JP4285396B2 - ブロックノイズ低減装置 - Google Patents

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本発明はブロックノイズ低減装置に係り、特に映像信号をディジタル圧縮して伝送、記録するときに用いる符号化及び復号化する際に生じるブロックノイズを低減又は除去するブロックノイズ低減装置に関する。
映像信号をディジタル圧縮する際に、水平及び垂直両方向に隣接する複数の画素を1つの矩形ブロックとして、この矩形ブロック単位で圧縮符号化を行う方式が知られている。
このような圧縮符号化方式により圧縮符号化処理された映像信号は、記録媒体あるいは伝送路等を介した後、矩形ブロック単位で復号化が行われ、元の映像信号が復元される。
このような圧縮符号化処理及び復号化処理において、記録媒体あるいは伝送路における映像信号の情報量を小さく抑えたい場合には、圧縮率が大きく設定されるが、圧縮率を大きくすると、矩形ブロック間で階調差が生じる。特にグラディエーションなど階調変化の緩やかな映像信号では、隣接する矩形ブロック間での階調差が顕著に現れる。一般に、この階調差によるノイズはブロックノイズと呼ばれ、画面上で目につき易い。
そこで、上記のブロックノイズを低減あるいは除去するために、フィルタ回路を用いてブロックノイズが発生している矩形ブロックと隣接するブロックとの境界における信号レベルの差を補正するブロックノイズ低減装置が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1記載の従来のブロックノイズ低減装置は、入力映像信号を微分処理して得た微分信号から、その孤立微分点を抽出出力する孤立微分点抽出手段と、上記の孤立微分点にフィルタ処理を施して、ブロックノイズが発生している矩形ブロックと隣接ブロックとの境界における信号レベルの差を補正して補正信号を出力するフィルタ手段と、入力映像信号を所定時間遅延させる遅延手段と、上記の補正信号と上記の遅延手段からの遅延映像信号とを加算処理する加算手段とを備え、加算手段からブロックノイズの低減された映像信号を取り出す構成である。
特開2001−119695号公報
しかるに、上記の従来のブロックノイズ低減装置では、図7(A)に示すようにグラディエーションなどの階調変化の緩やかな画像部分のある映像信号に対して、上記のフィルタ回路によりブロックノイズの低減又は除去処理を行うと、ブロック境界線I及びIIの間にある中央の矩形ブロックの中央部に、同図(B)に100で示すように、フィルタがかからない場合があり、この場合は水平方向に処理した場合に画面上では縦縞に見え、垂直方向に処理した場合に横縞に見えてしまうという問題がある。
また、中央の矩形ブロックの中央部までフィルタがかかるようなブロックノイズの低減処理を行うと、高域成分が劣化し、低減処理後の画像にボケが生じるという問題がある。
更に、矩形ブロックの両端の段差がブロックノイズではない映像信号の場合があるが、このような映像信号に対してブロックノイズの低減処理を行うと、画質が著しく劣化してしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、グラディエーションなどの階調変化の緩やかな画像部分のある映像信号に対しても充分にブロックノイズを低減し得るブロックノイズ低減装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、映像信号の高域成分を損なうことなくブロックノイズを低減し得るブロックノイズ低減装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、矩形ブロックの両端の段差がブロックノイズではない映像信号に対してはブロックノイズの低減処理を停止して画質劣化を回避し得るブロックノイズ低減装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、第1の発明のブロックノイズ低減装置は、矩形ブロック単位で圧縮符号化されたディジタル映像信号を、矩形ブロック単位で復号化して得られた映像信号からブロックノイズを低減するブロックノイズ低減装置において、ブロックノイズ低減前の映像信号の各矩形ブロック毎に、矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の値を算出する算出手段と、算出手段により算出された第1及び第2の境界段差の各値に基づき、矩形ブロック内の各画素の値として、第1の境界段差内の値と第2の境界段差内の値とを予め設定した任意の関数に従ってつなぐような値を算出し、その値をブロックノイズ低減前の映像信号に加算して出力する補正手段と、ブロックノイズ低減前の映像信号の矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の値と予め設定されている閾値とをそれぞれ大小比較して、矩形ブロック両端にブロックノイズが発生しているか否か判定し、ブロックノイズが発生していると判定した場合は第1の所定値、発生していないと判定した場合は第1の所定値とは異なる第2の所定値のスイッチ制御信号を出力する判定手段と、
