JP4297054B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式によるカラー画像形成装置に関する。
例えば、複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式によるカラー画像形成方法においては、一般に、複数の像担持体上においてそれぞれ異なる色の1次トナー像を形成させ、それらを中間転写体に順次に1次転写してカラートナー像を形成させ、次いでこのカラートナー像を転写材に2次転写させ、その後、転写材に対して定着工程を行うことによって、カラー画像を形成することが行われている。
中間転写体上におけるカラートナー像のトナー層電位の高さはトナーの付着量によって変化するが、2次転写条件は通常、黒色ベタ画像における黒色トナー像の電位の高さに合わせて設定されているところ、複数色のトナー像を重ね合わせたトナー付着量の多いカラー画像を形成する場合には、2次転写工程において様々な転写不良が生ずる結果、得られるカラー画像において色ムラやトナー散りなどの画像欠陥が発生する、という問題がある。これは、適正な2次転写条件がトナー層電位の高さによって異なるからである。
このような問題を解決するために、例えば、2次転写工程の前に、例えば放電電極とグリッド電極とからなるスコロトロン帯電器によって2次転写前処理を行ってカラートナー像に対してトナーと同極性の電荷を付与して当該カラートナー像のトナー層電位が一律の高さとなるよう調整し、その状態において2次転写工程を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
しかしながら、中間転写体上のカラートナー像のトナー層電位の高さは、トナー付着量のみでなくトナー帯電量にも関係するために使用環境や使用状況によって異なり、2次転写前処理を行うべきカラートナー像のトナー層電位の高さによってグリッド電極に印加すべき適正グリッド電圧の大きさが異なるが、上述の方法においては、グリッド電極に印加するグリッド電圧の大きさは常に一定とされているため、カラートナー像について2次転写において常に良好な転写条件を実現することができない。
特開平10−274892号公報 特開平11−143255号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、カラートナー像を構成するトナーの付着量にかかわらず、2次転写において常に良好な転写条件が実現されてトナー散りおよび色ムラなどの画像欠陥の発生が抑制され、良好なカラー画像が得られるカラー画像形成装置を提供することにある。
本発明のカラー画像形成装置は、複数の像担持体上にそれぞれ静電的に形成された異なる色のトナー像を順次に、各々の1次転写領域において1次転写電流を供給することによって、循環移動する中間転写体に1次転写し、当該中間転写体上において各色のトナー像が積重されることにより形成されたカラートナー像を転写材に2次転写することにより、当該転写材上においてカラートナー像を形成するカラートナー像形成手段を具えるカラー画像形成装置であって、
中間転写体の移動方向における最下流位置の1次転写領域よりも下流側でかつ2次転写手段よりも上流側の位置に設けられた、当該中間転写体の表面にトナーの電位と逆極性の電荷を付与する放電電極およびトナーの電位と同極性の電圧が印加されるグリッド電極を有する2次転写前除電手段と、中間転写体上のカラートナー像の濃度を検知する濃度検出手段とを具え、
2次転写前除電手段のグリッド電極に印加される電圧の大きさが、1次転写電流の大きさおよび濃度検出手段の出力値により定まるトナー帯電量規格値に基づいて決定されるものであって、
前記トナー帯電量規格値は、設定された大きさの1次転写電流が供給された場合において取得された当該カラー画像形成装置に固有の検量線によって、濃度検出手段の出力値から換算された中間転写体上のカラートナー像のトナー帯電量に応じて選択されることを特徴とする。
本発明のカラー画像形成装置によれば、1次転写領域において供給される1次転写電流の大きさおよび中間転写体上に形成されたカラートナー像のトナー付着量によって定まるトナー帯電量規格値に基づいてグリッド電極に印加されるグリッド電圧の大きさが決定されて中間転写体上のカラートナー像のトナー層電位が調整される結果、カラートナー像のトナー付着量にかかわらず、当該カラートナー像のトナー層電位の高さを2次転写動作に適正な範囲とすることができて2次転写工程において常に良好な転写条件が実現され、その結果、色ムラやトナー散りなどの画像欠陥が発生せずに良好なカラー画像が得られる。
