JP4255145B2 - Ant poison bait - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アリ類を殺虫し駆除するアリ類の毒餌剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
屋内に侵入してヒトに不快な感情を起こさせたり、食物や植物を食害する一般的なアリ類として、体調２〜４ｍｍ程度のアリ類、例えばトビイロシワアリやルリアリのような種類が挙げられる。
【０００３】
このような駆除対象となるアリ類の毒餌剤の形態としては、顆粒状、ゲル状、ペースト状、タブレット状のものがあり、これらは殺虫有効成分を含有する毒餌剤をアリ類が喫食した際、その一部をかじりとって巣に持ち帰る性質を利用したものである。
【０００４】
そして、ゲル状、ペースト状、タブレット状の毒餌剤は、駆除対象のアリ類の群れや営巣箇所近くに集中的に散布または設置することができ、粉状や顆粒状の製剤に比べて風などで飛び散らず、液状となってすぐに流失しないようにした点で改善された製剤であるといえる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したゲル状、ペースト状、タブレット状の毒餌剤は、粉状や顆粒状の製剤形態の毒餌剤に比べて、アリ類が巣に持ち帰る性能が劣るという問題点がある。
【０００６】
また、アリ類は、種類によって餌料の嗜好が異なる場合があり、毒餌剤に汎用性をもたせるためには２種類以上の餌料を含ませた製剤形態が好ましいが、２種類以上のゲル状、ペースト状の餌料を別々に調整し同一容器内に２種以上収容することは、煩雑な製造工程を要したり、嵩張る製剤形態になったり、製造コストも高くなることもあり欠点の多いものであった。
【０００７】
そこで、この発明の課題は上記した問題点を解決し、粉状や顆粒状の製剤形態の毒餌剤に比べて、アリ類が巣に持ち帰る性能が同等以上の毒餌剤であり、しかも施用中に飛散や流失がない製剤形態のアリ類の毒餌剤とすることである。また、上記優れた性能と共に、できるだけ簡単に製造できる構造簡単なアリ類の毒餌剤とすることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明のアリ類の毒餌剤は、殺虫性粒状餌料を吸湿・軟化性または潮解性のある結合剤で結合した塊状集合体からなるアリ類の毒餌剤としたのである。
【０００９】
前記殺虫性粒状餌料は、粒径（最長部分の粒径）０．１〜２０ｍｍの殺虫性粒状餌料であるものを採用することが好ましく、前記結合剤は、デキストリン、カラギーナン、グァーガム、アルギン酸の水溶性塩類、セルロース誘導体の水溶性塩類から選ばれる一種以上の水溶性結合剤であるものを採用することができる。
【００１０】
上記したように構成されるこの発明の塊状集合体からなるアリ類の毒餌剤は、駆除対象のアリ類の生息箇所に集中的に散布し、すなわち局所的に散布された際に塊状表面が空気に曝されて空気中の水蒸気を吸収し、結合剤が軟化し、または結合剤が潮解して接着性（粘着力）が殆どなくなり、アリ類が塊状集合体の表面部分をきわめて容易にかじり取ることができるものになる。また、塊状集合体は、表面から軟化または潮解するので、施用当初の塊状集合体の中心まで粒状餌料が剥がれやすくなるまでには相当の時間を要し、粉状や顆粒状の製剤のように散布後直ちに飛散・流失することがない。
【００１１】
そして、最長粒径０．１〜２０ｍｍの殺虫性粒状餌料を採用した毒餌剤は、特にアリ類が持ち運び易い大きさに剥がれるものであるので、アリ類が巣に持ち帰る性能が特に優れる毒餌剤になる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
