JP4276144B2 - 自動2輪車用ホイール及びその製法 - Google Patents

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Description

この発明は、スポーク式の自動2輪車用ホイール及びその製法であって、特にその成形ハブの構造に関する。
アルミダイキャスト製法等により全体が一体に成形されたホイールハブを、車軸の通るハブ円筒部と、その軸方向両端部に設けられた左右一対のフランジで構成し、フランジの片側にチェーン駆動用のスプロケットを、他方側にブレーキディスクを、それぞれボルトにより締結するとともに、各フランジの側面に外側へ開放された肉抜き部を設けたものがある(特許文献1参照)。
また、ハブ円筒部と左右のフランジを別体に形成し、各フランジの回転中心部に車軸挿入部を設け、かつその内側に肉抜き部を設けたものもある(特許文献2参照)。なお、本願において、ハブ及び各フランジの軸方向とは、ハブの回転中心軸方向を意味するものとする。
特開平11−321206号公報 特開平4−328001号公報
ところで、上記左右一対のフランジのうち、スプロケットを取付けている方のスプロケットフランジは駆動力が伝えられる部分であり、通常はブレ−キ力より駆動力の方が大きいため、十分なフランジ強度を持たせる必要があり、その反対側のブレ−キ側フランジと比較して厚肉となっている。
このため、ハブの全体重量が大きくなり易いので、軽量化を図るため肉抜き部を設けることが行われるが、より軽量化するためにはフランジのより内側へ肉抜き部を設けることが望まれる。
しかし、このような肉抜き部は、軸方向外方へ開放された凹形状に限定されるので、肉抜き部の形状に自ずから制約があり、必要強度が得られかつ十分な軽量化のために最適形状となる肉抜き部を自由に形成することは難しかった。
また、上記公知例のようにフランジをハブ円筒部と別体に形成すれば、スプロケットフランジのより内側へ肉抜き部を設けることができるが、やはり軸方向外方へ開放された凹形状に限定されることに変わりはない。そのうえ全体を一体に形成することはできない。しかし、製造効率上は、一回の成形で全体を一度に形成できることが望まれる。しかも中子等を有する複雑な金型を用いずに成形できることも望まれる。本願発明はこのような要請の実現を目的とする。
上記課題を解決するため本願の自動2輪車用ホイールに係る請求項1の発明は、ハブ及びリムとこれらを連結するスポークとを備え、前記ハブが、車軸を通す車軸穴が貫通形成されたハブ円筒部と、その軸方向一端側にチェーンスプロケットを取付けるため径方向へ突出形成されたスプロケットフランジを一体に備え、車軸の軸方向両端部を支持する一対の軸受間に設けられる長尺カラーをハブ円筒部内に配置した自動2輪車用ホイールにおいて、
前記スプロケットフランジの回転中心部に、前記車軸の軸受が取付けられる軸受挿入穴を前記車軸穴と同軸でかつより大径に設け、この軸受挿入穴より内側に、前記スプロケットフランジの肉厚内へ回転中心側から径方向外方へ入り込むように形成され、かつ前記回転中心方向に向かってのみ開放された肉抜き部を設けるとともに、
前記ハブの回転中心軸方向に沿って、前記肉抜き部を挟んで、前記軸受挿入穴と前記車軸穴を配置し、
前記車軸穴の軸方向端部で前記肉抜き部と前記ハブ円筒部との接続部に前記長尺カラーの芯出しをするカラー抑え用突部を形成し、
前記肉抜き部は、前記カラー抑え用突部から前記軸受挿入穴へ向かう所定範囲で前記軸受挿入穴側ほど前記肉抜き部が拡径し、最大径が前記軸受挿入穴及び前記車軸穴よりも大径になっていることを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記カラー抑え用突部はハブ円筒部の内方へ突出する環状凸部からなり、前記車軸穴は前記カラー抑え用突部へ向かって次第に細径化されるテーパー状をなすことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スプロケトフランジの肉厚内に、回転中心側から径方向へ向かって形成され軸方向中間部の径が軸方向両端部側の径よりも大きな肉抜き部を設けたので、必要強度が得られかつ十分な軽量化を実現するために最適形状となる肉抜き部を自由に形成することができ、フランジの強度を効率よく高めることができる。
