JP4279173B2 - 本人認証による処理システム - Google Patents
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Description
本発明の実施の形態に係る本人認証による処理システムは、複数の指紋又は音声の単語等の生体データと、その生体データを組み合わせて順列を形成し、当該順列で定まる情報又は/及び処理の内容を複数登録し、入力された生体データの順列から複数の処理を実行し、処理が特殊であれば、特殊処理のシーケンス分岐で対応する情報を外部に伝達するものであり、例えばドアの開閉という処理を行わせつつ、特殊処理のシーケンス分岐によって特定の情報(例えば、強盗の人数が3人であること)を外部に伝送するものである。
本発明の実施の形態に係る本人認証による処理システム(本システム)は、図1に示すように、制御部1と、指紋リーダ2と、データベース(DB)3と、送信部4と、ドア制御部5と、警報器6と、ビデオ制御部7と、カメラ8と、主メモリ9と、記憶部10とを基本的に有している。
ここで、DB3は、照合用DB3a、処理シーケンスDB3b、情報DB3cを備えている。尚、請求項における記憶部とは、DB3の内容が対応している。
制御部1は、全体の制御を行うもので、指紋リーダ2で読み取られた指紋を入力し、DB3から対応する処理及び情報を読み取って、その処理(ドアの開閉、警報、ビデオ録画等)を実行させると共にその情報を送信部4により外部に送信する。尚、制御部1における詳細な制御については後述する。
指紋リーダ2は、指紋を読み取り、読み取った指紋データを制御部1に出力する。
尚、ここでは、生体データとして指紋データを用いているが、指紋以外には、音声の単語又は単語の組み合わせを音声データとして登録して用いることが考えられる。
ここで、特定の処理の定義及び特定の情報の定義は、指紋を登録した本人が行うものであり、本人しか知り得ない処理及び情報ということになる。
ドア制御部5は、ドアの開閉を制御する手段であり、制御部1からの指示を受け取ってドアの開閉を行う。
警報器6は、制御部1からの指示により警報を発生させる手段である。
ビデオ制御部7は、制御部1からの指示によりビデオの録画の制御を行う手段である。
カメラ8は、ビデオ制御部7からの制御により映像を入力する手段である。
主メモリ9は、制御部1が記憶部10に格納されている処理プログラムをロードして展開し、処理プログラムを一時的に動作させるメモリである。
記憶部10は、本発明の処理プログラム(例えば、図4のフローを実行させるプログラム等)及び一時的なデータを格納する記憶部である。
照合用DB3aは、要素として、ユーザ識別子と、指識別子と、生体データを登録・記憶している。
指識別子とは、指を識別するためのものであり、例えば、右手親指を「11」、右手人差し指を「12」、右手中指を「13」、右手薬指を「14」、右手小指を「15」、左手親指を「21」、左手人差し指を「22」、左手中指を「23」、左手薬指を「24」、左手小指を「25」といったように指識別子が定義されている。
つまり、ユーザ識別子に対して、登録された指識別子とそれに対応する指紋データ(生体データ)が組で記憶されている。ここで、ユーザが複数いる場合は、ユーザ識別子毎に同様の指識別子と生体データが記憶されるものである。
処理シーケンスDB3bは、図3に示すように、要素として、ユーザ識別子、処理識別子、複数の指識別子を記憶している。
処理識別子とは、処理内容を特定するための識別子であり、当該識別子が決定されると処理が実行されることになる。実際には、制御部1は処理識別子を読み取り、自己で処理を行うか、又は該当するコントローラに処理の指示を出力する。そのコントローラは、その指示に従って動作を行う。
コントローラの具体例は、ドアの開閉を制御するドア制御部5、または画像の録画を制御するビデオ制御部7がある。
ここで、情報DB3cには、ユーザ本人が自ら「意味」を登録するものとなっている。これにより、定義された意味は、本人しか知らない情報となる。
シーケンス番号とは、指識別子の順列において特定の順位を示すものである。「シーケンス番号n」は、「n番目に入力される指紋データ」を示すものである。
ここで、「シーケンス番号」における指識別子が情報DB3cに定められた「指識別子」であるときに、定義された「意味」(情報)を持つようにしている。つまり、指識別子が入力される順位によって特別な情報を表すようになっている。情報が特定されると、当該情報が制御部1から送信部4に出力され、送信部4から外部に送信される。つまり、情報伝達が為されることになる。
本システムの制御部1は、入力部からユーザ識別子が入力され(S1)、指紋リーダ2から連続して指紋が入力されると(S2)、連続入力された指紋データからDB3の照合用DB3aを検索して演算し、照合を行う(S3)。
