JP4252082B2 - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス放電表示デバイスであるプラズマディスプレイパネルおよびその製造方法に関し、詳しくはガス封入空間の封止構造およびその形成に関する。
プラズマディスプレイパネルは、図1が示すように画面50よりも大きい互いに対向する一対のガラス基板11,21を備える。これらガラス基板11,21は、画面50を囲む枠状の封止材35によって接合され、放電ガスを密封する扁平な器を構成する。一般に、ガラス基板11,21の双方の内面上に電極X,Y,Aが配列されており、一方のガラス基板11上の電極X,Yと他方のガラス基板上の電極Aとが直交する。電極X,Y,Aは画面50からそれらを支持するガラス基板11,21の端縁近傍まで延在する。電極端部を露出させて図示しない配線板と接続することができるように、各ガラス基板11,21における電極が延在している部分の端縁は他方のガラス基板21,11の端縁に対して5〜10mm程度突出する。
AC型プラズマディスプレイパネルでは、広く知られるとおり、サステイン放電のための誘電体層(絶縁体層)で電極が被覆される。誘電体層は、表示に際してはデータを記憶するメモリとして機能し、プラズマディスプレイパネルの製造途中では電極の酸化を防ぐ保護被覆として利用される。すなわち、誘電体層は、画面から延在する電極を全長にわたって被覆するように形成される。そして、封止材による基板対の接合が終わった後に、電極端部を露出させるために、誘電体層における封止材の外側の部分が湿式エッチングによって除去される。
誘電体層による電極全体の被覆に関して、特開平7−65729号公報では、材質の異なる2つの部分からなる誘電体層が開示されている。その誘電体層においては、製造の最終段階で除去すべき部分はエッチングの容易な組成の低融点ガラスからなり、画面全体にわたる主要な部分は透明性に優れる低融点ガラスからなる。また、特開平9−50769号公報では、厚さの異なる2つの部分からなる誘電体層が開示されている。その誘電体層は、電極全体を覆う下層と電極端部を覆わないように下層に積層された上層とで構成される。製造の最終段階で除去すべき部分は下層のみからなるので薄い。画面全体にわたる主要な部分は下層と上層とからなるので厚い。
上記特開平7−65729号公報および特開平9−50769号公報に記載されたプラズマディスプレイパネルは3電極構造をもつものの、電極保護被覆として機能する誘電体層が基板対の両方に配置されたものではない。ここでいう3電極構造とは、サステイン放電を生じさせるための第1および第2の電極と、第1または第2の電極との間でアドレス放電を生じさせるための第3の電極とを有し、一方の基板上に第1および第2の電極が平行に配列され、他方の基板上に第3の電極が第1および第2の電極と直交するように配列されたパネル構造である。上記公報のプラズマディスプレイパネルでは、第3の電極を支持する基板は、第3の電極を覆う蛍光体を有するが、電極保護被覆としての誘電体層を有さない。
これに対して、近年の典型的なプラズマディスプレイパネルは、例えば特開2005−149937号公報に図示されるように、一方の基板に配列された第1および第2の電極を覆う第1の誘電体層と、他方の基板に配列された第3の電極を覆う第2の誘電体層とを備える。第3の電極を積極的に覆う構造が採用されるようになったのは、駆動の信頼性を維持するために第3の電極の放電による劣化を防ぐ必要性が高まったからである。
第1の誘電体層にはAC駆動に必要な壁電荷を形成する帯電能力が求められる。このため、第1の誘電体層は比較的に厚く形成される。比誘電率11〜13の低融点ガラスからなる一般的な第1の誘電体層の厚さは20〜30μm程度である。一方、第2の誘電体層には基本的に帯電能力は求められないので、第2の誘電体層を第1の誘電体層ほど厚く形成する必要はない。一般的な第2の誘電体層の厚さは第1の誘電体層の厚さの概ね半分である。
第1の誘電体層および第2の誘電体層は、上述のとおりプラズマディスプレイパネルの製造途中では、対応する電極全体を覆って電極を保護する。封止材によって基板対を接合した後のエッチングにおいて、第1の誘電体層および第2の誘電体層のそれぞれにおける封止材から突き出た部分が一括に除去され、それによって第1、第2および第3の電極の端部が露出する。
特開平7−65729号公報 特開平9−50769号公報 特開2005−149937号公報
