JP4296865B2 - Sheet processing device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置から排出される用紙(シート)を処理するシート処理装置に係り、より詳しくは、用紙(シート)のセット機構を備えたシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタや複写機等の画像形成装置から排出される記録済みの用紙(シート)を受け入れ、所定の後処理を施すシート処理装置が、近年、広く用いられている。これは、画像形成装置のオンライン化と共に、画像形成装置による記録の高生産性が進み、画像形成後の記録紙に対してステープル綴じ、パンチ(丸穴開け)、紙折り、などの後処理手段を装備しながら高生産性の確保を図ることが一般的になってきたことによる。
【0003】
このようなシート処理装置としては、例えば、ステープル綴じを例に挙げると、記録済みの用紙を受け入れてコンパイラトレイ(コンパイルトレイ)上にスタックし、用紙搬送方向に直交する方向の一端部側に設けられた横基準壁に対して逆側の端部に設けられたタンパにより、新たに供給された用紙を横基準壁に押し付けて整合し、所定枚数のシート束を生成した後、ステープラ部によるステープル綴じを実行する技術が存在する(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−120284号公報(第3−4頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的な画像形成装置では、所定の基準位置に基づいて用紙上に画像形成が行われるが、その基準位置として、用紙の搬送方向手前側や奥側を基準とするサイドレジ(サイドレジストレーション)を採用するタイプがある。また、用紙の搬送方向中央位置を基準とするセンターレジ(センターレジストレーション)を採用するタイプもある。一方、シート処理装置においても、サイドレジを採用するタイプとセンターレジを採用するタイプとがある。
【0006】
コンパイルトレイに新たに供給された用紙は、既にコンパイルトレイ上で整合されている用紙群に対し、用紙搬送方向に直交する方向に所定量ずれた位置に到達する。このため、センターレジを採用したシート処理装置では、用紙搬送方向に直交する方向の長さ(用紙幅)が小さい用紙ほど、コンパイルトレイに新たに供給された用紙を移動させる距離が大きくなってしまう。すると、用紙揃えを行う際に、タンパと既にコンパイルトレイ上に積載された用紙群の側面との間に新たに供給された用紙の端部が挟まれてしまい、シート束の揃えが不十分となるおそれがあった。
【0007】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、シート搬送時の基準位置やシートサイズ等とに関わらず、きれいなシート揃えを行うことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明のシート処理装置は、順次、供給されるシートを集積して、ひとつのシート束を形成するコンパイルトレイと、コンパイルトレイのシート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設されるタンパと、タンパの移動に伴ってコンパイルトレイに新たに供給されるシートのタンパ側端部を持ち上げ可能なリフト部材とを有している。
ここで、リフト部材は、タンパに収納可能に構成されることを特徴とすることができる。
【0009】
また、他の観点から捉えると、本発明のシート処理装置は、順次、供給されるシートを集積して、ひとつのシート束を形成するコンパイルトレイと、コンパイルトレイのシート搬送方向片側側部に沿って配設される横基準壁と、横基準壁に対向してコンパイルトレイのシート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設されるタンパとを備え、タンパは、コンパイルトレイに対してスライド自在に取り付けられる基部と、基部に取り付けられ、一方の側面には壁部が形成される側壁部と、一端側が基部に揺動自在に取り付けられると共に、他端側が側壁部に形成される開口部に挿入配置されるレバーとを有している。
【0010】
ここで、レバーを基部上に突出させる方向に付勢する付勢部材をさらに有することを特徴とすることができる。また、レバーは側壁部に挿入される側が櫛歯状に形成され、開口部はレバーの櫛歯状に対応した複数のスリット状開口を有していることを特徴とすることができる。さらに、側壁部が基部に対してスライド可能に取り付けられていることを特徴とすることができる。
【0011】
さらに、他の観点から捉えると、本発明のシート処理装置は、順次、供給されるシートを集積して、ひとつのシート束を形成するコンパイルトレイと、コンパイルトレイのシート搬送方向片側側部に沿って配設される横基準壁と、横基準壁に対向してコンパイルトレイのシート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設されるタンパと、タンパの横基準壁側に取り付けられ、横基準壁に向かって下側に傾斜する傾斜板とを備え、タンパは、シートのシート搬送方向に直交する方向の長さが所定の大きさ未満の場合と、所定の大きさ以上の場合とで、異なる揃え動作を行うことを特徴としている。
【0012】
ここで、タンパは、シートのシート搬送方向に直交する方向の長さが所定の大きさ未満の場合に、シートから離間した所定の待機位置より横基準壁に向かう方向の中間位置まで移動してシートを横基準壁に当接しない部位まで押し、中間位置より横基準壁から待避する方向の一時待避位置まで移動してシートから離間し、再度横基準壁に向かう方向の最終位置まで移動してシートを横基準壁に当接する部位まで押すことを特徴とすることができる。
【0013】
さらにまた、他の観点から捉えると、本発明のシート処理装置は、順次、供給されるシートを集積して、ひとつのシート束を形成するコンパイルトレイと、コンパイルトレイのシート搬送方向片側側部に沿って配設される横基準壁と、横基準壁に対向してコンパイルトレイのシート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設されるタンパと、タンパの横基準壁側に取り付けられ、横基準壁に向かって下側に傾斜する傾斜板とを備え、タンパは、シートの枚数が所定の枚数未満の場合と、所定の枚数以上の場合とで、異なる揃え動作を行うことを特徴としている。
【0014】
ここで、タンパは、コンパイルトレイに積載されるシートが所定の枚数未満の場合に、所定の枚数以上の場合よりも横基準壁に近接する位置まで移動してシートを横基準壁に押し付けることを特徴とすることができる。
【0015】
また、他の観点から捉えると、本発明のシート処理装置は、順次、供給されるシートを集積して、ひとつのシート束を形成するコンパイルトレイと、コンパイルトレイのシート搬送方向片側側部に沿って配設される横基準壁と、横基準壁に対向してコンパイルトレイのシート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設されるタンパと、タンパの横基準壁側に取り付けられ、横基準壁に向かって下側に傾斜する傾斜板と、コンパイルトレイ上で揃えられたシート束にステープル処理を施すステープラとを備え、タンパは、ステープラによってシート束のタンパに寄った側にステープル処理を施す場合と、横基準壁に寄った側にステープル処理を施す場合とで、ステープル処理時に待機する位置が異なることを特徴としている。
【0016】
ここで、タンパは、シート束のタンパ側にステープル処理を施す場合に、シート束から離間した位置で待機することを特徴とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は本実施の形態が適用されるシート処理装置の全体構成を示した図である。 シート処理装置(用紙処理装置)2は、例えば、電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1に接続され、後処理装置として用いられる。このシート処理装置2は、画像形成装置1に接続されるトランスポートユニット3、このトランスポートユニット3にて取り込まれたシート(用紙)に対して折り処理を施す折りユニット4、この折りユニット4を通過したシートに対して所定の最終処理を施すフィニッシャ5、冊子の表紙などの合紙を供給するインターポーザ6、シート処理装置2の各機構部を制御する制御部7を備えている。尚、制御部7は、図1では、フィニッシャ5の筐体内に設けられているが、他のユニットの筐体内に設けることも可能である。また、画像形成装置1本体内に全ての制御機能を集約させるように構成することもできる。
【0018】
これらの各ユニットにて構成されるシート処理装置2を機能で分割すると、フィニッシャ5に設けられ、用紙束を生成してステープル綴じを実行するステープル機能部10、フィニッシャ5に設けられ、用紙束を中綴じして製本する中綴じ製本機能部30、折りユニット4に設けられ、シートに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)を施す折り機能部50、例えばフィニッシャ5に設けられ、2穴や4穴の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部70、およびインターポーザ6などで構成され、用紙束の表紙に用いられる厚紙や窓空き用紙などの合紙を供給する合紙機能部80を有している。
【0019】
次に、本実施の形態における特徴的な構成である、ステープル機能部10について詳述する。
