JP4283644B2 - 無線通信システム及び無線チャネル制御方法 - Google Patents

無線通信システム及び無線チャネル制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム及び無線チャネル制御方法に係り、特に、時分割多重接続を用いる無線通信システムの構成、及び、そのシステムの無線チャネル制御方法に関する。
無線通信の分野では、様々な構成の無線通信システムの導入が図られている。この中で、パーソナル・ハンディホン・システム(Personal Handyphone System:以下PHSと称する)と呼ばれ、時分割多重接続(Time Division Multiple Access:以下TDMAと称する)技術を用いて複数のチャネルを所定のフレームに時分割多重して情報の送受信を行う無線通信システムは、社団法人電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses:以下ARIBと称する)が「RCR STD−28」という標準規格で詳細な構成や動作を規定したもので、広く普及・運用されている無線通信システムである。
無線通信システムは、端末が移動して使用され、かつ、端末−基地局間の電波伝播路の状態が変化するシステムであるため、通信中に通信品質が変化する場合には、使用中のチャネルを使用中のチャネルから別の空チャネルに切替えて情報の通信を継続する「チャネル切替(ハンドオーバあるいはハンドオフと称することもある)」と呼ばれる技術が採用されており、PHSでも上記規格でチャネル切替の手順が詳細に決められている(例えば、上記規格(非特許文献1)の4.4.3.8.5章(440−450頁参照))。
尚、上記規格は、チャネル切替えが円滑に行われるよう手順が決められたものであり、どのような通信状態でチャネル切替え(ハンドオーバ)を行うかの判断は、各キャリアの仕様や装置メーカの機器機能に任されており、様々なチャネル切替え実現方法の提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−169323号公報 RCR STD−28 3.3版、社団法人電波産業会発行
PHSは、元々基地局から半径200m前後という比較的狭い電波到達範囲(以下、ゾーンと称する)が複数存在する中を、端末が歩行程度のゆっくりした速度で移動する前提で構築されたシステムであり、端末が高速で移動することを前提とした他の無線通信システムと比較した場合、チャネル切替えの頻度が少なくてすむシステムである。
近年の都市開発で、電波の反射が起き易い建築物が増えて基地局―端末間への電波到達経路が複数存在するマルチパスが出来、そのゾーン内を(自端末とは別の)車両等電波を反射する移動体が高速に移動する状況が起こり易くなってきた。このため、短時間だけ基地局−端末間の電波到達経路が変動したり遮断されたりという事象が高頻度で起きるようになっている。このような事象が起きると、基地局−端末間で通信しているチャネルの電波伝播状態が短時間ではあるが急激に変化したように見えるので、状態変化毎にチャネル切替えを行うような構成のシステムでは、チャネル切替えが頻発して、基地局の処理能力に負担をかけることになる。又、チャネル切替え時には、原理的に通信の瞬断が発生するため、通信中の通話音声が途切れて聞こえる回数も増え、端末のユーザにとっても望ましいことではない。
上記事象であれば、短時間の伝播状態の急激な変化でデータ誤り等が瞬時発生することもあるが、電波伝播の状態がその事象後には元の状態に戻る。すなわち、事象発生後の元々基地局―端末間で使用されていた通信チャネルの品質は維持される為、あえてチャネル切替えを行わないほうが、基地局の負荷増加やユーザが感じる通話の途切れ回数増加が抑えられ、システム全体の運用やユーザの使い勝手が向上することも判ってきた。実際に起こりうる伝播状況を考慮してチャネル切替えを行うことで、無線通信システムを提供するキャリアや端末のユーザにとって安定した通信が提供できる無線通信システムの実現が望まれる。
一方、電波伝播の状態によっては通信品質が著しく劣化し、チャネル切替えが必要とされる場合もあり、単にチャネルを切り替えるための基準を上げるだけでは、適切なサービスを維持できない可能性がある。
本発明は、以上の点に鑑み、短時間急変する電波伝播の状態に応じてチャネル切替えの実行を制御できる無線通信システムと無線チャネル制御方法を提供することを目的とする。又、本発明は、チャネル切替えが頻発せず、通信品質に優れ、かつ、基地局の負荷増加やユーザが感じる通話の途切れ回数増加が抑えられ、システム全体の運用やユーザの使い勝手が向上する無線通信システムと無線チャネル制御方法を提供することを目的とする。本発明は、より簡単な構成と手順で無線通信システムと無線チャネル制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の解決手段によると、
無線端末と基地局との無線通信に使用されるチャネルを、同一基地局の他のチャネルに切り替えるチャネル切替、及び、他の基地局のチャネルに切り替えるハンドオーバを制御するための無線チャネル制御方法であって、
基地局の制御装置は、所定時間又は所定フレーム数毎に、無線端末から受信した無線信号の受信レベルと、フレームに発生する誤りに基づくフレームエラーレートとを求めるステップと、
制御装置は、求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値、及び、求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値より大きい第2のレート閾値、をそれぞれ比較し、フレームエラーレートが第1のレート閾値未満、第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満、又は、第2のレート閾値以上のいずれであるか判断するステップと、
制御装置は、求められた受信レベルと予め定められたレベル閾値とを比較し、受信レベルがレベル閾値未満か、又は、レベル閾値以上か判断するステップと、
制御装置は、フレームエラーレートが第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第1及び第2のカウンタと、フレームエラーレートが第2のレート閾値以上であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第3及び第4のカウンタとの内、判断結果に応じて所定のカウンタをカウントアップ若しくはダウン、又は、リセットするステップと、
