JP4289592B2 - Artificial nipples and baby bottles - Google Patents

Abstract

This invention provides an artificial nipple 210a. The artificial nipple comprises: a nipple portion 212a having a first curved surface, whose tip is provided with an opening portion 216a; a nipple body portion 211a formed on the nipple portion 212a, having a second curved surface, wherein the second curved surface of the nipple body portion 211a is continuously extended from the first curved surface of the nipple portion 212a, and wherein the second curved surface of the nipple body portion 211a is significantlyexpanded as a part of the second curved surface goes away from the nipple portion 212a; and a base portion 214a formed on the nipple body portion, wherein the base portion 214a is capable of being attached to a container to house a drink. According to the present invention, the nipple body portion 211a has a maximum outer diameter of 30 mm or more. According to the present invention, the nipple portion 212a, measured by placing the base portion 214a of the artificial nipple 210a on a precise universal tester having a metallic pressing top made of a cylindrical shape with a radius of about 5 mm, to compress the maximum outer diameter ofthe nipple portion into the direction of the center thereof, has a nipple elasticity of 0.1 N to 0.8 N when the maximum outer diameter of the nipple portion is compressed by 20 %, and of 1.0 N to 2.5 N when the maximum outer diameter of the nipple portion is compressed by 60 %. <IMAGE>

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば乳幼児等が授乳等に際して用いる人工乳首及び哺乳器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の人工乳首は、例えば哺乳瓶に取り付けられ、乳幼児等がこの哺乳瓶に収容されたミルク等を飲むために用いられている。
このような人工乳首は、図１４に示すように構成されている。図１４は人工乳首１０の断面図である。
すなわち、人工乳首１０は、その内部にミルク等が哺乳瓶等から流入する部分である中空部Ａを有している。そして、この中空部Ａを覆うように、乳頭部１２、乳首胴部１１及びベース部１３が形成され、これらはシリコーンゴムやイソプレンゴム等で成っている。
そして、乳頭部１２には、ミルク等が噴出する開口１２ａが備えられている。このような人工乳首１０が、図示しない哺乳瓶等に取り付けられ、この哺乳瓶に収容されたミルク等をこの人工乳首１０を介して飲むことになる。
【０００３】
ところで、乳幼児２０は、図１５等に示すように、実際に母親等の***をくわえて母乳を嚥下するのであるが、乳幼児２０が母親等の***をくわえて母乳を嚥下する動作は、大きく分けて「哺乳準備段階」と「哺乳開始段階」に分けられる。以下、それぞれについて説明する。
【０００４】
（哺乳準備段階）
図１５は、この哺乳準備段階を示す概略説明図である。図１５に示すように、乳幼児２０が母親等の***３０を捉えるときは、先ず、自己の上***２７ａ及び下***２７ｂを大きく開き、自己の舌２３が下歯槽堤２８ｂを越え、下***２７ｂに触れるような状態になる。
次に、***をくわえる段階となる。このとき、乳幼児２０の上***２７ａ及び下***２７ｂは大きく開き、図１５に示すように、例えば非常に柔らかいため変形し易い***３０の乳輪３１に密着し、自然と外側、図においては上下方向にめくれるように開く。
また、乳幼児２０は舌２３によって母親等の乳首の先３２ａを自己の哺乳窩２２の最深部まで伸びるように変形させることになる。このように乳幼児２０が自己の哺乳窩２２に乳首の先３２ａを当接させるまで伸ばすことを「第１次伸展」と呼ぶ。
【０００５】
このように第１次伸展をさせられた乳首３２は、図１Ｂの上口蓋２１、上歯槽堤２８ａ及び上***２７ａ側に舌２３によって押さえつけることになる。このとき乳首３２全体は、同時に自己の頬の内側と舌２３で包まれる。
また、特に舌２３は包んでいる乳首３２を変形させることで乳首３２を隙間なく包むことになる。このとき乳首３２は中実な組織体であることに伴い、変形させられても潰れきることなく、乳首の先３２ａに母乳を移動させられるようになっている。
これで、哺乳準備段階が終了する。
【０００６】
（哺乳開始段階）
次に哺乳開始段階について説明する。この哺乳開始段階では、先ず、舌２３による蠕動様運動が行われる。
具体的には、***３０や乳輪３１、乳首３２に刺激を与え、母乳の分泌を促すと共に、母乳を乳首の先３２ａに移動させるため、図１５において舌２３がその先端側より膨らみ始め連続的に膨らみが舌２３の根本側に向かって移動することになり、その膨らみが乳首の先３２ａを僅かに越えるところまで移動し、更に口腔内の奥に移動する。
この状態を示したのが、図１６（ａ）乃至（ｃ）である。図１６（ａ）乃至（ｃ）は、図１５の舌２３と乳首の先３２ａとの関係において舌２３の膨らみが、乳首の先３２ａを僅かに越え、更に口腔内の奥に蠕動様運動をしている状態を示す概略拡大説明図である。
このような舌２３のその先端から始まる膨らみの移動により、乳首３２は伸び始める。そして、図１６（ａ）に示すように、乳首の先３２ａは中実な組織体であるため、若干潰れるように変形しながら、更に先端側に向かって伸びることになる。そして、図１６（ｂ）に示すように、母乳が噴出する直前まで舌２３の膨らみを蠕動様運動で移動させることに伴って乳首３２は伸びることとなる。
これを上述の第１次伸展と区別するため「第２次伸展」と呼ぶ。このように舌２３の先端側の膨らみが移動を始めることにより、「第２次伸展」が開始されることになる。
【０００７】
この後、母乳の噴出段階となる。すなわち、第２次伸展によって舌２３は母親等の母乳を乳首の先３２ａ側に引き込むように、その膨らみを移動させる。そして、図１６（ａ）に示すように蠕動様運動により舌２３の膨らみが乳首の先３２ａの先端に達した時点では、乳首の先３２ａ、舌２３の膨らみ及び哺乳窩２２の口腔の奥側の一部とその奥の軟口蓋２４によって、密閉空間Ｅが形成される。
【０００８】
次に、舌２３を軟口蓋２４に接触させたまま、更に蠕動様運動を行い舌２３の膨らみを更に奥に移動させる。すると、図１６（ｂ）に示すように密閉空間Ｅの容積が大きくなり、密閉空間Ｅが陰圧となる。
このように陰圧となった密閉空間Ｅが形成されると、乳首の先３２ａはこの陰圧空間Ｅに引き込まれ、更に伸展する。この伸展により「第２次伸展」が完了する。
舌２３の蠕動様運動やそれに伴う陰圧により、前記舌２３の蠕動様運動により乳首の先２３に集まった母乳が乳幼児２０の口腔内に噴出し、乳幼児２０は図１６（ｃ）に示すように、舌２３と軟口蓋２４の接触を離して密閉空間Ｅを開放し、この噴出した母乳を乳幼児２０が嚥下することになる。
このようにして、「第１次伸展」させた後に、乳幼児２０は「第２次伸展」を約０．７秒に１回という早いサイクルで行うことで、母親等の母乳を飲むことになる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
母親等が母乳を乳幼児２０に与える場合は、以上のようにして乳幼児２０は母親等の乳首から母乳を嚥下する。一方、母乳以外の人工乳を乳幼児２０に与える場合も乳幼児２０は同様の哺乳行動をとるため、従来より、図１４に示すような、外見上母親等の乳首に近似している人工乳首１０を哺乳瓶に取り付け、乳幼児２０に授乳させていた。
この人工乳首１０の乳頭部１２の図１４における横方向の長さは、図１４に示すように母親等の乳首より長く形成されている。これは、人工乳首１０を図１５に示す上述の哺乳準備段階における「第１次伸展」の長さに予め形成されているためである。
【００１０】
しかし、図１４に示すような人工乳首１０の乳頭部１２には、以下のような問題があった。
すなわち、上述の哺乳準備段階では乳幼児２０は、人工乳首１０をくわえ、図１６に示すように舌２３によって乳頭部１２の先端を図において上方に変形させ、自己の哺乳窩２２の最深部に配置させるようにする。
このとき、人工乳首１０が充分な軟らかさを有していない場合に、その先端は、舌２３では上方に変形しずらく、乳幼児２０は舌２３の蠕動様運動をし難いこととなり、また、図１６（ａ）の密閉空間Ｅを形成し難くなることがあった。更に、人工乳首１０が硬い場合に舌２３における蠕動様運動を滑らかに行うことが難しく、また、特に乳頭部１２が硬いため、上下に潰れる方向に変形せず、密閉空間Ｅを形成しずらいという問題があった。
【００１１】
また、乳幼児２０が舌２３の蠕動様運動を行っても、図１６（ａ）に示すような上述の「第２次伸展」と呼ばれる変形が、人工乳首１０の乳頭部１２に生じ難く、密閉空間Ｅがより形成し難くかった。そして、これがため、図１６（ｂ）のような密閉空間Ｅにおける舌２３の膨らみの移動に伴う陰圧が生じ難くなり、乳頭部１２の先端に集まった人工乳を陰圧で噴出し難く、乳幼児２０が人工乳を嚥下し難いという問題があった。
【００１２】
一方、このような人工乳首１０をくわえて哺乳窩２２に配置させる際や、「第２次伸展」による変形をし易くするため人工乳首１０の材質を柔らかいものとすると、上述の乳幼児２０の舌２３による蠕動様運動等により、特に乳頭部１２等が潰れ、内部空間Ａを塞いでしまい、人工乳等が乳頭部１２の開口１２ａ側に移動しずらくなり、これがため乳幼児２０が人工乳を嚥下できないという問題もあった。
更に、これらの問題に伴い乳幼児２０が、人工乳首２０を使用しても、人工乳を摂取できるように、口腔内の動きを変えて慣れてしまうと、逆に母親等の乳首から哺乳を行い難くなり、混乱してしまうという問題もあった。
【００１３】
そこで、本発明は、以上の点に鑑み、母親等の乳首と同様に乳幼児の舌の蠕動様運動により適度に変形や伸展をすると共に人工乳首の潰れに伴い、流路不通が断続的に発生することに伴う飲料の噴出不良が生じにくい人工乳首及び哺乳器を提供することを目的としている。
【００１４】
前記課題は、請求項１の発明によれば、先端に開口部を有する乳頭部と、前記乳頭部と連続する曲線で連接されると共に、前記乳頭部から離間するにつれて徐々に外側に向かって大きく膨出するように形成された乳首胴部と、飲料を収容する容器に対して配置するために前記乳首胴部に連接して形成されるベース部と、を有する人工乳首であって、前記乳首胴部の最大外径が３０ｍｍ以上となっており、前記乳頭部は硬度５度以上で２５度以下の弾性体により形成されており、前記乳頭部の最大径部の径方向の肉厚が１．５ｍｍ以上で形成され、前記人工乳首の前記ベース部を精密万能試験手段に配置し、前記人工乳首の前記乳頭部の最大径部を前記精密万能試験手段に備えられたＲ５ｍｍ程度の円柱状金属製の圧縮治具で、前記乳頭部の最大径部の径方向に圧縮したときの応力を測定したときに、乳幼児等が前記人工乳首をくわえた際に前記乳頭部を変形させて、自己の哺乳窩の最深部に当接させるためには、前記乳頭部の最大径部を２０％圧縮したときの乳頭弾性値が０．１Ｎ（ニュートン）乃至０．８Ｎ（ニュートン）であり、乳幼児等の舌による蠕動様運動を行い易く、且つ前記乳頭部の潰れに伴う流路の閉鎖による飲料の噴出不良を回避するためには、乳頭部の最大径部を６０％圧縮したときの乳頭弾性値が１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）であることを特徴とする人工乳首により達成される。
【００１５】
前記乳頭部の最大外径を２０％圧縮したときとは、上述の「哺乳準備段階」において、図１５に示すように乳幼児等が前記乳頭部の先端を自己の舌によって自己の哺乳窩の最深部に当接させる「変形」の際や、蠕動様運動を行い始めた際等口腔内に入れた時点における軟らかさを示している。
