JP4272631B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1画像データの印字記録と並行して第1画像データとは異なる第2画像データを画像処理部で画像処理する画像形成装置に関する。
画像形成装置の1種であるたとえば複写機には、1つの画像データの印字記録を実行しながら、もう1つの画像データを読取ることができるいわゆるマルチアクセスタイプの機種がある。マルチアクセスタイプの複写機においては、処理速度の向上が強く望まれているので、1つの画像データの印字記録のための画像処理と、読取ったもう1つの画像データの画像処理とを並行で実行できるように、処理回路である画像処理部を2つ備えるものがある。
しかしながら、高度な画像処理を実行する画像処理部は、価格が高いので装置コストを高騰させる原因となる。したがって、画像処理部を1つのみ備えるようにしてコストを低く抑え、かつ処理速度も速い画像形成装置が求められている。
マルチアクセスタイプの画像形成装置において、処理速度を向上するための1つの手段として、複数枚の記録紙が印字記録される際の記録紙同士によって形成される紙間、すなわち印字記録ジョブと印字記録ジョブとが実行される間の利用が考えられる。このような紙間に着目する先行技術として、複数のジョブを割込みで実行できる画像形成装置において、1つのジョブの進行中にその用紙間隔を検出し、その用紙間隔内に現在実行されていないジョブの実行が可能であれば割込みジョブとして実行する画像形成装置がある(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1では、通常プリントジョブ実行中の紙間に割込みプリントジョブを実行することによって処理効率を向上することが開示されるに過ぎず、前述のようなマルチアクセスタイプの画像形成装置において、コストを低減するべく画像処理部を1つに限定し、1つの画像データの印字記録と、もう1つの画像データの画像処理とを並行で実行可能にして処理効率を向上するという課題およびその解決手段については全く開示されていない。
特開2004−173291号公報
本発明の目的は、画像処理部を1つ備えるだけであるにも関らず、1つの画像データの印字記録ともう1つの画像データの画像処理とを並行で実行可能であり処理効率が高い画像形成装置を提供することである。
本発明は、第1画像データを画像処理部によって画像処理し、画像処理後の第1画像データを印字部によって複数枚の記録紙に印字記録を実行し、第1画像データの印字記録と並行して第1画像データとは異なる第2画像データを画像処理部で画像処理する画像形成装置において、
原稿に形成されている画像データを読取る画像データ読取部と、
第1画像データが印字記録される記録紙同士によって形成される間隔であって先行する記録紙の印字記録が終了する位置と後行する記録紙の印字記録が開始する位置との間隔である紙間を設定する紙間設定部と、
印字待ちの第1画像データを記憶する画像メモリと、
画像データ読取部で読取られ、画像メモリに記憶される第1画像データの印字待ち枚数に応じた分割数になるように原稿1枚分の第2画像データを複数に分割し分割画像データを作成する画像分割部と、
分割画像データを紙間において画像処理するように画像処理部の動作を制御する制御部と
紙間を調整して紙間設定部へ設定を行う紙間調整部と、
分割される第2画像データの画像処理時間が最短化するように画像処理部の動作を制御部が制御する画像処理優先モードと、第1画像データが印字記録される複数枚の記録紙の搬送間隔を最小化するように紙間設定部の動作を制御部が制御する紙間最小化モードとを切換えるモード切換手段とを含み、
紙間調整部がモード切換手段の出力に応じて紙間を調整することを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、画像分割部は
第2画像データを分割するに際し分割によって生成される分割画像データのデータ開始部分およびデータ終了部分にあたる境界部が、該分割画像データの前に位置する前位置分割画像データの境界部および該分割画像データの後に位置する後位置分割画像データの境界部と、それぞれ画像データの重複部分を有するように第2画像データを分割することを特徴とする。
また本発明は、画像処理部は、
第2画像データの画像処理に対応する動作設定を保持する第1レジスタと、
第1画像データの印字記録に対応する動作設定を保持する第2レジスタとを備え、
紙間の開始と終了とに応じて第1レジスタと第2レジスタとを切換えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置に備わる制御部は、画像データ読取部で読取られ画像分割部によって原稿1枚分が複数に分割された第2画像データを、第1画像データが印字記録される記録紙同士によって形成される間隔であって先行する記録紙の印字記録が終了する位置と後行する記録紙の印字記録が開始する位置との間隔である紙間において画像処理するように画像処理部の動作を制御する。このように、第1画像データの印字記録処理時に発生する紙間では、画像処理部が第1画像データの画像処理に利用されていないことを利用し、画像データ読取部で読取った原稿1枚分の第2画像データを複数に分割し、分割画像データを紙間で画像処理するので、印字記録するプリントジョブと画像を読取かつ画像処理するスキャンジョブとの複数ジョブを同時に処理することが可能になり、処理効率が向上する。