制御装置は、各カウンタの値と、それぞれに対応する第1乃至第4の連続回数閾値とを比較するステップと、
制御装置は、第1乃至第4のカウンタのいずれかの値が、対応する第1乃至第4の連続回数閾値以上である場合に、チャネル切替又はハンドオーバを実行するステップと
を含み、
前記第の連続回数閾値は、比較的短時間であってもチャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
前記第及び第の連続回数閾値は、前記第の連続回数閾値に対応する時間より比較的長い時間それらの状態が継続した場合に、チャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
前記第の連続回数閾値は、前記第1第3及び第4の連続回数閾値に対応するいずれの時間よりさらに長く継続した場合にチャネル切替えを行うように設定された前記無線チャネル制御方法が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
無線端末と無線で情報を送受信するためのアンテナと、
前記アンテナを介して無線端末から受信した無線信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、
フレームに発生する誤りを監視し、フレームエラーレートを求めるためのフレームエラー監視部と、
所定の閾値が予め記憶されるメモリを有し、無線端末との無線通信に使用されるチャネルを、同一基地局の他のチャネルに切り替えるチャネル切替、及び、他の基地局のチャネルに切り替えるハンドオーバを制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
所定時間又は所定フレーム数毎に、前記受信レベル測定部及び前記フレームエラー監視部の出力に基づき、受信レベルとフレームエラーレートとを得る手段と、
求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値、及び、求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値より大きい第2のレート閾値、をそれぞれ比較し、フレームエラーレートが第1のレート閾値未満、第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満、又は、第2のレート閾値以上のいずれであるか判断する手段と、
求められた受信レベルと予め定められたレベル閾値とを比較し、受信レベルがレベル閾値未満か、又は、レベル閾値以上か判断する手段と、
フレームエラーレートが第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第1及び第2のカウンタと、フレームエラーレートが第2のレート閾値以上であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第3及び第4のカウンタとの内、判断結果に応じて所定のカウンタをカウントアップ若しくはダウン、又は、リセットする手段と、
各カウンタの値と、それぞれに対応する第1乃至第4の連続回数閾値とを比較する手段と、
第1乃至第4のカウンタのいずれかの値が、対応する第1乃至第4の連続回数閾値以上である場合に、チャネル切替又はハンドオーバを実行する手段と、
を含み、
前記第の連続回数閾値は、比較的短時間であってもチャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
前記第及び第の連続回数閾値は、前記第1の連続回数閾値に対応する時間より比較的長い時間それらの状態が継続した場合に、チャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
前記第の連続回数閾値は、前記第1第3及び第4の連続回数閾値に対応するいずれの時間よりさらに長く継続した場合にチャネル切替えを行うように設定された無線通信システムが提供される。
本発明によれば、短時間の間に電波伝播の状態が急変した場合でも、電波伝播の状態によってはチャネル切替えの実行を制限し、通信品質の劣化が継続する場合はチャネル切替えを実行できる。又、本発明によると、チャネル切替えが頻発せず、通信品質に優れ、かつ、基地局の負荷増加やユーザが感じる通話の途切れ回数増加が抑えられシステム全体の運用やユーザの使い勝手が向上する無線通信システムを提供できる。本発明によれば、より簡単な構成と手順で無線通信システムと無線チャネル制御方法を提供することができる。
基地局において、電波伝播の状態として電波のレベルと伝播されるフレームの誤り率(Frame Error Rate:以下FERと称する)とを測定し、レベルとFERの値とそれらの継続時間に基づきチャネル切替え(以下の説明や図面でTch切替と記載することがある)、もしくは、ハンドオーバ(以下の説明や図面でH.Oと記載することがある)の実施/非実施を細かく制御する。以下、図面を用いて本発明に係る無線通信システム及び無線チャネル制御方法の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、無線通信システムの構成を示す網構成図である。
無線通信システム10は、複数の端末(PS)140と、それぞれが、端末への電波到達エリアであるゾーン120を有する複数の基地局(CS)130と、複数の基地局140と接続され無線通信システム10を制御する基地局制御局(CSC)110とを備え、端末140同士の情報送受信を行うものである。端末140と基地局130との間は無線伝播路150でフレーム160により情報が送受信される。
同図では、端末1(PS1)140−1がフレーム160に時分割多重された複数のチャネルの内、スロット1を用いて基地局(CS1)と無線伝播路150―1を介して情報の送受信を行っている様子を示している。尚、同図で、各スロット内に示された「O」は使用中(通信中)を示し、「i」は空を意味している。又、フレーム160の左に記載した「f1」は、該フレームを伝播する無線伝播路150―1の周波数を示している。端末140が無線通信システム以外の通信網に属する他の端末と通信する場合は、基地局制御局(CSC)110から別の通信網(例えば、公衆通信網)100を介して、図示していない他の端末と情報が送受信される。