第1および第2の基板の双方が誘電体層を有するプラズマディスプレイパネルにおいては、片方の基板のみが誘電体層を有するプラズマディスプレイパネルと比べて、ガス封入空間の気密性の低下が起こり易い。本発明者らによる原因探求によって、誘電体層を部分的に除去して電極を露出させる際にエッチングが過度に進行し、それによって封止材と基板との密着が不十分になることが判明した。詳しくは次のとおりである。
図2は従来のプラズマディスプレイパネルの封止部分の断面構造を模式的に示し、図2(A)の示す部分は図1のa−a’矢視断面に対応し、図2(B)の示す部分は図1のb−b’矢視断面に対応する。図示のように、前面側のガラス基板11は、第1の電極X、第2の電極Y、および第1の誘電体層17を支持する。第1および第2の電極X,Yは面放電ギャップを形成する透明導電体13と給電バスである金属帯14とからなる。背面側のガラス基板21は、第3の電極A、第2の誘電体層22、ガス封入空間30を区画する隔壁23、およびカラー表示用の蛍光体25を支持する。これらガラス基板11およびガラス基板21は封止用低融点ガラスに代表される封止材35によって接合されている。ガラス基板11と封止材35との間には第1の誘電体層17が介在し、ガラス基板21と封止材35との間には第2の誘電体層22が介在する。なお、第1の誘電体層17の表面には二次電子放出係数の大きい保護膜が積層されるが、5000Å程度と極めて薄いので、保護膜における封止材35と接する部分は接合に際して破れ、実質的に接合には関与しない。
プラズマディスプレイパネルの製造途中における封止材35による基板対の接合が終わった時点では、第1の誘電体層17および第2の誘電体層22は、図中の一点鎖線が示すように封止材35の周囲に延在しており、電極X,Y,Aのそれぞれの端部は露出していない。
電極X,Y,Aの端部を露出させる湿式エッチング工程において、第1の誘電体層17の延在部分17Aおよび第2の誘電体層22の延在部分22Aが一括にエッチングされる。このとき、誘電体層17と誘電体層22とでエッチング速度に差が無いか僅かである。それは材質が同一または類似しているからである。
延在部分17Aの厚さT1は延在部分22Aの厚さT2より大きいので、エッチング途中における延在部分22Aが消失した時点では延在部分17Aは残っている。エッチングは延在部分17Aが消失するまで続けられるので、その間に誘電体層22ではオーバーエッチングが進行する。誘電体層22が必要以上にエッチングされるので、図示のように封止材35と背面側ガラス基板21との間に隙間91,92が生じる。また、図2(B)のように封止材35と前面側ガラス基板11との間にも隙間93が生じる。
隙間91,92,93は、封止材35とガラス基板21との接合強度を低下させ、ガス封入空間30の密封の信頼性を損なう。また、画面の周囲のどこかで隙間91,92,93が封止材35と誘電体層22との界面を伝ってガス封入空間30まで延びてしまうと、その時点で気密性が失われる。
本発明は、このような事情に鑑み、ガス封入空間の密封の信頼性が高いプラズマディスプレイパネルおよびその製造方法の提供を目的としている。
上記目的を達成するプラズマディスプレイパネルは、ガス封入空間を囲む封止材と、前記ガス封入空間および封止材を挟む第1基板および第2基板と、前記第1基板と前記封止材とに挟まれた第1絶縁体層と、前記第2基板と前記封止材とに挟まれた第2絶縁体層とを備えるプラズマディスプレイパネルであって、前記第1絶縁体層の材質が前記第2絶縁体層の材質と異なり、これら2つの層のそれぞれの厚さ方向の片面が露出した状態で同じエッチングを施した場合に、エッチング深さが層の厚さに達するまでの所要時間がこれら層の間で等しくなるように、当該2つの層のそれぞれの厚みを設定してなるものである。
上記目的を達成するプラズマディスプレイパネルの製造方法は、第1絶縁体層を第1絶縁材料からなる第1厚さ寸法の第1基板被覆層として前記第1基板上の電極の端部を覆う位置まで延在するように形成するとともに、前記第2絶縁体層を前記第1基板被覆層と同じエッチング液による厚み方向のエッチング除去が同時に完了するように選定された第2絶縁材料からなる第2厚さ寸法の第2基板被覆層として前記第2基板上の電極の端部を覆う位置まで延在するように形成し、前記第1基板被覆層と第2基板被覆層との間に前記封止材が介在する形で前記第1基板と第2基板とを封止した後、前記第1基板被覆層第2基板被覆層の前記封止材を超えた外側領域に延在する部分を共通のエッチングにより一括除去して電極端部を露出させる
エッチングの所要時間が等しければ、第1基板被覆層および第2基板被覆層を均等にエッチングすることができ、オーバーエッチングを無くすことができる。