この発明の毒餌剤は、特にアリ類の種類を限定して駆除するものではなく、餌料や殺虫成分を適宜に変更して種々のアリ類を駆除できるものである。駆除対象のアリ類の代表的な種類（一般名）としては、トビイロシワアリ、ルリアリ、オオズアカアリ、アミメアリ、アメイロアリ、ミカドオオアリ、イエヒメアリ、トビイロケアリなどが挙げられる。
【００１３】
この発明に用いる殺虫性粒状餌料は、アリ類が好んで喫食する餌料をアリ類が運びやすい大きさの粒状に調製し、またはそのまま利用できる植物種子などの粒状餌料に対し、殺虫成分を添加したものである。因みに、アリ類は極めて強力な顎を有し、これにより物を噛んで持上げるようにして運搬する能力が優れており、粒径（最長部分の粒径）０．１〜２０ｍｍの餌料であれば容易に運搬できる。このような運搬の容易性から判断して、餌料のより好ましい粒径（最長部分の粒径）は、０．１〜１０ｍｍ、さらには０．５〜２ｍｍである。
【００１４】
そして、アリ類の好む餌料としては、大麦、米、小麦、ヒマワリの種子、カナリーシード、麻の実、トウモロコシ、ヒエ、カボチャの種子、栗、カシューナッツ、ピーナッツ、アーモンド、ピスタチオ、松の実、マカダミアナッツなどの植物の種子類があり、またサツマイモ、ジャガイモ、リンゴ、アンズ、ブドウ、カキ、パイナップル、オレンジ、サトウキビなどの植物の果実や地下茎や根部分があり、これらの植物性餌料の他、ミールワーム、蚕蛹、オキアミ、魚粉、イナゴ、アカムシ、鶏肉などの動物性餌料が挙げられる。
【００１５】
このような各種の餌料は、前記適当な粒径でないものは粉砕し、必要に応じて整粒して粒度を揃えて用いるが、これらは単独の種類を使用してもよく、また２種以上を混合して使用することもできる。
【００１６】
殺虫性粒状餌料に使用する殺虫成分は、アリ類に作用する殺虫剤をその有効成分濃度で作用するように粒状餌料に貼着（付着）もしくは吸着または含浸させたものであり、要するにアリ類が粒状餌料を持ち運ぶ際に餌料に一体に保持される殺虫成分である。
【００１７】
このような殺虫成分は、アリ類が巣に持ち帰るための時間的余裕をもって効果を発揮するものであるので、ある程度は遅効性のものが好ましいが、即効性のものと併用することも可能である。例えば以下のような周知の殺虫成分を使用することができる。
【００１８】
すなわち、フェニトロチオン、ダイアジノン、ピリダフェンチオンなどの有機リン系殺虫剤、カルバリル、プロポクスル、エチオフェンカルブなどのカーバメート系殺虫剤、フェノトリン、シフェノトリン、トラロメスリン、デルタメスリン、シラフルオフェン、エトフェンプロックスなどのピレスロイド系またはピレスロイド様殺虫剤、ジフルベンズロン、トリフルムロン、シロマジン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン、メトプレンなどの昆虫成長抑制剤、その他のものとして、ホウ酸、硼砂、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、スルフラミドなどである。因みに、これら殺虫成分の一般的な有効濃度は、０．００１〜３０％（重量％）である。
【００１９】
なお、上記殺虫成分に加えて、周知のアリ類誘引成分、吸油剤等の成形助剤、安息香酸デナトニウム（ビトレックス）、トウガラシ粉末などの誤食防止剤、デヒドロ酢酸ソーダ、パラオキシ安息香酸ブチル、チアベンタゾール（ＴＢＺ）、パラクロロメタキシレノール（ＰＣＭＸ）などの防腐剤を添加混合することもできる。
【００２０】
この発明に用いる吸湿・軟化性または潮解性のある結合剤は、アリ類の毒餌剤を大気中（室内または室外）に放置したときに吸湿し、塊状集合体を表面から経時的に徐々に崩壊させ、少なくともアリ類が容易に殺虫性粒状餌料をかじり取れるようにする物性のものである。
【００２１】
