JP4275066B2 - 可動微小電気機械デバイス - Google Patents

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Description

[発明の背景]
互いに対して動くように構成された構成要素を有する微小電気機械(MEMS)デバイスが広く知られている。そのような可動システムの一例は、フレーム、可動子、およびフレームと可動子とを相互接続する機械式サスペンションを有するコンピュータ記憶デバイスである。通常、機械式サスペンションはフレームに対して可動子を保持し、可動子とフレームとが相対的に動くことができるようにする。相対的な動きは、フレームおよび/または可動子に力を加えることによって達成される。多くの場合に、加えられる力は、フレーム上に位置する静電ドライブのようなアクチュエータによって与えられる。機械式サスペンションは通常、可撓性部材と呼ばれ、ばねのような特性を有する可撓性の構造体を含む。作動力が加えられると、可動子は、静止あるいは平衡位置からフレームに対して動かされる。その作動力が取り除かれると、可撓性部材が可動子を強制的に静止位置に戻す。データ記憶の応用形態では、可動子には多くの場合に、複数のデータ記憶場所が設けられ、そのデータ記憶場所は、フレーム上に位置する読出し/書込みデバイスを動作させることによってアクセス可能である。ある特定の記憶場所へのアクセスは、静電ドライブを動作させることによって、フレームに対して可動子を制御しながら動かすことにより達成されることができる。その記憶デバイスの実効的な動作は、フレームと可動子との間で生じる相対的な動きを正確に制御し、かつモニタする能力による。多くの場合に、機械式サスペンションの構成は、この相対的な動きを正確に制御し、かつ測定する能力に大きな影響を及ぼす。
したがって、多くの場合に、動いている構成要素が特定の1つの方向あるいは複数の方向に動くことを制限されるように、相対的な動きに制約を加えることが望ましい。たとえば、システムを、相対的な動きが1つの軸に沿ってのみ生じることが可能なように構成することができる。先に説明されたデータ記憶構成では、サスペンションによって通常、可動子は1つの平面(たとえばX−Y平面)内で動くことができるようになるが、平面外の(Z軸に沿った)方向に動くことを妨げられる。これらのデバイスを平面的な動きに制約することは、多くの場合に、先に説明された可撓性部材がある特定の方向においてのみ曲がるようにすることにより達成される。そのような可撓性部材は、多くの場合に、所与の方向における剛性(耐屈曲性)に関して表現される。たとえば、X−Y平面内を動けるようにするとともに、Z軸方向への平面外に動くことを防ぐように構成された可撓性システムは、相対的に低いX−Y剛性および相対的に高いZ軸剛性を有すると言われるであろう。
既存のコンピュータ記憶および他のMEMSデバイスは、可動構成要素を相互接続するために用いられる機械式サスペンションに関連する種々の問題および制約を抱える。大部分の平面タイプのコンピュータ記憶デバイスでは、ある量だけ平面外への動きが生じるようになる。そのようなデバイスは、剛性に関して、相対的には高いが、無限に大きくはないZ軸剛性(面外剛性のことであるが、面外剛性のことを、実施例では、平面外剛性という)を有すると表現されるであろう。多くのMEMSコンピュータ記憶デバイスの1つの短所は、フレームに対して可動子が動くのに応じて、平面外剛性が大きく変化することである。具体的には、平面外剛性は、可動子が静止位置から遠くに動かされるデバイス(または装置。以下同じ)ほど、大きく減少する傾向がある。それらのデバイスは通常剛性の変化を補償することが望ましいので、平面外剛性の大きな変化はデバイスの設計を著しく複雑にする可能性がある。面内剛性(実施例では、平面内剛性という)の変化は、多くの既存のデバイスの別の短所である。詳細には、多くのMEMSデバイスの場合に、機械式サスペンションの平面内剛性は、可動子が静止位置から遠くに動かされるほど、著しく増加する。結果として、可動子が静止位置から遠くに動かされるとき、アクチュエータは、同じ相対的な動きの変化を生み出すのに、より大きな力を加えなければならない。上記の問題と同様に、機械式サスペンションの位置に依存する挙動は、MEMSデバイスおよび関連するシステムの設計を著しく複雑にする可能性がある。
[発明の概要]
フレームと、フレームに対して動くように構成された可動子と、フレームと可動子との間に動作可能に結合された機械式サスペンションとを備える、コンピュータ記憶デバイスのような可動システムが提供される。その機械式サスペンションは通常、可動子が平面内で動くことができるようにするとともに、平面外に動くことを実質的に防ぐように構成され、通常可動子がフレームに対して第1の方向に動くのに応じて曲がるように構成された第1の可撓性部材と、第2の方向への相対的な動きが生じるのに応じて曲がるように構成された第2の可撓性部材とを備える。
[好ましい実施形態の詳細な説明]
本発明の実施形態は、互いに対して動くシステム構成要素を相互接続するように構成された、改善された機械式サスペンションを有する微小電気機械(MEMS)デバイスおよび他の可動システムを対象とする。本明細書に記載されている可動システムは種々の構成において用いることができるが、超小型のコンピュータ記憶デバイスにおいて特に有用であることがわかっている。例示にすぎないが、以下に記載されている可動システムの実施形態は主に、高密度MEMSコンピュータ記憶デバイスとの関連で説明されるであろう。
