JP4299867B2 - 光ケーブル用光ファイバ収容体 - Google Patents

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Description

本発明は、光ケーブル用光ファイバ収容体に関する。
海底ケーブルシステムにおける光ファイバ収容体の用途として、遠隔励起増幅器や光利得等化器への適用が挙げられる。どちらも、所望の光学特性を有する光ファイバを海底ケーブル間に挿入することで実現される。これら遠隔励起増幅器や光利得等化器は、海底ケーブルシステム上の光学特性を改善することが可能である。
遠隔励起増幅器では、光増幅を行う活性媒体であるエルビウム添加ファイバ(通常、長さ数十mのものを使用)が光ファイバ収容体に収容されている。そして、数十km離れた陸上端局に設けられた励起光源が、高出力に発信することにより、このエルビウム添加ファイバを励起する。その結果、海底ケーブルシステムにおいて、長距離伝送(400km以上)を行うことができる。
また、光利得等化器では、波長多重長距離伝送時における光増幅器の累積利得偏差を軽減するために、波長毎に減衰量が異なるように構成したグレーティング光ファイバが光ファイバ収容体に収容されている。そのグレーティング光ファイバにより、波長間の信号レベル強度を等化することができる。
図1は、従来の光海底中継器の構成を示す断面図である。光部品等は内部ユニット212に収容されている。その内部ユニット212はシリンダ211内に挿入され収容されている。シリンダ211の両端には気密封止ケーブル導入部222を有するカバーアッセンブリ221が挿入されている。カバーアッセンブリ221の円周(外周)とシリンダ211の円周部211a(内周)は溶接により気密に封止されている。ケーブル201は、内部に光ファイバ202を含んでいる。ケーブル201は、カバーアッセンブリ221にケーブルホルダ223にて保持され、気密封止ケーブル導入部222からシリンダ211内へ導入される。シリンダ211の両端にはジョイントリング231が取付けられ、海底ケーブルとの接続部品であるカップリング241との接続が可能な構造になっている。
図2は、図1に示されるジョイントリングと海底ケーブルとの接続部品との接続関係を示す断面図である。ここで、海底ケーブルとの接続部品は、カップリング241である。カップリング241の端部にはクランプリング242が設けられている。ジョイントリング231の端部の円周部231a(外周)にクランプリング242の円周部242a(内周)を嵌合させる。それにより、シリンダ211を含む円筒筐体と海底光ケーブルを含むカップリング241との接続が可能となる。ピン243は、カップリング241の回転軸部品を示す。ピン243を中心にカップリング241は自在に回転させることができる。ケーブル201は、ピン243の近傍からカップリング241内部へ延伸し、カップリング241内部で海底ケーブル(図示されず)に接続されている。図3は、図1に示される光海底中継器を海底ケーブル接続した状態を示す概略図である。光海底中継器のシリンダ211は、ジョイントリング231、及びクランプリング242を介してカップリング241に接続されている。ケーブル201は、カップリング241内部で海底ケーブル251に接続されている。
このような従来の機器では、円筒形状の筐体(上記例では211)内に光ファイバを有するユニット(上記例では212)を収容し、円筒筐体の両端にケーブル導入部(上記例では222)を有する端面板(上記例では221)を挿入し、円筒筐体と端面板の外周を溶接し密閉する構造(耐圧構造)となっていた。そのため、溶接設備の無い場所(例示、船舶)で組立を行うことが極めて困難であった。
しかし、例えば、光利得等化器の場合、グレーティング光ファイバの波長減衰特性は、信号光の波長、光増幅器の配置数と特性、光ファイバの長さ、海底光ケーブルシステムが設置される海底の温度などの条件から決定する必要がある。そのため、海底ケーブル敷設の最終段階、例えば、海底ケーブル敷設の船舶上で所望の減衰特性が決定される場合がある。したがって、特殊な製造設備を使わずに船舶上でも組立て可能な、海底ケーブルシステムにおける光ファイバ収容体が求められる。
