以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。先ず、図1及び図2を参照して実施形態に係るパチンコ機の全体構成について説明する。図1は、パチンコ機を示す正面図である。図2は、本体枠及び前面枠を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、パチンコ機1は、外枠2、本体枠3、遊技盤4、前面枠5等を備えて構成されている。外枠2は、上下左右の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6を有している。外枠2の前面一側には、ヒンジ機構7によって本体枠3が前方に開閉可能に装着されている。また、本体枠3は、前枠体8、遊技盤装着枠9、及び機構装着枠10を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。本体枠3の前側に形成された前枠体8は、外枠2前側の下受板6を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。
前枠体8の後部に一体的に形成された遊技盤装着枠9には、遊技盤4が前方から着脱交換可能に装着されるようになっている。遊技盤4の盤面(前面)には、外レールと内レールとを備えた案内レール11が設けられ、該案内レール11の内側には、遊技領域12が区画形成されている。遊技盤装着枠9よりも下方に位置する前枠体8の前側下部の一側寄りには、スピーカ装着板13を介して低音用スピーカ14が装着されている。また、前枠体8前面の下部領域内の上側部分には、遊技盤4の発射通路に向けて遊技球を導く発射レール15が傾斜状に装着されている。一方、前枠体8前面の下部領域内の下側部分には、下前面部材16が装着されている。下前面部材16前面のほぼ中央には、下皿17が設けられ、片側寄りには操作ハンドル18が設けられている。
本体枠3(前枠体8)のヒンジ機構7が設けられる側とは反対側となる開放側の後面には、外枠2に対して本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対して前面枠5を施錠する機能とを兼ね備えた施錠装置19が装着されている。施錠装置19は、外枠2に設けられた閉止具20に係脱可能に係合して本体枠3を閉鎖状態に施錠する上下複数の本体枠施錠フック21と、前面枠5の開放側の後面に設けられた閉止具22に係脱可能に係合して前面枠5を閉鎖状態に施錠する上下複数の扉施錠フック23とを備えている。そして、シリンダー錠24の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されることで、本体枠施錠フック21と外枠2の閉止具20との係合が解除されて本体枠3が解錠され、これとは逆方向に鍵が回動操作されることで、扉施錠フック23と前面枠5の閉止具22との係合が解除されて前面枠5が解錠されるようになっている。なお、シリンダー錠24の前端部は、パチンコ機1の前方から鍵を挿入して解錠操作が行えるように、前枠体8及び下前面部材16を貫通して下前面部材16の前面に露出して配置されている。
本体枠3前面の一側には、ヒンジ機構25によって前面枠5が前方に開閉可能に装着されている。前面枠5は、扉本体フレーム26、サイド装飾装置27、上皿28、音響電飾装置29を備えて構成されている。扉本体フレーム26は、プレス加工された金属製フレーム部材によって構成され、前枠体8の上端から下前面部材16の上縁に亘る部分を覆う大きさに形成されている。扉本体フレーム26のほぼ中央には、遊技盤4の遊技領域12を前方から透視可能なほぼ円形状の開口窓30が形成されている。また、扉本体フレーム26の後側には、開口窓30よりも大きい矩形枠状をなす窓枠31が設けられ、該窓枠31には、透明板32が装着されている。
扉本体フレーム26の前側には、開口窓30の周囲において、左右両側部にサイド装飾装置27が、下部に上皿28が、上部に音響電飾装置29が装着されている。サイド装飾装置27は、ランプ基板が内部に配置され且つ合成樹脂材によって形成されたサイド装飾体33を主体として構成されている。サイド装飾体33には、横方向に長いスリット状の開口孔が上下方向に複数配列されており、該開口孔には、ランプ基板に配置された光源に対応するレンズ34が組み込まれている。音響電飾装置29は、透明カバー体35、スピーカ36、スピーカカバー37、及びリフレクタ体(図示しない)等を備え、これらの構成部材が相互に組み付けられてユニット化されている。
次に、遊技盤4に区画形成された遊技領域12内に設けられる各種構成部材について図3を参照して説明する。図3は、遊技盤を示す正面図である。
遊技領域12のほぼ中央には、本実施形態の要部をなす中央入賞装置40が配設されている。中央入賞装置40の下方には、それぞれ始動センサ41a,42a(図8参照)を内蔵した左右の始動入賞口41,42が配置されている。始動入賞口41,42に打球が入賞すると、これを始動センサ41a,42aが検出することで、中央入賞装置40を所定期間開放するようになっている。
