JP4292552B2 - 往復動型圧縮機 - Google Patents

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Description

技術分野
この発明は、CO2(二酸化炭素)等の冷媒を作動流体とする超臨界冷凍サイクルに適した往復動型圧縮機、特に圧縮された作動流体中に混在する潤滑油を分離して圧縮機内に残留させる構成を有する往復動型圧縮機に関する。
背景技術
冷媒としてCO2(二酸化炭素)を用いる超臨界冷凍サイクルにおいては、フロン系冷媒を用いる冷凍サイクルに比べて圧力が10倍程高くなる。このため、シリンダボア内で冷媒が圧縮されると、吐出圧が高くなる分、吐出冷媒の温度も高くなり、潤滑油の粘性が小さくなって潤滑効果が十分に得られなくなり、摺動部分の耐久性が低下する不都合がある。また、潤滑油が熱により劣化したり、粘性の低下により焼き付きが生じる等の不都合も生じる。
このため、従来においては、特開2000−18154号公報に示されるように、シリンダブロックに形成される複数のシリンダボアの周りに連続した空洞部を設け、この空洞部に吸入ポートを介して導入される帰還冷媒(冷却用媒体)を流し、各シリンダボア内と帰還冷媒とを積極的に熱交換させることで圧縮時のボア内温度が過度に上昇することを抑制し、潤滑油の劣化や焼き付きの発生を防ぐようにした構成が考えられている。
しかしながら、上述の構成においては、シリンダボアの冷却を十分に行える利点はあるが、潤滑油をシリンダボアの冷却に伴って冷却するだけの構成であるので、吐出冷媒中に混在している潤滑油を分離して直接クランク室に戻すような場合にあっては、高温の潤滑油が戻されることとなり、クランク室においては、粘性の小さい潤滑油が多くなって十分な潤滑効果が得られなくなり、摺動部分の耐久性の低下などの不都合が懸念される。また、上述のようにシリンダボアの周囲に空洞部を形成する場合には、ピストンの倒れ荷重がかかるとシリンダボアが容易に変形してしまうことが懸念される。
そこで、この発明においては、圧縮機内の潤滑油を効果的に冷却し、摺動部分での良好な潤滑を確保し、摺動部分の耐久性の向上を図るようにした往復動型圧縮機を提供することを主たる課題としている。また、これに加えてシリンダボアやピストンの冷却を促進すること、空洞部分をシリンダボアの周囲に形成したことに起因するボアの変形を阻止することなどをも課題としている。
発明の開示
上記課題を達成するために、この発明に係る往復動型圧縮機は、複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、それぞれの前記シリンダボアに対応する吸入孔および吐出孔が形成されたバルブプレートと、前記シリンダブロックに前記バルブプレートを介して固定され、前記吸入孔に連通可能な吸入室および前記吐出孔に連通可能な吐出室を画設する第1ヘッドと、前記シリンダブロックに固定され、クランク室を画設する第2ヘッドと、前記クランク室を貫通するように回転可能に設けられるシャフトと、このシャフトの回転に伴い前記シリンダボア内を往復摺動するピストンとを有して構成され、前記吐出室に吐出する作動流体中に混在している潤滑油を分離するオイル分離手段と、このオイル分離手段によって分離された潤滑油を貯めるオイルタンクとを設け、前記オイルタンクに貯められた潤滑油を、外部から吸入されて前記吸入室に導かれる作動流体によって冷却するようにしたことを特徴としている。
したがって、吐出ガスからオイル分離手段によって分離された潤滑油は、オイルタンクに貯められ、外部から吸入されて吸入室に導かれる圧縮前の比較的低温の作動流体によって冷却されるので、オイルタンクに貯められる潤滑油の粘性を大きく保つことが可能となり、潤滑効果を高めることが可能となる。
ここで、オイルタンクは、その一部がシリンダブロックに設けられており、シリンダブロックには、オイルタンクを取り巻くように作動流体が流れる吸入経路を設けるようにするとよい。
これにより、吸入室に導かれる作動流体がシリンダブロックの吸入経路を流れる過程においてオイルタンクの周囲を流れるので、オイルタンクを効率良く冷却することが可能となる。
より具体的には、吸入経路を、外部から作動流体を吸入する吸入ポートと、シリンダブロックにおいてオイルタンクを取り巻くように形成されてバルブプレート側に開口されたチャンバと、吸入ポートとチャンバとを連通する第1通路と、チャンバと吸入室とを連通する前記バルブプレートに形成された第2通路とを有して構成するとよい。
