JP4298852B2 - 綴り具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書類を綴る綴り具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、実公昭57−20379号公報に記載されているような綴り具が知られている。この綴り具100は、図7に示すように、書類Dを押さえる押え金具110と、この押え金具110にスライド可能に積層される係止杆120とからなっている。押え金具110には、綴り足部材200の綴り足210を通す一対の挿通孔111が穿設されており、書類Dの綴り孔D1に通されて上部に突出した綴り足210が、図7の(イ)に示すように、挿通孔111に挿通されるようになっている。
【0003】
一方、係止杆120は、中央部で上に凸に折り曲げ可能に連結された一対の中央杆121と、各中央杆121の端部に上に凹に曲折可能に連結された一対の側部杆122とからなっており、各側部杆122は、離反しない状態でスライド可能に押え金具110上に積層されている。
【0004】
従って、図7の(イ)に示すように折れ曲がって上方に突出した一対の中央杆121の接合部分を下方に押圧することにより、各側部杆122が押え金具110上を互いに離間する方向にスライドし、これによって、図7の(ロ)に示すように、各中央杆121が水平姿勢になるとともに、各側部杆122が綴り足210を押し倒して押え金具110間に押圧挟持し、書類Dが綴り具100によって綴られた状態になる。
【0005】
逆に、一旦綴られた書類Dを解くには、図7の(ロ)に示す状態で、一対の中央杆121の接続部分を指で摘まんで上方に引き上げればよい。そうすると、一対の中央杆121が逆V字状で押え金具110上に突出するとともに、一対の側部杆122が押え金具110上を互いに接近する方向に移動して図7の(イ)に示す状態に戻るため、綴り足210の係止が解除され、これによって綴り具100から書類Dを外すことが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のような綴り具100にあっては、係止杆120で押さえられた綴り足210の押圧を解除するためには、一対の中央杆121の接合部分を指で摘まんで上方に引き上げなければならず、操作が困難であるという問題点を有していた。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、係止杆で押さえられた綴り足の押圧解除操作が容易な綴り具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の綴り具は、綴り足部材の長手方向一対の綴り足をそれぞれ挿通する一対の挿通孔を備えた長尺の押え金具と、この押え金具に長手方向にスライド可能に結合された係止杆とが備えられ、上記係止杆は、中央部で上に凸に折り曲げ可能に連結された一対の中央杆と、各中央杆の端部に上に凹に折り曲げ可能に連結された一対の側部杆とからなっているとともに、各側部杆がそれぞれ離間方向にスライドすることにより上記挿通孔から突出した綴り足を押え金具との間に押圧挟持する綴り姿勢と、各側部杆がそれぞれ近接方向にスライドすることにより各中央杆が逆V字状に上方に突出した状態で上記押圧挟持が解除される解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成され、上記一方の中央杆の上面には、他方の中央杆の上面に亘るように操作片が取り付けられ、上記ガイド突条の中央部には、対向した縁部が切り込まれることにより形成された上記係止杆を押え金具に装着するための装着口が設けられ、上記押え金具は、板状の金具本体と、この金具本体の幅方向両側部が互いに対向する方向に向けて折り返されることによって形成された断面視でL字状の一対のガイド突条とを備え、上記各側部杆は、断面視で逆U字形状に設定された側部杆本体と、この側部杆本体の両側部から互いに反対方向に突設された長手方向に延びる幅方向一対の被ガイド突条とを有し、上記押え金具は、上記一対の被ガイド突条を、上記一対のガイド突条間に嵌め込むことにより、上記側部杆が当該一対のガイド突条に案内されつつ押え金具上をスライドし得るように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