本発明の一態様では、第1絶縁体層の材質が第2絶縁体層の材質と同一であり、且つ第1絶縁体層の厚さと第2絶縁体層の厚さとが等しい。材質が同じであれば、エッチング速度(エッチングレート)も同じである。したがって、材質および厚さが同じ2つの層の間においてエッチング所要時間は等しい。また、材質が異なってもエッチング速度が同じである場合も、2つの層の間においてエッチング所要時間は等しい。さらに、エッチング速度が異なっても、厚さを異ならせることによって2つの層のエッチング所要時間を揃えることができる。
本発明によれば、ガス封入空間の密封の信頼性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。図面においては、構成の特徴の理解を容易にするため、同一の機能を有する要素には全ての図を通して同じ符号を付してある。
〔第1の実施形態〕
図3は第1の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルの封止部分の断面構造を模式的に示し、図3(A)の示す部分は図1のa−a’矢視断面に対応し、図3(B)の示す部分は図1のb−b’矢視断面に対応する。
プラズマディスプレイパネル1は、ガス封入空間30を囲む封止材35と、ガス封入空間30および封止材35を挟む第1および第2の基板(ガラス基板11,21)と、第1のガラス基板11と封止材35とに挟まれた誘電体層(第1絶縁体層)17と、第2のガラス基板21と封止材35とに挟まれた誘電体層(第2絶縁体層)42とを備える。図2の従来のプラズマディスプレイパネルにおける誘電体層22に代わって誘電体層42を有することを除いて、プラズマディスプレイパネル1の構成は図2のプラズマディスプレイパネルと同様である。したがって、以下では特徴に関わる要素を中心に説明し、他の要素についての重複する説明をしない。
前面側のガラス基板11に支持された誘電体層17は、AC駆動のための要素であり、平行に配列された第1および第2の電極X,Yを画面全体にわたって被覆する。背面側のガラス基板21に支持された誘電体層42は画面全体にわたって第3の電極Aを被覆し、第3の電極Aの放電による劣化を防ぐ。なお、誘電体層42による帯電をアドレス放電の制御に積極的に利用したり、隔壁23をサンドブラストによって形成する場合の切削のストッパとして誘電体層42を利用したりすることもできる。
プラズマディスプレイパネル1では、その特徴として、誘電体層17および誘電体層42のそれぞれの材質および厚さが、これら2つの層のそれぞれの厚さ方向の片面が露出した状態で同じエッチングを施した場合に、エッチング深さが層の厚さに達するまでの所要時間がこれら層の間で等しくなるように選定されている。図示の状態の誘電体層17および誘電体層42に対してエッチングが行われることはない。実際は、プラズマディスプレイパネル1の製造段階で電極端部を露出させるためにエッチングが行われ、その際に前面側の電極X,Yの露出と背面側の電極Aの露出とがほぼ同時に完了するように、誘電体層17および誘電体層42のそれぞれの材質および厚さが選定されている。
プラズマディスプレイパネル1の製造は、各ガラス基板11,21に所定の要素を積層する工程、ガラス基板11,21を封止材35によって接合する工程、および予めガラス基板21がもつ通気孔を介して内部の排気およびガス充填をする工程を含む。製造途中における基板対の接合が終わった時点では、誘電体層17および誘電体層42は、図中の一点鎖線が示すように封止材35の周囲に延在しており、電極X,Y,Aのそれぞれの端部は露出していない。電極端部を露出させるエッチングは、基板対の接合の後で排気工程の前または後に行われる。なお、以下において、封止材35の周囲に延在した状態の誘電体層を基板被覆層と呼称し、エッチング後の誘電体層と区別する。前面側の基板被覆層は誘電体層17と延在部分17Aとで構成され、背面側の基板被覆層は誘電体層42と延在部分42Aとで構成される。
基板被覆層の形成方法としては、ダイコート法、スピンコート法、スプレー法、スクリーン印刷法などによってガラスペーストを基板に塗布して焼成する方法、ガラスフリットを主成分とするラミネート用グリーンシートを基板に貼り付けて焼成する方法がある。複数のガラス基板を包含するサイズのマザーガラスのほぼ全面を覆うように基板被覆層を形成し、その後にマザーガラスを複数のガラス基板に分割するのが生産性の上で好ましい。
誘電体層17,42を含む基板被覆層の材質、厚さ、およびエッチング方法の具体例は次のとおりである。
前面側の誘電体層17の材質と背面側の誘電体層42の材質とを同一にし、且つ誘電体層17の厚さT1と誘電体層42の厚さT2とを実質的に等しくした。実質的とは、厚さの差が数%程度の製造上の誤差範囲内であれば、厚さが等しいとみなすことができるということを意味する。