ここで、照合の精度がそれ程高くなくても、同一人が複数の指で複数回指紋入力を行うため、全体として認証精度が得られれば本人認証が成功したものとすることができる。
処理シーケンスDB3bを参照した結果、「指順列数未達(不足)」の場合は、処理S2に戻る。また、処理シーケンスDB3bを参照した結果、作成した指順列と「一致」するものがあれば、対応する処理識別子を取り出す(S7)。
処理識別子が、「NG」を示すものであれば、想定外の事態としてNG処理を行い(S9)、「想定外の事態」であることを送信部4で送信させる送信処理を行わせ(S10)、処理S1に戻る。
処理識別子が、「警報」を示すものであれば、警報器6に警報出力を行わせる(S12)。
処理識別子が、「ビデオ」を示すものであれば、ビデオ制御部7にビデオ録画処理を行わせる(S13)。ビデオ録画処理にて、カメラ8で撮影された画像がビデオ制御部7の制御によって録画されることになる。
例えば、シーケンス番号と指識別子の組み合わせが特定のものであると、その後に入力される指紋で数又は種類を表すことが可能である。
あくまでも、「数又は種類」を表すようにするのは、ユーザ本人であり、本人が自ら定義して登録するもので、本人しか知らない情報となっている。
シーケンス番号「3」で指識別子「13」(右手中指)の場合に、「強盗の人数は3」の意味を定義し、シーケンス番号「3」で指識別子「14」(右手薬指)の場合に、「強盗の人数は4」の意味を定義するものとしている。
「強盗の人数は3」又は「強盗の人数は4」は、特殊処理のシーケンス分岐によって定まる情報であり、これら情報は外部に伝達される処理が為される。
また、独立型の指紋認証装置(IAU:Intelligent Authentication Unit)にも応用可能で、指紋認証装置が接続するコンピュータ、携帯電話等を用いて処理に、本人しか知らない情報を伝達させることが可能となる。
IAUについて、図8,図9を参照しながら説明する。
また、図4のフローにおいて、IAU内部で、少なくとも処理S1〜処理S5までは処理が為されるようになっている。
更に、生体データとして指紋について説明したが、指紋データの代わりに音声データであってもよい。音声データとしては、「リンゴ」「ミカン」「バナナ」のような単語で識別する場合と、それら単語に加えて話者の声紋を識別するようにしてもよい。
Claims (3)
- 生体データを入力する入力部と、
複数の生体データについて、ユーザを識別するためのユーザ識別子、生体を識別するための生体識別子、生体データを関連付けて記憶する照合用データベース、
複数の生体データの順列と対応する処理の内容について、ユーザ識別子、処理内容を特定するための処理識別子、複数の生体識別子の順列を関連付けて記憶する処理シーケンスデータベース、
複数の生体データの順列でその特定順位の特定データと入力者が任意に定義した情報について、ユーザ識別子、生体識別子の順列において入力の順位を示すシーケンス番号、生体識別子、情報を関連付けて記憶する情報/処理データベースを備える記憶部と、
前記入力部から連続入力された複数の生体データの順列に対して前記照合用データベースを参照して本人認証を行い、前記入力された生体データが前記照合用データベースに記憶されたものであれば、対応する生体識別子を取り出し、前記入力された生体データから前記生体識別子を用いて生体の順列を作成し、前記処理シーケンスデータベースを参照して当該順列の照合を行い、前記作成した生体の順列と一致する生体識別子の順列があれば、対応する処理識別子を取り出し、当該処理識別子で特定される処理を実行し、更に、前記処理の実行の後に前記入力部から続いて入力される生体データの順列に対して上記同様の処理で生体識別子を取り出し、該取り出した生体識別子と、前記情報/処理データベースを参照して、当該生体識別子の入力の順位に対応するシーケンス番号によって特定される順位の生体識別子とが一致した場合に、前記生体識別子に対応して入力者が任意に定義した情報を取り出し、当該情報を送信する処理を実行する制御部とを有することを特徴とする本人認証による処理システム。 - 処理シーケンスデータベースには、ユーザ識別子に対して処理識別子が一つ又は複数記憶され、
制御部は、入力された複数の生体データの順列に対して取り出された処理識別子が前記処理シーケンスデータベースを参照して一つ又は複数あれば、当該処理識別子で特定される一つ又は複数の処理を実行することを特徴とする請求項1記載の本人認証による処理システム。 - 特定して実行される処理には、ドアを開閉する制御処理、警報を発生させる警報処理、録画を制御する録画処理が含まれることを特徴とする請求項1又は2記載の本人認証による処理システム。
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