この綴り具によれば、書類の綴り孔に一対の綴り足を通した状態で、各綴り足を押さえ金具の挿通孔に差し通し、解除姿勢に姿勢設定されている係止杆の各中央杆を下方に向けて押圧することにより、各側部杆は押え金具に案内されつつ挿通孔から上方に突出している綴り足を押し倒しながら互いに離間する方向に移動し、係止杆が綴り姿勢に設定されることにより綴り足が側部杆と押さえ金具との間に押圧挟持され、これによって書類が綴り具で綴られた状態になる。
【0010】
逆に綴り具に綴られた書類の綴りを解消するには、操作片の先端を指で摘まんで引き起こせばよい。こうすることによって一対の中央杆は、その連結位置が上に凸に折れ曲がって逆V字状に押え金具上に立直するとともに、各側部杆は互いに近接する方向に移動して係止杆は綴り姿勢から解消姿勢に姿勢変更する。そして、係止杆が解消姿勢に設定されると、綴り足の側部杆および押え金具間の押圧挟持が解消されるため、綴り足を押え金具の挿通孔から引き抜くことにより書類は綴り状態が解消される。
【0011】
そして、一方の中央杆の上面には、他方の中央杆の上面に亘るように操作片が取り付けられているため、綴り姿勢に設定されている係止杆を解除姿勢に姿勢変更するに際し、操作片の先端と中央杆の曲折位置との間の距離、すなわちモーメントの支点と力点との間の距離が、操作片が存在しない場合に比較して長くなっているため、中央杆の引き起こしが楽に行われ、これによって書類の解綴操作が容易になる。
【0012】
請求項2記載の綴り具は、請求項1記載の綴り具において、上記操作片は、上記中央杆に着脱自在に装着されていることを特徴とするものである。
【0013】
この綴り具によれば、操作片として各種のデザインを施したものの複数種類を予め用意しておくことにより、操作片を好みに応じて取り換えることが可能になる。また、顧客の要望に応じて調製した操作片を取り付けたものを容易にオーダーメイドすることが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る綴り具の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図2および図3は、その組立て斜視図であり、図2は係止杆が綴り解除姿勢に設定された状態、図3は係止杆が綴り姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。さらに、図4は、図3のA-A線断面図である。これらの図に示すように、綴り具1は、書類D(図2、図3)に装着される綴り足部材2と、書類Dを介してこの綴り足部材2に装着される押え金具3と、この押え金具3にスライド可能に積層される係止杆4とからなる基本構成を有している。
【0015】
上記綴り足部材2は、合成樹脂製の可撓性を有する部材であり、細長い板状体からなる挟み板21と、この挟み板21の両側部に立設された長手方向一対の綴り足22とからなっている。挟み板21の各端部にはそれぞれ止め孔23が穿設されている。この止め孔23は、必要に応じて図略のファイル表紙に綴り足部材2を固定するためのものである。綴り足22は、書類Dの綴り孔D1(図2)に挿通されるものであり、各綴り足22の互いに反対側の面には1列に並んだ複数個の係止突片22aが突設されている。
【0016】
上記押え金具3は、書類Dを介して綴り足部材2の挟み板21に積層されるものであり、金属板がプレス加工されることにより形成されている。かかる押え金具3は、綴り足部材2より長い板状の金具本体31と、この金具本体31の幅方向両側部が互いに対向するように折り返されることによって形成された断面視でL字状のガイド突条32とを備えて形成されている。
【0017】
各ガイド突条32と金具本体31との間に係止杆4のスライドを案内するガイド溝33が形成されている。ガイド突条32の縁部間の距離は、綴り足22の幅寸法より若干大きく寸法設定され、これによって綴り足22はガイド突条32間に嵌まり込むことができるようになっている。
【0018】