関連する技術として、特開昭56−149011号公報に海底光ケーブル接続装置が開示されている。この海底光ケーブル接続装置は、耐水圧パイプに収納した光ファイバを中心に有し、その外周に外装線を配置してなる海底光ケーブルの相互接続構造を有する。その構造は、中央に耐水圧性の光ファイバ接続箱を設け、その両側に螺旋状に巻いた可とう性の耐水圧パイプを配置して海底光ケーブル相互間に海底光ケーブルの耐水圧パイプと連続した耐水圧構造を形成し、その内部に海底光ケーブルの光ファイバを導き前記光ファイバ接続箱内で該光ファイバを相互に接続し、前記光ファイバ接続箱と螺旋状に巻いた可とう性の耐水圧パイプとを覆うように防護層を形成し、該防護層を中心としてその外周に海底光ケーブルの外装線を相互に巻きつけてオーバーラップせしめ、同外装線のオーバーラップ部分の摩擦力によりケーブル張力の伝達を行うようにしたことを特徴とする。
特開昭57−37316号公報に海底光ケーブル接続装置が開示されている。この海底光ケーブル接続装置は、両端に海底光ファイバーケーブルの端部を気密に係合する係合具を備え、内部に光ファイバの余長収納空間を備えると共に両側の光ファイバを相互に気密に接続する光ファイバフィールドスルを装着した中間板を備えることを特徴とする。
特開昭56−149011号公報 特開昭57−37316号公報
本発明の目的は、特殊な製造設備が不要で組立性が格段に向上した海底ケーブルシステムにおける光ファイバ収容体を提供することにある。
本発明の他の目的は、構成がより簡便で信頼性が向上した海底ケーブルシステムにおける光ファイバ収容体を提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記課題を解決するために、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体は、海底ケーブルシステムにおける光ケーブル用光ファイバ収容体である。水が内部に浸入可能な収納体本体(10)と、収納体本体(10)内に螺旋状に収容され、一方の端部が収納体本体(10)の一方の端面から、他方の端部が他方の端面から外部へ延びるケーブル(1)とを具備する。収納体本体(10)は、筒状のシリンダ(111、11)と、収納体本体(10)の両端部にそれぞれ設けられ、ケーブルを保持するホルダ(23)と、収納体本体(10)の両端部のぞれぞれに設けられ、海底光ケーブル(51)との接続用カップリング(41)と接続可能な接続部(31a)とを備える。ケーブル(1)は、少なくとも一本の光ファイバ(2)と、光ファイバ(2)を含む耐圧パイプ(1a)とを備える。
本発明では、所望の光学特性を持つ光ファイバ(2)を耐圧パイプ(a1)に収めた耐圧のケーブル(1)を用いることにより、収納体本体(10)を密閉筐体構造にすることが不要となる。それにより、光ケーブル用光ファイバ収容体の製造において、溶接設備が不要となり組立性を格段に向上させることが可能となる。
上記の光ケーブル用光ファイバ収容体において、シリンダ(11)は、海水が流通可能な穴(12)を有する。
上記の光ケーブル用光ファイバ収容体において、収納体本体(10)は、シリンダ(11)の両端部にそれぞれ設けられ、接続部(31a)を含むジョイント部(31)を更に備える。
上記の光ケーブル用光ファイバ収容体において、ジョイント部(31)は、海水が流通可能な穴(32)を有する。
上記の光ケーブル用光ファイバ収容体において、ケーブル(1)は、耐圧パイプ(1a)を覆うように設けられた絶縁層(1b)を更に備える。
上記の光ケーブル用光ファイバ収容体は、収納体本体(10)の接続部(31a)の各々に接続され、ケーブル(1)と海底光ケーブル(51)とを接続する接続用カップリング(41)を更に具備する。
本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の製造方法は、海底ケーブルシステムにおける光ケーブル用光ファイバ収容体の製造方法である。ここで、光ケーブル用光ファイバ収容体は、水が内部に浸入可能な収納体本体(10)と、収納体本体(10)内に螺旋状に収容され、一方の端部が収納体本体(10)の一方の端面から、他方の端部が他方の端面から外部へ延びるケーブル(1)とを具備する。収納体本体(10)は、筒状のシリンダ(111、11)と、収納体本体(10)の両端部にそれぞれ設けられ、ケーブルを保持するホルダ(23)と、収納体本体(10)の両端部のぞれぞれに設けられ、海底光ケーブル(51)との接続用カップリング(41)と接続可能な接続部(31a)とを備える。ケーブル(1)は、少なくとも一本の光ファイバ(2)と、光ファイバ(2)を含む耐圧パイプ(1a)とを備える。光ケーブル用光ファイバ収容体の製造方法は、(a)耐圧パイプ(1a)に光ファイバ(2)を挿入し、ケーブル(1)を形成する工程と、(b)ケーブル(1)を螺旋状に形成する工程と、(c)ケーブル(1)をシリンダ(111、11)に挿入してホルダ(23)で保持する工程と、(d)収納体本体(10)に海水が流通可能な穴(12、32)を開口する工程とを具備する。