無線通信システム10では、無線伝播路150の状態が短時間に急変した場合のTch切替やH.Oが頻発しないよう制御する。ここで、Tch切替とは、同図でフレーム160のスロット1で通信していたものを同じゾーンの同フレームの空スロット(スロット2〜4)、あるいは、同じゾーンの周波数が異なる別のフレーム(図示せず)の空スロットで電波状態が良いスロットのいずれかに切替えて通信を継続するものである。又、H.Oとは、同図でフレーム160のスロット1で通信していたものを別のゾーン(例えば120―2)のフレーム(図示せず)で電波状態が良いいずれかのスロットに切替えて通信を継続するものである。尚、本実施の形態の以下の説明では、上述のスロットをチャネルと称することがある。
図2は、無線通信システムに備えられる基地局の構成を示すブロック図である。
基地局130は、端末140と無線で情報を送受信するアンテナ200と、送信/受信する情報を結合/分離する結合器210と、無線の信号を電気信号に変換する等、端末140と送受信する信号の処理を行う送信系無線装置220及び受信系無線装置230と、基地局制御局110と端末140間で送受信する信号の処理(例えば、変調や復調)を行う信号制御装置240と、基地局制御局110と送受信する信号の処理を行う有線回線制御装置250と、基地局130全体の制御を行う制御装置260とを有する。又、これらは制御線270でそれぞれ接続される。
信号制御装置240は、端末から受信するフレーム(無線信号)の受信レベルを測定する受信レベル測定部241と、フレームに発生する誤りを監視し、フレームエラーレートを求めるためのフレームエラー監視部242とを備える。尚、受信レベル測定部241は、受信系無線装置230に備える構成としても良い。また、受信レベル測定部241とフレームエラー監視部242は、測定された受信レベル及びフレームエラーレートを、例えばメモリ262又は自装置内のメモリに記憶する。
制御装置260は、制御用マイコン(プロセッサ)261と基地局130の動作プログラムやデータを記憶するメモリ262とを備え、以下で詳述する本実施の形態に係るチャネル切替え等、無線チャネル制御を行うためのプログラムTch/CNT263が動作する構成である。このプログラム263は、受信レベル測定部241が測定した、端末から受信するフレームの受信レベル(以下、単にレベルと称し、図面ではLEVELあるいはLと記載することがある)と、フレームエラー監視部242が測定したフレーム誤り率FERの値と、レベルやFERの継続時間とに基づきチャネル切替えの可否を判断するもので、無線伝播路150の状態・使用状況に応じてチャネル切替えを制御する。具体的には、電波伝播の状態が短時間急変して元の状態に戻る場合はチャネル切替えを行わず、電波伝播の状態変化が大きく長時間続くような場合に、より状態の良いチャネルへのチャネル切替え(又は、ハンドオーバ)を実行するように制御する。
本発明の無線通信システム及び無線チャネル制御方法の詳細を説明する前に、無線通信システム10において発生する電波伝播の状態変化や発生する事象について説明する。図3は、無線通信システムにおける電波伝播状態の変化や発生事象を説明する説明図(1)である。
図3(a)に記載したように、ビルB1とB2の間にある道路R上を端末140が基地局130とフレーム160のスロット(チャネル)1を用いて通信しながら移動した場合、電波伝播状態は以下のように変化する。
(1)時刻T1では端末140が140−aの位置にあり、無線伝播路150−aを介してフレーム160−a(図3(b)に示す)が送受信される。
(2)時刻T2で端末140が140−bの位置まで移動すると、無線伝播路150−aからの電波は、ビルB2で遮られビルB1で反射された無線伝播路150−bを介してフレーム160−bが送受信される。
(3)更に、時刻T3で端末140が140−cの位置まで移動すると、端末140から基地局130が見えるようになるため、無線伝播路150−cを介してフレーム160−cが送受信される。
すなわち、時刻T2附近においては、ビルB1で反射された伝播経路の長い無線伝播路150−bを介したフレームの送受信が行われるので、図3(b)に示すように、この期間だけはフレーム150の受信タイミングが160−tだけずれる。
図4は、無線通信システムにおける電波伝播状態の変化や発生事象を説明する説明図(2)である。端末の位置によってはマルチパスが出来て干渉波が発生したり、受信レベルが変化する。このタイミングずれや干渉波の影響や受信レベル変化によりスロット1の情報1600が正しく受信出来なくなり、情報1600内の同期ワードUW1640や誤り訂正符号CRC1680に誤りが発生してフレームエラーが検出される。しかし、このような事象は、図3(a)において端末140が時刻T3で140−cの位置に移動してしまえば、短時間で元のエラーの無い状態に復旧する。尚、図4に示す情報1600内の数字は、ビット数であり、各情報は、R:過渡応答用ランプタイム、SS:スタートシンボル、PR:プリアンブル、UW:同期ワード、CI:チャネル種別、SA:SACCH(付随制御チャネル)、G:ガードビット、CRC:巡回冗長検査ビット、を示す。
上記状況においては、元々基地局―端末間で使用されていた通信チャネルの品質は維持される為、あえてチャネル切替えを行わないほうが、基地局130の負荷増加やユーザが感じる通話の途切れ回数増加が抑えられ、システム全体の運用やユーザの使い勝手が向上する。そこで、本実施の形態に係る無線通信システムは、基地局130に、実際に起こりうる伝播状況を考慮して、チャネル切替えを制御する機能を備えたものである。
図5は、具体的に発生した無線伝播路の状態変化の一例を示した説明図である。同図(a)は、上述したような電波伝播の状態が短時間急変(FERが短時間劣化)して元の状態に戻る事象を示す。又、同図(b)は、電波伝播の状態変化が大きく長時間続く(レベル低下とFER劣化が続く)ような事象であり、特に、レベルが低く、FERの閾値オーバの連続回数が所定回数を超えた場合の例を示す。本実施の形態の無線通信システムは、同図(a)のような場合にはチャネル切替えを行わず、同図(b)のような場合は、状態の良いチャネルへのチャネル切替えを実行するもので、しかも、別途図面(図10)を用いて説明するが、チャネル切替えの可否を事象の内容(変化の度合いや継続時間)に応じて詳細に制御するものである。
図6と図7と図8は、それぞれ基地局130に備えたプログラムTch/CNT263の動作を示す動作フロー図(1)〜(3)である。又、図9は、プログラム263動作中に実行される無線伝播路状態の測定原理を説明する説明図である。更に、図10は、プログラム263で実行されるチャネル切替え論理の一例を示した説明図である。以下、これらの図面を用いて無線チャネル制御機能について詳細に説明する。尚、図面中及び以下の説明における各記号は、F1:第1のFER閾値(%)、F2:第2のFER閾値(%)、ただしF1<F2、a、b、c、d:第1〜第4の連続回数カウンタ(回)、a0、b0、c0、d0:第1〜第4の連続回数閾値(回)、ただし、a0<b0、c0<d0、L0:レベル閾値(dBμV)を示す。
