JP4288037B2 - 記録ディスクを用いた記録装置、記録システムおよびそのバックアップ方法 - Google Patents

記録ディスクを用いた記録装置、記録システムおよびそのバックアップ方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスクや光学ディスク等の記録ディスクを用いて各種データを記録すると共に記録したデータを外部の別の記録装置に転送してバックアップさせることができる記録装置および記録システムに関し、特に、高速にデータをバックアップさせるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスクや光学ディスク等の記録ディスクを用いて各種データを記録する記録装置および記録システムは広く使用されている。また、データを他の記録装置にバックアップできる記録装置としては、例えば、業務用に使用される比較的大規模な記録装置等では、専用通信回線あるいは公衆通信回線を介して他の記録装置にバックアップできるものが多数使用されている。また、パーソナルコンピュータでは、内蔵された1つのハードディスク装置のデータを、内部の信号線を介して内蔵された他のハードディスク装置にバックアップしたり、接続ケーブルを介して外付けのハードディスク装置にバックアップできることが知られている。バックアップの目的としては、例えば、記録装置の故障対策あるいは地震等の天災や事故によるデータの紛失対策である。なお、説明を簡略化するため、以下の発明の説明中では、上記した通信回線、信号線および接続ケーブルを、全て信号線として記載する。
【0003】
図12は、従来のバックアップ可能な記録装置および記録システムの概略構成を示すブロック図である。
図中で1と2は、記録ディスクを用いた記録装置であり、3はデータのバックアップを含めて記録装置1と2を管理する管理装置であり、5は記録装置1と2を直接に接続する信号線であり、6は記録装置1と管理装置3とを接続する信号線であり、7は記録装置2と管理装置3とを接続する信号線である。記録装置1と2とは、信号線6と7により、管理装置3を介して間接的に接続されている。信号線5の経路と、信号線6および7を用いた経路については、一般的な記録システムではどちらか一方の経路だけの場合もあるし、両方の経路が備わっている場合もある。
【0004】
記録装置1と2は同じ構成である。記録装置1には、記録ディスクを用いて各種データを記憶するデータ記憶部12、記録ディスク上のどこに何のデータが記録されるかのデータ配置を記憶するデータ配置記憶部13、信号線5あるいは6を介しての外部とのデータの送受信、外部から受信したデータの書き込み、書き込んだデータ配置情報のデータ配置記憶部13への記録、および、データ配置情報13に基づく記録ディスクからのデータの読み取り等を制御する制御部11が設けられている。また、記録装置2にも、同様な機能を有するデータ記憶部22、データ配置記憶部23、および、制御部21が設けられている。
【0005】
記録装置1のデータ記憶部12のデータを読み出し、記録装置2のデータ記憶部22に書き込んでバックアップする場合としては、例えば、信号線5を介して直接に記録装置1から記録装置2に送出する場合と、信号線6、管理装置3、および、信号線7を介して間接的に記録装置1から記録装置2に送出する場合がある。また、信号線5の経路と信号線6および7を用いた経路の両方の経路が備わっている場合には、信号線5を介して直接にデータを送出することで、管理装置3における記録装置1から記録装置2にデータをバックアップする演算負荷を軽減させることができる。
【0006】
ところで、一般的に記録ディスクを用いた記録装置では、一旦記録したデータを消去する場合、消去時間を短縮する等の事情から、データ記憶部に格納した実際のデータは消去せず、データ配置記憶部内に格納されたデータの開始記憶領域と終了記憶領域のアドレス等のデータ配置情報のみを消去するという手法がとられている。例えば、記録ディスク1では、データ記憶部12に書き込まれたデータは消去せず、データ配置記憶部13のデータ配置情報のみが消去されるということである。これは、例えば、新しくデータを書き込む場合には、データ記憶部12の中のデータ配置情報が無い記憶領域に上書きすれば良いので、わざわざデータ記憶部12に書き込まれたデータを時間をかけて消去する必要はないという理由による。
【0007】
図13は、記録装置1でデータを消去する場合のデータ記憶部12とデータ配置記憶部13の一例を単純化して示した図である。
図13の左側には、データ消去前のデータ記憶部12とデータ配置記憶部13を示し、図13の右側には、データ消去後のデータ記憶部12とデータ配置記憶部13を示した。
【0008】
データ記憶部12は、記録ディスクであるので、記録トラックTR0〜TR7を有しており、各トラックは、1トラックが各7個の最小の記録単位(記憶領域)であるセクタに分割されており、記録トラックTR0〜TR7でセクタはセクタSC0〜SC55までとなっている。
【0009】
データ配置記憶部13には、データD1〜D7までの7個のデータの配置情報が記録されており、例えば、データD1は、トラックTR0のセクタSC0〜同トラックのセクタSC5までに記録されている。また、例えば、データD5は、記録ディスク内でも連続しない記憶領域に分割されており、トラックTR2のセクタSC19〜トラックTR3のセクタSC24までと、トラックTR6のセクタSC43〜同トラックのセクタSC47までに分割されて記録されている。
【0010】
図13の記録装置1で、例えば、左側のデータ消去前の図からデータD5を消去した場合には、右側のデータ消去後の図からわかるように、データ配置記憶部13からはデータD5の配置情報のみが消去されているが、データ記憶部12は、変化していない。図13の右側のデータ消去後の図で、トラックTR2のセクタSC19〜トラックTR3のセクタSC24までと、トラックTR6のセクタSC43〜同トラックのセクタSC47までに分割されて記録されたデータはそのまま残っている。
【0011】
この図13の右側のデータ消去後の図の状態の記録装置1のデータを、図12の記録装置2にバックアップする場合には、データ記憶部12内の、トラックTR2のセクタSC19〜トラックTR3のセクタSC24までと、トラックTR6のセクタSC43〜同トラックのセクタSC47までに分割されて記録されたデータD5の記録内容は、バックアップする必要がないにもかかわらず、そのまま、記録装置1から読み出されて記録装置2に書き込まれる。
【0012】
図14は、従来の記録装置間でバックアップする場合の読み出し側及び書き込み側双方の使用状況記憶部とデータ記憶部のようすを示す図である。
図14の左側には、データ読み出し側となる記録装置1のデータ記憶部12とデータ配置記憶部13を示し、図14の右側には、データの書き込み側となる記録装置2のデータ記憶部22とデータ配置記憶部23を示す。
【0013】
図14では、データ配置記憶部13および23においてデータD5の配置情報は消去されていることから、左側の読み出し側のデータ記憶部12中の、データD5が格納されたトラックTR2のセクタSC19〜トラックTR3のセクタSC24までと、トラックTR6のセクタSC43〜同トラックのセクタSC47までは、使用されることはなく無効なデータである。つまり、データ記憶部12中のセクタSC19〜セクタSC24およびセクタSC43〜セクタSC47中のデータは、配置情報は消去されてもデータとしては消去されずに存在しており、無効領域のデータとなる。
【0014】
右側の書き込み側のデータ記憶部22では、データ記憶部12のデータがそのまま書き込まれるので、無効領域であるセクタSC19〜セクタSC24およびセクタSC43〜セクタSC47のデータも書き込まれる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年のマルチメディアやネットワークの普及から記録装置の大容量化の必要性が出てきており、そのため記録ディスクも大容量化されており、例えば、長期間使用した記録ディスク中の消去データ等の無効なデータの量は無視できない量に増加している。従って、バックアップ時には、その消去データの読み出しおよび書き込みに必要になる時間も増加して非常に長時間が必要になっている。バックアップ中は記録装置の能力が制限されたり、記憶装置を使えない場合が多いので、バックアップ時間が長くなることは問題である。
【0016】
本発明は、上述した如き従来の問題を解決するためになされたものであって、消去データ等の無効なデータについてはバックアップ時に読み出しや書き込みを減少させてバックアップ時間の増加を抑制する記録装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の記録ディスクを用いた記録装置は、複数の記録トラックを有し、各記録トラック内には複数の記憶領域が設けられたディスク形状の記憶媒体を用いてデータの書き込みと読み出しを実施するデータ記憶部と、書き込まれる各データのデータ記憶部内における最初と最後の記憶領域の配置情報を少なくとも格納するデータ配置記憶部と、データを書き込む際には、データ配置記憶部の配置情報を用いて前記配置情報に記録が無い記憶領域に書き込みを実施し、書き込んだデータの配置情報をデータ配置記憶部に格納すると共に、データを読み出す際には、データ配置記憶部の配置情報を用いてデータを読み出して信号線に送出する制御部とを少なくとも備える記録装置であって、データ記憶部内の各記憶領域について個別に、書き込まれたデータの存在が配置情報に示されている有効領域であるか、あるいは、配置情報の消去により書き込まれたデータ存在しても配置情報に示されていない無効領域であるかの使用状況情報を記憶領域の処理単位毎に少なくとも1ビットで格納する使用状況記憶部を備え、制御部は、データ記憶部に格納されたデータのバックアップ処理のための読み出し要求を受信した場合に、使用状況情報を用いて有効領域のみから読み出しを実施することを特徴とする。
【0018】
また、請求項2の本発明は、請求項1に記載の記録ディスクを用いた記録装置において、使用状況記憶部は、データ記憶部の各記録トラックの並び順毎に、かつ、記憶領域の並び順毎にテーブル形式で各記憶領域の使用状況情報を格納することを特徴とする。
【0019】
また、請求項3の本発明は、請求項1に記載の記録ディスクを用いた記録装置において、制御部は、読み出し要求を受信した場合に、読み出したデータの送出先に対して、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、要求されたデータを読み出して送出する前に、使用状況情報を送出することを特徴とする。
【0020】
また、請求項4の本発明は、請求項3に記載の記録ディスクを用いた記録装置において、制御部は、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、制御部から送出先に向けて使用状況情報を格納する要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断することを特徴とする。
