JP4258190B2 - 記録ヘッドの取付構造、プリンタ及び記録ヘッドの取付方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ本体への記録ヘッドの取付構造及び取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータやワードプロセッサ等の装置に対する出力装置として、レーザービームを用いて感光体に書き込みを行う電子写真方式の装置(レーザービームプリンタ)、ドットインパクト方式のプリンタ、インクジェットプリンタ等が用いられている。
【0003】
プリンタには、記録媒体に画像を形成する記録ヘッドが一つ又は複数搭載されて構成されるものがある。記録ヘッドが適切な位置に固定されていないと、画像の位置ズレや画像ブレの原因となる。記録ヘッドをプリンタ本体の適切な位置に固定することが良好な画像形成を行う上で重要である。
【0004】
従来、記録ヘッドを所望の位置に固定するために、次のように行った実施例がある。すなわち、プリンタ本体に互いに異なる方向に記録ヘッドを支持する2支点と、各支点に相対する位置に記録ヘッドを各支点に対して垂直に押し付けるバネを設け、計2つのバネにより各支点方向別々の2方向に記録ヘッドを付勢し、記録ヘッドの位置を決定した。
さらに、記録ヘッドの位置を微調整するため、各支点が微動するように位置調整機構を設けた。この場合には、各支点の位置調整により記録ヘッドの位置を決定する。位置調整機構を設けない場合には、各支点を所望の位置に精度良く加工する必要がある。
ともあれ、記録ヘッドの位置を決定した後、記録ヘッドをプリンタ本体にネジ止めする等して、交換可能に固定した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録ヘッドに付勢する2つのバネのうち、一方のバネの付勢力が著しく強いと、他方のバネの付勢方向に対し抵抗となり、他方のバネの付勢方向についての微調整が不能になるという問題がある。この調整不能を回復させるために、他方のバネの付勢力を強めたり、一方のバネの付勢力を弱めたりしなければならない。しかし、バネの付勢力を片方ずつ調整して、双方の適度なバランスを得るのは困難であった。調整困難に起因して、バネによる記録ヘッドへの押圧力を両方弱くしてしまうと、付勢力が足らず、記録ヘッドを位置決めすることが難しくなる。反対に、バネによる記録ヘッドへの押圧力を交互に強めつつ、バランスを取ろうとする結果、記録ヘッドへの押圧力を両方強くすると、それに耐え得るだけのヘッド強度が必要となる。
【0006】
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、簡素な構成で、記録ヘッドを容易に位置精度良くプリンタ本体に取り付けることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、
プリンタ本体の記録ヘッド搭載部に備えられた互いに異なる方向に記録ヘッドを支持する2支点に前記記録ヘッドを当接して、前記記録ヘッドを前記記録ヘッド搭載部に位置決めする記録ヘッドの取付構造において、
1つのバネの分力により前記2支点へ前記記録ヘッドを付勢するものであって、
前記記録ヘッドが前記記録ヘッド搭載部にネジ締めにより固定され、
前記2支点の各支点について、ネジの軸を中心としたネジ締めの回転方向と、前記ネジの軸を中心とした前記記録ヘッドの前記支点との接点が前記支点に近づく回転方向とが同じであることを特徴とする記録ヘッドの取付構造である。
【0008】
したがって請求項1記載の発明によれば、記録ヘッドを支持する2支点へ記録ヘッドを付勢するバネが1つですむので、簡素な構成にすることができる。また、バネが記録ヘッドを付勢する力の作用方向を設定することで、2支点に対する付勢力の適度なバランスが容易に得られる。その結果、記録ヘッドを精度良くプリンタ本体の所望の位置に取り付けることができる。
また、ネジ締めの回転方向と、ネジの軸を中心とした記録ヘッドの支点との接点が支点に近づく回転方向とが逆の場合は、記録ヘッドを位置決めした後、ネジを締めることにより、記録ヘッドが支点から離れてしまう場合がある。しかし、請求項1記載の発明によれば、記録ヘッドを位置決めした後、記録ヘッドを固定する時に、ネジを締めることにより、記録ヘッドの支点との接点を支点に突き当てることができるので、記録ヘッドを位置精度良く固定することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、
前記2支点の位置を移動させて前記記録ヘッドの位置を調整する位置調整機構を有することを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの取付構造である。
【0010】
したがって請求項2記載の発明によれば、位置調整機構により、記録ヘッドを設置した後に記録ヘッドの位置を調整することができるので、2支点を構成する部材の加工誤差や記録ヘッドの製造誤差等による位置ズレを補うように位置調整して、記録ヘッドを精度良くプリンタ本体の所望の位置に取り付けることができる。複数の記録ヘッドを取り付ける場合には、記録ヘッドの相対的な位置の精度が求められるが、本発明によれば、各記録ヘッドを設置した後に記録ヘッドの位置を調整することができるので、容易に相対的な位置を調整することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、