図1は、機械式サスペンションを含む、コンピュータ記憶デバイス10の側断面図を示す。デバイス10は通常半導体材料から構成され、シリコンウェーハボンディングおよび深い反応性イオンエッチング(deep reactive ion etching)を含む、種々の製造技法を用いて形成されることができる。デバイス10は、上層14と、中間層16と、下層18とを有するフレーム12を備える。中間層16は、可動子層とも呼ばれ、可動子20に接続されており、可動子20は上層14と下層18との間に機械的に懸架されている。層14、16および18は通常平面状であり、互いに対して平行に配列される。
可動子20には、フレーム12に固定された読出し/書込みデバイスあるいは類似のデバイスを動作させることによってアクセス可能な複数のデータ記憶場所を設けることができる。可動子20は通常、特定の記憶場所に対してデータの書込みおよび読出しを行うことができるように、フレーム12に対して動くように構成される。ここで具体的に図面を参照すると、可動子20は1つまたは複数のデータ記憶場所22を含むことができる。フレーム12の上層14に対して固定された読出し/書込みヘッド24、すなわちエミッタ(放出器)を用いて、記憶場所22に対してデータの読出しおよび書込みを行うことができる。ある特定の記憶場所にアクセスすることは通常、可動子20をフレーム12に対して、静止位置からXおよび/またはY方向に動かすことを伴う。例示および簡略化するためにすぎないが、図1および説明されることになる種々の他の図は直線座標軸を含む。これらの軸は任意であり、本明細書に記載されているシステムが任意の他の座標系に関して記述されることもできることを理解されたい。
デバイス10は通常、フレーム12と可動子20との間の相対的な動きを生み出す力を生成するための、静電ドライブ26のようなアクチュエータも備える。これらの力は、フレーム12および/または可動子20上に位置する電極に電圧を印加することにより生成されることができる。印加された電圧は、フレーム12と可動子20との間に引力および/または斥力を生み出す。通常、これらの力は、X−Y平面において相対的な動きが生じるようにするために、XおよびY成分を含むが、多くの場合には、そのドライブはZ軸成分を有する力も生み出すであろう。X−Y平面内を動くことができるようにするとともに、Z軸に沿って動くことを概ね防ぐために、多くの場合に、サスペンションを、相対的に低い平面内(たとえばX−Y平面内)剛性を有し、かつ相対的に高い平面外(たとえばZ軸に沿った)剛性を有するように構成することが望ましいであろう。
そのような機械式サスペンションの一例が図1に32で示されている。サスペンション32は、可動子20を層14および18に対してその平面方向に(たとえば、X−Y平面に対して平行に)保持し、かつ可動子20をフレーム12に接続するために設けられる。サスペンション32は通常、以下に詳細に記載されているように、1つまたは複数のばねのような構造体を含む。後に説明されるように、これらの構造体は通常、可動子20が静止位置から平面内を動くことができるようにするとともに、可動子20がフレーム12に対して平面外に動くことを概ね制限するように構成される。
図2は、フレーム112および可動子120を相互接続する機械式サスペンション132を含む記憶デバイス100を示す。サスペンション132は通常、複数のサスペンションサブアセンブリ、すなわちユニット134(それぞれ134、134、134および134で示されている)を含み、それらのユニットは、フレームに対して可動子を浮いた状態で支持する(または、懸架する)ように可動子20の周囲に配列される。通常、フレーム112および可動子120は概ね平面的であり、可動子120がフレーム112の中でX−Y平面内を動くための、ある動作範囲を有するように構成される。可動子120は、先に記載されたような静電ドライブを用いて、あるいは任意の他の適切な作動機構の動作を通して、フレーム112に対して動かすことができる。図に示されているように、多くの場合に、4つのサスペンションユニットがフレーム120の周囲に対称に配列され、フレームと可動子120との間に動作可能に配置される、サスペンションアセンブリ132を設けることが望ましいであろう。代替的には、所望により、また所与の応用形態に適するように、1つ、2つあるいは3つのサスペンションユニットが、あるいは5つ以上のサスペンションユニットが存在する場合もある。
図2に示されているように、サスペンションユニット134は通常可撓性部材136、138および140を備え、他のサスペンションユニットは対応する同様の可撓性部材を有する。本明細書において用いられるような「可撓性部材」は、可動子120をフレーム112に接続し、可動子とフレームとが相対的に動くのに応じて曲がる、任意のばねのような構造体を指す。通常、可撓性部材は、相対的に低い平面内剛性(したがってX−Y平面内を動くことができる)と、相対的に高い平面外剛性(したがって平面外のZ軸の動きを概ね防ぐ)とを有する。X−Y平面内に力が加えられない場合、可撓性部材は通常、可動子120を強制的に、静止位置、すなわち平衡位置に動かすように構成される。可撓性部材の曲がり、すなわち弾性変形が、図3A、図3Bおよび図3Cに関してさらに詳細に説明されるであろう。多くの場合に、深い反応性イオンエッチングあるいは他の製造技法を用いて、デバイス100の他の構成要素と一体に可撓性部材を形成することが望ましいであろう。別法では、可撓性部材は、個別に形成され、その後に可動子およびフレームに固定されることができる。図2、および本明細書において説明される他の図のうちのいくつかにおいて、可撓性部材は明瞭にするために線として示されているが、可撓性部材の厚みが0でないことを理解されたい。可撓性部材の寸法は、図4に関してさらに詳細に説明されるであろう。