始動入賞口41,42の下方には、横長長方形状の大入賞口61を開閉する開閉板62を有する大入賞口装置60が配設されている。大入賞口装置60は、大入賞口61(開閉板62)の開閉用駆動源となるソレノイド63と、カウントセンサ64と(共に図8参照)を備えている。大入賞口装置60の下方となる遊技領域12の最下部には、遊技領域12を流下していずれの入賞口や入賞装置にも入賞しなかった遊技球が取り込まれるアウト口65が設けられている。また、遊技領域12には、上記した構成以外にも、風車ランプ66aを内蔵した風車66、サイドランプ67aを内蔵したサイドランプ飾り67、等が設けられている。
遊技盤4に設けられる各種の入賞装置等によって実現される遊技について説明すると、パチンコ機1の裏面側に設けられる発射装置(図示しない)によって打ち出されて発射レール15及び案内レール11を通って遊技領域12に放出された遊技球は、遊技領域12を障害釘等に衝突しながらアウト口65に向かって流下する。遊技領域12を流下する遊技球が始動入賞口41,42に入賞して始動センサ41a,42aによって検出されると、中央入賞装置40の後述する開閉片46が所定期間(例えば、0.3秒)開放され、中央入賞装置40に遊技球が入賞し得るようになっている。
そして、中央入賞装置40に遊技球が入賞して、その入賞球が中央入賞装置40内の後述するV入賞センサ74によって検出されると、「大当り遊技状態」となって、大入賞口装置60の開閉板62が手前側に倒れて大入賞口61を開放し、所定時間(例えば、30秒)、あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞があるまで大入賞口61を開放した状態に維持する。その後、開閉板62の起立により大入賞口61が一旦閉じられ、再度、開閉板62が手前側に倒れることにより、大入賞口61が開放される開閉サイクル(ラウンド)を15回繰り返すようになっている。なお、実施形態中では、無条件に15ラウンドを継続させる構成としているが、上記した構成に限定しない。例えば、大入賞口装置60内にV入賞センサを設け、該V入賞センサで遊技球を検出したことを条件としてラウンドを継続するようにしてもよい。さらには、大入賞口61に少なくとも1個以上の入賞があることを条件としてラウンドを継続するようにしてもよい。
次に、本実施形態の要部をなす中央入賞装置40について、図4及び図5を参照して説明する。中央入賞装置40は、図4に示すように、当該中央入賞装置40を遊技盤4の表面(遊技領域12)に取り付けるための取付基板43を有し、該取付基板43には、上部入賞空間44と下部入賞空間45が形成されている。上部入賞空間44には、左右一対の開閉片46が回転可能に設けられている。開閉片46は、それぞれ周知のリンク機構を介してソレノイド47(図6参照)が連結され、該ソレノイド47がONしたときに、上部入賞空間44を開放する方向に回転する一方、ソレノイド47がOFFしたときに、上部入賞空間44を閉鎖する方向に回転するようになっている。上部入賞空間44の底壁部分には、上部入賞空間44に入賞した遊技球を検出するカウントセンサ48(図6参照)と、入賞球を後方に向かって転動させる上部転動板49とが設けられている。なお、カウントセンサ48で検出された入賞球は、上部転動板49を流下した後に球通路50(図7乃至図9参照)を通って下部入賞空間45に送り込まれるようになっている。
一方、下部入賞空間45には、図5に示すように、演出表示用の液晶表示器51と、前方に向って下り傾斜した下部転動板52と、球通路50を流下した遊技球を下部転動板52に送り込むための球転動路53と、が設けられている。なお、球通路50には、球転動路53と連通する連通口50aと、球通路50内の遊技球を連通口50aを通して球転動路53側に誘導する誘導突起50bと、が形成されている(図8及び図9参照)。球転動路53は、複数段の階段形状をなし、連通口50a側から2段目となる段差部には、1個の遊技球を受け入れ可能な球受部材54が設けられている。球受部材54は、モータ55(図6参照)の駆動力によって時計方向に回転するようになっている。なお、球受部材54は、停止状態で球転動路53(連通口50a側から1段目となる段差部)を転動する遊技球を受け入れる位置(図8(A)に示す位置)に配置され、前記カウントセンサ48の球検出に基づいて時計方向に1回転する。連通口50a側から3段目となる段差部(球受部材54の右横の段差部)には、当該段差部上を通過する遊技球を検出するための通過センサ56が設けられている。また、球転動路53の下流端には、球転動路53上を左側から右側に向って転動した遊技球を前方に向けて放出する放出転動部57が設けられている。放出転動部57は、下部転動板52の中心線上における後端側(遊技者とは反対側)に遊技球を放出する。
下部転動板52は、「野球場」を模した扇形状に形成され、その前側(遊技者側に設けられたホームベース付近)には、ソレノイド58(図6参照)の駆動力によって回動するバット形状の球打部材59が設けられている。球打部材59は、前記通過センサ56の球検出に基づいて下部転動板52上を転動する遊技球を打ち返す回動動作を1回行う。また、下部転動板52の前端には、下部転動板52を流下した遊技球を受け入れる球受入口70(図7参照)が設けられている。一方、下部転動板52の後端には、V入賞領域71と、チャンスV入賞領域72と、普通入賞領域73と、が設けられている。V入賞領域71は、下部転動板52の中心線上に位置して1個の遊技球が入り得る横幅寸法に形成されている。チャンスV入賞領域72は、V入賞領域71の左右両側に2箇所設けられ、それぞれ1個の遊技球が入り得る横幅寸法に形成されている。普通入賞領域73は、V入賞領域71及びチャンスV入賞領域72以外となる下部転動板52の後端領域に形成されている。なお、V入賞領域71に入った遊技球は、V入賞センサ74(図6参照)によって検出され、当該検出に基づいて大当り遊技状態が発生される。チャンスV入賞領域72に入った遊技球は、チャンスV入賞センサ75(図6参照)によって検出され、当該検出に基づいて後述するチャンス遊技状態が発生される。普通入賞領域73及び球受入口70に入った遊技球は、普通入賞センサ76(図6参照)によって検出され、大当り遊技状態及びチャンス遊技状態の発生を伴わない普通の入賞球として処理される。また、各入賞センサ74〜76による遊技球の検出に基づいて、払出装置103(図6参照)から所定数の賞球が払い出される。
