JP4274782B2 - 液体化粧料容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液体化粧料を収容する容器に関し、特に、塗布軸に付着した液体化粧料を掻き取る際や、液体化粧料が付着したブラシをしごく際に、その液体化粧料が容器からあふれるのを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の液体化粧料容器には、ブラシをしごいたり、塗布軸を掻き取るような、しごきゴム(掻取部材)が、ボトルの口頸部に用いられている。
このようなしごきゴムにおいては、その性質上、塗布軸の抜き差しに伴い、液体化粧料をボトルの口頸部内でしだいに溜めていく結果、液あふれを招来する点や、塗布軸の挿入に伴い、ボトル内を加圧する結果、液体化粧料が逆流してやはり液あふれを招来する点について問題がある。
【0003】
従来より、かかる問題を解消するために、例えば、以下に示すような技術が提案されている。
図7(a)(b)に示すように、この従来技術においては、塗布軸101上に、弾性を有するパッキン102を設け、このパッキン102を反転させつつ(抜き差し方向に対して反対側へ弾性的に撓曲させつつ)、しごきゴム103を通過させることにより、しごきゴム103上に溜まった液体化粧料をボトル104内に戻すようにしている(特許文献1参照)。
また、図8(a)、(b)に示すように、この従来技術においては、塗布軸101上に、弾性を有する可動パッキン105を上下動可能に設け、この可動パッキン105を反転させつつ位置を変えながら、しごきゴムを通過させることにより、しごきゴム上に溜まった液体化粧料をボトル内に戻すようにしている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公昭64−822号公報
【特許文献2】
実公平5−3158号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示された従来技術においては、パッキン102によってしごきゴム103を開口させるため、ボトル104内の減圧により液体化粧料の逆流を防止できるものの、パッキン102がしごきゴム103を乗り越える際に、塗布軸101に負荷がかかる点や、パッキン102やしごきゴム103の跳ね返りにより液体化粧料がしごきゴム103上(ボトル104の開口側)に戻る点等から、円滑に液体化粧料をボトル104内に戻すことができない問題があった。
かかる点は、特許文献2に示された従来技術のように、可動パッキン105を上下動させても同様である。
【0006】
従って、本発明の目的は、蓋体を容器本体に装着する際に、容器本体内の加圧状態を解除しつつ容器本体の口頸部に溜まった液体化粧料を円滑に容器本体内に戻すことによって、液あふれを防止できる液体化粧料容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、口頸部を有する容器本体と、該容器本体の該口頸部と外嵌合する蓋体とを備え、該蓋体には先端部分に塗布部を有する塗布軸が設けられており、該塗布部が前記容器本体内に収容された液体化粧料に浸るように構成された液体化粧料容器において、前記容器本体の口頸部の内周壁には、弾性を有する掻取つば部を内側に突設した掻取部材が設けられ、該掻取つば部には前記塗布軸を挿通する挿通孔が形成されており、前記塗布軸には、弾性を有する押出つば部を外側に突設した押出部材が設けられており、前記塗布軸又は前記押出部材の何れか一方又は双方には、連通路が形成されており、前記連通路は、前記押出つば部が前記掻取つば部の所定位置に達した段階で、前記塗布軸及び前記掻取部材によって密閉された前記容器本体内と前記蓋体側とを連通するように構成されていることを特徴とする液体化粧料容器を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
