JP4276992B2 - 吸着式暖房・給湯装置 - Google Patents

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Description

この発明は、温度の違いによる吸着剤の吸脱着作用と水等の冷媒の相変化を用いて加熱や冷却を行うためのものである。
従来から吸着式ヒートポンプを利用した熱サイクルシステムは、多岐にわたった分野で利用され、冷暖房装置や給湯器など、身近な機器にも応用されている一般的な技術である。しかしながら、近年において環境問題を踏まえた省エネルギー化の動きが活発になってきたことに伴い、吸着式ヒートポンプを利用した暖房装置、給湯装置等にも更なる効率化が求められている。
図5は、従来技術1の吸着式暖房・給湯装置の構成を示した図である。
第1容器201及び第2容器202は、冷媒として使用する水等の液体(以下、冷媒206と称する)が入れられており、冷媒206が蒸発しやすいように内部が真空に保たれた圧力容器である。
第1容器201内の上部には、シリカゲル等の吸着剤(以下、吸着剤205と称する)を備えた第1熱交換器210が設けられ、第1容器201内の下部には、第2熱交換器220が冷媒206に浸かった状態で設けられている。
第2容器202内の上部には、吸着剤205を備えた第3熱交換器230が設けられ、第2容器202の下部には、第4熱交換器240が冷媒206に浸かった状態で設けられている。
次に、図5の第1運転条件a11における流路を説明する。
(1)高温熱源入口260aに接続される配管250は、流路切替弁207aを介して配管211に接続され、配管211は第1熱交換器210を介して配管212に接続され、配管212は流路切替弁207bを介して配管251に接続され、高温熱源出口260bに接続される。
(2)中温水入口261aに接続される配管252は、流路切替弁207cを介して配管221に接続され、配管221は第2熱交換器220を介して配管222に接続され、配管222は流路切替弁207dを介して配管253に接続され、中温水出口261bに接続される。
(3)中温水入口261aに接続される配管252は、配管254と流路切替弁207aを介して配管231に接続され、配管231は第3熱交換器230を介して配管232に接続され、配管232は流路切替弁207bと配管255を介して、配管253に接続され、中温水出口261bに接続される。
(4)低温熱源入口262aに接続される配管235は、流路切替弁207cを介して配管241に接続され、配管241は第4熱交換器240を介して配管242に接続され、配管242は流路切替弁207dを介して配管236に接続され、低温熱源出口262bに接続される。
次に、図6の第2運転条件a12における流路を説明する。これは図5の流路切替弁207a乃至207dを切り替えたものである。
(1)高温熱源入口260aに接続される配管250は、流路切替弁207aを介して配管231に接続され、配管231は第3熱交換器230を介して配管232に接続され、配管232は流路切替弁207bを介して配管251に接続され、高温熱源出口260bに接続される。
(2)中温水入口261aに接続される配管252は、流路切替弁207cを介して配管241に接続され、配管241は第4熱交換器240を介して配管242に接続され、配管242は流路切替弁207dを介して配管253に接続され、中温水出口261bに接続される。
(3)中温水入口261aに接続される配管252は、配管254、流路切替弁207aを介して配管211に接続され、配管211は第1熱交換器210を介して配管212に接続され、配管212は流路切替弁207bを介して配管255、配管253に接続され、中温水出口261bに接続される。
(4)低温熱源入口262aに接続される配管235は、流路切替弁207cを介して配管221に接続され、配管221は第2熱交換器220を介して配管222に接続され、配管222は流路切替弁207dを介して配管236に接続され、低温熱源出口262bに接続される。
この構成における、冷媒206が吸着された状態の、第1熱交換器210及び第3熱交換器230に備えられた吸着剤205は、外部から高温の熱媒体を流すことで、吸着された冷媒206を脱離することができる。一方、それと同時に第2熱交換器220及び第4熱交換器240に外部から低温の熱媒体を流すことで、各容器内の冷媒206を凝縮させることができる。
また、冷媒206が脱離された状態の、第1熱交換器210及び第3熱交換器230に備えられた吸着剤205は、外部から低温の熱媒体を流すことで、冷媒206の吸着を行うことができる。一方、それと同時に第2熱交換器220及び第4熱交換器240に外部から低温の熱媒体を流すことで、各容器内の冷媒206を蒸発させることができる。
次に、図5の構成における吸着式暖房・給湯装置の第1運転条件a11について説明する。
第1容器201において、第1熱交換器210に、85℃程度の高温熱源260を通じる。第1熱交換器210に85℃程度の高温熱源260を通じると、第1熱交換器210に備えられた冷媒206が吸着された状態の吸着剤205が、第1熱交換器210から熱を得る。それによって、吸着剤205に吸着されていた冷媒206が脱離する。
同時に、第2熱交換器220に、中温度の水(段階によって20℃〜50℃程度まで変化する。運転開始時には、水道水と同等の温度であるが、定常運転に入ると、ある程度まで温度が上昇して安定する。以下、定常時の中温水の温度を〜℃程度の中温水261と称する)を通じる。第2熱交換器220に30℃程度の中温水261を通じると、第1容器201内から第2熱交換器220が熱を奪い、冷媒206を凝縮させる。この過程を経た結果、第2熱交換器220より35℃程度の中温水261が得られる。
なお、第1容器201内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤205に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
第2容器202において、第3熱交換器230に30℃程度の中温水261を通じる。第3熱交換器230に備えられた冷媒206を脱離した状態の吸着剤205は、冷媒206を吸着して熱を発生する。その熱を、第3熱交換器230に30℃程度の中温水261を通じることで、第3熱交換器230を介して、中温水261が奪う。
同時に、第4熱交換器240に図示しない室外機より供給される10℃程度の低温熱源262を通じる。第4熱交換器240に10℃程度の低温熱源262を通じると、第2容器202内の冷媒206が、10℃程度の低温熱源262から熱を得て蒸発する。この過程を経た結果、第3熱交換器230より、35℃程度の中温水261が得られる。
なお、前記第2容器202内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤205に吸着された冷媒量は時間と共に増加し、これに伴い蒸発量が減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
次に、前述の通り一定時間経過後は相変化が起こらなくなるため、上記で説明した第2運転条件a12に切り替え図6のように流路を変更する。
このように接続することで、今度は、第1容器201において、冷媒206が脱離した状態の吸着剤205を備えた第1熱交換器210側で吸着が起こり、第2熱交換器220側で蒸発が起こる。また、第2容器202において、冷媒206を吸着した状態の吸着剤205を備えた第3熱交換器230側で脱離が起こり、第4熱交換器240側で凝縮が起こる。こうして、再び熱交換が可能になる。ただし、やはり各容器内の冷媒量は有限なので、吸着剤205に吸着された冷媒量は時間と共に増加し、これに伴い蒸発量が減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
