JP4272479B2 - 応力測定プローブ - Google Patents

応力測定プローブ Download PDF

Info

Publication number
JP4272479B2
JP4272479B2 JP2003276481A JP2003276481A JP4272479B2 JP 4272479 B2 JP4272479 B2 JP 4272479B2 JP 2003276481 A JP2003276481 A JP 2003276481A JP 2003276481 A JP2003276481 A JP 2003276481A JP 4272479 B2 JP4272479 B2 JP 4272479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
stress
measurement probe
hole wall
stress measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003276481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005037313A (ja
Inventor
義明 水田
隆昌 松永
Original Assignee
宇部テクノエンジ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 宇部テクノエンジ株式会社 filed Critical 宇部テクノエンジ株式会社
Priority to JP2003276481A priority Critical patent/JP4272479B2/ja
Publication of JP2005037313A publication Critical patent/JP2005037313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272479B2 publication Critical patent/JP4272479B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

本発明は、地下掘削されたボーリング孔に人工亀裂を造成して岩盤の応力測定を行うボアホールジャッキ式一面破砕法の応力測定プローブに関する。
一般に、坑内や露天の採掘をしたり、トンネル、大深度地下空洞、岩盤斜面やダム等の大規模な建設工事をしたりする場合には信頼性が高くかつ合理的な設計を行うために岩盤の応力測定が行われている。また、地震は通常静止している断層の両側の岩石が急激に滑って揺れを起こすことによって生じるものであり、断層面に働いている力、すなわち、断層面の両側の岩石を互いに押し付け合う成分である法線応力と両側の岩石を滑らせようとする成分であるせん断応力の時間的変化を調べることによって地震がいつ発生するのかを知ることができるため、地震の予知にも大深度岩盤の応力測定が利用されている。
岩盤の初期岩盤応力を測定する方法としては応力解放法とボーリング孔内への載荷によって岩盤内に人工亀裂を造成する方法とが広く利用されており、応力解放法では応力を受けている岩盤内部を堀削したボーリング孔の先端付近表面に歪ゲージを貼り付けてボーリング孔をオーバーコアリングすることによって周囲の拘束圧、すなわち、応力を解放し、このときに生じる歪や形状変形を測定することにより初期岩盤応力を計測することができるものである。しかしながら、応力解放法では岩盤を連続体と仮定して装置をボーリング孔内に設置するものであるため、岩盤内の亀裂等の不連続面の滑り変形や膨潤挙動を引き起こす応力を正確に検出することができない。そのため、特許文献1では前部構造体と後部構造体からなる細長い形状の装置の前部構造体及び後部構造体にそれぞれ互いに直交する3枚の平面及び3個の変位センサを設けることによって特定の不連続面やその近傍に作用する応力を3次元的に計測することを可能にしている。
一方、ボーリング孔内への載荷によって岩盤内に人工亀裂を造成する方法としては水圧破砕法、乾式二面破砕法、乾式一面破砕法及びプレートフラクチャリング法等が知られている。ここで、図9を用いて各応力測定方法について説明する。
図9(a)は従来技術に係る水圧破砕法の原理を説明するための概念図であり、図9(b)は従来技術に係る乾式二面破砕法の原理を説明するための概念図である。また、図9(c)は従来技術に係る乾式一面破砕法の原理を説明するための概念図であり、図9(d)は従来技術に係るプレートフラクチャリング法の原理を説明するための概念図である。これらの図には、図9中破線で示されている人工亀裂が発生する方向、最大主応力σの方向、最小主応力σの方向及び載荷手段の配置関係とボーリング孔内の載荷による人工亀裂の圧力変化を表すグラフが示されている。
水圧破砕法では孔壁26内にプローブを挿入し、このプローブ内部に高圧水を流してボーリング孔の孔壁26全面に均一な水圧を加えて孔壁26に亀裂を発生させた後に図9(a)に示すように再度水圧を加えて亀裂を再開口させ、このときの再開口圧、すなわち、載荷圧Pと水圧をかけるのを止めた直後に検出される人工亀裂の閉口圧Pを測定することで最大主応力σ及び最小主応力σを算出する方法である。水圧破砕法を用いた応力測定システムについては後述する。符号Pは人工亀裂の閉口圧である。
また、乾式二面破砕法では水圧破砕法と同様に孔壁26全面に均一な載荷圧を加えて孔壁26内に人工亀裂を発生させ、その後再び孔壁26内に載荷圧を加えて再開口圧Pを測定することで最大主応力σ及び最小主応力σを算出するものであり、図9(b)に示すようにプローブの外周面に形成された柔軟で弾性変形可能なウレタンスリーブ27内に高圧流体を流すことによって孔壁26に載荷圧を加えるものである。したがって、このような構造、すなわち、ウレタンスリーブ27に流体を流す構造とすることで流体を貯留しているタンクと孔内との間に密閉空間が形成されるため、水圧破砕法のように流体を孔壁26内に垂れ流さないでよいという効果がある。Pn1及びPn2はそれぞれ1次亀裂の再開口圧及び2次亀裂の再開口圧である。