前記2支点の前記記録ヘッドを支持する方向が互いにほぼ直角であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ヘッドの取付構造である。
【0012】
したがって請求項3記載の発明によれば、記録ヘッドの位置をほぼ直交する2方向についてほぼ独立に調整できる。そのため、効率的に記録ヘッドをプリンタ本体の所望の位置に位置付けることができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、
前記記録ヘッドが交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造である。
【0014】
したがって請求項4記載の発明によれば、記録ヘッドを交換する毎に、容易に記録ヘッドを位置決めすることができるので、取付の位置精度を保って記録ヘッドを交換することができる。例えば、ネジにより記録ヘッドを固定することで、交換可能に取り付けることができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、
前記記録ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズルを有し、
前記ネジ締めは、前記記録ヘッドのノズル側から行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造である。
【0016】
請求項6記載の発明は、
前記記録ヘッドを固定する部材は、前記2支点の近くにあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造である。
【0017】
請求項記載の発明は、
請求項1〜のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造を備えるプリンタである。
【0018】
したがって請求項記載の発明によれば、記録ヘッドを支持する2支点へ記録ヘッドを付勢するバネが1つでよいので、構成の簡素化と装置の小型化が可能で、コストを抑えることができる。また、2支点に対する付勢力のバランスの調整が容易であるので、記録ヘッドを精度良く位置決めすることができる。記録ヘッドを精度良く位置決めすることができるので、印字精度の良いプリンタが得られる。
また、請求項7記載の発明によれば、記録ヘッドを位置決めした後、記録ヘッドを固定する時に、ネジを締めることにより、記録ヘッドの支点との接点を支点に突き当てることができるので、記録ヘッドを位置精度良く固定することができる。
【0019】
請求項記載の発明は、
互いに異なる方向に記録ヘッドを支持する2支点と、
前記2支点へ前記記録ヘッドを付勢する位置に1つのバネとを備え
前記記録ヘッドが前記記録ヘッド搭載部にネジ締めにより固定され、
前記2支点の各支点について、ネジの軸を中心としたネジ締めの回転方向と、前記ネジの軸を中心とした前記記録ヘッドの前記支点との接点が前記支点に近づく回転方向とが同じであることを特徴とするプリンタである。
【0020】
したがって請求項記載の発明によれば、記録ヘッドを支持する2支点へ記録ヘッドを付勢するバネが1つでよいので、構成の簡素化と装置の小型化が可能で、コストを抑えることができる。また、バネが記録ヘッドを付勢する力の作用方向が設定されることで、2支点に対する付勢力の適度なバランスが容易に得られるので、記録ヘッドを精度良く位置決めすることができる。そのため、容易に画質を維持向上することができる。
また、ネジ締めの回転方向と、ネジの軸を中心とした記録ヘッドの支点との接点が支点に近づく回転方向とが逆の場合は、記録ヘッドを位置決めした後、ネジを締めることにより、記録ヘッドが支点から離れてしまう場合がある。しかし、請求項8記載の発明によれば、記録ヘッドを位置決めした後、記録ヘッドを固定する時に、ネジを締めることにより、記録ヘッドの支点との接点を支点に突き当てることができるので、記録ヘッドを位置精度良く固定することができる。
【0021】
請求項記載の発明は、
前記2支点の位置を移動させて前記記録ヘッドの位置を調整する位置調整機構を有することを特徴とする請求項に記載のプリンタである。
【0022】
したがって請求項記載の発明によれば、位置調整機構により、記録ヘッドを設置した後に記録ヘッドの位置が調整されるので、記録ヘッドが位置精度良くプリンタ本体に取り付けられる。その結果、印字精度を向上することができる。
【0023】
請求項10記載の発明は、
前記2支点の前記記録ヘッドを支持する方向が互いにほぼ直角であることを特徴とする請求項8又は9に記載のプリンタである。
【0024】
したがって請求項10記載の発明によれば、記録ヘッドの位置がほぼ直交する2方向についてほぼ独立に調整されるので、効率的に記録ヘッドが所望の位置に取り付けられる。その結果、印字精度の良いプリンタが容易に得られる。
【0025】
請求項11記載の発明は、
前記記録ヘッドが交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のプリンタである。
【0026】
したがって請求項11記載の発明によれば、記録ヘッドを交換する毎に、容易に記録ヘッドが位置決めされるので、記録ヘッドを交換した後も、印字精度を保つことができるプリンタが得られる。例えば、ネジにより記録ヘッドが固定されることで、交換可能に取り付けられることができる。
【0027】