また、前記乳頭部の最大径部を６０％圧縮したときとは、上述の「哺乳開始段階」の「第２次伸展」において、乳幼児等が前記乳頭部を蠕動様運動で伸展させ、若しくは変形等させた際に生じる変形を許容できる軟らかさと、潰れきらない硬さや粘りの関係を示している。
また、前記乳頭部の最大径部を２０％圧縮した際に、乳頭弾性値が０．１Ｎ（ニュートン）乃至０．８Ｎ（ニュートン）の範囲内となる人工乳首であると、乳幼児等は人工乳首をくわえた際に、人工乳首の前記乳頭部を「変形」させて自己の哺乳窩の最深部に当接させることができる。この前記乳頭部の「変形」は、前記「哺乳準備段階」における「変形」である。
また、同様に「第２次伸展」を行う際にも、舌の蠕動様運動を阻害することなくスムーズに行うことができる。
【００１６】
したがって、乳幼児等は容易に前記乳頭部を自己の哺乳窩に当接させ、スムーズに蠕動様運動をさせることができるので、乳幼児等が舌の蠕動様運動を行い易い人工乳首となる。
そして、前記乳頭部の最大径部を６０％圧縮したときとは、特に前記「第２次伸展」における乳幼児等の舌による蠕動様運動を行い易く、且つ、前記乳頭部の潰れに伴う流路の閉鎖による飲料の噴出不良を回避できる圧縮率である。
また、前記乳頭弾性値の１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）の範囲にあることによって、舌の蠕動様運動を行い易く、且つ、潰れきってしまって、流路が塞がれることを防ぐことになる。
したがって、前記乳頭弾性値が１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）で前記乳頭部の最大径部を６０％圧縮できる本請求項の発明は、乳幼児等がスムーズに舌の蠕動様運動を行い易い人工乳首となる。
【００１７】
特に前記乳頭部の最大径部を６０％圧縮した場合に、前記乳頭弾性値が１．０Ｎ未満の場合には、舌の蠕動様運動に伴って、流路を塞ぐほどの潰れが発生し易く、また、前記乳頭弾性値が２．５Ｎ（ニュートン）超となる場合は、通常の乳幼児等の舌の蠕動様運動では前記乳頭部の特に先端部が上下方向に潰れる方向に変形せず、略球状のまま残ってしまい、舌のスムーズな蠕動様運動を阻害する。本請求項の発明によれば、このような現象が生じ難い人工乳首となる。
更に、前記乳首胴部の最大外径が３０ｍｍ以上という比較的大きな外径を有しており、舌の蠕動様運動を大きくスムーズにできる人工乳首の前記乳頭部の最大径部が、上記の乳頭弾性値を有することにより、乳幼児等は母親等の乳首に近い哺乳が可能となる。
【００１９】
前記人工乳首の前記乳首胴部の最大外径が３０ｍｍ以上となっており、前記乳頭部は硬度５度以上で２５度以下の弾性体により形成されており、前記乳頭部の最大径部の径方向の肉厚が１．５ｍｍ以上で形成されている。
このように人工乳首を構成することにより、上述の「哺乳準備段階」において、図１５に示すように乳幼児等が前記乳頭部の先端を自己の舌によって自己の哺乳窩の最深部に当接させる「変形」を生じさせ易い軟らかさを有することになり、同様に舌の蠕動様運動もスムーズに行うことができる。
すなわち、乳幼児等は弱い力でも容易に、人工乳首の前記乳頭部を「変形」させて自己の哺乳窩の最深部に当接させて蠕動様運動を行うことができる。
更に、請求項１と同様に乳頭部先端の変形が行われず略半球状のまま残ってしまう現象が生じ難い硬度からなる軟らかさを有する人工乳首となる。
また、上述の「哺乳開始段階」の「第２次伸展」においては、乳幼児等が前記乳頭部を蠕動様運動で伸展させ、若しくは変形等させ易い硬度となると共に、前記乳頭部が潰れきってしまうことに伴う飲料の噴出不良が回避できる硬度となる。
【００２０】
前記目的は、請求項２の発明によれば、飲料を収容する容器と、前記容器に装着される人工乳首と、前記人工乳首を前記容器に固定するための固定部と、を有する哺乳器であって、前記人工乳首には、先端に開口部を有する乳頭部と、前記乳頭部と連続する曲線で連接されると共に、前記乳頭部から離間するにつれて徐々に外側に向かって大きく膨出するように形成された乳首胴部と、飲料を収容する容器に対して配置するために前記乳首胴部に連接して形成されるベース部と、が備わっており、前記乳首胴部の最大外径が３０ｍｍ以上となっており、前記人工乳首の前記乳頭部は硬度５度以上で２５度以下の弾性体により形成されており、前記乳頭部の最大径部の径方向の肉厚が１．５ｍｍ以上で形成され、前記人工乳首の前記ベース部を精密万能試験手段に配置し、前記人工乳首の前記乳頭部の最大径部を前記精密万能試験手段に備えられたＲ５ｍｍ程度の円柱状金属製の圧縮治具で、前記乳頭部の最大径部の径方向に圧縮したときの応力を測定したときに、乳幼児等が前記人工乳首をくわえた際に前記乳頭部を変形させて、自己の哺乳窩の最深部に当接させるためには、前記乳頭部の最大径部を２０％圧縮したときの乳頭弾性値が０．１Ｎ（ニュートン）乃至０．８Ｎ（ニュートン）であり、乳幼児等の舌による蠕動様運動を行い易く、且つ前記乳頭部の潰れに伴う流路の閉鎖による飲料の噴出不良を回避するためには、前記乳頭部の最大径部を６０％圧縮したときの乳頭弾性値が１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）であることを特徴とする哺乳器により達成される。
【００２１】
請求項２の構成によれば、請求項１に記載された作用等を奏する人工乳首を備える哺乳器である。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【００２５】
図１は、本発明の実施の形態にかかる人工乳首の乳頭部の最大径部の乳頭弾性の応力を測定する精密万能試験手段である精密万能試験機１００を示す概略斜視図である。
この精密万能試験機１００は、例えば島津製作所社製オートグラフＡＧＳ−５ｋＮＧ等が用いられる。
また、図１に示すように精密万能試験機１００は、試験機本体１１０、計測制御装置１２０、オペレーションユニット１３０を有している。そして、試験機本体１１０には、ロードセル１４０が設けられている。ここで、ロードセル１４０は例えばＳＢＬ−２００Ｎ等が用いられる。
また、試験機本体１１０には、後述する移動側圧縮治具１７０を装着する移動側圧縮治具ベース１５０と、後述するテーブル２００を装着する固定側圧縮治具ベース１６０が配置されている。
【００２６】
図２は、図１の移動側圧縮治具ベース１５０と固定側圧縮移動治具ベース１６０にそれぞれ移動側圧縮治具１７０、テーブル２００等が装着等されている状態示す部分概略拡大斜視図である。
具体的には、図２に示すように、図１の移動側圧縮治具ベース１５０に図２に示す移動側圧縮治具１７０が装着されている。この移動側圧縮治具１７０の下端部には、Ｒ５ｍｍ程度の円弧状の表面を有する移動側圧縮部１７１が形成されている。
【００２７】
一方、図１の固定側圧縮治具ベース１６０には、図２に示すようにテーブル２００が配置されている。
このテーブル２００上には、図２に示すように固定側圧縮治具１８０が前記移動側圧縮治具１７０と対向するように配置されている。
この固定側圧縮治具１８０には、図２に示すようにＲ５ｍｍ程度の円柱状金属製の圧縮治具である円柱状圧縮具１８１が形成されている。
【００２８】
この円柱状圧縮具１８１は、固定側圧縮治具１８０に対して、その相対位置を変更可能に配置され、これによって前記移動側圧縮治具１７０の移動側圧縮部１７１の表面と円柱状圧縮具１８１の表面との距離を任意の長さに設定できるようになっている。
また、一度、任意の位置に設定した前記円柱状圧縮治具１８１は、固定側圧縮治具１８０に形成されている高さ調整つまみ１８２を使用者が操作することで固定することができるように構成されている。
【００２９】
また、このテーブル２００には、精密万能試験機１００によって試験される人工乳首２１０を保持するための人工乳首保持具本体１９０を固定するための保持具本体固定具１９１が配置されている。
この保持具本体固定具１９１には、ガイド溝１９１ｃが形成され、前記人工乳首保持具本体１９０に設けられている保持具側係合部１９１ｂが、このガイド溝１９１ｃに係合するように成っている。
このように係合された保持具側係合部１９１ｂは、ガイド溝１９１ｃに沿って、図２の矢印Ｘ方向に移動可能に形成されている。
この人工乳首保持具本体１９０には、図２に示すように人工乳首２１０の乳頭部２１２が前記移動側圧縮治具１７０と前記円柱状圧縮具１８１の間に配置されるように固定される。
【００３０】
具体的には、図２及び図３に示すように構成されている。図３は図２の移動側圧縮治具１７０の移動側圧縮部１７１と円柱状圧縮具１８１とが人工乳首２１０の乳頭部２１２の最大径部に当接させて、移動側圧縮治具１７０を移動させて乳頭部２１２を圧縮した状態を示す概略側面図である。
図３に示すように、人工乳首保持具本体１９０には、人工乳首配置具１９６が形成されている。この人工乳首配置具１９６には、人工乳首配置用凸部１９６ａが形成されていて、この人工乳首配置用凸部１９６ａが、図３に示すように人工乳首２１０の内部に挿入されることで人工乳首２１０が所定の位置に配置されるようになっている。
【００３１】
また、人工乳首保持具本体１９０には、図３に示すように上側挟持ピン支持具１９２と下側挟持ピン支持具１９３が設けられ、これらには、図３の矢印Ｃ及びＤの方向に揺動する上側挟持ピン１９４と下側挟持ピン１９５がそれぞれ形成されている。
具体的には、下側挟持ピン１９５は、図３に示すように人工乳首２１０のベース部２１４に当接され、ベース部２１４の一端部が固定される。
また、このベース部２１４の一端部と対向する他端側には、上側挟持ピン１９４が配置され、その上側挟持ピン１９４が、図３に示すように人工乳首２１０の乳首胴部２１１を押さえるように配置される。
【００３２】
このように上側挟持ピン１９４が人工乳首２１０のベース部２１４ではなく、乳首胴部２１１を押さえるように配置され、人工乳首２１０を完全に固定しない構成となっている。
ところで、精密万能試験機１００が動作し、移動側圧縮治具１７０が上方から下方に向かって降下し、人工乳首２１０の乳頭部２１２を弾性変形させる際、人工乳首２１０には図３の矢印Ｅの方向に引っ張られることになる。このとき、上側挟持ピン１９４が人工乳首２１０のベース部２１４を下端側のように固定すると、人工乳首２１０を矢印Ｅと反対側に引っ張る力が働き、乳頭部２１２の弾性を測定するための正確な試験ができなくなる。このため、上述のように上側挟持ピン１９４は人工乳首２１０を完全に固定しない構成となっている。
【００３３】
精密万能試験機１００は、上述のように構成されるが、以下その動作等について説明する。
先ず、人工乳首保持具本体１９０を保持具本体固定具１９１を介して支持しているテーブル２００を図２において左側、すなわち移動側圧縮治具１７０から離間する方向に移動させる。
そして、図３等に示すように、人工乳首２１０を人工乳首保持具本体１９０に装着する。この人工乳首２１０は予め温度による影響をなくすため環境温度を２３°Ｃ±２°Ｃとし、その環境下に１時間以上置いたものを使用する。
その後、テーブル２００を移動側圧縮治具１７０に近接する方向に移動させる。
そして、保持具本体固定具１９１のガイド溝１９１ｃ内に配置されている保持具側係合部１９１ｂを動かし、人工乳首２１０の乳頭部２１２の最も直径の大きい最大径部２１３が移動側圧縮部１７１と円柱状圧縮具１８１との間に配置されるようにする。
【００３４】
このとき、図２の高さ調整治具１８２を操作して、円柱状圧縮具１８１が人工乳首２１０の乳頭部２１２の最大径部２１３に下側から当接する位置になるように調節する。
その後、精密万能試験機１００を動作させて、移動側圧縮治具１７０を下降させ、移動側圧縮部１７１が人工乳首２１０に当接した状態で止める。その後、所定の力で乳頭部２１２の最大径部２１３を圧縮し、人工乳首２１０の乳頭弾性を測定する。
【００３５】
具体的には、移動側圧縮部１７１と円柱状圧縮具１８１との位置を上述のように人工乳首２１０の乳頭部２１２に当接した位置に配置した後、０点設定を行う。
次に、移動側圧縮治具１７０を毎分１００ｍｍの速度で下降させ、人工乳首２１０の乳頭部２１２の最大径部２１３を２０％、３０％、４０%、５０%、そして６０%と順に潰し、それぞれについての応力をＮ（ニュートン）で測定した。
【００３６】
次に、この精密万能試験機１００で試験される人工乳首２１０について説明する。
本発明の実施の形態に係る人工乳首２１０は、具体的には、図４乃至図６に示すように、第１の人工乳首２１０ａ、第２の人工乳首２１０ｂ及び第３の人工乳首２１０ｃを有し、さらに、図示しないが、第４の人工乳首も含んでいる。
【００３７】
（第１の人工乳首２１０ａについて）
図４は、第１の人工乳首２１０ａを示す概略断面図である。
図４に示すように、第１の人工乳首２１０ａは、先端に開口部である開口２１６ａを有する乳頭部２１２ａと、乳頭部２１２ａと連続する曲線で連接されると共に、乳頭部２１２ａから離間するにつれて徐々に外側に向かって大きく膨出するように形成された乳首胴部２１１ａと、を備えている。
また、人工乳等である飲料を収容する容器である哺乳瓶等に対して配置するために乳頭胴部２１１ａに連接して形成されるベース部２１４ａと、を備えている。
また、このベース部２１４ａには、通気弁２１４ｃが形成されている。この通気弁２１４ｃは、ベース部２１４ａに薄肉部を形成し、その薄肉部にスリットを設けることで形成されている。このとき、前記薄肉部を傾斜した形状としてもよい。
