JP4263844B2 - Lorry with hood - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幌付き貨物自動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
幌付きの貨物自動車は、荷台部分に、幌布と、幌布を支持する支持フレームとからなる幌布枠を取り付け、幌布枠に覆われて内部に荷物収容空間を形成するようにしたものであるが、従来一般の構造では、幌布枠が一定の大きさに形成されて、その荷物収容空間が一定の収容高さにしか形成されないため、その収容高さ以上には荷物を収容できない。
【0003】
このため、支持フレームの高さを変更可能にして荷物収容空間の収容高さを変更できるようにした幌付き貨物自動車が提案されてはいるが、斯かる従来の幌付き貨物自動車では、収容高さの変更を行う際の操作に非常な手間と時間がかかる、と云う問題があった。そこで、本発明は、荷物収容空間の収容高さの変更操作を容易迅速に行える幌付き貨物自動車を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、貨物自動車の荷台部2に、幌布4とこれを支持する支持フレーム5とからなる幌布枠3を取り付け、幌布枠3に覆われて内部に荷物収容空間Sを形成する幌付き貨物自動車において、支持フレーム5は、左右各荷台側板6上に設けられたガイドレール7に案内されて直立状態で前後に移動可能な複数の支柱8と、これら支柱8を前後に伸縮可能に連結するパンタグラフ式折畳リンク9と、左右に対向する各一対の支柱8に両端部が上下スライド可能に支持され、支柱収縮時の折畳リンク9の折畳動作に追従して上方へスライドし、支柱伸張時の折畳リンク9の伸展動作に追従して下方へスライドする複数の屋根部材10とからなり、幌布4が伸張状態の支柱8と屋根部材10とに覆われることによって幌布枠3を形成すると共に、支柱収縮時に屋根部材10が上方へスライドした位置で支柱8に固定された状態で支柱8が伸張されることによって、幌布枠3で覆われる荷物収容空間Sは大となり、支柱収縮時に屋根部材10が支柱8に固定されずにそのまま伸張されることによって、幌布枠3で覆われる荷物収容空間Sは小となることを特徴とする。
【0005】
請求項2は、請求項1に記載の幌付き貨物自動車において、各屋根部材10は、コ字枠状本体26と、この本体26の両端部に切り離し可能に連結され、左右に対向する各一対の支柱8に套嵌される一対のスリーブ27とからなることを特徴とする。
【0006】
請求項3は、請求項2に記載の幌付き貨物自動車において、各屋根部材10のスリーブ27はコ字枠状本体26に対し両者を貫通する着脱ピン28によって連結され、各スリーブ27は支柱8に対し両者を所定位置で貫通する着脱ピン31によって固定されるようになっていることを特徴とする。
【0007】
請求項4は、請求項3に記載の幌付き貨物自動車において、各屋根部材10のスリーブ27をコ字枠状本体26に連結する着脱ピン28と各スリーブ27を支柱8に固定する着脱ピン31とが紐状体34によって連結されていることを特徴とする。
【0008】
請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載の幌付き貨物自動車において、複数の屋根部材10は、パンタグラフ式折畳リンク35により前後に伸縮可能に連結されていることを特徴とする。
【0009】
請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載の幌付き貨物自動車において、複数の支柱8のうち、運転部1に近い前端側支柱8がガイドレール7の前端部に常時固定され、反対側の後端側支柱8がガイドレール7の後端部に解放可能に固定されるようになっていることを特徴とする。
【0010】