図2は、ステープル機能部10を示した構成図である。ステープル機能部10は、搬送される用紙をガイドする搬送ガイド101,102、用紙を検知して各機構部の動作を制御するための信号を出力するコンパイルイクジットセンサ103、搬送ガイド101,102の間を通って搬送された用紙を排出(搬送)する搬送ローラ対104、搬送ローラ対104により排出された用紙を積載するコンパイルトレイ105を備えている。また、ステープル綴じされた冊子を排出する排出トレイ109が設けられている。コンパイルトレイ105には、縦方向揃え(用紙搬送方向揃え)の基準壁となる縦基準壁(後述するエンドウォール151)が用紙排出方向と反対方向に設けられている。また、コンパイルトレイ105には、横方向揃え(用紙搬送方向と直交する方向)の基準壁となる横基準壁(図示せず)が、例えば装置の手前側(フロント側)に設けられている。
【0020】
また、各機能を実行する機構部として、コンパイルトレイ105に供給される用紙について、縦方向(用紙搬送方向)の用紙揃えを実行する縦方向揃え部110、縦方向揃え部110による用紙搬送方向(縦方向)の用紙揃えを補助する縦揃え補助部120、用紙束の整合性を良くするために、ステープル綴じを実行する際、用紙束を押さえると共に、ステープル綴じが終了した後の用紙束を排出する用紙束支持・排出部130、コンパイルトレイ105に供給される用紙について、用紙搬送方向に直交する方向(横方向)に対して用紙揃えを実行する横方向揃え部140、縦方向の用紙揃えに際して壁となって用紙揃えを行うエンドウォール151を含み、このエンドウォール151を駆動させる機構を有するエンドウォール部150、ステープルヘッド161を備え、コンパイルトレイ105に供給された用紙束に対してステープル綴じを施すステープル機構部160、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるガイドであるシェルフ171を含み、このシェルフ171を駆動させる機構を有するシェルフ機構部170を備えている。
【0021】
まず、縦方向揃え部110について説明する。
縦方向揃え部110は、コンパイルトレイ105に順次、供給される用紙をエンドウォール151に押し当てるコンパイルパドル111、コンパイルパドル111を上下動(リトラクト/アドバンス動作)させるコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112、コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112に連動して回動やスライドをするリンク113,114、カールの強い用紙を押さえる等、用紙揃えを助けるための規制ガイド115,116を備えている。コンパイルパドル111は、例えばEPDMで形成され、1つのコンパイルパドル111に3本程度の羽根が取り付けられている。この羽根によって、コンパイルトレイ105に供給される用紙の後端をエンドウォール151に押し当てている。この押し当てによって、用紙の後端(縦方向)の揃えを実行している。
【0022】
図3は、縦方向揃え部110の各機構を説明するための斜視図である。ここでは、図面の見易さを考慮して、規制ガイド115を省略しているが、実際には、コンパイルパドル111と同軸に複数個(例えば3個)、設けられている。コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112の軸には、バネ117が設けられている。コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112およびバネ117の作用によってコンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112の軸が図の(A)方向に移動すると、リンク113は(B)方向に回動し、リンク114は(C)方向にスライドする。これらリンク113,114の動きによって、例えば、積載される用紙の枚数等、用紙束の厚さ等に基づき、必要なタイミングにて、コンパイルパドル111を上下動させることができる。一方、規制ガイド116は、リンク114の(C)方向の動作に連動して、(D)方向に回動する。これによって、カールの強い用紙の後端を押さえ込むことが可能となる。
【0023】
次に、縦揃え補助部120について説明する。
図2に示す縦揃え補助部120は、コンパイルトレイ105に供給される用紙をエンドウォール151に押し当てる動作を補助するサブパドル121、例えば、用紙枚数が所定枚数(50枚)になった時点でサブパドル121の位置を上昇させる等、サブパドル121を上下動(リトラクト/アドバンス動作)させるサブパドルアップ/ダウンソレノイド122、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122に連動してサブパドル121を上下動させるリンク123,124を備えている。サブパドル121は、コンパイルパドル111と同様に、例えばEPDMで形成され、1つのサブパドル121に3本程度の羽根が取り付けられている。この羽根によって、コンパイルトレイ105に供給される用紙の縦揃えを補助している。
【0024】
図4は、縦揃え補助部120の各機構を説明するための斜視図である。この図4に示す斜視図は、装置のリア側(IN側)から縦揃え補助部120を眺めた図を示している。縦揃え補助部120では、用紙の整合時間を短縮するために、用紙が排出されるタイミングに基づいてギア125が1回転し、サブパドルクラッチ128を介してリンク126に連動させ、サブパドル121を動作(上下動)させている。この上下動によって、コンパイルトレイ105からの用紙排出時には、用紙束の排出を妨げることのないような上止点の位置にサブパドル121が移動するように制御され、用紙揃えに搬送力が必要であるときには、搬送力を大きくするために、必要なタイミングにて、下止点の位置にサブパドル121が移動するように制御されている。
【0025】
また、縦揃え補助部120では、コンパイルトレイ105に排出される用紙が、例えば50枚を超えると、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を吸引する。サブパドルアップ/ダウンソレノイド122の吸引により中心123aを中心として図の(G)方向にリンク123が回動し、連動するリンク124と、サブパドル121を含む全体が上方向(図の(F)方向)に動く。また、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を開放することにより、中心123aを中心として図の(H)方向にリンク123が回動し、連動するリンク124と、サブパドル121を含む全体が下方向に動き、コンパイルトレイ105に排出される用紙が1枚から50枚までに対応する高さに動く。このようにしてサブパドル121と用紙の積載面との高さを調整することで、用紙積載量が異なった場合であってもサブパドル121による搬送力を略一定の状態に保つことができる。更に、縦揃え補助部120には、用紙用面規制ガイド127が設けられており、サブパドル121によって予定以上の搬送力が用紙に付与された場合であっても、用紙が座屈することのないように構成されている。
【0026】
次に、用紙束支持・排出部130について説明する。
図2に示す用紙束支持・排出部130は、対向ロール139に押圧し、用紙の支持と用紙束の排出を行うイジェクトロール131、例えば、Z形に折られた用紙の折部近傍を押さえ込む押さえ込みロール132を有している。この押さえ込みロール132は、イジェクトロール131よりもコンパイル方向側(用紙排出方向と反対側)に設けられ、例えばA3サイズの用紙(A3SEF)がZ形に折られてA4サイズとなったときの用紙の折部近傍を押さえ込むことができるように構成されている。イジェクトロール131および押さえ込みロール132は、回動中心137を中心として回動する。
【0027】
図5は、用紙束支持・排出部130の各機構を説明するための図である。用紙束支持・排出部130は、イジェクトロール131および押さえ込みロール132を上下動させるイジェクトクランプモータ134、イジェクトロール131を回動させるイジェクトモータ135を備えている。押さえ込みロール132は、板ばね133によって支えられている。イジェクトクランプモータ134の回転によってリンク136が回動し、図2に示す回動中心137を中心に、図5に示す(I)方向に、イジェクトロール131および押さえ込みロール132を下降/上昇させる。
【0028】
イジェクトモータ135は、イジェクトロール131を回動させて、ステープル機構部160によってステープル綴じされた後の用紙を排出方向に向かって排出する。また、本実施の形態が適用されるイジェクトモータ135は、用紙束が排出された後、空のコンパイルトレイ105に最初に用紙が搬送されるタイミングにて、排出方向と反対方向であるコンパイル方向に向かって用紙を搬送するように、イジェクトロール131を逆回転させている。
【0029】
更に、用紙束支持・排出部130は、スプリング138によって所定の押圧力で用紙を押圧している。このとき、スプリング138の圧縮伸張方向(図の(J)方向)とイジェクトロール131の移動方向(図の(I)方向)とが一致していないことから、スプリング138の圧縮または伸張によってイジェクトロール131にかかる圧力の変化を緩和させている。この結果、イジェクトロール131の用紙に対する押圧力が、積載される用紙の量によって大きく変化することを防ぐことができる。
【0030】
次に、横方向揃え部140について説明する。