判定手段からのスイッチ制御信号の値が第1の所定値の場合は、補正手段から出力される映像信号を選択し、第2の所定値の場合は、ブロックノイズ低減前の映像信号に所定の特性のフィルタリング処理して得た映像信号を選択して出力する選択手段とを有する構成としたものである。
ここで、上記判定手段は、ブロックノイズ低減前の映像信号の矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の値と予め設定されている閾値とをそれぞれ大小比較した結果が、第1及び第2の境界段差の値が両方とも閾値以下である場合は第1の所定値、それ以外の場合は第2の所定値のスイッチ制御信号を出力するようにしてもよい。


この発明では、ブロックノイズ低減前の映像信号の矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の値と閾値との大小比較結果に応じて、矩形ブロック両端にブロックノイズが発生しているか否か判定し、ブロックノイズが発生していると判定した場合は補正手段から出力される映像信号を選択し、ブロックノイズが発生していないと判定した場合は、ブロックノイズ低減前の映像信号又はブロックノイズ低減前の映像信号所定の特性のフィルタリング処理して得た映像信号を選択して出力することができる。
本発明によれば、矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の各値に基づき、矩形ブロック内の各画素の値として、第1の境界段差内の値と第2の境界段差内の値とを予め設定した任意の関数に従ってつなぐような値を算出し、その値をブロックノイズ低減前の映像信号に加算して出力することにより、ブロックノイズの低減された映像信号を得るようにしたため、グラディエーションなど階調変化が緩やかな画像部分に生じるブロックノイズも充分に低減することができる。
また、本発明によれば、フィルタを使用せず、矩形ブロックのDC成分を補正することによりブロックノイズを低減するようにしているため、フィルタ使用時の画像の高域成分の劣化を生じることなく、ブロックノイズを低減することができる。
更に、本発明によれば、第1及び第2の境界段差の値と閾値との大小比較により、矩形ブロックの両端にブロックノイズが発生していると判定されたときには、ブロックノイズ低減処理された映像信号を出力し、ブロックノイズが発生していないと判定されたときはブロックノイズ低減前の映像信号又はブロックノイズ低減前の映像信号を所定の特性のフィルタリング処理して得た映像信号を選択して出力するようにしたため、ブロックノイズが発生していない映像信号に対して、ブロックノイズ低減処理を行うことにより発生する著しい画質の劣化を回避することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明になるブロックノイズ低減装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態は、矩形ブロック単位で圧縮符号化されたディジタル映像信号を、矩形ブロック単位で復号化して得られた、ブロックノイズ低減前の映像信号がそれぞれ供給される補正回路11とブロックノイズの段差算出回路12とから構成されている。
上記のブロックノイズの段差算出回路12は、入力されたブロックノイズ低減前の映像信号の矩形ブロックの両端のブロックノイズエッジ段差の値を算出して補正回路11へ出力する。また、上記の補正回路11は、ブロックノイズの段差算出回路12から入力されたブロックノイズエッジ段差の値に基づき、入力されたブロックノイズ低減前の映像信号に対して所定の補正式に基づく補正演算を行ってブロックノイズを低減又は除去した映像信号を出力する。
次に、本実施の形態の動作について、図2を併せ参照して詳細に説明する。いま、補正回路11及びブロックノイズの段差算出回路12にそれぞれ供給されるブロックノイズ低減前の映像信号の水平方向又は垂直方向の、注目するブロック境界線が図2(A)に点線Iで示すものとする。また、隣接する矩形ブロックのブロック境界線が同図(A)に点線IIで示すように注目点からn画素後にあるものとする。なお、本発明では、ブロックノイズの境界線の場所は、例えばディジタルチューナなどの情報から予め分かっているものとする。
この場合、注目するブロック境界線Iは図2(A)中、第1の矩形ブロックの最後の画素0と第2の矩形ブロックの最初の画素1との間にあり、それらの画素レベルの差である段差はAである。また、隣接するブロック境界線IIは水平方向又は垂直方向の画素数がn画素からなる第2の矩形ブロックの最後の画素nと、隣接する第3の矩形ブロックの最初の画素n+1との間にあり、それらの画素レベルの差である段差はBである。
