JP4277778B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関し、特に、原稿を搬送しながら読取る画像読取装置に関する。
従来から、デジタル複写機等の画像読取装置においては、いわゆる流し撮りという技術が用いられている。この技術は、固定されたラインセンサに対してラインセンサと直交する副走査方向に原稿を搬送させることにより原稿を読取るというものである。
この画像読取装置では、搬送される原稿の読取位置を固定させるために、原稿とラインセンサとの間に透明な原稿台が設けられている。原稿から反射した光は原稿台を介してラインセンサで受光される。
したがって、ゴミ、紙粉、埃、傷等の異物(以下、これらを総称して「ゴミ」という。)が、原稿台の読取位置に付着しているような場合は、ラインセンサでは搬送される原稿を読取っている間中、常にゴミを読取ることになる。そのため、出力される画像に副走査方向の筋状のノイズが発生するという問題が生じていた。
原稿台ガラスの読取位置に付着したゴミが原因で発生するノイズを、読取った画像から検出するために、原稿台を主走査方向に振動させながら搬送される原稿を読取る画像読取装置が特開2000−278485号公報(特許文献1)に記載されている。この画像読取装置は、画像に現れる特定の波形を、ゴミを読取ったことにより発生したノイズとして検出する。
しかしながら、特開2000−278485号公報に記載の画像読取装置は、画像に現れる特定の波形をパターンマッチングで検出しているため、原稿にそのようなパターンが描かれている場合に、誤って検出してしまうといった問題があった。
特開2000−278485号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、原稿台に存在するゴミにより画像に発生するノイズを検出する精度を向上させた画像読取装置を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画象読取装置は、原稿を副走査方向に走査するためのラインセンサと、原稿の搬送経路の一部を形成する原稿台と、原稿台をラインセンサに相対して移動させる移動手段と、原稿台のラインセンサに対する相対位置を検出する位置検出手段と、原稿を読取る前の段階で原稿台の移動可能な範囲全体に渡って原稿台を移動させて、原稿台を移動させている間にラインセンサから出力されるデータから所定の特徴を有する特徴画素を抽出する抽出手段と、抽出された特徴画素と、該特徴画素が抽出されたデータをラインセンサで読取った時点の原稿台の相対位置とに基づき、原稿台の相対位置ごとの汚れ度を決定する汚れ度決定手段と、原稿を搬送するための原稿搬送手段と、原稿搬送手段により搬送される原稿をラインセンサで走査する間、ラインセンサが出力するデータからノイズを検出するノイズ検出手段とを備え、原稿搬送手段により搬送される原稿をラインセンサで走査する間、移動手段は、原稿台を移動させ、位置検出手段は、ラインセンサが原稿を読取った時点における原稿台のラインセンサに対する相対位置を検出し、ノイズ検出手段は、検出された相対位置に対応する汚れ度に応じた精度でラインセンサが出力するデータからノイズを検出する。
この発明に従えば、原稿台がラインセンサに相対して移動され、原稿台のラインセンサに対する相対位置が検出される。原稿を読取る前の段階で原稿台の移動可能な範囲全体に渡って原稿台を移動させて、原稿台を移動させている間にラインセンサから出力されるデータから所定の特徴を有する特徴画素が抽出され、抽出された特徴画素と、該特徴画素が抽出されたデータをラインセンサで読取った時点の原稿台の相対位置とに基づき、原稿台の相対位置ごとの汚れ度が決定される。そして、原稿搬送手段により搬送される原稿をラインセンサで走査する間、ラインセンサが原稿を読取った時点における原稿台のラインセンサに対する相対位置を検出し、検出された相対位置に対応する汚れ度に応じた精度でラインセンサが出力するデータからノイズが検出される。このため、汚れ度が大きいほどデータからノイズが検出される確率が高いので検出精度を上げて検出率を上げ、ノイズが検出される確立が低い場合には、検出精度を下げて誤検出を減少させることができる。その結果、誤検出を少なくしつつ、検出率を向上させることができる。
好ましくは、ノイズ検出手段は、決定された相対位置ごとの汚れ度に基づいて、原稿台のゴミの少ない特定領域を決定する領域決定手段と、ラインセンサが出力するデータからノイズを検出する第1検出手段と、第1検出手段に比較して低い精度で、ラインセンサが出力するデータからノイズを検出する第2検出手段と、検出された相対位置が特定領域であるか否かに応じて、第1検出手段の出力と第2検出手段の出力とを切換える切換手段とを含む。
好ましくは、切換手段は、検出された相対位置が特定領域の場合に第1検出手段の出力を選択し、検出された相対位置が特定領域でない場合に第2検出手段の出力を選択する。
好ましくは、ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、第1検出手段は、複数のラインセンサが出力する複数のデータそれぞれから所定の特徴を有する第1のレベルの第1特徴画素を抽出する第1抽出手段と、複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、複数のデータのうち1のデータから抽出された第1特徴画素を、他の全てのデータでは第1特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する第1ノイズ画素検出手段とを含み、第2検出手段は、複数のラインセンサが出力する複数のデータそれぞれから所定の特徴を有する第2のレベルの第2特徴画素を抽出する第2抽出手段と、複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、複数のデータのうち1のデータから抽出された第2特徴画素を、他の全てのデータでは第2特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する第2ノイズ画素検出手段とを含み、第1のレベルは、第2のレベルよりも高い。
好ましくは、第1抽出手段は、エッジ抽出フィルタを用いて算出された値を第1のしきい値と比較して、エッジ領域を抽出する第1エッジ抽出手段を含み、第1エッジ抽出手段により抽出されたエッジ領域に含まれる画素を第1特徴画素として抽出し、第2抽出手段は、エッジ抽出フィルタを用いて算出された値を第2のしきい値と比較して、エッジ領域を抽出する第2エッジ抽出手段を含み、第2エッジ抽出手段により抽出されたエッジ領域に含まれる画素を第2特徴画素として抽出し、第1のしきい値は、第2のしきい値よりも大きい。
好ましくは、第1抽出手段は、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域との明度の差が第1のしきい値以上ある領域を抽出する第1領域抽出手段を含み、抽出された領域を第1特徴画素として抽出し、第2抽出手段は、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域との明度の差が第2のしきい値以上ある領域を抽出する第2領域抽出手段を含み、抽出された領域を第2特徴画素として抽出し、第1のしきい値は、第2のしきい値よりも大きい。
好ましくは、ノイズ検出手段は、決定された相対位置ごとの汚れ度に基づいて、原稿台のゴミの少ない特定領域を決定する特定領域決定手段と、ラインセンサが出力するデータから与えられたしきい値を用いてノイズ画素を検出するノイズ画素検出手段とを含み、検出された相対位置が特定領域の場合にノイズ画素検出手段に第1のしきい値を与え、検出された相対位置が特定領域でない場合にノイズ画素検出手段に第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値を与える制御手段をさらに備える。
好ましくは、ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、ノイズ画素検出手段は、複数のラインセンサが出力するデータそれぞれから、エッジ抽出フィルタを用いて算出された値を与えられたしきい値と比較してエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域に含まれる画素を特徴画素として抽出するエッジ抽出手段を含み、複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する。
好ましくは、ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、ノイズ画素検出手段は、複数のラインセンサが出力するデータそれぞれから、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域との明度の差が与えられたしきい値以上ある領域を抽出し、抽出された領域に含まれる画素を特徴画素として抽出する領域抽出手段を含み、複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する。
好ましくは、汚れ度決定手段は、原稿台の相対位置ごとに特徴画素の連続する数を検出するサイズ検出手段を含む。
好ましくは、汚れ度決定手段は、原稿台の相対位置ごとに特徴画素の明度を検出する明度検出手段を含む。 好ましくは、ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、汚れ度決定手段は、抽出された特徴画素と、該特徴画素が抽出されたデータを複数のラインセンサで読取った時点の原稿台の相対位置とに基づき、原稿台の相対位置ごとに特徴画素の連続する数を決定するサイズ決定手段を含み、ノイズ検出手段は、決定された相対位置ごとのサイズに基づいて、原稿台のゴミの少ない特定領域を決定する特定領域決定手段と、抽出するエッジ領域のサイズに対応して複数のエッジ抽出フィルタを有し、複数のエッジ抽出フィルタの全てまたはいずれか1つを用いて算出された値をしきい値と比較してエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域に含まれる画素を特徴画素として抽出するエッジ抽出手段と、複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出するノイズ画素検出手段とを含み、検出された相対位置が特定領域の場合にエッジ抽出手段に全てのエッジ抽出フィルタを用いてエッジ領域を抽出させ、検出された相対位置が特定領域でない場合には、検出された相対位置で特徴画素の連続する数に対応するエッジ抽出フィルタを用いてエッジ領域を抽出させる制御手段をさらに備える。