図2に示す横方向揃え部140は、用紙搬送方向と直交する方向にスライドし、コンパイルトレイ105に搬入される用紙について、例えば装置のリア側からフロント側に向けて、1枚ごとに横揃えを行うタンパ141、タンパ141を往復動させる駆動源であるタンパモータ142、タンパモータ142の駆動力をタンパ141に伝達するベルト143を備えている。
【0031】
図6は、横方向揃え部140の各機構を説明するための斜視図である。横方向揃え部140は、タンパ141のホーム位置を検知するフォトセンサであるタンパホームセンサ144を備えており、このタンパホームセンサ144により検知されたホームポジションにて、タンパ141は待機状態にある。タンパ141のホームポジションは装置のリア側にあり、タンパ141は、装置のフロント側にある横基準壁145(図中破線で示す)に向けて用紙のサイドエッジを押さえつけるように機能している。この待機位置は、タンパホームセンサ144の位置に関わらず、用紙のサイズが小さい場合にはフロント側に近づいている。かかる場合に、待機位置は、タンパモータ142のステッピング制御によって決定される。横方向揃えでは、コンパイルトレイ105に対する用紙搬送のタイミングに合わせてタンパモータ142が回転し、タンパ141は、ベルト143の回動に伴って上記用紙サイズに応じた待機位置から図の(K)方向に移動する。この移動動作によって、コンパイルトレイ105に搬入される用紙に対する横揃えを可能としている。より具体的には、タンパ141に設けられた押し付け面である壁部141aを用紙のサイドエッジに押し付けることで、横基準壁145に用紙を整合させている。また、タンパ141には傾斜配置されるレバー220が取り付けられており、用紙を整合させる際に用紙のタンパ側端部を持ち上げるようになっている。
【0032】
次に、エンドウォール部150について説明する。
図7は、エンドウォール部150の各機構を説明するための斜視図である。エンドウォール部150は、縦方向揃えの基準となるエンドウォール151を備え、ステープル綴じの基準位置(縦方向)に用紙を整列させている。また、エンドウォール部150は、エンドウォール151を退避させる(開かせる)際の駆動源となるステッピングモータであるエンドウォールモータ152、エンドウォールモータ152の駆動力を伝達するベルト153、エンドウォール151の閉じた状態を検知するフォトセンサであるエンドウォールホームセンサ154、エンドウォール151の開いた状態を検知するフォトセンサであるエンドウォールオープンセンサ155、ベルト153からの駆動を受けてエンドウォール151の開閉を行う軸156、エンドウォール151の天井部151bの回動中心となる中心軸157、壁部151aに設けられ、開いた天井部151bを元の状態に戻すスプリング158を備えている。
【0033】
ここで、ステープル綴じは、積載された用紙束の角を1箇所、ステープルするシングル(1箇所綴じ)モードと、複数箇所をステープルするデュアル(2箇所)モードとを選択することができる。このシングル(1箇所綴じ)モードのときには、エンドウォール151は退避しない。デュアル(2箇所)モードのときには、ステープル動作とエンドウォール151とが干渉することから、エンドウォール151をコンパイルトレイ105の積載面から退避させることが必要である。エンドウォール151が退避のために回動する際、用紙束によって天井部151bが押され、中心軸157を介して天井部151bが開く。用紙束との接触がなくなった時点で、スプリング158によって、壁部151aとL字を形成する天井部151bが元の状態に戻り、壁部151a、天井部151bおよび底部151cによってコの字を形成することができる。この状態のまま、エンドウォール151を元の位置に戻すことで、次にコンパイルすることが必要となる用紙の受け入れが可能となる。
【0034】
次に、ステープル機構部160について説明する。
図8は、ステープル機構部160を説明するための斜視図である。ステープル機構部160は、ステープル綴じを実際に行うステープルヘッド161、ステープルヘッド161を支えるベース162、このベース162上に形成され、ステープルヘッド161が動く経路を形成するレール163、ステープルヘッド161を移動させるステッピングモータであるステープルムーブモータ164、ステープルヘッド161のホーム位置を検知するステープルムーブホームセンサ165、ステープルヘッド161の中央位置を検知するステープルセンターポジションセンサ166を備えている。
【0035】
前述のシングル(1箇所綴じ)を行う際には、ステープルヘッド161は、ステープルムーブホームセンサ165によって検知される第1のホームポジション位置に留まって、必要なタイミングにて、順次、ステープル綴じを実行する。一方、デュアル(2箇所)を実行する際には、まず、ステープルセンターポジションセンサ166によって検知される第2のホームポジション位置に待機している。その後、コンパイルトレイ105に一纏まりの用紙が積載され、エンドウォール151が開いた後に、ステープルムーブモータ164を駆動させてステープルヘッド161をステープル位置まで移動させ、2箇所にステープル綴じを施すように機能している。
【0036】
次に、シェルフ機構部170について説明する。
図9は、シェルフ機構部170を説明するための斜視図である。シェルフ機構部170は、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるガイドであるシェルフ171、このシェルフ171を駆動するステッピングモータであるシェルフモータ172、シェルフモータ172からの駆動力を受けてシェルフ171を図の(N)方向にスライドさせるラック&ピニオン機構173、シェルフ171のホーム位置を検出するフォトセンサであるシェルフホームセンサ174を備えている。
【0037】
このシェルフ171は、コンパイルトレイ105内の用紙を支えるために、用紙搬送方向(用紙排出方向)に対して所定の長さが必要である。この所定の長さをもったコンパイルトレイ105の先をそのまま排出口とすると、図2に示す排出トレイ109がシート処理装置2から大きく突出してしまう。そこで、用紙束を排出する際には、用紙排出方向と反対方向にシェルフ171を引っ込めるように構成した。これによって、装置全体を小型化することが可能となる。
【0038】
次に、図1〜図9を用いて説明したステープル機能部10の一連の動作について、これらの図を用いて説明する。
画像形成装置1より画像形成された用紙(シート)は、図2に示す搬送ガイド101,102の間を通り、用紙排出手段を構成する搬送ローラ対104によりコンパイルトレイ105に供給される。供給された用紙は、縦方向揃え手段を構成する縦方向揃え部110のコンパイルパドル111および縦方向揃え補助手段を構成する縦揃え補助部120のサブパドル121により、縦基準壁であるエンドウォール151に寄せられる。このとき、横揃え手段を構成する横方向揃え部140のタンパ141により、コンパイルトレイ105の例えばフロント側に設けられた横基準壁145に寄せられる。この動作を繰り返すことによって、コンパイルトレイ105の上面にて用紙は整然と集積される。
【0039】
縦方向揃え手段を構成する縦方向揃え部110では、図2に示すように、コンパイルパドル111を常時、回転させ、コンパイルトレイ105に供給される用紙の上面に当接して、用紙の後端側エッジ(リアエッジ)をエンドウォール151に押し当てている。このとき、前述のように、コンパイルトレイ105に積載される用紙が所定の厚み以上となったとき(例えば50枚を超えたとき)には、コンパイルパドルアップ/ダウンソレノイド112を動作させて、コンパイルパドル111を上昇させることで、コンパイルパドル111による搬送力が適度な状態に保たれる。
【0040】
一方、縦方向揃え補助手段を構成する縦揃え補助部120では、図4を用いて説明したように、用紙が供給される毎に、サブパドル121を上止点の位置から下止点の位置に移動させている。サブパドル121は常時、図2に示す右回り(時計回り)の方向に回転しており、下止点の位置への移動動作に伴い、用紙をエンドウォール151に押し当てる縦方向揃えを補助している。また、コンパイルトレイ105に積載される用紙が所定の厚み以上となったとき(例えば50枚を超えたとき)には、サブパドルアップ/ダウンソレノイド122を動作させて、サブパドル121の下止点の位置を上昇させることで、サブパドル121による搬送力が適度な状態に保たれる。
【0041】
ここで、横揃え手段(サイドレジ横揃え手段、センターレジ横揃え手段)を構成する横方向揃え部140では、用紙が供給される際、供給される用紙の奥エッジより更に奥に位置するサイズ位置(待機位置)に待機している。待機位置は、前述のように、図6に示すホームポジション位置である場合の他、搬送される用紙の主走査方向長さ(用紙搬送方向に直交する方向の長さ)が短い用紙が搬送される場合には、ホームポジション位置よりもフロント側に近い位置にある。搬送ローラ対104により用紙の後端が排出された後に、タンパ141が横基準壁方向に移動し、「横基準壁からタンパ141までの距離≦主走査方向長さ」となる位置で停止する。その後、再度、待機位置に戻る。この動作を、用紙がコンパイルトレイ105に供給される毎に繰り返すことで、横揃えを可能としている。
【0042】
その後、用紙束を形成する必要枚数の用紙が積載されて整合された後、用紙束支持・排出部130のイジェクトクランプモータ134(図5参照)が動作し、押さえ込みロール132およびイジェクトロール131が下降して、用紙面上に当接し、用紙束を押さえて支持する。そして、シングル(1箇所綴じ)モードの場合には、ステープルヘッド161に設けられたステープルモータ(図示せず)を動作させ、用紙束に対してステープル綴じを施す。その後、イジェクトモータ135(図5参照)が回転し、イジェクトロール131が排出方向に回転することで、用紙束(冊子)を排出トレイ109に向けて排出する。このとき、シェルフ機構部170では、図9に示したシェルフモータ172を動作させ、シェルフ171を引っ込める方向にスライドさせている。