また印字待ちの第1画像データを記憶する画像メモリを備え、画像分割部が、画像メモリに記憶される第1画像データの印字待ち枚数に応じた分割数になるように第2画像データを分割することによって、印字記録処理待ち状態のプリントジョブの印字待ち枚数が多いほど、第2画像データの分割数を多くすることができるので、紙間を小さく設定することが可能になり、蓄積状態で印字待ちのジョブを速く実行することができる。
また、紙間を調整して紙間設定部へ設定を行う紙間調整部を含む。第2画像データの分割は、等分されることが画像処理を実行するうえで最も効率が良い。したがって、紙間を、第2画像データが等分されて生成される分割画像データの画像処理に必要な時間に合わせて紙間調整部で調整することによって、画像処理の効率を高めることができる。
また、分割される第2画像データの画像処理時間を最短化する画像処理優先モードと、第1画像データが印字記録される複数枚の記録紙の搬送間隔を最小化する紙間最小化モードとが、モード切換手段によって切換えられ、紙間調整部は、モード切換手段の出力に応じて紙間を調整する。このことによって、第2画像データの画像処理を出来るだけ短い時間で実行するか、または第1画像データの印字記録処理を出来るだけ速く実行するかを、操作者の要求に応じて選択し優先実行させることができる。
また本発明によれば、画像分割部は、分割画像データの境界部が、該分割画像データの前後に位置する前位置および後位置分割画像データの境界部と、それぞれ画像データの重複部分を有するように第2画像データを分割する。このことによって、前後の連続画像データを必要とするたとえばフィルタ処理、変倍処理などの画像処理を、支障なく円滑に実行することが可能になる。
また本発明によれば、画像処理部は、第2画像データの画像処理に対応する動作設定を保持する第1レジスタと、第1画像データの印字記録に対応する動作設定を保持する第2レジスタとを備え、紙間の開始と終了とに応じて第1レジスタと第2レジスタとを切換える。このように、レジスタを2組用意し、それらをモードに応じて切換え使用することによって、モードの切換えに要する時間を短縮することができるので、紙間の実効時間を長くとることが可能になる。
図1は、本発明の実施の一形態である画像形成装置1の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。図1に示す画像形成装置1は、たとえばコンピュータ5に接続されコンピュータ5から入力される画像データに基づいて画像形成するプリンタと、原稿に形成されている画像データを複写する複写機としての機能を兼ね備える複合機である。
画像形成装置1は、大略、コントローラ部2と、スキャナ部3と、印字部であるプリンタ部4とを含んで構成される。
スキャナ部3は、画像が予め形成されている原稿が載置される原稿載置部と、原稿載置部に載置される原稿の画像を光走査して画像データを読取る光走査部とを含む画像データ読取部を構成する。スキャナ部3によって読取られた原稿の画像データは、コントローラ部2に備わる画像メモリ15に記憶される。
コントローラ部2は、制御部11と、制御部11にそれぞれ接続される操作部12、記憶部13および表示部14と、同じく制御部11に接続される画像メモリ15、画像分割部16、画像入力部17、画像処理部18、画像出力部19、画像組立部20、画像バッファ21、レーザ制御集積回路(レーザ制御IC)22とを含んで構成される。
制御部11は、たとえば中央処理装置(CPU)を備える処理回路である。制御部11は、画像形成装置1の全体動作を制御するとともに、制御部11に接続される上記各部の動作を制御する。
記憶部13は、たとえばリードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性メモリなどによって構成され、制御部11が画像形成装置1を動作制御するためのプログラム、また後述する紙間の処理ライン数を設定するために用いられるテーブルデータなどが記憶される。
操作部12は、画像形成装置1の操作者が動作指令または動作条件などを入力する入力部でもあり、たとえばキーボードと各動作指令を入力することができるように設定された入力ボタンなどを備える。特に本実施形態において注目すべきは、操作部12が、後述する画像処理優先モードと紙間最小化モードとを切換えるモード切換スイッチを備えることである。
図2は、操作部12に設けられるモード切換スイッチ23を示す図である。モード切換スイッチ23は、操作部12にたとえばタッチパネルスイッチとして設けられ、画像処理優先モードを指令する「スキャンジョブ優先モードの設定」部23aと、紙間最小化モードを指令する「プリント優先モードの設定」部23bとを有する。操作者が、「スキャンジョブ優先モードの設定」部23aまたは「プリント優先モードの設定」部23bのいずれかを選択してタッチしたとき、選択された方の動作指令が制御部11へ入力され、選択された部にチェックマークが表示される。モード切換スイッチ23による出力が与えられる制御部11の動作については後述する。
図1に戻って、表示部14は、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)などによって構成される。表示部14には、上記モード切換表示、また印字記録するべき記録紙の枚数などが、制御部11の表示動作指令に従って表示される。