好ましくは、ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、汚れ度決定手段は、抽出された特徴画素と、該特徴画素が抽出されたデータを複数のラインセンサで読取った時点の原稿台の相対位置とに基づき、原稿台の相対位置ごとに特徴画素の連続する数を決定するサイズ決定手段を含み、ノイズ検出手段は、抽出するエッジ領域のサイズに対応した複数のエッジ抽出フィルタを有し、検出された相対位置で特徴画素の連続する数に対応するエッジ抽出フィルタを用いて算出された値をしきい値と比較してエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域に含まれる画素を特徴画素として抽出するエッジ抽出手段と、複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出するノイズ画素検出手段とを含む。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像読取装置を備えたMFP(Multi Function Peripheral)の斜視図である。図1を参照して、MFPは、原稿画像を読取るための画像読取装置10と、画像読取装置10の下部に設けられた画像形成装置20とを含む。MFPは、画像読取装置10で読取られた画像を紙などの記録媒体に形成する。また、MFPは、フアクシミリ装置、ローカルエリアネットワーク(LAN)、公衆回線などのネットワークと接続するための通信インターフェースを備える。
図2は画像読取装置10の内部構成の概略を示す図である。画像読取装置10は、原稿を自動的に原稿読取り位置に搬送するための自動原稿搬送装置(ADF)101と、本体部103とを含む。自動原稿搬送装置101は、原稿読取位置付近において原稿の搬送をガイドするための上部規制板203と、原稿を原稿読取り位置に搬送するためのタイミングローラ対201と、読取り位置を通過した原稿を搬送するためのローラ対202とを備える。
本体部103は、透明な部材から構成された原稿台205と、原稿の搬送経路の一部を形成する通紙ガイド207と、原稿を読取り位置で照射するための光源206と、光源からの光を反射させる反射部材208と、3つのラインセンサが副走査方向に配列された読取部213と、原稿からの反射光を反射して読取部213に導くための反射ミラー209と、反射ミラー209からの反射光を読取部213上に結像させるためのレンズ211と、読取部213が出力する電気信号を処理するための画像処理部215と、原稿台205を移動させるためのモータ219と、画像処理部215からの制御信号に基づいてモータ219の駆動を制御するモータ制御部217とを含む。
原稿200は、タイミングローラ対201により、原稿台205と上部規制板203との間を矢印D1の方向に搬送される。そして、搬送されながら読取位置Lにおいて、読取部213によりその画像が逐次読取られる。自動原稿搬送装置101によって、原稿が搬送される方向は、読取位置Lにおいて副走査方向である。画像読取動作中、原稿台205は、モータ219により矢印D2の方向に移動させられる。原稿台205の移動方向は副走査方向に実質的に平行である。
上部規制板203の原稿台205側の面は、灰色の無彩色である。
読取部213は、3つのラインセンサを備える。3つのラインセンサそれぞれは、副走査方向と実質的に垂直な主走査方向に複数の光電変換素子が配列されている。3つのラインセンサそれぞれは、互いに分光感度が異なるフィルタを有し、原稿から反射した光をフィルタを介して受光する。具体的には、赤(R)、緑(G)および青(B)の各波長の光を透過するフィルタを有する。このため、赤(R)のフィルタを有するラインセンサは、原稿から反射した光のうち赤色の光の強度を示す電気信号(R信号)を出力し、緑(G)のフィルタを有するラインセンサは、原稿から反射した光のうち緑色の光の強度を示す電気信号(G信号)を出力し、青(B)のフィルタを有するラインセンサは、原稿から反射した光のうち青色の光の強度を示す電気信号(B信号)を出力する。
3つのラインセンサは、副走査方向に所定の距離を隔てて予め定められた順番で配置される。ここでは、原稿の読取ラインに換算して3ライン分の距離を隔てて原稿の搬送方向で赤、緑、青の順に配置されている。なお、ラインセンサを配置する間隔および順番は、これらに限定されるものではない。
3つのラインセンサは、3ライン分の距離を隔てて赤、緑、青の順に配置されるので、3つのラインセンサは、同じタイミングで原稿の異なる位置で反射した光を受光する。したがって、原稿のある位置で反射した光は、まず、赤の光を受光するラインセンサで受光され、その後緑の光を受光するラインセンサで受光され、最後に青の光を受光するラインセンサで受光される。この遅れは、後述する画像処理部215で調整される。
なお、本実施の形態においては、読取部213に3つのラインセンサを設けるようにしたが、4つ以上のラインセンサを設けるようにしてもよい。
図3は、原稿台を移動させるための機構を示す斜視図である。図3を参照して、原稿台205は、原稿台ホルダ221により保持される。原稿台ホルダ221は、ガイド220により副走査方向に摺動可能に保持される。ガイド220は、画像読取装置10の本体に固定される。原稿台ホルダ221の1つの面に2つのアーム222が接合されている。アーム222の他端は円形の穴を有する。
軸224には、2つのアーム222に対応する位置に2つのカム223が取付けられる。また、軸224の一端にギア225が取付けられる。ギア225は、モータ219の駆動軸とベルトで接合されたギア226と噛み合うように配置される。モータ219が回転すると、その回転がベルトを介してギア226に伝えられ、ギア226が回転する。ギア226の回転に伴って、ギア225および軸224が回転する。
カム223は、アーム222の円形の穴の中に配置される。このため、軸224の回転に伴う2つのカム223の回転運動が、原稿台ホルダ221の往復運動に変換される。
なお、原稿台205を移動させるための機構はこれに限定されることなく、例えば、電磁石、空気圧、油圧等を利用したピストン等の直線運動を生じさせる駆動源を用いた機構としてもよい。
原稿台205は、副走査方向と平行に移動させられる。原稿台205が原稿の搬送方向と逆方向に移動している間は、原稿台205と、原稿とは逆方向に移動するため、原稿台205のラインセンサ213R,213G,213Bに対する相対速度と、原稿のラインセンサ213R,213G,213Bに対する相対速度とが異なる。なお、本実施の形態においては、原稿の読取中に原稿台205を原稿の搬送方向と逆方向に移動させるようにしたが、原稿台205を原稿の搬送方向に移動させるようにしても良い。この場合、原稿台205の速度と、原稿の搬送速度とは方向が同じである。速さを異ならせるようにするのが好ましい。なお、ここでは、原稿台205を副走査方向と平行に移動させるようにしたが、方向はこれに限定されない。
ここで、本実施の形態における画像読取装置10が、原稿台205に付着したゴミにより発生するノイズを、読取った画像から検出する原理について説明する。図4は、読取った画像からゴミを読取ることにより発生するノイズを検出する原理を説明するための図である。ここでは、原稿および原稿台205は図中矢印方向に搬送され、原稿台205の移動速度は、原稿の搬送速度と方向が同じで2倍の速さとしている。また、3つのラインセンサは、赤の光を受光するラインセンサ、緑の光を受光するラインセンサ、青の光を受光するラインセンサの順に、原稿の搬送方向に3ラインの距離を隔てて配置されているものとする。なお、赤の光を受光するラインセンサの出力をR、緑の光を受光するラインセンサの出力をG、青の光を受光するラインセンサの出力をBで示している。
図4(A)は、ライン間補正を説明するための図である。原稿の一部の画像は、まず、原稿の搬送方向の最も上流に配置された赤の光を受光するラインセンサで読取られる。そして、その原稿の画像が4ライン分の距離だけ搬送されて、緑の光を受光するラインセンサで読取られる。さらに、その原稿の画像が4ライン分の距離だけ搬送されて、青の光を受光するラインセンサで読取られる。
このように、原稿の同じ位置の画像が、3つのラインセンサで異なるタイミングで読取られるため、3つのラインセンサが出力する信号にタイミングのずれが生じる。ライン間補正では、各信号が原稿の同じ位置となるように3つのラインセンサが出力する信号のタイミングを合わせる。具体的には、出力Rを8ライン分遅延させ、出力Gを4ライン分遅延させる。
ライン間補正した出力R,出力G、出力Bを合成した合成出力は、原稿の同じ位置で読取った出力R,出力G、出力Bを合成した出力となる。
図4(B)は、原稿台に付着したゴミを読取った場合に出力される合成出力を説明するための図である。原稿台205に付着したゴミは、まず、原稿の搬送方向の最も上流に配置された赤の光を受光するラインセンサで読取られる。そして、そのゴミが4ライン分の距離だけ搬送されて、緑の光を受光するラインセンサで読取られる。ここで、原稿台205は、原稿の搬送速度に対して2倍の速さで同一方向に移動するため、ラインセンサが原稿を2ライン分読取るだけの時間でゴミは4ライン分を移動する。このため、赤のラインセンサでゴミを読取った時点と、緑のラインセンサでゴミを読取る時点とでは、2ライン分を読取る時間だけずれる。さらに、そのゴミが4ライン分の距離だけ搬送されて、青の光を受光するラインセンサで読取られる。原稿台205は、原稿の搬送速度に対して2倍の速さで同一方向に移動するため、緑のラインセンサでゴミを読取った時点と、青のラインセンサでゴミを読取る時点とでは、2ライン分を読取る時間だけずれる。
そして、ライン間補正により、赤の光を受光するラインセンサがゴミを読取って出力する出力Rは8ライン分遅延され、緑の光を受光するラインセンサがゴミを読取って出力する出力Gは4ライン分遅延される。このため、ライン間補正した出力R,出力G、出力Bを合成した合成出力では、ゴミを読取った出力Rと、ゴミを読取った出力Gと、ゴミを読取った出力Bとが同じタイミングとならず、2ライン分ずれる。
