JP4281161B2 - 電子カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RAWデータを使用するか否かに応じて画像データの信号処理経路を動的に切り替え、効率的な信号処理を実現する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮像した画像データを記録する際に、下記2種類のデータ形式を選択できる電子カメラが公知である。
(1)画像処理を一通り済ませたJPEGなどの非可逆圧縮データ
(2)撮像素子からの生データ(いわゆるRAWデータ)
【0003】
前者の非可逆圧縮データは、符号量も比較的少なく、メモリカードなどの外部記録媒体に多数枚の画像を保存できるという長所を有する。また、汎用の画像閲覧ソフトなどで復号化して、そのまま印刷・表示が可能な、汎用の記録形式でもある。
【0004】
一方、後者のRAWデータは、撮像素子の出力信号に忠実な画像データであり、外部での加工を前提としたデータ記録形式である。このRAWデータは、非可逆な階調変換やデータ圧縮をさほど経ないため、量子化ビット数などの情報量が多く、画像情報としてのダイナミックレンジが広い。したがって、データ加工に強く、微細な階調成分が失われにくいという長所を有する。そのため、この種のRAWデータは、高度なデータ加工や高い品質を要求される、印刷・デザイン用途などに特に適したデータ形式である。
【0005】
図4は、特開平11−112932号公報に開示される、上記2種類のデータ記録形式が選択可能な電子カメラの構成図である。
以下、図4を用いて、従来例の動作説明を行う。
【0006】
《一般的な非可逆圧縮データを記録する場合》
まず、一般的な非可逆圧縮データを記録する場合について説明する。
電子カメラ85には、撮影レンズ86が装着される。撮像素子87は、この撮影レンズ86を介して形成される光像を光電変換し、画像データを生成する。
このように生成された画像データは、A/D変換部88を介して直線量子化され、12〜16bit程度のRAWデータに変換される。このRAWデータは、画像メモリ89に一旦格納される。
【0007】
ノッチLPF回路90は、画像メモリ89からRAWデータを読み出し、色フィルタによる輝度段差を除去する。APC処理回路91は、輝度段差の除去された輝度信号Y(またはG)に対して輪郭強調などを行う。γ変換回路92は、この輝度信号Y(またはG)に対してγ補正を実行する。
一方、補間LPF回路94では、画像メモリ89からRAWデータを読み出し、補色信号の補間処理およびローパス処理を実施する。色変換MAT回路95は、この補色信号を変換して、色信号RBを生成する。γ変換回路96は、この色信号RBに対してγ補正を実施する。
【0008】
輝度/色差信号生成回路93は、これらの信号を色差変換し、8bitごとの輝度色差データ(Y,Cb,Cr)を生成する。
圧縮処理回路97は、この輝度色差データ(Y,Cb,Cr)に対して画像圧縮(DCT変換・量子化・符号化)を施し、非可逆圧縮データを生成する。このように生成された非可逆圧縮データは、メモリカードなどの外部記録媒体98に記録される。
【0009】
《RAWデータを記録する場合》
次に、RAWデータを記録する場合について説明する。
撮像素子87で撮像された画像データは、A/D変換部88を介して12〜16bit程度のRAWデータに変換され、画像メモリ89に一旦格納される。
このように画像メモリ89に格納されたRAWデータは、可逆(Lossless)方式の圧縮などを経た後、外部記録媒体98に記録される。
以上の動作により、本従来例では、上記2種類のデータ記録形式を適宜に選択することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
通常、電子カメラは、銀塩カメラに比べて画像処理の時間が余分に発生する。そのため、電子カメラの使用感を銀塩カメラなみにするには、画像処理の時間を極力短縮することが強く要望される。
ところで、上述した従来例では、画像メモリ89を介してRAWデータを読み書きする動作が常に挿入される。そのため、RAWデータの読み書き時間の分だけ、非可逆圧縮データの信号処理が遅くなるという問題が生じやすい。
【0011】
また、上記の従来例では、図4中に示す点線範囲P内に、画素値のマトリクス演算を中心とした比較的複雑な処理回路が集中する。これらの処理回路では、量子化ビット数の大きなRAWデータをそのまま扱うため、処理回路の回路構成が複雑化しやすく、かつ信号処理の所要時間が長くなるという問題が生じやすい。
【0012】