この通気弁２１４ｃは、通常は閉じているが、圧力の不均衡が発生した際に開くことで圧力を調整可能な弁体と成っている。
【００３８】
前記乳頭部２１２ａには、その外形において直径が最大の最大径部２１３ａが形成されており、この最大径部の幅（ｗ１）は１３．０ｍｍとなっている。また、この最大径部２１３ａにおける肉厚は２．０ｍｍとなっている。
この肉厚は、従来に比べ厚く形成されている。これは、本実施の形態では、後述のようにシリコーンゴムを比較的柔らかい範囲で選択したため、第１の人工乳首２１０ａの図４の乳頭部２１２ａ等が内側に潰れるおそれがあり、これを避けるため従来より肉厚を厚く形成している。
この第１の人工乳首２１０ａは、例えばシリコーンゴムから成り、硬度は例えば、１５度±５度に形成されている。硬度の範囲としては、５度乃至２５度、好ましくは１０度乃至２５度である。
この硬度はＪＩＳ−Ｋ６２５３（ＩＳＯ７６１９）におけるＡ型デュロメータによる硬度であり、従来の人工乳首で用いられているシリコーンの硬度である約４０度と比べ格段に柔らかくなっている。
【００３９】
上述の硬度が５度未満の場合は、シリコーンゴムが柔らかすぎて第１の人工乳首２１０ａを使用する乳幼児等が上述の蠕動様運動等をし難いだけでなく、蠕動様運動による乳幼児等の発達を阻害する可能性がある。
また、硬度５度未満のシリコーンゴムで形成された第１の人工乳首２１０ａをたとえば哺乳瓶に装着した場合、哺乳瓶内の内容量の減少に伴い哺乳瓶内が陰圧になると、この陰圧の影響を受けて、第１の人工乳首２１０ａの内側が変形する可能性がある。
さらに、硬度５度未満のシリコーンゴムは、乳幼児等の舌による蠕動様運動で第１の人工乳首２１０ａが口腔内の奥に引かれた際（「第２次伸展」）、この人工乳首が変形して哺乳瓶から外れる危険もある。
したがって、硬度５度未満のシリコーンゴムは、第１の人工乳首２１０ａに適さない。
【００４０】
一方、上述の硬度が２５度超のシリコーンゴムの場合は、人工乳首としては硬すぎて人工乳首が伸展できないだけでなく、乳幼児等の蠕動様運動等も妨げることになる。すなわち、蠕動様運動は、上述のように人工乳首を変形や伸展させながら口腔が動くものであるため、硬度２５度超のシリコーンゴムは硬すぎて人工乳首を変形等させることができないからである。
したがって、硬度２５超のシリコーンゴムは、第１の人工乳首２１０ａに適さない。
【００４１】
また、上述の開口２１６ａは、具体的には丸穴状、十字状、Ｙ字状又は一文字状のスリット等により形成されている。
そして、これら乳頭部２１２ａ及び乳首胴部２１１ａの内面には、他の部分より肉厚の薄い溝部２１５ａが例えば３カ所、環状に形成されている。
この溝部２１５ａは、最も深い部分から徐々に肉厚になるように形成され、溝部２１５ａと第１の人工乳首２１０ａの内面との境界部がなだらかになるように構成され、図４に示すように波形となっている。
【００４２】
このように形成される第１の人工乳首２１０ａの図４における乳首胴部２１１ａの最大外径ｗは、３８．６ｍｍである。
【００４３】
（第２の人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ及び第４の人工乳首について）
図５及び図６は、それぞれ第２の人工乳首２１０ｂ及び第３の人工乳首２１０ｃを示す概略斜視図である。
これら第２の人工乳首２１０ｂ及び第３の人工乳首２１０ｃは、その構成の多くが図４に示す第１の人工乳首２１０ａと共通するため、同一部分は図４と同一符号を付す等で説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
【００４４】
図５に示す第２の人工乳首２１０ｂでは、図４の第１の人工乳首２１０ａと異なり、溝部２１５ｂが２カ所、環状に形成されている。
図６に示す第３の人工乳首２１０ｃでは、上述の第１の人工乳首２１０ａと第２の人工乳首２１０ａと異なり乳首胴部２１１ｃと乳頭部２１２ｃにかけて溝部を有しておらず、乳首胴部２１１ｃから乳頭部２１２ｃにかけて、なだらかに肉厚の薄い部分が形成されている。
【００４５】
第２の人工乳首２１０ｂと第３の人工乳首２１０ｃの乳頭部２１２ｂ、２１２ｂには、その外径において直径が最大の最大径部２１３ｂ、２１３ｃが形成されており、この最大径部の幅（ｗ１）は上述の第１の人工乳首２１０ａと同様に１３．０ｍｍとなっている。また、これらの最大径部２１３ｂ、２１３ｃにおける肉厚も第１の人工乳首２１０ａと同様に２．０ｍｍとなっている。
第４の人工乳首は、第２の人工乳首２１０ｂとほぼ同様の構成であり、乳頭部２１２ｂの最大径部２１３ｂにおける肉厚が１．６ｍｍとなっている点と、シリコーンゴムの硬度が２０度±２度となっている点が異なる。
【００４６】
ところで、これらの第１の人工乳首２１０ａ、第２の人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ及び第４の人工乳首を含む上述する複数の人工乳首の乳頭弾性値を、図１に示す精密万能試験機１００を用いて計測することになる。
具体的には、上述のように、精密万能試験機１００の移動側圧縮治具１７０を毎分１００ｍｍの速度で下降させ、人工乳首の乳頭部の最大径部を２０％、３０％、４０%、５０%、そして６０%と順に潰し、それぞれについての応力をＮ（ニュートン）で測定する。
【００４７】
ここで、人工乳首の乳頭部の最大径部を２０%潰す（圧縮）のは、上述の「哺乳準備段階」において図１５に示すように乳幼児等が前記乳頭部の先端を自己の舌によって自己の哺乳窩の最深部に当接させる「変形」や、蠕動様運動によって生じる、乳幼児が乳首をくわえた状態で弱い力だけがかかった初期時における感触に近い状態を把握するためである。
また、前記乳頭部の最大径部を６０％潰す（圧縮）のは、上述の「第２次伸展」において、乳幼児等が前記乳頭部を蠕動様運動で伸展させ、若しくは変形等させた際に生じる比較的、強い力がかかった後期時の状態を把握するためである。また、６０％超以上では、乳頭部の最大径部の内側（内径）が付いてしまうおそれもあるからである。
その他の３０%、４０%及び５０%の潰し（圧縮）は、人工乳首の特性を計測するためのものである
【００４８】
図７は、図１の精密万能試験機１００の測定対象となるすべての試料の条件と結果等を示す表である。
以下、図７に示す実施例１乃至実施例４及び比較例１乃至６について説明する。
【００４９】
（実施例１）
実施例１の人工乳首は、図４に示す第１の人工乳首２１０ａである。
（実施例２）
実施例２の人工乳首は、図５に示す第２の人工乳首２１０ｂである。
（実施例３）
実施例３の人工乳首は、図６に示す第３の人工乳首２１０ｃである。
（実施例４）
実施例４の人工乳首は、上述の第４の人工乳首である。
【００５０】
（比較例１）
比較例１の人工乳首の詳細は以下のとおり。
販売元（製造元）：ピジョン社製、商品名・コード：母乳相談室用乳首Ｂ３６１（日本製）
人工乳首の材料等：硬度３５度のシリコーンゴム、最大外形（ｗ）が３８． ０ｍｍ、乳頭部の最大径部（ｗ１）が１２．５ｍｍ、乳頭 部の最大径部の肉厚が１．０ｍｍ
【００５１】
（比較例２）
比較例２の人工乳首の詳細は以下のとおり。
販売元（製造元）：ＡＰＲＩＣＡ（ＨＡＮＤＩ−ＣＲＡＦＴ）社製、
商品名・コード：Ｄｒ．ＢＲＯＷＮ’Ｓ Ｂｏｔｔｌｅ哺乳器、専用乳首４２ ００４（ドイツ国製）、
人工乳首の材料等：硬度４３度のシリコーンゴム、最大外形（ｗ）が３７． ５ｍｍ、乳頭部の最大径部（ｗ１）が１４．０ｍｍ、乳頭 部の最大径部の肉厚が１．３ｍｍ
【００５２】
（比較例３）
比較例３の人工乳首の詳細は以下のとおり。
販売元（製造元）：トライスターインターナショナル（ＥＶＥＮＦＬＯ）社製、
商品名・コード：ｅｌｉｔｅ乳首２１１５６１１Ｊ（１１７１）（米国製）
人工乳首の材料等：硬度４５度のシリコーンゴム、最大外形（ｗ）が５０． ０ｍｍ、乳頭部の最大径部（ｗ１）が１３．５ｍｍ、乳頭 部の最大径部の肉厚が１．５ｍｍ
【００５３】
（比較例４）
比較例４の人工乳首の詳細は以下のとおり。
販売元（製造元）：トイザラス（ＬＵＶＮ’ＣＡＲＥ）社製、
商品名・コード：ＮＵＲＳＩＮＮＧ ＳＹＳＴＥＭ哺乳器、乳首１３１４ＤＬ Ａ（２０００１００）（中国製）
人工乳首の材料等：硬度４７度のシリコーンゴム、最大外形（ｗ）が３８． ０ｍｍ、乳頭部の最大径部（ｗ１）が１３．３ｍｍ、乳頭 部の最大径部の肉厚が１．７ｍｍ
【００５４】
（比較例５）
比較例５の人工乳首の詳細は以下のとおり。
販売元（製造元）：チュチュベビー（ジェックス）社製、
商品名・コード：やわらかタイプ乳首ＹＴ１０５０（ＯＡ０４０５）
人工乳首の材料等：硬度３３度のシリコーンゴム、最大外形（ｗ）が２７． ８ｍｍ、乳頭部の最大径部（ｗ１）が１４．０ｍｍ、乳頭 部の最大径部の肉厚が１．７ｍｍ
【００５５】
（比較例６）
比較例６の哺乳器の詳細は以下のとおり。
販売元（製造元）：ピジョン社製
商品名・コード：乳首デラックスＳ Ｂ０５０（タイ国製）
人工乳首の材料等：硬度３５度のシリコーンゴム、最大外形（ｗ）が２７．５ ｍｍ、乳頭部の最大径部（ｗ１）が１３．０ｍｍ、乳頭部 の最大径部の肉厚が１．３ｍｍ
なお、比較例にて示される商品の硬度は、ベース部の特定部位をＪＩＳ−Ｋ６２５３（ＩＳＯ７６１９）におけるＡ型デュロメータ試験に準じて測定することで得た数値である。また、生産国等については包装における表記を使用している。
【００５６】
図８は上述の実施例１乃至実施例４及び比較例１乃至比較例６の人工乳首を図１の精密万能試験器１００に装着し、上述のように移動側圧縮治具１７０を下降させ、人工乳首の乳頭部の最大径部を２０%、３０%、４０%、５０%及び６０%潰した際の応力をＮ（ニュートン）で示した乳頭弾性（Ｎ）を示すグラフである。図９は、図８のうち比較例３及び比較例４のデータを削除し、Ｙ軸の値（Ｎ）を小さく設定して表したグラフである。
【００５７】
図９に示すように実施例１乃至実施例４の人工乳首（第１の人工乳首２１０ａ、第２の人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ、第４の人工乳首）は、乳頭部２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃの最大径部２１３ａ、２１３ｂ、２１３ｃを２０％潰した際の乳頭弾性値は、０．１Ｎ乃至０．８Ｎの範囲内であることがわかる。
【００５８】
一般に、乳幼児等が上述の「哺乳準備段階」で図１５に示すように自己の哺乳窩２２に乳首３２を当接させる際や、蠕動様運動を行う「哺乳開始段階」では、乳首３２は、容易に舌２３や、その他の口腔に合わせて変形する必要がある。
この点、上述の実施例１乃至実施例４（第１の人工乳首２１０ａ、第２人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ、第４の人工乳首）は、図１５における乳幼児２０が自己の哺乳窩２２の最深部に当接させるために人工乳首を「変形」させ易く、蠕動様運動を行い易い人工乳首であることがわかる。
このように人工乳首を自己の哺乳窩の最深部に当接することで図１５及び図１６に示すような円滑な舌の蠕動様運動ができ、上述の「第２次伸展」が可能となり、乳幼児等にとって使い易い人工乳首となる
【００５９】
これに対して、図８の比較例１乃至比較例６の人工乳首は、最大径部を２０％潰した際の乳頭弾性値が０．８Ｎ（ニュートン）を超えており、図１５の乳幼児２０が自己の哺乳窩２２の最深部に当接させるため、人工乳首を変形させることが難しく、更に蠕動様運動も行いづらい人工乳首である。したがって、乳幼児等にとって使い難い人工乳首である。
【００６０】
ところで、図９に示すように実施例１乃至実施例４の人工乳首（第１の人工乳首２１０ａ、第２の人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ、第４の人工乳首）については、乳頭部２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃ等の最大径部２１３ａ、２１３ｂ、２１３ｃ等を６０％潰した際の乳頭弾性値は、１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）の範囲内であることがわかる。
【００６１】
人工乳首の乳頭部の最大径部を６０％潰した際の乳頭弾性値が上記範囲であると乳幼児は、上述の図１６等に示す「第２次伸展」における乳幼児２０の舌２３による蠕動様運動を行ない易く、且つ図１６の乳首３２に示すような乳頭部の潰れと同様に人工乳等の噴出不良を回避できる程度の潰れとすることができ、人工乳が噴出しない等の噴出不良が生じてしまうことを防ぐことになる。
【００６２】
特に、前記乳頭部の最大径部を６０％潰した際に、１．０Ｎ未満となる乳頭弾性値しか有していない場合には、流路を閉鎖するほどの潰れが発生し易い。また、２．５Ｎを超える乳頭弾性値が必要な人工乳首は、蠕動様運動を行いずらく、更に、上下方向に潰れるように変形せず、略半球状のまま残ってしまい、乳幼児による舌のスムーズな蠕動様運動を阻害することになる。
【００６３】