また、軸穴内面で、ハブ円筒部とスプロケットフランジとの接続部近傍位置にカラー抑え用突部を形成するので、このカラー抑え用突部によって、最も応力が集中するハブ円筒部とスプロケットフランジとの接続部近傍を補強できる。
以下、図面に基づいて一実施形態を説明する。図1は、本願発明が適用されたオフロード系自動2輪車の車体左側面図を示す。前輪1はフロントフォーク2を介して車体フレーム3の前部に設けられたヘッドパイプ4へ回動自在に支持され、ハンドル5にて操向される。
車体フレーム3は、メインフレーム6,ピボットフレーム7,ダウンフレーム8及びロアフレーム9からなり、これらにより4サイクル式空冷式のエンジン10を支持する。
ピボットフレーム7はピボット軸11によりリヤアーム12の前端部を揺動自在に支持する。リヤアーム12の前部とメインフレーム6の間には、リンク機構を介してリヤサスペンション用のクッション13が支持され、リヤアーム12の後端部には車軸14により後輪15が支持される。
クッション13の下端部はリヤアーム12の前部下方に配置されたリンク機構に連結されている。このリンク機構は、リヤアーム12の前部下方に設けられている側面視三角形状をなすデルタリンク13aとリンクアーム13bを備える。デルタリンク13aはその3頂点のうちのA点でクッション13の下端部に接続され、B点にて取付ブラケット12aへ接続され、C点にてリンクアーム13bの後端部と接続される。取付ブラケット12aは左右のリヤアーム12間を連結するクロスメンバ12bの下面へ設けられて下方へ突出している。リンクアーム13bは前後方向へ配置され、その前端部はピボットフレーム7にD点で接続されている。
後輪15はエンジン10のドライブスプロケット16と後輪15に設けられたドリブンスプロケット17に巻き掛けられたチェーン18を介してエンジン10により駆動される。符号19はシートである。
図2は後輪支持部の拡大側面図である。後輪15はドリブンスプロケット17と同軸で車軸14に支持されるハブ20を備える。ドリブンスプロケット17はボルト21でハブ20のスプロケットフランジ22へ取付けられている。ボルト21は周方向へ等間隔で複数設けられている。符号22aはスプロケットフランジ22の外周部に設けられたボルト取付部、22bはスポーク取付部である。
図3は車軸14の軸方向に沿う後輪15の断面を示す。後輪15はハブ20及びこれとスポーク23を介して連結されるリム24と、このリム24に取付けられるタイヤ25を備える。スポーク23は一端部をスプロケットフランジ22及びブレーキフランジ32へ外側から内側に向けて挿入し、他端部を車体中心上に配置されたリム24に設けられているニップル(図示省略)へ貫通させ、スポーク23とニップルの締め付け軸力によりリム24の位置形状を保持するようになっている。
ハブ20は、車軸14が貫通するハブ円筒部30と、その軸方向両端側に径方向へ一体に突出形成されたスプロケットフランジ22及びブレーキフランジ32を有する。スプロケットフランジ22は、ハブ円筒部30の軸方向端部から連続して径方向外方へ拡開する斜面部31と、この斜面部31の外周部に径方向へ突出するボルト取付部22aを有する。
斜面部31は、比較的緩やかな傾斜をなし、ハブ円筒部30との接続部における断面変化を緩やかしている。また斜面部31の中間部にはスポーク23の中心側端部が連結される。符号21aはボルト21と締結するナットである。