請求項12記載の発明は、
前記記録ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズルを有し、
前記ネジ締めは、前記記録ヘッドのノズル側から行うことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載のプリンタである。
【0028】
請求項13記載の発明は、
前記記録ヘッドを固定する部材は、前記2支点の近くにあることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載のプリンタである。
【0029】
請求項14記載の発明は、
プリンタ本体の記録ヘッド搭載部に備えられた互いに異なる方向に記録ヘッドを支持する2支点へ1つのバネにより前記記録ヘッドを付勢して、前記記録ヘッドを位置決めする記録ヘッドの取付方法において、
前記記録ヘッドが前記記録ヘッド搭載部にネジ締めにより固定され、
前記2支点の各支点について、ネジの軸を中心としたネジ締めの回転方向と、前記ネジの軸を中心とした前記記録ヘッドの前記支点との接点が前記支点に近づく回転方向とが同じであることを特徴とする記録ヘッドの取付方法である。
【0030】
したがって請求項14記載の発明によれば、記録ヘッドを支持する2支点へ記録ヘッドを付勢するバネを1つ用いればよい。また、バネが記録ヘッドを付勢する力の作用方向を設定することで、2支点に対する付勢力の適度なバランスを取ることができる。そのため、記録ヘッドを精度良くプリンタ本体の所望の位置に取り付けることができる。
また、ネジ締めの回転方向と、ネジの軸を中心とした記録ヘッドの支点との接点が支点に近づく回転方向とが逆の場合は、記録ヘッドを位置決めした後、ネジを締めることにより、記録ヘッドが支点から離れてしまう場合がある。しかし、請求項14記載の発明によれば、記録ヘッドを位置決めした後、記録ヘッドを固定する時に、ネジを締めることにより、記録ヘッドの支点との接点を支点に突き当てることができるので、記録ヘッドを位置精度良く固定することができる。
【0031】
請求項15記載の発明は、
前記2支点の位置を移動させて前記記録ヘッドの位置を調整し、前記記録ヘッドを位置決めすることを特徴とする請求項14に記載の記録ヘッドの取付方法である。
【0032】
したがって請求項15記載の発明によれば、記録ヘッドを設置した後に記録ヘッドの位置を調整することができるので、2支点を構成する部材の加工誤差や記録ヘッドの製造誤差等による位置ズレを補うように位置調整して、記録ヘッドを精度良くプリンタ本体の所望の位置に取り付けることができる。
請求項16記載の発明は、
前記2支点の前記記録ヘッドを支持する方向が互いにほぼ直角であることを特徴とする請求項14又は15に記載の記録ヘッドの取付方法である。
したがって請求項16記載の発明によれば、記録ヘッドの位置をほぼ直交する2方向についてほぼ独立に調整できる。そのため、効率的に記録ヘッドをプリンタ本体の所望の位置に位置付けることができる。
【0033】
請求項17記載の発明は、
前記記録ヘッドを位置決めした後、前記記録ヘッドを交換可能に固定することを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付方法である。
【0034】
したがって請求項17記載の発明によれば、記録ヘッドを位置決めした後、記録ヘッドを固定するので、記録ヘッドを精度良くプリンタ本体の所望の位置に保持し固定することができる。例えば、ネジにより記録ヘッドを固定することで、交換可能に取り付けることができる。
【0035】
請求項18記載の発明は、
前記記録ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズルを有し、
前記ネジ締めは、前記記録ヘッドのノズル側から行うことを特徴とする請求項14〜17のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付方法である。
【0036】
請求項19記載の発明は、
前記2支点の近くにおいて、前記記録ヘッドを固定することを特徴とする請求項14〜18のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付方法である。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
【0038】
まず図1を参照して、本発明一実施形態のインクジェットプリンタの全体構成について説明する。図1は本発明一実施形態のインクジェットプリンタの全体構成図である。
【0039】
図1に示すように本実施形態のインクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド2と、キャリッジ3と、キャリッジレール4と、保湿ユニット5と、メンテナンスユニット7と、インクタンク25と、インク供給管26と、制御手段(非図示)とを備えて構成される。
【0040】
インクジェットプリンタ1により画像が形成される記録媒体13は、図1における記録領域Cを通過するようにして、図1における主走査方向Aと直交した副走査方向に搬送される。記録媒体13の搬送は図示しない搬送手段によって行われる。
【0041】
キャリッジ3はインクジェットヘッド2,2,…を搭載し、キャリッジレール4に沿ってホームポジション領域Bからメンテナンス領域Dにかけて矢印A方向に移動する。記録領域Cにおいては、キャリッジ3の動作により、記録媒体13上の主走査が行われる。