図に示されているように、可撓性部材136、136、136および136は、可動子120と、結合部材142、142、142および142との間にそれぞれ結合される。これらの可撓性部材は可動子120に直に接続されるので、「可動子可撓性部材」と呼ばれる場合もある。残りの可撓性部材(138、140、138、140、138、140、138および140)は、フレーム112と、結合部材142、142、142および142との間にそれぞれ結合される。それらはフレーム112を結合部材に接続するので、これらの残りの可撓性部材は「フレーム可撓性部材」と呼ばれる場合もある。
加えられる力への応答および可動子とフレームとの間に結果として生じる相対的な動きに関して、種々の可撓性部材をさらに区別することができる。詳細には、X軸方向への動きに応答して曲がる可撓性部材はX軸可撓性部材、あるいは単にX可撓性部材と見なされることができる。同様に、Y軸方向へ動きに応答して曲がる可撓性部材はY軸可撓性部材と見なされることができる。
これは、図3A、図3Bおよび図3Cから最も明確にわかり、それらの図は可動子20とフレーム112との間に生じる種々の相対的な位置に応じたサスペンションユニット134の挙動を示す。図3Aでは、可動子120は平衡位置にあり、それゆえサスペンションユニット134の可撓性部材は曲がっていない、すなわち変形してない状態にある。図3Bは、X軸成分を有する力を加えるのに応じて、フレームと可動子との間にX軸方向への相対的な動きが生じることを示す。図に示されているように、可撓性部材138および140は変形しているが、加えられる力にはY軸成分がないので、可撓性部材136は変形していない状態のままである。したがって、可撓性部材138および140がX軸可撓性部材として動作していることが理解されよう。図3Cは、Y軸成分を有する力を加えることに起因して、可動子120が静止位置からY軸方向に動かされることを示す。X軸可撓性部材138および140が変形しないままであるのに対して(加えられる力にはX軸成分がないため)、可撓性部材136は弾性変形される。したがって、可撓性部材136がY軸可撓性部材として動作していることが理解されよう。
再び図2を参照すると、サスペンションユニット134は可動子120の周囲に対称に配列されており、可動子可撓性部材のうちの半分およびフレーム可撓性部材のうちの半分がX軸方向に可動子を動かすことに応じて弾性変形するのに対して、残りの可撓性部材は可動子をY軸方向に動かすことに応じて変形することを理解されたい。この構成は、X軸およびY軸に沿ったサスペンションの総合的な曲げ剛性が概ね同じになるようにする。等しい、あるいは概ね等しい数のX可撓性部材とY可撓性部材が曲がる、そのような構成は、本発明の実施形態のうちの任意のものにおいて用いられることができる。たとえば、そのような構成が、図6B、図7Bおよび図8Bの例示的なシステムに関して説明されるであろう。
図4は、本明細書に記載されているシステムとともに用いられることができる1つの例示的な可撓性部材の部分斜視図である。図に示されているように、可撓性部材236は通常、矩形状のビーム(または梁。以下同じ)として形成され、その高さはその幅よりも著しく(または相当に)大きい。ただし、高さはZ軸に沿って測定され、幅はX軸に沿って測定される。可撓性部材236の長さは、フレームとそのフレームが取り付けられる可動子との相対的な寸法に基づいて、かつ/または特定の応用形態の場合に望まれるように変更することができる。しかしながら、一般的には、X−Y剛性(平面内剛性)よりも高いZ軸剛性(平面外剛性)を与えるために、高さは幅よりも著しく(または相当に)大きいことが望ましいであろう。結果として、可撓性部材構造は平面内の力に応じて曲がり(それゆえ図3A、図3Bおよび図3Cに示されている、望ましい平面内の動きが可能になる)、一方、平面外の力に応じて概ね変形しないままである(それゆえ、望ましくない平面外のZ軸方向に動くことを概ね防ぐ)。
図1〜図4は主に所与の場所において単一の可撓性部材構造を用いることを示す。たとえば、図2に関して説明されたように、単一の可撓性部材136が結合部材142と可動子120との間に接続される。しかしながら、複数の可撓性部材を用いることが望ましい場合が多いことを理解されたい。図5、図6A、図6B、図7A、図7B、図8A、図8Bおよび図9は、そのような複数可撓性部材構成の例を示す。それらの実施形態が以下に詳細に説明されるであろう。
図5Aおよび図5Bは、本発明のこの実施形態の機械式サスペンションにおいて用いることができる複数の可撓性部材構成の一例を示す。図示した構成は二重折返し(または、二重折曲げ。以下同じ)可撓性部材構成と呼ばれる。図に示されているように、二重折返し構成336は通常、互いに対して平行に、かつ隣接して配列された4つの可撓性部材338を含む。外側可撓性部材338および338は、1つの浮動リンク(または変動リンク。以下同じ)350と、それぞれのフレームアンカーポイント312および312とに固定される。浮動リンク350は典型的には矩形状であり、可撓性部材338に対して概ね垂直に配列される。内側可撓性部材338および338は浮動リンク350および結合部材(342において部分的に示されている)に固定される。
図5Aおよび図5Bは、可動子とフレームとの間で生じるY軸方向への動きが相対的に大きいために実効的に可撓性部材が短縮すること(X軸に沿って生じる軸方向への短縮)を示す。具体的には、図5Aは変形されていない静止状態にある二重折返し構成を示す。図5Bは、可動子(図示せず)および結合部材342がY軸方向に動くことに起因して変形された状態にある構成を示す。図に示されているように、その可撓性部材構成は、図5Bに示されているY軸方向への動きのために、量ΔLだけ軸方向(X方向)に短縮される。このように可撓性部材を実効的に短縮することにより、もし短縮していなければ可撓性部材338において生じたであろう軸方向への引っ張り(または伸長)が低減される。これにより、サスペンションの平面内剛性を、動きの動作範囲にわたって、さらにほぼ一様に維持することが確保される。望ましい剛性特性を保持するために実効的な可撓性部材長を変化させることを、長さ変化補償と呼ぶことができる。