第1運転条件a11、第2運転条件a12を一定時間で切り替えてやるサイクルを続けることで、安定的に35℃程度の中温水261を得ることができるようになる。こうして得られた35℃程度の中温水261を、更に追い焚き等をしたうえで暖房の熱源として使用したり、給湯に利用したりする。
しかしながら、通常暖房や床暖房、給湯に利用できる温度は最低でも50℃程度であり、従来技術1で得られる35℃程度の中温水261では、直接利用するには温度が低い。従って、追い焚きにかなりの熱量を必要とし、結果的にはあまり効率が良くないことになる。そこで、その問題を解決するために従来技術2の図7のような方法も用いられている。
図7は従来技術2の構成図である。構成は従来技術1とほぼ同じであり、流路の一部を異にするものである。なお、従来技術1と同様な構成については同一符号を付しその説明を省略する。
従来技術2では、最終的に高い温度の中温水を取り出すために、中温水261とは別の、温度の異なる中温水263を別流路に用意する必要がある。このため、従来技術1とは若干流路構成が異なる。
以下に図7の第1運転条件b11における、図5と異なる部分の流路構成を説明する。
(3)中温水入口263aに接続される配管254は、流路切替弁207aを介して配管231に接続され、配管231は第3熱交換器230を介して配管232に接続され、配管232は流路切替弁207bを介して、配管255に接続され、中温水出口263bに接続される。
次に、図8の第2運転条件b12における流路を説明する。これは図7の流路切替弁207a乃至207dを切り替えたものである。ただし、切り替えた後の流路は、図7とほぼ同様であるので、図7と異なる流路構成のみを説明する。
(3)中温水入口263aに接続される配管254は、流路切替弁207aを介して配管211に接続され、配管211は第1熱交換器210を介して配管212に接続され、配管212は流路切替弁207bを介して配管255に接続され、中温水出口263bに接続される。
次に図7の構成における吸着式暖房・給湯装置の第1運転条件b11について説明する。
第1容器201において、第1熱交換器210に、85℃程度の高温熱源260を通じる。第1熱交換器210に85℃程度の高温熱源260を通じると、第1熱交換器210に備えられた冷媒206が吸着された状態の吸着剤205が、第1熱交換器210から熱を得る。それによって、吸着剤205に吸着されていた冷媒206が脱離する。
同時に、第2熱交換器220に、40℃程度の中温水261を通じる。第2熱交換器220に40℃程度の中温水261を通じると、第1容器201内から第2熱交換器220が熱を奪い、冷媒206を凝縮させる。この過程を経た結果、第2熱交換器220より45℃程度の中温水261が得られる。
なお、第1容器201内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤205に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
第2容器202において、第3熱交換器230に25℃程度の中温水263を通じる。第3熱交換器230に25℃程度の中温水263を通じると、第3熱交換器230に備えられた冷媒206を脱離した状態の吸着剤205は、冷媒206を吸着して熱を発生する。その熱を、第3熱交換器230に25℃程度の中温水263を通じることで、第3熱交換器230を介して中温水263が奪う。
同時に、第4熱交換器240に10℃程度の低温熱源262を通じる。第4熱交換器240に10℃程度の低温熱源262を通じると、第2容器202内の冷媒206が、10℃程度の低温熱源262から熱を得て蒸発する。この過程を経た結果、第3熱交換器230より、30℃程度の中温水263が得られる。
なお、前記第2容器202内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤205に吸着された冷媒量は時間と共に増加し吸着剤205は吸着してゆく、これに伴い、蒸発量が減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
次に、前述の通り一定時間経過後は相変化が起こらなくなるため、流路切替弁207a乃至207dを切り替えて、図8の様に流路を変更する。
このように接続することで第2運転条件b12として、第1容器201において、冷媒206が脱離した状態の吸着剤205を備えた第1熱交換器210側で吸着が起こり、第2熱交換器220側で蒸発が起こる。また、第2容器202において、冷媒206を吸着した状態の吸着剤205を備えた第3熱交換器230側で脱離が起こり、第4熱交換器240側で凝縮が起こる。こうして、再び熱交換が可能になる。
第1運転条件b11と第2運転条件b12を一定時間で切り替えてやるサイクルを続けることで、安定的に45℃程度の中温水261を得ることができるようになる。
特開2001−141328号公報 特開2002−295925号公報
この従来技術2によれば、従来技術1とは異なり、45℃程度の中温水を得ることが可能になる。従って、暖房や給湯に使用する際にも、追い焚きに必要な熱量が少なくて済む。
しかしながら、目的の温度の中温水を得るために、従来技術1は凝縮過程と吸着過程で同じ中温水を用いているのに対して、従来技術2では別の流路を用意して、凝縮過程では最終的に40℃程度の中温水を、吸着過程では25℃程度の中温水という2種類の温度の中温水を用いている。これは、吸着、蒸発過程の温度差を小さく、脱離、凝縮過程の温度差を大きくとってやる必要があるためで、45℃程度の中温水を取り出すためには、凝縮過程では最終的に40℃程度の中温水が必要であるが、吸着過程に40℃程度の中温水を用いると、吸着がほとんど起こらなくなってしまう。つまり、40℃程度の中温水を用いるために新たな流路を設けてやらなければならなくなり、設備の増大を招く。
また、結果的に吸着熱は捨てている形になるので、従来技術1の装置による熱効率(「出力熱量/入力熱量」)はCOP1.6〜1.7であったのに対し、装置の熱効率はCOP1.0以下と著しく低下してしまう。熱効率がCOP1.0以下である場合は、高温熱源をそのまま用いたほうが熱効率は良い。したがって省エネルギーには繋がらない。
すなわち、従来技術1の吸着式暖房・給湯装置では、熱源から熱効率よくエネルギーを取り出すことができるが、得られる温度の出力が35℃程度の中温水と低いために、暖房や給湯に利用するには相当量の追い焚きをする必要があった。一方、従来技術2の吸着式暖房・給湯装置では得られる中温水の温度が45℃程度と、高い温度の出力が得られるが、装置の熱効率が低下してしまい、省エネルギーに繋がらない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、なるべく高い温度の中温水を取り出してやると同時に、省エネルギーに貢献することを目的としたものである。
上記の問題点を解決するために本発明の吸着式暖房・給湯装置は次の構成を有している。
(A)水等の冷媒が入れられ、前記冷媒が低温で蒸発するように、内部を真空に保った第1容器及び第2容器と、前記第1容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第1熱交換器と、前記第1容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第2熱交換器と、前記第2容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第3熱交換器と、前記第2容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第4熱交換器とを有する吸着式暖房・給湯装置において、