また、オイルタンクの一部を第1ヘッドに設け、この第1ヘッドに、オイルタンクを取り巻くように吸入室を形成するようにしてもよい。さらに、オイル分離手段を、吐出室に連通するオイル分離室を備え、このオイル分離室で吐出室から流入された作動流体を旋回させて潤滑油を分離する遠心分離式とし、オイル分離室をオイルタンクに部分的に重なり合うように形成して連通させるようにしてもよい。
尚、前記チャンバは、上述の構成に加えて、シリンダボアをも取り巻くように形成するようにしてもよい。これにより、シリンダボア内も冷却することが可能となる。
さらに、吸入経路がオイルタンクの周りとシリンダボアの周りとに筒状壁を残しつつ形成される場合には、ピストンの倒れ荷重に起因するシリンダボアの変形を防止するために、筒状壁間に補強リブを架設するようにするとよい。
以上の潤滑油の冷却を促す上述の構成を前提とし、潤滑油の供給経路を2系統にして潤滑必要箇所への供給を効率よく行うようにしてもよい。即ち、吐出室とクランク室との間に圧力制御弁によって開度が調節される制御通路を形成し、この制御通路のクランク室に臨む端部を斜板の周縁に向けて開口する第1の潤滑油供給経路と、オイルタンクに貯められた潤滑油をシャフトに形成された通路を介してシャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給する第2の潤滑油供給経路とを設け、クランク室とチャンバとを、シリンダブロックに形成されたリーク通路を介して連通するようにしてもよい。
このような構成によれば、第1の潤滑油供給経路を介して、ピストンに係留する斜板の周縁部分に向けて吐出室に吐出された作動流体が潤滑油を混在した状態で直接供給されることとなる。また、第2の潤滑油供給経路を介して、作動流体から分離してオイルタンクに貯められた潤滑油がシャフト周囲の潤滑必要箇所、例えば、第2ヘッドとシャフトとの間をシールするシャフトシール部材などに直接供給されることとなり、潤滑必要箇所に応じて適切な潤滑油供給経路を介して潤滑油が供給されることとなる。
また、吐出室とクランク室との間には、圧力制御弁によって開度が調節される制御通路が形成されており、この制御通路のクランク室に臨む端部を斜板の周縁に向けて開口する第1の潤滑油供給経路と、オイルタンクに貯められた潤滑油をシリンダブロック並びに第2ヘッドに形成された通路、及び、この通路に通じるシャフトに形成された通路を介してシャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給する第2の潤滑油供給経路とを備え、クランク室とチャンバとを、シャフトに形成された通路とこれに連通するシリンダブロックに形成されたリーク通路とを介して連通するようにしてもよい。
このような構成においても、第1の潤滑油供給経路を介して、ピストンに係留する斜板の周縁部分に向けて吐出室に吐出された作動流体が潤滑油を混在した状態で直接供給されることとなる。また、第2の潤滑油供給経路を介して、作動流体から分離してオイルタンクに貯められた潤滑油がシャフト周囲の潤滑必要箇所、例えば、第2ヘッドとシャフトとの間をシールするシャフトシール部材などに直接供給されることとなり、潤滑必要箇所に応じて適切な潤滑油供給経路を介して潤滑油の供給が可能となる。
尚、上述したシリンダブロック、バルブプレート、第1ヘッド、及び第2ヘッドを締結ボルトによって一体に締結する場合には、締結ボルトを、シリンダボアの外側で、且つ、シリンダボアと同位相の位置に設けることが、吸入経路の障害を無くす上で好ましく、また、締結ボルトの数は、シリンダボアの数よりも多くすることが高耐圧・高気密構造を得る上で好ましい。さらに、吸入脈動を低減するために、吸入ポートとチャンバとの間に、吸入ポートから流入する作動流体を収容する副吸入室を設けるようにしてもよい。
また、上述した構成は、従来から多用されている圧縮機、即ち、第1ヘッドをリアヘッドとし、第2ヘッドをフロントヘッドとする圧縮機に適した構成であるが、第1ヘッドをフロントヘッドとし、第2ヘッドをリアヘッドとする圧縮機に適用することも可能である。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。第1図及び第2図において、往復動型圧縮機は、CO(二酸化炭素)等の冷媒を作動流体とする超臨界冷凍サイクルに用いられるもので、この圧縮機は、シリンダブロック1と、このシリンダブロック1のリア側(図中、右側)をバルブプレート2を介して組み付けられたリアヘッド3と、シリンダブロック1のフロント側(図中、左側)を閉塞するように組み付けられたフロントヘッド4とを有して構成されているもので、これらフロントヘッド4、シリンダブロック1、バルブプレート2、及び、リアヘッド3は、締結ボルト5により軸方向に締結され、圧縮機全体のハウジングを構成している。
