JP4265304B2 - ホログラム記録装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体 - Google Patents

ホログラム記録装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラムを記録または再生するホログラム記録装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラム記録媒体にデータを記録するホログラム記録装置が開発されている。ホログラム記録媒体として体積ホログラム記録媒体(ボリュームホログラフィックメモリー)を用いることで、ホログラム記録媒体の体積全体を用いた3次元的な情報の記録を行える。この結果、記録媒体(メディア)の表面への2次元的な情報の記録を行う従来の光ディスクメモリーと比較して、ホログラム記録媒体の記録密度及び記録容量の飛躍的な増大が可能性となる。
体積ホログラム記録媒体の形態としては、キューブ型、カード型、ディスク型等様々なものが考えられるが、取り扱い、保管、長年蓄積された光ディスク技術の適用の容易さから、ディスク型の記録媒体の利用が有力視されている。
【0003】
ところで、ホログラム記録媒体へのユーザーデータの記録再生が正確に行われる為には、ホログラム記録媒体上にアドレス情報や、回転を制御するクロック情報が記録されていることが望ましい。
ディスク型の体積ホログラム記録媒体へのアドレス情報、クロック情報の記録方式として所謂プリピット方式(ピットと呼ばれる微小な凹凸を記録媒体上に予め記録しておく方式)が検討されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5917798号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリピット方式では光ディスクマスタリングプロセスを導入し、クリーンルーム内でリソグラフィーや射出成型等を行う必要がある。この光ディスクマスタリングプロセスは、高価な設備、広い設置面積、および運用・保守での独自のノウハウを必要とするため、記録媒体の製造に多くの労力、費用を要する。
上記に鑑み、本発明は記録媒体へのアドレス情報、及びクロック情報の記録を光ディスクマスタリングプロセスを適用することなく行えるホログラム記録装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
A.上記に鑑み本発明に係るホログラム記録装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を信号光と参照光に分割する光分割手段と、ホログラム記録媒体を回転させる媒体回転手段と、前記媒体回転手段で回転されるホログラム記録媒体上の相対的な位置に対応するアドレス情報を出力するアドレス情報出力手段と、前記アドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、ユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記ホログラム記録媒体に記録される第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なるように、前記第1のホログラムに対応して前記光分割手段で分割された信号光を空間的に変調する空間変調器と、前記空間変調器で変調された信号光を前記媒体回転手段で回転されるホログラム記録媒体に集光する第1の集光手段と、前記光分割手段で分割された参照光を前記第1の集光手段で信号光が集光された箇所と略同一の箇所に集光する第2の集光手段と、を具備することを特徴とする。
【0007】
回転されているホログラム記録媒体上の相対的な位置に対応するアドレス情報に基づき信号光を空間的に変調し、回転されているホログラム記録媒体にホログラムとして記録する。アドレス情報をホログラムとして記録するため、光ディスクマスタリングプロセスを適用することなくホログラム記録媒体へのアドレス情報の記録を行える。
【0008】
ここで、前記空間変調器は、前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第1の範囲内に設定され、前記第1の範囲が、前記第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比として設定された第2の範囲とは異なるように、前記第1のホログラムに対応して前記光分割手段で分割された信号光を空間的に変調してもよい。
アドレス情報を明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素の集まりとして表現し、この画素の集まりの総数に対する明状態の個数の比を第2の範囲とは異なる第1の範囲とすることで、アドレス情報か否かの判別を容易に行える。
【0009】
前記媒体回転手段で回転されるホログラム記録媒体の回転速度に対応するクロック情報を出力するクロック情報出力手段を具備し、前記クロック情報出力手段から出力されたクロック情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、前記第1および第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なるように、前記第3のホログラムに対応して前記空間変調器が前記信号光を空間的に変調してもよい。
アドレス情報に加えてクロック情報をもホログラムとして記録するため、光ディスクマスタリングプロセスを適用することなくホログラム記録媒体へのクロック情報の記録を行える。
【0010】
ここで、前記空間変調器は、前記第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第3の範囲内に設定され、前記第3の範囲が、前記第1および第2の範囲とは異なるように、前記第3のホログラムに対応して前記光分割手段で分割された信号光を空間的に変調してもよい。