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のカラー画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
この画像形成装置は、カラー画像を形成する画像形成装置であって、複数の像担持体に形成される互いに異なる色のトナー像を、共通の中間転写体に順次に1次転写することにより当該中間転写体上で各色のトナー像を重ね合わせ、この中間転写体上において形成されたカラートナー像を転写材に一括して2次転写することにより転写材上においてカラートナー像を形成する、いわゆる中間転写方式のものである。
このカラー画像形成装置は、無端状のベルトからなり図1において矢印方向に循環移動される中間転写体17を具えており、この中間転写体17の外周面領域に設けられたトナー像形成ユニット配置領域には、中間転写体17の移動方向に沿って、各々、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像およびブラックトナー像を形成する4つのトナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kが順次に互いに離間して並ぶよう設けられている。中間転写体17は、各々のトナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kにおける1次転写手段14Y、14M、14C、14Kによって像担持体10Y、10M、10C、10Kの各々に対接されながら循環移動されるよう、中間ローラ17a、17b、17cおよび後述するバックアップローラ17dよりなるローラ群に張架された状態とされている。
中間転写体17は、例えば表面抵抗率が1×104 〜1×1012Ω/□である半導電性を有する無端状のベルトにより構成されている。表面抵抗率は、抵抗測定器「ハイレスターIP」(油化電子製)を用い、常温常湿(温度20±1℃、湿度50±2%)環境下において、電圧100Vを10秒間印加することにより計測した値である。
この中間転写体17は、例えば、熱硬化ポリイミド、変性ポリイミドなどのポリイミドにより形成されていることが好ましい。
イエロートナー像に係るトナー像形成ユニット30Yにおいては、回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体10Yを具え、この像担持体10Yの外周面領域において、各々、像担持体10Yの回転方向に対して、帯電装置11Y、露光装置12Yおよびイエロートナー像に係る現像剤により現像を行う現像手段13Yがこの順に並ぶよう配設されており、像担持体10Yの回転方向における現像手段13Yより下流の位置に具えられた1次転写手段14Yの下流の位置には、像担持体クリーニングブレードを具えた像担持体クリーニング手段18Yが設けられている。
像担持体10Yは、例えば、ドラム状金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層を有するものであり、図1においては紙面に垂直な方向に伸びる状態で配設されている。
帯電装置11Yは、例えばグリッド電極と放電電極とを有するスコロトロン帯電器よりなり、露光装置12Yは、例えばレーザ照射装置よりなる。
現像手段13Yは、例えば、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブおよび像担持体10Yとこの現像スリーブとの間に直流および/または交流バイアス電圧を印加する電圧印加手段(図示せず)が設けられてなる。
1次転写手段14Yは、中間転写体17を介して像担持体10Yの表面に押圧された状態で1次転写領域を形成するよう配設された1次転写ローラ141Yと、この1次転写ローラ141Yに接続された、例えば定電流電源よりなる転写電流供給装置(図示せず)とにより構成されており、転写電流供給装置によって1次転写ローラ141Yに1次転写電流が供給されることにより、像担持体10Y上におけるイエロートナー像を、中間転写体17に転写する、いわゆる接触転写方式のものである。
像担持体クリーニング手段18Yの像担持体クリーニングブレードは、例えば、ウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材によって支持されると共に、先端部分が像担持体10Yの表面に当接されるよう設けられており、像担持体クリーニングブレードの基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体10Yの回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とされている。
