JP4282290B2 - 液体塗布容器 - Google Patents

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JP4282290B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、中空容器内に収容した痒み止めや消毒剤等の薬液、または、毛髪剤やファンデーション等の液体化粧料、あるいは、窓ガラスの曇り止めや撥水剤等の液体状の各種の溶液を塗布する液体塗布容器に係わるもので、特に、各種薬液等を内部に収容した中空容器の口頸部にスポンジやフェルトその他の軟質で液体吸収性が良好な材質からなる塗布部材を設けておいて、目的とする塗布面に塗布部材を直接に押し当てるだけで内溶液を簡単に塗布することができるようにした液体塗布容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般に使用されている液体容器は、使用するに際して容器の蓋を開いてから、痒み止めや消毒剤等の薬液は、綿棒や脱脂綿等に吸収させてから塗布したり、あるいは、ファンデーションやローション等の液体化粧料は、適当な量を手のひらに受けてから肌に塗布したり、撥水剤やワックス等の液体は、スポンジやタオル等に移してから塗布するものが一般的であったが、このような形式の液体容器は、内溶液を注出するのが面倒で、余分に注出させたり、また、内溶液が手に付着して汚れたりする等の色々な問題点があった。
【0003】
そこで、化粧料や薬液等の溶液が収容された中空容器から注出する内溶液を直接に塗布できるようにした各種の液体塗布容器が、特開平11−157582号公報や実開昭62−179070号、実開平7−40520号公報その他に提案されている。
これらの液体塗布容器は、中空容器から内溶液を注出して直接塗布することができて、手間がかからず簡単に塗布することができるので非常に便利であるが、いずれの塗布容器も、口頸部に設けた球状または半球状をした塗布体を塗布面に押し当てることにより、液体の流出口を開いて内溶液を注出させて塗布体面に付着させるようにしたものである。
【0004】
しかし、前記した塗布体は、シリコンゴムや合成樹脂等の吸湿性の低いもので形成されているので塗布効率が悪くて、また、上記した液体塗布容器は、ファンデーション等の化粧料や痒み止め等の薬液等の異質の溶液に対しては共用することができないし、更に、口頸部と塗布体との間が充分な液密状態に保たれていないので、液漏れが発生する恐れがある。
そこで、このような問題点を改善して、化粧料や薬液等の溶液を収容した容器本体の口頸部の注出口に吸湿性と通気性を有するスポンジで形成した塗布体を設けると共に、口頸部に着脱自在に螺合した蓋体を回動することにより注出口を開閉して塗布可能に形成した液体塗布容器を、出願人は先に、実開平1−161459号や実公昭61−22843号公報等に提案している。
【0005】
上記公報等に見る液体塗布容器は、図5に示すように、容器本体21の口頸部に外蓋体螺合部21aと密封円筒螺合部21bとを形成して、前記密封円筒螺合部に密封円筒23を螺合すると共に、前記密封円筒螺合部の先端部に通水性塗布体26を張設して、内容液を塗布可能に構成したものである。
上記液体塗布容器は、図6に示すように、容器本体21の口頸部の密封円筒螺合部21bの先端部に、注出口22を設けると共にその外周に環状密封片22aを設けて、前記密封円筒螺合部に密封円筒23を螺合して、前記密封円筒に環状密封片22aが当接する密封内壁部23aを設けると共に、密封円筒の頂壁部に栓部24と注液孔25とを設けて、注液孔25の外側に通水性塗布体26を張設して、蓋体螺合部に内蓋27を有する外蓋体28を着脱可能に螺着して、密閉するように形成したものである。
【0006】