そこで、本発明では、従来例と同様に上記2種類のデータ形式を選択可能にしつつ、信号処理時間をさらに短縮することが可能な電子カメラを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以下、実施形態の符号を対応付けながら、課題を解決するための手段を説明する。なお、ここでの対応付けは、参考のためであり、本発明を限定するものではない。
【0014】
本発明の電子カメラは、撮像素子(11)と、撮像素子により生成される映像信号に対して少なくともA/D変換の信号処理を施してデジタルの画像データに変換する第1信号処理手段(13,15,16)と、第1信号処理手段を介して変換される画像データに対して、非可逆の信号処理を施す第2信号処理手段(17)と、画像データを一時記憶可能な画像メモリ(23)とを備えた電子カメラにおいて、下記2つの動作モードに応じて、2つの信号処理手段間の信号経路切り替えを行うとともに、RAWデータ(第2信号処理手段によって非可逆な信号処理が施される前の画像データのこと)が必要か否かの外部操作を受け付け、RAWデータが不要と操作された場合には下記の高速モードを選択実行し、RAWデータが必要と操作された場合には下記の原画モードを選択実行する動作制御手段(21,22,30)を備えたことを特徴とする。
【0015】
(1)『高速モード』・・第1信号処理手段の出力を第2信号処理手段に与え、かつ2つの信号処理手段を同期動作させることにより、一連の信号処理を連続的に実行するモード
(2)『原画モード』・・第1信号処理手段の出力を画像メモリに一旦記憶し、画像メモリから読み出した画像データを第2信号処理手段に与え、かつ2つの信号処理手段を個別タイミングで動作させるモード
【0016】
上記構成では、動作モード選択に応じて、第1信号処理手段と第2信号処理手段との間の信号経路を動的に切り替えるために、動作制御手段が新たに設けられる。
この動作制御手段は、まず高速モードにおいて、第1信号処理手段の出力を第2信号処理手段に与えて、2つの信号処理手段がパイプライン式に画像データを処理できるように信号経路を設定する。その結果、下記2点の高速化作用に基づいて、相乗的に信号処理が高速化される。
[1]従来例(図4)において画像メモリ89にRAWデータを読み書きするためにかかっていた時間が不要となる。
[2]2つの信号処理手段が同期動作するため、2つの信号処理手段の間において遅滞なくリアルタイムに信号処理が実行される。
【0017】
また一方、動作制御手段は、原画モードにおいて、第1信号処理手段の出力を画像メモリを介して第2信号処理手段に与えるように、信号経路を設定する。その結果、画像メモリ内に、RAWデータ(ここでは、第2信号処理手段によって非可逆的な信号処理が施される前の画像データのこと)が残留することとなる。したがって、このRAWデータを後で利用することが可能となる。
【0018】
以上のように、本発明では、必要に応じて原画モードを選択することによりRAWデータの利用を可能とし、さらに高速モードの選択によって信号処理時間を確実に短縮することが可能となる。
【0019】
なお、動作制御手段、『原画モードにおいて第1信号処理手段の出力を記憶するために用意される画像メモリ上の記憶領域(23C)』を、高速モード時において、処理過程の画像データを待避させるためのバッファ領域として利用しても良い
【0020】
通常、原画モードでは、RAWデータを記憶するため、画像メモリ上に比較的大容量の記憶領域を確保しなければならない。このような記憶領域は、高速モード時は不要となり、遊休状態となる。
そこで、動作制御手段は、高速モード時において、この遊休状態にある記憶領域を、媒体記録を完了する前の画像データの一時待避領域に使用し、記憶領域の効率的な利用を図る。
その結果、高速モードでは、処理途中の画像データを沢山待避させることが可能となり、すべての信号処理の完了を待たずに、新しい撮影を先行開始することが可能となる。
このように本発明では、動作モードの切り替えに併せて画像メモリの有効利用を図りつつ、電子カメラの撮影可能間隔を一段と短縮するなどの効果を得ることが可能となる。
【0021】
また、動作制御手段は、画像メモリに存置されるRAWデータを外部出力(または記録媒体に保存)しても良い
【0022】
上記構成では、ユーザーにRAWデータを利用する意図がない場合、高速モードが結果的に選択され、信号処理が自動的に高速化される。
一方、ユーザーがRAWデータを利用しようとすると、原画モードが適切に選ばれ、RAWデータの利用が可能となる。
【0023】