吸湿・軟化性または潮解性のある結合剤は、水と混合した際に結合力を発揮するものが取扱性が簡便で好ましく、以下のものが具体例として挙げられる。例えば、グァーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、アルギン酸ソーダ、寒天、ペクチン、澱粉、粉糖、還元糖などの多糖類、ザンサンガム、ゼラチン、カゼイン、シェラックなどの天然の粘質物、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体などである。これらは単独の種類を使用してもよく、また２種以上を混合して使用することもできる。
【００２２】
このような結合剤は、吸湿した際に粒状餌料がアリ類が容易にかじり取れるように塊状集合体の成形時に所定の粘稠性を持たせたものであり、その粘稠性は「突き刺し強度試験法」による強度で評価できるものである。
【００２３】
「突き刺し強度試験法」で評価される突き刺し強度は、曲げ強さ試験機（株式会社丸菱科学機械製作所製）に軸の直径０．５ｍｍ、針先端部角度２５°のステンレスピンを取付け、測定対象物（例えば５ｍｍ角の立方体）に前記ピンで３ｍｍの深さまで突き刺した際の強度（単位：ｇ）で表わされる物性である。
【００２４】
この発明に用いる結合剤の突き刺し強度は、成形後に温度３０℃、湿度７５％で１６時間保存した後の測定条件で３〜２０（ｇ）のものが好ましい。なぜなら、上記突き刺し強度が、３未満では吸湿の速度が過剰であり、少なくとも１〜２日以上は塊状集合体の形状を保持して、粉状や顆粒状の製剤のように散布後直ちに飛散・流失する不具合を回避できないからであり、上記突き刺し強度が、２０を越える硬質の結合剤では、充分に吸湿した状態でもアリ類が容易にかじり取れる強度にならないからである。
【００２５】
また、この発明でいう塊状集合体は、特にその形状や大きさを限定したものではなく、施用や流通に適した形状や大きさを採用できるものである。
【００２６】
【実施例】
〔実施例１〕
表１に示す配合割合で殺虫有効成分と防腐剤と誤食防止剤を粉砕機で混合し、これに篩で整粒した所定粒径の粒状餌料を混合した。この混合物に対して、表１に示す配合割合で結合剤および水を順に配合して混練し、得られた製剤用組成物をペレッターにて成形し、１個当たり約１ｇの毒餌剤を製造した。
【００２７】
【表１】

【００２８】
得られた毒餌剤の突き刺し強度を以下の方法で試験し、結果を表１中に併記した。
【００２９】
突き刺し強度測定試験：
成形直後（表中に条件Ａと示した）の突き刺し強度と、成形後に３０℃、湿度７５％の環境に１６時間放置した後（表中に条件Ｂと示した）の突き刺し強度とを比較した。
【００３０】
なお、ここでいう突き刺し強度は、曲げ強さ試験機（株式会社丸菱科学機械製作所製）に軸の直径０．５ｍｍ、針先端部角度２５°のステンレスピンを取付け、測定対象物（例えば５ｍｍ角の立方体）に前記ピンで３ｍｍの深さまで突き刺した際の強度（単位：ｇ）で表わす物性である。
【００３１】
〔実施例２〕
実施例１と全く同様にして製剤用組成物を製造し、押出し成形機で円盤形に成形して、１個当たり約８ｇの毒餌剤を製造し、得られた毒餌剤の突き刺し強度を前記方法で試験し、結果を表１中に併記した。
【００３２】
〔実施例３〜８〕
表１に示す配合割合で配合したこと以外は、実施例１と全く同様にして製剤用組成物を製造し、組成物をローラー成形機で角盤形に成形して、１個当たり約５ｇの毒餌剤を製造し、得られた毒餌剤の突き刺し強度を前記方法で試験し、結果を表１中に併記した。
【００３３】
〔比較例１〕
表２に示す配合割合で殺虫有効成分と防腐剤と誤食防止剤を粉砕機で混合し、これに篩で整粒した所定粒径の粉状餌料を混合した。この混合物に対して、表２に示す配合割合で賦型剤および水を順に配合して混練し、得られた製剤用組成物をペレッターで成形し、１個当たり約１ｇの毒餌剤を製造した。得られた毒餌剤の突き刺し強度を前記方法で試験し、結果を表２中に併記した。
