JP4280861B2 - 鏡板の取付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、抽斗の前面に装着される鏡板の左右方向の傾きを容易に調整して取り付けることができる鏡板の取付装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
従来、家具や収納庫等においては、抽斗とこれを収納する本体(外枠)とは別体に製造され、最終組み立て段階で抽斗を本体内に収納して出荷しているのが現状である。
【0003】
そして、上記家具や収納庫等においては、抽斗の前面側にキャビネット本体と同じ意匠が施された鏡板を装着し、システムインテリアとしての統一された審美性を付与するのが一般的であるが、この鏡板は、上記最終組み立て段階で抽斗の前面側に取り付けられるのが現状であり、抽斗とこの抽斗を収納する本体の精度誤差によって鏡板が傾いた状態で取りつけられる場合が多く、鏡板が微妙にキャビネット本体の抽斗収納部周縁部に衝合し、抽斗が閉まらなくなったりして家具の外観品質が著しく損なわれる、という課題を有していた。
【0004】
このため、上記鏡板の傾きを修正するためには、現場において鏡板を一度取り外した後、これを傾きがない状態で取り付け直さなければならず、かかる作業が非常に煩雑であり、また、1台のキャビネットには複数の抽斗が配設されているため、上記修正作業がさらに煩雑である、という課題を有していた。
【0005】
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、抽斗が収納された状態における鏡板の納まりを、鏡板の左右方向の傾きを調整することで、容易、かつ、正確に鏡板を抽斗本体に取り付けることができ、その結果、抽斗の収まりが良好で家具の外観品質も良好となる鏡板の取付装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にあっては、抽斗本体の前面板に鏡板を固着する鏡板の取付装置を、上記前面板両側に夫々装着される調整治具本体と、鏡板両側に装着される連結具と、上記各調整治具本体の装着される固定具及び調整体と、から鏡板の取付装置を構成し、上記連結具には、上記調整治具本体の空隙部内に挿入される挟持杆を突設すると共に、該空隙部内に挿入され上記固定具で調整治具本体に回動自在に軸支された上記連結具は、上記挟持杆に係合された上記調整体を回動させることで、該調整体の回転中心から偏位して突設された作動子により上記鏡板の両側を独自に上下方向に移動調整できるように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の一形態例に基づきこの発明を詳細に説明する。
【0008】
図1に示すように、この発明の実施の一形態例に係る鏡板の取付装置は、上記抽斗の前面板両側に夫々装着される調整治具本体1と、鏡板両側に装着される連結具10と、上記各調整治具本体1の装着される固定具20及び調整体30と、から構成されている。
【0009】
調整治具本体1は、抽斗本体の両側前端部に夫々装着されるもので、図2乃至図7に示すように、ブロック状に形成されており、その内部にはコ字状に開設された空隙部2が形成されていると共に、該本体1の胴部3には上記固定具20と調整体30が挿着されると固定孔4と調整孔5が貫通して開設されている。また、上記本体1の外側部には、抽斗Hの側部フランジf(図18参照)に開設された取付孔に嵌装される略凸状の取付片部6が突設されている。さらに、上記本体1の空隙部2の開口周縁部両側には、上下に連続する係合溝7,7が形成されており、かつ、上記本体1の上面にはガイド片8が突設されている。尚、図中符号9はカシメである。
【0010】
また、上記連結具10は、図8乃至図12に示すように、前面側上下に係止軸体11,11が突設された本体12と、該本体12の裏面側に段設され上記空隙部2内に嵌合可能な大きさからなる位置決め体13と、該位置決め体13から後方へと延設され上記調整治具本体1の空隙部2内に挿入される挟持杆14と、から構成されている。尚、上記本体12の裏面側であって、上記調整治具本体1の係合溝7,7と対面する部位には、該係合溝7,7と噛合し調整後の鏡板の移動を規制する係合溝17,17が刻設されている。
【0011】
そして、上記挟持杆14の先端部には、上記固定具20の軸部24が弾性挟持される略C字状の挟持部15が形成されていると共に、該挟持杆14の基部部分には、上記調整体30の回転中心から偏位して突設された作動子33が挿通される長溝16が開設されている。
【0012】
一方、上記固定具20は、図13乃至図16に示すように、断面略凹状に形成された筒状本体21と、該筒状本体21の一部に切り欠き形成された窓部22と、上記筒状本体21の底部23の中心部から開口方向に延設された軸部24と、上記底部23の外面側に形成された十字溝25と、から構成され、上記筒状本体21は、図20に示すように、調整治具本体1内に収まるように嵌装され、その軸部24が連結具10の挟持部15に挿通され、かつ、その先端部が前記固定孔4に挿通され、該先端部に凹設された溝部26には上記カシメ9が嵌合係止されることで、上記連結具10が該固定具20を介して調整治具本体1に固着されるように構成されている。
【0013】
また、上記調整体30は、図17に示すように、円板状に形成された本体31と、この本体31より直径が小さな円座体32と、この円座体32の中心部から偏位した位置に突設された前記作動子33と、から構成されており、該作動子33の表面には、その軸線方向に沿ってクリック感を与え作動子33の位置を感得させる小さな凸条34が突設されていると共に、上記本体31の外面には、十字溝35が形成されて構成されている。
【0014】