また、中央入賞装置40には、下部転動板52上を転動する遊技球の球流れにおける軌道変化を検出するための球流れセンサ80(図6参照)が設けられている。球流れセンサ80は、図7に示すように、上部転動板49の上方に配置される発光素子80aと、下部転動板52の下方に配置される受光素子80bとを1組として構成され、これら発光素子80a及び受光素子80bを1組とした球流れセンサ80が下部転動板52上の複数箇所に対応して複数組配置されている(図5参照、但し、図5中には複数の受光素子80bのみを図示)。球流れセンサ80は、発光素子80aから当該発光素子80aと対応する受光素子80bに向けて光(図7中に一点鎖線で示す)を照射する。そして、発光素子80aからの照射光が下部転動板52上の遊技球によって阻まれて受光素子80bが受光しないことを検出することで、下部転動板52上での遊技球の位置を検出し、このような球検出を複数組の球流れセンサ80によって順次行うことで、下部転動板52上を転動する遊技球の球流れにおける軌道変化を検出するようになっている。なお、球流れセンサ80の球検出に基づいて後で詳述するような液晶表示器42による演出画像の表示が制御される。また、上部転動板49及び下部転動板52は、発光素子80aと受光素子80bとの間の光の送受を妨げないように透光性材料によって形成されている。また、上部転動板49の上方に配置される複数の発光素子80aは、それぞれコネクタ配線81aが接続された1枚の電気基板81上に実装して設けられ、下部転動板52の下方に配置される複数の受光素子80bは、それぞれコネクタ配線82aが接続された1枚の電気基板82上に実装して設けられる。なお、図7中では、球流れセンサ80が上部転動板49上を転動する遊技球を検出するように見えるが、上部転動板49を転動する遊技球は、球流れセンサ80を避けた位置で転動されるため、球流れセンサ80には検出されないようになっている。
次に、パチンコ機1の裏面側に設けられるメイン制御基板101及びサブ制御基板111について図6を参照して説明する。図6は、メイン制御基板101及びサブ制御基板111を示すブロック図である。
図6に示すように、メイン制御基板101は、中央演算装置としてのCPU101a、読み出し専用メモリとしてのROM101b、読み書き可能メモリとしてのRAM101cを備えている。CPU101aは、ROM101bに格納されている制御プログラムを実行することによりパチンコ機1で行われる各種遊技を制御したり、サブ制御基板111や払出制御基板102に出力するコマンド信号を作成したりする。RAM101cには、メイン制御基板101で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。メイン制御基板101には、各カウントセンサ48,64、始動センサ41a,42a、通過センサ56、V入賞センサ74、チャンスV入賞センサ75、普通入賞センサ76、及び球流れセンサ80からの検出信号が入力される。一方、メイン制御基板101は、各ソレノイド47,58,63及びモータ55へ駆動信号を出力する。また、メイン制御基板101は、払出制御基板102にコマンド信号を出力する。そして、払出制御基板102は、メイン制御基板101から入力したコマンド信号を処理して、払出装置103(払出モータ)に駆動信号を出力する。これにより、払出装置103は、駆動信号に従って遊技球を払い出す。
サブ制御基板111は、CPU111a、ROM111b、RAM111cを備えている。CPU111aは、ROM111bに格納されている制御プログラムに従ってコマンド信号を処理する。RAM111cには、サブ制御基板111で実行される種々の処理において生成される各種データや入出力信号等の情報が一時的に記憶される。サブ制御基板111は、メイン制御基板101からのコマンド信号に基づいてスピーカ36、風車ランプ66a、及びサイドランプ67aを制御する。また、サブ制御基板111は、液晶制御基板104にコマンド信号を出力する。そして、液晶制御基板104は、サブ制御基板111から入力したコマンド信号を処理して、液晶表示器51に駆動信号を出力する。
次に、中央入賞装置40に入賞した遊技球の流れについて図7乃至図9を参照して説明する。先ず、図7に示すように、開閉片46の開放に伴って上部入賞空間44内に遊技球が入賞すると、該遊技球は、カウントセンサ48(図7中には図示しない)によって検出された後に上部転動板49上を後方に転動して球通路50を流下する。球通路50を流下した遊技球は、図8(A)に示すように、誘導突起50bに衝突して連通口50aから球転動路53側に誘導され、球受部材54内に受け入れられる。球受部材54内に入った遊技球は、図8(B)に示すように、球受部材54の回転に伴って通過センサ56が設けられた球転動路53上に送り出され、球転動路53を左側から右側に向って転動した後に放出転動部57から下部転動板52上に放出される。