(1)前記第1熱交換器及び前記第3熱交換器に高温熱源を入力することで、脱離熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第1容器、及び前記第2容器内の圧力を上昇させて、前記第1容器、及び第2容器内の気化した前記冷媒を凝縮させることで、前記第2熱交換器及び前記第4熱交換器に入力した中温水が凝縮熱を得る第1運転条件、
(2)前記第2熱交換器に低温熱源を入力することで、蒸発熱を得て、前記冷媒を気化させ、前記第1容器内の圧力を上昇させて、前記第1熱交換器に入力した循環中温水が吸着熱を得て、前記第1容器内の気化した前記冷媒を吸着し、前記第4熱交換器に前記第1熱交換器から熱を得た前記循環中温水を入力することで、さらに蒸発熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第2容器内の圧力を上昇させて、前記第2容器内の気化した前記冷媒を吸着することで、前記第3熱交換器に入力した前記中温水が吸着熱を得る第2運転条件、
(3)前記第1容器及び前記第2容器に対して、前記第1運転条件と前記第2運転条件とを一定時間で切り替える運転制御手段を有することを特徴とする。
(B)(A)の吸着式暖房・給湯装置において、
(1)水等の冷媒が入れられ、前記冷媒が低温で蒸発するように、内部を真空に保った第3容器及び第4容器と、第3容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第5熱交換器と、第3容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第6熱交換器と、第4容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第7熱交換器と、第4容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第8熱交換器とを有し、
(2)前記運転制御手段が、
(2−1)前記第1運転条件と同時に、前記第6熱交換器に低温熱源を入力することで、蒸発熱を得て、前記冷媒を気化させ、前記第3容器内の圧力を上昇させて、前記第5熱交換器に前記循環中温水が吸着熱を得て、前記第3容器内の気化した前記冷媒を吸着し、前記第8熱交換器に前記第5熱交換器から熱を得た前記循環中温水を入力することで、さらに蒸発熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第4容器内の圧力を上昇させて、前記第4容器内の気化した前記冷媒を吸着する事で、前記第7熱交換器に入力した前記中温水が吸着熱を得る第3運転条件、
(2−2)前記第2運転条件と同時に、前記第5熱交換器及び前記第7熱交換器に高温熱源を入力することで、脱離熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第3容器、及び前記第4容器内の圧力を上昇させて、前記第3容器、及び前記第4容器内の気化した前記冷媒を凝縮させることで、前記第6熱交換器及び前記第8熱交換器に入力した中温水が吸着熱を得る第4運転条件、
(2−3)前記第3容器、及び前記第4容器に対して前記第3運転条件と前記第4運転条件を一定時間で切り替える制御を行うことを特徴とする。
上記構成を有する吸着式暖房・給湯装置の作用効果について説明する。
本発明の(A)の吸着式暖房・給湯装置においては、高温熱源と低温熱源から汲み出した熱を熱源として、更に蒸発熱を得ることで、45℃〜50℃程度の比較的温度の高い中温水を作り出すことが可能である。従って、暖房や給湯に使用する際にも、追い焚きに必要な熱量が少なくて済む。
また、45℃〜50℃の程度の中温水を得るために、吸着過程で用いる中温水は、一方の容器の蒸発過程では従来と同様に低温熱源を用いるが、他方の容器の蒸発過程では一方の容器の吸着過程で作り出した中温水を再利用してやることによって確保できるため、新たな流路設備を必要としない。つまり、中温水を再利用することで、新たな熱源を用意しないで目的の45℃〜50℃程度の温度を作り出すことが出来る。
そして、45℃〜50℃比較的高い温度の中温水が得られるため、暖房、給湯に利用するために、追い焚きしてやるためのエネルギーが少なくてすむようになるので、システムの小型化が可能であり、理論効率はCOP1.3程度と従来技術1より多少劣るものの、高い温度の中温水が得られるという点において利便性が大幅に向上する。
さらに、(B)の吸着式暖房・給湯装置においては、高温熱源と低温熱源から汲み出した熱を熱源として、更に蒸発熱を得る為に、脱離過程と吸着過程を別々に設けてやり、前記過程を繰り返してやることで、流路切り替えにおいて高温熱源や低温熱源を使わない場面がなくなるため、常に高温熱源や低温熱源を受け入れてやることが出来る。また、常に同じ数の熱交換器から出力を得ているので、出力の安定化を図ることが可能となる。
そして同様に、蒸発熱から得た吸着熱により循環中温水の出力を得て、その循環中温水を再利用することで、さらに蒸発熱を得て、蒸発熱から得た吸着熱により中高温水を出力として得ることができ、上記過程を繰り返してやることで最終的に45℃〜50℃程度の比較的温度の高い中温水を作り出すことが可能である。また、前記過程を繰り返してやることで安定的に中温水を取り出すことが可能になる。
そして同様に、理論効率は従来技術1より多少劣るものの、高い温度の中温水が得られるという点で利便性が大幅に向上する。さらに、高温熱源を直接利用するよりも高い効率で運転できる範囲が広がるため、全体的に見れば省エネルギーを実現できる。
以下、本発明に係る吸着式暖房・給湯装置について、具体化した形態をあげ、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は請求項1に係る発明の吸着式暖房・給湯装置の実施例である。
第1容器1、第2容器2は冷媒として使用する水等の液体(以下、冷媒6と称する)が入れられており、冷媒6が蒸発しやすいように内部が真空に保たれた圧力容器である。
第1容器1内の上部にはシリカゲル等の吸着剤(以下、吸着剤5と称する)を備えた第1熱交換器10が設けられ、第1容器1内の下部には第2熱交換器20が冷媒6に浸かった状態で設けられている。
第2容器2内の上部には吸着剤5を備えた第3熱交換器30が設けられ、第2容器2の下部には第4熱交換器40が冷媒6に浸かった状態で設けられている。
次に、図1の第1運転条件a1における流路を説明する。
(1)高温熱源入口60aに接続される配管50は、開状態のバルブ79を介して配管33に接続され、配管33は配管31に接続される。配管31の片側は第3熱交換器30を介して配管32と、もう片側は開状態のバルブ71を介して配管11に接続され、配管11は第1熱交換器10を介して配管12に接続され、配管12は開状態のバルブ72を介して配管32に接続され、配管32は配管34に接続される。配管34はバルブ80を介して配管51に、そして、高温熱源出口60bに接続される。
(2)中温水入口61aに接続される配管52は、配管54に接続され、配管54は開状態のバルブ81を介して配管56に接続される。配管56は配管41に接続される。配管41の片側は第4熱交換器40を介して配管42に、もう片側は開状態のバルブ73を介して配管21に接続され、配管21は第2熱交換器20を介して配管22に接続される。配管22は開状態のバルブ74を介して配管42に接続される。配管42は配管57に接続される。配管57は開状態のバルブ82を介して配管55に接続し、配管55は配管53に、そして、中温水出口61bに接続される。