さらに、乾式一面破砕法では水圧破砕法や乾式二面破砕法と同様に孔壁26全面に均一な載荷圧を加えて孔壁26内に人工亀裂を発生させ、その後再び孔壁26内に載荷圧を加えて再開口圧Pを測定することで最大主応力σ及び最小主応力σを算出するものであり、図9(c)に示すように図9(b)に示す乾式二面破砕法のプローブの外周面をさらにハーフパイプ状の鋼板からなる摩擦シェル28で覆ったものである。このような構造の乾式一面破砕法においてはウレタンスリーブ27内に送り込まれた高圧流体による流圧を摩擦シェル28を介して孔壁26に加えることによって特定破砕一面以外の孔壁26周辺を摩擦シェル28で力学的に固結させ、最大主応力σ及び最小主応力σの発生しない方向、すなわち、応力場に依存しない方向に人工亀裂を造成することができる。したがって、任意に設定した方向に人工亀裂を造成することが可能となる。
プレートフラクチャリング法では高圧流体の流圧による載荷力ではなく孔壁26の曲率半径と同じ曲率半径の外周面を有する一対の蒲鉾型プレート29a,29bを多連のボアホールジャッキで加圧することによって特定の一面に亀裂を発生させ、その人工亀裂の再開口圧Pを測定することによって最大主応力σ及び最小主応力σを算出するものである。符号Gは載荷力である。
ここで、最もよく用いられている水圧破砕法を用いた応力測定システムについて説明する。
図10は従来技術に係るワイヤライン方式による水圧破砕応力測定システムの概念図である。
図10に示すようにワイヤライン方式による水圧破砕応力測定システムはボーリング孔の孔壁に密接させる上下一対のパッカー30,30、パッカー30,30への高圧水の流入量を調節する流路切替バルブ31及び圧力計32から構成されるプローブと、このプローブをボーリング孔に挿入するためのスチールケーブル34、滑車及びウインチ37からなるワイヤライン機構と、プローブに高圧水を供給するための高圧ホース33、ポンプ36、(図示していないが)水タンク及び流量計35からなる高圧水供給系と、2つのパッカー30,30の相対的な動きから水圧破砕による人工亀裂の開口変位量を計測・制御する増幅器38、A/Dコンバーター39及びコンピュータ40からなる計測・制御系とから構成されている。このような構造によりプローブをボーリング孔に挿入した後に高圧ホース33を介してポンプ36から高圧水をプローブ内に送り込んでパッカー30,30をボーリング孔内で膨張させることによってボーリング孔の孔壁を破砕する。すると、この破砕とともに破砕で発生した人工亀裂による応力で上下2つのパッカー30,30が押し返されてこれらが移動する。したがって、2つのパッカー30,30の相対的な動きを計測することによって水圧破砕による人工亀裂の開口変位量を算出し人工亀裂の応力を測定することができる。また、計測されたデータはコンピュータ40によって記録・解析され、コンピュータ40の画面上で人工破砕の挙動をリアルタイムで観測することができる。加えて、この水圧破砕応力測定システムでは深さ約1000mでの応力測定を行うことが可能である。
しかしながら、図10に示すようなワイヤライン方式による水圧破砕応力測定システムを用いた応力の測定方法では破砕区間に作用する圧力を間接的に測定することになるため、正確な測定を行うのが困難であるという課題があった。
このような課題に対処するため、いくつかの発明及び考案が開示されている。
例えば、特許文献2には、「水圧破砕式応力測定方法および装置」という名称で、困難な圧力密封加工を要するケーブルを用いることなしに高精度で応力を測定することのできる水圧破砕式応力測定方法および装置に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された水圧破砕式応力測定装置においては、図10に示す2つのパッカー30,30の間に測定装置を設け、この測定装置の両端、つまり、パッカー30,30と測定装置との連結部分にセンサライザを突設させ、さらに、測定装置側にショック吸収用のダンパを設けることで測定装置をボーリング孔の中心位置に配置させ、より正確に測定を行うことができる。
また、特許文献3には、「水圧破砕用パッカー」という名称で人工亀裂の開口量を直接計測することのできる水圧破砕用パッカーに関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された水圧破砕用パッカーは、図10に示すパッカー30,30を複数のゴムシールと金属リングからなる層で形成し、かつ、パッカー30,30内部に圧ラインと注水ラインを設けたものであり、圧ラインを介してパッカー30内に圧力を加えた際にパッカー30を構成するゴムシールが圧縮されてパッカー30,3が径方向に膨張してボーリング孔の孔壁に固定される構造となっている。そして、パッカー30,30がボーリング孔の孔壁に固定された際に2つのパッカー30,30間に注水空間が形成される構造としている。したがって、パッカー30内に複数のゴムシール層を設けることによって人工亀裂の開口変位が拘束されないため、人工亀裂が形成される箇所で直接人工亀裂の開口変位量を計測することができる。
特開平11−304601号公報 特開平10−220160号公報 特開平9−256772号公報
しかしながら、上述の従来の技術においては、特許文献2及び特許文献3に開示されるような水圧破砕法では、ボーリング孔の孔壁全面に均一な水圧を加えるため、所望の方向に人工亀裂を造成することができないとともに、人工亀裂を再開口する前に人工亀裂内に注入圧と同程度の水圧が作用しているため再開口圧を正確に測定することができないという課題があった。さらに、主応力比σ/σ>3の応力場(岩盤)ではσ方向の孔壁における接線応力σθ=3σ−σ<0(引張応力)となり内圧載荷で亀裂を再開口させる前に既に再開口されているため、再開口圧の検出ができないという課題があった。
また、乾式二面破砕法においては、高圧水がボーリング孔内に垂れ流されることがないものの、水圧破砕法と同様に所望の方向に人工亀裂を造成することができず、かつ、主応力比σ/σ>3の応力場では再開口圧の検出ができないとともに、プローブの外周面、つまり、孔壁と接触する面がウレタンスリーブで形成されているため正確な変位量を計測することができず計測値から得られる圧力〜孔径変化曲線上の屈曲点、すなわち、1次亀裂の再開口圧Pn1あるいは2次亀裂の再開口圧Pn2に対応する点が明瞭ではないという課題があった。また、これにより計測値から1次亀裂の再開口圧Pn1あるいは2次亀裂の再開口圧Pn2を検出し、これらの値を用いて応力を算出することができないという課題があった。加えて、1次亀裂の再開口圧Pn1あるいは2次亀裂の再開口圧Pn2の検出精度を向上させようとする場合には水圧破砕法の水圧よりも大きい水圧を加えなければならないため、プローブの耐圧性を水圧破砕法よりもさらに高くしなければならないという課題があった。