フロントヘッド4をシリンダブロック1に組み付けることによって画設されるクランク室6には、一端がフロントヘッド4から突出して図示しない電磁クラッチのアマチュアに固定されるシャフト7が収容されている。このシャフト7の一端側は、スラストフランジ15を介して、フロントヘッド4に収容されたラジアル軸受16及びスラスト軸受17によって回転自在に支持され、他端は、シリンダブロック1に収容されたラジアル軸受9及びスラスト軸受10によって回転自在に支持されている。
シリンダブロック1には、前記ラジアル軸受9及びスラスト軸受10を収容する軸受収容室11と、シャフト7の周囲を取り囲むように、シャフトを中心とする円周上に等間隔に配された複数(6個)のシリンダボア12が形成されている。そして、それぞれのシリンダボア12内には、片頭ピストン13が往復摺動可能に挿入されている。尚、この例において、前記締結ボルト5は、シリンダボアよりも外側で、且つ、各シリンダボア12と同位相となる位置、即ち、シャフト7と各シリンダボア12とを結ぶ直線の延長線上に1つづつ設けられている。
シャフト7には、クランク室内において、該シャフト7と一体に回転するスラストフランジ15が固定されている。このスラストフランジ15は、ラジアル軸受16によって支持された先端側においてフロントヘッド4との間にメカニカルシール8からなる軸封装置を収容するシャフトシール室18を形成するようにしている。
また、スラストフランジ15には、リンク機構19を介して斜板20が連結されている。この斜板20は、シャフト7に遊嵌されたヒンジボール21を中心に傾動可能に支持されており、スラストフランジ15の回転に同期して一体に回転するようになっている。そして、斜板20は、その周縁部分を前後に挟み込むように設けられた一対にシュー22を介して片頭ピストン13のクランク室6に突出している尾部に係留されている。したがって、シャフト7が回転して斜板20が回転すると、その回転運動がシュー22を介して片頭ピストン13の往復直線運動に変換され、この片頭ピストン13の往復動により、シリンダボア12内において片頭ピストン13とバルブプレート2との間に形成される圧縮室23の容積が変更されるようになっている。
バルブプレート2には、それぞれのシリンダボア12に対応して吸入孔24と吐出孔25が形成され、また、リアヘッド3には、圧縮室23に供給する作動流体を収容する吸入室26と、圧縮室23から吐出された作動流体を収容する吐出室27とが画設されている。吸入室26は、吐出室27の周囲に連続して形成されており、バルブプレート2の吸入孔24を介して圧縮室23と連通し、また、吐出室27は、下記するオイルタンク30の周囲に連続して形成されており、バルブプレート2の吐出孔25を介して圧縮室23と連通するようになっている。また、吸入孔24は、バルブプレート2のフロント側端面に設けられた吸入弁28によって開閉され、また、吐出孔25は、バルブプレート2のリア側端面に設けられた吐出弁29によって開閉されるようになっている。ここで、吐出弁29は、第3図に示されるように、リアヘッド3と一体に形成されたストッパ60によって開成時のリフト量が規制されており、特にこの例においては、吐出弁29の耐久性を確保する必要から、吐出弁29と対峙するストッパ60の面を吐出弁9の自由端側へ向うにつれて吐出孔25からの距離を徐々に長くする湾曲状に形成し、吐出弁29とストッパ60とを面接触させるようにしている。
さらに、シリンダブロック1、バルププレート2、リアヘッド3には、吐出室27の下部とクランク室6とを連通する制御通路31が形成され、リアヘッド3には、この制御通路31の開度を調節する圧力制御弁62が設けられている。この圧力制御弁62は、吸入室圧が所望の圧力となるように、吐出室27とクランク室6との連通状態を調節し、クランク室圧を制御するようにしているもので、片頭ピストン13の前後に作用するクランク室圧とシリンダボア内の圧力との差を調節し、斜板20の傾角を調節して片頭ピストン13のストローク、即ち吐出容量を制御するようにしている。また、制御通路31のクランク室6に臨む端部は、シュー22との摺接面となる斜板20の周縁に向けて開口するように形成されており、この制御通路31により、第1の潤滑油供給経路が構成されている。