【0042】
この主走査中にインクジェットヘッド2が、記録媒体13に向けてインクを吐出することで記録媒体13に画像を形成する。ノズル吐出方向が垂直下向きとなるようにインクジェットヘッド2を垂直置きする場合や、ノズル吐出方向が水平方向となるようにインクジェットヘッド2を水平置きする場合があるが、その他の方向でも実施可能である。いずれの場合でも、インクジェットヘッド2は、インクを吐出するためのノズルの吐出口が配列されたノズル面15bが記録媒体13と対向するように設置される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のインクを吐出できるよう、合計で4個のインクジェットヘッド2,2,…がキャリッジ3に設置される。中央に図示されるインクジェットヘッド2の奥側にもう1つのインクジェットヘッド2が配置されている。
なお、カラー表現するためにはインクジェットヘッドを通常4個以上用いる。インクジェットヘッドの数を4〜8個とするカラープリンタが実用されている。
【0043】
インクタンク25はインクジェットヘッド2に供給するためのインクを貯留する。インクタンク25は1個のインクジェットヘッド2に対して1個が設置される。インク供給管26はインクジェットヘッド2とインクタンク25とを連通する形態で設置され、インクタンク25からインクジェットヘッド2にインクを導く。
【0044】
メンテナンスユニット7はメンテナンス領域Dに配置され、吸引キャップ8と、清掃ブレード11と、インク受器12と、吸引ポンプ9と、廃インクタンク10等を有して構成される。メンテナンスユニット7は一連のメンテナンス動作により、インクジェットヘッド2内の異物を除去してインクジェットヘッド2のインク吐出状態を良好な状態に回復させる。
【0045】
吸引キャップ8は吸引ポンプ9を介して廃インクタンク10と連通しており、メンテナンス動作時には上昇してインクジェットヘッド2のノズル面15bを覆う。吸引キャップ8は4個が備えられる。吸引キャップ8,8,…は、上述の様に上昇した時に全てのインクジェットヘッド2,2,…のノズル面15b,15b,…を覆うことができるよう、インクジェットヘッド2,2,…のキャリッジ3での配列に対応して配列される。
吸引ポンプ9はシリンダーポンプやチューブポンプを有して構成される。吸引ポンプ9は吸引キャップ8がノズル面15bを覆った状態で作動することにより、吐出口からインクジェットヘッド2内部のインクを異物とともに吸引するための吸引力を発生する。
【0046】
清掃ブレード11はインクジェットヘッド2のインク吸引後、ノズル面15bに付着しているインクを除去する。その後、インク受器12はインクジェットヘッド2が予備吐出したインクを受ける。廃インクタンク10は吸引ポンプ9の動作によりインクジェットヘッド2から吸引されたインクや、インクジェットヘッド2から予備吐出されたインクを貯留する。
【0047】
保湿ユニット5はホームポジション領域Bに配置され、保湿キャップ6,6,…を有して構成される。保湿キャップ6は、インクジェットヘッド2が待機状態にある時、ノズル面15bを覆うことでインクジェットヘッド2,2,…のインクを保湿する。保湿キャップ6,6,…は4個が備えられる。これら4個の保湿キャップ6,6,…は、4個のインクジェットヘッド2,2,…のノズル面15b,15b,…を同時に覆うことができるよう、インクジェットヘッド2,2,…の配列に対応して配列される。
【0048】
制御手段は、CPU(中央演算装置)と、メモリとを有して構成され、インクジェットプリンタ1の各構成要素を制御する。メモリは、記録媒体13に形成する画像のデータや、インクジェットプリンタ1の各構成要素を制御するためのプログラムが記憶される。CPUは、メモリに格納された画像のデータやプログラムに基づいて演算を行ない、この演算結果に基づいて各構成要素に制御信号を送信する。
【0049】
次に、図2及び図3を参照して本発明に係るインクジェットヘッド2について説明する。
図2及び図3は本実施形態のインクジェットヘッド2の分解斜視図である。図2と図3は互いに異なる方向(ほぼ180度異なる)から見て描いたものである。
本実施形態のインクジェットヘッド2は、筐体フレーム14と、インクジェットヘッドチップ(以下単に「ヘッドチップ」という。)15と、2つのマニホールド16a,16bと、キャップ受け板17と、2つのフレキシブル配線基板18a,18bと、2つの駆動回路基板19a,19bと、外部コネクタ21と、配線支持板22と、フレキシブル配線基板23と、カバー24とを備えて構成される。
【0050】
ヘッドチップ15の端部15aには多数のノズルが矢印E方向に連続して設けられている。具体的には、ノズル形状の孔を加工した金属や樹脂等からなるプレート(ノズルプレート)を端部15aの加圧室出口が設けられた端面に貼付することによりヘッドチップ15の所定位置にノズルを設ける。その結果、ノズル出口がノズル面15bに配置される。この矢印E方向に連続して設けられたノズルの列をノズル列ということとする。インクジェットヘッド2はノズル列が2列構成されたものである。これらのノズルの出口がインク吐出口となる。ヘッドチップ15は矢印E方向に長尺な外形を有する。インクジェットヘッド2は矢印E方向と図1に図示された主走査方向Aとが直交するようにキャリッジ3に搭載される。
【0051】