このように形成された液体塗布容器は、外蓋体28を回動して開蓋することにより密封円筒23を上昇させて注出口22を開口して、内溶液を注出せしめて前記塗布体26に含浸させて塗布できるようにしたものであるから、外蓋体28を回動させて容器本体1から分離するだけで、塗布体に含浸した内溶液を直接塗布面に塗り付けることができて便利であるが、注出口を開閉する構造および塗布体の支持構造が複雑になり、また、開口度合いの調節ができないことから改良の余地がある。
そこで、このような注出口および塗布体の支持構造をもう少し簡単にした液体塗布容器として、実開平7−2257号公報に見るようなものが提案されている。
【0007】
上記公報等に記載される液体塗布容器は、図7に見るように、撥水剤等の塗布液を内部に収容する有底の円筒状した中空の容器本体31の口頸部に、外蓋34を螺合可能な外筒壁を有する中蓋32を嵌着して、前記中蓋の上面にドーナツ状に形成した塗布体33を嵌着、固定して、注出する内溶液を前記塗布体に含浸せしめてガラス等の塗布面に塗布可能に構成したものである。
【0008】
上記のように構成された液体塗布容器は、図8に示すように、中空の円筒状をした容器本体の口頸部31aに中蓋32を嵌着して、該中蓋の密閉蓋面32aに容器本体内と連通する流出孔39を形成して、前記中蓋部32の上面に平板状弁体35を上下動可能に配設すると共に、該弁体の下面の部分に前記流出孔39を密閉するための栓部35aを突設して、前記中蓋32の蓋面上に塗布体33を嵌着せしめると共に、該中蓋の外周壁内面に設けた係止突起32bにより固定されている。
そして、前記中蓋32に外蓋34を着脱可能に螺着すると共に、前記外蓋34の天板部の内面には、外蓋を螺着した時に前記平板状弁体35を押圧して前記平板状弁体の栓部35aが、前記中蓋32に設けられた流出孔39に栓をするように押圧するための押圧突起34aが設けられている。
【0009】
上記のように形成された液体塗布容器は、図9に示したように、外蓋34を外した容器本体31を逆さまにした状態で胴壁を押圧すると、前記平板状弁体35は塗布体33側へ移動して、前記流出孔39が開口するので、容器本体内に収容した溶液が注出して塗布体33に均一に含浸されて塗布可能になる。
そして、塗布体33を塗布面に当てて塗布操作を行った後で、容器本体31を直立状態にして外蓋34を中蓋32に螺合すると、前記平板状弁体35は蓋体の押圧突起34aにより押し下げられて、前記栓部35aが中蓋32の流出孔39を栓して内容液の流出を密閉する。
【0010】
このように、上記した塗布容器は、布巾や手を汚すことなしに簡単に塗布することができて便利であり、また、容器の口頸部に保持する塗布体を中蓋の係止突起により固定したので、構造が簡単で確実に保持することができるが、しかし、内溶液の注出口を開閉するには、容器本体を直立または倒立させることにより弁体が自重と液圧あるいは外蓋の螺合により移動させて開閉するようにしたものであるから、内溶液が撥水剤や曇止め剤等であればよいが、ファンデーション等の化粧料や粘性が高い液状の内容物の場合には、その注出をスムーズに行うことができず、また、注出量の調節が難しい。
【0011】
そこで、容器本体の口頸部の注出口および塗布体の支持部の構造が簡単で、且つ、内溶液の吐出口を開閉する弁体を自動的にスムーズに移動させることができて、内溶液の注出量の調整をすることができると共に、痒み止め等の薬液に限らず、化粧料その他の各種の溶液にも対応することができて、収容された内容液を簡単に塗布できるような構造をした液体塗布容器の出現が望まれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
液体塗布容器の塗布体部分を容器本体の口頸部に支持する支持部の構造をできるだけ簡単に形成すると共に、口頸部に設けた塗布体に内溶液を供給するための注出口の弁体を自動的に開閉可能な構造にした液体塗布容器を形成して、前記液体塗布容器内には各種の内溶液が収容することができて、且つ、内容液を簡単に塗布することができるようにした、各種溶液に共用可能な液体塗布容器を形成する。