なお、図では、紙粉などの白色のゴミが原稿台205に付着しており、黒色の原稿を読取る場合の合成出力を示している。この場合、白色のゴミを読取ったにもかかわらず、合成出力では、白色ではなく、3つのラインに分かれた青、緑、赤の出力となる。
図4(C)は、原稿台に付着したゴミを読取った場合に出力される合成出力を説明するための別の図である。図4(C)では、副走査方向に10ライン分の大きさのゴミを読取る場合を例に示している。原稿台205は、原稿の搬送速度に対して2倍の速さで同一方向に移動するため、ごみは、5ライン分の大きさとして読取られる。
原稿台205に付着したゴミは、まず、原稿の搬送方向の最も上流に配置された赤の光を受光するラインセンサで読取られる。そして、そのゴミが4ライン分の距離だけ搬送されて、緑の光を受光するラインセンサで読取られる。赤のラインセンサでゴミを読取った時点と、緑のラインセンサでゴミを読取る時点とでは、2ライン分を読取る時間だけずれる。さらに、そのゴミが4ライン分の距離だけ搬送されて、青の光を受光するラインセンサで読取られる。緑のラインセンサでゴミを読取った時点と、青のラインセンサでゴミを読取る時点とでは、2ライン分を読取る時間だけずれる。
そして、ライン間補正により、赤の光を受光するラインセンサがゴミを読取って出力する出力Rは8ライン分遅延され、緑の光を受光するラインセンサがゴミを読取って出力する出力Gは4ライン分遅延される。このため、ライン間補正した出力R,出力G、出力Bを合成した合成出力では、ゴミを読取った5ライン分の出力Rと、ゴミを読取った5ライン分の出力Gと、ゴミを読取った5ライン分の出力Bとは、同じタイミングとならず、2ライン分ずれる。なお、図では、紙粉などの白色のゴミが原稿台205に付着しており、黒色の原稿を読取る場合の合成出力を示している。この場合、白色のゴミを読取ったにもかかわらず、合成出力では、青、青緑、白、黄、赤の順に色が変化する出力となる。
このように、原稿台205に付着したゴミは、画像中で複数のラインに分断される。この分断されたラインを各色ごとに特徴点として抽出することにより、ノイズを検出するのである。また、分断されることによってゴミを読取ることにより生じるノイズも少なくなる。
図5は、原稿台を裏面から見た平面図である。図5を参照して、原稿台205は、一端にマーク205Aを有する。マーク205Aは、主走査方向の長さが副走査方向の位置により異なる形状であり、単色である。ここでは、マーク205Aは、三角形の形状で、黒色としている。また、マーク205Aの一辺が原稿台205の一辺と平行に配置される。
読取部213を用いて、または、読取部213とは別に設けられ、本体部103に固定されたセンサを用いて、マーク205Aの主走査方向の長さを検出することにより、原稿台205の読取部213に対する相対的な位置を検出することが可能となる。
図6は、読取部213で読取られる原稿台205上の位置を示す図である。読取部213は、赤(R)のフィルタを有するラインセンサ213Rと、緑(G)のフィルタを有するラインセンサ213Gと、青(B)のフィルタを有するラインセンサ213Bとが、原稿の搬送方向D1に、ラインセンサ213R、213G、213Bの順に配列されている。
ラインセンサ213Rは、原稿台205の領域205Rを透過した光を受光する。ラインセンサ213Gは、原稿台205の領域205Gを透過した光を受光する。ラインセンサ213Bは、原稿台205の領域205Bを透過した光を受光する。領域205R,205G,205Bは、3ライン分の間隔を有するようにラインセンサ213R,213G,213Bが配置される。原稿は、まず領域205Rを通過し、次に領域205Gを通過し、最後に領域205Bを通過する。したがって、原稿のある位置で反射した光は、まず、赤の光を受光するラインセンサ213Rで受光され、その後緑の光を受光するラインセンサ213Gで受光され、最後に青の光を受光するラインセンサ213Bで受光される。このように、ラインセンサ213R,213G,213Bは、3ライン分の距離を隔てて配置されるので、ラインセンサ213R,213G,213Bは、同時に原稿の同じ位置で反射した光を受光することはない。
ここで、原稿台205上に最大長さが4ライン以下のゴミ300が付着しているとする。この場合、原稿台205が副走査方向に平行に移動するので、ゴミ300は領域205R,205G,205Bの2つ以上に同時に存在することはない。図6では、ゴミ300が領域205Gに存在する場合を示している。この場合には、ゴミ300で反射した光は、ラインセンサ213Gでのみ受光され、ラインセンサ213R,213Bでは受光されない。
また、原稿台205が移動することにより、ゴミ300が存在することとなる領域は、原稿台205が原稿の搬送方向D1に移動しているときは、初めに領域205R、次に領域205G、最後に領域205Bの順に変化する。逆に、原稿台205が原稿の搬送方向D1と逆に移動しているときは、初めに領域205B、次に領域205G、最後に領域205Rの順に変化する。
したがって、ゴミ300で反射した光が受光される順序は、原稿台205を原稿の搬送方向D1に移動させる場合には、初めにラインセンサ213R、次にラインセンサ213G、最後にラインセンサ213Bである。また、原稿台205を原稿の搬送方向D1と逆に移動させる場合には、初めにラインセンサ213B、次にラインセンサ213G、最後にラインセンサ213Rである。
図7は、本実施の形態における画像読取装置の画像処理部の構成を示すブロック図である。図7を参照して、画像処理部215には、読取部213からR信号、G信号、B信号が入力される。画像処理部215は、読取部213から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するためのアナログデジタル変換部(A/D変換部)251と、光源206の照明ムラ等を補正するためのシェーディング補正部253と、R信号、G信号およびB信号が原稿の同一ラインとなるように同期させるためのライン間補正部255と、レンズ211による主走査方向の歪を補正するための色収差補正部257と、原稿の読取前に原稿台205を読取って原稿台205に付着したゴミを検出するための読取前検出部271と、R信号、G信号、B信号のそれぞれからノイズを検出するためのノイズ検出処理部259と、ノイズ画素を補正する処理を実行するノイズ補正部260と、画像処理部215の全体を制御するための制御部263と、画像を画像形成装置20に出力するためのプリンタインタフェース261とを備える。
ライン間補正部255は、R信号を8ライン分遅延させ、G信号を4ライン分遅延させることにより、R信号、G信号およびB信号が原稿の同一ラインとなるように同期させる。上述したように、ラインセンサ213R,213G,213Bは、副走査方向に3ライン分の距離を隔てて配列されていたためである。
読取前検出部271は、色収差補正部257よりR信号、G信号およびB信号が入力され、制御部263から原稿台205の位置が入力される。読取前検出部271は、原稿台205に付着したゴミを検出する。読取前検出部271が原稿台205に付着したゴミを検出する時期は、原稿を読取る前であればいつでも良い。例えば電源投入時、電源投入後の任意の時、または、原稿の読取開始を指示するためのスタートボタンがユーザにより押下された時などであればよい。
読取前検出部271は、制御部263からの指示に基づいて原稿台205に付着したゴミを検出する処理を実行する。原稿台205に付着したゴミを検出する際、画像読取装置10は、次の処理を実行する。
(1)制御部263がモータ制御部217に移動開始信号を出力して、原稿台205を初期位置から移動させる。この原稿台205が移動している間に、読取部213において、原稿台205の全体を読取る。
(2)読取ったデータから原稿台205に付着したゴミの大きさを検出する。原稿台205は、透明であるため原稿台205にゴミが付着していなければ上部規制板203で反射した光が読取部213で受光される。原稿台205にゴミが付着していれば、そのゴミで反射した光が読取部213で受光される。上部規制板203で反射した光を受光して得られる画素値と、ゴミで反射した光を受光して得られる画素値とは異なる。読取前検出部271では、ゴミで反射した光を受光して得られる画素値の連続する数からゴミの大きさを検出する。
(3)原稿台205に付着した原稿台205上のゴミの位置を検出する。読取前検出部271は、制御部263から原稿台205の位置が常に入力される。このため、読取前検出部271では、読取部213から出力される信号からゴミが検出された時点の原稿台205の位置を検出する。
(4)読取前検出部271は、原稿台205のゴミの大きさおよび位置から原稿台205のうちからゴミの少ない使用領域を決定し、その使用領域を制御部263に出力する。
制御部263は、原稿を読取る際に、モータ制御部217およびADF制御部273を制御して、原稿台205を移動させる。これにより原稿台205は、1回の原稿の読取動作で、読取時の移動と復帰時の移動とで1往復する。また、1回の原稿の読取動作で複数回の往復移動するようにしてもよい。
ノイズ検出処理部259は、色収差補正部257よりR信号、G信号およびB信号が入力され、制御部263から原稿台205の位置と、原稿台205の移動方向とが入力される。ノイズ検出処理部259は、色収差補正部257から入力されたR信号、G信号およびB信号ごとに、ノイズ画素を検出する。そして、ノイズ画素を「1」とし他の画素を「0」とする論理信号をノイズ補正部260と制御部263とに出力する。その詳細については後述する。
ノイズ補正部260には、色収差補正部257よりR信号、G信号およびB信号が入力され、ノイズ検出処理部259からは、ノイズ画素を「1」とし他の画素を「0」とする論理信号がR信号、G信号およびB信号ごとに入力される。
ノイズ補正部260は、R信号、G信号およびB信号それぞれに対応する論理信号からノイズ画素とされる画素の色を判定する。この際、副走査方向に連続するノイズ画素の色を判定する。また、ノイズ画素が副走査方向に連続しない場合には、2つのノイズ画素の間にある画素の色を判定する。そして、主走査方向に同じ位置で、副走査方向の色の変化が、次の順となるときに、それらの画素の全てをノイズ画素とする。
