JP4301605B2 - 竪型ローラ粉砕機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セメント原料、セメントクリンカ、燃料用石炭等の粒塊状物を粉砕する竪型ローラ粉砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の竪型ローラ粉砕機に用いている回転テーブルの断面図を示す。
【0003】
同図に示すように、回転テーブル12が駆動装置によって水平面内で回転駆動され、この回転テーブル12上に複数の粉砕ローラ9が配置されている。各粉砕ローラ9は回転テーブル12上面の粉砕部12Aに押し付けられて同回転テーブル12の回転に伴って摩擦で回転されるようになっており、上方のシュートから回転テーブル12上に供給される原料の粒塊状物を粉砕する構成となっている。
【0004】
また、図7には、回転テーブル12上の被粉砕物の溜り状態(層厚H)及び粉砕後の粗粒・粗粉がダムリング12Bに溜まる状態を実験的に計測し、その結果をも図示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の竪型ローラ粉砕機では、図7で示すように回転テーブル12上の被粉砕物の層厚Hが大きいために、粉砕ローラ9の回転テーブル中央側での層押し分け動力が大きくなるという問題があった。また、粉砕ローラ9に過大な押し分け力が掛るため、同粉砕ローラ9の偏摩耗が激しく、粉砕ローラ9の寿命が短いという不具合があった。
【0006】
本発明では、竪型ローラ粉砕機の回転テーブル上の粉砕物層厚みを低減して粉砕ローラの過大な押し分け動力を低減させ、粉砕ローラの摩耗を低減させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、水平面内で回転する回転テーブルと、同回転テーブル上面に凹状の粉砕部が形成され、同粉砕部に係合して配置された複数の粉砕ローラと、被粉砕物を回転テーブル上へ供給する供給シュートと、前記回転テーブルの外周部に取着されたリング状のダムリングとを具えた竪型ローラ粉砕機であって、前記回転テーブル上面の粉砕部形状が、回転テーブルの外周側より中央側の高さを高くして形成され、前記回転テーブル上面の粉砕部形状が、前記粉砕ローラの粉砕面の半径をR2とすると、中央側の半径をR1とし、外周側の半径をR3とした場合に、R1<R2<R3の関係にあり、さらに、半径R1の中心点は半径R2線上にあり、半径R2とR3の中心点は粉砕ローラの粉砕面の中心線上にあり、これらの半径R1・R2・R3を連続して結んだ曲線によって形成するものである。請求項2の発明は、前記回転テーブルの中央部と粉砕開始点までの傾斜部に水平状の棚部を設けるものである。請求項3の発明は、前記ダムリングの上面に、内側が低く外側が高い傾斜部を形成するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図6に基づいて本発明に係る竪型ローラ粉砕機の実施の形態を詳細に説明する。
図1は粒塊状物の粉砕装置の一例として、竪型ローラ粉砕機の概念図を示すものである。
同図に示すように、回転テーブル2が駆動装置1によって水平面内で回転駆動され、この回転テーブル2上にローラ軸10で支持された複数の粉砕ローラ9が配置されている。各粉砕ローラ9は回転テーブル2上面の粉砕部に押し付けられて同回転テーブル2の回転に伴って摩擦で回転されるようになっており、シュート4から回転テーブル2上に供給される原料の粒塊状物を粉砕する構成となっている。
【0009】
また、図3に示すように回転テーブル2上面の粉砕部形状は、回転テーブルの外周側より中央側の高さを高くして形成してあるとともに、回転テーブル2の中央部2aと粉砕開始点2dまでの傾斜部2bに水平状の棚部2cを設けている。この棚部2cは回転テーブル2の一部平面を示す図6に図示の通り、傾斜部2b,粉砕部2e,ダムリング3と同様、回転テーブル2の全周に設けられている。なお、棚部2cは粉砕部側に若干下がる方向に傾斜して設けてもよい。
【0010】
次に、図1において、熱ガス入口5から高温の熱ガスが供給され、回転テーブル2外周部のスロット11から上向きに吹出され、粉砕後の粗粒・粗粉を上方に搬送し、同時に残りの粒塊状物がスロット11から落下して溢出粉砕物の排出シュート8から取り出される。一方、熱ガスによって上方へ搬送される前記粗粒・粗粉のうち、粗粒は直接回転テーブル2上へ戻され、粗粉は上昇ガス流によって乾燥室3から分級機7へ搬送され、分級後の粗粒は再び回転テーブル2上へ戻されて前記粗粒及び粗粉は再粉砕される。そして、分級後の微紛は熱ガスとともに頂部のガス排出口6から取り出される構成になっている。
【0011】
前記排出シュート8から取り出された溢出粉砕物は、図示しない輸送機によって上方へ運ばれ再びシュート4を経て機内へ循環されて粉砕される。
図4は、粉砕ローラ9の配置を示す平面図で、回転テーブル2上に3個の粉砕ローラ9が均等に配置されている状態を示しているが、粉砕ローラ9の個数は3個に限定されるものではなく、粉砕条件によって任意に選択すればよい。図5は、被粉砕物が回転テーブル2上に供給された時に、各粉砕ローラ9のローラ圧下部21へ噛み込まれる被粉砕物の流れを図示したものである。
【0012】
本実施例は、特に、従来の回転テーブルの粉砕部形状を改良したもので、回転テーブル2の外周側よりも中央側の高さを高くし、ダムリング3から溢出し易い傾斜部を設けた形状に構成したものである。
【0013】
回転テーブル2の粉砕部形状は、図2に示すように、粉砕ローラ9の粉砕面の半径をR2とすると、中央側の半径をR1、外周側の半径をR3とした場合に、R1<R2<R3の関係にあり、さらに、半径R1の中心点は半径R2線上にあり、半径R2と半径R3の中心点は粉砕ローラ9粉砕面の中心線上にあり、これらの半径R1・R2・R3を連続して結んだ曲線で粉砕部が形成されている。
【0014】
このように構成した粉砕部によれば、従来の粉砕部よりも中央側の高さが高くなり、また、粉砕ローラ9と回転テーブル2間の中央側のギャップが小さくなる。
【0015】
回転テーブル2の外周部には粉砕後の粗粒・粗粉の溢出しを抑制するダムリング3が固定されており、同ダムリング3の上面には、その内側が低く外側が高い傾斜部3aが形成されている。
【0016】
上記のように構成された竪型ローラ粉砕機によれば、回転テーブル2上に被粉砕物が供給されると、複数の粉砕ローラ9と回転テーブル2の粉砕部に噛み込まれて、原料の粒塊状物が粉砕される。
この時、回転テーブル2の外周側より中央側が高く、かつ、棚部2cが形成されているので、供給された粉砕物は、図3で示すように回転テーブル2中央側から外周側に向けて滑らかに移動し、その層厚hが平準化しつつ薄くなる。
【0017】
そして、回転テーブル2の回転に伴って粉砕物を噛み込みながら粉砕ローラ9が回転すると、粉砕部の層厚hが低くなっていることにより粉砕ローラ9は、押し分け動力が少なくて粉砕することができる。しかも押し分け動力が小さいため粉砕ローラ9の偏摩耗を少なくすることができる。
【0018】
また、粉砕ローラ9と回転テーブル2の中央側のギャップが小さくなるように粉砕部が形成されているので、回転テーブル2中央側での粉砕が増加し、中央側から外周側へと粉砕が進み粉砕効果が改善される。
【0019】
さらに、粉砕部で粉砕された粗粉・粗粒は回転テーブル2の外周側から押し出され、低くなったダムリング3及び傾斜部3aをスムーズに移動し、さらに外側に溢出すようになっており、回転テーブル外周側の粉砕物の層厚を薄くすることができ、粉砕部分を回転テーブル2の中央寄りにもってくることができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、水平面内で回転する回転テーブルと、同回転テーブル上面に凹状の粉砕部が形成され、同粉砕部に係合して配置された複数の粉砕ローラと、被粉砕物を回転テーブル上へ供給する供給シュートと、前記回転テーブルの外周部に取着されたリング状のダムリンとを具えた竪型ローラ粉砕機であって、前記回転テーブル上面の粉砕部形状が、回転テーブルの外周側より中央側の高さを高くして形成したので、粉砕物の層厚が薄くなり、粉砕ローラの押し分け動力を大幅に低減することができると共に、粉砕ローラの寿命を長くすることができる。
【0021】
さらに、前記回転テーブル上面の粉砕部形状が、前記粉砕ローラの粉砕面の半径をR2とすると、中央側の半径をR1とし、外周側の半径をR3とした場合に、R1<R2<R3の関係にあり、さらに、半径R1の中心点は半径R2線上にあり、半径R2とR3の中心点は粉砕ローラの粉砕面の中心線上にあり、これらの半径R1・R2・R3を連続して結んだ曲線によって形成することで、粉砕ローラと回転テーブルの中央側のギャップがより小さくなり、回転テーブル中央側での粉砕が増加し、中央側から外周側へと粉砕が進み粉砕効果が改善される。
【0022】
また、前記回転テーブルの中央部と粉砕開始点までの傾斜部に水平状の棚部を設けているので、粉砕物の一部が棚部に溜まり、粉砕物の全量が一度に粉砕ローラに供給されず、粉砕ローラの負荷が平均化し過負荷状態を防ぐので、更なる粉砕ローラの長寿命化が図れる。
【0023】
また、前記ダムリングの上面に、内側が低く外側が高い傾斜部を形成したので、回転テーブル外周部から粉砕物が溢れ出し易くなり、回転テーブル外周側の層厚を低減させることができる。
【0024】
本発明による竪型ローラ粉砕機の試験結果によれば、粉砕動力が従来のものに比べて約1/3低減することが明らかになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る竪型ローラ粉砕機全体を示す概念図である。
【図2】本実施形態の回転テーブル上面の断面形状を示す断面図である。
【図3】本実施形態の回転テーブル上面での粉砕状態を示す断面図である。
【図4】本実施形態の粉砕ローラの配置を示す平面図である。
【図5】本実施形態の粉砕ローラのローラ圧下部での粉砕物の流れを示す平面図である。
【図6】本実施形態の回転テーブルを示す平面図である。
【図7】従来の回転テーブル上面での粉砕状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 回転テーブル
2a 中央部
2b 傾斜部
2c 棚部
2d 粉砕開始点
3 ダムリング
3a 傾斜部
4 供給シュート
9 粉砕ローラ
Claims (3)
- 水平面内で回転する回転テーブルと、同回転テーブル上面に凹状の粉砕部が形成され、同粉砕部に係合して配置された複数の粉砕ローラと、被粉砕物を回転テーブル上へ供給する供給シュートと、前記回転テーブルの外周部に取着されたリング状のダムリングとを具えた竪型ローラ粉砕機であって、前記回転テーブル上面の粉砕部形状が、回転テーブルの外周側より中央側の高さを高くして形成され、前記回転テーブル上面の粉砕部形状が、前記粉砕ローラの粉砕面の半径をR2とすると、中央側の半径をR1とし、外周側の半径をR3とした場合に、R1<R2<R3の関係にあり、さらに、半径R1の中心点は半径R2線上にあり、半径R2とR3の中心点は粉砕ローラの粉砕面の中心線上にあり、これらの半径R1・R2・R3を連続して結んだ曲線によって形成されていることを特徴とする竪型ローラ粉砕機。
- 前記回転テーブルの中央部と粉砕開始点までの傾斜部に水平状の棚部を設けることを特徴とする請求項1記載の竪型ローラ粉砕機。
- 前記ダムリングの上面に、内側が低く外側が高い傾斜部を形成したことを特徴とする請求項1記載の竪型ローラ粉砕機。
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-
1998
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