【0021】
また、請求項5の本発明は、請求項3または4に記載の記録ディスクを用いた記録装置において、制御部は、送出先が使用状況情報を利用しないと判断した場合には、データを読み出して送出する際に、無効領域のデータについてはゼロフィルデータとすることを特徴とする。
【0022】
また、請求項6の本発明は、請求項1に記載の記録ディスクを用いた記録装置において、通信相手の記録装置と直接に通信可能であるように信号線で接続され、通信相手に向けてバックアップ処理のための読み出し要求を送出する場合に、制御部は、通信相手に対して、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、要求するデータを受信する前に、使用状況情報を受信して使用状況記憶部に格納することを特徴とする。
【0023】
また、請求項7の本発明は、請求項6に記載の記録ディスクを用いた記録装置において、制御部は、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、制御部から通信相手に向けて使用状況情報を送出させる要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断することを特徴とする。
【0024】
また、請求項8の本発明は、請求項6または7に記載の記録ディスクを用いた記録装置において、制御部は、使用状況情報を用いて有効領域のみのデータを書き込むことを特徴とする。
【0025】
また、請求項9の本発明は、請求項6〜8の何れかに記載の記録ディスクを用いた記録装置において、制御部は、受信したデータを書き込んだ後に、使用状況記憶部に受信したデータの使用状況情報を格納することを特徴とする。
【0026】
また、請求項10の本発明は、請求項6〜9の何れかに記載の記録ディスクを用いた記録装置において、制御部は、通信相手が前記使用状況情報を利用しない場合には、受信した全データを書き込むことを特徴とする。
【0029】
また、請求項11に記載した本発明の記録ディスクを用いた記録システムは、データをバックアップ処理のために読み出す側の記録装置と、データを書き込む側の記録装置と、双方の記録装置と信号線で接続された管理装置とから構成され、少なくともデータを読み出す側の記録装置が請求項1〜10の何れかの記録装置である記録システムにおいて、管理装置は、データを読み出す側の記録装置に対して、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、データを送出する前に、使用状況情報を送出するように要求することを特徴とする。
【0030】
また、請求項12の本発明は、請求項11に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、管理装置からデータを読み出す側の記録装置に向けて使用状況情報を送出する要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断することを特徴とする。
【0031】
また、請求項13の本発明は、請求項11または12に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、データを読み出す側の記録装置が使用状況情報を利用する場合には、該記録装置に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみから読み出すように要求し、
データを読み出す側の記録装置が使用状況情報を利用しない場合には、該記録装置に対して、全記憶領域を読み出すように要求する
ことを特徴とする。
【0032】
また、請求項14の本発明は、請求項11に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、バックアップ処理のためのデータを書き込む側の記録装置に対して、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、該記録装置にデータを送出する前に、使用状況情報を送出することを特徴とする。
【0033】
また、請求項15の本発明は、請求項14に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、管理装置からデータを書き込む側の記録装置に向けて使用状況情報を格納する要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断することを特徴とする。
【0034】
また、請求項16の本発明は、請求項14または15に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、バックアップ処理のためのデータを書き込む側の記録装置が使用状況情報を利用する場合には、該記録装置に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみを書き込むように要求し、データを書き込む側の記録装置が使用状況情報を利用しない場合には、該記録装置に対して、全記憶領域を書き込むように要求することを特徴とする。
【0035】
また、請求項17の本発明は、請求項16に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、受信した使用状況情報を格納する使用状況中間記憶部を有し、バックアップ処理のためのデータを書き込む側の記録装置が使用状況情報を利用しない場合には、受信したデータを送出する際に、無効領域についてはゼロフィルデータとすることを特徴とする。
【0036】
また、請求項18の本発明は、請求項16または17に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、書き込む側の記録装置が使用状況情報を利用する場合には、該書き込む側の記録装置にバックアップ処理のためのデータを書き込ませた後に、該データの使用状況情報を格納させることを特徴とする。
【0037】
また、請求項19の本発明は、請求項18に記載の記録ディスクを用いた記録システムにおいて、管理装置は、書き込む側の記録装置にバックアップ処理のためのデータを書き込む処理が、該データについての初回の書き込みである場合には、使用状況情報を使用しないで受信した全データを書き込ませることを特徴とする。
【0038】
また、請求項20に記載した本発明の記録ディスクを用いた記録装置のバックアップ方法は、複数の記憶領域が設けられたディスク形状の記憶媒体(記録ディスク)を有し、該記憶媒体に書き込まれる各データの最初と最後の記憶領域の配置情報を少なくとも用いてデータを書き込みあるいは読み出すと共に、各記憶領域毎に、書き込まれたデータの存在が配置情報に示されている有効領域であるか、あるいは、配置情報の消去により書き込まれたデータ存在しても配置情報に示されていない無効領域であるかを示す使用状況情報を前記記憶領域の処理単位毎に少なくとも1ビットで格納する記録装置を、少なくとも読み出し側の記録装置として用いる場合に、該記録装置から他の記録装置へデータをバックアップする方法であって、読み出し側の記録装置は、バックアップのために記録ディスクの読み出し要求を受信した場合に、使用状況情報を用いて前記有効領域のみから読み出しを実施することを特徴とする。
【0042】
また、請求項21に記載した記録ディスクを用いた記録システムのバックアップ方法は、複数の記憶領域が設けられたディスク形状の記憶媒体(記録ディスク)を有し、該記憶媒体に書き込まれる各データの最初と最後の記憶領域の配置情報を少なくとも用いてデータを書き込みあるいは読み出すと共に、各記憶領域毎に、書き込まれたデータの存在が配置情報に示されている有効領域であるか、あるいは、配置情報の消去により書き込まれたデータ存在しても配置情報に示されていない無効領域であるかを示す使用状況情報を前記記憶領域の処理単位毎に少なくとも1ビットで格納する記録装置を、少なくとも読み出し側の記録装置として用い、該記録装置から他の記録装置への信号線の途中に管理装置を備える記録システムで、データをバックアップする方法であって、管理装置は、読み出し側の記録装置の記録ディスクのデータをバックアップする場合、該読み出し側の記録装置に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみから読み出すように指示することを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の記録装置および記録システムの概略構成を示すブロック図である。
尚、図1において、図12に示した従来の記録装置および記録システムと同じ機能の部分については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
【0047】
図1に示した実施形態の記録装置及び記録システムが図12に示した従来の記録装置及び記録システムと異なる主な点は、以下の各点である。
【0048】
(1)記録装置41、42のデータ記憶部12、22の各記憶領域が、配置情報にデータの書き込み記録等によってデータの存在が示された有効領域であるか、あるいは、配置情報にデータの存在が示されない無効領域であるかを個別に示す使用状況情報を格納する使用状況記憶部52、62を備える点。
【0049】
(2)記録装置41、42の制御部51、61は、データ記憶部12、22に格納されたデータの読み出し要求を受信した場合に、使用状況記憶部52、62の使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出し、無効領域については読み出さない点。
【0050】
(3)例えば、管理装置43を介して、記録装置41のデータを記録装置42にバックアップする場合に、管理装置43は、バックアップ時にデータを読み出す側の記録装置41に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出す処理が可能であるか否かを問い合わせ、選択して読み出す処理が可能である場合には、データ記憶部12内からデータを読み出して送出する前に、使用状況記憶部52に記憶された使用状況情報を送出するように要求し、その使用状況情報を格納する使用状況中間記憶部65を備える点。
【0051】
また、従来の記録装置及び記録システムにおいても実施されるが、本実施形態の記録装置でも実施される主な点は、以下の各点である。
【0052】
(a)各記録装置41、42は、バックアップ時に、記憶された各データがデータ記憶部12、22内の何れの記憶領域に書き込まれたかを示すために、少なくとも記憶されたデータの最初と最後の記憶領域の配置情報を格納するデータ配置記憶部13、23を有している点。
【0053】