上述のように、図９に示す実施例１乃至実施例４の人工乳首（第１の人工乳首２１０ａ、第２の人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ、第４の人工乳首）は、乳頭部２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃ等の最大径部２１３ａ、２１３ｂ、２１３ｃ等に、１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）のエネルギーを加えれば、最大径部２１３ａ、２１３ｂ、２１３ｃ等を６０％潰すことができる。
したがって、乳幼児が蠕動様運動を行ない易く、前記「第２次伸展」を行ない易く、その結果、乳幼児が使用し易い人工乳首である。また、特に、前記乳頭部の最大径部を６０％潰した際に、２．５Ｎを超える乳頭弾性値が必要ではないので、乳幼児による舌のスムーズな蠕動様運動を阻害することがない人工乳首となる。
【００６４】
図１０は図７のデータの潰し量２０％、３０％、４０％、５０％、６０％における乳頭弾性値であるＮ（ニュートン）の変化量を表した表である。
すなわち、図１０に示す、「３０−２０（％）」は、３０％における乳頭弾性値（Ｎ）と２０％における乳頭弾性値（Ｎ）との差を表すものである。同様に「４０−３０（％）」、「５０−４０（％）」「６０−５０（％）」について乳頭弾性値（Ｎ）を表した。
図１０の表に示すように実施例３の第３の人工乳首２１０ｃは、「３０−２０（％）」は０．３４Ｎ、「４０−３０（％）」は、０．３３Ｎ、「５０−４０（％）」は、０．３５Ｎ、そして「６０−５０（％）」は０．４２Ｎとなっている。
【００６５】
したがって、第３の人工乳首２１０ｃの場合は、潰し量（％）が小さいほど、変化量が小さく、潰し量（％）が大きいほど、変化量が大きくなっている。
このため、第３の人工乳首２１０ｃは潰し始めほど、より容易に潰し続けることができるが、潰し量（％）が４０％を超え、特に５０％から６０％になるにつれて、潰し続けるには大きな力を要することとなる。
ゆえに、乳幼児が、他の実施例より更に、舌による蠕動様運動をし易い人工乳首であると共に、人工乳首の潰れきりによって流路が塞がれることが生じ難く、噴出不良を未然に防ぐことができる人工乳首であることが分かる。
【００６６】
ところで、実施例１乃至実施例４の人工乳首２１０（第１の人工乳首２１０ａ、第２の人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ等）の乳首胴部２１１ａ、２１１ｂ、２１１ｃ等の最大外形（ｗ）はいずれも３０ｍｍ以上となっている。また、乳首胴部２１１ａ等の外形が乳頭部２１２ａ等側からベース部２１４ａ等側にかけて徐々に大となるように形成されている。
したがって、母親等の***と同様に、乳幼児等が***を大きく開けて人工乳首２１０を捉えることができる。このため、乳幼児等の舌２３が図１５に示す自己の下歯槽２８ｂを越え、下***２７ｂに触れるような状態、すなわち、乳幼児等が母親等の***を捉えているのと同様の位置に自己の舌２３を配置できる。
このためスムーズな舌２３の前記蠕動様運動がより行い易く、これにより上述の「第２次伸展」を生じやすい人工乳首２１０となる。
【００６７】
以上のような人工乳首２１０（第１の人工乳首２１０ａ、第２の人工乳首２１０ｂ、第３の人工乳首２１０ｃ、第４の人工乳首）は、図１０に示すように樹脂製のキャップ３２０を介して、飲料である例えば人工乳等を収容するガラス製の哺乳瓶３３０に固定されている。図１１は人工乳首を備える哺乳器である、人工乳首付き哺乳瓶３００を示す概略図である。
【００６８】
以下、その固定構造を第１の人工乳首２１０ａを例に説明する。したがって、人工乳首を第２の人工乳首２１０ｂや第３の人工乳首２１０ｃとすることもできる。
図１２は、第１の人工乳首２１０ａ、キャップ３２０及び哺乳瓶３３０の関係を示す概略断面図である。
図１２に示すように第１の人工乳首２１０ａの乳首胴部２１１ａに連接してベース部２１４ａが形成されている。
そして、このベース部２１４ａの図において上に被さるようにキャップ２２０が配置されている。このキャップ３２０の内面と哺乳瓶３３０の外面とは螺合されて固定されるようになっている。
【００６９】
したがって、キャップ３２０が第１の人工乳首２１０ａのベース部２１４ａを覆って哺乳瓶３３０と螺合させると、結果的に第１の人工乳首２１０ａを哺乳瓶３３０に対して固定する働きをする。
このとき、ベース部２１４ａには、薄肉部とされてスリットを設けた弁体よりなる通気弁２１４ｃが形成されており、人工乳等が減ったことに伴い哺乳瓶３３０内が陰圧となった際には通気弁２１４ｃの弁が開くことで哺乳瓶３３０内外の気圧を同等に保っている。
【００７０】
また、本実施の形態ではキャップ３２０のベース部２１４ａ側である内側には、固定部側凸部であるキャップ側凸部３２１が形成されている。
一方、ベース部２１４ａのキャップ３２０側の表面には、このキャップ側凸部３２１に対応するベース部側凹部２１４ｂが形成されている。
したがって、ベース部側凹部２１４ｂとキャップ側凸部３２１とを嵌合させることで、第１の人工乳首２１０ａとキャップ３２０との密閉度が増加し、第１の人工乳首２１０ａがキャップ３２０により固定されないで抜け出てしまうのを未然に防止することができる。
【００７１】
また、キャップ３２０によるベース部２１４ａと哺乳瓶３３０との間の密着性も向上させることができるので、哺乳瓶３３０内の人工乳等が外部に漏れ出すことも未然に防ぐことができる。
【００７２】
なお、本実施の形態ではキャップ３２０側に凸部をベース部２１４ａ側に凹部を設けたが、これに限らず、キャップ３２０側に凹部をベース部２１４ａ側に凸部を設け嵌合させても構わない。
すなわち、ベース部２１４ａの側には、ベース部側凸部又はベース部側凹部が形成され、固定部側であるキャップ３２０側には、対応して固定部側凹部又は固定部側凸部が形成されている。
【００７３】
ところで、図１３は、図１１の側面図を示す概略側面図である。図１３に示すように哺乳瓶３３０の外面の長さ方向の略中央部には、哺乳瓶３３０の内側に向かって複数、例えば２カ所の湾曲部３３１が形成されている。
このように哺乳瓶３３０の側面に向かい合うように２つの湾曲部３３１を形成されている。したがって、この湾曲部に使用者、例えば乳幼児が指を配置することで哺乳瓶２３０を把持し易くなっている。
【００７４】
このような第１の人工乳首２１０ａ乃至第３の人工乳首２１０ｃを使用し、実際に乳幼児が哺乳器３００から授乳を行う様子を外観から観察及びエコー撮影により観察したところ、母親等の***から授乳を行っている際と同様な口腔の動きであることが確認された。特に、エコー撮影では、舌はスムーズに蠕動様運動を行い、潰れて流路がふさがれることもないことが確認された。
【００７５】
また、前記各実施の形態の各構成は、その一部を省略したり、上述していない他の任意の組み合わせに変更することができる。
【００７６】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、母親等の乳首と同様に乳幼児の舌の蠕動様運動により適度に変形や伸展をすると共に人工乳首の潰れに伴い、流路不通が断続的に発生することに伴う飲料の噴出不良が生じにくい人工乳首及び哺乳器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態にかかる人工乳首の乳頭部の最大径部の乳頭弾性の応力を測定する精密万能試験手段である精密万能試験機を示す概略斜視図である。
【図２】図１の移動側圧縮治具ベースと固定側圧縮移動治具ベースにそれぞれ移動側圧縮治具、テーブルが装着等されている状態示す部分概略拡大斜視図である。
【図３】図２の移動側圧縮治具の移動側圧縮部と円柱状圧縮具とが人工乳首の乳頭部の最大径部に当接している状態を示す概略側面図である。
【図４】第１の人工乳首を示す概略断面図である。
【図５】第２の人工乳首を示す概略斜視図である。
【図６】第３の人工乳首を示す概略斜視図である。
【図７】図１の精密万能試験機の測定対象となるすべての試料の条件と結果等を示す表である。
【図８】実施例１乃至実施例４及び比較例１乃至６の人工乳首を図１の精密万能試験器に装着し、移動側圧縮治具をロードセルで下降させ、人工乳首の乳頭部の最大径部を２０%、３０%、４０%、５０%及び６０%潰した乳頭弾性（Ｎ）を示すグラフである。
【図９】図８のうち比較例３及び比較例４のデータを削除し、Ｙ軸の値（Ｎ）を小さく設定して表したグラフである。
【図１０】潰し量を１０％変化させた際の乳頭弾性値の変化量を示す表である。
【図１１】人工乳首を備える哺乳器である、人工乳首付き哺乳瓶を示す概略図である。
【図１２】第１の人工乳首、キャップ及び哺乳瓶の関係を示す概略断面図である。
【図１３】図１０の側面図を示す概略側面図である。
【図１４】従来の人工乳首の断面図である。
【図１５】哺乳準備段階を示す概略説明図である。
【図１６】図１５の舌と乳首の先との関係において舌が蠕動様運動をしている状態を示す概略拡大説明図である。
【符号の説明】
１００・・・精密万能試験機、１１０・・・試験機本体、１２０・・・計測制御装置、１３０・・・オペレーションユニット、１４０・・・ロードセル、１５０・・・移動側圧縮治具ベース、１６０・・・固定側圧縮治具ベース、１７０・・・移動側圧縮治具、１７１・・・移動側圧縮部、１８０・・・固定側圧縮治具、１８１・・・円柱状圧縮具、１８２・・・高さ調整つまみ、１９０・・・人工乳首保持具本体、１９１・・・保持具本体固定具、１９１ｂ・・・保持具側係合部、１９１ｃ・・・ガイド溝、１９２・・・上側挟持ピン支持具、１９３・・・下側挟持ピン支持具、１９４・・・上側挟持ピン、１９５・・・下側挟持ピン、１９６・・・人工乳首配置具、１９６ａ・・・人工乳首配置用凸部、２００・・・テーブル、２１０、４２０・・・人工乳首、２１０ａ・・・第１の人工乳首、２１０ｂ・・・第２の人工乳首、２１０ｃ・・・第３の人工乳首、２１１、２１１ａ、２１１ｂ、２１１ｃ・・・乳首胴部、２１２、２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃ・・・乳頭部、２１３、２１３ａ、２１３ｂ、２１３ｃ・・・最大径部、２１４ａ・・・ベース部、２１４ｂ・・・ベース部側凹部、２１４ｃ・・・通気弁、２１５ａ・・・溝部、２１６ａ・・・開口、３００・・・人工乳首付き哺乳瓶、３２０・・・キャップ、３２１・・・キャップ側凸部、３３０・・・哺乳瓶、３３１・・・湾曲部、ｗ・・・乳首胴部の最大外径、ｗ・・・最大径部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an artificial nipple and a sucker used by, for example, infants when breastfeeding.
[0002]
[Prior art]
A conventional artificial nipple is attached to, for example, a baby bottle, and is used for an infant or the like to drink milk or the like contained in the baby bottle.
Such an artificial nipple is configured as shown in FIG. FIG. 14 is a cross-sectional view of the artificial nipple 10.
That is, the artificial nipple 10 has a hollow portion A that is a portion into which milk or the like flows from a baby bottle or the like. And the nipple 12, the nipple trunk | drum 11, and the base part 13 are formed so that this hollow part A may be covered, These consist of silicone rubber, isoprene rubber, etc.
The teat 12 is provided with an opening 12a from which milk or the like is ejected. Such an artificial nipple 10 is attached to a baby bottle or the like (not shown), and the milk or the like contained in the baby bottle is drunk through the artificial nipple 10.
[0003]
By the way, as shown in FIG. 15 and the like, the infant 20 actually swallows breast milk with the breasts of the mother and the like, but the operation of the infant 20 to swallow breast milk with the breasts of the mother and the like is roughly divided. It is divided into “feeding preparation stage” and “feeding start stage”. Each will be described below.