他のトナー像形成ユニット30M、30C、30Kの各々についても、現像剤がイエロートナーの代わりにそれぞれマゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーを含むものである他は、イエロートナー像に係るトナー像形成ユニット30Yと同様の構成とされている。
ここで、トナー像形成ユニット30M、30C、30Kの1次転写手段14M、14C、14Kの各々においても、イエロートナー像に係るトナー像形成ユニット30Yにおいて1次転写手段14Yによって供給される1次転写電流の大きさと同じ大きさの1次転写電流が供給されている。
中間転写体17の移動方向における最下流位置のトナー像形成ユニットである黒色トナーに係るトナー像形成ユニット30Kより下流側の位置には、2次転写手段14Sが設けられており、この2次転写手段14Sは、中間転写体17を介してバックアップローラ17dを押圧して2次転写領域を形成する2次転写ローラ141Sと、この2次転写ローラ141Sに接続された、転写電圧印加装置(図示せず)とにより構成されており、転写電圧印加装置によって2次転写ローラ141Sに転写電圧が印加されることにより、中間転写体17上に形成されたカラートナー像を、搬送されてきた転写材Pに2次転写する、いわゆる接触転写方式のものである。ここに、トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30K、中間転写体17および2次転写手段14Sにより、カラートナー像形成手段が構成されている。
また、中間転写体17の移動方向における2次転写手段14Sより下流側の位置には、中間転写体17上における未転写トナーを除去するクリーニングブレードを具えた中間転写体クリーニング手段18Sが設けられている。
そして、中間転写体17の移動方向における2次転写手段14Sの下流側であり、かつ、中間転写体クリーニング手段18Sの上流側である位置には、中間転写体17Y上のカラートナー像の濃度を検出する濃度検出手段19Sが設けられている。
濃度検出手段19Sは、中間転写体17上のカラートナー像の濃度を検出するものであって、例えば、IDC(Image Density Control)センサなどの、出射される光が拡散光であるタイプの光センサを用いることができる。
而して、本発明のカラー画像形成装置においては、中間転写体17の移動方向における最下流位置の1次転写手段14Kの下流側でかつ2次転写手段14Sの上流側において、例えばグリッド電極を有するスコロトロン帯電器よりなる2次転写前除電手段20が、中間転写体17を介して中間ローラ17cに対向するよう設けられている。
2次転写前除電手段20は、中間転写体17上に形成されたカラートナー像に対してこれを構成するトナーの電位と同極性の電荷を付与する機能を有するものであり、放電ワイヤよりなる放電電極21と、放電電極21よりカラートナー像に付与される電荷量を規制してカラートナー像の電位の高さを制御するためのグリッド電極22と、これらの放電電極21およびグリッド電極22を支持する導電性材よりなる支持部材23とにより構成される。
グリッド電極22は、中間転写体17の表面と例えば1mmの間隙を介して離間した対向状態に設けられている。
支持部材23はグリッド電極22と同じ電位状態に維持されており、中間ローラ17cは接地電位状態に維持されている。
放電電極21には、放電電圧印加装置21Aによって、カラートナー像に対してこれを構成するトナーの電位と逆極性のバイアス電圧が印加され、グリッド電極22には、グリッド電圧印加装置22Aによって、放電電極21において印加される電圧の極性と逆極性の電圧、すなわち、トナーの電位と同極性のグリッド電圧が印加される。
放電電極21に印加されるバイアス電圧の大きさは、例えばカラートナー像を構成するトナーが負帯電特性を有するものである場合、+4〜+6kVである。
そして、グリッド電極22に印加されるグリッド電圧の大きさは、1次転写領域において供給される1次転写電流の大きさ、および中間転写体17に対して設けられた濃度検出手段19Sの出力値Vaにより定まる、トナー帯電量規格値yに基づいて決定される。ここに、1次転写電流の大きさは、高い転写率で1次転写が行うわれるよう、適宜の大きさに設定され、例えば1次転写ローラ141Y、141M、141C、141Kに供給される1次転写電流の大きさは、15μA〜30μAである。
例えば現像手段14Y、14M、14C、14Kにおいて供給された1次転写電流が20μAであるときに、2次転写前除電手段20のグリッド電極22に印加されるグリッド電圧Vgの大きさが、濃度検出手段19Sの出力値Vaとの関係において、下記の特定式(1)を満たすよう決定される。
式(1):Vg(V)=68.18Va(V)+156.59