【００３４】
【表２】

【００３５】
〔比較例２〕
表２に示す配合割合で殺虫有効成分と防腐剤と誤食防止剤を粉砕機で混合し、これに粒径２０ｍｍを越える餌料を含む大粒状の餌料を混合した。この混合物に対して、表２に示す配合割合で賦型剤および水を順に配合して混練し、得られた製剤用組成物を押出し成形機で円盤形に成形して１個当たり約８ｇの毒餌剤を製造し、得られた毒餌剤の突き刺し強度を前記方法で試験し、結果を表２中に併記した。
【００３６】
〔比較例３〕
表２に示す配合割合で殺虫有効成分と防腐剤と誤食防止剤を粉砕機で混合し、これに篩で整粒した所定粒径の粒状の餌料を混合した。この混合物に対して、表２に示す配合割合で賦型剤を順に配合して混練した。なお、賦型剤としては、８５℃で溶解したミツロウとゴマ油を使用した。得られた製剤用組成物をローラー成形機で角盤形に成形して、１個当たり約５ｇの毒餌剤を製造し、得られた毒餌剤の突き刺し強度を前記方法で試験し、結果を表２中に併記した。
【００３７】
また、実施例１〜８および比較例１〜３の毒餌剤のアリ類が巣に持ち帰る性能を以下の吸湿条件での施用試験によって調べ、結果を表３に示した。
【００３８】
吸湿条件での施用試験：
実施例１〜８および比較例１〜３の毒餌剤を湿度７５％、温度３０℃に調整した気密容器内に１６時間静置した。その後、トビイロシワアリまたはルリアリを５０匹営巣させた試験容器内に毒餌剤を１個設置し、設置後３０分間の誘引虫数と粒状餌料を運び出す虫数をカウントした。
【００３９】
この結果は以下のように評価し、誘引虫数および運び出し虫数として表３中に示した。
＜誘引虫数＞
＋＋ ： ３０匹以上
＋ ： ２０匹以上３０匹未満
− ： ２０匹未満
＜運び出し虫数＞
＋＋ ： 誘引虫数に対する運び出し虫数の割合が５０％以上
＋ ： 誘引虫数に対する運び出し虫数の割合が３０％以上５０％未満
− ： 誘引虫数に対する運び出し虫数の割合が３０％未満
【００４０】
【表３】

【００４１】
表２および表３の結果からも明らかなように、比較例１の毒餌剤は、殺虫性粒状餌料の大きさが小さすぎてアリ類が運びやすい大きさではなく、特に所定粒径以下の餌料であるので、突き刺し強度の条件は満たすにも拘わらず餌料を運び出す虫数は０であった。
【００４２】
また、比較例２は、殺虫性粒状餌料の大きさが大きすぎて粒状ではなく、特に所定粒径以下であるので、突き刺し強度の条件は満たすが餌料を運び出す虫数は０であった。
【００４３】
また、比較例３は、吸湿後の突き刺し強度が大きく、すなわち結合剤が吸湿後も硬すぎて餌料を運び出す虫数は０であった。
【００４４】
これに対して、表１および表３の結果からも明らかなように、所定の条件を満たす実施例１〜８の毒餌剤は、吸湿後の突き刺し強度は充分に小さく、餌料を運び出す虫数は、全誘引虫数のうち、少なくとも１／３以上の虫数、通例１／２以上の虫数であり、アリ類が巣に持ち帰る性能が優れた毒餌剤であった。
【００４５】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、殺虫性粒状餌料を吸湿・軟化性または潮解性のある結合剤で結合した塊状集合体からなるアリ類の毒餌剤としたので、粉状や顆粒状の製剤形態の毒餌剤に比べて、アリ類が巣に持ち帰る性能が同等以上に優れた毒餌剤となり、しかも施用中に飛散や流失がない製剤形態のアリ類の毒餌剤となる利点がある。また、上記優れた性能と共に、できるだけ簡単に製造できる構造簡単なアリ類の毒餌剤となる利点もある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a poisonous bait for ants that kills and controls ants.