また、動作制御手段は、原画モードにおいて、第2信号処理手段の動作クロックを、第1信号処理手段の動作クロックよりも高速に設定しても良い
【0024】
通常、高速モードでは、撮像素子の信号出力にタイミングを合わせて、2つの信号処理手段が同期動作を行うため、動作クロックを勝手に高速化することはできない。
しかしながら、上記の原画モードでは、2つの信号処理手段の中間に画像メモリが配置され、両者が個別のタイミングで動作を行う。したがって、原画モードでは、第2信号処理手段の動作クロックを独立に設定することが可能となる。
そこで、上記構成では、動作制御手段が、原画モードの信号経路切り替えに併せて、第2信号処理手段の動作クロックを、第1信号処理手段の動作クロックよりも高速に設定する。
その結果、第2信号処理手段単体では、高速モード時よりも原画モード時の方が、信号処理時間は短縮される。その結果、原画モード時において、信号処理をなるべく高速化することが可能となる。
【0025】
また、第2信号処理手段は、『非可逆な階調変換』、『非可逆な画素間引き』の少なくとも一つを行う手段であっても良い
【0026】
本発明の高速モードでは、2つの信号処理手段がパイプライン式に接続される。そのため、従来例(図4)の点線範囲P内の回路のように、画像メモリ89の複雑な参照を前提とした回路や、複雑な画像圧縮を行う回路は、パイプライン処理を行う第2信号処理手段としてあまり適さない。
【0027】
一方、『γ補正などの非可逆な階調変換』や『色差間引きなどの非可逆な画素間引き』は、1画素単位または近接画素単位の処理が中心となるために処理動作が単純であり、高速モード時のおけるパイプライン式の信号処理に特に適する。
【0028】
また、これら非可逆な信号処理は、比較的単純な回路構成によって実行されるので、上述したような動作クロックの高速化にも強く、原画モードを極力高速化する上でも好適である。
【0029】
さらに、これらの非可逆な信号処理では、画像データの情報量が低減される。したがって、後段に位置する画像処理回路では、より少ない情報量を扱えば済むようになる。したがって、信号処理のボトルネックになりやすい、画像処理回路の回路構成を単純化し、かつその画像処理速度をより高速化する上でも好適である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明における実施の形態を説明する。
本実施形態は、請求項1〜5に記載の発明に対応した電子カメラ10の実施形態である。
【0031】
図1は、電子カメラ10の構成ブロック図である。
図1において、電子カメラ10には、撮影レンズ10aが装着される。この撮影レンズ10aの像空間には、撮像素子11の受光面が配置される。この撮像素子11には、タイミングジェネレータ12から、信号電荷の蓄積、排出、読み出しなどを制御するための制御パルスが供給される。
この撮像素子11から出力される画像データは、A/D変換部13を介して、画像信号処理プロセッサ14に入力される。なお、タイミングジェネレータ12は、これらのA/D変換部13および画像信号処理プロセッサ14に対して、動作クロックφAを供給する。
【0032】
この画像信号処理プロセッサ14は、下記のような複数の動作ユニットによって構成される。
・信号レベル補正部15
・ホワイトバランス補正部16
・γ補正部17
・色補間部18
・色差変換部19
・JPEG圧縮部20
・モード制御部21
【0033】
この画像信号処理プロセッサ14から出力される画像データは、CPU22に入力される。なお、このCPU22からは、画像信号処理プロセッサ14内のモード制御部21に対して動作モードの設定情報が伝達される。また、CPU22からは、2種類の動作クロックφB,φCが、画像信号処理プロセッサ14に対して供給される。
【0034】
なお、電子カメラ10内には、画像データを一時記憶するための画像メモリ23が設けられる。画像信号処理プロセッサ14およびCPU22は、それぞれ専用のデータバスを介して、この画像メモリ23にアクセスする。
また、電子カメラ10には、モニタ画像を表示するためのモニタ25が設けられる。このモニタ25は、モニタ表示回路24を介してCPU22に接続される。
【0035】
さらに、電子カメラ10には、メモリカード27の脱着可能なカードインターフェース26が設けられる。このカードインターフェース26は、CPU22に接続される。
また、電子カメラ10には、外部機器とデータをやりとりするためのデータ端子29が設けられる。このデータ端子29は、インターフェース28を介してCPU22に接続される。
さらに、電子カメラ10には、モード設定釦30その他の操作部材が設けられる。これらの操作部材のスイッチ出力は、CPU22に供給される。