図6Aおよび図6Bはそれぞれ、機械式サスペンションサブアセンブリ、および図6Aに示されているのと同様の複数のサスペンションサブアセンブリを組み込む可動システム(たとえばMEMSコンピュータ記憶デバイス)を示す。最初に図6Aを参照すると、サスペンションサブアセンブリ434は、結合部材442の周囲に配列された3つのグループの可撓性部材436、438、440を備えることができる。可動子可撓性部材436は通常、可動子(420で部分的に示されている)と結合部材442との間に接続され、各可撓性部材は互いに対して平行に、かつ隣接して配列される。2つの可動子可撓性部材436が示されているが、所望により1つの可撓性部材あるいは3つ以上の可撓性部材が用いられる場合もあることが理解されよう。
結合部材442は、可動子可撓性部材436が取り付けられることができる1つの中央部443と、2つの側面部444および445とを含む。側面部444と445は、典型的には、互いに対して平行で、かつ向かい合っており、中央部443に対しては垂直であり、これにより、結合部材442は「U」字形構造を形成する。別法では、結合部材442は台形、正方形あるいは矩形の形状を有することができるか、任意の他の所望の形状および/または寸法で形成されることができる。
図に示されているように、フレーム可撓性部材グループ438および440は二重折返し構成で実装されることができる。別法では、フレーム可撓性部材は、所与の応用形態に適するように、他の複数可撓性部材構成で、あるいは単一可撓性部材構成として実装されることができる。図示されている二重折返し構成では、フレーム可撓性部材438の一部が結合部材442と浮動リンク450との間に固定され、一方、残りのフレーム可撓性部材438は浮動リンク450とフレームアンカーポイント412および412との間に固定される。可撓性部材グループ440は浮動リンク452ならびにフレームアンカーポイント412および412に対して同じように構成される。
図6Aに示されている2つの二重折返しフレーム可撓性部材グループは通常、個々の可撓性部材が可動子可撓性部材436の中間点を通過する(二等分する)共通軸458に沿って整列するように配置される。さらに、フレーム可撓性部材グループは、可動子可撓性部材の両側に、可動子可撓性部材436を中心にして対称に配置される。フレーム可撓性部材438および440と、結合部材442と、可動子可撓性部材436との相対的な配列は、Z軸(平面外)成分を有する力が加えられるときの曲げ捩れを概ね制限する。
さらに図6Aを参照すると、X方向に可動子420を動かすことにより、可動子可撓性部材436が、結合部材442に力を及ぼすようになり、それにより結合部材442がX軸方向に動かされる。これによりさらに、フレーム可撓性部材438および440が弾性変形するようになる。先に記載されたように、平面外剛性の場所による変化は、フレーム可撓性部材438および440に対して二重折返し構成を用いることにより最小限に抑えられる。可動子420をY方向に動かす結果として、主に、可動子可撓性部材436が曲がることとになり、結合部材442およびサスペンションサブアセンブリ434の他の構成要素にはほとんど、あるいは全く動きは生じない。
ここで図6Bを参照すると、MEMSデバイス410が示されており、それは図6Aに示すサブアセンブリに類似の複数のサスペンションサブアセンブリ434を有する機械式サスペンション432を備える。サスペンションサブアセンブリは、可動子がX−Y平面内を動けるようにするとともに、平面外への動き(Z軸方向への動き)を概ね阻止するように、フレーム412および可動子420を移動可能に相互接続する。図に示すように、図示されているデバイスは4つのサスペンションサブアセンブリを有し、各サブアセンブリが可動子420の4つの辺のうちの1つの概ね中間点に配置される。図示されている中間点構成は、数多くの従来のサスペンション設計を悩ませている場所による剛性の変化を最小限に抑えるとともに、結果として平面外剛性が相対的に高くなり、かつ平面内剛性が相対的に低くなる点で特に有利であることがわかっている。先に述べられたように、中間点構成は、XおよびY軸に沿って、そのアセンブリに概ね等しい剛性を与える。しかしながら、応用形態によっては、サスペンションアセンブリを可動子420の角に、あるいは他の適切な場所に配置することが同様に望ましい場合もある。
図6Bに示されているシステムのさらに別の利点が、サスペンションサブアセンブリが互いに独立していることによってもたらされる。詳細には、デバイス410の結合部材が互いに対して完全には固定されていないという事実が、可動子420の相対的な動きを測定(モニタ)するセンサの設計を簡単にすることができる。これまでの説明から、可動子がX方向に動くときに、左および右サスペンションサブアセンブリ上の結合部材が可動子420とともに動く、すなわち可動子420を追跡することが理解されよう。対照的に、相対的なY軸方向への動きの場合、それらの結合部材は可動子420とは実質的に独立している(実質的に無関係である)。言い換えると、それらの結合部材は、Y軸に沿った可動子の動きが変わっても、可動子を追跡しない。逆のことが、可動子420の上下の辺上にあるサスペンションサブアセンブリに関連する結合部材にも当てはまる。それらの結合部材は可動子420のY軸方向への動きを追跡(追従)し、X軸方向への動きからは実質的に独立している(実質的に無関係である)。位置センサが種々の結合部材に取り付けられる場合、今述べたばかりの単一軸追跡機構が、位置検出システムの設計を極めて簡単にすることができる。多くの従来のサスペンション設計は、1つの中間フレーム部材を用いて、その中間フレーム部材がXおよびY両方ではなく、いずれか一方方向において可動子に追従するようにする。先に説明された位置センサの簡略化は、そのような従来のシステムでは実施されることができない。