本発明によれば、塗布軸の挿入に伴い、掻取つば部上の液体化粧料を押出部材により押し出す段階で、連通路により容器本体内と蓋体側とを連通し、密閉された容器本体内の加圧状態を解除した結果、容器本体内の加圧に起因する液体化粧料の逆流を抑えると共に、塗布軸の引き抜きに伴い、容器本体内を負圧にして容器本体の口頸部内に溜まった液体化粧料を円滑に容器本体内に戻すことができ、ひいては、液あふれを防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液体化粧料容器の好ましい一実施形態(第1実施形態)を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1は、口頸部3を有するボトル(容器本体)2と、ボトル2の口頸部3と外嵌合するキャップ(蓋体)4とを備えている。キャップ4には先端部分にブラシ部(塗布部)11を有する塗布軸10が設けられている。キャップ4をボトル2の口頸部3に嵌合(螺合)させるとブラシ部11がボトル2内に収容された液体化粧料5に浸るように構成されている。
ボトル2の口頸部3の内周壁には、弾性を有する掻取つば部21を内側に突設した掻取部材20が設けられている。掻取つば部21には、塗布軸10を挿通する挿通孔23が形成されている。
塗布軸10には、弾性を有する押出つば部31を外側に突設した押出部材30が設けられている。塗布軸10又は押出部材30の何れか一方又は双方には、連通路40が形成されている。
連通路40は、押出つば部31が掻取つば部21の所定位置に達した段階で、塗布軸10及び掻取部材20によって密閉されたボトル2内とキャップ4側とを連通するように構成されている。
かかる液体化粧料容器1を詳細に述べる。
【0010】
図1又は図2に示すように、ボトル2は、有底の略円筒状に形成されたもので、その先端には、開口した口頸部3がくびれた形状に形成されている。口頸部3の外周壁には、雄ネジ用のネジ山3aが形成されている。ボトル2内には、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液体化粧料5が溜められている。
【0011】
キャップ4は、ボトル2と一体的な円筒状をなすもので、その下側開口部の内周壁には、雌ネジ用のネジ溝4aが形成されている。これにより、キャップ4は、ボトル2の口頸部3と外嵌合するようになっている。
【0012】
塗布軸10は、所定の外径で形成された長尺状の軸部12と、その上端部分のキャップ係合部13と、その下端部分のブラシ部11とから一体的になる。
キャップ係合部13は、キャップ4の上端部分と内嵌合するように形成されている。ブラシ部11は、液体化粧料5を含浸又は付着させる機能を有するもので、その外形が軸部12の周囲より幾分膨らんだような形状に形成されている。
【0013】
塗布軸10は、キャップ係合部13を介してキャップ4の内側上端部分に取り付けられ、ブラシ部11がキャップ4からはみ出ている。これにより、塗布軸10がボトル2内に挿入された場合、ブラシ部11がボトル2内の液体化粧料5に浸るようになっている。
【0014】
掻取部材20は、弾性を有するゴムを用いて略円筒状に形成されたもので、掻取円筒部22と、掻取つば部21とから一体的になる。
掻取円筒部22は、その外径がボトル2の口頸部3の内径より若干大きめに設定されており、ボトル2の口頸部3の内周壁において、弾性的に収縮した状態でぴったり嵌められている。
【0015】
掻取つば部21は、掻取円筒部22の内周面から内側に張り出し、下方に傾斜した先細りの略円錐面状に形成されており、その中央部分に挿通孔23が形成されている。挿通孔23の径は、塗布軸10の外径より小さめに設定されている。これにより、掻取つば部21は、その挿通孔における内周縁部分で塗布軸10の外周面と弾性的に密着するようになっている。
【0016】
図2又は図5に示すように、押出部材30は、弾性を有するゴムを用いて略円筒状に形成されたもので、押出円筒部32と、押出つば部31とから一体的になる。
押出円筒部32は、その外径が塗布軸12の外径とほぼ同程度に設定されている。
押出つば部31は、押出円筒部32の外周面から外側に張り出した、末広がりの略円錐面状に形成されている。押出つば部31の外径は、掻取円筒部22の内径より大きめに設定されている。これにより、押出つば部31は、その外周部分で掻取円筒部22の内面と弾性的に密着するようになっている。
【0017】
ここに、図3又は図4に示すように、押出つば部31と掻取つば部21の相対的な位置関係については、押出部材30の塗布軸10へ取り付ける位置により、押出つば部31は、塗布軸10の挿入に伴い、掻取円筒部22の内面を越えて掻取つば部21の上面に達し、キャップ4が完全に嵌められた段階で、掻取つば部21の中腹部分に当接して掻取つば部21を乗り越えないようになっている。