ところで、球受部材54内に遊技球(以下、これを1個目の遊技球という)が受け入れられた状態で別の遊技球(以下、これを2個目の遊技球という)が球通路50を流下してくる場合、2個目の遊技球は、図9(A)に示すように、誘導突起50bに衝突して連通口50aから球転動路53側に誘導される。但し、このとき、球受部材54内には既に1個目の遊技球が受け入れられているため、2個目の遊技球は、球受部材54内に入ることなく該球受部材54内の1個目の遊技球によってせき止められた状態で球転動路53上に停留される。さらに、この状態で別の遊技球(以下、これを3個目の遊技球という)が球通路50を流下してくる場合、3個目の遊技球は、図9(B)に示すように、誘導突起50bに衝突して連通口50aから一旦、球転動路53側に誘導されるが、球転動路53上に停留された2個目の遊技球によって弾かれ、再度、球通路50に入って誘導突起50b下方に流下される。誘導突起50b下方に流下した遊技球は、大当り遊技状態及びチャンス遊技状態の発生を伴わない普通の入賞球として処理される。
下部転動板52上に放出された遊技球は、下部転動板52の後端側(野球場のセンター側)から前端側(球打部材59が設けられたホームベース側)に向って転動され、これに伴って球打部材59が回動される。そして、球打部材59の回動動作によって遊技球が打ち返された場合、打ち返された遊技球は、下部転動板52の後端領域に形成されたV入賞領域71、チャンスV入賞領域72、普通入賞領域73のいずれかに入るか、あるいは下部転動板52上を再度下って球受入口70に入る。V入賞領域71に遊技球が入った場合は、前述したV入賞センサ74による球検出に基づいて大当り遊技状態が発生される。チャンスV入賞領域72に遊技球が入った場合は、チャンスV入賞センサ75による球検出に基づいてチャンス遊技状態が発生される。普通入賞領域73又は球受入口70に遊技球が入った場合は、普通入賞センサ76によって普通の入賞球として処理される。但し、下部転動板52上での遊技球の転動タイミングが球打部材59の回動タイミングと合わない場合、遊技球は、球打部材59によって打ち返されることなくそのまま球受入口70に入る。なお、球打部材59は、前述したように通過センサ56の球検出に基づいて回動動作を行うものであり、通過センサ56を通過した遊技球が階段状の球転動路53から下部転動板52を通って「ホームベース」上を通過するまでの時間が遊技球の球流れによって微妙に変化することで、球打部材59が遊技球を打ち返すタイミングに変化をもたらすようになっている。
次に、中央入賞装置40内での球流れに伴う各種構成部材の動作について図10及び図11を参照して説明する。先ず、図10に示すように、始動入賞口41,42への入賞に伴って始動センサ41a,42aが遊技球を検出すると、開閉片46が0.3秒間開放する。この開放期間中に遊技球が中央入賞装置40内に入ると、その入賞球をカウントセンサ48が検出する。その後、カウントセンサ48の球検出から1.2秒(カウントセンサ48によって検出された遊技球が球通路50を通って球受部材54に受け入れられるのに充分な時間)が経過すると、球受部材54の回転動作を開始することで、球受部材54内の遊技球を通過センサ56が設けられた球転動路53上に送り出す。なお、球受部材54は、1.5秒を1周期として初期位置(遊技球を受け入れる位置)に戻り停止する。その後、通過センサ56の球検出から1.2秒(通過センサ56によって検出された遊技球が球転動路53から下部転動板52を通って「ホームベース」上を通過する程度の時間)が経過すると、球打部材59の回動動作を開始することで、球打部材59による遊技球の打ち返し動作が行われる。そして、球打部材59によって打ち返された遊技球がV入賞領域71に入ってV入賞センサ74で検出されると、その検出から2.0秒後に大当り遊技状態の発生として大入賞口61を開放する。
また、図11に示すように、球打部材59によって打ち返された遊技球がチャンスV入賞領域72に入ってチャンスV入賞センサ75で検出された場合には、チャンス遊技状態の発生として開閉片46を所定態様で開放する。具体的には、0.5秒間の開放と0.4秒間のインターバル(閉鎖)とを交互に繰り返し、トータルで18回開閉片46を開放する。但し、この18回の開放が終了する以前に中央入賞装置40内に10個の遊技球が入賞した場合には、その10個目の遊技球が入賞した時点(10個目の遊技球がカウントセンサ48で検出された時点)で開閉片46の開放動作が終了する。そして、開閉片46の18回目の開放動作が終了するか、あるいは10個目の遊技球がカウントセンサ48で検出されて、チャンス遊技状態に伴う開閉片46の開放動作が終了すると、その開放動作の終了から1.2秒後に球受部材54の1.5秒を1周期とした回転動作を開始することで、球受部材54内の遊技球を通過センサ56が設けられた球転動路53上に送り出す。なお、このようなチャンス遊技状態において、最大で10個の遊技球が中央入賞装置40内に入賞可能ではあるが、前述したように球受部材54に受け入れられる遊技球を含んで球転動路53上には最大で2個の遊技球だけが停留可能であり、残りの遊技球は、誘導突起50b下方に流下されて普通の入賞球として処理される。