【0036】
《高速モードの動作説明》
以下、高速モードにおける電子カメラ10の動作について説明する。
まず、ユーザーは、モード設定釦30を操作して、RAWデータを必要とするか否かを設定する。この設定情報は、CPU22を介して、モード制御部21に伝達される。
【0037】
モード制御部21は、RAWデータが不要であると操作された場合、画像信号処理プロセッサ14の信号経路を、高速モード対応の信号経路に切り替える。
図2は、このような高速モード対応の信号経路を示す説明図である。
モード制御部21は、図2に示すように、A/D変換部13、信号レベル補正部15、ホワイトバランス補正部16およびγ補正部17を、パイプライン状に接続する。
【0038】
その上で、モード制御部21は、タイミングジェネレータ12の動作クロックφAを、信号レベル補正部15、ホワイトバランス補正部16およびγ補正部17に供給し、これらの処理部が同期動作するように設定する。
このような状態において、撮像素子11から画像データが出力される。この画像データは、A/D変換部13において直線量子化され、12〜16bit程度のデジタル化された画像データに変換される。
【0039】
デジタル化された画像データは、クランプ補正とゲイン補正を行う信号レベル補正部15、ホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正部16を順に介した後、γ補正部17へ順次出力される。
このγ補正部17は、画像データにγ補正を施し、併せて画像データの量子化ビット数を8bit程度まで低減して出力する。
【0040】
ここまでの一連の信号処理は、タイミングジェネレータ12から供給される動作クロックφAに同期して、画素単位にリアルタイムで実行される。
このγ補正部17の出力(8bit程度の非線形処理データ)は、画像メモリ23内の記憶領域23Aに一旦格納される。
このとき、モード制御部21は、後述する原画モードで使用する『RAWデータの記憶領域23C』を、この記憶領域23Aの一部に割り当てることにより、記憶領域23Aの記憶容量を拡大する。その結果、この記憶領域23Aに処理過程の画像データを複数コマ待避させることが可能となる。電子カメラ10は、この待避動作により、信号処理の完了を待たずに、次コマの信号処理の開始を可能としている。
【0041】
色補間部18は、記憶領域23Aから画像データを適宜に読み出して、画素局所演算による色補間処理を実行し、全画素についてRGB3つの色成分を揃える。色差変換部19は、このRGB成分を、輝度Yと色差Cr,Cbとからなる色差データに順次変換する。
ここでの色補間部18および色差変換部19の処理は、CPU22から供給される動作クロックφBによって実行される。
【0042】
このようにして変換された色差データ(Y,Cb,Cr)は、画像メモリ23内の記憶領域23Bに一旦格納される。
なお、この段階で撮像画像をプレビューするため、モニタ表示回路24は、CPU22を介して記憶領域23B内の色差データ(Y,Cb,Cr)を読み出し、モニタ25に表示する。
【0043】
JPEG圧縮部20は、この記憶領域23Bから色差データ(Y,Cb,Cr)を読み出し、動作クロックφBに同期して非可逆の画像圧縮(DCT変換・量子化・符号化)を実行する。このように非可逆圧縮された画像データは、CPU22およびカードインターフェース26を介して、メモリカード27に記録される。
なお、圧縮率の設定値によっては、CPU22が、色差データ(Y,Cb,Cr)を記憶領域23Bから直に読み出し、カードインターフェース26を介してメモリカード27に記録する場合もある。
以上の動作により、高速モードの処理が完了する。
【0044】
《原画モードの動作説明》
一方、ユーザがモード設定釦30を介してRAWデータが必要であると操作した場合、モード制御部21は、画像信号処理プロセッサ14の信号経路を、原画モード対応の信号経路に切り替える。
図3は、このような原画モード対応の信号経路を示す図である。
【0045】
モード制御部21は、図3に示されるように、ホワイトバランス補正部16の出力を、画像メモリ23を介してγ補正部17に与えるように信号経路を設定する。
その上で、モード制御部21は、タイミングジェネレータ12の動作クロックφAを、信号レベル補正部15、ホワイトバランス補正部16に供給する。
【0046】
一方、モード制御部21は、γ補正部17の動作クロックを、動作クロックφAよりも高速な動作クロックφCに切り替える。