請求項7は、請求項1〜6の何れかに記載の幌付き貨物自動車において、幌布4は、左右の側布11と、運転部1側の前面布12と、この前面布12から天井側に所要長さ延びる補助布13とを備えた内布4aと、内布4aの側布11よりも丈の高い左右の側布14と、運転部1側の前面布15と、この前面布15と反対側の後面布16と、この後面布16から下方に所要長さ延びる補助布17と、天井側の天井布18とを備えて、内布4aの外側に配置される外布4bとからなり、内布4aは、側布11が支持フレーム5の外側で支柱8に固定されると共に、補助布13が運転部1に近い前端側屋根部材10に掛けられ、外布4bは、天井布18が支持フレーム5の外側で屋根部材10に固定されるようになっていることを特徴とする。
【0011】
請求項8は、請求項7に記載の幌付き貨物自動車において、内布4aの補助布13は、運転部1に近い前端側屋根部材10に掛けられた状態で弾性引張部材38によって前方側へ引張されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る幌付き貨物自動車の一実施形態での使用状態を自動車の荷台部2の斜め後方から見た斜視図、図2は同使用状態を運転部1の方から見た斜視図で、荷台部2に設けられた幌布枠3が低い高さに形成された状態(荷物収容空間Sが小の状態)を示す。幌布枠3は、幌布4とこれを支持する支持フレーム5とからなるもので、図1及び図2には幌布枠3の幌布4のみしか見えないが、図3には幌布4を取り外して支持フレーム5のみの使用状態を示す。また、図4及び図5は、幌布枠3が高い高さに形成された状態(荷物収容空間Sが大の状態)を示す図1と同様な斜視図、図6は同じく高さが高く形成された幌布枠3の支持フレーム5のみを示す図3と同様な斜視図である。図7は幌布枠3の支持フレーム5が収縮した状態を示す斜視図である。
【0013】
これらの図から分かるように、支持フレーム5は、左右各荷台側板6上に設置されたガイドレール7に案内されて直立状態で前後に移動可能な複数本(ここでは5本)の支柱8と、これら複数の支柱8を前後に伸縮可能に連結するパンタグラフ式折畳リンク9と、左右に対向する各一対の支柱8,8に両端部が上下スライド可能に支持されていて、支柱8が収縮した時の折畳リンク9の折畳動作に追従して上方へスライドし、支柱8が伸張した時の折畳リンク9の伸展動作に追従して下方へスライドする複数の門形の屋根部材10とから構成される。
【0014】
しかして、幌布4が伸張状態にある複数本の支柱8と屋根部材10とに覆われることによって、図1、図2、図4及び図5に示すような幌布枠3を形成すると共に、支柱8の収縮時に屋根部材10が上方へスライドした位置で各支柱8に固定された状態で、支柱8が伸張されることによって(図6参照)、高さが高く形成された幌布枠3で覆われる荷物収容空間Sは大となり、支柱8の収縮時に屋根部材10が支柱8に固定されずにそのまま伸張されることによって(図3参照)、低い高さに形成された幌布枠3で覆われる荷物収容空間Sは小となる。
【0015】
幌布4は、図1、図2、図4、図5及び図8に示すように、左右の側布11、運転部側の前面布12、及びこの前面布12から天井側に所要長さ延びる補助布13を備えた内布4aと、この内布4aの側布11よりも丈の高い左右の側布14、運転部1側の前面布15、この前面布15と反対側の後面布16、この後面布16から下方に所要長さ延びる補助布17、及び天井側の天井布18とを備えて、内布4aの外側に配置される外布4bとからなるもので、外布4bの前面布15は、内布4aの前面布12と重なり合うため、上辺部と左右側辺部を残して他の部分を切欠した略門形に形成することができる。尚、外布4bの後面布16は、左右の側布14,14に対して切り離されている。
【0016】
上記幌布枠3を形成する支持フレーム5の構造について、図9〜図14を参照して更に詳細に説明すると、先ず、ガイドレール7は、上面側にガイド溝7aを全長に亘って形成したチャンネル材からなるもので、荷台部2の左右各側板6の上端に複数個の取付金具19を介して水平に取り付けられている。このガイドレール7に案内される各支柱8(前端側支柱8を除く)は、その下端部に、図14に示すように、ガイドレール7の底面を転動する車輪20と、内壁面に摺接する水平ガイド輪21とを有する。
【0017】