クロック情報を明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素の集まりとして表現し、この画素の集まりの総数に対する明状態の個数の比を第1および第2の範囲とは異なる第3の範囲とすることで、クロック情報か否かの判別を行える。
【0011】
B.本発明に係るホログラム記録方法は、レーザ光を信号光と参照光に分割する光分割ステップと、回転するホログラム記録媒体上の相対的な位置に対応するアドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、ユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記ホログラム記録媒体に記録される第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なるように、前記第1のホログラムに対応して前記光分割手段で分割された信号光を空間的に変調する空間変調ステップと、前記空間変調ステップで変調された信号光を前記回転するホログラム記録媒体に集光する第1の集光ステップと、前記光分割ステップで分割された参照光を前記第1の集光ステップで信号光が集光された箇所と略同一の箇所に集光する第2の集光ステップと、を具備することを特徴とする。
【0012】
回転されているホログラム記録媒体上の相対的な位置に対応するアドレス情報を生成し、生成されたアドレス情報に基づき信号光を空間的に変調し、回転されているホログラム記録媒体にホログラムとして記録する。アドレス情報をホログラムとして記録するため、光ディスクマスタリングプロセスを適用することなくホログラム記録媒体へのアドレス情報の記録を行える。
【0013】
C.上記に鑑み本発明に係るホログラム再生装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、アドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラム、およびユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる第2のホログラムが記録されたホログラム記録媒体を移動する媒体移動手段と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を媒体移動手段で移動されているホログラム記録媒体に集光する第1の集光手段と、前記ホログラム記録媒体へのレーザ光の集光に対応して前記ホログラム記録媒体から出射された再生光を集光する第2の集光手段と、前記第2の集光手段で集光した再生光を受光する受光素子と、前記受光素子により受光された受光量に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムが第1のホログラムか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により第1のホログラムと判別されたとき、第1のホログラムが意味するアドレス情報に基づいて、前記媒体移動手段によるホログラム記録媒体の移動を制御する移動制御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
このホログラム再生装置では、再生光を受光した受光素子の出力に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムに含まれる情報がアドレス情報か否かを判別し、判別されたアドレス情報に基づいて、ホログラム記録媒体の移動を行う。このため、ホログラムとして記録されたアドレス情報に基づいて、ホログラム記録媒体からのデータの再生を容易に行える。
【0015】
(1)前記ホログラム記録媒体は、クロック情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、前記第1および第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる第3のホログラムが記録され、前記判別手段は、前記受光素子により受光された受光量に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムが第3のホログラムか否かを判別し、前記移動制御手段によるホログラム記録媒体の移動の制御が前記判別手段によって判別された第3のホログラムに含まれるクロック情報に基づいて行ってもよい。
ホログラム記録媒体にホログラムとして記録されたクロック情報に基づいて、ホログラム記録媒体からのデータの再生を行える。
【0016】
(2)前記判別手段によるアドレス情報か否かの判別が、前記受光素子で受光された受光量の積算に基づいて行われてもよい。
受光量によって簡便にアドレス情報か否かの判別を行える。
なお、前記受光素子が複数の画素を有すれば、受光量の積算が正確かつ容易に行える。
【0017】
D.本発明に係るホログラム再生方法は、移動されているホログラム記録媒体であって、アドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラム、およびユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる第2のホログラムが記録されたホログラム記録媒体にレーザ光を集光する第1の集光ステップと、前記第1の集光ステップでの前記ホログラム記録媒体へのレーザ光の集光に対応して、前記ホログラム記録媒体から出射された再生光を集光する第2の集光ステップと、前記第2の集光ステップで集光した再生光を受光素子が受光する受光ステップと、前記受光ステップで再生光を受光した受光素子からの受光量に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムが第1のホログラムか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップにより第1のホログラムと判別されたとき、第1のホログラムが意味するアドレス情報に基づいて、ホログラム記録媒体の移動を制御する移動制御ステップとを具備することを特徴とする。
【0018】