そして、容器本体の構造が簡単で、塗布する際の使い勝手がよくて、内容液が漏れ出るようなこともなくて、安価に製造することができるようにした液体塗布容器を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
各種の液体化粧料や薬液等の溶液を収容する中空容器の口頸部に、内容液を注出可能な注出口を設けると共に外蓋を螺着可能に形成した中蓋を嵌合または螺合せしめて固定する。
そして、前記中蓋の注出口にピストン状に形成した環状弁体を摺動可能に嵌合せしめて内溶液の注出可能に形成して、塗布体を収容して固定する塗布体受け皿の底部の嵌合筒部を前記環状弁体の周壁内面に嵌合、密着すると共に、塗布体受け皿の側壁部を前記中蓋の外筒内壁面に摺動可能に嵌合せしめて、塗布体受け皿の底壁部に設けた複数の板バネにより受け皿を進退自在に形成する。
上記のように形成した塗布体受け皿内にフェルトやスポンジ等から円盤状に形成した塗布体を嵌合すると共に、受け皿の内壁面に設けた係止片に塗布体の外側面を係止して、塗布体と受け皿とを一体に進退可能に構成する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本願発明は、熱可塑性合成樹脂をブロー成形して、胴壁部1bを押圧変形可能に形成した中空容器本体1に各種の溶液を収容してから、前記容器本体の口頸部1aに、密閉蓋部2aの下面に内筒7aと外筒7bとからなる嵌合筒7を突設して、容器本体1の口頸部1aに嵌着可能な中蓋2を形成すると共に、密閉蓋部2aの上面に塗布体5の受け皿4を収容可能に形成した中蓋2を嵌合、固定し、そして、前記中蓋2の密閉蓋部2aの中央部に垂設した注出筒2bに、ピストン状をした弁体3を嵌合して内溶液を注出可能にした容器体を形成する。
【0015】
続いて、前記中蓋2に嵌合可能に形成した塗布体5の受け皿4を成形して、前記受け皿4の底部には弁体3を嵌合した嵌合筒4aを垂設すると共に、該受け皿を上下動させる弾性片(板バネ)4bを形成して、また、前記受け皿の周壁4cの内面に塗布体を係止する係止突起4dを設けて、前記受け皿4に塗布体5を装着して前記係止突起4dで係止して塗布可能に形成する。
そして、上記のように形成された受け皿4を前記中蓋2に嵌合せしめると共に、前記嵌合筒4aに嵌合されたピストン状をした環状の弁体3を注出筒2cに嵌合せしめて、内溶液を注出可能に形成した液体塗布容器本体に、外蓋6を被着して螺合せしめて液体塗布容器を構成する。
【0016】
上記のような構成にした本願発明の液体塗布容器は、使用するに当たって、外蓋を塗布容器本体1から外した後に、容器本体を逆さまにして塗布体5を塗布面に押し当ててから容器の胴壁部1bを圧搾することにより、容器本体内に収容された溶液は連通された前記注出筒2bおよび環状弁体3の開口部を経て塗布体5へと注出されて、塗布体から塗布面に内容液が塗布される。
このようにして塗布操作が終わったら、塗布体5を塗布面から離してやると、前記受け皿4は弾性片4bにより押し上げられて、弁体3と注出筒2bの連通状態が解除されて内容液の注出が停止するので、外蓋6を塗布体5に被着して中蓋2に螺合せしめると保存可能な状態になる。
【0017】
【実施例】
本願発明の液体塗布容器について、以下に最適な一つの実施例に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本願の発明は、図1に示すように、各種の溶液を収容した中空容器本体1の口頸部に内溶液を注出可能にした嵌合、固定した中蓋2に、塗布体5を嵌着、係止した受け皿4を嵌合せしめて内容液を塗布可能に形成して、前記塗布体に外蓋6を被着して中蓋2に螺合して密閉するように構成した液体塗布容器である。
【0018】
そして、上記した塗布容器の中蓋2は、図2に示したように、密閉蓋部2aに垂設した注出筒2b内にピストン状に形成した弁体3を摺動自在に嵌合せしめて、内溶液の注出口を開閉可能となして、更に、前記中蓋2内に、塗布体5を塗布可能に固定した受け皿4を上下動可能に嵌着すると共に、前記受け皿4の底部に設けた嵌合筒4aを前記弁体3に嵌合せしめて、注出される内溶液を前記塗布体5に含浸可能に形成されている。