乾式一面破砕法においては、プローブのスリーブ外側にさらに摩擦シェルを設けることによって特定破砕一面以外の孔壁周辺を摩擦シェルで力学的に固結させ、最大主応力σ及び最小主応力σの発生しない方向、すなわち、応力場に依存しない方向に人工亀裂を造成することができるものの、乾式二面破砕法と同様に再開口圧Pの検出が難しくプローブの耐圧性を高くしなければならないという課題があった。また、特定破砕一面以外の孔壁周辺を摩擦シェルで力学的に団結させるための摩擦効果を発生させる機構やプローブのスリーブの破裂防止機構等は複雑な機構であるとともに、装置の故障が多いため装置の製造コストを向上させるだけでなく装置の信頼性が欠如しているという課題があった。
また、プレートフラクチャリング法では載荷圧機構を孔壁の曲率半径と同じ曲率半径の外周面を有する一対の蒲鉾型プレートを多連のボアホールジャッキで加圧する構造とすることで特定の一面に亀裂を発生させることができるものの、孔壁の曲率半径と同じ曲率半径の外周面を有する一対の蒲鉾型プレートを作製するのには高度な技術が必要であるという課題があった。例えば、外周面の曲率半径が孔壁の曲率半径よりも小さい蒲鉾型プレートで孔壁を載荷した場合には、載荷方向で孔壁に加えられる直応力が最大となり蒲鉾型プレート両端部、つまり、一対の蒲鉾型プレートの当接部分に大きな直応力及びせん断応力が発生せず、しかも、孔壁載荷時の蒲鉾型プレートと孔壁内周面との接触範囲が孔壁内周面の半分程度であるため、蒲鉾型プレートが接触していない孔壁の部分で亀裂が生じるだけでなく亀裂が発生する場所を特定できないという課題があった。また逆に、外周面の曲率半径が孔壁の曲率半径よりも大きい蒲鉾型プレートで孔壁を載荷した場合には、蒲鉾型プレート両端部において大きな直応力とせん断応力が生じるものの、蒲鉾型プレートの剛性が大きいため蒲鉾型プレートと孔壁との接触部、すなわち、蒲鉾型プレート両端部でせん断破壊が生じてしまい、意図した載荷方向に垂直な孔径方向の孔壁に亀裂を造成することができないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、簡単な機構で応力場に依存しない所望の方向に人工亀裂を造成して応力を高精度で測定することのできる安価な応力測定プローブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である応力測定プローブは、地下掘削されたボーリング孔内に挿入して亀裂を発生させ応力を測定する応力測定プローブであって、ボーリング孔の孔壁に当接して亀裂を発生させる一対の半円筒形状の加圧シェルと、この一対の加圧シェルの内側に当接して加圧シェルを押圧する一対の半楕円形状の加圧プレートと、この一対の加圧プレートの内側から加圧プレートを押圧する少なくとも1のピストンと、このピストンを収容するシリンダーボックスと、亀裂の変位を測定する変位測定部とを有し、半円筒形状の加圧シェルの肉厚は半円筒両端部よりも半円筒中央部の方が厚く形成されるものである。
上記構成の応力測定プローブにおいては、半円筒形状の加圧シェルの半円筒中央部の肉厚を半円筒両端部の肉厚よりも厚く形成することによって、載荷方向への短いピストン移動で加圧プレートと加圧シェルに載荷圧を加えるという作用を有するとともに、半円筒両端部を肉薄にすることで剛性を小さくし載荷圧を加えた際にほとんど隙間を生じることなく加圧シェルが孔壁に当接するという作用を有する。
また、請求項2記載の発明である応力測定プローブは、請求項1に記載の応力測定プローブにおいて、半円筒形状の加圧シェルの外周面表面に凹凸が形成されているものである。
上記構成の応力測定プローブにおいては、孔壁に載荷圧を加えた際に半円筒形状の加圧シェルの外周面表面に形成された凹凸が孔壁に食い込むという作用を有する。これにより、孔壁に載荷圧を伝達容易にしながら、しかも半円筒形状の加圧シェルが孔壁内で周方向にずれるのを防止するという作用を有する。
また、請求項3記載の発明である応力測定プローブは、請求項1又は請求項2に記載の応力測定プローブにおいて、加圧プレートと加圧シェルは互いに挿通される少なくとも1のシェアピンを備え、このシェアピンは予め定められた所望のせん断力で破断されるものである。
上記構成の応力測定プローブにおいては、加圧プレートと加圧シェルを破断可能なシェアピンで連結することにより容易に加圧プレートと加圧シェルを分離することができるという作用を有する。
請求項4記載の発明である応力測定プローブは、請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の応力測定プローブにおいて、ピストンが複数備えられ、シリンダーボックスにこの複数のピストンを収容するものである。
上記構成の応力測定プローブにおいては、複数のピストンをシリンダーボックスに収容することでピストンが1つの加圧プレートを押圧する際にピストンを収容しているシリンダーボックスが反力で対となるもう1つの加圧プレートを押圧するという作用を有する。また、複数のピストンをシリンダーボックスに収容する構造とすることで、ピストン毎にシリンダーボックスに収容して複数のシリンダーボックスを設置するよりも強度に優れるという作用を有する。
本発明の請求項1に記載の応力測定プローブにおいては、短い距離の載荷方向へのピストン移動で加圧シェルを孔壁の広範囲にフィットさせこの状態で孔壁の特定の場所を押圧することができるため、応力測定プローブをボーリング孔内で回転させて載荷方向を任意の方向に変えることによって孔壁の所望の場所に人工亀裂を生じさせることができる。これにより、高精度の応力測定を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の応力測定プローブにおいては、請求項1の効果に加えて、半円筒形状の加圧シェルが周方向にずれるのを防止することができ、応力測定プローブを孔壁に安定して固定することができるという効果がある。