(1)CBMRYまたはYRMBC
(2)CBKRYまたはYRKBC
(3)RYGCBまたはBCGYR
(4)RYWCBまたはBCWYR
ただし、Rは赤、Gは緑、Bは青、Cは青緑、Mは赤紫、Yは黄、Kは黒、Wは白を示す。なお、ここでは色の変化の順番を示したのみで、同じ色の画素が2つ以上連続してもよい。たとえば、CCBBMMRRYYと色が変化する場合でもよい。
これにより、ゴミが、複数のラインセンサにより同時に読取られる大きさ、ここでは4ライン分以上の大きさであっても、そのゴミを読取ることにより生じるノイズを検出することができる。
また、ノイズ補正部260は、R信号、G信号およびB信号それぞれについて、対応する論理信号に基づいて、ノイズ画素とされた画素値を周辺のノイズ画素でない画素の画素値に置換える。周辺のノイズ画素でない複数の画素の平均値、最大値または最小値に置換えるようにすればよい。ノイズ補正部260は、ノイズ画素を周辺の画素で置換したR信号、G信号およびB信号をプリンタインターフェースに出力する。
制御部263では、位置検出部265から原稿台205の位置が入力され、ノイズ検出処理部259からノイズ画素を「1」とし他の画素を「0」とする論理信号が入力される。制御部263は、これらの信号から、原稿台205上のゴミの位置を特定する。より具体的には、原稿台205の位置と論理信号のライン番号とから原稿台205の副走査方向の位置を特定し、論理信号のノイズ画素の位置から原稿台205の主走査方向の位置を特定する。
図8は、読取前検出部の概略構成を示すブロック図である。図8を参照して、読取前検出部271は、入力されるR信号、G信号およびB信号からピーク値を検出するためのピーク値検出部291と、ゴミのサイズを検出するためのゴミサイズ検出部292と、検出されたゴミのサイズと原稿台205の位置を関連付けて記憶するためのゴミ情報記憶メモリ293と、ゴミのサイズと原稿台205の位置とから原稿台205の位置ごとの汚れ度を算出するための汚れ度算出部294と、算出された汚れ度から原稿台205の一部の領域であって読取部213で読取に用いる使用領域を決定するための使用領域決定部295とを含む。
ピーク値検出部291は、1ラインごとにRGB信号が入力される。ピーク値検出部291は、入力された1ラインのRGB信号について画素ごとに次の処理を実行する。
(1)RGB信号のうちから最大値と最小値とを選択する。
(2)最大値が黒色のゴミを検出するためのしきい値以下の場合、その画素をゴミが読取られた画素と判断する。
(3)最小値が白色のゴミを検出するためのしきい値以上の場合、その画素をゴミが読取られた画素と判断する。
(4)ゴミが読取られた画素とされた画素の値を「1」、ゴミが読取られた画素でないとされた画素の値を「0」とする論理信号を、ゴミサイズ検出部292に出力する。
ゴミサイズ検出部292は、ピーク値検出部291からゴミが読取られた画素の値を「1」とする論理信号が入力される。ゴミサイズ検出部292は、ゴミが読取られた画素が連続する数からゴミのサイズを検出する。たとえば、値「1」が3つ連続すれば、ゴミのサイズを3画素とする。そして、検出したゴミのサイズと原稿台205の位置とを関連付けてゴミ情報記憶メモリ293に記憶する。ゴミ情報記憶メモリ293は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)等の不揮発性の半導体メモリを用いればよい。ゴミ情報記憶メモリ293には、原稿台205を副走査方向に移動可能な範囲の全を読取部231で読取って得られるゴミのサイズと原稿台205の位置とを関連付けたゴミ情報が記憶される。
汚れ度算出部294は、重付係数テーブル296を予め記憶している。重付係数テーブル296は、原稿台205の位置ごとに汚れ度を算出するために用いられ、ゴミのサイズに応じた重付係数を定義する。汚れ度算出部294は、ゴミ情報記憶メモリからゴミ情報を読出して、原稿台205の位置ごとに汚れ度を算出する。汚れ度は、重付係数にゴミの数を乗じた値で定義される。そして、汚れ度算出部294は、原稿台205の位置ごとに算出された汚れ度を、使用領域決定部295に出力する。
図9は、重付係数テーブルの一例を示す図である。重付係数は、ゴミのサイズが大きいほど、大きな値である。ゴミのサイズが1〜9画素(dot)に対して、重付係数はゴミのサイズの二乗が定義され、ゴミのサイズが10画素(dot)以上に対して重付係数は「255」が定義される。
図8に戻って、使用領域決定部295は、原稿台205の位置ごとの汚れ度からゴミの少ない領域を使用領域として決定する。具体的には、予め定められた数で副走査方向に原稿台205を分割し、分割した複数の領域のうちから汚れ度の総和が最も小さくなる領域を使用領域とする。
図10は、原稿台を副走査方向に3分割した領域を示す図である。図中の矢印は原稿台移動方向を示している。ここでは、原稿台205を原稿台移動方向に3分割した3つの領域を、最も先に読取位置に移動する領域を前領域281Aといい、次の領域を中領域281Bといい、最後の領域を後領域281Cという。
なお、ここでは、原稿台205を原稿台移動方向に等しい長さで分割する例を示したが、例えば、原稿台205の位置ごとに算出された汚れ度の分布から使用領域を決定するようにしてもよい。具体的には、副走査方向の長さがLT/3の原稿に対して原稿台移動方向にL/3の長さの前領域281Aで汚れ度の総和を算出し、前領域281Aを原稿台移動方向と逆方向に1ライン分平行移動した領域で汚れ度の総和を算出する。前領域281Aを原稿台205の最後まで1ラインずつ平行移動するごとに汚れ度の総和を算出する。そして、汚れ度の総和が最も小さくなる平行移動量の領域を使用領域とする。
また、使用領域のサイズを、原稿のサイズにより定めるのではなく、予め定められた長さとしてもよいし、原稿台205の位置ごとに算出された汚れ度の分布から定めるようにしてもよい。原稿台205の位置ごとに算出された汚れ度の分布から使用領域のサイズを定める場合には、例えば、汚れ度が所定の値以下のラインが連続する領域のうち連続するライン数が最大の領域とすればよい。
<読取前検出部の変形例>
図11は、読取前検出部の概略構成を示す別のブロック図である。図11を参照して、変形された読取前検出部271Aは、上述した読取前検出部271におけるゴミサイズ検出部292をゴミ明度検出部292Aに置換え、汚れ度算出部294および重付係数テーブル296を変更したものである。その他の構成は同じであるので、ここでは異なる点を主に説明する。
ゴミ明度検出部292Aは、ピーク値検出部291からゴミが読取られた画素の値を「1」とする論理信号と、RGB信号とが入力される。ゴミ明度検出部292Aは、ゴミが読取られた画素の明度の平均明度を検出する。たとえば、倫理信号で値「1」が3つ連続すれば、それら3つの画素の平均明度を算出する。そして、算出したゴミの領域の平均明度と原稿台205の位置とを関連付けたゴミ情報をゴミ情報記憶メモリ293に記憶する。ゴミ情報記憶メモリ293には、原稿台205の全ての位置におけるゴミの平均明度が記憶される。
汚れ度算出部294Aは、重付係数テーブル296Aを予め記憶している。重付係数テーブル296Aは、原稿台205の位置ごとに汚れ度を算出するために用いられ、ゴミの明度に応じた重付係数を定義する。汚れ度算出部294Aは、ゴミ情報記憶メモリ293からゴミ情報を読出して、原稿台205の位置ごとに汚れ度を算出する。汚れ度は、重付係数にゴミの数を乗じた値で定義される。そして、汚れ度算出部294Aは、原稿台205の位置ごとに算出された汚れ度を、使用領域決定部295に出力する。
図12は、重付係数テーブルの一例を示す別の図である。重付係数は、ゴミの明度が中間のものが最も小さく、明度がそれより大きいほど、または、明度がそれより小さいほど、大きな値である。ゴミの明度が、「100〜179」に対して、重付係数は「36」が定義され、ゴミの明度が「60から99」および「180〜209」に対して重付係数は「49」が定義され、ゴミの明度が「30から59」および「210〜229」に対して重付係数は「64」が定義され、ゴミの明度が「10から29」および「230〜249」に対して重付係数は「81」が定義され、ゴミの明度が「0から9」および「250〜259」に対して重付係数は「255」が定義される。
次に、読取られた画像から原稿台のゴミが原因で発生するノイズの検出について説明する。
次にノイズ検出処理について具体的に説明する。図6で説明したように、ラインセンサ213R,213G,213Bは、同じタイミングで原稿の異なる位置を読取ることになる。ライン間補正部255で、R信号、G信号およびB信号のラインを同期させることにより、原稿の同じ位置を読取ったR信号、G信号およびB信号が得られる。
したがって、原稿の同じ位置を読取ったR信号、G信号およびB信号は、原稿台205にゴミが付着している場合は、いずれか1つの信号が影響される。
図13は、本実施の形態における画像読取装置のノイズ検出処理部の構成を示すブロック図である。図を参照して、ノイズ検出処理部259は、入力されるR信号、G信号、B信号それぞれからノイズ画素を検出するための第1検出部310と、入力されるR信号、G信号、B信号それぞれからノイズ画素を検出するための第2検出部320と、第1検出部の出力と第2検出部320の出力とのいずれかを選択して出力するセレクタ313とを含む。
第1検出部310には、R信号、G信号、B信号が1ラインずつ順に入力される。第1検出部310は、入力されたラインごとのR信号、G信号、B信号それぞれからノイズ画素を検出する。第1検出部310の詳細は後述する。第1検出部310は、ラインごとにノイズ画素を「1」、その他の画素を「0」とする論理信号を、入力されるR信号、G信号、B信号それぞれに対応して出力する。第1検出部310が出力するR信号、G信号、B信号ごとに対応する論理信号が、ノイズ画素の位置を示す信号である。
第2検出部320は、R信号、G信号、B信号が1ラインずつ順に入力される。第2検出部320は、第1検出部310よりもノイズ画素を検出する精度が低い方法でノイズ画素を検出する。第2検出部320は、R信号用の検出信号が入力されることに応じて、ラインごとに入力されるR信号、G信号、B信号ごとに、ノイズ画素を「1」、その他の画素を「0」とする論理信号を出力する。