【0018】
図4又は図5に示すように、塗布軸10の根元部分には、取付軸部14が押出部材30を取り付け可能に形成されている。押出部材30には、嵌合孔33が取付軸部14と一部遊んだ状態で嵌るように形成されている。
具体的には、取付軸部14は、塗布軸10の外周面より内側にへこんだ所定の段差形状に形成されている。取付軸部14の断面外形の大きさは、押出部材30の外周面を塗布軸10の外周面と同一面上になるように設定されている。取付軸部14の長さは、押出部材30の長さより大きめに設定されている。
【0019】
以上の点により、塗布軸10と押出円筒部32のそれぞれの外周面が、掻取つば部21によって掻き取られる面として、ほぼ同一面上に配列される。また、取付軸部14における押出部材30と塗布軸10の間に形成された段差部分には、それぞれ、上部空隙41と下部空隙42が形成されることになる。
【0020】
押出部材30の嵌合孔33における内周面には、切欠き溝34が内周面よりへこんで形成されていると共に、位置決め部35が内周面から張り出して形成されている。
切欠き溝34及び位置決め部35は、共に、押出部材30の上面から下面まで軸方向に延在している。
これに対し、取付軸部14の中腹部分は、取付軸部14の外周面よりさらに内側にへこんだ部分において、位置決め部35と位置決め溝(図示せず)とが嵌ると共に切欠き溝34を塞いだ状態で連通路40を形成し、嵌合孔33と嵌るような形状に形成されている。
【0021】
以上の点により、押出部材30は、取付軸部14の中腹部分に固定されて上下方向及び円周方向に動かないようになっている。また、連通路40は、押出部材30が位置決め部35により取付軸部14に位置決めされた状態において、切欠き溝34が取付軸部14の外周面によって塞がれた空間部分に形成されるようになっている。
【0022】
この連通路40は、押出部材30の下方においては、下部空隙42を通してボトル2内と連通し、押出部材30の上方においては、上部空隙41を通してキャップ4側(大気側)と連通するようになっている。
【0023】
ここに、掻取つば部21と上部空隙41及び下部空隙42の相対的な位置関係については、塗布軸10の挿入に伴い、下部空隙42が掻取つば部21を越えてボトル2内に入り込み、キャップ4が完全に嵌められた段階においても、下部空隙42は、ボトル2内で開放されており、また、上部空隙41は、掻取つば部21と関係なく、キャップ4側で開放されたままである。
また、押出つば部31が、掻取円筒部22の内面と掻取つば部21の上面の境目部分に到達した段階(下部空隙42が掻取つば部21を越えてボトル2内に入り込んだ段階)で、下部空隙42がボトル2内に配置され、キャップ4がボトル2の口頸部3に完全に嵌められるまで(キャップ係合部13と掻取部材20とで密閉されるまで)はボトル2内とキャップ4側とで連通路40が形成される。
【0024】
次に、上述した構成を有する液体化粧料容器1の使用態様及び作用を説明する。
図1に示すように、塗布軸10の引き抜き及び挿入に伴い、掻取つば部21が、塗布軸10の外周面に密着した状態で、軸部12に付着した液体化粧料5を掻き取ると共に、液体化粧料5を含んだブラシ部11をしごく。
【0025】
この場合、塗布軸10を引き抜く段階では、ブラシ部11に付着していた液体化粧料5は、軸部12に付着していたものと共に、掻取つば部21の下方に溜まる。
一方、塗布軸10を挿入する段階では、ブラシ部11に付着していた液体化粧料5は、掻取つば部21の上方に溜まる。
【0026】
図2に示すように、塗布軸10をさらに挿入すると、ブラシ部11及び軸部12の液体化粧料5への浸入に伴い、浸入した部分の体積分だけ液面が上昇するため、掻取部材20及び塗布軸10によって密閉されたボトル2内が加圧される。
【0027】
図3に示すように、塗布軸10の挿入を進めると、ボトル2内の圧力がさらに増す一方で、押出つば部31が、掻取円筒22の内面に密着した状態で、掻取つば部21上に溜まった液体化粧料5をボトル2内へ押し出す。
【0028】
そして、下部空隙42が掻取つば部21を越えてボトル2内に達すると、連通路40は、ボトル2内を上部空隙41や、ボトル2のネジ山3aとキャップ4のネジ溝4aの間に形成された空隙を通してキャップ4側(大気)と連通させる。
