JP4255803B2 - 光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、現場等で光ファイバと接続して、光ファイバのコネクタ成端等を簡単に実現できる光コネクタに関する。
ビル内や住宅内等に設置される、光ファイバのコネクタ成端等に関係する従来技術として、例えば特許文献1等がある。この特許文献1記載の技術(光コンセント)は、光ファイバケーブル(第一の光ファイバケーブル)が引き込まれる函と、この函に取付枠を介して取り付けられる光コネクタアダプタと、この光コネクタアダプタを外側から覆うカバーとを有する構造であり、前記光ファイバケーブルと、一端が前記光コネクタアダプタに接続される光コネクタ(光コネクタプラグ)によってコネクタ接続可能に成端(コネクタ成端)されている光ファイバケーブル(第二の光ファイバケーブル。以下、コネクタ付き光ファイバ)の他端との接続、及び、コネクタ付き光ファイバの光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタへの接続によって、前記光ファイバケーブルをコネクタ付き光ファイバ先端(一端)の光コネクタによるコネクタ成端と、この光ファイバケーブルをコネクタ成端する光コネクタ(コネクタ付き光ファイバの光コネクタ)の実装とが実現されるものである。
ところで、上述した特許文献1記載の技術では、函に引き込んだ光ファイバケーブルと、コネクタ付き光ファイバとを光コネクタ(具体的にはMT形光コネクタ)で接続する構成であり、コネクタ付き光ファイバのみならず、函に引き込んだ光ファイバケーブルの先端にも、光コネクタを組み立てておく必要がある。このため、函に引き込む光ファイバケーブルとして、光コネクタが付けられていない光ファイバケーブルを用いる場合は、現場で、コネクタ付けを行う必要があり、組み立てに非常に手間が掛かるものであった。
コネクタ成端されていない光ファイバへの現場でのコネクタ付け、及び、光ファイバ先端に取り付けた光コネクタのアウトレットへの実装を簡単に行える技術として、(a)現場で光ファイバ先端に簡単に取り付けることができる光コネクタ(現場付け光コネクタ)を使用するもの、(b)予め、光コネクタで先端がコネクタ成端されている光ファイバ(コネクタ付き光ファイバ)に、光ファイバを融着接続するもの、が考えられるが、(b)の融着接続は、融着機の搬入、接続後の余長処理の手間が必要であるのに対し、前記(a)の技術は、そのような手間が不要であるため、近年、急速に普及しつつある。
前記(a)の現場付け光コネクタを適用した光コネクタアウトレットの一例として図に示すものがある。
図6に示す、符号101は光コネクタ用アウトレット、102は光コネクタ用アウトレット101の外装ケース、103は光コネクタ用アウトレット101が取り付けられる壁(建物等の構造物の壁)、104は外装ケース102の前面側(図6左側)に設けられている光コネクタレセプタクルである。
図6において、光コネクタ用アウトレット101の外装ケース102には、壁103から引き出した光ファイバ105が引き込まれている。前記光ファイバ105の先端は、現場付け光コネクタ106(後述)によってコネクタ成端されている。この現場付け光コネクタ106は、光コネクタレセプタクル104に組み込まれており、この光コネクタレセプタクル104に、別途、光コネクタ用アウトレット101外側から、光ファイバ(以下、外部光ファイバ)先端をコネクタ成端する光コネクタを挿入接続すると、光コネクタレセプタクル104内での光コネクタ同士の接続により、光ファイバ105と外部光ファイバとが光接続されることとなる。
ここで、光コネクタ106は、例えば特許文献2等に開示されているように、フェルール107の突き合わせ接続用の接合端面107a側(先端側)に対向する後端側に、突き合わせ接続した一対の光ファイバを半割り構造の素子の間にクランプ固定して接続状態を維持するクランプ部108を具備するものである。