ヘッドチップ15はその内部に形成されたインク流路(加圧室)に充填されたインクをノズルから吐出する装置である。ヘッドチップ15の端部15aのノズル入口前にはそのノズルからインクを吐出するための圧力(吐出力)を発生する圧電素子が付設されたインク流路(加圧室)が各ノズル毎に対応して形成されている。ヒータ素子等他の手段によって吐出力を発生させても良い。一方のノズル列の各ノズルへ吐出力を与える圧電素子を駆動回路基板19aに実装された駆動回路により駆動し、他方のノズル列の各ノズルへ吐出力を与える圧電素子を駆動回路基板19bに実装された駆動回路により駆動する。そのために、駆動回路基板19a,19bはそれぞれフレキシブル配線基板18a,18bを介してヘッドチップ15の両側面に接続される。
【0052】
駆動回路基板19a,19bと外部との電気的接続は外部コネクタ21、フレキシブル配線基板23、内部コネクタ20a,20bにより行われる。内部コネクタ20a,20bは駆動回路基板19a,19bにそれぞれ実装されている。フレキシブル配線基板23の外部電極は外部コネクタ21に接続されており、この外部電極を含むフレキシブル配線基板23の一端部は配線支持板22上に貼付されて支持されている。フレキシブル配線基板23の他端部は二股に分かれるように配線支持板22から延設され、その先端にそれぞれ内部電極が形成されている。これらの内部電極が各内部コネクタ20a,20bに接続される。インクジェットヘッド2の実装時には、外部コネクタ21はキャリッジ3に設置されたコネクタに接続される。
【0053】
ヘッドチップ15の両側面にはそれぞれマニホールド16a,16bが取り付けられる。マニホールド16a,16bのヘッドチップ15の側面側にはフィルタ設置部a1,a2が設けられている。フィルタ設置部a1に対してフィルタa3が取り付けられ、フィルタ設置部a2に対してフィルタa4が取り付けられる。なお、各フィルタa3,a4は、各々対応するフィルタ設置部a1,a2に熱圧着若しくは接着により取り付けられるのが好ましい。また、フィルタ設置部a1を図3に示し、フィルタ設置部a2を図2に示している。
キャップ受け板17はマニホールド16a,16bに取り付けられる。このとき、キャップ受け板17に設けられた開口部17aを介してノズル面15bが露出する。
筐体フレーム14に形成された流路コネクタ14pに図1に示したインク供給管26からインクが供給される。流路コネクタ14p及び流路形成部14n内に連続してインク流路が形成されており、このインク流路が各マニホールド16a,16bに形成されたインク流路に接続する。マニホールド16a,16bに到達するインクはフィルタa3,a4を通過して、さらにヘッドチップ15に形成されたインク流路(加圧室)に導入される。
キャップ受け板17は吸引キャップ8や保湿キャップ6を受けて、これらと密着するものである。
【0054】
筐体フレーム14は、ヘッドチップ15、マニホールド16a,16b及びキャップ受け板17を収納する基端フレーム部14aと、基端フレーム部14aの長手方向の両端からそれぞれ立設された側壁部14g,14hと、両側壁部14g,14hに架け渡すように形成された放熱板14k及びコネクタ支持部14mと、両側壁部14g,14hの内側にそれぞれ形成されたヘッドチップ保持部14i,14jとを備える。
ヘッドチップ15の両端部がヘッドチップ保持部14i,14jにそれぞれ保持される。ヘッドチップ15、2つのマニホールド16a,16b、キャップ受け板17及び基端フレーム部14aは互いに接着剤により固定される。
駆動回路基板19a,19bは放熱板14kに接合される。コネクタ支持部14mは外部コネクタ21を支持する。
筐体フレーム14にカバー24が取り付けられ、ヘッド筐体の4側面と上端面(=ノズル面15bと反対側の面)が構成される。ヘッド筐体の上端面を構成するカバー24の端面には、コネクタ保持開口24aが形成されている。筐体フレーム14にカバー24が取り付けられると、外部コネクタ21及び配線支持板22はコネクタ保持開口24aによって保持される。
また、基端フレーム部14aの外周には3つの支点当接部14b,14c,14dと、2つのボルト挿通部14e,14fとが付設されている。3つの支点当接部14b,14c,14dはキャリッジ3へインクジェットヘッド2を位置決めする際に、キャリッジ3側の3支点に当接して支持される部分である。位置決め後、インクジェットヘッド2をキャリッジ3に固定するためのボルトがボルト挿通部14e,14fに穿設されたボルト挿通孔に挿通される。
【0055】
次に、図4、図5及び図6を参照し、インクジェットヘッド2の取付構造についてさらに詳細に説明する。図4は本実施形態のインクジェットヘッド2とキャリッジ3の一部の斜視図である。図5は図4を矢印Fの向きから見た平面図、すなわちノズル面15b側から見た平面図である。ノズル面15bには、ノズル列51,52が形成されている。図6(a)、(b)、(c)はそれぞれ図5のX−X線、Y−Y線、Z−Z線における断面図である。
【0056】
図4に示すように、インクジェットヘッド2は、インクジェットヘッド2の位置決め構造として、3つの支点当接部14b,14c,14dと、2つのボルト挿通部14e,14fとを備える。キャリッジ3は、インクジェットヘッド2の位置決め構造として、可動支点部材30,34と、ネジ支軸31,35と、コイルバネ32,36と、板バネ38とを備える。
【0057】