[0004]
(Preparation stage)
FIG. 15 is a schematic explanatory diagram showing this sucking preparation stage. As shown in FIG. 15, when the infant 20 catches the breast 30 of a mother or the like, first, the self upper lip 27a and the lower lip 27b are opened widely, and the own tongue 23 crosses the lower alveolar ridge 28b, and the lower lip 27b It becomes a state that touches.
Next is the stage of adding the breast. At this time, the upper lip 27a and the lower lip 27b of the infant 20 are wide open, and as shown in FIG. 15, for example, they are in close contact with the areola 31 of the breast 30 that is very soft and easily deformed, and are naturally on the outside. Open to turn in the direction.
In addition, the infant 20 deforms the nipple tip 32 a of the mother or the like so as to extend to the deepest part of the baby sucking cavity 22 by the tongue 23. The extension of the infant 20 until the nipple tip 32a comes into contact with the baby's sucking cavity 22 is referred to as "first extension".
[0005]
The nipple 32 that has been subjected to the primary extension in this manner is pressed against the upper lip lid 21, the upper alveolar ridge 28 a, and the upper lip 27 a side of FIG. 1B by the tongue 23. At this time, the entire nipple 32 is simultaneously wrapped with the inner side of its own cheek and the tongue 23.
In particular, the tongue 23 wraps the nipple 32 without a gap by deforming the nipple 32 that is wrapping. At this time, since the nipple 32 is a solid tissue body, breast milk can be moved to the tip 32a of the nipple without being crushed even if it is deformed.
This completes the feeding preparation stage.
[0006]
(Staging start)
Next, the feeding start stage will be described. In this feeding start stage, first, a peristaltic movement by the tongue 23 is performed.
Specifically, in order to stimulate the breast 30, the areola 31, and the nipple 32 to promote the secretion of breast milk and to move the breast milk to the tip 32a of the nipple, the tongue 23 in FIG. Therefore, the bulge moves toward the base side of the tongue 23, and the bulge moves to a position slightly beyond the tip 32a of the nipple and further moves to the back of the oral cavity.
This state is shown in FIGS. 16A to 16C. 16 (a) to 16 (c) show that the bulge of the tongue 23 slightly exceeds the nipple tip 32a in the relationship between the tongue 23 and the nipple tip 32a in FIG. It is a general | schematic expansion explanatory drawing which shows the state which is carrying out.
With the movement of the bulge starting from the tip of the tongue 23, the nipple 32 begins to stretch. As shown in FIG. 16A, since the tip 32a of the nipple is a solid tissue body, the tip of the nipple 32 extends further toward the distal end side while being deformed to be slightly collapsed. And as shown in FIG.16 (b), the nipple 32 will be extended in connection with moving the swelling of the tongue 23 by a peristaltic motion just before breast milk squirts.
This is called “secondary extension” in order to distinguish it from the first extension described above. In this way, when the bulge on the tip side of the tongue 23 starts to move, the “secondary extension” is started.
[0007]
After this, it becomes a breast milk ejection stage. That is, the tongue 23 moves the bulge so that the mother's milk is drawn toward the tip 32a of the nipple by the second extension. As shown in FIG. 16 (a), when the bulge of the tongue 23 reaches the tip of the nipple tip 32a by the peristaltic movement, the nipple tip 32a, the bulge of the tongue 23, and the inner side of the mouth of the sucking cavity 22 A sealed space E is formed by a part of the pallet and the soft palate 24 in the back thereof.
[0008]
Next, with the tongue 23 kept in contact with the soft palate 24, a further peristaltic movement is performed to move the bulge of the tongue 23 further back. Then, as shown in FIG. 16B, the volume of the sealed space E increases, and the sealed space E becomes negative pressure.
When the sealed space E having negative pressure is formed in this way, the tip 32a of the nipple is drawn into the negative pressure space E and further extends. This extension completes the “second extension”.
As a result of the peristaltic movement of the tongue 23 and the negative pressure associated therewith, the milk collected at the tip 23 of the nipple by the peristaltic movement of the tongue 23 spouts into the oral cavity of the infant 20, as shown in FIG. In addition, the contact between the tongue 23 and the soft palate 24 is released to open the sealed space E, and the infant 20 swallows the ejected breast milk.
In this way, after the “first extension” is performed, the infant 20 drinks the mother's milk by performing the “second extension” in an early cycle of about once every 0.7 seconds. .
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
When a mother or the like supplies breast milk to the infant 20, the infant 20 swallows the milk from the nipple of the mother or the like as described above. On the other hand, when the infant 20 is given artificial milk other than breast milk, the infant 20 takes a similar sucking behavior. Therefore, conventionally, as shown in FIG. It was attached to a baby bottle and breast-fed to an infant 20.
The lateral length of the teat 12 of the artificial nipple 10 in FIG. 14 is longer than the nipple of a mother or the like as shown in FIG. This is because the artificial nipple 10 is formed in advance in the length of the “first extension” in the above-described sucking preparation stage shown in FIG.
[0010]
However, the teat 12 of the artificial nipple 10 as shown in FIG. 14 has the following problems.
That is, in the above-described feeding preparation stage, the infant 20 holds the artificial nipple 10 and deforms the tip of the nipple 12 upward in the drawing with the tongue 23 as shown in FIG. I will let you.
At this time, when the artificial nipple 10 does not have sufficient softness, the tip thereof is not easily deformed upward by the tongue 23, and the infant 20 is difficult to perform the peristaltic movement of the tongue 23. It may be difficult to form the sealed space E of FIG. Further, when the artificial nipple 10 is hard, it is difficult to smoothly perform the peristaltic movement on the tongue 23. In particular, since the nipple 12 is hard, it is difficult to form the sealed space E without being deformed in the direction of being crushed up and down. There was a problem.
[0011]
Further, even when the infant 20 performs the peristaltic movement of the tongue 23, the deformation referred to as “secondary extension” as shown in FIG. Space E was harder to form. Because of this, negative pressure accompanying the movement of the bulge of the tongue 23 in the sealed space E as shown in FIG. 16B is less likely to occur, and the artificial milk collected at the tip of the nipple 12 is difficult to be ejected by negative pressure. There has been a problem that the infant 20 has difficulty swallowing artificial milk.
[0012]
On the other hand, when the artificial nipple 10 is placed in the sucking cavity 22 or when the artificial nipple 10 is made of a soft material so as to be easily deformed by “secondary extension”, the tongue of the infant 20 described above is used. 23, especially the nipple 12 and the like are crushed and block the internal space A, making it difficult for the artificial milk and the like to move toward the opening 12a of the nipple 12, and thus the infant 20 uses artificial milk. There was also the problem of being unable to swallow.
Furthermore, if the infant 20 becomes accustomed by changing the movement in the oral cavity so that the infant 20 can use the artificial nipple 20 even if the artificial nipple 20 is used, the baby 20 sucks from the nipple of the mother or the like. There was also a problem that it became difficult and confusing.
[0013]
Therefore, in view of the above points, the present invention causes an appropriate deformation or extension due to the peristaltic movement of the infant's tongue in the same manner as a mother's nipple, and intermittent passage of the artificial nipple occurs as the artificial nipple collapses. It is an object of the present invention to provide an artificial nipple and a sucker that are less likely to cause poor ejection of beverages.
[0014]
According to the first aspect of the present invention, the subject is connected with a nipple having an opening at a tip thereof and a curved line continuous with the nipple, and gradually increases outward as the distance from the nipple is increased. An artificial nipple having a nipple torso formed to swell and a base formed to be connected to the nipple torso for placement with respect to a container for containing a beverage, the nipple The maximum outer diameter of the trunk is 30mm or more, The nipple is formed of an elastic body having a hardness of 5 degrees or more and 25 degrees or less, and is formed with a radial thickness of a maximum diameter portion of the nipple of 1.5 mm or more, The base portion of the artificial nipple is placed in precision universal testing means, and the maximum diameter portion of the teat portion of the artificial nipple is a cylindrical metal compression jig of about R5 mm provided in the precision universal testing means, When measuring the stress when compressed in the radial direction of the maximum diameter portion of the nipple, In order for an infant or the like to deform the nipple when the artificial nipple is added, and to contact the deepest part of its own breast cavity, The nipple elasticity when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 20% is 0.1 N (Newton) to 0.8 N (Newton), In order to easily perform a peristaltic movement by the tongue of an infant and the like, and in order to avoid poor ejection of the beverage due to the closing of the flow path accompanying the collapse of the nipple, It is achieved by an artificial nipple characterized by having a nipple elasticity value of 1.0 N (Newton) to 2.5 N (Newton) when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 60%.
[0015]
When the maximum outer diameter of the nipple is compressed by 20%, in the above-described “feeding preparation stage”, as shown in FIG. It shows the softness at the time when it is put in the oral cavity, such as when “deformation” is brought into contact with the part or when a peristaltic movement is started.
In addition, when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 60%, in the “secondary extension” in the “feeding start stage” described above, an infant or the like extends or deforms the nipple in a peristaltic manner. It shows the relationship between the softness that can tolerate the deformation caused by equalization and the hardness and stickiness that cannot be crushed.
Further, when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 20%, an infant or the like is an artificial nipple when the nipple elasticity value is within a range of 0.1 N (Newton) to 0.8 N (Newton). When the nipple is added, the nipple of the artificial nipple can be “deformed” and brought into contact with the deepest part of its own breast. This “deformation” of the nipple is the “deformation” in the “feeding preparation stage”.
Similarly, when performing “secondary extension”, it can be performed smoothly without obstructing the peristaltic movement of the tongue.
[0016]
Therefore, since the infant can easily make the nipple come into contact with its own sucking cavity and smoothly perform a peristaltic movement, the infant can easily perform a peristaltic movement of the tongue.
When the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 60%, it is particularly easy to perform a peristaltic movement by the tongue of an infant or the like in the “secondary extension” and the flow path accompanying the collapse of the nipple It is a compression rate that can avoid a poor ejection of the beverage due to the closure of the beverage.
In addition, by being in the range of 1.0 N (Newton) to 2.5 N (Newton) of the nipple elasticity value, it is easy to perform a peristaltic-like movement of the tongue, and it is crushed and the channel is blocked. Will be prevented.
Therefore, the invention of the present invention can compress the maximum diameter portion of the nipple by 60% when the nipple elasticity value is 1.0 N (Newton) to 2.5 N (Newton). An artificial nipple that is easy to perform.
[0017]
In particular, when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 60%, when the nipple elasticity value is less than 1.0 N, the tongue is likely to be crushed so as to block the flow path with the peristaltic movement. In addition, when the nipple elasticity value exceeds 2.5 N (Newton), in the normal peristaltic movement of the tongue of an infant or the like, the tip portion of the nipple is not deformed in the direction in which it is crushed in the vertical direction. It remains spherical and interferes with the smooth peristaltic movement of the tongue. According to the invention of this claim, an artificial nipple is obtained in which such a phenomenon hardly occurs.
Furthermore, the maximum outer diameter of the teat body has a relatively large outer diameter of 30 mm or more, and the maximum diameter of the teat of the artificial teat capable of greatly smoothing the peristaltic movement of the tongue is the above-mentioned teat. By having an elastic value, an infant or the like can suck near a nipple of a mother or the like.
[0019]
The maximum outer diameter of the nipple trunk of the artificial nipple is 30 mm or more, the nipple is formed of an elastic body having a hardness of 5 degrees or more and 25 degrees or less, and the diameter of the maximum diameter section of the nipple. The thickness in the direction is 1.5 mm or more.
By constructing the artificial nipple in this way, in the above-described “feeding preparation stage”, as shown in FIG. 15, an infant or the like abuts the tip of the nipple on its deepest part with its tongue on its own tongue. It has a softness that easily causes “deformation”, and similarly, the peristaltic movement of the tongue can be performed smoothly.
In other words, an infant or the like can easily perform a peristaltic movement by “deforming” the teat of the artificial nipple so as to come into contact with the deepest part of its own baby's fossa even with a weak force.
Further, as in the first aspect, the teat tip is not deformed, and the artificial nipple has a softness having a hardness that hardly causes a phenomenon of remaining in a substantially hemispherical shape.
Further, in the “secondary extension” at the “feeding start stage” described above, the infant has a hardness that allows the infant to stretch or deform with a peristaltic movement, and the infant head is completely crushed. It becomes the hardness which can avoid the eruption failure of the drink accompanying the end.