図7及び図8に示すように、クランプ部108は、フェルール107のフランジ部107bから光コネクタ106の後端側へ向かって延びる延出部107cに複数の部材を組み付けた構成であり、フェルール107と一体となっており、以下、クランプ部108が組み立てられているフェルール107を、クランプ部付きフェルール131と称する場合がある。
クランプ部108は、フェルール107のフランジ部107bから延びる延出部107cと、この延出部(以下、素子)107cの合わせ面111上に配置された蓋側素子116、117とを、断面C形のスリーブ状のバネ114a、114b(C形バネ)の内側に収容した構造になっている。延出部107cは、クランプ部108を構成する半割りの素子の一方、即ち二つの蓋側素子116、117は、クランプ部108を構成する半割りの素子の他方(素子118)を構成しており、クランプ部108は、一対の半割り素子107c,118の間で、光ファイバをクランプ固定する構造になっている。二つの蓋側素子116,117は、一方(素子116)が他方(素子117)よりもフェルール107側となるようにして、光コネクタ106の前後方向に配列されている。バネ114は、二つの蓋側素子116,117の間の境界付近でバネ114に形成されているスリット119によって、該バネ114の弾性を、二つの蓋側素子116、117に別個に作用させるようになっている。然るに、一方の蓋側素子116と延出部107cの組、他方の蓋側素子117と延出部107cの組は、それぞれ、独立のクランプ部としても機能し得る。
光ファイバ105を接続する場合には、図6に示すように、楔を用いて素子107c,118を開放させ、この素子107c,118の間に挿入した光ファイバ105をフェルール107にあらかじめ内装固定しておいた光ファイバ105がフェルール107からクランプ部108に延出した部分と突合せ接続した後、素子から楔を引き抜いて、素子107c,118を閉じることで、接続状態の光ファイバ105をクランプ固定して、接続状態を維持する。また、素子107c,118間に挿入した光ファイバ105は、半割り構造の素子107c,118同士の合わせ面に形成した位置決め溝(V溝等)によって精密に位置決め調心されるため。突合せ接続したときに低損失を実現できる。
特開平6−201953号公報 特開2001−235655号公報
しかしながら、前述のような光コネクタ106は、クランプ部108のフェルール107からの突出寸法によって軸方向の寸法(微細孔の延在方向)の縮小が困難であり、これが実装スペースの縮小の障害になっていた。また、前述のような光コネクタ用アウトレット101では、外装ケース102に現場付け光コネクタ106の収容スペースを確保するために、外装ケース102の奥行き寸法が大きくならざるを得ず、外装ケース102を小型化できないといった不満があった。また、外装ケース102内に引き込んだ光ファイバ105については、光伝送特性に影響を与えない許容範囲の曲げで外装ケース102内に湾曲収納する必要があるが、前述の現場付け光コネクタ106の場合、クランプ部108のフェルール107からの突出先端付近に光ファイバ105の湾曲スペースを充分に確保して、光ファイバ105を緩やかに湾曲させる必要があり、外装ケース102の奥行き寸法の縮小は困難であり、この点でも、外装ケース102の小型化は難しい。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、(a)特に軸方向(微細孔の延在方向)の寸法の縮小を実現できる。