セレクタ313は、制御部から原稿台205の位置情報と、使用領域とが入力される。位置情報は、第1検出部310および第2検出部320が出力する論理信号に対応するRGB信号が読取られた時点における、読取位置Lにある原稿台205の位置を示す。セレクタ313は、原稿台205の位置が、使用領域に含まれない場合には、第1検出部310の出力を選択して出力し、使用領域に含まれる場合には第2検出部320の出力を選択して出力する。これにより、事前にゴミがあると分かっている使用領域でない領域で読取られたRGB信号に対しては第1検出部310の出力を有効とし、ゴミが少ないかまたは全くゴミがないと分かっている使用領域で読取られたRGB信号に対しては第2検出部320の出力を有効とする。第2検出部320は、第1検出部310よりも検出精度が低いため、第2検出部320は、第1検出部310に比較して、誤検出は少ないが検出率が小さい。このように、事前にノイズが多く含まれると予想されるRGB信号に対しては、第1検出部310の出力を選択することで検出率を向上させることができ、事前にノイズが少ないと予想されるRGB信号に対しては、第2検出部320の出力を選択することで誤検出を少なくすることができる。これにより、誤検出を少なくしつつ、検出率を向上させることができる。
<第1検出部>
図14は、読取部が出力するRGB信号の一例を示す図である。図14(A)は、黒色のゴミが原稿台のラインセンサ213Rに対応する領域205Rに付着しており、原稿の白色の領域を読取った場合の一例を示している。ラインセンサ213Rが黒色のゴミを読取った時点の原稿の領域が、ラインセンサ213G,213Bに対応する領域205G,205Bに移動した時点では、ゴミはラインセンサ213G,213Bに対応する領域205G,205Bには存在しない。原稿と原稿台205とが異なる速度で移動するからである。このため、ラインセンサ213G,213Bでは、原稿の白色の領域を読取ることになる。その結果、ラインセンサ213Rが出力するR信号だけが明度が低くなり、ラインセンサ213G,213Bが出力するG信号、B信号は明度が高い。なお、ここでは、反射光に応じた3つのラインセンサ213R,213G,213Bの出力値を明度という。
図14(A)に示すRGB信号の組合せは、ゴミのない状態で原稿を読取った場合に出力されることは希である。最も近い組合せは、赤の補色である青緑の領域を読取った場合である。図14(B)は、原稿の青緑の領域を読取った場合に読取部213が出力するRGB信号を示す図である。R信号は明度が大きく下がるがG信号およびB信号の明度も下がる。このため、明度が大きく下がるR信号の明度の変化を、しきい値Ref1(R)を用いて検出することができる。
図14(A)に示すRGB信号と図14(B)に示すRGB信号とではB信号とG信号が影響を受けるか受けないかの大きな違いがある。この違いを検出することにより、青緑の線を誤ってノイズとして検出することなく、黒色のゴミをノイズとして検出することができる。したがって、B信号の明度の変化をしきい値Ref2(B)を用いて検出する。しきい値Ref2(B)は、次の値のうち最も小さな値とすればよい。以下では、しきい値Ref2(R),Ref2(G),Ref2(B)を示している。
(1)明度の高い無彩色のゴミを検出する場合
青緑の線をノイズとして誤って検出することがないように、赤の補色である青緑を読取った場合に、ラインセンサ213R以外のラインセンサ213G,213Bのいずれか一方が出力する明度と明度の最大値(255)との差Ref2(G),Ref2(B)とすればよい。赤紫の線をノイズとして誤って検出することがないように、緑の補色である赤紫を読取った場合に、ラインセンサ213G以外のラインセンサ213R,213Bのいずれか一方が出力する明度と最大明度(255)との差Ref2(R),Ref2(B)とすればよい。黄の線をノイズとして誤って検出することがないように、青の補色である黄を読取った場合に、ラインセンサ213B以外のラインセンサ213R,213Gのいずれか一方が出力する明度と最大明度(255)との差Ref2(R),Ref2(G)とすればよい。
(2)明度の低い無彩色のゴミを検出する場合
赤の線をノイズとして誤って検出することがないように、赤を読取った場合に、ラインセンサ213R以外のラインセンサ213G,213Bのいずれか一方が出力する明度と明度の最小値(0)との差Ref2(G),Ref2(B)とすればよい。緑の線をノイズとして誤って検出することがないように、緑を読取った場合に、ラインセンサ213G以外のラインセンサ213R,213Bのいずれか一方が出力する明度と最小値(0)との差Ref2(R),Ref2(B)とすればよい。青の線をノイズとして誤って検出することがないように、青を読取った場合に、ラインセンサ213B以外のラインセンサ213R,213Gのいずれか一方が出力する明度と最小値(0)との差Ref2(R),Ref2(G)とすればよい。
このようにして、しきい値Ref2(R),Ref2(G),Ref2(B)は、複数が求まるが、それらの最小値を用いればよい。
ここでは、黒色のゴミをノイズとして検出することを説明するが、黒色でなくても無彩色のゴミであれば検出することが可能である。無彩色のゴミであれば、R信号、G信号およびB信号の全てに影響を与えるからである。
また、ここでは白色の原稿を読取る場合を例に説明するが、原稿の色は白色に限定されることなく、どのような色であってもよい。
図15は、本実施の形態における画像読取装置のノイズ検出処理部の第1検出部の構成を示すブロック図である。図15を参照して、第1検出部310は、入力されるR信号、G信号、B信号それぞれから所定の特徴を有する領域を抽出するための第1明度差検出部301R、301G,301Bおよび第2明度差検出部302R,302G,302Bと、第2明度差検出部302R、302G,302Bで抽出された領域を周辺に拡張するための検出結果拡張処理部303R,303G,303Bと、否定論理和素子305R,305G,305Bと、論理積素子307R,307G,307Bと、検出エリア拡張処理部309R,309G,309Bとを含む。
R信号、G信号、B信号が1ラインずつ順に第1検出部310に入力される。なお、R信号、G信号、B信号は、複数ラインまとめて入力されてもよく、画像全体でまとめて入力されてもよい。
第1明度差検出部301Rは、R信号としきい値Ref1(R)とが入力される。第1明度差検出部301Rは、R信号から第1レベルの所定の特徴を有する領域を抽出する。第1レベルの所定の特徴を有する領域とは、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域と明度の差がしきい値Ref1(R)以上の領域である。そのような領域は、1画素以上の大きさであればよい。ここでは、第1レベルの所定の特徴を有する領域に含まれる画素を第1特徴画素という。
第1レベルの所定の特徴を有する領域は、エッジ抽出フィルタを用いて抽出するようにしてもよい。エッジ抽出フィルタは、エッジ領域のサイズごとに複数準備され、フィルタ処理の結果得られる値としきい値Ref1(R)とが比較される。そして、しきい値Ref1(R)との条件を満たす画素がエッジ領域の中心画素とされ、その条件をみたしたエッジ抽出フィルタからエッジ領域のサイズが求められる。
図16は、エッジ抽出フィルタの一例を示す図である。図16(A)は、R信号が1ラインずつ入力される場合に1画素のサイズのエッジ領域を検出するために用いられるエッジ抽出フィルタを示す。図16(B)は、R信号が複数ラインまとめて入力される場合に1画素のサイズのエッジ領域を検出するために用いられるエッジ抽出フィルタを示す。
図16(C)は、R信号が1ラインずつ入力される場合に3画素のサイズのエッジ領域を検出するために用いられるエッジ抽出フィルタを示す。図16(D)は、R信号が複数ラインまとめて入力される場合に3画素のサイズのエッジ領域を検出するために用いられるエッジ抽出フィルタを示す。
図16(E)は、R信号が1ラインずつ入力される場合に5画素のサイズのエッジ領域を検出するために用いられるエッジ抽出フィルタを示す。図16(F)は、R信号が複数ラインまとめて入力される場合に5画素のサイズのエッジ領域を検出するために用いられるエッジ抽出フィルタを示す。これらのエッジ抽出フィルタの成立条件は、次のようになる。
(1)明度が高いエッジ領域の判定条件は、画素Aと画素Bの明度の平均から画素Cの明度の平均を減算した値がしきい値Ref1(R)以上の場合である。
平均(画素Aと画素B)−平均(画素C)>Ref1(R)
この場合の中心画素は、画素Aと画素Bと画素Cのうち明度が最大の画素である。
(2)明度が低いエッジ領域の判定条件は、画素Cの明度の平均から画素Aと画素Bの明度の平均を減算した値がしきい値Ref1(R)以上の場合である。
平均(画素C)−平均(画素Aと画素B)>Ref1(R)
この場合の中心画素は、画素Aと画素Bと画素Cのうち明度が最小の画素である。
G信号、B信号についても、R信号に用いられるのと同様のエッジ抽出フィルタを用いることができる。
第1明度差検出部301R,301G,301Bでは、上述したエッジ抽出フィルタで算出された値と、しきい値Ref1(R),Ref1(G),Ref1(B)とが比較される。
図15に戻って、第1明度差検出部301Rで抽出された第1特徴画素を「1」とし、そうでない画素を「0」とした論理信号が、論理積素子307Rに出力される。
第2明度差検出部302Rは、R信号としきい値Ref2(R)とが入力される。第2明度差検出部302Rは、R信号から第2レベルの所定の特徴を有する領域を抽出する。第2レベルの所定の特徴を有する領域とは、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域と明度の差がしきい値Ref2(R)以上の領域である。そのような領域は、1画素以上の大きさであればよい。ここでは、第2レベルの所定の特徴を有する領域に含まれる画素を第2特徴画素という。しきい値Ref2(R)は、しきい値Ref1(R)よりも小さな値である。
第2レベルの所定の特徴を有する領域は、エッジ抽出フィルタを用いて抽出するようにしてもよい。エッジ抽出フィルタは、エッジ領域のサイズごとに複数準備され、フィルタ処理の結果得られる値としきい値Ref2(R)とが比較される。そして、しきい値Ref2(R)との条件を満たす画素がエッジ領域の中心画素とされ、その条件をみたしたエッジ抽出フィルタからエッジ領域のサイズが求められる。