各ガイドレール7に配置されている複数本の支柱8のうち、運転部1に近い前端側支柱8はガイドレール7の前端部に常時固定され、これと反対側の後端側支柱はガイドレール7の後端部に解放可能に固定されようになっている。後端側支柱8には補強用の補助支柱22が一体的に取り付けてあり、この補助支柱22の下端部にはガイドレール7に設けられたロック穴(図示せず)に係合する上げ下げ式のロックピン23が設けてあって、このロックピン23を下げてロック穴に係合させることにより、補助支柱22が後端側支柱8と共に固定され(図10、図11)、このロックピン23を引き上げることにより解放される(図9)。
【0018】
複数本の支柱8を前後方向に伸縮可能に連結するパンタグラフ式折畳リンク9は、1対1組の等長リンク24,24を複数組用意しておいて、各組のリンク24,24対をX字状に交差させて交差部をピンcで枢着し、隣合う組のリンク24,24対の上端部どうしを重合させて、各支柱8にスライド可能に嵌合されたスライダー25にピンaで枢着し、また同リンク24,24対の下端部どうしを重合させて各支柱8の下端部にピンbで枢着し、両端のリンク24,24対については、各リンク24の上端部をスライダー25にピンaで枢着すると共に、下端部を支柱8の下端部にピンbで枢着してなるもので、前端側支柱8を固定した状態で補助支柱22を後端側支柱8と共に手動で押し引きすることによって、複数本の支柱8をガイドレール7に沿って伸縮させることができる。
【0019】
このパンタグラフ式折畳リンク9によって複数本の支柱8をガイドレール7に沿って伸縮させる際に、これらの支柱8が運転部1に近づくように収縮する時には、折畳リンク9の折畳動作によって各スライダー25が支柱8に沿って上方へスライドし、収縮限位置で各スライダー25が最上位に位置し(図9参照)、またこの収縮限位置から支柱8が運転部1と反対側へ伸張する時には、折畳リンク9の伸展動作によって各スライダー25が支柱8に沿って下方へスライドし、伸張限位置で各スライダー25が最下位に位置することになる(図10、図11参照)。
【0020】
各屋根部材10は、図12及び図14から分かるように、コ字枠状本体26と、このコ字枠状本体26の両端部に切り離し可能に連結された状態で左右に対向する各一対の支柱8、8に夫々套嵌されて、夫々スライダー25,25上に支持される(載置される)一対のスリーブ27,27とからなるもので、各スリーブ27はコ字枠状本体26に対し両者を貫通する着脱ピン28によって連結されるようになっている。即ち、図14に示すように、スリーブ27の上端部にピン孔29が設けられ、このピン孔29に対応するピン孔30がコ字枠状本体26の端部に設けてあって、両ピン孔29,30に着脱ピン28を挿通することにより、スリーブ27をコ字枠状本体26に連結することができる。尚、着脱ピン28は先端部28aが太く球状に形成されて、抜け出し難くなっている。
【0021】
また、各スリーブ27は、各支柱8に対し両者を所定位置で貫通する着脱ピン31によって固定されるようになっている。即ち、図14に示すように、各スリーブ27には下端部にピン孔32が設けられ、各支柱8にはその上端部にピン孔33が設けてあって、同図の(B)のように支柱8の収縮時にスリーブ27が最上位までスライドした位置で両ピン孔32,33に着脱ピン31を挿通することによって、屋根部材10を支柱8に固定することができる。
【0022】
また図14に示すように、屋根部材10のコ字枠状本体26にスリーブ27を連結する着脱ピン28と、このスリーブ27を支柱8の所定位置に固定する着脱ピン31とを、鎖等の紐状体34で連結することによって、これらの着脱ピン28,31を紛失するおそれがなく、また作業がし易くなる。即ち、着脱ピン28は常時ピン孔29,30に通してスリーブ27をコ字枠状本体26に連結しておくが、着脱ピン31は必要に応じてピン孔32,33に挿入するため、使用しない時には図14の(A)に示すようにぶら下げておくことによって、紛失を防止できると共に、使用の際には迅速にピン孔32,33に挿入できる。
【0023】
図3、図6及び図7には図示を省略しているが、複数本の屋根部材10は、支柱8の場合のパンタグラフ式折畳リンク9と同様な折畳リンク35によって前後に伸縮可能に連結されており、これを図13に示す。即ち、このパンタグラフ式折畳リンク35は、1対1組の等長リンク36,36を複数組用意し、各組のリンク36,36対をX字状に交差させて交差部をピンcで枢着し、隣合う組のリンク36,36対の一端部どうしを重合させて、各コ字枠状本体26にスライド可能に嵌合されたスライダー37にピンaで枢着し、また同リンク36,36対の他端部どうしを重合させて各支柱8の所要部にピンbで枢着してなるもので、支柱8の伸縮動作に応じて屋根部材10が伸縮するようになっている。