図7Aおよび図7Bはそれぞれ、機械式サスペンションサブアセンブリ、および図7Aに示されているのと同様の複数のサスペンションサブアセンブリを組み込む可動システム(たとえばMEMSコンピュータ記憶デバイス)とを示す。最初に図7Aを参照すると、サスペンションサブアセンブリ534は、結合部材542の周囲に配列された可撓性部材536、538および540を備える。可動子可撓性部材536は通常、結合部材542と可動子(520で部分的に示されている)との間に接続される。通常、図示されているように、互いに対して平行に、かつ隣接して配列された2つの可動子可撓性部材536が存在するが、1つの可動子可撓性部材あるいは3つ以上の可動子可撓性部材が用いられる場合もある。
図6Aおよび図6Bを参照して説明されたサスペンションサブアセンブリと同じように、フレーム可撓性部材538および540は可動子可撓性部材536の両側に対称に配置されることができ、フレーム可撓性部材は、可動子可撓性部材536を二等分する共通軸558に沿って整列することができる。フレーム可撓性部材538は、結合部材542とフレームアンカーポイント512との間に結合され、一方、フレーム可撓性部材540は、結合部材とフレームアンカーポイント512との間に接続される。図に示されているように、そのサスペンションサブアセンブリは、一対のフレーム可撓性部材が結合部材542の各側面から延在し、個々のフレームアンカーポイントに固定されるように、付加的なフレーム可撓性部材538および540を備えることもできる。そのような場合に、そのフレーム可撓性部材グループは、二等分する軸558に沿って、あるいは概ねその軸に沿って存在するように配置されることができる。場合によっては、フレーム可撓性部材をさらに追加することにより、機械式サスペンションのZ軸剛性が所望のように高められるであろう。
結合部材542は、可動子可撓性部材536が取り付けられることができる中央部543と、2つの側部544および545とを備える。側部544および545は通常、結合部材534が「U字形」構造を形成するように、中央部543の両側に、かつ対称に配列される。別法では、結合部材534は台形、正方形あるいは矩形の形状にすることができるか、任意の他の所望の形状および/または寸法で形成されることができる。
結合部材542はさらに、可動子が動いている間のサスペンションユニット534の剛性の非線形性を大きく低減する(長さ変化補償による)ように構成された補償リンク550も備える。補償リンク550は、可動子可撓性部材536の一端に隣接して配置され、通常、中央線556によって二等分される。リンク550は、隣接する部分544および545に対して厚みが薄い領域として形成されることができ、その厚みは、所望の応用形態に応じて変更することができる。厚みに関係なく、フレーム可撓性部材538および540が変形するのに応じて(可動子520がX方向に動くことに起因する)、図の矢印によって示されているように、可撓性部材538および540における軸方向の引っ張り力(または伸長)により結合部材542が引っ張られて開く。これは、可撓性部材538および540の実効的な長さを長くすることにより、長さ変化補償効果を与える。これは、そうでない場合には、可動子520がその静止位置からX軸方向に離れるのに応じて生じるであろう平面内剛性の変化を小さくする。補償効果は、システムの平面外剛性と平面内剛性との間の高い比を保持するのを助ける。先に説明されたように、通常は、動きの動作範囲にわたって変化を最小限に抑えながら、この比を高いレベルに保持することが望ましい。本発明の実施形態のうちの任意のものあるいは全てに、この補償機構を備える結合部材を設けることができる。
図に示されているように、補償リンクの厚みを、結合部材の隣接する部分544および545に対して変えることができる。多くの場合に、比較的薄い補償リンクによって、サスペンションユニットの面内の柔らかさを所望に応じて高めることになろう。しかしながら、場合によっては、平面外剛性を高めるために、比較的厚い補償リンクを有することが望ましいであろう。
ここで図7Bを参照すると、MEMSデバイス510が示されており、それは図7Aに示されているサブアセンブリと同様の複数のサスペンションサブアセンブリ534を有する機械式サスペンション532を備える。そのサスペンションサブアセンブリは、可動子がX−Y平面内を動けるようにするとともに、平面外への動き(Z軸方向への動き)を概ね阻止するように、フレーム512および可動子520を移動可能に相互接続する。図6Bを参照して説明された実施形態の場合と同様に、そのサブアセンブリは、図示のように、可動子520の周囲に対称に配列されることができ、各サブアセンブリは可動子の辺のうちの1つの中間点に配置される。別法では、そのサブアセンブリは、可動子の角に、あるいは任意の他の適切な場所に配置されることができる。図7Aを参照して説明された補償効果に加えて、図示されているシステムは、図6Bに示されているシステムを参照して説明されたのと同様の、剛性に関連する利点を有する。また、図6Bのシステムと同じように、図示されているサスペンションにおいて用いられる結合部材は、互いに無関係(独立)であり、センサ設計を簡単にするために単一の軸に追従するように構成されることができる。