【0019】
中空容器の口頸部1aに嵌合、固定する前記中蓋2は、熱可塑性合成樹脂の射出成形して、図3に示すように、中蓋の密閉蓋部2aの下面に内筒7aと外筒7bからなる嵌合筒7を突設して、容器本体1の口頸部1aの内外面に嵌着可能に形成すると共に、前記内筒7aの内側に内溶液を注出する注出スリット2cを設けた注出筒2bを垂設して、弁体3を嵌合可能に形成して、また、前記外筒7bの外側に容器本体1の側壁部に嵌合する保持筒8を垂設すると共に、該保持筒の外側に蓋体6を着脱可能に螺合する外筒壁9を形成して、更に、前記外筒壁に連接して中蓋2の密閉蓋部2aの上面に立設する環状壁9aを形成して、塗布体5の受け皿4を嵌合可能にした容器本体1の口頸部1aに嵌着可能な中蓋2を構成する。
【0020】
また、合成樹脂の射出成形あるいは金属板のプレス加工により、図3に示すように、前記塗布体5を収容して塗布可能に固定する受け皿4を、前記中蓋2に上下動自在に嵌合可能に成形して、前記受け皿の底部には、中央部に内容液の注出口となる嵌合筒4aを垂設して、ピストン状をした弁体3内に嵌合可能に形成すると共に、底壁に一端を連接せしめて切り起こした弾性片(板バネ)4bを設けて、前記中蓋2の環状壁9aの内面に沿って上下動可能に形成して、更に、前記受け皿4の周壁4cの内面に、塗布体5を係止する係止突起4dを形成する。
同じように、軟質の合成樹脂を射出成形して、有底の円筒状に形成すると共に円筒状の側壁面に断面がくの字状をした摺動片3aを環状に形成して、前記中蓋の嵌合筒部の内周面に密着して摺動可能にしたピストン状の弁体3を成形して、前記摺動片の中央部に中蓋2の注出筒2cに連通可能な内容液の流出口3bを設けて、内溶液を注出可能に形成する。
【0021】
続いて、スポンジやフェルト等の吸湿性を有する軟質の材料を前記受け皿4の形に合わせて打ち抜いて塗布体5を形成して、該塗布体を上記のように形成された受け皿4に押し込んで装着すると、前記受け皿の周壁4cの内周面に設けられた係止突起4dが塗布体5の外周面に係止して、受け皿4と一体になった塗布部材が形成される。
上記のように形成した受け皿4の底部に形成された嵌合筒部4aに前記ピストン状の弁体3を嵌合せしめて一体にしたものを前記中蓋2に嵌着すると、前記ピストン状の弁体3が中蓋の前記注出筒2bに摺動可能に嵌合されると共に、前記受け皿4が中蓋2の環状壁9a内に上下動可能に嵌合されて、中空容器本体の口頸部1aに嵌合、固定可能にした塗布体付きの中蓋が形成される。
【0022】
そして、上記のように形成された塗布体付きの中蓋を、図2に見るように、熱可塑性合成樹脂のブロー成形により成形された胴壁部が柔軟な容器本体1の本体部分に各種の液体化粧料や薬液等の溶液を収容してから、前記中空容器の口頸部1aに嵌合、固定して、内溶液を塗布可能にした液体塗布容器の本体を形成する。
このように形成された液体塗布容器の本体は、図1に見るように、螺着可能に形成された外蓋6を塗布体5の上に被着してから、該外蓋を回動させて中蓋2の外筒壁9に螺合せしめて密閉することにより液体塗布容器が構成される。
【0023】
上記のようにして構成される本願発明の液体塗布容器は、それを使用するに際して、外蓋6を回動せしめて、図2に示すように中蓋2の外筒壁9から分離してから、手に持った容器本体を逆さまにして、図4に示すように、塗布体5を塗布する面に押し付けると、塗布体5が嵌着、固定された受け皿4は、押圧力により底部に設けられた弾性片4bが平らに変形して、前記弁体3と一緒に後退する。
【0024】
このようにして、一体になった受け皿4と弁体3が中蓋2の注出筒2bの内面に沿って後退すると、注出筒2bの下端部に形成された注出スリット2cと弁体3の摺動片3aに設けられた流出口3bとが連通するので、容器本体1の胴壁部1bが握力により押圧されると、容器本体1内の溶液は、前記注出スリット2cと流出口3bを経て嵌合筒部4a内へ注出されて、塗布体5に含浸される。