各ガイド突条32の中央部には、対向した縁部が切り込まれて形成した、係止杆4を押え金具3に装着するための装着口34が設けられている。また、金具本体31の装着口34近傍には、長手方向一対の第1係止突起31aが突設されている。これらの第1係止突起31aの各対向面には、互いに対向方向に先下がりの傾斜面31bが形成されている。
【0019】
また、金具本体31の第1係止突起31aより外方位置には、上記綴り足22を挿通する長手方向一対の挿通孔35が穿設され、これらの挿通孔35に綴り足22をそれぞれ挿通することにより、押え金具3が綴り足部材2に結合されるようになっている。
【0020】
さらに、金具本体31における各挿通孔35の外側位置には、長手方向に向けて並設された2個ずつの小さな第2係止突起31cがそれぞれ突設されている。これらの第2係止突起31cは、金具本体31上で互いに反対方向に折れ曲がった綴り足22の係止突片22a間に嵌まり込み、これによって綴り足22がずれるのを防止するためのものである。
【0021】
上記係止杆4は合成樹脂原料を射出成形することによって一体に形成されている。かかる係止杆4は、長手方向一対の中央杆41と、これら中央杆41の外側端部に連設された長手方向一対の側部杆42と、一方の中央杆41に着脱自在に取り付けられた操作片43とからなっている。一対の中央杆41は、長手方向で対向した下端部同士が中央蝶番部44(図2)によって互いに上に凸に曲折可能に連結されているとともに、中央杆41と側部杆42とは、互いに対向した上端部同士が側部蝶番部45によって互いに上に凹に曲折可能に連結されている。
【0022】
上記各蝶番部44,45は、係止杆4を所定の金型を用いて成形するときに中央杆41および側部杆42と同時に一体に形成されるものであり、肉薄に厚み設定することにより、合成樹脂材料が本来的に備えている可撓性によって弾性変形しながら折れ曲がることができ、これによって蝶番の役割を果たすようになっている。
【0023】
また、中央杆41は、ガイド突条32間の隙間寸法より僅かに幅狭に形成されているとともに、厚み寸法(上下方向の寸法)がガイド突条32の上下寸法より若干厚めに設定され、これによって上部がガイド突条32から若干上部に突出した状態で金具本体31上をスライドしながらガイド突条32間に嵌まり込み得るようになっている。
【0024】
上記側部杆42は、断面視で逆U字形状に設定された側部杆本体42aと、この側部杆本体42aの両側部から互いに反対方向に突設された長手方向に延びる幅方向一対の被ガイド突条42bと、側部杆本体42aの側部蝶番部45と反対側の端部に上方に向かって突設された指掛け突起42cとからなっている。側部杆本体42aは、幅寸法および上下寸法が中央杆41のそれらと同一に設定されているとともに、長さ寸法が押え金具3の装着口34の長さ寸法より若干短めに設定されている。
【0025】
また、上記被ガイド突条42bは、押え金具3のガイド溝33の溝幅寸法より若干薄めに寸法設定されているとともに、被ガイド突条42b間の外寸法は、一対のガイド溝33の互いに対向した溝底間の寸法より若干短めに寸法設定され、一対の被ガイド突条42bを、装着口34を通して対応したガイド溝33に嵌め込むことにより、側部杆42がガイド溝33に案内されつつ金具本体31上をスライドし得るようになっている。
【0026】
かかる一対の側部杆42には、対向端部に側部杆42の逆U字状の溝を塞ぐ仕切り壁42dが設けられている。従って、側部杆42をガイド突条32間に嵌め込むに際し、被ガイド突条42bを装着口34からガイド溝33に嵌め込んでいくと、仕切り壁42dが第1係止突起31aに干渉するが、第1係止突起31aには傾斜面31bが設けられているため、仕切り壁42dがこの傾斜面31bに誘導されて登り、被ガイド突条42bの弾性変形により第1係止突起31aを遣り過ごすことによって側部杆42がガイド突条32間に装着されるようになっている。
【0027】
かかる一対の中央杆41と一対の側部杆42とが直列に連結された係止杆4は、長さ寸法が押え金具3の第2係止突起31c間の外寸法より長めに設定され、これによって係止杆4が押え金具3に装着され、かつ、操作片43が押え金具3の中央位置に位置設定された状態で、各側部杆42は、第2係止突起31cを覆い得るようになっている。
【0028】