再生光を受光した受光素子の出力に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムに含まれる情報がアドレス情報か否かを判別し、判別されたアドレス情報に基づいて、ホログラム記録媒体の移動を行う。このため、ホログラム記録媒体にホログラムとして記録されたアドレス情報に基づいて、ホログラム記録媒体からのデータの再生を行える。
【0019】
E.本発明に係るホログラム記録媒体は、ホログラム記録媒体であって、アドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラムが記録され、前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、ユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記ホログラム記録媒体に記録される第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる
アドレス情報をホログラムとして記録するため、光ディスクマスタリングプロセスを適用することなくホログラム記録媒体へのアドレス情報の記録を行える
【0020】
ここで、前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第1の範囲内に設定され、前記第1の範囲が、前記第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比として設定された第2の範囲とは異なってもよい。
アドレス情報を明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素の集まりとして表現し、この画素の集まりの総数に対する明状態の個数の比を第2の範囲とは異なる第1の範囲とすることで、アドレス情報か否かの判別を行える。
【0021】
クロック情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第3のホログラムが記録され、前記第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、前記第1および第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なってもよい。
アドレス情報に加えてクロック情報をもホログラムとして記録するため、光ディスクマスタリングプロセスを適用することなくホログラム記録媒体へのクロック情報の記録を行える。
【0022】
前記第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第3の範囲内に設定され、前記第3の範囲が、前記第1および第2の範囲とは異なってもよい。
クロック情報を明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素の集まりとして表現し、この画素の集まりの総数に対する明状態の個数の比を第1および第2の範囲とは異なる第3の範囲とすることで、クロック情報か否かの判別を行える。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する
図1は、本発明の第1の実施形態に係るホログラム記録再生装置100を表す模式図である。本図に示すようにホログラム記録再生装置100は、レーザ光源11、ビームエキスパンダ12、ビームスプリッタ13,空間変調器20、光シャッター31,32,ミラー41,42,集光レンズ51〜53、媒体回転・並進運動手段60,検出器70、制御装置80とを有し、ホログラム記録媒体Mへの記録および再生を行う。
【0024】
以下、図1を参照しながらホログラム記録再生装置100の詳細を説明する。
レーザ光源11は、レーザ光を出射する光源である。レーザ光源11には、ガスレーザ、固体レーザ、半導体レーザ等、信号光(「記録光」ともいう)と参照光の干渉性が保証されるならどの様なレーザでも使用可能である。レーザ光源11から出射されるレーザ光の波長としては、一般的にホログラム記録媒体Mが感度を有する400nm〜700nmの可視域が選択される。
ビームエキスパンダ12は、レーザ光源11より発せられたレーザ光を空間変調器20の変調領域をカバーできるビーム径へと拡大するための光学素子である。
ビームスプリッタ13は、レーザ光を信号光と参照光に分離する光学素子であり、光分割手段として機能する。
【0025】
空間変調器20は、信号光の光路中に挿入され、信号光の光振幅(強度)を空間的に変調する変調器である。図2は、空間変調器20の空間変調パターンを表す斜視図である。空間変調器20には、例えば液晶ディスプレーを用い、多数の画素の透過率を独立に変化させることにより、図2に示す様な空間変調パターンを作り出す。
【0026】
光シャッター31,32は、それぞれ参照光と信号光との両光路中に挿入され、信号光と参照光の照射を制御する光学素子である。ホログラム記録媒体Mを再生する時は光シャッター32を閉じ、ホログラム記録媒体Mのホログラムが記録された位置に参照光のみを照射する。
ミラー41,42は、それぞれ参照光と信号光とを反射し、その進行方向を変える光学素子である。
集光レンズ51,52は、それぞれ参照光と信号光をホログラム記録媒体Mの略同一箇所に照射するための光学素子である。照射された参照光と信号光は、ホログラム記録媒体M中で干渉し、その結果発生した干渉縞の強度分布がホログラムとしてホログラム記録媒体M中に記録される。
集光レンズ53は、ホログラム記録媒体Mに記録されたホログラムに再生のための参照光が照射されたときに生じる再生光を検出器70上に結像する光学素子である。
【0027】
媒体回転・並進運動手段60は,ホログラム記録媒体Mを回転、並進運動させる手段である。
検出器(ディテクタ)70は、ホログラム記録媒体Mに記録されたホログラムに再生のための参照光が照射された時に生じる再生光を検出する受光器である。検出器70には、複数の画素が2次元的に配列されたCCDやCMOSイメージセンサを用いることができる。検出器70の各画素に入射する光強度を解析することで、図2の様な変調パターンのデコードを行える。