具体的には、まず、供給される1次転写電流の大きさが20μAである場合において取得された当該カラー画像形成装置に固有の、濃度検出手段19Sの出力値Vaおよびトナー帯電量xの検量線「Va=−0.055x+6」を用いて、濃度検出手段19Sの出力値Vaからトナー帯電量xが換算され、このトナー帯電量xに応じたレベルのトナー帯電量規格値yが選択される。
そして、グリッド電極22に印加されるべきグリッド電圧Vgの大きさが、予め取得された当該カラー画像形成装置に固有の、トナー帯電量規格値yおよびグリッド電圧Vgの特定関係式(A)「Vg=−3.75y−252.5」(図2において(A)で示す)を用いて決定される。
図2において、縦軸は「グリッド電圧Vgの大きさ(V)」、横軸は「トナー帯電量規格値y」である。
<トナー>
以上のカラー画像形成装置において用いられるトナーは、重量平均粒径が4〜7μmの範囲のものが好ましい。重量平均粒径が4〜7μmの範囲であるトナーを用いることにより、定着装置における定着工程において、転写材Pに対する付着性の過度なトナーや付着力の弱いトナーなどの存在を減らすことができ、安定した現像性を長期間にわたって得ることができると共に、高い転写効率が得られてハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した可視画像が形成される。
ここに、トナーの体積平均粒径は、「コールターカウンターTA−II」または「コールターマルチサイザー」(いずれもコールター社製)を用いて測定した値である。
このようなトナーは、重合性単量体を水系媒体中で重合させて得られるものであり、例えば懸濁重合法や、必要な添加剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳化重合し、微粒の重合体粒子を製造し、その後に、有機溶媒、凝集剤などを添加して会合する方法で製造することができる。また、単量体とトナーの構成に必要な離型剤や着色剤などの分散液とを混合して会合させる方法や、単量体中に離型剤や着色剤などのトナー構成成分を分散した上で乳化重合する方法などにより製造することもできる。ここで、「会合」とは樹脂粒子および着色剤粒子が複数個融着することを示す。また本発明でいうところの水系媒体とは、少なくとも水が50質量%以上含有されたものを示す。
このようなトナーを製造する方法の一例を示せば、重合性単量体中に着色剤や必要に応じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤などの各種構成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンドグラインダー、超音波分散機などで重合性単量体に各種構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が溶解あるいは分散された重合性単量体を分散安定剤を含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーなどを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、攪拌機構が後述の攪拌翼である反応装置へ移し、加熱することで重合反応を進行させる。反応終了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することでトナーを調製する。
以上のようなトナーの球形化度が、0.94〜0.98であることが好ましい。トナーの球形化度は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)により500倍に拡大したトナー粒子像を500個無作為にサンプリングして画像解析装置「SCANNING IMAGE ANALYSER」(日本電子社製)によってトナー粒子像の解析を行い、下記式(2)によって算出されるものである。
式(2);球形化度=円相当径から求めた円の周囲長/粒子投影像の周囲長
球形化度が0.94よりも小さいトナーは、粒子の凹凸が大きくなり、機械内での圧力により破壊されやすく、また現像手段13Y、13M、13C、13Kにおいてトナー粒子が一様に帯電されないため、良好な可視画像を形成することができない。一方、球形化度が0.98よりも大きいトナーは、粒子が真球に近すぎるものであるため、クリーニング性が劣ったものとなる。
本発明のカラー画像形成装置においては、以上説明したような方法によって製造される、その形状が特定の条件を満たす小径の球形のトナーを含有する現像剤を用いることにより、ハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した画質の可視画像を形成することができる。