図8Aおよび図8Bは、本発明のさらに別の実施形態による、サスペンションサブアセンブリおよび可動MEMSデバイスをそれぞれ示す。最初に図8Aを参照すると、サスペンションサブアセンブリ634は可動子可撓性部材636と、フレーム可撓性部材638および640とを備え、その間に台形形状の結合部材642が配置されている。サスペンションサブアセンブリ634には、図8Aに示され、図7Aの実施形態を参照して先に説明されたように、対をなすフレーム可撓性部材638および640を設けることができる。可撓性部材638はフレームアンカーポイント612においてフレームに接続され、一方、可撓性部材640はフレームアンカーポイント612においてフレームに接続される。図に示されているように、可撓性部材638および640は、可動子可撓性部材636の中間点あるいはその付近において可動子可撓性部材636を通過する軸658に沿って整列することができる。
台形状結合部材642は通常、中央部643と、中央部634から角度をなして延在する2つの側部644および645とを備える。図7Aに示されている結合部材と同じように、結合部材642は、フレーム可撓性部材638および640の軸方向への引っ張り(または伸長)が生じたときに長さ変化補償を提供するための補償リンク650を備えることができる。図8Bからわかるように、サスペンションサブアセンブリ634のフレーム可撓性部材は通常、図7Aおよび図7Bに示されているフレーム可撓性部材よりも長く、フレーム可撓性部材が、図示されている可動子の角まで延在するようになっている。本明細書に記載された実施形態のうちの任意のものが、所与の応用形態の場合に望まれるように、同様の長さのフレーム可撓性部材で、あるいは任意の他の適切な長さのフレーム可撓性部材で構成されることができる。本明細書に記載されたサスペンションサブアセンブリのための可動子可撓性部材の長さも、所与の応用形態の場合に望まれるように変更することができる。
図6Bおよび図7Bの実施形態の場合と同様に、MEMSデバイス610(図8B)は、4つのサスペンションサブアセンブリ634で構成されることができる機械式サスペンション632を備える。そのサブアセンブリはフレーム612および可動子620を移動可能に結合する。図に示されているように、そのサブアセンブリは、個々のサブアセンブリが可動子の4つ辺の中間点を中心にして配置されるように、可動子620のそれらの辺に関して対称に配列されることができる。別法では、これまでの実施形態と同様に、サブアセンブリを、可動子の角に、あるいは任意の他の適切な場所に配置することができる。図8Bのサブアセンブリは、そのサブアセンブリ結合部材の各側面から1つのみのフレーム可撓性部材が延在しているという点で、図8Aのサブアセンブリとは別の構成で示されている。所与の応用形態の場合に適するように、1つの可撓性部材、一対の可撓性部材あるいは3つ以上のフレーム可撓性部材を結合部材の各側面において用いることができることが理解されよう。
図9は1つの例示的なMEMSデバイス710を示しており、個々のサスペンションユニットが可動子720の角に配置されるように、サスペンション732のサスペンションユニット734がフレーム712と可動子720との間に結合される。この実施形態によれば、可動子可撓性部材は、X軸に沿って可動子が動くのに応じて弾性変形するのに対して、フレーム可撓性部材は、Y軸に沿って可動子が動くのに応じて変形する。同一の構成の可撓性部材ビームを想定すると、サスペンションユニットの図示されている構成は、異なるXおよびY軸剛性を与えることができ、それはある特定の応用形態において望ましい場合がある。
上記の実施形態のうちの多くでは、フレーム可撓性部材は、可動子可撓性部材(複数可)を2等分する軸に沿って整列するように、1つまたは複数の可動子可撓性部材の両側に設けられる。先に説明されたように、これは、多くの場合において望ましい剛性特性を与える。しかしながら、上記の利点を保ちながら、可撓性部材の相対的な位置を変更できることを理解されたい。たとえば、フレーム可撓性部材は、二等分する軸の一方の側にシフトされるが、依然として可動子可撓性部材(複数可)を通過する線に沿って整列された状態を保持するように配置されることができる。
本発明の上記の実施形態によっていくつかの利点が提供される。1つの利点は、従来のシステムに対して、本発明のサスペンションアセンブリの場合には大きな剛性比(平面内剛性に対する平面外剛性)が達成されることである。これは主に、可撓性部材の設計および配置による。単一の可撓性部材の場合、ビームアスペクト比(AR、ただしAR=ビーム高/ビーム幅)をその曲げ剛性比k/k=ARに概ね関連付けることができる。ただし、kはZ軸剛性に関するばね定数であり、kはX軸剛性に関するばね定数である。2つの自由度(XおよびY方向の動き)を有するサスペンションの場合、最大理論剛性比はk/kxy=ARである。ただし、k=k=kxyである。この式は、後にフレーム、可動子あるいは接続構造が変形することのない、全ての可撓性部材の純粋な撓みを仮定している。多くの従来の可撓性構成は、最大理論剛性比には程遠い。対照的に、試験よれば、本発明のあるサスペンションアセンブリが最大理論剛性比の75%以上に達することが示されている。さらに、上記の実施形態は、可動子が平面内を動く間に結果として生じる、交差軸相互作用、及び/または、平面外剛性の損失を最小限に抑える。
本発明を上記の実施形態を参照して詳細に図示および説明したが、添付の特許請求の範囲に規定されるような本発明の思想および範囲から逸脱することなく、それらの実施形態において多くの変更をなすことができることが当業者には理解されよう。本発明の説明には、本明細書に記載された構成要素の全ての新規なものと自明でないものとの組み合わせが含まれることが理解されるべきであり、特許請求の範囲は、これらの構成要素の任意の新規なものと自明でないものとの組み合わせに対する現時点での、または将来における用途に適用することができる。請求項において、「1つの」または「第1の」構成要素、またはそれに相当する表現が記載されている場合、そのような請求項は、1つまたは複数のそのような構成要素を組み込むことを含み、2つ以上のそのような構成要素を要求も排除もしないことが理解されるべきである。