ここで、コントローラ部2の残部の説明の前に紙間について説明する。図3は、画像形成装置1の感光体ドラム24周辺の機械的構成を簡略化して示す図である。画像形成装置1の印字部に含まれる感光体ドラム24の周囲には、矢符25にて示す回転方向の上流側から下流側に向けて順番に、感光体ドラム24を一様に帯電させる不図示の帯電器と、一様に帯電された感光体ドラム24を画像データに応じた光で露光して感光体ドラム24の表面に静電潜像を形成する露光手段26と、感光体ドラム24の表面に現像剤を供給して静電潜像を現像してトナー画像を形成する不図示の現像器と、感光体ドラム24と逆のバイアスを印加して感光体ドラム24上のトナー画像を記録紙上に転写する転写ローラ27とが設けられる。トナー画像が転写される記録紙および記録された後の記録紙は、搬送経路30上に複数組設けられる搬送ローラ28によって、矢符29方向に搬送される。
紙間は、第1画像データが印字記録される記録紙同士によって形成される間隔であって、先行する第1記録紙31の印字記録が終了する位置と、後行する第2記録紙32の印字記録が開始する位置との間隔で定義される。この紙間は、厳密には第1および第2記録紙31,32の搬送経路30上ではなく、感光体ドラム24上で設定される。すなわち、紙間は、感光体ドラム24の周方向において、第1記録紙31に画像形成されるべき静電潜像における最後の画像データを露光手段26で走査する位置33と、さらに感光体ドラム24が矢符25方向に回転して前記位置33へ達するとき、第2記録紙32に対して画像形成するために静電潜像の最初の画像データを露光手段26で書込み開始する位置34との距離であり、時間では該距離を感光体ドラム24の回転速度で除した値である。
感光体ドラム24上に設定される紙間に対して、搬送経路30上の第1記録紙31と第2記録紙32との搬送間隔が合致するようにタイミング調整される。該タイミング調整は、以下のように行われる。搬送経路30に沿って、記録紙を検出する2つの第1および第2検出センサ35,36を予め定める間隔を有するようにして設ける。第1および第2検出センサ35,36によって検出される記録紙の搬送速度と、第2検出センサ36によって検出される第2記録紙32の先頭部の検出結果とが、制御部11へ入力され、制御部11が、搬送ローラ28の駆動系に対して動作指令を出力するとともに、レジストローラ37の駆動系に対して動作指令を出力し、第2記録紙32上の画像形成開始位置と、前記感光体ドラム24上の画像書込み開始位置34とが合致するように制御する。
したがって、画像形成装置1の全体動作制御の一環として露光手段26による感光体ドラム24に対する静電潜像の形成位置を制御する制御部11が、紙間設定手段である。また、感光体ドラム24上に設定される紙間に対して、実際に印字部へ搬送される複数枚の記録紙の搬送間隔が合致するように調整する第1および第2検出センサ35,36、搬送ローラ28およびその駆動系、レジストローラ37およびその駆動系が、制御部11とともに紙間調整部を構成する。
再び図1に戻って画像形成装置1の構成について説明する。
画像メモリ15は、記憶部でありたとえばRAMなどによって構成される。画像メモリ15には、スキャナ部3で読取った原稿の画像データが記憶される。また画像メモリ15には、まさに印字記録が実行される画像データである第1画像データおよびその印字記録されるべき記録紙枚数である印字待ち枚数が記憶される。
画像分割部16は、動作プログラムに基づく制御部11からの動作指令に従い、印字記録される第1画像データとは異なる第2画像データであって、スキャナ部3で読取られて画像メモリ15に記憶された第2画像データに対し、以下の画像分割処理を実行する処理回路である。
画像分割部16は、画像メモリ15から読出した第2画像データであって原稿1ページ分の第2画像データを複数に分割し分割画像データを作成する。この第2画像データを分割するに際し、画像分割部16は、分割によって生成される分割画像データのデータ開始部分およびデータ終了部分にあたる境界部が、該分割画像データの前に位置する前位置分割画像データの境界部および該分割画像データの後に位置する後位置分割画像データの境界部と、それぞれ画像データの重複部分を有するように分割する。
図4は、画像分割部16による第2画像データの分割の概要を説明する図である。以下図4を参照して第2画像データの分割について説明する。図4では、画像分割部16が、1枚分の記録紙に画像形成されるべき第2画像データを主操作方向に対して平行に4つに等分、すなわち第1〜第4分割画像データA,B,C,Dに等分する場合について例示する。第2分割画像データBをとりあげると、前位置分割画像データである第1分割画像データAと第2分割画像データBとの境界部であり、第2分割画像データBのデータ開始部分51には、第1分割画像データAとの画像データの重複部分52が形成されるように、また後位置分割画像データである第3分割画像データCと第2分割画像データBとの境界部であり、第2分割画像データBのデータ終了部分53には、第3分割画像データCとの画像データの重複部分54が形成されるように、画像分割部16が第2画像データを分割する。
第2分割画像データ以外の残余の分割画像データについても、第2分割画像データBと同様にして、前後の分割画像データと重複した画像データ部分を有するように分割される。ただし、第2画像データ全体のデータ開始部分とデータ終了部分には、画像データの重複部分が形成されない。