[0002]
[Prior art]
Examples of common ants that invade indoors and cause unpleasant emotions to humans or damage foods and plants include ants with a physical condition of about 2 to 4 mm, such as the white whale ants and the rugliari.
[0003]
The forms of ant poison baits to be controlled include granules, gels, pastes, and tablets. These are when ants eat poison baits containing insecticidal active ingredients. , Using the property of gnawing a part of it and bringing it back to the nest.
[0004]
In addition, gel-like, paste-like, and tablet-like poison baits can be intensively sprayed or placed near the ant swarms or nesting sites to be controlled, compared to powder or granular preparations. It can be said that it is an improved preparation in that it does not scatter and becomes liquid and is not immediately washed away.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the gel-like, paste-like, and tablet-like poison baits described above have a problem in that the ability of ants to be brought back to the nest is inferior to that of powder or granule-form baits.
[0006]
In addition, ant species may have different food preferences depending on the type, and in order to give the poison bait versatility, a formulation form containing two or more types of feed is preferable, but two or more types of gels and pastes It is difficult to prepare two or more types of foods separately in the same container, which requires complicated manufacturing processes, bulky preparations, and high manufacturing costs. It was.
[0007]
Therefore, the object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and is a poison bait whose performance of bringing ants back to the nest is equal to or higher than that of a poisonous bait in the form of powder or granules, and during application It is to be a poisonous bait for ants in a pharmaceutical form that does not scatter or run away. In addition to the above-mentioned excellent performance, it is to make a poison bait of simple ants that can be manufactured as easily as possible.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the ant poison bait of the present invention is an ant poison bait composed of a massive aggregate obtained by binding insecticidal granular food with a hygroscopic, softening or deliquescent binder. is there.
[0009]
The insecticidal granular bait is preferably an insecticidal granular bait having a particle size (longest particle size) of 0.1 to 20 mm, and the binder is an aqueous solution of dextrin, carrageenan, guar gum and alginic acid. It is possible to employ one or more water-soluble binders selected from water-soluble salts of cellulose derivatives and cellulose derivatives.
[0010]
The ant poison bait composed of the massive aggregate of the present invention configured as described above is intensively applied to the habitats of the ants to be exterminated, that is, the mass surface is air when locally dispersed. Exposed to water, absorbs water vapor in the air, softens the binder, or deliquesces the binder and loses its adhesiveness (adhesive strength), and ants grab the surface of the massive aggregate very easily It becomes something that can be done. In addition, since the aggregates soften or deliquesce from the surface, it takes a considerable amount of time for the granular feed to easily peel off to the center of the initial aggregates, such as powdered or granular preparations. It will not be scattered or washed away immediately after spraying.
[0011]
And the poison bait which adopted the insecticidal granular feed having a longest particle size of 0.1 to 20 mm is peeled off to a size that can be easily carried by ants, so that the ant is particularly excellent in the ability to bring ants back to the nest. Become.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The poison bait according to the present invention is not particularly limited and exterminated by the kind of ants, but various ants can be exterminated by appropriately changing feed and insecticidal components. Representative types (generic names) of ants to be controlled include white-tailed ants, rugliari, giant red ants, mimeari, amilolite, mikado-oari, himehimeri, and tiger-keari.
[0013]
The insecticidal granular feed used in the present invention is prepared by preparing a food that ants prefer to eat into a granular size that can be easily carried by ants, or adding an insecticidal component to a granular feed such as plant seed that can be used as it is. Is. By the way, ants have an extremely strong jaw, which makes them excellent in the ability to carry them as if they are chewed and lifted, even if the food has a particle size (longest particle size) of 0.1 to 20 mm. Can be easily transported. Judging from the ease of transport, the more preferable particle size (longest particle size) of the feed is 0.1 to 10 mm, and further 0.5 to 2 mm.