(b)内蔵光ファイバとの接続によってコネクタ成端した光ファイバの取付作業性を向上できる光コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、微細孔が形成されたフェルールと、該フェルールの前記微細孔の接合端面側に予め内装された内蔵光ファイバと、前記フェルールを収容するハウジングと、前記フェルールの前記接合端面に対向する後端側から前記微細孔に挿入する光ファイバをクランプ固定するクランプ部と、前記光ファイバの被覆部を固定する固定手段とを備えており、前記内蔵光ファイバは、前記フェルールの接合端面から前記微細孔の途中までの範囲となるようにして前記微細孔に内装固定されており、前記微細孔に、前記微細孔の中心軸線の延長方向から挿入された前記光ファイバが前記微細孔内で前記内蔵光ファイバと突き合わされて接続され、前記固定手段は、前記ハウジングの後端部に設けられた押さえ部材、および、軸部を中心として回動自在に軸支され、前記軸部を中心とする回動により、前記光ファイバの被覆部を挟み込むクランプ位置と、前記押さえ部材から離間して、前記クランプ部を収容するクランプ部収容孔の開口部を露呈させる退避位置とを切り替える押さえ部材から構成され、しかも、これら押さえ部材)は、前記光ファイバの許容曲げ半径以上の曲げ半径を確保するための湾曲面を備え、前記湾曲面に沿わせた前記光ファイバの前記被覆部をクランプ固定することを特徴とする。
この発明に係る光コネクタによれば、ハウジング内に収容されたフェルールの微細孔内において内蔵光ファイバと、光ファイバとを接続し、光ファイバの被覆部を固定手段により固定する。これにより、微細孔に対する光ファイバ先端の挿入状態が維持され、内蔵光ファイバと光ファイバとの接続状態を維持できる。このため、従来のような内蔵光ファイバとこの内蔵光ファイバに突き合わせ接続した光ファイバとをクランプして接続状態を維持する接続機構(調心機構付のクランプ)を備える必要が無い。
また、この発明に係る光コネクタによれば、光ファイバの被覆部を湾曲面に沿わせて挿入し、この湾曲面と光ファイバの被覆部とをクランプ固定するため、光ファイバをしっかり固定することができる。また、湾曲面が許容曲げ半径以上に湾曲しているため、光ファイバの光伝送特性に対して変動や悪影響を与えない。
請求項に係る発明は、請求項記載の光コネクタにおいて、前記湾曲面は、前記光ファイバの光軸方向から別方向に湾曲するように形成されており、前記光ファイバの後端側を光軸方向とは別方向に湾曲させることを特徴とする。
この発明に係る光コネクタによれば、固定手段から延出する光ファイバ(ピグテール)は、微細孔の軸方向に対して傾斜した方向へ引き出される。このため、光コネクタの後端側(フェルールの接合端面に対向する側)に充分なスペースが無い場合でも、光コネクタの後端から延びる光ファイバの引き回しを容易に実現できる。
請求項に係る発明は、請求項1又は2記載の光コネクタにおいて、前記ハウジングが、前記フェルールの前記接合端面に対向配置されて接続される光コネクタが挿入される光コネクタ収容穴を有することを特徴とする。
この発明に係る光コネクタは、光コネクタ収容穴に他の光コネクタが挿入されて、内蔵光ファイバと接続されるものであり、例えば、他の光コネクタとしてコネクタプラグが挿入、接続される光コネクタレセプタクル等として機能し得える。
本発明によれば、従来のように、内蔵光ファイバと光ファイバとの接続をフェルールに形成された微細孔内で行っているため、接続機構を設ける必要が無い。したがって、光コネクタを小型化することができるので、狭隘な設置場所であっても接続作業性を確保することができる。
また、内蔵光ファイバと光ファイバとの接続作業も、フェルールに光ファイバを挿入して内蔵光ファイバと突き合わせた後、光ファイバを固定手段により固定するだけであるので、簡単に行うことができる。
さらに、フェルールの接合端面から微細孔の途中までの範囲に収納されて微細孔内面によって、位置ズレしないように拘束されている内蔵光ファイバに対して、フェルールの後端側から微細孔に挿入した光ファイバを突き合わせる構造なので、突き合わせ接続時の押圧力によって内蔵光ファイバを不用意に曲げたり、折損するといった不都合を回避できる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2に示すように、光コネクタ1は、内蔵光ファイバ6が予め内装固定されたフェルール2と、光ファイバ7をクランプ固定するクランプ部3と、光ファイバ7をクランプ固定する固定部(固定手段)4と、フェルール2及びクランプ部3を収納するハウジング5とから構成されている。