インクジェットヘッド2の位置調整機構について説明する。まず、図5において、矢印G方向についてのインクジェットヘッド2の位置調整機構について説明する。図4及び図6(a)に示すように、ネジ支軸31は周囲にネジが切られており、回転可能に支持されている。可動支点部材30は雌ネジ孔を有し、ネジ支軸31と螺合している。可動支点部材30の外周は球面状に形成されている。可動支点部材30は、コイルバネ32によって回転不能でネジ支軸31の軸方向に移動可能に支持されている。したがって、ネジ支軸31を回転させることにより可動支点部材30の位置はネジのピッチに従って上下に移動する。
【0058】
支点当接部14bは、図4、図5及び図6(a)によって示すように、ほぼV字谷型の溝部を有し、傾斜面14t1,14t2が形成されている。傾斜面14t1,14t2は、図6(a)において下部ほどネジ支軸31に近づくように傾斜している。傾斜面14t1,14t2と可動支点部材30とが当接する。この2点において傾斜面14t1,14t2は、可動支点部材30から面に対して垂直な力を受ける。これにより、インクジェットヘッド2が矢印G方向に支持される。
【0059】
ネジ支軸31を回転させて可動支点部材30を図6(a)において下に移動させると、可動支点部材30と傾斜面14t1,14t2との当接位置がより下部に移動し、インクジェットヘッド2は図5において矢印G方向に移動する。逆に、ネジ支軸31を回転させて可動支点部材30を図6(a)において上に移動させると、可動支点部材30と傾斜面14t1,14t2との当接位置がより上部に移動し、インクジェットヘッド2は図5において矢印Gと逆方向に移動する。これにより矢印G方向についてのインクジェットヘッド2の位置を調整することができる。
【0060】
次に、図5において、矢印H方向についてのインクジェットヘッド2の位置調整機構について説明する。図4及び図6(b)に示すように、ネジ支軸35は周囲にネジが切られており、回転可能に支持されている。可動支点部材34は雌ネジ孔を有し、ネジ支軸35と螺合している。可動支点部材34の外周は球面状に形成されている。可動支点部材34は、コイルバネ36によって回転不能でネジ支軸35の軸方向に移動可能に支持されている。したがって、ネジ支軸35を回転させることにより可動支点部材34の位置はネジのピッチに従って上下に移動する。
【0061】
図6(b)に示すように、支点当接部14cには傾斜面14uが形成されている。傾斜面14uは、図6(b)において下部ほどネジ支軸35に近づくように傾斜している。傾斜面14uと可動支点部材34とが当接する。可動支点部材34は、ネジ支軸31を軸とした矢印H方向に、インクジェットヘッド2を回動させて、ノズル列51,52の角度を調整するものである。
【0062】
ネジ支軸35を回転させて可動支点部材34を図6(b)において下に移動させると、可動支点部材34と傾斜面14uとの当接位置がより下部に移動し、インクジェットヘッド2は、ネジ支軸31を軸として、図5において左回りに回動する。逆に、ネジ支軸35を回転させて可動支点部材34を図6(b)において上に移動させると、可動支点部材34と傾斜面14uとの当接位置がより上部に移動し、インクジェットヘッド2は、ネジ支軸31を軸として、図5において右回りに回動する。これによりネジ支軸31を軸とした矢印H方向についてのノズル列51,52の角度を調整することができる。
【0063】
インクジェットヘッド2をキャリッジ3に取り付ける際には、まず、図5、図6(a)、(b)に示すように、支点当接部14bの傾斜面14t1,14t2と可動支点部材30とを当接させ、支点当接部14cの傾斜面14uと可動支点部材34とを当接させる。それとともに、図5、図6(c)に示すように、板バネ38により支点当接部14dの側面14wを垂直に付勢させる。このように、可動支点部材30,34と板バネ38によりインクジェットヘッド2を支持させる。
【0064】
その後、上述のように可動支点部材30,34の位置をそれぞれ移動させて、インクジェットヘッド2の位置を調整する。インクジェットヘッド2を位置決めした後、図4に示すように、ボルト挿通部14e,14fに穿設されたボルト挿通孔14r,14sにワッシャー27a,28aを通したボルト27,28を挿通し、キャリッジ3に穿設されたネジ穴33,37にボルト27,28を締め込み、インクジェットヘッド2を固定する。
【0065】
図4、図5に示すように、ボルト挿通部14fにおいてボルト28を右回り(図5において矢印Rの向き)にネジ締めすることにより、ボルト28の軸を中心として、傾斜面14uを可動支点部材34に近づけることになる。ここで、インクジェットヘッド2を位置決めした後、ボルト挿通部14fにおいて逆回転のボルトでネジ締めする場合には、図5において矢印Rと逆向きであるため、傾斜面14uが可動支点部材34から離れてしまう場合がある。これでは、インクジェットヘッド2の位置を位置精度よく固定することができない。
また、ボルト挿通部14eにボルト27を右回り(図5において矢印Qの向き)にネジ締めすることにより、ボルト27の軸を中心として、傾斜面14uを可動支点部材34に近づけることになる。ここで、インクジェットヘッド2を位置決めした後、ボルト挿通部14eにおいて逆回転のボルトでネジ締めする場合には、図5において矢印Qと逆向きであるため、傾斜面14uが可動支点部材34から離れてしまう場合がある。これでは、インクジェットヘッド2の位置を位置精度よく固定することができない。