(1)端末140と基地局130との間で、RCR STD−28に定められた手順に基づき通信(情報の送受信)が始まると、制御装置260の制御用マイコン261は(以下、単に制御装置と記す)、制御処理をスタート(図6:S1000)し、電波状態の状態発生連続回数をカウントするカウンタ(本実施の形態では、a、b、c、dで示される第1〜第4の4個のカウンタ)を初期化する(図6:S1010)。これらのカウンタは、メモリ262に適宜設けたり、専用ハードウェアを設けたりすれば良い。
(2)制御装置260は、受信レベル測定部241とフレームエラー監視部242を用いて、図9の動作原理に基づき、例えば100mS(20フレーム)毎に、レベルとFERを測定する(図6:S1020〜1040)。具体的には、図9のように、20フレームを1つの測定単位3000としてレベルとFERを測定し(図6:S1020)、240フレーム(12測定単位で1200mS)分の測定結果300が集まった時点から(図6:S1030)、レベルは240フレームでの平均値Lを求め、FERは240フレーム分のFER総計Fを求める(図6:S1040)。なお、FER総計Fは、20フレーム毎のFERの合計又は平均、240フレームのエラー数等を用いることができ、第1及び第2のFER閾値F1及びF2は、FER総計Fの求め方、単位に応じて適宜設定することができる。制御装置260は、最初の240フレーム300−1についての処理が終わった以降は、新たに求めた20フレーム分の測定結果を入れ、最も古い20フレーム分の測定結果を外して、同様に直近の240フレーム(300−2〜N)についてLとFを求める。制御装置260は、これら240フレーム分のLとFが閾値を超えた回数が連続N回でTch切替/H.Oを実施する。尚、Nは、受信レベル及びFERの程度によりa0、b0、c0、d0の4種類を使い分ける。
図10に示したように、無線チャネル切替え制御は、L及びFの値と、それらの継続回数によりチャネル切替え可否を判断する状態を複数にわけて行うもので、本実施の形態では、Lの閾値L0とFの2つの閾値(F1,F2)で分けられた6つの状態(4000〜4050)に基づきチャネル切替えが制御される。なお、本実施の形態においては、Fが第1のFER閾値F1より小さい場合(図10の4000、4010)、チャネル切替等は行わないとして説明するが、これらの状態においても同様に、第5のカウンタe及び第5の連続回数閾値e0を設け、チャネル切替等するようにしてもよい。
(3)制御装置260は、本実施の形態のFと第1のFER閾値F1(例えば、本実施の形態では30%)とを比較し(図6:S1050)、FがF1より小さい場合は、無線通信システムの運用上問題なしと判断してステップS1020に戻り、上述の(2)の測定を継続する。一方、FがF1以上の場合は(図6:S1050)、Fを更に第2のFER閾値F2(例えば、本実施の形態では50%)と比較し(図7:S1060)、FがF2より小さい場合(F1≦F<F2)と、F2以上の場合(F2≦F)で処理を分ける。尚、Fが各閾値F1、F2と等しい場合の取り扱いは、適宜決定することができる。又、レベルL、各カウンタとそれぞれの閾値が等しい場合の取り扱いについても同様である。
(4)制御装置260は、FがF1以上でF2より小さい場合は、第2のカウンタbの1加算と第3のカウンタcならびに第4のカウンタdの0リセット(図7:S1070)を実施後、Lを閾値L0(例えば、本実施の形態では25dBμV)と比較する(図7:S1080)。
(5)制御装置260は、LがL0より小さい場合は、第1のカウンタaに1を加算して(図7:S1100)、一方、LがL0以上の場合は、第1のカウンタaを0リセット(図7:S1110)する。次に、制御装置260は、第1のカウンタaの値と該カウンタの閾値(第1の連続閾値)a0(例えば、本実施の形態では19で、図10の状態4020(FERは小さくレベルも低い状態)が19回連続(約3Sec.)継続したことを示す)とを比較し、第2のカウンタbの値と該カウンタの閾値(第2の連続閾値)b0(例えば、本実施の形態では39で、図10の状態4030(FERは小さいがレベルは高い状態)が39回連続(約5Sec.)継続したことを示す)とを比較する(図7:S1120)。
(6)制御装置260は、第1のカウンタa又は第2のカウンタbのいずれかが、それぞれの閾値a0・b0以上ならば(S1120)、ステップS1180に移り、チャネル切替え(又はハンドオーバ)を実施(図8:S1180)して処理を終了(図8:S1190)する。一方、制御装置260は、ステップS1120において上記以外の場合はチャネル切替えを行わず、ステップS1020に戻り、上記(2)〜(6)を繰り返し、処理を継続する。尚、チャネル切替えが行われた場合には、新たな切替え後のチャネルについて処理が開始される(図6:S1000)。
(7)制御装置260は、S1060において、FがF2以上の場合は、第2のカウンタbと第4のカウンタdとの1加算(図8:S1130)を実施後、Lを閾値L0と比較する(図7:S1140)。
(8)制御装置260は、LがL0より小さい場合は、第1のカウンタaと第3のカウンタcに1を加算して(図8:S1150)、一方、LがL0以上の場合は、第1のカウンタaと第3のカウンタcを0リセット(図8:S1160)する。次に、制御装置260は、第3のカウンタcの値と該カウンタの閾値(第3の連続閾値)c0(例えば、本実施の形態では4で、図10の状態4040(FERが大きく小さくレベルも低く、最もチャネル切替えが必要な状態)が4回連続(約1.5Sec.)継続したことを示す)とを比較し、第4のカウンタdの値と該カウンタの閾値(第4の連続閾値)d0(例えば、本実施の形態では19で、図10の状態4050(FERは高いがレベルは高い状態)が19回連続(約3Sec.)継続したことを示す)とを比較する(図8:S1170)。