尚、図17中、符号36はストッパ突起であり、該ストッパ突起36は、図20に示すように、調整治具本体1の調整孔5に嵌装させたときに、該調整孔5の周縁部を乗り越えて調整治具本体1内側へと侵入した後、該周縁部と係合して、該調整体30の抜け出し方向への移動を規制して、該調整体30が調整治具本体1の調整孔5からみだりに脱落しないように構成されている。勿論、このとき、上記作動子33の先端部は、上記連結具10の長溝16内に挿入されている。さらに、図18中符号Mは抽斗Hが挿脱自在に収納可能に構成されてなるキャビネットを、Gは該キャビネットMの抽斗収納部両側壁に取り付けられたガイドレールを、Rは抽斗Hの側板に回転自在に軸支され、上記ガイドレールG内を回転自在なローラを夫々示している。
【0015】
このように構成されてなる取付装置は、図18乃至図20に示すように、抽斗Hの側部フランジf(図18参照)に開設された取付孔に、前記調整治具本体1の取付片部6を嵌合固定し、かつ、鏡板K(図21参照)の裏面側両端上下に開設された孔に係止軸体11,11が圧入係止された連結具10の挟持杆14を調整治具本体1の空隙部2に挿入する。
【0016】
次ぎに、上記調整治具本体1の固定孔4に固定具20を嵌合係止させ、該固定具20の軸部24を連結具10の挟持部15に嵌合係止させる。また、この後、上記調整治具本体1の調整孔5にも調整体30を圧入し、該調整体30の作動子33を連結具10の長溝16内に挿入する。この状態が図21(a)に示す状態である。
【0017】
この状態から、鏡板Kの一端部を上方向に持ち上げて傾きを水平に調整する場合には、図21(b)に示すように、上記調整体30の作動子33を、連結具10の長溝16の上辺部に当接させる方向(図21時計方向)に回動させると、該作動子33は、連結具10の挟持体14を上方向に持ち上げられるので、該連結具10が固定されている鏡板Kの一端部は、固定具20の軸部24を支点として上方向に移動する。従って、上記調整体30の作動子33の回転量を調整することで、鏡板Kの上方向移動量を自在に調整することができる。
【0018】
一方、鏡板Kの一端部を下方向に押し下げて傾きを水平に調整する場合には、図21(c)に示すように、上記調整体30の作動子33を、連結具10の長溝16の下辺部に当接させる方向(図21反時計方向)に回動させると、該作動子33は、連結具10の挟持体14を下方向に押し下げるので、該連結具10が固定されている鏡板Kの一端部は、固定具20の軸部24を支点として下方向に移動する。従って、上記調整体30の作動子33の回転量を調整することで、鏡板Kの下方向移動量を自在に調整することができる。
【0019】
かかる調整作業は、抽斗の反対側前端部に装着された取付装置に対しても同様の手順で行ない調整することで、鏡板Kを容易に収まりが良い状態にセットすることができる。
【0020】
【発明の効果】
この発明に係る鏡板の取付装置は、以上説明したように、抽斗本体の前面板に鏡板を固着する鏡板の取付装置を、上記前面板両側に夫々装着される調整治具本体と、鏡板両側に装着される連結具と、上記各調整治具本体の装着される固定具及び調整体と、から構成し、上記連結具には、上記調整治具本体の空隙部内に挿入される挟持杆を突設すると共に、該空隙部内に挿入され上記固定具で調整治具本体に回動自在に軸支された上記連結具は、上記挟持杆に装着された上記調整体を回動させることで、該調整体の回転中心から偏位して突設された作動子により上記鏡板の両側を独自に上下方向に移動調整できるように構成したので、抽斗が収納された状態における鏡板の納まり位置を、調整体を回転させることで鏡板の左右方向の傾きを簡単に調整することでき、その結果、抽斗の収まりが良好で、外観品質も良好な家具を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例に係る鏡板の取付装置を示す分解斜視図である。
【図2】同取付装置の調整治具本体の正面図である。
【図3】同調整治具本体の背面図である。
【図4】同調整治具本体の左側面図である。
【図5】同調整治具本体の右側面図である。
【図6】図5A−A線断面図である。
【図7】図5B−B線断面図である。
【図8】同取付装置の連結具の正面図である。
【図9】同連結具の背面図である。
【図10】同連結具の左側面図である。
【図11】同連結具の右側面図である。
【図12】同連結具の平面図である。
【図13】同取付装置の固定具の正面図である。
【図14】同固定具の背面図である。
【図15】同固定具の平面図である。
【図16】図15C−C線断面図である。
【図17】同取付装置の調整体を示しており、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は平面図である。
【図18】同取付装置の取付状態を示す説明図である。
【図19】同取付装置の調整治具本体と連結具との連結状態を示す説明図である。
【図20】図19D−D線断面図である。
【図21】(a)(b)(c)は夫々取付装置の調整状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 調整治具本体
10 連結具
11 係止軸部
12 本体
14 挟持体
15 挟持部
16 長溝
20 固定具
21 軸部
30 調整体
33 作動子
Claims (1)
- 抽斗本体の前面板に鏡板を固着する鏡板の取付装置を、上記前面板両側に夫々装着される調整治具本体と、鏡板両側に装着される連結具と、上記各調整治具本体の装着される固定具及び調整体と、から構成され、上記連結具には、上記調整治具本体の空隙部内に挿入される挟持杆を突設すると共に、該空隙部内に挿入され上記固定具で調整治具本体に回動自在に軸支された上記連結具は、上記挟持杆に装着された上記調整体を回動させることで、該調整体の回転中心から偏位して突設された作動子により上記鏡板の両側を独自に上下方向に移動調整できるように構成したことを特徴とする鏡板の取付装置。
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