【0024】
尚、図13に示す複数本の屋根部材10のうち、図面の上端側に示される屋根部材10は運転部1に近い前端側屋根部材10であるが、この前端側屋根部材10にはリンク36が連結されていない。これは、後述するように、幌布4の内布4aの補助布13を当該前端側屋根部材10のコ字枠状本体26に引っ掛ける必要があるためである。
【0025】
複数本の支柱8を前後に伸縮可能に連結するパンタグラフ式折畳リンク9は、支柱8を単に伸縮可能に連結するだけでなく、これら支柱8の補強部材ともなって、支持フレーム5を頑強にする役割を有する。また、屋根部材10を伸縮可能に連結するパンタグラフ式折畳リンク35は、屋根部材10の補強部材となって、支持フレーム5を頑強にする上、支持フレーム5の伸縮操作を容易にする。
【0026】
前記幌布4の取り付けにあたっては、支持フレーム5を図10のように伸張させた状態で、内布4aの側布11を支柱8の外側に配置して適当な固定具(予め側布11に固着した固定用ベルト等)により支柱8の所要部に固定する。また、この内布4aの前面布12から天井側に延びた補助布13は、図10に示すように、前端側支柱8に外側から引っ掛けた後、次の支柱8の下側へ通して、ゴムバンドやコイルバネ等からなる弾性引張部材38によって前方側へ引張する。この弾性引張部材38の一端部は後方の屋根部材10のコ字枠状本体26に適宜に固定し、その他端部を補助布13の先端部に適宜連結する。こうして内布4aを支持フレーム5に取り付けた後、内布4aの外側に外布4bを被せ、この外布4bの側布14を適当な固定具によって支持フレーム5の屋根部材10に固定すればよい。このような内布4aと外布4bとからなる幌布枠3が伸張状態の支柱8と屋根部材10とに覆われることによって、幌布枠3が形成される。
【0027】
上述のような構成よりなる幌付き貨物自動車の使用方法について説明すると、先ず、支持フレーム5を構成する支柱8と屋根部材10とを運転部1側へ折り畳んで図7及び図9に示すような収縮状態とする。この収縮状態では、パンタグラフ式折畳リンク9の各スライダー25が最上位に位置して、このスライダー25に各屋根部材10のスリーブ27が支持されている(載っている)から、この状態で各屋根部材10のスリーブ27を着脱ピン28により支柱8に固定した後、支柱8と屋根部材10とを運転部1と反対側の後方へ引っ張って伸張状態とすれば、各屋根部材10のスリーブ27は最上位に固定されたままの状態にあるから、幌布枠3で覆われる荷物収容空間Sは、図11に示すように、収容高さの高い大の状態となる。したがって、嵩張る荷物や背高の荷物を積み込む場合には、荷物収容空間Sを図11に示すような収容高さの高い大の状態とすればよい。
【0028】
また、図7及び図9に示すようにパンタグラフ式折畳リンク9の各スライダー25が最上位に位置する収縮状態において、屋根部材10のスリーブ27を支柱8に固定することなく、そのままの状態で支柱8と屋根部材10とを後方へ引っ張って伸張状態とすれば、スライダー25上に載っている各屋根部材10のスリーブ27が、パンタグラフ式折畳リンク9の伸展動作に追従して下方へスライドし、伸張限位置で最下位に位置するから、幌布枠3で覆われる荷物収容空間Sは、図10に示すように、収容高さの低い小の状態となる。したがって、通常の走行時や車庫格納時には、荷物収容空間Sを図10に示すような収容高さの低い小の状態とすればよい。尚、図7及び図9には、支持フレーム5のみを図示し、これを覆う幌布4の図示を省略している。
【0029】
しかして、荷物収容空間Sを、図10に示すような収容高さの低い小の状態から図11に示すような収容高さの高い大の状態に変更する時は、支持フレーム5を一旦図7や図9に示すような収縮状態にし、この収縮状態で図14に示すように各屋根部材10のスリーブ27と支柱8のピン孔32,33に着脱ピン28を挿入した後、この支持フレーム5を伸張すればよい。また、荷物収容空間Sを、図11に示すような収容高さの高い大の状態から図10に示すような収容高さの低い小の状態に変更する時は、同じく支持フレーム5を一旦図7や図9に示すような収縮状態にして、この収縮状態で、各屋根部材10のスリーブ27と支柱8のピン孔32,33に挿着されている着脱ピン28を抜き取った後、支持フレーム5を伸張すればよい。