第2明度差検出部302R,302G,302Bでは、上述したエッジ抽出フィルタで算出された値と、しきい値Ref2(R),Ref2(G),Ref2(B)とが比較される。
第2明度差検出部302Rで抽出された第2特徴画素を「1」とし、そうでない画素を「0」とした論理信号が、検出結果拡張処理部303Rに出力される。
検出結果拡張処理部303Rは、第2明度差検出部302Rで抽出された第2特徴画素の周辺の画素を第2特徴画素とすることにより、第2レベルの所定の特徴を有する領域を拡張する。すなわち、第2明度差検出部302Rから入力される論理信号の値が「1」の画素の周辺にある値が「0」の画素の値を「1」に変更する。これにより、ノイズ検出の精度を向上させることができる。領域を拡張した論理信号は、否定論理和素子305G、305Bに出力される。
第1明度差検出部301Gは、G信号としきい値Ref1(G)とが入力される。第1明度差検出部301Gは、G信号から第1レベルの所定の特徴を有する領域を抽出する。第1レベルの所定の特徴を有する領域とは、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域と明度の差がしきい値Ref1(G)以上の領域である。
第1レベルの所定の特徴を有する領域は、エッジ抽出フィルタを用いて抽出するようにしてもよい。エッジ抽出フィルタは、エッジ領域のサイズごとに複数準備され、フィルタ処理の結果得られる値としきい値Ref1(G)とが比較される。そして、しきい値Ref1(G)との条件を満たす画素がエッジ領域の中心画素とされ、その条件をみたしたエッジ抽出フィルタからエッジ領域のサイズが求められる。
第1明度差検出部301Gで抽出された特徴画素を「1」とし、そうでない画素を「0」とした論理信号が、論理積素子307Gに出力される。
第2明度差検出部302Gは、G信号としきい値Ref2(G)とが入力される。第2明度差検出部302Gは、G信号から第2レベルの所定の特徴を有する領域を抽出する。第2レベルの所定の特徴を有する領域とは、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域と明度の差がしきい値Ref2(G)以上の領域である。そのような領域は、1画素以上の大きさであればよい。ここでは、第2レベルの所定の特徴を有する領域に含まれる画素を第2特徴画素という。しきい値Ref2(G)は、しきい値Ref1(G)よりも小さな値である。
第2レベルの所定の特徴を有する領域は、エッジ抽出フィルタを用いて抽出するようにしてもよい。エッジ抽出フィルタは、エッジ領域のサイズごとに複数準備され、フィルタ処理の結果得られる値としきい値Ref2(G)とが比較される。そして、しきい値Ref2(G)との条件を満たす画素がエッジ領域の中心画素とされ、その条件をみたしたエッジ抽出フィルタからエッジ領域のサイズが求められる。
第2明度差検出部302Gで抽出された第2特徴画素を「1」とし、そうでない画素を「0」とした論理信号が、検出結果拡張処理部303Gに出力される。
検出結果拡張処理部303Gは、第2明度差検出部302Gで抽出された第2特徴画素の周辺の画素を第2特徴画素とすることにより、第2レベルの所定の特徴を有する領域を拡張する。領域を拡張した論理信号は、否定論理和素子305R、305Bに出力される。
第1明度差検出部301Bは、B信号としきい値Ref1(B)とが入力される。第1明度差検出部301Bは、B信号から第1レベルの所定の特徴を有する領域を抽出する。第1レベルの所定の特徴を有する領域とは、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域と明度の差がしきい値Ref1(B)以上の領域である。
第1レベルの所定の特徴を有する領域は、エッジ抽出フィルタを用いて抽出するようにしてもよい。エッジ抽出フィルタは、エッジ領域のサイズごとに複数準備され、フィルタ処理の結果得られる値としきい値Ref1(B)とが比較される。そして、しきい値Ref1(B)との条件を満たす画素がエッジ領域の中心画素とされ、その条件をみたしたエッジ抽出フィルタからエッジ領域のサイズが求められる。
第1明度差検出部301Bで抽出された特徴画素を「1」とし、そうでない画素を「0」とした論理信号が、論理積素子307Bに出力される。
第2明度差検出部302Bは、B信号としきい値Ref2(B)とが入力される。第2明度差検出部302Bは、B信号から第2レベルの所定の特徴を有する領域を抽出する。第2レベルの所定の特徴を有する領域とは、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域と明度の差がしきい値Ref2(B)以上の領域である。そのような領域は、1画素以上の大きさであればよい。ここでは、第2レベルの所定の特徴を有する領域に含まれる画素を第2特徴画素という。しきい値Ref2(B)は、しきい値Ref1(B)よりも小さな値である。
第2レベルの所定の特徴を有する領域は、エッジ抽出フィルタを用いて抽出するようにしてもよい。エッジ抽出フィルタは、エッジ領域のサイズごとに複数準備され、フィルタ処理の結果得られる値としきい値Ref2(B)とが比較される。そして、しきい値Ref2(B)との条件を満たす画素がエッジ領域の中心画素とされ、その条件をみたしたエッジ抽出フィルタからエッジ領域のサイズが求められる。
第2明度差検出部302Bで抽出された第2特徴画素を「1」とし、そうでない画素を「0」とした論理信号が、検出結果拡張処理部303Bに出力される。
検出結果拡張処理部303Bは、第2明度差検出部302Bで抽出された第2特徴画素の周辺の画素を第2特徴画素とすることにより、第2レベルの所定の特徴を有する領域を拡張する。領域を拡張した論理信号は、否定論理和素子305R、305Gに出力される。
否定論理和素子305Rには、検出結果拡張処理部303G,303Bそれぞれから領域を拡張した論理信号が入力される。否定論理和素子305Rは、入力された2つの論理信号の論理和を反転した論理信号を論理積素子307Rに出力する。すなわち、G信号およびB信号のいずれでも第2特徴画素でない画素を「1」とし、少なくとも一方で第2特徴画素である画素を「0」とする論理信号が出力される。
論理積素子307Rは、第1明度差検出部301Rから入力される論理信号と、否定論理和素子305Rから入力される論理信号の論理積を、検出エリア拡張処理部309Rに出力する。すなわち、R信号で第1特徴画素であって、B信号およびG信号のいずれでも拡張された第2特徴画素でない画素を「1」とし、他の画素を「0」とする論理信号が出力される。この論理信号で値が「1」の画素はノイズ画素を示す。したがって、否定論理和素子305Rと論理積素子307Rとにより、R信号から抽出された第1特徴画素のうちから、G信号およびB信号のいずれでも第2特徴画素として抽出されなかった画素がノイズ画素として判定される。
検出エリア拡張処理部309Rは、論理積素子307Rから入力される論理信号で「1」とされる画素の周辺の画素を「1」とすることにより、ノイズ画素の範囲を拡張する。これは、ノイズ画素の補正の精度を向上させるためである。範囲が拡張されたノイズ画素を「1」とする論理信号が、ノイズ補正部260に出力される。
否定論理和素子305Gには、検出結果拡張処理部303R,303Bそれぞれから領域を拡張した論理信号が入力される。否定論理和素子305Gは、入力された2つの論理信号の論理和を反転した論理信号を論理積素子307Gに出力する。すなわち、R信号およびB信号のいずれでも第2特徴画素でない画素を「1」とし、少なくとも一方で第2特徴画素である画素を「0」とする論理信号が出力される。
論理積素子307Gは、第1明度差検出部301Gから入力される論理信号と、否定論理和素子305Gから入力される論理信号の論理積を、検出エリア拡張処理部309Gに出力する。すなわち、G信号で第1特徴画素であって、R信号およびB信号のいずれでも拡張された第2特徴画素でない画素を「1」とし、他の画素を「0」とする論理信号が出力される。この論理信号で値が「1」の画素はノイズ画素を示す。したがって、否定論理和素子305Gと論理積素子307Gとにより、G信号から抽出された第1特徴画素のうちから、R信号およびB信号のいずれでも第2特徴画素として抽出されなかった画素がノイズ画素として判定される。
検出エリア拡張処理部309Gは、論理積素子307Gから入力される論理信号で「1」とされる画素の周辺の画素を「1」とすることにより、ノイズ画素の範囲を拡張する。これは、ノイズ画素の補正の精度を向上させるためである。範囲が拡張されたノイズ画素を「1」とする論理信号が、ノイズ補正部260に出力される。
否定論理和素子305Bには、検出結果拡張処理部303R,303Gそれぞれから領域を拡張した論理信号が入力される。否定論理和素子305Bは、入力された2つの論理信号の論理和を反転した論理信号を論理積素子307Bに出力する。すなわち、R信号およびG信号のいずれでも第2特徴画素でない画素を「1」とし、少なくとも一方で第2特徴画素である画素を「0」とする論理信号が出力される。
論理積素子307Bは、第1明度差検出部301Bから入力される論理信号と、否定論理和素子305Bから入力される論理信号の論理積を、検出エリア拡張処理部309Bに出力する。すなわち、B信号で第1特徴画素であって、R信号およびG信号のいずれでも拡張された第2特徴画素でない画素を「1」とし、他の画素を「0」とする論理信号が出力される。この論理信号で値が「1」の画素はノイズ画素を示す。したがって、否定論理和素子305Bと論理積素子307Bとにより、B信号から抽出された第1特徴画素のうちから、R信号およびG信号のいずれでも第2特徴画素として抽出されなかった画素がノイズ画素として判定される。
検出エリア拡張処理部309Bは、論理積素子307Bから入力される論理信号で「1」とされる画素の周辺の画素を「1」とすることにより、ノイズ画素の範囲を拡張する。これは、ノイズ画素の補正の精度を向上させるためである。範囲が拡張されたノイズ画素を「1」とする論理信号が、ノイズ補正部260に出力される。