[0014]
And preferred foods for ants include barley, rice, wheat, sunflower seeds, canary seeds, hemp seeds, corn, barnyard seeds, pumpkin seeds, chestnuts, cashews, peanuts, almonds, pistachios, pine nuts, macadamia There are seeds of plants such as nuts, and there are fruits and rhizomes and root parts of plants such as sweet potatoes, potatoes, apples, apricots, grapes, oysters, pineapples, oranges, sugar cane, etc. Animal feeds such as worms, cocoons, krill, fish meal, locusts, red beetles and chicken.
[0015]
These various kinds of feeds are pulverized if they do not have the appropriate particle size, and if necessary, they are sized and used with the same particle size, but these may be used alone or in combination of two or more. Can also be used in combination.
[0016]
The insecticidal component used for the insecticidal granular feed is an insecticide that acts on ants, which is attached (attached) or adsorbed or impregnated on the granular feed so as to act at the active ingredient concentration. It is an insecticidal component that is held together with the feed when carrying the granular feed.
[0017]
Such insecticidal ingredients are effective with a time margin for the ants to bring back to the nest, so that they are preferably slow-acting to some extent, but can also be used in combination with immediate-acting ingredients. . For example, the following known insecticidal components can be used.
[0018]
That is, organophosphorus insecticides such as fenitrothion, diazinon, pyridafenthion, carbamate insecticides such as carbaryl, propoxur, etiophencarb, pyrethroids or pyrethroid-like insecticides such as phenothrin, ciphenothrin, tralomesulin, deltamethrin, silafluophene, etofenprox Insect growth inhibitors such as diflubenzuron, triflumuron, cyromazine, hydroprene, pyriproxyfen, and metoprene, and others include boric acid, borax, hydramethylnon, imidacloprid, and sulframide. Incidentally, the general effective concentration of these insecticidal components is 0.001 to 30% (% by weight).
[0019]
In addition to the above insecticidal ingredients, well-known ants attracting ingredients, molding aids such as oil absorbers, anti-corrosion agents such as denatonium benzoate (vitrex) and pepper powder, sodium dehydroacetate, butyl paraoxybenzoate, Preservatives such as thiabendazole (TBZ) and parachlorometaxylenol (PCMX) can also be added and mixed.
[0020]
The hygroscopic / softening or deliquescent binder used in the present invention absorbs moisture when the ant poison bait is left in the atmosphere (indoors or outdoors) and gradually collapses the aggregate from the surface over time. And at least physical properties that allow ants to easily grab the insecticidal granular food.
[0021]
As the binder having hygroscopicity / softening property or deliquescence, a material that exhibits a binding force when mixed with water is preferable because of its simple handling property, and the following examples are given. For example, Guar gum, locust bean gum, carrageenan, sodium alginate, agar, pectin, starch, powdered sugar, polysaccharides such as reducing sugar, natural mucilage such as xanthan gum, gelatin, casein, shellac, carboxymethylcellulose, hydroxypropylcellulose, etc. Of cellulose derivatives. These may be used alone or in combination of two or more.
[0022]
Such a binder has a predetermined consistency when forming a mass assembly so that ants can easily bite the granular food when it absorbs moisture. The strength can be evaluated by the “test method”.
[0023]
The piercing strength evaluated by the “Puncture strength test method” is measured by attaching a stainless steel pin with a shaft diameter of 0.5 mm and a needle tip angle of 25 ° to a bending strength tester (manufactured by Maruhishi Kagaku Machinery Co., Ltd.). This is a physical property represented by the strength (unit: g) when an object (for example, a 5 mm square cube) is pierced to a depth of 3 mm with the pin.
[0024]
The piercing strength of the binder used in the present invention is preferably 3 to 20 (g) under the measurement conditions after storage at a temperature of 30 ° C. and a humidity of 75% for 16 hours. Because, when the piercing strength is less than 3, the rate of moisture absorption is excessive, and the shape of the massive aggregate is maintained for at least 1 to 2 days or more, and immediately after being sprayed like a powdery or granular preparation. This is because the problem of being washed away cannot be avoided, and a hard binder having a piercing strength of more than 20 does not provide a strength that allows ants to be easily gnawed even when sufficiently absorbed.