本発明により、特殊な製造設備が不要で組立性が格段に向上し、構成がより簡便で信頼性が向上した海底ケーブルシステムにおける光ファイバ収容体を提供することができる。
以下、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。図4は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の構成を示す断面図である。図5は、図4のA−A線に沿った断面図である。光ケーブル用光ファイバ収容体5は、海底ケーブルシステムにおいて、海底ケーブルの途中に接続され、内部に光ファイバを収容する。光ケーブル用光ファイバ収容体5は、収納体本体10とケーブル1とを具備する。
収納体本体10は、略円筒形状を有し、ケーブル1を収容する。収納体本体10は、穴12、32を有し、内部に水が浸入可能である。光ケーブル用光ファイバ収容体5が海中に置かれたとき、収納体本体10内に海水が浸入することで、内部と外部とが同圧となり、高水圧下でもその形状を維持することが出来る。したがって、収納体本体10として、耐圧容器を用いる必要がなく、軽量かつ低コストで形成することができる。これは、後述されるように、ケーブル1が耐圧パイプ1aに収容されているため、収納体本体10そのものを耐圧容器とする必要がないためである。
収納体本体10は、シリンダ11と、ジョイントリング31と、端面板21とを備える。
シリンダ11及びジョイントリング31は、略円筒形状を有する筒である。長円筒のシリンダ11の両端の外周部は、オネジ形状のネジ部11aである。短円筒のジョイントリング31の内周部は、メネジ形状のネジ部31bである。長円筒のシリンダ11の両端のネジ部11aのそれぞれに、短円筒のジョイントリング31のネジ部31bが嵌合される。それにより、収納体本体10の基本的な構成である円筒筐体が形成されている。その円筒筐体は、ケーブル1を螺旋形状に収容する。すなわち、ケーブル1は、シリンダ11及びジョイントリング31のぞれぞれにおいて、螺旋形状に収容されている。なお、ネジ部11a及びネジ部31bは、オネジ形状とメネジ形状が逆であっても良い。
シリンダ11内にケーブル1を螺旋形状に収容するのは、例えば、所定の長さの光ファイバが必要な場合に対応して収容容積をできるだけ小さくするためである。そのような例としては、光増幅を行う活性媒体であるエルビウム添加ファイバ(通常、数十mのものを使用)をできるだけ小さな容器に収める場合が挙げられる。ジョイントリング31内にケーブル1を螺旋状に収容するのは、例えば、ケーブル1の端部に接続されるカップリング41の動きを吸収するためである。
端面板21は、シリンダ11の両端面にそれぞれ設けられ、シリンダ11の両端にネジ22により取付けられている。端面板21は、ケーブルホルダ23を有し、そのケーブルホルダ23でケーブル1を保持する。ケーブルホルダ23でケーブル1を保持することにより、シリンダ11内の螺旋形状に収容されたケーブル1は、その形状を概ね保持することが出来る。同様に、ジョイントリング31内の螺旋形状に収容されたケーブル1は、その形状を概ね保持することが出来る。
ケーブル1は、収納体本体10内に螺旋状に収容されている。ケーブル1の一方の端部は収納体本体10の一方の端面から、他方の端部は他方の端面から外部へ延びている。図6は、図4におけるケーブル1を示す断面図である。ケーブル1は、光ファイバ2と、耐圧パイプ1aと、絶縁層1bとを備える。光ファイバ2は、一本の光ファイバ、又は複数本の光ファイバの束である。光ファイバの本数は、例えば、海底ケーブルの同芯数となり最大で16本程度である。各光ファイバは、所望の光学特性を有するものが用いられる。光ファイバ2は、耐圧パイプ1a内に挿入されている。耐圧パイプ1aは、内部に光ファイバを含み、可とう性を有する。海底における水圧に耐えられるものが用いられる。絶縁層1bは、耐圧パイプ1aの外周表面を覆うように設けられている。絶縁層1bで覆われることにより、耐圧パイプ1aは海底ケーブルシステムの給電路としても使用可能な構造となっている。