リアヘッド3には、吐出室27に吐出した作動流体中に混在している潤滑油を分離する遠心分離式のオイル分離手段が設けられている。即ち、このオイル分離手段は、リアヘッド3に吐出室27の上部において連通路32を介して連通するオイル分離室33を有しているもので、このオイル分離室33は、上下方向に形成された空間であり、内部には、上方から垂下するガス導入筒34が設けられ、連通路32を介してオイル分離室33に導入された作動流体をガス導入筒34の周りを旋回させながら下方へ導き、その過程において作動流体中に混在する潤滑油を分離するようになっている。そして、潤滑油が分離された作動流体は、ガス導入筒34を介して図示しない吐出ポートから流出し、また、分離された潤滑油は、オイル分離室33の底部に設けられたオイル導出孔35を介してオイル分離室33の下方に位置するオイルタンク30に貯められるようになっている。ここで、36は、オイルタンク30内に設けられた除塵用のフィルタである。
尚、この例においては、オイル分離室33をオイルタンク30の上方に設け、オイル分離室33とオイルタンク30とをオイル導出孔35を介して連通するようにしたが、第4図に示されるように、オイル分離室33をオイルタンクに部分的に重なり合うように形成することで、オイル分離室33の内周面の一部をオイルタンク30に開口させ、この開口部61によって、オイル分離室33をオイルタンク30に連通させるようにしてもよい。特に、この例においては、オイル分離室33の下端部がオイルタンク30と部分的に重なり合うようにすることが好ましく、このような構成によれば、オイル分離室33の内壁面を旋回しながら降下する潤滑油(破線の矢印で示す)をオイルタンク30に効率よく導入することができる。また、オイル分離室33とオイルタンク30とを連通する連通孔を個別に穿設する必要がなくなるので、圧縮機の大型化を避けることができ、また、作業効率の向上を図ることも可能となる。
オイルタンク30は、リアヘッド3から、バルブプレート2、シリンダブロック1にかけて設けられているもので、このオイルタンク30に貯められる潤滑油は、軸受収容室11を介して、シャフト7に穿設された軸方向に延びる軸方向通路37に導入され、この軸方向通路37から径方向に穿設された径方向通路38,39,40を介して、スラスト軸受10、ヒンジボール21が摺接するシャフト7の周面、メカニカルシールを収容するシャフトシール室18などのシャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給され、しかる後にクランク室6へ流出されるようになっている。この軸方向通路37及び径方向通路38〜40により、オイルタンク30からシャフト周囲の潤滑必要箇所へ潤滑油を供給する第2の潤滑油供給経路が構成されている。
ところで、本圧縮機においては、第2図に示されるように、シリンダブロック1内の各シリンダボア12の周り、及び、オイルタンク30の周りに、これらを取り巻くように連続しているチャンバ50が形成されている。このチャンバ50は、オイルタンク30とそれぞれのシリンダボア12の周りに筒状壁41,42を残しつつ形成されているもので、シリンダブロック1に形成された吸入ポート43と第1通路44を介して連通され、また、リアヘッド3の吸入室26とバルブプレート2に形成された第2通路45を介して連通されている。これら第1通路44、チャンバ50、及び第2通路45によって、オイルタンク30やシリンダボア12を取り巻くように作動流体を流す吸入経路が構成されている。また、クランク室6とチャンバ50とは、シリンダブロック1に形成されたオリフィス状のリーク通路46を介して連通され、クランク室圧がチャンバ50に(吸入室側に)徐々にリークされるようになっている。
また、オイルタンク30やシリンダボア12を画成する筒状壁41,42の隣り合う筒状壁間、及び、シリンダボア12を画成する筒状壁41とシリンダブロック1の内壁との間には、吸入通路を遮断しない程度の高さをもって補強リブ47が架設されている。
上記構成において、吸入ポート43から吸入された作動流体は、第1通路44を介してチャンバ50に流入し、シリンダボア12の周囲やオイルタンク30の周囲を通ってチャンバ50の全体に広がり、第2通路45を介して吸入室26へ導かれることとなる。吸入室26に導かれた作動流体は、片頭ピストン13の下降行程において吸入孔24を介して圧縮室23へ吸入され、上昇行程において圧縮されて吐出孔25を介して吐出室27へ吐出されることとなる。
この吐出室27に突出された作動流体には潤滑油が混在しているので、制御通路31を介して吐出室27とクランク室6とが連通する場合には、吐出室27に突出された作動流体が潤滑油を混在した状態で斜板20の周縁に供給されることとなる。また、吐出室27の上部はオイル分離室33に連通しているので、このオイル分離室33で作動流体中に混在している潤滑油が分離されてオイルタンク30に貯められる。このオイルタンクに導かれる潤滑油は温度が高くなっているが、オイルタンク内の潤滑油は、シリンダブロック1のチャンバ50を流れる吸入側の作動流体(冷凍サイクルの低圧ラインから帰還した比較的温度の低い冷媒)によって冷却されるので、潤滑油の冷却を促進して粘性を大きく保つことが可能となる。しかも、上述の構成によれば、チャンバ50がシリンダボア12をも取り巻くように形成されているので、シリンダボア12やこれに挿入されている片頭ピストン13も吸入側の作動流体によって冷却されることとなる。