【0030】
また、上記のような収容高さの高い大の状態と収容高さの低い小の状態との間の中間の状態の荷物収容空間Sを形成することもでき、その場合には、図14に示すように、屋根部材10のスリーブ27が支柱8上の最上位に固定される位置と最下位に支持される位置との中間にピン孔33′を設け、しかして支持フレーム5を収縮した状態でスリーブ27のピン孔32と支柱8の中間ピン孔33′とに着脱ピン28を挿入した後、この支持フレーム5を伸張すればよい。
【0031】
図1及び図2に示すように荷物収容空間Sを収容高さの低い小の状態で使用する時に、幌布枠3の外布4bは、後面布16から下方に延びた補助布17が、荷台部2の煽り戸39の下方へ垂れ下がるため、この補助布17は、図1の点線で示すように内側へ折り曲げて適宜固定すればよい。図4及び図5に示すように荷物収容空間Sを収容高さの高い大の状態で使用する時には、上記外布4bの補助布17の下端が煽り戸39の上端縁部に位置することになる。
【0032】
幌布4の内布4a及び外布4bには、側布11,15の夫々下端部に複数本の掛紐40を通して荷台側板6下端のフック41に引っ掛けるようにする。また、図10に示すように、内布4aの前面布12から天井側に延びた補助布13は、ゴムバンドやコイルバネ等からなる弾性引張部材38によって前方側へ引張されているから、荷物収容空間Sを収容高さの低い小の状態から収容高さの高い大の状態に変更する時には、図10と図11とを比較参照すれば分かるように、収容高さが高くなって、外布4bの前面布15がずれ上がっても、これに追従移動して補助布13が外布4bの前面布15の上端部側を自動的にカバーし、幌布枠3の前面部を確実に覆うことができる。図1及び図5において、42は外布4bの後面布16を閉じた状態で左右の側布14,14に止着する止着具である。
【0033】
以上説明した実施形態では、複数の支柱8のうち、運転部に近い前端側支柱8をガイドレール7の前端部に常時固定させ、反対側の後端側支柱8をガイドレール7の後端部に解放可能に固定させるようにして、幌布枠3の支持フレーム5が運転部1に近づく方へ折り畳んで収縮するようにしているから、支持フレーム5に幌布4を取り付けた状態で支持フレーム5を伸縮移動させる際に、内布4a及び外布4bの前面布12,15を荷台部2の運転部1側端部に保持させておくことができ、そのため荷台部2に荷物が搭載されていても前面布12,15が荷物に当たるような不都合がない。
【0034】
また、以上の実施形態では、各屋根部材10は、コ字枠状本体26と、この本体26の両端部に切り離し可能に連結され、左右に対向する各一対の支柱8,8に套嵌される一対のスリーブ27とによって形成されるから、スリーブ27を長さの異なるものと取り替えて使用することによって、荷物収容空間Sの収容高さを変更することができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、荷物収容空間を収容高さの低い小の状態から収容高さの高い大の状態に変更するには、支持フレームを一旦収縮状態にし、この収縮状態で支持フレームの各屋根部材を支柱に固定した後、この支持フレームを伸張すればよく、また荷物収容空間を収容高さの高い大の状態から収容高さの低い小の状態に変更する時は、同様に支持フレームを収縮した状態で、各支柱に対する屋根部材の固定を解除した後、支持フレームを伸張すればよいから、荷物収容空間の収容高さの変更操作を容易迅速に行うことができる。
【0036】
請求項2に係る発明によれば、各屋根部材が、コ字枠状本体と、この本体の両端部に切り離し可能に連結され、左右に対向する各一対の支柱に套嵌される一対のスリーブとからなるため、スリーブを長さの異なるものと取り替えて使用することによって、荷物収容空間の収容高さを変更することができる。
【0037】
