JP4281496B2 - ステータの製造方法、コイル巻線装置、ステータの製造装置 - Google Patents
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Description
このような本発明の製造方法は、例えば、占積率が60%以上というような高い値のステータを製造する場合において、特に有効である。すなわち、スロット内にデッドスペースができるのを抑制することができるので、占積率が60%以上というような高い値のステータを製造する場合でも、適切に製造することができる。
これにより、最終的に、トランスファツールにセットされた挿入用成形済み巻線について、第1最先端側スロット内挿入部における各素線を直線状とすることができる。
なお、本発明のコイル巻線装置は、例えば、占積率が60%以上というような高い値のステータを製造する場合において、特に有効である。すなわち、本発明のコイル巻線装置を用いることで、スロット内の奥側にデッドスペースができるのを抑制することができるので、占積率が60%以上というような高い値のステータを製造する場合でも、適切に製造することができる。また、上述のような屈曲部材を含む変形防止機構は、極めて構造が簡易で、安価となる。
なお、本発明のステータの製造装置は、例えば、占積率が60%以上というような高い値のステータを製造する場合において、特に有効である。すなわち、本発明のコイル巻線装置を用いることで、スロット内の奥側にデッドスペースが生じることなく、スロットの奥まで素線を配置できるので、占積率が60%以上というような高い値のステータを製造する場合でも、適切に製造することができる。
これに対し、このステータは、前述のように、第1先端側スロット内挿入部を、他のスロット内挿入部よりもスロット内で奥側に位置させている。従って、デッドスペースが生じることなく、スロットの奥から口元まで高密度で素線を配置できるので、容易に、占積率が60%以上のステータとすることができる。このため、このステータは、モータに用いた場合、従来のステータに比して、高出力、小型、軽量とすることができる。
このため、このモータは、従来のように、スロット内の奥側にデッドスペースができてしまい、スロットに対する巻線の占積率が低いステータを備えるモータに比して、高出力、小型、軽量とすることができる。
(実施例)
なお、本実施例では、挟持部(U相挟持部54等)は、スロット内挿入部(U相スロット内挿入部53等)に含まれている。換言すれば、コイル部(U相コイル部51b等)は、スロット内挿入部(U相スロット内挿入部53等)において、ブレード121間に挟持される。
なお、本実施例では、巻線機110とトランスファツール120とによって、コイル巻線装置101が構成されている。
まず、巻線成形セット工程において、巻線機110によって巻線(U相巻線50等)を成形し、挿入用成形済み巻線(挿入用成形済みU相巻線50b等)をトランスファツール120にセットする。具体的には、図3に示すように、巻線機110のフライヤ115を高速で巻枠111の周りに旋回させながら、支持板112と共に巻枠111を下降させ、巻枠111に巻線(U相巻線50等)を螺旋状に巻き付けていく。このとき、巻枠111に巻き付けられた巻線(U相巻線50等)は、巻枠111が下降するのに伴い、順に、トランスファツール120の隣り合うブレード121の間に挿入されていく。このようにして、所定ターン数(本実施例では5ターン)の巻線(U相巻線50等)を巻枠111の周りに巻き付け、一つのコイル部(U相コイル部51b等)を形成する。なお、形成されたコイル部(U相コイル部51b等)のうち、スロット内挿入部(U相スロット内挿入部53等)における各素線40は、直線状に成形されている(図4参照)。
このようにして、コイル部(U相コイル部51b等)及び渡り部(U相渡り部57等)を順次形成し、図5に示すように、スロット内挿入部(U相スロット内挿入部53等)における各素線40のいずれもが直線状に成形された挿入用成形済み巻線(挿入用成形済みU相巻線50b等)をトランスファーツール120にセットすることができる。
以上のようにして、挿入用成形済みU相巻線50b、挿入用成形済みV相巻線60b、及び挿入用成形済みW相巻線70bをそれぞれスロット32内に挿入させた後、表面側コイルエンド部(表面側U相コイルエンド部56b等)及び裏面側コイルエンド部(裏面側U相コイルエンド部56c等)を整形し、図7に示す、ステータ20が完成する。
このように、スロット32に対する巻線(U相巻線50等)の占積率を60%以上(本実施例では約70%)としたステータ20を確実に製造することができる。
例えば、実施例では、屈曲部材125をトランスファツール120に設けたが、巻線機110に設けるようにしても良い。あるいは、別途、屈曲部材125を有する屈曲防止装置を設けるようにしても良い。また、実施例では、屈曲部材125を屈曲防止機構として用いたが、第1最先端側スロット内挿入部(第1最先端側U相スロット内挿入部53b)の屈曲を防止できる機構であればいずれの機構でも良く、例えば、屈曲防止装置を別途設けるようにしても良い。
また、実施例では、一つのコイル部(U相コイル部51b,V相コイル部61b,W相コイル部71b)のターン数を5ターンとしたが、5ターンに限らず、要求される出力等に応じて適宜変更することができる。