(9)制御装置260は、第3のカウンタc又は第4のカウンタdのいずれかが、それぞれの閾値c0・d0以上ならば、チャネル切替え(又はハンドオーバ)を実施(図8:S1180)して処理を終了(図8:S1190)する。一方、制御装置260は、ステップS1170で上記以外の場合はチャネル切替えを行わず、ステップS1020に戻り、上記(2)〜(9)を繰り返し、処理を継続する。チャネル切替えが行われた場合には、新たな切替え後のチャネルについて処理が開始される(図6:S1000)。尚、制御装置260は、ステップS1170において、第1のカウンタaの値、及び第2のカウンタbの値についても、それぞれ閾値a0、b0と比較し(S1170)、いずれかが閾値以上ならば、チャネル切替えを実施する(S1180)ようにしてもよい。
以上のように、実際に起こりうる伝播状況を考慮して、(i)エラーが多くレベルも低い場合は、通信品質が著しく悪いので短時間であってもチャネル切替えを行い通信品質を確保させ、(ii)エラーが多くてもレベルが高い場合やエラーが多少あってレベルが低い場合は、上述の事象の継続時間より長い時間その事象が継続した場合に、チャネル切替えを行い通信品質を確保させ、(iii)さらに、エラーが多少あってもレベルが高い場合は、通信品質があまり悪くないと見做して、更にその事象が上述の事象より長く継続した場合だけチャネル切替えを行うというように制御する。
図5を参照して説明すると、同図(b)が上述の(i)の場合を示しており、4回連続してLが低くFERが大きい場合が継続したのでチャネル切替えを行っている。又、同図(a)が上述の(ii)や(iii)の場合を示しており、4回FERが大きい状態が継続してもLも大きく、FERが元に戻ったのでチャネル切替えを行わずに運用を続けている。このように、基地局130と端末140との間で使用されていた通信チャネルの品質が維持されている場合にあえてチャネル切替えを行わないことで、基地局130の負荷増加やユーザが感じる通話の途切れ回数増加が抑えられシステム全体の運用やユーザの使い勝手が向上する。
上述の実施の形態では、別途説明するように、RCR STD−28で規定され、周波数帯が1.89〜1.92GHzで4チャネル(スロット)が多重された長さ5mSec.のフレームを繰り返し送受信するPHSを前提とした無線通信システムにおいて、適切な状態6個(図10:4000〜4050)と各閾値を備えてチャネル切替え制御を行う例を説明した。PHSで上述の実施の形態で示した制御より細かい制御や逆にラフな制御で良い場合や、他の無線通信システムであっても、該システムの設置環境や使用状況や使用者の要求に応じて、FERのレート閾値やLのレベル閾値の数や値、及び、カウンタの数や各カウンタの連続回数閾値を変えれば、本実施の形態に係るチャネル切替え制御が適用できるものである。
図11は、無線通信システムの動作を示す動作シーケンス図でTch切替えの動作を示している。以下、図1及び図11を参照しながら動作を説明する。
端末(PS1)140−1と基地局(CS1)130−1は通信に先立ち、RCR STD−28の4.4.3.8に規定された発信/着信手順で通信を確立する(S2000)と、割当てられたスロット(例えば、本実施の形態では、周波数f1フレームのスロット1)で情報の送受信が可能な通信中となる(S2100)。
通信が開始されると、端末(PS1)140−1の移動状況や周辺環境の変化に応じてレベルやFERの劣化が発生(S2200)するが、基地局(CS1)130−1は、図6〜10を用いて説明したようなチャネル切替え制御を行う。例えば、図3のタイミングずれ160−tが小さく短時間で元に戻ればチャネル切替えを行わずに通信を継続するが、レベルの低い状態やFERが大きい状態が所定の時間継続した場合、Tch切替えを実行する。
具体的には、RCR STD−28の4.4.3.8.5.1に規定されたTch切替え手順で同じゾーン120−1内にある別の空きスロット(例えば、本実施の形態では、周波数f2フレームのスロット4)を選択してチャネル切替えを行い(S2300)、以降、端末(PS1)140−1と基地局(CS1)130−1は、周波数f2フレームのスロット4を用いて情報の送受信を継続する(S2400)。
図12は、無線通信システムの動作を示す動作シーケンス図でH.Oの動作を示している。以下、図1及び図12を参照しながら動作を説明する。
端末(PS1)140−1と基地局(CS1)130−1は通信に先立ち、RCR STD−28の4.4.3.8に規定された発信/着信手順で通信を確立する(S2000)と、割当てられたスロット(例えば、本実施の形態では、周波数f1フレームのスロット1)で情報の送受信が可能な通信中となる(S2100)。
通信が開始されると、端末(PS1)140−1の移動状況や周辺環境の変化に応じてレベルやFERの劣化が発生(S2200)するが、基地局CS1は、図6〜10を用いて説明したようなチャネル切替え制御を行う。例えば、図3のタイミングずれ160−tが小さく短時間で元に戻ればチャネル切替えを行わずに通信を継続するが、端末140−1が隣のゾーン120−2近くまで移動してレベルの低い状態やFERが大きい状態が所定の時間継続した場合、基地局制御局(CSC)110と例えば基地局(CS2)130−2と連動してH.Oを実行する。
具体的には、RCR STD−28の4.4.3.8.5.4に規定されたH.O手順で別のゾーン120−2内にある別の空きスロット(例えば、本実施の形態では、周波数f2フレームのスロット4)を選択してチャネル切替えを行い(S2350)、以降、端末(PS1)140−1と基地局(CS2)130−2は、周波数f2フレームのスロット4を用いて情報の送受信を継続する(S2450)。
(各閾値の第1の決定方法)
次に、閾値F1、F2、L0、a0、b0、c0、d0の各数値決定について説明する。
図13は、受信レベルとFERとチャネル切替え発生の一例を示した説明図である。図13に示す例は、運用中の無線通信システムにおいて、種々の環境にある複数の基地局を対象に、受信レベルとFERを実測し、レベルとFERの関係をグラフに表したものである。
まず、各受信レベルにおけるFERの発生状況を取得する。例えば、基地局1台につき、約13,000プロットを取得する。また、受信レベルは、例えば図13に示すように整数値で代表させる。無線区間の品質は、平均値で判断すると突発的なFERの劣化が発生した場合に誤差が生じ易くなるため、中央値(図13中、丸表示)から判断するのが望ましい。通信中にFERが発生した場合、品質に影響する事が考えられるため、本実施の形態では、中央値でのFER発生有無によりTch切替/H.Oの処理起動判定基準となる受信レベルの閾値L0を設定する。すなわち、受信レベルの閾値L0は、各受信レベルについて、取得されたFERの中央値を求め、その中央値が0である受信レベルのうち一番受信レベルの低い値(図13では25dBμV)とする。なお、中央値が0である受信レベル以外にも、例えば数%以下等の適宜の基準を満たす受信レベルのうち、一番受信レベルの低い値としてもよい。