(b)制御部51、61は、データを書き込む際には、データ配置記憶部13、23に格納された配置情報を用いて、その配置情報に書き込み記録等によってデータの存在が示されないデータ記憶部12、22内の無効領域に書き込みを実施し、書き込み後に書き込んだデータのデータ記憶部12、22における少なくとも最初と最後の記憶領域のアドレスを含む配置情報をデータ配置記憶部13、23に格納する。また、制御部51、61は、データを通常に読み出す際には、データ配置記憶部13、23の配置情報を用いて、その配置情報に書き込み記録が有るデータ記憶部12、22内の有効領域からデータを読み出し、信号線を介してデータを送出する点。
【0054】
なお、バックアップ時に、バックアップ処理全体の制御は、バックアップ元の記憶装置が主体で制御する場合と、バックアップ先の記憶装置が主体で制御する場合と、バックアップ元の記憶装置とバックアップ先の記憶装置との間にある管理装置が主体で制御する場合の3種類がある。本実施形態では、基本的に、管理装置を用いる場合には、バックアップ処理全体の制御は管理装置が主体で制御し、管理装置を用いずに記憶装置間で直接にバックアップ処理する場合には、バックアップ処理全体の制御はバックアップ元の記憶装置が主体で制御することとする。但し、バックアップ処理全体の制御をバックアップ先の記憶装置が主体で制御しても良く、その場合には、バックアップ元の記憶装置をバックアップ先の記憶装置に読み替えれば良い。
ここで、本発明の有効性をさらに詳しく説明するために、本実施形態で使用される記録ディスクの一例として、ハードディスク装置の記憶領域およびデータ配置について説明する。
【0055】
図2は、ハードディスク装置のディスクとヘッド周辺の概略構成を示す図である。
図2のハードディスク装置70において、71は、外周を覆って内部部品を保護する筐体である。80は、磁気ヘッド83(後述)を移動させるアーム82(後述)を駆動するためのアクチュエータである。81は、アーム82を回動させる際の軸部であり、82は、磁気ヘッド83を保持して移動させるアームであり、83は、記録媒体である磁気記録ディスクに記録情報(データ等)を書き込んだり読み出したりする磁気記録/再生ヘッド(以下、磁気ヘッドと記載)である。磁気ヘッド83は、アクチュエータ80がアーム82を駆動させることで、矢印Aの方向に移動する。
【0056】
90は、矢印Bの方向に回転して記録情報を記録する記録媒体となる磁気記録ディスク(以下、ディスクと記載)であり、91は、ディスク90の軸となるスピンドルである。矢印Bの方向に回転するディスク90には、同心円状に複数の記録トラックが設けられており、外周側から内周側に向かって順にトラックTR0,TR1,TR2,TR3,〜,TR7とする。最外周のトラックTR0は、例えば、ファイル等の記録情報を管理するためのオペレーションシステム(OS)が使用する領域である。次のトラックTR1は、例えば、MS−DOSの場合、ファイルやディレクトリ等の記録情報を、ディスク内の物理的な配置(例えば、セクタ等)に対応させるための一覧表(ファイルアロケーションテーブル:FAT)が使用する領域である。トラックTR2は、例えば、MS−DOSの場合、ファイルの名前、属性、最新更新日時、ファイルサイズ、階層構造等を示すディレクトリで使用する領域である。従って、トラックTR0〜TR2までは、記録情報の管理に使用されている。また、OSがMS−DOSではなく、例えば、UNIX(登録商標)系のLINUXの場合には、i−node方式と称されるファイルシステムを用いるが、この場合でも一部のトラックを管理に使用する点では同様である。
【0057】
トラックTR3〜TR7までが、データ領域であり、ここにファイル等の記録情報が書き込まれる。1トラック中の記憶領域は、セクタと称される物理的な最小のアクセス単位に分割されている。また、数個のセクタで1つのクラスタ(CL)を形成しており、1つまたは複数のクラスタ(CL)で1つのファイルが形成される。
【0058】
一般的に、ハードディスク装置で情報を書き込みあるいは読み込む場合、最も時間がかかるのが、磁気ヘッド83を矢印Aの方向に移動させて目的の情報の記録箇所を探す動作、いわゆるシーク時間であり、ハードディスク装置で書き込みあるいは読み込みのスピードアップを考慮する場合、シーク時間の短縮が最も重要な課題となる。
【0059】
ハードディスク装置間で全データをバックアップする場合には、例えば、シーク時間を短縮するために、記録内容に関係なく、外周側の記録トラックTR0から順に内周側の記録トラックTR7に向かって、各トラックに設けられた記憶領域のデータを順に読み出すという手法をとって、磁気ヘッド83の移動時間を減少させる場合がある。
【0060】
図3は、図2のディスク装置70の磁気記録ディスク90の記録面を示す図である。
図2にも示したように、矢印Bの方向に回転するディスク90には、同心円状に外周側から内周側に向かって順に複数の記録トラックTR0〜TR7が設けられており、最外周のトラックTR0の物理的な最小のアクセス単位であるセクタを、図3の最上部から時計回りに順にセクタSC0,SC1,SC2,SC3,〜とする。また、数個のセクタで1つのクラスタ(CL)を形成し、1つまたは複数のクラスタ(CL)で1つのファイルが形成されるわけであるが、図3には特に図示していない。
【0061】
図4は、図2のハードディスク装置70の磁気記録ディスク90の使用法の一例を示す図である。
この図4では、ディスク90の記憶領域(クラスタ:CL1〜CL4)を連続して使用する場合を示している。一般的にディスク90にデータを記録する場合で、最初にディスク90使用する時には図4のように1個の記録トラックの記憶領域に連続してデータが記録されるが、使用を継続すると、記憶領域のうちの空き領域が虫食い状になり、記録情報は断続的に記録(書き込み)される。
【0062】
また、図4と後述する図5では、便宜上からトラックTR0〜TR7というトラック名称で、TR0にOS、TR1にFAT、TR3にディレクトリ等としたが、図13および図14等のトラックTR0〜TR7と対応しているわけではなく、図13および図14のトラックは全て通常のDATA記憶領域である。
【0063】
図5は、図4のディスク90が断続的(不連続)になった場合の一例を示す図である。
ディスク90の使用初期には、例えば、図4に示されたようにトラックTR3内の隣接するクラスタに連続して書き込みできたものが、図5では、トラックTR3にクラスタCL1、トラックTR5にクラスタCL2、トラックTR4にクラスタCL3、および、トラックTR6にクラスタCL4が書き込まれている。このように、1つのファイルのクラスタがディスク装置21上で不連続に書き込まれる場合、同一トラックに連続して書き込む場合よりも磁気記録/再生ヘッドを移動させるシーク時間が余分に必要になる。
【0064】
上記したハードディスク装置間で全データをバックアップする場合で、外周側の記録トラックTR0から順に内周側の記録トラックTR7に向かって各記憶領域のデータを順に読み出す場合には、磁気ヘッド83の移動時間が隣接するトラックまでの最小時間となるので、シーク時間を短縮させることができるのである。
【0065】
また、磁気ヘッド83は、例えば、読み出し時に1記録トラックについて1周分の時間だけその記録トラック上に停止すればよいわけではなく、例えば、2回読み出して、制御部で読み出し結果を照合したり、外部に送出する場合は、送出結果を再受信して照合するといった確認作業が必要になり、その間は磁気ヘッド83が同じ記録トラック上に停止するため、記録トラック上で使用される記憶領域が多くなれば、その分だけ、読み出し時間も余分に必要になる。
【0066】
また、書き込み処理の場合も読み出し処理の場合と同様であり、書き込みされる記憶領域が多くなれば、その分だけ、書き込み時間も余分に必要になる。さらに、一般的に、書き込み処理は、読み出し処理よりも時間がかかる処理であるため、同じ記録トラックの使用量であっても、読み出しよりも書き込みの方が時間が多く必要である。
【0067】
ところが、図13に示したように、不要になったファイル等を削除しても、データの配置情報は消去されるものの、データ記憶部12に書き込まれたデータはそのまま残っており、バックアップ時にはデータ配置記憶部13の配置情報は参照されないので、図14に示したように、不要であるにもかかわらずデータD5の内容もそのままバックアップされてしまう。
【0068】
長期間の使用中には、ディスク90の使用量は増加し、不要になり削除される記憶領域も増加する。最近のように、1台のハードディスク装置の記録容量が数十G(ギガ)バイト以上に増加してくると、バックアップ時に転送されるデータ量も増加するが、上記下理由から同時に削除されて本来転送する必要のないデータ量も増加してしまう。
【0069】
業務用に使用されている大型の記録装置や記録システムでは、その日に記憶されたデータを他の記録装置等に転送するバックアップは、通常業務終了後に担当者が数十分や数時間かけて実施したり、担当者の手をわずらわせなくとも記録装置や管理装置のみで自動的にできる場合には、業務終了後の信号線の使用頻度が減少する夜間に数十分や数時間かけて転送されることもあるが、何れの場合であってもデータ量が増加すれば転送時間も増加し、その結果、記録装置や管理装置等の使用時間や通信時間が増加し、バックアップに必要な時間とコストが増加する。
【0070】
従って、例えば、図14に示した記録装置1から記録装置2へのデータのバックアップで、データ記憶部12の記憶内容の内で、データD5に対応するデータの転送をしないようにできれば、その装置および方法を大容量の記録装置間のデータのバックアップ時に適用した場合には、大幅に時間とコストを削減することができる。
【0071】
上記した観点から、本実施形態では、まず、図1に示したように、記録装置内にデータ記憶部12、22内の無効な記憶領域を判別できるように、データ記憶部12の各記憶領域に個別対応した使用状況(有効領域/無効領域)の情報が格納される使用状況記憶部52、62を設けた。
【0072】
図6は、使用状況記憶部52、62に格納される使用状況情報の一例を示す図である。
図6では、横列が各トラックを示し、縦列が最小記憶領域であるセクタ毎になっているが、処理単位がもっと大きい、例えば、クラスタ毎であれば、処理単位に合わせて縦列をクラスタ毎としても良い。また、データ記憶部12、22の場合には、各セクタの容量は数百バイト(512バイト等)が必要であるが、使用状況記憶部52、62の場合には、そのセクタが有効であるか無効であるかを示すために最低1ビット有れば良いので、記憶容量の増加は、全容量に対する比を考慮すると少なくてすむ。例えば、1セクタに1ビット必要であれば、1Gビットの容量毎に1G(1000000k)ビット/512/8=263kビットですむので、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体記憶素子や、図4あるいは図5等に示したハードディスク上のFAT領域等に充分に格納させることができる容量である。
【0073】