そこで、内容液を塗布しようとする塗布面に前記塗布体5を押し当てた状態にして、手に持った容器本体1を移動させることにより、塗布体5に含浸された内容液を塗布面に必要なだけ塗布することがてきる。
【0025】
そして、このようにして必要とする塗布操作が終わって、容器本体を手に持ったまま塗布体を塗布面から離すと、底部に設けた弾性片4bの復元力により受け皿4は元の位置に押し上げられるので、中蓋2の注出筒2bの注出スリット2cと弁体3の流出口3bとは非連通状態になって、内溶液の注出が停止される。
そこで、容器本体1の塗布体5に外蓋6を被せてから、前記外蓋を中蓋2の外筒壁9に螺合せしめると、液体塗布容器は完全に密閉された状態になり、再び保存しておくことが可能になる。
【0026】
本願発明は、容器本体に収容した内溶液を注出するのに、塗布体を塗布可能に保持した受け皿に嵌着して一体にしたピストン状をした弁体を、受け皿の底部に設けた弾性片(板バネ)の作用により上下動させることにより、容器本体の口頸部に嵌合して中蓋の注出スリットを開閉せしめて内溶液を注出するように構成したものであるから、塗布面に対する塗布体の押圧度を加減することにより、内溶液の注出量を調節することができて、また、不使用時に蓋体を容器本体に螺着して保存した場合に、蓋体の内面が塗布体に密着したり、塗布体を押さえ付けたりすることがないので、軟質の塗布体であっても傷めるようなこともなくて、長期の使用に耐えることができる。
【0027】
尚、上記した実施例に於いて、塗布体を保持した受け皿を上下動させるのに、受け皿の底部を切り起こし状に形成して、板バネ状の弾性片を一体成形とした構造となしたが、本願発明は、このような構造に限定されるものでなくて、別体に形成した板バネあるいはコイルバネ等の適当な弾性部材を、塗布体を保持した受け皿の底面に設けて、弾性力により受け皿を上下動可能となして、中蓋の注出スリットを開閉せしめるような構造にすることも可能である。
また、塗布体を収容した受け皿の底部に形成した嵌合筒部に、別体に形成したピストン状の弁体3を嵌合せしめたものを、中蓋の注出筒に摺動可能に嵌合せしめて内容液を注出可能に形成したが、このような構造に代えて、ピストン状の弁体3を受け皿の底部の嵌合筒部に一体に成形したものを、中蓋の注出筒に摺動可能に嵌合せしめて内容液を注出可能に形成することも可能である。
【0028】
【発明の効果】
本願の発明は、中空の容器本体の口頸部に、中蓋を内外筒からなる嵌合筒を嵌着せしめて固定すると共に、前記中蓋の注出筒に、塗布体を嵌着して固定した受け皿の底部の嵌合筒部に嵌合して一体にピストン状の弁体を摺動可能に嵌合せしめて密閉したので、中蓋および受け皿の支持構造が簡単で、且つ、密着性がよくて液漏れがない。
また、塗布体を、受け皿の周壁内面に設けた係止突起により固定したので、塗布体の支持構造が簡単で、安価に製造することができて、使用中に塗布体が抜け落ちないように確実に固定することができる。
更に、受け皿の底部に設けた弾性体により、受け皿を上下動させて注出口が開口するように形成したので、押圧力を加減することにより注出量を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の液体塗布容器を示した斜視図である。
【図2】図1に示した液体塗布容器の縦断面図である。
【図3】本願発明に用いた中蓋、弁体、受け皿および塗布体を示した断面図である。
【図4】本願発明の液体塗布容器の使用状態を示した断面図である。
【図5】従来の液体塗布容器を示した斜視図である。
【図6】図5に示した液体塗布容器の縦断面図である。
【図7】本願発明の先行例を示した斜視図である。
【図8】図7に示した液体塗布容器の部分的な縦断面図である。
【図9】図7に示した液体塗布容器の使用状態を示した断面図である。