[0025]
In addition, the aggregate as referred to in the present invention is not particularly limited in shape or size, and can be employed in a shape and size suitable for application and distribution.
[0026]
【Example】
[Example 1]
Insecticidal active ingredients, preservatives and anticorrosive agents were mixed with a pulverizer at the blending ratios shown in Table 1, and a granular feed having a predetermined particle size adjusted with a sieve was mixed therewith. To this mixture, a binder and water were blended in order at the blending ratio shown in Table 1, and kneaded. The resulting pharmaceutical composition was molded with a pelleter to produce about 1 g of poisonous bait per piece. .
[0027]
[Table 1]

[0028]
The piercing strength of the obtained poison bait was tested by the following method, and the results are also shown in Table 1.
[0029]
Puncture strength measurement test:
The puncture strength immediately after molding (shown as condition A in the table) was compared with the puncture strength after standing for 16 hours in an environment of 30 ° C. and 75% humidity after molding (shown as condition B in the table). .
[0030]
Here, the piercing strength is measured by attaching a stainless steel pin having a shaft diameter of 0.5 mm and a needle tip portion angle of 25 ° to a bending strength tester (manufactured by Maruhishi Kagaku Seisakusho Co., Ltd.). It is a physical property expressed by strength (unit: g) when the pin is pierced to a depth of 3 mm with the pin.
[0031]
[Example 2]
A formulation composition was produced in exactly the same manner as in Example 1 and formed into a disk shape by an extrusion molding machine to produce about 8 g of poisonous bait per piece, and the piercing strength of the obtained poisonous bait was determined according to the above method. The results are shown together in Table 1.
[0032]
[Examples 3 to 8]
Except having been blended at the blending ratios shown in Table 1, a pharmaceutical composition was produced in the same manner as in Example 1, and the composition was formed into a square plate with a roller molding machine, and about 5 g of poisonous bait per piece. The agent was manufactured, and the piercing strength of the obtained poison bait was tested by the above method. The results are also shown in Table 1.
[0033]
[Comparative Example 1]
Insecticidal active ingredients, preservatives and anti-corrosion inhibitors were mixed in a blending ratio shown in Table 2 with a pulverizer, and powdered feed having a predetermined particle size adjusted with a sieve was mixed therewith. To this mixture, the excipient and water were blended in order at the blending ratio shown in Table 2 and kneaded, and the resulting pharmaceutical composition was molded with a pelleter to produce about 1 g of poisonous bait per piece. . The piercing strength of the obtained poison bait was tested by the above method, and the results are also shown in Table 2.
[0034]
[Table 2]

[0035]
[Comparative Example 2]
Insecticidal active ingredients, preservatives, and anti-fouling agents were mixed with a pulverizer at the blending ratio shown in Table 2, and a large granular feed containing a feed having a particle size exceeding 20 mm was mixed therewith. To this mixture, an excipient and water were blended in order at the blending ratio shown in Table 2 and kneaded, and the resulting pharmaceutical composition was formed into a disk shape with an extruder and about 8 g per piece. A poison bait was produced, and the piercing strength of the obtained poison bait was tested by the above method. The results are also shown in Table 2.
[0036]
[Comparative Example 3]
Insecticidal active ingredients, preservatives and anticorrosive agents were mixed with a pulverizer at the blending ratios shown in Table 2, and granular feed having a predetermined particle size adjusted with a sieve was mixed therewith. To this mixture, the excipients were blended in order at the blending ratio shown in Table 2 and kneaded. As the excipient, beeswax and sesame oil dissolved at 85 ° C. were used. The obtained pharmaceutical composition was molded into a square plate shape with a roller molding machine to produce about 5 g of poisonous bait per piece, and the piercing strength of the obtained poisonous bait was tested by the above method. It was written together.
[0037]
Moreover, the performance which the ant of the poison bait | feed agent of Examples 1-8 and Comparative Examples 1-3 brings back to a nest was investigated by the application test on the following moisture absorption conditions, and the result was shown in Table 3.