図6では、左側が、図13の左側に示したようにデータD5の消去を実施する前の記録装置1における使用状況記憶部52の一例であり、右側が、図13の右側に示したようにデータD5の消去を実施した後の記録装置1における使用状況記憶部52の一例である。
【0074】
図6の左側では、トラックTR7の最後の3個のセクタSC53〜55を除く全てのセクタが「1」であり、使用中あるいは有効セクタであることを示している。ところが、図6の右側では、セクタSC53〜55だけでなく、トラックTR2のセクタ19〜20、トラックTR3のセクタ21〜24、および、トラックTR6のセクタSC43〜47も「0」になっており、それらのセクタが不使用あるいは無効セクタであることがわかる。
【0075】
また、使用状況記憶部52の情報は、データ記憶部12の各記録トラックの並び順毎であり、かつ、その各トラック中で記憶領域であるセクタの並び順毎にテーブル形式になっている。従って、使用状況記憶部52からは、各トラック毎に記憶領域の並び順に、使用状況の情報を読み出すことができる。
【0076】
従って、記録装置41は、バックアップ時に図6の右側の使用状況記憶部52の使用状況情報を利用すれば、データ記憶部12内の不使用(無効領域)のデータを読み出さないようにすることができる。
【0077】
また、図1のようにバックアップ先の記録装置42も使用状況記憶部62を有している場合なら、記録装置41が実際のデータのバックアップを開始する前に、使用状況記憶部52の使用状況情報を転送しておけば、記録装置42側でもデータ記憶部22内の不使用(無効領域)のデータは書き込まないようにすることができる。
【0078】
上記した使用状況情報を用いるバックアップを記録装置41と記録装置42の間で実施する場合には、制御部51および制御部61で、通常の処理を実施するための要求制御信号(指示信号)に加えて、新たな処理を実施するための要求制御信号が必要になると考えられる。
【0079】
図7は、制御部51等で必要になると考えられる要求制御信号を示す図である。
記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31とは、例えば、バックアップ時の書き込み先が読み出し元に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出す処理が可能であるか否かを判断する要求制御信号である。
【0080】
例えば、図1で記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合とすると、バックアップデータを受け取る側あるいは書き込む側の記録装置42が本実施形態の使用状況情報を用いる記録装置である場合で、記録装置42が先にバックアップデータの読み出し側(送出元)が使用状況情報を用いる記録装置であるか否かを問い合わせたい場合に使用する要求制御信号である。
【0081】
つまり、記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31で、制御部61から読み出し元の記録装置41に向けて使用状況情報を送出するように要求制御信号で問い合わせ(要求)を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合には、相手先も使用状況情報を用いる記録装置であることが判断できるが、要求が受け入れられない場合には、通常はエラー応答を受信することで相手先は使用状況情報を用いない記録装置であることになる。
【0082】
記録装置42は、バックアップデータの読み出し側(相手先)が本実施形態の使用状況情報を用いる記録装置である場合には、先に使用状況情報を入手して有効領域のみをデータ記憶部22に書き込むが、そうでなければ、全記憶領域を書き込むことになる。
【0083】
記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32とは、例えば、バックアップ時の読み出し元が書き込み先に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出す処理が可能であるか否かを判断する要求制御信号である。
【0084】
例えば、図1で記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合とすると、バックアップデータを送出する側あるいは読み出す側の記録装置41が本実施形態の使用状況情報を用いる記録装置である場合で、記録装置41が先にバックアップデータの書き込み側(受信先)が使用状況情報を用いる記録装置であるか否かを問い合わせたい場合に使用する要求制御信号である。
【0085】
つまり、記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32で、制御部51から書き込み先の記録装置42に向けて使用状況情報を設定(セット)して格納するように要求制御信号で要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合には、相手先も使用状況情報を用いる記録装置であることが判断できるが、要求が受け入れられない場合には、通常はエラー応答を受信することで相手先は使用状況情報を用いない記録装置であることになる。
【0086】
記録装置41は、バックアップデータの書き込み側(相手先)が本実施形態の使用状況情報を用いる記録装置である場合には、先に使用状況情報を送出して有効領域のみをデータ記憶部12から読み出してそのまま送出できるが、相手先も使用状況情報を用いる記録装置でない場合には、データ記憶部12内から読み出した無効領域にゼロフィルデータを埋め込んで送出することになる。しかし、全記憶領域を読み出す必要はない。
【0087】
バックアップ用データ書き込み要求制御信号33とは、例えば、バックアップ時の書き込み先の記録装置42において、読み出し元から記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32を受信することで、読み出し元が使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出せることが判断できた場合に、選択してから書き込むようにする要求制御信号である。読み出し元が有効領域のみを選択できない場合には、通常の書き込み要求制御信号により書き込まれる。
【0088】
データ読み出し要求制御信号34とは、通常のデータ読み出し用のリード要求制御信号である。例えば、バックアップ時の読み出し元の記録装置41において、書き込み先から記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31を受信することで、書き込み先が使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して書き込めることが判断できた場合に、後述する記憶領域使用状況参照可否切替要求制御信号36と共に本データ読み出し要求制御信号34を用いることで、選択して読み出したデータを送出することができる要求制御信号である。本データ読み出し要求制御信号34は、相手先が有効領域のみを選択できない場合には、通常通りの選択せずに読み出しを実施する。
【0089】
特定記憶領域の使用状況セット要求制御信号35は、使用状況記憶部52の内部の各記憶領域(セクタ)について、個別に使用中(有効領域)であることを示す「1」と、不使用(無効領域)であることを示す「0」とを設定する要求制御信号である。図6のデータD5を消去する場合のセクタSC19〜24およびSC43〜47を、左側の図の「1」から右側の図の「0」に変更する処理はこの要求制御信号で実施される。
【0090】
記憶領域使用状況参照可否切替要求制御信号36は、例えば、バックアップ時の書き込み先の記録装置42において、読み出し元から記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31に対する応答を受信できずエラー応答を受信した場合、相手先(記録装置41)は使用状況情報を用いない記録装置であることになるので、以降の処理では、使用状況記憶部62に格納された記憶領域使用状況の情報を参照しないようにして処理を効率化する要求制御信号である。
【0091】
図8は、本実施形態の記録装置間でバックアップする場合の読み出し側及び書き込み側双方の使用状況記憶部とデータ記憶部のようすを示す図である。
図8の左側は、データ読み出し側であり、図の上では図14に示した従来の記録装置1のデータ記憶部12とデータ配置記憶部13のようすと同様であるが、読み出し処理としては、データD5についてのトラックTR2のセクタSC19〜トラックTR3のセクタSC24までと、トラックTR6のセクタSC43〜同トラックのセクタSC47までは読み出さない。
【0092】
図8の右側は、データの書き込み側であり、データD5についてのトラックTR2のセクタSC19〜トラックTR3のセクタSC24までと、トラックTR6のセクタSC43〜同トラックのセクタSC47までは、データ記憶部22には書き込まれていない。
【0093】
次に、図9〜図11のフローチャートを参照して本実施形態の動作を説明する。
図9は、バックアップ時の読み出し側の記録装置の動作フローチャートである。
なお、以下の図9〜図11の説明では、図1の記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合について説明する。
【0094】
まず、記録装置41は、自記録装置41内のタイマー設定、外部からのバックアップ指示要求制御信号の受信、あるいは、書き込み側記録装置42からの記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31の受信等により、バックアップが要求されているか否かを判断する(S1)。バックアップが要求されている場合(S1:YES)には、記録装置41は、送出経路が使用状況情報の送受信に対応しているか否かを問い合わせ(S2)、書き込み先が使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して書き込める記録装置であるか否かを判断する(S3)。バックアップが要求されていない場合(S1:NO)には、記録装置41は、再度ステップS1に戻りバックアップが要求されているか否かを判断する処理を繰り返す。
【0095】
ステップS2は、例えば、図1の管理装置43と信号線6および7を介してバックアップ用のデータを間接的に送信する場合には、記録装置41において必要になる判断であるが、図1の信号線5を介して直接的に送信する場合には必要ない処理である。ステップS3は、記録装置41において上記した間接的に送信する場合でも直接的に送信する場合でも必要となる判断である。
【0096】