本発明の一実施形態による、可動システムの概略的な側面図である。 本発明の一実施形態による、可動システムの概略的な平面図である。 最初に静止位置にあるサスペンションアセンブリを示す、図1の可動システムの部分概略図である。 図3Aの静止位置からX方向に動かされたサスペンションアセンブリを示す、図1の可動システムの部分概略図である。 図3Aの後静止位置からY方向に動かされたサスペンションアセンブリを示す、図1の可動システムの部分概略図である。 可動システムとともに用いることができる可撓性部材の部分等角図である。 可動システムとともに用いることができる二重折返し可撓性部材構成の平面図である。 静止位置に対してY方向に動かされたことを示す、図5Aの二重折返し可撓性部材構成の平面図である。 可動システムとともに用いることができる機械式サスペンションユニットの平面図である。 本発明の一実施形態による、図6Aに示されているような複数のサスペンションユニットを含む可動システムの平面図である。 可動システムとともに用いることができる別の機械式サスペンションユニットの平面図である。 本発明の別の実施形態による、図7Aに示されているような複数のサスペンションユニットを含む可動システムの平面図である。 可動システムとともに用いることができるさらに別の機械式サスペンションユニットの平面図である。 本発明のさらに別の実施形態による、図8Aに示されているような複数のサスペンションユニットを含む可動システムの平面図である。 本発明のさらに別の実施形態による可動システムの平面図である。

Claims (10)

  1. 可動微小電気機械デバイス(10、100、410、510、610、710)であって、
    フレーム(12、112、412、512、612、712)と、
    該フレーム(12、112、412、512、612、712)に対して動くように構成された可動子(20、120、420、520、620、720)と
    前記フレーム(12、112、412、512、612、712)と前記可動子(20、120、420、520、620、720)との間に動作可能に結合された機械式サスペンション(32、132、432、532、632、732)
    を備え、
    前記機械式サスペンション(32、132、432、532、632、732)は、前記可動子(20、120、420、520、620、720)が前記フレーム(12、112、412、512、612、712)に対して平面内を動くことができるようにするとともに、平面外に相対的に動くことを概ね防ぐように構成され、そのような平面内の動きはX方向およびY方向によって画定され、
    前記機械式サスペンション(32、132、432、532、632、732)が、
    前記可動子(20、120、420、520、620、720)と、独立した結合部材(142、342、442、542、642)との間に固定された少なくとも1つの弾性可動子可撓性部材(436、536、636)と、
    前記結合部材(142、342、442、542、642)と前記フレーム(12、112、412、512、612、712)との間に固定された少なくとも2つの弾性フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)とを備え、
    前記フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)が、前記結合部材(142、342、442、542、642)の両側に対称的に配置されるとともに、前記可動子可撓性部材(436、536、636)の両側に対称的に配置されて、前記フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)が、前記可動子可撓性部材(436、536、636)を二分する軸に沿って整列することからなる、可動微小電気機械デバイス
  2. 請求項1に記載の可動微小電気機械デバイスを備えるコンピュータ記憶装置であって、前記可動子(20、120、420、520、620、720)が、読出し/書込みデバイスを動作させることによってアクセス可能な複数のデータ記憶場所(22)を含むことからなる、コンピュータ記憶装置。
  3. 可動微小電気機械デバイス(10、100、410、510、610、710)であって、
    フレーム(12、112、412、512、612、712)と、
    該フレーム(12、112、412、512、612、712)に対して動くように構成された可動子(20、120、420、520、620、720)と、
    前記フレーム(12、112、412、512、612、712)と前記可動子(20、120、420、520、620、720)との間に動作可能に結合された複数のサスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)を含む機械式サスペンション(32、132、432、532、632、732)
    を備え、
    前記サスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)の各々は、
    前記可動子(20、120、420、520、620、720)と、前記サスペンションサブアセンブリに関連する独立した結合部材(142、342、442、542、642)との間に固定された少なくとも1つの弾性可動子可撓性部材(436、536、636)と、