このように接続することで、第1熱交換器10と第3熱交換器30には85℃程度の高温熱源60を通じ、第2熱交換器20と第4熱交換器40には中温度の水(段階によって20℃〜50℃程度まで変化する。運転開始時には、水道水と同等の温度であるが、定常運転に入ると、ある程度まで温度が上昇して安定する。以下、定常時の中温水の温度を〜℃程度の中温水61と称する)を通じることが可能となる。
次に、図2の第2運転条件a2における流路を説明する。これは図1のバルブ71乃至82を切り替えたものである。
(1)中温水入口61aに接続される配管52は、開状態のバルブ77を介して配管58に接続され、配管58は配管31に接続される。配管31は第3熱交換器30を介して配管32に接続され、配管32は配管59に接続される。配管59は開状態のバルブ78を介して配管53に接続され、中温水出口61bに接続される。
(2)低温熱源入口62aに接続される配管25は、開状態のバルブ83を介して配管23に接続され、配管23は配管21に接続される。配管21は第2熱交換器20を介して配管22に接続され、配管22は配管24に接続される。配管24は開状態のバルブ84を介して配管26に接続され、低温熱源出口62bに接続される。
(3)配管12は配管14、循環ポンプ70を介して配管15に接続される。この循環ポンプ70により、配管14から配管15へ流体を循環させることができる。配管15は開状態のバルブ75を介して配管43に接続され、配管43は配管41に、配管41は第4熱交換器40を介して配管42に接続される。配管42は配管44に接続され、配管44は開状態のバルブ76を介して配管13に接続される。配管13は配管11に、配管11は第1熱交換器10を介して配管12に接続される。
このように接続することで、第1熱交換器10と第4熱交換器40は閉じた回路となって接続され、循環中温水63を循環する。(ここで言う循環中温水63は基本的には中温水61と同じものであるが、一時的に閉鎖した回路内を循環させて使用するため、便宜上、循環中温水63と称する。)また、第2熱交換器20には10℃程度の低温熱源62を通じ、第3熱交換器30には中温水61を通じ、中温水出口61bより、中温水61を取り出すことができる。
上記構成における、冷媒6が吸着された状態の、第1熱交換器10及び第3熱交換器30に備えられた吸着剤5は、外部から高温の熱媒体を流すことで、吸着された冷媒6を脱離することができる。一方、それと同時に第2熱交換器20及び第4熱交換器40に低温の熱媒体を流すことで、各容器内の冷媒6を凝縮させることができる。
また、冷媒6が脱離された状態の、第1熱交換器10及び第3熱交換器30に備えられた吸着剤5は、外部から低温の熱媒体を流すことで、冷媒6の吸着を行うことができる。一方、それと同時に第2熱交換器20及び第4熱交換器40に外部から低温の熱媒体を流すことで、各容器内の冷媒6を蒸発させることができる。
なお、一般的に脱離−凝縮過程では脱離する熱交換器の温度と、凝縮する熱交換器の温度差が大きいほうが望ましく、蒸発−吸着過程では蒸発する熱交換器と、吸着する熱交換器の温度差が少ないほうが望ましい。
次に図1の第1運転条件a1について説明する。
第1容器1において、第1熱交換器10に85℃程度の高温熱源60を通じる。第1熱交換器10に85℃程度の高温熱源60を通じると、第1熱交換器10に備えられた冷媒6が吸着された状態の吸着剤5が、第1熱交換器10から熱を得る。それによって、吸着剤5に吸着されていた冷媒6が脱離する。
同時に、第2熱交換器20に、40℃程度の中温水61を通じる。第2熱交換器20に40℃程度の中温水61を通じると、第1容器1内から第2熱交換器20が熱を奪い、冷媒6を凝縮させる。結果、第2熱交換器20より45℃程度の中温水61が得られる。
なお、第1容器1内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤5に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
次に第2容器2においても、第3熱交換器30に85℃程度の高温熱源60を通じる。第3熱交換器30に85℃程度の高温熱源60を通じると、第3熱交換器30に備えられた冷媒6が吸着された状態の吸着剤5が、第3熱交換器30から熱を得る。それによって、吸着剤5に吸着されていた冷媒6が脱離する。
同時に、第4熱交換器40に、40℃程度の中温水61を通じる。第4熱交換器40に40℃程度の中温水61を通じると、第2容器2内から第4熱交換器40が熱を奪い、冷媒6を凝縮させる。結果、第4熱交換器40より45℃程度の中温水61が得られる。
なお、第2容器2内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤5に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
次に図2の第2運転条件a2を説明する。これは前述の通り一定時間経過後は相変化が起こらなくなるため、バルブ71、72、73、74、79、80、81、82を閉じ、バルブ75、76、77、78を開けることによって流路を切り替えたものである。このように接続することで、流路切り替え後の第2運転条件a2は、以下のようになる。
第1容器1において、第1熱交換器10に25℃程度の循環中温水63を通じる。第1熱交換器10に循環中温水63を通じると、第1熱交換器10に備えられた冷媒6が脱離された状態の吸着剤5は、冷媒6を吸着する。同時に、第2熱交換器20に、10℃程度の低温熱源62を通じる。第2熱交換器20に10℃程度の低温熱源62を通じると、第2熱交換器20が冷媒6に熱を与えて、冷媒6を蒸発させる。この過程を経た結果、第1熱交換器10に通じる25℃程度の循環中温水63は温度を得て、第1熱交換器10を出る頃には30℃程度になる。なお、第1容器1内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤5に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
次に第2容器2において、第3熱交換器30に40℃程度の中温水61を通じる。第3熱交換器30に40℃程度の中温水61を通じると、第3熱交換器30に備えられた冷媒6が脱離した状態の吸着剤5は、冷媒6を吸着し、50℃程度となる。
同時に、第4熱交換器40に、第1熱交換器10から出た30℃程度の循環中温水63を通じる。第4熱交換器40に30℃程度の循環中温水63を通じると、第4熱交換器40が冷媒6に熱を与えて、冷媒6を蒸発させる。この過程を経た結果、第3熱交換器30へ熱が排出され続け、中温水61は熱を得ることになる。
なお、第2容器2内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤5に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。そして、第1運転条件a1と第2運転条件a2を一定の時間で切り替えてやるサイクルを続けることで、比較的高い温度である45℃〜50℃程度の中温水61が得られる。
従って、上記構成の吸着式暖房・給湯装置においては、冷媒6が入れられ、冷媒6が蒸発しやすいように内部が真空に保たれた第1容器1及び第2容器2と、第1容器1内に吸着剤5を備えた状態で設けられた第1熱交換器10と、第1容器1内に冷媒6の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第2熱交換器20と、第2容器2内に吸着剤5を備えた状態で設けられた第3熱交換器30と、第2容器2内に冷媒6の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第4熱交換器40とを有し、
(1)第1熱交換器10及び第3熱交換器30に85℃程度の高温熱源60を入力することで、脱離熱を得て、第2熱交換器20及び第4熱交換器40に中温水61を入力することで、吸着熱を得て中温水61が熱を得る第1運転条件a1、