送出経路が使用状況情報の送受信に対応しているか否かの判断方法としては、記録装置41が記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31を受信したか、あるいは、記録装置41が自発的にバックアップする場合等には、制御部51から記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32を送出して記録装置41がエラー応答ではなく正常応答を得ることで判断することができる。書き込み先が有効領域のみを選択して書き込める記録装置であるか否かの判断方法としては、直接的な送信では、上記した送出経路判断が共用されるが、間接的な送信では、例えば、図1の管理装置43による判断結果を記録装置41が待つことになる。管理装置43による判断結果については、図11を用いて後述する。
【0097】
送出経路が使用状況情報の送受信に対応していない場合(S2:NO)、あるいは、書き込み先が有効領域のみを選択して書き込める記録装置ではない場合(S3:NO)の少なくとも一方にあてはまる場合には、記録装置41は、制御部51でデータ読み出し要求制御信号34を実施し、使用状況記憶部52から読み出した使用状況情報を参照して制御部51で選択処理を実施してから、データ記憶部12からデータを読み出し(S7)、さらに、使用状況記憶部52のデータを使って、無効領域のデータをゼロフィルデータにして(S8)、読み出したバックアップデータを送出する(S6)。なお、ステップS7では、使用状況記憶部52のデータはトラック毎かつ記憶領域(セクタ)毎に順番になっているので、通常のバックアップ時における読み出しのヘッドの動きと同様にできるため、シーク時間が余分に必要にならない。
【0098】
送出経路が使用状況情報の送受信に対応しており(S2:YES)、書き込み先が有効領域のみを選択して書き込める記録装置である場合(S3:YES)には、記録装置41は、使用状況記憶部52から使用状況情報(データ)を読み出して記録装置42に送出する(S4)。なお、この時点までに、記録装置41の制御部51から記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32が送出されていない場合には、事前に送出しておく。そして、記録装置41の制御部51では、データ読み出し要求制御信号34が実施され、使用状況記憶部52のデータを参照して、データ記憶部12から有効領域のみを選択処理してからデータを読み出し(S5)、読み出したバックアップデータを送出する(S6)。
【0099】
図10は、バックアップ時の書き込み側の記録装置の動作フローチャートである。
まず、記録装置42は、自記録装置42内のタイマー設定、外部からのバックアップ指示要求制御信号の受信、あるいは、読み出し側記録装置41からの記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32の受信等により、バックアップが要求されているか否かを判断する(S21)。バックアップが要求されている場合(S21:YES)には、記録装置42は、送出経路が使用状況情報の送受信に対応しているか否かを問い合わせ(S22)、読み出し元が使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出せる記録装置であるか否かを判断する(S23)。バックアップが要求されていない場合(S21:NO)には、記録装置42は、再度ステップS21に戻りバックアップが要求されているか否かを判断する処理を繰り返す。
【0100】
ステップS22は、例えば、図1の管理装置43と信号線6および7を介して間接的にバックアップ用のデータを送信する場合には記録装置42において必要になる判断であるが、図1の信号線5を介して直接的に送信する場合には必要ない処理である。ステップS23は、上記した間接的に送信する場合でも直接的に送信する場合でも記録装置42において必要となる判断である。
【0101】
送出経路が使用状況情報の送受信に対応しているか否かの判断方法としては、記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32を記録装置42が受信したか、あるいは、自発的にバックアップする場合等には制御部61から記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31を記録装置42が送出してエラー応答ではなく正常応答が得られることで判断することができる。読み出し元が有効領域のみを選択して読み出せる記録装置であるか否かの判断方法としては、直接的な送信では、上記した送出経路判断が共用されるが、間接的な送信では、例えば、図1の管理装置43による判断結果を記録装置42が待つことになる。管理装置43による判断結果については、図11を用いて後述する。
【0102】
送出経路が使用状況情報の送受信に対応していない場合(S22:NO)、あるいは、読み出し元が有効領域のみを選択して読み出せる記録装置ではない場合(S23:NO)の少なくとも一方にあてはまる場合には、まず、記録装置42の制御部51からは通常の読み出し要求が送出され、記憶領域使用状況参照可否切替要求制御信号36で、使用状況情報を参照しないようにして無駄な処理時間を減らし、受信した全データをデータ記憶部22に書き込む(S26)。
【0103】
送出経路が使用状況情報の送受信に対応しており(S22:YES)、読み出し元が有効領域のみを選択して読み出せる記録装置である場合(S23:YES)には、記録装置42は、記録装置41から受信した使用状況情報を使用状況記憶部62に書き込む(S24)。なお、この時点までに、記録装置42の制御部61から記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31が送出されていない場合には、事前に送出しておく。そして、記録装置42の制御部61では、バックアップ用データ書き込み要求制御信号33が実施され、使用状況記憶部62のデータを参照して、データ記憶部22から有効領域のみを選択処理してからデータをデータ記憶部22に書き込む(S25)。なお、ステップS25では、記録装置42の使用状況記憶部62のデータはトラック毎かつ記憶領域(セクタ)毎に順番になっているので、通常のバックアップ時における書き込みのヘッドの動きと同様にできるため、シーク時間が余分に必要にならない。
【0104】
そして、記録装置42は、データを書き込んだ記憶領域については有効領域として新たな使用状況情報を使用状況記憶部62に格納(設定)する(S27)。これにより、次に、記録装置42からバックアップデータを送出する場合には、本実施形態の高速バックアップを実施することができる。
【0105】
図11は、バックアップ時の経路にある管理装置の動作フローチャートである。
まず、管理装置43は、自管理装置43内のタイマー設定、外部からのバックアップ指示要求制御信号の受信、書き込み側記録装置42からの記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31の受信、あるいは、読み出し側記録装置41からの記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32の受信等により、バックアップが要求されているか否かを判断する(S41)。バックアップが要求されている場合(S41:YES)には、管理装置43は、読み出し側記録装置41からの送出経路が使用状況情報の送受信に対応しているか否かを問い合わせ(S42)、読み出し元が使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出せる記録装置であるか否かを判断する(S43)。バックアップが要求されていない場合(S41:NO)には、管理装置43は、再度ステップS41に戻りバックアップが要求されているか否かを判断する処理を繰り返す。
【0106】
ステップS42は、例えば、図1の信号線6の途中に何らかの中継装置が存在し、その中継装置を介して間接的に送信する場合には管理装置43で必要になる判断であるが信号線6が直接的に送信する場合には管理装置43で必要ない処理である。ステップS43は、上記した間接的に送信する場合でも直接的に送信する場合でも管理装置43で必要となる判断である。
【0107】
読み出し側記録装置41からの送出経路が使用状況情報の送受信に対応しているか否かの判断方法としては、記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32を管理装置43が受信したか、あるいは、自発的にバックアップする場合等には、管理装置43から読み出し側記録装置41に向けて記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31を送出してエラー応答ではなく正常応答が管理装置43で得られることで判断することができる。読み出し元が有効領域のみを選択して読み出せる記録装置であるか否かの判断方法としては、直接的な送信では、上記した送出経路判断が共用されるが、間接的な送信では、経路中に存在する中継装置による判断結果を管理装置43が待つことになる。
【0108】
読み出し側記録装置41からの送出経路が使用状況情報の送受信に対応していない場合(S42:NO)、あるいは、読み出し元が有効領域のみを選択して読み出せる記録装置ではない場合(S43:NO)の少なくとも一方にあてはまる場合には、管理装置43は、読み出し側記録装置41に向けて通常の読み出し要求(全データ読み出し要求)を送出する(S50)。
【0109】
管理装置43では、読み出し側記録装置41から受信した全データに対して、例えば、通常のデータバックアップ用データ書き込み要求制御信号が実施され、全データを不図示のデータ中間記憶部に書き込む。
【0110】
読み出し側記録装置41からの送出経路が使用状況情報の送受信に対応しており(S42:YES)、読み出し元が有効領域のみを選択して読み出せる記録装置である場合(S43:YES)には、管理装置43は、記録装置41から受信した使用状況情報を使用状況中間記憶部65に書き込む(S44)。なお、この時点までに、管理装置43から読み出し側記録装置41に向けて記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31が送出されていない場合には、管理装置43は事前に送出しておく。そして、管理装置43は、読み出し側記録装置41に向けてデータ読み出し要求制御信号34を送出して、記録装置41に記憶領域使用状況を参照して選択処理してからデータを読み出させる(S45)。
【0111】
管理装置43では、読み出し側記録装置41から受信したデータに対して、例えば、データバックアップ用データ書き込み要求制御信号33が実施され、使用状況中間記憶部65のデータを参照して、有効領域のみを選択処理してからデータを不図示のデータ中間記憶部に書き込む。この場合も、使用状況中間記憶部65のデータはトラック毎かつ記憶領域(セクタ)毎に順番になっているので、通常のバックアップ時における書き込みのヘッドの動きと同様にできるため、管理装置43はシーク時間を余分に必要としない。
【0112】