本発明の請求項3に記載の応力測定プローブにおいては、請求項1及び請求項2の効果に加えて、孔内において応力測定プローブが何らかの原因で掛止してしまった場合に、予め設定された力以上で引き上げることでシェアピンを切断し、応力測定プローブの最外周の加圧シェルを置き去りにして加圧シェル以外の部品、すなわち加圧プレートやシリンダーボックスなどを回収することができる。
最後に、本発明の請求項4に記載の応力測定プローブにおいては、請求項1乃至請求項3の効果に加えて、一直径方向へ荷重を加えることができ、また、強度上余裕があることからコンパクトな形状とすることができるという効果がある。
孔壁の所望の場所に人工亀裂を発生させて精度の高い応力測定を行うという目的を、簡単な構造で生産コストを向上させることなく実現した。
以下に、本発明に係る応力測定プローブの実施の形態を図1乃至図8に基づき説明する。
図1は本発明の実施例に係る応力測定プローブの概念図である。
応力測定プローブ1は岩盤内部に堀削したボーリング孔内へ載荷圧を加えて岩盤内に人工亀裂を造成しその人工亀裂の変位量を測定するのに使用するものである。図1に示すように、応力測定プローブ1は、ボーリング孔の孔壁に載荷圧を加えるパッカー1a,1bと、これらの間に設けられボーリング孔内に造成された人工亀裂の開口変位量を計測する変位測定部11及び2つのパッカー1a,1bのボーリング孔内での位置を測定する移動検出センサー12から構成されている。符号7はカプラーであり、ここに応力測定プローブ1を吊り下げるためのワイヤー等を固定するための吊り下げ手段を挿入するものである。このカプラー7の形状はねじ込み式でもソケット式でもよく応力測定プローブ1に吊り下げ手段を連結できるものであればよい。
また、パッカー1aはボーリング孔の孔壁を直接押圧する一対の半円筒形状の加圧シェル2a,2bと、この内側に両端が加圧シェル2a,2bの両端とそれぞれ当接するように設けられた一対の半楕円形状の加圧プレート4a,4bと、加圧プレート4a,4bの内部に収容されたシリンダーボックス6aとから構成されており、シリンダーボックス6a内に収容された複数のピストン(図示せず)にオイル供給部8からオイルを送入することによって油圧でピストンをボーリング孔壁側へと駆動させて加圧プレート4a,4bを押圧することができる。
そして、さらにピストンで押圧された加圧プレート4a,4bが外側の加圧シェル2a,2bを押圧してこれらがボーリング孔の孔壁を押圧しボーリング孔内に人工亀裂を発生させることができる構造となっている。パッカー1bについても同様の機構でシリンダーボックス6b内の複数のピストンが加圧プレート4c,4d及びその外側の加圧シェル2c,2dを押圧してボーリング孔の孔壁を押圧し、ボーリング孔内に人工亀裂を発生させることができる。
さらに、図1に示すように加圧シェル2a〜2dの外周面には凹凸3a〜3dが形成されている。そのため、油圧によりシリンダーボックス6a,6b内に収容されている複数のピストンで加圧プレート4a〜4d及び加圧シェル2a〜2dに載荷圧を加えた場合に加圧シェル2a〜2dの外周面に形成された凹凸3a〜3dがボーリング孔の孔壁に食い込むため、載荷圧をより伝達しやすく、また加圧シェル2a〜2dが周方向へ回転するのを防止することができる。すなわち、ボーリング孔内に載荷圧を加えた際に加圧の衝撃等で応力測定プローブ1がボーリング孔内の設置位置からずれることがなく正確な変位量の測定を行うことができる。
加えて、加圧シェル2aと加圧プレート4a、加圧シェル2bと加圧プレート4b、加圧シェル2cと加圧プレート4c、加圧シェル2dと加圧プレート4dはそれぞれ予め定められた所望のせん断力で破断することができるシェアピン5a〜5gと図示していないもう1つのシェアピンによって連結されているため、載荷時に加圧プレートと加圧シェルが破断されることなく一体となってボーリング孔の孔壁を押圧することができるとともに、ボーリング孔内で応力測定プローブ1が何らかの原因で固着などした場合には、シェアピン5a〜5gの切断により加圧プレート4a〜4dと加圧シェル2a〜2dを分離することが可能である。
その際には加圧シェル2a〜2dのみをボーリング孔内に放置して加圧プレート4a〜4d及びシリンダーボックス6a,6bなどを回収することが可能である。これにより、最小限の放棄量で済むとともに加圧プレート4a〜4d及びシリンダーボックス6a,6bを再利用することが可能となるため、万一の事故においてもコストを削減することができる。符号13a〜13gはシェアピン5a〜5gを挿入するための孔である。
加圧プレート4a,4bの中央部付近に設けられている孔9a,9bは変位測定部11内あるいは移動検出センサー12内の装置と計測データを記録・演算するコンピュータ(図示せず)を連結しているケーブル10a〜10dを応力測定プローブ1外部へ引き出すために設けられたものである。
また、図2は図1に示す本実施例に係る応力測定プローブの試作品の写真であり、応力測定プローブは外周面に凹凸が形成された2つのパッカーと、これらの間に設けられた変位測定部と、右側のパッカーの先端に取り付けられている移動検出センサーとから構成されており、左側のパッカーの端部には応力測定プローブを吊り上げるためのワイヤーが取り付けられている。図1では移動検出センサーにカバーがかけられた状態を図示したが、図2に示す応力測定プローブの試作品の写真ではカバーが取外された状態になっている。
図3は図1中符号Aで示される方向への矢視図である。図3において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図1でも説明したがボーリング孔の孔壁14に直接接触する応力測定プローブ1の外周面、すなわち、加圧シェル2a,2bの外周面はボーリング孔の直径よりも小さい直径を有する同心円状の円形形状であり、加圧シェル2a,2bの直径をボーリング孔の直径よりも小さくすることで応力測定プローブ1をボーリング孔内に挿入する際に応力測定プローブ1が孔壁14に接触しない構造としている。これによって、応力測定プローブ1をボーリング孔内にスムーズに挿入することが可能となる。一方、加圧シェル2a,2bの内周面は半楕円形状になっており、また、加圧シェル2a,2bの中央部は両端部よりも厚肉な形状となっている。この形状の効果については後述する。
