JP4276495B2 - プライヤー - Google Patents

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本発明は、釣り上げた魚の口内に刺さった釣り針を能率良く外すためのプライヤーの構造に関するものである。
遊漁釣り(業としない釣り)では、魚を釣り上げたものの釣り針が、うまく口周囲に掛かっておらず、口内深くに刺さってしまうことが多い。いわゆる「針を飲み込まれた」という状況がそれである。この時ほとんどの魚は口を固く閉じているために、この状況に遭遇すると、釣り針取り外しに手間取るばかりか、結局釣り針やハリスを傷めてしまい、交換を余儀なくされることすらあり、大釣りのチャンスを逸してしまった釣り人も多い。
これに対処するための器具類は多種市販されている。代表的なものは、一本の金属線材の先端に切欠を設けた道具で、この切欠部分にハリスを通した上でこのハリス上を滑らせてこの道具先端を釣り針位置まで移動させて釣り針に引っ掛け、先端部分を押したり捻ったりしながら釣り針を外す、というものである。軽量で嵩張らず、また安価であることから盛んに購入されている。
或いは、ハリスに釣り針を結着したりオモリを付けたりする釣り仕掛け作りに用いる釣り用プライヤーを利用することもある。プライヤーの場合、釣り針外し以外の用途にも用いるので携行の邪魔になるわけではなく、上記専用品を持たない場合はほとんどこのプライヤーを用いている。
ところが、金属線材から成る専用品の場合、固く閉じてしまっている魚の口からハリスと器具とが突き出ていることになる。この状態で器具を突き動かすわけであるのでハリスが傷つきがちであり再使用不可能な状態まで傷んでしまうこともしばしばであった。また釣り針を変形させたり傷つけることも多い。しかも線材を動かす作業にはコツが必要であり、失敗も多い。
またプライヤーの場合には、釣り針に結着されたハリスが邪魔になってしまうし、上記専用品と異なり釣り針の位置を目で確かめながらプライヤー先端部を口の中に入れることとなるので余程大きな口を持つ魚でない限り、釣り針位置の確認のために何度もプライヤーを出し入れさせなければならない。
平成8年特許公開第019361号
即ち、ハリスを傷つけることなく、扱い方が簡便で、しかも小さな口の魚であっても、或いは固く閉じられてしまっていても、釣り針取り外し作業に充分な視認性が確保できるような釣り針外し具の出現が待たれていた。
以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果遂に本発明を成したものであり、その特徴とするところは、二本の部材を軸部で交差させる西洋鋏型プライヤーであって、魚の口内に掛かった釣り針を取り出すためのものであり、支点である該軸を挟んで力点である握り部の反対側に位置する作用点である釣り針把持部は、該軸部と連続するアーム部の先端に位置しており、該二本の部材を閉じた時に接触する該一対の釣り針把持部近傍の対向部分にそれぞれ、該二本の部材を閉じたときに形成され、開いたときに分断される形でハリス挿通孔を設けており、且つ該アーム部はそれぞれ外側に突き出て拡口部を形成している点にある。
即ち本発明は、肘を張った両腕のような形のアーム部によって視認性を維持しつつ、またハリスを案内レールとして簡単に用いることができる釣り針外し用のプライヤーであると言える。なお、本発明に係るプライヤーは釣り針外しとして用いて極めて好適なものであるが、専用品である必要はなく従来のプライヤーと同等の機能を具備したものであっても勿論良いものである。
本発明に係るプライヤーの構造は、西洋鋏型に分類されるものである。即ち、典型的な西洋鋏が刃部(作用点)と軸孔(支点)、柄部(力点)とにより構成される部材二本を開閉自在に交差させた構造であるのと照らすと、本発明プライヤーにおいては、「アーム部」とその先端にある「釣り針把持部」とを併せたものが「刃部」に相当し、「握り部」が「柄部」に相当する。