これにより、ボトル2内の加圧状態が解除されてボトル2内が元の状態に戻るため、塗布軸10を挿入する力、すなわち、キャップ4を回転する力が低減されると共に、掻取つば部21上に溜まった液体化粧料5の逆流が抑えられる。
【0029】
図4に示すように、キャップ4が完全に嵌められると、押出つば部31が掻取つば部21上の中腹部分に止まり、これらの間に液体化粧料5が溜まっている。
その後、キャップ4を外しつつ塗布軸10を引き抜くと、軸の体積分だけボトル2内の液面が下降する一方で、引き抜かれた軸の体積分一時的に負圧になるため、ブラシ部11の根元が掻取つば部21を通過すると掻取つば部21の間に溜まっていた液体化粧料5はボトル2内に引き込まれる(バキューム効果)。
【0030】
以上述べたように、本実施形態によれば、掻取つば部21上の液体化粧料5を押し出す途中で、ボトル2内とキャップ4側とを連通し、密閉されたボトル2内の加圧状態を解除した結果、ボトル2内の加圧に起因する液体化粧料5の逆流を抑えつつ、バキューム効果により、ボトル2の口頸部3内に溜まった液体化粧料5を円滑にボトル2内に戻すことができ、ひいては、液あふれを防止することができる。
【0031】
また、本実施形態によれば、塗布軸10を挿入する段階で、ボトル2内とキャップ4側とを連通してボトル2内を元の状態に戻るため、掻取つば部21上に溜まった液体化粧料5をボトル2内へ押し出す際にキャップ4に加える負荷を低減させ、ボトル2の口頸部3内に溜まった液体化粧料5を円滑にボトル2内に戻すことができる。
【0032】
特に、この点において、押出つば部31が掻取つば部21を乗り越えないで、これらの間に溜まった液体化粧料5をバキューム効果によりボトル2内に戻すようにしたため、従来技術において、パッキン等が掻取つば部21を乗り越える際に塗布軸に生じていた負荷や、パッキン等の跳ね返りにより液体化粧料5の戻りが無い点で有利である。
【0033】
さらに、本実施形態によれば、押出部材30が嵌合孔33を通して塗布軸10に嵌められた状態において、切欠き溝34が取付軸部14の外周面に塞がれた空間部分に連通路40を形成したため、他の用途を有する塗布軸10及び押出部材30を用いるだけで、簡便にボトル2内を元の状態に戻すことができる。
【0034】
さらにまた、本実施形態によれば、押出部材30を位置決め部35等により塗布軸10に対し上下方向及び円周方向に動かないようにしたため、塗布軸10の引き抜き及び挿入を繰り返しても切欠き溝34がずれず、安定した連通路40を確保することができる。
【0035】
次に、本発明に係る液体化粧料容器の他の実施形態(第2実施形態)を図面を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1Aは、上記第1実施形態では塗布軸10及び押出部材30の双方の間で連通路40を形成したのに対し、塗布軸10Aの一方に連通路40Aを形成した点が異なり、以下、この点を述べる。
【0036】
連通路40Aは、塗布軸10Aの外周面に形成された第1、第2の連通口43、44の間で、塗布軸10A内の貫通孔45や、キャップ4とキャップ係合部13との間に形成された空間部分46を介して構成されている。
第1の連通口43は、掻取部材20の下側であって、押出つば部31が掻取つば部21の所定位置に達した段階で、掻取つば部21に対しボトル2側の部位に配置されている。
【0037】
具体的には、押出つば部31が、掻取円筒部22の内面と掻取つば部21の上面の境目部分に到達した段階で、第1の連通口43がボトル2内に配置され、ボトル2内とキャップ4側で連通路40Aが形成される。
また、第2の連通口44は、キャップ係合13A上に配置され、キャップ4の内側で開放されている。
【0038】
以上述べたように、本実施形態によれば、他の用途を有する塗布軸10Aのみを用いて連通路40Aを形成して簡便にボトル2内を元の状態に戻すことができ、連通路40Aの形成に押出部材30を用いない点や、押出部材30の円周方向の移動が問題とならないことから位置決め部35が不要になる点で、第1実施形態より有利である。
その他の構成及び作用・効果は、上記第1実施形態と同様であるためその説明を省略する。
【0039】
本発明は、上記第1、第2実施形態に限られることなく、種々の変更等を行うことができる。