[0020]
The object is claimed 2 According to the invention, a sucker having a container for containing a beverage, an artificial nipple attached to the container, and a fixing portion for fixing the artificial nipple to the container, A teat having an opening at the tip, and a nipple torso which is connected to the teat with a continuous curve and gradually bulges outward as it gets away from the teat And a base portion formed to be connected to the nipple barrel portion for placement with respect to a container for containing a beverage, and the maximum outer diameter of the nipple barrel portion is 30 mm or more, The nipple of the artificial nipple is formed of an elastic body having a hardness of 5 degrees or more and 25 degrees or less, and a radial thickness of a maximum diameter portion of the nipple is formed with a thickness of 1.5 mm or more. The base portion of the artificial nipple is placed in precision universal testing means, and the maximum diameter portion of the teat portion of the artificial nipple is a cylindrical metal compression jig of about R5 mm provided in the precision universal testing means, When measuring the stress when compressed in the radial direction of the maximum diameter portion of the nipple, In order for an infant or the like to deform the nipple when the artificial nipple is added, and to contact the deepest part of its own breast cavity, The nipple elasticity when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 20% is 0.1 N (Newton) to 0.8 N (Newton), In order to easily perform a peristaltic movement by the tongue of an infant and the like, and in order to avoid poor ejection of the beverage due to the closing of the flow path accompanying the collapse of the nipple, It is achieved by a mammal characterized by having a nipple elasticity value of 1.0 N (Newton) to 2.5 N (Newton) when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 60%.
[0021]
Claim 2 According to the configuration, the sucker is provided with an artificial nipple that achieves the action described in claim 1.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
The embodiments described below are preferable specific examples of the present invention, and thus various technically preferable limitations are given. However, the scope of the present invention is particularly limited in the following description. As long as there is no description of the effect, it is not restricted to these aspects.
[0025]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a precision universal testing machine 100 which is a precision universal testing means for measuring the nipple elasticity stress of the maximum diameter portion of the teat of an artificial nipple according to an embodiment of the present invention.
As this precision universal testing machine 100, for example, Autograph AGS-5kNG manufactured by Shimadzu Corporation is used.
As shown in FIG. 1, the precision universal testing machine 100 includes a testing machine main body 110, a measurement control device 120, and an operation unit 130. The test machine main body 110 is provided with a load cell 140. Here, for example, SBL-200N or the like is used as the load cell 140.
Further, the tester main body 110 is provided with a moving side compression jig base 150 for mounting a movement side compression jig 170 described later and a fixed side compression jig base 160 for mounting a table 200 described later.
[0026]
2 is a partially schematic enlarged perspective view showing a state in which the moving side compression jig 170, the table 200, and the like are mounted on the movement side compression jig base 150 and the fixed side compression movement jig base 160 of FIG. .
Specifically, as shown in FIG. 2, the moving side compression jig 170 shown in FIG. 2 is attached to the movement side compression jig base 150 in FIG. At the lower end of the moving side compression jig 170, a moving side compression portion 171 having an arcuate surface of about R5 mm is formed.
[0027]
On the other hand, as shown in FIG. 2, a table 200 is disposed on the fixed-side compression jig base 160 of FIG.
On the table 200, as shown in FIG. 2, a fixed-side compression jig 180 is disposed so as to face the moving-side compression jig 170.
As shown in FIG. 2, a cylindrical compression tool 181 that is a compression jig made of a columnar metal having a size of about R5 mm is formed on the fixed-side compression jig 180.
[0028]
The cylindrical compression tool 181 is disposed so that its relative position can be changed with respect to the fixed-side compression jig 180, whereby the surface of the moving-side compression portion 171 of the moving-side compression jig 170 and the cylindrical compression tool are arranged. The distance from the surface of 181 can be set to an arbitrary length.
The cylindrical compression jig 181 once set at an arbitrary position can be fixed by the user operating the height adjustment knob 182 formed on the fixed compression jig 180. It is configured.
[0029]
In addition, a holder main body fixture 191 for fixing the artificial nipple holder main body 190 for holding the artificial nipple 210 to be tested by the precision universal testing machine 100 is disposed on the table 200.
The holder main body fixture 191 is formed with a guide groove 191c, and a holder side engaging portion 191b provided in the artificial nipple holder main body 190 is engaged with the guide groove 191c. Yes.
The retainer side engaging portion 191b engaged in this way is formed to be movable in the direction of the arrow X in FIG. 2 along the guide groove 191c.
As shown in FIG. 2, the teat 212 of the artificial nipple 210 is fixed to the artificial nipple holder main body 190 so as to be disposed between the moving side compression jig 170 and the columnar compression tool 181.
[0030]
Specifically, it is configured as shown in FIGS. 3 shows that the moving side compression jig 170 of FIG. 2 is brought into contact with the maximum diameter portion of the teat 212 of the artificial nipple 210 by the movement side compression unit 171 and the columnar compression tool 181. It is a schematic side view which shows the state which moved and compressed the nipple 212.
As shown in FIG. 3, an artificial nipple holder 196 is formed on the artificial nipple holder main body 190. The artificial nipple placement tool 196 is formed with an artificial nipple placement convex portion 196a, and the artificial nipple placement convex portion 196a is inserted into the artificial nipple 210 as shown in FIG. The nipple 210 is arranged at a predetermined position.
[0031]
Further, as shown in FIG. 3, the artificial nipple holder main body 190 is provided with an upper holding pin support 192 and a lower holding pin support 193, which are rocked in the directions of arrows C and D in FIG. An upper holding pin 194 and a lower holding pin 195 that move are formed.
Specifically, the lower clamping pin 195 is brought into contact with the base portion 214 of the artificial nipple 210 as shown in FIG. 3, and one end portion of the base portion 214 is fixed.
Further, an upper clamping pin 194 is arranged on the other end side facing the one end portion of the base portion 214, and the upper clamping pin 194 presses the nipple trunk portion 211 of the artificial nipple 210 as shown in FIG. Placed in.
[0032]
In this way, the upper clamping pin 194 is arranged so as to hold down the nipple trunk portion 211 instead of the base portion 214 of the artificial nipple 210, and the artificial nipple 210 is not completely fixed.
By the way, when the precision universal testing machine 100 is operated and the moving side compression jig 170 is lowered downward from above and elastically deforms the teat 212 of the artificial nipple 210, the artificial nipple 210 has an arrow E in FIG. Will be pulled in the direction of. At this time, if the upper clamping pin 194 fixes the base portion 214 of the artificial nipple 210 to the lower end side, a force for pulling the artificial nipple 210 to the side opposite to the arrow E works, and the accuracy for measuring the elasticity of the nipple 212 is correct. You will not be able to test properly. For this reason, as described above, the upper clamping pin 194 does not completely fix the artificial nipple 210.
[0033]
Although the precision universal testing machine 100 is configured as described above, its operation and the like will be described below.
First, the table 200 supporting the artificial nipple holder main body 190 via the holder main body fixing tool 191 is moved to the left in FIG. 2, that is, in a direction away from the moving side compression jig 170.
Then, as shown in FIG. 3 and the like, the artificial nipple 210 is attached to the artificial nipple holder main body 190. In order to eliminate the influence of temperature, the artificial nipple 210 is previously set at an ambient temperature of 23 ° C. ± 2 ° C. and placed in the environment for 1 hour or longer.
Thereafter, the table 200 is moved in the direction approaching the moving side compression jig 170.
Then, the holder-side engaging portion 191b disposed in the guide groove 191c of the holder main body fixture 191 is moved, and the largest diameter portion 213 having the largest diameter of the teat 212 of the artificial nipple 210 is moved. And the cylindrical compression tool 181.
[0034]
At this time, the height adjusting jig 182 shown in FIG. 2 is operated to adjust the columnar compression tool 181 to a position where it comes into contact with the maximum diameter portion 213 of the teat 212 of the artificial nipple 210 from below.
Thereafter, the precision universal testing machine 100 is operated, the moving side compression jig 170 is lowered, and stopped while the moving side compression unit 171 is in contact with the artificial nipple 210. Thereafter, the maximum diameter portion 213 of the nipple 212 is compressed with a predetermined force, and the nipple elasticity of the artificial nipple 210 is measured.
[0035]
Specifically, after the positions of the moving side compression unit 171 and the columnar compression tool 181 are arranged at the positions in contact with the teat 212 of the artificial nipple 210 as described above, the zero point is set.
Next, the moving side compression jig 170 is lowered at a speed of 100 mm / min, and the maximum diameter portion 213 of the teat 212 of the artificial nipple 210 is crushed in order of 20%, 30%, 40%, 50%, and 60%. The stress for each was measured in N (Newton).
[0036]
Next, the artificial nipple 210 to be tested with the precision universal testing machine 100 will be described.
Specifically, the artificial nipple 210 according to the embodiment of the present invention includes a first artificial nipple 210a, a second artificial nipple 210b, and a third artificial nipple 210c, as shown in FIGS. Furthermore, although not shown, a fourth artificial nipple is also included.
[0037]
(About the first artificial nipple 210a)
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing the first artificial nipple 210a.
As shown in FIG. 4, the first artificial nipple 210 a is connected to a nipple 212 a having an opening 216 a that is an opening at the tip, and a curved line continuous with the nipple 212 a and is separated from the nipple 212 a. A nipple trunk 211a formed so as to gradually bulge outward.
In addition, a base portion 214a formed to be connected to the teat barrel portion 211a is provided for placement with respect to a baby bottle or the like that is a container for containing a beverage such as artificial milk.
Further, a vent valve 214c is formed in the base portion 214a. The vent valve 214c is formed by forming a thin portion in the base portion 214a and providing a slit in the thin portion. At this time, the thin portion may be inclined.
The vent valve 214c is normally closed, but is configured as a valve body that can be adjusted in pressure by opening when a pressure imbalance occurs.
[0038]
The nipple portion 212a is formed with a maximum diameter portion 213a having a maximum diameter in the outer shape, and the width (w1) of the maximum diameter portion is 13.0 mm. Moreover, the thickness in this maximum diameter part 213a is 2.0 mm.
This wall thickness is formed thicker than before. In this embodiment, since silicone rubber is selected in a relatively soft range as will be described later, the teat 212a of FIG. 4 of the first artificial nipple 210a may be crushed inward, and this is avoided. It is thicker than before.
The first artificial nipple 210a is made of, for example, silicone rubber, and has a hardness of, for example, 15 degrees ± 5 degrees. The hardness range is 5 to 25 degrees, preferably 10 to 25 degrees.
This hardness is a hardness by an A-type durometer in JIS-K6253 (ISO7619), and is much softer than about 40 degrees which is the hardness of silicone used in conventional artificial nipples.
[0039]
When the above-mentioned hardness is less than 5 degrees, the silicone rubber is too soft so that the infant using the first artificial nipple 210a does not easily perform the above-described peristalsis-like movement, and the development of the infant, etc. by the peristalsis-like movement. May be disturbed.
In addition, when the first artificial nipple 210a formed of silicone rubber having a hardness of less than 5 degrees is attached to a baby bottle, for example, when the inside of the baby bottle becomes negative pressure due to a decrease in the content of the baby bottle, this negative pressure Under the influence, there is a possibility that the inside of the first artificial nipple 210a is deformed.
Furthermore, silicone rubber having a hardness of less than 5 degrees is deformed when the first artificial nipple 210a is pulled into the oral cavity by a peristaltic movement by the tongue of an infant or the like ("second extension"). There is also a risk of detachment from the baby bottle.
Accordingly, silicone rubber having a hardness of less than 5 degrees is not suitable for the first artificial nipple 210a.
[0040]
On the other hand, in the case of the above-mentioned silicone rubber having a hardness of more than 25 degrees, the artificial nipple is too hard to extend the artificial nipple. That is, in the peristaltic movement, the oral cavity moves while deforming and extending the artificial nipple as described above, and therefore, silicone rubber having a hardness of more than 25 degrees is too hard to deform the artificial nipple. .
Accordingly, silicone rubber having a hardness of more than 25 is not suitable for the first artificial nipple 210a.
[0041]
Further, the above-described opening 216a is specifically formed by a round hole shape, a cross shape, a Y-shape or a single-letter slit.
In addition, on the inner surfaces of the nipple 212a and the nipple barrel 211a, groove portions 215a that are thinner than the other portions are formed in, for example, three places in an annular shape.
The groove 215a is formed so as to gradually increase in thickness from the deepest part, and is configured so that the boundary between the groove 215a and the inner surface of the first artificial nipple 210a becomes gentle, as shown in FIG. It has a waveform.
[0042]
The maximum outer diameter w of the nipple trunk portion 211a in FIG. 4 of the first artificial nipple 210a formed in this way is 38.6 mm.
[0043]
(About 2nd artificial nipple 210b, 3rd artificial nipple 210c, and 4th artificial nipple)
5 and 6 are schematic perspective views showing the second artificial nipple 210b and the third artificial nipple 210c, respectively.
Since the second artificial nipple 210b and the third artificial nipple 210c have many of the configurations in common with the first artificial nipple 210a shown in FIG. 4, the same parts are described with the same reference numerals as in FIG. Omitted, the following description focuses on the differences.
[0044]
In the second artificial nipple 210b shown in FIG. 5, unlike the first artificial nipple 210a shown in FIG. 4, two groove portions 215b are formed in an annular shape.
Unlike the above-described first artificial nipple 210a and second artificial nipple 210a, the third artificial nipple 210c shown in FIG. 6 does not have a groove between the nipple trunk 211c and the nipple 212c, and the nipple trunk 211c. A thin portion with a small thickness is formed from the nipple portion 212c to the nipple portion 212c.