画像分割部16による第2画像データの分割は、前述のように2つの処理モードで異なる。紙間最小化モード(プリント優先モードとも呼ぶ)が設定された場合、紙間距離は、機構的制約(用紙搬送速度のばらつき等)から定められる最小紙間距離(具体的には、40mm)に設定されており、この紙間距離は、紙間内で画像処理するか否かにかかわらず同一とされる。紙間最小化モードでは、この紙間時間内で可能な画像処理ライン数を設定する。このことによって、紙間内に画像処理を行うか否かにかかわらず、印字速度を低下させることがない。この場合、画像データは均等に分割されない。
一方、画像処理優先モード(スキャンジョブ優先モードとも呼ぶ)では、紙間距離が延びても、紙間の画像処理が効率良く実行されることを優先している。具体的には、処理対象画像1枚の全ライン数を均等に分割して、それを1回の紙間内の処理ライン数として設定する。このようにすることで、各紙間それぞれにおける処理ライン数において端数が出ることなく、均等に効率的に処理される。
さらに、第1画像データの印字待ちページ数に応じて紙間の処理ライン数を変更することもできる。この場合、印字待ちページ数が少ない時は紙間での処理ライン数を多く(分割数を少なく)、印字待ちページ数が多いときは紙間での処理ライン数を少なく(分割数を多く)する。このようにすることで、印字待ちページ数が少ない時は、第1画像の印字処理時間自体が短いので、多少紙間が延びても全体の時間としては短いので、第1画像の印字待ちユーザ自体の待ち時間としては短く、また第2画像の画像処理は早くできる。一方、印字待ちページ数が多いときは紙間を短くするので、多量ページ印字の紙間を有効に利用でき、第1画像の印字待ちユーザの待ち時間を延ばすことがない。
動作モードを紙間最小化モードまたは画像処理優先モードのいずれにするかは、前述のように入力部である操作部12に備わるモード切換スイッチ23を操作者が操作することによって選択指示される。モード切換スイッチ23からの出力と、同じく操作部12から操作者にて入力される印字待ち枚数とに応答し、制御部11が、動作モードならびに印字待ち枚数および記録紙サイズに応じて予め定められて記憶部13に記憶されている後述のテーブルデータを選択し、該テーブルデータに従って第2画像データの処理ライン数を定める。なお、記録紙サイズは、操作部12からの操作に依らず、スキャナ部3において原稿の画像データが読取られるときに同時に検知され、該検知信号が制御部11に入力される。
図1に戻って、画像分割部16によって分割された第2画像データは、画像入力部17の動作によって画像処理部18へ出力される。
画像処理部18は、制御部11による動作指令に従い、画像分割部16によって分割された複数の第2画像データを、第1画像データを印字記録する紙間において画像処理する。ここで、画像処理を例示すると、たとえばγ補正処理、フィルタ処理、変倍処理などである。
図5は、画像処理部18の構成を示すブロック図である。画像処理部18は、γ補正処理を実行するγ補正部61と、フィルタ処理を実行するフィルタ部62と、変倍処理を実行する変倍部63と、画像処理動作に対応する動作設定を保持する第1レジスタを構成するレジスタ群であるA1〜A3レジスタ64,65,66と、印字記録動作の画像処理に対応する動作設定を保持する第2レジスタを構成するレジスタ群であるB1〜B3レジスタ67,68,69と、γ補正セレクタ70と、フィルタセレクタ71と、変倍セレクタ72と、切換制御レジスタ73と、画像処理部18の外部装置との接続部であるインターフェイス(I/F)部74とを備える。
γ補正処理に用いるγテーブル、フィルタ処理に用いるフィルタ係数および変倍処理に用いる変倍率は、画像データの画像処理と、画像形成する印字記録用の画像処理とでは、設定内容の異なるものが用いられる。本実施の形態では、第1レジスタを構成するA1〜A3レジスタ64〜66および第2レジスタを構成するB1〜B3レジスタ67〜69には、画像処理および印字記録それぞれの動作に対応するγテーブル、フィルタ係数および変倍率が、表1に示すようにそれぞれ保持されている。
Figure 0004272631
γ補正セレクタ70は、A1レジスタ64およびB1レジスタ67とγ補正部61との間に介在して双方に接続され、A1レジスタ64とB1レジスタ67とに保持される各動作に対応するγテーブルのいずれか一方を、切換えてγ補正部61へ出力させる。フィルタセレクタ71は、A2レジスタ65およびB2レジスタ68とフィルタ部62との間に介在して双方に接続され、A2レジスタ65とB2レジスタ68とに保持される各動作に対応するフィルタ係数のいずれか一方を、切換えてフィルタ部62へ出力させる。変倍セレクタ63は、A3レジスタ66およびB3レジスタ69と変倍部63との間に介在して双方に接続され、A3レジスタ66とB3レジスタ69とに保持される各動作に対応する変倍率のいずれか一方を、切換えて変倍部63へ出力させる。
切換制御レジスタ73は、γ補正セレクタ70、フィルタセレクタ71および変倍セレクタ72に接続される。切換制御レジスタ73は、第1画像データの印字記録を実行する動作指令、または第2画像データの画像処理を実行する動作指令のいずれかが、制御部11からI/F部74を介して与えられるのに応答し、γ補正セレクタ70とフィルタ補正セレクタ71と変倍セレクタ72とを切換動作制御する。切換制御レジスタ73が各セレクタ70〜72を切換動作させることによって、画像処理動作の設定を保持する第1レジスタ群64〜66、または印字記録動作の設定を保持する第2レジスタ群67〜69のいずれか一方から、それぞれの動作に対応する上記表1に示す設定が、γ補正部61、フィルタ部62および変倍部63に与えられる。