また、FERの閾値(F1、F2)については、突発的に発生したFERを基準として考える。突発的に発生したFERは、短時間でもとの状態に戻る可能性が高いため、この状態ではチャネル切替を制限するように閾値F1、F2を定めることができる。例えば、各受信レベルにおいて発生したFERの最大値(図13中、三角表示)から近似値曲線(近似式)を作成し、FER近似値曲線(近似式)を参照して、決定された受信レベルL0に対するFERの値を求める。なお、FERの最大値を用いて近似値曲線を作成する以外にも、例えばFERの大きい方から適宜の数のデータの平均を用いるなど、突発的に発生したと考えられるデータを適宜用いてもよい。FERの閾値F1、F2は、求められた値から前後5〜10%程度に設定することができる。また、F1は、例えば従来の基地局において設定されている閾値を用いてもよい。
例えば、図13では、レベル閾値L0の25dBμVに対して、点線で表されたFERの最大値の近似値曲線を参照し、FERとして50%弱の値を得る。従って、第2のレート閾値F2を50[%]とすることができる。また、第1のレート閾値F1として40[%]などとすることもできるが、本実施の形態では、従来の基地局で設定されている30[%]を使用している。
次に、連続回数閾値a0〜d0の設定について説明する、上述のように決定されたF1及びF2と、例えば従来の基地局において設定されていたc0,d0があるので、この値を出発点としてFERがF1〜F2の状態での連続回数閾値a0、b0を、a0>c0、b0>d0、a0<b0の条件で決定する。例えば、c0=1.5s(連続回数で4回)、d0=3s(連続回数で19回)である場合、a0は2s、2.5s、3s・・・、b0は3.5s、4s、4.5s、5s・・・という様に、少しずつ(例えば0.5秒ずつ)加算していき、それぞれの組み合わせで通話の品質状態、トラヒックデータによる全体の効果状態を確認する。なお、変化させる刻み幅は、上述のような0.5s刻み以外にも、適宜の時間とすることができる。これらの組み合わせの試験を実施していくなかで観測点と決めたポイント(例えば、受信タイミングが遅れる場所や干渉波が生じやすい場所)のH.O+Tch切替回数の平均が、通話時間との関係で10分に1回程度になるところまで条件を順次緩めていく。なお、10分に1回程度という基準は、基地局の処理能力等に応じて適宜変更することができる。また、a0、b0を変化させたときの切替回数を測定し、最小切替値になるようにa0、b0を設定することもできる。
図14は、連続回数閾値と切替回数の関係を示す図である。Tch切替は、基地局起動で切り替える場合(図中500)と、端末起動で切り替える場合(図中510)がある。したがって、連続回数閾値を単に大きくしても、必ずしもTch切替の合計回数(図中520)が小さくなるとは限らない。そこで、上述のように、a0、b0を変化させ、観測点と決めたポイントにおけるTch切替の回数を測定し、端末起動切替と基地局起動切替の合計回数が最小(又は極小)となるようにa0、b0を設定することもできる。この結果、例えば、a0=3s(連続回数で19回)、b0=5s(連続回数で39回)という値を得る。
(各閾値の第2の決定方法)
まず、上述と同様に所定の基地局において、各受信レベルにおけるFERの発生状況を取得し、F1、F2、L0を求める。ここで、例えばL0の値は、品質確保を目的とした受信レベルであるが、実際に使用している人が感じない程度の品質劣化を問題としない場合、もっと低い値を設定することができる。実際に、現地試験において、データから決定した値以下でも問題無く通話可能である事が多い事、値が低すぎると通話品質が悪くなってもなかなかH.O/Tch切替の動作を行わなくなる(H.Oに時間がかかる)事がわかっている。また、F1、F2についても取得データから求められた値は、品質保持の観点からすると最大値といえるため、実際の決定値はそれ以下とすることができる。そこで、a0、b0の他に、求められたF1、F2、L0についても値を変化させてそれぞれの閾値を決定することもできる。また、c0、d0についても同様に変化させてもよい。
a0、b0の変化については上述と同様に、例えば従来の基地局において設定されているc0,d0を出発点として、a0>c0、b0>d0、a0<b0の条件で変化させる。例えば、c0が1.5s、d0が3sである場合、a0は2s、2.5s、3s・・・、b0は3.5s、4s、4.5s、5s・・・という様に、少しずつ(例えば0.5秒ずつ)加算していき、それぞれの組み合わせで通話の品質状態、トラヒックデータによる全体の効果状態を確認する。
一方、L0はこれとは別に、取得データから決定したレベル閾値を設定可能な最大値と仮定し、そこからレベル閾値を下に区切り、順次変化させる。例えば、上述のように取得データから決定された25dBを出発点として、20dB、15dBと下げていき、各レベル閾値についてa0、b0を変化させていくことができる。なお、区切り幅は適宜の幅とすることができる。また、取得データから決定された25dBは試験を行わず、20dBから試験を初めてもよい。
L0を変化させていった時、値が低すぎると通話品質が悪くなってもなかなかH.O/Tch切替の動作を行わなくなるため(H.Oに時間がかかる)、本来レベルによりH.Oすべきポイント(例えば、PSレベルで30〜35dB)でH.O/Tch切替回数を測定し、H.Oの起動までに時間がかかるようになるか否かを判断し、例えばまず20dBを選択することができる。
また、F2、F1に関しては、取得データから決定されたF1、F2を上限として、例えば10%刻みでF1<F2の条件をみたすような組み合わせの試験していくなかで、観測点と決めたポイント(例えば、上述のような受信タイミングが遅れる場所や干渉波が生じやすい場所)のH.O+Tch切替回数が、通話時間との関係で平均して10分に1回程度のとなる値になるところまで条件を順次緩めていく。なお、条件を緩める(値を変化させる)順序としては、例えばF2、a0、b0、F1の順とすることができる。これは、音質に与える影響が少ない順と考えることができる。通話品質は条件を緩めるに従い悪くなるが、観測点でのH.O/Tch切替頻度を下げることを優先し、結果的に、a0=3s、b0=5s、F1=30%、F2=50%を得る。
また、各閾値を変化させたときのTch切替回数を測定し、最小切替値になるように閾値を設定することもできる。なお、縦軸を測定した切替回数、横軸をa0、b0、c0、d0としてグラフに表すと図14と同様のグラフが得られる。また、横軸を、F2、a0、b0、F1を示しても、図14のような合計切替回数に最小値を有する結果になる。