ハブ円筒部30の軸方向におけるスプロケットフランジ22と反対側にはブレーキフランジ32が形成され、この外周部にはディスク式リヤブレーキを構成するディスクロータ26の内周側がボルト27及びナット27aにて取付けられている。符号28はブレーキキャリパである。
スプロケットフランジ22の回転中心部には軸受ホルダー部33が設けられ、その内側に軸受挿入穴33aが設けられている。この軸受挿入穴33aには車軸14の軸受34が嵌合されている。スプロケットフランジ22の外側面で軸受ホルダー部33の周囲には、軸方向外方から凹入形成されたスポーク取付用の凹部35が設けられている。凹部35は軸方向外方へ開放されている。
軸受34は、軸方向内方を長尺カラー37の一端部で位置決めされ、外方はリヤアーム12との間に配置されたフランジカラー36により位置決めされている。
長尺カラー37はハブ円筒部30を車幅方向へ貫通して形成された車軸穴38内を左右へ長く配置され、他端側はブレーキフランジ32の回転中心部に形成された軸受挿入穴39に嵌合された軸受40の軸方向内側によって位置決めされる。軸受40の軸方向内側は軸受挿入穴39の端部に形成されたブレーキフランジ32の段部によって位置決めされ、外側はリヤアーム12との間に配置されたフランジカラー41により位置決めされる。軸受挿入穴39は、同33a及び車軸穴38と同軸である。
スプロケットフランジ22の肉厚内には、軸方向断面が略山形をなす肉抜き部42が形成されている。この肉抜き部42は、ハブ20の軸方向にて、斜面部31とハブ円筒部30との接続部近傍部から軸受挿入穴33aの近傍にかけた幅で形成され、かつ回転中心側から径方向外方へ入り込むように形成されている。
左右一対のフランジのうち、スプロケットフランジ22はチェーン18及びドリブンスプロケット17を介してエンジン10の駆動力が伝えられる部分であって(図1参照)、十分なフランジ強度を持たせる必要があり、通常はブレ−キ力より駆動力の方が大きいため、軸方向反対側のブレ−キ側フランジ32よりは大型に形成されて必要強度を確保するとともに、凹部35及び肉抜き部42を形成することにより軽量化されている。
図4はハブ20の軸方向断面を拡大して示す図である。ハブ20は、アルミ合金からなる一体成形品であり、大量生産に適した生産性の観点から、ダイキャスト製法により製造されることが好ましい。但し、鍛造や重力鋳造等の他の公知方法も可能である。
ハブ20は、スプロケットフランジ22、ハブ円筒部30及びブレーキフランジ32からなる全体が一体に成形されている。車軸穴38はスプロケットフランジ22側へ向かって次第に細径化されるテーパー状をなし、斜面部31とハブ円筒部30の接続部近傍には内方へ突出する環状凸部からなるカラー抑え43が一体に形成されている。カラー抑え43は、車軸穴38と肉抜き部42を区画し、車軸穴38の最小径部分でもある。
カラー抑え43は、長尺カラー37の芯出しをするために設けられ、従来は図中に仮想線の符号44で示すように、軸方向中間部に形成されていることが多いが、本実施形態では、肉抜き部42側となる軸方向一方側へ偏って形成されている。図中の符号22c及び32aはそれぞれボルト用の通し穴である。
ハブ20における軸受の組立手順は、最初に軸受40を軸受挿入穴39へ圧入してブレーキフランジ32の段部により位置決めして基準側を作り、その後に反対の軸受挿入穴33a側から長尺カラー37を車軸穴38内へ挿入し、続いて軸受34を軸受挿入穴33aへ圧入するようになっている。したがって、長尺カラー37の組立時における基準が軸受40側となるので、反対側の軸受34近傍へカラー抑え43を設けることにより、芯振れし易い長尺カラー37の軸受34側の端部を抑えて効果的に芯出しすることができる。
図5はハブ20の成形方法を示す概念図である。ハブ20を成形する金型は、左右上下の分割型50〜80で形成され、分割型50と分割型60はハブ円筒部30の軸方向において図の左右へスライドする。