(2)第2熱交換器20に10℃程度の低温熱源62を入力することで、蒸発熱を得て、第1熱交換器10に循環中温水63を入力することで、吸着熱を得て循環中温水63が熱を得て、第4熱交換器40に第1熱交換器10から熱を得た循環中温水63を入力することで、さらに蒸発熱を得て循環中温水63が熱を得て、第3熱交換器30に中温水61を入力することで、吸着熱を得て中温水61が熱を得る第2運転条件a2、
(3)第1容器1及び第2容器2に対して、第1運転条件a1と第2運転条件a2とを一定時間で切り替える運転制御手段を有することを特徴とするので、45℃〜50℃程度の比較的温度の高い中温水61を作り出すことが可能である。
このことにより、暖房や給湯に使用する際にも、追い焚きに必要な熱量が少なくて済むという優れた効果を奏する。
また、従来技術2とは異なり、45℃〜50℃程度の中温水を得るために、吸着過程で用いる中温水は、一方の容器の蒸発過程では従来と同様に低温熱源を用いるが、他方の容器の蒸発過程では一方の容器の吸着過程で作り出した中温水を再利用してやることによって確保できるため、新たな熱源を必要としない。つまり、中温水を再利用することで、新たな熱源を用意せずに目的の45℃〜50℃程度の温度を作り出すことが出来る。
そして、45℃〜50℃比較的高い温度の中温水が得られるため、暖房、給湯に利用するために、追い焚きしてやるためのエネルギーが少なくてすむようになるので、システムの小型化が可能であり、理論効率はCOP1.3程度と従来技術1より多少劣るものの、高い温度の中温水が得られるという点において利便性が大幅に向上する。
ただし、上記装置においては、高温熱源と低温熱源を必要としない状態が出来てしまい、中温水を通じる熱交換器の数も、運転状態によって異なる。よって、システムとしては若干アンバランスな点をもっている。そこで次に、この点を改良した、請求項2に係る発明の吸着式暖房・給湯装置の実施例を説明する。
図3及び図4は第2の実施例の構成を表した概略図である。
第1容器103乃至第4容器102は冷媒として使用する水等の液体(以下、冷媒106と称する)が入れられており、冷媒106が蒸発しやすいように内部が真空に保たれた圧力容器である。
第1容器103内の上部にはシリカゲル等の吸着剤(以下、吸着剤105と称する)を備えた第1熱交換器115が設けられ、第1容器103内の下部には第2熱交換器125が冷媒106に浸かった状態で設けられている。
第2容器101内の上部には吸着剤105を備えた第3熱交換器110が設けられ、第2容器101内の下部には第4熱交換器120が冷媒106に浸かった状態で設けられている。
第3容器104内の上部には吸着剤105を備えた第5熱交換器135が設けられ、第3容器104の下部には第6熱交換器145が冷媒106に浸かった状態で設けられている。
第4容器102内の上部には吸着剤105を備えた第7熱交換器130が設けられ、第4容器102の下部には第8熱交換器140が冷媒106に浸かった状態で設けられている。
次に図3の第1運転条件c1及び第3運転条件c3における流路を説明する。
(1)高温熱源入口160aに接続される配管150は、流路切替弁107aを介して配管111に接続され、配管111は第3熱交換器110を介して配管112に接続され、配管112は流路切替弁107bを介して配管151に接続され、高温熱源出口160bに接続される。
(2)また、高温熱源入口160aに接続される配管150は、配管118に分岐して流路切替弁107eを介して配管116に接続され、配管116は第1熱交換器115を介して配管117に接続され、配管117は流路切替弁107fを介して配管119に接続され、配管119は配管151に合流して接続され、高温熱源出口160bに接続される。
(3)中温水入口161aに接続される配管152は、流路切替弁107aを介して配管131に接続され、配管131は第7熱交換器130を介して配管132に接続され、配管132は流路切替弁107bを介して配管153に接続され、中温水出口161bに接続される。
(4)中温水入口161aに接続される配管152は、配管123に分岐して流路切替弁107cを介して配管121に接続され、配管121は第4熱交換器120を介して配管122に接続され、配管122は流路切替弁107dを介して配管124に接続され、配管124は配管153に合流して接続され、中温水出口161bに接続される。
(5)中温水入口161aに接続される配管152は、配管128に分岐して流路切替弁107gを介して配管126に接続され、配管126は第2熱交換器125を介して配管127に接続され、配管127は流路切替弁107hを介して配管129に接続され、配管129は配管153に合流して接続され、中温水出口161bに接続される。
(6)低温熱源入口162aに接続される配管154は、流路切替弁107gを介して配管146に接続され、配管146は第6熱交換器145を介して配管147に接続され、配管147は流路切替弁107hを介して配管155に接続され、低温熱源出口162bに接続される。
(7)配管137は流路切替弁107fを介して配管139に接続され、配管139は循環ポンプ170を介して配管143に接続される。この循環ポンプ170により、配管139から配管143へ流体を循環させることができる。配管143は流路切替弁107cを介して配管141に接続され、配管141は第8熱交換器140を介して配管142に接続される。配管142は流路切替弁107dを介して配管138に接続される。配管138は流路切替弁107eを介して配管136に接続され、配管136は第5熱交換器135を介して配管137に接続される。
このように接続することで、第5熱交換器135と第8熱交換器140は閉じた回路となって接続され、循環中温水163を循環する。また、第1熱交換器115及び第3熱交換器110には85℃程度の高温熱源160を通じ、第6熱交換器145には10℃程度の低温熱源162を通じ、第2熱交換器125、第4熱交換器120、及び第7熱交換器130には中温水161を通じ、中温水出口161bより、中温水161を取り出すことができる。
次に図4の第2運転条件c2及び第4運転条件c4における流路を説明する。これは図3の流路切替弁107a乃至107hを切り替えたものである。
(1)高温熱源入口160aに接続される配管150は、流路切替弁107aを介して配管131に接続され、配管131は第7熱交換器130を介して配管132に接続され、配管132は流路切替弁107bを介して配管151に接続され、高温熱源出口160bに接続される。
(2)また、高温熱源入口160aに接続される配管150は、配管118に分岐して流路切替弁107eを介して配管136に接続され、配管136は第5熱交換器135を介して配管137に接続され、配管137は流路切替弁107fを介して配管119に接続され、配管119は配管151に合流して接続され、高温熱源出口160bに接続される。
(3)中温水入口161aに接続される配管152は、流路切替弁107aを介して配管111に接続され、配管111は第3熱交換器110を介して配管112に接続され、配管112は流路切替弁107bを介して配管153に接続され、中温水出口161bに接続される。
(4)中温水入口161aに接続される配管152は、配管123に分岐して流路切替弁107cを介して配管141に接続され、配管141は第8熱交換器140を介して配管142に接続され、配管142は流路切替弁107dを介して配管124に接続され、配管124は配管153に合流して接続され、中温水出口161bに接続される。
(5)中温水入口161aに接続される配管152は、配管128に分岐して流路切替弁107gを介して配管146に接続され、配管146は第6熱交換器145を介して配管147に接続され、配管147は流路切替弁107hを介して配管129に接続され、配管129は配管153に合流して接続され、中温水出口161bに接続される。