請求項3に係る発明によれば、各屋根部材のスリーブがコ字枠状本体に対し着脱ピンによって連結され、各スリーブが支柱に対し着脱ピンによって固定されるようになっているから、荷物収容空間の収容高さの変更操作を一層容易に行うことができる。
【0038】
請求項4に係る発明によれば、各屋根部材のスリーブをコ字枠状本体に連結する着脱ピンと各スリーブを支柱に固定する着脱ピンとを紐状体で連結することによって、両方の着脱ピンを紛失するおそれがなく、また作業がし易くなる。
【0039】
請求項5に係る発明によれば、複数の屋根部材をパンタグラフ式折畳リンクにより前後に伸縮可能に連結することによって、その折畳リンクが屋根部材の補強部材となって、支持フレームを頑強にする上、支持フレームの伸縮操作が容易となる。
【0040】
請求項6に係る発明によれば、複数の支柱のうち、前端側支柱をガイドレールの前端部に常時固定し、後端側支柱をガイドレールの後端部に解放可能に固定することによって、支持フレームに幌布を取り付けた状態で支持フレームを伸縮移動させる際に、幌布の前面部分を荷台部の運転部側端部に保持させておくことができるから、荷台部に荷物が搭載されていても、幌布の前面布部分が荷物に当たるような不都合がない。
【0041】
請求項7に係る発明によれば、荷物収容空間が収容高さの低い小の状態、及び収容高さの高い大の状態の何れの場合でも、支持フレームを必要且つ十分に覆うことができる。
【0042】
請求項8に係る発明によれば、内布の補助布を、運転部に近い前端側屋根部材に掛けた状態で弾性引張部材によって前方側へ引張するようにしているから、荷物収容空間を収容高さの低い小の状態から収容高さの高い大の状態に変更する時に、収容高さが高くなって、外布の前面布がずれ上がっても、これに追従移動して内布の補助布が外布の前面布の上端部側を自動的にカバーし、幌布枠の前面部を確実に覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る幌付き貨物自動車の一実施形態による使用状態を自動車の荷台部の斜め後方から見た斜視図で、荷台部に設けられた幌布枠が低い高さに形成された状態を示す。
【図2】 幌布枠が低い高さに形成された状態を運転部の方から見た斜視図である。
【図3】 幌布枠が低い高さに形成された状態を動車の荷台部の斜め後方から見た斜視図で、幌布を取り外して支持フレームのみの使用状態を示す。
【図4】 幌布枠が高い高さに形成された状態を運転部の方から見た斜視図である。
【図5】 幌布枠が高い高さに形成された状態を自動車の荷台部の斜め後方から見た斜視図である。
【図6】 幌布枠が高い高さに形成された状態を自動車の荷台部の斜め後方から見た斜視図で、布を取り外して支持フレームのみの使用状態を示す。
【図7】 幌布枠の支持フレームを収縮させた状態を示す斜視図である。
【図8】 幌布の内布と外布とを示す斜視図である。
【図9】 幌布枠の支持フレームが収縮した状態の側面図である。
【図10】 幌布枠の支持フレームが伸張した状態の側面図で、幌布枠の高さが低く形成された状態である。
【図11】 幌布枠の支持フレームが伸張した状態の側面図で、幌布枠の高さが高く形成された状態である。
【図12】 幌布枠の支持フレームが伸張した状態での縦断面図である。
【図13】 支持フレームの屋根部材を示す底面図である。
【図14】 (A)は幌布枠が低い高さに形成された時の支持フレームの拡大縦断面図、(B)は幌布枠が高い高さに形成された時の支持フレームの拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 貨物自動車の運転部
2 貨物自動車の荷台部
3 幌布枠
4 幌布
4a 内布
4b 外布
5 支持フレーム
6 荷台側板
7 ガイドレール
8 支柱
9 支柱側のパンタグラフ式折畳リンク
10 屋根部材
11 幌布の側布
12 前面布
13 補助布
14 側布
15 前面布
16 後面布
17 補助布
18 天井布
26 コ字枠状本体
27 スリーブ
28,31 着脱ピン
34 紐状体
35 屋根部材側のパンタグラフ式折畳リンク
38 弾性引張部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cargo vehicle with a hood.