分割型50はスプロケットフランジ22の軸方向外側及び軸受ホルダー部33並びに軸受挿入穴33a及び肉抜き穴42の一部を形成する。分割型60はブレーキフランジ32の軸方向外側及び車軸挿入穴39の基本形状を形成する。
分割型70と80は、図の上下方向へスライドし、ハブ円筒部30,スプロケットフランジ22及びブレーキフランジ32の各径方向外表面側を形成する。
分割型50はボルト用通し穴22cを形成するピン状部51,凹部35を形成する突部52,軸受挿入穴33a及び肉抜き部42の一部を形成するべく軸方向へ突出する中央突部53を備える。
分割型60はボルト用通し穴32aを形成するピン状部61,車軸穴38を形成するべく軸方向へ長く突出する中央突部62を備える。中央突部62は突出方向へ先細り状に形成し、その先端は中央突部53の先端へ対向する細径部63をなし、この細径部63の外周側にカラー抑え43を形成するようになっている。
中央突部62の周囲には、軸方向内方へ突出する突部64が形成され、軸受ホルダー部32の軸方向外側面凹部を形成するようになっている。
分割型70はボルト取付部22cの軸方向内面側を形成する凹部71,斜面部31の径方向外表面を形成する斜面部72、ハブ円筒部30の外周部を形成する円筒形成部73、ブレーキフランジ32の径方向外表面側を形成するブレーキフランジ部74を有する。分割型80も同様に凹部81,斜面部82,ハブ円筒部83,ブレーキフランジ部84を有する。
これらの分割型50〜分割型80を合わせると、キャビティ90〜98の基本形状が形成される。このうち、キャビティ90はハブ円筒部30に相当する。91はカラー抑え43に相当する。92は斜面部31の内周側で肉抜き部42が形成される部分に相当する。93は肉抜き部42の外側部分の輪郭線である。94は軸受ホルダー部32に相当する。95は斜面部31の外周側部分に相当する。96はボルト取付部22aに相当する。97はブレーキフランジ部32に相当する。98はボルト取付部32aに相当する。さらに分割型50及び60の中央突部53及び63の間に形成される空間は切除対象部分100(仮想線のハッチングで示す)に相当する部分を形成する。切除対象部分100はキャビティ92で形成される部分と連続し、肉抜き部42に相当する部分を含んで中実に形成される。
この金型を用いて成形すると、各キャビティに充填された溶融金属により、ほぼ図4に示す断面形状に成形される。但し、肉抜き部42は形成されず、代わりに切除対象部分100が他の成形部と連続一体に形成される。切除対象部分100は、分割型50及び60の中央突部53及び63間における空間からキャビテイ92にかけて形成されるので、この中実の切除対象部分100を、型成形後の機械加工により径方向へ輪郭線93まで切削し、図6に示すような最終的な形の肉抜き部42を形成する。
図6は肉抜き部42を示す部分断面図である。ここで、軸受挿入穴33aの穴径をa,車軸穴38の最小径をb,肉抜き部42の最大径をcとすれば、c>a>bである。すなわち、肉抜き部42を挟んで軸方向両側の軸受挿入穴33aと車軸穴38の穴径が小さいので、型成形時に肉抜き部42を同時に形成しようとしても、軸方向の分割型50,60のみでは、肉抜き部42を形成できず、中子を用いた複雑な金型が必要になる。
しかし、分割型50及び60の中央突部53及び63間等にて形成される中実の切除対象部分100を機械加工で切削する際に、径方向外方へ輪郭線93まで削除することにより、回転中心方向へ開放された最終的な形状の肉抜き部42を形成することにより、中子を用いた金型を使用せずに肉抜き部42を形成できる。
次に、本実施形態の作用を説明する。上記したように大型のスプロケットフランジ22に凹部35及び肉抜き部42を設けたので、駆動力を受けるに足る大きな強度を確保しつつ、ハブ20の全体を軽量化できる。このとき、肉抜き部42はスプロケットフランジ22の軸方向内側に形成され、しかも最大径cを軸方向両端側に位置する軸受挿入穴33aの穴径a及び車軸穴38の最小径bよりも大きくなるよう比較的自由な形状にして、斜面部31の表面近傍から回転中心までの広範囲部分を肉抜きできるため、肉抜き部42を必要強度が得られかつ十分な軽量化を実現するために最適形状となるよう自由に形成することができ、スプロケトフランジ22の強度を効率よく高めることができる。