また、加圧シェル2a,2bの内側に設けられている加圧プレート4a,4bの外周面は半楕円形状でその両端部が加圧シェル2a,2bの両端部と当接した構造となっているが、加圧シェル2a,2bと加圧プレート4a,4bの間には小さな隙間が形成された構造となっている。
ここで、応力測定プローブ1の載荷手段の駆動原理について説明する。
図4(a)は加圧プレート及び加圧シェルを押圧する前の概念図であり、図4(b)は加圧プレート及び加圧シェルを押圧した後の概念図である。図4において、図1及び図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
上述したようにパッカー1aの外周面である加圧シェル2a,2bの外周面はボーリング孔の同心円形状に形成されており、加圧シェル2a,2bからなる円の直径、つまり、加圧プレート直径x、加圧シェル中央部肉厚tの2倍の長さ及び隙間aの2倍の長さの和の長さはボーリング孔の孔直径dよりも隙間aの2倍の長さ分だけ短くなっている。これを式で表すと(1)式のようになる。
そのため、図4(a)に示すようにボーリング孔の孔壁14に載荷圧を加えていない場合には加圧シェル2a,2bがボーリング孔の孔壁14に接触していない状態となる。また、加圧シェル2a,2bの内周面は半楕円形状になっており、中央部が両端部よりも厚肉になっている。さらに、加圧シェル2a,2bの内側に設けられている加圧プレート4a,4bの外周面は加圧シェル2a,2bの内周面よりも短径の短い半楕円形状であり、加圧プレート4a,4bの外周面と加圧シェル2a,2bの内周面が両端部で当接しており、中央部では加圧シェル2a,2bの内周面と加圧プレート4a,4bの外周面の間には三日月形状の隙間が形成されている。
そして、このような形状の加圧プレート4a,4b及び加圧シェル2a,2bをパッカー1a内側から矢印D及び矢印Eの方向へと押圧すると、図4(b)に示すように加圧プレート4a,4bがそれぞれ矢印D及び矢印Eに移動して加圧シェル2a,2bを押圧する。これにより、加圧シェル2a,2bの両端部、すなわち、肉薄の部分が外側に湾曲されてボーリング孔の孔壁14側へと開かれるため、加圧シェル2a,2bの外周面がボーリング孔の孔壁14へと密着され加圧プレート4a,4bがそれぞれ加圧シェル2a,2bの内側に密着された状態となる。
加圧シェル2a,2b外径は、孔壁14内径よりも小さいため、孔壁14内に密着した際には加圧シェル2a,2bの両端部が外側へ湾曲して孔壁14に密着する必要がある。そのためには両端部の肉厚を減らして柔軟性を高めておく必要がある。また、加圧プレート4a,4bは加圧シェル2a,2bの内側に密着するように形成されているため、加圧プレート4a,4bの外周面の形状は、加圧シェル2a,2bが孔壁14に密着した状態における加圧シェル2a,2bの内周面の形状と同一となる。そのような形状であるため、通常時、すなわち加圧プレート4a,4bが加圧シェル2a,2bに密着していない状態(図4(a)に示す状態)では、aという隙間を生じるのである。
その後、さらに加圧プレート4a,4bを押圧すると、加圧シェル2a,2bの外周面に形成された凹凸3a,3bが孔壁14へと食い込み、加圧シェル2a,2bが孔壁14に固定された状態となる。
したがって、周方向への加圧シェル2a,2bのずれが抑制され、応力測定プローブ1をボーリング孔内に固定することができる。
矢印D及び矢印Eの方向への加圧プレート4a,4bの移動により加圧プレート4aと加圧プレート4bとの間には隙間a,aが形成されるが、この隙間a,aの内に亀裂15a,15bが造成される。なお、この隙間aは図4(a)に示す隙間aと隙間aを足した長さに相当するものであり、式で表すとa=a+aとなる。言い換えると、aとは加圧プレート4a,4bのストロークであり、このストロークを短くすることによって加圧プレート4a,4bを押圧するピストンのストロークを短くすることができ、これによってプローブをコンパクト化することができる。
このことを式(1)に照らして考察する。式(1)ではa+aとなるが、一定の大きさの加圧プレート4a,4bにおいて、ストローク、つまり隙間aをなるべく短くするためには、加圧シェル中央部肉厚tを大きくすることが必要となる。すなわち、加圧プレート4a,4bのストロークを短くとるために、加圧シェル2a,2cの中央部の肉厚を厚くとり、ストロークを稼いでいるのである。加えて、ストロークを短くすることによって加圧プレート4a,4bを押圧するシリンダーボックス6a,6bのストロークを短くすることができるため、シリンダーボックス6a,6bを小型化することが可能となる。
次に、図5を用いて加圧プレートを載荷する機構について説明する。
図5は図1におけるB−B線矢視断面図である。図5において、図1、図3及び図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
ボーリング孔の孔壁14を載荷する加圧シェル2a〜2d及び加圧プレート4a〜4dはシリンダーボックス6a,6bとこのシリンダーボックス6a,6b内に収容されている複数のピストン17a〜17hによって押圧される機構となっており、ピストン17a〜17h内部にはボルト18a〜18h、シリンダーボックス6a,6bに連結されたボルト19a〜19h及びこれらを取り巻きボルト18a〜18hの上下方向への駆動を制御するコイルスプリング20a〜20hが収容されている。
また、加圧プレート4a〜4dを押圧するピストン17a〜17hはオイル供給部8から送入されるオイルの油圧によって駆動され、流路16を介してオイルの流出方向Fに従ってシリンダーボックス6a,6b内にオイルを送入すると油圧とコイルスプリング20a〜20hの弾性力によってボルト18a〜18hとピストン17a〜17hが矢印Dの方向へと押し出される。そして、これと同時にピストン17a〜17hが押し出される力の反力でシリンダーボックス6a,6bが、ピストン17a〜17hが押し出される矢印Dの方向とは逆の方向である矢印Eの方向へと押し出される。