[0038]
Application test under moisture absorption conditions:
The poison baits of Examples 1 to 8 and Comparative Examples 1 to 3 were allowed to stand for 16 hours in an airtight container adjusted to a humidity of 75% and a temperature of 30 ° C. Thereafter, one poisonous bait was placed in a test container in which 50 white whale ants or rugliari were nested, and the number of attracting insects and the number of insects carrying out granular food were counted for 30 minutes after the placement.
[0039]
The results were evaluated as follows and are shown in Table 3 as the number of attracted insects and the number of insects carried out.
<Number of attracting insects>
++: 30 or more +: 20 or more but less than 30-: less than 20 <number of insects carried out>
++: The ratio of the number of insects carried out to the number of attracting insects is 50% or more +: The ratio of the number of insects carried out to the number of attracting insects is 30% or more and less than 50%-: The ratio of the number of insects carried out to the number of attracting insects is less than 30% ]
[Table 3]

[0041]
As is apparent from the results of Tables 2 and 3, the poison bait of Comparative Example 1 is not a size that allows the ants to be carried easily because the size of the insecticidal granular food is too small, and in particular, a feed having a predetermined particle size or less. Therefore, the number of insects carrying out the food was 0 even though the conditions of piercing strength were satisfied.
[0042]
Moreover, since the magnitude | size of the insecticidal granular feed was not too granular and it was below a predetermined particle size especially, the comparative example 2 satisfy | filled the conditions of piercing intensity | strength, but the number of insects which carry out feed was 0.
[0043]
In Comparative Example 3, the piercing strength after moisture absorption was large, that is, the number of insects that carried the feed because the binder was too hard after moisture absorption was 0.
[0044]
On the other hand, as is clear from the results of Tables 1 and 3, the poison baits of Examples 1 to 8 satisfying the predetermined conditions have a sufficiently low puncture strength after moisture absorption, and the number of insects carrying the feed is Of the total number of attracted insects, the number of insects was at least 1/3 or more, and usually the number of insects was 1/2 or more, and it was a poisonous bait excellent in the ability of ants to bring back to the nest.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, since the present invention is a poisonous bait for ants consisting of agglomerates in which an insecticidal granular bait is combined with a hygroscopic / softening or deliquescent binder, a powdery or granular preparation Compared to the form of poison bait, there is an advantage that it becomes a poison bait that is superior to or better than the ability of ants to bring back to the nest, and further, it becomes a poison bait of the ant form in the form of a formulation that is not scattered or lost during application. In addition to the above-mentioned excellent performance, there is also an advantage that it is a poisonous bait for ants with a simple structure that can be manufactured as easily as possible.

Claims (1)

粒径０．５〜５ｍｍの殺虫性粒状餌料をデキストリン、カラギーナン、グァーガム、アルギン酸の水溶性塩類、セルロース誘導体の水溶性塩類から選ばれる一種以上の吸湿・軟化性または潮解性のある水溶性結合剤で結合した塊状集合体からなり、成形直後の前記結合剤は突き刺し強度（軸の直径０．５ｍｍ、針先端部角度２５°のステンレスピンで３ｍｍの深さまで突き刺すｇで表される強度）が２４〜６０ｇであり、かつ成形後に３０℃、湿度７５％で１６時間保存した後の突き刺し強度が４〜１８ｇであるアリ類の毒餌剤。Dextrin pesticidal granular feed particle size 0.5 to 5 mm, carrageenan, guar gum, water soluble alginates, one or more moisture-softenable selected from water soluble salts of cellulose derivatives or deliquescent certain water-soluble binder The binding agent immediately after molding has a piercing strength (strength expressed by g that pierces to a depth of 3 mm with a stainless steel pin having a shaft diameter of 0.5 mm and a needle tip angle of 25 °). An ant poison bait that has a piercing strength of 4 to 18 g after storage for 16 hours at 30 ° C. and 75% humidity after molding.