【0028】
(制御装置80)
制御装置80は、ホログラム記録再生装置100全体をコントロールする制御装置であり、情報の再生時には検出器70からの出力に基づくアドレス情報、クロック情報、ユーザデータの識別を、情報の記録時には空間変調器20の制御を行う。なお、アドレス情報、クロック情報、ユーザデータの識別は、後述するように検出器70からの全画素出力の総和に基づいて行われる。
図1に示すように、制御装置80は画素出力加算器81,加算値判別器82,PLL回路83,アドレス情報デコーダ回路84,データデコーダ回路85,データ記憶部86,空間変調器制御部87を有する。
【0029】
画素出力加算器81は、検出器70全画素出力の総和を算出する。
加算値判別器82は、画素出力加算器81で算出された検出器70全画素出力の総和に基づき、このときに再生されるデータがアドレス情報、クロック情報、ユーザデータのいずれであるかを判別して出力する。加算値判別器82は、この判別のための条件を図示しないテーブルに記憶している。検出器70全画素数に対する明状態の画素数の比R(「明状態比R」という)によって、例えば、次のようにアドレス情報、ユーザデータ、クロック情報のいずれであるかを判別できる。
・0.0≦R<0.2、0.8<R≦1.0 →アドレス情報
・0.2≦R<0.4、0.6<R≦0.8 →クロック情報
・0.4≦R≦0.6 →ユーザデータ
なお、この詳細は後述する。
【0030】
PLL(Phase-Locked Loop)回路83は,内部発振器を有し、その周波数,位相を加算値判別器82から出力されるクロック情報に同期させるループ回路である。PLL回路83から出力される発振周波数に基づいて、媒体回転・並進運動手段60によるホログラム記録媒体Mの回転が制御される。その結果、媒体回転・並進運動手段60によるホログラム記録媒体Mの移動(回転を含む)がクロック情報に対応して行われ、ホログラム記録媒体Mへのデータの記録、再生の速度を一定に保つことができる。
【0031】
アドレス情報デコーダ回路84は,加算値判別器82から出力されるアドレス情報をデコードする。アドレス情報デコーダ回路84から出力されるデコードされたアドレス情報により、現在再生中のユーザデータのアドレスを知ることができる。また、アドレス情報デコーダ回路84からの出力は所望のアドレスへの記録、再生のための媒体回転・並進運動手段60によるホログラム記録媒体Mの移動の際にも用いられる。
データデコーダ回路85は,加算値判別器82から出力されるユーザデータをデコードする。
【0032】
データ記憶部86は,ホログラム記録媒体Mに記録させるユーザデータを記憶する記憶部である。
空間変調器制御部87は、データ記憶部86に記憶されたユーザデータに基づき空間変調器20の動作を制御し、ホログラム記録媒体Mへのユーザデータの記録を行う。
【0033】
(ホログラム記録媒体M)
ホログラム記録媒体Mは、集光レンズ51,52からの出射光による干渉縞を屈折率の変化として記録する記録媒体である。ホログラム記録媒体Mの屈折率が露光量に応じて変化することで、参照光と信号光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率の変化としてホログラム記録媒体Mに記録できる。
【0034】
ホログラム記録媒体Mの構成材料として、光の強度に応じて屈折率の変化が行われる材料であれば、有機材料、無機材料の別を問うことなく利用可能である
無機材料として、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)のような電気光学効果によって露光量に応じ屈折率が変化するフォトリフラクティブ材料を用いることができる。
有機材料として、例えば、光重合型フォトポリマを用いることができる。光重合型フォトポリマは、その初期状態では、モノマがマトリクスポリマに均一に分散している。これに光が照射されると、露光部でモノマが重合する。そして、ポリマ化するにつれて周囲からモノマが移動してモノマの濃度が場所によって変化する。
【0035】
ホログラム記録媒体Mには、アドレス情報、およびクロック情報が記録される。アドレス情報は、ホログラム記録媒体Mの記録、再生時にホログラム記録媒体Mのどの部分に参照光が照射されているかを把握する為に用いられる。クロック情報は、ホログラム記録媒体Mの回転を正確に制御する為に用いられる。。
【0036】
ホログラム記録媒体Mへのアドレス情報、およびクロック情報の記録は、ホログラム記録媒体Mにユーザーデータを記録する以前に、ホログラム記録媒体Mの必要部分(一般的にはホログラム記録媒体M全面)にホログラムを記録することで行われる。
【0037】
図3は、ホログラム記録媒体Mに記憶されたアドレス情報およびクロック情報を表す模式図である。黒丸、白丸がそれぞれアドレス情報、クロック情報を表す。アドレス情報は5ビットの情報で、クロック情報はその前後の1ビットの情報で表される(白丸、黒丸それぞれがホログラムが記録された"1"に相当し、黒丸の間隔が開いている箇所がホログラムが記録されない"0"に相当する)。いずれもホログラム記録媒体M上の所定の回転角度位置、及び半径位置にホログラムとして記録され、ホログラム記録媒体Mの回転に伴って順次読み取られる。
【0038】
アドレス情報、クロック情報のいずれも基本的に同様の記録方法を適用可能なので、以下はアドレス情報を記録する場合について説明する。
図4は、図3に示されたアドレス情報の記録された箇所を拡大して表す模式図である。アドレス情報は、ホログラム記録媒体M上の回転方向(トラック方向)に距離δ毎に記録された複数のホログラムより成る"アドレスホログラム列"により表現される。これら複数のホログラムは、ホログラムが記録されている状態を"1"、記録されていない状態を"0"(或いはその逆でも良い)に対応させることで、5ビットのアドレスを表している。
【0039】