以上説明したようなトナーは、一成分現像剤として用いても、二成分現像剤として用いてもよい。
一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたものが挙げられ、いずれも使用することができる。
また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いる場合は、キャリアの磁性粒子として、鉄、フェライト、マグネタイトなどの金属、それらの金属とアルミニウム、鉛などの金属との合金などの従来より好適に利用されている材料を用いることができ、特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径が15〜100μmのものであることが好ましく、より好ましくは25〜80μmのものである。
キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
このカラー画像形成装置においては、次のようにして画像形成動作が行われる。すなわち、トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの各々において、像担持体10Y、10M、10C、10Kが回転駆動され、この像担持体10Y、10M、10C、10Kが帯電装置11Y、11M、11C、11Kによって所定の極性、例えば負極性に帯電され、次いで、像担持体の表面においてトナー像が形成されるべき画像形成領域に、露光装置12Y、12M、12C、12Kによって露光されることにより、照射箇所(露光領域)の電位が低下されて原稿画像に対応した静電潜像が像担持体10Y、10M、10C、10K上に形成され、像担持体10Y、10M、10C、10Kの表面電位と同じ極性、例えば負極性に帯電されたトナーが像担持体10Y、10M、10C、10Kの静電潜像に付着して反転現像が行われ、これにより各色のトナー像が形成される。
さらに、1次転写手段14Y、14M、14C、14Kにより、トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの各々の1次転写領域において1次転写電流が供給されることによって、各色のトナー像が、順次に1次転写されて重ね合わせられることにより、中間転写体17上にカラートナー像が形成される。
そして、濃度検出手段19Sの出力値から、1次転写領域において供給された1次転写電流の大きさに係る検量線を用いてトナー帯電量規格値が選択され、この選択されたトナー帯電量規格値から、トナー帯電量規格値とグリッド電圧との特定関係式(A)を用いて2次転写前除電手段20のグリッド電極22に印加するグリッド電圧の大きさが決定されることによって、中間転写体17上のカラートナー像のトナー層電位の高さが、2次転写工程について適正な範囲の高さまで低下される。
以上のようなトナー層電位状態が実現されたカラートナー像が、その後、転写電圧印加装置により適正な大きさに制御された転写電圧が2次転写手段14Sの2次転写ローラ141Sに印加されることにより転写材Pに2次転写され、その後、定着装置による定着工程が行われ、これによりカラー画像が形成される。
トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kにおいては、1次転写領域を通過して像担持体10Y、10M、10C、10K上に残留する未転写トナーが、像担持体クリーニング手段18Y、18M、18C、18Kの像担持体クリーニングブレードにより除去される。
また、2次転写領域を通過して中間転写体17上に残留する未転写トナーは、中間転写体クリーニング手段18Sのクリーニングブレードにより除去される。
以上のカラー画像形成装置によれば、中間転写体17上に形成されたカラートナー像のトナー付着量および1次転写領域において供給される1次転写電流の大きさから変換されるトナー帯電量によってトナー帯電量規格値が定まり、この定められたトナー帯電量規格値に基づいて、すなわち、中間転写体17上に形成されるべきカラートナー像を構成する実際のトナーの付着量に基づいてグリッド電極22に印加されるグリッド電圧の大きさが決定される。つまり、カラートナー像を形成する実際のトナーの付着量に応じてそのトナー層電位の高さが調整される結果、中間転写体17上に形成されたカラートナー像のトナー層電位の高さを2次転写動作に適正な範囲とすることができる。従って、カラートナー像のトナー付着量にかかわらず、2次転写工程において常に良好な転写条件が実現され、その結果、色ムラやトナー散りなどの画像欠陥が発生せずに良好なカラー画像が得られる。