これにより、ピストン17a〜17d,17e〜17hが加圧プレート4a,4cを矢印Dの方向へと押圧してさらに加圧プレート4a,4cが加圧シェル2a,2cを矢印Dの方向へと押圧する。それとともに、シリンダーボックス中央部6cで連結され一体に形成されているシリンダーボックス6a,6bが、均一の力で加圧プレート4b,4dを矢印Eの方向へと押圧してさらに加圧プレート4b,4dが加圧シェル2b,2dを矢印Eの方向へと押圧する。
そして、応力測定プローブ1の最外周面である加圧シェル2a〜2dがボーリング孔の孔壁14を載荷する仕組みとなっている。符号5hはシェアピンであり、符号21は応力測定プローブ1を吊り下げるワイヤー等を固定するカプラー7を応力測定プローブ1に取り付けるための吊金具である。
図6は図5に示すシリンダーボックスの試作品の写真であり、シリンダーボックス6a,6bからピストン17a〜17d,17e〜17hが押し出された状態を示すものである。
続いて、パッカー1a,1bの載荷圧によりボーリング孔内に造成された亀裂15a,15bの変位量を計測するための変位測定部11の実施例について説明する。
図7は図1におけるC−C線矢視断面図である。図7において、図1、図3乃至図5に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図7はパッカー1a,1b間、すなわち、シリンダーボックス中央部6cに周設された変位測定部11を示す図であり、変位測定部11は載荷による亀裂15a,15bの開口変位量を直接計測する上ツメ22a,22b及び下ツメ23a,23bと、上ツメと下ツメとの距離を感知する距離センサー25a〜25dと、コイルスプリング24a〜24dとから構成されている。そして、載荷により亀裂15a,15bが開口すると、これに伴って上ツメ22a,22bが上方へと移動し距離センサー25a,25b及び距離センサー25c,25dによって上ツメ22aと下ツメ23aとの間の距離及び上ツメ22bと下ツメ23bとの間の距離が測定され、ケーブル(図示せず)等を介してこの情報がコンピュータ(図示せず)などの解析装置へと送られる構造となっている。なお、コイルスプリング24a〜24dは移動した上ツメ22a,22bを元の位置に戻すためのものである。
なお、図7においては上ツメ22a,22b及び下ツメ23a,23bのように直接亀裂15a,15bに接触させて亀裂15a,15bの開口変位量を測定する接触式のセンサを用いたが、亀裂15a,15bの開口変位量、つまり、距離を測定してこれを電気信号に変換して出力することができるものであればよく、例えば、レーザー等を用いた非接触式のセンサで亀裂15a,15bの開口変位量を測定するようにしてもよい。
図8は本発明の実施の形態に係る応力測定プローブを用いた測定によって得られるデータを概念的に示した図である。図8において、図1、図3乃至図5、図7に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図8に示すように、応力測定プローブ1を用いてボーリング孔の孔壁14を矢印D及び矢印Eの方向へと載荷すると、加圧プレート4aと加圧プレート4bとの開口部分、つまり、矢印D及び矢印Eで表される載荷圧方向と垂直な方向に亀裂を造成することができる。すなわち、孔壁14の特定の場所に亀裂を造成することができる。したがって、孔壁14の所望の場所において図8に示すような圧力と孔壁ひずみの関係を表すグラフを得ることができ、このグラフより再開口圧P及び応力を求めることができる。
また、岩盤の応力測定は、一般に、孔壁上に人工亀裂を造成した後一旦除荷し、次に、この人工亀裂を再開口させるために再び載荷を行い人工亀裂が再開口する瞬間の載荷圧を計測することによって行われるが、従来の乾式二面破砕法、乾式一面破砕法やプレートフラクチャリング法のように孔径変化から検出する方法では人工亀裂が再開口する瞬間を正確に検出することが困難であった。これに対して、本発明では孔径方向の変位を測定するのではなく、孔壁ひずみを測定することによって精度の高い測定を行うことが可能となる。計測データの演算方法等については説明を省略する。さらに、リーマ等を用いて孔壁14の面取りをすることによって応力測定プローブ1と孔壁14との親和性を向上させ、さらに測定精度を向上させることも可能である。
なお、図8に示す亀裂造成場所以外の孔壁14の所望の場所に亀裂を造成したい場合には、ボーリング孔内で応力測定プローブ1を回転させて亀裂を造成したい場所に加圧プレート4a,4bとの当接部分が配置されるようにすると所望の場所に亀裂を発生させることができる。応力測定プローブ1の回転角度はジャイロセンサ等の回転位置を表示できる装置を取り付けることで計測することが可能となる。
以上のことより、本発明の実施の形態に係る応力測定プローブでは水圧破砕法のように亀裂内への高圧流体の流入によって亀裂の再開高圧の検出が阻害されるということがなく、しかも、乾式一面破砕法のような複雑な機構が必要とされないため、簡単な機構で高精度の応力測定を行うことができ、生産コストを削減することも可能となる。
ボーリング孔内の所望の場所に亀裂を造成することができ、採掘工事やトンネル、地下空洞やダム等の大規模な土木工事においてより詳細な地質データを採取する装置に適用できるとともに、感度の高い地震予知装置を作製するのにも適用できる。また、ボーリング孔の検査だけでなく硬化後のコンクリートの強度試験等にも適用できる。
本発明の実施例に係る応力測定プローブの概念図である。 図1に示す応力測定プローブの試作品の写真である。 図1中符号Aで示される方向への矢視図である。 (a)は加圧プレート及び加圧シェルを押圧する前の概念図であり、(b)は加圧プレート及び加圧シェルを押圧した後の概念図である。 図1におけるB−B線矢視断面図である。 図5に示すシリンダーボックスの試作品の写真である。 図1におけるC−C線矢視断面図である。 本発明の実施例に係る応力測定プローブを用いた測定によって得られるデータを概念的に示した図である。 (a)は従来技術に係る水圧破砕法の原理を説明するための概念図であり、(b)は従来技術に係る乾式二面破砕法の原理を説明するための概念図であり、(c)は従来技術に係る乾式一面破砕法の原理を説明するための概念図であり、(d)は従来技術に係るプレートフラクチャリング法の原理を説明するための概念図である。 従来技術に係るワイヤライン方式による水圧破砕応力測定システムの概念図である。