また、オイルタンク30やシリンダボア12を画成する筒状壁41,42の周囲には補強リブ47が設けられているので、片頭ピストン13の倒れ荷重に起因するシリンダボア12の変形を防止することができ、チャンバ50を設けたことによる構造上の不都合を避けることができる。しかも、締結ボルト5がシリンダボアよりも外側で該シリンダボア12と同位相となる位置に設けられているので、締結ボルト5の挿通部がチャンバ50内に形成されることが無くなり、作動流体の流れを邪魔することがなくなる。
さらに、上述の構成においては、潤滑油の供給経路を、制御通路31を介して斜板20の周縁に潤滑油を供給する潤滑油供給経路と、オイルタンク30に貯められた潤滑油をシャフト7に形成された通路を介してシャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給する潤滑油供給経路との2系統にしたので、潤滑必要箇所に応じて適切に潤滑油を供給することが可能となり、潤滑必要箇所への潤滑油の供給を効率よく行うことが可能となる。
即ち、ヒンジボール21とシャフト7との摺接面やフロントヘッド4とシャフト7との間をシールするメカニカルシール8の部分などには、オイルリッチな潤滑油を供給する要請があるので、それらの部分に対しては、オイルタンク30に貯められた潤滑油が直接供給され、また、斜板20とシュー22との摺接面となる斜板20の周縁に対しても、確実な潤滑油の供給が要請されるので、この部分に対しては、制御通路31を介して潤滑油が吹き付けられることとなり、潤滑必要箇所に応じて適切に潤滑油を供給することが可能となる。
尚、上述の構成においては、オイルタンク30の周囲に吐出室27を設け、この吐出室27の周囲に吸入室26を設けるようにしたが、吸入室26と吐出室27との位置関係を逆にしてもよく、このような構成とした場合には、リアヘッド3に設けられたオイルタンク30の一部を取り巻くように吸入室26が形成されることから、作動流体が吸入室26を流れる過程においてオイルタンク30を冷却することが可能となり、オイルタンク30をシリンダヘッド側とリアヘッド側の両側から冷却することで、オイルタンク30の冷却の一層の促進を図ることができるようになる。
第5図において、潤滑油供給経路の他の構成例が示されている。この例において、第1の潤滑油供給経路は、第1図に示す構成例と同様の構成であるが、第2の潤滑油供給経路が、一端がオイルタンク30に連通し、シリンダブロック1及びフロントヘッド4に形成されたハウジング通路48を介して他端がメカニカルシール8を収容するシャフトシール室18に連通する通路と、シャフト7の軸方向に穿設された軸方向通路37と、この軸方向通路37から径方向に延びてスラスト軸受10や、ヒンジボール21が摺接するシャフト7の周面、メカニカルシール8を収容するシャフトシール室18などのシャフト周囲の潤滑必要箇所に開口する径方向通路38,39,40とによって構成されている。したがって、オイルタンク30に貯められた潤滑油は、シリンダブロック1及びフロントヘッド4に形成されたハウジング通路48を介してシャフトシール室18に供給され、このシャフトシール室18からスラストフランジ15とフロントヘッド4との間に介在されるラジアル軸受16及びスラスト軸受17を介してクランク室6へ導かれると共に、シャフト7の径方向通路40から軸方向通路37及び他の径方向通路38,39を介してシャフト周囲の他の潤滑必要箇所へ導かれることとなる。
また、この構成例において、シリンダブロック1の軸受収容室11とチャンバ50とが、シリンダブロック1に形成されたオリフィス状のリーク通路49を介して連通され、クランク室6とチャンバ50とは、スラストフランジ15とフロントヘッド4との間に介在されるスラスト軸受17及びラジアル軸受16、シャフトシール室18、シャフト7に形成された通路(径方向通路40、軸方向通路37)、軸受収容室11、及びリーク通路49を介して、又は、シャフト7とシリンダブロック1との間に介在されるスラスト軸受10及びラジアル軸受9、軸受収容室11、及びリーク通路49を介して連通されている。したがって、クランク室圧は、最終的にリーク通路49を介してチャンバ50に(吸入室側に)徐々にリークされるようになっている。尚、他の構成においては、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。