第1画像データを複数枚の記録紙に印字記録する記録紙同士の紙間において第2画像データの画像処理を実行するに際し、紙間の時間すべてを画像処理に使用できる訳ではない。前述のように印字記録と画像処理とでは用いるγテーブル等の設定が異なるので、紙間において印字記録から画像処理に設定を切換える時間、また画像処理から印字記録に設定を切換える時間を必要とする。紙間の時間とこれらの切換時間との差が、画像処理に使用することのできる紙間実効時間である。
この設定の切換えを、切換えの都度、制御部11が書換える形で実行すると長い時間を要するけれども、画像処理動作と印字記録動作とのそれぞれに対応する設定を保持するレジスタを設け、各レジスタが保持する設定を一斉に切換えるようにすると、設定の切換えに要する時間を著しく短縮することができる。
このことによって、紙間において画像処理に使うことのできる実効時間を維持したまま、紙間時間を短くすることができるので、処理効率を向上することができる。また逆に同じ長さの紙間時間であれば、実効時間を長くすることができるので、一層多くの画像データを画像処理することが可能になる。
また図1に戻って、画像処理部18において画像処理された分割画像データは、画像出力部19の動作によって画像組立部20へ出力される。画像組立部20は、画像分割部16で分割され、画像処理部18で画像処理された第2画像データの分割画像データを、再び記録紙1枚分の画像データに組立てる処理回路である。画像組立部20で記録紙1枚分に組立てられた第2画像データは、画像組立部20からメモリである画像バッファ21へ入力されてストアされる。画像バッファ21に一時ストアされた第2画像データは、第2画像データを印字記録する際に、制御部11によって画像バッファ21から読出され、同じく制御部11からの動作指令に応じて動作するレーザ制御IC22によってプリンタ部4へ送られる。
画像形成装置1のプリンタ部4は、プリンタ制御部41と、レーザ書込制御部42とを含んで構成される。レーザ書込制御部42は、感光体ドラム24の帯電制御、露光手段による静電潜像の書込制御、静電潜像の現像に係る制御等、感光体ドラム24上に画像形成するための動作制御を実行する。プリンタ制御部41は、制御部11の動作指令に基づいて、感光体ドラム24上に形成された画像の記録紙への転写、記録紙へ転写された画像の定着などの動作制御を実行する。プリンタ部4は、感光体ドラム24を一様な電位に帯電させ、コントローラ部2から送られる画像データに応じた光で感光体ドラム24を露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー画像として可視化し、トナー画像を記録紙に転写してさらに定着させる。すなわちプリンタ部4は印字部(印字動作実行部)である。
次に本実施形態の画像処理装置1において、第1画像データの印字処理と、第2画像データの画像処理とを行う場合の動作について説明する。図6Aは、第1画像データの印字処理と、第2画像データの画像処理とを並行して行う場合の動作を説明するフローチャートである。
ステップs0のスタートでは、画像形成装置1の動作電源がonにされて稼動可能であり、操作者が操作部12に備わるモード切換スイッチ23を操作して、画像処理優先モード(スキャンジョブ優先モード)23a、または紙間最小化モード(プリント優先モード)23bのいずれかを選択した状態である。
ステップs1では、制御部11が、モード切換スイッチ23からの出力が、画像処理優先モードであるのか否かを判定する。モードが、画像処理優先モードであるときにはステップs2へ進み、紙間最小化モードであるときにはステップs3へ進む。
モードが紙間最小化モードでありステップs3へ進んだとき、ステップs3では、図7Aに示すテーブルデータ1Aを記憶部13から読出す。テーブルデータ1Aは、紙間最小化モード時に用いるべく予め作成された処理ライン数と原稿サイズとの関係を示すデータである。なお、紙間時間、より厳密にはレジスタの切換所要時間を除く紙間実効時間は、その時間において画像処理が可能な処理ライン数に対応するので、テーブルデータでは処理ライン数で紙間時間が表される。テーブルデータ1Aは、第1画像データが印字記録される紙間が最小になるようにして、印字記録動作を優先するために用いられる。
一方、モードが画像処理優先モードでありステップs2へ進んだとき、ステップs2では、図8Aに示すテーブルデータ2Aを記憶部13から読出す。テーブルデータ2Aは、画像処理優先モード時に用いるべく予め作成された処理ライン数と原稿サイズとの関係を示すデータである。テーブルデータ2Aは、1枚の画像データのライン数(例:原稿サイズがA4の場合、1枚あたりのライン数4960ライン)の1/2に設定して、第2画像データの画像処理を効率良く実施するために用いられるものである。このテーブルデータ2Aに基づいて紙間調整部が、第1画像データが印字記録される紙間を調整するので、所望の紙間時間を得て画像処理優先処理が実現される。
ステップs4では、読出したテーブルデータから、原稿サイズに対応する処理ライン数を選択する。ステップs5では、選択した処理ライン数を、画像分割部16、画像入力部17、画像出力部19、画像組立部20にセットする。