ステップS46の経路が選択処理対応であるか否かの判断は、読込側のステップS42とS43の判断処理を書込側で実施する処理であり、例えば、図1の信号線7の途中に何らかの中継装置が存在し、その中継装置を介して間接的に送信する場合には管理装置43で必要になる判断であるが信号線7が直接的に送信する場合には管理装置43で必要ない処理である。ステップS46の書込先が選択処理対応であるか否かの判断は、上記した間接的に送信する場合でも直接的に送信する場合でも管理装置43で必要となる判断である。
【0113】
書き込み側記録装置42までの送出経路が使用状況情報の送受信に対応しているか否かの判断方法としては、記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31を管理装置43で受信したか、あるいは、自発的にバックアップする場合等には、管理装置43から書き込み側記録装置42に向けて記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32を送出してエラー応答ではなく正常応答が管理装置43で得られることで判断することができる。書き込み先が有効領域のみを選択して書き込める記録装置であるか否かの判断方法としては、直接的な送信では、上記した送出経路判断が共用されるが、間接的な送信では、経路中に存在する中継装置による判断結果を管理装置43が待つことになる。
【0114】
書き込み側記録装置42までの送出経路が使用状況情報の送受信に対応しており、書込先が有効領域のみを選択して書き込める記録装置である場合(S46:YES)には、管理装置43は、使用状況中間記憶部65から使用状況情報を読み出して記録装置42に送出する(S47)。なお、この時点までに、管理装置43から書き込み側記録装置42に記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32が送出されていない場合には、管理装置43は事前に送出しておく。そして、管理装置43では、書き込み側記録装置42にバックアップ用データ書き込み要求制御信号33を用いて、記憶領域使用状況を参照して選択処理してから書き込むように要求し(S48)、管理装置43でデータ読み出し要求制御信号34が実施され、使用状況中間記憶部65のデータを参照して、データ中間記憶部65から有効領域のみを選択処理してからデータを読み出し、読み出したバックアップデータを送出する(S49)。
【0115】
読み出し側記録装置41からの送出経路が使用状況情報の送受信に対応していない場合(S42:NO)、あるいは、読み出し元が有効領域のみを選択して読み出せる記録装置でない場合(S43:NO)の少なくとも一方にあてはまる場合には、管理装置43は、管理装置43から読み出し側記録装置41に向けて通常のバックアップ用に用いられる読み出し要求(全データ読み出し要求)が送出される(S50)。
【0116】
その後、管理装置43は、ステップS46およびステップS47と同様の処理であるステップS51およびステップS52の処理を実施する。この場合には、読み出し側の記録装置41は有効領域のみを選択できない記録装置であり、管理装置43のデータ中間記憶部には全データが格納されており、書き込み側の記録装置42は有効領域のみを選択して書き込める記録装置である。また、読み出し側の記録装置41は有効領域のみを選択できないことから、初回のバックアップ時には、管理装置43の使用状況中間記憶部65には記憶領域使用状況を読み込むことはできない。しかし、管理装置43が読み出し側の記録装置41のデータ記憶部12とデータ配置記憶部13のデータの初回バックアップ時にそのデータを受信した後、例えば、2回目以降のバックアップ時には、後述するステップS56で説明するようにその受信内容から管理装置43独自で使用状況情報を作成することができるので、管理装置43で選択処理が可能になる。そのため、この場合の管理装置43では、使用状況中間記憶部65に格納された記憶領域の使用状況情報を参照して選択処理が実施され(S53)、上記したステップS48の処理が実施される。
【0117】
書き込み側記録装置42までの送出経路が使用状況情報の送受信に対応していない場合、あるいは、書込先が有効領域のみを選択して書き込める記録装置ではない場合の少なくとも何れか一方に該当する場合(S46:NO、あるいは、S51:NO)には、管理装置43は、データ読み出し要求制御信号34が実施され、使用状況中間記憶部65から読み出した使用状況情報を参照して選択処理を実施してデータを読み出し、使用状況中間記憶部65のデータを使って、無効領域のデータをゼロフィルデータにする(S54)。なお、管理装置43の使用状況中間記憶部65内のデータは、ステップS53で説明したように、初回のバックアップ時には、読み込めないが、2回目以降であれば管理装置43独自で使用状況情報を作成することができる。
【0118】
管理装置43では、書き込み側の記録装置42に対して通常のバックアップ用の全データ書き込みを実施するように書き込み要求し(S55)、使用状況中間記憶部65にデータを設定する(S56)。なお、ステップS56では、管理装置43の使用状況中間記憶部65のデータは、読み出し側の記録装置41のデータ記憶部12とデータ配置記憶部13のデータを基にして、記録装置41のデータ記憶部12におけるトラック毎かつ記憶領域(セクタ)毎に順番になるように作成される。そして、無効領域のデータがゼロフィルデータにされた全データがバックアップデータとして書き込み側の記録装置42に向けて管理装置43から送出される(S49)。
【0119】
また、上記した本実施形態の特徴としては、上記した主な特徴(1)〜(3)に加えて、以下の特徴を有している。
【0120】
(4)記録装置41、42の使用状況記録部52、62は、データ記憶部12、22の各記録トラックの並び順毎に、かつ、記憶領域の並び順毎にテーブル形式で各記憶領域の使用状況情報を格納している。
【0121】
(5)記録装置41、42の制御部51、61は、バックアップのための読み出し要求を受信した場合には、制御部51、61から書き込み先に向けて、使用状況情報を設定して格納するように要求する要求制御信号である記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32を送出することで、書き込み先に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出す処理が可能であるか否かを判断する。
【0122】
(5−1)さらに、(5)の記録装置41、42の制御部51、61は、その判断用送信に対する応答として、エラー応答ではなく正常な応答(要求を受け入れる応答)を受信することで、通信相手が選択して読み出す処理が可能であることがわかった場合には、データ記憶部12、22内からデータを読み出して送出する前に、使用状況記憶部52、62内の使用状況情報を送出する。
【0123】
(5−2)また、(5)の記録装置41、42の制御部51、61は、その判断用送信に対する応答として、エラー応答を受信することで、通信相手が選択して読み出す処理が可能ではないことがわかった場合には、データ記憶部12、22内からデータを読み出して送出する際に、無効領域のデータについてはゼロフィルデータとして送出する。
【0124】
(6)通信相手の記録装置と直接に通信可能な信号線と接続されており、バックアップするデータを書き込むために、通信相手に向けて読み出し要求を送出する場合に、記録装置41、42の制御部51、61は、通信相手に対して、使用状況情報を送出するように要求する要求制御信号である記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31を送出することで、読み出し元に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出す処理が可能であるか否かを判断する。
【0125】
(6−1)さらに、(6)の記録装置41、42の制御部51、61は、その判断用送信に対する応答として、エラー応答ではなく正常な応答(要求を受け入れる応答)を受信することで、通信相手が選択して読み出す処理が可能であることがわかった場合には、制御部51、61は、通信相手から送出されるデータを受信してデータ記憶部12、22に書き込む前に、使用状況情報を受信して使用状況記憶部52、62に格納する。そして、制御部51、61は、使用状況記憶部52、62の使用状況情報を用いて無効領域については受信したデータを書き込まない。さらに、制御部51、61は、受信したデータを書き込んだ後に、その受信したデータに基づいて使用状況記憶部52、62の使用状況情報を設定して格納する。
【0126】
(6−2)また、(6)の記録装置41、42の制御部51、61は、その判断用送信に対する応答として、エラー応答を受信することで、通信相手が使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出す処理が可能ではないことを判断した場合には、使用状況記憶部の使用状況情報を使用しないで受信した全データを書き込み、受信したデータから使用状況情報を設定して格納する。
【0127】
(7)記録装置41、42の使用状況記憶部52、62は、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体記憶素子、あるいは、ディスク状記憶媒体であるデータ記憶部12、22の一部の記憶領域を用いて構成することができる。
【0128】
(8)複数の記録装置41、42と管理装置43とから構成され、少なくともバックアップ時にデータを読み出す側の記録装置41が上記した使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出す処理が可能である記録装置を用いる記録システムの場合であって、例えば、記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合には、管理装置43は、バックアップ時にデータを読み出す側の記録装置41に対して、使用状況情報を送出するように要求する要求制御信号である記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号31を送出し、要求を受け入れる返信を受信することで、使用状況情報を用いて有効領域のみ読み出す処理が可能であるか否かを問い合わせ、有効領域のみを読み出す処理が可能である場合には、データ記憶部12内からデータを読み出して送出する前に、データ配置記憶部13の使用状況情報を送出するように要求する。
【0129】
(8−1)さらに、(8)の管理装置43は、バックアップ時のデータを読み出す側の記録装置41が有効領域のみを読み出す処理が可能であることを判断できた場合には、記録装置41に対して、データ読み出し要求制御信号34を用いて、使用状況記憶部52の使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出すように読み出し要求し、記録装置41が有効領域のみを読み出す処理が可能であることが判断ができなかった場合には、記録装置41に対して全記憶領域を読み出すように読み出し要求する。