このような構成においても、オイル分離室33で分離されて、オイルタンク30に貯められた潤滑油は、シリンダブロック1のチャンバ50を流れる吸入側の作動流体(冷凍サイクルの低圧ラインから帰還した比較的温度の低い冷媒)によって冷却され、シャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給されることとなり、潤滑油の供給経路を、制御通路31を介して斜板20の周縁に潤滑油を供給する潤滑油供給経路と、オイルタンク30から第2の潤滑供給経路を介してシャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給する経路との2系統にしたので、潤滑必要箇所に応じて適切に潤滑油を供給することが可能となり、潤滑必要箇所への供給を効率よく行うことが可能となる。
以上の圧縮機においては、フロントヘッド4、シリンダブロック1、バルブプレート2、及び、リアヘッド3を、それぞれのシリンダボア12と同位相の位置に設けられた締結ボルト5によって軸方向に締結した構成例を示したが、圧縮機の小型化を図ると共に十分な耐圧・気密構造を得る必要から、第6図に示されるように、従来の破線で示される締結ボルト5に対し、直径の小さい締結ボルト51を各シリンダボア12の近傍に対称的に2つずつ設けるような構成としてもよい。このような構成においては、締結ボルト51の数がシリンダボア12の数よりも増加することとなるので、フロントヘッド4、シリンダブロック1、バルブプレート2、及び、リアヘッド3を、より均一かつ強固に締結することが可能となり、また、締結ボルト51の径を従来よりも小さくしたので、圧縮機全体の径を小さくすることが可能となる。
さらに、以上の構成を前提とした上で、第7図及び第8図に示されるように、吸入ポート43とチャンバ50との間に吸入ポート43から流入する作動流体を収容する副吸入室52を設ける構成としてもよい。
即ち、第7図に示す構成においては、副吸入室52が、別体をなすヘッダ53をシリンダブロック1に組み付けて画設されるもので、この例においては、ヘッダ53を締結ボルト5の挿通部分を跨ぐようにシリンダブロックに組み付け、ヘッダ53に吸入ポート43と、この吸入ポート43に連通する補強リブ54によって画成された2つの副吸入室52とを設け、それぞれの副吸入室52を締結ボルト5の挿通部分の両脇を通るように形成された第1通路44を介してチャンバ50にそれぞれ接続する構成となっている。
また、第8図に示す構成においては、シリンダブロック1の締結ボルト5の挿通部分を覆うようにシリンダブロック1の周縁部分の一部を膨出させ、この膨出部分に、締結ボルト5の挿通部分から延設された補強リブ54によって2つに画成された副吸入室52と、それぞれの副吸入室を締結ボルトの挿通部分の両脇を通ってチャンバ50に接続する第1通路44とを形成し、リアヘッドに形成された吸入ポート43をバルブプレート2を介して副吸入室52に接続するような構成となっている。尚、上述のいずれの構成においても、補強リブ54を削除して1つの副吸入室52としてもよい。
これらの構成においては、吸入ポート43を介して流入する作動流体が副吸入室52を通った後に第1通路44を介してチャンバ50に導かれるので、吸入脈動の低減を図ることが可能となる。
尚、上述の構成においては、オイルタンク30をシリンダブロック1の中心付近に配置した構成を示したが、これに限定されるものではなく、吸入ポート43から吸入された作動流体によって冷却できる位置であれば、シリンダブロック1の周縁寄りに配置するようにしてもよい。さらに、吸入ポート43の位置やオイル分離室30の位置も、上述の位置に限定されるものではなく、他の部分に設けるようにしてもよい。また、上述の構成は、クラッチレスの圧縮機においても同様に適用することが可能である。
また、上述の構成においては、往復動型圧縮機として回転斜板型圧縮機に適用した構成例を示したが、揺動斜板型圧縮機に適用するようにしてもよい。また、上述の構成において、フロントヘッド4、シリンダブロック1、バルブプレート2、及び、リアヘッド3は、締結ボルト5により組み付けられる場合を示したが、締結ボルト5に代えて、1つのリングナットを用いるようにしても、又は、溶接や接着剤などによってこれらを組み付けるようにしてもよい。
さらに、上述した圧縮機においては、シリンダブロック1にバルブプレート2を介してリアヘッド3を固定することで吸入室26と吐出室27とを画設し、また、シリンダブロック1にフロントヘッド4を固定することでクランク室6を画設するようにしているが、シリンダブロックにバルブプレートを介してフロントヘッドを固定することで吸入室と吐出室とを画設し、シリンダブロックにリアヘッドを固定することでクランク室を画設するようにしてもよく、このような圧縮機に対して、上述した構成を適用するようにしてもよい。