ブロックノイズの段差算出回路12は、注目するブロック境界線Iにおける矩形ブロック間の段差Aの中間値aと、隣接するブロック境界線IIにおける矩形ブロック間の段差Bの中間値bをそれぞれ次式により算出する。
a=(P0−P1)/2 (1)
b=(Pn+1 −Pn)/2 (2)
ただし、(1)式及び(2)式中、P0、P1、Pn+1、Pnは、それぞれ画素0、1、n、n+1の画素レベルを示す。
補正回路11は、ブロックノイズの段差算出回路12により算出された上記の中間値a及びb(これらは第2の矩形ブロックの両端のブロックノイズエッジ段差の中間値である)が供給され、これらに基づいて入力映像信号に対して次式により補正演算を行う。
So=Si+a+(b−a)×(2×k+1)/(2×n) (3)ただし、(3)式中、Soは補正回路11の出力映像信号レベル、Siは補正回路11の入力映像信号レベル、kは矩形ブロック内の画素位置に対応して値が変化する変数、nは上記の矩形ブロックの水平方向又は垂直方向の画素数である。
ここで、上記の変数kは、画素1のとき0、画素2のとき1、以下画素位置が矩形ブロック内の最終画素位置に進むに従って1ずつ値が単調増加していき、最終画素位置の画素nではn−1の値をとる。補正回路11は、前記第2の矩形ブロックの画素位置に応じて、上記(3)式の補正演算を行うことにより、補正回路11からは図2(B)に示すように、前記中間値aと中間値bを結ぶ直線上に各画素の画素レベルが整列するレベルSoの映像信号を出力する。
他の矩形ブロックについても同様に、補正回路11は矩形ブロック両端のそれぞれの段差の中間値を直線でつなぐ値を算出し、その値を入力映像信号に加算して得た映像信号を出力する。これにより、図2(B)から分かるように、補正回路11からはグラディエーションなどの階調変化の緩やかな画像部分のある映像信号に対しても充分にブロックノイズの低減された映像信号が出力される。
また、本実施の形態では、フィルタを使用せず、矩形ブロックの映像信号のDC成分を補正するようにしているため、フィルタを使用した場合に生じる画像の高域成分を損なうことがなく、ブロックノイズを低減又は除去できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は本発明になるブロックノイズ低減装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図3に示す第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比較すると、ブロックノイズ判定回路13とスイッチ回路14を追加した点に特徴がある。スイッチ回路14は、ブロックノイズ判定回路13からのスイッチ制御信号によりスイッチング制御される。
図3において、ブロック符号化されたディジタル映像信号をブロック復号化して得られた、ブロックノイズ低減前の映像信号は、補正回路11及びブロックノイズの段差算出回路12にそれぞれ供給されると共に、ブロックノイズ判定回路13と2入力のスイッチ回路14の一方の入力端子14bにそれぞれ供給される。スイッチ回路14のもう一方の入力端子14aには補正回路11から出力された補正後の映像信号が供給される。
ブロックノイズ判定回路13は、供給されたブロックノイズ低減前の映像信号の各矩形ブロック毎に、矩形ブロックの両端のブロックノイズエッジ段差を求め、それらと閾値とを比較し、その比較結果に応じた論理値のスイッチ制御信号を出力する。いま、矩形ブロックの一方の端のブロックノイズ段差をA、一方の端よりn画素後の他方の端のブロックノイズ段差をBとし、また上記の閾値をThとすると、ブロックノイズ判定回路13は、次の4つの比較結果のどれか一つの比較結果を得る。
(1)A≦Th、B≦Th
(2)A>Th、B≦Th
(3)A≦Th、B>Th
(4)A>Th、B>Th
ここで、矩形ブロックの両端の段差がブロックノイズではない映像信号があるが、このような映像信号では、ブロックノイズ発生時には高域成分が少なくなるのに対し、段差の大きな高域成分が残るのは原信号である可能性が高い。そこで、本実施の形態では、上記の矩形ブロックの両端の段差が両方共に閾値よりも低いときにのみ、ブロックノイズと判定して、補正を行うようにしたものである。
そこで、ブロックノイズ判定回路13は、上記の4つの比較結果のうち、2つのブロックノイズ段差A及びBの両方共に閾値Th以下である比較結果(1)が得られたときのみ、スイッチ回路14により端子14aの入力信号を選択させる第1の論理値(例えば、H)のスイッチ制御信号を出力し、それ以外の比較結果(2)、(3)又は(4)が得られたときには、スイッチ回路14により端子14bの入力信号を選択させる第2の論理値(例えば、L)のスイッチ制御信号を出力する。