その後、1個目の遊技球が通過センサ56によって検出されてから1.2秒が経過すると、球打部材59の回動動作を開始することで、球打部材59による1個目の遊技球の打ち返し動作が行われる。また、1個目の遊技球を球転動路53上に送り出す球受部材54の回転動作が終了してから1.2秒後には、2個目の遊技球を球転動路53上に送り出す球受部材54の回転動作を開始することで、球受部材54内の2個目の遊技球を球転動路53上に送り出す。その後は、1個目の遊技球と同様に、2個目の遊技球が通過センサ56によって検出されてから1.2秒が経過すると、球打部材59の回動動作を開始することで、球打部材59による2個目の遊技球の打ち返し動作が行われる。但し、チャンス遊技状態では、チャンスV入賞センサ75による遊技球の検出が無効となり、チャンスV入賞領域72に入った遊技球は、普通の入賞球として処理される。即ち、チャンス遊技状態では、球打部材59による遊技球の打ち返し動作を遊技者に2回与えることで、V入賞領域71に遊技球が入って大当り遊技状態を発生させるチャンスを与えるようになっている。なお、チャンス遊技状態で大当り遊技状態が発生した場合、チャンス遊技状態を大当り遊技状態の1回のラウンドとしてみなすことで、大入賞口61の開閉サイクル(ラウンド)は、14回の繰り返しとなっている。
ところで、上記した中央入賞装置40内での球流れに伴う各種構成部材の動作時には、下部転動板52上を転動する遊技球の球流れにおける軌道変化と対応する演出画像が液晶表示器51に表示され、中央入賞装置40内での球流れに対する興趣を向上するようになっている。このような演出画像の表示制御は、球流れセンサ80による下部転動板52上での遊技球の検出に基づいて、メイン制御基板101がサブ制御基板111及び液晶制御基板104を介して液晶表示器51を制御することで行われる。具体的には、通過センサ56を通過した遊技球が球転動路53の放出転動部57から下部転動板52上に放出されると、図12(A)に示すようにピッチャーのキャラクタ91がボール90を投げる演出画像を表示する。その後、下部転動板52上を球受入口70側に向って転動する遊技球が球打部材59の近くまで落下してくると、図12(B)に示すようにバッターのキャラクタ92が向ってくるボール90に対してバット93を振る演出画像を表示する。そして、球打部材59によって遊技球が打ち返されると、図12(C)に示すようにボール90が打ち返されたことにハットするピッチャーのキャラクタ91を演出画像として表示する。その後、打ち返された遊技球がV入賞領域71に向って転動してV入賞領域71に入ると、図12(D)に示すようにボール90がスタンド94に入る演出画像を表示した後、図12(E)に示すように「ホームラン」の文字95を表示することで、遊技球がV入賞領域71に入り大当り遊技状態が発生する旨を遊技者に認識させる。また、打ち返された遊技球がチャンスV入賞領域72に向って転動してチャンスV入賞領域72に入ると、図12(F)に示すようにボール90がスタンド94の前でバウンドする演出画像を表示した後、図12(G)に示すように「ヒット」の文字96を表示することで、遊技球がチャンスV入賞領域72に入りチャンス遊技状態が発生する旨を遊技者に認識させる。一方、打ち返された遊技球が普通入賞領域73(球受入口70を含む)に入ると、図13(A)に示すように守備をするキャラクタ97がフライボールをキャッチする演出画像を表示した後、図13(B)に示すように「アウト」の文字98を表示することで、遊技球が普通入賞領域73に入り普通の入賞球として処理される旨を遊技者に認識させる。また、球打部材59によって遊技球が打ち返されることなくそのまま球受入口70に入ると、図13(C)に示すように空振りしたバッターのキャラクタ92を演出画像として表示した後、図13(B)に示すように「アウト」の文字98を表示することで、遊技球が普通入賞領域73に入り普通の入賞球として処理される旨を遊技者に認識させる。
なお、図12(E)に示す「ホームラン」の文字95を表示して大当り遊技状態が発生する場合には、その後、大当り遊技状態の発生に伴った演出画像(ラウンド表示等)が液晶表示器51に表示される。また、図12(G)に示す「ヒット」の文字96を表示してチャンス遊技状態が発生する場合には、チャンス遊技状態の発生に伴った演出画像が液晶表示器51に表示される。このときの演出画像は、バッターのキャラクタ92がヒットを打った後の設定(ランナーが塁上に出て、次のバッターが打席に立つ設定)で、継続的に試合が続行される演出画像となり、その後は、前述の演出画像と同様に、下部転動板52上を転動する遊技球の球流れにおける軌道変化と対応する演出画像が液晶表示器51に表示される。
以上のように、本実施形態の構成によれば、始動入賞口41,42への入賞に基づいて中央入賞装置40の開閉片46を開放させ、当該開放によって中央入賞装置40に入った遊技球がV入賞領域71に入賞すると、大入賞口装置60の大入賞口61を開放して大量の遊技球が入賞し得る大当り遊技状態を発生させる。また、V入賞領域71への入賞がなかった場合でも、遊技球がチャンスV入賞領域72に入賞すると開閉片46を特別態様で開放することで、当該開放によって中央入賞装置40に入った遊技球がV入賞領域に入賞する機会、言い換えれば大当り遊技状態を発生させる機会を再度遊技者に与えるチャンス遊技状態を発生させる。また、このような構成に加えて、下部転動板52上での遊技球の球流れに応じた演出画像を液晶表示器51に表示するので、下部転動板52上の遊技球がV入賞領域71、チャンスV入賞領域72、普通入賞領域73のいずれの領域に入るのかという球流れの興趣を向上するようになっている。これにより、新たな遊技内容を備えたパチンコ機1の構成とすることができ、ひいては遊技者の遊技意欲を低下させることがない。