ステップs6では、第1画像データの印字記録動作が終了し、紙間になったか否かが判定される。印字記録動作を終了したときにはステップs7へ進み、印字記録動作が未了であるときにはステップs6の判定動作を繰返す。
ステップs7では、第1画像データの印字待ち枚数が印字中か否かが判定される。この判定は、印字待ち枚数が印字完了か否か、もしくは紙詰まり等により印字が中断したか否かの2つの判定を含む。印字待ち枚数が印字完了か否の判定は、印字される画像データごとに、感光体ドラム24の出側に配置される第1検出センサによって印字された記録紙を検出し、該検出結果を累積して操作部12から入力された印字待ち枚数と比較することによって、行うことができる。印字待ち枚数すべての印字が完了すると図6Cのステップs13へ進み、完了していなければステップs8へ進む。
紙詰まり等により印字が中断したか否かの判定については、たとえば所定時間内に記録紙が所定の箇所に到達していないことを、記録紙検出センサの検知結果に基づいてプリンタ制御部41が判定することによって行われる。印字が中断すると図6Cのステップs13へ進む。
ステップs8では、切換制御レジスタ73を介して各セレクタ70,71,72を動作制御することによって、画像処理部18のレジスタを第1レジスタ群64〜66に切換える。ステップs9では、紙間において第2画像データの分割画像データを画像処理する。
ステップs10では、テーブルデータに基づく処理ライン数の画像処理を終了し、切換制御レジスタ73を介して各セレクタ70,71,72を動作制御することによって、画像処理部18のレジスタを第2レジスタ群67〜69に切換える。
ステップs11では、紙間が終了したか否かが判定される。紙間が終了していないときには、ステップs11が繰り返され、紙間が終了すると、ステップs12へ進んで第1画像データの印字が実行される。ステップs12の次は、ステップs6へ戻り以降のステップが繰返される。
次に図6Cに示すフローチャートついて説明する。このフローでは、第1画像データの印字が完了するか、ジャム等により中断した場合に、第2画像データの内、紙間内で処理完了しなかった残りのライン数を処理する。
ステップs13では、処理完了しなかった残りのライン数を算出する。この残りライン数は、式(1)から算出される。なお、式(1)において、処理済ライン数は、紙間処理ライン数と紙間数との積(処理済ライン数=紙間処理ライン数×紙間数)である。
残りライン数=第2画像データ全ライン数−処理済ライン数 …(1)
ステップs14では、残りライン数があるか否かを判定し、残りライン数有りの場合、ステップs15に進み、処理ライン数を画像分割部16、画像入力部17、画像出力部19、画像組立部20にセットする。残りライン数無しの場合、エンドへ進み処理完了する。ステップs16では、残りライン数の画像処理を行う。以上で、第2画像データの処理を完了する。
次に第1画像データの印字処理と、第2画像データの画像処理とを行う場合の動作について、図6Bを参照して説明する。図6Bは、第1画像データの印字枚数に応じて紙間処理ライン数を変更する場合についての動作を説明するフローチャートである。
ステップa0およびa1は、前述の図6Aのステップs0およびs1と同じであり、説明を省略する。
動作モードが紙間最小化モードでありステップa3へ進んだとき、ステップa3では、図7Bに示すテーブルデータ1Bを記憶部13から読出す。テーブルデータ1Bは、紙間最小化モード時に用いるべく予め作成された印字待ち枚数(ページ数)と紙間時間と原稿サイズとの関係を示すデータである。なお、紙間時間、より厳密にはレジスタの切換所要時間を除く紙間実効時間は、その時間において画像処理が可能な処理ライン数に対応するので、テーブルデータでは処理ライン数で紙間時間が表される。
ここでは、印字残りページ数が10ページ以上の場合、最小紙間である処理ライン数1131ラインとするが、残りページ数が少ない時は紙間時間を延長し、第2画像データの画像処理を高速化する。
一方、動作モードが画像処理優先モードでありステップa2へ進んだとき、ステップa2では、図8Bに示すテーブルデータ2Bを記憶部13から読出す。テーブルデータ2Bは、画像処理優先モード時に用いるべく予め作成された印字待ち枚数と紙間時間と原稿サイズとの関係を示すデータである。このテーブルデータ2Bに基づいて紙間調整部が、第1画像データが印字記録される紙間を調整するので、所望の紙間時間を得て画像処理優先処理が実現される。
ここでは、印字待ちページ数が10ページ以上の場合、処理ライン数を原稿1枚あたりの総ライン数の1/4として、紙間を短縮するが、印字待ちページ数が10ページ未満の場合、処理ライン数を原稿1枚あたりの総ライン数の1/2として、第2画像データの画像処理を高速化する。
ステップa4では、読出したテーブルデータから、原稿サイズに対応する処理ライン数を選択する。ステップa5では、選択した処理ライン数を、画像分割部16、画像入力部17、画像出力部19、画像組立部20にセットする。ステップa6以降の動作は、前述の図6Aに示すフローと同じであり、説明を省略する。
さらに他の実施例を示す。図7A、図7B、図8A、図8Bでは最小紙間の処理ライン数を1131ラインとしている。これは、印字用紙の用紙サイズがA4の場合を想定している。このときは前述の通り最小紙間距離40mmである。
印字可能な用紙サイズは種々用意されており、印字用紙サイズに応じて紙間距離も変更している。たとえば、印字用紙の用紙サイズがA4を超える時(例:B4、A3サイズ)は、紙間に余裕を持たせるため、最小紙間距離はA4の場合より大きくしている(例:80mm)。