以上説明したように、第1検出部310は、3つのラインセンサ213R,213G,213Bが出力するR信号、G信号およびB信号それぞれから第1特徴画素および第2特徴画素を抽出する。そして、次の画素をノイズ画素とする。
(1)R信号から抽出された第1特徴画素であって、G信号およびB信号において該第1特徴画素と原稿の同じ位置を読取った画素の全てが第2特徴画素でない画素。
(2)G信号から抽出された第1特徴画素であって、R信号およびB信号において該第1特徴画素と原稿の同じ位置を読取った画素の全てが第2特徴画素でない画素。
(3)B信号から抽出された第1特徴画素であって、R信号およびG信号において該第1特徴画素と原稿の同じ位置を読取った画素の全てが第2特徴画素でない画素。
このため、原稿を読取った画像から原稿台に存在するゴミにより発生するノイズを検出することができる。
<第2検出部>
第2検出部320は、第1検出部310とほぼ同じ構成である。第2検出部320が第1検出部310と異なる点は、しきい値が異なる。より具体的には、第2検出部320において、第1明度差検出部301R,301G,301Bに与えられるしきい値は、第1検出部310で用いられるしきい値Ref1(R),Ref1(G),Ref1(B)よりもエッジが検出されやすい小さい値とされ、第2明度差検出部302R,302G,302Bに与えられるしきい値は、第1検出部310で用いられるしきい値Ref2(R),Ref2(G),Ref2(B)よりもエッジが検出されやすい小さい値とされる。
また、第2検出部320を、第1検出部310から第2明度差検出部302R,302G,302Bを削除し、第1明度差検出部301R,301G,301Bの出力を検出結果拡張処理部303R,303G,303Bに入力するように構成してもよい。
また、第2検出部320は、入力されたRGB信号をL*a*b*表色系に変換し、輝度信号L*からエッジ領域を検出するようにしてもよい。エッジ領域を検出するために、図16に示したエッジ抽出フィルタを用いる。抽出されたエッジ領域に含まれる画素をノイズ画素とする。
また、第2検出部320を、輝度信号L*から孤立点を検出するようにしてもよい。孤立点の検出には、孤立点検出フィルタを用いて孤立点を検出する。検出された孤立点をノイズ画素とするものである。
<ノイズ検出処理部の第1の変形例>
図17は、ノイズ検出処理部の別の構成を示すブロック図である。図を参照して、第1の変形例におけるノイズ検出処理部259Aは、第1検出部310を含む。第1検出部310Aは、図15に示した第1検出部310と同様の構成であるが、制御部263と接続される点およびしきい値を2種類有する点で異なる。
第1検出部310Aは、第1明度差検出部301R,301G,301Bに与えられるしきい値Ref1(R),Ref1(G),Ref1(B)について、エッジ検出の精度が高いしきい値と、低いしきい値との2種類のしきい値を有する。また、第2明度差検出部302R,302G,302Bに与えられるしきい値Ref2(R),Ref2(G),Ref2(B)とにおいて、エッジ検出の精度が高いしきい値と、低いしきい値との2種類のしきい値を有する。そして、これら2種類のしきい値は選択可能とされる。
第1検出部310Aは、制御部263からしきい値選択信号が入力され、入力されるしきい値選択信号にしたがって、2種類のしきい値のいずれかを選択して、第1明度差検出部301R,301G,301Bと第2明度差検出部302R,302G,302Bとに与える。
制御部263は、原稿台205の位置が使用領域にある場合には、検出精度が高いしきい値を選択させるしきい値選択信号を第1検出部310Aに出力する。また、制御部263は、原稿台205の位置が使用領域にない場合には、検出精度が低いしきい値を選択させるしきい値選択信号を第1検出部310Aに出力する。
このように、原稿台が使用領域にある場合には、検出精度の高いしきい値を用いてノイズ画素が検出され、原稿台が使用領域にない場合には、検出精度の低いしきい値を用いてノイズ画素が検出される。このため、原稿台205が使用領域にある場合には、検出率は低いが誤検出されることなく検出精度を高くすることができ、原稿台205が使用領域にない場合には、検出率を向上させることができる。
<ノイズ検出処理部の第2の変形例>
図18は、ノイズ検出処理部のさらに別の構成を示すブロック図である。図を参照して、第2の変形例におけるノイズ検出処理部259Bは、図15に示した第1検出部310と同様の構成であるが、制御部263と接続される点および用いるフィルタを選択可能な点で異なる。
第1検出部310Bは、制御部263からフィルタ選択信号が入力される。第1検出部310Bは、第1検出部310と同様に、第1明度差検出部301R,301G,301Bおよび第2明度差検出部302R,302G,302Bでサイズの異なるエッジ抽出フィルタを複数有している。第1検出部310Bは、複数のエッジ抽出フィルタのうちからいずれか1つを用いてエッジ抽出処理を行なうことが可能である。また、第1検出部310と同様に、全てのエッジ抽出フィルタを用いてエッジ抽出処理を行なうことが可能である。フィルタ選択信号は、複数のエッジ抽出フィルタのうちからエッジ抽出に用いるフィルタを指定するための信号である。
制御部263は、原稿台205の位置が使用領域にある場合には、すべてのサイズのエッジ抽出フィルタを用いることを示すフィルタ選択信号を第1検出部310Bに出力する。また、制御部263は、原稿台205の位置が使用領域にない場合には、ゴミ情報記憶メモリ293から原稿台205の位置に対応するゴミ情報を読み出して、ゴミのサイズに対応するサイズのエッジ抽出フィルタを選択するためのフィルタ選択信号を第1検出部310Bに出力する。
第1検出部310Bは、制御部263から入力されるフィルタ選択信号に従って、フィルタを選択し、ノイズ画素を検出する。
このように、原稿台が使用領域にある場合には、全てのサイズのエッジ抽出フィルタを用いてノイズ画素が検出され、原稿台が使用領域にない場合には、原稿台205の位置で検出されたゴミのサイズに対応したサイズのエッジ抽出フィルタを用いてノイズ画素が検出される。このため、原稿台205が使用領域にある場合には、検出率は低いが誤検出されることなく検出精度を高くすることができ、原稿台205が使用領域にない場合には、検出精度を一定のレベルに維持しつつノイズ画素を検出することができる。
なお、制御部263は、原稿台205の位置が使用領域であるか否かに関わらず、ゴミ情報記憶メモリ293から原稿台205の位置に対応するゴミ情報を読み出して、ゴミのサイズに対応するサイズのエッジ抽出フィルタを選択するためのフィルタ選択信号を第1検出部310Bに出力するようにしてもよい。
上述した画像読取装置10は、次の発明概念も含まれる。
(1)前記第1抽出手段は、前記抽出された第1特徴画素の周辺の画素を第1特徴画素とする第1拡大手段をさらに含み、
前記第2抽出手段は、前記抽出された第2特徴画素の周辺の画素を第2特徴画素とする第2拡大手段をさらに含む、請求項4に記載の画像読取装置。
(2)前記複数のラインセンサは、互いに分光感度の異なるフィルタをそれぞれ含み、
原稿から反射した光を前記フィルタを介して受光する、請求項3に記載の画像読取装置。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の1つにおける画像読取装置を備えたMFPの斜視図である。 画像読取装置の内部構成の概略を示す図である。 原稿台を移動させるための機構を示す斜視図である。 読取った画像からゴミを読取ることにより発生するノイズを検出する原理を説明するための図である。 原稿台を裏面から見た平面図である。 読取部で読取られる原稿台上の位置を示す図である。 本実施の形態における画像読取装置の画像処理部の構成を示すブロック図である。 読取前検出部の概略構成を示すブロック図である。 重付係数テーブルの一例を示す図である。 原稿台を副走査方向に3分割した領域を示す図である。 読取前検出部の概略構成を示す別のブロック図である。 重付係数テーブルの一例を示す別の図である。 本実施の形態における画像読取装置のノイズ検出処理部の構成を示すブロック図である。 読取部が出力するRGB信号の一例を示す図である。 本実施の形態における画像読取装置のノイズ検出処理部の構成を示すブロック図である。 エッジ抽出フィルタの一例を示す図である。 ノイズ検出処理部の別の構成を示すブロック図である。 ノイズ検出処理部のさらに別の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 画像読取装置、20 画像形成装置、101 自動原稿搬送装置、103 本体部、200 原稿、201 タイミングローラ対、202 ローラ対、203 上部規制板、205 原稿台、205A マーク、206 光源、207 通紙ガイド、208 反射部材、209 反射ミラー、211 レンズ、213 読取部、213R,213G,213B ラインセンサ、215 画像処理部、217 モータ制御部、219 モータ、253 シェーディング補正部、255 ライン間補正部、257 色収差補正部、259 ノイズ検出処理部、261 プリンタインタフェース、263 制御部、271 読取前検出部、273 ADF制御部、291 ピーク値検出部、292 ゴミサイズ検出部、292A ゴミ明度検出部、293 ゴミ情報記憶メモリ、294,294A 汚れ度算出部、296,296A 重付係数テーブル、295 使用領域決定部、301R,301G,301B 第1明度差検出部、302R,302G,302B 第2明度差検出部、303R,303G,303B 検出結果拡張処理部、305R,305G,305B 否定論理和素子、307R,307G,307B 論理積素子、309R,309G,309B 検出エリア拡張処理部。

Claims (13)

  1. 原稿を副走査方向に走査するためのラインセンサと、
    原稿の搬送経路の一部を形成する原稿台と、
    前記原稿台を前記ラインセンサに相対して移動させる移動手段と、
    前記原稿台の前記ラインセンサに対する相対位置を検出する位置検出手段と、
    原稿を読取る前の段階で前記原稿台の移動可能な範囲全体に渡って前記原稿台を移動させて、前記原稿台を移動させている間に前記ラインセンサから出力されるデータから所定の特徴を有する特徴画素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された特徴画素と、該特徴画素が抽出されたデータを前記ラインセンサで読取った時点の前記原稿台の前記相対位置とに基づき、前記原稿台の前記相対位置ごとの汚れ度を決定する汚れ度決定手段と、