(6)低温熱源入口162aに接続される配管154は、流路切替弁107gを介して配管126に接続され、配管126は第2熱交換器125を介して配管127に接続され、配管127は流路切替弁107hを介して配管155に接続され、低温熱源出口162bに接続される。
(7)配管117は流路切替弁107fを介して配管139に接続され、配管139は循環ポンプ170を介して配管143に接続される。この循環ポンプ170により、配管139から配管143へ流体を循環させることができる。配管143は流路切替弁107cを介して配管121に接続され、配管121は第4熱交換器120を介して配管122に接続される。配管122は流路切替弁107dを介して配管138に接続される。配管138は流路切替弁107eを介して配管116に接続され、配管116は第1熱交換器115を介して配管117に接続される。
このように接続することで、第1熱交換器115と第4熱交換器120は閉じた回路となって接続され、循環中温水163を循環する。また、第5熱交換器135及び第7熱交換器130には85℃程度の高温熱源160を通じ、第2熱交換器125には10℃程度の低温熱源162を通じ、第3熱交換器110、第6熱交換器145、及び第8熱交換器140には中温水161を通じ、中温水出口161bより、中温水161を取り出すことができる。
上記構成における、冷媒106が吸着された状態の、第1熱交換器115、第3熱交換器110、第5熱交換器135、及び第7熱交換器130に備えられた吸着剤105は、外部から高温の熱媒体を流すことで、吸着された冷媒106を脱離することができる。一方、それと同時に第2熱交換器125、第4熱交換器120、第6熱交換器145、及び第8熱交換器140に低温の熱媒体を流すことで、各容器内の冷媒106を凝縮させることができる。
また、冷媒106が脱離された状態の、第1熱交換器115、第3熱交換器110、第5熱交換器135、及び第7熱交換器130に備えられた吸着剤105は、外部から低温の熱媒体を流すことで、冷媒106の吸着を行うことができる。一方、その状態で第2熱交換器125、第4熱交換器120、第6熱交換器145、及び第8熱交換器140に外部から低温の熱媒体を流すことで、各容器内の冷媒106を蒸発させることができる。
なお、脱離、凝縮過程では脱離する熱交換器の温度と、凝縮する熱交換器の温度差が大きいほうが望ましく、蒸発、吸着過程では蒸発する熱交換器と、吸着する熱交換器の温度差が少ないほうが望ましい。
次に図3の構成の吸着式暖房・給湯装置の第1運転条件c1及び第3運転条件c3について説明する。
第1運転条件c1では以下の流れで熱交換を行う。
まず、第1容器103において、第1熱交換器115に、85℃程度の高温熱源160を通じる。第1熱交換器115に85℃程度の高温熱源160を通じると、第1熱交換器115に備えられた冷媒106が吸着された状態の吸着剤105が、第1熱交換器115から熱を得る。それによって、吸着剤105に吸着されていた冷媒106が脱離する。
同時に、第2熱交換器125に、40℃程度の中温水161を通じる。第2熱交換器125に40℃程度の中温水161を通じると、第1容器103内から第2熱交換器125が熱を奪い、冷媒106を凝縮させる。この過程を経た結果、第2熱交換器125より45℃程度の中温水161が得られる。
なお、第1容器103内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
また、第3容器104において、第5熱交換器135に第8熱交換器140と循環する25℃程度の循環中温水163を通じる。第5熱交換器135に25℃程度の循環中温水163を通じると、第5熱交換器135に備えられた冷媒106が脱離された状態の吸着剤105が、冷媒106を吸着して熱を発生する。そして、第5熱交換器135に25℃程度の循環中温水163を通じる事で、第5熱交換器135を介して循環中温水163が発生した熱を奪う。
同時に、第6熱交換器145に10℃程度の低温熱源162を通じる。第6熱交換器145に10℃程度の低温熱源162を通じると、第3容器104内の冷媒106が、10℃程度の低温熱源162から熱を得て蒸発する。その過程を経た結果、第5熱交換器135より、30℃程度の循環中温水163が得られる。
なお、第3容器104内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着できる冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い蒸発量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
第3運転条件c3では以下の流れで熱交換を行う。
まず、第2容器101において、第3熱交換器110に85℃程度の高温熱源160を通じる。第3熱交換器110に85℃程度の高温熱源160を通じると、第3熱交換器110に備えられた冷媒106が吸着された状態の吸着剤105が、第3熱交換器110から熱を得る。それによって、吸着剤105に吸着されていた冷媒106が脱離する。
同時に、第4熱交換器120に、40℃程度の中温水161を通じる。第4熱交換器120に40℃程度の中温水161を通じると、第2容器101内から第4熱交換器120が熱を奪い、冷媒106を凝縮させる。この過程を経た結果、第4熱交換器120より45℃程度の中温水161が得られる。
なお、第2容器101内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着された冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
次に第4容器102において、第7熱交換器130に40℃程度の中温水161を通じる。第7熱交換器130に40℃程度の中温水161を通じると、第7熱交換器130に備えられた冷媒106を脱離した状態の吸着剤105は、冷媒106を吸着して熱を発生する。
同時に、第8熱交換器140に、第5熱交換器135で熱を得た30℃程度の循環中温水163を通じる。第8熱交換器140に30℃程度の循環中温水163を通じると、第4容器102内の冷媒106が、循環中温水163から熱を得て蒸発する。結果、第7熱交換器130より50℃程度の中温水161が得られ、第8熱交換器140より25℃程度の循環中温水163が得られる。
なお、第4容器102内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着できる冷媒量は時間と共に減少し、これに伴い蒸発量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
以上で説明した第1運転条件c1と第3運転条件c3は同時に行われ、順次、熱交換を行う。
次に、図4に示される流路切り替え後の第2運転条件c2及び第4運転条件c4を、以下に説明する。
第2運転条件c2では以下の流れで熱交換を行う。
まず、第1容器103において、第1熱交換器115に第4熱交換器120と循環する25℃程度の循環中温水163を通じると、第1熱交換器115に備えられた冷媒106が脱離された状態の吸着剤105が、冷媒106を吸着して熱を発生する。そして、第1熱交換器115に25℃程度の循環中温水163を通じる事で、第1熱交換器115を介して循環中温水163が発生した熱を奪う。
同時に、第2熱交換器125に10℃程度の低温熱源162を通じる。第2熱交換器125に10℃程度の低温熱源162を通じると、第1容器103内の冷媒106が、10℃程度の低温熱源162から熱を得て蒸発する。この過程を経た結果、第1熱交換器115より、30℃程度の循環中温水163が得られる。