上記の効果は、グリッド電圧の大きさが、1次転写領域において供給される1次転写電流の大きさを考慮して選択されたトナー帯電量規格値に基づいて決定されているために、当該1次転写領域において供給される1次転写電流の大きさが変更されたときなどに特に有効である。
また、上記の効果は、マゼンタ色のトナー像およびシアン色のトナー像による青色の画像を形成するときに、特に顕著に現れる。
以上、本発明について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、1次転写電流の大きさが各々のトナー像形成ユニットにおいて異なる場合には、グリッド電圧の大きさを決定するために用いる1次転写電流の大きさを、選ばれた1つ〜4つのトナー像形成ユニットにおける1次転写電流の大きさの平均値、選ばれた1つ〜4つのトナー像形成ユニットにおける1次転写電流の大きさの合計値、あるいは、選ばれた1つのトナー像形成ユニットにおける1次転写電流の大きさそのものなどとすることができる。
また例えば、トナー帯電量規格値からグリッド電圧を定めるための特定関係式は、上記式(A)のように一義的に定めるようなものに限定されず、例えば下記式(B)のように、トナー帯電量規格値yに対してグリッド電圧Vgがある範囲内の大きさとして定められる構成としてもよい。
式(B):Vg(V)=−3.75y−(252.5±15)
ただし、図2においては、Vg(V)=−3.75y−(252.5+15)を(B1)、Vg(V)=−3.75y−(252.5−15)を(B2)として示す。
以下に、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<実施例1〜4、比較例1〜6>
図1の構成に従って本発明に係るカラー画像形成装置を製造した。このカラー画像形成装置(「Sitios8050」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社製)の改造機)の具体的な構成は以下に示す通りである。
(1)現像手段としては、2成分現像方式のものを用いた。
(2)現像剤としては、負帯電特性を有するトナーが含有されたものを用いた。
(3)中間転写体としては、表面抵抗率が1×1011Ω/□、体積抵抗率が1×108 Ωcm、その周長が861mmであるポリイミドよりなる無端状の半導電性樹脂ベルトよりなるものを用い、このベルトの張力(テンション)を49Nに設定した。
(4)1次転写手段としては、1次転写ローラによる接触転写方式のものを用い、1次転写ローラは、カーボンがシリコーン樹脂に分散されてなる発泡スポンジ状態の半導電性ゴムからなる被覆層が、ステンレス鋼よりなる円筒状の導電性芯金の外周面に形成されてなる、外径が20mm、抵抗値が1×106 Ω、アスカーC硬度が25°のものである。この1次転写ローラの像担持体に対する押圧力を4.9Nに設定し、転写電流印加装置により1次転写ローラに供給される電流値を20μAに設定した。
(5)2次転写前除電手段としては、放電電極とグリッド電極とよりなるスコロトロン帯電器を用いた。
(6)2次転写手段としては、2次転写ローラによる接触転写方式のものを用い、2次転写ローラは、カーボンがシリコーン樹脂に分散されてなる発泡スポンジ状態の半導電性ゴムからなる被覆層が、ステンレス鋼よりなる円筒状の導電性芯金の外周面に形成されてなる、外径が30mm、抵抗値が1×107 Ω、アスカーC硬度が67°のものである。この2次転写ローラの中間転写体に対する押圧力を40Nに設定し、転写電圧印加装置により2次転写ローラに3kVの転写電圧を印加した。
(7)濃度検出手段としては、IDCセンサを用いた。
また、中間転写体(17)の移動方向における2次転写前除電手段(20)の下流側であり、かつ2次転写手段(14S)の上流側の位置において電位計測器(25)を配設し、2次転写前除電手段(20)による2次転写前帯電位制御処理後のトナー層電位を計測した。計測結果を表1に示す。
以上のようなカラー画像形成装置を用いて、グリッド電極に印加されるグリッド電圧を、下記表1の通りに、濃度検出手段の出力値により定められるトナー帯電量規格値に基づいて設定し、下記の実写テスト1を行った。結果を表1に示す。
〔実写テスト〕