【0130】
(9)(8)と同様の記録システムの場合であって、例えば、記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合には、管理装置43は、バックアップ時にデータを書き込む側の記録装置42に対して、データを書き込む側の記録装置に向けて前記使用状況情報を設定して格納するように要求する要求制御信号である記憶領域使用状況一括セット要求制御信号32を送出し、要求を受け入れる返信を受信することで、使用状況情報を用いて有効領域のみを読み出す処理が可能であるか否かを問い合わせ、有効領域のみを読み出す処理が可能である場合には、データを書き込む側の記録装置42にデータを送出する前に使用状況情報を送出する。
【0131】
(9−1)また、(9)の管理装置43は、バックアップ時のデータを書き込む側の記録装置42が有効領域のみを読み出す処理が可能であることを判断できた場合には、記録装置42に対して、バックアップ用データ書き込み要求制御信号33を用いて、使用状況記憶部62の使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して書き込むように書き込み要求し、記録装置42が有効領域のみを読み出す処理が可能であることを判断ができなかった場合には、記録装置42に対して全記憶領域を書き込むように書き込み要求する。
【0132】
(10)(8)と同様の記録システムの場合であって、例えば、記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合で、さらに、管理装置43が、バックアップ時のデータを読み出す側の記録装置41から受信した使用状況情報を格納する使用状況中間記憶部65を有する場合に、バックアップ時のデータを書き込む側の記録装置42が有効領域のみを読み出す処理が可能であることを判断できなかった場合には、読み出す側の記録装置41から受信したデータを書き込む側の記録装置42に向けて送出する際に、無効領域についてはゼロフィルデータとする。
【0133】
(10−1)また、(10)の管理装置43は、書き込む側の記録装置42が有効領域のみを読み出す処理が可能である場合には、書き込む側の記録装置42にデータを書き込ませた後に、そのデータを基にして使用状況記憶部62の使用状況情報を設定して格納させる。
【0134】
(10−2)また、(10)の管理装置43は、バックアップをする処理が初回である場合には、書き込む側の記録装置42に、使用状況記憶部62の使用状況情報を使用しないで受信した全データを書き込む。
【0135】
(11)記録ディスクを用いた記録装置のバックアップ方法としては、例えば、記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合で、さらに、記録ディスクに記憶領域の配置情報を用いてデータを書き込みあるいは読み出し、使用状況情報を格納する記録装置が、少なくとも読み出し側の記録装置41である場合に、その読み出し側の記録装置41は、バックアップのための読み出し要求を受信した場合に、使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出しを実施する。
【0136】
(11−1)また、(11)で、読み出し側の記録装置41は、使用状況情報を格納する記録装置をバックアップ時の書き込み側の記録装置42でも備える場合には、バックアップのための書き込み要求を受信した場合に、記録ディスクに書き込まれたデータを送出する前に、使用状況情報を書き込み側の記録装置42に送出する。
【0137】
(11−2)また、(11)で、読み出し側の記録装置41は、使用状況情報を格納する記録装置をバックアップ時の書き込み側の記録装置42では使用していない場合には、バックアップのための書き込み要求を受信した場合に、使用状況情報を用いて無効領域を選択して、その無効領域は読み出さずにゼロフィルデータとして送出する。
【0138】
(11−3)また、(11)で、書き込み側の受信装置42が使用状況情報を格納する記録装置である場合、その書き込み側の受信装置42は、バックアップのための書き込み要求を受信した場合に、事前に受信した使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して書き込みを実施する。
【0139】
(12)記録ディスクを用いた記録システムのバックアップ方法としては、例えば、記録装置41から記録装置42にデータをバックアップする場合で、さらに、記録ディスクに記憶領域の配置情報を用いてデータを書き込みあるいは読み出し、使用状況情報を格納する記録装置が、少なくともバックアップ時の読み出し側の記録装置41で使用され、その記録装置41から他の記録装置42へのバックアップする信号線途中に管理装置43を備える記録システムである場合に、その管理装置43は、読み出し側の記録装置41の全データをバックアップする場合、読み出し側の記録装置41に対して、使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して読み出しを実施するように指示する。
【0140】
(12−1)また、(12)で、使用状況情報を格納する記録装置をバックアップ時の書き込み側の記録装置42でも備える場合には、管理装置43は、読み出し側の記録装置41の全データのバックアップする場合に、読み出し側の記録装置41に対して、記録ディスクに書き込まれたデータを送出する前に、使用状況情報を書き込み側の記録装置42に送出するように指示する。
【0141】
(12−2)また、(12)で、使用状況情報を格納する記録装置をバックアップ時の書き込み側の記録装置42では使用していない場合には、管理装置43は、読み出し側の記録装置41の全データのバックアップする場合に、管理装置43から読み出し側の記録装置41に対して、使用状況情報を用いて無効領域を選択して、その無効領域は読み出さずにゼロフィルデータとして送出するように指示する。
【0142】
(12−3)また、(12)で、使用状況情報を格納する記録装置がバックアップ時の書き込み側の記録装置42でも使用されている場合には、管理装置43は、読み出し側の記録装置41の全データのバックアップする場合に、管理装置43から書き込み側の記録装置に対して、事前に受信した使用状況情報を用いて有効領域のみを選択して書き込みを実施するように指示する。
【0143】
なお、使用状況記憶部52、62、あるいは、使用状況中間記憶部65の使用状況情報(データ)は、上記したように特定記憶領域の使用状況セット要求制御信号で個別に書き換え可能であるが、通常の消去要求制御信号との連動させても良く、また、記録ディスクのフォーマット時にはリセットされる。
【0144】
このように、本実施形態は、少なくとも読み出し側の記録装置の中に使用状況情報を格納させ、可能で有れば、書き込み側の記録装置および管理装置にも使用状況情報を格納させることで、バックアップ時に、その使用状況情報を用いて、消去データ等の無効データについては読み出しや書き込みをさせないようにできるので、バックアップ時間を短縮させることができる。
【0145】
【発明の効果】
上記のように本発明では、少なくとも読み出し側の記録装置の中に書き込まれたデータの存在が配置情報に示されている有効領域であるか、あるいは、配置情報の消去により書き込まれたデータが存在しても配置情報に示されていない無効領域であるかを示す使用状況情報を記憶領域の処理単位毎に少なくとも1ビットで格納させ、可能で有れば、書き込み側の記録装置および管理装置にも使用状況情報を格納させることで、バックアップ時に、その使用状況情報を用いて、消去データ等の無効データについては読み出しや書き込みをさせないようにできるので、例えば、大容量の記録ディスクを用いた記録装置を長期間使用した場合であっても、バックアップ時間を短縮させることができる。
【0146】
また、本発明では、使用状況記憶部を、例えば、ホストオペレーティングシステムが使用するユーザー用データ領域以外の、例えば保守用データ領域などに設ければ、不揮発性の半導体素子を追加する必要はなくなり、装置の部品コストを増やさずにバックアップ時間を短縮させることができる。
【0147】
また、本発明では、通信相手の記録装置が使用状況情報に対応している場合には、記憶領域使用状況参照可否切替要求制御信号を使用することにより、使用状況情報を参照するようにしてバックアップ時間を短縮させ、通信相手の記録装置が使用状況情報に対応していない場合には、記憶領域使用状況参照可否切替要求制御信号を使用することにより、使用状況情報を参照しないようにして、バックアップ時の処理時間が従来よりも増加する事態を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のバックアップ可能な記録装置および記録システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 ハードディスク装置のディスクとヘッド周辺の概略構成を示す図である。
【図3】 図2のディスク装置の磁気記録ディスクの記録面を示す図である。
【図4】 図2のハードディスク装置の磁気記録ディスクの使用法の一例を示す図である。
【図5】 図4のディスクが断続的(不連続)になった場合の一例を示す図である。
【図6】 使用状況記憶部に格納される使用状況情報の一例を示す図である。
【図7】 制御部で必要になると考えられる要求制御信号を示す図である。
【図8】 本実施形態の記録装置間でバックアップする場合の読み出し側及び書き込み側双方の使用状況記憶部とデータ記憶部のようすを示す図である。
【図9】 バックアップ時の読み出し側の記録装置の動作フローチャートである。
【図10】 バックアップ時の書き込み側の記録装置の動作フローチャートである。
【図11】 バックアップ時の経路にある管理装置の動作フローチャートである。
【図12】 従来のバックアップ可能な記録装置および記録システムの概略構成を示すブロック図である。
【図13】 記録装置でデータを消去する場合のデータ記憶部とデータ配置記憶部の一例を単純にして示した図である。
【図14】 従来の記録装置間でバックアップする場合の読み出し側及び書き込み側双方の使用状況記憶部とデータ記憶部のようすを示す図である。
【符号の説明】
1、2、41、42 記録装置、 3、43 管理装置、 5〜7 信号線、11、21、51、61 制御部、 12、22 データ記憶部、 13、23 データ配置記憶部、 31 記憶領域使用状況一括クエリー要求制御信号、32 記憶領域使用状況一括セット要求制御信号、 33 バックアップ用データ書き込み要求制御信号、 34 データ読み出し要求制御信号、 35 特定記憶領域の使用状況セット要求制御信号、 36 記憶領域使用状況参照可否切替要求制御信号、 52、62 使用状況記憶部、 65 使用状況中間記憶部。

Claims (21)