【0043】
一方、デュアル(2箇所)モードの場合には、押さえ込みロール132およびイジェクトロール131が下降し、用紙束が押さえられて支持された後、エンドウォール部150のエンドウォールモータ152(図7参照)が動作する。これによって、エンドウォール151が回動され、コンパイルトレイ105からエンドウォール151が退避される。ここで、デュアル(2箇所)モードの場合、ステープルヘッド161はステープルセンターポジションセンサ166(図8参照)の位置に待機しているが、エンドウォール151が退避した後、ステープル機構部160のステープルムーブモータ164(図8参照)が駆動し、ステープルヘッド161をステープル位置に移動して、2箇所にステープル綴じが施される。その後、シングル(1箇所綴じ)モードの場合と同様にして用紙束(冊子)が排出トレイ109に排出される。
【0044】
次に、横方向揃え部140にて用いられてるタンパ141について詳細に説明する。図10は、タンパ141の側面図を示している。このタンパ141は、横方向揃え部140(図6参照)のフレーム(符号なし)上面にスライド自在に取り付けられる基部200と、この基部200の上部に基部200に対して水平方向に相対移動自在に取り付けられ、一方の側面には壁部141aが形成される側壁部210と、一端が基部200に揺動自在に取り付けられると共に、他端が側壁部210に挿入して配置されるリフト部材あるいは傾斜板としてのレバー220とを有している。
【0045】
ここで、基部200は、水平方向に向かって延びる板状の基台201と、この基台201の一方の端部から上方に向かって延びる板材202とを有している。基台201の下部側には、図示しないフレームに形成された溝に挿入されるガイド201aと、レバー220を揺動自在に取り付けるための軸受201bと、一端がレバー220に取り付けられるばね221の他端を取り付けるためのフック201cとが形成されている。また、基台201の略中央部から板材202側にかけて、レバー220の揺動軌跡に対応する部位には開口201dが設けられている。さらに、板材202の略中央部には円形状の貫通孔202aが形成され、その上部には水平方向に向かって突起202bが突出形成される。
【0046】
また、側壁部210は、一方の側面に壁部141aが形成される側板211と、この側板211の上方から水平方向に向かって突出形成される庇部212と、この側板211の壁部141a裏面側から水平方向に延び、基部200の板材202に設けられた貫通孔202aに貫通配設される円柱状の軸213と、この軸213に巻き回され、側板211と板材202との間に配置されるばね214とを備えている。そして、側板211の略中央部から下側にかけて、レバー220の揺動軌跡に対応する部位には開口215が設けられる。
【0047】
さらに、レバー220は、基台201の軸受201bに揺動自在に支持される揺動軸222と、この揺動軸222から延びる平板部223と、この平板部223の自由端側に所定の角度を持って折り曲げられた折れ部224と、揺動軸222の片端部側に取り付けられ、ばね221を引っ掛ける引っ掛け部225とを備えている。これにより、レバー220は、通常は図中実線で示す突出状態にあり、所定の押圧力を受けることにより図の(L)方向に揺動して、図中破線で示す収納状態になるように構成される。
【0048】
ここで、図11は、基部200に側壁部210を取り付けた状態、つまりタンパ141よりレバー220を取り外した状態を示す斜視図である。また、図12は、レバー220を示す斜視図である。本実施の形態では、側壁部210の側板211に設けられる開口215として、第一の開口215aおよび第二の開口215bが垂直方向に平行に形成され、スリット状開口として機能している。一方、レバー220では、折れ部224から平板部223の一部にかけて略中央部に切欠部226が形成されており、これにより上述した第一の開口215aおよび第二の開口215bと櫛歯状に噛み合うようになっている。
【0049】
また、本実施の形態では、図1に示す画像形成装置1およびインターポーザ6から用紙搬送方向に直交する方向の用紙中央部を基準位置としたセンターレジストレーション(以下、センターレジという)にて用紙が供給されるようになっている。そして、本実施の形態では、送られてくる用紙のサイズや向きによって、シート処理装置2における用紙の横揃え処理のやり方が異なっている。
【0050】
図13は、シート処理装置2における用紙の横揃え処理を設定する横揃え設定部300を示すブロック図である。この横揃え設定部300は、制御部7の一機能を構成している。横揃え設定部300のCPU301は、ROM302に記憶されたプログラムに従い、RAM303との間で適宜データのやり取りを行いながら処理を実行する。この横揃え設定部300には、入力インターフェース304を介して、図示しないUIの用紙サイズ・向き指定ボタン181より入力された用紙サイズおよびその用紙の向き情報が入力されるようになっている。一方、横揃え設定部300は、出力インターフェース305を介して、タンパモータ142を制御するようになっている。
【0051】
本実施の形態では、用紙サイズ・向き指定ボタン181より入力された用紙サイズ・向き情報がB5SEF(Short End Feed)以外の場合には一回タンプ処理を実行し、B5SEFの場合には二回タンプ処理を実行する。つまり、用紙搬送方向に直交する方向の長さ(用紙幅)が所定の大きさ(例えば200mm)未満の場合には二回タンプ処理を、200mm以上の場合には一回タンプ処理を実行するようになっている。
【0052】
図14は、上述した一回タンプ処理におけるタンパ141の動作を説明する図である。なお、この例では、B5LEF(Long End Feed)用紙からなる用紙束を揃える場合について説明する。
図14(a)は、80枚のB5LEF用紙P(以下、単に用紙Pという)が既に揃えられ、81枚目の用紙Pが供給される前の状態を示している。このとき、横基準壁145に対してタンパ141の壁部141aはB5LEFのサイズホームポジションHPにある。このB5LEFのサイズホームポジションHPは、センターレジにて使用可能な最大サイズの用紙(本実施の形態ではA4LEF(A3SEF)で297mm)が供給された場合に、この用紙Pのタンパ141側端部から20mm程度離れた位置となるタンパホームポジションに対して(297mm−257mm)/2=20mmだけ横基準壁145方向に移動した位置となっている。図14(b)は、81枚目の用紙Pが供給された状態を示している。新たに供給される81枚目の用紙Pは、センターレジ位置CRが中央となるように供給されるので、この用紙Pのタンパ141側の端部は、既に揃えられている80枚の用紙Pからはみ出し、端部が重力により下側に垂れた状態となる。また、用紙Pに生じたカールにより、端部が下側に垂れた状態となることもあり、このまま揃えたのでは既に積載されている用紙束の側面とタンパ141とで挟み込まれてしまって新たな用紙Pにダメージを発生させてしまうことになる。
【0053】
図14(c)は、供給された81枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合処理が行われている状態を示している。タンパ141が横基準壁145側に移動することにより、81枚目の用紙Pのタンパ141側の端部がタンパ141に設けられたレバー220に接触し持ち上げられている。これにより、81枚目の用紙Pのタンパ141側の端部が、既に揃えられた80枚の用紙の側端部とタンパ141の壁部141aとの間に挟み込まれるのを防止している。なお、81枚目の用紙Pのタンパ141側の端部が上側に向かって反ってしまうこともあり得るが、この場合、端部は側壁部210の壁部141a上部に設けられた庇部212に当接して動きを規制されるため、用紙揃えに不具合が生じることはない。図14(d)は、供給された81枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合処理が行われている状態(つづき)を示している。タンパ141がさらに横基準壁145側のタンプ位置TPまで移動することにより、揃えられた81枚の用紙Pの下にレバー220が入り込んでいる。移動に伴ってタンパ141が用紙Pの下に潜り込み始めると、これら81枚の用紙Pの自重がレバー220にかかり、レバー220は、ばね221を伸ばす方向つまり押し下げられる方向に揺動して基部200の基台201(図10参照)内に収納される。また、タンパ141は、壁部141aが揃えられた用紙Pと接触を開始するタンプ位置TPよりもさらに2mmだけ横基準壁145側に押し込まれている。その際、側壁部210がばね214の付勢力に抗して基部200に対してスライドし、かかる余分な力を吸収する。これにより、81枚目の用紙Pは横基準壁145に向かって押され、横基準壁145に81枚目の用紙Pの横基準壁側端部が当接して用紙揃えが行われる。
【0054】
図14(e)は、81枚目の用紙Pの揃えが終了した後の状態を示している。このとき、タンパ141は横基準壁145から離れる方向に移動し、壁部141aが再びB5LEFのサイズホームポジションHPに戻る。また、レバー220は自由状態となり、レバー220は、ばね221の付勢力により元の状態へと戻る。さらに、側壁部210もばね214の付勢力により元の状態へと戻る。