    原稿を搬送するための原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段により搬送される原稿を前記ラインセンサで走査する間、前記ラインセンサが出力するデータからノイズを検出するノイズ検出手段とを備え、
    前記原稿搬送手段により搬送される原稿を前記ラインセンサで走査する間、
    前記移動手段は、前記原稿台を移動させ、
    前記位置検出手段は、前記ラインセンサが原稿を読取った時点における前記原稿台の前記ラインセンサに対する相対位置を検出し、
    前記ノイズ検出手段は、前記検出された相対位置に対応する汚れ度に応じた精度で前記ラインセンサが出力するデータからノイズを検出する、画像読取装置。
  2. 前記ノイズ検出手段は、前記決定された相対位置ごとの汚れ度に基づいて、前記原稿台のゴミの少ない特定領域を決定する領域決定手段と、
    前記ラインセンサが出力するデータからノイズを検出する第1検出手段と、
    前記第1検出手段に比較して低い精度で前記ラインセンサが出力するデータからノイズを検出する第2検出手段と、
    前記検出された相対位置が前記特定領域であるか否かに応じて、前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力とを切換える切換手段とを含む、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記切換手段は、前記検出された相対位置が前記特定領域の場合に前記第1検出手段の出力を選択し、前記検出された相対位置が前記特定領域でない場合に前記第2検出手段の出力を選択する、請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、
    前記第1検出手段は、前記複数のラインセンサが出力する複数のデータそれぞれから所定の特徴を有する第1のレベルの第1特徴画素を抽出する第1抽出手段と、
    前記複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、前記複数のデータのうち1のデータから抽出された第1特徴画素を、他の全てのデータでは第1特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する第1ノイズ画素検出手段とを含み、
    前記第2検出手段は、前記複数のラインセンサが出力する複数のデータそれぞれから所定の特徴を有する第2のレベルの第2特徴画素を抽出する第2抽出手段と、
    前記複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、前記複数のデータのうち1のデータから抽出された第2特徴画素を、他の全てのデータでは第2特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する第2ノイズ画素検出手段とを含み、
    前記第1のレベルは、前記第2のレベルよりも高い、請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 前記第1抽出手段は、エッジ抽出フィルタを用いて算出された値を第1のしきい値と比較して、エッジ領域を抽出する第1エッジ抽出手段を含み、前記第1エッジ抽出手段によ
    り抽出されたエッジ領域に含まれる画素を前記第1特徴画素として抽出し、
    前記第2抽出手段は、エッジ抽出フィルタを用いて算出された値を第2のしきい値と比較して、エッジ領域を抽出する第2エッジ抽出手段を含み、前記第2エッジ抽出手段により抽出されたエッジ領域に含まれる画素を前記第2特徴画素として抽出し、
    前記第1のしきい値は、前記第2のしきい値よりも大きい、請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記第1抽出手段は、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域との明度の差が第1のしきい値以上ある領域を抽出する第1領域抽出手段を含み、前記抽出された領域を前記第1特徴画素として抽出し、
    前記第2抽出手段は、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域との明度の差が第2のしきい値以上ある領域を抽出する第2領域抽出手段を含み、前記抽出された領域を前記第2特徴画素として抽出し、
    前記第1のしきい値は、前記第2のしきい値よりも大きい、請求項4に記載の画像読取装置。
  7. 前記ノイズ検出手段は、前記決定された相対位置ごとの汚れ度に基づいて、前記原稿台のゴミの少ない特定領域を決定する特定領域決定手段と、
    前記ラインセンサが出力するデータから与えられたしきい値を用いてノイズ画素を検出するノイズ画素検出手段とを含み、
    前記検出された相対位置が前記特定領域の場合に前記ノイズ画素検出手段に第1のしきい値を与え、前記検出された相対位置が前記特定領域でない場合に前記ノイズ画素検出手段に第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値を与える制御手段をさらに備えた、請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 前記ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、
    前記ノイズ画素検出手段は、前記複数のラインセンサが出力するデータそれぞれから、エッジ抽出フィルタを用いて算出された値を与えられたしきい値と比較してエッジ領域を抽出し、前記抽出されたエッジ領域に含まれる画素を特徴画素として抽出するエッジ抽出手段を含み、
    前記複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、前記複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する、請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 前記ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、
    前記ノイズ画素検出手段は、前記複数のラインセンサが出力するデータそれぞれから、明度の変化が少ない領域であって、周辺の領域との明度の差が与えられたしきい値以上ある領域を抽出し、前記抽出された領域に含まれる画素を特徴画素として抽出する領域抽出手段を含み、
    前記複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、前記複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出する、請求項7に記載の画像読取装置。
  10. 前記汚れ度決定手段は、前記原稿台の前記相対位置ごとに前記特徴画素の連続する数を検出するサイズ検出手段を含む、請求項1に記載の画像読取装置。
  11. 前記汚れ度決定手段は、前記原稿台の前記相対位置ごとに前記特徴画素の明度を検出する明度検出手段を含む、請求項1に記載の画像読取装置。
  12. 前記ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、
    前記汚れ度決定手段は、前記抽出された特徴画素と、該特徴画素が抽出されたデータを前記複数のラインセンサで読取った時点の前記原稿台の前記相対位置とに基づき、前記原稿台の前記相対位置ごとに前記特徴画素の連続する数を決定するサイズ決定手段を含み、
    前記ノイズ検出手段は、前記決定された相対位置ごとのサイズに基づいて、前記原稿台のゴミの少ない特定領域を決定する特定領域決定手段と、
    抽出するエッジ領域のサイズに対応して複数のエッジ抽出フィルタを有し、前記複数のエッジ抽出フィルタの全てまたはいずれか1つを用いて算出された値をしきい値と比較してエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域に含まれる画素を特徴画素として抽出するエッジ抽出手段と、
    前記複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、前記複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出するノイズ画素検出手段とを含み、
    前記検出された相対位置が前記特定領域の場合に前記エッジ抽出手段に全てのエッジ抽出フィルタを用いてエッジ領域を抽出させ、前記検出された相対位置が前記特定領域でない場合には、前記検出された相対位置で前記特徴画素の連続する数に対応するエッジ抽出フィルタを用いてエッジ領域を抽出させる制御手段をさらに備えた、請求項1に記載の画像読取装置。
  13. 前記ラインセンサは、副走査方向に距離を隔てて複数が配置され、
    前記汚れ度決定手段は、前記抽出された特徴画素と、該特徴画素が抽出されたデータを前記複数のラインセンサで読取った時点の前記原稿台の前記相対位置とに基づき、前記原稿台の前記相対位置ごとに前記特徴画素の連続する数を決定するサイズ決定手段を含み、
    前記ノイズ検出手段は、抽出するエッジ領域のサイズに対応した複数のエッジ抽出フィルタを有し、前記検出された相対位置で前記特徴画素の連続する数に対応するエッジ抽出フィルタを用いて算出された値をしきい値と比較してエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域に含まれる画素を特徴画素として抽出するエッジ抽出手段と、
    前記複数のデータ間で原稿の同じ位置を読取った画素を比較し、前記複数のデータのうち1のデータから抽出された特徴画素を、他の全てのデータでは特徴画素でないことを条件にノイズ画素として検出するノイズ画素検出手段とを含む、請求項1に記載の画像読取装置。
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