フェルール2には、微細孔9が形成されており、この微細孔9の一端は接合端面2aに開口されており、他端は、フェルール2の接合端面2aに対向する後端に開口されている。クランプ部3は、フェルール2の後端側に複数の部材を組み付けた構成であり、以下、クランプ部3が組み立てられたフェルール2を「クランプ部付フェルール2A」として、説明する場合がある。ハウジング5は、フェルール2の接合端面2aに対向配置されて接続される図5に示す光コネクタ13(光コネクタプラグ)を挿入収容するための光コネクタ収容穴11を有しており、光コネクタレセプタクルとして機能するものである。なお、この実施の形態において、図1、図2中の左側を前、右側を後として説明する。
ここで、この光コネクタ1は、光コネクタレセプタクルであり、光コネクタ(光コネクタプラグ)として、JIS C 5973等に規定されるSC形光コネクタプラグ(SC:Single fiber Coupling)が挿入接続されるものである。また、光コネクタ1は、ハウジング5の延出する光ファイバ7を、ハウジング5の後端部に装着されたエラストマ(ゴム等)製のブーツによって保護した構成となっている。
図2に示すように、フェルール2は、ジルコニア等のセラミックスや、ガラス等の硬質の材料から形成されたスリーブであり、ハウジング5内に形成されたフェルール収容孔12に挿入されている。前記ハウジング5は、前記光コネクタ収容穴11の一端を拡張した形状のクランプ部収容孔14に前記クランプ部3を収容するようになっており、クランプ部付きフェルール2Aは、ハウジング5の後側に開口するクランプ部収容穴14の開口部14aからハウジング5方向に挿入して、フェルール2をフェルール収容孔12に挿入するとともに、クランプ部3をクランプ部収容穴14に収容する。ここで、ハウジング5の前記開口部14a付近には、対向する両側に係合爪(弾性爪)34が形成されており、この係合爪34は、挿入されたクランプ部付きフェルール2Aをクランプ部収容孔14に挿入する際に押し開かれ、挿入し終えると、クランプ部付きフェルール2Aの後端を弾性により係止するものである。これにより、クランプ部付きフェルール2Aを堅固に固定し、ぐらつきを防止することができる。
光コネクタ収容穴11は、フェルール収容孔12の他端を拡張した構成であり、光コネクタ収容穴11に挿入された光コネクタ13のフェルール13aは、フェルール収容孔12に挿入されて、フェルール収容孔12内にて、クランプ部付きフェルール2Aのフェルール2と突き合わせ接続される。ここで、フェルール収容孔12は、フェルール2,13aを突き合わせ接続可能に位置決め調心する手段として機能するが、例えば、フェルール2,13a同士の位置決め用スリーブを別途組み込んだ構成も採用可能である。ここで、フェルール2に内装されている内蔵光ファイバ6は裸光ファイバであり、微細孔9の途中までの範囲となるようにして微細孔9に内装固定されている。
クランプ部3は、二つ割り構造の素子21,22と、これら素子21,22の外側に装着され、これらを挟み込むようにしてクランプ固定するコ字状のバネ部材23とから構成されている。ここで、素子21,22は、バネ部材23のクランプ力によるクランプ固定によって、角柱状に一体化されている。なお、素子21,22は円柱状(二つ割りの各素子は断面半円状)のものなど各種断面形状のものを採用できる。また、バネ部材23もC字状のものを用いるなど、各種構成のものを採用できる。
また、1対の素子21,22のうち一方(ここでは素子22)は、フェルール2に固定されている。ここで、素子、21,22は、プラスチック製の部材であり、素子22は、具体的には、素子21と重なり合う部分を避けて形成された延出部24を有し、この延出部24がフェルール2後端に突出する固定用突部31にモールドされてフェルール2に固定されている。