上記操作片43は、一方の中央杆41の天板41a上に一方の側部が固定され、これによって他方の側部が他方の中央杆41の天板41a上に架るようになっている。本実施形態においては、操作片43は、デザイン性をも考慮して平面視で楕円形状に形状設定されている。
【0029】
かかる操作片43は、図4に示すように、中央杆41の天板41aに取り付けられる板状の操作片本体43aと、この操作片本体43aの裏面側に下方に向かって突設された2つの圧入突片43bとからなっている。操作片本体43aは、長さ寸法が中央杆41の長さ寸法と略同一に設定され、その左半分が図4の左方の中央杆41に固定されることによって右半分が右方の中央杆41の天板41aに当接した状態になっている。
【0030】
また、上記圧入突片43bは、操作片本体43aの左半分に設けられている一方、左の中央杆41の天板41aには、圧入突片43bに対応した圧入孔41bが穿設されている。この圧入孔41bの孔径寸法は、圧入突片43bの外径寸法より僅かに小さく径設定されている。従って、圧入突片43bを圧入孔41bに対向させた状態で操作片本体43aを中央杆41の方向に押圧することにより、圧入孔41bが拡径しながら、あるいは圧入突片43bが縮径しながら、あるいは圧入孔41bの拡径と圧入突片43bの縮径とが同時に起こりながら圧入突片43bが圧入孔41bに嵌入される、いわゆる圧入が行われ、これによって操作片43が左方の中央杆41に固定される。
【0031】
従って、操作片43は、相当の力を加えることで中央杆41の天板41aに対して着脱自在になっており、好みのデザインのものに容易に交換し得るようになっている。
【0032】
図5は、係止杆4の押え金具3に対する装着手順を示す説明図であり、図5の(イ)は、左側の側部杆42を押え金具3のガイド溝33に挿入する直前の状態、図5の(ロ)は、左側の側部杆42がガイド溝33に挿入されつつある状態、図5の(ハ)は、右側の側部杆42をガイド溝33に挿入する直前の状態、図5の(ニ)は、右側の側部杆42がガイド溝33に装着された状態をそれぞれ示している。
【0033】
係止杆4を押え金具3に装着するに際しては、まず、左側の側部杆42を押え金具3の装着口34(図1)に嵌め込むことによって、図5の(イ)に示す状態になる。この状態で左側の側部杆42を左方に向けて押圧することにより被ガイド突条42b(図1)が押え金具3のガイド溝33に嵌まり込み、これによって側部杆42がガイド突条32間に嵌め込まれていくことになる。
【0034】
そして、側部杆42のほとんどがガイド突条32間に嵌め込まれた状態で、側部杆42の仕切り壁42dが左側の第1係止突起31aに干渉するが、このとき側部杆42を左方に向けて強く押圧することにより、仕切り壁42dの下縁部が第1係止突起31aの傾斜面31bに案内されて傾斜を登るため、それに合わせて被ガイド突条42bやガイド突条32が弾性変形し、図5の(ロ)に示すような状態になる。この状態でさらに側部杆42を左方に向けて押圧することにより、仕切り壁42dが第1係止突起31aを乗り越えて左方に移動し、これによって左側の側部杆42が押え金具3に装着された状態になる。
【0035】
ついで、図5の(ハ)に示すように、右側の側部杆42を装着口34に嵌め込んで右方に向けて移動させると、図5の(ニ)に示すように、係止杆4が押え金具3に装着される。そして、一旦係止杆4が押え金具3に装着された状態、すなわち各側部杆42がガイド溝33に嵌め込まれた状態では、操作片43の操作で中央杆41を解除姿勢に設定することによって各側部杆42を互いに接近する方向に移動させても、側部杆42の仕切り壁42dが金具本体31の第1係止突起31aに当止するため、側部杆42が装着口34から抜け出るという不都合が確実に防止される。
【0036】
綴り具1の上記構成によれば、書類Dの一対の綴り孔D1に綴り足部材2の各綴り足22をそれぞれ差し通し、引き続き中央杆41が綴り解除姿勢に設定されている押え金具3の一対の挿通孔35を各綴り足22に外嵌することによって、図1に示すように、書類Dが綴り足部材2の挟み板21と押え金具3とによって挟持された状態になる。
【0037】