図4に示したのは、1枚のホログラムが1ビットの情報を有する場合であったが、1個のホログラムが2ビット以上の情報を有しても差し支えない。また、何個のホログラムでアドレス情報を表すかも適宜行える。単一、複数いずれのホログラムでアドレス情報を表してもよい。
【0040】
ホログラム記録再生装置100では、ユーザーデータ、アドレス情報いずれからの再生光の受光も検出器70を用いて行われる。従って、ある時点で検出器70が受光している再生光がユーザーデータであるのか、或いはアドレス情報であるのかを判別する必要がある。
検出器70の全画素出力の総和をとり、その総和がユーザーデータとアドレス情報との間で異なる様に各々を変調しておくことにより、この判別を行える。
【0041】
空間変調器20の1画素がon(光透過)の場合をH、off(光遮断)の場合をLとする。ユーザーデータに基づき変調を行う場合、変調パターンはHとLとがランダムに分布した図2の様なものになる。ここで、1枚のホログラム中では、HとLを示す画素が、各々必ず一定数ずつ存在するという条件の下で変調を行える。この場合、検出器70の全画素出力の総和も常に一定となる。
最も簡単な例として、HとLとがそれぞれディテクタ全画素数の半数ずつ存在する様な変調を行う場合がある。ユーザーデータを変調する上での制約から、HとLとを同数ずつ存在させることが出来ない場合も在り得るが、この場合もH、Lそれぞれの総数が1ホログラム中では必ず一定値となる様にすることができる。
【0042】
アドレス情報では、1枚のホログラム中のHとLの存在比率を、ユーザーデータのそれと異なる値に適宜設定することができる。このようにすることで、検出器70の全画素出力の総和がユーザーデータを受光した場合とアドレス情報を受光した場合とで異なる値となる。その結果、読み取り中のホログラムがユーザーデータであるのか、アドレス情報であるのかを判別することが可能となる。
例えば検出器70及び空間変調器20それぞれの画素数を共にNとし、検出器70の1画素に光が入射した場合にIの出力が発生するものとする。また、検出器70の画素に光が入射していない時の出力オフセットは無視して考える。即ち、L状態に対する1画素出力は0とする。
【0043】
図5は、アドレス情報のホログラムの一例をユーザデータのホログラムとを対比して表す模式図である。図5の(A)、(B)がそれぞれ"1"(図3,4の黒丸の箇所)、"0" (図3,4の黒丸の抜けた箇所)の状態のアドレス情報のホログラムで、(C)がユーザデータのホログラムを表す。ここで、アドレス情報では、"1"の状態は全画素H、"0"の状態は全画素Lとなっているものとする(図5(A),(B))。また、ユーザーデータのホログラムはHとLを同数ずつ含んでいるものとする(図5(C))。
以上のように設定すると、アドレス情報"1"が再生されているときには、検出器70の全画素出力の総和はN・Iとなる。また、、アドレス情報"0"が再生されている時には、検出器70の全画素出力の総和は0となる。更にユーザーデータが再生されている時には、検出器70の全画素出力の総和はN・I/2となる。従って、検出器70の全画素出力の総和が、ユーザーデータ再生時とアドレス情報再生時とで異なる為、再生中のホログラムがユーザーデータであるのか、アドレス情報であるのか識別することができる。
【0044】
図6は、アドレス情報のホログラムの他の例をユーザデータのホログラムとを対比して表す模式図である。図6の(A)がアドレス情報のホログラムで、(B)がユーザデータのホログラムを表す。
ここでは、1枚のホログラムが2ビット以上の情報を有し、1枚若しくは数枚のホログラムでアドレス情報を表す。また、1枚のホログラム中に情報として使用しない領域(未使用領域A1)を設け、この部分を構成する画素を全てH、若しくは全てLに変調している。また、残りの情報を持つ領域(情報領域A2)ではHとLが半数ずつ存在する様にしている。例えば空間変調器20、及び検出器70画素数Nの1/3を未使用領域として全てHに変調し、残りのN・2/3画素を同数ずつのHとLで変調すると、アドレス情報再生時の検出器70の全画素出力の総和はN・I・2/3となる。
この値は、ユーザーデータ再生時の検出器70全画素出力の総和であるNI/2とは異なる為、再生中のホログラムがユーザーデータであるのか、アドレス情報であるのか識別することが可能となる。
【0045】
以上、アドレス情報を記録する場合について説明したが、アドレス情報とクロック情報の両者を記録する場合は、その両者も識別可能とする必要がある。
例えば、例えばクロック情報を有するホログラム1枚中のHとLの数を、アドレス情報、及びユーザーデータのときと異なる値とすることにより、クロック情報、アドレス情報、及びユーザーデータの判別(情報種別の判別)が可能となる。
【0046】
図6のように領域が区分された場合には、情報領域A2でのHとLの数をクロック情報、アドレス情報、及びユーザーデータのどれかであるかに拠らず一定としておき、未使用領域A1、情報領域A2の面積比をクロック情報等で異ならせることで、情報種別の判別が可能となる。結果として、ホログラム1枚中のHとLの数が、情報の種別によって異なる値となる。
【0047】
(ホログラム記録再生装置100の動作)
A.ホログラム記録媒体Mへのアドレス情報、クロック情報の記録
まず、ホログラム記録媒体Mにアドレス情報、クロック情報を記録する場合について説明する。
このときには、データ記憶部86に、ホログラム記録媒体Mに記録させるアドレス情報、クロック情報が記録させる順序も含めて記憶されているものとする。なお、アドレス情報、クロック情報を予め記憶することなく、その場で適宜に生成することも可能である。
ホログラム記録媒体MはPLL回路83からの発振周波数に基づいて回転および並進運動され、ホログラム記録媒体Mへ例えば螺旋状にデータの記録が行われるものとする。このホログラム記録媒体Mの移動はアドレス情報、クロック情報が記録される順序に対応して行われる。
【0048】
レーザ光源11から出射されたレーザ光はビームエキスパンダ12によってビーム径が拡大された後に、ビームスプリッタ13によって2つの光(参照光、信号光)に区分される。
参照光は、ミラー41によって方向を変えられた後,集光レンズ51を通過してホログラム記録媒体Mに集光される。