印字用紙の用紙サイズがA4を超える場合であって、前述のテーブル図7A、図7B、図8A、図8Bに代えて紙間最小化およびライン数固定の場合図7Cのテーブルを利用し、紙間最小化およびライン数可変の場合図7Dのテーブルを利用し、画像処理優先およびライン数固定の場合図8Cのテーブルを利用し、画像処理優先およびライン数可変の場合図8Dのテーブルを利用する。実際の制御については前述の図6A、図6Bのとおりであり省略する。
図9は、第1画像データの印字処理と、第2画像データの画像処理とを並行して実行する場合の具体例を示すタイミングチャートである。
図9では、印字処理されるべき第1画像データとして2枚の第1および第2コピー原稿を準備し、各コピー原稿について2枚ずつ合計4枚の印字処理を行い、4枚の印字処理を行う紙間において、第2画像データとして2枚の第1および第2スキャン原稿を読取って画像処理する場合について例示する。図9において、ハッチングで表す部分が動作実行中であることを示す。
図9(a)では第1画像データとして2枚の第1および第2コピー原稿がスキャナ部3で読取られる状態を示す。第1コピー原稿と第2コピー原稿とは、時間Ta11の間隔をおいて、それぞれ時間Ta1と時間Ta2とを要してスキャナ部3で第1画像データが読取られる。
図9(b)では、読取られた第1画像データである第1および第2コピー原稿の画像データが、画像処理部18において印字記録のための画像処理が実行される。第1および第2コピー原稿をそれぞれ2部ずつ印字記録するので、第1画像データの印字記録用画像処理は、コピー原稿の読取に対して遅延時間Tx1を有して4回、それぞれTb1,Tb2,Tb3,Tb4の時間を要して画像処理部18において実行され、4つの印字記録用画像処理時間の間に、3つの時間間隔Tb11,Tb12,Tb13が生成される。
印字記録用画像処理された第1画像データは、レーザ制御IC22を介してプリンタ部4へ送られ、プリンタ部4の露光手段においてレーザ出力される。図9(c)は、レーザ出力のタイミングを示し、印字記録用画像処理のタイミングにわずかの遅延時間(画像処理およびレーザ制御IC22を介してプリンタ部4への送信に要する時間の遅延)を有して4回のレーザ出力が繰返し実行される。
紙間時間は、図3に示すように感光体ドラム24上において第1画像データをレーザ出力し終えた後、次に印字するべき第1画像データのレーザ出力を開始するまでの時間を言うので、図9(c)に示すレーザ出力のoff時間が紙間時間である。しかしながら、本発明の目的が、1つのみ備えられる画像処理部18を、印字記録用画像処理とスキャン画像処理とに兼用することによって処理の効率化を図ることにあるので、以下では、画像処理部18の動作タイミングを表す図9(b)の印字記録用画像処理における3つの時間間隔Tb11,Tb12,Tb13を紙間時間として説明する。
第2画像データである第1および第2スキャン原稿の画像処理は、紙間を利用して実行されるけれども、第1回目の紙間時間Tb11においては、第2コピー原稿がスキャナ部3で読取実行されているので、実行され得ない。したがって、第1および第2スキャン原稿の画像処理は、第2回目の紙間時間から実行される。
第2画像データの画像処理は、まず図9(d)に示すようにスキャナ部3による第1および第2スキャナ原稿の読取から開始される。スキャナ部3による第2画像データの読取に際しては、画像処理部18を動作させる必要がないので、第1スキャン原稿の読取が、第2回目の印字記録用画像処理時間Tb2と、若干の重複時間Tx2を有するようにして開始され、第1および第2コピー原稿の読取が、第2回目および第3回目の紙間時間Tb12,Tb13のタイミング時に実行される。第1および第2コピー原稿は、画像データ1枚分がそれぞれ読取られるので、それぞれの読取に要する時間Td1およびTd2が第2回目および第3回目の紙間時間Tb12,Tb13よりも長い。
しかしながら、読取られた第2画像データは、紙間で処理される必要があるので、画像処理に要する時間が紙間時間内に納まるように画像分割される。したがって、図9の事例では、図9(e)に示すように第1コピー原稿の第2画像データが、スキャン画像処理に要する時間が紙間時間内に納まるように、画像分割部16によって2等分される。なお第2コピー原稿の第2画像データは、4回の印字記録用画像処理が終了し、画像処理部18を印字記録用に動作させる必要がないタイミングで画像処理されるので、画像分割されることなく、1枚分の画像データのままで画像処理される。
第1コピー原稿の第2画像データが2等分された第1分割画像データと第2分割画像データとは、第2および第3回目の紙間において画像処理される。第1分割画像データと第2分割画像データの画像処理時間は、それぞれ時間Te1,Te2であり、これらの時間は、第2および第3紙間時間Tb12,Tb13よりも短い(Te1<Tb12,Te2<Tb13)。