この状態で、操作片43の上端部を下方に向けて押圧することにより、中央蝶番部44によって連結されて斜めに起立している各中央杆41の傾斜角度がそれぞれ小さくなっていって各中央杆41の下端部がそれぞれ離間方向に移動し、これによって側部蝶番部45を介して中央杆41に連結している一対の側部杆42がガイド溝33に案内されながら一対の綴り足22を押し倒しつつ金具本体31上を離間方向にそれぞれ移動して中央杆41が綴り姿勢に設定され、図3および図4に示すように、書類Dが綴り具1によって綴られた状態になる。
【0038】
逆に綴り具1によって綴られた書類Dを綴り具1から外すには、図3および図4に示す状態の操作片43を指で摘まんで上方に引き上げればよい。そうすれば、綴り姿勢に設定されている一対の中央杆41がそれぞれ上方に引き上げられ、これによって左右の側部杆42が金具本体31上を互いに接近する方向に移動して、図2に示すように、綴り足22の係止を解除した状態になる。この状態で綴り足22を書類Dの綴り孔D1から引き抜くことによって書類Dの綴り状態を解消することができる。
【0039】
図6は、本発明に係る操作片43の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、中央杆41が綴り解除姿勢に設定された状態、(ロ)は、中央杆41が綴り姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。図6に示すように、本発明においては、一方(図の左方)の中央杆41に、他方(図の右方)の中央杆41に掛るように操作片43が固定されている。従って、綴り解除姿勢に設定されている中央杆41を綴り姿勢に姿勢変更するに際しては、図6の(イ)に示すように、操作片43の上端部が力Fで下方に向かって押圧されるため、操作片43の上端部に姿勢変更操作のための力点P1が形成されるとともに、側部蝶番部45に支点Oが形成される。
【0040】
従って、支点Oと力点Pとの間の距離をL1とすれば、中央杆41を綴り姿勢に姿勢変更させるために中央杆41にはL1×F1のモーメントが作用することになる。これに対して従来のように操作片43が存在しない状態では、操作片43の上端部が力点P2になるため、作用点Oおよび力点P2間の水平距離をL2、力点P2に加える力をF2として、中央杆41に作用するモーメントはL2×F2になる。そして、中央杆41の姿勢変更には同一のモーメントが必要であるためL1×F1=L2×F2であり(すなわちF1=(L2/L1)×F2)、しかもL2<L1であることから、F1<F2となる。
【0041】
これによって綴り解除姿勢にある中央杆41を綴り姿勢に姿勢変更を行うために要する力は、操作片43を備えた本願発明の方が、操作片43のない従来のものより小さくてよいことが判る。
【0042】
このことについては、図6の(ロ)に示すように、綴り姿勢に姿勢設定された中央杆41を綴り解除姿勢に姿勢変更する場合についても、力の加わる向きが上記と逆になるだけで、従来のものより本願発明の方が、少ない力で操作することができる点については同様である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の綴り具によれば、書類の綴り孔に一対の綴り足を通した状態で、各綴り足を押さえ金具の挿通孔に差し通し、解除姿勢に姿勢設定されている係止杆の各中央杆を下方に向けて押圧することにより、各側部杆は押え金具に案内されつつ挿通孔から上方に突出している綴り足を押し倒しながら互いに離間する方向に移動し、係止杆が綴り姿勢に設定されることにより綴り足が側部杆と押さえ金具との間に押圧挟持され、これによって書類を綴り具で綴られた状態にすることができる。
【0044】
逆に書類が綴り具に綴られた状態で操作片の先端を指で摘まんで引き起こすことにより、一対の中央杆は、その連結位置が上に凸に折れ曲がって逆V字状に押え金具上に立直するとともに、各側部杆は互いに近接する方向に移動し、これによって係止杆を綴り姿勢から解消姿勢に姿勢変更することができる。そして、係止杆が解消姿勢に設定されると、綴り足の側部杆および押え金具間の押圧挟持が解消されるため、綴り足を押え金具の挿通孔から引き抜くことにより書類を綴り具から外すことができる。
【0045】