なお、実施形態中では、中央入賞装置40内に入賞した遊技球がカウントセンサ48に検出されたことに基づいて球受部材54の回転動作を開始する構成としているが、これに限らず、球受部材54を常時回転させておく構成としてもよい。このような構成とした場合、遊技球が球転動路53に送り込まれた時点での球受部材54の回転位置は、必ずしも遊技球を受け入れる位置にあるわけではないので、1個目の遊技球が回転中の球受部材54によってせき止められているときには、2個目の遊技球が球転動路53に送り込まれても1個目の遊技球に弾かれてしまう。従って、中央入賞装置40内に遊技球が2個入賞する場合でも、球受部材54の回転タイミングによって球転動路53に2個の遊技球が停留されるときと1個の遊技機しか停留されないときとがあり、遊技内容に緊張感を与えることができる。
また、上記した実施形態から把握できる発明として下記のような発明がある。
(実施発明1)特許請求の範囲における請求項1記載の発明において、前記特定入賞領域と前記特別入賞領域とが設けられた入賞空間(下部入賞空間45)と、前記入賞装置内に入賞した遊技球のうち予め定めた規制数(2個)までの遊技球を前記入賞空間に誘導する誘導規制部(誘導突起50b、球受部材54)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、入賞空間に誘導される遊技球の数を規制することで、多量の遊技球が入賞装置内に入賞した場合でも、特定入賞領域又は特別入賞領域に遊技球が入る割合、言い換えれば特定遊技状態又は特別遊技状態が発生する割合を抑制することができるというメリットがある。
(実施発明2)前記(実施発明1)記載の発明において、前記普通入賞領域に遊技球が入賞したことを検出して遊技球を普通の入賞球として処理する普通検出手段(普通入賞センサ76)が設けられることを特徴とする遊技機。但し、ここでいう普通検出手段による遊技球の入賞球処理とは、遊技球の検出に基づいて賞球を付与するものではなく(限らず)、遊技機裏面への遊技球の排出を管理する処理(例えば、入賞装置から遊技球が排出されたことを確認して始動入賞を有効にする処理等)である。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、入賞装置内に遊技球が入賞してその遊技球が誘導規制部によって入賞空間に誘導されても必ずしも特定入賞領域又は特別入賞領域に入るわけではないので、入賞空間に遊技球が誘導された後も特定遊技状態又は特別遊技状態が発生するか否かの緊張感を遊技者に持たせることができるというメリットがある。
(実施発明3)前記(実施発明2)記載の発明において、前記特定入賞領域、前記特別入賞領域、前記普通入賞領域の順で順次前記入賞空間内で占める領域割合が高く設定されていることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、入賞空間に誘導された遊技球は、普通入賞領域に最も入り易く普通の入賞球として処理され易い。次に特別入賞領域に入って特別遊技状態を発生させ易く、特定入賞領域に入って特定遊技状態を発生させることが最も困難になっている。このため、特定入賞領域に遊技球が入って特定遊技状態を発生させることに対する価値観をより一層高めることができるというメリットがある。
(実施発明4)前記(実施発明2)、(実施発明3)記載の発明において、前記誘導規制部によって誘導された複数の遊技球を所定間隔を置いて順次前記球転動板上に放出する球順次放出部(球転動路53、球受部材54)が設けられることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、誘導規制部によって誘導された複数の遊技球を順次球転動板上に放出することで、球転動板上を転動する遊技球がいずれの入賞領域に入るかという楽しみを複数回に分けて行わせることができるというメリットがある。
(実施発明5)前記(実施発明4)記載の発明において、前記球順次放出部は、前記誘導規制部によって誘導された遊技球を前記球転動板に向けて転動する球転動路(53)と、該球転動路上を転動する遊技球を1個受け入れて停留すると共にモータ(55)の駆動力によって所定位置まで回転したときに再度遊技球を球転動路上に送り出す球受部材(54)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、遊技球を1個受け入れて回転動作を行う球受部材を設けるという簡単な構成で、遊技球を所定間隔を置いて順次球転動板上に放出する球順次放出部を構成することができるというメリットがある。
(実施発明6)前記(実施発明4)、(実施発明5)記載の発明において、前記球順次放出部は、前記球転動板の後端側に遊技球を放出し、前記球転動板は、前側に向って下り傾斜して配置され、前記特定入賞領域、前記特別入賞領域、及び前記普通入賞領域は、それぞれ前記球転動板の後端に配置され、前記球流れ作用部は、前記球転動板の前側に配置されて球転動板上を流下する遊技球を球転動板の後側に打ち返すための球打部材(59)から構成されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、球転動板上を流下した遊技球を球打部材で打ち返し、その打ち返された遊技球の球流れによって特定入賞領域、特別入賞領域、普通入賞領域のいずれの入賞領域に入るかが決まるので、遊技球の球流れにおける興趣を向上することができるというメリットがある。
(実施発明7)前記(実施発明6)記載の発明において、前記球転動板は、野球場を模した形状に形成され、前記球打部材は、バットを模した形状に形成されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、球転動板上を流下する遊技球を球打部材で打ち返し動作を野球に関連付けて行わせることで、視覚的な興趣を向上できるというメリットがある。
(実施発明8)前記(実施発明6)、(実施発明7)記載の発明において、前記球転動板の前端には、球転動板を流下した遊技球を受け入れる球受入口(70)が設けられ、該球受入口に遊技球が入ったことを検出して遊技球を普通の入賞球として処理する球受検出手段(普通入賞センサ76)を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、球打部材によって打ち返された遊技球が球転動板上を再度下って球受入口に入る場合、あるいは球打部材によって打ち返されることなくそのまま遊技球が球転動板を流下して球受入口に入る場合は、特定遊技状態あるいは特別遊技状態を発生させることなく普通の入賞として処理することができるというメリットがある。
(実施発明9)前記(実施発明6)〜(実施発明8)記載の発明において、前記球順次放出部は、前記誘導規制部によって誘導された遊技球を前記球転動板に向けて転動する球転動路(53)と、該球転動路上を転動する遊技球を検出する通過検出手段(通過センサ56)と、を備え、前記球打部材を回動駆動するソレノイド(58)と、前記通過検出手段の球検出に基づいて前記ソレノイドの駆動を制御する球打制御手段(メイン制御基板101)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、球転動路上を遊技球が転動することに基づいて球打部材の回動動作を制御して、球打部材による遊技球の打ち返し動作を具現化することができるというメリットがある。
(実施発明10)前記(実施発明9)記載の発明において、前記球転動路は、階段形状に形成されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、通過検出手段を通過した遊技球が階段形状の球転動路から球転動板を通って球打部材の前方を通過するまでの時間が遊技球の球流れによって微妙に変化することで、球打部材が遊技球を打ち返すタイミングに変化をもたらすことができるというメリットがある。
(実施発明11)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明10)記載の発明において、前記特定遊技状態発生手段は、複数回(15回)の開閉サイクルを無条件に繰り返して前記大入賞口を開放することを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、予め定められた回数分の開閉サイクルのみ必ず実行可能となるので、特定遊技状態の発生期間中は安心して遊技者に特定遊技状態を楽しませることができるというメリットがある。
(実施発明12)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明11)記載の発明において、前記特別遊技状態発生手段は、複数回(18回)の開閉サイクルを無条件に繰り返して前記開閉片を開放することを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特別遊技状態が発生した場合、長期間に亘って開閉片を開放することで入賞装置内に遊技球を入賞し易くでき、遊技球が特定入賞領域に入賞する機会を高い割合で遊技者に与えることができるというメリットがある。
(実施発明13)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明12)記載の発明において、前記特別遊技状態の発生期間中に前記特別検出手段による遊技球の検出を無効にする特別球無効化手段(メイン制御基板101)を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特別遊技状態中に特別入賞領域に遊技球が入っても当該遊技球の入賞に基づいた特別遊技状態は発生しないので、特別遊技状態が継続的に行われることを回避することができるというメリットがある。
(実施発明14)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明13)記載の発明において、前記特別遊技状態の発生期間中に前記特定検出手段による遊技球の検出を有効にする特定球有効化手段(メイン制御基板101)を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特別遊技状態中に特定入賞領域に遊技球が入ると、当該遊技球の入賞に基づいて特定遊技状態が発生するので、遊技者に敗者復活的な喜びを与えることができるというメリットがある。
(実施発明15)前記(実施発明14)記載の発明において、前記特定遊技状態発生手段は、前記特別遊技状態の発生期間中に前記特定検出手段によって遊技球が検出されることに基づいて発生させる前記特定遊技状態を、前記特別遊技状態の発生期間以外の期間中に前記特定検出手段によって遊技球が検出されることに基づいて発生させる前記特定遊技状態に比べて遊技価値を少なくしたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特別遊技状態の発生期間以外で特定入賞領域に遊技球が入って発生する特定遊技状態、言い換えれば始動検出手段の球検出に基づいて入賞装置内に入賞した遊技球が特定入賞領域に入って発生する特定遊技状態の遊技価値を高めることができるので、始動検出手段の球検出に基づいて入賞装置内に入賞した遊技球が特定入賞領域に入るか否かという球流れに対して最後まで遊技者の関心を集中(注視)させることができるというメリットがある。
(実施発明16)前記(実施発明15)記載の発明において、前記特定遊技状態発生手段は、前記特別遊技状態の発生期間中に前記特定検出手段によって遊技球が検出されることに基づいて発生させる前記特定遊技状態では、前記特別遊技状態の発生期間以外の期間中に前記特定検出手段によって遊技球が検出されることに基づいて発生させる前記特定遊技状態に比べて前記大入賞口の開閉サイクルの繰り返し回数を少なくしたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特別遊技状態の発生期間中に特定検出手段によって遊技球が検出されることに基づいて発生させる特定遊技状態と、特別遊技状態の発生期間以外の期間中に特定検出手段によって遊技球が検出されることに基づいて発生させる特定遊技状態とで特定遊技状態の発生に基づいて遊技者に払い出す賞球の数を異ならせることができるというメリットがある。
(実施発明17)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明16)記載の発明において、前記特定検出手段の球検出に基づいて遊技球が前記特定入賞領域に入賞した旨を遊技者に認識させる前記演出画像を表示制御する特定表示制御手段を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特定入賞領域に遊技球が入賞した旨を遊技者に確実に認識させることができるというメリットがある。
(実施発明18)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明17)記載の発明において、前記特別検出手段の球検出に基づいて遊技球が前記特別入賞領域に入賞した旨を遊技者に認識させる前記演出画像を表示制御する特別表示制御手段を備えたことを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特別入賞領域に遊技球が入賞した旨を遊技者に確実に認識させることができるというメリットがある。
(実施発明19)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明18)記載の発明において、前記対応表示制御手段は、遊技球が前記球転動板上を転動している最中に当該遊技球の球流れと対応する演出画像を表示制御することを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、球転動板上での遊技球の転動動作に合わせて演出画像を表示するので、画像演出をリアルタイムで行うことができるというメリットがある。
(実施発明20)特許請求の範囲における請求項1又は(実施発明1)〜(実施発明19)記載の発明において、前記軌道変化検出手段は、発光素子(80a)と該発光素子からの照射光を受光する受光素子(80b)とを1組とした複数組の光センサ(球流れセンサ80)から構成され、前記発光素子及び前記受光素子は、相互間で前記球転動板を介在させる位置に配置され、前記球転動板は、透光性材料によって形成されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、球転動板上での遊技球の球流れに影響を与えることなく遊技球の球流れを確実に検出することができるというメリットがある。
(実施発明21)前記(実施発明20)記載の発明において、前記球転動板は、扇形状に形成され、前記複数組の光センサは、それぞれ前記球転動板上における放射線上の位置と対応して配置されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、扇形状の球転動板上を転動する遊技球を検出する構成において、光センサの設置数を少なく抑えた上で効率的に遊技球を検出することができるというメリットがある。
(実施発明22)前記(実施発明21)記載の発明において、前記特定入賞領域に遊技球が入り込む位置及び前記特別入賞領域に遊技球が入り込む位置には、それぞれ前記球転動板上における放射線上の位置と対応して配置される光センサとは別に光センサが配置されることを特徴とする遊技機。
上記のように実施形態から把握できる発明においては、特定入賞領域に入る遊技球と特別入賞領域に入る遊技球とを確実に検出することで、特定遊技状態の発生が決定する直前の演出画像と、特別遊技状態の発生が決定する直前の演出画像とを表示させることができ、演出画像の表示による演出効果を高めることができるというメリットがある。