したがって、インクジェットヘッド2を位置決めした後、ボルト27,28を右回りにネジ締めすることにより、傾斜面14uを可動支点部材34に突き当てることができるので、インクジェットヘッド2を位置精度よく固定することができる。
同様に、ボルト挿通部14fにボルト28を右回り(図5において矢印Rの向き)にネジ締めすることにより、ボルト28の軸を中心として、傾斜面14t2を可動支点部材30に近づけることになる。また、ボルト挿通部14eにボルト27を右回り(図5において矢印Qの向き)にネジ締めすることにより、ボルト27の軸を中心として、傾斜面14t2を可動支点部材30に近づけることになる。
【0066】
図5に示すように、板バネ38により側面14wを垂直に付勢する力をF1とする。2つの可動支点部材30,34の方向に対するF1の分力をそれぞれF2,F3とする。
【0067】
インクジェットヘッド2を垂直置きする場合は、F1とF2のなす角をθとして、θを45度とすると、各支点方向に等しい分力が働く。F2,F3の大きさはF1の作用方向によって決まるので、自重等インクジェットヘッド2に加わる他の外力を考慮してθを設定することにより、F2,F3のバランスを取ることができる。
【0068】
例えば、F3に対してF2が著しく大きいと、図6(b)において可動支点部材34を下に移動させたときに、抵抗が大きく、インクジェットヘッド2が動きにくかったり、図6(b)において可動支点部材34を上に移動させたときに、可動支点部材34とインクジェットヘッド2が離れてしまったりする場合がある。インクジェットヘッド2の位置を精度良く決定するためには、インクジェットヘッド2が可動支点部材30,34の移動に追随して常に当接するようなF2,F3の適度なバランスが必要である。
【0069】
以上のようにして、本実施形態によれば、容易にF2,F3の適度なバランスを取ることができるので、2支点に対してインクジェットヘッド2を付勢する板バネ38が1つという簡素な構成で、インクジェットヘッド2を位置精度よくプリンタ本体に取り付けることができる。
【0070】
図7に可動支点部材の他の一例を示す。すなわち、ボルト41をキャリッジ3に固定されている部材42に設けたネジ孔43に螺合させ、このボルト41の先端を支点とする方法である。
なお、図7に示した機構より、図4、図5、図6に示した機構の方が、傾斜面14t1,14t2,14uの傾斜を、その傾斜に沿ったネジ支軸31,35の軸方向の変位に対してネジ支軸31,35の軸に垂直な方向の変位が小さくなるように設定することにより、より微小な位置調整が可能である。
【0071】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、記録ヘッドを支持する2支点へ記録ヘッドを付勢するバネが1つですむので、構成の簡素化と装置の小型化が可能で、コストを抑えることができるという効果がある。また、バネが記録ヘッドを付勢する力の作用方向を設定することで、2支点に対する付勢力の適度なバランスが容易に得られるという効果がある。その結果、記録ヘッドを精度良くプリンタ本体の所望の位置に取り付けることができるという効果がある。
また、記録ヘッドを位置決めした後、記録ヘッドを固定する時に、ネジを締めることにより、記録ヘッドの支点との接点を支点に突き当てることができるので、記録ヘッドを位置精度良く固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のインクジェットプリンタ1の全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態のインクジェットヘッド2の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態のインクジェットヘッド2を図2に対してほぼ180度異なる方向から描図した分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態のインクジェットヘッド2とキャリッジ3の一部の斜視図である。
【図5】図4を矢印Fの向きから見た平面図である。
【図6】(a)は図5のX−X線における断面図である。
(b)は図5のY−Y線における断面図である。
(c)は図5のZ−Z線における断面図である。
【図7】本発明の一実施形態の可動支点部材の他の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ 2…インクジェットヘッド 3…キャリッジ 4…キャリッジレール 5…保湿ユニット 6…保湿キャップ 7…メンテナンスユニット 8…吸引キャップ 9…吸引ポンプ 10…廃インクタンク 11…清掃ブレード 12…インク受器 13…記録媒体 14…筐体フレーム 14a…基端フレーム部 14b,14c,14d…支点当接部 14e,14f…ボルト挿通部 14g,14h…側壁部 14i,14j…ヘッドチップ保持部14k…放熱板 14m…コネクタ支持部 14n…流路形成部 14p…流路コネクタ 14r,14s…ボルト挿通孔 14t1,14t2…傾斜面 14u…傾斜面 14w…側面 15…ヘッドチップ 15a…端部 15b…ノズル面 16a,16b…マニホールド 17…キャップ受け板 17a…開口部 18a,18b…フレキシブル配線基板 19a,19b…駆動回路基板 20a,20b…内部コネクタ 21…外部コネクタ 22…配線支持板 23…フレキシブル配線基板 24…カバー 24a…コネクタ保持開口 25…インクタンク 26…インク供給管 27,28…ボルト 30…可動支点部材 31…ネジ支軸 32…コイルバネ 33…ネジ穴 34…可動支点部材 35…ネジ支軸 36…コイルバネ 37…ネジ穴 38…板バネ A…主走査方向B…ホームポジション領域 C…記録領域 D…メンテナンス領域