さらにまた、上述した構成は、シリンダブロックと第2ヘッドが一体となっている圧縮機に対して適用することも、バルブプレートがシリンダブロックあるいは第1ヘッドに形成された溝の中に収められた(上記締結ボルト用の穴を持たない)圧縮機に対して適用することも可能である。
産業上の利用可能性
以上述べたように、請求項1に係る発明によれば、オイル分離手段によって分離された潤滑油をオイルタンクに貯め、このオイルタンクに貯められた潤滑油を、外部から吸入されて吸入室に導かれる作動流体によって冷却するようにしたので、潤滑油の粘性が大きく保つことが可能となり、潤滑効果を高めることが可能となる。
請求項2及び3に係る発明によれば、オイルタンクの一部をシリンダブロックに設け、シリンダブロックに、オイルタンクを取り巻くように吸入経路が設けられるので、吸入室に導かれる作動流体がシリンダブロックの吸入経路を流れる過程においてオイルタンクの周囲を流れることになり、この作動流体によりオイルタンクを効率良く冷却することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、オイルタンクの一部を第1ヘッドに設け、第1ヘッドに、オイルタンクを取り巻くように吸入室が形成されるので、作動流体が吸入室を流れる過程においてオイルタンクを冷却することが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、オイル分離手段を遠心分離式とし、吐出室に連通するオイル分離室をオイルタンクに部分的に重なり合うように形成して連通させ、これにより分離された潤滑油をオイルタンクに導入するようにしたので、潤滑油を効率よくオイルタンクに導入することができ、また、分離された潤滑油をオイルタンクに導く通孔を個別に穿設する必要がなくなる。
請求項6に係る発明によれば、チャンバがシリンダボアをも取り巻くように形成されるので、シリンダボアやこれに挿入されるピストンも効率よく冷却することが可能となる。
請求項7に係る発明によれば、チャンバがオイルタンクの周りとシリンダボアの周りとに筒状壁を残しつつ形成される場合において、筒状壁間に補強リブが架設されるので、ピストンの倒れ荷重に起因するシリンダボアが変形を防止することが可能となる。
請求項8及び9に係る発明によれば、2系統の潤滑経路が形成されるので、潤滑必要箇所に応じて適切な潤滑油の供給が可能となる。
請求項10に係る発明によれば、シリンダブロック、バルブプレート、第1ヘッド、及び第2ヘッドを締結する締結ボルトが、シリンダボアの外側で、且つ、シリンダボアと同位相の位置に設けられるので、吸入経路の障害を無くすことが可能となる。
請求項11に係る発明によれば、シリンダブロック、バルブプレート、第1ヘッド、及び第2ヘッドを一体に締結する締結ボルトの数を、シリンダボアの数よりも多くしたので、圧縮機の小型化を図りつつ、高耐圧・高気密構造を得る上で望ましい。請求項12に係る発明によれば、吸入ポートとチャンバとの間に吸入ポートから流入する作動流体を収容する副吸入室を設けるようにしたので、吸入脈動を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる往復動型圧縮機を示す断面図であり、第2図のI−I線で切断した断面を示す。
第2図(a)は、第1図で示す圧縮機のシリンダブロックをリアヘッド側から見た端面であり、第2図(b)は、第1図で示す圧縮機のバルブプレートを示す端面である。
第3図は、リアヘッド3に一体に形成されたストッパ60と叶出弁29と関係を説明する吐出室部分の拡大図である。
第4図は、オイル分離室33とオイルタンク30とを連通させる他の構成例を示す図である。
第5図は、本発明に係る往復動型圧縮機を示す断面図であり、オイルタンクからの潤滑油供給経路、及び、クランク室とチャンバとを連通する経路を異ならせた構成を示す図である。
第6図は、締結ボルトによる締結箇所を変更した例を説明するシリンダブロックの端面の一部を示す図である。
第7図は、吸入ポートとチャンバとを連通する通路上に副吸入室を設けた構成を説明する図である。
第8図は、吸入ポートとチャンバとを連通する通路上に副吸入室を設けた他の構成を説明する図であり、第8図(b)は、第8図(a)のII−II線で切断した断面を示す。

Claims (11)