誘電体層の材質は、次の組成のガラスフリットを600℃で焼成した低融点ガラスである。
PbO:70〜75wt%
:10〜20wt%
SiO:10〜20wt%
厚さT1,T2の設計寸法を30μmとした。
封止材35は、封止用の低融点ガラス(例えば、旭硝子社製、ASF−2000)からなり、接合状態でのパターン幅は約10mm、厚さは約150μmである。
エッチャントとしてモル濃度6%で温度が25℃の硝酸溶液を噴出するシャワー室にワークを搬入し、延在部分17Aおよび延在部分42Aをエッチングした。ほぼ同時に延在部分17A,42Aの除去を終えることができた。エッチングの所要時間は3分であった。
前面側の誘電体層17の厚さT1と背面側の誘電体層42の厚さT2とを実質的に等しくし、誘電体層17の材質と誘電体層42の材質とを異ならせた。ただし、エッチング速度がほぼ等しくなるよう各層の材質を選定した。具体的には、誘電体層17の材質および厚さを上記実施例1と同様とした。そして、誘電体層42を次の組成の低融点ガラスとした。
PbO:60〜65wt%
:5〜10wt%
SiO:20〜30wt%
実施例1と同様の条件でエッチングを行い、ほぼ同時に延在部分17A,42Aの除去を終えることができた。
背面側の誘電体層42の材質を、エッチング速度が前面側の誘電体層17と比べて小さいものとし、誘電体層42の厚さT2を誘電体層17の厚さT1よりも小さくした。
誘電体層17の材質は上記実施例1と同様であり、誘電体層17の厚さT1は30μmである。誘電体層42は次の組成の低融点ガラスであり、誘電体層42の厚さT2は10 μmである。
ZnO:55〜65wt%
:20〜30wt%
SiO:5〜10wt%
実施例1と同様の条件でエッチングを行い、ほぼ同時に延在部分17A,42Aの除去を終えることができた。
〔第2の実施形態〕
図4は第2の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルの封止部分の断面構造を模式的に示し、図4(A)の示す部分は図1のa−a’矢視断面に対応し、図4(B)の示す部分は図1のb−b’矢視断面に対応する。
プラズマディスプレイパネル2は、ガス封入空間30を囲む封止材35と、ガス封入空間30および封止材35を挟む第1および第2の基板(ガラス基板11,21)と、第1のガラス基板11と封止材35とに挟まれた誘電体層(第1絶縁体層)191と、第2のガラス基板21と封止材35とに挟まれた誘電体層(第2絶縁体層)22とを備える。
プラズマディスプレイパネル2では、その特徴として、前面側の電極X,Yを被覆する誘電体層19が第1の誘電体層(下層)191と第2の誘電体層(上層)192との複層構造をもつ。加えて、下層191と背面側の誘電体層22のそれぞれの材質および厚さが、これら2つの層のそれぞれの厚さ方向の片面が露出した状態で同じエッチングを施した場合に、エッチング深さが層の厚さに達するまでの所要時間がこれら層の間で等しくなるように選定されている。図示の状態の下層191および誘電体層22に対してエッチングが行われることはない。実際は、プラズマディスプレイパネル2の製造段階で電極端部を露出させるためにエッチングが行われ、その際に前面側の電極X,Yの露出と背面側の電極Aの露出とがほぼ同時に完了するように、下層191および誘電体層22のそれぞれの材質および厚さが選定されている。
上層192は、誘電体層19の厚さをAC駆動に適した十分に大きい値とするための要素である。上層192は画面全体に広がり且つ封止材35の外縁から突出しないように設けられている。図示では、上層192と封止材35とが接しているが、上層192画面全体を覆う限り封止材35と離れていてもよい。また、上層192の材質および厚さは下層のそれらと同一でも異なっていてもよい。
プラズマディスプレイパネル2の製造途中における基板対の接合が終わった時点では、下層191および誘電体層22は、図中の一点鎖線が示すように封止材35の周囲に延在しており、電極X,Y,Aのそれぞれの端部は露出していない。電極端部を露出させるエッチングは、基板対の接合の後に行われる。なお、ここでは、封止材35の周囲に延在した状態の下層191および誘電体層22を基板被覆層と呼称し、エッチング後の層と区別する。前面側の基板被覆層は下層191と延在部分191Aとで構成され、背面側の基板被覆層は誘電体層22と延在部分22Aとで構成される。
延在部分191A,22Aのエッチングの所要時間を揃える手法には、上記実施例1〜3と同様の態様がある。すなわち、前面側および背面側の基板被覆層の材質および厚さT3,T2を同一にするか、エッチング速度が同等の材質を選んで厚さT3,T2を同一にするか、エッチング速度の差異に応じて厚さT3と厚さT2とを異ならせばよい。