また、ケーブル1が耐圧パイプ1aに収容され耐圧性を有しているため、収納体本体10を耐圧容器にしなくても、ケーブル1は海底の高い水圧に耐えることができる。すなわち、収納体本体10の構造を、内部に海水が浸入しても良いものにすることが出来る。その場合、収納体本体10として、耐圧容器を用いる必要がなく、軽量かつ低コストで形成することができる。
図7は、図4に示されるジョイントリングと海底ケーブルとの接続部品との接続方法を示す断面図である。ここで、海底ケーブルとの接続部品は、カップリング41である。カップリング41は、クランプリング42及びピン43を備える。クランプリング42は、カップリング41の端部に設けられ、ネジ部42aを含む。ネジ部42aは、ジョイントリング31の端部のネジ部31aに締付け嵌合可能である。ただし、ネジ部42a及びネジ部31aは、いずれか一方がオネジ形状であり、他方がメネジ形状である。ピン43は、カップリング41の回転軸部品を示す。ピン43を中心にカップリング41は自在に回転させることができる。
クランプリング42のネジ部42aがジョイントリング31の端部のネジ部31aに締付け嵌合されることにより、収納体本体10とカップリング41とが一体に接続される。このとき、ケーブル1は、ピン43の近傍からカップリング41内部へ延伸し、カップリング41内部で海底ケーブル(図示されず)に接続されている。
収納体本体10は、穴12、32から内部に水を浸入させる構成になっている。すなわち、各ねじ部11a、31a、31bは、特別に気密構造を有する必要がなく、それらの部分から海水が浸入可能であっても良い。したがって、それらねじ部の構成を簡便にすることができると共に、それらを用いてシリンダ11とジョイントリングとカップリング31とを容易に組み立てることが可能となる。
図8は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体と海底ケーブルとの接続状態を示す概略図である。光ケーブル用光ファイバ収容体5のシリンダ11は、ジョイントリング31、及びクランプリング42を介してカップリング41に接続されている。ケーブル1は、カップリング41内部で海底ケーブル51に接続されている。ケーブル1と海底ケーブル51とのカップリング41内部での接続部分は、実績のある従来の構造と同一とすることができる。
図8に示されるような、光ケーブル用光ファイバ収容体5内のケーブル1と海底光ケーブル51とを接続する光ケーブル中継装置は、シリンダ11やジョイントリング31を含む光ケーブル用光ファイバ収容体5と、クランプリング42を含むカップリング41を具備している。
本発明では、光ファイバ2は全長に渡りケーブル1の耐圧パイプ1a内に収容されている。そのため、円筒筐体(収納体本体10)内を水密構造にすることが不要となる。また、ジョイントリング31の端部形状、ケーブル1の螺旋形状を実績のある海底中継器の構造と同一とすることができるため、信頼性の確認された接続部構造を提供できる効果がある。
次に、図6、図9、図10を参照して、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の製造方法について説明する。ただし、図9及び図10は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の製造方法を示す断面図である。
始めに、図6に示されるように、所望の光学特性を有する光ファイバ2を必要本数分ケーブル1内の耐圧パイプ1aに挿入する。耐圧パイプ1aの周りは絶縁層1bで覆われている。光ファイバ2の長さは、海底ケーブルの光ファイバと接続できるようケーブル1の両端より数メートル長くなるようにする。また、通常、ケーブル1の全長が長い場合、光ファイバ2を耐圧パイプ1a内に挿入するために、耐圧パイプ1a(ケーブル1)を真直ぐに伸ばす必要があるが、耐圧パイプ1aをその一方の端から真空ポンプ等を用いて吸引すると、他方の端から容易に光ファイバ2を挿入することができる。