  1. 複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、それぞれの前記シリンダボアに対応する吸入孔および吐出孔が形成されたバルブプレートと、前記シリンダブロックに前記バルブプレートを介して固定され、前記吸入孔に連通可能な吸入室および前記吐出孔に連通可能な吐出室を画設する第1ヘッドと、前記シリンダブロックに固定され、クランク室を画設する第2ヘッドと、前記クランク室を貫通するように回転可能に設けられるシャフトと、このシャフトの回転に伴い前記シリンダボア内を往復摺動するピストンとを備えた往復動型圧縮機において、
    前記吐出室に吐出する作動流体中に混在している潤滑油を分離するオイル分離手段と、このオイル分離手段によって分離された潤滑油を貯めるオイルタンクとを設け、前記オイルタンクの一部をシリンダブロックに設けると共に前記シリンダブロックに前記オイルタンクを取り巻くように前記作動流体が流れる吸入経路を設けることにより、前記オイルタンクに貯められた潤滑油を、外部から吸入されて前記吸入室に導かれる作動流体によって冷却するようにしたことを特徴とする往復動型圧縮機。
  2. 前記吸入経路は、外部から作動流体を吸入する吸入ポートと、前記シリンダブロックにおいて前記オイルタンクを取り巻くように形成されて前記バルブプレート側に開口されたチャンバと、前記吸入ポートと前記チャンバとを連通する第1通路と、前記チャンバと前記吸入室とを連通する前記バルブプレートに形成された第2通路とを有して構成されている請求項1記載の往復動型圧縮機。
  3. 前記オイルタンクは、その一部が第1ヘッドに設けられており、前記第1ヘッドには、前記オイルタンクを取り巻くように前記吸入室が形成されていることを特徴とする請求項1記載の往復動型圧縮機。
  4. 前記オイル分離手段は、前記吐出室に連通するオイル分離室を備え、このオイル分離室で前記吐出室から流入された作動流体を旋回させて潤滑油を分離する遠心分離式であり、前記オイル分離室を前記オイルタンクと部分的に重なり合うように形成して連通させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の往復動型圧縮機。
  5. 前記チャンバは、前記シリンダボアをも取り巻くように形成されていることを特徴とする請求項3記載の往復動型圧縮機。
  6. 前記チャンバは前記オイルタンクの周りと前記シリンダボアの周りとに筒状壁を残しつつ形成され、前記筒状壁間には補強リブが架設されていることを特徴とする請求項6記載の往復動型圧縮機。
  7. 前記吐出室と前記クランク室との間には、圧力制御弁によって開度が調節される制御通路が形成されており、この制御通路のクランク室に臨む端部を前記斜板の周縁に向けて開口する第1の潤滑油供給経路と、前記オイルタンクに貯められた潤滑油を前記シャフトに形成された通路を介してシャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給する第2の潤滑油供給経路とを備え、前記クランク室と前記チャンバとを、前記シリンダブロックに形成されたリーク通路を介して連通するようにしたことを特徴とする請求項3記載の往復動型圧縮機。
  8. 前記吐出室と前記クランク室との間には、圧力制御弁によって開度が調節される制御通路が形成されており、この制御通路のクランク室に臨む端部を前記斜板の周縁に向けて開口する第1の潤滑油供給経路と、前記オイルタンクに貯められた潤滑油を前記シリンダブロック並びに前記第2ヘッドに形成された通路、及び、この通路に通じる前記シャフトに形成された通路を介してシャフト周囲の潤滑必要箇所へ供給する第2の潤滑油供給経路とを備え、前記クランク室と前記チャンバとを、前記シャフトに形成された通路とこれに連通する前記シリンダブロックに形成されたリーク通路とを介して連通するようにしたことを特徴とする請求項3記載の往復動型圧縮機。
  9. 前記シリンダブロック、前記バルブプレート、前記第1ヘッド、及び前記第2ヘッドは締結ボルトによって一体に締結されており、前記締結ボルトは、前記シリンダボアの外側に位置し、且つ、前記シリンダボアと同位相の位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の往復動型圧縮機。
  10. 前記シリンダブロック、前記バルブプレート、前記第1ヘッド、及び前記第2ヘッドは締結ボルトによって一体に締結されており、前記締結ボルトの数は、前記シリンダボアの数よりも多いことを特徴とする請求項1記載の往復動型圧縮機。
  11. 前記吸入ポートと前記チャンバとの間には、前記吸入ポートから流入する作動流体を収容する副吸入室を設けるようにしたことを特徴とする請求項3記載の往復動型圧縮機。
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