なお、第1容器103に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着できる冷媒量は時間とともに減少し、これに伴い蒸発量も減少する。よって、一定時間経過後にはほとんど変化しない。
また、第3容器104において、第5熱交換器135に85℃程度の高温熱源160を通じる。第5熱交換器135に85℃程度の高温熱源160を通じると、第5熱交換器135に備えられた冷媒106が吸着された状態の吸着剤105が、第5熱交換器135から熱を得る。それによって、吸着剤105に吸着されていた冷媒106が脱離する。
同時に、第6熱交換器145に、40℃程度の中温水161を通じる。第6熱交換器145に40℃程度の中温水161を通じると、第3容器104内から第6熱交換器145が熱を奪い、冷媒106を凝縮させる。この過程を経た結果、第6熱交換器145より45℃程度の中温水161が得られる。
なお、第3容器104内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着された冷媒量は時間とともに減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって一定時間後にはほとんど変化しない。
第4運転条件c4では以下の流れで熱交換を行う。
まず、第2容器101において、第3熱交換器110に40℃程度の中温水161を通じる。第3熱交換器110に40℃程度の中温水161を通じると、第3熱交換器110に備えられた冷媒106を脱離した状態の吸着剤105は、冷媒106を吸着して熱を発生する。
同時に、第4熱交換器120に、第1熱交換器115で得た30℃程度の循環中温水163を通じる。第4熱交換器120に30℃程度の循環中温水163を通じると、第2容器101内の冷媒106が、循環中温水163から熱を得て蒸発する。この過程を経た結果、第3熱交換器110より、50℃程度の中温水161が得られ、第4熱交換器120より、25℃程度の循環中温水163が得られる。
なお、第2容器101内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着できる冷媒量は時間とともに減少し、これに伴い蒸発量も減少する。よって一定時間経過後はほとんど変化しない。
また、第4容器102において、第7熱交換器130に85℃程度の高温熱源160を通じる。第7熱交換器130に85℃程度の高温熱源160を通じると、第7熱交換器130に備えられた冷媒106が吸着された状態の吸着剤105が、第7熱交換器130から熱を得る。それによって、吸着剤105に吸着されていた冷媒106が脱離する。
同時に、第8熱交換器140に、40℃程度の中温水161を通じる。第8熱交換器140に40℃程度の中温水161を通じると、第4容器102内から第8熱交換器140が熱を奪い、冷媒106を凝縮させる。この過程を経た結果、第8熱交換器140より45℃程度の中温水161が得られる。
なお、第4容器102内に充填された冷媒量は有限なので、吸着剤105に吸着された冷媒量は時間とともに減少し、これに伴い凝縮量も減少する。よって、一定時間経過後はほとんど変化しない。
以上で説明した第2運転条件c2と第4運転条件c4は同時に行われ、順次、熱交換を行う。
そして、第1運転条件c1及び第3運転条件c3と、第2運転条件c2及び第4運転条件c4を一定の時間で切り替えてやるサイクルを続けることで、比較的高い温度である45℃〜50℃程度の中温水161が得られる。
以上、本発明の吸着式暖房・給湯装置の実施例について説明したが、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな変更が可能である。
例えば、上記実施例では、吸着剤にシリカゲルを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、活性炭、ゼオライト、酸化アルミナ等を用いても良い。
また、上記実施例では、内部が低圧に備えられた容器は、その容器内の上部に吸着剤を備えた一方の熱交換器と、その容器内の下部に他方の熱交換器を備えているが、本容器は特に一体型でなくとも、同じ系であれば良いので、従来見られるような分離型のタンクにそれぞれ熱交換器を設けるような方式である事を妨げない。
また、上記実施例では、高温熱源、低温熱源、中温水にそれぞれ温度を設定してあるが、これは説明の便宜上、通常用いられる形態から引用した代表的な数値を設定しただけに過ぎず、実際に使用条件及び環境によって左右される場合もある他、脱離−凝縮、蒸発−吸着が行われ得る他の温度に設定することを妨げない。
このように、
(A)水等の冷媒106が入れられ、冷媒106が低温で蒸発するように、内部を真空に保った第1容器103及び第2容器101と、第1容器103内に吸着剤105を備えた状態で設けられた第1熱交換器115と、第1容器103内に冷媒106の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第2熱交換器125と、第2容器101内に吸着剤105を備えた状態で設けられた第3熱交換器110と、第2容器101内に冷媒106の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第4熱交換器120とを有する吸着式暖房・給湯装置において、
(1)第1熱交換器115及び第3熱交換器110に85℃程度の高温熱源160を入力することで、脱離熱を得て冷媒106を気化させ、第1容器103、及び第2容器101内の圧力を上昇させて、第1容器103、及び第2容器101内の気化した冷媒106を凝縮させることで、第2熱交換器125及び第4熱交換器120に入力した中温水161が凝縮熱を得る第1運転条件c1、
(2)第2熱交換器125に10℃程度の低温熱源162を入力することで、蒸発熱を得て、冷媒106を気化させ、第1容器103内の圧力を上昇させて、第1熱交換器115に入力した循環中温水163が吸着熱を得て、第1容器103内の気化した冷媒106を吸着し、第4熱交換器120に第1熱交換器115から熱を得た循環中温水163を入力することで、さらに蒸発熱を得て冷媒106を気化させ、第2容器101内の圧力を上昇させて、第2容器101内の気化した冷媒106を吸着することで、第3熱交換器110に入力した中温水161が吸着熱を得る第2運転条件c2、
(3)第1容器103及び第2容器101に対して、第1運転条件c1と第2運転条件c2とを一定時間で切り替える運転制御手段を有することを特徴とする吸着式暖房・給湯装置と、
(B)(A)請求項1の吸着式暖房・給湯装置において、
(1)水等の冷媒106が入れられ、冷媒106が低温で蒸発するように、内部を真空に保った第3容器104及び第4容器102と、第3容器104内に吸着剤105を備えた状態で設けられた第5熱交換器135と、第3容器104内に冷媒106の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第6熱交換器145と、第4容器102内に吸着剤105を備えた状態で設けられた第7熱交換器130と、第4容器102内に冷媒106の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第8熱交換器140とを有し、
(2)前記運転制御手段が、
(2−1)第1運転条件c1と同時に、第6熱交換器145に10℃程度の低温熱源162を入力することで、蒸発熱を得て、冷媒106を気化させ、第3容器104内の圧力を上昇させて、第5熱交換器135に循環中温水163が吸着熱を得て、第3容器104内の気化した冷媒106を吸着し、第8熱交換器140に第5熱交換器135から熱を得た循環中温水163を入力することで、さらに蒸発熱を得て冷媒106を気化させ、第4容器102内の圧力を上昇させて、第4容器102内の気化した冷媒106を吸着する事で、第7熱交換器130に入力した中温水161が吸着熱を得る第3運転条件c3、