Claims (19)

  1. プリンタ本体の記録ヘッド搭載部に備えられた互いに異なる方向に記録ヘッドを支持する2支点に前記記録ヘッドを当接して、前記記録ヘッドを前記記録ヘッド搭載部に位置決めする記録ヘッドの取付構造において、
    1つのバネの分力により前記2支点へ前記記録ヘッドを付勢するものであって、
    前記記録ヘッドが前記記録ヘッド搭載部にネジ締めにより固定され、
    前記2支点の各支点について、ネジの軸を中心としたネジ締めの回転方向と、前記ネジの軸を中心とした前記記録ヘッドの前記支点との接点が前記支点に近づく回転方向とが同じであることを特徴とする記録ヘッドの取付構造。
  2. 前記2支点の位置を移動させて前記記録ヘッドの位置を調整する位置調整機構を有することを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの取付構造。
  3. 前記2支点の前記記録ヘッドを支持する方向が互いにほぼ直角であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ヘッドの取付構造。
  4. 前記記録ヘッドが交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造。
  5. 前記記録ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズルを有し、
    前記ネジ締めは、前記記録ヘッドのノズル側から行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造。
  6. 前記記録ヘッドを固定する部材は、前記2支点の近くにあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付構造を備えるプリンタ。
  8. 互いに異なる方向に記録ヘッドを支持する2支点と、
    前記2支点へ前記記録ヘッドを付勢する位置に1つのバネとを備え
    前記記録ヘッドが前記記録ヘッド搭載部にネジ締めにより固定され、
    前記2支点の各支点について、ネジの軸を中心としたネジ締めの回転方向と、前記ネジの軸を中心とした前記記録ヘッドの前記支点との接点が前記支点に近づく回転方向とが同じであることを特徴とするプリンタ。
  9. 前記2支点の位置を移動させて前記記録ヘッドの位置を調整する位置調整機構を有することを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
  10. 前記2支点の前記記録ヘッドを支持する方向が互いにほぼ直角であることを特徴とする請求項8又は9に記載のプリンタ。
  11. 前記記録ヘッドが交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のプリンタ。
  12. 前記記録ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズルを有し、
    前記ネジ締めは、前記記録ヘッドのノズル側から行うことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載のプリンタ。
  13. 前記記録ヘッドを固定する部材は、前記2支点の近くにあることを特徴とする請求項8 〜12のいずれか一項に記載のプリンタ。
  14. プリンタ本体の記録ヘッド搭載部に備えられた互いに異なる方向に記録ヘッドを支持する2支点へ1つのバネにより前記記録ヘッドを付勢して、前記記録ヘッドを位置決めする記録ヘッドの取付方法において、
    前記記録ヘッドが前記記録ヘッド搭載部にネジ締めにより固定され、
    前記2支点の各支点について、ネジの軸を中心としたネジ締めの回転方向と、前記ネジの軸を中心とした前記記録ヘッドの前記支点との接点が前記支点に近づく回転方向とが同じであることを特徴とする記録ヘッドの取付方法。
  15. 前記2支点の位置を移動させて前記記録ヘッドの位置を調整し、前記記録ヘッドを位置決めすることを特徴とする請求項14に記載の記録ヘッドの取付方法。
  16. 前記2支点の前記記録ヘッドを支持する方向が互いにほぼ直角であることを特徴とする請求項14又は15に記載の記録ヘッドの取付方法。
  17. 前記記録ヘッドを位置決めした後、前記記録ヘッドを交換可能に固定することを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付方法。
  18. 前記記録ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズルを有し、
    前記ネジ締めは、前記記録ヘッドのノズル側から行うことを特徴とする請求項14〜17のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付方法。
  19. 前記2支点の近くにおいて、前記記録ヘッドを固定することを特徴とする請求項14〜18のいずれか一項に記載の記録ヘッドの取付方法。
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