図3に示すように、素子21の合わせ面21aには、半円状の丸溝21bが形成され、素子22の合わせ面22には、V溝22bが形成されている。この合わせ面21a,22aが重ね合わされ、丸溝21bとV溝22bとが一致されることにより、光ファイバ7を位置決めして調心する位置決め溝26となるものである。ここでは位置決め溝26は、素子21および素子22の両側に形成された構成とされているが、これに限定されず、位置決め溝26が1対の素子21,22の内、一方のみに形成された溝からなる構成も採用可能である。また、位置決め溝26の断面形状も、上記の形状に限定されず、V溝、U溝、丸溝(断面半円形状の溝)等であってもよい。
前記フェルール2の延出部31には、光ファイバ7を微細孔9に誘導するためのテーパ穴32が形成されており、光コネクタ1の後端側からクランプ部3の位置決め溝26に挿入してクランプ部3を貫通させた光ファイバ7の微細孔9への押し込みを円滑に行えるようになっている。
光ファイバ7は、微細孔9内にてフェルール2に内装された内蔵光ファイバ6と光接続される光ファイバであり、ここでは、光ファイバ心線7bを外装被覆に収納した構造の光ファイバケーブル7c(被覆部)を用いている。なお、内蔵光ファイバ6と光接続され、光コネクタ1によりコネクタ成端される光ファイバ7としては、光ファイバケーブルに限定されるものではなく、フェルール2等の構成に応じて、光ファイバ素線、多心の光ファイバテープ心線等、各種の単心または多心の光ファイバを採用することができる。
さらに、素子21および素子22が重ね合わされる合わせ面21a,22aの一側縁部には、図3に示すように、楔27の先端突部28を挿入する楔挿入孔29が形成されており、ハウジング5には、このハウジング5の外側からクランプ部3に楔27を挿入するための楔挿入窓30が形成されている。クランプ部3は、楔挿入窓30より楔挿入溝29に楔28を圧入することにより、バネ部材23のクランプ力に抗して素子21,22とを押し開くことができるようになっている。そして、楔挿入溝29から楔28を抜くと、素子21,22との間を閉じて、再びバネ部材23のクランプ力によるクランプ固定によって一体化された状態とすることができる。
図1及び図2に示すように、クランプ部収容孔14の開口部14aよりも後側(図2右側)には、先端を光コネクタ1に挿入した光ファイバ7をクランプ固定する固定部4が設けられている。この固定部4は、ハウジング5の後端部に突設された押さえ部材41と、軸部43によって回動自在に軸支された押さえ部材42とから構成されている。押え部材42は、軸部43を中心とする回動により、図5に示すように、光ファイバ7を挟み込むクランプ位置と、押さえ部材41から離間してハウジング5への光ファイバ7の挿入の邪魔にならないように、開口部14aを露呈させる退避位置(図4の位置)とを切り替えることができる。また、押え部材41には、微細孔9の軸線方向から光ファイバ7の許容曲げ半径以上の半径で湾曲し、この軸線方向に対して略直交となるような湾曲面41aが形成されており、押え部材42を回動させて光ファイバ7を挟んだときには、押え部材41の湾曲面14aに沿って光ファイバ7が湾曲固定される。ここで、押え部材41,42に形成されている湾曲面41a,42aの間で光ファイバ7が挟み込まれるものであり、即ち、光ファイバ7は、2つの湾曲面41a,42aの間に形成されている押さえ溝47に収納された状態で押さえ部材41と押さえ部材42との間にクランプ固定される。前記押さえ溝47は、一端が開口部14aに臨んでおり、微細孔9の中心軸線の延長上からずれた方向の軸線を以って開口され、然るに、固定部4(具体的には、前記押さえ溝47)からの光ファイバ7の引き出し方向は、微細孔9の軸線方向からずれた方向、ここでは、微細孔9の軸線方向に略直交となるような方向になっている。なお、2つのうち片方を凹凸部に変えてもよい。また、湾曲面41a,42aの湾曲の方向は、上記の形態に限るものではなく、微細孔9の軸方向に対してずれた方向であればよい。また、この押さえ溝47の断面形状は、例えば丸溝(断面半円形状の溝)であるが、V溝、U溝等であってもよい。