「握り部」の構造に関しては、通常のプライヤーと同様で良く何ら限定するものではない。従って、滑り止めを設ける、バネを設けて開いておくようにする、等々の構造のものを自由に採用して良い。
「アーム部」は、支点と作用点を結ぶものである。本発明においてこのアーム部は、外側に突き出て拡口部を形成している。ここで「外側」は、プライヤーを開いてゆく方向を意味しており、外側に突き出ることでアーム部は、肘を張った状態で両腕を開閉するような構造となる。この拡口部は、本発明に係るプライヤーを魚の口に差し込む際に、その口を拡げておくためのものである。拡口部の存在によってプライヤーを入れた後の魚の口内の視認性を充分確保できるが、アーム部をその途中で折曲して先端側を傾斜させておくと作業性が向上し更に良好な視界が得られ好適である。
「釣り針把持部」は、実際に釣り針をつかむ部分であり、アーム部の先端に位置している。釣り針をつかむのに適した構造であることが望ましいが、他の用途にも用いるのであれば、特殊な構造ではなく従来のプライヤーの先端(くわえ部と呼ばれる)の構造と同様で良い。なお、従来プライヤーを用いて魚の口内の釣り針を外す際には、釣り針に接続されているハリスが作業の邪魔になっていることが多かったが、本発明においては逆にハリスを案内レールとして活用するので邪魔にはならない。即ち、釣り針把持部(一対ある)の対向部(閉じれば接触する部分)の近傍に、閉じたときに形成され、開いたときに分断される形でハリス挿通孔が設けられている。従って、アーム部を閉じハリスを挟み込むようにしてこれをハリス挿通孔に入れ、ハリスを案内レールとしてアーム部先端をスライドさせながら魚の口に入れてゆくと、釣り針位置に達することになる。
本発明に係るプライヤーは、以下述べる如き効果を有する。
(1) ハリス挿通孔に挟み込んでプライヤーの先端を釣り針位置までスライドさせるものであるので、ハリスが邪魔にならない。
(2) ハリス挿通孔はプライヤーを開いてやると分断されるので、ハリスの把持をいつでも解除できるので、分断できない孔にハリスを通す場合に比して、高能率である。
(3) アーム部は拡口構造を採っているので、プライヤー先端を魚の口に入れて押し込んでゆくと自動的に魚の口が大きく開かれ、中の釣り針の位置を視認しやすくなる。
以下図面に基づいて本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1(a)(b)(c)は、本発明に係るプライヤー1(以下、本発明プライヤー1という)の一例を示すものであり、図より明らかなように本発明プライヤー1は概形としては、二つの棒状部材を交差させた状態で該交差箇所を可回動に連結した「西洋鋏」型の構造のものである。各棒状部材は、それぞれ握り部2、軸孔(採番省略)、アーム部3、釣り針把持部4とにより成り立っているが、本例の場合これらは一体的に成形されている。また両軸孔には軸材9が挿通固定されており、両部材を可回動に連結している。長さは、握り部2端部から軸孔中心までが約9cm、軸孔中心から釣り針把持部4までが約6cmのものである。
アーム部3は、軸孔位置から一旦外側に大きく張り出した後次第に狭まって先端に至るという形状をしているが、先端から約3cmの位置で折曲しここから先が約50°傾斜している。アーム部3の先端部は釣り針把持部4となっていて本発明プライヤー1を閉じた時両釣り針把持部4は接触しているが、これに近いアーム部3もまた接触している。そして該接触するアーム部3同士の対向面には、それぞれ半円柱状の溝5が刻設されており、接触すると円柱形のハリス挿通孔(採番せず)が形成されることとなる。形成されたハリス挿通孔には本発明プライヤー1使用に際してはハリスが嵌り込み滑ってゆくこととなるので、ハリスを傷つけることがないように開口端のエッジは曲面となるようアール取りがなされている。