【0055】
一方、図15は、上述した二回タンプ処理におけるタンパ141の動作を説明する図である。勿論、この例では、B5SEF用紙からなる用紙束を揃える例について説明する。
図15(a)は、80枚のB5SEF用紙P(以下、単に用紙Pという)が既に揃えられ、81枚目の用紙Pが供給される前の状態を示している。このとき、横基準壁145に対してタンパ141の壁部141aは待機位置としてのB5SEFサイズホームポジションHPにある。図15(b)は、81枚目の用紙Pが供給された状態を示している。新たに供給される81枚目の用紙Pは、センターレジ位置CRが中央となるように供給されるので、この用紙Pのタンパ141側の端部は、既に揃えられている80枚の用紙Pからはみ出し、端部が重力により下側に垂れた状態となる。また、用紙に生じたカールにより、端部が下側に垂れた状態となることもある。特に、B5SEFの場合はB5LEFの場合よりも用紙幅が狭いので(B5SEF:182mm、B5LEF:257mm)、この用紙Pのタンパ141側の端部は、既に揃えられている80枚の用紙Pから著しくはみ出してしまうことになる。
【0056】
図15(c)は、供給された81枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合処理が行われている状態を示している。タンパ141が横基準壁145側に移動することにより、81枚目の用紙Pのタンパ141側の端部がタンパ141に設けられたレバー220に接触し持ち上げられている。ただし、81枚目の用紙Pは移動距離が長く、また上からコンパイルパドル111(図2参照)によって押さえられているため、81枚目の用紙Pのタンパ141側にバックリングが発生してしまう。そして、この中間位置としての第一のタンプ位置TP1で一瞬停止する。なお、このとき81枚目の用紙Pの逆側の端部は、横基準壁145に到達していない。図15(d)は、供給された81枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合が行われている状態(つづき)を示している。ここでは、タンパ141が横基準壁145から離れる方向(逆方向)に少しだけ移動(退避)し、一時退避位置TP0で一旦停止する。これにより、タンパ141は81枚目の用紙Pから一旦離れ、発生したバックリングが解除される。
【0057】
図15(e)は、供給された81枚目の用紙に対して、タンパ141による整合が行われている状態(つづき)を示している。タンパ141が再び横基準壁145側の最終位置としての第二タンプ位置TP2(タンプ位置TP)に移動することにより、揃えられた4枚の用紙Pの下にレバー220が入り込んでいる。移動に伴ってタンパ141が用紙Pの下に潜り込み始めると、これら4枚の用紙Pの自重がレバー220にかかり、レバー220は、ばね221を伸ばす方向つまり押し下げられる方向に揺動して基部200の基台201(図10参照)内に収納される。また、タンパ141は、壁部141aが揃えられた用紙Pと接触を開始するタンプ位置TPよりもさらに2mmだけ横基準壁145側に押し込まれている。その際、側壁部210がばね214の付勢力に抗して基部200に対してスライドし、かかる余分な力を吸収する。これにより、4枚目の用紙Pは横基準壁145に向かって押され、横基準壁145に4枚目の用紙Pの横基準壁側端部が当接して用紙揃えが行われる。図15(f)は、4枚目の用紙Pの揃えが終了した後の状態を示している。このとき、タンパ141は横基準壁145から離れる方向に移動し、壁部141aが再びホームポジションHPに戻る。また、レバー220は自由状態となり、レバー220はばね221の付勢力により元の状態へと戻る。さらに、側壁部210もばね214の付勢力により元の状態へと戻る。
【0058】
本実施の形態では、タンパ141にレバー220を設けることにより、新たに供給される用紙Pのタンパ141側の端部を持ち上げながら用紙揃えを行うようにした。このため、新たに供給される用紙Pの端部が既に揃えられた用紙Pとタンパ141との間に挟まって折れ、用紙揃え不良を招くといった事態を防止することができる。ここで、本実施の形態では、側壁部210に設けられた第一の開口215a、第二の開口215bとレバー220の折れ部224側(図11、図12参照)とを櫛歯状に噛み合わせるように構成したので、用紙揃えを行っている最中に用紙Pの端部が開口215とレバー220とに噛み込まれてしまうという不具合を防止することができる。
【0059】
また、本実施の形態では、新たに供給された用紙Pの片側端部を横基準壁145に当接させる際に、用紙Pの自重によってタンパ141に設けたレバー220が収納されるようにしたので、用紙揃えに不具合が生じることはない。
さらに、本実施の形態では、タンパ141の基部200に対して側壁部210をスライド可能に構成したので、新たに供給された用紙Pを横基準壁145に突き当てて横揃えを行う際に強い力で押し込んだとしても、一定量以上の負荷を逃がすことができ、用紙揃えを確実に行うことができると共に、用紙Pにしわ等が生じるのを抑制することができる。
【0060】
さらにまた、本実施の形態では、ある程度の用紙幅を有し、センターレジにて供給される用紙Pを揃える際にタンパ141の移動距離が少なくて済むような用紙P(B5SEF以外)の場合には、一回タンプ処理にて用紙揃えを行うようにしたので、用紙揃えにかかる時間を短くすることができ、生産効率を向上させることができる。一方、用紙幅が小さく、供給される用紙Pを揃える際にタンパ141の移動距離が多くならざるを得ないような用紙P(B5SEF)の場合には、二回タンプ処理にて用紙揃えを行うようにしたので、用紙のしわ等を発生させることなく、きれいな用紙揃えを実現することができる。
【0061】
なお、本実施の形態では、画像形成装置1からセンターレジにて用紙Pが供給される例について説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば画像形成装置1からサイドレジにて用紙Pが供給される場合にも同様に適用できる。また、画像形成装置1からはサイドレジで、インターポーザ6からはセンターレジで用紙Pが供給される場合にも、同様に適用できる。さらに、本実施の形態では、固定配置される横基準壁145に対してタンパ141を移動自在に配設する例について説明を行ったが、これに限られるものではなく、移動自在な二つのタンパを対向配置して、用紙を中央揃えするセンターレジ方式の用紙揃えにおいても適用可能である。さらにまた、本実施の形態では、ばね力を用いてレバー220を揺動させていたが、これに限られるものではなく、例えばモータ等を用い、タンパ141の位置に対応してレバー220を陽動させるようにしてもよい。
【0062】
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、さらに、コンパイルトレイ105に積載される用紙枚数に応じて横揃え動作を変更するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0063】
本実施の形態における横揃え設定部300は、図13に示すように、用紙サイズ・向き指定ボタン181に代えて、コンパイルイクジットセンサ103(図2参照)で検知された用紙の枚数をカウントするカウンタ182(図中破線で示す)からのカウント信号が入力されるようになっている。
【0064】
本実施の形態では、カウンタ182によりカウントされた用紙枚数(コンパイルトレイ105に積載される用紙枚数)が5枚未満の場合には少枚数タンプ処理を実行し、5枚以上になった後は多枚数タンプ処理を実行する。
【0065】
図16は、上述した少枚数タンプ処理におけるタンパ141の動作を説明する図である。
図16(a)は、3枚の用紙Pが既に揃えられ、4枚目の用紙Pが供給される前の状態を示している。
【0066】
図16(b)は、4枚目の用紙Pが供給された状態を示している。新たに供給される4枚目の用紙Pは、センターレジ位置CRが中央となるように供給されるので、この用紙Pのタンパ141側の端部は、既に揃えられている3枚の用紙Pからはみ出し、端部が重力により下側に垂れた状態となる。また、用紙Pに生じたカールにより、端部が下側に垂れた状態となることもある。図16(c)は、供給された4枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合処理が行われている状態を示している。タンパ141が横基準壁145側に移動することにより、4枚目の用紙Pのタンパ141側の端部がタンパ141に設けられたレバー220に接触し持ち上げられている。これにより、4枚目の用紙Pのタンパ141側の端部が、既に揃えられた3枚の用紙の側端部とタンパ141の壁部141aとの間に挟み込まれるのを防止している。
【0067】
図16(d)は、供給された4枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合処理が行われている状態(つづき)を示している。タンパ141がさらに横基準壁145側に移動することにより、揃えられた4枚の用紙Pの下にレバー220が入り込んでいる。移動に伴ってタンパ141が用紙Pの下に潜り込み始めると、これら4枚の用紙Pの自重がレバー220にかかるが、用紙枚数が少ない場合はレバー220がばね221を伸ばす方向つまり押し下げられる方向にわずかしか揺動せず、持ち上がった状態のままとなってしまう。そこで少枚数タンプ処理では、通常のタンプ位置TPよりもさらに5mm程度横基準壁145側となる少枚数タンプ位置TPaまでタンパ141を押し込み、4枚目の用紙Pに押圧力を与えている。これにより、4枚目の用紙Pは横基準壁145に向かって押され、横基準壁145に4枚目の用紙Pの横基準壁側端部が当接して用紙揃えが行われる。図16(e)は、4枚目の用紙Pの揃えが終了した後の状態を示している。このとき、タンパ141は横基準壁145から離れる方向に移動し、壁部141aが再びホームポジションHPに戻る。また、レバー220は自由状態となり、レバー220はばね221の付勢力により元の状態へと戻る。