    前記結合部材(142、342、442、542、642)と前記フレーム(12、112、412、512、612、712)との間に固定された少なくとも2つの弾性フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)とを備え、
    前記フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)は前記可動子可撓性部材(436、536、636)の両側に配置され、かつ前記可動子可撓性部材(436、536、636)を通過する長手方向軸(458、558、658)に沿って整列することからなる、可動微小電気機械デバイス。
  4. 前記各サスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)毎に、前記フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)は前記可動子可撓性部材(436、536、636)の両側に配置され、かつ前記可動子可撓性部材(436、536、636)を二等分する長手方向軸(458、558、658)に沿って整列することからなる、請求項3に記載の可動微小電気機械デバイス。
  5. 前記各サスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)の前記結合部材(142、342、442、542、642)は、前記可動子(20、120、420、520、620、720)の第1の方向への相対的な動きに追従するとともに、該第1の方向に対して垂直な第2の方向における相対的な動きとは概ね無関係のままであるよう構成される、請求項3に記載の可動微小電気機械デバイス。
  6. 前記各サスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)は、前記可動子可撓性部材(436、536、636)の両側のうちの一方の側において、前記結合部材(142、342、442、542、642)と前記フレーム(12、112、412、512、612、712)との間に延在する第1の一対の平行なフレーム可撓性部材(438、538、638)を有し、前記可動子可撓性部材(436、536、636)の他方の側において、前記結合部材と前記フレームとの間に延在する第2の一対の平行なフレーム可撓性部材(440、540、640)を有する、請求項3に記載の可動微小電気機械デバイス。
  7. 前記各サスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)毎に、前記結合部材(142、342、442、542、642)は、前記フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)の軸方向への引っ張りが生じたときに長さ変化補償を行うように構成された補償リンク(550、650)を備える、請求項3に記載の可動微小電気機械デバイス。
  8. 前記各サスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)毎に、二重折返しフレーム可撓性部材グループ(438、440)が前記可動子可撓性部材(436、536、636)の両側にそれぞれ設けられる、請求項3に記載の可動微小電気機械デバイス。
  9. 前記可撓性部材(436、438、440、536、538、540、636、638、640)は矩形状のビームであり、各ビームは、該ビームの幅よりも著しく大きな高さを有する、請求項3に記載の可動微小電気機械デバイス。
  10. コンピュータ記憶デバイス(10、100、410、510、610、710)であって、
    フレーム(12、112、412、512、612、712)と、
    該フレーム(12、112、412、512、612、712)に対して動くように構成された可動子(20、120、420、520、620、720)であって、読出し/書込みデバイスを動作させることによってアクセス可能な複数のデータ記憶場所(22)を含む、可動子と、
    前記フレーム(12、112、412、512、612、712)と前記可動子(20、120、420、520、620、720)との間に動作可能に結合された複数のサスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)を含む機械式サスペンション(32、132、432、532、632、732)
    を備え、
    前記サスペンションサブアセンブリ(134、434、534、634、734)の各々は、
    前記可動子(20、120、420、520、620、720)と、前記サスペンションサブアセンブリに関連する独立した結合部材(142、342、442、542、642)との間に固定された少なくとも1つの弾性可動子可撓性部材(436、536、636)と、
    前記結合部材(142、342、442、542、642)と前記フレーム(12、112、412、512、612、712)との間に固定された少なくとも2つの弾性フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)とを備え、
    前記フレーム可撓性部材(438、440、538、540、638、640)は、前記可動子可撓性部材(436、536、636)の両側に配置され、かつ前記可動子可撓性部材(436、536、636)を通過する長手方向軸(458、558、658)に沿って整列することからなる、コンピュータ記憶デバイス。
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