JP4301364B2 - 繰り出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、口紅等の棒状化粧料を、繰り出し、繰り入れ可能に収納する繰り出し容器に関するものである。
口紅やスティックファンデーション等の棒状化粧料を収納する繰り出し容器の一つとして、繰り出し容器の構成部分である内筒体および受皿体を、棒状化粧料の成形型枠として、加熱溶融化粧料を、内筒体の下端開口部から注入充填する方式(底充填方式)か、内筒体の上端開口部から注入充填する方式(上充填方式)により成形することにより、棒状化粧料の冷却固化成形と同時に、繰り出し容器への組付けを達成するものがある。
このものは、棒状化粧料の成形と、繰り出し容器への組付けを同時に達成できるので、きわめて良好な生産性を得ることができるのであるが、棒状化粧料が、直接内筒体内に位置する部分と、受皿体を介して内筒体内に位置する部分とに分かれることになるので、両部分に対する外部からの冷却力の作用程度に差が発生し、この差により成形された棒状化粧料の機械的強度が低下する、と云う不満があった。
この不満を解消する繰り出し容器の従来技術として、化粧料が接合する受皿体箇所に、この受皿体の壁を貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔を通して受皿体内の化粧料に外部からの冷却力を有効に作用させ、また貫通孔に棒状化粧料の一部を位置させることにより、棒状化粧料が受皿体から抜けたり、折れたりするのを防止するものがある。
特開2002−000349号公報
しかしながら、受皿体の貫通孔は、受皿体の内と外の化粧料に対する冷却効率の差を緩和するのには有効に作用するのであるが、受皿体の内と外の化粧料間に発生する、冷却による収縮変形動作の時間差に起因する折れ対策は不充分である、と云う不満があった。
すなわち、受皿体の内と外の化粧料に対する冷却固化は、受皿体に貫通孔を設けることにより、受皿体内の化粧料に対する冷却効率が高められることは確かであるものの、受皿体外の化粧料に対する冷却効率程度に達することはなく、受皿体内の化粧料の冷却固化が、受皿体外の化粧料の冷却固化よりも遅れるのはそのままであった。
このように、受皿体内の化粧料が、受皿体外の化粧料に遅れて冷却固化すると、冷却固化の際に発生する収縮変形に伴う歪が、受皿体内外の化粧料の境界部分に集中して、この境界部分の化粧料の機械的強度を低下させるので、化粧料がこの境界部分で折れ易くなるのである。
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、内筒体と受皿体とを成形型面の一部として、棒状化粧料を成形と同時に収納保持するようにした繰り出し容器において、受皿体の内と外の化粧料の冷却固化に伴う収縮変形発生に時間差が生じても、この時間差により、受皿体の内と外の化粧料の境界部分の機械的強度の劣化発生を防止することを技術的課題とし、もって受皿体の内と外との化粧料の境界部分の折れ易さの発生を防止することを目的とする。
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
棒状化粧料を保持する受皿体を昇降変位可能に内装した内筒体に外筒体を外装し、この外筒体と内筒体との相対回動により、受皿体を昇降変位させて、化粧料を内筒体から出し入れし、化粧料を、内筒体の上半である収納筒部と、受皿体の上部部分である受筒部とを成形型の一部として冷却固化成形すると同時に、収納保持する繰り出し容器に関するものであること、
受筒部を、上部の先端筒片部と、下部の基端筒片部と、この基端筒片部と先端筒片部とを、上下に弾性変形自在な細長片で連結するばね部とから構成すること、
にある。
この請求項1記載の発明にあっては、受皿体の、化粧料保持部分である受筒部が、先端筒片部と、細長片で構成されたばね部と、そして基端筒片部とから構成されており、ばね部に位置した化粧料は、細長片位置する部分を除いて、受筒部内から露出することになり、その分、冷却作用を効率良く受け、受筒部内の化粧料の冷却固化を促進させることになる。
また、ばね部に位置した化粧料は、冷却固化して、縦方向の収縮変形が発生しても、それ自体が、細長片を弾性変形させながら収縮変形するだけ、収縮変形に伴う歪をそれ自体の内部で消滅させてしまうので、この収縮変形により、上の先端筒片部内の化粧料および下の基端筒片部内の化粧料との境界部分に、機械的強度を劣化させる歪を生じさせることがない。
さらに、ばね部の存在により、先端筒片部内および基端筒片部内に位置する化粧料の高さ幅を充分に小さくすることができるので、先端筒片部内および基端筒片部内に位置する化粧料に発生する冷却固化に伴う縦方向の収縮変形量は、きわめて小さなものとなり、これにより先端筒片部の先端縁に対向する化粧料部分に集中する、冷却固化に伴う歪を、きわめて小さいものに抑制することになる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、受皿体の基端筒片部に、複数の開放孔を開設した、ことを加えたものである。
この請求項2記載の発明にあっては、化粧料の冷却固化成形に際して、基端筒片部内の化粧料に対して、開放孔を通して冷却力が効率良く作用するので、基端筒片部内の化粧料の冷却固化を、速やかにかつ確実に達成する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に、受皿体の先端筒片部の上端縁から下部にかけて、この先端筒片部の筒壁を切除した構成で、複数の切込み部を形成した、ことを加えたものである。
この請求項3記載の発明にあっては、先端筒片部の上端縁が、複数の切込み部により、上下に大きく変化する波形状となるので、先端筒片部外に突き出た化粧料の主体部分と、先端筒片部内の化粧料部分との境界が、横一本線の直線状ではなく、波形状となるので、先端筒片部の外と内の化粧料部分の間に、冷却固化の時間差による歪が発生したとしても、この歪は、波形状に沿って分散されて、直線状に集中することがないので、先端筒片部の外と内の化粧料部分の境界の機械的強度の低下を防止することになる。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明の構成に、内周面に螺溝を刻設し、内筒体の下半であるガイド筒部に回動可能に外装して、内筒体と組合さって受皿体を昇降変位させる機能部分を構成する螺筒体の、下降限に位置した受皿体の開放孔に対向する上端部に複数の窓孔を開設した、ことを加えたものである。
この請求項4記載の発明にあっては、内筒体と受皿体と螺筒体との組合せ物を用いて化粧料の冷却固化成形を行うに際して、冷気の通過が自在な螺筒体の窓孔が、下降限に位置した、すなわち化粧料の冷却固化成形位置に位置した受皿体の開放孔に対向して位置するので、螺筒体が化粧料の冷却固化成形に不都合な断熱作用を与えることがなく、内筒体と受皿体と螺筒体との組合せ物である内装体に対して、化粧料を直接収納成形することが、不都合なく可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に、窓孔を、螺溝の底壁部分に、この螺溝に沿って開設した、ことを加えたものである。
この請求項5記載の発明にあっては、窓孔を、螺溝の螺旋構造を損なうことなく、また螺筒体の機械的強度の不都合な低下を生じることなく形成することができ、また窓孔の開口面積を大きなものとすることが容易となる。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に、受皿体が下降限に位置した際に、この受皿体の螺合ピンが乗り越え係止する止め片を、螺筒体の螺溝部分に設けた、ことを加えたものである。
この請求項6記載の発明にあっては、受皿体の螺合ピンに対する、螺筒体の止め片の係止作用により、螺筒体と内筒体との組合せ物に対して、受皿体を安定して下降限位置に位置させ、かつ化粧料の注入成形処理前の取扱い時においても、この状態を安定して保持することになる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、化粧料を挿入保持する受皿体の受筒部に、挿入位置させた化粧料の大部分を、受筒部内から露出させるばね部を設けたので、受筒部内の化粧料に冷却力を効果的に作用させることができ、これにより受皿体内の化粧料の冷却固化を促進させ、受皿体外の化粧料との冷却固化速度の差を小さくして、両者間に発生する歪を充分に小さくすることができ、これにより成形される化粧料の機械的強度を高めることができる。
また、ばね部に位置した化粧料は、冷却固化に伴う縦方向の収縮変形に伴う歪を、それ自体の変形により略消滅させてしまうので、機械的強度の安定した化粧料を成形することができる。
さらに、ばね部における化粧料の縦方向の収縮変形の自由度を高め、また、受筒部における、縦方向の収縮変形が規制される部分の高さ幅、すなわち先端筒片部および基端筒片部の高さ幅が充分に小さくなり、これにより冷却速度の差に伴う歪の発生を、充分に抑制することができ、化粧料に安定した強度を付与することができる。
請求項2記載の発明にあっては、基端筒片部内の化粧料に対して、開放孔を通して冷却力を効率良く作用させて、基端筒片部内の化粧料の冷却固化を、速やかにかつ確実に達成することができるので、ばね部内の化粧料との冷却速度の差を充分に小さくすることができ、これにより歪の発生を効果的に抑制することができる。
請求項3記載の発明にあっては、先端筒片部の上端縁が、横一本線の直線状ではなく、波形状となるので、先端筒片部の外と内の化粧料部分の間に、冷却固化の時間差による歪が発生したとしても、この歪は、先端筒片部の外と内の化粧料部分の波形状となった境界に沿って分散されて、直線状に集中することがないので、歪による化粧料の機械的強度の低下を確実に防止し、化粧料に必要とする強度を付与することができる。
請求項4記載の発明にあっては、螺筒体が、化粧料の冷却固化成形に不都合な断熱作用を与えることがないようにすることができるので、内筒体と受皿体と螺筒体との組合せ物である内装体に、化粧料を直接収納成形することが、何ら不都合なく、行うことができ、これにより成形された化粧料の取扱いがきわめて簡単で良好なものとすることができる。
請求項5記載の発明にあっては、窓孔を、安全にかつ充分に効果を発揮できる状態で設けることができる。
請求項6記載の発明にあっては、螺筒体と内筒体との組合せ物に対して、受皿体を安定して下降限位置に位置させ、かつ化粧料の注入成形処理前の取扱い時においても、この状態を安定して保持するので、化粧料の注入成形処理前の取扱い時において、内装体を安定して適正な状態に維持することができ、これにより化粧料の安定して良好な成形を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明による繰り出し容器は、外筒体2とシール筒体12とから成る外装体1と、螺筒体17と内筒体30と受皿体36とから成る内装体16と、そしてキャップ45とから構成されている。
外筒体2(以下、図2ないし図4参照)は、直線円筒形状をした本体筒3の上端に、段部9を介して縮径した短筒状の着脱筒片10を起立設して構成され、本体筒3の内周面上端部には、シール筒体12を組付けるための、複数の縦条状の係止条8と組付け周溝7とが設けられており、また内周面中央部には、多数の係止縦条4がローレット状に設けられており、そして内周面下端部には、係止周溝5と係止周条6とから成る第1係止機能部aが形成されている。
キャップ45の着脱部分を提供する着脱筒片10は、その外周面が正多角形状(特に、図3参照)をしており、この外周面に適当数(図示実施例の場合、3個)の押圧突片11を設けることにより、キャップ45が、回動変位不能に、外嵌組付きするようにしている。
シール筒体12(図5参照)は、軟質弾性材製の短円筒状体で、外周面に、外筒体2の係止条8と係止する多数のローレット状の縦条14を設け、外周面下端に、外筒体2の組付け周溝7に係合する組付き周条13を設け、そして内周面上端にシール周条15を設けて構成され、係止条8に縦条14を係止させると共に、組付け周溝7に組付き周条13を係合させて、外筒体2内に不動に組付く。
内装体16を構成する螺筒体17(以下、図6ないし図8参照)は、直線円筒状の本体部18の内周面に、下端部の溝底面(図6参照)または溝壁面(図7参照)に突出高さの低い止め片20を突設した二条の螺溝19を刻設し、また本体部18の外周面に、外筒体2の係止縦条4に係止する複数の縦突条21を設け、本体部18の下端部を組付き部23として構成されている。
本体部18の上端部には、螺溝19の底壁に、螺溝19に沿って、螺溝19よりもわずかに幅の小さい複数の窓孔22が開設されているが、この窓孔22が螺溝19の底壁に、螺溝19に沿って成形されていることにより、窓孔22を開設することによる、螺筒体17の機械的強度の低下を充分に小さくし、窓孔22が螺溝19よりも小さい幅となっていることにより、螺溝19の螺旋機能に支障を与えないようにしている。
組付き部23は、その外周面、すなわち本体部18の外周面下端部に、第1係止機能部aと係止する、係止突片24と係止凹溝25とから成る第2係止機能部bを形成すると共に、内鍔状の底鍔片26を介して短円筒状の内筒片27を垂下連設し、底鍔片26および内筒片27を含めた全体に、複数(図示実施例の場合、2個)の割り溝29を設けて構成されている。
この組付き部23を構成する内筒片27は、その外周面を、上方に拡径したテーパ面状の斜面28としており、この斜面28は、その下端の径寸法と上端の径寸法との差が、両係止機能部a、bの係止高さ寸法の2倍以上となるように、高さおよび傾斜角度が設定されている。
内装体16の構成部材である内筒体30(図9参照)は、その全体が金属により成形されて(合成樹脂で成形されても良い)おり、化粧料Kの成形型面を提供すると共に、この化粧料Kを収納する直線円筒状の収納筒部31の下端に、外方に突出する係止突部35を介して、その略全高さ範囲に亘ってガイド孔33を形成したガイド筒部32を垂下連設して構成されている。
この内筒体30のガイド孔33は、ガイド筒部32の下端縁に達する割り溝状となっており、これにより受皿体36の挿入組付けを可能としているが、この受皿体36の妄りな抜け出しを防止すべく、ガイド孔33の下端部には、ガイド孔33の幅を狭めて、受皿体36の螺合ピン38の抜け出しを阻止する抜け止め突片34が突設されている。
また、収納筒部31の外周面には、シール筒体12のシール周条15が密に摺接しているので、内筒体30の螺筒体17に対する回動動作に、適当な抵抗を与えることになり、これにより化粧料Kの繰り出し動作に、好ましい使用感を与えることができる。
内装体16の構成部材である受皿体36(以下、図10ないし図13参照)は、内筒体30内に摺動昇降変位可能に挿入する直線円筒状体の外周面下端部に、内筒体30のガイド孔33を貫いて螺筒体17の螺溝19に螺合する一対の螺合ピン38を突設して構成されており、この螺合ピン38は、受皿体36が内装体16の下降限に位置した際に、螺筒体17の止め片20に乗り越え係止する。
この受皿体36は、下降限に位置した状態で、その上端部分を螺筒体17内から上方に突出させる程度の高さを有しており、螺筒体17の窓孔22に対向する箇所を下位に含んだ上部を、化粧料Kを挿入保持する受筒部39とし、残部を、内筒体30内における受皿体36の姿勢を、一定に安定して維持する組付き筒部37としている。
受筒部39は、上から順に、先端筒片部40とばね部42と基端筒片部43とに区画されており、ばね部42は、上下方向に弾性変形自在な数本(図示実施例の場合、2本)の螺旋状に曲がった細長片で構成されているので、先端筒片部40と基端筒片部43とは、この数本の細長片で連結されていることになる。
このように、ばね部42は数本の細長片だけで構成されているので、このばね部42に位置した化粧料は、細長片に対向する部分を除く全ての部分で、受皿体36から露出することになる。
なお、ばね部42を構成する細長片は、その形状が螺旋状に曲がった細長片に限定されることはなく、くの字状に折れ曲がったまたは円弧状に曲がった細長片であっても良く、要は、先端筒片部40と基端筒片部43とを、安定に連結しながら、上下方向に弾性変形できるものであれば良い。
先端筒片部40は、その上端縁から下部にかけて、複数のV字状をした切込み部41を、周方向に沿って連続形成しており、これにより先端筒片部40の上端縁、すなわち受皿体36の上端縁を、横一直線状ではなく、三角波形状に成形している。
基端筒片部43には、受皿体36が下降限に位置した状態で、螺筒体17に形成された窓孔22に対向する位置に複数の開放孔44が開設されており、この基端筒片部43内の化粧料Kに対して、窓孔22を通過してきた冷気の冷却力が、開放孔44を通して有効に作用するようにしている。
有頂円筒形状をしたキャップ45(図1参照)は、下端開口部の内周面を、外筒体2の着脱筒片10の外周面と同じ正多角形状としており、これにより外筒体2に対して回動不能に嵌装することになり、また内筒体29の収納筒部30に密に外嵌する、有頂円筒形状をしたシール筒片46を内装固定している。
このように、シール筒片46が内筒体30に密に外嵌するので、キャップ45が外筒体2に対して空転可能に組付くものであると、キャップ45が組付いた状態で、外筒体2と内筒体30との間に相対回動が発生し、これにより収納されている化粧料Kが不正に繰り出されて、その先端をキャップ45に突き当てる“天突き”事故が発生することになるが、キャップ45は外筒体2に空転不能に組付くので、このような事故の発生する恐れはない。
図14は、内装体16を利用した、化粧料Kの底充填方式による冷却固化成形を説明するためのもので、受皿体36を下降限に位置させ、内筒体30の収納筒部31の上端を、型蓋47を外嵌組付けして密に閉鎖した内装体16を逆立姿勢に保持し、螺筒体17の内筒片27で開放された下端から、加熱溶融化粧料Kを内装体16内に、この加熱溶融化粧料Kの液面が、開放孔44を開設した受皿体36の基端筒片部43の下端(図14においては、上端)に達するまで定量注入する。
内装体16内への加熱溶融化粧料Kの定量注入が完了したならば、この内装体16全体を冷却して化粧料Kを固化させるが、この際、図14から明らかなように、螺筒体17に対向して位置する受皿体36の基端筒片部43に開設された開放孔44は、螺筒体17の窓孔22に対向して位置するので、螺筒体17に邪魔されることなく、窓孔22を通して加熱溶融化粧料Kに冷却力を伝えることになる。
化粧料Kの成形および収納が完了したならば、図15に示すように、型蓋47を外した内装体16を外装体1に下方から挿入し、第1係止機能部aと第2係止機能部bとを係止させて、繰り出し容器の組立てを達成する。
なお、図16は、外装体1と内装体16との分別を説明するためのもので、内筒片27の斜面28下端の径寸法と等しい内径寸法を有する円筒形状をした組外し治具Mを押し上げて、内筒片27に強引に外嵌させると、割り溝29の形成されている組付き部23は、縮径方向に撓み弾性変形(図16中、二点鎖線図示)するので、第1係止機能部aと第2係止機能部bの係止が解除される。
この状態のまま、外装体1に対して内装体16を引き下げれば、内装体16は外装体1内から抜け出され、外装体1と内装体16との分離が達成される。
なお、上記した実施例は、底充填方式による化粧料Kの成形収納に関して説明したが、受皿体36の上端部の下端に隔壁を設ける等の手段により、受皿体36の上端部の下端に、注入充填される加熱溶融化粧料を収納する空間部分の底機能部を設けることにより、上充填方式による化粧料Kの成形収納の実施が、可能であることは云うまでもない。