  1. 複数の記録トラックを有し、各記録トラック内には複数の記憶領域が設けられたディスク形状の記憶媒体を用いてデータの書き込みと読み出しを実施するデータ記憶部と、
    書き込まれる各データの前記データ記憶部内における最初と最後の記憶領域の配置情報を少なくとも格納するデータ配置記憶部と、
    データを書き込む際には、前記データ配置記憶部の配置情報を用いて前記配置情報に記録が無い記憶領域に書き込みを実施し、書き込んだデータの配置情報をデータ配置記憶部に格納すると共に、データを読み出す際には、前記データ配置記憶部の配置情報を用いてデータを読み出して信号線に送出する制御部とを少なくとも備える記録装置であって、
    前記データ記憶部内の各記憶領域について個別に、書き込まれたデータの存在が配置情報に示されている有効領域であるか、あるいは、配置情報の消去により書き込まれたデータ存在しても配置情報に示されていない無効領域であるかの使用状況情報を前記記憶領域の処理単位毎に少なくとも1ビットで格納する使用状況記憶部を備え、
    前記制御部は、前記データ記憶部に格納されたデータのバックアップ処理のための読み出し要求を受信した場合に、前記使用状況情報を用いて前記有効領域のみから読み出しを実施する
    ことを特徴とする記録ディスクを用いた記録装置。
  2. 前記使用状況記憶部は、前記データ記憶部の各記録トラックの並び順毎に、かつ、記憶領域の並び順毎にテーブル形式で各記憶領域の使用状況情報を格納する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  3. 前記制御部は、前記読み出し要求を受信した場合に、読み出したデータの送出先に対して、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、要求されたデータを読み出して送出する前に、前記使用状況情報を送出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  4. 前記制御部は、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、前記制御部から送出先に向けて前記使用状況情報を格納する要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断する
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  5. 前記制御部は、送出先が前記使用状況情報を利用しないと判断した場合には、前記データを読み出して送出する際に、前記無効領域のデータについてはゼロフィルデータとする
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  6. 通信相手の記録装置と直接に通信可能であるように信号線で接続され、通信相手に向けてバックアップ処理のための読み出し要求を送出する場合に、
    前記制御部は、通信相手に対して、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、要求したデータを受信する前に、前記使用状況情報を受信して使用状況記憶部に格納する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  7. 前記制御部は、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、前記制御部から通信相手に向けて前記使用状況情報を送出させる要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断する
    ことを特徴とする請求項6に記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  8. 前記制御部は、前記使用状況情報を用いて有効領域のみのデータを書き込む
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  9. 前記制御部は、受信したデータを書き込んだ後に、前記使用状況記憶部に前記受信したデータの使用状況情報を格納する
    ことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  10. 前記制御部は、前記通信相手が前記使用状況情報を利用しない場合には、受信した全データを書き込む
    ことを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の記録ディスクを用いた記録装置。
  11. データをバックアップ処理のために読み出す側の記録装置と、前記データを書き込む側の記録装置と、前記双方の記録装置と信号線で接続された管理装置とから構成され、少なくともデータを読み出す側の記録装置が請求項1〜10の何れかの記録装置である記録システムにおいて、
    前記管理装置は、データを読み出す側の記録装置に対して、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、データを送出する前に、使用状況情報を送出するように要求する
    ことを特徴とする記録ディスクを用いた記録システム。
  12. 前記管理装置は、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、前記管理装置からデータを読み出す側の記録装置に向けて前記使用状況情報を送出する要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断する
    ことを特徴とする請求項11に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  13. 前記管理装置は、データを読み出す側の記録装置が前記使用状況情報を利用する場合には、
    該記録装置に対して、前記使用状況情報を用いて有効領域のみから読み出すように要求し、
    データを読み出す側の記録装置が前記使用状況情報を利用しない場合には、
    該記録装置に対して、全記憶領域を読み出すように要求する
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  14. 前記管理装置は、前記バックアップ処理のためのデータを書き込む側の記録装置に対して、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせ、利用する場合には、該記録装置にデータを送出する前に、前記使用状況情報を送出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  15. 前記管理装置は、前記使用状況情報を利用するか否かを問い合わせる際に、前記管理装置からデータを書き込む側の記録装置に向けて前記使用状況情報を格納させる要求を送出し、要求を受け入れる返信を受信した場合に利用すると判断する
    ことを特徴とする請求項14に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  16. 前記管理装置は、前記バックアップ処理のためのデータを書き込む側の記録装置が前記使用状況情報を利用する場合には、
    該記録装置に対して、前記使用状況情報を用いて有効領域のみを書き込むように要求し、
    データを書き込む側の記録装置が前記使用状況情報を利用しない場合には、
    該記録装置に対して、全記憶領域を書き込むように要求する
    ことを特徴とする請求項14または15に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  17. 前記管理装置は、受信した前記使用状況情報を格納する使用状況中間記憶部を有し、
    前記バックアップ処理のためのデータを書き込む側の記録装置が前記使用状況情報を利用しない場合には、受信したデータを送出する際に、前記無効領域についてはゼロフィルデータとする
    ことを特徴とする請求項16に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  18. 前記管理装置は、書き込む側の記録装置が前記使用状況情報を利用する場合には、該書き込む側の記録装置に前記バックアップ処理のためのデータを書き込ませた後に、該データの使用状況情報を格納させる
    ことを特徴とする請求項16または17に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  19. 前記管理装置は、前記書き込む側の記録装置に前記バックアップ処理のためのデータを書き込む処理が、該データについての初回の書き込みである場合には、前記使用状況情報を使用しないで受信した全データを書き込ませる
    ことを特徴とする請求項18に記載の記録ディスクを用いた記録システム。
  20. 複数の記憶領域が設けられたディスク形状の記憶媒体(記録ディスク)を有し、該記憶媒体に書き込まれる各データの最初と最後の記憶領域の配置情報を少なくとも用いてデータを書き込みあるいは読み出すと共に、前記各記憶領域毎に、書き込まれたデータの存在が配置情報に示されている有効領域であるか、あるいは、配置情報の消去により書き込まれたデータ存在しても配置情報に示されていない無効領域であるかを示す使用状況情報を前記記憶領域の処理単位毎に少なくとも1ビットで格納する記録装置を、少なくとも読み出し側の記録装置として用いる場合に、該記録装置から他の記録装置へデータをバックアップする方法であって、
    前記読み出し側の記録装置は、バックアップのために前記記録ディスクの読み出し要求を受信した場合に、前記使用状況情報を用いて前記有効領域のみから読み出しを実施する
    ことを特徴とする記録ディスクを用いた記録装置のバックアップ方法。
  21. 複数の記憶領域が設けられたディスク形状の記憶媒体(記録ディスク)を有し、該記憶媒体に書き込まれる各データの最初と最後の記憶領域の配置情報を少なくとも用いてデータを書き込みあるいは読み出すと共に、前記各記憶領域毎に、書き込まれたデータの存在が配置情報に示されている有効領域であるか、あるいは、配置情報の消去により書き込まれたデータ存在しても配置情報に示されていない無効領域であるかを示す使用状況情報を前記記憶領域の処理単位毎に少なくとも1ビットで格納する記録装置を、少なくとも読み出し側の記録装置として用い、該記録装置から他の記録装置への信号線の途中に管理装置を備える記録システムで、データをバックアップする方法であって、
    前記管理装置は、前記読み出し側の記録装置の記録ディスクのデータをバックアップする場合、該読み出し側の記録装置に対して、前記使用状況情報を用いて前記有効領域のみから読み出すように指示する
    ことを特徴とする記録ディスクを用いた記録システムのバックアップ方法。
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