以上の実施形態において、電極の材質や配列形態、画面内のセルの構造などに特別の限定はない。誘電体層17,19,22,42の材質および厚さT1,T2,T3、封止材35の材質および寸法、エッチャント、およびエッチング装置の形式などは例示に限定されず、本発明の趣旨に沿う範囲内で適宜変更することができる。
本発明は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの情報処理機器のディスプレイ、平面型のテレビジョン、広告や案内情報などの公衆表示用のディスプレイなど、ガス放電によってカラー表示を行う各種の表示装置に利用することができる。
プラズマディスプレイパネルの全体構成の概要を示す斜視図である。 従来のプラズマディスプレイパネルの封止部分の断面構造を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルの封止部分の断面構造を模式的に示す図である。 第2の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルの封止部分の断面構造を模式的に示図である。
符号の説明
1,2 プラズマディスプレイパネル
30 ガス封入空間
35 封止材
11 ガラス基板(第1基板)
21 ガラス基板(第2基板)
17,191 誘電体層(第1絶縁体層)
22,42 誘電体層(第2絶縁体層)
T1,T2,T3 厚さ
17A,191A,42A 延在部分

Claims (3)

  1. ガス封入空間を囲む封止材と、前記ガス封入空間および封止材を挟む第1基板および第2基板と、前記第1基板と前記封止材とに挟まれた第1絶縁体層と、前記第2基板と前記封止材とに挟まれた第2絶縁体層とを備えるプラズマディスプレイパネルであって、
    前記第1絶縁体層の材質が前記第2絶縁体層の材質と異なり、これら2つの層のそれぞれの厚さ方向の片面が露出した状態で同じエッチングを施した場合に、エッチング深さが層の厚さに達するまでの所要時間がこれら層の間で等しくなるように、当該2つの層のそれぞれの厚みを設定してなる
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. ガス封入空間を囲む封止材と、前記ガス封入空間および封止材を挟む第1基板および第2基板と、前記第1基板上に配列された電極を被覆する第1絶縁体層と、前記第2基板上に配列された電極を被覆する第2絶縁体層とを備えるプラズマディスプレイパネルの製造であって
    前記第1絶縁体層を第1絶縁材料からなる第1厚さ寸法の第1基板被覆層として前記第1基板上の電極の端部を覆う位置まで延在するように形成するとともに、
    前記第2絶縁体層を前記第1基板被覆層と同じエッチング液による厚み方向のエッチング除去が同時に完了するように選定された第2絶縁材料からなる第2厚さ寸法の第2基板被覆層として前記第2基板上の電極の端部を覆う位置まで延在するように形成し、
    前記第1基板被覆層と第2基板被覆層との間に前記封止材が介在する形で前記第1基板と第2基板とを封止した後、
    前記第1基板被覆層第2基板被覆層の前記封止材を超えた外側領域に延在する部分を共通のエッチングにより一括除去して電極端部を露出させる
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  3. ガス封入空間を囲む封止材と、前記ガス封入空間および封止材を挟む第1基板および第2基板と、前記第1基板上に配列された電極を被覆する第1絶縁体層と、前記第2基板上に配列された電極を被覆する第2絶縁体層とを備えるプラズマディスプレイパネルの製造のための構成体であって、
    前記第1絶縁体層が前記第1基板と封止材との間を越えて第1基板上の前記電極の端部を覆う位置まで延在するように設けられるとともに、前記第2絶縁体層が前記第2基板と封止材との間を越えて第2基板上の前記電極の端部を覆う位置まで延在するように設けられ、前記第1絶縁体層の材質と前記第2絶縁体層の材質とが異なり、かつ前記第1絶縁体層および第2絶縁体層は、前記封止材を超えた領域において同じエッチング液に対する厚み方向の一括エッチング除去が同時に完了するように厚さを異ならせてなる
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造のための構成体。
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