例えば、連通路40を、塗布軸10を用いずに、押出部材30内を貫通する孔で形成することもできる。ただし、この場合、上記第1実施形態のように、塗布軸10に取付軸部14を形成することによって、押出部材30と塗布軸10のそれぞれの外周面を同一面上にし、上部空隙41及び下部空隙42を設けることが好ましい。
【0040】
また、押出つば部31と掻取つば部21の相対的な位置関係を、キャップ4に加える負荷、液体化粧料5のボトル2内への押出量等の要因を比較考慮しつつ適宜変更し、ボトル2内とキャップ4側の連通の開始位置をずらすことができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、蓋体を容器本体に装着する際に、容器本体内の加圧状態を解除しつつ容器本体の口頸部に溜まった液体化粧料を円滑に容器本体内に戻すことによって、液あふれを防止できる液体化粧料容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液体化粧料容器の概略構成及び作用(ブラシのしごき)を説明する図である。
【図2】同液体化粧料容器の構成及び作用(挿入段階)を説明する図である。
【図3】同液体化粧料容器の構成及び作用(連通状態)を説明する図である。
【図4】同液体化粧料容器の構成及び作用(装着段階での連通状態)を説明する図である。
【図5】同液体化粧料容器の押出部材の概略構成を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態の液体化粧料容器の概略構成を示す図である。
【図7】(a):従来の液体化粧料容器の概略構成を示す図である(パッキンのしごきゴムの通過前)。
(b):従来の液体化粧料容器の概略構成を示す図である(パッキンのしごきゴムの通過後)。
【図8】(a):従来の液体化粧料容器の概略構成を示す図である(塗布軸の引き抜きの際、可動パッキンの下移動)。
(b):従来の液体化粧料容器の概略構成を示す図である(塗布軸の挿入の際、可動パッキンの上移動)。
【符号の説明】
2 ボトル(容器本体)
4 キャップ(蓋体)
5 液体化粧料
10 塗布軸
11 ブラシ部(塗布部)
14 取付軸部
20 掻取部材
21 掻取つば部
23 挿通孔
30 押出部材
31 押出つば部
33 嵌合孔
34 切欠き溝
35 位置決め部
40、40A 連通路
43 第1の連通口
44 第2の連通口

Claims (2)

  1. 口頸部を有する容器本体と、該容器本体の該口頸部と外嵌合する蓋体とを備え、該蓋体には先端部分に塗布部を有する塗布軸が設けられており、該塗布部が前記容器本体内に収容された液体化粧料に浸るように構成された液体化粧料容器において、
    前記容器本体の口頸部の内周壁には、弾性を有する掻取つば部を内側に突設した掻取部材が設けられ、該掻取つば部には前記塗布軸を挿通する挿通孔が形成されており、前記塗布軸には、弾性を有する押出つば部を外側に突設した押出部材が設けられており、前記塗布軸又は前記押出部材の何れか一方又は双方には、連通路が形成されており、
    前記連通路は、前記押出つば部が前記掻取つば部の所定位置に達した段階で、前記塗布軸及び前記掻取部材によって密閉された前記容器本体内と前記蓋体側とを連通するように構成されており、
    前記塗布軸には、取付軸部が前記押出部材を取り付け可能に形成されていると共に、前記押出部材には、嵌合孔が該取付軸部と一部遊んだ状態で嵌るように形成され、
    前記連通路は、前記押出部材が前記嵌合孔を通して前記取付軸部に嵌められた状態において、前記嵌合孔の一部に形成されていることを特徴とする液体化粧料容器。
  2. 前記取付軸部は、前記塗布軸の外周面より内側にへこんだ所定の段差状に形成され、前記押出部材の前記嵌合孔における内周面には、切欠き溝が該内周面よりへこんで形成されていると共に、位置決め部が前記取付軸部の一部と嵌るように形成され、
    前記連通路は、前記押出部材が前記位置決め部により前記取付軸部に位置決めされた状態において、前記切欠き溝が前記取付軸部の外周面によって塞がれた空間部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体化粧料容器。
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