【0068】
一方、図17は、上述した多枚数タンプ処理におけるタンパ141の動作を説明する図である。
図17(a)は7枚の用紙Pが既に揃えられ、8枚目の用紙Pが供給される前の状態を示している。図17(b)は8枚目の用紙Pが供給された状態を示している。新たに供給される8枚目の用紙Pは、センターレジ位置CRが中央となるように供給されるので、この用紙Pのタンパ141側の端部は、既に揃えられている7枚の用紙Pからはみ出し、端部が重力により下側に垂れた状態となる。また、用紙Pに生じたカールにより、端部が下側に垂れた状態となることもある。図17(c)は、供給された8枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合処理が行われている状態を示している。タンパ141が横基準壁145側に移動することにより、タンパ141に設けられたレバー220が8枚目の用紙Pのタンパ141側の端部の挟み込みを防止している。
【0069】
図17(d)は、供給された8枚目の用紙Pに対して、タンパ141による整合処理が行われている状態(つづき)を示している。タンパ141がさらに横基準壁145側に移動することにより、揃えられた8枚の用紙Pの下にレバー220が入り込んでいる。移動に伴ってタンパ141が用紙Pの下に潜り込み始めると、これら8枚の用紙Pの自重がレバー220にかかり、レバー220は、今度は用紙Pの枚数が多いために、ばね221を伸ばす方向つまり押し下げられる方向に揺動して基部200の基台201(図10参照)内に収納される。また、タンパ141は、壁部141aが揃えられた用紙Pと接触を開始するタンプ位置TPよりもさらに2mmだけ横基準壁145側に押し込まれている。その際、側壁部210がばね214の付勢力に抗して基部200に対してスライドし、かかる余分な力を吸収する。これにより、4枚目の用紙Pは横基準壁145に向かって押され、横基準壁145に4枚目の用紙Pの横基準壁側端部が当接して用紙揃えが行われる。図17(e)は、8枚目の用紙Pの揃えが終了した後の状態を示している。このとき、タンパ141は横基準壁145から離れる方向に移動し、壁部141aが再びホームポジションHPに戻る。また、レバー220は自由状態となり、レバー220はばね221の付勢力により元の状態へと戻る。さらに、側壁部210もばね214の付勢力により元の状態へと戻る。
【0070】
本実施の形態では、コンパイルトレイ105に積載される用紙枚数が少ないときに、タンパ141をより横基準壁145側まで押し込んで用紙揃えを行うようにしたので、レバー220によって積載される用紙Pの端部側が持ち上がってしまうような場合にも、きれいな用紙揃えを行うことができる。
【0071】
―実施の形態3―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、用紙束にステープル処理を行う場合に、ステープル位置に応じてステープル処理実行時のタンパ141の位置を異ならせるようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0072】
本実施の形態における横揃え設定部300は、図13に示すように、用紙サイズ・向き指定ボタン181に代えて、図示しないUIのステープル処理指定ボタン183(図中一点鎖線で示す)より入力されたステープル処理の位置情報が入力されるようになっている。
【0073】
本実施の形態では、ステープル処理指定ボタン183により指定されたステープル処理指示に基づき、用紙中央から見て横基準壁145に寄った側にシングルステープル処理を行う場合には、図18(a)に示すようにタンパ141で横基準壁145に用紙束を押し当てた状態でステープラとしてのステープル機構部160によるステープル処理を行い、用紙中央から見てタンパ141に寄った側にシングルステープル処理を行う場合およびデュアルステープル処理を行う場合には、図18(b)に示すようにタンパ141を横基準壁145から退避させ用紙束から離した状態でステープル機構部160によるステープル処理を行う。
【0074】
本実施の形態では、タンパ141に対して揺動自在にレバー220を取り付けているため、図18(a)に例示したように用紙Pのタンパ141が端部が持ち上げられてしまことがあり用紙束のタンパ141側にステープル処理を施す際に不具合を生じるおそれがある。そこで、本実施の形態では、用紙束のタンパ141側にステープル処理を施す際には、タンパ141を退避させることで、このような不具合を防止することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シート搬送時の基準位置やシートサイズ等とに関わらず、きれいなシート揃えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態が適用されるシート処理装置の全体構成を示した図である。
【図2】 ステープル機能部を示した構成図である。
【図3】 縦方向揃え部の各機構を説明するための斜視図である。
【図4】 縦揃え補助部の各機構を説明するための斜視図である。
【図5】 用紙束支持・排出部の各機構を説明するための図である。
【図6】 横方向揃え部の各機構を説明するための斜視図である。
【図7】 エンドウォール部の各機構を説明するための斜視図である。
【図8】 ステープル機構部を説明するための斜視図である。
【図9】 シェルフ機構部を説明するための斜視図である。
【図10】 タンパの側面図である。
【図11】 タンパの基部および側壁部を説明するための斜視図である。
【図12】 タンパのレバーを説明するための斜視図である。
【図13】 横揃え設定部を説明するブロック図である。
【図14】 (a)〜(e)は一回タンプ処理におけるタンパの動作を説明する図である。
【図15】 (a)〜(f)は二回タンプ処理におけるタンパの動作を説明する図である。
【図16】 (a)〜(e)は少枚数タンプ処理におけるタンパの動作を説明する図である。
【図17】 (a)〜(e)は多枚数タンプ処理におけるタンパの動作を説明する図である。
【図18】 (a)は横基準壁側にのみステープル処理を施す場合におけるタンパの位置を、(b)はタンパ側にステープル処理を施す場合におけるタンパの位置を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…シート処理装置、5…フィニッシャ、7…制御部、10…ステープル機能部、103…コンパイルイクジットセンサ、104…搬送ローラ対、105…コンパイルトレイ、110…縦方向揃え部、111…コンパイルパドル、120…縦揃え補助部、121…サブパドル、130…用紙束支持・排出部、131…イジェクトロール、140…横方向揃え部、141…タンパ、145…横基準壁、150…エンドウォール部、151…エンドウォール、160…ステープル機構部、161…ステープルヘッド、170…シェルフ機構部、210…側壁部、211…側板、212…庇部、213…軸、214…ばね、215…開口、215a…第一の開口、215b…第二の開口、220…レバー、221…ばね、222…揺動軸、223…平板部、224…折れ部、225…引っ掛け部、226…切欠部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet processing apparatus that processes a sheet (sheet) discharged from an image forming apparatus such as a printer or a copying machine, and more particularly to a sheet processing apparatus including a sheet (sheet) setting mechanism.
[0002]
[Prior art]
In recent years, sheet processing apparatuses that receive recorded paper (sheets) discharged from an image forming apparatus such as a printer or a copying machine and perform predetermined post-processing have been widely used. This is because online production of the image forming apparatus and the high productivity of recording by the image forming apparatus have progressed, and post-processing means such as stapling, punching (round perforation), paper folding, etc. for the recording paper after image formation This is due to the fact that it has become common to ensure high productivity while equipped.