信号光は、ミラー42によって方向を変えられた後,空間変調器20に入射する。データ記憶部86に記憶されたアドレス情報、クロック情報に対応して空間変調器20が制御され、空間変調器20の画素それぞれが独立に明、暗2つの透過状態をとる。
【0049】
空間変調器20を通過した信号光は、集光レンズ52を経由してホログラム記録媒体Mに集光される。このときに参照光と信号光がホログラム記録媒体Mの略同一箇所に集光されることから、ホログラム記録媒体Mに干渉縞が形成され、干渉縞に対応してホログラム記録媒体Mの屈折率が変化し、ホログラム記録媒体Mへのアドレス情報、クロック情報の記録が行われる。
【0050】
B.ホログラム記録媒体Mへのユーザデータの記録
アドレス情報、クロック情報が記録されたホログラム記録媒体Mにユーザデータを記録する場合につき説明する。
このときには、データ記憶部86に、ホログラム記録媒体Mに記録させるユーザデータが記憶されているものとする。
ホログラム記録媒体MはPLL回路83からの発信周波数に基づいて回転および並進運動され、ホログラム記録媒体Mにデータの記録が行われるが、この際にホログラム記録媒体Mから再生されるアドレス情報、クロック情報によってホログラム記録媒体Mの移動が制御される。即ち、ホログラム記録媒体Mへユーザデータの記録を行う場合には、ホログラム記録媒体Mへのデータの記録に先立ってアドレス情報、クロック情報の再生が行われる。この記録、再生の切換は、光シャッター31,32による信号光の通過/遮断によって行われる。
【0051】
上述のアドレス情報、クロック情報の再生とユーザデータの記録を以下に区分して説明する。
(1)ホログラム記録媒体Mからのアドレス情報、クロック情報の再生
ホログラム記録媒体Mからのアドレス情報、クロック情報の再生につき説明する。
レーザ光源11から出射されたレーザ光はビームエキスパンダ12によってビーム径が拡大された後に、ビームスプリッタ13によって2つの光(参照光、信号光)に区分される。
【0052】
ホログラム記録媒体Mからアドレス情報、クロック情報の再生を行うには、レーザ光源11から出射され、ビームスプリッタ13によって区分された2つの光(参照光、信号光)の内、光シャッター32によって信号光を遮断し、参照光のみを集光レンズ51によってホログラム記録媒体Mに集光される。
【0053】
ホログラム記録媒体Mに入射した参照光はホログラム記録媒体M内の屈折率分布によって回折され、再生光が発生する。発生した再生光は、ホログラム記録媒体Mへの記録の際に信号光が入射してきた記録用の信号光の進行方向延長上から出射する。この再生光を集光レンズ53で収束して検出器70に入射させる。検出器70それぞれの画素が受光した光の強度として、ホログラム記録媒体M内に記録されたデータを再生することができる。
【0054】
既述のように、検出器70の全画素を画素出力加算器81で積算し、この積算値を加算値判別器82に入力することで、アドレス情報、クロック情報を分離することができる。アドレス情報、クロック情報はホログラム記録媒体Mの移動を制御するのに用いられる。クロック情報によってホログラム記録媒体Mへのデータの記録の速度を調節し、アドレス情報によってホログラム記録媒体Mのどの箇所へ(どのアドレスへ)ユーザデータを記録するかが決定される。
【0055】
(2)ホログラム記録媒体Mへのユーザデータの記録
データを記録すべきアドレスにレーザ光の集光箇所が設定されたら、ホログラム記録媒体Mへのユーザデータの記録が行われる。
ユーザデータの記録を行うには光シャッター32による信号光の遮断を解除し、信号光を通過させる。信号光は、ミラー42によって方向を変えられた後,空間変調器20に入射する。このとき空間変調器20は、データ記憶部86に記憶されたユーザデータに対応して制御される。
【0056】
空間変調器20を通過した信号光は、集光レンズ52を経由してホログラム記録媒体Mに集光される。このときに参照光と信号光がホログラム記録媒体Mの略同一箇所に集光されることから、ホログラム記録媒体Mに干渉縞が形成され、干渉縞に対応してホログラム記録媒体Mの屈折率が変化し、ホログラム記録媒体Mへのユーザデータの記録が行われる。
【0057】
(3)所定のアドレスへのユーザデータの記録が行われたら、その次に記録を行うアドレスを確認するため、(1)に示したアドレス情報、クロック情報の再生が行われ、その後(2)に示したアドレスデータの記録が行われる。このように、光シャッター32によって信号光を断続的に通過させることで、(1)、(2)の再生、記録が交互に行われ、所望のアドレスへのユーザデータの記録が行われる。
【0058】
C.ホログラム記録媒体Mからのユーザデータの再生
アドレス情報、クロック情報、およびユーザデータが記録されたホログラム記録媒体Mからユーザデータを再生する場合につき説明する。
基本的にB.(1)に示した手順で、アドレス情報、クロック情報、ユーザデータの再生が行われる。このときには、ホログラム記録媒体MはPLL回路83からの発信周波数に基づいて回転および並進運動され、ホログラム記録媒体Mにデータの記録が行われるが、この際にホログラム記録媒体Mから再生されるアドレス情報、クロック情報によってホログラム記録媒体Mの移動が制御される。
この場合には、記録を行わないことから、光シャッター32によって信号光は遮断された状態となる。
【0059】
以上のように、ホログラム記録媒体Mにユーザーデータを記録する以前に、アドレス情報やクロック情報をホログラムとして記録しておくことで、ホログラム記録媒体Mへのデータの記録、再生を安定に行うことが可能となる。このアドレス情報、クロック情報の記録は、ユーザデータと同様に、ホログラムを用いて行うため、プリピット方式のホログラム記録媒体Mの作製においては必須であったプロセス設備が不要となり、ホログラム記録媒体Mのコストを大幅に抑えることが可能となる。
【0060】