符号44は、押さえ部材41において、軸部43と嵌め合わされる軸受部44である。押さえ部材41には係合孔45を備えており、また、押さえ部材42には係合ピン46を備えている。押さえ部材42が回動すると、係合ピン46と係合孔45とが係合され、この押さえ部材42は、前記クランプ位置に固定される。
なお、光コネクタ1としては、予め、楔28が素子21,22間に挿入されて、位置決め溝26への光ファイバ7(詳細には、光ファイバ心線7b)の挿入が可能になっているものも採用可能である。この場合、素子21,22間からの楔28の引き抜きによって光ファイバ7を簡単に固定できるため、現場でクランプ部2に楔28を挿入する作業が不要である。
上記の構成からなる光コネクタ1において、内蔵光コネクタと光コネクタとを取り付ける場合には、図3(b)に示すように、はじめに開放部材27を用いて素子21,22を開放しておき、図1に示すように、光コネクタ1の後端側から光ファイバ7を位置決め溝26に挿入して行き、光ファイバ7(具体的には、光ファイバ7先端に口出ししておいた光ファイバ心線7b)を位置決め溝26に挿入して行き、光ファイバ7(具体的には、光ファイバ心線7b)先端に予め露出させておいた裸光ファイバ7aを予め内蔵光ファイバ6が内装されているフェルール2の微細孔9に挿入して、裸光ファイバ7aの先端を内蔵光ファイバ6に突き合わせ接続する(図4参照)。これより、内蔵光ファイバ6と光ファイバ7とを光接続することができる。
その後、光ファイバ7を固定部4により固定する。即ち、押さえ部材42を軸43を中心にして回転方向Tに向けて回動させ、図5に示すように、光ファイバ7の光ファイバケーブル7cを湾曲面41a,42aで挟み込む。挟まれた光ファイバケーブル7cは、押さえ部材41に形成された係合孔45と押さえ部材42に設けられた係合ピン46とが係合し、クランプ力が生じることにより、湾曲面41a,42aに湾曲固定される。このとき、光ファイバ心線7bには、若干のたわみを確保し、このたわみにより光ファイバ7(光ファイバ心線7b及び裸光ファイバ7a)に内蔵光ファイバ6に対する突き合わせ力を与えることも可能である。
光ファイバ7の光ファイバケーブル7cを固定部4により固定した後、クランプ部2の楔挿入溝29に圧入されている開放部材27を引き抜く。すると、開放されていた位置決め溝26が、バネ部材23の弾性力により閉じられ、丸溝21bとV溝22bとの間に挟まれている光ファイバ心線7bが、堅固にクランプ固定されることになる。
上記の構成によれば、フェルール2の微細孔9内において内蔵光ファイバ6と光ファイバ7との光接続を行い、クランプ部3と固定部4とにより光ファイバ7を固定して内蔵光ファイバ6と光ファイバ7との接続状態を維持するようになっている。これにより、上記の構成の光コネクタ1は、従来のように(図7参照)、クランプ部(図7の108)を光接続する素子(図7の107b,116)と、光ファイバ(図7の105)の光ファイバ心線を固定する素子(図7の107b,113)とに分け、それぞれをクランプ固定する必要がないので、従来の光コネクタ(図7の106)に比べて短縮することができる。したがって、上記の構成の光コネクタ1は、小型化できるので、狭隘な設置場所であっても接続作業性を確保することができる。
なお、上記の構成の実施の形態においては、光ファイバ7の光ファイバ心線7bを固定するクランプ部3をフェルール2との間に具備する構成を例示したが、本発明は、これに限定されず、クランプ部3の設置を省略した構成も採用可能である。クランプ部3を省略しても、固定部4により、光ファイバ7を固定するので、フェルール2の微細孔9内での内蔵光ファイバ6と光ファイバ7(前述の実施形態では、裸光ファイバ7a)との接続状態が、光ファイバ7に作用する引張力等に影響を受けることを防止でき、接続状態を安全に維持できる。また、クランプ部3を省いたため、その分、光コネクタ1の長さ(軸方向寸法)を短縮することができる。したがって、光コネクタ1の小型化することができる。その結果、狭隘な設置場所であっても接続作業性を確保することができる。また、内蔵光ファイバ6と光ファイバ7との接続作業も、フェルール2に光ファイバ7を挿入して内蔵光ファイバ6と突き合わさせた後、光ファイバ7を固定部4により固定するだけであるので、簡単に接続作業を行うことができる。したがって、取付作業性を向上させることができる。