このように、これまでに設定されていた値及び取得データから決定された閾値から出発して順次条件を緩め、そのときの通信状態を確認し、観測点でのH.O/TCH切替頻度を下げる要求を満たすか否かで決定することができる。
無線通信システムの構成を示す網構成図である。 無線通信システムに備える基地局の構成を示すブロック図である。 無線通信システムの電波伝播状態変化や発生事象を説明する説明図(1)である。 無線通信システムの電波伝播状態変化や発生事象を説明する説明図(2)である。 無線通信システムで発生した無線伝播路状態変化の一例を示した説明図である。 チャネル切替え制御プログラムの動作を示す動作フロー図(その1)である。 チャネル切替え制御プログラムの動作を示す動作フロー図(その2)である。 チャネル切替え制御プログラムの動作を示す動作フロー図(その3)である。 無線伝播路状態の測定原理を説明する説明図である。 チャネル切替え制御論理の一例を示した説明図である。 無線通信システムの動作例を示す動作シーケンス図である。 無線通信システムの別の動作例を示す動作シーケンス図である。 受信レベルとFERとチャネル切替え発生の一例を示した説明図である。 連続回数閾値と切替回数の関係を示す図である。
符号の説明
10 無線通信システム
110 基地局制御局
120 ゾーン
130 基地局
140 端末
150 無線伝播路
160 フレーム
200 アンテナ
210 結合器
220 送信系無線装置
230 受信系無線装置
240 信号制御装置
241 受信レベル測定部
242 フレームエラー監視部
250 有線回線制御装置
260 制御装置
261 制御用マイコン(プロセッサ)
262 メモリ
270 制御線
500 基地局起動切替回数
510 端末起動切替回数
520 合計切替回数

Claims (11)

  1. 無線端末と基地局との無線通信に使用されるチャネルを、同一基地局の他のチャネルに切り替えるチャネル切替、及び、他の基地局のチャネルに切り替えるハンドオーバを制御するための無線チャネル制御方法であって、
    基地局の制御装置は、所定時間又は所定フレーム数毎に、無線端末から受信した無線信号の受信レベルと、フレームに発生する誤りに基づくフレームエラーレートとを求めるステップと、
    制御装置は、求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値、及び、求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値より大きい第2のレート閾値、をそれぞれ比較し、フレームエラーレートが第1のレート閾値未満、第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満、又は、第2のレート閾値以上のいずれであるか判断するステップと、
    制御装置は、求められた受信レベルと予め定められたレベル閾値とを比較し、受信レベルがレベル閾値未満か、又は、レベル閾値以上か判断するステップと、
    制御装置は、フレームエラーレートが第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第1及び第2のカウンタと、フレームエラーレートが第2のレート閾値以上であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第3及び第4のカウンタとの内、判断結果に応じて所定のカウンタをカウントアップ若しくはダウン、又は、リセットするステップと、
    制御装置は、各カウンタの値と、それぞれに対応する第1乃至第4の連続回数閾値とを比較するステップと、
    制御装置は、第1乃至第4のカウンタのいずれかの値が、対応する第1乃至第4の連続回数閾値以上である場合に、チャネル切替又はハンドオーバを実行するステップと
    を含み、
    前記第3の連続回数閾値は、比較的短時間であってもチャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
    前記第1及び第4の連続回数閾値は、前記第3の連続回数閾値に対応する時間より比較的長い時間それらの状態が継続した場合に、チャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
    前記第2の連続回数閾値は、前記第1、第3及び第4の連続回数閾値に対応するいずれの時間よりさらに長く継続した場合にチャネル切替えを行うように設定された前記無線チャネル制御方法。
  2. 前記レベル閾値は、
    所定の基地局で測定された受信レベルとフレームエラーレートとの関係を参照して、各受信レベルに対応するフレームエラーレートの中央値を求め、該中央値が0である受信レベルのうち最小の受信レベルが前記レベル閾値として設定されている請求項1に記載の無線チャネル制御方法。
  3. 前記第1及び前記第2のレート閾値は、
    所定の基地局で測定された受信レベルとフレームエラーレートとの関係を参照して、各受信レベルに対応するフレームエラーレートの最大値に基づき近似曲線又は近似式を作成し、作成された近似曲線又は近似式に基づき、予め定められたレベル閾値に対するフレームエラーレートを求め、そのフレームエラーレートの値又はその前後所定範囲内の値が、前記第1のレート閾値及び/又は第2のレート閾値として設定されている請求項2に記載の無線チャネル制御方法。
  4. 前記第1及び前記第2の連続回数閾値は、
    第1の連続回数閾値は第3の連続回数閾値より大きく、第2の連続回数閾値は第4の連続回数閾値より大きく、且つ、第1の連続回数閾値は第2の連続回数閾値より小さいことを条件として所定の刻み幅で順次変化させて、所定の基地局におけるチャネル切替及びハンドオーバの切替回数を測定し、切替回数の合計が最小又は所望の範囲内となる値が前記第1及び第2の連続回数閾値としてそれぞれ設定されている請求項1に記載の無線チャネル制御方法。
  5. 前記第3及び前記第4の連続回数閾値は、
    第3の連続回数閾値は第4の連続回数閾値より小さいことを条件として、それぞれ所定の刻み幅で順次変化させて、所定の基地局におけるチャネル切替及びハンドオーバの切替回数の合計が最小又は所望の範囲内となる値が前記第3及び第4の連続回数閾値としてそれぞれ設定されている請求項4に記載の無線チャネル制御方法。