また、実施例では、フライヤ115を巻枠111の周りに旋回させて巻枠111に巻線(U相巻線50等)を巻き付けたが、軸線C1を回転軸として、巻枠111を回転させるようにしても良い。
20 ステータ
30 ステータ鉄心
32 スロット
40 素線
50 U相巻線(巻線)
50b 挿入用成形済みU相巻線(挿入用成形済み巻線)
51 U相コイル(コイル)
51b U相コイル部(コイル部)
53 U相スロット内挿入部(スロット内挿入部)
53b 第1最先端側U相スロット内挿入部(第1最先端側スロット内挿入部)
53c 最先端側U相スロット内挿入部(最先端側スロット内挿入部)
54 U相挟持部(挟持部)
54b 最先端側挟持部(最先端側U相挟持部)
56b 表面側U相コイルエンド部(表面側コイルエンド部)
56c 裏面側U相コイルエンド部(裏面側コイルエンド部)
57 U相渡り部(渡り部)
100,500 ステータの製造装置
101 コイル巻線装置
110 巻線機
111 巻枠
115,515 フライヤ
120,520 トランスファツール
121,521 ブレード
125 屈曲部材
130 ストリッパ
Claims (4)
- 複数本の素線からなる巻線を予め巻回して成形したコイルの一部を、表面及び裏面を有し内歯形状のステータ鉄心に形成されたスロット内に挿入、装着してなるステータの製造方法であって、
上記巻線を成形して、所定ターン数ずつ巻回されてコイルをなす複数のコイル部と、このコイル部同士の間を渡る渡り部と、を有する挿入用成形済み巻線としつつ、上記コイル部のうちの挟持部を、環状に配置された複数のブレードを有するトランスファツールのうち隣り合うブレード間に挟持させる形態で、上記挿入用成形済み巻線を上記トランスファツールにセットする巻線成形セット工程と、
セットされた上記挿入用成形済み巻線を、ストリッパで上記ブレードに沿って移動させ、上記挿入用成形済み巻線のうち上記コイル部のスロット内挿入部を、上記ステータ鉄心の上記スロット内に挿入、配置すると共に、上記コイル部のうち上記スロット内挿入部以外のコイルエンド部及び上記渡り部を上記ステータ鉄心の上記表面上あるいは上記裏面上に配置する巻線挿入工程と、を含み、
上記巻線成形セット工程は、
上記挟持部のうち最も上記ブレードの先端側に位置する最先端側挟持部から上記渡り部までの部分に、上記各素線が直線状に成形された上記スロット内挿入部を含む形状に、
あるいは上記最先端側挟持部を含み上記渡り部までの部分が、上記各素線が直線状に成形された上記スロット内挿入部となる形状に、
上記挿入用成形済み巻線を成形しつつ、上記トランスファツールにセットする
ステータの製造方法。 - 請求項1に記載のステータの製造方法であって、
前記巻線成形セット工程では、前記スロット内挿入部における前記各素線のいずれについても直線状に成形する
ステータの製造方法。 - 複数本の素線からなる巻線を巻枠に巻き付けて成形しつつ、環状に配置された複数のブレードを有するトランスファツールのうち隣り合うブレード間に挟持させる形態で、上記成形した巻線を上記トランスファツールへ移し換え、所定ターン数ずつ巻回されてコイルをなす複数のコイル部とこのコイル部同士の間を渡る渡り部とを有する挿入用成形済み巻線を、上記トランスファツールにセットするコイル巻線装置であって、
一つのコイル部のうち少なくともステータ鉄心のスロット内へ挿入、配置されるスロット内挿入部における上記各素線を直線状に成形し、上記一つのコイル部の一部を所定の上記ブレード間に挟持させる形態で、上記トランスファツールへ移し換えた後、上記巻線にテンションをかけつつ上記巻線を引き出し、上記トランスファツール及び上記巻枠の少なくともいずれかを上記トランスファツールの軸線周りに回転移動させて上記渡り部を形成し、引き続き、上記巻線を上記巻枠に巻き付けて次のコイル部を成形し、他の上記ブレード間に挟持させる形態で上記トランスファツールへ移し換えるにあたり、
上記一つのコイル部の上記スロット内挿入部のうち最も上記ブレードの先端側に位置するものを最先端側スロット内挿入部としたとき、この最先端側スロット内挿入部のうち上記渡り部と隣り合って連続する第1最先端側スロット内挿入部における上記各素線の屈曲を防止する屈曲防止機構を備え、
上記屈曲防止機構は、
上記ブレードよりも上記トランスファツールの径方向外側に配置された屈曲部材であって、
上記巻線にテンションをかけつつ上記巻線を引き出し、上記トランスファツール及び上記巻枠の少なくともいずれかを上記トランスファツールの軸線周りに回転移動させて上記渡り部を形成するにあたり、上記巻線を当該屈曲部材に回し掛けて、上記第1最先端側スロット内挿入部を直線状に保ちつつ、当該屈曲部材に接触する部位で上記巻線を屈曲させる屈曲部材、を含む
コイル巻線装置。 - 請求項3に記載のコイル巻線装置と、
前記ステータ鉄心を前記ブレードの先端位置に配置させた状態で、前記トランスファツールにセットされた前記挿入用成形済み巻線を、上記トランスファツールの軸線方向に上記ステータ鉄心側へ押し出しつつ上記ステータ鉄心のスロット内に挿入するストリッパと、
を備える
ステータの製造装置。
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2003
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