さらに、車軸穴38の内面で、ハブ円筒部30とスプロケットフランジ22との接続部近傍位置に環状凸部からなるカラー抑え43を形成するので、このカラー抑え43によって、最も応力が集中するハブ円筒部とスプロケットフランジ22との接続部近傍を補強できる。特に、本実施形態では肉抜き部42を軸方向でカラー抑え43と軸受挿入穴33aの間に形成して斜面部31の内側を比較的薄肉にしたが、このようにしてもハブ円筒部30とスプロケットフランジ22との接続部近傍を効果的に補強できる。
そのうえ、スプロケットフランジ22へ比較的緩やかな傾斜の斜面部31を設け、ハブ円筒部30との接続部における断面変化を緩やかにしたため、この形状によっても、ハブ円筒部30とスプロケットフランジ22との接続部に対する応力集中を回避できる。
さらに、図5に示したように、ハブ20は全体を分割型50〜80等よりなる比較的簡単な金型を用いて一回の成形で一体に成形できるとともに、肉抜き部42は上記成形後に機械加工でスプロケットフランジ22の肉厚内へ回転中心側から径方向へ切削して形成した。このため、中子を用いずに成形でき、複雑で高価な金型の使用せず安価に製造できる。
すなわち、肉抜き部42は回転中心側へのみ開放され、かつ最大径cは軸方向左右に位置する軸受挿入穴33aの穴径a及び車軸穴38の最小径bよりも大きくなるため、このような肉抜き部42を有するハブ20全体を一体にかつ一回で形成する場合は、中子等を有する複雑な型構造を用いなければならなかった。
仮に、中子を用いずにハブ全体を一回で成形する場合は、肉抜き部の位置がスプロケットフランジの外側面等、軸方向から成形されるものに限定され、肉抜き部が軸方向に開放された形状に限定されるので、肉抜き部の形状に自ずから制約があり、必要強度が得られかつ十分な軽量化のために最適形状となる肉抜き部を自由に形成することは難しかった。
また、このように中子を使用しないと、次のような利点が得られる。
a:低コストで成形できる。
b:高速射出で効率よく成形ができる。
c:中子の動作変動に基づく製品形状のバラツキや品質変化がなくなり、内部品質を安定化することができる。
d:機械加工により強度調整が自由でき、強度調整の度に金型側を修正する必要がない。
そのうえ、ハブ円筒部30とスプロケットフランジ22との接続部近傍位置にカラー抑え43を形成することにより、車軸穴38の軸方向一端部となる偏った位置へ配置したので、左右にスライドする分割型50、60のうち、一方の分割型50に設けた中央突部53で軸受挿入穴33aと肉抜き部42の一部を形成し、他方の分割型60に設けた中央突部62で車軸穴38を形成し、これらの中央突部53及び62の各先端部近傍にカラー抑え43を形成することができる。
本願発明が適用されたオフロード系自動2輪車の車体左側面図 後輪支持部の拡大側面図 車軸の軸方向に沿う後輪支持部分の拡大断面図 ハブの軸方向断面を拡大して示す図 ハブの成形方法を示す概念図 肉抜き部の拡大部分断面図
符号の説明
12:リヤアーム、15:後輪、17:ドリブンスプロケット、20:ハブ、22:スプロケットフランジ、23:スポーク、24:リム、30:ハブ円筒部、31:斜面部、32:ブレーキフランジ、33a:軸受挿入穴、34:軸受、38:車軸穴、42:肉抜き部、43:カラー抑え

Claims (5)

  1. ハブ及びリムとこれらを連結するスポークとを備え、前記ハブが、車軸を通す車軸穴が貫通形成されたハブ円筒部と、その軸方向一端側にチェーンスプロケットを取付けるため径方向へ突出形成されたスプロケットフランジを一体に備え、車軸の軸方向両端部を支持する一対の軸受間に設けられる長尺カラーをハブ円筒部内に配置した自動2輪車用ホイールにおいて、