[0003]
As such a sheet processing apparatus, for example, in the case of staple binding, a recorded sheet is received, stacked on a compiler tray (compile tray), and provided on one end side in a direction orthogonal to the sheet conveyance direction. The newly supplied paper is pressed against the horizontal reference wall with the tamper provided at the opposite end to the horizontal reference wall, and aligned to generate a predetermined number of sheet bundles, and then stapled by the stapler unit. There is a technique for performing binding (see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-120284 (page 3-4, FIG. 2)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In a general image forming apparatus, an image is formed on a sheet based on a predetermined reference position. As the reference position, a side registration (side registration) based on the front side or the back side of the sheet conveyance direction is used. There is a type to adopt. There is also a type that employs a center registration (center registration) based on the center position in the sheet conveyance direction. On the other hand, the sheet processing apparatus includes a type that employs a side register and a type that employs a center register.
[0006]
The paper newly supplied to the compile tray reaches a position shifted by a predetermined amount in the direction orthogonal to the paper transport direction with respect to the paper group already aligned on the compile tray. For this reason, in a sheet processing apparatus that employs a center register, the smaller the length (paper width) in the direction orthogonal to the paper conveyance direction, the longer the distance to move the newly supplied paper to the compile tray. . Then, when paper is aligned, the end of the newly supplied paper is sandwiched between the tamper and the side of the paper group already loaded on the compile tray, and the sheet bundle is not sufficiently aligned. There was a risk of becoming.
[0007]
The present invention has been made in order to solve the above technical problem, and the object of the present invention is to perform clean sheet alignment regardless of the reference position, sheet size, etc. during sheet conveyance. is there.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
For this purpose, the sheet processing apparatus of the present invention sequentially collects the supplied sheets to form a single sheet bundle, and is movable in a direction perpendicular to the sheet conveying direction of the compile tray. A tamper disposed and a lift member capable of lifting a tamper side end of a sheet newly supplied to the compilation tray as the tamper moves.
Here, the lift member can be configured to be housed in a tamper.
[0009]
From another point of view, the sheet processing apparatus according to the present invention sequentially collects the supplied sheets to form one sheet bundle, and a compile tray along one side of the sheet conveyance direction. The tamper is slidable with respect to the compile tray. The tamper is slidable with respect to the compile tray. A base portion attached to the base portion, a side wall portion formed with a wall portion on one side surface, and one end side swingably attached to the base portion, and the other end side formed into an opening formed in the side wall portion. And a lever to be inserted.
[0010]
Here, it can be characterized by further having a biasing member that biases the lever in a direction in which the lever projects on the base. Further, the lever can be characterized in that the side to be inserted into the side wall is formed in a comb-like shape, and the opening has a plurality of slit-like openings corresponding to the comb-like shape of the lever. Furthermore, the side wall portion can be slidably attached to the base portion.
[0011]
Further, from another viewpoint, the sheet processing apparatus according to the present invention sequentially collects supplied sheets to form a single sheet bundle, and a compile tray along one side of the sheet conveyance direction. A horizontal reference wall, a tamper opposed to the horizontal reference wall and movably disposed in a direction perpendicular to the sheet conveying direction of the compile tray, and a horizontal reference wall mounted on the horizontal reference wall side of the tamper. The tamper is provided with an inclined plate that is inclined downward toward the wall, and the tamper has a length in a direction perpendicular to the sheet conveyance direction of the sheet being less than a predetermined size and a case in which the length is not less than a predetermined size. It is characterized by performing different alignment operations.
[0012]
Here, when the length of the sheet in the direction orthogonal to the sheet conveyance direction is less than a predetermined size, the tamper moves from a predetermined standby position separated from the sheet to an intermediate position in the direction toward the horizontal reference wall. Push the sheet to the part that does not contact the horizontal reference wall, move from the intermediate position to the temporary retracted position in the direction to retract from the horizontal reference wall, move away from the sheet, and move again to the final position in the direction toward the horizontal reference wall The sheet may be pushed to a portion that contacts the lateral reference wall.
[0013]
Further, from another viewpoint, the sheet processing apparatus of the present invention sequentially collects the supplied sheets to form a single sheet bundle, and a compile tray on one side in the sheet conveyance direction. A horizontal reference wall disposed along the tamper, a tamper disposed opposite to the horizontal reference wall in a direction perpendicular to the sheet conveyance direction of the compile tray, and a tamper mounted on the horizontal reference wall side of the tamper. And the tamper is characterized in that it performs different alignment operations depending on whether the number of sheets is less than a predetermined number or more than a predetermined number. .
[0014]
Here, when the number of sheets stacked on the compile tray is less than the predetermined number, the tamper moves to a position closer to the horizontal reference wall than when the number of sheets exceeds the predetermined number, and presses the sheet against the horizontal reference wall. Can be a feature.
[0015]
From another point of view, the sheet processing apparatus according to the present invention sequentially collects the supplied sheets to form one sheet bundle, and a compile tray along one side of the sheet conveyance direction. A horizontal reference wall, a tamper opposed to the horizontal reference wall and movably disposed in a direction perpendicular to the sheet conveying direction of the compile tray, and a horizontal reference wall mounted on the horizontal reference wall side of the tamper. An inclined plate inclined downward toward the wall and a stapler for stapling the sheet bundle aligned on the compilation tray are provided, and the tamper performs stapling on the side of the sheet bundle that faces the tamper. This is characterized in that the stand-by position during the stapling process is different between the case where the stapling process is performed on the side closer to the horizontal reference wall.
[0016]
Here, the tamper can be characterized by waiting at a position separated from the sheet bundle when performing stapling on the tamper side of the sheet bundle.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
—
FIG. 1 is a diagram illustrating an overall configuration of a sheet processing apparatus to which the exemplary embodiment is applied. A sheet processing apparatus (paper processing apparatus) 2 is connected to an
[0018]
When the sheet processing apparatus 2 configured by each of these units is divided by function, the finisher 5 is provided in the finisher 5 and is provided in the
[0019]
Next, the
FIG. 2 is a configuration diagram illustrating the
[0020]
In addition, as a mechanism unit that executes each function, a sheet feeding direction (longitudinal aligning
[0021]
First, the
The
[0022]
FIG. 3 is a perspective view for explaining each mechanism of the
[0023]
Next, the vertical
The vertical
[0024]
FIG. 4 is a perspective view for explaining each mechanism of the vertical
[0025]
The vertical
[0026]
Next, the sheet bundle support /
The paper bundle support /
[0027]
FIG. 5 is a diagram for explaining each mechanism of the sheet bundle supporting / discharging
[0028]
The
[0029]
Further, the sheet bundle supporting / discharging
[0030]
Next, the horizontal
The horizontal
[0031]
FIG. 6 is a perspective view for explaining each mechanism of the
[0032]
Next, the
FIG. 7 is a perspective view for explaining each mechanism of the
[0033]
Here, for staple binding, a single (one-point binding) mode for stapling one corner of a stacked sheet bundle and a dual (two-point) mode for stapling a plurality of locations can be selected. In this single (one-point binding) mode, the
[0034]
Next, the
FIG. 8 is a perspective view for explaining the
[0035]
When performing the above-described single (one-point binding), the
[0036]
Next, the
FIG. 9 is a perspective view for explaining the
[0037]
The
[0038]
Next, a series of operations of the
A sheet (sheet) on which an image is formed by the
[0039]
As shown in FIG. 2, the
[0040]
On the other hand, in the vertical
[0041]
Here, in the
[0042]
Thereafter, after a necessary number of sheets for forming the sheet bundle are stacked and aligned, the eject clamp motor 134 (see FIG. 5) of the sheet bundle supporting / discharging
[0043]
On the other hand, in the dual (two places) mode, after the
[0044]
Next, the
[0045]
Here, the
[0046]
In addition, the
[0047]
Furthermore, the
[0048]
Here, FIG. 11 is a perspective view showing a state in which the
[0049]
Further, in the present embodiment, the sheet is fed by center registration (hereinafter referred to as center registration) with the center of the sheet in the direction orthogonal to the sheet conveyance direction from the
[0050]
FIG. 13 is a block diagram illustrating a horizontal
[0051]
In this embodiment, if the paper size / orientation information input from the paper size /
[0052]
FIG. 14 is a diagram for explaining the operation of the
FIG. 14A shows a state before 80 B5 LEF sheets P (hereinafter simply referred to as sheets P) are already prepared and the 81st sheet P is supplied. At this time, the
[0053]
FIG. 14C shows a state where the alignment process by the
[0054]
FIG. 14E shows a state after the alignment of the 81st sheet P is completed. At this time, the
[0055]
On the other hand, FIG. 15 is a diagram for explaining the operation of the
FIG. 15A shows a state before 80 B5 SEF sheets P (hereinafter simply referred to as sheet P) are already prepared and the 81st sheet P is supplied. At this time, the
[0056]
FIG. 15C shows a state in which the alignment process by the
[0057]
FIG. 15E shows a state (continuation) in which alignment by the
[0058]
In the present embodiment, the
[0059]
In the present embodiment, the
Further, in the present embodiment, the
[0060]
Furthermore, in the present embodiment, in the case of a sheet P (other than B5SEF) that has a certain sheet width and that requires less movement distance of the
[0061]
In the present embodiment, the example in which the paper P is supplied from the
[0062]
-Embodiment 2-
Although the present embodiment is substantially the same as the first embodiment, the horizontal alignment operation is changed in accordance with the number of sheets stacked on the compile tray 105. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0063]
As shown in FIG. 13, the horizontal
[0064]
In this embodiment, when the number of sheets counted by the counter 182 (the number of sheets stacked on the compile tray 105) is less than 5, a small number of sheets is tamped, and after the number of sheets reaches 5 or more, the number of sheets is increased. The number of sheets tamping process is executed.