第1分割画像データの画像処理は、第2回目の印字記録用画像処理が終了して第2回目の紙間が開始する時刻t1よりも時間Tx3だけ遅れた時刻t2に開始され、第2回目の紙間が終了して第3回目の印字用画像処理が開始する時刻t4よりも時間Tx4だけ早い時刻t3で終了する。また第2分割画像データの画像処理は、第3回目の印字用画像処理が終了して第3回目の紙間が開始する時刻t5よりも時間Tx5だけ遅れた時刻t6に開始され、第3回目の紙間が終了して第4回目の印字用画像処理が開始する時刻t8よりも時間Tx6だけ早い時刻t7で終了する。上記時間Tx3,Tx5は、画像処理部18のレジスタを第2レジスタ群から第1レジスタ群への切換に要する時間であり、時間Tx4,Tx6は、画像処理部18のレジスタを第1レジスタ群から第2レジスタ群への切換に要する時間である。紙間内で処理完了しなかった第2画像データの残りは、印字完了後のタイミングTe3にて画像処理される。
第1および第2スキャン原稿の第2画像データは、上記のタイミングで画像処理され、図9(f)に示すように画像処理のタイミングに対して若干の遅延時間を有して制御部11へ転送される。制御部11は、処理された第2画像データを画像メモリ15に格納し、第2画像データの画像処理がすべて完了すると、画像メモリ15から第2画像データを読出して外部のコンピュータ5に送信する。
本発明の実施の一形態である画像形成装置1の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。 操作部12に設けられるモード切換スイッチ23を示す図である。 画像形成装置1の感光体ドラム24周辺の機械的構成を簡略化して示す図である。 画像分割部16による第2画像データの分割の概要を説明する図である。 画像処理部18の構成を示すブロック図である。 第1画像データの印字処理と、第2画像データの画像処理とを並行して行う場合の動作を説明するフローチャートである。 第1画像データの印字枚数に応じて紙間処理ライン数を変更する場合についての動作を説明するフローチャートである。 第2画像データのうち紙間内で処理完了しなかった残りのライン数を処理する動作を説明するフローチャートである。 テーブルデータ1Aを例示する図である。 テーブルデータ1Bを例示する図である。 テーブルデータ1Cを例示する図である。 テーブルデータ1Dを例示する図である。 テーブルデータ2Aを例示する図である。 テーブルデータ2Bを例示する図である。 テーブルデータ2Cを例示する図である。 テーブルデータ2Dを例示する図である。 第1画像データの印字処理と、第2画像データの画像処理とを並行して実行する場合の具体例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 コントローラ部
3 スキャナ部
4 プリンタ部
11 制御部
12 操作部
13 記憶部
14 表示部
15 画像メモリ
16 画像分割部
17 画像入力部
18 画像処理部
19 画像出力部
20 画像組立部
21 画像バッファ
22 レーザ制御IC
23 モード切換スイッチ
24 感光体ドラム
26 露光手段
27 転写ローラ
28 搬送ローラ
35,36 検出センサ
37 レジストローラ
41 プリンタ制御部
42 レーザ書込制御部

Claims (3)

  1. 第1画像データを画像処理部によって画像処理し、画像処理後の第1画像データを印字部によって複数枚の記録紙に印字記録を実行し、第1画像データの印字記録と並行して第1画像データとは異なる第2画像データを画像処理部で画像処理する画像形成装置において、
    原稿に形成されている画像データを読取る画像データ読取部と、
    第1画像データが印字記録される記録紙同士によって形成される間隔であって先行する記録紙の印字記録が終了する位置と後行する記録紙の印字記録が開始する位置との間隔である紙間を設定する紙間設定部と、
    印字待ちの第1画像データを記憶する画像メモリと、
    画像データ読取部で読取られ、画像メモリに記憶される第1画像データの印字待ち枚数に応じた分割数になるように原稿1枚分の第2画像データを複数に分割し分割画像データを作成する画像分割部と、
    分割画像データを紙間において画像処理するように画像処理部の動作を制御する制御部と
    紙間を調整して紙間設定部へ設定を行う紙間調整部と、
    分割される第2画像データの画像処理時間が最短化するように画像処理部の動作を制御部が制御する画像処理優先モードと、第1画像データが印字記録される複数枚の記録紙の搬送間隔を最小化するように紙間設定部の動作を制御部が制御する紙間最小化モードとを切換えるモード切換手段とを含み、
    紙間調整部がモード切換手段の出力に応じて紙間を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像分割部は、
    第2画像データを分割するに際し分割によって生成される分割画像データのデータ開始部分およびデータ終了部分にあたる境界部が、該分割画像データの前に位置する前位置分割画像データの境界部および該分割画像データの後に位置する後位置分割画像データの境界部と、それぞれ画像データの重複部分を有するように第2画像データを分割することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 画像処理部は、
    第2画像データの画像処理に対応する動作設定を保持する第1レジスタと、
    第1画像データの印字記録に対応する動作設定を保持する第2レジスタとを備え、
    紙間の開始と終了とに応じて第1レジスタと第2レジスタとを切換えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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