    前記スプロケットフランジの回転中心部に、前記車軸の軸受が取付けられる軸受挿入穴を前記車軸穴と同軸でかつより大径に設け、この軸受挿入穴より内側に、前記スプロケットフランジの肉厚内へ回転中心側から径方向外方へ入り込むように形成され、かつ前記回転中心方向に向かってのみ開放された肉抜き部を設けるとともに、
    前記ハブの回転中心軸方向に沿って、前記肉抜き部を挟んで、前記軸受挿入穴と前記車軸穴を配置し、
    前記車軸穴の軸方向端部で前記肉抜き部と前記ハブ円筒部との接続部に前記長尺カラーの芯出しをするカラー抑え用突部を形成し、
    前記肉抜き部は、前記カラー抑え用突部から前記軸受挿入穴へ向かう所定範囲で前記軸受挿入穴側ほど前記肉抜き部が拡径し、最大径が前記軸受挿入穴及び前記車軸穴よりも大径になっていることを特徴とする自動2輪車用ホイール。
  2. 前記カラー抑え用突部はハブ円筒部の内方へ突出する環状凸部からなり、前記車軸穴は前記カラー抑え用突部へ向かって次第に細径化されるテーパー状をなすことを特徴とする請求項1の自動2輪車用ホイール。
  3. 前記カラー抑え用突部は、前記車軸穴の最小径部分であり、前記カラー抑え用突部の内径よりも前記軸受挿入穴の穴径の方が大きく、さらにこの軸受挿入穴の穴径よりも前記肉抜き部の最大径の方が大きいことを特徴とする請求項2の自動2輪車用ホイール。
  4. 前記スプロケットフランジは、ハブ円筒部の軸方向端部から連続して軸方向外方へ向かうほど外径が拡大する斜面部を備え、この斜面部の内側に前記肉抜き部を設けたことを特徴とする請求項1の自動2輪車用ホイール。
  5. ハブ及びリムとこれらを連結するスポークとを備え、前記ハブが、車軸を通す車軸穴が貫通形成されたハブ円筒部と、その軸方向一端側にチェーンスプロケットを取付けるため径方向へ突出形成されたスプロケットフランジを一体に備え、車軸の軸方向両端部を支持する一対の軸受間に設けられる長尺カラーをハブ円筒部内に配置し、
    前記スプロケットフランジの回転中心部に、前記車軸の軸受が取付けられる軸受挿入穴を前記車軸穴と同軸でかつより大径に設け、この軸受挿入穴より内側に、前記スプロケットフランジの肉厚内へ回転中心側から径方向外方へ入り込むように形成され、かつ前記回転中心方向に向かってのみ開放された肉抜き部を設けるとともに、
    前記ハブの回転中心軸方向に沿って、前記肉抜き部を挟んで、前記軸受挿入穴と前記車軸穴を配置し、
    前記車軸穴の軸方向端部で前記肉抜き部と前記ハブ円筒部との接続部に前記長尺カラーの芯出しをするカラー抑え用突部を形成した自動2輪車用ホイールの製法において、
    前記自動2輪車用ホイールを成形する金型は、前記回転中心軸方向に開閉される第1及び第2の分割型と、前記回転中心軸の軸直交方向に開閉される第3及び第4の分割型とを備え、
    第1の分割型と第3及び第4の分割型とにより前記スプロケットフランジ及び軸受挿入穴に相当する部分を形成し、
    第2の分割型と第3及び第4の分割型とにより前記円筒部及びその内側の車軸穴に相当する部分を形成し、
    同時に、軸受挿入穴と車軸穴の間にあって前記スプロケットフランジ及び円筒部と一体の切除対象を形成し、
    前記金型による型成形後、機械加工でスプロケットフランジの肉厚内へ回転中心側から径方向へ切削して肉抜き部を形成し、前記車軸穴の軸方向端部で前記肉抜き部と前記ハブ円筒部との接続部に前記長尺カラーの芯出しをするカラー抑え用突部を形成するとともに、この肉抜き部を回転中心側から径方向外方へ入り込み、かつ回転中心方向に向かってのみ開放され、最大径が前記軸受挿入穴及び車軸穴の内径よりも大きくなるように形成したことを特徴とする自動2輪車用ホイールの製法。

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