却流体を循環させる循環機および磁気作業物質から熱を授受する排熱熱交換器を有する冷却流体循環装置と、磁気作業物質によって冷却された冷却流体で被冷却体を冷却する冷却器とにより、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0106】
第8実施形態(図20)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態は、複数台の磁気冷凍装置を、冷却流体の流路が直列または並列になるように組み合わせたものである。
【0107】
図20(a)、(b)、(c)は、このような第8実施形態のバリエーションを例示したものである。
【0108】
図20(a)のものは、複数台の磁気冷凍装置Aを、高温配管10a,10bおよび低温配管9a,9bにより冷媒の流路が直列になるように組み合わせたものである。これにより、設計を変えることなく低い温度を達成することが可能になる。
【0109】
また図20(b)のものは、複数台の磁気冷凍装置Aを、高温配管10a,10bおよび低温配管9a,9bにより、冷媒の流路が並列になるように組み合わせたものである。これにより、設計を変えることなくより冷凍能力の大きな冷凍機を製作できる。
【0110】
また図20(c)のものは、は同図(a)と同様に、高温配管10a,10bおよび低温配管9a,9bにより冷媒の流路が直列になるように組み合わせるとともに、中間温度の磁気冷凍装置A’を各配管中に設けたものである。
【0111】
このような構成によれば、より低い温度の磁気冷凍機が得られるだけでなく、中間温度の冷却ステージが得られ、例えば冷蔵庫と冷凍庫のような冷却温度の異なるものを1つのシステムで冷却することが可能になる。この結果、それぞれ冷凍機を用意することに比べて、全体のシステムがコンパクトになる利点を得ることができる。
【0112】
なお、本実施形態では磁気冷凍機の詳細については触れていないが、前述したすべての磁気冷凍機およびその組合せを用いることが可能である。
【0113】
【発明の効果】
以上で詳述したように、本発明によれば、常温でも使用可能な磁気冷凍装置を実現することができ、これによりフロンを用いない冷凍機をコンパクトな構成によって提供できるとともに、常温でも使用可能な冷凍装置を得ることができる。しかも格別複雑な構成を必要とせずに効率が高く、取り扱い易い冷凍装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による磁気冷凍装置を示す構成図。
【図2】前記実施形態の磁気冷凍機の性能試験結果を示す図。
【図3】前記実施形態における変形例を示す図。
【図4】前記実施形態におけるメッシュ状の磁気作業物質を示す図。
【図5】前記実施形態におけるメタルウール状の磁気作業物質を示す図。
【図6】前記実施形態における極薄テープ状の磁気作業物質を示す図。
【図7】前記実施形態における積層された磁気作業物質を示す図。
【図8】前記実施形態における拡散接合した磁気作業物質を示す図。
【図9】前記実施形態における一体に拡散接合した磁気作業物質を示す図。
【図10】前記実施形態における磁気冷凍装置の構成図。
【図11】本発明の第2実施形態による磁気冷凍装置の構成図。
【図12】本発明の第3実施形態による磁気冷凍装置の断面図。
【図13】本発明の第3実施形態による磁気冷凍装置の平面断面図。
【図14】本発明の第4実施形態による磁気冷凍装置の断面図。
【図15】本発明の第4実施形態による磁気冷凍装置の平面図。
【図16】本発明の第5実施形態による磁気冷凍装置の断面図。
【図17】本発明の第5実施形態による磁気冷凍装置の断面図。
【図18】(a)は本発明の第6実施形態による永久磁石の平面図、(b)は断面図。
【図19】(a),(b)は本発明の第7実施形態による永久磁石とその磁場を現した平面図。
【図20】(a),(b),(c)本発明の第9実施形態による磁気冷凍システムの構成図。
【符号の説明】
1 磁場発生手段
2 超電導磁石
3 クライオスタット
4 超電導コイル
5 冷凍機
6 磁気作業物質
7 ピストン
8 磁場増減手段
9 低温配管
10 高温配管
11 被冷却体
12 冷却器
13 流路切換え弁
14 循環器
15 排熱熱交換器
16 冷却流体循環装置
17 物質容器
19 回転版
20 永久磁石
21 ケーシング
22 軸
23 回転子
24 固定子
25 軸受け
26 磁極片

Claims (7)

  1. 複数のドーナツ状永久磁石を同心に配設し、その永久磁石が特定の位置関係にある時はボアー部に磁場が発生し、いずれか一方を回動することによって各永久磁石によって形成される磁場が打ち消し合って中心ボアー部の磁場が消滅するように構成された永久磁石ユニットと、前記中心ボアー部に配設された磁気作業物質と、前記いずれかの永久磁石を回動させる回動機構と、前記磁気作業物質に冷却流体を循環させる循環機および前記磁気作業物質から熱を授受する排熱熱交換器を有する冷却流体循環装置と、前記磁気作業物質によって冷却された冷却流体で被冷却体を冷却する冷却器とを備えたことを特徴とする磁気冷凍装置。
  2. 磁場発生手段は偶数個が平面的に配置され、磁気作業体は前記各磁場発生手段の磁場中にそれぞれ挿脱機構によって挿脱可能に偶数固配設され、かつ前記磁場発生手段に対して偶数個の半分が挿入、残りの半分が離脱状態となる設定とすることにより磁気作業物質に印加される磁場を増減させる構成としたことを特徴とする請求項1記載の磁気冷凍装置。
  3. 挿脱機構は、磁気作業体に連結された駆動軸と、各駆動軸が固着された駆動板と、駆動板に取付けられ、磁気作業体とともに前記駆動板を往復動させる駆動機構とを備えたことを特徴とする請求項2記載の磁気冷凍装置。
  4. 挿脱機構は、各磁気作業体に連結され、回転運動を直線運動に変換するネジ機構と、各ネジ機構の他端に取付けられ、回転駆動源と回転伝達可能に噛み合う回転伝達機構とを備えたことを特徴とする請求項2記載の磁気冷凍装置。
  5. 循環機は、これより吐出された冷却流体が常に磁場発生手段から離脱して減磁された磁気作業物質側に流入するように、当該循環機の吐出部に流路切換え弁を有する構成としたことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の磁気冷凍装置。
  6. 冷却器に流入する冷却流体の流れ方向が常に1方向になるように、冷却流体の磁気作業物質からの吐出部に流路切換え弁を有する構成としたことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の磁気冷凍装置。
  7. 複数台の磁気冷凍装置を、冷却流体の流路が直列または並列になるように組み合わせたものであることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の磁気冷凍装置。
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