そして、一方の中央杆の上面には、他方の中央杆の上面に亘るように操作片が取り付けられているため、係止杆を姿勢変更するに際し、操作片の先端と中央杆の曲折位置との間の距離、すなわちモーメントの支点と力点との間の距離が、操作片が存在しない場合に比較して長くなっている。従って、中央杆の押圧や引き起こしを従来よりも楽に行うことができる。
【0046】
請求項2記載の綴り具によれば、操作片を中央杆に着脱自在に装着したため、操作片として各種のデザインを施したものの複数種類を予め用意しておくことにより、操作片を好みに応じて取り換えることができる。また、顧客の要望に応じて調製した操作片を取り付けたものを容易にオーダーメイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る綴り具の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】 図1の綴り具の組立て斜視図である。
【図3】 図1の綴り具の組立て斜視図であり、係止杆が綴り姿勢に設定された状態を示している。
【図4】 図3のA-A線断面図である。
【図5】 係止杆の押え金具に対する装着手順を示す説明図であり、(イ)は、左側の側部杆を押え金具のガイド溝に挿入する直前の状態、(ロ)は、左側の側部杆がガイド溝に挿入されつつある状態、(ハ)は、右側の側部杆をガイド溝に挿入する直前の状態、(ニ)は、右側の側部杆がガイド溝に装着された状態をそれぞれ示している。
【図6】 本発明に係る操作片の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、中央杆が綴り解除姿勢に設定された状態、(ロ)は、中央杆が綴り姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。
【図7】 (イ)および(ロ)は、従来の綴り具を例示する側面視の断面図である。
【符号の説明】
1 綴り具 2 綴り足部材
21 挟み板 22 綴り足
22a 係止突片 23 止め孔
3 押え金具 31a 第1係止突起
31b 傾斜面 31c第2係止突起
32 ガイド突条 33 ガイド溝
34装着口 35 挿通孔
4 係止杆 41 中央杆
41a 天板 41b 圧入孔
42 側部杆 42a 側部杆本体
42b 被ガイド突条 42c 指掛け突起
42d 仕切り壁 43 操作片
44 中央蝶番部 45 側部蝶番部
D 書類 D1 綴り孔

Claims (2)

  1. 綴り足部材の長手方向一対の綴り足をそれぞれ挿通する一対の挿通孔を備えた長尺の押え金具と、この押え金具に長手方向にスライド可能に結合された係止杆とが備えられ、上記係止杆は、中央部で上に凸に折り曲げ可能に連結された一対の中央杆と、各中央杆の端部に上に凹に折り曲げ可能に連結された一対の側部杆とからなっているとともに、各側部杆がそれぞれ離間方向にスライドすることにより上記挿通孔から突出した綴り足を押え金具との間に押圧挟持する綴り姿勢と、各側部杆がそれぞれ近接方向にスライドすることにより各中央杆が逆V字状に上方に突出した状態で上記押圧挟持が解除される解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成され、上記一方の中央杆の上面には、他方の中央杆の上面に亘るように操作片が取り付けられ、上記押え金具は、板状の金具本体と、この金具本体の幅方向両側部が互いに対向する方向に向けて折り返されることによって対向縁部が形成された断面視でL字状の一対のガイド突条とを備え、上記ガイド突条の中央部には、上記対向縁部が切り込まれることにより形成された上記係止杆を押え金具に装着するための装着口が設けられ、上記各側部杆は、断面視で逆U字形状に設定された側部杆本体と、この側部杆本体の両側部から互いに反対方向に突設された長手方向に延びる幅方向一対の被ガイド突条とを有し、上記係止杆は、上記一対の被ガイド突条を、上記一対のガイド突条間に嵌め込むことにより、上記側部杆が当該一対のガイド突条に案内されつつ押え金具上をスライドし得るように構成されていることを特徴とする綴り具。
  2. 上記操作片は、上記中央杆に着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項1記載の綴り具。
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