これにより、スイッチ回路14の共通端子14cからは2つのブロックノイズ段差A及びBの両方共に閾値Th以下である矩形ブロックに対しては、補正回路11によりブロックノイズ低減処理のされた映像信号が取り出され、2つのブロック段差A及びBのどちらか一方、又は両方共に閾値Thより大きい矩形ブロックに対しては、ブロックノイズではないと判定してブロックノイズ低減前の映像信号(原信号)がそのまま取り出される。
このように、本実施の形態によれば、ブロックノイズではないと判定された映像信号に対しては、ブロックノイズ低減処理を行わないようにしたため、ブロックノイズではない映像信号に対してブロックノイズ低減処理を行ったために生じる、著しい画質の劣化を回避することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は本発明になるブロックノイズ低減装置の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図4に示す第3の実施の形態は、第2の実施の形態と比較すると、フィルタ15を追加し、スイッチ回路16の動作が第2の実施の形態と若干異なる点に特徴がある。スイッチ回路16は、ブロックノイズ判定回路13からのスイッチ制御信号によりスイッチング制御される。
図4において、ブロック符号化されたディジタル映像信号をブロック復号化して得られた、ブロックノイズ低減前の映像信号は、補正回路11、ブロックノイズの段差算出回路12及びブロックノイズ判定回路13にそれぞれ供給されると共に、フィルタ15を通して2入力のスイッチ回路16の一方の入力端子16bに供給される。スイッチ回路16のもう一方の入力端子16aには補正回路11から出力された補正後の映像信号が供給される。
フィルタ15は、ブロックノイズを含むノイズを低減するための低域フィルタであり、例えば図5に示すように、入力映像信号をそれぞれ1画素分ずつ遅延する遅延回路151及び152と、入力映像信号に対して係数1/4を乗算する乗算器153と、遅延回路151から出力される1画素分遅延された映像信号に対して係数1/2を乗算するセンタータップの乗算器154と、遅延回路152から出力される計2画素分遅延された映像信号に対して係数1/4を乗算する乗算器155と、乗算器153、154及び155の各出力信号を加算する加算器156とより構成される。
これにより、本実施の形態では、矩形ブロック両端の2つのブロックノイズ段差A及びBの両方共に閾値Th以下である矩形ブロックに対しては、補正回路11によりブロックノイズ低減処理のされた映像信号がスイッチ回路16の共通端子16cから取り出される。一方、2つのブロックノイズ段差A及びBのどちらか一方、又は両方共に閾値Thより大きい矩形ブロックに対しては、ブロックノイズではないと判定して、フィルタ15によりフィルタ処理によりノイズの低減された映像信号がスイッチ回路16の共通端子16cから取り出される。
このように、本実施の形態によれば、ブロックノイズではないと判定された映像信号に対しては、フィルタ15によりノイズ低減処理を行い、ブロックノイズ低減処理は行わないようにしたため、ブロックノイズではない映像信号に対してブロックノイズ低減処理を行ったために生じる、著しい画質の劣化を回避することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図6は本発明になるブロックノイズ低減装置の第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6に示す第4の実施の形態は、第3の実施の形態と比較すると、ブロックノイズ判定回路17の構成及び動作と、スイッチ回路18の構成及び動作が第3の実施の形態と若干異なる点に特徴がある。
図6において、3入力1出力型のスイッチ回路18は、3つの入力端子18a、18b、18cにそれぞれ補正回路11の出力信号、ブロックノイズ低減前の映像信号、フィルタ15の出力信号が供給され、ブロックノイズ判定回路17により生成されたスイッチ制御信号により一の入力信号を共通端子18dを介して外部へ出力する。
ブロックノイズ判定回路17は、供給されたブロックノイズ低減前の映像信号の各矩形ブロック毎に、矩形ブロックの両端のブロックノイズエッジ段差を求め、それらと2つの閾値Th1及びTh2(ただし、Th1>Th2)とを比較し、その比較結果に応じた論理値のスイッチ制御信号を出力する。
ここで、矩形ブロックの一方の端のブロックノイズ段差をA、一方の端よりn画素後の他方の端のブロックノイズ段差をBとすると、ブロックノイズ判定回路17は、上記のブロックノイズ段差A及びBの両方共に小さな値の方の閾値Th2よりも低いときには、ブロックノイズであると判定して、スイッチ回路18を端子18aに供給される、補正回路11によりブロックノイズ低減処理された映像信号を選択させるようにスイッチング制御する。