このような状態において、撮像素子11からは画像データが出力される。この画像データは、A/D変換部13において直線量子化され、12〜16bit程度のデジタル化された画像データに変換される。
【0047】
デジタル化された画像データは、信号レベル補正部15、ホワイトバランス補正部16を順に介した後、12〜16bit程度のRAWデータとして画像メモリ23内の記憶領域23Cに一旦記憶される。
γ補正部17は、高速な動作クロックφCに同期して、この記憶領域23CからRAWデータを読み出しながらγ補正を施し、8bit程度の非線形処理データとして出力する。
【0048】
この8bit程度の非線形処理データは、画像メモリ23内の記憶領域23Aに一旦格納される。
色補間部18は、記憶領域23Aから画像データを適宜に読み出して、画素局所演算による色補間処理を実行し、全画素についてRGB3つの色成分を揃える。色差変換部19は、このRGB成分を、輝度Yと色差Cr,Cbとからなる色差データに順次変換する。
【0049】
このようにして変換された色差データ(Y,Cb,Cr)は、画像メモリ23内の記憶領域23Bに一旦格納される。
JPEG圧縮部20は、この記憶領域23Bから色差データ(Y,Cb,Cr)を適宜に読み出しながら、動作クロックφBに同期して画像圧縮(DCT変換・量子化・符号化)を実行する。このように非可逆圧縮された画像データは、CPU22およびカードインターフェース26を介して、メモリカード27に記録される。
【0050】
なお、圧縮率の設定値によっては、CPU22が、色差データ(Y,Cb,Cr)を記憶領域23Bから直に読み出し、カードインターフェース26を介してメモリカード27に記録する場合もある。
一方、記憶領域23Cには、RAWデータがそのまま残留する。CPU22は、このRAWデータを読み出し、インターフェース28へ出力する。インターフェース28は、このRAWデータをデータ端子29を介して外部へ出力する。
以上により、原画モードの動作が完了する。
【0051】
《実施形態の効果など》
以上説明したように、本実施形態では、モード制御部21が、画像信号処理プロセッサ14内部の信号経路を動的に切り替える。その結果、原画モードでは、記憶領域23CにRAWデータが保存され、RAWデータを後から利用することが可能となる。
【0052】
一方、高速モードでは、下記2点の高速化作用により、相乗的に信号処理が高速化される。
[1]画像メモリ23に対するRAWデータの読み書きを省く。
[2]一連の信号処理(撮像素子11→A/D変換部13→信号レベル補正部15→ホワイトバランス補正部16→γ補正部17→記憶領域23A)を動作クロックφAに同期してリアルタイム処理する。
【0053】
その結果、原画モードにおいてRAWデータを画像メモリ23内に保存するまでの所要時間内に、高速モードではγ補正までの信号処理をほぼ完了することが可能となる。
【0054】
また、本実施形態では、遊休状態の記憶領域23Cを、高速モード時に記憶領域23Aの一部として有効利用する。その結果、容量の拡大した記憶領域23Aを信号処理の待避領域に使用することが可能となり、高速モード時(特に連続撮影時)の撮影可能間隔を格段に短縮することが可能となる。
また、本実施形態では、モード制御部21が、原画モードへの信号経路切り替えに併せて、γ補正部17の動作クロックをφAからφCへ高速切り替えする。したがって、原画モードにおいても、γ補正の所要時間を極力短縮することが可能となる。
【0055】
《実施形態の補足事項》
なお、上述した実施形態では、原画モードにおいてRAWデータを外部出力する場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、原画モードにおいて、CPU22(動作制御手段)が、RAWデータをそのままの状態または可逆圧縮した状態で、記録媒体に保存するようにしてもよい。
【0056】
また、上述した実施形態では、高速モードにおいて遊休状態の記憶領域23Cを記憶領域24Aの一部に有効利用して、8bit程度の非線形処理データのバッファ領域に使用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。一般に、高速モードにおいて遊休状態の記憶領域23Cを、処理過程の画像データ(例えば、メモリカード記録前の圧縮画像データや圧縮途中の画像データなど)の待避領域として使用してもよい。このような構成でも、画像データの処理完了を待たずに、次コマの撮影を開始することが可能となる。
【0057】