  6. 前記レベル閾値は、所定の基地局で測定された受信レベルとフレームエラーレートとの関係を参照して、各受信レベルに対応する複数のフレームエラーレートの中央値を求め、該中央値が0である受信レベルのうち最小の受信レベル閾値を上限として、所定の刻み幅で順次減少させ、
    前記第1及び第2のレート閾値は、所定の基地局で測定された受信レベルとフレームエラーレートとの関係を参照して、各受信レベルに対応するフレームエラーレートの最大値に基づき近似曲線又は近似式を作成し、作成された近似曲線又は近似式に基づき、レベル閾値に対するフレームエラーレートを求め、そのフレームエラーレートの値又はその前後所定範囲内の値を上限として、所定の刻み幅で順次変化させ、
    前記第1及び第2の連続回数閾値は、第1の連続回数閾値は第3の連続回数閾値より大きく、第2の連続回数閾値は第4の連続回数閾値より大きく、且つ、第1の連続回数閾値は第2の連続回数閾値より小さいことを条件として所定の刻み幅で順次変化させ、
    それぞれの閾値の組み合わせについて、所定の基地局におけるチャネル切替及びハンドオーバの切替回数を測定し、切替回数の合計が最小又は所望の範囲内となる時の値が各閾値としてそれぞれ設定されている請求項1に記載の無線チャネル制御方法。
  7. 前記カウントアップ若しくはダウン、又は、リセットするステップは、
    制御装置は、フレームエラーレートが第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満の場合に、第2のカウンタを1加算し、さらに、受信レベルがレベル閾値より小さい場合に、第1のカウンタを1加算するステップと、
    制御装置は、フレームエラーレートが第2のレート閾値以上の場合に、第4のカウンタ及び/又は第2のカウンタを1加算し、さらに、受信レベルがレベル閾値より小さい場合に、第3のカウンタ及び/又は第1のカウンタを1加算するステップと
    を含む請求項1に記載の無線チャネル制御方法。
  8. 前記カウントアップ若しくはダウン、又は、リセットするステップは、
    制御装置は、フレームエラーレートが第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満の場合に、第3及び第4のカウンタをリセットし、さらに、受信レベルがレベル閾値より小さくない場合に、第1のカウンタをリセットするステップと、
    制御装置は、フレームエラーレートが第2のレート閾値以上であり、且つ、受信レベルがレベル閾値より小さくない場合に、第1のカウンタ及び/又は第3のカウンタをリセットするステップ
    をさらに含む請求項1に記載の無線チャネル制御方法。
  9. 前記無線通信は、パーソナルハンディホンシステムにおける無線通信である請求項1に記載の無線チャネル制御方法。
  10. 制御装置は、フレームエラーレートが第1の閾値未満であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満に対応する第5のカウンタを、判断結果に応じてカウントアップ若しくはダウン、又は、リセットするステップと、
    制御装置は、前記第5のカウンタの値と、対応する第5の連続回数閾値とを比較するステップと、
    制御装置は、第5のカウンタが、対応する第5の連続回数閾値以上である場合に、チャネル切替又はハンドオーバを実行するステップと
    をさらに含む請求項1に記載の無線チャネル制御方法。
  11. 無線端末と無線で情報を送受信するためのアンテナと、
    前記アンテナを介して無線端末から受信した無線信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、
    フレームに発生する誤りを監視し、フレームエラーレートを求めるためのフレームエラー監視部と、
    所定の閾値が予め記憶されるメモリを有し、無線端末との無線通信に使用されるチャネルを、同一基地局の他のチャネルに切り替えるチャネル切替、及び、他の基地局のチャネルに切り替えるハンドオーバを制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    所定時間又は所定フレーム数毎に、前記受信レベル測定部及び前記フレームエラー監視部の出力に基づき、受信レベルとフレームエラーレートとを得る手段と、
    求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値、及び、求められたフレームエラーレートと予め定められた第1のレート閾値より大きい第2のレート閾値、をそれぞれ比較し、フレームエラーレートが第1のレート閾値未満、第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満、又は、第2のレート閾値以上のいずれであるか判断する手段と、
    求められた受信レベルと予め定められたレベル閾値とを比較し、受信レベルがレベル閾値未満か、又は、レベル閾値以上か判断する手段と、
    フレームエラーレートが第1のレート閾値以上第2のレート閾値未満であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第1及び第2のカウンタと、フレームエラーレートが第2のレート閾値以上であり、且つ、受信レベルがレベル閾値未満及びレベル閾値以上のそれぞれに対応する第3及び第4のカウンタとの内、判断結果に応じて所定のカウンタをカウントアップ若しくはダウン、又は、リセットする手段と、
    各カウンタの値と、それぞれに対応する第1乃至第4の連続回数閾値とを比較する手段と、
    第1乃至第4のカウンタのいずれかの値が、対応する第1乃至第4の連続回数閾値以上である場合に、チャネル切替又はハンドオーバを実行する手段と、
    を含み、
    前記第3の連続回数閾値は、比較的短時間であってもチャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
    前記第1及び第4の連続回数閾値は、前記第3の連続回数閾値に対応する時間より比較的長い時間それらの状態が継続した場合に、チャネル切替えを行い通信品質を確保させるように設定され、
    前記第2の連続回数閾値は、前記第1、第3及び第4の連続回数閾値に対応するいずれの時間よりさらに長く継続した場合にチャネル切替えを行うように設定された無線通信システム。
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