符号の説明
1…応力測定プローブ 1a,1b…パッカー 2a〜2d…加圧シェル 3a〜3d…凹凸 4a〜4d…加圧プレート 5a〜5h…シェアピン 6a,6b…シリンダーボックス 6c…シリンダーボックス中央部 7…カプラー 8…オイル供給部 9a,9b…孔 10a〜10d…ケーブル 11…変位測定部 12…移動検出センサー 13a〜13h…孔 14…孔壁 15a,15b…亀裂 16…流路 17a〜17h…ピストン 18a〜18h,19a〜19h……ボルト 20a〜20h…コイルスプリング 21…吊金具 22a,22b…上ツメ 23a,23b…下ツメ 24a〜24d…コイルスプリング 25a〜25d…距離センサー 26…孔壁 27…ウレタンスリーブ 28…摩擦シェル 29a,29b…蒲鉾型プレート 30…パッカー 31…流路切替バルブ 32…圧力計 33…高圧ホース 34…スチールケーブル 35…流量計 36…ポンプ 37…ウインチ 38…増幅器 39…A/Dコンバーター 40…コンピュータ F…オイルの流出方向 G…載荷力 σ…最大主応力 σ…最小主応力 P…載荷圧 P…人工亀裂の閉口圧 P…再開口圧 Pn1…1次亀裂の再開口圧 Pn2…2次亀裂の再開口圧 a…隙間 a…隙間 a…隙間 x…加圧プレート直径 t…加圧シェル中央部肉厚 d…孔直径

Claims (4)

  1. 地下掘削されたボーリング孔内に挿入して亀裂を発生させ応力を測定する応力測定プローブであって、前記ボーリング孔の孔壁に当接して亀裂を発生させる一対の半円筒形状の加圧シェルと、この一対の加圧シェルの内側に当接して前記加圧シェルを押圧する一対の半楕円形状の加圧プレートと、この一対の加圧プレートの内側から前記加圧プレートを押圧する少なくとも1のピストンと、このピストンを収容するシリンダーボックスと、前記亀裂の変位を測定する変位測定部とを有し、前記半円筒形状の加圧シェルの肉厚は半円筒両端部よりも半円筒中央部の方が厚く形成されることを特徴とする応力測定プローブ。
  2. 前記半円筒形状の加圧シェルの外周面表面には凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の応力測定プローブ。
  3. 前記加圧プレートと前記加圧シェルは互いに挿通される少なくとも1のシェアピンを備え、このシェアピンは予め定められた所望のせん断力で破断されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の応力測定プローブ。
  4. 前記ピストンは複数備えられ、前記シリンダーボックスは前記複数のピストンを収容することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の応力測定プローブ。
JP2003276481A 2003-07-18 2003-07-18 応力測定プローブ Expired - Fee Related JP4272479B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003276481A JP4272479B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 応力測定プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003276481A JP4272479B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 応力測定プローブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005037313A JP2005037313A (ja) 2005-02-10
JP4272479B2 true JP4272479B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=34212788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003276481A Expired - Fee Related JP4272479B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 応力測定プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4272479B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101864944A (zh) * 2010-05-14 2010-10-20 中国科学院武汉岩土力学研究所 岩体破坏特性与地应力参数测量的钻孔横向贯入装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7913774B2 (en) 2005-06-15 2011-03-29 Schlumberger Technology Corporation Modular connector and method
KR100924149B1 (ko) * 2006-10-31 2009-10-28 한국지질자원연구원 저온 열 균열 현상을 이용한 암반 내 초기응력 측정방법
AU2011286639B2 (en) 2010-08-05 2014-02-20 Akebono Brake Industry Co., Ltd. False ore, and analysis system using same
CN103900751B (zh) * 2013-11-28 2016-02-24 长江水利委员会长江科学院 绳索取芯钻杆双回路水压致裂法地应力测试装置及测试方法
KR101723942B1 (ko) * 2015-12-23 2017-04-06 한국지질자원연구원 암반의 초기응력 측정을 위한 원격 고정장치를 갖는 측정 프로브
CN107478357A (zh) * 2017-06-28 2017-12-15 山东科技大学 围岩应力场裂隙场一体化监测***及定量确定方法