本発明の一実施例を示す縦断面図で、右半分は非繰り出し状態図、左半分は繰り出し状態図である。 図1に示した実施例の、外筒体を示す半縦断拡大正面図である。 図2に示した外筒体の、平面図である。 図2に示した外筒体の、底面図である。 図1に示した実施例の、シール筒体を示す半縦断拡大正面図である。 図1に示した実施例の、螺筒体を示す不規則半縦断した拡大正面図である。 螺筒体の他の実施例を示す、不規則半縦断した拡大正面図である。 図6に示した螺筒体の、平面図である。 図6に示した螺筒体の、底面図である。 図1に示した実施例の、内筒体を示す縦断正面図である。 図1に示した実施例の、受皿体の拡大正面図である。 図10に示した受皿体の、拡大側面図である。 図10に示した受皿体の、縦断拡大側面図である。 図10に示した受皿体の、図11中A−A線に沿って切断矢視した平断面図である。 化粧料の冷却成形処理の一例を示す、拡大縦断面図である。 外装体と内装体との組付け状態を示す、説明図である。 外装体と内装体との分離処理の一例を示す、要部拡大説明図である。
符号の説明
1 ; 外装体
2 ; 外筒体
3 ; 本体筒
4 ; 係止縦条
a ; 第1係止機能部
5 ; 係止周溝
6 ; 係止周条
7 ; 組付け周溝
8 ; 係止条
9 ; 段部
10 ; 着脱筒片
11 ; 押圧突片
12 ; シール筒体
13 ; 組付き周条
14 ; 縦条
15 ; シール周条
16 ; 内装体
17 ; 螺筒体
18 ; 本体部
19 ; 螺溝
20; 止め片
21 ; 縦突条
22 ; 窓孔
23 ; 組付き部
b ; 第2係止機能部
24 ; 係止突片
25 ; 係止凹溝
26 ; 底鍔片
27 ; 内筒片
28 ; 斜面
29 ; 割り溝
30 ; 内筒体
31 ; 収納筒部
32 ; ガイド筒部
33 ; ガイド孔
34 ; 抜け止め突片
35 ; 係止突部
36 ; 受皿体
37 ;組付き筒部
38 ; 螺合ピン
39 ; 受筒部
40 ; 先端筒片部
41 ; 切込み部
42 ; ばね部
43 ; 基端筒片部
44 ; 開放孔
45 ; キャップ
46 ; シール筒片
47 ; 型蓋
K ; 化粧料
M ; 組外し治具

Claims (6)

  1. 棒状化粧料(K)を保持する受皿体(36)を昇降変位可能に内装した内筒体(30)に外筒体(2)を外装し、該外筒体(2)と内筒体(30)との相対回動により、前記受皿体(36)を昇降変位させて、前記化粧料(K)を内筒体(30)から出し入れし、前記化粧料(K)を、前記内筒体(30)の上半である収納筒部(31)と、前記受皿体(36)の上部部分である受筒部(39)とを成形型の一部として冷却固化成形すると同時に、収納保持する繰り出し容器において、前記受筒部(39)を、上部の先端筒片部(40)と、下部の基端筒片部(43)と、該基端筒片部(43)と先端筒片部(40)とを、上下に弾性変形自在な細長片で連結するばね部(42)とから構成した繰り出し容器。
  2. 受皿体(36)の基端筒片部(43)に、複数の開放孔(44)を開設した請求項1記載の繰り出し容器。
  3. 受皿体(36)の先端筒片部(40)の上端縁から下部にかけて、該先端筒片部(40)の筒壁を切除した構成で、複数の切込み部(41)を形成した請求項1または2記載の繰り出し容器。
  4. 内周面に螺溝(19)を刻設し、内筒体(30)の下半であるガイド筒部(32)に回動可能に外装して、前記内筒体(30)と組合さって受皿体(36)を昇降変位させる機能部分を構成する螺筒体(17)の、下降限に位置した前記受皿体(36)の開放孔(44)に対向する上端部に複数の窓孔(22)を開設した請求項2または3記載の繰り出し容器。
  5. 窓孔(22)を、螺溝(19)の底壁部分に、該螺溝(19)に沿って開設した請求項4記載の繰り出し容器。
  6. 受皿体(36)が下降限に位置した際に、該受皿体(36)の螺合ピン(38)が乗り越え係止する止め片(20)を、螺筒体(17)の螺溝(19)部分に設けた請求項4記載の繰り出し容器。
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