[0045]
The nipples 212b and 212b of the second artificial nipple 210b and the third artificial nipple 210c are formed with maximum diameter portions 213b and 213c having the maximum diameters at the outer diameters, and the width (w1) of the maximum diameter portion. ) Is 13.0 mm as in the first artificial nipple 210a described above. Moreover, the thickness in these largest diameter parts 213b and 213c is 2.0 mm similarly to the 1st artificial nipple 210a.
The fourth artificial nipple has substantially the same configuration as the second artificial nipple 210b, the thickness of the maximum diameter portion 213b of the nipple 212b is 1.6 mm, and the hardness of the silicone rubber is 20 degrees. The difference is ± 2 degrees.
[0046]
By the way, the pallet elasticity values of the above-mentioned plurality of artificial nipples including the first artificial nipple 210a, the second artificial nipple 210b, the third artificial nipple 210c, and the fourth artificial nipple are shown in FIG. Measurement is performed using the testing machine 100.
Specifically, as described above, the moving side compression jig 170 of the precision universal testing machine 100 is lowered at a speed of 100 mm per minute, and the maximum diameter portion of the teat of the artificial nipple is 20%, 30%, 40%. , 50%, and 60% in this order, and the stress for each is measured in N (Newton).
[0047]
Here, the maximum diameter portion of the teat of the artificial nipple is crushed by 20% (compression) as shown in FIG. This is to grasp a state close to the initial feeling when the infant is holding a nipple and only a weak force is applied, which is caused by a “deformation” that is brought into contact with the deepest part of the mammal's fossa or a peristaltic movement.
The maximum diameter portion of the nipple is collapsed (compressed) by 60% when the infant or the like extends or deforms the nipple with a peristaltic movement in the above-mentioned “secondary extension”. This is in order to grasp the state in the later period when a relatively strong force is generated. Moreover, it is because there exists a possibility that the inner side (inner diameter) of the maximum diameter part of a nipple may be attached when it exceeds 60% or more.
The other 30%, 40% and 50% crushing (compression) is for measuring the characteristics of artificial nipples.
[0048]
FIG. 7 is a table showing the conditions, results, etc. of all the samples to be measured by the precision universal testing machine 100 of FIG.
Hereinafter, Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 6 shown in FIG. 7 will be described.
[0049]
Example 1
The artificial nipple of Example 1 is the first artificial nipple 210a shown in FIG.
(Example 2)
The artificial nipple of Example 2 is the second artificial nipple 210b shown in FIG.
(Example 3)
The artificial nipple of Example 3 is the third artificial nipple 210c shown in FIG.
(Example 4)
The artificial nipple of Example 4 is the above-described fourth artificial nipple.
[0050]
(Comparative Example 1)
The details of the artificial nipple of Comparative Example 1 are as follows.
Distributor (manufacturer): Pigeon, brand name / code: Breast Milk Consultation Room Nipple B361 (Made in Japan)
Artificial nipple material, etc .: silicone rubber with a hardness of 35 degrees, maximum outer shape (w) is 38. 0mm, the maximum diameter part (w1) of the nipple is 12.5mm, and the thickness of the maximum diameter part of the nipple is 1.0mm
[0051]
(Comparative Example 2)
The details of the artificial nipple of Comparative Example 2 are as follows.
Vendor (manufacturer): APRICA (HANDI-CRAFT),
Product Name / Code: Dr. BROWN'S Bottle baby sucker, exclusive nipple 42 004 (made in Germany),
Artificial nipple material, etc .: silicone rubber with a hardness of 43 degrees, maximum outer shape (w) is 37. 5 mm, the maximum diameter part (w1) of the nipple is 14.0 mm, and the thickness of the maximum diameter part of the nipple is 1.3 mm
[0052]
(Comparative Example 3)
The details of the artificial nipple of Comparative Example 3 are as follows.
Distributor (manufacturer): Tristar International (EVENFLO),
Product Name / Code: elite nipple 2115611J (1171) (made in USA)
Artificial nipple material, etc .: silicone rubber with 45 degree hardness, maximum outer shape (w) is 50. 0mm, nipple maximum diameter (w1) is 13.5mm, nipple maximum diameter is 1.5mm
[0053]
(Comparative Example 4)
The details of the artificial nipple of Comparative Example 4 are as follows.
Distributor (manufacturer): Toys R Us (LUVN'CARE),
Product Name / Code: NURSINNG SYSTEM Baby Bottle, Nipple 1314DL A (2000100) (Made in China)
Artificial nipple material, etc .: silicone rubber with a hardness of 47 degrees, maximum outer shape (w) is 38. 0 mm, the maximum diameter of the nipple (1) is 13.3 mm, and the maximum diameter of the nipple is 1.7 mm.
[0054]
(Comparative Example 5)
The details of the artificial nipple of Comparative Example 5 are as follows.
Vendor (manufacturer): Tutu Baby (Jex),
Product Name / Code: Soft Type Nipple YT1050 (OA0405)
Artificial nipple materials, etc .: silicone rubber with a hardness of 33 degrees, maximum outer shape (w) is 27. 8mm, the maximum diameter part (w1) of the nipple is 14.0mm, and the wall thickness of the maximum diameter part of the nipple is 1.7mm.
[0055]
(Comparative Example 6)
Details of the sucker of Comparative Example 6 are as follows.
Vendor (manufacturer): Pigeon
Product Name / Code: Nipple Deluxe S B050 (made in Thailand)
Artificial nipple material, etc .: silicone rubber with a hardness of 35 degrees, maximum outer shape (w) is 27.5 mm, maximum nipple part diameter (w1) is 13.0 mm, maximum nipple part diameter is 1. 3mm
In addition, the hardness of the product shown in the comparative example is a numerical value obtained by measuring a specific part of the base portion according to the A-type durometer test in JIS-K6253 (ISO7619). In addition, the notation in packaging is used for producing countries.
[0056]
FIG. 8 shows that the artificial nipples of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 6 are mounted on the precision universal tester 100 of FIG. 1, and the moving side compression jig 170 is lowered as described above. It is a graph which shows the nipple elasticity (N) which showed the stress at the time of crushing 20%, 30%, 40%, 50%, and 60% of the maximum diameter part of the teat of an artificial teat by N (Newton). FIG. 9 is a graph in which the data of Comparative Example 3 and Comparative Example 4 in FIG. 8 are deleted and the Y-axis value (N) is set small.
[0057]
As shown in FIG. 9, the artificial nipples of the first to fourth embodiments (the first artificial nipple 210a, the second artificial nipple 210b, the third artificial nipple 210c, and the fourth artificial nipple) include the nipple 212a, It can be seen that the nipple elasticity value when the maximum diameter portions 213a, 213b, and 213c of 212b and 212c are crushed by 20% is within a range of 0.1N to 0.8N.
[0058]
In general, when the infant or the like brings the nipple 32 into contact with its own sucking cavity 22 as shown in FIG. 15 in the above-described “feeding preparation stage” or in the “feeding start stage” in which a peristaltic movement is performed, the nipple 32 is It needs to be easily deformed in accordance with the tongue 23 or other oral cavity.
In this regard, in the first to fourth embodiments described above (the first artificial nipple 210a, the second artificial nipple 210b, the third artificial nipple 210c, and the fourth artificial nipple), the infant 20 in FIG. It can be seen that the artificial nipple is easy to “deform” in order to make contact with the deepest part of the fossa 22, and to easily perform a peristaltic movement.
As described above, the artificial nipple is brought into contact with the deepest part of its own baby's fossa, so that the smooth movement of the tongue as shown in FIGS. 15 and 16 can be performed, and the above-mentioned “secondary extension” becomes possible. It becomes an easy-to-use artificial nipple
[0059]
On the other hand, in the artificial nipples of Comparative Examples 1 to 6 in FIG. 8, the nipple elasticity value when the maximum diameter portion is crushed by 20% exceeds 0.8 N (Newton), and the infant 20 in FIG. However, it is difficult to deform the artificial nipple, and it is difficult to perform a peristaltic movement. Therefore, it is an artificial nipple that is difficult for infants and the like to use.
[0060]
By the way, as shown in FIG. 9, the nipples of the artificial nipples of the first to fourth embodiments (the first artificial nipple 210a, the second artificial nipple 210b, the third artificial nipple 210c, and the fourth artificial nipple) are used. It can be seen that the nipple elasticity value when the maximum diameter portions 213a, 213b, 213c, etc. of the portions 212a, 212b, 212c, etc. are crushed by 60% is in the range of 1.0 N (Newton) to 2.5 N (Newton). .
[0061]
If the nipple elasticity value when the maximum diameter of the nipple portion of the artificial nipple is crushed by 60% is within the above range, the infant will be perturbed by the tongue 23 of the infant 20 in the “secondary extension” shown in FIG. As with the collapse of the nipple as shown by the nipple 32 in FIG. 16, it can be crushed to such an extent that it is possible to avoid poor ejection of artificial milk or the like, and poor ejection such as no artificial milk is ejected. It will be prevented from occurring.
[0062]
In particular, when the maximum diameter portion of the nipple is crushed by 60%, when the nipple has only a nipple elasticity value of less than 1.0 N, the nipple is easily crushed so as to close the flow path. In addition, an artificial nipple that requires a nipple elasticity value exceeding 2.5 N is difficult to perform a peristaltic movement, and does not deform so as to be crushed in the vertical direction, and remains in a substantially hemispherical shape. Smooth peristaltic movement will be hindered.
[0063]
As described above, the artificial nipples (the first artificial nipple 210a, the second artificial nipple 210b, the third artificial nipple 210c, and the fourth artificial nipple) of Examples 1 to 4 shown in FIG. If energy of 1.0N (Newton) to 2.5N (Newton) is applied to the maximum diameter portions 213a, 213b, 213c, etc. of the portions 212a, 212b, 212c, etc., the maximum diameter portions 213a, 213b, 213c, etc. 60% Can be crushed.
Therefore, it is an artificial nipple that is easy for an infant to perform a peristaltic movement, easily performs the “secondary extension”, and as a result, is easy for an infant to use. In particular, when the maximum diameter portion of the nipple is crushed by 60%, a nipple elasticity value exceeding 2.5 N is not required, so that an artificial nipple that does not hinder the smooth peristaltic movement of the tongue by an infant It becomes.
[0064]
FIG. 10 is a table showing the amount of change in N (Newton), which is the nipple elasticity value, when the crushing amount is 20%, 30%, 40%, 50%, and 60% in the data of FIG.
That is, “30-20 (%)” shown in FIG. 10 represents the difference between the nipple elasticity value (N) at 30% and the nipple elasticity value (N) at 20%. Similarly, the nipple elasticity value (N) was expressed for “40-30 (%)”, “50-40 (%)”, and “60-50 (%)”.
As shown in the table of FIG. 10, the third artificial nipple 210c of Example 3 is 0.34N for "30-20 (%)", 0.33N for "40-30 (%)", and "50-" “40 (%)” is 0.35 N, and “60-50 (%)” is 0.42 N.
[0065]
Therefore, in the case of the third artificial nipple 210c, the smaller the crushing amount (%), the smaller the amount of change, and the larger the crushing amount (%), the larger the amount of change.
For this reason, the third artificial nipple 210c can continue to be crushed more easily as it begins to be crushed. However, as the crushed amount (%) exceeds 40%, particularly from 50% to 60%, it is large to continue to be crushed. It will require power.
Therefore, the infant is an artificial nipple that is more easily peristalized by the tongue than in the other embodiments, and the flow path is not easily blocked by the collapse of the artificial nipple, thus preventing poor ejection. It turns out that it is an artificial nipple that can
[0066]
By the way, the maximum outer shape (such as the nipple trunks 211a, 211b, 211c) of the artificial nipple 210 (the first artificial nipple 210a, the second artificial nipple 210b, the third artificial nipple 210c, etc.) of the first to fourth embodiments ( All of w) are 30 mm or more. Further, the outer shape of the nipple barrel 211a and the like is formed so as to gradually increase from the nipple 212a and the like to the base 214a and the like.
Therefore, like a breast of a mother or the like, an infant or the like can open the lips widely and catch the artificial nipple 210. For this reason, the tongue 23 of the infant or the like passes over the lower lower lip 28b of the self shown in FIG. 15 and touches the lower lip 27b, that is, the infant or the like is in the same position as the mother or the like capturing the breast. The tongue 23 can be arranged.
For this reason, the smooth movement of the tongue 23 is more easily performed, and thus the artificial nipple 210 that easily causes the above-mentioned “secondary extension” is obtained.
[0067]
The artificial nipples 210 (the first artificial nipple 210a, the second artificial nipple 210b, the third artificial nipple 210c, and the fourth artificial nipple) as described above are disposed through the resin cap 320 as shown in FIG. The bottle is fixed to a glass feeding bottle 330 that contains a beverage such as artificial milk. FIG. 11 is a schematic view showing a baby bottle 300 with an artificial nipple, which is a baby bottle having an artificial nipple.
[0068]
Hereinafter, the fixing structure will be described by taking the first artificial nipple 210a as an example. Therefore, the artificial nipple can be the second artificial nipple 210b or the third artificial nipple 210c.