【符号の説明】
1. 容器本体
1a. 口頸部
2. 中蓋
2a. 密閉蓋部
2b. 注出筒
2c 注出スリット
3. 弁体
3a. 摺動片
3b. 流出口
4. 受け皿
4a. 嵌合筒
4b. 弾性片
4c. 周壁
4d. 係止突起
5. 塗布体
6. 外蓋
7. 嵌合筒
7a. 内筒
7b. 外筒
8. 保持筒
9. 外筒壁
9a. 環状壁

Claims (4)

  1. 溶液を収容する中空容器の口頸部に、密閉蓋部の下面中央部に内容液を注出可能な注出筒を形成すると共に外筒壁部に外蓋を螺着可能に形成した中蓋を嵌着して塗布容器本体を形成して、塗布体を収容する受け皿の底部にピストン状の弁体を形成した嵌合筒と弾性片とを設けて、内容液を注出可能で、且つ、上下動可能にした受け皿を形成して、塗布体を収容して一体に固定した前記受け皿の嵌合筒の弁体を前記中蓋の注出筒に摺動可能に嵌合すると共に、前記塗布体を固定した受け皿を前記中蓋の密閉蓋部に上下動可能に嵌着せしめて、内容液を塗布可能に形成してなる液体塗布容器であって、前記中蓋は、密閉蓋部の下面中央部に内容液を注出可能に形成された注出筒の外側に、容器の口頸部に嵌合する内筒と外筒とからなる嵌合筒および容器の側壁部に嵌合する保持筒が形成されてなることを特徴とする液体塗布容器。
  2. 溶液を収容する中空容器の口頸部に、密閉蓋部の下面中央部に内容液を注出可能な注出筒を形成すると共に外筒壁部に外蓋を螺着可能に形成した中蓋を嵌着して塗布容器本体を形成して、受け皿の底部に嵌合筒と弾性片を設けて内容液を注出可能で、且つ、上下動可能にした塗布体を収容可能な受け皿を形成して、前記受け皿の嵌合筒にピストン状に形成した弁体を嵌合すると共に受け皿に塗布体を収容して一体に固定して、前記嵌合筒に嵌合した弁体を前記中蓋の注出筒に摺動可能に嵌合すると共に前記塗布体を固定した受け皿を前記中蓋の密閉蓋部に上下動可能に嵌着せしめて、内容液を塗布可能に形成してなる液体塗布容器であって、前記中蓋は、密閉蓋部の下面中央部に内容液を注出可能に形成された注出筒の外側に、容器の口頸部に嵌合する内筒と外筒とからなる嵌合筒および容器の側壁部に嵌合する保持筒が形成されてなることを特徴とする液体塗布容器。
  3. 溶液を収容する中空容器の口頸部に、密閉蓋部の下面中央部に内容液を注出可能な注出筒を形成すると共に外筒壁部に外蓋を螺着可能に形成した中蓋を嵌着して塗布容器本体を形成して、塗布体を収容する受け皿の底部にピストン状の弁体を形成した嵌合筒と弾性片とを設けて内容液を注出可能で、且つ、上下動可能にした受け皿を形成して、塗布体を収容して一体に固定した前記受け皿の嵌合筒の弁体を前記中蓋の注出筒に摺動可能に嵌合すると共に、前記塗布体を固定した受け皿を前記中蓋の密閉蓋部に上下動可能に嵌着せしめて、内容液を塗布可能に形成してなる液体塗布容器であって、前記弁体は、有底の円筒体の周壁に環状に設けた断面がくの字の摺動片に、前記注出筒に連通可能な流出口が形成されてなることを特徴とする液体塗布容器。
  4. 溶液を収容する中空容器の口頸部に、密閉蓋部の下面中央部に内容液を注出可能な注出筒を形成すると共に外筒壁部に外蓋を螺着可能に形成した中蓋を嵌着して塗布容器本体を形成して、受け皿の底部に嵌合筒と弾性片を設けて内容液を注出可能で、且つ、上下動可能にした塗布体を収容可能な受け皿を形成して、前記受け皿の嵌合筒にピストン状に形成した弁体を嵌合すると共に受け皿に塗布体を収容して一体に固定して、前記嵌合筒に嵌合した弁体を前記中蓋の注出筒に摺動可能に嵌合すると共に前記塗布体を固定した受け皿を前記中蓋の密閉蓋部に上下動可能に嵌着せしめて、内容液を塗布可能に形成してなる液体塗布容器であって、前記弁体は、有底の円筒体の周壁に環状に設けた断面がくの字の摺動片に、前記注出筒に連通可能な流出口が形成されてなることを特徴とする液体塗布容器。
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