また、ホログラム記録媒体Mに情報を記録する際に、アドレス情報、クロック情報、及びユーザーデータの間でホログラム再生光強度の空間的積分量が異なる様に信号光を空間変調することで、アドレス情報、クロック情報、及びユーザーデータを判別することが可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば記録媒体へのアドレス情報、及びクロック情報の記録を光ディスクマスタリングプロセスを適用することなく行えるホログラム記録装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るホログラム記録再生装置を表す模式図である。
【図2】 空間変調器20の空間変調パターンを表す斜視図である。
【図3】 ホログラム記録媒体に記憶されたアドレス情報およびクロック情報を表す模式図である。
【図4】 図3に示されたアドレス情報の記録された箇所を拡大して表す模式図である。
【図5】 アドレス情報のホログラムの一例をユーザデータのホログラムと対比して表す模式図である。
【図6】 アドレス情報のホログラムの他の例をユーザデータのホログラムと対比して表す模式図である。
【符号の説明】
100 ホログラム記録再生装置
11 レーザ光源
12 ビームエキスパンダ
13 ビームスプリッタ
20 空間変調器
31,32 光シャッター
41,42 ミラー
51〜53 集光レンズ
60 媒体回転・並進運動手段
70 検出器
80 制御装置
81 画素出力加算器
82 加算値判別器
83 PLL回路
84 アドレス情報デコーダ回路
85 データデコーダ回路
86 データ記憶部
87 空間変調器制御部

Claims (15)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光を信号光と参照光に分割する光分割手段と、
    ホログラム記録媒体を回転させる媒体回転手段と、
    前記媒体回転手段で回転されるホログラム記録媒体上の相対的な位置に対応するアドレス情報を出力するアドレス情報出力手段と、
    前記アドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、ユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記ホログラム記録媒体に記録される第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なるように、前記第1のホログラムに対応して前記光分割手段で分割された信号光を空間的に変調する空間変調器と、
    前記空間変調器で変調された信号光を前記媒体回転手段で回転されるホログラム記録媒体に集光する第1の集光手段と、
    前記光分割手段で分割された参照光を前記第1の集光手段で信号光が集光された箇所と略同一の箇所に集光する第2の集光手段と
    を具備することを特徴とするホログラム記録装置。
  2. 前記空間変調器は、前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第1の範囲内に設定され、前記第1の範囲が、前記第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比として設定された第2の範囲とは異なるように、前記第1のホログラムに対応して前記光分割手段で分割された信号光を空間的に変調することを特徴とする請求項1記載のホログラム記録装置。
  3. 前記媒体回転手段で回転されるホログラム記録媒体の回転速度に対応するクロック情報を出力するクロック情報出力手段を具備し、
    前記クロック情報出力手段から出力されたクロック情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、前記第1および第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なるように、前記第3のホログラムに対応して前記空間変調器が前記信号光を空間的に変調する
    ことを特徴とする請求項1記載のホログラム記録装置。
  4. 前記空間変調器は、前記第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第3の範囲内に設定され、前記第3の範囲が、前記第1および第2の範囲とは異なるように、前記第3のホログラムに対応して前記光分割手段で分割された信号光を空間的に変調することを特徴とする請求項3記載のホログラム記録装置。
  5. レーザ光を信号光と参照光に分割する光分割ステップと、
    回転するホログラム記録媒体上の相対的な位置に対応するアドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、ユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記ホログラム記録媒体に記録される第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なるように、前記第1のホログラムに対応して前記光分割ステップで分割された信号光を空間的に変調する空間変調ステップと、
    前記空間変調ステップで変調された信号光を前記回転するホログラム記録媒体に集光する第1の集光ステップと、
    前記光分割ステップで分割された参照光を前記第1の集光ステップで信号光が集光された箇所と略同一の箇所に集光する第2の集光ステップと
    を具備することを特徴とするホログラム記録方法。
  6. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    アドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構 成される第1のホログラム、およびユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる第2のホログラムが記録されたホログラム記録媒体を移動する媒体移動手段と、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光を媒体移動手段で移動されているホログラム記録媒体に集光する第1の集光手段と、