次に、図9に示されるように、シリンダ11を用意する。このシリンダ11は、穴12、32がネジ12a、32aで覆われている。ケーブル1をシリンダ11の内径よりも小さい外径になるように螺旋状に整形する。このとき、海底ケーブルのカップリング41との屈曲となる範囲におけるケーブル1の螺旋部(ジョイントリング31内のケーブル1の螺旋部に相当)の根元を端面板21に有するケーブルホルダ23で保持する。
続いて、図10に示されるように、端面端21をシリンダ11に挿入し、ネジ22により端面板21をシリンダ11に固定する。最後に、シリンダ11の端部のネジ部11aとジョイントリング31のネジ部31bを嵌合接続する。以上のプロセスにより、光ケーブル用光ファイバ収容体5の構成を得る。使用開始時には、このシリンダ11の穴12、32からネジ12a、32aを取り外し、内部に海水が浸入容易な構造にする。
本実施の形態では海底ケーブルとの接続に必要なジョイントリング31をシリンダ11と分割させた構成を採用しているので、端面板21をシリンダ11に取付け易く、作業性が向上するという利点が得られる。
本発明により、耐圧を有するケーブル(耐圧パイプ)内に光ファイバを収容することで、円筒筐体を気密構造とすることが不要となる。それにより、海底ケーブル用光ファイバ収容体を製造するとき、溶接設備が不要となる。すなわち、特殊な製造設備が不要で組立性が格段に向上した海底ケーブル用光ファイバ収容体を提供することが可能となる。
また、ジョイントリングの端部形状及びケーブルの螺旋形状が実績のある海底中継器と同一となっているため、信頼性の確認された接続部構造とすることができる。それにより、組立性を格段に向上させながら、信頼性を維持した海底ケーブル用光ファイバ収容体を提供することが可能となる。
上記実施の形態において、シリンダとジョイントリングを一体化した構成を用いることも可能である。図11は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の他の構成を示す断面図である。この構成では、シリンダ111は、図4のシリンダ11とジョイントリング31とを一体化したものである。これにより、部品点数が削減されるので、光ケーブル用光ファイバ収容体をより容易に製造することができるとともに、より安価とすることが可能となる。
本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体は、海底ケーブルの途中に遠隔励起増幅器や光利得等化器を挿入するときに用いられる。例えば、遠隔励起増幅器として用いるときは、所定の長さの光ファイバ2としてエルビウム添加光ファイバを収容体5に収容し、両端を海底ケーブル51に接続する。また、光利得等化器として用いるときは、所定の長さの光ファイバ2として波長毎に減衰量が異なるように構成したグレーティング光ファイバを光ファイバ収容体5に収容し、両端を海底ケーブル51に接続する。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
図1は、従来の光海底中継器の構成を示す断面図である。 図2は、図1に示されるジョイントリングと海底ケーブルとの接続部品との接続関係を示す断面図である。 図3は、図1に示される光海底中継器を海底ケーブル接続した状態を示す概略図である。 図4は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の構成を示す断面図である。 図5は、図4のA−A線に沿った断面図である。 図6は、図4におけるケーブル1を示す断面図である。 図7は、図4に示されるジョイントリングと海底ケーブルとの接続部品との接続方法を示す断面図である。 図8は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体と海底ケーブルとの接続状態を示す概略図である。 図9は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の製造方法を示す断面図である。 図10は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の製造方法を示す断面図である。 図11は、本発明の光ケーブル用光ファイバ収容体の実施の形態の他の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ケーブル