本発明は、光ファイバ収容穴がフェルールに複数形成され、それぞれの光ファイバ収容穴に内蔵光ファイバが内装された光コネクタに適用することもできる。この場合、クランプ部に設けられる位置決め溝等の調心機溝は、少なくとも、内蔵光ファイバの本数分設ければ、該光コネクタによってコネクタ成端される光ファイバのそれぞれを、調心機溝によって内蔵光ファイバと光接続させることができる。このような光コネクタとしては、例えば、フェルールがJIS C 5981等に規定のMT形光コネクタフェルール(MT:Mechanically Transferable)である光コネクタが例示される。
また、本発明は、ハウジング形状を変更してプラグにも適用することができる。
この発明の一実施形態に係る光コネクタと光ファイバを示す図である。 この発明の一実施形態に係る光コネクタの要部を示す図である。 図1の光コネクタのクランプ部を示す断面図であり、(a)は楔挿入前、(b)は楔挿入後の断面図である。 この発明の一実施形態に係る光コネクタに光ファイバを挿入した図である。 この発明の一実施形態に係る光コネクタに光ファイバを挿入し、固定部により固定した図である。 従来例のアウトレットを示す断面図である。 従来例の光コネクタに内蔵されているフェルールとクランプ部の断面図である。 従来例の光コネクタに内蔵されているフェルールとクランプ部の斜視図である。
符号の説明
1…光コネクタ、2…フェルール、3…クランプ部、4…固定部(固定手段)、5…ハウジング、6…内蔵光ファイバ、7…光ファイバ、7c…光ファイバケーブル(被覆部)、9…微細孔

Claims (3)

  1. 微細孔(9)が形成されたフェルール(2)と、
    該フェルールの前記微細孔の接合端面(2a)側に予め内装された内蔵光ファイバ(6)と、
    前記フェルールを収容するハウジング(5)と、
    前記フェルールの前記接合端面に対向する後端側から前記微細孔に挿入する光ファイバ(7)をクランプ固定するクランプ部(3)と、
    前記光ファイバの被覆部(7c)を固定する固定手段(4)とを備えており、
    前記内蔵光ファイバは、前記フェルールの接合端面(2a)から前記微細孔の途中までの範囲となるようにして前記微細孔に内装固定されており、前記微細孔に、前記微細孔の中心軸線の延長方向から挿入された前記光ファイバが前記微細孔内で前記内蔵光ファイバと突き合わされて接続され、
    前記固定手段は、前記ハウジングの後端部に設けられた押さえ部材(41)、および、軸部(43)を中心として回動自在に軸支され、前記軸部を中心とする回動により、前記光ファイバの被覆部を挟み込むクランプ位置と、前記押さえ部材(41)から離間して、前記クランプ部を収容するクランプ部収容孔(14)の開口部(14a)を露呈させる退避位置とを切り替える押さえ部材(42)から構成され、しかも、これら押さえ部材(41、42)は、前記光ファイバの許容曲げ半径以上の曲げ半径を確保するための湾曲面(41a,42a)を備え、前記湾曲面に沿わせた前記光ファイバの前記被覆部をクランプ固定することを特徴とする光コネクタ(1)。
  2. 請求項に記載の光コネクタにおいて、
    前記湾曲面は、前記微細孔の軸方向から別方向に湾曲するように形成されており、前記固定手段が前記光ファイバを前記微細孔の軸方向とずれた方向に湾曲固定することを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項1又は2記載の光コネクタにおいて、
    前記ハウジングが、前記フェルールの前記接合端面に対向配置されて接続される光コネクタ(13)が挿入される光コネクタ収容穴(11)を有することを特徴とする光コネクタ。
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