[0002]
[Prior art and problems]
A lorry truck with a hood has a hood cloth frame and a support frame that supports the hood cloth attached to the loading platform, and is covered with the hood cloth frame to form a luggage storage space inside. However, in the conventional general structure, the hood cloth frame is formed in a certain size and the luggage storage space is formed only in a certain storage height, so that the luggage cannot be stored more than the storage height. .
[0003]
For this reason, a trolley with a hood has been proposed in which the height of the support frame can be changed so that the accommodation height of the luggage accommodation space can be changed. There is a problem that it takes a lot of work and time to perform the operation when changing the height. Accordingly, an object of the present invention is to provide a lorry truck with a hood that can easily and quickly change the accommodation height of the luggage accommodation space.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a
[0005]
According to a second aspect of the present invention, in the lorry with a hood according to the first aspect, each
[0006]
According to a third aspect of the present invention, in the lorry with a hood according to the second aspect, the
[0007]
In a fourth aspect of the present invention, the
[0008]
A fifth aspect of the present invention is the truck with a hood according to any one of the first to fourth aspects, wherein the plurality of
[0009]
[0010]
[0011]
In the freight vehicle with a hood according to
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a perspective view of the state of use of an embodiment of a trolley truck with a hood according to the present invention as seen obliquely from the rear side of the
[0013]
As can be seen from these drawings, the
[0014]
Thus, the
[0015]
As shown in FIGS. 1, 2, 4, 5, and 8, the
[0016]
The structure of the
[0017]
Of the plurality of
[0018]
A pantograph-
[0019]
When the plurality of
[0020]
As can be seen from FIGS. 12 and 14, each
[0021]
Each
[0022]
Further, as shown in FIG. 14, an attaching / detaching
[0023]
Although not shown in FIGS. 3, 6, and 7, the plurality of
[0024]
Of the plurality of
[0025]
The pantograph-
[0026]
When attaching the
[0027]
The method of using the lorry with a hood having the above-described configuration will be described. First, the
[0028]
7 and 9, in a contracted state where each
[0029]
Therefore, when the luggage storage space S is changed from a small state having a low storage height as shown in FIG. 10 to a large state having a high storage height as shown in FIG. 7 and FIG. 9, and in this contracted state, the
[0030]
In addition, it is possible to form a luggage storage space S in an intermediate state between a large state with a high storage height and a small state with a low storage height, as shown in FIG. As shown, a
[0031]
As shown in FIGS. 1 and 2, when the luggage storage space S is used in a small state with a low storage height, the
[0032]
The
[0033]
In the embodiment described above, among the plurality of
[0034]
Moreover, in the above embodiment, each
[0035]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, in order to change the luggage storage space from a small state with a low storage height to a large state with a high storage height, the support frame is temporarily contracted and supported in this contracted state. After fixing each roof member of the frame to the column, it is only necessary to extend this support frame, and when changing the luggage storage space from a large state with a high storage height to a small state with a low storage height, it is the same After the support frame is shrunk, the roof frame can be extended after the roof member is fixed to each column, and therefore the operation for changing the storage height of the luggage storage space can be easily and quickly performed.
[0036]
According to the invention of
[0037]
According to the invention of
[0038]
According to the invention which concerns on
[0039]
According to the invention which concerns on
[0040]
According to the invention according to
[0041]
According to the seventh aspect of the present invention, it is possible to cover the support frame in a necessary and sufficient manner, regardless of whether the load storage space is in a small state with a low storage height or a large state with a high storage height.
[0042]
According to the eighth aspect of the present invention, the auxiliary cloth of the inner cloth is pulled forward by the elastic tension member in a state where it is hung on the front end side roof member close to the operating portion, so that the luggage storage space is accommodated. When changing from a small state with a low height to a large state with a high storage height, even if the storage height increases and the front fabric of the outer fabric slips up, it will follow and move to support the inner fabric. The cloth automatically covers the upper end side of the front cloth of the outer cloth, and can reliably cover the front face of the hood cloth frame.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a cargo truck with a hood according to an embodiment of the present invention as seen from an oblique rear side of a cargo bed portion of the vehicle, wherein a hood cloth frame provided on the cargo bed portion is formed at a low height. Indicates the state.