(2−2)第2運転条件c2と同時に、第5熱交換器135及び第7熱交換器130に85℃程度の高温熱源160を入力することで、脱離熱を得て冷媒106を気化させ、第3容器104、及び第4容器102内の圧力を上昇させて、第3容器104、及び第4容器102内の気化した冷媒106を凝縮させることで、第6熱交換器145及び第8熱交換器140に入力した中温水161が吸着熱を得る第4運転条件c4、
(2−3)第3容器104、及び第4容器102に対して第3運転条件c3と第4運転条件c4を一定時間で切り替える制御を行うことを特徴とする吸着式暖房・給湯装置を用いれば、運転条件によって高温熱源や低温熱源を使わない場面がなくなるため、常に高温熱源や低温熱源を受け入れてやることが出来る。また、常に同じ数の熱交換器から出力を得ているので、出力の安定化を図ることが可能となる。
そして、蒸発熱から得た吸着熱により中低温水の出力を得て、その中温水を再利用することで、さらに蒸発熱を得て、発熱から得た吸着熱により中高温水を出力として得ることができ、45℃〜50℃程度の比較的温度の高い中温水を作り出すことが可能である。また、前記過程を繰り返してやることで安定的に中温水を取り出すことが可能になる。
そして、理論熱効率はCOP1.3程度と従来技術1より多少劣るものの、高い温度の中温水が得られるという点で利便性が大幅に向上する。さらに、高温熱源を直接利用するよりも高い熱効率で運転できる範囲が広がるため、全体的に見れば省エネルギーを実現できる。
なお、請求項2に係る発明の実施形態で示される吸着式暖房・給湯装置においては、第3熱交換器110、及び第7熱交換器130の吸着性能は、第1熱交換器115及び第5熱交換器135の吸着剤105の吸着性能よりも高く設定する事が望ましい。これは、循環中温水163を蒸発熱源にすることよって、吸着側がより高いレベルでの吸着性能を要求されるためで、吸着剤105の量を増やしたり、吸着剤105の材質を例えばシリカゲルよりも吸着性能の高い活性炭などに変更したりする事で、対応する事が考えられる。こうする事で、より熱効率よく熱交換を行う事が可能となる。
吸着式暖房・給湯装置における請求項1に係る発明の構成図であり、第1運転状態を示している。 吸着式暖房・給湯装置における請求項1に係る発明の構成図であり、第2運転状態を示している。 吸着式暖房・給湯装置における請求項2に係る発明の構成図であり、第1運転状態、及び第3運転状態を示している。 吸着式暖房・給湯装置における請求項2に係る発明の構成図であり、図3の流路を切り替えた第2運転状態、及び第4運転状態を示している。 吸着式暖房・給湯装置における従来技術1の構成図である。 吸着式暖房・給湯装置における従来技術1の構成図であり、図5の流路を切り替えたものである。 吸着式暖房・給湯装置における従来技術2の構成図である。 吸着式暖房・給湯装置における従来技術2の構成図であり、図7の流路を切り替えたものである。
符号の説明
1、2 容器
5 吸着剤
6 冷媒
10、20、30、40 熱交換器
11〜15 配管
21〜26 配管
31〜34 配管
41〜44 配管
50〜59 配管
60 高温熱源
60a 高温熱源入口
60b 高温熱源出口
61 中温水
61a 中温水入口
61b 中温水出口
62 低温熱源
62a 低温熱源入口
62b 低温熱源出口
63 循環中温水
70 循環ポンプ
71〜84 バルブ

Claims (2)

  1. 水等の冷媒が入れられ、前記冷媒が低温で蒸発するように、内部を真空に保った第1容器及び第2容器と、
    前記第1容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第1熱交換器と、
    前記第1容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第2熱交換器と、
    前記第2容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第3熱交換器と、
    前記第2容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第4熱交換器とを有する吸着式暖房・給湯装置において、
    (1)前記第1熱交換器及び前記第3熱交換器に高温熱源を入力することで、脱離熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第1容器、及び前記第2容器内の圧力を上昇させて、
    前記第1容器、及び第2容器内の気化した前記冷媒を凝縮させることで、前記第2熱交換器及び前記第4熱交換器に入力した中温水が凝縮熱を得る第1運転条件、
    (2)前記第2熱交換器に低温熱源を入力することで、蒸発熱を得て、前記冷媒を気化させ、前記第1容器内の圧力を上昇させて、
    前記第1熱交換器に入力した循環中温水が吸着熱を得て、前記第1容器内の気化した前記冷媒を吸着し、
    前記第4熱交換器に前記第1熱交換器から熱を得た前記循環中温水を入力することで、さらに蒸発熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第2容器内の圧力を上昇させて、
    前記第2容器内の気化した前記冷媒を吸着することで、前記第3熱交換器に入力した前記中温水が吸着熱を得る第2運転条件、
    (3)前記第1容器及び前記第2容器に対して、前記第1運転条件と前記第2運転条件とを一定時間で切り替える運転制御手段を有することを特徴とする吸着式暖房・給湯装置。
  2. 請求項1の吸着式暖房・給湯装置において、
    (1)水等の冷媒が入れられ、前記冷媒が低温で蒸発するように、内部を真空に保った第3容器及び第4容器と、
    第3容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第5熱交換器と、
    第3容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第6熱交換器と、
    第4容器内に吸着剤を備えた状態で設けられた第7熱交換器と、
    第4容器内に冷媒の蒸発及び凝縮を行うために設けられた第8熱交換器とを有し、
    (2)前記運転制御手段が、
    (2−1)前記第1運転条件と同時に、
    前記第6熱交換器に低温熱源を入力することで、蒸発熱を得て、前記冷媒を気化させ、前記第3容器内の圧力を上昇させて、
    前記第5熱交換器に前記循環中温水が吸着熱を得て、前記第3容器内の気化した前記冷媒を吸着し、
    前記第8熱交換器に前記第5熱交換器から熱を得た前記循環中温水を入力することで、さらに蒸発熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第4容器内の圧力を上昇させて、
    前記第4容器内の気化した前記冷媒を吸着する事で、前記第7熱交換器に入力した前記中温水が吸着熱を得る第3運転条件、
    (2−2)前記第2運転条件と同時に、
    前記第5熱交換器及び前記第7熱交換器に高温熱源を入力することで、脱離熱を得て前記冷媒を気化させ、前記第3容器、及び前記第4容器内の圧力を上昇させて、
    前記第3容器、及び前記第4容器内の気化した前記冷媒を凝縮させることで、前記第6熱交換器及び前記第8熱交換器に入力した中温水が吸着熱を得る第4運転条件、
    (2−3)前記第3容器、及び前記第4容器に対して前記第3運転条件と前記第4運転条件を一定時間で切り替える制御を行うことを特徴とする吸着式暖房・給湯装置。
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