さらに、上述した実施形態では、原画モードにおいて、ホワイトバランス補正部16の出力をRAWデータとして画像メモリ23に記録しているが、これに限定されるものではない。一般的には、非可逆的な信号処理(量子化ビット数の低減、階調変換、画素間引きなど)を施される前の画像データであれば、原画像に忠実なRAWデータとすることができる。したがって、A/D変換部13の出力、または信号レベル補正部15の出力、または黒レベル補正を施した直後の信号などをRAWデータとして画像メモリ23に記録しても勿論よい。
【0058】
また、上述した実施形態では、第2信号処理手段の一例として、非可逆な階調変換を行うγ補正部17を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、非可逆な画素間引きを行う信号処理部などを、第2信号処理手段としてもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、第1信号処理手段と第2信号処理手段との間の信号経路を動的に切り替える動作制御手段を新規に設けたので、高速モードでは信号処理時間を短縮し、かつ原画モードではRAWデータの利用が確実に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に対応する電子カメラ10の構成ブロック図である。
【図2】高速モード時の信号経路を示す図である。
【図3】原画モード時の信号経路を示す図である。
【図4】従来の電子カメラ85の構成図である。
【符号の説明】
10 電子カメラ
11 撮像素子
12 タイミングジェネレータ
13 A/D変換部
14 画像信号処理プロセッサ
15 信号レベル補正部
16 ホワイトバランス補正部
17 γ補正部
18 色補間部
19 色差変換部
20 JPEG圧縮部
21 モード制御部
22 CPU
23 画像メモリ
26 カードインターフェース
27 メモリカード
28 インターフェース
29 データ端子
30 モード設定釦

Claims (5)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子により生成される映像信号に対して、少なくともA/D変換を施し、デジタルの画像データに変換する第1信号処理手段と、
    前記第1信号処理手段を介して変換される画像データに対して、非可逆の信号処理を施す第2信号処理手段と、
    画像データを一時記憶可能な画像メモリとを備えた電子カメラにおいて、
    下記(1)(2)の動作モードに応じて、前記2つの信号処理手段の間の信号経路切り替えを行うとともに、RAWデータ(第2信号処理手段によって非可逆な信号処理が施される前の画像データのこと)が必要か否かの外部操作を受け付け、RAWデータが不要と操作された場合には(1)の高速モードを選択実行し、RAWデータが必要と操作された場合には(2)の原画モードを選択実行する動作制御手段を備えたことを特徴とする電子カメラ。
    (1)高速モード・・前記第1信号処理手段の出力を前記第2信号処理手段に与え、かつ前記2つの信号処理手段を同期動作させることにより、一連の信号処理を連続的に実行するモード
    (2)原画モード・・前記第1信号処理手段の出力を前記画像メモリに記憶し、前記画像メモリから読み出した画像データを前記第2信号処理手段に与え、かつ前記2つの信号処理手段を個別タイミングで動作させるモード
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記動作制御手段は、
    『前記原画モードにおいて前記第1信号処理手段の出力を記憶するために用意される前記画像メモリ上の記憶領域』を、前記高速モードに際して処理過程の画像データを待避させるためのバッファ領域として利用する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    前記動作制御手段は、
    画像メモリに存置されるRAWデータを外部出力(または記録媒体に保存)する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子カメラにおいて、
    前記動作制御手段は、
    前記原画モードにおいて、前記第2信号処理手段の動作クロックを、第1信号処理手段の動作クロックよりも高速に設定する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子カメラにおいて、
    前記第2信号処理手段は、『非可逆な階調変換』、『非可逆な画素間引き』の少なくとも一つを行う手段である
    ことを特徴とする電子カメラ。
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