転写材としてカラーペーパー「Konicaminolta J Paper」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社製)を用い、各々のトナー像形成ユニットにおける非露光領域における有機感光体の表面電位を−700V、露光領域における有機感光体の表面電位を−100Vに設定し、低温低湿環境下(10℃、20%)において、現像手段において、−600Vの直流電圧にピーク間電圧1.5kV、周波数4kHzの交流電圧を重畳した現像バイアス電圧を印加するよう設定し、2次転写前除電手段において、放電電極に+5kVの直流バイアス電圧を印加するよう設定し、マゼンタ色およびシアン色よりなる2色ベタ画像およびシアン色の細線画像をそれぞれ1枚出力し、得られた画像について画質を目視にて観察し、2色ベタ画像について色ムラのない画像を「○」とし、色ムラが観察された画像を「×」とし、また、細線画像についてトナー散りのない画像を「○」とし、トナー散りが観察された画像を「×」として評価した。結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、2次転写前除電手段(20)において、濃度との関係において上記式(B)により決定された適正グリッド電圧が印加されてなる実施例1〜4に係るカラー画像形成装置においては、得られるカラー画像についてマゼンタ色およびシアン色の青色ベタ画像においても色ムラが観察されず、また、細線画像においてトナー散りなどの画像欠陥の発生がないことが理解される。
これに対して、2次転写前除電手段(20)において現像電流の大きさとの関係において上記式(B)の範囲から逸脱する大きさのグリッド電圧が印加されてなる比較例1〜6に係るカラー画像形成装置においては、得られる青色ベタ画像について色ムラが観察されたことから、印加されたグリッド電圧の大きさが過小である、すなわちカラートナー像の除電不足と推測され、また、得られる細線画像についてトナー散りが観察されたことから、印加されたグリッド電圧の大きさが過大である、すなわち除電過多と推測される。
<実施例5〜6>
1次転写手段において供給した1次転写電流の大きさを15μm、30μmとしたことの他は実施例1と同様のカラー画像形成装置を用いて、グリッド電極に印加されるグリッド電圧を、濃度検出手段の出力値により定められるトナー帯電量規格値に基づいて設定し、実施例1と同様に実写テストを行ったところ、得られるカラー画像についてマゼンタ色およびシアン色の青色ベタ画像においても色ムラが観察されず、また、細線画像においてトナー散りなどの画像欠陥の発生がなかった。
本発明のカラー画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。 式(A)および式(B)を示すグラフである。
符号の説明
10Y、10M、10C、10K 像担持体
11Y、11M、11C、11K 帯電装置
12Y、12M、12C、12K 露光装置
13Y、13M、13C、13K 現像手段
14Y、14M、14C、14K 1次転写手段
141Y、141M、141C、141K 1次転写ローラ
14S 2次転写手段
141S 2次転写ローラ
17 中間転写体
17a、17b、17c 中間ローラ
17d バックアップローラ
18Y、18M、18C、18K 像担持体クリーニング手段
18S 中間転写体クリーニング手段
19S 濃度検出手段
20 2次転写前除電手段
21 放電電極
21A 放電電圧印加装置
22 グリッド電極
22A グリッド電圧印加装置
23 支持部材
25 電位計測器
30Y、30M、30C、30K トナー像形成ユニット

Claims (1)

  1. 複数の像担持体上にそれぞれ静電的に形成された異なる色のトナー像を順次に、各々の1次転写領域において1次転写電流を供給することによって、循環移動する中間転写体に1次転写し、当該中間転写体上において各色のトナー像が積重されることにより形成されたカラートナー像を転写材に2次転写することにより、当該転写材上においてカラートナー像を形成するカラートナー像形成手段を具えるカラー画像形成装置であって、
    中間転写体の移動方向における最下流位置の1次転写領域よりも下流側でかつ2次転写手段よりも上流側の位置に設けられた、当該中間転写体の表面にトナーの電位と逆極性の電荷を付与する放電電極およびトナーの電位と同極性の電圧が印加されるグリッド電極を有する2次転写前除電手段と、中間転写体上のカラートナー像の濃度を検知する濃度検出手段とを具え、
    2次転写前除電手段のグリッド電極に印加される電圧の大きさが、1次転写電流の大きさおよび濃度検出手段の出力値により定まるトナー帯電量規格値に基づいて決定されるものであって、
    前記トナー帯電量規格値は、設定された大きさの1次転写電流が供給された場合において取得された当該カラー画像形成装置に固有の検量線によって、濃度検出手段の出力値から換算された中間転写体上のカラートナー像のトナー帯電量に応じて選択されることを特徴とするカラー画像形成装置。
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