    前記ホログラム記録媒体へのレーザ光の集光に対応して前記ホログラム記録媒体から出射された再生光を集光する第2の集光手段と、
    前記第2の集光手段で集光した再生光を受光する受光素子と、
    前記受光素子により受光された受光量に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムが第1のホログラムか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により第1のホログラムと判別されたとき、第1のホログラムが意味するアドレス情報に基づいて、前記媒体移動手段によるホログラム記録媒体の移動を制御する移動制御手段と
    を具備することを特徴とするホログラム再生装置。
  7. 前記ホログラム記録媒体は、クロック情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、前記第1および第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる第3のホログラムが記録され、
    前記判別手段は、前記受光素子により受光された受光量に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムが第3のホログラムか否かを判別し、
    前記移動制御手段によるホログラム記録媒体の移動の制御が前記判別手段によって判別された第3のホログラムに含まれるクロック情報に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項記載のホログラム再生装置。
  8. 前記判別手段によるアドレス情報か否かの判別が、前記受光素子で受光された受光量の積算に基づいて行われる
    ことをを特徴とする請求項6記載のホログラム再生装置。
  9. 前記受光素子が複数の画素を有する
    ことを特徴とする請求項8記載のホログラム再生装置。
  10. 移動されているホログラム記録媒体であって、アドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラム、およびユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる第2のホログラムが記録されたホログラム記録媒体にレーザ光を集光する第1の集光ステップと、
    前記第1の集光ステップでの前記ホログラム記録媒体へのレーザ光の集光に対応して、前記ホログラム記録媒体から出射された再生光を集光する第2の集光ステップと、
    前記第2の集光ステップで集光した再生光を受光素子が受光する受光ステップと、
    前記受光ステップで再生光を受光した受光素子からの受光量に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムが第1のホログラムか否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより第1のホログラムと判別されたとき、第1のホログラムが意味するアドレス情報に基づいて、ホログラム記録媒体の移動を制御する移動制御ステップと
    を具備することを特徴とするホログラム再生方法。
  11. 前記ホログラム記録媒体は、クロック情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、前記第1および第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる第3のホログラムが記録され、
    前記判別ステップで、前記受光素子により受光された受光量に基づいて、前記再生光で再生されているホログラムが第3のホログラムか否かを判別し、
    前記移動制御ステップでのホログラム記録媒体の移動の制御が前記判別ステップで判別された第3のホログラムに含まれるクロック情報に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項10記載のホログラム再生方法。
  12. ホログラム記録媒体であって、
    アドレス情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第1のホログラムが記録され
    前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、ユーザデータに対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成され、前記ホログラム記録媒体に記録される第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる
    ことを特徴とするホログラム記録媒体。
  13. 前記第1のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第1の範囲内に設定され、前記第1の範囲が、前記第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比として設定された第2の範囲とは異なることを特徴とする請求項12記載のホログラム記録媒体。
  14. クロック情報に対応して明状態または暗状態のいずれかの状態をとる複数の画素から構成される第3のホログラムが記録され、
    前記第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、前記第1および第2のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比とは異なる
    ことを特徴とする請求項12記載のホログラム記録媒体。
  15. 前記第3のホログラムの前記複数の画素の総数に対する明状態の個数の比が、第3の範囲内に設定され、前記第3の範囲が、前記第1および第2の範囲とは異なることを特徴とする請求項14記載のホログラム記録媒体。
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