また、ブロックノイズ判定回路17は、上記のブロックノイズ段差A及びBの両方共に大きな値の方の閾値Th1よりも高いときには、ブロックノイズではなく映像信号であると判定して、スイッチ回路18を端子18bに供給されるブロックノイズ低減前の映像信号を選択させるようにスイッチング制御する。更に、ブロックノイズ判定回路17は、ブロックノイズ段差A及びBの両方共に、あるいはどちらか一方が、閾値Th1とTh2の間の値である場合は、ブロックノイズか映像信号か曖昧なため、ブロックノイズ低減のための補正を行わず、フィルタ15によりフィルタリングによるノイズ低減処理された映像信号をスイッチ回路18により選択させるように、スイッチング制御する。
これにより、本実施の形態によれば、ブロックノイズではない映像信号にはブロックノイズ低減のための補正回路11による処理は行わないようにしたため、ブロックノイズではない映像信号に対してブロックノイズ低減処理を行ったために生じる、著しい画質の劣化を回避することができ、また、ブロックノイズか映像信号か曖昧な映像信号に対しては、フィルタ15によりノイズ低減処理された映像信号を出力でき、更に、ブロックノイズの低減された映像信号を出力することができる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図4及び図6においてフィルタ15は同一の特性のものを使用することとして説明したが、それぞれの実施の形態により異なる最適な特性のものを使用することができる。また、ブロックノイズ判定回路13、17における閾値は必要に応じて変更設定することも可能である。
更に、補正回路11は、上記の実施の形態では矩形ブロックの両端のそれぞれの段差の中間値を直線でつなぐ値を算出し、その値を入力映像信号に加算するようにしているが、要は矩形ブロックの両端の各段差内の値を予め設定した任意の関数に従ってつなぐような値を算出し、その値を入力映像信号に加算すればよく、上記の任意の関数としては実施の形態の直線に限定されるものではなく、また、矩形ブロックの両端の各段差内の値としては実施の形態の段差の中間値に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態のブロック図である。 本発明におけるブロックノイズ低減動作の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態のブロック図である。 本発明の第3の実施の形態のブロック図である。 図4中のフィルタの一例の回路図である。 本発明の第4の実施の形態のブロック図である。 従来のブロックノイズ低減による課題の説明図である。
符号の説明
11 補正回路
12 ブロックノイズの段差算出回路
13、17 ブロックノイズ判定回路
14、16、18 スイッチ回路
15 フィルタ


Claims (2)

  1. 矩形ブロック単位で圧縮符号化されたディジタル映像信号を、矩形ブロック単位で復号化して得られた映像信号からブロックノイズを低減するブロックノイズ低減装置において、
    ブロックノイズ低減前の前記映像信号の各矩形ブロック毎に、前記矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の値を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記第1及び第2の境界段差の各値に基づき、前記矩形ブロック内の各画素の値として、前記第1の境界段差内の値と前記第2の境界段差内の値とを予め設定した任意の関数に従ってつなぐような値を算出し、その値を前記ブロックノイズ低減前の映像信号に加算して出力する補正手段と、
    前記ブロックノイズ低減前の映像信号の前記矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の値と予め設定されている閾値とをそれぞれ大小比較して、前記矩形ブロック両端にブロックノイズが発生しているか否か判定し、前記ブロックノイズが発生していると判定した場合は第1の所定値、発生していないと判定した場合は前記第1の所定値とは異なる第2の所定値のスイッチ制御信号を出力する判定手段と、
    前記判定手段からの前記スイッチ制御信号の値が前記第1の所定値の場合は、前記補正手段から出力される映像信号を選択し、前記第2の所定値の場合は、前記ブロックノイズ低減前の映像信号に所定の特性のフィルタリング処理して得た映像信号を選択して出力する選択手段と
    を有することを特徴とするブロックノイズ低減装置。
  2. 前記判定手段は、前記ブロックノイズ低減前の映像信号の前記矩形ブロックの両端の第1及び第2の境界段差の値と予め設定されている閾値とをそれぞれ大小比較した結果が、前記第1及び第2の境界段差の値が両方とも前記閾値以下である場合は前記第1の所定値、それ以外の場合は前記第2の所定値の前記スイッチ制御信号を出力することを特徴とする請求項1記載のブロックノイズ低減装置。
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