1a 耐圧パイプ
1b 絶縁層
2 光ファイバ
5 光ケーブル用光ファイバ収容体
10 収納体本体
11、111 シリンダ
11a、31a、31b、42a ネジ部
22 ネジ
12、32 穴
12a、32a ネジ
21 端面板
23 ケーブルホルダ
31 ジョイントリング
33 ピン
41 カップリング
42 クランプリング
43 ピン
51 海底ケーブル
201 ケーブル
202 光ファイバ
211 シリンダ
212 ユニット
221 カバーアッセンブリ
221a 円周部
222 気密封止ケーブル導入部
223 ケーブルホルダ
231 ジョイントリング
241 カップリング
251 海底ケーブル

Claims (7)

  1. 海底ケーブルシステムにおける光ケーブル用光ファイバ収容体であって、
    水が内部に浸入可能な穴を有する収納体本体と、
    前記収納体本体内に螺旋状に収容され、一方の端部が前記収納体本体の一方の端面から、他方の端部が他方の端面から外部へ延びるケーブルと
    を具備し、
    前記収納体本体は、
    筒状のシリンダと、
    記収納体本体の両端部にそれぞれ設けられ、前記ケーブルを保持するホルダと、
    記収納体本体の両端部のそれぞれに設けられ、海底光ケーブルとの接続用カップリングと接続可能な接続部と
    を備え、
    前記ケーブルは、
    少なくとも一本の光ファイバと、
    前記光ファイバを含む耐圧パイプと
    を備える
    光ケーブル用光ファイバ収容体。
  2. 請求項1に記載の光ケーブル用光ファイバ収容体において、
    前記シリンダは、海水が流通可能な穴を有する
    光ケーブル用光ファイバ収容体。
  3. 請求項1又は2に記載の光ケーブル用光ファイバ収容体において、
    前記収納体本体は、前記シリンダの両端部にそれぞれ設けられ、前記接続部を含むジョイント部を更に備える
    光ケーブル用光ファイバ収容体。
  4. 請求項3に記載の光ケーブル用光ファイバ収容体において、
    前記ジョイント部は、海水が流通可能な穴を有する
    光ケーブル用光ファイバ収容体。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光ケーブル用光ファイバ収容体において、
    前記ケーブルは、前記耐圧パイプを覆うように設けられた絶縁層を更に備える
    光ケーブル用光ファイバ収容体。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光ケーブル用光ファイバ収容体において、
    前記収納体本体の前記接続部の各々に接続され、前記ケーブルと海底光ケーブルとを接続する接続用カップリングを更に具備する
    光ケーブル用光ファイバ収容体。
  7. 海底ケーブルシステムにおける光ケーブル用光ファイバ収容体の製造方法であって、
    ここで、光ケーブル用光ファイバ収容体は、
    水が内部に浸入可能な収納体本体と、
    前記収納体本体内に螺旋状に収容され、一方の端部が前記収納体本体の一方の端面から、他方の端部が他方の端面から外部へ延びるケーブルと
    を具備し、
    前記収納体本体は、
    筒状のシリンダと、
    記収納体本体の両端部にそれぞれ設けられ、前記ケーブルを保持するホルダと、
    記収納体本体の両端部のそれぞれに設けられ、海底光ケーブルとの接続用カップリングと接続可能な接続部と
    を備え、
    前記ケーブルは、
    少なくとも一本の光ファイバと、
    前記光ファイバを含む耐圧パイプと
    を備え、
    前記光ケーブル用光ファイバ収容体の製造方法は、
    (a)前記耐圧パイプに前記光ファイバを挿入し、前記ケーブルを形成する工程と、
    (b)前記ケーブルを螺旋状に形成する工程と、
    (c)前記ケーブルを前記シリンダに挿入して前記ホルダで保持する工程と、
    (d)前記収納体本体に海水が流通可能な穴を開口する工程と
    を具備する
    光ケーブル用光ファイバ収容体の製造方法。
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