FIG. 2 is a perspective view of a state in which a hood cloth frame is formed at a low height as viewed from a driving unit.
FIG. 3 is a perspective view of a state in which the hood cloth frame is formed at a low height, as seen from an oblique rear side of the loading platform of the vehicle, and shows a state where the hood cloth is removed and only the support frame is used.
FIG. 4 is a perspective view of a state in which a hood cloth frame is formed at a high height as viewed from a driving unit.
FIG. 5 is a perspective view of a state in which the hood cloth frame is formed at a high height when viewed obliquely from the rear of the loading platform of the automobile.
FIG. 6 is a perspective view of the state where the hood cloth frame is formed at a high height as viewed obliquely from the rear of the loading part of the automobile, and shows a state where the cloth is removed and only the support frame is used.
FIG. 7 is a perspective view showing a state in which the support frame of the hood cloth frame is contracted.
FIG. 8 is a perspective view showing an inner cloth and an outer cloth of a hood cloth.
FIG. 9 is a side view of the hood cloth frame with the support frame contracted.
FIG. 10 is a side view showing a state in which the support frame of the hood cloth frame is extended, and shows a state in which the height of the hood cloth frame is formed low.
FIG. 11 is a side view showing a state in which the support frame of the hood cloth frame is extended, and shows a state in which the height of the hood cloth frame is formed high.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view of the hood cloth frame with the support frame extended.
FIG. 13 is a bottom view showing the roof member of the support frame.
14A is an enlarged longitudinal sectional view of the support frame when the hood cloth frame is formed at a low height, and FIG. 14B is an enlarged view of the support frame when the hood cloth frame is formed at a high height. It is a longitudinal cross-sectional view.
[Explanation of symbols]
1 Trucking department
2 Cargo truck bed
3 Cover cloth frame
4 Horonobu
4a Inner cloth
4b Outer cloth
5 Support frame
6 Loading platform side plate
7 Guide rail
8 props
9 Pantograph folding link on the support side
10 Roof members
11 Side cloth of hood cloth
12 Front cloth
13 Auxiliary cloth
14 Side cloth
15 Front cloth
16 Back cloth
17 Auxiliary cloth
18 Ceiling cloth
26 U-shaped frame body
27 sleeve
28, 31 Removable pin
34 String
35 Pantograph folding link on the roof member side
38 Elastic tension members
Claims (8)
支持フレームは、左右各荷台側板上に設けられたガイドレールに案内されて直立状態で前後に移動可能な複数の支柱と、これら支柱を前後に伸縮可能に連結するパンタグラフ式折畳リンクと、左右に対向する各一対の支柱に両端部が上下スライド可能に支持され、支柱収縮時の折畳リンクの折畳動作に追従して上方へスライドし、支柱伸張時の折畳リンクの伸展動作に追従して下方へスライドする複数の屋根部材とからなり、
幌布が伸張状態の支柱と屋根部材とに覆われることによって幌布枠を形成すると共に、支柱収縮時に屋根部材が上方へスライドした位置で支柱に固定された状態で支柱が伸張されることによって、幌布枠で覆われる荷物収容空間は大となり、支柱収縮時に屋根部材が支柱に固定されずにそのまま伸張されることによって、幌布枠で覆われる荷物収容空間は小となる幌付き貨物自動車。In a lorry with a hood, a hood cloth frame consisting of a hood cloth and a support frame that supports the hood cloth is attached to the loading platform of the truck.
The support frame is guided by guide rails provided on the left and right cargo bed side plates and is movable up and down in an upright state, a pantograph-type folding link that connects the columns so as to be extendable back and forth, Both ends are supported by each pair of struts facing each other so that it can slide up and down, and slides upward following the folding movement of the folding link when the pole is retracted, and follows the extension movement of the folding link when the pole is extended A plurality of roof members that slide downward,
The hood cloth is covered with the stretched support column and the roof member to form a hood cloth frame, and the support column is stretched while being fixed to the support column at the position where the roof member slides upward when the support column contracts. The cargo storage space covered with the hood cloth frame becomes large, and when the column shrinks, the roof member is stretched as it is without being fixed to the column, so the cargo storage space covered with the hood cloth frame becomes small. .
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