FIG. 12 is a schematic cross-sectional view showing the relationship between the first artificial nipple 210 a, the cap 320, and the baby bottle 330.
As shown in FIG. 12, a base portion 214a is formed so as to be connected to the nipple trunk portion 211a of the first artificial nipple 210a.
And the cap 220 is arrange | positioned so that it may cover in the figure of this base part 214a. The inner surface of the cap 320 and the outer surface of the baby bottle 330 are fixed by screwing.
[0069]
Therefore, when the cap 320 covers the base portion 214a of the first artificial nipple 210a and is screwed with the baby bottle 330, the cap 320 eventually functions to fix the first artificial nipple 210a to the baby bottle 330.
At this time, the base portion 214a is formed with a vent valve 214c made of a valve body that is a thin portion and provided with a slit, and the inside of the baby bottle 330 has become negative pressure due to a decrease in artificial milk and the like. In this case, the pressure inside and outside the baby bottle 330 is kept equal by opening the valve of the vent valve 214c.
[0070]
In the present embodiment, a cap-side convex portion 321 that is a fixed portion-side convex portion is formed on the inner side of the cap 320 on the base portion 214a side.
On the other hand, a base-side concave portion 214b corresponding to the cap-side convex portion 321 is formed on the surface of the base portion 214a on the cap 320 side.
Therefore, by fitting the base-side concave portion 214b and the cap-side convex portion 321 together, the degree of sealing between the first artificial nipple 210a and the cap 320 is increased, and the first artificial nipple 210a is not fixed by the cap 320. It is possible to prevent the user from getting out of the door.
[0071]
Moreover, since the adhesiveness between the base part 214a and the baby bottle 330 by the cap 320 can be improved, it is possible to prevent the artificial milk or the like in the baby bottle 330 from leaking to the outside.
[0072]
In this embodiment, the convex portion is provided on the cap 320 side and the concave portion is provided on the base portion 214a side. However, the present invention is not limited to this, and the concave portion may be provided on the cap 320 side and the convex portion provided on the base portion 214a side. I do not care.
That is, a base portion side convex portion or a base portion side concave portion is formed on the base portion 214a side, and a fixed portion side concave portion or a fixed portion side convex portion is correspondingly formed on the cap 320 side which is the fixed portion side. Has been.
[0073]
Incidentally, FIG. 13 is a schematic side view showing the side view of FIG. As shown in FIG. 13, a plurality of, for example, two curved portions 331 are formed toward the inside of the baby bottle 330 at a substantially central portion in the length direction of the outer surface of the baby bottle 330.
Thus, the two curved portions 331 are formed so as to face the side surface of the baby bottle 330. Therefore, it becomes easy for a user, for example, an infant, to place a finger on the curved portion to easily grip the baby bottle 230.
[0074]
Using the first artificial nipple 210a to the third artificial nipple 210c as described above, and actually observing the infant feeding the baby from the sucker 300 by observing the appearance and echography, feeding from the breast of the mother or the like It was confirmed that the movement of the oral cavity was the same as when performing the test. In particular, in echography, it was confirmed that the tongue smoothly perturbed and the flow path was not blocked by crushing.
[0075]
Moreover, each structure of each said embodiment can be abbreviate | omitted, or can be changed into the other arbitrary combinations which are not mentioned above.
[0076]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, similar to the nipple of a mother or the like, the tongue is appropriately deformed and extended by the peristaltic movement of the infant's tongue, and the flow passage is intermittently interrupted as the artificial nipple is crushed. It is possible to provide an artificial nipple and a baby bottle that are less likely to cause poor ejection of beverages.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a precision universal testing machine which is a precision universal testing means for measuring the stress of the nipple elasticity of the maximum diameter portion of the teat of an artificial nipple according to a first embodiment of the present invention.
2 is a partial schematic enlarged perspective view showing a state in which a moving side compression jig and a table are mounted on the movement side compression jig base and the fixed side compression movement jig base of FIG. 1, respectively. FIG.
3 is a schematic side view showing a state in which a moving side compression portion and a columnar compression tool of the moving side compression jig in FIG. 2 are in contact with the maximum diameter portion of the teat of the artificial nipple.
FIG. 4 is a schematic sectional view showing a first artificial nipple.
FIG. 5 is a schematic perspective view showing a second artificial nipple.
FIG. 6 is a schematic perspective view showing a third artificial nipple.
7 is a table showing conditions, results, and the like of all samples to be measured by the precision universal testing machine in FIG. 1. FIG.
FIG. 8 shows the artificial nipples of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 6 mounted on the precision universal tester shown in FIG. 1, and the moving side compression jig is lowered by the load cell to maximize the nipple of the artificial nipple. It is a graph which shows the nipple elasticity (N) which crushed the diameter part 20%, 30%, 40%, 50%, and 60%.
FIG. 9 is a graph obtained by deleting the data of Comparative Example 3 and Comparative Example 4 in FIG. 8 and setting the Y-axis value (N) to be small.
FIG. 10 is a table showing the amount of change in the nipple elasticity when the crushing amount is changed by 10%.
FIG. 11 is a schematic view showing a baby bottle with an artificial nipple, which is a baby bottle provided with an artificial nipple.
FIG. 12 is a schematic cross-sectional view showing the relationship between a first artificial nipple, a cap, and a baby bottle.
13 is a schematic side view showing the side view of FIG. 10;
FIG. 14 is a cross-sectional view of a conventional artificial nipple.
FIG. 15 is a schematic explanatory view showing a feeding preparation stage.
16 is a schematic enlarged explanatory view showing a state in which the tongue is in a peristaltic movement in the relationship between the tongue of FIG. 15 and the tip of the nipple.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 100 ... Precision universal testing machine, 110 ... Test machine main body, 120 ... Measurement control apparatus, 130 ... Operation unit, 140 ... Load cell, 150 ... Moving side compression jig base, 160・ ・ ・ Fixed side compression jig base, 170 ・ ・ ・ Movement side compression jig, 171 ・ ・ ・ Movement side compression part, 180 ・ ・ ・ Fixed side compression jig, 181 ・ ・ ・ Columnar compression tool, 182 ・.... Height adjustment knob, 190 ... Artificial nipple holder main body, 191 ... Holder main body fixture, 191b ... Holder side engaging portion, 191c ... Guide groove, 192 ... Upper side Clamping pin support, 193... Lower clamping pin support, 194... Upper clamping pin, 195... Lower clamping pin, 196... Artificial nipple placement tool, 196a. Convex part, 200 ... table, 210, 20 ... Artificial nipple, 210a ... 1st artificial nipple, 210b ... 2nd artificial nipple, 210c ... 3rd artificial nipple, 211, 211a, 211b, 211c ... Nipple trunk 212, 212a, 212b, 212c ... nipple, 213, 213a, 213b, 213c ... maximum diameter part, 214a ... base part, 214b ... base part side recess, 214c ... vent valve 215a: groove part, 216a ... opening, 300 ... baby bottle with artificial nipple, 320 ... cap, 321 ... cap side convex part, 330 ... baby bottle, 331 ... curved Part, w ... maximum outer diameter of the nipple trunk, w ... maximum diameter part

Claims (2)

先端に開口部を有する乳頭部と、
前記乳頭部と連続する曲線で連接されると共に、前記乳頭部から離間するにつれて徐々に外側に向かって大きく膨出するように形成された乳首胴部と、
飲料を収容する容器に対して配置するために前記乳首胴部に連接して形成されるベース部と、を有する人工乳首であって、
前記乳首胴部の最大外径が３０ｍｍ以上となっており、
前記乳頭部は硬度５度以上で２５度以下の弾性体により形成されており、
前記乳頭部の最大径部の径方向の肉厚が１．５ｍｍ以上で形成され、
前記人工乳首の前記ベース部を精密万能試験手段に配置し、
前記人工乳首の前記乳頭部の最大径部を前記精密万能試験手段に備えられたＲ５ｍｍ程度の円柱状金属製の圧縮治具で、前記乳頭部の最大径部の径方向に圧縮したときの応力を測定したときに、
乳幼児等が前記人工乳首をくわえた際に前記乳頭部を変形させて、自己の哺乳窩の最深部に当接させるためには、前記乳頭部の最大径部を２０％圧縮したときの乳頭弾性値が０．１Ｎ（ニュートン）乃至０．８Ｎ（ニュートン）であり、
乳幼児等の舌による蠕動様運動を行い易く、且つ前記乳頭部の潰れに伴う流路の閉鎖による飲料の噴出不良を回避するためには、乳頭部の最大径部を６０％圧縮したときの乳頭弾性値が１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）であることを特徴とする人工乳首。A papilla having an opening at the tip;
A nipple trunk that is connected to the nipple in a continuous curve and gradually bulges outward as it gets away from the nipple;
An artificial nipple having a base portion formed in connection with the nipple barrel portion for placement with respect to a container containing a beverage,
The maximum outer diameter of the nipple trunk is 30 mm or more,
The nipple is formed of an elastic body having a hardness of 5 degrees or more and 25 degrees or less,
The thickness in the radial direction of the maximum diameter portion of the nipple is formed with 1.5 mm or more,
The base portion of the artificial nipple is placed in a precision universal testing means,
Stress when the maximum diameter part of the teat of the artificial nipple is compressed in the radial direction of the maximum diameter part of the teat with a cylindrical metal compression jig of about R5 mm provided in the precision universal testing means When measuring
When an infant or the like holds the artificial nipple, the nipple is deformed and brought into contact with the deepest part of its own breast, so that the nipple elasticity when the maximum diameter of the nipple is compressed by 20% The value is 0.1N (Newton) to 0.8N (Newton),
In order to facilitate a peristaltic movement by the tongue of an infant and the like and to avoid a poor jet of beverage due to the closure of the flow path accompanying the collapse of the nipple , the nipple when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 60% An artificial nipple having an elasticity value of 1.0 N (Newton) to 2.5 N (Newton). 飲料を収容する容器と、A container for containing a beverage;
前記容器に装着される人工乳首と、An artificial nipple attached to the container;
前記人工乳首を前記容器に固定するための固定部と、を有する哺乳器であって、A feeding part for fixing the artificial nipple to the container,
前記人工乳首には、先端に開口部を有する乳頭部と、In the artificial nipple, a nipple having an opening at the tip, and
前記乳頭部と連続する曲線で連接されると共に、前記乳頭部から離間するにつれて徐々に外側に向かって大きく膨出するように形成された乳首胴部と、A nipple trunk that is connected to the nipple in a continuous curve and gradually bulges outward as it gets away from the nipple;
飲料を収容する容器に対して配置するために前記乳首胴部に連接して形成されるベース部と、が備わっており、A base portion formed to be connected to the nipple barrel portion for placement with respect to a container for containing a beverage;
前記乳首胴部の最大外径が３０ｍｍ以上となっており、The maximum outer diameter of the nipple trunk is 30 mm or more,
前記人工乳首の前記乳頭部は硬度５度以上で２５度以下の弾性体により形成されており、The teat of the artificial nipple is formed of an elastic body having a hardness of 5 degrees or more and 25 degrees or less,
前記乳頭部の最大径部の径方向の肉厚が１．５ｍｍ以上で形成され、The thickness in the radial direction of the maximum diameter portion of the nipple is formed with 1.5 mm or more,
前記人工乳首の前記ベース部を精密万能試験手段に配置し、The base portion of the artificial nipple is placed in a precision universal testing means,
前記人工乳首の前記乳頭部の最大径部を前記精密万能試験手段に備えられたＲ５ｍｍ程度の円柱状金属製の圧縮治具で、前記乳頭部の最大径部の径方向に圧縮したときの応力を測定したときに、Stress when the maximum diameter part of the teat of the artificial nipple is compressed in the radial direction of the maximum diameter part of the teat with a cylindrical metal compression jig of about R5 mm provided in the precision universal testing means When measuring
乳幼児等が前記人工乳首をくわえた際に前記乳頭部を変形させて、自己の哺乳窩の最深部に当接させるためには、前記乳頭部の最大径部を２０％圧縮したときの乳頭弾性値が０．１Ｎ（ニュートン）乃至０．８Ｎ（ニュートン）であり、When an infant or the like holds the artificial nipple, the nipple is deformed and brought into contact with the deepest part of its own breast, so that the nipple elasticity when the maximum diameter of the nipple is compressed by 20% The value is 0.1N (Newton) to 0.8N (Newton),
乳幼児等の舌による蠕動様運動を行い易く、且つ前記乳頭部の潰れに伴う流路の閉鎖による飲料の噴出不良を回避するためには、前記乳頭部の最大径部を６０％圧縮したときの乳頭弾性値が１．０Ｎ（ニュートン）乃至２．５Ｎ（ニュートン）であることを特徴とする哺乳器。In order to easily perform a peristaltic movement by the tongue of an infant or the like and to avoid a poor ejection of a beverage due to the closure of the flow path accompanying the collapse of the nipple, when the maximum diameter portion of the nipple is compressed by 60% A mammal having a nipple elasticity value of 1.0 N (Newton) to 2.5 N (Newton).

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