図2(a)(b)は、本発明プライヤー1の使用方法の一例を経時的且つ概略的に示したものであり、まず釣り上げた魚Fから出ているハリスLを片手で持ち、本発明プライヤー1のアーム部3にある溝5で挟み込む(同図a)。この状態でハリスLはハリス挿通孔に嵌り込むことになる。魚の暴れかたがひどい場合でも、支持している片手に近いところのハリスLの動きは小さいので挟み込む作業は簡単である。
次に、ハリスLに沿って本発明プライヤー1をスライドさせ、先端を魚Fの口内に入れる。口内に入った本発明プライヤー1の先端部分は、やがてスライド不可能な位置に至ることになるが、ほとんどの場合はそこが釣り針H位置である。
この時本発明プライヤー1のアーム部3は拡口構造を採っているので、魚の口はこれによって開くことになる。従って、釣り針把持部4が実際に釣り針Hの位置にあるのかどうか、どのような角度で釣り針Hを把持したら良いのか、等々を目で確認しながら作業を進めることができる。同図(b)はその確認状態を示したものである。
また本例の本発明プライヤー1は、軸孔に近いアーム部3にハリスや道糸などの線材を切断するための刃部6、鉛オモリなどをカシメるための凹穴7等が設けられており、釣り針外し以外の用途に対応できるものである。上述したように本発明プライヤー1を使用して魚口内から釣り針を外す作業をした場合、当初は溝5内に嵌り込んでいたハリスLは、釣り針Hをつかむ作業をするためにアーム部3先端を開くと、ここから外れることが予想される。そして溝5から外れたハリスLは、両アーム部3に取り囲まれる空間に放り出されることになる。そこで、図3の如く凹穴7よりも前方位置にガード部8を設け、アーム部3をある程度以上開いてやらないと凹穴7位置或いは刃部6にハリスなどが侵入できないような構造とすれば、誤ってこの部分にハリスLが入り込み傷つけてしまうという危険性は減少する。勿論この場合、刃部6や凹穴7を使用する際にはアーム部3をまず大きく開いてやる必要がある。
アーム部3の拡口部の大きさ(幅)については、ここまで図示した例ではプライヤーを閉じた時の幅が最大部分で約4cmであり、主に中小型魚を対象としたものであるが、魚の種類によって実にさまざまであるので、複数サイズあるのが好ましい。また形状については、拡口部に幅のあるゾーンが長くなると、魚の口の中を釣り針把持部4が前後しても拡口状態は維持できることになるが、口の小さな魚に対しては使用できなくなるという欠点がある。そこで、軸孔側で最大幅とし、そこから徐々に幅が少しずつ狭まり、先端近くで急に接近して接触する、といった構造が好ましいと言える。
(a)乃至(c)は本発明に係るプライヤーの一例を示すものであり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は先端付近の斜視図である。 (a)(b)は、本発明に係るプライヤーの使用方法の一例を経時的且つ概略的に示したものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は概略斜視図である。 本発明に係るプライヤーの他の例を示す部分概略斜視図である。
符号の説明
1 本発明に係るプライヤー
2 握り部
3 アーム部
4 釣り針把持部
5 溝
6 刃部
7 凹孔
8 ガード部
F 魚
L ハリス
H 釣り針

Claims (1)

  1. 二本の部材を軸部で交差させる西洋鋏型プライヤーであって、魚の口内に掛かった釣り針を取り出すためのものであり、支点である該軸を挟んで力点である握り部の反対側に位置する作用点である釣り針把持部は、該軸部と連続するアーム部の先端に位置しており、該二本の部材を閉じた時に接触する該一対の釣り針把持部近傍の対向部分にそれぞれ、該二本の部材を閉じたときに形成され、開いたときに分断される形でハリス挿通孔を設けており、且つ該アーム部は、軸孔位置から一旦外側に張り出した後次第に狭まって先端に至るという形状の拡口部を形成すると共に、該二本の部材の回転軸に垂直な平面に対して30〜60°の角度で傾斜しているものであることを特徴とするプライヤー。
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