CN108414129B (zh) * 2018-04-02 2023-07-14 长江水利委员会长江科学院 半包体直接贴片地应力解除测试装置及方法
CN110031044B (zh) * 2019-05-17 2023-11-10 应急管理部国家自然灾害防治研究院 一种内压自适应钻孔应力应变探头
CN111157161B (zh) * 2020-01-03 2021-04-06 中国矿业大学 一种原位多点煤岩体三向应力监测***及监测方法
CN113027437A (zh) * 2021-04-01 2021-06-25 徐州瑞拓勘探技术开发有限公司 一种基于随钻测井仪器实现电阻率测量的方法及装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101864944A (zh) * 2010-05-14 2010-10-20 中国科学院武汉岩土力学研究所 岩体破坏特性与地应力参数测量的钻孔横向贯入装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005037313A (ja) 2005-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2555637B (en) Method of plugging and pressure testing a well
JP4272479B2 (ja) 応力測定プローブ
EP2785964B1 (en) Pressure integrity testing system
RU2456540C2 (ru) Способ и устройство для тестирования труб
EP1455052A2 (en) Improved packer with integrated sensors
RU2635412C2 (ru) Контроль и передача данных из ствола скважины на поверхность
US7513167B1 (en) Single-fracture method and apparatus for automatic determination of underground stress state and material properties
CN101675213A (zh) 闸板防喷器位置感测器
BRPI1000329B1 (pt) método para determinar a integridade de uma vedação anular em um furo de poço, e, aparelho para furo de poço
White et al. Observations of pipe-soil response from the first deep water deployment of the SMARTPIPE
US20200165895A1 (en) Well tool assembly
US20210238980A1 (en) Fiber deployed via a top plug
US20100089128A1 (en) Apparatus for leakage testing and/or pressure testing of a portion of a pipe and also a method for use of same
CN114547895A (zh) 一种全长注浆锚索力学传递性能的确定方法
Gardner et al. Barrier verification during plug and abandonment using spectral noise logging technology, reference cells yard test
US9453602B2 (en) Positive seal coupling system
JP4595122B2 (ja) 分離ケーシング設置方法及び設置装置
Verstricht et al. Assessment of sensor performance in the context of geological radwaste disposal—A first case study in the Belgian URL HADES
Sathuvalli et al. Advanced slip crushing considerations for deepwater drilling
JP2004020432A (ja) ボアホールジャッキ式一面破砕応力測定プローブ及び装置
Fernando et al. Analysis of end fitting barrier seal performance in high pressure unbonded flexible pipes
Earles et al. Fiber optic strain sensing at the sand face enables real-time flow monitoring and compaction mitigation in openhole applications
Zuidberg et al. EURIPIDES, load tests on large driven piles in dense silica sands
Bruno et al. Development and advanced analysis of dynamic and static casing strain monitoring to characterize the orientation and dimensions of hydraulic fractures
Li et al. Evaluating a Concept of Using Distributed Optical Fiber Temperature and Strain Sensor for Continuous Monitoring of Casing and Completion Mechanical Deformation in Intelligent Wells

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees