JP4267254B2 - 歯科用ハンドピースカメラの光源 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を照射しつつ撮影する歯科用ハンドピースカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科用ハンドピースカメラの従来の例としては、実登3082549号公報に開示された考案が公知である。この考案は図17に示されるように、レンズ5の周囲を囲むように複数のLED6(発光ダイオード)から成る光源が配置されたものであり、この光源は近接した被写体を均一に照射しつつ効果的に撮影することができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に記載された考案は光源が近接撮影用であるため、被写体を離れた位置から広範囲に撮影するには照度が不足するという問題がある。しかるに、このような問題を解決するために従来は、レンズ5の側近を囲むように複数の光源を配置し、この光源の数を増やすか、又はこの光源に外部から別の光源を加えるか、又は光ファイバーその他の強力な光源を組み合わせる等により照度を強化する方法が取られてきたが、いずれもカメラのヘッドが大きくなったり、別の光源を準備したり、その光源を着脱したりする手間や、使用する部品が高価なために費用が嵩む等の問題があった。
【0004】
よって本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、1つのハンドピースカメラにて近接又は遠隔撮影のいずれの場合でも効果的に被写体を適切な照度にて照射しつつ撮影することができ、しかも光源の消費電力が少なく、廉価に設備することができる歯科用ハンドピースカメラの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の歯科用ハンドピースカメラに係る請求項1は、被写体を照射しつつ撮影する歯科用ハンドピースカメラの光源において、レンズの側近に配設した近接撮影用光源に加えて、レンズの近傍に複数のLEDからなる遠隔撮影用光源を設けて成り、焦点調整時に電荷結合素子であるCCDとレンズとの距離の変動に機械的に連動して接離するスイッチ切換手段によりLEDの点灯数を増減して遠隔撮影用光源の光量を自動調整することを特徴とするものである。
【0006】
請求項2の歯科用ハンドピースカメラの光源は、被写体を照射しつつ撮影する歯科用ハンドピースカメラの光源において、レンズの側近に配設した近接撮影用光源に加えて、レンズの近傍に複数のLEDからなる遠隔撮影用光源を設けて成り、焦点調整時に電荷結合素子であるCCDとレンズとの距離の変動に機械的に連動して作動する可変抵抗手段により複数のLEDに供給する電流を増減して遠隔撮影用光源の光量を自動調整することを特徴とするものである。
【0007】
請求項は、歯科用ハンドピースカメラの傾斜角度に連動して略垂直状態では近接撮影用光源及び遠隔撮影用光源が点灯し、略水平状態では近接撮影用光源のみが点灯する電源切換手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用ハンドピースカメラの光源である。
【0008】
請求項は、前記電源切換手段が傾斜スイッチから成ることを特徴とする請求項記載の歯科用ハンドピースカメラの光源である。
【0009】
請求項1によれば、近接撮影の場合は従来と同様にレンズ側近に設けられた近接撮影用光源にて被写体を効果的に照射する照度が得られ、遠隔撮影の場合は近接撮影用光源に加えて、焦点調整時にCCDとレンズとの距離に連動して遠隔撮影用光源のLEDの点灯数を増減することにより、光量が自動調整されるので光量を一々調整しなくても撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0010】
請求項2によれば、近接撮影の場合は従来と同様にレンズ側近に設けられた近接撮影用光源にて被写体を効果的に照射する照度が得られ、遠隔撮影の場合は近接撮影用光源に加えて、焦点調整時にCCDとレンズとの距離に連動して遠隔撮影用光源の複数のLEDに供給する電流を増減することにより、光量が自動調整されるので光量を一々調整しなくても撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0011】
請求項及びによれば、ハンドピースカメラ本体内に遠隔撮影用光源の電源切換手段として傾斜スイッチを設けたことにより遠隔撮影用光源の電源をハンドピースカメラ本体の傾斜角度に連動して自動的にON−OFFすることが可能となる。例えばカメラ本体を略水平にした場合は傾斜スイッチがOFFになって遠隔撮影用光源は点灯しない。これにより近接撮影用光源のみを点灯して口腔内を撮影することが可能となる。またカメラ本体を略垂直にした場合は傾斜スイッチが自動的にONになって遠隔撮影用光源が点灯し、口の外側から歯列弓等を撮影する遠隔撮影が可能となる。またこの場合は近接撮影用光源の点灯も可能であるので両光源にて照度を強化することができる。またカメラ本体が略水平に保持された状態では遠隔撮影用光源がスイッチONにならないので電力の節減が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る歯科用ハンドピースカメラの正面図である。図1に示すように本発明を適用する歯科用ハンドピースカメラは、内部に光信号を電気信号に変換する図示しないCCD等が設けられ、保持部1の一端にケーブル4が電気的に連結され、他端に一段細くなってその先端に撮像用のレンズ5が設けられ、かつレンズ5の側近に口腔内の被写体を照射する複数の白色LED6から成る近接撮影用光源7が設けられた撮像部2が連設されている。そしてレンズ5から入る撮像光はCCDにて電気信号に変換され、ケーブル4を経て図示しないモニターに映像が写し出される構成になっている。
【0013】
本発明はこの構成の歯科用ハンドピースカメラの先端に設けられた近接撮影用光源7に加えてレンズ5に近いネック部に複数の白色LED6から成る遠隔撮影用光源8が設けられ、更にこの遠隔撮影用光源8の電源を、内蔵する傾斜スイッチ41にてカメラ本体3の傾斜角度に連動して自動的に切り換ることができるように構成されたものである。
【0014】
以下、本発明の歯科用ハンドピースカメラの詳細構成とその作用を実施の形態1から5にて説明する。
【0015】
【実施の形態1】
図2は本発明の実施の形態1に係る遠隔撮影用光源の光量を自動的に調整する構成図である。本実施の形態における遠隔撮影用光源8の光量を調整する構成は、図2(a)に示すように被写体9の撮像光をレンズ5を介して受光するCCD10の外周に導電体12を固定し、一方、導電体12の下方に抵抗13を介して白色LED6が電気的に接続された複数の接点14を配設したスイッチ切り換え手段を設け、焦点の調整時にCCD10が導電体12と共にレンズ10に対向して移動することにより導電体12の下面が複数の接点に接離し、白色LED6の点灯数が増減されるようになっている。なお導電体12の一端には電源11が電気的に接続されている。
【0016】
また、前記例ではCCD10をレンズ10に対向して移動する構成について説明したが 、これに替えて図2(b)に示すようにレンズ5に導電体12を固定し、レンズ5を導電体12と共にCCD10に対向して移動する構成にしてもよい。なおその他の構成は前記例と同様である。
【0017】
実施の形態1によれば、焦点調整時におけるCCD10又はレンズ5の移動に連動して白色LED6の点灯数を増減するスイッチ切り換え手段により遠隔撮影用光源8の光量が自動調整され、撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0018】
【実施の形態2】
図3は本発明の実施の形態2に係る遠隔撮影用光源の光量を自動的に調整する構成を示す図である。本実施の形態における遠隔撮影用光源8の光量を調整する構成は、図3に示すように前記実施の形態1においてCCD10の外周に固定された導電体12の下面にラック15を形成し、このラック15に対して、接触子16が固定されたピニオン17を歯合させ、一方、ピニオン17の下方に可変抵抗手段として複数の白色LED6が電気的に接続された円弧状の可変抵抗18をピニオン17と同心状に配設したもので、焦点調整時にCCD10が導電体12と共にレンズ5に対向して移動する時に導電体12に歯合するピニオン17が回転してピニオン17に固定された接触子16が可変抵抗18に摺接しつつ連続的に位置が変化することにより抵抗値が変化して白色LED6に供給する電力が増減されるように構成されている。
【0019】
また、前記例ではCCD10をレンズ10に対向して移動する構成について説明したが、これに替えて図3(b)に示すようにレンズ5に導電体12を固定し、レンズ5を導電体12と共にCCD10に対向して移動することにより、導電体12のラック15に噛合するピニオンを回転させ、抵抗を連続的に変化させる構成にしてもよい。なおその他の構成は前記例と同様である。
【0020】
実施の形態2によれば、焦点調整時におけるCCD10又はレンズ5の移動に連動して遠隔撮影用光源8の複数の白色LED6に供給する電流を増減する可変抵抗手段により遠隔撮影用光源8の光量が自動調整され、撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0021】
【実施の形態3】
図4から図7は本発明の実施の形態3に係り、図4は遠隔撮影用光源の光量を自動的に調整する概略構成図、図5は遠隔撮影用光源と距離センサーを示す図、図6は光量調整のブロック図、図7は光量調整のフローチャートである。本実施の形態における遠隔撮影用光源8の光量を調整する構成は、図5に示すように遠隔撮影用光源8の側近に距離検出手段である距離センサー19が配置されており、この距離センサー19は図4及び図6に示すように赤外線、音波、又はレーザーを用いて被写体9とレンズ5との距離を検知するものである。そしてこの距離センサー19にて検知した距離の変動値に連動してコンパレータ20により白色LED6の点灯数を増減するように構成されている。なお、白色LED6は抵抗13を介して電源11に電気的に接続されている。
【0022】
距離検出による光量調整は、図6のブロック図に示すように距離センサー19が発する赤外線22が被写体9を照射してその反射光が受光されるまでの時差Δtを検出し、このΔtに対応して演算手段であるCPU21にて白色LED6の点灯数を算出する。CPU21における計算は、時差Δtに光速を乗じて赤外光22の往復距離が算出され、この数値からX(一定の光量で十分な画質が得られる距離であって実験計測にて任意に定められる数値)を差し引いた数値がゼロより大又は小となる程度により白色LED6の点灯数が算出される。
【0023】
例えば、遠隔撮影用光源8を構成する複数の白色LED6のうち何個のLED6をON−OFFするかについては、図中に示された計算値が(1)の場合はゼロより大きいのでLEDのONの数を増して光量をアップし、(2)の場合は等しいのでLEDの点灯数はそのままにし、(3)の場合はゼロより小さいのでLEDのOFFの数を増すことにより光量をダウンする指令が出力される。
【0024】
次にこの構成の作用を図7のフローチャートにて説明すると、先ず23にて撮影が開始され、24の「A入力」にて赤外線照射時刻が入力され、25の「B入力」にて赤外線反射光検出時刻が入力される。次に26にて前記A及びBの入力による時差Δtが算出され、27にてΔtと光速を基に被写体9とレンズ5との距離が算出される。この算出値は、28にて一定の光量で十分な画質が得られる距離とが比較され両者が等しい場合にはLED6の点灯数がそのままとなり、X値の方が小さい場合は29にて点灯数が増加され、X値が等しくも小さくもない場合は点灯数が減少して光量が自動調整される。
【0025】
実施の形態3によれば、撮影に際して被写体9とレンズ5との距離がセンサー19にて検知され、距離の変動に連動して遠隔撮影用光源8を構成するLED6の点灯数がCPUを介して増減され、遠隔撮影用光源8の光量の自動調整が可能となる。これにより撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0026】
【実施の形態4】
図8及び図9は本発明の実施の形態4に係り、図8は遠隔撮影用光源の光量を自動的に調整する概略構成図、図9は距離に連動して光量を調整するブロック図である。本実施の形態における遠隔撮影用光源8の光量を調整する構成は、前記実施の形態3における図5に示すように遠隔撮影用光源8の側近に距離検出手段である距離センサー19が配置されており、図8に示すように距離センサー19は赤外線22、又は音波、レーザーを用いて被写体9とレンズ5との距離を検知するものである。そしてこの距離センサー19にて検知した距離の変動値によりコンパレータ20にて複数の白色LED6全体に供給する電流を増減するように構成されている。なお、白色LED6はトランジスタTR及び抵抗R、TR及びR、TR及びRのそれぞれを介してCPU21に電気的に接続されている。なお抵抗値はR1<R2<R3であり、それぞれの抵抗回路の電流値はI>I>Iである。
【0027】
前記距離センサー19により検出された距離変動値による光量調整は、図9のブロック図に示すように距離センサー19が発する赤外線22が被写体9を照射し反射光が受光されるまでの時差Δtを検出され、このΔtに対応して演算手段であるCPU21にて複数の白色LED6に供給する電流値が算出される。CPU21における計算は、時差Δtに光速を乗じて赤外光22の往復距離が算出され、この数値からX(一定の光量で十分な画質が得られる距離であって実験計測にて任意に定められる数値)を差し引いた数値がゼロより大又は小となる程度により電流値が算出される。
【0028】
例えば、遠隔撮影用光源8を構成する複数の白色LED6に供給する電流は、図中に示された計算値が(1)の場合はゼロより大きいのでTRの回路をONにして小さい抵抗のRにより大きな電流Iを流して光量をアップし、(2)の場合は等しいので光量はそのままにし、(3)の場合はゼロより小さいのでTRとTRの回路をOFFにしてTRの回路をONにし、大きい抵抗のRにより小さい電流Iを流して光量をダウンする等の回路選択がなされる。
【0029】
実施の形態4によれば、焦点調整時における被写体9とレンズ5との距離の変動に連動して遠隔撮影用光源8である複数の白色LED6に供給する電流を増減することにより遠隔撮影用光源8の光量が自動調整され、撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0030】
【実施の形態5】
図10及び図11は本発明の実施の形態5に係り、図10は受光量に連動して光量を調整するブロック図、図11は光量調整のフローチャートである。本実施の形態における遠隔撮影用光源8の光量を調整する構成は、図10に示すようにCCD10が受光の明るさを検知するセンサーの集合体30であり、このセンサーの集合体30が検知する明るさの程度によりCPU21にて白色LED6の点灯数を算出するものである。
【0031】
明るさの検知は、図10においてレンズ5全面からの入光をCCD10にて受光してこの受光量を検出する。例えばCCD10の1,2,3にて示す位置での受光量、即ち明るさが柱状グラフ1,2、3にて示されているようにCCD10の受光位置によってレベルが異なることを示しており、CCD10の全面にて連続的に検出するとその右側の図のような曲線になる。ここでは明るさの例として曲線A,B,Cにて示しており、そのうちの中央に位置するAは「しきい値」、即ち予め実験計測により最適な画質が得られる明るさのレベル値を表わし、上方のBはしきい値より明るい場合、下方のCは「しきい値」より暗い場合の曲線を表わしている。このようにしてCCD10にて検知された明るさは演算手段であるCPU21にてしきい値と比較され、例えば信号のレベルが低いCでは画像が暗いので白色LED6の点灯数を増加して光量をアップし、信号のレベルが高いBでは画像が明るいので点灯数を減じて光量をダウンする指令が出力され、遠隔撮影用光源8の光量が自動的に調整される構成になっている。
【0032】
この構成の作用を図11のフローチャートにて説明すると、先ず31にて撮影を開始し、32の「しきい値入力」にてしきい値を入力する。これにより33の「明るさ比較」にてCCD10にて検知された明るさがしきい値と比較され、明るさが丁度よい場合は遠隔撮影用光源8を構成するD6の点灯数が増減されずにそのままとなる。しきい値より暗い場合は34の「光量アップ」にてLEDの点灯数が増加する。しきい値より明るい場合は35の「光量ダウン」にてLEDの点灯数が減じられる。そしてこれらの操作は全て自動的に行なわれる。
【0033】
なお、撮影に際してはCCDの受光量を調節するためにシャッタースピードをコントロールする方法や、受光量が少なくてもゲイン(電子的増幅)を上げることにより画像を明るく見せる方法などが従来から用いられているが、いずれの方法も適当な撮像を得るためには被写体が暗ければシャッタースピードが遅くなったり、ゲインを上げたりして変化させる必要がある。これにより、本発明では予め最適な画像が得られる被写体照度とシャッタースピードやゲインとの関係を用意し、この関係をしきい値として被写体照度によって変化させるシャッタースピードやゲインの変化を検出し、しきい値と検出結果とを比較して被写体照度が足りているかどうかを判断することができるものである。
【0034】
実施の形態5によれば、CCD10の受光量の変動に連動して白色LED6の点灯数を増減することにより遠隔撮影用光源8の光量を自動調整することが可能となる。これにより撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0035】
【実施の形態6】
図12は本発明の実施の形態6に係る、受光量に連動して光量を調整するブロック図である。本実施の形態における遠隔撮影用光源8の光量を調整する構成は、図12に示すようにCCD10が受光の明るさを検知するセンサーの集合体30であり、このセンサーの集合体30が検知する明るさの程度によりCPU21にて白色LED6全体に供給する電流値を算出するものである。
【0036】
図12においてレンズ5全面からの入光をCCD10にて受光してこの受光量を検出する。例えばCCD10の1,2,3にて示す位置での受光量、即ち明るさが柱状グラフ1,2、3にて示されているようにCCD10の受光位置によってレベルが異なることを示しており、CCD10の全面にて連続的に検出するとその右側の図のような曲線になる。ここでは明るさの例として曲線A,B,Cにて示しており、そのうちのAは「しきい値」、即ち予め実験計測により最適な画質が得られる明るさのレベル値を表わし、Bはしきい値より明るい場合、Cは「しきい値」より暗い場合の曲線を表わしている。このようにしてCCD10にて検知された明るさは演算手段であるCPU21にてしきい値と比較され、しきい値より暗い場合は白色LED6全体に供給する電流を増加し、明るい場合は減少する指令が出力され、遠隔撮影用光源8の光量が自動的に調整される構成になっている。
【0037】
例えば、遠隔撮影用光源8を構成する複数の白色LED6に供給する電流は、信号のレベルが低いCでは画像が暗いのでトランジスタTRの回路をONにしで小さい抵抗のRにより大きな電流Iを流して光量をアップし、また信号のレベルが高いAでは画像が明るいのでTRとTRの回路をOFFにしTRをONにして大きい抵抗Rにより小さい電流Iを流して光量をダウンする等の回路が選択される。
【0038】
実施の形態6によれば、CCD10の受光量の変動に連動して白色LED6に供給する電流を増減することにより遠隔撮影用光源8の光量を自動調整することが可能となる。これにより撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【0039】
【実施の形態7】
図13から図16は、本発明の実施の形態7に係り、図13は傾斜スイッチを内蔵した歯科用ハンドピースカメラの概略構成図、図14(a)は傾斜スイッチの説明図、14(b)はスイッチの接点部を示す部分拡大図、図15及び図16は撮影姿勢を示す図である。
【0040】
本実施の形態では、本発明の歯科用ハンドピースカメラに、遠隔撮影用光源の電源切換手段としてカメラ本体の傾斜角度に連動して遠隔撮影用光源の電源を自動的に切り換える傾斜スイッチを内蔵させたものである。
【0041】
なお本実施の形態では傾斜スイッチとして水銀傾斜スイッチを用いた例について説明する。水銀傾斜スイッチ41は、図14(a)に示すように、密閉容器42内に突出した正負それぞれのリード線端部に1個づつ計2個の接点43を設け、又は図14(b)に示すようにリード線それぞれの端部及び基端部近傍に1個づつ計4個の接点43を設け、更に密閉容器42内に容積の1/2弱の量の水銀44を封入したものである。なお密閉容器42内における接点を除いたリード線47部分は絶縁されており傾斜時に水銀面の位置が変化しても接点以外では導通しないように構成されている。
【0042】
この構成の水銀傾斜スイッチ41は、図13に示す略水平状態では軸中心に360°回転しても水銀44は接点43の一方にだけ接触するために電流は遮断され、遠隔撮影用光源8の白色LED6は点灯しない。また図14(a)(b)に示す略垂直状態(上下に転倒した場合を含む)では軸中心に360°回転しても水銀44が両方の接点43に同時に接触するので接点間が水銀44を介して連結され、遠隔撮影用光源8の白色LED6に電力が供給されて点灯する。
【0043】
なお遠隔撮影用光源8の白色LED6は抵抗13を介して電源11に電気的に接続されている。そしてこの抵抗13は図2、図3、図4に示すいずれかの抵抗と同一構成である。また本実施の形態にて示された電源切換手段は水銀傾斜スイッチに限らず、例えば日本開閉器工業KK製の傾斜スイッチDSシリーズA又はBタイプ、あるいはKKフジソク製の傾斜スイッチYKS−11Bタイプ等を用いてもよい。
【0044】
実施の形態7によれば、歯科用ハンドピースカメラに遠隔撮影用光源8の電源切換手段として傾斜スイッチ41を設けたことにより、例えば図15に示すカメラ本体3を水平にした使用例では傾斜スイッチが自動的にOFFになり遠隔撮影用光源8の電源が自動的に遮断されて遠隔撮影用光源8は点灯しないのでレンズ5の側近に設けられた近接撮影用光源7のみを点灯して口腔内の撮影をすることが可能になる。また図16に示すカメラ本体3を垂直にした使用例では、傾斜スイッチが自動的にONになるので遠隔撮影用光源8の電源が連結されて遠隔撮影用光源8が点灯し、近接撮影用光源7と共に口45の外側から歯列弓46等を適切な照度にて照射しつつ遠隔撮影をすることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、従来から設けられている近接撮影用光源に加えてその側近に遠隔撮影用光源を設け、かつ遠隔撮影用光源の発する光量を自動調整可能に構成したことにより、光量を一々調節しなくても撮影に必要な適切な照射光量を得ることが可能となる。
【0046】
これにより従来の方法では光量の不足分を強化するためにレンズ周辺に光源を増設すればカメラヘッド部が大きくなり、また補助光源を用いれば着脱する手間がかり、高価な補助光源または部品等を準備すれば費用が嵩む等の問題が解消され、しかもカメラ本体に遠隔撮影用光源の電源切換手段として傾斜スイッチを内蔵することによりカメラ本体を垂直方向に変位した時のみ遠隔撮影用光源が自動的に点灯し水平方向に変位した場合には遠隔撮影用光源が点灯しないので電力費が軽減され、一々スイッチ操作しなくても撮影に必要かつ適切な照度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る歯科用ハンドピースカメラの正面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る遠隔撮影用光源の光量を自動調整する概略構成図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る遠隔撮影用光源の光量を自動調整する概略構成図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る遠隔撮影用光源の光量を自動調整する概略構成図である。
【図5】遠隔撮影用光源と距離センサーを示す正面図である。
【図6】距離検出による光量調整のブロック図である。
【図7】光量調整のフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態4に係る遠隔撮影用光源の光量を自動的に調整する概略構成図である。
【図9】距離に連動して光量を調整するブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態5に係る受光量に連動して光量を調整するブロック図である。
【図11】光量調整のフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態6に係る受光量に連動して光量を調整するブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態7に係る傾斜スイッチを内蔵した歯科用ハンドピースカメラの概略構成図である。
【図14】(a)は傾斜スイッチの説明図、(b)はスイッチの接点部を示す部分拡大図である。
【図15】撮影姿勢を示す図である。
【図16】撮影姿勢を示す図である。
【図17】従来の歯科用ハンドピースカメラの説明図である。
【符号の説明】
1 保持部
2 撮像部
3 カメラ本体
4 ケーブル
5 レンズ
6 白色LED
7 近接撮影用光源
8 遠隔撮影用光源
9 被写体
10 CCD
11 電源
12 導電体
13 抵抗
14 接点
15 ラック
16 接触子
17 ピニオン
18 可変抵抗
20 コンパレータ
21 CPU
22 赤外線
41 水銀傾斜スイッチ
42 密封容器
43 接点
44 水銀
45 口
46 歯列弓

Claims (4)

  1. 被写体を照射しつつ撮影する歯科用ハンドピースカメラの光源において、レンズの側近に配設した近接撮影用光源に加えて、レンズの近傍に複数のLEDからなる遠隔撮影用光源を設けて成り、焦点調整時に電荷結合素子であるCCDとレンズとの距離の変動に機械的に連動して接離するスイッチ切換手段によりLEDの点灯数を増減して遠隔撮影用光源の光量を自動調整することを特徴とする歯科用ハンドピースカメラの光源。
  2. 被写体を照射しつつ撮影する歯科用ハンドピースカメラの光源において、レンズの側近に配設した近接撮影用光源に加えて、レンズの近傍に複数のLEDからなる遠隔撮影用光源を設けて成り、焦点調整時に電荷結合素子であるCCDとレンズとの距離の変動に機械的に連動して作動する可変抵抗手段により複数のLEDに供給する電流を増減して遠隔撮影用光源の光量を自動調整することを特徴とする歯科用ハンドピースカメラの光源。
  3. 歯科用ハンドピースカメラの傾斜角度に連動して略垂直状態では近接撮影用光源及び遠隔撮影用光源が点灯し、略水平状態では近接撮影用光源のみが点灯する電源切換手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用ハンドピースカメラの光源。
  4. 前記電源切換手段が傾斜スイッチから成ることを特徴とする請求項記載の歯科用ハンドピースカメラの光源。
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