[0065]
FIG. 16 is a diagram for explaining the operation of the
FIG. 16A shows a state before three sheets P are already aligned and the fourth sheet P is supplied.
[0066]
FIG. 16B shows a state where the fourth sheet P is supplied. Since the newly supplied fourth sheet P is supplied so that the center registration position CR is in the center, the end of the sheet P on the
[0067]
FIG. 16D shows a state (continuation) in which alignment processing by the
[0068]
On the other hand, FIG. 17 is a diagram for explaining the operation of the
FIG. 17A shows a state before seven sheets P are already aligned and before the eighth sheet P is supplied. FIG. 17B shows a state where the eighth sheet P is supplied. Since the newly supplied eighth sheet P is supplied so that the center registration position CR is in the center, the end of the sheet P on the
[0069]
FIG. 17D shows a state (continuation) in which the alignment processing by the
[0070]
In the present embodiment, when the number of sheets stacked on the compile tray 105 is small, the
[0071]
-Third embodiment-
The present embodiment is substantially the same as the first embodiment, but when stapling is performed on a bundle of sheets, the position of the
[0072]
As shown in FIG. 13, the horizontal
[0073]
In this embodiment, when single stapling processing is performed on the side close to the
[0074]
In this embodiment, since the
[0075]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, clean sheet alignment can be performed regardless of the reference position, sheet size, and the like during sheet conveyance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an overall configuration of a sheet processing apparatus to which the exemplary embodiment is applied.
FIG. 2 is a configuration diagram illustrating a staple function unit.
FIG. 3 is a perspective view for explaining each mechanism of a vertical alignment portion.
FIG. 4 is a perspective view for explaining each mechanism of a vertical alignment assisting portion.
FIG. 5 is a diagram for explaining each mechanism of a sheet bundle support / discharge unit;
FIG. 6 is a perspective view for explaining each mechanism of a horizontal direction aligning portion.
FIG. 7 is a perspective view for explaining each mechanism of the end wall portion.
FIG. 8 is a perspective view for explaining a stapling mechanism.
FIG. 9 is a perspective view for explaining a shelf mechanism.
FIG. 10 is a side view of the tamper.
FIG. 11 is a perspective view for explaining a base portion and a side wall portion of the tamper.
FIG. 12 is a perspective view for explaining a tamper lever.
FIG. 13 is a block diagram illustrating a horizontal alignment setting unit.
FIGS. 14A to 14E are diagrams for explaining the operation of a tamper in a single tamping process.
FIGS. 15A to 15F are diagrams for explaining the operation of the tamper in the two-time tamping process.
FIGS. 16A to 16E are diagrams for explaining the operation of the tamper in the small sheet tapping process.
FIGS. 17A to 17E are diagrams for explaining the operation of the tamper in the multi-sheet tamping process.
18A is a diagram showing a tamper position when stapling is performed only on the lateral reference wall side, and FIG. 18B is a diagram showing a tamper position when stapling is performed on the tamper side.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記コンパイルトレイのシート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設されるタンパと
を備え、
前記タンパは、
前記コンパイルトレイに対してスライド自在に取り付けられる基部と、
前記基部に取り付けられ、一方の側面には壁部が形成される側壁部と、
一端側が前記基部に揺動自在に取り付けられると共に、他端側が前記側壁部に形成される開口部に挿入配置されるリフト部材とを有し、
前記リフト部材は前記側壁部に挿入される側が櫛歯状に形成され、前記開口部は当該リフト部材の櫛歯状に対応した複数のスリット状開口を有していることを特徴とするシート処理装置。A compilation tray that sequentially collects the supplied sheets to form one sheet bundle,
A tamper movably disposed in a direction perpendicular to the sheet conveying direction of the compile tray,
The tamper is
A base slidably attached to the compilation tray;
A side wall portion attached to the base and having a wall formed on one side;
One end side is swingably attached to the base portion, and the other end side has a lift member inserted and arranged in an opening formed in the side wall portion,
The lift member is formed in a comb-like shape on the side inserted into the side wall, and the opening has a plurality of slit-like openings corresponding to the comb-like shape of the lift member. apparatus.
前記リフト部材は、前記コンパイルトレイに集積されたシートから受ける押圧力を受けることで前記タンパに収納可能に構成されることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。A biasing member that biases the lift member in a direction of projecting on the base;
The sheet processing apparatus according to claim 1 , wherein the lift member is configured to be housed in the tamper by receiving a pressing force received from the sheets accumulated on the compilation tray.
前記コンパイルトレイのシート搬送方向片側側部に沿って配設される横基準壁と、
前記横基準壁に対向して前記コンパイルトレイの前記シート搬送方向に直交する方向に移動自在に配設されるタンパと
を備え、
前記タンパは、
前記コンパイルトレイに対してスライド自在に取り付けられる基部と、
前記基部に取り付けられ、一方の側面には壁部が形成される側壁部と、
一端側が前記基部に揺動自在に取り付けられると共に、他端側が前記側壁部に形成される開口部に挿入配置されるリフト部材とを有し、
前記リフト部材は前記側壁部に挿入される側が櫛歯状に形成され、前記開口部は当該リフト部材の櫛歯状に対応した複数のスリット状開口を有していることを特徴とするシート処理装置。A compilation tray that sequentially collects the supplied sheets to form one sheet bundle,
A lateral reference wall disposed along one side of the compile tray in the sheet conveying direction;
A tamper disposed so as to be movable in a direction orthogonal to the sheet conveying direction of the compile tray so as to face the lateral reference wall;
The tamper is
A base slidably attached to the compilation tray;
A side wall portion attached to the base and having a wall formed on one side;
One end side is swingably attached to the base portion, and the other end side has a lift member inserted and arranged in an opening formed in the side wall portion,
The lift member is formed in a comb-like shape on the side inserted into the side wall, and the opening has a plurality of slit-like openings corresponding to the comb-like shape of the lift member. apparatus.
前記リフト部材は、前記コンパイルトレイに集積されたシートから受ける押圧力を受けることで前記タンパに収納可能に構成されることを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。A biasing member that biases the lift member in a direction of projecting on the base;
The sheet processing apparatus according to claim 3 , wherein the lift member is configured to be housed in the tamper by receiving a pressing force received from the sheets accumulated on the compilation tray.
前記タンパは、前記シート束の当該タンパ側にステープル処理を施す場合に、当該シート束の前記横基準壁側にステープル処理を施す場合よりも、当該シート束から離間した位置で待機することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項記載のシート処理装置。Further comprising a stapler for stapling a bundle of sheets aligned on the compilation tray;
The Tampa, when stapling to the Tampa side of the sheet bundle, the lateral reference wall side than when stapling a of the sheet bundle, characterized in that waits at a position spaced apart from the sheet stack The sheet processing apparatus according to any one of claims 3 to 6 .
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